JP2014175587A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】不揮発性半導体記憶装置の特性劣化を防止する。
【解決手段】実施形態によれば、半導体基板上にゲート電極をマトリクス状に配置した複数のメモリセルトランジスタと、複数のメモリセルトランジスタの列方向の制御ゲート電極同士を連結したワード線と、ワード線を半導体基板のセル領域の外の引出領域に引き出して形成したワード線の引出部と、ゲート電極間に空隙を形成するように上部を覆う空隙形成用絶縁膜とを備え、半導体基板の引出領域には、半導体基板の上面に浮遊ゲート電極を構成する半導体膜および電極間絶縁膜が全面に形成され、ワード線の引出部は、電極間絶縁膜上に形成され、電極間絶縁膜の上面およびワード線の引出部の上面を覆うように空隙形成用絶縁膜が形成されていることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、不揮発性半導体記憶装置に関する。
NAND型フラッシュメモリ装置などの不揮発性半導体記憶装置においては、メモリセルの微細化に伴いゲート電極間が近接して容量結合しやすくなるので、ゲート電極間に絶縁膜を埋め込むのではなく、空隙を設けて空気(真空)により絶縁する構成を採用しつつある。このように空隙部を絶縁用に用いる場合には、空隙部の端部において確実に封止した状態に形成しないと、後工程で外部から薬液やレジストが浸入したり成膜用のガスなどが浸入したりして空隙部を保持できなくなり、不揮発性半導体記憶装置の特性が劣化する可能性がある。
また、多結晶シリコン膜と金属膜を積層した構成にした場合、ゲート加工などで金属膜をエッチング加工する際に、メモリセルの半導体基板表面あるいはその近傍に金属膜の残渣などが付着して金属汚染が発生し、不揮発性半導体記憶装置の特性が劣化する可能性がある。
特開2006−114755号公報
不揮発性半導体記憶装置の特性劣化を防止する。
本実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、半導体基板と、前記半導体基板上に形成されたゲート絶縁膜、第1半導体膜、電極間絶縁膜および金属膜を有するゲート電極をセル領域上にマトリクス状に配置した複数のメモリセルトランジスタと、前記複数のメモリセルトランジスタの列方向の前記金属膜同士を連結し前記セル領域の外の引出領域に引き出した引出部を有するワード線と、前記ゲート電極間に空隙を形成するように上部を覆う空隙形成用絶縁膜とを備え、前記半導体基板の引出領域には、前記半導体基板の上面に前記第1半導体膜と同じ材料を有する第2半導体膜および前記電極間絶縁膜と同じ材料を有する第1絶縁膜が形成され、前記ワード線の引出部は、前記第1絶縁膜上に形成され、前記第1絶縁膜の上面および前記ワード線の引出部の上面を覆うように前記空隙形成用絶縁膜が形成されていることを特徴とする。
第1実施形態におけるNAND型フラッシュメモリ装置のブロック構成を概略的に示す図の一例 メモリセル領域の一部の電気的構成を概略的に示す図の一例 メモリセル領域およびゲート線の引出領域の一部を示す平面図の一例 メモリセルユニットの概略的構成を示す断面図の一例 (a)図3中A−A線で示す部分の断面図の一例、(b)図3中B−B線で示す部分の断面図の一例 (a)図3中C−C線で示す部分の断面図の一例、(b)図3中D−D線で示す部分の断面図の一例 製造工程の一段階における図で、(a)図3中A−A線で示す部分の断面図の一例、(b)図3中B−B線で示す部分の断面図の一例(その1) 製造工程の一段階における図で、(a)図3中A−A線で示す部分の断面図の一例、(b)図3中B−B線で示す部分の断面図の一例(その2) 製造工程の一段階における図で、(a)図3中A−A線で示す部分の断面図の一例、(b)図3中B−B線で示す部分の断面図の一例(その3) 製造工程の一段階における図で、(a)図3中A−A線で示す部分の断面図の一例、(b)図3中B−B線で示す部分の断面図の一例(その4) 製造工程の一段階における図で、(a)図3中A−A線で示す部分の断面図の一例、(b)図3中B−B線で示す部分の断面図の一例(その5) 第2実施形態における図で、(a)図3中A−A線で示す部分の断面図の一例、(b)周辺回路のトランジスタの平面図の一例、(c)図12(b)中E−E線で示す部分の断面図の一例 製造工程の一段階における図で、(a)図3中A−A線で示す部分の断面図の一例、(b)周辺回路のトランジスタの断面図の一例(その1) 製造工程の一段階における図で、(a)図3中A−A線で示す部分の断面図の一例、(b)周辺回路のトランジスタの断面図の一例(その2) 製造工程の一段階における図で、(a)図3中A−A線で示す部分の断面図の一例、(b)周辺回路のトランジスタの断面図の一例(その3) 製造工程の一段階における図で、(a)図3中A−A線で示す部分の断面図の一例、(b)周辺回路のトランジスタの断面図の一例(その4) 製造工程の一段階における図で、(a)図3中A−A線で示す部分の断面図の一例、(b)周辺回路のトランジスタの断面図の一例(その5) 第3実施形態を示す図で、(a)周辺回路のトランジスタの平面図の一例、(b)図18(a)中E−E線で示す部分の断面図の一例 第4実施形態を示す図で、(a)図3中A−A線で示す部分の断面図の一例、(b)周辺回路のトランジスタの断面図の一例 製造工程の一段階における図で、(a)図3中A−A線で示す部分の断面図の一例、(b)周辺回路のトランジスタの断面図の一例(その1) 製造工程の一段階における図で、(a)図3中A−A線で示す部分の断面図の一例、(b)周辺回路のトランジスタの断面図の一例(その2) 製造工程の一段階における図で、(a)図3中A−A線で示す部分の断面図の一例、(b)周辺回路のトランジスタの断面図の一例(その3) 製造工程の一段階における図で、(a)図3中A−A線で示す部分の断面図の一例、(b)周辺回路のトランジスタの断面図の一例(その4) 製造工程の一段階における図で、(a)図3中A−A線で示す部分の断面図の一例、(b)周辺回路のトランジスタの断面図の一例(その5)
以下、実施形態について、NAND型フラッシュメモリ装置に適用したものを、図面を参照して説明する。尚、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは必ずしも一致しない。また、上下左右の方向についても、後述する半導体基板における回路形成面側を上とした場合の相対的な方向を示し、必ずしも重力加速度方向を基準としたものとは一致しない。
(第1実施形態)
第1実施形態について図1から図11を参照して説明する。
図1は、NAND型フラッシュメモリ装置1のブロック構成を概略的に示す図の一例である。図1において、NAND型フラッシュメモリ装置1は、チップ上のレイアウトとして、複数のメモリセル領域Mとその周囲に設けられた周辺回路領域Pとから構成されている。各メモリセル領域Mには、メモリセルトランジスタをマトリクス状に配置してなるブロックBが複数並べて設けられる。周辺回路領域Pにはメモリセル領域Mの各ブロックBに対応してワード線を昇圧するロウデコーダ、電流を検知するセンスアンプ等が設けられると共に、外部信号を処理する論理回路、制御回路、電源キャパシタなどが設けられている。
メモリセルトランジスタTrmは、浮遊ゲート電極の電荷蓄積状態により、データを不揮発に記憶する。例えば、浮遊ゲートにチャネルから電子を注入した閾値電圧の高い状態を例えば“0”データ、浮遊ゲートの電子をチャネルに放出させた閾値電圧の低い状態を“1”データとして、2値データ記憶を行う。閾値分布制御をより細分化することで、4値や8値記憶等の多値記憶方式を採用することもできる。周辺回路部Pの周辺回路はメモリセルトランジスタTrmへのデータ書き込みや消去、読み出しを制御する。
図2はメモリセル領域Mに設けられるメモリセルトランジスタTrmのアレイの1ブロック分の構成を示す等価回路の一例である。NAND型フラッシュメモリ装置のメモリセルアレイは、NANDセルユニットSUをk列に渡って形成することで構成されている。なお、kは2以上の整数である。NANDセルユニットSUは、2個の選択ゲートトランジスタTrs1、Trs2と、これらの間に直列接続された複数個(例えば32個)のメモリセルトランジスタTrmとからなる。NANDセルユニットSU内において、複数個のメモリセルトランジスタTrmは隣接するもの同士でソース/ドレイン領域を共用して形成されている。
図2中X方向(ワード線方向、ゲート幅方向に相当)に配列されたメモリセルトランジスタTrmは、それぞれがワード線WL0〜WL31により共通接続されたページ0〜31として設けられている。また、図2中X方向に配列された選択ゲートトランジスタTrs1は選択ゲート線SGL1で共通接続され、選択ゲートトランジスタTrs2は選択ゲート線SGLD、SGLSで共通接続されている。選択ゲートトランジスタTrs1のドレイン領域にはビット線コンタクトCBが接続されている。このビット線コンタクトCBは、図2中X方向に直交するY方向(ゲート長方向、ビット線方向に相当)に延びるビット線BLに接続されている。また、選択ゲートトランジスタTrs2はソース領域を介して図2中X方向に延びるソース線SLに接続されている。
図3はメモリセル領域Mおよびワード線WLの引出領域Tの一部のレイアウトパターンを示す平面図の一例である。ここで引出領域Tは、ワード線WLが引き出されて、上層配線にコンタクトで接続させる領域であり、例えば、メモリセル領域Mに於ける繰り返しパターンの端部よりも先の領域(図3の例では、X方向において右の領域)である。図3の状態は、ゲート電極の加工をした後の状態を示しており、ゲート電極上に形成される層間絶縁膜等は示していない。まず、メモリセル領域Mにおいて、半導体基板としてのシリコン基板2に、図3中Y方向に沿って延びる素子分離領域SbがSTI(shallow trench isolation)法により図3中X方向に所定間隔で複数本形成されている。これによって、図3中Y方向に沿って延びる素子形成領域Saが図2中X方向に分離形成されている。メモリセルトランジスタTrmのワード線WLは、素子形成領域4と直交する方向(図3中X方向)に沿って延びるように形成されると共に、図3中Y方向に所定間隔で複数本形成されている。
また、一対の選択ゲートトランジスタTrs1(以下単にTrsとする)の選択ゲート線SGLDが図3中X方向に沿って延びるように形成されている。一対の選択ゲート線SGLD間の素子形成領域Saにはビット線コンタクトCBがそれぞれ形成されている。ワード線WLと交差する素子形成領域Sa上にはメモリセルトランジスタTrmのゲート電極MGが、選択ゲート線SGLDと交差する素子形成領域4上には選択ゲートトランジスタTrsのゲート電極SGが形成されている。
また、ワード線WLの引出領域Tにおいて、ワード線WLの引出部WLaは、図3中X方向に延びるように形成され、図3中の上方の1群のワード線WLの引出部WLaの右端部は、Y方向において同じ向きに折曲されて、その先端にパッド部WLbが形成されている。なお、図示はしていないが、図3中の下方の一群のワード線WLのパッド部WLbは、図3中の左方に設けられたワード線の引出領域に形成されている。本実施形態の場合、一群のワード線WLのパッド部WLbは、図3中の右方に設けられたワード線WLの引出領域Tと、図3中の左方に設けられたワード線WLの引出領域とに交互に形成されている。
図4はメモリセル領域M内を示した図2中においてメモリセルユニットSUに沿う部分の断面構造を簡略的に示した一例である。図4において、シリコン基板2の上面にゲート絶縁膜を介してメモリセルトランジスタTrmのゲート電極MGおよび選択ゲートトランジスタTrs1、Trs2の各ゲート電極SGS、SGDが形成されている。メモリセルトランジスタTrmは、ゲート電極MGとソース/ドレイン領域2aとを含む構成である。メモリセルトランジスタTrmはY方向に複数隣接して形成されている。これら複数のメモリセルトランジスタTrmの端部のものに隣接して、一端側に一対の選択ゲートトランジスタTrs1が形成され、他端側に一対の選択ゲートトランジスタTrs2が形成されている。
メモリセルトランジスタTrmのゲート電極MGは、ゲート絶縁膜上に、浮遊ゲート電極FGが形成され、その上部に電極間絶縁膜を介して制御ゲート電極CGが形成されている。制御ゲート電極CGは、隣接するセルユニットSUのゲート電極MG同士で連結されており、ワード線WLとして機能する。ゲート電極MG−MG間、ゲート電極SG(SGS、SGD)−MG間に位置するシリコン基板2の表層にはソース/ドレイン領域2aが設けられ、ゲート電極SG間(SGS間、SGD間)に位置するシリコン基板2の表層にはソース/ドレイン領域2bが設けられる。ソース/ドレイン領域2a、2bは、シリコン基板2の表層に不純物を導入して形成することができる。なお、ソース/ドレイン領域2bは、後述するように高濃度不純物領域を併せて形成するLDD(lightly doped drain)構造を採用している。
選択ゲートトランジスタTrs1、Trs2のゲート電極SGS、SGDは、図4では簡略的に示しているが、メモリセルトランジスタTrmのゲート電極MGとほぼ同様の膜構成で形成されており、電極間絶縁膜に開口が形成されていて浮遊ゲート電極と制御ゲート電極が短絡した構成とされている。
上記構成の各ゲート電極MG、SG(SGS、SGD)の上部にはこれらを埋めるように層間絶縁膜が形成されている。また、各ゲート電極間の絶縁は、ゲート電極MG−MG間、MG−SG(SGS、SGD)間には絶縁膜を埋め込まないでエアギャップ(空隙部)AGを設けて絶縁するエアギャップ構造(図5参照)を採用している。ゲート電極SG間(SGS間、SAGD間)は、絶縁膜を埋め込む構成としている。
ゲート電極SGS−SGS間には、シリコン基板2のソース領域2b(ソース/ドレイン領域)に接触するようにソースコンタクトCSが設けられている。ソースコンタクトCSは、図2(a)に示したソース線SLと接続されるもので、素子分離領域Sbを隔てて隣接する選択ゲートトランジスタTrs1のソース領域2b間にまたがるように連結した状態に形成されている。また、ゲート電極SGD−SGD間には、シリコン基板2のドレイン領域2b(ソース/ドレイン領域)に接触するようにビット線コンタクトCBが設けられている。ビット線コンタクトCBは、図2、図3に示したビット線コンタクトCBに対応している。
ソース線SLは、ソースコンタクトCSの上部に位置して電気的に接続された状態で層間絶縁膜に埋め込み形成されている。ソース線SLは、下層に位置するワード線WLとほぼ同じ方向に形成されている。ビット線BLは、ビット線コンタクトCBの上部に位置して電気的に接続された状態で層間絶縁膜に埋め込み形成されている。ビット線BLは、図2に示しているように、Y方向すなわち素子形成領域SaあるいはNANDセルユニットSUの形成方向と同じ方向に形成されている。また、ビット線BLとソース線SLとは直交する方向に形成されている。
次に、図5(a)、(b)を参照して具体的構成について説明する。図5(a)、(b)は、それぞれ図3中A−A線、B−B線で示す部分の断面図の一例である。図4で示した構成において、この実施形態では、メモリセルトランジスタTrmのゲート電極MG間に絶縁膜を埋め込むのではなく、空隙部つまりエアギャップAGとして絶縁性の向上を図った構成を採用している。図5(a)に示す状態は、製造工程の途中の図であり、メモリセルトランジスタTrmのゲート電極MGを先に分離形成し、さらにエアギャップAGを形成した状態の断面図である。図5(a)の状態に続いて、選択ゲートトランジスタTrsのゲート電極SGおよび周辺回路トランジスタTrpのゲート電極を形成する加工がなされる。
図5(a)において、メモリセルトランジスタTrmのゲート電極MGは、シリコン基板2の上面にゲート絶縁膜3を介して形成されている。ゲート電極MGは、下から第1半導体膜としての多結晶シリコン膜4、電極間絶縁膜5、第2半導体膜としての多結晶シリコン膜6、金属膜としてのタングステン(W)膜7および加工用のシリコン窒化膜8が順に積層されている。
ゲート絶縁膜3は、例えばシリコン酸化膜が用いられる。電極間絶縁膜5は、例えばONO(oxide-nitride-oxide)膜やNONON(nitride-oxide-nitride-oxide-nitride)膜、あるいは高誘電率の絶縁膜などが用いられる。金属膜としてのタングステン膜7は、多結晶シリコン膜6上に窒化タングステン(WN)膜などのバリアメタル膜を介した状態で形成することができる。多結晶シリコン膜4は浮遊ゲート電極FGとして機能する。多結晶シリコン膜6およびタングステン膜7は制御ゲート電極CG、ワード線WLとして機能する。
ゲート電極MGは、隣接するゲート電極MGとの間が所定間隔寸法で設定されており、ゲート電極SGと隣接する部分では、所定間隔寸法よりもやや広くなるように配置することができる。各ゲート電極MG間のゲート絶縁膜3は切断することができる。また、各ゲート電極MGの上面および側壁面とソース/ドレイン領域2aが形成されたシリコン基板2の表面に、シリコン酸化膜9が形成されている。
さらに、シリコン酸化膜9を覆うようにエアギャップ(空隙部)形成用のシリコン酸化膜10が形成されている。シリコン酸化膜10は、埋め込み性の低い条件で形成されたものである。シリコン酸化膜10は、ゲート電極MGの上面、側壁面およびシリコン基板2の表面に薄く形成され、この後成膜が継続されると、ゲート電極MG間あるいはゲート電極MGと隣接するゲート電極SGとの間の内部を埋める前に上部において閉じた状態となる。これにより、ゲート電極MG間の上面がシリコン酸化膜10により閉塞されて、内部にエアギャップAGが形成される。シリコン酸化膜10の上面に、例えば、シリコン酸化膜からなる層間絶縁膜11が形成されている。この層間絶縁膜11によりエアギャップAGの上面を完全に閉塞することができる。
選択ゲートトランジスタTrsのゲート電極SGが形成される図5(a)中右側の部分では、この状態においてゲート加工がされておらず、隣接するゲート電極SG同士が分離されていない状態とされている。隣接する各ゲート電極SGに対応して、電極間絶縁膜5に開口5aが形成されている。多結晶シリコン膜4には開口5aに対応した凹部が形成され、多結晶シリコン膜6が凹部を埋めるように形成されている。これにより、多結晶シリコン膜4と6は電気的に短絡した状態とされている。
図5(b)は引出領域Tにおけるワード線WLのパッド部WLbの断面を示している。この図5(b)において、シリコン基板2上には、ゲート絶縁膜3および多結晶シリコン膜4が積層されている。パッド部WLbは、電極間絶縁膜5の上に所定幅寸法で多結晶シリコン膜6、タングステン膜7およびシリコン窒化膜8を順に積層している。パッド部WLbの上面および側面とそれらの間に露出している多結晶シリコン膜6の表面にはシリコン酸化膜9が形成されている。
このシリコン酸化膜9を覆うようにエアギャップ形成用のシリコン酸化膜10が形成されている。この場合、2本のパッド部WLbの配置間隔はワード線WLの配置間隔に比べて広く設定されているので、パッド部WLbの間にもシリコン酸化膜10は埋め込み形成されている。シリコン酸化膜10の上面を覆うように層間絶縁膜11が形成されている。
すなわち、図3に示した引出領域Tのうち、パッド部WLbが形成される部分のパッド部WLb以外の部分K(図3中斜線を施した部分)では、シリコン基板2の上面に、全面にゲート絶縁膜3および多結晶シリコン膜4が形成された状態である。なお、図5の工程途中の断面図においては、選択ゲート線SGLD間の領域K′も、シリコン基板2の上面に、全面にゲート絶縁膜3および多結晶シリコン膜4が形成された状態である。
次に、図6(a)、(b)を参照して、引出領域Tにおいて、ワード線WLの端部の断面形状の一例について説明する。図6(a)は、図3中C−C線で切断した部分の断面図の一例を示している。図6(b)は、図3中D−D線で切断した部分の断面図の一例を示している。
すなわち、図6(a)では、境界領域Tにおけるワード線WLの引出部WLa形成部のうち、引出部WLa間に位置するエアギャップAGが形成された部分Swから上述した領域Kに差し掛かる部分の断面図の一例を示している。また、図6(b)では、境界領域Tにおける引出部WLa形成部のうち、引出部WLaが形成された部分から上述した領域Kに差し掛かる部分の断面図の一例を示している。
図6(a)に示すワード線WLの引出部WLa間の領域Swにおいては、シリコン基板2上にゲート絶縁膜3およびシリコン酸化膜9が形成され、その上部には何も充填されない状態の空隙部としてエアギャップAGが設けられている。エアギャップAGを覆うように、シリコン酸化膜10が形成され、その上面に層間絶縁膜11が形成されている。一方、領域Swから領域Kに差し掛かる部分では、ゲート絶縁膜3上に多結晶シリコン膜4が部分的に少し残った状態に形成することができる。領域Kにおいては多結晶シリコン膜4、電極間絶縁膜5をそのままの状態とすることができる。領域Swから領域Kに渡る全面にシリコン酸化膜9を形成することができる。エアギャップAGにより露出された多結晶シリコン膜4の端部は、曲面であるとも言える。ここで、この曲面を延長した部分にゲート絶縁膜3とシリコン酸化膜9の境界を形成することができ、さらにこの境界部分から多結晶シリコン膜4の曲面部分および上面を覆うようにシリコン酸化膜9を形成することができる。なお、ゲート絶縁膜3の膜厚とシリコン酸化膜9の膜厚は異なっていても良い。領域Swと領域Kとの境界付近において、多結晶シリコン膜4の上面にシリコン酸化膜10および層間絶縁膜11が徐々に高さを下げた状態でエアギャップAG部分を封止するように、シリコン酸化膜9とシリコン酸化膜10とが密着状態に形成されている。
次に、図6(b)に示す部分においては、ワード線WLの引出部WLa部分および領域Kのいずれにもシリコン基板2上にゲート絶縁膜3、多結晶シリコン膜4および電極間絶縁膜5が形成されている。そして、引出部WLaを構成する多結晶シリコン膜6、タングステン膜7およびシリコン窒化膜8を積層した部分が領域Kとの境界部分まで形成されている。引出部WLaの上面および側面と領域Kの電極間絶縁膜5の表面に、シリコン酸化膜9が形成されている。そして、引出部WLaの端部から領域Kに至る部分では、図6(a)の同部分の構成と同じように、引出部WLa上のシリコン酸化膜10および層間絶縁膜11が、引出部WLaの端面に沿うようにしてシリコン酸化膜9上に渡るように連続的に形成されている。
上記構成により、ワード線WL間および引出部WLa間のエアギャップAGは、領域Kに至る境界付近でシリコン酸化膜10により封止された状態となる。この場合、領域Kにおいてはゲート絶縁膜3上に多結晶シリコン膜4、電極間絶縁膜5およびシリコン酸化膜9が残った状態に形成されているので、エアギャップ形成用のシリコン酸化膜10は、ワード線WLの引出部WLaの高さ分Dに相当する段差をカバーするように形成される。したがって、領域Kにおける多結晶シリコン膜4が除去された場合の状態で発生する段差DXに比べてシリコン酸化膜10を形成する場合に段差が小さく、被覆性(カバレッジ性)を向上させた構成となる。
次に、上記構成の製造工程の一例について図7から図11も参照して説明する。図7から図11の各分図(a)、(b)は、それぞれ図5(a)、(b)の構成の製造工程の一段階を示した一例の図である。
図7(a)、(b)において、シリコン基板2には、上面にゲート絶縁膜3、多結晶シリコン膜4、電極間絶縁膜5、多結晶シリコン膜6、タングステン膜7およびシリコン窒化膜8が順に積層されている。多結晶シリコン膜4は第1半導体膜に相当し、多結晶シリコン膜6は第2半導体膜に相当し、タングステン膜7は金属膜に相当する。また、多結晶シリコン膜4は浮遊ゲート電極FGとして機能させる膜であり、多結晶シリコン膜6およびタングステン膜7は、制御ゲート電極CGおよびワード線WLとして機能させる膜で、いわゆるポリメタル膜構成とされている。
タングステン膜7の形成では、窒化タングステン膜などのバリアメタル膜を多結晶シリコン膜6上に形成した後に形成すると良い。図7(a)で、選択ゲートトランジスタTrsのゲート電極SGを形成する部分には、予め電極間絶縁膜5に開口5aが形成され、多結晶シリコン膜4と多結晶シリコン膜6とが開口5aを介して接触させることで電気的に導通する状態としている。
また、図示はしていないが、前述したようにシリコン基板2の表面に素子分離溝が形成され内部に素子分離絶縁膜が埋め込み形成され、素子分離領域Sbが形成されている。また、この素子分離領域Sbによって図示のシリコン基板2の領域を素子形成領域Saとして分離されている。また、この素子分離領域Sbは多結晶シリコン膜4も図3のX方向に分断し、多結晶シリコン膜4を素子形成領域Sa上にそれぞれ独立した浮遊ゲート電極に分離している。
次に、図8(a)、(b)に示すように、ゲート電極加工のパターニングを実施する。ここでは、選択ゲートトランジスタTrsのゲート電極SGを後の工程で加工するものとし、先にメモリセルトランジスタTrmのゲート電極MGの分離加工を行う。また、このゲート加工では、まず、シリコン窒化膜8、タングステン膜7および多結晶シリコン膜6までをRIE(reactive ion etching)法により異方性エッチングを行う。このとき、図8(b)に示すように、同時にゲート線引出部WLaおよびパッド部WLbについても加工を行う。これにより、加工後の状態ではゲート電極MG間、ゲート電極MGとゲート電極SG間およびバッド部WLb間の電極間絶縁膜5の上面が露出した状態となる。また、ゲート電極MG、ゲート電極SG間およびパッド部WLbのタングステン膜7の側面が露出される。
このゲート加工では、金属膜であるタングステン膜7をエッチング処理することから、加工中にタングステンのエッチング残渣が飛散することがある。このような金属タングステンのエッチング残渣がシリコン基板2あるいはゲート絶縁膜3の表面に直接接触することを避けるため、例えば、電極間絶縁膜5をストッパとしてRIE法によるエッチング処理を一旦停止させている。
次に、図9(a)、(b)に示すように、上記構成の上面に加工用のシリコン酸化膜12を形成する。なお、この工程の前に洗浄処理などを実施してエッチング残渣を除去することも可能である。ここで、シリコン酸化膜12は、カバー絶縁膜として機能するもので、成膜条件としてカバレッジの良くない条件でプラズマにより形成している。すなわち、エッチングにより露出しているメモリセルトランジスタTrm部分の電極間絶縁膜5の上面には開口部が狭いことを利用して成膜しにくく、しかも、シリコン窒化膜8の上面および側面とタングステン膜7の側面には成膜されるようにしている。これにより、シリコン酸化膜12はメモリセルトランジスタTrm間において隙間を有するとともに、シリコン酸化膜12はゲート加工により露出していたタングステン膜7の加工面を覆う(カバーする)状態とすることができる。なお、シリコン酸化膜12は、タングステン膜7の側面の一部を覆っている場合でも、シリコン酸化膜12を形成していない場合に比べて汚染を抑制する効果を有する。また、シリコン酸化膜12は、成膜条件によっては部分的にゲート電極MG間の上部で連結した状態に形成されていることがある。また、シリコン酸化膜12はメモリセルトランジスタTrm間において隙間を有することなく接触していても良い。なお、シリコン酸化膜12が接触している部分の長さは、メモリセルトランジスタTrmの上に形成されたシリコン酸化膜12の長さよりも短い。
図9(b)の部分では、2本のパッド部WLbの間および外側の部分では、配置間隔がメモリセルトランジスタTrmのゲート電極MG間の距離よりも広い。このため、シリコン酸化膜12はパッド部WLbの間に空隙部を形成していない。そして、シリコン酸化膜12は、パッド部WLbの上面および側面に加えて、電極間絶縁膜5(電極間絶縁膜5がエッチングにて除去される条件の場合は多結晶シリコン膜4)の表面に沿うように形成されている。
次に、図10(a)に示すように、シリコン酸化膜12をマスクとしてゲート電極加工の後半を実施する。まず、ゲート電極MG間を閉塞するようにシリコン酸化膜12が形成されている場合は、閉塞している部分のシリコン酸化膜12をエッチングで除去出来る程度にRIE法によりエッチング処理を実施することができる。この後、RIE法によりゲート電極加工のエッチング処理を行なう。これにより、ゲート電極MG間の電極間絶縁膜5、多結晶シリコン膜4を除去し、ゲート電極MGの構成を得る。また、ゲート電極MG間のゲート絶縁膜3およびゲート電極MGとゲート電極SGとの間のゲート絶縁膜3を除去することができる。
一方、図10(b)に示すように、領域Kにおいては、パッド部WLb上およびパッド部WLbの間にシリコン酸化膜12が形成されていることで電極間絶縁膜5より下層の膜はエッチングされない。この後、シリコン酸化膜12が剥離されると、パッド部WLbが形成された領域Kにおいては、多結晶シリコン膜4が残った状態となる。
なお、RIE法による異方性エッチングでは、エッチング処理中に、シリコン酸化膜12が若干エッチングされることがある。しかし、このエッチング処理では、多結晶シリコン膜4をエッチングする条件を採用することから、シリコン酸化膜12を大きくエッチングさせることが無いので、タングステン膜7の露出部分を保護した状態を保持することができる。
上記のようにシリコン酸化膜12をマスクとしてエッチング処理を行うので、つぎのような利点がある。すなわち、多結晶シリコン膜4を加工する際には、タングステン膜7の端面がシリコン酸化膜12により覆われているので、ゲート絶縁膜3が露出した状態でタングステンのエッチング残渣などが飛散して汚染するのを防止できる。これにより、メモリセルトランジスタTrmの特性に支障を来す要因を排除する効果が大きい。
この後、図11(a)、(b)に示すように、ゲート加工後のゲート電極MGの側面を保護するカバー絶縁膜としてシリコン酸化膜9を、例えばHTO法、CVD法などにより形成する。シリコン酸化膜9は、図11(a)においては、ゲート電極MGの側面、上面およびシリコン基板2の表面に形成される。また、シリコン酸化膜9は、図11(b)においては、ワード線のパッド部WLbの上面および側面、露出している電極間絶縁膜5の表面にも形成される。
続いて、図5(a)に示すように、エアギャップ形成用のシリコン酸化膜10を成膜する。シリコン酸化膜10は、被覆率の悪い条件で成膜することで、ゲート電極MG間の狭い部分では内部に成膜する前に上面部分で内部を閉塞するように閉じた膜として形成される。これにより、ゲート電極MG間にシリコン酸化膜10が形成されない空隙部としてエアギャップAGが形成される。
また、図5(b)に示すように、パッド部WLbが形成された領域Kの部分では、エアギャップは形成されず、シリコン酸化膜10がパッド部WLbを上面および側面から覆うとともに多結晶シリコン膜4の表面を覆うように形成されている。このとき、図6(a)、(b)に示したように、シリコン酸化膜10は、引出部WLa間の領域Swでは、図3のY方向における間隔が狭いためシリコン酸化膜10が内部に形成されていない。その結果、シリコン酸化膜10は、ワード線WLの引出部WLa上を覆う状態に形成されることで、引出部WLa間の領域SwにエアギャップAGが形成されている。
図5(a)、(b)に示した状態では、選択ゲートトランジスタTrsのゲート電極SGの加工が終了していないが、この後ゲート電極SGの加工を行うと、この領域にはビット線コンタクトCBあるいはソースコンタクトSBを形成するために、多結晶シリコン膜4はエッチングにより除去される。
また、図3に示した選択ゲート線SGLD、SGLSのうちで引出領域Tに至る部分、例えば引出部SGLDaでは、2本の引出部SGLDaの間の領域K′にはゲート電極SGの加工の過程で多結晶シリコン膜4は剥離される。その結果、2本のゲート電極SGが形成される。
本実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
ゲート加工時に多結晶シリコン膜6をエッチングした段階で一旦エッチングを止め、タングステン膜7の端面を覆うようにシリコン酸化膜12を形成してから残りの部分をエッチングする工程を採用した。制御ゲート電極CGの構成として、多結晶シリコン膜6の上にタングステン膜7を積層するポリメタル構造を採用しているので、加工後のタングステン膜7の端面からタングステンのエッチング残渣が飛散するのを抑制できる。これにより、ゲート加工で、タングステン(金属)がゲート絶縁膜3やシリコン基板2上に付着することによる汚染を防止できる。
また、上記のようにして被覆性の悪いシリコン酸化膜12を形成する場合に、引出部Tにおいては、パッド部WLb間の間隔が広いため、電極間絶縁膜5の上面にシリコン酸化膜12が形成される。これにより、多結晶シリコン膜4をエッチングするゲート加工では、引出部Tの領域K部分で電極間絶縁膜5および多結晶シリコン膜4はエッチングされないで残る。この結果、ゲート加工後にエアギャップ形成用のシリコン酸化膜10を形成する際に、被覆性が向上し、エアギャップAGの密閉性を向上できる。これにより、エアギャップ(空隙部)AG内に薬液やレジストあるいは膜形成用のガスなどの浸入を抑制できる。これは、ワード線WLの端部において被覆するための段差をワード線WLの高さ寸法Dとすることができ、従来の段差DXに比べて小さい段差となるからである。
なお、引出領域Tにおいて、多結晶シリコン膜4、電極間絶縁膜5およびシリコン酸化膜9が全面に形成されているため、ワード線WLの引出部WLa同士が短絡するようにも思われる。しかし、ワード線WLの引出部WLaの多結晶シリコン膜6やタングステン(W)膜7は電極間絶縁膜5によって多結晶シリコン膜4とそれぞれ分離されている。その結果、引出領域Tにおいて、ワード線WLの引出部WLa同士が短絡することなく電気的に分離された配線として機能することができる。
このように、本実施形態によれば、不揮発性半導体記憶装置の特性劣化を防止することができる。
(第2実施形態)
図12から図17は第2実施形態を示している。第2実施形態は、選択ゲートトランジスタTrsのゲート電極SGおよび周辺回路トランジスタTrpのゲート電極TPを加工する場合のタングステン汚染対策を行うものである。以下、第1実施形態と異なる部分について説明する。なお、第2実施形態においては、基本的に第1実施形態においてメモリセルトランジスタTrmのゲート電極MGを形成した構成を基にして説明するが、第1実施形態のようにエアギャップを形成する構成に限らず適用することができる。
図12(a)は、図3中A−A線で示した部分の断面図の一例である。図12(b)は、周辺回路のトランジスタの平面図の一例を示し、図12(c)は、図12(b)中E−E線で示す部分の断面図の一例を示している。
図12(a)において、メモリセルトランジスタTrmのゲート電極MGは、前述同様にシリコン基板2の上面にゲート絶縁膜3を介して形成されている。ゲート電極MGは、下から第1半導体膜としての多結晶シリコン膜4、電極間絶縁膜5、第2半導体膜としての多結晶シリコン膜6、金属膜としてのタングステン(W)膜7、加工用のシリコン窒化膜8および加工用のシリコン酸化膜13が順に積層されている。
ゲート電極MGは、隣接するゲート電極MGとの間が所定間隔寸法で設定されており、ゲート電極SGと隣接する部分では、所定間隔寸法よりもやや広くなるように配置することができる。ゲート電極MG−MG間およびゲート電極MG−SG間のシリコン基板2の表層部にはソース/ドレイン領域2aが形成されている。各ゲート電極MGの上面および側壁面とソース/ドレイン領域2aが形成されたシリコン基板2の表面に、シリコン酸化膜9が形成されている。シリコン酸化膜9を覆うようにエアギャップ形成用のシリコン酸化膜10、シリコン酸化膜からなる層間絶縁膜11が順に形成されている。
選択ゲートトランジスタTrsのゲート電極SGは、ゲート電極MGと同様に、多結晶シリコン膜4a、電極間絶縁膜5、多結晶シリコン膜6、タングステン(W)膜7、シリコン窒化膜8およびシリコン酸化膜13が順に積層されている。この場合、選択ゲートトランジスタTrsの多結晶シリコン膜4aは、図3のX方向において幅寸法が広く形成されていて、隣接するゲート電極SGに面する側において電極間絶縁膜5から上の構成よりも張り出した状態に形成されている。また、電極間絶縁膜5には、開口5aが形成されていて、多結晶シリコン膜4aと多結晶シリコン膜6とが開口5aを介して接触する状態とされ、電気的に導通した状態とされている。ゲート電極SG−SG間のシリコン基板2の表層部にはソース/ドレイン2bおよび高濃度不純物領域2cが形成され、LDD構造とされている。
シリコン酸化膜9はゲート電極SGの上面および隣接するゲート電極MG側の側面およびゲート電極MG間のシリコン基板2の上に形成されている。また、シリコン酸化膜9はゲート電極SGのゲート電極MG側の側面および上面にも連続して形成されている。シリコン酸化膜10および11は、ゲート電極MG側からゲート電極SGの上面に架け渡すように形成されている。ゲート電極SG同士が対向する側面には、上部から下部の多結晶シリコン膜4aが張り出した部分の上面に渡るようにスペーサ状のシリコン酸化膜14が形成されている。さらに、ゲート電極SG同士が対向する側面には、シリコン酸化膜14に沿うようにして上部から下部のシリコン基板2の表面にかけてスペーサ状のシリコン酸化膜15が形成されている。
図12(b)において、周辺回路トランジスタTrpは、シリコン基板2の表面に矩形状に設けられた素子形成領域Saaに形成されている。素子形成領域Saaは、素子分離領域Sbbにより包囲されている。ゲート電極PGは素子形成領域Saaの中央部を横切るように形成されている。
図12(c)において、周辺回路トランジスタTrpのゲート電極PGは、シリコン基板2の上面にゲート絶縁膜3を介して形成されている。なお、周辺回路でのトランジスタTrpとしては、低耐圧トランジスタ、高耐圧トランジスタなどさまざまなものが設けられる。図12(c)では、低耐圧トランジスタを一例として示している。高耐圧トランジスタでは、耐圧を確保する目的で、メモリセルトランジスタTrmで用いる薄いゲート絶縁膜3に代えて、厚いゲート酸化膜を別途形成して用いる構成のものがある。
ゲート電極PGは、ゲート電極SGと同様に、多結晶シリコン膜4b、電極間絶縁膜5、多結晶シリコン膜6、タングステン(W)膜7、シリコン窒化膜8およびシリコン酸化膜13が順に積層されている。この場合、多結晶シリコン膜4bは、ゲート長方向において幅寸法が広く形成されていて、電極間絶縁膜5から上の構成よりも両側に張り出した状態に形成されている。電極間絶縁膜5には、開口5bが形成されていて、多結晶シリコン膜4bと多結晶シリコン膜6とが開口5bを介して接触する状態とされ、電気的に導通した状態とされている。ゲート電極PGの両脇のシリコン基板2の表層部にはソース/ドレイン2dおよび高濃度不純物領域2eが形成され、LDD構造とされている。
ゲート電極PGの側面には、上部から下部の多結晶シリコン膜4bが張り出した部分の上面に渡るようにスペーサ状のシリコン酸化膜14が形成されている。さらに、その表面には、シリコン酸化膜14に沿うようにして上部から下部のシリコン基板2の表面にかけてスペーサ状のシリコン酸化膜15が形成されている。
上記構成では、ゲート電極SGおよびPGのゲート加工を行う際に、タングステン膜7をエッチング処理して露出した側壁面をシリコン酸化膜14により覆う構成としているので、側壁面からシリコン基板2やゲート絶縁膜3上にタングステンが飛散することによる汚染を防止した構成となっている。
次に、上記構成の製造工程について図13から図17も参照して説明する。図13(a)は、第1実施形態における図5(a)と同等の状態を示している。すなわち、メモリセルトランジスタTrmのゲート電極MGを先に分離形成し、さらにエアギャップAGを形成した状態である。
図13(a)において、メモリセルトランジスタTrmのゲート電極MGは、シリコン基板2の上面にゲート絶縁膜3を介して形成されている。ゲート電極MGは、下から第1半導体膜としての多結晶シリコン膜4、電極間絶縁膜5、第2半導体膜としての多結晶シリコン膜6、金属膜としてのタングステン(W)膜7、加工用のシリコン窒化膜8およびシリコン酸化膜13が順に積層されている。
ゲート電極MGは、隣接するゲート電極MGとの間が所定間隔寸法で設定されており、ゲート電極SGと隣接する部分では、所定間隔寸法よりもやや広くなるように配置することができる。各ゲート電極MGの上面および側壁面とソース/ドレイン領域2aが形成されたシリコン基板2の表面に、シリコン酸化膜9が形成されている。
さらに、シリコン酸化膜9を覆うようにエアギャップ形成用のシリコン酸化膜10が形成されている。シリコン酸化膜10は、埋め込み性の低い条件で形成されたもので、ゲート電極MGの上面、側壁面およびシリコン基板2の表面に薄く形成された後は、ゲート電極MG間あるいはゲート電極MGと隣接するゲート電極SGとの間の内部を埋める前に上部において閉じた状態となるため、内部にエアギャップAGが形成される。シリコン酸化膜10の上面に、シリコン酸化膜11が形成されている。
選択ゲートトランジスタTrsのゲート電極SGが形成される図3の領域K′および図5(a)中右側の部分では、この状態においてゲート加工がされておらず、隣接するゲート電極SG同士が分離されていない状態とされている。積層される膜の構成はゲート電極MGとほぼ同じである。隣接するゲート電極SGのそれぞれに対応して、電極間絶縁膜5に開口5aが形成されている(図13(a)では左側の開口5aのみ示す)。多結晶シリコン膜4には開口5aに対応した凹部が形成され、多結晶シリコン膜6が凹部を埋めるように形成されている。これにより、多結晶シリコン膜4と6は電気的に短絡した状態とされている。
また、図13(b)は、上記した図13(a)の状態での周辺回路トランジスタTrpのゲート電極TPの形成部分の断面図一例である。図示のように、シリコン基板2に、ゲート絶縁膜3、多結晶シリコン膜4、電極間絶縁膜5、多結晶シリコン膜6、タングステン(W)膜7、加工用のシリコン窒化膜8およびシリコン酸化膜13が順に積層されている。また、ゲート電極PGの形成位置に対応して、電極間絶縁膜5に開口5bが形成されている。多結晶シリコン膜4には開口5bに対応した凹部が形成され、多結晶シリコン膜6が凹部を埋めるように形成されている。これにより、多結晶シリコン膜4と6は電気的に短絡した状態とされている。
次に、図14(a)、(b)に示すように、フォトリソグラフィ技術によりレジストを塗布し、ゲート電極SGおよびPGを形成するためのレジストパターン16を形成する。図14(a)に示すように、レジストパターン16は、メモリセルトランジスタTrmの形成領域を覆い、且つ、選択ゲートトランジスタTrsのゲート電極SGの形成部分を覆い、ゲート電極SG−SG間を開口している。また、図14(b)に示すように、レジストパターン16は、周辺回路トランジスタTrpのゲート電極PG部分を覆い、その他の部分を開口している。
このマスクパターン16を用いて、例えば、RIE法により異方性エッチングを行う。エッチング処理は、シリコン酸化膜11、10、13、シリコン窒化膜8、タングステン膜7、多結晶シリコン膜6および電極間絶縁膜5を除去して多結晶シリコン膜4の上面を露出させるところで一旦停止する。
次に、図15(a)、(b)に示すように、レジストパターン16を剥離し、この後、全面にシリコン酸化膜14aを所定膜厚で形成する。シリコン酸化膜14aは、シリコン酸化膜11の上面およびエッチングにより形成されたゲート電極SGおよびPGの側壁に沿うように形成される。また、シリコン酸化膜11はエッチングにより形成されたゲート電極SG間およびゲート電極PGの側面に隣接する多結晶シリコン4上にも形成される。シリコン酸化膜14aは前述したスペーサ状の酸化膜14をゲート電極SGおよびPGの側壁に形成するためのものである。
次に、図16(a)、(b)に示すように、形成したシリコン酸化膜14aに対して、例えば、RIE法によりエッチバック処理を行なう。これにより、シリコン酸化膜11上および多結晶シリコン膜4上に形成されたシリコン酸化膜14aが除去され、ゲート電極SGおよびPGの側壁面にスペーサ状に残るシリコン酸化膜14が形成される。この状態では、ゲート加工時に露出したゲート電極SGおよびPGのタングステン膜7の端面がシリコン酸化膜14により覆われた(カバーされた)状態となる。
次に、図17(a)、(b)に示すように、シリコン酸化膜11および14をマスクとして、RIE法により異方性エッチングを行い、露出している多結晶シリコン膜4およびゲート絶縁膜3を除去してシリコン基板2の表面を露出させる。この場合、ゲート絶縁膜3はエッチング処理で除去しないで残しておくこともできる。この多結晶シリコン膜4のエッチング処理では、タングステン膜7の端面がシリコン酸化膜14で覆われた状態であるから、タングステンが飛散してシリコン基板2あるいはゲート絶縁膜3の表面に付着するのを防止でき、タングステン汚染を回避できる。このようにして多結晶シリコン膜4が除去されると、ゲート電極SGおよびPGのゲート加工が終了する。
なお、この状態では、図17(a)に示しているように、選択ゲートトランジスタTrsのゲート電極SGにおいては、多結晶シリコン膜4aは、スペーサ状に形成したシリコン酸化膜14の分だけ張り出した状態に形成される。また、図17(b)に示しているように、ゲート電極PGにおいては、図3のX方向、ゲート長方向における多結晶シリコン膜4bの両側にスペーサ状に形成したシリコン酸化膜14の分だけ張り出した状態に形成される。この後、シリコン基板2の表面にイオン注入等により不純物が導入されてソース/ドレイン領域2b、2dが形成される。
次に、図12(a)、(b)に示すように、さらに上面に全面にシリコン酸化膜を成膜し、成膜したシリコン酸化膜に対して、エッチバック処理によりゲート電極SGおよびPGの側壁面にスペーサ状のシリコン酸化膜15を形成する。これにより、多結晶シリコン膜4a、4bの端面がシリコン酸化膜15により覆われた状態とされる。続いて、シリコン基板2の表面にイオン注入等により高濃度の不純物が導入されて高濃度不純物領域2c、2eが形成され、LDD構造が形成される。
なお、図12(a)、(b)の状態から、さらに層間絶縁膜の成膜工程、コンタクトプラグの形成工程あるいは配線層などの形成工程等を経てNAND型フラッシュメモリ装置1が形成される。
このような第2実施形態によれば、ゲート電極SGおよびPGのゲート加工に際して、タングステン膜7をエッチングした端面をシリコン酸化膜14で覆うようにした状態で、多結晶シリコン膜4をエッチングするようにした。これにより、シリコン基板2あるいはゲート絶縁膜3上にタングステンが飛散するのを防止でき、タングステン汚染を防止することができる。
なお、実施形態の説明では、メモリセルトランジスタTrmのゲート加工においてもタングステン汚染対策を行った第1実施形態を前提としているが、メモリセルトランジスタTrmにおけるタングステン汚染の対策を要しない場合には必ずしも第1実施形態を前提としなくても良い。
(第3実施形態)
図18は第3実施形態を示している。以下、第2実施形態と異なる部分について説明する。図18(a)は、第2実施形態における図12(b)の構成の平面図の一例を示し、図18(b)は、図18(a)中E−E線で示す部分の断面図の一例を示している。
上記した第2実施形態の構成においては、周辺回路トランジスタTrpのゲート電極PGを形成した際に、ゲート長方向において多結晶シリコン膜4bが電極間絶縁膜5から上の構成に対して張り出した状態に形成されている。この多結晶シリコン膜4bが張り出した部分の上部にはスペーサ状のシリコン酸化膜14および15が形成されている。
図18(a)において、周辺回路トランジスタTrpは、シリコン基板2の表面に矩形状に設けられた素子形成領域Saaに形成されている。素子形成領域Saaは、素子分離領域Sbbによりで包囲されている。ゲート電極PGは素子形成領域Saaの中央部を横切るように形成されている。
図18(b)にも示すように、ゲート電極PGは、多結晶シリコン膜4bの幅に相当する部分が下層に設けられ、ゲート長方向においてその上層に電極間絶縁膜5から上の構成が狭い幅で設けられている。多結晶シリコン膜4bが張り出した部分では、その上面にシリコン酸化膜14が形成され、その外側にシリコン酸化膜15が形成されている。また、全体を覆うように層間絶縁膜16が形成されている。
多結晶シリコン膜4bがゲート長方向において張り出した部分で、シリコン酸化膜14が形成されている部分に、層間絶縁膜16の上面からシリコン酸化膜14を貫通して多結晶シリコン膜4bの上面に接触するようにゲートコンタクト17が形成されている。ゲートコンタクト17は層間絶縁膜17の上面において図示しない配線層と接続され、多結晶シリコン膜4bと電気的に接続される。
ゲートコンタクト17を形成するためのコンタクトホールは、シリコン酸化膜14を上方から貫通させるように、例えば、RIE法などで異方性エッチング処理をすることで比較的容易に形成できる。これにより、ゲートコンタクト17をゲート電極PGのタングステン膜7や多結晶シリコン膜6などの上層の構成を経由しないで直接多結晶シリコン膜4bと接触する構成とすることができる。なお、この実施形態では、ゲートコンタクト17を直接多結晶シリコン膜4bに接触させる構成とすることで、電極間絶縁膜5に開口5bは形成していない。すなわち、電極間絶縁膜5に開口5bを形成する工程を省略することができる。
上記のようにゲートコンタクト17を形成するので、ゲートコンタクトを層間絶縁膜16から下方に貫通させてタングステン膜7に接触させるように形成する従来相当の構成に比べて、電気的抵抗を小さくして素子特性の向上を図ることができる。ここで、バリアメタルとしてタングステン膜7と多結晶シリコン膜6の間にタングステンナイトライド(WN)を用いる場合、界面抵抗が増加する場合がある。しかし、本実施形態では上記したようにゲートコンタクト17を上層の構成を経由せず直接多結晶シリコン膜4に接触することができる。その結果、周辺トランジスタの特性を向上させることができる。
なお、上記構成では、周辺回路のトランジスタTrpのゲートコンタクト17に適用した一例について説明したが、周辺回路に設けられる多結晶シリコン膜4bを利用した抵抗素子における多結晶シリコン膜4bへのコンタクトに適用できる。これにより多結晶シリコン膜4bを利用した抵抗素子においては、コンタクト形成部に起因して発生する抵抗値の変動や動作遅延などの不具合要因を抑制して安定した抵抗値を有する素子として使用できる。
また、多結晶シリコン膜4bを導体としてゲート絶縁膜3を介したシリコン基板2との間で形成される容量素子、あるいは多結晶シリコン膜4bを導体として電極間絶縁膜5介した多結晶シリコン膜6との間で形成される容量素子を設ける場合にも多結晶シリコン膜4bとのコンタクト形成に適用できる。
(第4実施形態)
図19から図14は第4実施形態を示すもので、これは、第1実施形態における図5(a)、(b)の構成に続いてゲート電極SGおよびPGの加工を行う場合の一例を示すものである。すなわち、第1実施形態で述べたように、メモリセルトランジスタTrmのゲート電極MGの加工を行い、ゲート電極MG間にエアギャップAGを形成した後の構成に続いて加工を行ったものである。以下、第1実施形態の図も適宜参照して説明する。
図19(a)において、メモリセルトランジスタTrmのゲート電極MGについては第1実施形態における図5(a)の状態と同様であるから、構成の説明を省略する。選択ゲートトランジスタTrsのゲート電極SGは、ゲート電極MGと同様に、多結晶シリコン膜4a、電極間絶縁膜5、多結晶シリコン膜6、タングステン(W)膜7およびシリコン窒化膜8が順に積層されている。多結晶シリコン膜4aは、図3のX方向において幅寸法が大きく形成されていて、隣接するゲート電極SGに面する側において電極間絶縁膜5から上の構成よりも張り出した状態に形成されている。電極間絶縁膜5には、開口5aが形成されている。多結晶シリコン膜4aと多結晶シリコン膜6とは、開口5aを介して接触する状態に形成され、電気的に導通した状態とされている。ゲート電極SG−SG間のシリコン基板2の表層部にはソース/ドレイン2bおよび高濃度不純物領域2cが形成され、LDD構造とされている。
シリコン酸化膜9は、ゲート電極SGの上面および隣接するゲート電極MG側の側面に形成されている。シリコン酸化膜10および11は、ゲート電極MG側からゲート電極SGの上面に架け渡すように形成されている。ゲート電極SG同士が対向する側面には、上部から下部の多結晶シリコン膜4aが張り出した部分の上面に渡るようにスペーサ状のシリコン酸化膜14が形成されている。さらに、ゲート電極SG同士が対向する側面には、シリコン酸化膜14に沿うようにして上部から下部のシリコン基板2の表面にかけてスペーサ状のシリコン酸化膜15が形成されている。
図19(b)において、周辺回路トランジスタTrpのゲート電極PGは、シリコン基板2の上面にゲート絶縁膜3を介して形成されている。周辺回路でのトランジスタTrpとしては、低耐圧トランジスタ、高耐圧トランジスタなどさまざまなものがあり、図19(b)では、ゲート絶縁膜3を設ける低耐圧トランジスタを一例として示している。
ゲート電極PGは、ゲート電極SGと同様に、多結晶シリコン膜4b、電極間絶縁膜5、多結晶シリコン膜6、タングステン(W)膜7およびシリコン窒化膜8が順に積層されている。多結晶シリコン膜4bは、ゲート長方向において幅寸法が広く形成されていて、電極間絶縁膜5から上の構成よりも両側に張り出した状態に形成されている。電極間絶縁膜5には、開口5bが形成されている。多結晶シリコン膜4bと多結晶シリコン膜6とは、開口5bを介して接触する状態とされ、電気的に導通した状態とされている。ゲート電極PGの両脇のシリコン基板2の表層部にはソース/ドレイン2dおよび高濃度不純物領域2eが形成され、LDD構造とされている。
ゲート電極PGの側面には、上部から下部の多結晶シリコン膜4bが張り出した部分の上面に渡るようにスペーサ状のシリコン酸化膜14が形成されている。さらに、その表面には、シリコン酸化膜14に沿うようにして上部から下部のシリコン基板2の表面にかけてスペーサ状のシリコン酸化膜15が形成されている。
上記構成では、ゲート電極SGおよびPGのゲート加工を行う際に、タングステン膜7をエッチング処理して露出した側壁面をシリコン酸化膜14により覆う構成としているので、側壁面からシリコン基板2やゲート絶縁膜3上にタングステンが飛散することによる汚染を防止した構成となっている。
次に、上記構成の製造工程について図20から図24も参照して説明する。図20(a)は、第1実施形態における図5(a)と同等の状態を示している。すなわち、メモリセルトランジスタTrmのゲート電極MGを先に分離形成し、さらにエアギャップAGを形成した状態である。選択ゲートトランジスタTrsのゲート電極SGについてはまだ加工されていない状態である。
また、図20(b)は、周辺回路トランジスタTrpのゲート電極TPの形成部分の断面図の一例である。図示のように、ゲート加工を行う前の状態である。図20(a)と同様に、シリコン基板2に、ゲート絶縁膜3、多結晶シリコン膜4、電極間絶縁膜5、多結晶シリコン膜6、タングステン(W)膜7および加工用のシリコン窒化膜8が順に積層されている。ゲート電極PGに対応して、電極間絶縁膜5に開口5bが形成されている。多結晶シリコン膜4には開口5bに対応した凹部が形成され、多結晶シリコン膜6が凹部を埋めるように形成されている。これにより、多結晶シリコン膜4と6は電気的に短絡した状態とされている。
次に、図21(a)、(b)に示すように、フォトリソグラフィ技術を用いてエッチング処理を行ってゲート電極SGおよびPGを形成するゲート加工を行う。ここでは、レジストで形成したマスクパターンを利用してRIE法により異方性エッチングを行う。エッチング処理は、シリコン酸化膜11、10、シリコン窒化膜8、タングステン膜7、多結晶シリコン膜6および電極間絶縁膜5を除去して多結晶シリコン膜4の上面を露出させるところで一旦終了する。
次に、図22(a)、(b)に示すように、全面にシリコン酸化膜14aを所定膜厚で形成する。シリコン酸化膜14aは、シリコン酸化膜11の上面およびエッチングにより形成されたゲート電極SGおよびPGの側壁に沿うように形成される。シリコン酸化膜14aは前述したスペーサ状の酸化膜14をゲート電極SGおよびPGの側壁に形成するためのものである。
次に、図23(a)、(b)に示すように、形成したシリコン酸化膜14aに対して、RIE法によりエッチバック処理を行なう。これにより、シリコン酸化膜11上および多結晶シリコン膜4上に形成されたシリコン酸化膜14aが除去され、ゲート電極SGおよびPGの側壁面にスペーサ状に残るシリコン酸化膜14が形成される。この状態では、ゲート加工時に露出したゲート電極SGおよびPGのタングステン膜7の端面がシリコン酸化膜14によりカバーされた状態となる。
次に、図24(a)、(b)に示すように、シリコン酸化膜11および14をマスクとして、RIE法により異方性エッチングを行い、露出している多結晶シリコン膜4およびゲート絶縁膜3を除去してシリコン基板2の表面を露出させる。この場合、ゲート絶縁膜3はエッチング処理で除去しないで残しておくこともできる。この多結晶シリコン膜4のエッチング処理では、タングステン膜7の端面がシリコン酸化膜14で覆われた状態であるから、タングステンが飛散してシリコン基板2あるいはゲート絶縁膜3の表面に付着するのを防止でき、タングステン汚染を回避できる。このようにして多結晶シリコン膜4が除去されると、ゲート電極SGおよびPGのゲート加工が終了する。
なお、この状態では、図24(a)に示しているように、ゲート電極SGにおいては、多結晶シリコン膜4aは、スペーサ状に形成したシリコン酸化膜14の分だけ張り出した状態に形成される。また、図24(b)に示しているように、ゲート電極PGにおいては、図3のX方向、ゲート長方向における多結晶シリコン膜4bの両側にスペーサ状に形成したシリコン酸化膜14の分だけ張り出した状態に形成される。この後、シリコン基板2の表面にイオン注入等により不純物が導入されてソース/ドレイン領域2b、2dが形成される。
次に、図19(a)、(b)に示すように、さらに上面に全面にシリコン酸化膜を成膜し、成膜したシリコン酸化膜を、エッチバック処理を行うことで、ゲート電極SGおよびPGの側壁面にスペーサ状のシリコン酸化膜15を形成する。これにより、多結晶シリコン膜4a、4bの端面がシリコン酸化膜15により覆われた状態とされる。続いて、シリコン基板2の表面にイオン注入等により高濃度の不純物が導入されて高濃度不純物領域2c、2eが形成され、LDD構造が形成される。
なお、図19(a)、(b)の状態から、さらに層間絶縁膜の成膜工程、コンタクトプラグの形成工程あるいは配線層などの形成工程等を経てNAND型フラッシュメモリ装置1が形成される。
このような第4実施形態によれば、ゲート電極SGおよびPGのゲート加工に際して、タングステン膜7をエッチングした端面をシリコン酸化膜14で覆うようにした状態で、多結晶シリコン膜4をエッチングするようにした。これにより、シリコン基板2あるいはゲート絶縁膜3上にタングステンが飛散するのを防止でき、タングステン汚染を防止することができる。
この結果、制御ゲート電極CGとして、多結晶シリコン膜6およびタングステン膜7からなるいわゆるポリメタル構造を採用する場合に、メモリセル領域および周辺回路領域のゲート加工で懸念されるタングステン汚染を防止することができる。すなわち、メモリセルトランジスタTrmのゲート電極MGでのゲート加工におけるタングステン汚染防止に加えて、選択ゲートトランジスタTrsのゲート電極SGおよび周辺回路トランジスタTrpのゲート電極PGのゲート加工におけるタングステン汚染防止を図ることができる。
(他の実施形態)
上記実施形態で説明したもの以外に次のような変形をすることができる。
第1半導体膜、第2半導体膜は、多結晶シリコン膜に限らず、アモルファスシリコン膜を形成しても良い。また、シリコン膜以外の半導体膜を設けても良い。
制御ゲート電極CGとして、多結晶シリコン膜6およびタングステン膜7を積層する例を示したが、タングステン以外の金属膜を用いることもできる。金属膜は、例えば、アルミニウム(Al)、タングステンシリサイド(WSi)、モリブデン(Mo)、タンタル(Ta)などの材料あるいはこれらの材料を主成分とした材料を用いることができる。
多結晶シリコン膜6上に金属膜を形成する際に、バリアメタル膜を用いることができる。この場合、バリアメタル膜の材料は、金属膜と多結晶シリコン膜とが反応するのを抑制する材料であれば良い。たとえば、窒化タングステン(WN)、窒化タングステンシリサイド(WSiN)、窒化チタン(TiN)、ルテニウム(Ru)、酸化ルテニウム(RuO)、タンタル(Ta)、窒化タンタル(TaN)、窒化タンタルシリサイド(TaSiN)、マンガン(Mn)、酸化マンガン(MnO)、ニオブ(Nb)、窒化ニオブ(NbN)、窒化モリブデン(MoN)、バナジウム(Vn)などのさまざまな材料を用いることができる。
また、金属膜とバリアメタル膜の組み合わせは、窒化タングステン膜およびタングステン膜の組み合わせ以外に、上記した様々な材料を用いて様々な組み合わせを実施することが可能である。
カバレッジ性の低い膜として、プラズマによるシリコン酸化膜12を形成する例を示したが、これ以外にもゲート加工時に露出するタングステン膜7の端面を保護する絶縁膜であれば採用できる。
第1実施形態では、メモリセルトランジスタTrmのゲート電極MGを先にゲート加工する場合を示したが、ゲート電極SG、PGではタングステン汚染が課題とならない場合には、ゲート電極SGおよびPGのゲート加工を同時に行うこともできる。
上記各実施形態ではゲート電極MG間にエアギャップAGを設ける構成のものに適用した例を示したが、制御ゲート電極CG(ワード線WL)にポリメタル構造を採用するもの全般に適用可能である。
NAND型のフラッシュメモリ装置1に適用したが、NOR型のフラッシュメモリ装置、EEPROM等の不揮発性半導体記憶装置にも適用できる。また、メモリセルを1ビットとして構成したものでも複数ビットとして構成したものでも適用できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下は、本実施形態に含まれる不揮発性半導体記憶装置の製造方法を示すものである。
(1)半導体基板にゲート絶縁膜、浮遊ゲート電極用の第1半導体膜、電極間絶縁膜、制御ゲート電極用の金属膜を成膜する工程と、
前記金属膜をエッチングによりメモリセルトランジスタのゲート電極のパターンに加工する工程と、
前記エッチング加工で露出した前記電極間絶縁膜を露出させた状態とし且つ少なくとも前記エッチング加工で露出した前記金属膜の端面を覆うようにカバー絶縁膜を形成する工程と、
前記カバー絶縁膜をマスクとして前記電極間絶縁膜、第1半導体膜をエッチングして前記メモリセルトランジスタのゲート電極を形成する工程と、
前記エッチング加工された前記ゲート電極の上面に空隙形成用絶縁膜を形成し前記ゲート電極間に空隙を形成する工程とを備えたことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
(2)上記(1)に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法において、
前記カバー絶縁膜の形成工程では、埋め込み性の悪い条件でプラズマによりシリコン酸化膜を形成することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
(3)前記(1)に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法において、
前記空隙形成用絶縁膜の形成工程では、埋め込み性の悪い条件でプラズマによりシリコン酸化膜を形成することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
(4)前記(1)に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法において、
前記制御ゲート電極用の前記金属膜を連結してワード線を形成し、
前記ワード線の端部の引出部においては、前記カバー絶縁膜が前記電極間絶縁膜上に形成されるように隣接する前記ワード線の引出部の配置間隔を広げるように配置していることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
(5)前記(1)に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法において、
前記制御ゲート電極用の前記第2半導体膜および前記金属膜を連結してワード線を形成し、
前記ワード線の端部の引出部においては、前記空隙部形成用絶縁膜が前記電極間絶縁膜上に形成されるように隣接する前記ワード線の引出部の配置間隔を広げるように配置していることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
(6)前記(1)に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法において、
前記金属膜は、タングステン膜を形成することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
(7)半導体基板にゲート絶縁膜、第1半導体膜、電極間絶縁膜および金属膜を成膜する工程と、
前記金属膜、前記電極間絶縁膜、前記第1半導体膜をエッチングしてメモリセルトランジスタのゲート電極を形成する工程と、
前記メモリセルトランジスタのゲート電極を覆うように第1絶縁膜を形成する工程と、
選択ゲートトランジスタおよび周辺回路トランジスタのゲート電極に対応して前記第1絶縁膜、前記金属膜、前記電極間絶縁膜をエッチングする工程と、
前記工程においてエッチングされた選択ゲートトランジスタおよび周辺回路トランジスタのゲート電極に対応する前記第1絶縁膜、前記金属膜側面にスペーサ状の側壁絶縁膜を形成する工程と、
前記第1絶縁膜および側壁絶縁膜をマスクとして前記第1半導体膜、前記ゲート絶縁膜をエッチングしてゲート電極を形成する工程と
を備えたことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
(8)上記(7)に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法において、
前記側壁絶縁膜は、メモリセルトランジスタのゲート電極の配置間隔よりも広い配置間隔で配置されるゲート電極の側壁に形成することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
(9)前記(7)に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法において、
前記周辺回路トランジスタのゲート電極へのゲートコンタクトの形成を、前記側壁絶縁膜に前記ゲート電極に沿うようにコンタクトホールを形成して電極膜を埋め込むことにより形成することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
(10)前記(7)に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法において、
前記周辺回路には、前記第1半導体膜を抵抗体として用いる抵抗素子を備え、
前記抵抗素子の形成を、前記周辺回路素子のゲート電極と同等の構成となる前記側壁絶縁膜を形成し、前記側壁絶縁膜にコンタクトホールを形成して電極膜を埋め込むことにより前記第1半導体膜に接触するコンタクトを形成することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
図面中、1はNAND型フラッシュメモリ装置、2はシリコン基板、3はゲート絶縁膜、4は多結晶シリコン膜、5は電極間絶縁膜、6は多結晶シリコン膜、7はタングステン膜、10はシリコン酸化膜、12はシリコン酸化膜、Trmはメモリセルトランジスタ、Trsは選択ゲートトランジスタ、Trpは周辺回路トランジスタ、MG、SGはゲート電極、AGはエアギャップである。

Claims (6)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板上に形成されたゲート絶縁膜、第1半導体膜、電極間絶縁膜および金属膜を有するゲート電極をセル領域上にマトリクス状に配置した複数のメモリセルトランジスタと、
    前記複数のメモリセルトランジスタの列方向の前記金属膜同士を連結し前記セル領域の外の引出領域に引き出した引出部を有するワード線と、
    前記ゲート電極間に空隙を形成するように上部を覆う空隙形成用絶縁膜とを備え、
    前記半導体基板の引出領域には、前記半導体基板の上面に前記第1半導体膜と同じ材料を有する第2半導体膜および前記電極間絶縁膜と同じ材料を有する第1絶縁膜が形成され、前記ワード線の引出部は、前記第1絶縁膜上に形成され、前記第1絶縁膜の上面および前記ワード線の引出部の上面を覆うように前記空隙形成用絶縁膜が形成されていることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置において、
    前記複数のゲート電極は、所定個数を一組として両端部に選択ゲート電極が形成され、且つ前記ゲート電極間および前記ゲート電極と前記選択ゲート電極との間が所定間隔で形成されていることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  3. 請求項1または2に記載の不揮発性半導体記憶装置において、
    前記引出領域は、前記半導体基板と前記第1半導体膜との間に前記ゲート絶縁膜と同じ膜厚の第2絶縁膜が形成されていることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  4. 半導体基板と、
    前記半導体基板上に形成された第1ゲート絶縁膜、第1半導体膜、第1電極間絶縁膜および第1金属膜からなるゲート電極をセル領域上にマトリクス状に配置した複数のメモリセルトランジスタと、
    所定個数の前記ゲート電極を一組としてその両端にそれぞれ配置され第2ゲート絶縁膜、第2半導体膜、第2電極間絶縁膜および金属膜からなる選択ゲート電極を備えた選択ゲートトランジスタと、
    周辺回路部に配置形成され第3ゲート絶縁膜、第3半導体膜、第3電極間絶縁膜および金属膜からなる周辺ゲート電極を備えた周辺回路トランジスタとを有し、
    隣り合う組の前記選択ゲート電極が対向する部分の側壁部および前記周辺ゲート電極の側壁部において、前記第2半導体膜および第3半導体膜が所定寸法だけ突出する張出部を有するとともに、その張出部の上部に位置して側壁に絶縁膜によるスペーサが形成されていることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  5. 請求項4に記載の不揮発性半導体記憶装置において、
    前記スペーサは、前記選択ゲートトランジスタおよび周辺回路トランジスタの各ゲート電極に対して、前記ゲート電極同士の配置間隔よりも広い間隔を有する側壁部に形成されていることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  6. 請求項4に記載の不揮発性半導体記憶装置において、
    前記周辺ゲート電極のスペーサが形成された部分において、前記スペーサを上面から下方に貫通して前記第3半導体膜に達するゲートコンタクトを備えたことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
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