JP2005028971A - 走行装置 - Google Patents

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Tetsuo Watanabe
哲雄 渡辺
Yukio Asari
幸生 浅利
Yusuke Mitsuya
祐輔 三ツ谷
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Abstract

【課題】走行面に段差がある場合、その段差を検知し、段差を昇降することができる走行装置を提供する。
【解決手段】本発明の走行装置は、センサ70を有する本体1と、前記本体1の側面からアーム6〜9を介して取り付けた車輪2〜5と、前記車輪を駆動する車輪駆動モータ10〜13と、前記アームを駆動するアーム駆動モータ14〜17と、前記本体1の下部に配置した補助輪22a、22bと、前記センサ70の出力信号によって自動走行を制御する制御部80とを有する。そして、前記アーム駆動モータ14〜17によって前記アーム6〜9を開閉させ、前記前輪2、3と前記後輪4、5を用いた走行から、前記前輪2、3と前記補助輪22a、22bを用いた走行、または前記後輪4、5と前記補助輪22a、22bを用いた走行に切り替えて段差の昇降を行う。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自走掃除機、電動式車椅子、自走搬送用台車など自走式の走行装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、自走掃除機、電動式車椅子、自走搬送用台車など、広い空間を自在に動き回ることが可能で、障害物などの段差を乗り越えることが可能な自走式ロボットや移動・走行装置が幅広い分野で提案されている。
【0003】
自走式ロボットとしては、例えば記憶された地図によって自立走行し、室内外の警備を行う自走式ロボットがある(例えば非特許文献1参照。)。
【0004】
また、段差昇降の可能な走行装置としては、クローラ走行車(例えば、特許文献1参照。)や、前輪と後輪との間に上下に移動可能な昇降式の駆動輪を有し、この駆動輪を駆動して移動するものがある(例えば、特許文献2参照。)。
【0005】
【非特許文献1】
総合警備保障ホームページ(http://WWW.sok.co.jp/r_d/C4_system.html)、ガードロボC4型、2003年1月9日検索
【0006】
【特許文献1】
特開2000―71997号公報(第1頁、第1図)
【0007】
【特許文献2】
特開平7−61351号公報(第1頁、第1図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、非特許文献1に記載された自走式ロボットは、平面走行を目的としているため登坂能力が5°と低く、段差を越えることができない欠点がある。また、走行速度が50cm/sと高速走行には対応していない。
【0009】
一方、特許文献1及び特許文献2に記載された走行車は、段差などの障害がある場合に、人間の操作によって障害の認知と障害の乗り越える方法を指令してもらい、その指令に従って、装置内部に有する駆動力によって昇降を行う装置であるため、人間の操作を必要とする欠点がある。
【0010】
従って、本発明は上記欠点を解決するためになされたもので、走行面に昇り又は降りの段差がある場合、その段差を検知し、段差を昇降することができる高速走行可能な走行装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、走行面あるいは前方障害壁までの距離を検知するセンサを有する本体からそれぞれアームを介して取り付けられた前輪および後輪と、前記本体の下部に取り付けられた補助輪と、前記前輪を駆動するための駆動トルクを与える前輪駆動モータと、この前輪駆動モータからの駆動トルクを一方の回転方向のみ伝達することにより前記前輪に駆動力を与えるワンウェイクラッチと、前記後輪に駆動力を与える後輪駆動モータと、前記前輪と前記後輪を用いた走行から、前記前輪と前記補助輪を用いた走行、または前記後輪と前記補助輪を用いた走行に移行するために前記アームを開閉させるアーム駆動モータとを有することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0013】
図1は、本発明の実施形態に係る走行装置の構成を示し、図1(A)は、その概略平面図であり、図1(B)は、図1(A)の側面図である。図2は、本発明の実施形態に係る走行装置の左前輪車輪部の詳細図である。なお、この実施形態では、主要部分以外の構成は省略しているが、この走行装置が用途に応じた装置に組み込まれることを可能とする。
【0014】
走行装置は、走行するために本体1の前後左右に配置した車輪部50〜53と、この車輪部50〜53を本体1に取り付け、車輪部50〜53を進行方向に所定距離づつ移動できるように支える前輪アーム6、7及び後輪アーム8、9と、走行を補助する正逆回転可能な補助輪22a、22bと、走行方向の舵をとるための前輪用車軸方向転換部60及び後輪用車軸方向転換部61と、本体1から走行面までの距離や段差等を検知するセンサ70と、このセンサ70の出力信号を入力し、走行を制御する制御部80とで構成される。
【0015】
車輪部50〜53は、前輪駆動モータ10、11によって駆動される前輪車輪部50、51と、後輪駆動モータ12、13によって駆動される後輪車輪部52、53とで構成される。また、前輪駆動モータ10、11のギア比は、後輪駆動モータ12、13のギア比に比べて大きくして、前輪駆動モータ10、11の駆動力を高く設定している。
【0016】
なお、前輪車輪部50、51と、後輪車輪部52、53の基本構成は同じであるため、左前輪車輪部50について以下に説明し、車輪部51〜53の説明は省略する。
【0017】
図2に示す左前輪車輪部50は、左前輪2と、この左前輪2を駆動する左前輪駆動モータ10と、この左前輪駆動モータ10の駆動力を伝達するタイミングベルト31と、このタイミングベルト31の駆動力を一方の回転方向に対してのみ左前輪2に伝えるワンウェイクラッチ19とが一体となって構成される。
【0018】
ここで、ワンウェイクラッチ19の動作を説明する。左前輪駆動モータ10が図示矢印Aで示す方向に進むために左回転した場合、ワンウェイクラッチ19のクラッチが入り(ロック状態)、タイミングベルト31を介して左前輪駆動モータ10の駆動力が伝達され左前輪2が左回転する。この場合、例えば左前輪駆動モータ10と左前輪2のギア比を150に設定すれば、左前輪2の回転速度は左前輪駆動モータ10の1/150となり、許容トルクが約60倍になる。すなわち、低速度、かつ高トルクで走行面を前進することが可能である。また、左前輪駆動モータ10を停止したままで、ワンウェイクラッチ19をフリー状態にして、後輪4、5によって前進する場合は、ワンウェイクラッチ19のクラッチが入らず(フリー状態)、左前輪2は左前輪駆動モータ10に対してフリーになり、後輪駆動モータ12のギア比は小さく回転数を大きくできるため、高速移動が可能になる。
【0019】
一方、左前輪駆動モータ10が図示矢印Bで示す方向に進むために右回転した場合、ワンウェイクラッチ19のクラッチが入らず(フリー状態)、左前輪2は回転しない。従って、後進の場合は、ワンウェイクラッチ19がフリー状態を保つ回転数以上で左前輪駆動モータ10を右回転させて、後輪4、5の駆動力によって移動することが望ましい。
【0020】
なお、ワンウェイクラッチ19は左右の前輪2、3にのみ用いられ、左右の後輪4、5には用いられない。また、左前輪2はその上部に設けられた車輪フレーム32に回転自在に固定され、車輪フレーム32は並行リンク33によって本体1に固定される。
【0021】
次に、アーム6〜9の説明をする。アームは前輪アーム6、7と、後輪アーム8、9で構成される。これら前輪アーム6、7及び後輪アーム8、9の構成は同じであるため、左前輪アーム6ついて以下に説明しアーム7〜9の説明は省略する。
【0022】
図2に示す左前輪アーム6は、本体1と車輪フレーム32の間にあって進行方向の前後方向に移動可能なアーム33と、このアーム33に駆動力を与える左前輪アーム駆動モータ14と、この左前輪アーム駆動モータ14の回転方向を水平方向から垂直方向に変換することによりアーム33に駆動力を伝達するウオームギア34とで構成される。
【0023】
そして、左前輪アーム駆動モータ14によってウオームギア34を回転することにより、アーム33を図2(A)に示すような閉脚状態から図2(B)に示すような開脚状態に任意に移動することができる。
【0024】
次に、補助輪22a、22bの説明をする。補助輪22a、22bは、本体1の前進方向中央の底部左右に配置され、駆動力を有しておらず、左回転又は右回転いずれの方向にも回転可能である。
【0025】
次に、図3を参照して車軸方向転換部について説明する。車軸方向転換部は、前輪用車軸方向転換部60と後輪用車軸方向転換部61から構成される。これら車軸方向転換部60、61は同じ構成であるため、前輪用車軸方向転換部60について以下に説明し後輪用車軸方向転換部61の説明は省略する。
【0026】
前輪用車軸方向転換部60は、左右の車輪フレーム32に回動自在に取り付けられた接合リンク41aと、この接合リンク41aと連結する2つの方向転換リンク41と、この2つの方向転換リンク41の接合リンク41bを回動して2つの方向転換リンク41を平行移動させる前輪方向転換モータ20とで構成される。これにより、前輪方向転換モータ20が回転することにより、接合リンク41bが回動し、2つの方向転換リンク41が平行移動し、接合リンク41aが回動して前輪2、3の舵切りを行う。
【0027】
図3(A)は、図示矢印A方向に走行するときの接合リンク41a、41bに対する方向転換リンク41の位置を示しており、車輪フレーム32と方向転換リンク41によって作られる角度θが直角(θ=90°)になっている。
【0028】
一方、図3(B)は、前輪方向転換モータ20を左側(反時計の回転方向)に角度θ回動することにより、接合リンク41a、41bと方向転換リンク41によって作られる角度がθ(<90°)となる場合を示しており、この場合、走行装置は、図示矢印A方向に対して左側に角度θだけ変位した図示矢印AL方向に舵取り走行することができる。従って、前輪方向転換モータ20を右側(時計の回転方向)に角度θ回動することにより、走行装置は、図示矢印A方向に対して右側に角度θだけ変位した図示矢印AR方向に舵取り走行することができる。
【0029】
次に、センサ70の説明を行う。センサ70は、例えば超音波距離センサで構成され、センサ70の設置個所と走行面あるいは前方障害壁の所定位置までの距離を測定し、測定結果を制御部80に出力する。
【0030】
次に、制御部80の説明を行う。制御部80は、センサ70から一定間隔で出力される距離データを監視し、走行面が走行可能な平面か、昇り段差か、降り段差かを判別する。昇り段差又は降り段差の場合、その段差の距離を測定し、後で説明する「段差昇降時1」〜「段差昇降時6」の走行制御に基づき走行する。
【0031】
次に、上記、本発明の実施形態に係る走行装置の構成を基に、制御部80によって制御される平面走行、段差昇り、段差降りの走行動作について説明する。
【0032】
(通常走行)
以下に、本発明の走行装置による平面走行について説明する。図4(A)は、「通常走行時1」の状態を示す。「通常走行時1」では、後輪駆動モータ12、13により後輪4、5を駆動する。この時、前輪駆動モータ10、11は停止しておく。この結果、前輪2、3のワンウェイクラッチ19のクラッチがフリーに回転でき、図示矢印Aで示す前進方向にスムーズに走行できる。
【0033】
前述したように前輪2、3は前輪駆動モータ10、11のギア比が150と大きく設定してあることから低速、高トルクの駆動性能を有する。一方、後輪4、5は後輪駆動モータ12、13のギア比が7.5と小さく設定してあることから、高速、低トルクの駆動性能を有する。従って、前進走行する場合は前輪駆動モータ10、11を停止し、ワンウェイクラッチ19が切れた状態で後輪駆動モータ12、13を用いて後輪4、5が駆動されることにより高速(約、2m/s)に前進走行することができる。
【0034】
従って、高速前進走行では前輪駆動モータ10、11を停止させ、ギア比が小さい後輪駆動モータ12、13を用いて後輪4、5が駆動されることによりスムーズに高速走行が可能になる。
【0035】
次に、走行装置が後進する動作を説明する。後進走行では、前輪駆動モータ10、11を時計回りに駆動するとワンウェイクラッチ19がフリーになるので、前輪2、3は前輪駆動モータ10、11の回転速度を超えない範囲で時計回りの回転が可能になる。この状態で後輪駆動モータ12、13を用いて後輪4、5が駆動されることにより走行装置は後進走行する。ただし、後進速度の限界は、前輪駆動モータ10、11の回転速度、すなわち前輪2、3の限界回転速度によって決まる。
【0036】
図4(B)は、「通常走行時2」を説明する図である。「通常走行時2」では、アーム駆動モータ14〜17によってアーム6〜9を開脚させ、前輪部のアーム6、7と後輪部のアーム8、9との左右のアーム間隔18を外側に広げた状態で走行させるものである。走行時の駆動モータ制御は「通常走行時1」と同じである。これによって、前輪2、3と後輪4、5の間隔が「通常走行時1」に比べて広がることから、本体1の重心を低くして走行させることができる。従って、走行が安定し、高速走行が可能になる。
【0037】
図5は、「通常走行時3」を説明する図である。「通常走行時3」では、アーム駆動モータ14、15によって前輪アーム6、7を駆動して、走行面から前輪2、3が離れる位置まで開脚させる。また、アーム駆動モータ16、17によって後輪アーム8、9を駆動して、後輪4、5が補助輪22a、22bと同じ高さとなる位置まで開脚させる。これにより、後輪4、5と補助輪22a、22bとが走行面に接して、後輪駆動モータ12、13によって前進走行または後進走行させることができる。
【0038】
(段差昇り)
次に、本発明の走行装置による段差昇りについて説明する。
【0039】
図6(A)は、本発明の走行装置による段差昇りの「段差昇降時1」を説明する図である。この図では、走行装置の前輪2、3が昇り段差DUに突き当たり、前輪2、3が段差DUの側壁をつたわって昇ろうとしている状態である。
【0040】
即ち、走行装置は、その前輪アーム6、7と後輪アーム8、9が図4に示すような開脚された状態で前進走行している。そして、本体1のセンサ70により段差DUを検出すると、前輪2、3が段差DUに突き当たる位置まで後輪4、5を駆動して走行させる。次に、駆動トルクの大きい前輪駆動モータ10、11によって前輪2、3が駆動され、これにより前輪2、3が段差DUの側壁をつたわって昇り始める。この昇り駆動に合わせ、段差DUの高さに応じて本体1を持ち上げるように後輪アーム駆動モータ16、17を駆動して後輪アーム8、9を垂直方向に駆動させる。その結果、前輪2、3が段差DUを昇るときに、後輪4、5が受ける後進方向への分力を減らすことができ、また、後方への滑りを防止できる。この時、後輪4、5の駆動モータ12、13を駆動して、前輪2、3の昇り駆動に応じて後輪4、5を動かすように制御される。
【0041】
図6(B)は、「段差昇降時2」を説明する図である。前輪2、3が段差DUを昇りきると、後輪4、5の駆動によって段差DUの上側走行面に前輪2、3が走行する状態となる。そして、前輪2、3が所定の距離だけ前進すると、前輪アーム駆動モータ14、15が駆動されて左右の前輪アーム6、7が開脚して補助輪22a、22bが段差DUの上側走行面に着地する。また、後輪アーム駆動モータ16、17が駆動されて左右の後輪アーム8、9が段差DUの高さ以上に開脚する。その途中経過の状態が図6(B)に示されている。その後、段差DUの上側走行面で、左右の前輪2、3と補助輪22a、22bによって本体1が支えられ状態で走行装置が走行する。
【0042】
次に、前輪駆動モータ10、11の駆動力により前輪2、3及び補助輪22a、22bで前進しながら、後輪アーム駆動モータ16、17が駆動され後輪4、5の左右の後輪アーム8、9が閉脚し、また、前輪アーム駆動モータ14、15が駆動され前輪2、3の左右の前輪アーム6、7も閉脚する。これにより図6(C)に示す「段差昇降時3」の状態になり、前輪2、3及び後輪4、5で走行装置の本体1を支え、前進走行を行う。
【0043】
(段差降り)
次に、本発明の走行装置による段差降りについて説明する。
【0044】
まず、走行装置が、図4(A)に示す「通常時走行時1」の状態で前進走行しているとき、本体1の段差検知センサ70によって降り段差DDを検知した場合、前後輪駆動モータ10〜13の駆動を止め、段差DDが降りられる範囲かどうか段差判別を行う。
【0045】
次に、段差判別の結果、段差が降りられる範囲内である場合、アーム駆動モータ14〜17を駆動して前輪アーム6、7及び後輪アーム8、9のアーム間隔18を広げ、図5に示す「通常走行時3」の状態にする。この状態では、先に述べたように後輪4、5と補助輪22a、22bで走行装置の本体1を支えることになる。
【0046】
次に、この「通常走行時3」の状態から後輪4、5を所定の距離だけ駆動して、補助輪22a、22bを段差DDの近傍まで前進走行して停止する。
【0047】
次に、前輪アーム駆動モータ14、15を駆動して左右の前輪アーム6、7を徐々に閉脚することによって、前輪2、3を段差DDの下段の走行面に接地する位置まで降ろす。その結果、走行装置は、図7(A)に示す「段差昇降時4」の状態となる。
【0048】
この図7(A)の状態で、さらに前輪駆動モータ10、11又は後輪駆動モータ12、13によって前輪2、3又は後輪4、5を駆動して前進すると、図7(A)の状態を維持しながら補助輪22a、22bが段差DDの上段から離れ、前輪2、3及び後輪4、5によって走行装置の本体1を支える状態になる。
【0049】
次に、この状態でさらに前輪2、3又は後輪4、5を駆動して所定の距離だけ前進させ、後輪4、5が段差DDの段差部の近傍に位置するまで走行させる。そして、後輪4、5が段差DDの段差部の近傍に位置すると、後輪アーム駆動モータ16、17を駆動させて後輪アーム8を開脚し、補助輪22a、22bが段差DDの下段の走行面に接地する位置まで開脚させる。図7(B)の「段差昇降時5」は、補助輪22a、22bが段差DDの下段の走行面に接地した状態を示している。この状態では、前輪2、3と補助輪22a、22bが段差DDの下段の走行面にあり、後輪4、5がその上段の走行面にある。
【0050】
次に、前輪駆動モータ14、15によって前輪2、3が駆動され、所定の距離だけ前進走行する。そして、後輪4、5が段差DDから離れた位置に達したならば、後輪アーム駆動モータ16、17を駆動して後輪アーム8、9を閉脚させて、図7(C)に示す「段差昇降時6」の状態、即ち、段差DDの下段の走行面に後輪4、5が接地する状態とする。その結果、前輪2、3と、補助輪22a、22bと、後輪4、5が段差DDの下段の走行面に接地している状態となる。この後は、前輪アーム6、7及び後輪アーム7、8を、例えば、図4(A)に示す「通常走行時1」又は図4(B)に示す「通常走行時2」状態に設定して前進走行する。
【0051】
本実施例においては四輪としたが、車輪の数は4個に限定されない、前輪、後輪共に二輪ずつである必要はなく、何れか一方は一輪でも可能である。
【0052】
以上説明したように、上記実施の形態によれば、走行装置を右又は左方向へ方向転換することができる。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、上記実施の形態によれば、走行面に例えば昇り又は降りの段差がある場合、その段差を検知し、段差を昇り又は降ることができる走行装置を提供する。また、高速平面走行時は、前後に配置した前輪及び後輪の車輪間隔を広げることにより走行装置の重心を下げ、走行の安定性を向上した自走式の走行装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る走行装置の概略平面図。
【図2】本発明の実施形態に係る走行装置の左前輪車輪部の詳細図。
【図3】本発明の実施形態に係る走行装置の前輪用車軸方向転換部の詳細図。
【図4】本発明の実施形態に係る通常走行1及び通常走行2を示した図。
【図5】本発明の実施形態に係る通常走行3を示した図。
【図6】本発明の実施形態に係る段差昇降時1〜段差昇降時3を示す図。
【図7】本発明の実施形態に係る段差昇降時4〜段差昇降時6を示す図。
【符号の説明】
1 本体
2、3 前輪
4、5 後輪
6、7 前輪アーム
8、9 後輪アーム
10、11 前輪駆動モータ
12、13 後輪駆動モータ
14、15 前輪アーム駆動モータ
16、17 後輪アーム駆動モータ
18 アーム間隔
19 ワンウェイクラッチ
20 前輪方向転換モータ
21 後輪方向転換モータ
22a、22b 補助輪
32 車軸フレーム
41 方向転換リンク
50、51 前輪車輪部
52、53 後輪車輪部
60 前輪用車軸方向転換部
61 後輪用車軸方向転換部
70 センサ
80 制御部

Claims (7)

  1. 走行面あるいは前方障害壁までの距離を検知するセンサを有する本体からそれぞれアームを介して取り付けられた前輪および後輪と、
    前記本体の下部に取り付けられた補助輪と、
    前記前輪を駆動するための駆動トルクを与える前輪駆動モータと、
    この前輪駆動モータからの駆動トルクを一方の回転方向のみ伝達することにより前記前輪に駆動力を与えるワンウェイクラッチと、
    前記後輪に駆動力を与える後輪駆動モータと、
    前記前輪と前記後輪を用いた走行から、前記前輪と前記補助輪を用いた走行、または前記後輪と前記補助輪を用いた走行に移行するために前記アームを開閉させるアーム駆動モータと
    を有することを特徴とする走行装置。
  2. 前記前輪の駆動モータによる駆動力が前記後輪の駆動モータによる駆動力より大きいことを特徴とする請求項1に記載の走行装置。
  3. 前記アーム駆動モータにより前記前輪及び後輪の間隔を所定値に開脚して前記本体を低い位置で保持し、前記後輪駆動モータによって前記後輪を駆動して平面を高速走行することを特徴とする請求項1に記載の走行装置。
  4. 前記アーム駆動モータにより前記前輪を走行面から離し、前記後輪と前記補助輪を用いて前記本体を保持し、前記後輪駆動モータによって前記後輪を駆動して平面を高速走行することを特徴とする請求項1に記載の走行装置。
  5. 前記センサによって昇り段差を検知した時に、前記段差の大きさが所定値以内のとき、前記前輪及び後輪の間隔を所定値に狭め、前記前輪駆動モータによって前記前輪を駆動して前記段差の面にそって昇ることを特徴とする請求項1に記載の走行装置。
  6. 前記前輪が前記段差の上段に達した後に、前記前輪と前記後輪を用いた走行から前記前輪と前記補助輪を用いた走行に切り替えることによって前記段差を昇ることを特徴とする請求項5に記載の走行装置。
  7. 前記センサによって降り段差を検知した時に、前記前輪と前記後輪を用いた走行から前記後輪と前記補助輪を用いた走行に切り替え、更に前記前輪と前記補助輪を用いた走行に切り替えることによって前記段差を降ることを特徴とする請求項1に記載の走行装置。
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