JP2014172550A - サイドエアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】効率よく膨張展開ができるだけでなく、乗員に与え得る負荷も減らすことのできるサイドエアバッグ装置を提供する。
【解決手段】エアバッグは、車両座席のシートバックフレーム106の側部に搭載されて車両座席に着座した乗員の側方で膨張展開するクッション部と、プレート状であってクッション部とシートバックフレーム106との間に設置され、クッション部の膨張展開を支えるプレート部材114と、を備え、プレート部材114は、シートバックフレーム106よりも車両前方に突出し、少なくとも一部が折れ曲がるようにしてシートバックフレーム106から離れる方向に回動可能な緩衝領域130と、プレート部材114上の所定位置に設置され緩衝領域130を回動可能にするヒンジ部132a〜132cと、を有することを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両に衝撃が生じた場合などに、乗員と車室内の側壁部等との間に膨張展開して乗員を拘束するサイドエアバッグ装置に関するものである。
近年の車両にはエアバッグがほぼ標準装備されている。エアバッグは、車両衝突などの緊急時に作動する安全装置であって、ガス圧で膨張展開して乗員を受け止めて保護する。エアバッグには、設置箇所や用途に応じて様々な種類がある。例えば、前後方向からの衝突から運転者を守るために、ステアリングの中央にはフロントエアバッグが設けられている。また、側面衝突やそれに続いて起こるロールオーバ(横転)から乗員を守るために、壁部の天井付近にはサイドウィンドウに沿って膨張展開するカーテンエアバッグが設けられている。
側面衝突などの横方向からの衝撃には、カーテンエアバッグのほか、サイドエアバッグも有効である。例えば特許文献1に記載されているように、サイドエアバッグは、シートバック(背もたれ)の側部などから乗員の側方へと膨張展開する。このようなサイドエアバッグによれば、乗員の車幅方向の移動を防ぎ、これによって乗員を車室内の他の物体への衝突から守ることが可能になるため、上記各種エアバッグと共に広く普及している。
特開2008−80988号公報
従来から、サイドエアバッグを含めた各エアバッグでは、乗員の拘束力の向上が図られてきた。例えば特許文献1では、シートバック内に設けられたプレート状のブラケットで、サイドエアバッグ(特にそのクッション部)を車幅方向の車外側から支えている。しかしながら、現在では、乗員を迅速に拘束できるだけでなく、乗員に負荷を与えることのないより安全に配慮した構成も望まれている。
本発明は、このような課題に鑑み、効率よく膨張展開ができるだけでなく、乗員に与え得る負荷も減らすことのできるサイドエアバッグ装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかるサイドエアバッグ装置の代表的な構成は、車両座席のシートバックフレームの側部に搭載されて車両座席に着座した乗員の側方で膨張展開するクッション部と、プレート状であってクッション部とシートバックフレームとの間に設置され、クッション部の膨張展開を支えるプレート部材と、を備え、プレート部材は、シートバックフレームよりも車両前方に突出し、少なくとも一部が折れ曲がるようにしてシートバックフレームから離れる方向に回動可能な緩衝領域と、プレート部材上の所定位置に設置され緩衝領域を回動可能にする少なくとも1つのヒンジ部と、を有することを特徴とする。
上記のプレート部材は、膨張展開時にクッション部を支えて反力を与えるだけでなく、仮に乗員が接触した場合には回動して衝撃を逃がすことが可能になっている。したがって上記構成であれば、効率のよい膨張展開と、乗員に与え得る負荷の低減との両立が可能である。
上記のヒンジ部は、車幅方向から見てシートバックフレームに重なる位置に設けられてもよい。この構成によると、ヒンジ部は、クッション部から荷重を受けてもシートバックフレームが干渉するために回動しない。したがって、緩衝領域は、膨張展開するクッション部を好適に支えることができる。
上記の緩衝領域は、シートバックフレームから車両前方に向かって延びる、車両前後方向の寸法よりも車両上下方向の寸法が小さいブリッジ領域を含んでもよい。このような形状のブリッジ領域によっても、クッション部の膨張展開を支え、また、乗員に与え得る負荷を低減することが可能になる。
上記の緩衝領域は、ブリッジ領域の長手方向に沿って設けられ、周囲の領域に比べてクッション部側に盛り上がったビード形状部をさらに含んでもよい。このビード形状部を設けることで、ブリッジ領域の断面2次モーメントを大きくして曲げ剛性を高めることができるため、膨張展開するクッション部をより十全に支えることが可能になる。
上記のビード形状部は、長手方向の後端が車幅方向から見てシートバックフレームに重なり、ヒンジ部は、ビード形状部の後端付近に設けられた第1のヒンジ部を含んでもよい。この第1のヒンジ部もまた、クッション部から荷重を受けてもシートバックフレームが干渉するために回動しない。したがって、ブリッジ領域は、膨張展開するクッション部を好適に支えることが可能になる。
上記第1のヒンジ部は、ブリッジ部の長手方向に直交する方向へ沿ってプレート部材がクッション部側へ湾曲した湾曲部を含んでもよい。これによれば、簡潔な構造で回動動作が可能な第1のヒンジ部を実現することができる。また、第1のヒンジ部は、2つの互いに平行に設けられた湾曲部とその間の平面部とを有してもよい。この構成によると、より回動範囲の広い第1のヒンジ部が実現できる。
上記のブリッジ領域は、車両上下に複数設けられていて、緩衝領域は、各ブリッジ領域の長手方向の前端を上下方向にそれぞれつないで格子状にした格子領域をさらに含んでもよい。この格子領域によれば、簡潔な構成で、クッション部を広く支えることができる。
上記の緩衝領域は、シートバックフレームから車両前方に向かって延びる平板領域を含んでもよい。平板領域は前述のブリッジ領域よりも広くクッション部を支えることができ、これら平板領域とブリッジ領域とは適宜組み合わせて用いることができる。
上記のヒンジ部は、平板領域の車両後側に設けられ、車両上下方向に長い長穴を少なくとも1つ有する第2のヒンジ部を含んでもよい。このように、長穴を設けてその領域を変形可能にすることで、平板領域を回動可能にする第2のヒンジ部は実現できる。
上記の平板領域は、車両上下に複数設けられてもよい。また、平板領域は、ブリッジ領域と車両上下に並んで設けられてもよい。これらのように、平板領域を複数設けて、クッション部をより広く支える構成とすることも可能である。
上記の緩衝領域は、シートバックフレームに重なる第1の縦長領域と第1の縦長領域よりも車両前方に設けられる第2の縦長領域、および第1の縦長領域と第2の縦長領域をつなぐ横長領域を有するH字領域を含んでもよい。このH字領域もまた、簡潔かつ軽量な構成で、クッション部を広く支えることができる。
上記の緩衝領域は、第1の縦長領域、第2の縦長領域および横長領域のそれぞれの長手方向に沿って設けられ、周囲の領域に比べてクッション部側に盛り上がったビード形状部をさらに含み、ヒンジ部は、第1の縦長領域と横長領域のそれぞれのビード形状部を互いに離間して設けることで形成されていてもよい。ビード形状部を設けることで、H字領域の断面2次モーメントを大きくして曲げ剛性を高めることができるため、膨張展開するクッション部をより十全に支えることが可能になる。また、ビード形状部を離間させた簡潔な構成によっても、ヒンジ部は実現可能である。
上記のプレート部材は、その縁部に、シートバックフレームに設けた孔に連結可能な突起部を有するとよい。これによって、プレート部材のシートバックフレームへの組付性が向上する。また当該サイドエアバッグ装置は、クッション部を覆ってプレート部材に組み付き、クッション部の膨張展開時に開裂可能なカバー部材をさらに備えてもよい。このカバー部材を設けることで、全体をユニット化することができ、作業性や製品製が向上する。
本発明によれば、効率よく膨張展開ができるだけでなく、乗員に与え得る負荷も減らすことのできるサイドエアバッグ装置を提供することができる。
本発明の実施形態にかかるサイドエアバッグ装置を例示した図である。 図1のサイドエアバッグ装置の分解図である。 図2のプレート部材を車幅方向の車外側から見た図である。 図3のプレート部材114の各断面図である。 ブリッジ領域が回動する様子を例示した図である。 図3のプレート部材の所定箇所の変形例である。 図3のプレート部材の第1変形例を例示した図である。 図3のプレート部材の第2変形例を例示した図である。 図3のプレート部材の第3変形例を例示した図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の実施形態にかかるサイドエアバッグ装置(エアバッグ100)を例示した図である。以下、図1(a)に例示するように、本実施形態では、本発明にかかるエアバッグ100を、車両左側座席(以下、シート102)の車幅方向の車外側である左側部から膨張展開する構成として実施している。
図1(a)は、通常時におけるエアバッグ100を例示している。エアバッグ100は、小型のユニットになっていて、シートバック104のシートカバーの内部にてシートバックフレーム106に取り付けられる。そして緊急時において、車両に衝撃等が発生すると、不図示の加速度センサ等から衝撃の検知信号が送信され、それに起因してエアバッグ100に装備されたインフレータ110(ガス発生装置)からガスが瞬時に供給され、図1(b)のようにクッション部108がシートに着座した乗員の側方で膨張展開する。
図1(b)に例示するクッション部108は、乗員を受け止める扁平な袋状の部位であって、膨張展開する際の圧力でシートカバーを開裂させ、乗員とサイドドアとの間に膨張展開する。クッション部108は、例えばOPW(One-Piece Woven)を用いての紡織や、表面を構成する複数の基布を重ねて縫製したり接着したりすることで形成されている。
図2は、図1のサイドエアバッグ装置(エアバッグ100)の分解図である。クッション部108は、巻回または折り畳まれて収納される。クッション部108の袋状の内部には、ガス発生装置としてシリンダ型のインフレータ110が備えられている。インフレータ110には2本のスタッドボルト112が設けられていて、後述するプレート部材114を通してシートバックフレーム106へと締結して取り付けられる。一般のインフレータには、ガス発生剤が充填されていてこれを燃焼させてガスを発生させるタイプや、圧縮ガスが充填されていて熱を発生させることなくガスを供給するタイプ、または燃焼ガスと圧縮ガスとを両方利用するハイブリッドタイプのものなどがあるが、インフレータ110としてはいずれのタイプのものも利用可能である。
プレート部材114およびカバー部材116は、クッション部108のハウジングを構成する部材であって、互いに組み付いてクッション部108を収容する。プレート部材114は、金属製等のプレート状の部材であって、クッション部108とシートバックフレーム106との間に設置される。プレート部材114は、クッション部108が膨張展開する際に、クッション部108を支える働きをしている。このプレート部材114を設けることで、クッション部108はプレート部材114から反力を得て目的の位置へと効率よく膨張展開することが可能になっている。
カバー部材116は、樹脂製等のケースである。カバー部材116は、その側部に複数の孔118を有して、この孔118にてプレート部材114のツメ部120に組み付いき、クッション部108を覆う。カバー部材116は、例えばその内側等に開裂を起こしやすくする開裂ラインL1等が設けられていて、クッション部108の膨圧によって開裂可能に構成されている。これら本実施形態では、クッション部108をプレート部材114およびカバー部材116に収納し、さらに布製等の表面カバー122で覆って全体としてユニット化することができ、これによって取付け時の作業性や運搬のしやすさなどの製品製等が向上している。
プレート部材114は、クッション部108を効率よく膨張展開させることだけでなく、乗員に与え得る負荷を減らすことについても配慮がなされている。図3は、図2のプレート部材114を車幅方向の車外側から見た図である。以下、図3を例示して、プレート部材114の構成を中心にしてさらなる説明を行う。
図2のプレート部材114の上縁には、位置決め用の突起部124が設けられている。この突起部124は、図3に例示するようにシートバックフレーム106の側部に設けられた孔126に挿し込まれる。図4は図3のプレート部材114の各断面図であって、図4(a)は図3のA−A断面図である。図4(a)に例示するように、突起部124は段差128が設けられていて、孔126に挿し込まれた後、シートバックフレーム106の裏面に接するようにしてプレート部材114を支えることが可能になっている。なお、プレート部材114のシートバックプレートへの取付けには、突起部124だけでなく、ボルト等が適宜使用される。
シートバックフレーム106に取り付けたプレート部材114は、シートバック104に固定されている下部の固定領域129と、乗員から荷重を受けた場合に折れ曲がるようにして回動する緩衝領域130とに大きく分けられる。本実施形態では、図3に例示するように、緩衝領域130として、中央から上部にかけて上下方向に3つのブリッジ領域130a〜130cが備えられている。これらブリッジ領域130a〜130cは、上下方向の寸法が車両前後方向の寸法よりも小さく、シートバックフレーム106から車両前方へ伸びている。これらブリッジ領域130a〜130cは、シートトバックフレーム106よりも車両前方に突出していて、通常時においてはクッション部108を広く支えてその膨張展開を支える役割をしている。そしてブリッジ領域130a〜130cは、その車両後側にヒンジ部132a〜132cを有していて、仮に乗員が接触したとしても、与える負荷を減らせるよう回動して荷重を逃がすことのできる構成となっている。
ブリッジ領域130aには、その長手方向に沿って、ビード形状部134a〜134cが設けられている。以下、ブリッジ領域130a〜130cを代表して、ブリッジ領域130aを挙げて説明する。図4(b)は図3のB−B断面図である。図4(b)に例示するように、ビード形状部134aは、周囲の領域に比べて、クッション部108側(図中右側)に盛り上がった形状をしている。このビード形状部134aを設けることで、ブリッジ領域130aの断面2次モーメントを大きくしてその曲げ剛性を高めることができるため、ブリッジ領域130aは膨張展開するクッション部108をより十全に支えることが可能になっている。
図3に示すように、ブリッジ領域130a〜130cの車両後側(図中右側)には、縦方向に延びる縦ビード形状部136が設けられている。そして、この縦ビード形状部136と、ビード形状部130a〜130cの後端との間の付近が、ヒンジ部132a〜132cとなっている。図4(c)は、図3のヒンジ部132aのC−C断面図である。図4(c)に例示するように、ビード形状部134aは、長手方向の後端138が車幅方向(図中上下方向)においてシートバックフレーム106に重なっている。そのため、ヒンジ部132aもまたシートバックフレーム106に重なっている。これによってブリッジ領域130aは、シートバックフレーム106が干渉するためにシートバックフレーム106側には回動不能になっている。
図5は、ブリッジ領域130aが回動する様子を例示した図である。図5(a)は、図3のD−D断面図に対応している。なお、図5(a)中および図5(b)中にはクッション部108を仮想線で例示する。また、図2のカバー部材116はクッション部108の膨張展開時には開裂するため、プレート部材114へのカバー部材116の組み付きは解除されているものとする。
緊急時において、車両に衝撃が発生してクッション部108が膨張展開したとする。その際、クッション部108によって、乗員の慣性による車幅方向への移動が防がれ、乗員はサイドドア等との接触が免れる。このとき、クッション部108はブリッジ領域130a等から反力を得て膨張展開するため、ブリッジ領域130aには車外側(図中上側)のクッション部108から荷重R1がかかる。このとき、本実施形態におけるブリッジ130aであれば、ビード形状部134aを有していることで曲げ剛性が高まっているため、クッション部108を好適に支えることができる。
しかしながら、ブリッジ領域130aはシートバックフレーム106よりも前方に突出しているため、シートカバー等に内蔵されているとはいえ、乗員が車内側(図中下側)からブリッジ領域130aの付近に接触すると乗員に負荷を与えてしまう場合がある。そこで本実施形態では、図5(b)に例示するように、ブリッジ領域130aは車内側の乗員から荷重R2を受けると、ヒンジ部132aによってシートバックフレーム106から離れる方向へと回動する構成になっている。これの動作によって、乗員との接触時の衝撃を逃がし、乗員に与える負荷を減らすことができる。
(ヒンジ部およびビード形状部の変形例)
図6は、図3のプレート部材114の所定箇所の変形例である。図6(a)に例示するヒンジ部150は、図3のヒンジ部132aの第1変形例である。ヒンジ部150は、ブリッジ領域130aの長手方向に直交する方向へ沿って、プレート部材114をクッション部108側(図中上側)へと湾曲させた湾曲部152を含んでいる。このヒンジ部150によれば、簡潔な構造であるもの、より滑らかに回動可能になる。
図6(b)のヒンジ部160は、図3のヒンジ部132aの第2変形例である。ヒンジ部160では、図6(a)の湾曲部152と同様の構成の湾曲部162a、162bの2つが、その間に平面部164を設けて互いに平行に形成されている。このヒンジ部160によると、湾曲部162a、162bがそれぞれ回動できるため、全体としての回動動作の範囲がより広くさらに滑らかになる。
図6(c)は図3のプレート部材114のブリッジ領域130aの変形例であって、図6(d)は図6(c)のE−E断面図である。図3に例示したブリッジ領域130aではその一部がビード形状部134aとなって湾曲していた。しかし、図6(c)に例示するブリッジ領域170はその全体がビード形状を成していて、図6(d)に例示するように全体がクッション部側(図中右側)へ湾曲している。この構成のブリッジ領域170によっても、曲げ剛性を高めてクッション部108の膨張展開を好適に支えることが可能になる。
(プレート部材の第1変形例)
図7は、図3のプレート部材114の第1変形例を例示した図である。図7に例示するプレート部材200は、緩衝領域202として、図3のブリッジ領域130a〜130cと同様の構成のブリッジ領域204と、このブリッジ領域204よりも車両上下方向の寸法が広い平板領域206を含んでいる。
平板領域206は車両前後および上下に平板状に広がった形状を有していて、ブリッジ領域204よりも広い面積でクッション部108を支えることができる。またプレート部材200は、平板領域206を回動可能にする第2のヒンジ部として、平板領域206の車両後側に、車両上下方向に長い複数の長孔208a〜208cを有するヒンジ部210を備えている。このヒンジ部210は、長孔208a〜208cを設けたことによって剛性が下がっていて、平板領域206が乗員から荷重を受けた場合に、変形を起こして平板領域206を回動させることができる。なお、ブリッジ領域204も、ビード形状部212と縦ビード形状部214との間がヒンジ部216となっていて、回動可能である。
このように、プレート部材200は、平板領域206と、その下方のブリッジ領域204とを組み合わせた構成となっている。またさらには、平板領域206とブリッジ領域204とはそれぞれ適宜複数設けてもよく、それによってクッション部108をさらに広く支える構成などとすることも可能である。
(プレート部材の第2変形例)
図8は、図3のプレート部材114の第2変形例を例示した図である。図8に例示するプレート部材300は、緩衝領域302として、格子状の格子領域304を備えている。格子領域304は、ブリッジ領域130a〜130cの前端を上下方向にそれぞれつないだ構成となっている。この格子領域304もまた、ビード形状部134a〜134cと縦ビード形状部136との間のヒンジ部132a〜132cによって回動することができる。このような格子領域304によっても、簡潔な構成で、クッション部108を広く支え、また、乗員が接触した場合に荷重を逃がすことができる。
(プレート部材の第3変形例)
図9は、図3のプレート部材114の第3変形例を例示した図である。図8に例示するプレート部材400は、緩衝領域402として、H字形状のH字領域404を備えている。H字領域404は、シートバックフレーム106に重なる第1の縦長領域406と、この第1の縦長領域406よりも車両前方に設けられた第2の縦長領域408、そしてこれら第1の縦長領域406と第2の縦長領域408とをつなぐ横長領域410を有している。
縦長領域406、408および横長領域410には、それぞれの長手方向に沿って図3のビード形状部134a〜134cと同様のビード形状部412a〜412cが設けられている。そして、縦長領域406のビード形状部412aと横長領域410のビード形状部412cとは互いに離間していて、ヒンジ部414が形成されている。このヒンジ部414によって、H字領域404もまた、乗員との接触時に回動して衝撃を逃がすことができる。また、ビード形状部412a〜412cを設けたことで、縦長領域406、408および横長領域410は曲げ剛性が高まり、膨張展開するクッション部108をより十全に支えることが可能になる。このように、H字領域404は、簡潔かつ軽量な構成で、クッション部108を広く支え、かつ、乗員が接触しても荷重を逃がすことができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
また、上記実施形態においては本発明にかかるエアバッグ100を自動車に適用した例を説明したが、自動車以外にも航空機や船舶などに適用することも可能であり、同様の作用効果を得ることができる。
本発明は、車両に衝撃が生じた場合などに、乗員と車室内の側壁部等との間に膨張展開して乗員を拘束するエアバッグ装置に利用することができる。
L1 …開裂ライン、100 …エアバッグ、102 …シート、104 …シートバック、106 …シートバックフレーム、108 …クッション部、110 …インフレータ、112 …スタッドボルト、114 …プレート部材、116 …カバー部材、118 …カバー部材の側部の孔、120 …ツメ部、122 …表面カバー、124 …突起部、126 …シートバックフレームの側部の孔、128 …突起部の段差、129 …固定領域、130 …緩衝領域、130a、130b、130c …ブリッジ領域、132a、132b、132c …ヒンジ部、134a、134b、134c …ビード形状部、136 …縦ビード形状部、138 …ビード形状部の後端、150 …第1変形例のヒンジ部、152 …第1変形例のヒンジ部の湾曲部、160 …第2変形例のヒンジ部、162a、162b …第2変形例のヒンジ部の湾曲部、164 …第2変形例のヒンジ部の平面部、170 …変形例のブリッジ領域、200 …第1変形例のプレート部材、202 …第1変形例のプレート部材の緩衝領域、204 …第1変形例のプレート部材のブリッジ領域、206 …平板領域、210 …第2のヒンジ部、212 …ビード形状部、214 …縦ビード形状部、216 …ヒンジ部、300 …第2変形例のプレート部材、302 …第2変形例のプレート部材の緩衝領域、304 …格子領域、400 …第4変形例のプレート部材、402 …第4変形例の緩衝領域、404 …H字領域、406 …第1の縦長領域、408 …第2の縦長領域、410 …横長領域、412a、412b …縦長領域のビード形状部、412c …横長領域のビード形状部、414 …ヒンジ部

Claims (16)

  1. 車両座席のシートバックフレームの側部に搭載されて該車両座席に着座した乗員の側方で膨張展開するクッション部と、
    プレート状であって前記クッション部と前記シートバックフレームとの間に設置され、該クッション部の膨張展開を支えるプレート部材と、
    を備え、
    前記プレート部材は、
    前記シートバックフレームよりも車両前方に突出し、少なくとも一部が折れ曲がるようにして該シートバックフレームから離れる方向に回動可能な緩衝領域と、
    前記プレート部材上の所定位置に設置され前記緩衝領域を回動可能にする少なくとも1つのヒンジ部と、を有することを特徴とするサイドエアバッグ装置。
  2. 前記ヒンジ部は、車幅方向から見て前記シートバックフレームに重なる位置に設けられることを特徴とする請求項1に記載のサイドエアバッグ装置。
  3. 前記緩衝領域は、前記シートバックフレームから車両前方に向かって延びる、車両前後方向の寸法よりも車両上下方向の寸法が小さいブリッジ領域を含むことを特徴とする請求項1または2に記載のサイドエアバッグ装置。
  4. 前記緩衝領域は、前記ブリッジ領域の長手方向に沿って設けられ、周囲の領域に比べて前記クッション部側に盛り上がったビード形状部をさらに含むことを特徴とする請求項3に記載のサイドエアバッグ装置。
  5. 前記ビード形状部は、長手方向の後端が車幅方向から見て前記シートバックフレームに重なり、
    前記ヒンジ部は、前記ビード形状部の後端付近に設けられた第1のヒンジ部を含むことを特徴とする請求項4に記載のサイドエアバッグ装置。
  6. 前記第1のヒンジ部は、前記ブリッジ部の長手方向に直交する方向へ沿って前記プレート部材が前記クッション部側へ湾曲した湾曲部を含むことを特徴とする請求項5に記載のサイドエアバッグ装置。
  7. 前記第1のヒンジ部は、2つの互いに平行に設けられた前記湾曲部とその間の平面部とを有することを特徴とする請求項6に記載のサイドエアバッグ装置。
  8. 前記ブリッジ領域は、車両上下に複数設けられていて、
    前記緩衝領域は、各ブリッジ領域の長手方向の前端を上下方向にそれぞれつないで格子状にした格子領域をさらに含むことを特徴とする請求項3から7のいずれか1項に記載のサイドエアバッグ装置。
  9. 前記緩衝領域は、前記シートバックフレームから車両前方に向かって延びる平板領域を含むことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のサイドエアバッグ装置。
  10. 前記ヒンジ部は、前記平板領域の車両後側に設けられ、車両上下方向に長い長穴を少なくとも1つ有する第2のヒンジ部を含むことを特徴とする請求項9に記載のサイドエアバッグ装置。
  11. 前記平板領域は、車両上下に複数設けられることを特徴とする請求項9または10に記載のサイドエアバッグ装置。
  12. 前記平板領域は、前記ブリッジ領域と車両上下に並んで設けられることを特徴とする請求項9から11のいずれか1項に記載のサイドエアバッグ装置。
  13. 前記緩衝領域は、前記シートバックフレームに重なる第1の縦長領域と該第1の縦長領域よりも車両前方に設けられる第2の縦長領域、および該第1の縦長領域と該第2の縦長領域をつなぐ横長領域を有するH字領域を含むことを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載のサイドエアバッグ装置。
  14. 前記緩衝領域は、前記第1の縦長領域、前記第2の縦長領域および前記横長領域のそれぞれの長手方向に沿って設けられ、周囲の領域に比べて前記クッション部側に盛り上がったビード形状部をさらに含み、
    前記ヒンジ部は、前記第1の縦長領域と前記横長領域のそれぞれのビード形状部を互いに離間して設けることで形成されていることを特徴とする請求項13に記載のサイドエアバッグ装置。
  15. 前記プレート部材は、その縁部に、前記シートバックフレームに設けた孔に連結可能な突起部を有することを特徴とする請求項1から14のいずれか1項に記載のサイドエアバッグ装置。
  16. 前記クッション部を覆って前記プレート部材に組み付き、前記クッション部の膨張展開時に開裂可能なカバー部材をさらに備えることを特徴とする請求項1から15のいずれか1項に記載のサイドエアバッグ装置。
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