JP2014172427A - 壁面走行台車 - Google Patents

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【課題】壁面の段部を乗り越えるための構造と制御を簡単にした壁面走行台車を得る。
【解決手段】壁面走行台車の車体1側の部材に、磁気吸着車輪4の段部Dへの接近を検出するストライカー7と、このストライカー7による検出時に壁面Wに向けて突出して車輪4を壁面Wから離れる方向に押し上げる押上材8と、前記ストライカー7と前記押上材8との間に介在された、ストライカー7の後退運動を押上材8の突出運動に変換する運動方向変換機構6とを設けた。
【選択図】図1

Description

この発明は、磁力により吸着して壁面に沿い移動する壁面走行台車に関する。
鋼鉄製の煙突や高炉熱風炉の外壁などの磁性体からなる壁については、磁力によって吸着しつつ壁面を走行する台車を利用して、壁の亀裂の有無や亀裂の状態などの検出その他の作業をすることが行われている。この作業対象の壁面は全体が平坦であれば、台車は難なく壁面を走行して所定の作業をすることができるが、煙突や炉の構造その他の条件によっては壁面に段差を有するものもあって、前記台車の円滑な走行を妨げている。
このため、特許文献1に記載されるような段差乗り越え可能な壁面走行装置が提供されている。この壁面走行装置は、壁面に沿う三角形の各頂点の位置に車輪を配置して実質的に三輪車の台車としている。この台車には、三輪により形成される三角形の中心部に壁面吸着磁力ユニットを配置し、また前記三角形の三辺の各外側位置に、補助壁面吸着磁力ユニットをそれぞれ配置して、これら4つの磁力ユニットを壁面に向けてシリンダ装置により出し入れするようになっている。そして、三輪のうちの前後輪を駆動と従動との間で切り換えつつ、4つの磁力ユニットを吸着と解放との間で個別に切り換えることで壁面の段差を乗り越えるものとしている。
特開2001−151169号公報
しかしながら、特許文献1に記載のものにあっては、三輪のうちの前後輪を駆動と従動との間で切り換える機構や、車輪の他に4つの磁力ユニットを設けたうえ、これらを吸着と解放との間で個別に切り換える機構が必要になるため、構造と制御が複雑になるという不具合がある。
そこで、この発明は、構造と制御を簡単にした壁面走行台車を得ることを目的とする。
本発明の一態様としては、車体に取付けた磁気吸着車輪を壁面に対し転動可能に磁着させて、その壁面に沿って移動する壁面走行台車であって、車体及びこれと一体に挙動する部材からなる車体側部材に車輪押し上げ機構を設け、この車輪押し上げ機構は、磁気吸着車輪が転動方向前方の段部に接近又は接触したことを検出する検出部と、前記検出部の検出時に壁面に向けて突出して前記磁気吸着車輪を壁面から離れる方向に押し上げる押上材とを備えた壁面走行台車としている。ここで車輪押し上げ機構が設けられる車体側部材とは、車体と車体ではないが車体と一体に挙動する部材の総称であり、磁気吸着車輪を除く意味である。このため、この態様においては、磁気吸着車輪が転動方向前方の段部に接近又は接触したことを検出部が検出すると、押上材が壁面に向けて突出して車体を壁面から離れる方向に押し上げ、これにより前記接近又は接触する磁気吸着車輪も同じ方向に押し上げられる。そこで、前記磁気吸着車輪は壁面から離れると同時に壁面に対する磁着力が低下するから、前記段部に乗り上げることが可能になる。
前記検出部を、前記磁気吸着車輪の転動方向に進退可能に前記車体側部材に支持されるとともに前記磁気吸着車輪の転動方向前方に向けて付勢されたストライカーにより構成し、前記ストライカーと前記押上材との間に、ストライカーの後退運動を押上材の突出運動に変換する運動方向変換機構を介在させるとよい。これにより、走行台車が走行する力を利用して、他の動力を用いることなく磁気吸着車輪を壁面から押し上げることができる。
また、前記運動方向変換機構は、前記ストライカーの運動に連動して前記磁気吸着車輪の転動方向に対し進退する進退部材と、この進退部材と前記押上材とに連結されて進退部材の後退により磁性体壁面に対して直角に近づく方向に角度変化をする傾斜リンクとからなるようにすることもできる。
また、前記運動方向変換機構には、さらに補助リンクを設け、この補助リンクは、前記進退部材と前記車体側部材とに連結され、車体側部材との連結位置は前記進退部材よりも壁面から遠い位置にし、進退部材の後退により磁性体壁面に対して直角に近づく方向に角度変化するものとして、前記傾斜リンクの角度変化に加えて補助リンクの角度変化により前記押上材を突出させるようにしてもよい。この場合は、傾斜リンクと補助リンクとにより「く」字状に屈折したリンクの屈折角度の変化により各リンクの自由端の間の距離が変化して、その距離の差分だけ押上材が突出又は引っ込み側のいずれかの側に移動する。
また、前記車輪押し上げ機構を各磁気吸着車輪ごとに設け、前記押上材を磁気吸着車輪の側面に臨ませてその軸線が車軸の軸線に直交する位置に設けるとよい。これにより、押上材が磁気吸着車輪を効果的に押し上げられる。
また、前記ストライカーと進退部材と傾斜リンクと補助リンクの組が前記磁気吸着車輪の中心を挟んで前後対称にそれぞれ設けられ、傾斜リンクの組と補助リンクの組によりパンタグラク機構を構成するとよい。これにより、壁面走行台車の前後両方向への移動に対して段差乗り越えが可能になる。
また、前記押上材を、磁力、ばね力、又は流体圧により壁面に向けて突出させるアクチュエータに取付け、前記検出部を、前記の検出時に動作して前記アクチュエータを作動させるスイッチ類により構成するとよい。
また、前記車体の前後方向における前、中、後の3段の位置に前記磁気吸着車輪を配置するものとし、前記車体を、車体本体と、これと軸線が同じ方向を向き且つ中間で壁面に近づく方向と壁面から遠ざかる方向に揺動可能に枢着された揺動車体とにより構成し、前記揺動車体の前後端に、前後段のいずれか一方と中段の磁気吸着車輪を配置し、前記車体本体に、前後段のうち前記とは他方の磁気吸着車輪を配置するとよい。これにより。前、中、後の内いずれかの磁気吸着車輪が壁面から押し上げられても、他の磁気吸着車輪が壁面に磁着されているので、台車が壁面から離れることがない。
このため、壁面の段部を乗り越えるための構造と制御を簡単にした壁面走行台車を得ることができる。
第1の実施形態を示す側面図。 図1の正面図。 図1における要部拡大図。 (a)〜(d)は図1の車輪の挙動を示す説明図。 第1の実施形態の変形例を示す説明図。 第2の実施形態を示す側面図。
図1、2は第1実施形態であり、垂直な壁面Wを上方に向けて前進中の壁面走行台車の全体が概略図として示されている。壁面Wは、鋼鉄製の煙突や高炉熱風炉の外壁などの磁性体からなる壁の表面である。
そこでこの壁面走行台車は、図1、2において上が前方であり、下が後方となる。またその車体1は、車体本体11とこれの前端で車体本体11の一部をなす縦部11aに揺動可能に枢着された揺動車体12とによって構成されている。揺動車体12は、軸線が車体本体11と同じ方向を向き且つ中間で枢軸2により壁面Wに近づく方向と壁面Wから遠ざかる方向に揺動可能に枢着されている。この揺動車体12は枢軸2により連結された左右の部材12a,12bからなる。
揺動車体12の前端、具体的には左右の部材12a,12bの前端における左右外側には車軸3(3a)を介して左右の磁気吸着車輪4(前輪4a)が装着されている。また、揺動車体12の後端、すなわち左右の部材12a,12bの後端における左右外側には車軸3(3b)を介して左右の磁気吸着車輪4(中輪4b)が装着されている。さらに、車体本体11の後端における左右外側には車軸3(3c)を介して左右の磁気吸着車輪4(後輪4c)が装着されている。ここで車軸3について前、中、後の区別をするときには前記車軸3a,3b,3cの符号を付し、前記区別をしないで説明するときには単に車軸3の符号を付す。磁気吸着車輪4についても同様に前、中、後を区別するときには前記磁気吸着車輪4a,4b,4cの符号を付し、前記の区別をしないで説明するときには単に磁気吸着車輪4の符号を付す。なお、磁気吸着車輪4,4a,4b,4cについては単に車輪ということもある。かかる車輪4は少なくても外周が永久磁石又は電磁石からなり、その磁力によって壁面Wに吸着して、車体1を壁面W上に維持し且つ走行させるものである。
この実施形態では、各車軸3は車体1に対して固定されており、これに車輪4が回転自在に装着されていて、車体1及び車軸3に対して車輪4が図示しない手段によって回転駆動されるものとする。その回転駆動の手段については、例えば、車輪4ごとに駆動モータを取り付けて全輪駆動とするなど、車軸3に動力を伝達することなく車輪4を駆動するための慣用された手段を用いるものとする。車輪4への動力伝達手段はこの発明の要部ではないから詳細な説明は省略する。なお、車軸3bは揺動車体12をなす左右の部材12a,12b間を通して連続していて、この車軸3bは前記枢軸2とともに左右の部材12a,12b間を固定している。
各車軸3には車輪4の外側面に対して隙間をおいて円形のプレート5が固定される。このプレート5は、径が車輪4よりも小さくなっているため壁面Wに接触することはないし、非回転の車軸3とともに車体本体11又は揺動車体12と挙動を同じくしている。したがって、車軸3とプレート5は、車体1とともにこの発明でいう車体側部材を構成している。
車体側部材をなす前記プレート5には、特に図3に拡大して示すように、進退部材61を壁面Wと平行で前後方向に滑り案内する案内部材62が装着されている。前記進退部材61はロッド状をなし、その先端には車輪4の外周から外側に突出するストライカー7が装着される。このストライカー7は、車輪4が壁面Wの段部Dへの接近又は接触を検出する検出部を形成している。このストライカー7と進退部材61はバネ63により、ストライカー7が車輪4の外周から突出する方向に付勢されている。
前記プレート5には、壁面Wに向けて突出する押上材8を壁面Wに直角方向に滑り案内する案内部材64が固定されている。車輪4の側面から見て、押上材8は先端が車輪4の外周から壁面Wに向けて突出することにより、プレート5等の車体側部材と車体1に取り付けられた車輪4とを壁面Wから離れる方向に押し上げる部材であり、この実施形態では壁面Wに対して直角方向を向くロッド状をなしている。また、この押上材8は車輪4の側面に臨んだ位置にあり、またその軸線が車軸3の軸線と直交する位置にある。
前記進退部材61の後端と、前記押上材8の後端との間には傾斜リンク65が連結されている。この傾斜リンク65は、進退部材61がバネ63の付勢に抗して後退したときに壁面Wに対して直角に近づく方向に角度変化するように配置されている。また、進退部材61の後端と車体側の部材をなす車軸3との間にも補助リンク66が連結されている。この補助リンク66の車体側部材との連結位置は車軸3ではなくプレート5でもよいが、その連結位置は前記進退部材62よりも壁面Wから遠い位置にする。そして、進退部材62の後退により壁面Wに対して直角に近づく方向に角度変化するものとして、前記傾斜リンク65の角度変化に加えて補助リンク66の角度変化により前記押上材8を壁面Wに向けて突出させるようにするものである。
ここで、補助リンク66の角度変化により、進退部材61の後端が壁面W側に移動する方向に進退部材61が傾斜する。このため、傾斜リンク65の角度変化による押上材8の突出量に加えて、補助リンク66による進退部材61の前記傾斜により傾斜リンク65全体が壁面W側に移動するから、押上材8の突出量は増大する。また、進退部材61の前記傾斜を許容するように案内部材62が姿勢変化するようにしてあればよい。
前記の進退部材61と、これを案内する案内部材62と、バネ63と、案内部材64と、傾斜リンク65と、補助リンク66とによって、ストライカー7の後退運動を押上材8の突出運動に変換する運動方向変換機構6を構成している。
また、車輪4に対しては、車体1の後進時に転動方向前方となる後方にもストライカー7が配置され、このストライカー7と前記押上材8との間にも前記運動方向変換機構6が構成されて、1つの車輪4に対して前後対称の2基の運動方向変換機構6が具備されている。これにより、傾斜リンク65と補助リンク66の組の2組のリンクにより、パンタグラフ機構Pが構成されている。
次に、車輪4が壁面Wの段部Dを乗り越える動きについて説明する。まず、段部Dの高さは車輪4の半径以下の寸法である。この半径を超える高さであると、車輪4がこれを乗り越えることができないからである。また、壁面Wからの僅かな突起のような、押上材8の押し上げ機能がなくても乗り越えが可能な段部の場合にはこの発明に頼る必要がない。したがって、段部Dの高さは、車輪4の半径以下であって、且つ押上材8の押し上げ機能によらないと乗り越えることができない高さである。
車体1の前進に伴って車輪4が段部Dに近づき(図4(a))、その後、車輪4の外面から前方に突出している検出部たるストライカー7が段部Dに接し、そのまま前進するとバネ63の付勢に対抗してストライカー7が相対的に後退する。ここでは、車輪4の前側のストライカー7とこれに連続する前側の運動方向変換機構6が動作して押上材8を突出させる。つまり、ストライカー7と一体に進退部材61も後退して傾斜リンク65と補助リンク66の角度を壁面Wに対して直角に近づく方向に傾斜させる。すると、車軸3等の車体側部材に対して両リンク65、66が押上材8を壁面Wに向けて突き出して車軸3等の車体側部材を壁面Wから押し上げる。このため車体側部材とともに車輪4も壁面Wから押し上げられて浮上(図4(b)における矢印A方向)するから、車輪4の壁面Wに対する磁着力が急激に減少する。
一方で、段部Dに接していない他の車輪4については壁面Wに磁着し且つ回転して推進力があるため車体1は前進を継続する。このため、段部Dに接して壁面Wから浮上した車輪4は前方への駆動力はなくても他の車輪による推進力と、段部D及び車輪4の接触とにより決まる方向(図4(c)における矢印B方向)によって、車輪4は段部Dに乗り上がる。
次いで、車輪4は段部Dへの乗り上げを継続して、ストライカー7が段部Dを過ぎると、段部Dに車輪4が直接接して磁着し、この車輪4による推進力も得られる。この状態でのストライカー7は運動方向変換機構6のバネ63の付勢力により再度前方に突出した状態にあり、したがって押上材8は後退した状態にある。ここでは、前記乗り上げは終盤にあって車輪4の進行角度は緩慢になっている(図4(d)における矢印C方向)。その後、この車輪4は段部Dを乗り越えた新たな壁面に移行して前進を継続する。そして、後続の車輪4も段部Dに至ると同様にこれを乗り越えて凹凸のある壁面Wを走行し、所定の検査等を行うことができる。
ここで、車体1を車体本体11とこれに揺動可能に枢着された揺動車体12とによって構成し、且つ車輪を前、中、後の3段にしたため、3段中の1段が壁面Wから離れたとしても他の2段において壁面Wに磁着しているから安定した壁面走行が可能になる。
なお、車体1を図示のような簡単な構成として説明したが、壁面走行の目的により車体1に搭載される機器が決まるので、それら搭載物などの条件に応じて車体1等の形状は変化するものである。また、前記実施形態においてはストライカー7を車輪4の前後に配置したが、車体1が後進しないものであれば後側の運動方向変換機構6については省略可能である。また前記運動方向変換機構6においては補助リンク66を省略して傾斜リンク65のみの運動によって押上材8を突出させることも可能である。この場合には、進退部材61が進退時に姿勢変化しないように、案内部材62をプレート5に固着しておくとよい。こうすることによって、進退部材61の進退運動が効率よく押上材8の進退運動に変換される。
この第1実施形態によれば、車体1が前進する力を利用して車体側部材と車輪4を壁面Wから押し上げる。よって、段部の乗り越えに際して格別の動力と格別の制御を必要としていない。
図5は、前記第1実施形態の変形例を示すものであって、押上材8の先端にコロ8aを回転自在に装着することにより、押上材8と壁面Wとの摩擦抵抗を低減するためのものである。
図6は、第2実施形態を示すものであって、図示しない車体とこれに取り付けられた車輪4とプレート5とは第1実施形態と同じであり、さらに、ストライカー7、進退部材61、案内部材62、バネ63、押上材8、コロ8a、壁面Wも第1実施形態と同じである。
この第2実施形態では、押上材8をアクチュエータ13に取り付けて、このアクチュエータ13の動力により壁面Wに向けて押上材8を出没するようにしてある。また、進退部材61の進退軌跡に臨んでリミットスイッチ等のスイッチ類14を設けて、進退部材61の後退を検出する検出部を構成している。このスイッチ類14とアクチュエータ13には、スイッチ類14が進退部材61の後退を検出したときに押上材8を突出させるための動作をするようにアクチュエータ13を制御する制御装置15を連結している。制御装置15は車体側部材のいずれかに取り付けられるものとする。
アクチュエータ13としては、押上材8を壁面Wに向けて進退できれば慣用されている機器をいずれも使用することができる。空気圧ないし油圧で作動するシリンダのピストンに押上材8を連結し、又は磁力の切換えとバネにより進退する電磁切換装置のプランジャに押上材8を連結することなどがその例である。他の構成と作用については第1実施形態と同じである。
以上のように、これら実施形態においては、車輪4が段部Dに接近又は接触したときに押上材8が壁面Wに向けて突出して車輪4を壁面Wから浮かせ且つ車輪の磁着力を弱めるから、当該車輪4は複雑な装置と制御を必要とすることなく、他の車輪4による推進力によって容易に段部Dに乗り上げることができる。
1 車体
11 車体本体
12 揺動車体
2 枢軸
3 車軸
4 磁気吸着車輪
5 プレート
6 運動方向変換機構
61 進退部材
62 案内部材
63 バネ
64 案内部材
65 傾斜リンク
66 補助リンク
7 ストライカー
8 押上材
D 段部
P パンタグラフ機構
W 壁面

Claims (8)

  1. 車体に取付けた磁気吸着車輪を壁面に対し転動可能に磁着させて、その壁面に沿って移動する壁面走行台車であって、車体及びこれと一体に挙動する部材からなる車体側部材に車輪押し上げ機構を設け、この車輪押し上げ機構は、磁気吸着車輪が転動方向前方の段部に接近又は接触したことを検出する検出部と、前記検出部の検出時に壁面に向けて突出して前記磁気吸着車輪を壁面から離れる方向に押し上げる押上材とを備えたことを特徴とする壁面走行台車。
  2. 前記検出部を、前記磁気吸着車輪の転動方向に進退可能に前記車体側部材に支持されるとともに前記磁気吸着車輪の転動方向前方に向けて付勢されたストライカーにより構成し、前記ストライカーと前記押上材との間に、ストライカーの後退運動を押上材の突出運動に変換する運動方向変換機構を介在させたことを特徴とする請求項1に記載の壁面走行台車。
  3. 前記運動方向変換機構は、前記ストライカーの運動に連動して前記磁気吸着車輪の転動方向に対し進退する進退部材と、この進退部材と前記押上材とに連結されて進退部材の後退により磁性体壁面に対して直角に近づく方向に角度変化をする傾斜リンクとからなることを特徴とする請求項2に記載の壁面走行台車。
  4. 前記運動方向変換機構には、さらに補助リンクを設け、この補助リンクは、前記進退部材と前記車体側部材とに連結され、車体側部材との連結位置は前記進退部材よりも壁面から遠い位置にし、進退部材の後退により磁性体壁面に対して直角に近づく方向に角度変化するものとして、前記傾斜リンクの角度変化に加えて補助リンクの角度変化により前記押上材を突出させるようにしたことを特徴とする請求項3に記載の壁面走行台車。
  5. 前記車輪押し上げ機構を各磁気吸着車輪ごとに設け、前記押上材を磁気吸着車輪の側面に臨ませてその軸線が車軸の軸線に直交する位置に設けたことを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載の壁面走行台車。
  6. 前記ストライカーと進退部材と傾斜リンクと補助リンクの組が前記磁気吸着車輪の中心を挟んで前後対称にそれぞれ設けられ、傾斜リンクの組と補助リンクの組によりパンタグラク機構を構成したことを特徴とする請求項4に記載の壁面走行台車。
  7. 前記押上材を、磁力、ばね力、又は流体圧により壁面に向けて突出させるアクチュエータに取付け、前記検出部を、前記の検出時に動作して前記アクチュエータを作動させるスイッチ類により構成したことを特徴とする請求項1に記載の壁面走行台車。
  8. 前記車体の前後方向における前、中、後の3段の位置に前記磁気吸着車輪を配置するものとし、前記車体を、車体本体と、これに軸線が同じ方向を向き且つ中間で壁面に近づく方向と壁面から遠ざかる方向に揺動可能に枢着された揺動車体とにより構成し、前記揺動車体の前後端に、前後段のいずれか一方と中段の磁気吸着車輪を配置し、前記車体本体に、前後段のうち前記とは他方の磁気吸着車輪を配置したことを特徴とする請求項1から請求項7のうちいずれか1項に記載の壁面走行台車。
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