JP2014169086A - リヤアンダーミラー - Google Patents

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Abstract

【課題】ハイマウントストップランプを反射鏡とともにバックドアに高い取付精度をもって取り付けることのできるリヤアンダーミラーを提供する。
【解決手段】運転席に向けて車両の後部下方を映す反射鏡12と、反射鏡12を保持するハウジング13と、バックドア2に固定されるとともにハウジング13が取り付けられるベースプレートを設ける。ベースプレートに、ハイマウントストップランプを取り付ける。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両のリヤウィンドウの近傍に設置されて車体の後部下方を映すリヤアンダーミラーに関する。
本願は、2010年5月17日に日本に出願された特願2010−113265号、および、2010年4月27日に日本に出願された特願2010−102152号に基づき優先権を主張し、それらの内容をここに援用する。
前述の種類のリヤアンダーミラーとして、小面積の反射面で広範囲を映すことが可能な凸面鏡が多く用いられる。しかし、凸面鏡の場合、鏡面に映る像が倒立鏡像となり、ユーザーに違和感を与え易い。
従来、こういった問題に対処するリヤアンダーミラーとして、略上下方向が凹面になり略水平方向が凸面となる鏡面を有する凹凸面鏡が反射鏡に用いられてきた(例えば、特許文献1参照)。
この従来のリヤアンダーミラーによれば、反射鏡の略水平方向の凸面によって車幅方向の広範囲を映し出す。そして、反射鏡の略上下方向の凹面によって正立鏡像をユーザーに視認させることができる。
特開昭61−287842号公報
ところで、車両のバックドアの上部に灯体を取り付けられるハイマウントストップランプが知られている。近年、このハイマウントストップランプを他の部材と干渉することなくバックドアに精度高く取り付けることが望まれている。
そこで本発明は、ハイマウントストップランプを反射鏡とともにバックドアに高い取付精度をもって取り付けることのできるリヤアンダーミラーを提供する事を目的の一つとする。
(1)本発明の一態様に係るリヤアンダーミラーは、バックドアに設けられたリヤウィンドウガラスの車室内側の上縁部の近傍に設置されるリヤアンダーミラーであって、運転席に向けて車両の後部下方を映す反射鏡と、前記反射鏡を保持するハウジングと、前記バックドアに固定されるとともに前記ハウジングが取り付けられるベースプレートと、を備え、前記ベースプレートに、ハイマウントストップランプが取り付けられている。
(2)前記リヤアンダーミラーは、以下のように構成されてもよい:前記ハイマウントストップランプは、灯体面がリヤウィンドウガラスの車室内側面に臨むように前記ベースプレートに取り付けられ、前記反射鏡は、前記バックドアが閉じている状態で、鏡面の下端側が車体の後部下方側に傾くように配置されている。
(3)前記リヤアンダーミラーは、以下のように構成されてもよい:前記反射鏡は、略上下方向が凹面になり略水平方向が凸面となる鏡面を有する凹凸面鏡を備え、正立鏡像を映すとともに上下方向の下端側に前記車両の後端部を映し、前記反射鏡の略水平方向の前記凸面の曲率半径は、上部領域に比較して下部領域の方が大きい。
(4)前記リヤアンダーミラーは、以下のように構成されてもよい:前記反射鏡の前記略水平方向の前記凸面の曲率半径は、前記上部領域から前記下部領域に向かうに連れて大きくなる。
本発明によれば、ハイマウントストップランプを反射鏡とともにバックドアに高い取付精度をもって取り付けることができる。
図1は、本発明の第一実施形態に係るリヤアンダーミラーを採用した車両の後部側の側面図である。 図2は、同実施形態に係るリヤアンダーミラーを採用した車両の室内後部の斜視図である。 図3は、同実施形態に係るリヤアンダーミラーの斜視図である。 図4は、同実施形態に係るリヤアンダーミラーの反射面の曲率半径と形状との設定を模式的に示した図である。 図5は、比較例に係る反射面の曲率半径と形状との設定を模式的に示した図である。 図6Aは、比較例に係る反射鏡を通して見える像を示す。 図6Bは、本発明の第一実施形態に係るリヤアンダーミラーの反射鏡を通して見える像を示す。 図7Aは、比較例に係る反射鏡を通した対象物の移動イメージを示す。 図7Bは、本発明の第一実施形態に係るリヤアンダーミラーの反射鏡を通した対象物の移動イメージを示す。 図8は、本発明の第一実施形態に係るリヤアンダーミラーの、図3のA−A断面に対応する断面図である。 図9Aは、比較例に係る反射鏡を通して見える像を示す。 図9Bは、比較例に係る反射鏡を通して見える像を示す。 図9Cは、本発明の第一実施形態に係るリヤアンダーミラーの反射鏡を通して見える像を示す。 図9Dは、本発明の第一実施形態に係るリヤアンダーミラーの反射鏡を通して見える像を示す。 図10は、第一参考例に係るリヤアンダーミラーを採用した車両の後部の側面図である。 図11は、第一参考例に係るリヤアンダーミラーを採用した車両の模式的な平面図である。 図12は、第一参考例に係るリヤアンダーミラーの反射鏡を模式的に示す図である。 図13は、第一参考例に係るリヤアンダーミラーと、鏡面に映る像とを示した図である。 図14は、比較例に係るリヤアンダーミラーと鏡面に映る像とを示した図である。 図15は、第一参考例の変形例を示す車両の模式的な平面図である。 図16は、第一参考例の変形例に係るリヤアンダーミラーの反射鏡を模式的に示す図である。 図17は、第二参考例に係るリヤアンダーミラーを採用した車両の模式的な平面図である。 図18は、本発明の第二参考例に係るリヤアンダーミラーの斜視図である。 図19は、本発明の第二参考例に係るリヤアンダーミラーの反射鏡を模式的に示す図である。 図20は、本発明の第二参考例に係るリヤアンダーミラーと鏡面に映る像とを示した図である。 図21は、本発明の第二参考例の変形例に係るリヤアンダーミラーの反射鏡を模式的に示す図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1は、跳ね上げ式のバックドア2(テールゲート)を備えたワンボックスタイプの車両1の後部側の側面を示す図である。同図中3は、バックドア2の上部に設けられたリヤウィンドウである。4は、車両のルーフパネルを示す。5は、後部側のサイドドアを示す。Wrは、後輪を示す。なお、リヤウィンドウ3にはリヤウィンドウガラス6が取り付けられている。
図2は、バックドア2を車室内側から見た図である。同図中7は、車室内の天井部を示す。8は、バックドア2が開閉される車体側のドア開口部を示す。11は、車室内の天井部7に設置された室内灯を示す。
バックドア2は、ルーフパネル4の左右の側縁の後端部に図示しないドアヒンジを介して回動自在に取り付けられている。バックドア2は、車幅方向の中央部が最も外側(車体後方側)に突出するように外側に湾曲する。バックドア2の上端部がルーフパネル4と滑らかに連続するように、バックドア2の上縁部が前部上方に向かって湾曲している。リヤウィンドウ3(リヤウィンドウガラス6)の上辺に隣接するバックドア2の車室内側の上縁部には、車室内の乗員に向けて車両1の後部下方(図1中のBの領域)を映すリヤアンダーミラー10が設置されている。リヤアンダーミラー10は、バックドア2の車幅方向の中央位置(車両1の車幅方向中央位置)に取り付けられている。
図3は、リヤアンダーミラー10の斜視図である。リヤアンダーミラー10は、リヤウィンドウガラス6を通して車体の後部下方を映す反射鏡12と、この反射鏡12を直接保持する樹脂製のハウジング13と、バックドア2の上縁部に直接締結固定され、最終的にハウジング13がビス止め等によって取り付けられる図示しないベースプレートと、を備えている。なお、本実施形態の場合、リヤアンダーミラー10には、図示しないハイマウントストップランプのユニットが一体に組み込まれている。ハイマウントストップランプは、灯体面がリヤウィンドウガラス6の車室内側面に臨むようにベースプレートに取り付けられている。
反射鏡12は、略上下方向が凹面になり略水平方向が凸面になる鏡面を有する凹凸面鏡を含む。本実施形態の場合、反射鏡12の鏡面の形状は、三次元的に湾曲した凹凸面を、下辺側が上辺側よりも長い台形状に打ち抜いた形状である。したがって、反射鏡12は、正面視で下辺が上辺よりも長い台形状である。そして、反射鏡12は、バックドア2が閉じている状態で、鏡面の下端側が車体の後部下方側に傾くようにベースプレートとハウジング13を介してバックドア2に設置されている。反射鏡12は、このような設置により、車体の後部下方の広い範囲を正立鏡像として映すことができる。そして、運転席に着座した乗員(運転者)はこの正立鏡像を見ることが可能になる。反射鏡12によれば、凹凸面鏡の略水平方向の凸面によって、車体の後部下方が、車幅方向に広角度に映し出される。また、反射鏡12は、略上下方向の凹面によって、鏡面に映る像を、運転者にとって把握し易い正立鏡像とする。
ここで、反射鏡12の凹面側と凸面側の曲率半径は、上下方向で一定ではない。これらの曲率半径は、それぞれ以下で説明するように設定されている。
図4は、本実施形態に係るリヤアンダーミラー10の反射鏡12の曲率半径と形状との設定を模式的に示した図である。図5は、比較例に係る反射鏡200の曲率半径と形状との設定を同様に模式的に示した図である。
図5に示す比較例に係る反射鏡200では、略上下方向の凹面の曲率半径Rvが一定に設定されている。反射鏡200の鏡面は、凹凸湾曲面の基準点c(上下方向の中心位置)を中心に略正方形状に打ち抜かれている。
これに対し、図4に示す本実施形態に係る反射鏡12の場合、略上下方向の凹面の曲率半径Rvは、上部領域に比較して下部領域の方が小さくなるように設定されている。つまり、反射鏡12の略上下方向の凹面の曲げは下部領域ほど強くなっている。そして、反射鏡12の鏡面は、基準点cを中心に略正方形状に打ち抜かれていない。代わりに、反射鏡12の鏡面は、基準点cよりも下方の部位から、下辺側が上辺側よりも長く、かつ左右対称となる台形状に打ち抜かれている。
また、本実施形態に係る反射鏡12の場合、鏡面の凹面側の曲率半径Rvは上部領域から下部領域に向かって徐々に変化している。ただし、最下端領域については、後に詳述するように他の部位に比較して急激に変化している。また、上記の鏡面の曲率半径の変化は、鏡面の断面が方物線を描かないように設定されている。
また、略水平方向の凸面の曲率半径Rhについては、本実施形態に係る反射鏡12(図4)も比較例に係る反射鏡200(図5)も、略水平方向の一断面内では一定である。
ただし、図5に示す比較例に係る反射鏡200では、基準点cを通る上下方向の中央の略水平方向の凸面の曲率半径Rhが最も小さい。そして、基準点cから上下にずれるにつれて略水平方向の凸面の曲率半径Rhが大きくなっている。
これに対し、図4に示す本実施形態に係る反射鏡12の場合、略水平方向の凸面の曲率半径Rhは、上部領域から下部領域に向かって徐々に大きくなっている。つまり、反射鏡12の略水平方向の凸面の曲げは下部領域ほど弱くなっている。
図6A、6Bは、反射鏡12の略水平方向の凸面の曲率半径Rhを反射鏡12の上部領域から下部領域に向かって変化させたことによる視認上の効果を比較説明するための図である。図6Aは、車体後方に延出する平行な2本の直線L1,L2を比較例に係る反射鏡200で映した時の見え方を示す。図6Bは、同様の平行な2本の直線L1,L2を本実施形態に係る反射鏡12で映した時の見え方を示している。なお、図6A、6B中の15は、鏡面に映ったリヤバンパー等の自車両の車体後部を示す。
図6Aに示す比較例に係る反射鏡200の場合、反射鏡200の鏡面は、凹凸湾曲面の基準点cを中心に略正方形状に打ち抜いた形状である。基準点cから上方側または下方側に向かうにつれて、略水平方向の凸面の曲率半径が大きくなっている。このため、直線L1,L2が中央付近で内側に歪むように映る。この結果、反射鏡200を覗き込む乗員に違和感を与えてしまう。
これに対し、図6Bに示す本実施形態に係る反射鏡12の場合、反射鏡12の鏡面の形状は、凹凸湾曲面の基準点cより下方の部位から、下辺側が上辺側よりも長く、かつ、左右対称の台形状に打ち抜いた形状である。上辺から下辺に向かって曲率半径Rhが徐々に大きくなるように(曲げが徐々に弱くなるように)、略水平方向の凸面が設定されている。このため、上辺側での鏡面による略水平方向の鏡像の縮尺率がより大きくなる。したがって、反射鏡12の鏡面に映る2本の直線L1,L2は、手前側から奥側に向かって直線的に映るように矯正される。この反射鏡12は、鏡面を覗き込む乗員に、奥行き方向の歪みによる違和感を与えることがない。
図7A、7Bは、反射鏡12の略上下方向の凹面の曲率半径Rvを変化させたことによる視認上の効果を比較し説明するための図である。図7Aは、車両の後退時に車体後部が対象物に一定速度で近づく時に、比較例に係る反射鏡200に映る対象物の移動速度のイメージを矢印で示した図である。図7Bは、車両の後退時に車体後部が対象物に一定速度で近づく時に、本実施形態に係る反射鏡12に映る対象物の移動速度のイメージを同様に矢印で示した図である。なお、これらの図において、矢印の大きさは、鏡面に映る対象物の移動速度が速いほど大きくなる。
図7Aに示した比較例に係る反射鏡200の場合、反射鏡200の略上下方向の凹面が一定の曲率半径となっている。このため、車体が対象物に近づくにつれて対象物の近接速度が増大するように映る。この結果、反射鏡12を覗き込む乗員に違和感を与えてしまう。
これに対し、図7Bに示した本実施形態に係る反射鏡12の場合、反射鏡12の略上下方向の凹面が、上辺から下辺に向かって曲率半径Rvが徐々に小さくなるように(曲げが徐々に強くなるように)設定されている。このため、下辺側での鏡面による略上下方向の縮尺率がより大きくなる。したがって、反射鏡12の鏡面に映る対象物は、一定速度で接近するように矯正されることになる。この反射鏡12の場合、鏡面を覗き込む乗員に対象物の移動速度の変化による違和感を与えることがない。
図8は、図3のA−A断面に対応する反射鏡12の略上下方向の断面を示す。反射鏡12の下端近傍の領域aに、前記略上下方向の前記凹面の曲率半径が他の領域に比較して小さい強曲げ領域が備えられている。したがって、前述のように反射鏡12の鏡面の略上下方向の凹面の曲率半径Rvは、強曲げ領域の曲率半径Rvが他の領域に比較して小さいように設定されている。つまり、反射鏡12の下端近傍の領域aは、他の領域bに比較して曲率半径Rvが小さいように設定されている。この下端近傍の曲率半径Rvが他の領域に比較して小さい領域aは、運転席の乗員が反射鏡12を覗き込んだ時に、乗員の視点の高さが多少違っても、その領域aに車体後部15が確実に映り込むように設定されている。
図9A,9B、9C、9Dは、反射鏡12の下端近傍の領域aの曲率半径Rvを急激に縮小させたことによる視認上の効果を比較し説明するための図である。図9Aは、鏡面の下端近傍の領域aの曲率半径Rvを急激に縮小させていない比較例に係る反射鏡300を座高の低い乗員が覗き込んだ時の見え方を示す。図9Bは、同じ反射鏡300を座高の高い乗員が覗き込んだ時の見え方を示している。図9Cは、鏡面の下端近傍の領域aの曲率半径Rvを急激に縮小させた本実施形態に係る反射鏡12を座高の低い乗員が覗き込んだ時の見え方を示す。図9Dは、同じ反射鏡12を座高の高い乗員が覗き込んだ時の見え方を示す。
図9Aに示す通り、反射鏡300を座高の低い乗員が覗き込んだ場合には、反射鏡300の鏡面内への車体後部15の映り込み量が多い。このため、自車両の車体後部15を鏡面に確実に映り込ませるためには、車体の後部遠方の映り込み量を犠牲にするか、鏡面自体の上下方向の長さを延ばさなければならない。また、図9Bに示す通り、反射鏡300を座高の高い乗員が覗き込んだ場合には、反射鏡300の鏡面内への車体後部15の映り込み量が少ない。このため、車体後部15と鏡面内に映り込んだ対象物との位置関係や距離感が把握し難い。
これに対し、図9C、9Dに示す本実施形態に係る反射鏡12の場合、鏡面の下端近傍の領域aの曲率半径Rvが急激に縮小している。また、鏡面の下端近傍領域での上下方向の縮尺率が大きくなっている。このため、この領域で上下方向に広い領域を映り込ませることができる。運転席の乗員の視点高さが異なっても自車両の車体後部15の映り方(映り込み量)は大きく変動することがない。したがって、この反射鏡12の場合、車体の後部遠方の映り込み量が少なくなったり、鏡面自体の上下方向の長さを延ばしたりすることなく、自車両の車体後部15を乗員の視点高さの相違に拘わらず鏡面に確実に映り込ませることができる。
以上のように、本実施形態に係るリヤアンダーミラー10は、凹凸面鏡から成る反射鏡12が、正面視で下辺が上辺よりも長い台形状に形成されている。このため、反射鏡12の上辺側の車体前後方向の占有スペースを小さくしつつ、車体の後部近傍を映し出す反射鏡12の下辺側の反射領域を充分に広く確保することができる。
すなわち、このリヤアンダーミラー10の場合、反射鏡12の上辺が下辺より短くなる。また、略水平方向の凸面の円弧も小さくなる。このため、反射鏡12の上部側の車体前後方向の占有長さが短くなる。その結果、リヤアンダーミラー10の上部領域の車室内への張り出し量が小さくなる。
一方、反射鏡12の下辺は上辺よりも長いことから、下辺側の反射領域を充分に広く確保できる。下辺側では、反射鏡12の略水平方向の凸面の円弧が長くなることから、車体前後方向の占有長さが長くなる。しかし、リヤアンダーミラー10の後方に配置されるリヤウィンドウガラス6は車体の後部下方に向かって斜めに傾斜している。このため、リヤアンダーミラー10の下部側領域の車体前後方向の占有スペースの増大は、このリヤウィンドウガラス6の傾斜によって許容される。したがって、リヤアンダーミラー10の下部側領域の車室内方向の張り出し量は大きく増大することがない。
特に、本実施形態のように同じハウジング13内にハイマウントストップランプのユニットが内蔵されるリヤアンダーミラー10では、全体容積が大きくなって車室内スペースを圧迫する傾向にある。しかし、本実施形態では視認性の低下を招くことなく車室内スペースの圧迫を有効に低減することができる。
このリヤアンダーミラー10は、反射鏡12の鏡面が左右対称の台形状に形成されていることから、凹凸面の曲率の設定が容易で、成形が容易であるという利点がある。
また、反射鏡12の鏡面が左右対称であるため、凹凸面鏡特有の課題である左右の目の示唆による見難さも容易に解消することができる。
本実施形態に係るリヤアンダーミラー10では、反射鏡12の下部領域の凹面の曲率半径Rvが上部領域の凹面の曲率半径Rvよりも小さく設定されている。このため、車体の後部近傍を映す反射鏡12の下部領域では大きな縮尺率をもって前後方向の視認範囲を拡大することができる。この結果、車体と車体近傍の対象物との位置関係を明確に映し出すことができる。また、比較的後部遠方を映す反射鏡12の上部領域では、上下方向に歪みの少ない視認の良好な像を映し出すことができる。
また、このリヤアンダーミラー10では、反射鏡12の凹面の曲率半径Rvが上辺から下辺に向かうに連れて小さくなるように設定されている。このため、反射鏡12に映る対象物の歪みを低減することができる。車両が対象物に一定速度で接近する時に、前述のように対象物の接近速度が急激に変化して見えることも防止できる。
さらに、このリヤアンダーミラー10では、反射鏡12の下部領域の凸面の曲率半径Rhが上部領域の凸面の曲率半径Rhよりも大きく設定されている。このため、車体の後部近傍を映す反射鏡12の下部領域では、車幅方向の歪みの少ない視認の良好な像を映し出すことができる。また、比較的後部遠方を映す反射鏡12の上部領域では、大きな縮尺率をもって車幅方向の広い範囲を映し出すことができる。
このリヤアンダーミラー10では、反射鏡12の上部領域の車幅方向の鏡面の長さが下部領域の車幅方向の鏡面の長さよりも短くなっている。しかし、上部領域の縮尺率が大きく設定されている。このため、車体後部の遠方側を車幅方向に広角に映し出すことができる。したがって、このリヤアンダーミラー10を用いることにより、例えば、車庫入れ時のように最大舵角で車両を後退させる場合にも、車両の進行予測範囲を鏡面に確実に映し出すことができる。
また、このリヤアンダーミラー10では、反射鏡12の凸面の曲率半径Rhが上辺から下辺に向かうに連れて大きくなるように設定されている。このため、反射鏡12に映る対象物の歪み、特に、車体後方側に延出する直線の歪みを低減して視認性を向上させることができる。
さらに、このリヤアンダーミラー10によれば、反射鏡12の鏡面(略水平方向の凸面や上下方向の凹面)の断面が方物線以外の徐変曲線を描くように設定されている。この結果、光の集中を防止し、鏡面の見易さを向上させることができる、という利点もある。
また、本実施形態に係るリヤアンダーミラー10は、反射鏡12の下端近傍の領域に、略上下方向の凹面の曲率半径Rvが他の領域の曲率半径Rvと比較して小さい強曲げ領域aを備えている。この結果、車体後部の自車両の近傍の像を下端側の狭い範囲に確実に映し出し、その分、車体後部の遠方領域の像を残余の鏡面の広い範囲に映し出すことができる。したがって、反射鏡12の上下方向の高さを低く抑えたまま、鏡面に映る前後範囲を拡大することができる。
特に、本実施形態に係るリヤアンダーミラー10の場合、強曲げ領域aには、乗員毎の視点高さの相違に拘わらず常に車体後部15が映り込むように設定されている。このため、反射鏡12の大型化を招くことなく車体後部15に対する対象物の相対位置を乗員に確実に把握させることができる。
ところで、車体の後部下方を映す種類のリヤアンダーミラーは、通常、運転席の乗員が着座したまま振り返った状態で使用される。このため、リヤアンダーミラーの反射鏡の車幅方向の設置位置がある程度限定されてしまう。
この結果、車体の後部下方の車幅方向中心から同距離にある対象物であっても、車幅方向の右側にある対象物と左側にある対象物とでは、反射鏡を通して見える対象物の大きさが違って見える。特に、反射鏡に凸面や凹面等の湾曲した鏡面が用いられる場合には、対象物の大きさの違いが顕著となる。このように車幅方向の左右で対象物の大きさが異なって見える場合には、運転者による対象物の大きさや位置の把握が難しくなる。
そこで以下で説明する参考例は、車体の後部下方の対象物が車幅方向の左側にある場合と右側にある場合での見え方の差異を少なくして、車体の後部下方の状況を迅速かつ正確に把握することのできるリヤアンダーミラーを提供する事を目的とする。
以下、参考例を図面に基づいて説明する。最初に、図10〜図14に示す第一参考例について説明する。図10は、跳ね上げ式のバックドア1002(テールゲート)を備えたワンボックスタイプの車両1001の後部側面を示す図である。同図中1003は、バックドア1002の上部に設けられたリヤウィンドウであり、1004は、車両のルーフパネル、1006は、リヤウィンドウ1003に取り付けられたリヤウィンドウガラスである。
図11は、車両1001の模式的な平面図であり、同図中SW1000は、運転席のステアリングホィールであり、m1000は、運転席に着座した乗員である。第一参考例に係る車両1001は、運転席(ステアリングホイールSW1000)が進行方向右側にある右ハンドル車である。また、図11中T1001,T1002は、路上に設置してあるコーン等の目印対象物である。これらの目印対象物T1001,T1002は、同一形状・同一サイズとなっている。
バックドア1002は、ルーフパネル1004の左右の後端部に図示しないドアヒンジを介して開閉可能に取り付けられている。バックドア1002は、車幅方向の中央部が最も外側(車体後方側)に突出するように外側に湾曲するとともに、ルーフパネル1004と滑らかに連続するように上縁部が前部上方に向かって湾曲している。リヤウィンドウ1003(リヤウィンドウガラス1006)の上辺に隣接するバックドア1002の車外側の上縁部には、車室内の乗員m1000に向けて車両1001の後部下方(図10中のB1000の領域)を映すリヤアンダーミラー1010がブラケット1007を介して取り付けられている。第一参考例に係るリヤアンダーミラー1010は、バックドア1002の車幅方向の中心位置(車体後部の車幅方向の中心位置)に設置されている。
図12,図13は、リヤアンダーミラー1010を示す図である。
リヤアンダーミラー1010は、反射鏡1012と、反射鏡1012を保持するホルダー1013(図11,図13参照)を備え、ホルダー1013にブラケット1007(図10参照)が連結されている。なお、図12では、反射鏡1012のみを単体で示し、図13では、反射鏡1012に映る車体後部下方の像(鏡像)を併せて記載している。また、図13中、1002mは、反射鏡1012に映ったバックドア1002の鏡像であり、T1001m,T1002mは、反射鏡1012に映った目印対象物T1001,T1002の鏡像である。
第一参考例に係る反射鏡1012は、上下方向と車幅方向が凸形状の鏡面を有する凸面鏡によって構成されている。
反射鏡1012の車幅方向の湾曲は一定の曲率半径ではなく、図12に示すように、運転席(乗員M1000)に近接する車幅方向の一端側(車両右側)の領域の曲率半径Rh1001よりも車幅方向の他端側(車両左側)の領域の曲率半径Rh1002の方が大きくなるように設定されている。また、反射鏡1012の上下方向の湾曲も一定の曲率半径ではなく、運転席(乗員M1000)に近接する車幅方向の一端側(車両右側)の領域の曲率半径Rv1001よりも車幅方向の他端側(車両左側)の領域の曲率半径Rv1002の方が大きくなるように設定されている。
そして、反射鏡1012の車幅方向と上下方向のいずれの曲率半径についても、運転席に近接する車幅方向の一端側から車幅方向の他端側に向かって徐々に大きくなるように設定されている。
また、反射鏡1012は、運転席の乗員M1000が車体中央側から後方を振り返って覗き込んだ時(図11参照)に、図13に示すように、反射鏡1012の幅方向の中心Cm1000と、反射鏡1012に映る車体後部(バックドア1002m)の車幅方向の中心Cc1000とが合致するように設定されている。
以上のように、第一参考例に係るリヤアンダーミラー1010は、運転席に近接する車幅方向の一端側の領域の曲率半径Rh1001,Rv1001よりも車幅方向の他端側の領域の曲率半径Rh1002,Rv1002の方が大きくなるように反射鏡1012の湾曲が設定されている。このため、反射鏡1012上における車幅方向の一端側の領域での鏡像の縮尺率が、車幅方向の他端側の領域での鏡像の縮尺率よりも大きくなる。
図14は、車幅方向の一端側の領域と他端側の領域とで曲率半径が一定になるように反射鏡1012の湾曲を設定した比較例の鏡像の見え方を示す図である。同図に示すように、曲率半径が一定である場合には、運転席の乗員の視点から鏡面上の反射位置までの距離の差によって同一形状・同一サイズの対象物であっても、車体幅方向の右側(運転席に近接する側)にある対象物と左側(運転席と逆側)にある対象物とで見え方が違ってしまう。具体的には、車幅方向の右側にある対象物の鏡像、例えば、目印対象物T1001の鏡像T1001mは、車幅方向の左側にある対象物の鏡像、例えば、目印対象物T1002の鏡像T1002mよりも大きく見えてしまう。
これに対し、第一参考例に係るリヤアンダーミラー1010は、反射鏡1012上における車幅方向の一端側(運転席に近接する側)の領域と他端側の領域での曲率半径の相違により、上述のように一端側の領域での縮尺率が他端側の領域での縮尺率よりも大きくなるように設定されている。このため、運転席の乗員M1000の視点から鏡面上の反射位置までの距離の差による左右の対象物の見え方の相違が相殺される。したがって、このリヤアンダーミラー1010を用いることにより、運転者M1000は、図13に示すように車幅方向の左側にある目印対象物T1001と右側にある目印対象物T1002とをほぼ同一形状・同一サイズの鏡像T1001m,T1002mとして視認することができる。
第一参考例に係るリヤアンダーミラー1010で採用する反射鏡1012は、運転席に近接する車幅方向の一端側の領域と車幅方向の他端側の領域とで、車幅方向の中心Cc1000から同距離にある同一サイズの対象物が同等の大きさの像として映るように設定されている。したがって、運転者M1000は、車体の後部下方の対象物の大きさや距離感を迅速かつ正確に把握することができる。
また、第一参考例に係るリヤアンダーミラー1010では、運転席に近接する車幅方向の一端側から車幅方向の他端側に向かって反射鏡の凸面の曲率半径が徐々に大きくなるように設定されている。このため、車体の後部下方の対象物が車幅方向のいずれの位置にある場合にも見え方の差異を少なくし、対象物の大きさや距離感を運転者に正確に把握させることができる。さらに、このリヤアンダーミラー1010によれば、反射鏡1012の車幅方向での曲率半径の急激な変化が軽減される。これにより、鏡像の歪みを少なくして視認性の低下を抑制することができる。
さらに、第一参考例によれば、リヤアンダーミラー1010が、車体の後方に最も突出するバックドア1002の車幅方向の中心Cc1000に配置されている。このため、車体の後部下方の車幅方向の広い範囲を反射鏡1012で良好に映し出すことができる。
また、第一参考例によれば、運転席の乗員M1000が車体中央側から後方を振り返って反射鏡1012を覗き込んだ時に、反射鏡1012の幅方向の中心Cm1000と、反射鏡1012に映る車体後部(バックドア1002m)の車幅方向の中心Cc1000とが合致するように設定されている。このため、反射鏡1012を覗き込む乗員M1000は、反射鏡1012に映る車体幅方向の中心Cc1000を鏡面上から探してから中心Cc1000と対象物との距離を把握するといった冗長な認識過程を経ることなく、対象物までの距離を即時に認識することができる。すなわち、乗員M1000は、反射鏡1012の幅方向の中心Cm1000から鏡面に映った対象物までの距離を基にして、車体幅方向の中心Cc1000から対象物までの距離を直接的に認識することができる。したがって、運転席から反射鏡1012を覗き込んだ乗員M1000は車体の後部下方の状況を迅速かつ正確に把握することができる。
以上では、運転席が進行方向の右側にある右ハンドル車にリヤアンダーミラー1010を適用した例について説明した。図15に示すように、運転席が進行方向の左側にある左ハンドル車に対しても同様に適用することができる。図16は、左ハンドル車に適用するリヤアンダーミラー1010の反射鏡1012を示す図である。なお、図15,図16では、前述した例と同一部分に同一符号を付してあり、車両には符号1001Aを付してある。
左ハンドル車の場合、前述した右ハンドルの場合とは運転席の位置が左右で異なる。このため、反射鏡1012上の凸面の曲率半径の大きい領域が左右で異なる。運転席(乗員M1000)に近接する車幅方向の一端側の領域の曲率半径Rh1001よりも車幅方向の他端側の領域の曲率半径Rh1002の方が大きくなっている。
このリヤアンダーミラー1010の場合にも、前述と同様の効果を得ることができる。
次に、図17〜図20に示す第二参考例について説明する。この第二参考例の説明では、前述した第一参考例と同一部分に同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図17は、車両1101の模式的な平面図である。車両1101は、車体後部に跳ね上げ式のバックドア1002を備えた右ハンドル車である。バックドア1002の車室内側の上縁部には、運転席の乗員M1000に向けて車体の後部下方を映すリヤアンダーミラー1110が取り付けられている。第二参考例に係る場合、リヤアンダーミラー1110はリヤウィンドウガラス1006の前方側(車室内側)に配置されている。また、リヤアンダーミラー1110は、バックドア1002(車体後部)の車幅方向の中心位置に配置されている。
図18〜図20は、リヤアンダーミラー1110を示す図である。リヤアンダーミラー1110は、車体の後部下方を映す反射鏡1112と、この反射鏡1112を保持する樹脂製のハウジング1023と、バックドア1002の車室内側の上縁部に直接ボルト固定され最終的にハウジング1013が取り付けられる図示しないベースプレートと、を備えている。なお、図19では、反射鏡1112のみを単体で示し、図20では、反射鏡1112に映る車体後部下方の像(鏡像)を併せて記載している。
反射鏡1112は、車両上下方向が凹形状になり車幅方向が凸形状になる鏡面を有する凹凸面鏡によって構成されている。第二参考例に係る場合、反射鏡1112は、三次元的に湾曲した凹凸面を、下辺側が上辺側よりも長い略台形状に打ち抜いた形状とされている。そして、反射鏡1112は、バックドア1002が閉じている状態で、鏡面の下端側が車体の後部下方側に傾くようにハウジング1023とベースプレートを介してバックドア1002に設置される。反射鏡1112は、このような設置により、運転席に着座した乗員(運転者)に車体の後部下方の広い範囲を正立鏡像として映すことができる。つまり、反射鏡1112では、凹凸面鏡の略水平方向の凸面によって車体の後部下方を車幅方向に広角度に映し、略上下方向の凹面によって鏡面に映る像を運転者にとって状況を把握し易い正立鏡像とする。
ここで、反射鏡1112の車幅方向の凸状の湾曲は一定の曲率半径ではなく、図19に示すように、運転席(乗員M1000)に近接する車幅方向の一端側(車両右側)の領域の曲率半径Rh1003よりも車幅方向の他端側(車両左側)の領域の曲率半径Rh1004の方が大きくなるように設定されている。また、反射鏡1112の上下方向の凹状の湾曲も一定の曲率半径ではなく、運転席(乗員M1000)に近接する車幅方向の一端側(車両右側)の領域の曲率半径Rv1003よりも、車幅方向の他端側(車両左側)の領域の曲率半径Rv1004の方が大きくなるように設定されている。反射鏡1112の曲率半径は車幅方向と上下方向のいずれについても、運転席に近接する車幅方向の一端側から車幅方向の他端側に向かって徐々に大きくなるように設定されている。
また、第二参考例に係る場合も、反射鏡1112は、運転席の乗員M1000が車体中央側から後方を振り返って覗き込んだ時(図17参照)に、図20に示すように、反射鏡1112の幅方向の中心Cm1000と、反射鏡1112に映る車体後部(バックドア1002m)の車幅方向の中心Cc1000とが合致するように設定されている。
以上のように、第二参考例に係るリヤアンダーミラー1110の場合も、運転席に近接する車幅方向の一端側の領域の曲率半径Rh1003,Rv1003よりも車幅方向の他端側の領域の曲率半径Rh1004,Rv1004の方が大きくなるように反射鏡1112の凸面と凹面の湾曲が設定されている。このため、反射鏡1112上における車幅方向の一端側の領域での鏡像の縮尺率が車幅方向の他端側の領域での鏡像の縮尺率よりも大きくなる。この結果、前記リヤアンダーミラー1110では、反射鏡1112の左右の領域での鏡像の縮尺率の相違により、運転席の乗員M1000の視点から鏡面上の反射位置までの距離の差による左右の対象物の見え方の相違を相殺することができる。
これにより、運転席の乗員M1000は、図20に示すように、車幅方向の中心Cc1000から左右等距離に配置された目印対象物T1001,T1002をほぼ同一形状・同一サイズの鏡像T1001m,T1002mとして視認することができる。したがって、運転者M1000は、後部下方の対象物の大きさや距離感を迅速かつ正確に把握することができる。
また、第二参考例に係るリヤアンダーミラー1110では、反射鏡1112の車幅方向の凸面と上下方向の凹面のいずれの湾曲についても、車幅方向の一端側から他端側に向かうに連れて曲率半径が大きくなるように設定されている。このため、対象物の大きさや距離感を運転者に正確に把握させることができる。また、鏡面の歪みを少なくして視認性を向上させることができる。
そして、このリヤアンダーミラー1110の場合、反射鏡1112が凹凸面鏡によって構成され、図20に示すように車体の後部下方を正立鏡像として映すことができる。この結果、運転席の乗員M1000に違和感を与えることなく、車体の後部下方の状況を正確に認識させることができる。
図21は、左ハンドル車に適用する場合のリヤアンダーミラー1110の反射鏡1112を示す。
左ハンドル車の場合の反射鏡1112は、凹面,凸面のいずれについても曲率半径の大きい領域が左右で異なる。運転席(乗員M1000)に近接する車幅方向の一端側の領域の曲率半径Rh1003よりも車幅方向の他端側の領域の曲率半径Rh1004の方が大きくなっている。
なお、上記の参考例では、反射鏡が凸面鏡の場合と凹凸面鏡の場合について説明した。しかし、参考例の技術は、反射鏡が凹面鏡である場合にも適用することができる。凹凸面鏡を反射鏡に用いる場合にも、車幅方向が凹面で上下方向が凸面となるようにしても良い。これらの場合も、運転席に近接する車幅方向の一端側の領域の曲率半径よりも車幅方向の他端側の領域の曲率半径の方が大きくなるように湾曲を設定すれば、同様の効果を得ることができる。
以下、上記の参考例から注出できる特徴的な態様とその効果を列記する。
(a)参考例に係るリヤアンダーミラーは、車両の後部のリヤウィンドウの近傍に設けられるリヤアンダーミラーであって、運転席に向けて前記車両の前記後部の下方を映す反射鏡を備え、前記反射鏡の鏡面の曲率半径は、前記運転席に近接する車幅方向の一端側よりも前記車幅方向の他端側の方が大きい。
(b)前記リヤアンダーミラーは、以下のように構成されてもよい:前記鏡面は、略水平方向が凸形状の凸面を備える。
(c)前記リヤアンダーミラーは、以下のように構成されてもよい:前記鏡面は、略水平方向が凹形状の凹面を備える。
(d)前記リヤアンダーミラーは、以下のように構成されてもよい:前記鏡面は、略上下方向が凸形状の凸面を備える。
(e)前記リヤアンダーミラーは、以下のように構成されてもよい:前記鏡面は、略上下方向が凹形状の凹面を備える。
(f)前記リヤアンダーミラーは、以下のように構成されてもよい:前記鏡面は、前記運転席に近接する前記車幅方向の前記一端側から前記車幅方向の前記他端側に向かうに連れて前記曲率半径が大きくなる。
(g)前記リヤアンダーミラーは、以下のように構成されてもよい:前記反射鏡の湾曲は、前記運転席に近接する前記車幅方向の前記一端側と前記車幅方向の前記他端側とで、前記車幅方向の中心から同距離にある同一サイズの対象物が同等の大きさの像として映るように設定されている。
(h)前記リヤアンダーミラーは、以下のように構成されてもよい:前記反射鏡が前記車両の前記後部の前記車幅方向の中心に位置する。
上記(a)から(e)に記載の態様によれば、運転席に近接する車幅方向の一端側の領域の曲率半径よりも車幅方向の他端側の領域の曲率半径の方が大きくなるように、反射鏡の湾曲が設定されている。そして、運転者の視点から鏡面上の反射位置までの距離の相違による左右の対象物の見え方の相違が反射鏡の湾曲による縮尺率の相違によって相殺されるようにした。この結果、車体の後部下方の対象物が車幅方向の左側にある場合と右側にある場合での見え方の差異を少なくすることができる。したがって、上記(a)から(e)に記載の態様によれば、車体の後部下方の状況を迅速かつ正確に把握することが可能になる。
上記(f)に記載の態様によれば、運転席に近接する車幅方向の一端側から車幅方向の他端側に向かうに連れて曲率半径が徐々に大きくなるように、反射鏡の湾曲が設定されている。この結果、車体の後部下方の対象物が車幅方向のいずれの位置にある場合にも見え方の差異を少なくすることができる。さらに、曲率半径の変化が急激でないように設定されている。これにより、鏡像の歪みを少なくして視認性を高めることができる。
上記(g)に記載の態様によれば、運転席に近接する車幅方向の一端側の領域と車幅方向の他端側の領域とで、車幅方向の中心から同距離にある同一サイズの対象物が同等の大きさの像として映るように設定されている。この結果、対象物の大きさや位置を運転者に正確に把握させることができる。
上記(h)に記載の態様によれば、反射鏡が、車体の後部に最も突出する車幅方向の中心位置に配置される。この結果、車体の後部下方の視認性をより高めることができる。
2…バックドア
6…リヤウィンドウガラス
10…リヤアンダーミラー
12…反射鏡
13…ハウジング

Claims (4)

  1. バックドアに設けられたリヤウィンドウガラスの車室内側の上縁部の近傍に設置されるリヤアンダーミラーであって、
    運転席に向けて車両の後部下方を映す反射鏡と、前記反射鏡を保持するハウジングと、前記バックドアに固定されるとともに前記ハウジングが取り付けられるベースプレートと、を備え、
    前記ベースプレートに、ハイマウントストップランプが取り付けられていることを特徴とするリヤアンダーミラー。
  2. 前記ハイマウントストップランプは、灯体面がリヤウィンドウガラスの車室内側面に臨むように前記ベースプレートに取り付けられ、
    前記反射鏡は、前記バックドアが閉じている状態で、鏡面の下端側が車体の後部下方側に傾くように配置されていることを特徴とする請求項1に記載のリヤアンダーミラー。
  3. 前記反射鏡は、略上下方向が凹面になり略水平方向が凸面となる鏡面を有する凹凸面鏡を備え、正立鏡像を映すとともに上下方向の下端側に前記車両の後端部を映し、
    前記反射鏡の略水平方向の前記凸面の曲率半径は、上部領域に比較して下部領域の方が大きいことを特徴とする請求項2に記載のリヤアンダーミラー。
  4. 前記反射鏡の前記略水平方向の前記凸面の曲率半径は、前記上部領域から前記下部領域に向かうに連れて大きくなることを特徴とする請求項3に記載のリヤアンダーミラー。
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