JP2014169086A - リヤアンダーミラー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】運転席に向けて車両の後部下方を映す反射鏡12と、反射鏡12を保持するハウジング13と、バックドア2に固定されるとともにハウジング13が取り付けられるベースプレートを設ける。ベースプレートに、ハイマウントストップランプを取り付ける。
【選択図】図2
Description
この従来のリヤアンダーミラーによれば、反射鏡の略水平方向の凸面によって車幅方向の広範囲を映し出す。そして、反射鏡の略上下方向の凹面によって正立鏡像をユーザーに視認させることができる。
そこで本発明は、ハイマウントストップランプを反射鏡とともにバックドアに高い取付精度をもって取り付けることのできるリヤアンダーミラーを提供する事を目的の一つとする。
(2)前記リヤアンダーミラーは、以下のように構成されてもよい:前記ハイマウントストップランプは、灯体面がリヤウィンドウガラスの車室内側面に臨むように前記ベースプレートに取り付けられ、前記反射鏡は、前記バックドアが閉じている状態で、鏡面の下端側が車体の後部下方側に傾くように配置されている。
(3)前記リヤアンダーミラーは、以下のように構成されてもよい:前記反射鏡は、略上下方向が凹面になり略水平方向が凸面となる鏡面を有する凹凸面鏡を備え、正立鏡像を映すとともに上下方向の下端側に前記車両の後端部を映し、前記反射鏡の略水平方向の前記凸面の曲率半径は、上部領域に比較して下部領域の方が大きい。
(4)前記リヤアンダーミラーは、以下のように構成されてもよい:前記反射鏡の前記略水平方向の前記凸面の曲率半径は、前記上部領域から前記下部領域に向かうに連れて大きくなる。
図1は、跳ね上げ式のバックドア2(テールゲート)を備えたワンボックスタイプの車両1の後部側の側面を示す図である。同図中3は、バックドア2の上部に設けられたリヤウィンドウである。4は、車両のルーフパネルを示す。5は、後部側のサイドドアを示す。Wrは、後輪を示す。なお、リヤウィンドウ3にはリヤウィンドウガラス6が取り付けられている。
バックドア2は、ルーフパネル4の左右の側縁の後端部に図示しないドアヒンジを介して回動自在に取り付けられている。バックドア2は、車幅方向の中央部が最も外側(車体後方側)に突出するように外側に湾曲する。バックドア2の上端部がルーフパネル4と滑らかに連続するように、バックドア2の上縁部が前部上方に向かって湾曲している。リヤウィンドウ3(リヤウィンドウガラス6)の上辺に隣接するバックドア2の車室内側の上縁部には、車室内の乗員に向けて車両1の後部下方(図1中のBの領域)を映すリヤアンダーミラー10が設置されている。リヤアンダーミラー10は、バックドア2の車幅方向の中央位置(車両1の車幅方向中央位置)に取り付けられている。
図4は、本実施形態に係るリヤアンダーミラー10の反射鏡12の曲率半径と形状との設定を模式的に示した図である。図5は、比較例に係る反射鏡200の曲率半径と形状との設定を同様に模式的に示した図である。
図5に示す比較例に係る反射鏡200では、略上下方向の凹面の曲率半径Rvが一定に設定されている。反射鏡200の鏡面は、凹凸湾曲面の基準点c(上下方向の中心位置)を中心に略正方形状に打ち抜かれている。
これに対し、図4に示す本実施形態に係る反射鏡12の場合、略上下方向の凹面の曲率半径Rvは、上部領域に比較して下部領域の方が小さくなるように設定されている。つまり、反射鏡12の略上下方向の凹面の曲げは下部領域ほど強くなっている。そして、反射鏡12の鏡面は、基準点cを中心に略正方形状に打ち抜かれていない。代わりに、反射鏡12の鏡面は、基準点cよりも下方の部位から、下辺側が上辺側よりも長く、かつ左右対称となる台形状に打ち抜かれている。
ただし、図5に示す比較例に係る反射鏡200では、基準点cを通る上下方向の中央の略水平方向の凸面の曲率半径Rhが最も小さい。そして、基準点cから上下にずれるにつれて略水平方向の凸面の曲率半径Rhが大きくなっている。
これに対し、図4に示す本実施形態に係る反射鏡12の場合、略水平方向の凸面の曲率半径Rhは、上部領域から下部領域に向かって徐々に大きくなっている。つまり、反射鏡12の略水平方向の凸面の曲げは下部領域ほど弱くなっている。
これに対し、図6Bに示す本実施形態に係る反射鏡12の場合、反射鏡12の鏡面の形状は、凹凸湾曲面の基準点cより下方の部位から、下辺側が上辺側よりも長く、かつ、左右対称の台形状に打ち抜いた形状である。上辺から下辺に向かって曲率半径Rhが徐々に大きくなるように(曲げが徐々に弱くなるように)、略水平方向の凸面が設定されている。このため、上辺側での鏡面による略水平方向の鏡像の縮尺率がより大きくなる。したがって、反射鏡12の鏡面に映る2本の直線L1,L2は、手前側から奥側に向かって直線的に映るように矯正される。この反射鏡12は、鏡面を覗き込む乗員に、奥行き方向の歪みによる違和感を与えることがない。
これに対し、図7Bに示した本実施形態に係る反射鏡12の場合、反射鏡12の略上下方向の凹面が、上辺から下辺に向かって曲率半径Rvが徐々に小さくなるように(曲げが徐々に強くなるように)設定されている。このため、下辺側での鏡面による略上下方向の縮尺率がより大きくなる。したがって、反射鏡12の鏡面に映る対象物は、一定速度で接近するように矯正されることになる。この反射鏡12の場合、鏡面を覗き込む乗員に対象物の移動速度の変化による違和感を与えることがない。
これに対し、図9C、9Dに示す本実施形態に係る反射鏡12の場合、鏡面の下端近傍の領域aの曲率半径Rvが急激に縮小している。また、鏡面の下端近傍領域での上下方向の縮尺率が大きくなっている。このため、この領域で上下方向に広い領域を映り込ませることができる。運転席の乗員の視点高さが異なっても自車両の車体後部15の映り方(映り込み量)は大きく変動することがない。したがって、この反射鏡12の場合、車体の後部遠方の映り込み量が少なくなったり、鏡面自体の上下方向の長さを延ばしたりすることなく、自車両の車体後部15を乗員の視点高さの相違に拘わらず鏡面に確実に映り込ませることができる。
一方、反射鏡12の下辺は上辺よりも長いことから、下辺側の反射領域を充分に広く確保できる。下辺側では、反射鏡12の略水平方向の凸面の円弧が長くなることから、車体前後方向の占有長さが長くなる。しかし、リヤアンダーミラー10の後方に配置されるリヤウィンドウガラス6は車体の後部下方に向かって斜めに傾斜している。このため、リヤアンダーミラー10の下部側領域の車体前後方向の占有スペースの増大は、このリヤウィンドウガラス6の傾斜によって許容される。したがって、リヤアンダーミラー10の下部側領域の車室内方向の張り出し量は大きく増大することがない。
また、反射鏡12の鏡面が左右対称であるため、凹凸面鏡特有の課題である左右の目の示唆による見難さも容易に解消することができる。
また、このリヤアンダーミラー10では、反射鏡12の凹面の曲率半径Rvが上辺から下辺に向かうに連れて小さくなるように設定されている。このため、反射鏡12に映る対象物の歪みを低減することができる。車両が対象物に一定速度で接近する時に、前述のように対象物の接近速度が急激に変化して見えることも防止できる。
このリヤアンダーミラー10では、反射鏡12の上部領域の車幅方向の鏡面の長さが下部領域の車幅方向の鏡面の長さよりも短くなっている。しかし、上部領域の縮尺率が大きく設定されている。このため、車体後部の遠方側を車幅方向に広角に映し出すことができる。したがって、このリヤアンダーミラー10を用いることにより、例えば、車庫入れ時のように最大舵角で車両を後退させる場合にも、車両の進行予測範囲を鏡面に確実に映し出すことができる。
リヤアンダーミラー1010は、反射鏡1012と、反射鏡1012を保持するホルダー1013(図11,図13参照)を備え、ホルダー1013にブラケット1007(図10参照)が連結されている。なお、図12では、反射鏡1012のみを単体で示し、図13では、反射鏡1012に映る車体後部下方の像(鏡像)を併せて記載している。また、図13中、1002mは、反射鏡1012に映ったバックドア1002の鏡像であり、T1001m,T1002mは、反射鏡1012に映った目印対象物T1001,T1002の鏡像である。
反射鏡1012の車幅方向の湾曲は一定の曲率半径ではなく、図12に示すように、運転席(乗員M1000)に近接する車幅方向の一端側(車両右側)の領域の曲率半径Rh1001よりも車幅方向の他端側(車両左側)の領域の曲率半径Rh1002の方が大きくなるように設定されている。また、反射鏡1012の上下方向の湾曲も一定の曲率半径ではなく、運転席(乗員M1000)に近接する車幅方向の一端側(車両右側)の領域の曲率半径Rv1001よりも車幅方向の他端側(車両左側)の領域の曲率半径Rv1002の方が大きくなるように設定されている。
そして、反射鏡1012の車幅方向と上下方向のいずれの曲率半径についても、運転席に近接する車幅方向の一端側から車幅方向の他端側に向かって徐々に大きくなるように設定されている。
左ハンドル車の場合、前述した右ハンドルの場合とは運転席の位置が左右で異なる。このため、反射鏡1012上の凸面の曲率半径の大きい領域が左右で異なる。運転席(乗員M1000)に近接する車幅方向の一端側の領域の曲率半径Rh1001よりも車幅方向の他端側の領域の曲率半径Rh1002の方が大きくなっている。
このリヤアンダーミラー1010の場合にも、前述と同様の効果を得ることができる。
図17は、車両1101の模式的な平面図である。車両1101は、車体後部に跳ね上げ式のバックドア1002を備えた右ハンドル車である。バックドア1002の車室内側の上縁部には、運転席の乗員M1000に向けて車体の後部下方を映すリヤアンダーミラー1110が取り付けられている。第二参考例に係る場合、リヤアンダーミラー1110はリヤウィンドウガラス1006の前方側(車室内側)に配置されている。また、リヤアンダーミラー1110は、バックドア1002(車体後部)の車幅方向の中心位置に配置されている。
これにより、運転席の乗員M1000は、図20に示すように、車幅方向の中心Cc1000から左右等距離に配置された目印対象物T1001,T1002をほぼ同一形状・同一サイズの鏡像T1001m,T1002mとして視認することができる。したがって、運転者M1000は、後部下方の対象物の大きさや距離感を迅速かつ正確に把握することができる。
そして、このリヤアンダーミラー1110の場合、反射鏡1112が凹凸面鏡によって構成され、図20に示すように車体の後部下方を正立鏡像として映すことができる。この結果、運転席の乗員M1000に違和感を与えることなく、車体の後部下方の状況を正確に認識させることができる。
左ハンドル車の場合の反射鏡1112は、凹面,凸面のいずれについても曲率半径の大きい領域が左右で異なる。運転席(乗員M1000)に近接する車幅方向の一端側の領域の曲率半径Rh1003よりも車幅方向の他端側の領域の曲率半径Rh1004の方が大きくなっている。
(a)参考例に係るリヤアンダーミラーは、車両の後部のリヤウィンドウの近傍に設けられるリヤアンダーミラーであって、運転席に向けて前記車両の前記後部の下方を映す反射鏡を備え、前記反射鏡の鏡面の曲率半径は、前記運転席に近接する車幅方向の一端側よりも前記車幅方向の他端側の方が大きい。
(b)前記リヤアンダーミラーは、以下のように構成されてもよい:前記鏡面は、略水平方向が凸形状の凸面を備える。
(c)前記リヤアンダーミラーは、以下のように構成されてもよい:前記鏡面は、略水平方向が凹形状の凹面を備える。
(d)前記リヤアンダーミラーは、以下のように構成されてもよい:前記鏡面は、略上下方向が凸形状の凸面を備える。
(e)前記リヤアンダーミラーは、以下のように構成されてもよい:前記鏡面は、略上下方向が凹形状の凹面を備える。
(f)前記リヤアンダーミラーは、以下のように構成されてもよい:前記鏡面は、前記運転席に近接する前記車幅方向の前記一端側から前記車幅方向の前記他端側に向かうに連れて前記曲率半径が大きくなる。
(g)前記リヤアンダーミラーは、以下のように構成されてもよい:前記反射鏡の湾曲は、前記運転席に近接する前記車幅方向の前記一端側と前記車幅方向の前記他端側とで、前記車幅方向の中心から同距離にある同一サイズの対象物が同等の大きさの像として映るように設定されている。
(h)前記リヤアンダーミラーは、以下のように構成されてもよい:前記反射鏡が前記車両の前記後部の前記車幅方向の中心に位置する。
6…リヤウィンドウガラス
10…リヤアンダーミラー
12…反射鏡
13…ハウジング
Claims (4)
- バックドアに設けられたリヤウィンドウガラスの車室内側の上縁部の近傍に設置されるリヤアンダーミラーであって、
運転席に向けて車両の後部下方を映す反射鏡と、前記反射鏡を保持するハウジングと、前記バックドアに固定されるとともに前記ハウジングが取り付けられるベースプレートと、を備え、
前記ベースプレートに、ハイマウントストップランプが取り付けられていることを特徴とするリヤアンダーミラー。 - 前記ハイマウントストップランプは、灯体面がリヤウィンドウガラスの車室内側面に臨むように前記ベースプレートに取り付けられ、
前記反射鏡は、前記バックドアが閉じている状態で、鏡面の下端側が車体の後部下方側に傾くように配置されていることを特徴とする請求項1に記載のリヤアンダーミラー。 - 前記反射鏡は、略上下方向が凹面になり略水平方向が凸面となる鏡面を有する凹凸面鏡を備え、正立鏡像を映すとともに上下方向の下端側に前記車両の後端部を映し、
前記反射鏡の略水平方向の前記凸面の曲率半径は、上部領域に比較して下部領域の方が大きいことを特徴とする請求項2に記載のリヤアンダーミラー。 - 前記反射鏡の前記略水平方向の前記凸面の曲率半径は、前記上部領域から前記下部領域に向かうに連れて大きくなることを特徴とする請求項3に記載のリヤアンダーミラー。
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