JP2019090264A - 壁面走行ロボット - Google Patents

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Abstract

【課題】 互いに交差する壁面間を確実に走行することができる壁面走行ロボットを提供する。【解決手段】 本体10と、本体10の進行方向前後にそれぞれ取り付けられた前輪20および後輪30と、前輪20を駆動する前輪駆動手段40と、前輪駆動手段40の駆動を制御する制御手段50とを備え、前輪20および後輪30が磁力により壁面に吸着して走行可能な壁面走行ロボット1であって、前輪20および後輪30が走行する第1の壁面を押圧して前輪20と第1の壁面との吸着を解除する押圧手段60を備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、壁面走行ロボットに関する。
橋梁等の構造物の壁面を走行する壁面走行ロボットとして、例えば、特許文献1に開示された構造物点検ロボットが知られている。この構造物点検ロボットは、構造物の点検装置を搭載する本体と、車輪を回転駆動することにより本体を移動させる走行装置とを備えている。車輪は、複数の磁石が周方向に沿って等間隔に配置されており、車輪が強磁性体の走行面に吸着されることで、天井面や垂直面などの壁面を走行することができる。
特開2016−125289号公報
磁石車輪を有する壁面走行ロボットは、本体が大型化・高重量化すると、走行中の壁面からの落下を確実に防止するために、車輪の磁石を強力にする必要がある。ところが、壁面に対する車輪の吸着力が大きくなると、天井面および垂直面など交差する2つの壁面の間で車輪が双方に強固に吸着されてしまい、壁面走行ロボットが走行不能になるおそれがあった。
そこで、本発明は、互いに交差する壁面間を確実に走行することができる壁面走行ロボットの提供を目的とする。
本発明の前記目的は、本体と、前記本体の進行方向前後にそれぞれ取り付けられた前輪および後輪と、前記前輪を駆動する前輪駆動手段と、前記前輪駆動手段の駆動を制御する制御手段とを備え、前記前輪および後輪が磁力により壁面に吸着して走行可能な壁面走行ロボットであって、前記前輪および後輪が走行する第1の壁面を押圧して前記前輪と前記第1の壁面との吸着を解除する押圧手段を備える壁面走行ロボットにより達成される。
この壁面走行ロボットにおいて、前記制御手段は、前記第1の壁面を走行中に前記前輪と第2の壁面との衝突を検知することにより、前記押圧手段を作動させて前記第1の壁面を押圧し、前記前輪を前記第2の壁面に移行させることが好ましい。前記後輪は、前記本体にアームを介して回動自在に取り付けられていることが好ましい。
更に、この壁面走行ロボットは、前記アームを駆動するアーム駆動手段を備えることが好ましく、前記制御手段は、前記前輪が前記第2の壁面に移行した後も前記後輪が前記第1の壁面に吸着した状態が維持されるように、前記アームを駆動することが好ましい。また、前記後輪が壁面から受ける抗力を検出する抗力検出センサを備えることが好ましい。
本発明によれば、互いに交差する壁面間を確実に走行することができる壁面走行ロボットを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る壁面走行ロボットの斜視図である。 図1に示す壁面走行ロボットを後方から見た背面図である。 図1に示す壁面走行ロボットの側面図である。 図1に示す壁面走行ロボットの不安定動作を説明するための工程図である。 図1に示す壁面走行ロボットの安定動作を説明するための工程図である。 本発明の壁面走行ロボットの安定動作を説明するための模式図である。 本発明の壁面走行ロボットの移動軌跡の一例を示す模式図である。 本発明の壁面走行ロボットの他の安定動作を説明するための模式図である。 本発明の壁面走行ロボットの移動軌跡の他の例を示す模式図である。
以下、本発明の一実施形態について添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る壁面走行ロボットの斜視図であり、図2は、図1に示す壁面走行ロボットを後方から見た背面図である。図1および図2に示すように、壁面走行ロボット1は、本体10と、本体10の進行方向前後にそれぞれ取り付けられた前輪20および後輪30と、前輪20を駆動する前輪駆動装置40と、制御装置50と、走行面を押圧する押圧装置60と、本体10と後輪30との間に介在されたアーム70と、アーム70を駆動するアーム駆動装置80とを備えている。
本体10は、左右に延びる矩形状の支持板11と、支持板11の下面から垂下する一対の側板12,12と、支持板11下面に左右両側に突出するようにそれぞれ固定された一対の固定軸13,13とを備えており、一対の固定軸13,13に2つの前輪20がそれぞれ回転自在に支持されている。図示していないが、本体10には、橋梁、塔、タンク等の構造物の壁面を走行して当該構造物の腐食の有無等を検査する検査装置を搭載することができる。
前輪20は、非磁性材料からなるハブ21の外周に沿って複数の永久磁石22が等間隔に配置されており、永久磁石22の表裏面が、強磁性材料からなるリング部材23,23によって挟持されている。ハブ21は、固定軸13の端部が挿入される挿入孔211が中心部に形成されており、裏面側には従動ギア24が固定されている。永久磁石22は、磁極が固定軸13の軸線方向に沿って配置されており、図2に示すように、磁性を有する構造物の壁面100側に形成される磁束fにより、前輪20の外周面が壁面100に吸着される。
後輪30は、前輪20と同様の構成を備えており、後輪30の外周面が、磁性を有する構造物の壁面100に磁力により吸着される。後輪30の磁力は、前輪20の磁力よりも小さく設定されている。
前輪駆動装置40は、支持板11の上面の左右両側に設けられた駆動モータ41,41を備えている。各駆動モータ41の駆動軸には駆動ギア42が取り付けられており、前輪20に設けられた従動ギア24に駆動ギア42が噛合することにより、左右の前輪20を個別に駆動することができる。
制御装置50は、支持板11に支持されており、各前輪駆動装置40の駆動を制御すると共に、後述する押圧装置60やアーム駆動装置80の駆動を制御する。
押圧装置60は、支持板11に設けられたモータ61、駆動伝達装置64および昇降板65を備えている。モータ61の出力軸には駆動ギア62が、駆動伝達装置64が備える台形ねじ軸には従動ギア63が、それぞれ設けられており、駆動ギア62と従動ギア63とが噛合している。駆動伝達装置64の台形ねじ軸には、昇降板65に設けられたナットが螺合しており、モータ61の駆動によって昇降板65が昇降する。昇降板65は、左右両側に一対の押圧棒66,66が取り付けられている。各押圧棒66は、基端部が昇降板65に固定され、他端側が支持板11を貫通して支持板11よりも下方に延びており、図2に示すように、各押圧棒66先端が壁面100から離れた状態から、押圧棒66を矢示のように下降させることにより、壁面100を押圧することができる。押圧装置60の昇降機構は、クランク機構やラック・ピニオン機構等のように回転運動を直線運動に変換する他の公知の機構であってもよく、あるいは、油圧シリンダ等を用いることもできる。押圧棒66により壁面100を確実に押圧できるように、押圧棒66の先端部に拡径部を設けたり弾性体を装着する等して、壁面100との当接面積を広くしてもよい。
アーム70は、角筒状の一対の支持部材71,71の先端部が連結軸72により連結されており、連結軸72に後輪30が回転自在に支持されている。一対の支持部材71,71の基端側には回動軸73が固定されており、回動軸73が一対の側板12,12に回動可能に支持されている。回動軸73の一端側は、側板12を貫通して従動ギア74が設けられている。各支持部材71には、後輪30が壁面100から受ける抗力を検出する抗力検出センサ75が設けられており、後輪30と壁面100との吸着状態を抗力検出センサ75により検出することができる。本実施形態では、抗力検出センサ75としてひずみセンサを使用しているが、圧力センサ等の他のセンサであってもよい。
アーム駆動装置80は、支持板11の下面側にブラケット14により支持された駆動モータ81と、駆動モータ81の駆動軸に設けられた駆動ギア82とを備えている。駆動ギア82は、アーム70の従動ギア74と噛合しており、駆動モータ81の正逆回転によりアーム70を揺動させて、本体10に対するアーム70の角度を調整することができる。
上記の構成を備える壁面走行ロボット1は、図3に側面図で示すように、前輪20の駆動によって第1の壁面101を矢示A方向に走行中に、第1の壁面101と交差する第2の壁面102に前輪20が衝突すると、前輪駆動装置40の駆動モータ41の負荷トルクが増大する。制御装置50は、この負荷トルクの増大を検出して前輪20が第2の壁面102に衝突したことを検知し、押圧装置60を作動させて、押圧棒66により第1の壁面101を矢示B方向に押圧する。これにより、前輪20は、第1の壁面101との吸着が解除されて第1の壁面101から離隔し、第2の壁面102に移行して矢示C方向に走行する。後輪30は、前輪20の走行に追従して、第1の壁面101から第2の壁面102へと移行する。前輪20と第2の壁面102との衝突検知は、圧力センサ、光電センサ、超音波センサ等のように、障害物等を検出可能な各種センサを用いて行うことも可能である。
本実施形態の壁面走行ロボット1は、上記のように前輪20および後輪30が走行する第1の壁面101を押圧する押圧装置60を備えることにより、第1の壁面101との吸着を確実に解除することができる。したがって、第1の壁面101および第2の壁面102の双方に前輪20が吸着された場合でも、第1の壁面101との吸着を容易に解除して、前輪20を第2の壁面102にスムーズに移行させることができる。第1の壁面101および第2の壁面102は、本実施形態においては互いに直交しているが、直交以外の交差であってもよい。
本実施形態の押圧装置60は、押圧棒66が第1の壁面101を確実に押圧できるように、押圧方向を第1の壁面101の法線方向としているが、法線方向に対して若干傾斜させてもよい。例えば、進行方向前方に向けて若干傾斜する方向に第1の壁面101を押圧すると、第2の壁面102との吸着力を若干弱めながら前輪20を第2の壁面102に移行させることができるので、第2の壁面102に対する前輪20の吸着力が強力な場合に有効である。一方、前輪20を第2の壁面102に確実に接近させたい場合には、進行方向後方に向けて若干傾斜する方向に第1の壁面101を押圧する構成にしてもよい。
本実施形態の押圧装置60は、一対の押圧棒66,66が、一対の固定軸13,13の延長線と交差するように配置されており、図3の側面視において、前輪20が第1の壁面101に接する箇所を各押圧棒66が押圧する。押圧棒66の押圧箇所は、前輪20の上記接地箇所から進行方向前後に若干ずらすことで、第2の壁面102への前輪20の移行を促すこともできる。押圧棒66の数は特に限定されるものではなく、中央に1本のみを配置したり、3本以上の多数本を適宜の箇所に配置してもよい。
後輪30は、通常は前輪20の走行に追従させることが可能であるが、図4(a)に示すように、壁面走行ロボット1が、天井面である第1の壁面101から、垂直面である第2の壁面102に移行する場合には、走行が不安定になり易いため注意が必要である。すなわち、図4(a)に示す状態から押圧棒66を作動させて前輪20と第1の壁面101との吸着を解除した後、前輪20が第2の壁面102を走行すると、図4(b)に示すように、前輪20の矢示D方向の回転に伴い、アーム70には矢示E方向に回動する力が作用する。この状態から前輪20が下方に向けて更に走行すると、後輪30が第1の壁面101から離れてアーム70の姿勢が不安定になるため、図4(c)に示すように、アーム70が矢示F方向に回動することがある。このような場合には、前輪20と第2の壁面102との吸着が解除されて、壁面走行ロボット1が落下するおそれがある。
このため、本実施形態の壁面走行ロボット1は、後輪30が本体10にアーム70を介して回動自在に支持されており、これによって走行中の落下を確実に防止している。すなわち、図5(a)に示す状態から押圧棒66を作動させて前輪20と第1の壁面101との吸着を解除させた後、前輪20が第2の壁面102を走行する際に、図5(b)に示すように、本体10に対するアーム70の角度(例えば、アーム70を支持する側板12とアーム70とがなす角度α)を徐々に小さくすることで、後輪30が第1の壁面101に吸着された状態を確実に維持することができ、図5(c)に示すように、後輪30を第2の壁面102に移行させることができる。
本体10に対するアーム70の角度の調整は、アーム駆動装置80によって行うことができ、例えば、制御装置50が、第2の壁面102における前輪20の走行量の検出(例えば、エンコーダの値)や、抗力検出センサ75の検出に基づいて、図5(b)の矢示F方向にアーム70が回動するように、アーム駆動装置80の駆動を制御することができる。アーム70の角度調整は、アーム駆動装置80を設けずに行うことも可能であり、例えば、第2の壁面102における下方への前輪20の走行中に、前輪20を矢示G方向に回転させて上方に後退させてもよい。あるいは、後輪30を駆動する駆動装置を設けて、後輪30の後退によりアーム70を矢示F方向に回動させてもよい。アーム70の矢示F方向の回動と、前輪20の矢示G方向の回転とは、いずれか一方のみであってもよいが、これらを組み合わせてアーム70の角度調整を行うこともできる。
図6は、本発明の壁面走行ロボットの模式図である。図6(a)が後輪20の中心位置が前輪30の真上にあるときの状態を示しており、図6(b)が第1の壁面101から第2の壁面102への移行途中の状態を示しており、図6(c)が第2の壁面102への移行完了後の状態を示している。図6の側面視において、Rは前輪20の半径、rは後輪30の半径、aは前輪20の中心からアーム70の回動軸73までの距離、bは回動軸73から後輪30の中心までの距離、Yiは移行完了後における前輪20および後輪30の中心間距離、θは水平方向に対する回動軸73と前輪20の中心を結んだ線のなす角度、φは回動軸73と前輪20の中心を結んだ線に対するアーム70の角度、θiは移行完了後における水平方向に対する回動軸73と前輪20の中心を結んだ線のなす角度、φiは移行完了後における回動軸73と前輪20の中心を結んだ線に対するアームの角度である。
図6(c)に示す水平方向の関係から、acosθi+r=Rとなるため、θiは、下記の数式1によって得られる。但し、−1<(R−r)/a<1であり、b>(R−asinθi)/sin(θi+φi)である。
Figure 2019090264
また、移行完了後における前輪20および後輪30の中心間距離Yiは、下記の数式2によって得られる。
Figure 2019090264
図6(c)に示す移行完了後においては、アーム70が第2の壁面102と平行になることから、上記数式2のθi+φiは、π/2(90°)である。
この移行完了後の条件から、壁面走行ロボットの移行途中におけるθおよびφの最適値を算出する。壁面走行ロボットの落下を防ぐために、θ及びφは、幾何学的な関係から下記の数式3を満たす必要がある。ここで、図6(a)に至るまでの壁面走行ロボットの走行においてはアーム70の角度の調整を行わなくてもロボットは落下することはない。そのため図6(a)の状態以降のθおよびφの最適値の算出が重要となる。
Figure 2019090264
上記数式3から、π/2≦θ+φ≦πの範囲に注意すると、φは下記数式4によって得られる。
Figure 2019090264
φが上記数式4の条件を満たしつつ、π/2≦θ+φ≦πとなるように、移行中のθおよびφを設定することで、壁面走行ロボットの落下を確実に防止することができる。一例として、R=59、r=22.5、a=38.8、b=70にそれぞれ設定して、移行完了後のYi、θiおよびφiを求めると、Yi=約83.16、θi=約19.8°、φi=約70.1°となり、これらの値からθおよびφを求めた。このときの前輪20中心、後輪30中心および回動軸73の軌跡を、図7に示す。
図6においては、回動軸73がアーム70に対して第2の壁面102側となるようにアーム70の角度調整を行っているが、図8に示すように、アーム70が回動軸73に対して第2の壁面102側となるようにアーム70の角度調整を行ってもよい。この場合には、θおよびφを以下の手順で求めることができる。
移動中のθ及びφの関係式については、上記数式3によって与えられる。図8(c)に示す水平方向の関係から、bcos(θi+φi)+r=Rとなるため、θiは、下記の数式5によって得られる。但し、−1<(R−r)/b<1であり、a>(R−bsin(θi+φi))/sinθiである。
Figure 2019090264
また、図8(c)に示す移行完了後における前輪20および後輪30の中心間距離Yiは、下記の数式6によって得られる。
Figure 2019090264
図8(c)に示す移行完了後においては、アーム70の回動軸73と前輪20の中心を結んだ線のなす角度が第2の壁面102と平行になることから、上記数式5および6のθiは、π/2(90°)である。
この移行完了後の条件から、壁面走行ロボットの移行途中におけるθおよびφの最適値を算出する。ここで壁面走行ロボットの落下を防ぐためにθ及びφは幾何学的な関係から下記の数式7を満たす必要がある。ここで図8(a)に至るまでの壁面走行ロボットの走行においてはアーム70の角度の調整を行わなくてもロボットは落下することはない。そのため図8(a)の状態以降のθおよびφの最適値の算出が重要となる。
Figure 2019090264
上記数式7から、0<θ+φ≦π/2の範囲に注意すると、φは下記数式8によって得られる。
Figure 2019090264
φが上記数式8の条件を満たしつつ、0<θ+φ≦π/2となるように、移行中のθおよびφを設定することで、壁面走行ロボットの落下を確実に防止することができる。一例として、R=59、r=22.5、a=38.8、b=70にそれぞれ設定して、移行完了後のYi、θiおよびφiを求めると、Yi=約109.7、θi=90°、φi=約-31.4°となり、これらの値からθおよびφを求めた。このときの前輪20中心、後輪30中心および回動軸73の軌跡を、図9に示す。
1 壁面走行ロボット
10 本体
20 前輪
30 後輪
40 前輪駆動装置
50 制御装置
60 押圧装置
70 アーム
75 抗力検出センサ
80 アーム駆動装置
本発明の前記目的は、本体と、前記本体の進行方向前後にそれぞれ取り付けられた前輪および後輪と、前記前輪を駆動する前輪駆動手段と、前記前輪駆動手段の駆動を制御する制御手段とを備え、前記前輪および後輪が磁力により壁面に吸着して走行可能な壁面走行ロボットであって、前記前輪および後輪が走行する天井面である第1の壁面を押圧して前記前輪と前記第1の壁面との吸着を解除する押圧手段を備え、前記後輪は、前記本体にアームを介して回動自在に取り付けられており、前記アームを駆動するアーム駆動手段を更に備え、前記制御手段は、前記第1の壁面を走行中に、前記前輪と垂直面である第2の壁面との衝突を検知することにより、前記押圧手段を作動させて前記第1の壁面を押圧して前記前輪を前記第2の壁面に移行させ、前記前輪が前記第2の壁面に移行した後も前記後輪が前記第1の壁面に吸着した状態が維持されるように、前記アーム駆動手段による前記アームの駆動を制御する壁面走行ロボットにより達成される。
この壁面走行ロボットにおいて、前記制御手段は、前記第2の壁面における下方への前記前輪の走行中に、前記前輪を上方に後退させて、前記本体に対する前記アームの角度を調整することができる。
また、前記制御手段は、前記第2の壁面における前記前輪の走行量の検出に基づき、前記アーム駆動装置の駆動を制御することができる。あるいは、前記後輪が壁面から受ける抗力を検出する抗力検出センサを備えることにより、前記制御手段は、前記抗力検出センサの検出に基づき、前記アーム駆動装置の駆動を制御することができる。
また、前記制御手段は、前記第2の壁面における前記前輪の走行量の検出に基づき、前記アーム駆動手段の駆動を制御することができる。あるいは、前記後輪が壁面から受ける抗力を検出する抗力検出センサを備えることにより、前記制御手段は、前記抗力検出センサの検出に基づき、前記アーム駆動手段の駆動を制御することができる。

Claims (5)

  1. 本体と、前記本体の進行方向前後にそれぞれ取り付けられた前輪および後輪と、前記前輪を駆動する前輪駆動手段と、前記前輪駆動手段の駆動を制御する制御手段とを備え、前記前輪および後輪が磁力により壁面に吸着して走行可能な壁面走行ロボットであって、
    前記前輪および後輪が走行する第1の壁面を押圧して前記前輪と前記第1の壁面との吸着を解除する押圧手段を備える壁面走行ロボット。
  2. 前記制御手段は、前記第1の壁面を走行中に前記前輪と第2の壁面との衝突を検知することにより、前記押圧手段を作動させて前記第1の壁面を押圧し、前記前輪を前記第2の壁面に移行させる請求項1に記載の壁面走行ロボット。
  3. 前記後輪は、前記本体にアームを介して回動自在に取り付けられている請求項2に記載の壁面走行ロボット。
  4. 前記アームを駆動するアーム駆動手段を備え、
    前記制御手段は、前記前輪が前記第2の壁面に移行した後も前記後輪が前記第1の壁面に吸着した状態が維持されるように、前記アームを駆動する請求項3に記載の壁面走行ロボット。
  5. 前記後輪が壁面から受ける抗力を検出する抗力検出センサを備える請求項3または4に記載の壁面走行ロボット。
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