JP6473427B2 - 塗工白板紙及びその製造方法 - Google Patents

塗工白板紙及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6473427B2
JP6473427B2 JP2016059530A JP2016059530A JP6473427B2 JP 6473427 B2 JP6473427 B2 JP 6473427B2 JP 2016059530 A JP2016059530 A JP 2016059530A JP 2016059530 A JP2016059530 A JP 2016059530A JP 6473427 B2 JP6473427 B2 JP 6473427B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
starch
coating
paper
coated white
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016059530A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017172071A (ja
Inventor
谷本 浩規
浩規 谷本
和弘 高済
和弘 高済
岩田 悟
岩田  悟
知史 荒木
知史 荒木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hokuetsu Corp
Original Assignee
Hokuetsu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hokuetsu Corp filed Critical Hokuetsu Corp
Priority to JP2016059530A priority Critical patent/JP6473427B2/ja
Publication of JP2017172071A publication Critical patent/JP2017172071A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6473427B2 publication Critical patent/JP6473427B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Paper (AREA)

Description

本発明は、塗工白板紙及びその製造方法に関するものであり、更に詳しくは、嵩高く、低密度にすることで加工適性を向上させ、印刷用と紙器用の両方に適正のある塗工白板紙及びその製造方法に関するものである。
塗工白板紙は印刷、製函等の加工を行い、紙器用途として使用されることが多い。このような塗工白板紙として、近年の用紙の軽量化や印刷の高速化に伴い、クッション性が高く、印刷での網点再現性の良い嵩高な塗工白板紙が提案されている(例えば特許文献1を参照)。
特開2001−073299公報
上記従来の塗工白板紙は嵩高でクッション性が高いものの、印刷用板紙としての印刷適性と、紙器用板紙としての紙加工適性とを必ずしも両立することはできない。そこで本発明は、印刷適性と加工適性とを両立させ両特性共に良好な塗工白板紙とその製造方法を提供するものである。
本発明の塗工白板紙は、表層と、裏層と、表層と裏層との間に1層以上の中層とを有する3層以上の基紙と、該基紙の少なくとも一方の面に顔料と接着剤とを含有する塗工層を有する塗工白板紙であって、該中層に含まれるパルプの60〜100質量%がサーモメカニカルパルプであり、該基紙の両面には、片面あたり1.1〜1.9g/mの澱粉が付着しており、密度が0.74g/cm以下であることを特徴とする。さらに、前記澱粉が加工澱粉であることが好ましく、さらに好ましくは酸化澱粉である。
また、本発明の塗工白板紙の製造方法は、表層と、裏層と、表層と裏層との間に1層以上の中層とを有する3層以上の基紙を抄造する抄紙工程と、前記基紙の両面に、片面あたりの塗布量が1.1〜1.9g/mとなるように澱粉を塗布する澱粉塗布工程と、澱粉塗布工程の後、基紙の少なくとも一方の面に顔料と接着剤とを含有する塗工層を設ける塗工工程とを有し、前記中層に含まれるパルプの60〜100質量%をサーモメカニカルパルプとし、密度を0.74g/cm以下とすることを特徴とする。
本発明によれば、印刷用塗工白板紙としての印刷適性と紙器用塗工白板紙としての加工適性とを両立させ得る塗工白板紙を提供することが可能となる。
以下、本発明に関して説明するが、本発明はこれらの実施形態に限定して解釈されるものではない。
本発明の塗工白板紙においては、表層と、裏層と、表層と裏層との間に1層以上の中層とを有する3層以上の基紙を用いる。中層は1層であってもよいし、2層以上であってもよい。各層はパルプを主成分とする。中層に用いるパルプの60〜100質量%、好ましくは70〜90質量%、更に好ましくは75〜85質量%をサーモメカニカルパルプ(以下、「TMP」と記載することがある)とする。中層の全パルプ中のTMPの配合が60質量%未満となると、塗工白板紙の密度が高くなり、クッション性が損なわれ、印刷適性及び加工適性が低下する。表層と裏層に用いるパルプ、および、中層に用いる他のパルプとしては、どちらも特に限定するものではなく、例えば、針葉樹漂白化学パルプ(NBKP)や広葉樹漂白化学パルプ(LBKP)を用いることができる。各層において用いるパルプのフリーネス(CSF)は、特に限定するものではないが、いずれのパルプについてもカナダ標準濾水度(フリーネス)(JIS P 8121−2:2012「パルプ−ろ水度試験方法−第2部:カナダ標準ろ水度法」)で、300〜700mlとすることが好ましい。さらに、フリーネス(CSF)は350〜600mlであることが好ましく、より好ましくは400〜580mlである。また、表層と裏層に用いるパルプとしては、例えば、針葉樹漂白化学パルプ(NBKP)や広葉樹漂白化学パルプ(LBKP)であり、具体的には、表層と裏層のパルプのうち広葉樹漂白化学パルプ(LBKP)を60〜100質量%、例えば、75〜95質量%とし、針葉樹漂白化学パルプ(NBKP)を0〜40質量%、5〜25質量%とすればよい。
表層と裏層と中層の各坪量の比率は、特に限定するものではないが、中層の坪量を、基紙全体の坪量の25〜70質量%、より好ましくは40〜60質量%とすることが好ましい。中層の坪量が小さすぎると、中層のパルプにTMPを多く配合しても嵩高な塗工白板紙になりにくく、印刷適性及び加工適性を損ねてしまうおそれがある。逆に中層の坪量が大きすぎると強度が不足し、印刷適性及び加工適性を損ねてしまうおそれがある。
本発明において、基紙には、本発明の目的とする効果を損なわない範囲で各種公知の製紙用添加剤を用いてもよい。製紙用添加剤としては、炭酸カルシウムやタルクなどの填料の他、サイズ剤、紙力剤、歩留向上剤、耐水化剤、着色染料、着色顔料、消泡剤などが挙げられる。また、基紙の抄紙方法は、特に限定するものではなく、長網抄紙機、円網抄紙機等の公知の抄紙機を使用して抄造することができる。さらに、本発明においては、中層の両面、すなわち、中層と表層、および中層と裏層の層間に接着剤の分散水溶液を塗布することが好ましい。その層間の強度を強くできるからである。接着剤としては澱粉が好ましい。本発明においては、例えば、澱粉の水溶液を固形分で0.1g/m〜0.5g/mスプレー塗布することで、中層と表層、および中層と裏層の層間に澱粉を塗布すればよい。
本発明においては、表層と、裏層と、表層と裏層との間に1層以上の中層とを有する3層以上の前記基紙を抄造する抄紙工程の後に、基紙の両面に、澱粉を塗布する(澱粉塗布工程)。澱粉の塗布量は、基紙の片面あたり、固形分換算で1.1〜1.9g/mとし、好ましくは1.1〜1.8g/mであり、例えば、1.2〜1.8g/mである。このように澱粉を塗布することにより、塗工白板紙に印刷適性と加工適性の両方を付与する。澱粉の塗布量が1.1g/m未満となると、印刷時にフクレが発生するなどし、印刷適性を損ねてしまう。逆に澱粉の塗布量が1.9g/mを超えると、澱粉の付着量が過多となり、紙が硬くなってしまい、加工時(特に製函加工時)に紙を曲げると紙層又は塗工層表面に割れが生じる。基紙の両面に塗布するための前記澱粉としては、製紙塗工用に一般に使用されている各種の澱粉及び/又は加工澱粉を使用することができる。例えば、コーン澱粉、馬鈴薯澱粉、タピオカ澱粉、小麦澱粉等の原料澱粉が挙げられる。加工澱粉は、前記原料澱粉が加工されることにより得られるものであり、例えば、酸化澱粉、酵素変性澱粉、酸化澱粉、アルファー化澱粉、エステル化澱粉、エーテル化澱粉、架橋澱粉、グラフト化澱粉、過硫酸アンモニウム変性澱粉、カチオン化澱粉等が挙げられる。澱粉としては、これらの中でも、高濃度で使用しても低粘度であり、老化しにくく、粘度安定性に優れた加工澱粉、特に酸化澱粉が好ましい。印刷適性と加工適性の両方をバランス良く改善することができるからである。
澱粉塗布工程における基紙への澱粉の塗布方法は、特に限定するものではなく、サイズプレスコーター、ゲートロールコーター等の各種公知の塗布方法を用いることができるが、澱粉水溶液をサイズ液としてサイズプレスコーターで塗布することが好ましい。この際、澱粉以外にも、本発明の目的とする効果を損ねない範囲で、表面サイズ剤等の製紙用薬品を塗布してもよい。
本発明においては、基紙へ澱粉を塗布した後、更に基紙の少なくとも一方の面に、顔料と接着剤とを含有する塗工層を設ける(塗工工程)。ここで用いる顔料としては、特に限定するものではなく、カオリン、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、二酸化チタン、プラスチックピグメント等の公知の顔料を単独又は2種以上混合して使用することが出来る。
また、接着剤としては、特に限定するものではなく、スチレン−ブタジエン系樹脂、スチレン−アクリル系樹脂、メチルメタクリレート−ブタジエン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル系樹脂等の共重合体、カルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導体、ポリビニルアルコール、カゼイン等を単独又は2種以上混合して使用することが出来る。塗工層中の接着剤量は塗工適性及び印刷適性の観点から顔料100重量部に対して、5〜30重量部であることが好ましい。
また、塗工層には、本発明の目的とする効果を損ねない範囲で、分散剤、消泡剤、離型剤、耐水化剤、粘度調整剤、染料、着色顔料、蛍光染料、水酸化ナトリウムやアンモニア等のpH調整剤等を単独又は2種以上混合して含有させることが出来る。
塗工層の塗工量は、特に限定するものではないが、基紙の片面あたり、固形分で5〜30g/mとすることが好ましい。5g/m未満では塗工層を設けることによる印刷適性の向上効果に乏しく、30g/mを超えると塗工層の表面強度が損なわれるおそれがあり、印刷適性を損なう他、加工時(特に製函加工時)に紙を曲げると塗工層表面に割れが生じるおそれがある。塗工層を2層設ける場合には、下塗り層は基紙の片面あたり固形分で5〜15g/m、上塗り層は基紙の片面あたり固形分で5〜13g/mの範囲で塗工することが好ましい。
塗工層の形成方法は、特に限定するものではなく、塗工層用の塗工液をエアーナイフコーター、ブレードコーター、ロッドコーター、カーテンコーター等の各種公知の塗工方法によって基紙に塗工することができる。塗工層を2層設ける場合には、下塗り層の塗工方式はブレードコーター、上塗り層の塗工方式はエアーナイフコーターを使用することが好ましい。
本発明の塗工白板紙は、本発明の目的とする効果を損ねない範囲でカレンダー処理を行ってもよい。表面に高い平滑性を付与し、各種印刷適性を向上させることも出来る。塗工層形成前、塗工層形成後、抄造後、必要に応じてカレンダー処理で平滑性を高くしてもよい。カレンダー処理方法は特に限定されないが、マシンカレンダー、スーパーカレンダー等の多段式カレンダーやソフトカレンダー、熱カレンダー等を使用することが出来る。また、オンマシン、オフマシンで適宜処理することが出来る。塗工層形成後の平滑性向上に繋がり、印刷適性が向上する為、塗工層形成前にもマシンカレンダー処理することが好ましい。
本発明の塗工白板紙の坪量は100〜600g/mであり、好ましくは150〜450g/mとする。
本発明の塗工白板紙は、その密度を0.74g/cm以下とする。好ましくは0.71g/m以下である。このような密度とすることで、嵩高でクッション性があり、加工適性(特に製函加工)に優れる塗工白板紙とすることができる。密度が0.74g/cmを超えると塗工白板紙のクッション性が損なわれ、加工時(特に製函加工時)に紙を曲げると紙層に割れが生じやすくなる。
本発明の塗工白板紙は、一般的な用途である印刷用板紙、紙器包装用板紙等のほかに、嵩高さがもたらす加圧変形性を利用した絞り成型用シート、食品用紙器等に好適に使用することが出来る。
以下に本発明に係る塗工白板紙の実施例について具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。また、実施例中の「部」及び「%」は特に断らない限り、乾燥固形分での「質量部」、「質量%」を示す。
(実施例1)
<表層用紙料及び裏層用紙料の調製>
LBKP(CSF520ml)90部、NBKP(CSF550ml)10部を水中に分散してパルプスラリーとし、該パルプスラリー中にタルク(商品名:Tライト83/太平タルク社製)2部、サイズ剤0.1部、カチオン化澱粉(商品名:ネオタック40TH/日本食品化工社製)1部、紙力剤(商品名:DG4204/星光PMC社製)1部、硫酸バンド1部を添加して攪拌し表層用紙料及び裏層用紙料を得た。
<中層用紙料の調製>
LBKP(CSF520ml)40部、LTMP(CSF400ml)60部を水中に分散してパルプスラリーとし、該パルプスラリー中にサイズ剤(商品名:AL1212/星光PMC社製)0.1部、カチオン化澱粉(商品名:ネオタック40TH/日本食品化工社製)1部、硫酸バンド0.2部を添加して攪拌し中層用紙料を得た。
<塗工層用塗料の調製>
(下塗り塗工層用塗料)
水中に、カオリン20部、重質炭酸カルシウム80部、スチレン・ブタジエン共重合体ラテックス10部、リン酸エステル化澱粉4部を添加して攪拌し、固形分濃度62.5%の下塗り塗工層用塗料を得た。
(上塗り塗工層用塗料)
水中に、カオリン70部、軽質炭酸カルシウム30部、スチレン・ブタジエン共重合体ラテックス15部、リン酸エステル化澱粉2部を添加して攪拌し、固形分濃度37%の上塗り塗工層用塗料を得た。
<塗工白板紙の製造工程>
得られた各層用の紙料を用いて、長網抄紙機にて表層、中層、裏層の3層抄き合わせにて抄紙して基紙を得た。各層の坪量は、表層が44g/m、中層が89g/m、裏層が44g/mとなるようにした。尚、表層と中層及び中層と裏層の層間には、抄き合わせ時に澱粉(商品名:モデスターSPR/日本コーンスターチ社製)の水溶液を固形分で0.25g/mスプレー塗布した。得られた基紙の両面に、澱粉(商品名:MS3800/日本食品加工社製)の濃度10%水溶液をサイズプレス液として基紙の両面に、片面あたりの塗布量が1.25g/mとなるように塗布して乾燥した。その後、下塗り塗工層用塗料を基紙の両面に片面あたりの塗工量が8g/mとなるように塗工して乾燥後、更に上塗り塗工層を基紙の片面あたりの塗工量が7g/mとなるように塗工して乾燥し、目的とする塗工白板紙を得た。得られた塗工白板紙の坪量は210g/mであり、密度は0.74g/cmであった。
(実施例2)
中層用紙料の調製において、LBKPを配合せず、TMPの配合を100部とした以外は実施例1と同様の方法で塗工白板紙を得た。
(実施例3)
中層用紙料の調製において、LBKPの配合量を20部とし、TMPの配合量を80部とした以外は実施例1と同様の方法で塗工白板紙を得た。
(実施例4)
塗工白板紙の製造工程において、サイズプレス液の塗布量を基紙の片面あたり1.75g/mとした以外は、実施例3と同様の方法で塗工白板紙を得た。
(比較例1)
中層用紙料の調製において、LBKPの配合量を50部とし、TMPの配合量を50部とした以外は、実施例1と同様の方法で塗工白板紙を得た。
(比較例2)
塗工白板紙の製造工程において、サイズプレス液の塗布量を基紙の片面あたり1.0g/mとした以外は、実施例3と同様の方法で塗工白板紙を得た。
(比較例3)
塗工白板紙の製造工程において、サイズプレス液の塗布量を基紙の片面あたり2.0g/mとした以外は、実施例3と同様の方法で塗工白板紙を得た。
各実施例及び比較例で得られた塗工白板紙の構成の概要と評価結果とを表1に示す。塗工白板紙の坪量と密度を以下の方法で測定し、塗工白板紙の坪量と密度の測定値から紙の厚さを算出した。また、得られた塗工白板紙の印刷適性および加工適性の評価を以下の方法で実施した。
(坪量の測定)
JIS P 8124:1998「紙及び板紙−坪量測定方法」に準じて行った。単位はg/mとした。
(密度の測定)
密度の測定は、JIS P8118に従った。
(印刷適性)
KOMORI印刷機(4色機)で印刷速度11,000枚/時で印刷し、印刷の仕上がり(着肉性、受理性、網点再現性)を目視で相対的に評価した。評価は以下の通りとした。
〇:良好であり、合格。
△:やや劣るが、合格。
×:劣る。不合格。
(加工適性)
塗工層表面に罫線を入れた後、罫線を入れた塗工面を外側にして紙を2つ折りにし、塗工面が割れの程度を目視で相対的に評価した。評価は以下の通りとした。
〇:割れは殆どなく良好。合格。
△:割れがやや見られるが、良好。合格
×:割れが見られ、劣る。不合格。
Figure 0006473427
表1に示される結果から明らかなように、実施例1〜4により得られた塗工白板紙はいずれも印刷適性及び加工適性において、良好な評価が得られ、実用可能なレベルであった。
一方、比較例1で得られた塗工白板紙は中層のTMP配合率が低い為、密度が高く、加工時の罫線割れが発生し、加工適性が劣るものであった。比較例2で得られた塗工白板紙は基紙へのサイズプレス液(澱粉)の塗布量が少ない為、印刷時にフクレが発生し、印刷適性が劣るものであった。比較例3で得られた塗工白板紙は基紙へのサイズプレス液(澱粉)の塗布量が多い為、得られる塗工白板紙が硬くなり、加工時の罫線割れが発生し、加工適性が劣るものであった。

Claims (3)

  1. 表層と、裏層と、表層と裏層との間に1層以上の中層とを有する3層以上の基紙と、該基紙の少なくとも一方の面に顔料と接着剤とを含有する塗工層を有する塗工白板紙であって、
    該中層に含まれるパルプの60〜100質量%がサーモメカニカルパルプであり、該基紙の両面には、片面あたり1.1〜1.9g/mの澱粉が付着しており、密度が0.74g/cm以下であることを特徴とする前記塗工白板紙。
  2. 前記澱粉が加工澱粉であり、かつ酸化澱粉である、請求項1に記載の塗工白板紙。
  3. 表層と、裏層と、表層と裏層との間に1層以上の中層とを有する3層以上の基紙を抄造する抄紙工程と、前記基紙の両面に、片面あたりの塗布量が1.1〜1.9g/mとなるように澱粉を塗布する澱粉塗布工程と、澱粉塗布工程の後、基紙の少なくとも一方の面に顔料と接着剤とを含有する塗工層を設ける塗工工程とを有し、
    前記中層に含まれるパルプの60〜100質量%をサーモメカニカルパルプとし、
    密度を0.74g/cm以下とすることを特徴とする塗工白板紙の製造方法。
JP2016059530A 2016-03-24 2016-03-24 塗工白板紙及びその製造方法 Active JP6473427B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016059530A JP6473427B2 (ja) 2016-03-24 2016-03-24 塗工白板紙及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016059530A JP6473427B2 (ja) 2016-03-24 2016-03-24 塗工白板紙及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017172071A JP2017172071A (ja) 2017-09-28
JP6473427B2 true JP6473427B2 (ja) 2019-02-20

Family

ID=59970617

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016059530A Active JP6473427B2 (ja) 2016-03-24 2016-03-24 塗工白板紙及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6473427B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7174989B2 (ja) * 2018-07-10 2022-11-18 株式会社さん・おいけ 木札及びその製造方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3289421B2 (ja) * 1993-08-20 2002-06-04 王子製紙株式会社 多層紙
JP3714124B2 (ja) * 1999-06-24 2005-11-09 王子製紙株式会社 嵩高板紙
WO2015036930A1 (en) * 2013-09-13 2015-03-19 Stora Enso Oyj Multiply Paperboard
WO2015041276A1 (ja) * 2013-09-19 2015-03-26 日本製紙株式会社 白板紙およびその製造方法
JP6117133B2 (ja) * 2014-03-11 2017-04-19 北越紀州製紙株式会社 白板紙及びその製造方法
JP2017031544A (ja) * 2015-07-29 2017-02-09 日本製紙株式会社 紙器用板紙

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017172071A (ja) 2017-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010531376A (ja) 予備含浸された生成物
JP5251364B2 (ja) 塗工白板紙
JP6117133B2 (ja) 白板紙及びその製造方法
JP6297253B2 (ja) 白板紙
JP4738023B2 (ja) オフセット印刷用低密度紙
JP2002105895A (ja) 低密度塗工板紙
EP2024563B1 (en) Composition for improving the printability of coated paper
JP2018053374A (ja) 耐油紙及びその製造方法
JP2015193944A (ja) 耐油紙
JP6473427B2 (ja) 塗工白板紙及びその製造方法
JP2014141750A (ja) 耐油紙およびその製造方法
US9545810B2 (en) Low grammage recording medium
JP2006249607A (ja) 印刷用艶消し塗被紙
AU2011235701A1 (en) Processes for preparing coated printing paper
JP2014080707A (ja) 白板紙及びその製造方法
FI98235C (fi) Painopaperi, menetelmä sen valmistamiseksi ja sen käyttö
JP6507539B2 (ja) 塗工白板紙
JP6503666B2 (ja) 塗工白板紙
JP7102193B2 (ja) 印刷用紙
JP5955602B2 (ja) 新聞用紙およびその製造方法
JP3543457B2 (ja) 艶消しグラビア印刷用塗工紙およびその製造方法
JP5009698B2 (ja) 塗工紙の製造方法
JP2003268695A (ja) オフセット印刷用塗工紙およびその製造方法
JP2010265572A (ja) 塗工原紙用表面処理剤
JP2008127711A (ja) 軽量塗被紙

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180326

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190116

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190125

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6473427

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250