JPH11171010A - 無人運搬車 - Google Patents

無人運搬車

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JPH11171010A
JPH11171010A JP9337349A JP33734997A JPH11171010A JP H11171010 A JPH11171010 A JP H11171010A JP 9337349 A JP9337349 A JP 9337349A JP 33734997 A JP33734997 A JP 33734997A JP H11171010 A JPH11171010 A JP H11171010A
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Ryoji Shinozaki
崎 良 次 篠
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前後いずれの方向にも走行することができ、
同一搬送経路の往復移動が可能で、狭いスペースにも適
用することができる無人運搬車を提供する。 【解決手段】 車体2の前部左右および後部左右の4か
所に旋回可能な自在車輪5,6,7,8を配設すると共
に、車体の前部および後部側に前進用駆動ユニット3お
よび後退用駆動ユニット4を別個に設け、前進時には前
進用駆動ユニット3の作動に応じて後部側自在車輪7,
8の旋回を不能にし、後退時には後退用駆動ユニット4
の作動に応じて前部側自在車輪5,6の旋回を不能にす
る旋回禁止手段22.24を取付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、工場内に
あらかじめ定められた経路に沿って自動的に走行し、部
品などの物品を所定の位置に搬送するのに用いられる無
人運搬車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】無人運搬車は、AGV(Automat
ed Guided Vehicle)とも称され、コ
ンベアなどの搬送方式に較べて、搬送経路の変更が容易
であることから、工場内における部品の工程間搬送など
に利用されている。
【0003】このような無人運搬車には、構造や制御方
式など種々のタイプのものが知られているが、比較的構
造が簡単で安価なものとしては、車体を走行可能に支持
する4個の車輪のうち、進行方向前方側左右の車輪を走
行方向に応じて旋回して車軸の向きが変わる自在車輪と
すると共に、進行方向後方側左右の車輪を車軸が旋回し
ない通常の固定車輪とし、走行センサと2基の電動モー
タによってそれぞれ駆動される左右の駆動輪を備えた駆
動ユニットを進行方向前方側の左右自在車輪の間に設け
たものがあった。
【0004】この無人運搬車においては、あらかじめ搬
送経路に設けておいた誘導電線や磁気テープ,路線テー
プ(光学反射テープ)などの誘導ラインに対する相対位
置を走行センサによって検知し、センサによる検知デー
タに基づいて2基の電動モータをそれぞれ別個に作動さ
せ、誘導ラインとの間にずれが生じたときには左右の駆
動輪の回転速度を変えることによって走行方向の偏りを
解消する方向にステアリングを行いながら搬送経路上を
自動走行するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の無人運搬車においては、前述したように車体の
前部側に自在車輪を備え、後部側車輪が固定車輪となっ
ているために、駆動ユニットの駆動輪を逆転させること
によって車体を後退させた場合には、進行方向の前方側
が固定輪となり、車体の後方側でステアリングを行うこ
とになるため、制御に遅れが生じ、センサが誘導ライン
に追随できなくなって車体が搬送経路から外れてしまう
という問題点がある。すなわち、一方向の走行しかでき
ないために、方向転換に大きなスペースを要することか
ら、狭い場所には適用できないという問題点があり、こ
のような問題点を解決し、狭い敷地内でも使用できるよ
うにすることがこの種の無人運搬車における課題となっ
ていた。
【0006】なお、4個の車輪をすべて自在車輪とした
場合には、車体が斜行したり、その場でスピンしたりす
る現象が生じて追随性が劣化するため、駆動ユニットを
大型化したり、多数のセンサを利用した複雑な誘導制御
が必要となり、いきおい高価なものとならざるを得な
い。
【0007】
【発明の目的】本発明は、上記タイプの無人運搬車にお
ける上記課題に着目してなされたものであって、高価な
装置や複雑な制御方式を用いることなく、前後いずれの
方向にも走行することができ、同一搬送経路を往復移動
させることによって狭いスペースにも適用することがで
きる無人運搬車を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係わ
る無人運搬車は、走行方向に応じて水平面内で旋回する
車軸を有し、車体の前部左右位置および後部左右位置に
それぞれ配設されて車体を走行可能に支持する自在車輪
と、あらかじめ定められた経路とのずれを検知する走行
センサと走行センサからの信号に基づいて独立的に回転
する左右の駆動輪を備え、車体の下方前部側および後部
側にそれぞれ配設された前進用および後退用駆動ユニッ
トと、前進用および後退用駆動ユニットの作動に応じて
進行方向後方側の自在車輪の旋回を阻止し、当該車輪の
車軸を車体の前後方向に直交する位置に保持する旋回禁
止手段を備えている構成としたことを特徴としており、
このような無人運搬車の構成を前述した従来の課題を解
決するための手段としている。
【0009】そして、本発明における無人運搬車の実施
態様として請求項2に係わる無人運搬車においては、車
体の下側に前進用および後退用駆動ユニットの駆動輪が
それぞれ昇降可能に支持されており、前進用あるいは後
退用駆動ユニットの駆動輪が降下し、接地した駆動輪の
回転に基づいて前進あるいは後退する構成とし、同じく
実施態様として請求項3に係わる無人運搬車において旋
回禁止手段は、前進用および後退用駆動ユニットに取付
けられ駆動輪の昇降に連動して回動するストッパリンク
と、自在車輪ごとに取付けられると共にワイヤを介して
ストッパリンクに連結され、駆動輪の昇降に応じて自在
車輪に設けた切欠に係止し、自在車輪の旋回を阻止する
ストッパピンからなる構成とし、請求項4に係わる無人
運搬車においては、前進用駆動ユニットに取付けられた
ストッパリンクがワイヤを介して後部自在車輪に対して
取付けられたストッパピンに連結されると共に、後退用
駆動ユニットに取付けられたストッパリンクがワイヤを
介して前部自在車輪に対して取付けられたストッパピン
に連結され、駆動ユニットの降下に応じてストッパピン
が突出して自在車輪に設けた切欠に係止する構成とした
ことを特徴としている。
【0010】
【発明の効果】本発明の請求項1に係わる無人運搬車に
おいては、車体の前後左右に車軸が自由に旋回する自在
車輪が設けてある共に、車体の前部および後部側に前進
用および後退用駆動ユニットをそれぞれ備え、さらに前
進時には前進用駆動ユニットの作動に応じて後部側自在
車輪の旋回を不能にし、後退時には後退用駆動ユニット
の作動に応じて前部側自在車輪の旋回を不能にする旋回
禁止手段を備えているので、常に進行方向の前方側の車
輪が走行方向に応じて車軸が移動する自在車輪となり、
後方側の車輪が固定車輪として機能することになるた
め、前後いずれの方向に走行する場合も正確な走行制御
が可能となり、所定の搬送経路から外れることなく走行
することができるという極めて優れた効果がもたらされ
る。
【0011】本発明における無人運搬車の実施態様とし
て請求項2に係わる無人運搬車においては、前進用およ
び後退用駆動ユニットの駆動輪が昇降自在に支持され、
前進時には前進用駆動ユニットの駆動輪が降下して駆動
輪が接地した状態で回転し、後退時には前進用駆動ユニ
ットの駆動輪が上昇して後退用駆動ユニットの駆動輪が
降下し、前進用ユニットの駆動輪が路面から離れると共
に後退用ユニットの駆動輪が接地した状態で回転するよ
うになっているので、両駆動用ユニットが干渉すること
なく円滑な前進あるいは後退走行が可能になる。
【0012】同じく実施態様として請求項3に係わる無
人運搬車においては、旋回禁止手段として、各駆動ユニ
ットの駆動輪の昇降に連動して回動するストッパリンク
と、自在車輪ごとにに取付けられ、自在車輪に設けた切
欠に係止して自在車輪の旋回を阻止するストッパピンか
らなり、ストッパリンクとストッパピンの間をワイヤに
より連結したリンク機構を採用しているので、簡単な構
造によって駆動輪の昇降作動をストッパピンに確実に伝
達することができ、各駆動ユニットの駆動輪の昇降に応
じて自在車輪の旋回を確実に阻止することができる。さ
らに、請求項4に係わる無人運搬車においては、旋回禁
止手段の具体的構造として、前進用駆動ユニットに対し
て取付けられたストッパリンクと後部自在車輪に取付け
られたストッパピンとの間がワイヤによって連結される
と共に、後退用駆動ユニットのストッパリンクと前部自
在車輪用のストッパピンとの間がワイヤによって同様に
連結され、各駆動ユニットの駆動輪の降下に応じてスト
ッパピンが突出して自在車輪の切欠に係止するようにな
っているので、前進用駆動ユニットあるいは後退用駆動
ユニットの作動に応じて、後部自在車輪あるいは前部自
在車輪の旋回をそれぞれ阻止して、これら旋回車輪を固
定車輪として確実に機能させることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて具体的に説明
する。
【0014】図1ないし図4は、本発明に係わる無人運
搬車の一実施例を説明するためのものであって、図1は
その主要構造を示す車体の底面図である。
【0015】図に示す無人運搬車1は、車体2の底面部
中心一に2基の駆動ユニットを備えており、車体2の前
部側(図1中における左側)が前進用駆動ユニット3、
後部側(図1中の右側)が後退用駆動ユニット4となっ
ている。また、車体2の四隅に、水平面内で自由に旋回
する車軸を有し、走行方向に応じて車軸の向きが変わる
自在車輪5ないし8を備え、これら自在車輪5〜8によ
って車体2が走行可能に支持されている。
【0016】前進用駆動ユニット3および後退用駆動ユ
ニット4は、図2(a)および(b)にも示すように実
質的に同一構造を有し、あらかじめ定められた走行経路
に設置された、例えば路線テープを検知する走行センサ
11と、駆動ユニット3,4の後述する駆動輪14,1
4を昇降させる昇降モータ12と、2台の走行用駆動モ
ータ13,13と、2台の駆動モータ13,13によっ
てそれぞれ独立的に回転駆動される左右の駆動輪14,
14をそれぞれ備えている。
【0017】前進用駆動ユニット3および後退用駆動ユ
ニット4の左右駆動輪14,14は、2台の駆動モータ
13,13に備えた減速装置13a,13aの出力軸に
駆動チェーン15,15によてそれぞれ連結されてお
り、走行中に、車体2が走行経路に設けた路線テープに
対して、例えば右側にずれたことを走行センサ11が検
知した場合には、右側駆動輪14の回転速度が左側駆動
輪14の回転速度よりも相対的に速くなるように駆動モ
ータ13,13を制御することによって左側にステアリ
ングし、逆に走行センサ11が車体2が路線テープに対
して左側にずれたことを検知した場合には、左側駆動輪
14が右側駆動輪14よりも相対的に速く回転するよう
に駆動モータ13,13を制御して右側にステアリング
することによって、車体2があらかじめ設定された走行
経路から外れることなく走行するようになっている。
【0018】左右の駆動輪14,14は、図2(b)に
示すように、駆動モータ13,13と共にフレーム16
に支持されており、当該フレーム16は支軸17aによ
りベースフレーム17に回動自在に支持され、昇降モー
タ12によって減速回転するカム12aにより駆動輪1
4,14と共に上昇位置と降下位置との間を上下動する
ようになっており、ベースフレーム17との間に設けた
圧縮コイルばね18の弾性力によって、降下位置におい
て駆動輪14,14が路面に圧接するようにしてある。
【0019】すなわち、当該無人運搬車1においては、
前進作動時には、前進用駆動ユニット3の昇降モータ1
2がまず作動してその駆動輪14,14を接地させたの
ち、当該駆動ユニット3の駆動モータ13,13が作動
して駆動輪14,14を前進方向に回転させ、後退作動
時には、前進用駆動ユニット3の昇降モータ12の作動
によって圧縮コイルばね18の弾性力に抗して前進用駆
動ユニット3の駆動輪14,14を上昇させて、当該駆
動輪14,14を路面から離間させると共に、後退用駆
動ユニット4の昇降モータ12の作動により後退用駆動
ユニット4の駆動輪14,14を接地させ、この状態で
当該後退用駆動ユニット4の駆動モータ13,13が作
動してその駆動輪14,14を後退方向に回転させるよ
うになっている。
【0020】各自在車輪5〜8の近傍位置には、ピンホ
ルダー21がそれぞれ取付けられており、当該ピンホル
ダー21には、図3(a)および(b)にも示すよう
に、コイルばね21aにより突出付勢されたストッパピ
ン22が摺動自在に保持されている。ストッパピン22
は、後述するように駆動ユニット3あるいは4の駆動輪
14,14の昇降に連動してピンホルダー21から出没
し、突出状態において各自在車輪5〜8に取付けられ、
自在車輪と一体的に旋回する円板5a〜8aの外周部に
それぞれ形成された切欠5b〜8bに係止することによ
って、自在車輪5〜8の自由旋回を阻止して自在車輪5
〜8の向きを車体2の前後方向に保持することができ
る。
【0021】ストッパピン22は、図4にも示すように
L字状をなすブラケット23を介して駆動ユニット3あ
るいは4のベースフレーム17に軸支され、昇降モータ
12によって減速回転するカム12aの軸部に一端側が
係止し、昇降モータ12の回転、すなわち駆動輪14,
14の昇降に伴って回動するストッパリンク24の他端
側にワイヤ25を介して連結されており、駆動輪14,
14の降下に伴ってストッパリンク24の他端が上がる
ことによって突出し、駆動輪14,14の上昇によって
ストッパリンク24の他端が下がると、ピンホルダー2
1に備えたコイルばね21aの弾性力に抗して引込み作
動するようになっており、これらストッパピン22およ
びストッパリンク24によって自在車輪の旋回禁止手段
が構成されている。
【0022】そして、この実施例においては、図1に示
すように、前進用駆動ユニット3に設けたストッパリン
ク24がワイヤ25,25によって車体後部側の自在車
輪7および8に対して取付けられたストッパピン22お
よび22に連結されると共に、後退用駆動ユニット4に
設けたストッパリンク24がワイヤ25,25によって
車体前部側の自在車輪5および6に対して取付けられた
ストッパピン22および22に連結されており、前進用
駆動ユニット3の作動、すなわち当該前進用駆動ユニッ
ト3の駆動輪14,14の降下に伴って車体後部側の自
在車輪7,8の旋回が阻止されて固定輪として機能し、
後退用駆動ユニット4の作動、すなわち後退用駆動ユニ
ット4の駆動輪14,14が降下することによって車体
前部側の自在車輪5,6の旋回が阻止されてこれら車輪
が固定輪として機能することになる。
【0023】このとき、ブラケット23を逆向きに取付
けて駆動輪14,14の上昇に応じてストッパピン22
が突出するようになし、前進用駆動ユニット3のトッパ
リンク24と車体前部側自在車輪5,6のストッパピン
22,22との間をワイヤ25,25によって連結する
と共に、後退用駆動ユニット4のストッパリンク24と
車体後部側在車輪7,8のストッパピン22,22との
間をワイヤ25,25によって連結して、前進用駆動ユ
ニット3の駆動輪14,14の上昇に基づいて前部側自
在車輪5,6の旋回を阻止し、後退用駆動ユニット4の
駆動輪14,14の上昇に基づいて後部側自在車輪7,
8の旋回を阻止するようにしても全く同様に機能するこ
とは言うまでもない。
【0024】このような構造を備えた無人運搬車1が前
進、すなわち図1における左方向に走行するに際して
は、まず前進用駆動ユニット3の昇降モータ12の作動
によって当該駆動ユニット3の駆動輪14,14が降下
する。これによってストッパリンク24が回動し、ワイ
ヤ25,25を介して車体後部側の自在車輪7および8
に対して取付けられたストッパピン22,22が突出し
て自在車輪7,8の円板7a,8aに設けた切欠7b,
8bに係合することになるので、これら自在車輪7,8
の旋回が不能となり、車輪の向きが車体2の前後方向に
保持された固定輪として機能するようになる。このと
き、後退用駆動ユニット4の駆動輪14,14は上昇位
置に保持されているので、後退用駆動ユニット4のスト
ッパリンク24に連結されたストッパピン22,22は
引込み状態にあることから車体前部側の自在車輪5およ
び6は自由に旋回することができ、自在車輪としての本
来の機能を発揮するようになっている。
【0025】そして、前進用駆動ユニット3の駆動輪1
4,14が接地した状態で、駆動モータ13,13が作
動し、駆動輪14,14が回転することによって車体2
が前進する。そして、当該前進用駆動ユニット3に備え
た走行センサ11が路線テープからの車体2の偏位を検
出すると、これに基づいて駆動モータ13,13の回転
速度を調整し、左右駆動輪14,14の回転速度を相対
的に増減することによって路線テープとの偏位が小さく
なる方向にステアリングが行われ、路線テープに沿った
自動走行が行われる。このとき、進行方向前方側の車輪
5,6が自在車輪、後方側車輪7,8が固定車輪として
それぞれ機能するので、車体2が斜行したり、スピンし
たりすることなく、あらかじめ定められた運搬経路に沿
った円滑な無人走行が可能になる。
【0026】また、当該無人運搬車1が後退、すなわち
図1における右方向に走行するに際しては、昇降モータ
12の回転により前進用駆動ユニット3の駆動輪14,
14が上昇し、これに基づいて車体後部側の自在車輪7
および8に対して取付けられたストッパピン22,22
が引込むことによって車輪7,8の旋回が自由なものと
なって、本来の自在車輪として機能するようになると共
に、後退用駆動ユニット4の昇降モータ12の作動によ
って当該駆動ユニット4の駆動輪14,14が降下して
接地し、これによって車体後部側の自在車輪5および6
に対して取付けられたストッパピン22,22が突出
し、自在車輪5,6の円板5a,6aに形成された切欠
5b,6bに係合するので、これら自在車輪5,6の旋
回が阻止され固定輪として機能するようになる。
【0027】そして、前進用駆動ユニット3の駆動輪1
4,14が路面から離れ、後退用駆動ユニット4の駆動
輪14,14が接地した状態で、当該後退用駆動ユニッ
ト4の駆動モータ13,13が作動し、駆動輪14,1
4が回転することによって車体2が後退する。そして、
後退用駆動ユニット4の走行センサ11が路線テープか
らの車体2の偏位を検出すると、同様に駆動モータ1
3,13の回転速度を調整し、左右駆動輪14,14の
回転速度を独立的に増減することによって偏位を小さく
するようにステアリングが行われるので、車体2は路線
テープに沿って自動的に走行する。このとき、進行方向
前方側の車輪7,8が自在車輪、後方側車輪5,6が固
定車輪として機能するので、前進時と同様に車体2の斜
行やスピンが防止され、円滑な無人走行が可能になる。
【0028】すなわち、本発明に係わる無人運搬車1に
おいては、前進、後退に拘らず、常に進行方向前方側車
輪が自在車輪、進行方向後方側車輪が固定車輪となり、
進行方向の前方側でステアリングが行われるようになっ
ているので、前進時と同様に後退時にも正確な走行方向
の制御が可能となり、例えば同一運搬経路上を往復移動
させることが可能になることから、反転スペースを確保
することができない狭いスペースにもこのような無人運
搬車を導入することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わる無人運搬車の主要構
造を示す車体の底面図である。
【図2】(a)および(b)は図1に示した無人運搬車
における駆動ユニットの構造を示す平面図および正面図
である。
【図3】(a)および(b)は図1に示した無人運搬車
におけるストッパピンおよびピンホルダーの構造を示す
平面図および正面図である。
【図4】図1に示した無人運搬車における駆動ユニット
とストッパピンとの連動状況を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 無人運搬車 2 車体 3 前進用駆動ユニット 4 後退用駆動ユニット 5,6,7,8 自在車輪 5b,6b,7b,8b 切欠 11 走行センサ 22 ストッパピン(旋回禁止手段) 24 ストッパリンク(旋回禁止手段) 25 ワイヤ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行方向に応じて水平面内で旋回する車
    軸を有し、車体の前部左右位置および後部左右位置にそ
    れぞれ配設されて車体を走行可能に支持する自在車輪
    と、 あらかじめ定められた経路とのずれを検知する走行セン
    サと走行センサからの信号に基づいて独立的に回転する
    左右の駆動輪を備え、車体の下方前部側および後部側に
    それぞれ配設された前進用および後退用駆動ユニット
    と、 前進用および後退用駆動ユニットの作動に応じて進行方
    向後方側の自在車輪の旋回を阻止し、当該車輪の車軸を
    車体の前後方向に直交する位置に保持する旋回禁止手段
    を備えていることを特徴とする無人運搬車。
  2. 【請求項2】 車体の下側に前進用および後退用駆動ユ
    ニットの駆動輪がそれぞれ昇降可能に支持されており、
    前進用あるいは後退用駆動ユニットの駆動輪が降下し、
    接地した駆動輪の回転に基づいて前進あるいは後退する
    ことを特徴とする請求項1記載の無人運搬車。
  3. 【請求項3】 旋回禁止手段は、前進用および後退用駆
    動ユニットに取付けられ駆動輪の昇降に連動して回動す
    るストッパリンクと、自在車輪ごとに取付けられると共
    にワイヤを介してストッパリンクに連結され、駆動輪の
    昇降に応じて自在車輪に設けた切欠に係止し、自在車輪
    の旋回を阻止するストッパピンからなることを特徴とす
    る請求項2記載の無人運搬車。
  4. 【請求項4】 前進用駆動ユニットに取付けられたスト
    ッパリンクがワイヤを介して後部自在車輪に対して取付
    けられたストッパピンに連結されると共に、後退用駆動
    ユニットに取付けられたストッパリンクがワイヤを介し
    て前部自在車輪に対して取付けられたストッパピンに連
    結され、駆動ユニットの降下に応じてストッパピンが突
    出して自在車輪に設けた切欠に係止することを特徴とす
    る請求項3記載の無人運搬車。
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