JP2014175519A - 回路装置の製造方法、半導体部品の実装構造および回路装置 - Google Patents

回路装置の製造方法、半導体部品の実装構造および回路装置 Download PDF

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Abstract

【課題】はんだ接合部の周囲の樹脂補強部の樹脂量を多くすることによって接続信頼性を高めることができる回路装置の製造方法、半導体部品の実装構造および回路装置を提供する。
【解決手段】基板6の少なくとも電極7を含む表面に、印刷または塗布によってはんだペースト5を供給する工程と、半導体部品1のバンプ4に、はんだ粒子およびフラックス成分を含有する熱硬化性樹脂組成物5aを転写によって付着させてバンプ4に供給する工程と、半導体部品1を基板6に搭載する工程と、半導体部品1を搭載した基板6を加熱することにより、バンプ4を溶融固化し、かつはんだ粒子を溶融一体化させ、電極7と半導体部品1とを接続するはんだ接合部8を形成し、かつ熱硬化性樹脂組成物5aを硬化させてはんだ接合部8を周囲から補強する樹脂補強部5bを形成する工程とを含むことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、回路装置の製造方法、半導体部品の実装構造および回路装置に関する。
半導体部品を基板に実装する方法として、半導体部品の下面にはんだを成分として形成されたバンプを基板の電極にはんだ接合して導通させる方法が広く用いられている。
バンプと電極とのはんだ接合のみでは、半導体部品を基板に保持させる保持力が不十分である場合が多いため、通常は半導体部品と基板とをエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂によって樹脂補強することが行われる。
従来、この樹脂補強についてはアンダーフィルやサイドフィルなどの方法も広く用いられているが(特許文献1参照)、はんだ粒子およびフラックス成分を含有する熱硬化性樹脂組成物による樹脂強化型はんだペーストを用いた技術が提案されている(特許文献2参照)。
従来の樹脂強化型はんだペーストを用いた表面実装では、図6(a)、(b)に示すように、半導体部品1を保持した部品保持ツール40によって、はんだ粒子およびフラックス成分を含有する熱硬化性樹脂組成物5aがメタルマスク印刷によって供給された基板6の電極7に対して半導体部品1のバンプ4を位置合わせし、部品保持ツール40が下降することにより、図6(b)に示すように、バンプ4を熱硬化性樹脂組成物5aを介して電極7に着地させる。そして図6(c)に示すように、半導体部品1を搭載した基板6を所定の加熱プロファイルにしたがって加熱することにより、バンプ4を溶融固化し、かつはんだ粒子を溶融一体化させ、電極7と半導体部品1とを接続するはんだ接合部8を形成し、かつ熱硬化性樹脂組成物5aを硬化させてはんだ接合部8を周囲から補強する樹脂補強部5bを形成する。
国際公開WO2012/042809号パンフレット 特開2011−176050号公報
しかしながら、この従来の方法では、電極7に供給される熱硬化性樹脂組成物5aの量に制限があるため、図7に示すように、樹脂補強部105bの高さh2は、はんだ接合部8の高さh1の30%程度までであり、十分な樹脂補強が得られていない。
チップ部品の場合は、チップ底面と基板との距離が短いことから部品の底面まで樹脂が回り込むため、高い接続信頼性が得られているが、BGA(Ball Grid Array)等のパッケージの場合、部品底面と基板との距離は概ねバンプのはんだボールの距離となりチップ部品に比べて長く、図7に示すようにはんだ接合部8の一部しか補強樹脂が行き渡らないため、十分な接続信頼性が得られていない。
なお、特許文献1は、はんだ粒子を含有しない熱硬化性樹脂組成物を樹脂補強に用いており、主にサイドフィルによって補強する技術である。そして半導体部品のバンプと基板の電極との両方共に熱硬化性樹脂組成物を供給する方法は開示されていない。
本発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたものであり、はんだ接合部の周囲の樹脂補強部の樹脂量を多くすることによって接続信頼性を高めることができる回路装置の製造方法、半導体部品の実装構造および回路装置を提供することを課題としている。
上記の課題を解決するために、本発明の回路装置の製造方法は、下面にはんだを成分とするバンプが形成されたバンプ付きの半導体部品を、基板に形成された電極に前記バンプをはんだ接合することにより実装する回路装置の製造方法において、前記基板の少なくとも前記電極を含む表面に、印刷または塗布によってはんだペーストを供給する工程と、前記半導体部品のバンプに、はんだ粒子およびフラックス成分を含有する熱硬化性樹脂組成物を転写によって付着させて前記バンプに供給する工程と、前記熱硬化性樹脂組成物を前記バンプに供給した前記半導体部品を、前記はんだペーストを前記電極に供給した前記基板に搭載する工程と、前記半導体部品を搭載した前記基板を所定の加熱プロファイルにしたがって加熱することにより、前記バンプを溶融固化し、かつ前記はんだ粒子を溶融一体化させ、前記電極と前記半導体部品とを接続するはんだ接合部を形成し、かつ前記熱硬化性樹脂組成物を硬化させて前記はんだ接合部を周囲から補強する樹脂補強部を形成する工程とを含むことを特徴とする。
この回路装置の製造方法において、前記はんだペーストが、はんだ粒子およびフラックス成分を含有する熱硬化性樹脂組成物であることが好ましい。
本発明の半導体部品の実装構造は、下面にはんだを成分とするバンプが形成されたバンプ付きの半導体部品を、基板に形成された電極に前記バンプをはんだ接合することにより実装した半導体部品の実装構造において、前記基板の電極と前記半導体部品とを接続するはんだ接合部と、前記はんだ接合部を周囲から補強する、熱硬化性樹脂の硬化物である樹脂補強部とを備え、前記樹脂補強部は、前記基板の上面から、前記はんだ接合部の高さの50%以上の高さまで、前記はんだ接合部の周囲に存在していることを特徴とする。
この半導体部品の実装構造において、前記はんだ接合部は、はんだ粒子を含有する熱硬化性樹脂組成物をバンプの周囲に位置させ、前記半導体部品を搭載した前記基板を所定の加熱プロファイルにしたがって加熱することにより、前記バンプを溶融固化し、かつ前記はんだ粒子を溶融一体化させて形成したものであることが好ましい。
本発明の回路装置は、前記の半導体部品の実装構造を備えることを特徴とする。
本発明の回路装置の製造方法、半導体部品の実装構造および回路装置によれば、はんだ接合部の周囲の樹脂補強部の樹脂量を多くすることによって接続信頼性を高めることができる。
本発明の回路装置の製造方法の実施形態における一工程を概略的に示す断面図である。 本発明の回路装置の製造方法の実施形態における別の工程を概略的に示す断面図である。 本発明の回路装置の製造方法の実施形態における別の工程を概略的に示す断面図である。 本発明の半導体部品の実装構造の実施形態を概略的に示す断面図である。 本発明の回路装置の製造方法の別の実施形態を概略的に示す断面図である。 従来の回路装置の製造方法を概略的に示す断面図である。 従来の半導体部品の実装構造を概略的に示す断面図である。
以下に、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1〜3は、本発明の回路装置の製造方法の実施形態における各工程を概略的に示す断面図、図4は、本発明の半導体部品の実装構造の実施形態を概略的に示す断面図である。
この実施形態の回路装置の製造方法では、まず最初の工程として、図1(a)、(b)に示すように、基板6の少なくとも電極7を含む表面に、印刷または塗布によってはんだペースト5を供給する。印刷としては、図1(a)、(b)に示すように、メタルマスク50とスキージ52を用いた方法などが挙げられ、塗布としては、シリンジやディスペンサを用いた方法などが挙げられる。
この実施形態では、はんだペースト5として、はんだ粒子およびフラックス成分を含有する後述の熱硬化性樹脂組成物5aを用いている。樹脂による補強などの点を考慮するとはんだペースト5として熱硬化性樹脂組成物5aを用いることが好ましいが、その他、はんだペースト5としては、例えば、クリームはんだなどを用いることができる。クリームはんだは、はんだ粒子、フラックス成分、および溶剤を含む組成物である。
基板6としては、例えば、ガラスエポキシ積層板などに導体パターンを設けて形成されたリジッドプリント配線板や、ポリイミドフィルム、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、ポリエチレンナフタレート(PEN)フィルムなどに導体パターンを設けて形成されたフレキシブルプリント配線板を用いることができる。
そして、この実施形態におけるはんだペースト5の印刷は、図1(a)に示すように電極7と同じ位置に貫通孔51を設けたメタルマスク50を基板6に重ねた後、メタルマスク50の表面に供給したはんだペースト5をスキージ52で貫通孔51に充填することによって行うことができる。
その後、図1(b)に示すように、メタルマスク50を基板6から離すと、電極7ごとにはんだペースト5(熱硬化性樹脂組成物5a)が塗布された基板7を得ることができる。
さらに別途の工程として、図2(a)、(b)に示すように、半導体部品1のバンプ4に、はんだ粒子およびフラックス成分を含有する熱硬化性樹脂組成物5aを転写によって付着させてバンプ4に供給する。
ここで、半導体部品1としては、有機基板のインターポーザ3の下面にバンプ4としてはんだボールを設け、上面に半導体チップが搭載され、封止樹脂2により封止されたBGA、CSP(Chip Scale Package)などを用いることができる。
下面にはんだを成分とするバンプ4を形成した半導体部品1は、部品保持ツール40によって吸着保持して部品供給部(図示省略)から取り出される。その後、部品保持ツール40は、図2(a)に示すように転写テーブル30上へ移動してバンプ4への熱硬化性樹脂組成物5aの供給を行う。転写テーブル30は平滑な転写面を有する箱状容器であり、転写面には熱硬化性樹脂組成物5aの塗膜が所定厚みで形成されている。
半導体部品1を保持した部品保持ツール40は、図2(a)に示すように転写テーブル30に対して下降して半導体部品1の下面のバンプ4が熱硬化性樹脂組成物5aに接触した後、図2(b)に示すように上昇する。これにより、バンプ4の下端部を含む周囲には所定量の熱硬化性樹脂組成物5aが転写により供給される。
熱硬化性樹脂組成物5aは、はんだ粒子、熱硬化性樹脂バインダー、およびフラックス成分を含有する。
はんだ粒子としては、融点240℃以下のはんだ粒子を用いることができる。はんだ粒子の融点の下限は特に限定されるものではないが、130℃以上であることが好ましい。
はんだ粒子としては、特に限定されないが、例えば、Snをベースとした合金などを用いることができる。具体的は、例えば、SnとAg、Cu、Bi、Zn、Inなどの金属との合金などを用いることができる。
熱硬化性樹脂組成物5a中のはんだ粒子の含有量は、40〜95質量%の範囲が好ましく、70〜95質量%の範囲がより好ましい。この範囲内にすると、熱硬化性樹脂組成物5aの硬化物による半導体部品1の電気的接合性や熱硬化性樹脂バインダーによる補強効果を十分に発揮させることができ、高粘度化による塗布作業性の低下も抑制することができる。
熱硬化性樹脂バインダーは、エポキシ樹脂および硬化剤を主成分として含有するものが好ましく用いられる。エポキシ樹脂は比較的低温で硬化すると共に接着性が高いため、従来のはんだリフロー処理より低い温度でも十分な硬化性を発揮して部品実装を可能とすると共に十分な補強効果を発揮することができる。
エポキシ樹脂としては、常温で液状のエポキシ樹脂を用いることが好ましい。常温で液状のエポキシ樹脂を用いた場合、はんだ粒子などの他の成分を容易に分散することができる。なお、本明細書において「常温で液状」とは、大気圧下での5〜28℃の温度範囲、特に室温18℃前後において流動性を持つことを意味する。
常温で液状のエポキシ樹脂としては、1分子内にエポキシ基を2個以上有するものであれば、その分子量、分子構造は特に限定されず各種のものを用いることができる。具体的には、例えば、グリシジルエーテル型、グリシジルアミン型、グリシジルエステル型、オレフィン酸化型(脂環式)などの各種の液状のエポキシ樹脂を用いることができる。
さらに具体的には、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂などのビスフェノール型エポキシ樹脂、水添ビスフェノールA型エポキシ樹脂、水添ビスフェノールF型エポキシ樹脂などの水添ビスフェノール型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、ナフタレン環含有エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、トリフェニルメタン型エポキシ樹脂、脂肪族系エポキシ樹脂、トリグリシジルイソシアヌレートなどを用いることができる。これらは1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
これらの中でも、熱硬化性樹脂組成物5aの低粘度化と硬化物の物性向上を考慮すると、常温で液状のエポキシ樹脂としてビスフェノール型エポキシ樹脂、水添ビスフェノール型エポキシ樹脂が好ましい。
また、常温で固形のエポキシ樹脂を併用することもできる。常温で固形のエポキシ樹脂としては、例えば、ビフェニル型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂、トリアジン骨格エポキシ樹脂などを用いることができる。
硬化剤としては、酸無水物、フェノールノボラック、各種チオール化合物、各種アミン類、ジシアンジアミド、イミダゾール類、金属錯体およびそれらのアダクト化合物、例えば、ポリアミンのアダクト変性物などを用いることができる。
硬化剤の使用量は適宜設定されるが、例えば、エポキシ樹脂全量に対して3〜20phr、更には5〜15phrの範囲内であり、あるいは、例えばエポキシ樹脂のエポキシ当量に対する硬化剤の化学量論上の当量比が0.8〜1.2となる範囲内である。
熱硬化性樹脂バインダーは、エポキシ樹脂および硬化剤の他に、さらに必要に応じて、他の成分を配合することができる。例えば、硬化促進剤を配合することができる。
硬化促進剤としては、イミダゾール類、3級アミン類、1,8−ジアザビシクロ(5.4.0)ウンデセン−7や1,5−ジアザビシクロ(4.3.0)ノネン−5などの環状アミン類およびそれらのテトラフェニルボレート塩、トリブチルホスフィンなどのトリアルキルホスフィン類、トリフェニルホスフィンなどのトリアリールホスフィン類、テトラフェニルホスホニウムテトラフェニルボレートやテトラ(n−ブチル)ホスホニウムテトラフェニルボレートなどの4級ホスホニウム塩、Feアセチルアセトナートなどの金属錯体およびそれらのアダクト化合物などを用いることができる。
これらの硬化促進剤の配合量はゲル化時間や保存安定性を考慮して適宜設定される。
熱硬化性樹脂組成物5aに配合されるフラックス成分としては、特に限定されるものではなく、アビエチン酸に代表されるロジン成分材料、各種アミンおよびその塩、セバシン塩、アジピン酸、グルタル酸などの有機酸などを用いることができる。これらのフラックス成分は、一種類の成分であってもよく、二種類以上の成分を混合してもよい。
フラックス成分の含有量は、フラックス成分と熱硬化性樹脂バインダーとの合計量に対して1〜50質量%であることが好ましい。この場合、フラックス成分が優れたフラックス作用を発揮すると共に、熱硬化性樹脂組成物5aの硬化物による機械的接合性と電気的接合性を更に向上することができる。
なお、熱硬化性樹脂組成物5aには、上記必須成分のほか、通常用いられる改質剤、添加剤などが含有されていてもよい。また、熱硬化性樹脂組成物の粘度を低減し、流動性を付与する目的で、低沸点の溶剤や可塑剤を加えることもできる。さらに、印刷形状を保持するためのチクソ性付与剤として、硬化ヒマシ油やステアリン酸アミドなどを添加してもよい。
熱硬化性樹脂組成物5aの調製方法は、特に限定されないが、例えば、次の方法で調製することができる。まず、はんだ粒子、エポキシ樹脂の一部または全部、およびフラックス成分を混合する。そしてその混合物に、先にエポキシ樹脂の一部を用いた場合にはその残余と、硬化剤とを添加して混合する。
この実施形態の回路装置の製造方法では、次の工程として、図3(a)、(b)に示すように、熱硬化性樹脂組成物5aをバンプ4に供給した半導体部品1を、はんだペースト5を電極7に供給した基板6に搭載する。
バンプ4への熱硬化性樹脂組成物5aの供給が行われた後、図3(a)に示すように、半導体部品1を保持した部品保持ツール40は、はんだペースト5が供給された後の、基板保持部に保持された基板6の上方へ移動する。そして、部品保持ツール40は、基板6の電極7に対してバンプ4を位置合わせする。
次に、部品保持ツール40が下降する。これにより、図3(b)に示すように、バンプ4は熱硬化性樹脂組成物5aを介して電極7に着地する。
そして基板6はこのような状態のままリフロー装置に送られる。
次の工程として、図3(c)に示すように、半導体部品1を搭載した基板6を所定の加熱プロファイルにしたがって加熱することにより、バンプ4を溶融固化し、かつはんだ粒子を溶融一体化させ、電極7と半導体部品1とを接続するはんだ接合部8を形成し、かつ熱硬化性樹脂組成物5aを硬化させてはんだ接合部8を周囲から補強する樹脂補強部5bを形成する。
リフロー装置にて、所定の加熱プロファイルにしたがって、熱硬化性樹脂組成物5a中のはんだ粒子と、半導体部品1のバンプ4を形成しているはんだボールとが溶融する温度まで加熱され、はんだで形成されたバンプ4が溶融固化して電極7にはんだ接合され、さらに加熱溶融したはんだ粒子とバンプ4が一体化してはんだ接合部8が形成される。このとき、熱硬化性樹脂組成物5aに含有されるフラックス成分(活性剤)の作用によりバンプ4や電極7の表面に生成された酸化膜が除去される。そのため、溶融したはんだは電極7上を拡がり易く良好なはんだ接合性が確保される。そして熱硬化性樹脂組成物5a中のエポキシ樹脂が熱硬化することにより、はんだ接合部8を周囲から補強する樹脂補強部5bが形成される。
この実施形態の回路装置の製造方法によれば、半導体部品1のバンプ4への熱硬化性樹脂組成物5aの供給量を転写により多くすることができるので、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂の硬化物で補強される部分が多くなり、接続信頼性を高めることができる。
このようにして得られる半導体部品1の実装構造は、図4に示すように、基板6の電極7と半導体部品1とを接続するはんだ接合部8と、はんだ接合部8を周囲から補強する、熱硬化性樹脂の硬化物である樹脂補強部5bとを備え、樹脂補強部5bは、基板6の上面から、はんだ接合部8の高さh1の50%以上の高さh2まで、はんだ接合部8の周囲に存在している。樹脂補強部5bの高さh2は、好ましくははんだ接合部8の高さh1の55%以上、より好ましくは60%以上、さらに好ましくは65%以上である。半導体部品1がBGAである場合、バンプ4であるはんだボールの径によっては、チップ部品のようにBGAチップの底面と基板6とを樹脂補強部5bで接着することも可能になる。
この実施形態の半導体部品1の実装構造において、はんだ接合部8は、前記のように、はんだ粒子を含有する熱硬化性樹脂組成物5aをバンプ4の周囲に位置させ、半導体部品1を搭載した基板6を所定の加熱プロファイルにしたがって加熱することにより、バンプ4を溶融固化し、かつはんだ粒子を溶融一体化させて形成したものである。
この実施形態の半導体部品1の実装構造によれば、半導体部品1のバンプ4への熱硬化性樹脂組成物5aの供給量を転写により多くすることができるので、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂の硬化物で補強される部分が多くなり、接続信頼性を高めることができる。
この半導体部品1や、その他の部品を基板6に実装することにより、回路装置を製造することができる。
図5は、本発明の回路装置の製造方法の別の実施形態を概略的に示す断面図である。この実施形態では、半導体部品1を前記の実施形態と同様の方法で実装すると共に、チップ部品60を実装する。
図5(a)に示すように、転写によってバンプ4への熱硬化性樹脂組成物5aの供給が行われた後、半導体部品1を保持した部品保持ツール40は、はんだペースト5(熱硬化性樹脂組成物5a)が電極7に供給された基板6の上方へ移動し、基板6の電極7に対してバンプ4を位置合わせする。次に、部品保持ツール40が下降し、これにより、バンプ4は熱硬化性樹脂組成物5aを介して電極7に着地する。
一方、バンプ61を有するチップ部品60を保持した部品保持ツール40は、はんだペースト5が電極62に供給された基板6の上方へ移動し、基板6の電極62に対してバンプ61を位置合わせする。次に、部品保持ツール40が下降し、これにより、バンプ61ははんだペースト5を介して電極62に着地する。
そして基板6はこのような状態のままリフロー装置に送られる。その後、半導体部品1とチップ部品60を搭載した基板6を所定の加熱プロファイルにしたがって加熱することにより、半導体部品1は、バンプ4を溶融固化し、かつはんだ粒子を溶融一体化させ、電極7と半導体部品1とを接続するはんだ接合部8を形成し、かつ熱硬化性樹脂組成物5aを硬化させてはんだ接合部8を周囲から補強する樹脂補強部5bを形成する。
一方、チップ部品60は、チップ部品60の下面と基板6との間を充填するように樹脂補強部5bが形成され、バンプ61と電極62とが導電接続される。
以下に、実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
はんだペーストとして次のものを用いた。
(はんだペーストA)
はんだ粒子(三井金属鉱業社製、Sn42Bi58)80.0質量部、熱硬化性樹脂バインダー(エポキシ樹脂(新日鐵化学社製「YD128」)16.4質量部および硬化剤(明和化成社製「MEH−8000H」)0.9質量部)、フラックス成分(アビエチン酸)2.7質量部を配合し、ディスパーを用いて均一に混合・混練することによって、ペースト状の熱硬化性樹脂組成物を得た。
(はんだペーストB)
クリームはんだ(千住金属工業社製「M705−GRN360K2V」)を使用した。
<実施例1〜3>
図1〜3に示す手順で半導体部品を基板に実装した。
基板(FR−4、基板サイズ:厚み:0.8mm、ランド径:0.4mm)の電極に、印刷用メタルマスク(メタルマスク開口径:0.4mm)によってはんだペーストAを供給した。
半導体部品であるBGA(パッケージサイズ:14×14mm、ボール径:0.45mm、ピッチ:0.8mm)のバンプに、はんだペーストAを転写によって付着させてバンプに供給した。転写は、図2に示す方法に準じて、はんだペーストAの平滑な転写面を有する転写テーブルにBGA下面を接触させることによって行った。
はんだペーストAをバンプに供給したBGAを、はんだペーストAを電極に供給した基板に搭載した。その後、BGAを搭載した基板を所定の加熱プロファイルにしたがって加熱することにより、バンプを溶融固化し、かつはんだ粒子を溶融一体化させ、電極と半導体部品とを接続するはんだ接合部を形成し、かつはんだペーストAを硬化させてはんだ接合部を周囲から補強する樹脂補強部を形成した。
<比較例1>
BGAのバンプにはんだペーストAを供給せず、メタルマスク印刷にははんだペーストBを使用し、基板の電極にはんだペーストBを印刷した。それ以外は実施例1と同様にしてBGAを基板に実装した。
<比較例2>
BGAのバンプにはんだペーストAを供給せず、それ以外は実施例1と同様にしてBGAを基板に実装した。
実施例1〜3では、表1に示すように、樹脂補強部は基板の上面からはんだ接合部の高さの50%以上の高さまで、はんだ接合部の周囲に存在していた。
なお、参考として、はんだペーストAのバンプへの転写付着量を実施例1よりも少なくしてBGAを基板に実装した(参考例1)。この参考例1では、はんだ接合部の高さははんだ接合部の高さの45%であった。
このBGAを実装した回路装置について次の評価を行った。
[温度サイクル試験]
回路装置の電気的動作を行い、良品であったものについて、−40℃で5分、80℃で5分を1サイクルとする液相のヒートサイクル試験を行った。1000サイクルまで試験を行った。
[落下試験]
衝撃加速度1500G/0.5msの条件で、回路装置に瞬断が発生するまでの落下回数を評価した。1000回まで試験を行った。
上記の測定および評価の結果を表1に示す。
Figure 2014175519
表1より、実施例1〜3では、基板の電極にはんだペーストAを印刷し、かつBGAのバンプにはんだペーストAを転写によって付着させて実装した。これにより、はんだ接合部の周囲の樹脂補強部の樹脂量を多くすることができ、樹脂補強部は、はんだ接合部の高さの50%以上の高さまで、はんだ接合部の周囲に存在させることができ、比較例1、2や参考例1に比べて接続信頼性(温度サイクル、落下衝撃性)を大きく高めることができた。
1 半導体部品
4 バンプ
5 はんだペースト
5a 熱硬化性樹脂組成物
5b 樹脂補強部
6 基板
7 電極
8 はんだ接合部
h1 はんだ接合部の高さ
h2 樹脂補強部の高さ

Claims (5)

  1. 下面にはんだを成分とするバンプが形成されたバンプ付きの半導体部品を、基板に形成された電極に前記バンプをはんだ接合することにより実装する回路装置の製造方法において、
    前記基板の少なくとも前記電極を含む表面に、印刷または塗布によってはんだペーストを供給する工程と、
    前記半導体部品のバンプに、はんだ粒子およびフラックス成分を含有する熱硬化性樹脂組成物を転写によって付着させて前記バンプに供給する工程と、
    前記熱硬化性樹脂組成物を前記バンプに供給した前記半導体部品を、前記はんだペーストを前記電極に供給した前記基板に搭載する工程と、
    前記半導体部品を搭載した前記基板を所定の加熱プロファイルにしたがって加熱することにより、前記バンプを溶融固化し、かつ前記はんだ粒子を溶融一体化させ、前記電極と前記半導体部品とを接続するはんだ接合部を形成し、かつ前記熱硬化性樹脂組成物を硬化させて前記はんだ接合部を周囲から補強する樹脂補強部を形成する工程とを含むことを特徴とする回路装置の製造方法。
  2. 前記はんだペーストが、はんだ粒子およびフラックス成分を含有する熱硬化性樹脂組成物であることを特徴とする請求項1に記載の回路装置の製造方法。
  3. 下面にはんだを成分とするバンプが形成されたバンプ付きの半導体部品を、基板に形成された電極に前記バンプをはんだ接合することにより実装した半導体部品の実装構造において、
    前記基板の電極と前記半導体部品とを接続するはんだ接合部と、
    前記はんだ接合部を周囲から補強する、熱硬化性樹脂の硬化物である樹脂補強部とを備え、
    前記樹脂補強部は、前記基板の上面から、前記はんだ接合部の高さの50%以上の高さまで、前記はんだ接合部の周囲に存在していることを特徴とする半導体部品の実装構造。
  4. 前記はんだ接合部は、はんだ粒子を含有する熱硬化性樹脂組成物をバンプの周囲に位置させ、前記半導体部品を搭載した前記基板を所定の加熱プロファイルにしたがって加熱することにより、前記バンプを溶融固化し、かつ前記はんだ粒子を溶融一体化させて形成したものであることを特徴とする請求項3に記載の半導体部品の実装方法。
  5. 請求項3または4に記載の半導体部品の実装構造を備えることを特徴とする回路装置。
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