JP5250015B2 - 前側方視認装置 - Google Patents

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Description

本発明は、運転者の死角となる車両の左前輪側をミラーで確認する前側方視認装置に関するものである。
前側方視認装置には、車両の前へ外ミラーを向けて車室内の内ミラーで見られるようにしたものがある。
この装置は、ドアミラーハウジングに外ミラーを凸面鏡として設け、この外ミラーの反射光を内ミラーで運転手に向けている。運転者は、左前輪の近くを確認することができるというものである(例えば、特許文献1参照)。
しかし、従来技術(特許文献1)では、内ミラーの像の歪みが対象物によっては大きくなる。
また、ドアミラーハウジングは空気抵抗を低減することを含めて設計されるのに対して、外ミラー及び内ミラーは、死角が小さくなるように設計される。死角の範囲や像の歪みを改善し、且つドアミラーハウジングの形状を考慮できるようにすることが望まれていた。
特開2009−173246号公報
本発明は、死角の範囲や像の歪みを改善して視認性を向上させ、且つドアミラーハウジングの形状を考慮した前側方視認装置を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に係る発明は、車両の車体側部に取付けられるドアミラーハウジングと、ドアミラーハウジングに収納され且つ保持されるドアミラー本体と、ドアミラー本体の下方で且つ車両の側方及び車両の前方を映す第1の反射鏡と、第1の反射鏡の光を車両内に着座している乗員へ向けて反射させる第2の反射鏡と、を備えた前側方視認装置であって、第1の反射鏡は、車両前方へ凸となる凸曲面に形成され、凸曲面は、車両側面視、縦断面において、縦の曲面の表面の曲率を示し、車両平面視、横断面において、横の曲面の表面の曲率を示すものとし、縦断面及び横断面の曲率が一定な定曲率鏡面と、定曲率鏡面に連なって、縦断面の曲率及び横断面の曲率のうち、少なくとも一方の断面の曲率が一定ではない自由曲面に形成された自由曲率鏡面と、からなり、自由曲率鏡面は、車幅方向で、定曲率鏡面より車両の外側に配置され、定曲率鏡面と自由曲率鏡面との間の境界鏡面部を有し、境界鏡面部は、上端が下端よりも車両の車室側に位置するよう傾斜しており、車両の車幅中心線に対して平行に延びるラインが、境界鏡面部に重なると共に、第2の反射鏡に略直線状に映るように、境界鏡面部の傾斜が設定されていることを特徴とする。
請求項に係る発明では、定曲率鏡面は、車両正面視、車両上方側の定曲率上縁よりも車両下方側の定曲率下縁が長い台形状に形成されていることを特徴とする。
請求項に係る発明では、定曲率鏡面は、定曲率上縁及び定曲率下縁の一端同士を結ぶ内側縁と、他端同士を結ぶ境界鏡面部と、を有し、境界鏡面部を垂直に対して所望の第1の角度で形成し、内側縁を第1の角度より小さい第2の角度で形成していることを特徴とする。
請求項に係る発明では、第1の反射鏡は、ドアミラーハウジングの前面に配置され、定曲率鏡面は、車両正面視、内側縁を垂直線に沿って形成していることを特徴とする。
請求項に係る発明では、第1の反射鏡は、車両平面視、横断面の曲率のうち、境界鏡面部が最大の曲率で形成されていることを特徴とする。
請求項に係る発明では、自由曲率鏡面は、車両正面視、車両上方側の自由曲率上縁よりも車両下方側の自由曲率下縁が短い台形状に形成され、車両平面視で、自由曲率下縁の曲率から自由曲率上縁の曲率に向かうにつれて曲率を滑らかに小さくしていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、ドアミラーハウジングと、ドアミラー本体と、第1の反射鏡と、第2の反射鏡と、を備えた前側方視認装置であって、第1の反射鏡は、縦断面及び横断面の曲率が一定な定曲率鏡面と、定曲率鏡面に連なって、縦断面の曲率及び横断面の曲率のうち、少なくとも一方の断面線の曲率が一定ではない自由曲面に形成された自由曲率鏡面と、からなり、自由曲率鏡面は、車幅方向で、定曲率鏡面より車両の外側に配置されているので、車両の近傍側の定曲率鏡面は、車両の近傍側(フロントボデーの側部、この側部近傍のもの)の像の光を第2の反射鏡に歪みの小さい像として反射することによって像を映す。従って、視認性が向上する。
一方、定曲率鏡面より車両の外側を自由曲率鏡面とすることによって、ドアミラーハウジングの形状(デザインや空気抵抗)を考慮した鏡面形状に形成することができる。
加えて、請求項に係る発明では、定曲率鏡面と自由曲率鏡面との間の境界鏡面部を有し、境界鏡面部は、上端が下端よりも車両の車室側に位置するよう傾斜しているので、乗員へ向く第2の反射鏡には、定曲率鏡面によって遠近法のように遠近の距離をもって像が映るとともに、境界鏡面部が消失点(遠近法の中心)へ向かってほぼ一直線に映る。
すなわち、車両に平行なラインや長尺な物に沿って又はそれらに重なって境界鏡面部が第2の反射鏡上で配置されることになり、ラインや長尺な物を消失点(遠近法の中心)へ向かうように映すことができる。
その結果、像のうち境界鏡面部(例えば、ライン)から車両までの範囲、且つ、車両の前方の所望の範囲を定曲率鏡面によって歪みの小さい像として映し出すことができる。
請求項に係る発明では、定曲率鏡面は、定曲率上縁よりも定曲率下縁が長い台形状に形成されているので、消失点へ向かって映る車両に平行なラインや長尺な物の傾きに沿って定曲率鏡面の境界を設けることができる。その結果、像のうち定曲率鏡面に映る車体側部から所定の距離までの車体側部近傍の範囲、且つ、車両の前方の所望の範囲を歪みの小さい像として映し出すことができる。
請求項に係る発明では、定曲率鏡面は、定曲率上縁及び定曲率下縁の一端同士を結ぶ内側縁と、他端同士を結ぶ境界鏡面部と、を有し、境界鏡面部を垂直に対して所望の第1の角度で形成し、内側縁を第1の角度より小さい第2の角度で形成しているので、車両から第1の反射鏡を、より離した所望の距離に配置しても、定曲率鏡面の内側縁及び境界鏡面部を、消失点へ向かって一直線に映る線の傾き(垂直線に対し)にほぼ一致した傾きで配置することができる。その結果、像のうち定曲率鏡面に映る車体側部から所定の距離まで(例えば、平面視、ラインまで)である車体側部近傍の範囲、且つ、車両の前方の所望の範囲を歪みの小さい像として映し出すことができる。
請求項に係る発明では、第1の反射鏡は、ドアミラーハウジングの前面に配置され、定曲率鏡面は、車両正面視、内側縁を垂直線に沿って形成しているので、
定曲率鏡面及び第2の反射鏡に映る車両の一部の輪郭は垂直線に沿う滑らかな曲線となり、且つ、映る輪郭に内側縁を沿わせることができる。特に、車両近傍の範囲の像を車両の前方の所望の範囲まで歪みの小さい像で視認することができ、視認性が向上する。
請求項に係る発明では、第1の反射鏡は、横断面の曲率のうち、境界鏡面部が最大の曲率で形成されているので、
境界鏡面部からの反射光によって第2の反射鏡に映る像が大きく歪み、運転者が第2の反射鏡を視認したときに、定曲率鏡面に映る像か、自由曲率鏡面に映る像かを区別し易くなる。
つまり、大きく歪んだ像から車両までの距離が把握し易いという利点がある。
請求項に係る発明では、自由曲率鏡面は、車両正面視、車両上方側の自由曲率上縁よりも車両下方側の自由曲率下縁が短い台形状に形成され、車両平面視で、自由曲率下縁の曲率から自由曲率上縁の曲率に向かうにつれて曲率を滑らかに小さくしているので、ドアミラーハウジングの形状を考慮した曲面を形成することができる。
自由曲率上縁が長い台形状のため、自由曲率上縁の曲率が大きい(半径(曲率半径)が小さい)とすると、境界鏡面部の反対側の外端は車両後方に移動した曲面となり、ドアミラーハウジングの形状が複雑になる。
つまり、境界鏡面部の反対側の外端は上下でほぼ同じ位置となる。
従って、空気抵抗などの条件を考慮したドアミラーハウジングの形状を保った状態で、ドアミラーハウジングに第1の反射鏡を配置することができる。
本発明の実施例1に係る前側方視認装置の斜視図である。 実施例1に係る前側方視認装置のドアミラーの正面図である。 図2の3矢視図である。 図2の4−4線断面図である。 図2の5−5線断面図である。 図2の6−6線断面図である。 前側方視認装置の前側方を映す機構を説明する図である。 図7の8矢視詳細図である。 本発明の実施例2に係る前側方視認装置を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態について、実施例1、実施例2で詳細に説明する。
実施例1に係る前側方視認装置11は、図1、図8に示すように、車両12の左前の下方や左前輪13の近傍を映すものである。
この装置11は、図1、図8に示す通り、ドアミラー15に第1の反射鏡16を設け、車室17に第2の反射鏡21を設け、この第2の反射鏡21に左前輪13近傍の死角内のものを映す(図8)。
車両12は、図1、2、7に示すフロントボデー25と、車室17と、助手席26、運転席27、左前ドア28、前ガラス31、前ガラス31の左右端を支持しているフロントピラー32と、フロントピラー32に連なり下方に延設したサブピラー33と、サブピラー33やフロントピラー32で支持しているサブウインドウガラス34と、前側方視認装置11と、左前ドア28に設けたドアミラー15を備える。
ドアミラー15は、車室17の外に配置され、左前ドア28の前上部36に取付けた支持部38と、光を反射して後方(矢印a2の方向)の像を映すドアミラー本体41と、ドアミラー本体41を支持しているドアミラーハウジング42と、方向指示灯43と、を備えている。
支持部38は、ドアミラーハウジング42を折り畳めるように支持している。
ドアミラーハウジング42は、図2〜図4に示す通り、樹脂製で、箱状に成形され、車両12の前方(矢印a3の方向)へ向いている前側部45、前側部45に連なる内側部46、外側部47、天部48、を有する。前側部45の下部51に一体に第1の反射鏡16が形成されている。Thはドアミラー15及びドアミラーハウジング42の厚さである。
第1の反射鏡16は、凸面鏡で、凸面の半径(曲率半径)や凸面の向きは、車両12の左前の側方(図8の第1対象物や第2対象物を置いた所)が第2の反射鏡21に映るように設定されている。
第2の反射鏡21は、平面鏡である。
次に、実施例1に係る前側方視認装置11の主要構成を図1〜図6で説明する。
前側方視認装置11は、車両12の車体側部(左前ドア28)に取付けられるドアミラーハウジング42と、ドアミラーハウジング42に収納且つ保持されるドアミラー本体41と、ドアミラー本体41の下方から車両12の側方(矢印a1の方向)及び車両12の前方(矢印a1の方向)を映す第1の反射鏡16と、第1の反射鏡16の光を車両12の乗員へ向けて反射させる第2の反射鏡21と、を備える。
「車体側部」とは、左前ドア28の後端からフロントボデー25の前端(例えば、前照灯近傍)までとする。
「車両12の側方」とは、具体的には図8のY1線81からY3線83までの範囲である。
「車両12の前方」とは、具体的には、図8の第1対象物85やX1線76から第3対象物87までの範囲である。
第1の反射鏡16は、車両12前方へ凸となる凸曲面に形成されている。
凸曲面は、車両12側面視(図4の視点)、縦断面において、縦の曲面の表面(縦断面線と呼称する)の曲率を示し、車両12平面視(図3、図5、図6の視点)、横断面において、横の曲面の表面(横断面線と呼称する)の曲率を示すものとする。
そして、第1の反射鏡16は、縦断面線(縦の曲面の表面)51及び横断面線(横の曲面の表面)52、53の曲率(曲率半径rm1の逆数)が一定な定曲率鏡面54と、定曲率鏡面54に連なって、縦断面線(縦断面線51とほぼ同様)の曲率及び横断面線52、53の曲率のうち、少なくとも一方の断面線の曲率が一定ではない自由曲面に形成された自由曲率鏡面55と、からなる。
ここでは、横断面線52、53の曲率が一定ではない自由曲面に形成された自由曲率鏡面55とした。
定曲率鏡面54は、車両12側に配置され、自由曲率鏡面55は、定曲率鏡面54より車両12の外側に配置されている。
定曲率鏡面54と自由曲率鏡面55との間の境界鏡面部56は、境界鏡面部56の上端58が境界鏡面部56の下端61よりも車両12の車室17側へ距離Wmだけ近接した傾きで傾斜(傾斜角α)している。
また、定曲率鏡面54は、車両12正面視(図2の視点)、車両12上方側の定曲率上縁63よりも車両12下方側の定曲率下縁64が長い台形状に形成されている。
さらに、定曲率鏡面54は、定曲率上縁63及び定曲率下縁64の一端同士を結び、車両12に近接した内側縁66と、他端同士を結ぶ境界鏡面部56と、を有し、境界鏡面部56を垂直に対して所望の第1の角度(傾斜角α)で形成した。
また、定曲率鏡面54は、定曲率上縁63及び定曲率下縁64に連なり車両12に対向し近接した内側縁66と、内側縁66に対向し車両12の外側へ向く境界鏡面部56と、を有し、境界鏡面部56を垂直に対して所望の第1の角度(傾斜角α)で形成し、内側縁66を第1の角度より小さい第2の角度(傾斜角δ)で形成している。
なお、内側縁66を傾斜角δで形成したが、実施例1の内側縁66を傾斜させないで垂直に形成してもよい。
また、第1の反射鏡16は、ドアミラーハウジング42の前面に配置され、定曲率鏡面54は、車両12正面視、内側縁66を垂直線に沿って形成している。
さらに、第1の反射鏡16は、車両12平面視、横断面線52、53の曲率のうち、境界鏡面部56が最大の曲率(曲率半径rbの逆数)で形成されている。
また、自由曲率鏡面55は、車両12正面視、

車両上方側の自由曲率上縁68よりも車両下方側の自由曲率下縁71が短い台形状に形成され、車両12平面視(図5、図6の視点)で、自由曲率下縁71の曲率(曲率半径rm3の逆数)から自由曲率上縁68の曲率(曲率半径rm2の逆数)に向かうにつれて曲率を滑らかに小さく(曲率半径を滑らかに大きく)している。
次に、前側方視認装置11を詳しく説明していく。
前側方視認装置11では、前述のドアミラーハウジング42の前側部45に凸面の第1の反射鏡16を設けた。
ドアミラーハウジング42の前側部45は、図3、図4に示す通り、自由曲面である。 この自由曲面の横断面線は、平面視(図3)、平均的な曲率半径rh1〜rh4の曲線を滑らかに連続させている。
また、この自由曲面の縦断面線は、車両12側面視(図4)、平均的な曲率半径rh6〜rh8の曲線を滑らかに連続させている。
なお、前側部45の自由曲面の曲率は、曲率半径rh1〜rh4、rh6〜rh8の逆数である。
第1の反射鏡16は、既に述べた定曲率鏡面54、境界鏡面部56及び自由曲率鏡面55を滑らかに接続させた凸面鏡である。
定曲率鏡面54は、球面であり、曲率半径(半径)rm1で形成されている。そして、定曲率鏡面54の外側縁である境界鏡面部56は、映す範囲及び定曲率鏡面54の車両15からの距離Lwによって設定されている。
距離Lwは左前ドア28と支持部38との境界から定曲率鏡面54の定曲率上縁63と内側縁66の交点までの距離とする。
さらに、定曲率鏡面54の外側縁(境界鏡面部56)は、図8に示すように第2の反射鏡21を見たときにライン74(図7)に重なる傾きに設定したものである。ライン74は車両12から距離Ldの位置に車両12に平行に描いたラインである。
なお、定曲率鏡面54は、曲率半径rm1の公差(プラス、マイナス)の範囲内で、滑らかに変化しているので、より詳しくは、ほぼ球面である。
定曲率鏡面54の曲率半径rm1は、ドアミラーハウジング42の前側部45の曲率半径rh1、rh2、rh8にほぼ一致している。
つまり、定曲率鏡面54の曲面とドアミラーハウジング42の前側部45の曲面は、ほぼ同様の曲面である。
この定曲率鏡面54に境界鏡面部56を連続させている。
境界鏡面部56は、図5、図6に示す通り、横断面線52、53が曲率半径rbで形成されている。曲率半径rbは第1の反射鏡16の曲率半径のうち最も小さい曲率半径である。
この境界鏡面部56に自由曲率鏡面55を連続させている。
自由曲率鏡面55は、縦断面線(図に示していない)の曲線がドアミラーハウジング42にほぼ一致している。また、定曲率鏡面54の曲面にもほぼ一致している。
自由曲率鏡面55の縦断面線は図4のような縦断面線であり、ドアミラーハウジング42の前側部45の平均的な曲率半径rh7、rh8にほぼ一致する。そして、定曲率鏡面54の曲率半径rm1にもほぼ一致した曲面で形成されている。
自由曲率鏡面55は、横断面線52、53の曲線が異なる(図5、図6)。
横断面線52は自由曲率上縁68(図1)に近接しているため、横断面線52の曲線と自由曲率上縁68の曲線はほぼ同じ曲線とする。
自由曲率上縁68の曲線(曲面)は、図5に示す通り、曲率半径rm2で形成された曲線(曲面)である。
また、横断面線53は自由曲率下縁71(図1)に近接しているため、横断面線53の曲線と自由曲率下縁71の曲線はほぼ同じ曲線とする。
自由曲率下縁71の曲線(曲面)は、図6に示す通り、曲率半径rm3で形成された曲線(曲面)である。
この自由曲率鏡面55の自由曲率上縁68の曲率半径rm2は自由曲率下縁71の曲率半径rm3より大きい。言い換えると、自由曲率上縁68の曲率は自由曲率下縁71の曲率より小さい。
次に、実施例1に係る前側方視認装置11の作用を図7、図8で説明する。
このように、前側方視認装置11では、自由曲率鏡面55の上の曲面を下の曲面より曲率を小さく(曲率半径を大きく)して、自由曲率鏡面55に連続させて定曲率鏡面54を車両12に近接させると、第2の反射鏡21に映る像(図8参照)は、定曲率鏡面54によって車両12の左前輪13近傍の像の歪みが小さくなる。
ここで、図7は前側方視認装置11の試験を行うために、車両12平面視、床に車両12の幅の中心線Cに平行にライン74、X1線76、X2線77、X3線78、Y1線81、Y2線82、Y3線83を描いている。そして、X1線76とY2線82の交点近傍に且つY2線82上に第1対象物85を置き、X3線78とY2線82の交点近傍に且つY2線82上に第2対象物86を置き、Y2線82上に且つ車両12の前方に第3対象物87を置いた。
前側方視認装置11は、ライン74から車両12までの範囲にあるもの、例えば、ライン74やX2線77や第1対象物85の歪みが小さいという利点がある。
さらに、定曲率鏡面54の反射で第2の反射鏡21に映る像(ライン74)に自由曲率鏡面55によって像(例えばY3線83やX1線76など)が連続するので、映る範囲が広くなる。
なお、自由曲率鏡面55が無いと、ライン74から外のもの、例えばY3線83は第2の反射鏡21に映らない。
自由曲率鏡面55を採用しないでY3線83が映る範囲まで広げるためには、定曲率鏡面54を図5、図6に示す二点鎖線のように大きくする必要がある。
前側方視認装置11では、定曲率鏡面54が、図5、図6に示す二点鎖線のように、ドアミラーハウジング42から出ないので、ドアミラーハウジング42の厚さThを厚さth1まで厚くする必要がない。
その結果、ドアミラーハウジング42の形状を保った状態で、ドアミラーハウジング42に第1の反射鏡16を配置することができる。
さらに、図8に示す通り、第2の反射鏡21には、定曲率鏡面54によって遠近の距離をもって(遠近法)歪みの小さい像が映るとともに、境界鏡面部56に位置するもの(例えば、ライン74)が消失点(遠近法の中心)91へ向かってほぼ一直線に映る。
「境界鏡面部56に位置するもの」とは、対象となるものからの光を境界鏡面部56が反射することによって第2の反射鏡21に映るものである。
逆に言うと、車両12に平行なライン74の位置にある長尺な物(例えば、縁石や排水溝の縁)に沿って又は重なるように境界鏡面部56を設けている。
その結果、第2の反射鏡21に映る像のうち、境界鏡面部56(例えば、排水溝の縁)から車両12までの範囲、且つ、車両12の前方の所望の範囲(例えば、第3対象物87を置いた所)を定曲率鏡面54によって歪みの小さい像として映し出すことができる。
次に、実施例2に係る前側方視認装置11Bを図9で説明する。
図9は図2に対応する図である。上記図1〜図8に示す実施例1と同様の構成については、同一符号を付し説明を省略する。
実施例2に係る前側方視認装置11Bは、第1の反射鏡16Bを有していることを特徴とする。
第1の反射鏡16Bは第1の反射鏡16Bから車両12までの距離(ミラー距離)Lw1が実施例1のLwより大きい。
距離Lw1は左前ドア28と支持部38Bとの境界から定曲率鏡面54の定曲率上縁63と内側縁66の交点までの距離とする。
支持部38Bは支持部38(図1)と同じ位置に取付けられ、支持部38より車両12の外側へ延びて長い。
第1の反射鏡16Bは、定曲率鏡面54と自由曲率鏡面55との境界鏡面部56は、その上端58が境界鏡面部56の下端61よりも車両12の車室17側へ距離Wm1だけ近接した傾きで傾斜(傾斜角α1)している。傾斜角α1は実施例1の傾斜角αより大きい。
また、定曲率鏡面54は、定曲率上縁63及び定曲率下縁64に連なり車両12に対向し近接した内側縁66と、内側縁66に対向し車両12の外側へ向く境界鏡面部56と、を有し、境界鏡面部56を垂直に対して所望の第1の角度(傾斜角α1)で形成し、内側縁66を第1の角度より小さい第2の角度(傾斜角δ1)で形成している。
さらに、車両12に対向し近接した内側縁66の下端101より内側縁66の上端102を車両12の車室17側へ距離Wm2だけ近接した傾きで傾斜(傾斜角δ1)している。
実施例2に係る前側方視認装置11Bは、実施例1に係る前側方視認装置11と同様の作用、効果を発揮する。
また、実施例2に係る前側方視認装置11Bでは、車両12から第1の反射鏡16Bを距離Lwより離した所望の距離Lw1に配置しても、定曲率鏡面54の内側縁66及び外側縁(境界鏡面部56)を、消失点91へ向かって一直線に映る線(ライン74)の傾き(垂直線に対し)にほぼ一致した傾きで配置することができる。
その結果、車両12から第1の反射鏡16Bをより離しても、歪みの小さい像として映し出すことができる。
本発明の前側方視認装置は、自動車に好適である。
11…前側方視認装置、12…車両、16…第1の反射鏡、21…第2の反射鏡、28…車体側部(左前ドア)、41…ドアミラー本体、42…ドアミラーハウジング、51…縦断面における縦の曲面の表面(縦断面線)、52、53…横断面における横の曲面の表面(横断面線)、54…定曲率鏡面、55…自由曲率鏡面、56…境界鏡面部、58…境界鏡面部の上端、61…境界鏡面部の下端、63…定曲率上縁、64…定曲率下縁、66…定曲率鏡面の内側縁、68…自由曲率上縁、71…自由曲率下縁、74…ライン、C…中心線、rb…境界鏡面部の曲率半径、rm1…定曲率鏡面の曲率半径、α、α1…境界鏡面部の第1の角度(傾斜角)、δ、δ1…内側縁の第2の角度(傾斜角)。

Claims (6)

  1. 車両の車体側部に取付けられるドアミラーハウジングと、該ドアミラーハウジングに収納され且つ保持されるドアミラー本体と、該ドアミラー本体の下方で且つ前記車両の側方及び前記車両の前方を映す第1の反射鏡と、該第1の反射鏡の光を前記車両内に着座している乗員へ向けて反射させる第2の反射鏡と、を備えた前側方視認装置であって、
    前記第1の反射鏡は、前記車両前方へ凸となる凸曲面に形成され、
    前記凸曲面は、車両側面視、縦断面において、縦の曲面の表面の曲率を示し、車両平面視、横断面において、横の曲面の表面の曲率を示すものとし、
    縦断面及び横断面の曲率が一定な定曲率鏡面と、該定曲率鏡面に連なって、縦断面の曲率及び横断面の曲率のうち、少なくとも一方の断面の曲率が一定ではない自由曲面に形成された自由曲率鏡面と、からなり、
    前記自由曲率鏡面は、車幅方向で、前記定曲率鏡面より前記車両の外側に配置され
    前記定曲率鏡面と前記自由曲率鏡面との間の境界鏡面部を有し、
    前記境界鏡面部は、上端が下端よりも前記車両の車室側に位置するよう傾斜しており、
    前記車両の車幅中心線に対して平行に延びるラインが、前記境界鏡面部に重なると共に、前記第2の反射鏡に略直線状に映るように、前記境界鏡面部の傾斜が設定されていることを特徴とする前側方視認装置。
  2. 前記定曲率鏡面は、車両正面視、車両上方側の定曲率上縁よりも車両下方側の定曲率下縁が長い台形状に形成されていることを特徴とする請求項記載の前側方視認装置。
  3. 前記定曲率鏡面は、前記定曲率上縁及び前記定曲率下縁の一端同士を結ぶ内側縁と、他端同士を結ぶ前記境界鏡面部と、を有し、
    前記境界鏡面部を垂直に対して所望の第1の角度で形成し、
    前記内側縁を前記第1の角度より小さい第2の角度で形成していることを特徴とする請求項記載の前側方視認装置。
  4. 前記第1の反射鏡は、前記ドアミラーハウジングの前面に配置され、
    前記定曲率鏡面は、車両正面視、前記内側縁を垂直線に沿って形成していることを特徴とする請求項記載の前側方視認装置。
  5. 前記第1の反射鏡は、車両平面視、横断面の曲率のうち、前記境界鏡面部が最大の曲率で形成されていることを特徴とする請求項のいずれか1項記載の前側方視認装置。
  6. 前記自由曲率鏡面は、車両正面視、車両上方側の自由曲率上縁よりも車両下方側の自由曲率下縁が短い台形状に形成され、車両平面視で、前記自由曲率下縁の曲率から前記自由曲率上縁の曲率に向かうにつれて曲率を滑らかに小さくしていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項記載の前側方視認装置。
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