JP2014169060A - タイヤへのデバイス取付方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】タイヤに複数の制音具などのデバイスを取り付けるときでも、タイヤ本来の静アンバランスを低減することができるデバイスの取付方法を提供する。
【解決手段】タイヤ10に複数のデバイス22を取り付ける方法であって、取り付け前のタイヤ本来の静アンバランス24を測定し、複数のデバイス22を、当該複数のデバイスの質量に起因する静アンバランスの合力によりタイヤ本来の静アンバランスを低減する位置に取り付けるものである。
【選択図】図2

Description

本発明は、タイヤに複数のデバイスを取り付ける方法、及び、複数のデバイスを取り付けたタイヤに関するものである。
一般に、タイヤは、設計、製造、及び製造上の誤差により発生する円周方向での不均一性を有しており、該不均一性に起因する振動問題が顕在化することがある。そのうち、タイヤを回転させなくても存在するどこが重いかという静アンバランスを解消するために、タイヤの軽点位置にアンバランス修正量の大きさに相当する質量の修正パッチやバランス調整材を取り付けることが提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。このように単に静アンバランスを解消するだけであれば、軽点位置に質量体を取り付ければよい。
ところで、タイヤの高機能化に伴い、タイヤや路面の状態を知るためのセンサや、タイヤ及び空気入りタイヤ内部の空気充填部における共鳴を低減させるための制音具などのデバイスを、タイヤに複数個取り付ける必要性が高まっている。しかしながら、タイヤに対してこれらのデバイスを取り付けることは、デバイス自体の質量のため、タイヤに対して新たな静アンバランスを与えることとなり、その取り付け位置によっては、タイヤ回転時における振動を増加させる場合もある。
そのため、例えば、特許文献3には、タイヤの周方向における軽点位置を検出し、該軽点位置に対応させてタイヤ内面にタイヤ内圧警報装置を取り付けることが開示されている。また、特許文献4には、タイヤ又はホイールのデータを送信するためのトランスポンダを、タイヤの静アンバランスに対してカウンターバランスとなる方位で設置することが開示されている。これらの文献では、デバイスをタイヤの軽点位置に取り付けるものであり、取り付けるデバイスの個数が1個であれば、タイヤ本来の静アンバランスを低減することができるが、複数のデバイスを設ける場合には対応できない。
特開平11−254921号公報 特開2004−314895号公報 特開2006−290283号公報 特開2006−103673号公報
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、タイヤに複数のデバイスを取り付けるときでも、タイヤ本来の静アンバランスを低減することができるデバイスの取付方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係るデバイス取付方法は、タイヤに複数のデバイスを取り付ける方法であって、取り付け前のタイヤ本来の静アンバランスを測定し、複数のデバイスを、当該複数のデバイスの質量に起因する静アンバランスの合力により前記タイヤ本来の静アンバランスを低減する位置に取り付けるものである。
本発明の第2の態様に係るデバイス取付方法は、タイヤに複数のデバイスを取り付ける方法であって、同一品種の複数本のタイヤについて静アンバランスの測定を行って当該品種のタイヤについて統計的にタイヤ本来の静アンバランスの量と位置を求め、前記複数のデバイスの取り付け位置を、当該複数のデバイスの質量に起因する静アンバランスの合力により前記タイヤ本来の静アンバランスが低減される位置に決定しておき、同一品種の別のタイヤに複数のデバイスを取り付ける際に、前記複数のデバイスを、予め定められた前記取り付け位置に取り付けるものである。
本発明に係るタイヤは、複数のデバイスが取り付けられたタイヤであって、タイヤ本来の静アンバランス量をA[gm]とし、該静アンバランスのタイヤ周方向における位置を0[rad]とし、n個(但し、nは2以上の整数)の前記デバイスについて、各デバイスの質量をb[g]、各デバイスのタイヤ中心からの距離をr[m]、及び、各デバイスのタイヤ周方向における位置をθ[rad]として(但し、i=1〜n)、下記式(1)を満たすように前記複数のデバイスが配置されたものである。
Figure 2014169060
本発明によれば、タイヤ本来の静アンバランスを悪化させずに複数のデバイスをタイヤに取り付けることができる。
一実施形態に係る空気入りタイヤの一部欠截斜視図である。 同空気入りタイヤの内部構成を示す断面模式図である。 同空気入りタイヤにおける静アンバランスのベクトル図である。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
実施形態に係るタイヤ10は、乗用車用空気入りタイヤである。図1に示すように、タイヤ10は、左右一対のビード部12,12及びサイドウォール部14,14と、左右のサイドウォール部14,14の径方向外方端部同士を連結するトレッド部16とを備えてなる。符号18は、タイヤ10が装着されるホイールのリムであり、上記ビード部12がリム18に係合している。そして、リム18にタイヤ10を嵌め込んだ組立体としたときに、タイヤ10とリム18との間には、空気充填空洞としての円環状のタイヤ空洞20が形成される。
タイヤ10には、複数のデバイス22が取り付けられる。デバイス22としては、例えば、タイヤや路面の状態を知るためのセンサ、タイヤの流通や使用履歴を記録するRFID等のチップ、タイヤ及びその空気充填空洞における共鳴を低減させるための制音具、及び、これらに付随する送受信機やバッテリーなどが挙げられる。このような機能性デバイスを複数取り付ける場合、異種のものを組み合わせて用いてもよく、同種のものを複数用いてもよい。デバイス22の個数は、特に限定されないが、2〜10個であることが好ましく、より好ましくは2〜5個であり、例えば、吸音器の場合、2〜4個であることが特に好ましい。
ある実施形態においてデバイス22としては吸音器等の制音具が用いられ、即ち、一実施形態では、複数の制音具がタイヤに取り付けられる。制音具としては、タイヤの発する音を低減することができる様々な器具、装置、部材などが挙げられ、発泡ウレタン樹脂などの多孔質体からなる吸音材(多孔質吸音材)、サイドブランチ型共鳴器やヘルムホルツ型共鳴器などの共鳴器型消音器、及び、これら多孔質吸音材と共鳴器型消音器を組み合わせた消音器、マス−バネ構造を持つ動吸振器(ダイナミックダンパー)、内部空洞を遮って空気の振動エネルギーを乱反射などにより減衰させる隆起物などが挙げられる。複数の制音具を取り付ける場合、多孔質吸音材同士、共鳴器型消音器同士、又はこれらを組み合わせた消音器同士のように、同種の制音具を用いてもよく、異種の制音具を用いてもよい。同種の制音具を複数用いる場合、それらを近接して配置すると複数設ける意味が薄れてしまうため、タイヤ周方向における間隔をできるだけ大きくして配置することが好ましい。
デバイス22のタイヤ内面側への固定方法は、特に限定されず、公知の種々の固定方法を用いることができ、例えば、接着層を介してデバイス22をタイヤ内面に取り付けてもよい。
図1に示す実施形態では、デバイス22として多孔質吸音材からなる制音具が空気入りタイヤ内面に複数設けられている。該制音具22は、トレッド部16の内周面に取り付けられており、タイヤ空洞20内においてタイヤ周方向の空間を遮ることができるように、タイヤ内周面から径方向内方に向けて起立した姿勢に形成されている。
次に、複数の制音具22をタイヤ10に取り付ける方法について説明する。
まず、制音具22の取り付け位置を決めるために、取り付け前のタイヤ本来(即ち、タイヤ単体)の静アンバランスを測定する。静アンバランスの測定は、公知のバランサーを用いて行うことができ、静アンバランスの大きさである静アンバランス量A[gm]と、タイヤ周方向における位置(角度)として求められる。本実施形態では、タイヤを車軸方向に垂直な面内で見たとき、タイヤ本来の持つ静アンバランス量Aの方向を基準とするため、静アンバランスのタイヤ周方向における位置(即ち、一番重い周方向位置。最重量位置)を0[rad]とする。図2において、符号24がタイヤ本来の静アンバランスのタイヤ周方向位置を示したものである。また、図3において、タイヤ本来の静アンバランスのベクトルがAで示されており、このベクトルAはX軸上にある。
このようにしてタイヤ本来の静アンバランスを求めた後、複数の制音具22を、それらの質量に起因する静アンバランスB1,B2,B3,B4の合力B(合成ベクトル)によりタイヤ本来の静アンバランスのベクトルAが低減するように取り付ける。詳細には、n個(但し、nは2以上の整数)の制音具22について、各制音具22の質量をb[g]、各制音具22のタイヤ中心Pからの距離をr[m]、及び、各制音具22のタイヤ周方向における位置をθ[rad]として(但し、i=1〜n)、下記式(1)を満たすように複数の制音具22を配置する。ここで、各制音具22のタイヤ中心Pからの距離r(即ち、半径)とタイヤ周方向における位置θ(即ち、静アンバランスAの周方向位置に対する中心角)は、各制音具22の重心(即ち、質量中心)に基づいて定められる。
Figure 2014169060
は、元のタイヤの持つ静アンバランス量Aの方向を基準(即ち、X方向)として、複数の制音具22に起因する静アンバランスB1,B2,B3,B4の合力BのX方向における成分であり、Bは、該合力BのX方向に直交する方向(即ち、Y方向)における成分である。そのため、これらA、B、及びBを用いて、複数の制音具22を取り付けた後の静アンバランス量(総静アンバランス量)Cを下記式(2)により算出することができる。
Figure 2014169060
本実施形態では、上記式(1)を満たすように複数の制音具22を配置するために、式(2)で表される総静アンバランス量Cを算出し、総静アンバランス量Cがタイヤ本来の静アンバランス量Aよりも小さくなるように、複数の制音具22の取り付け位置を決定する。好ましくは、複数の制音具22に起因する静アンバランスB1,B2,B3,B4の合力Bによりタイヤ本来の静アンバランス量Aを打ち消すように配置することであり、特に好ましい実施形態では、下記式(3)を満たすように複数の制音具22を配置する。
Figure 2014169060
図2,3は、タイヤ10に4個の制音具22−1,22−2,22−3,22−4を取り付けた例である。4個の制音具を取り付ける場合、上記式(1)〜(3)のB及びBは、次式により算出される。
Figure 2014169060
また、本実施形態のように、デバイスとして制音具22、とりわけ同種の制音具22を配置する場合、複数の制音具22はタイヤ周方向に間隔をおいた位置に配されること、即ち、周上で分散配置されることが好ましい。なお、該デバイスは、タイヤ周方向における寸法が小さく、各デバイスがタイヤ周方向において互いに重ならない(即ち、オーバーラップしない)ように、互いに隣接するデバイス間には周方向で空間が確保されている。このように隣接する制音具22のタイヤ周方向における間隔をある程度大きくすることにより、制音効果を高めることができる。
そのため、本実施形態では、上記n個のデバイス、即ち制音具22を、互いに隣接する制音具22のタイヤ周方向における間隔(質量中心同士の間隔。中心角)が2π/5n[rad]以上となるように配置する。このように上記式(1)、好ましくは式(3)を満たすもののうち、各制音具間の間隔が2π/5n[rad]以上となるような位置に、複数の制音具22を配置することにより、元の静アンバランスを打ち消してトータルの静アンバランスを低減しつつ、制音具22による制音効果を高めることができる。
例えば、図2,3のようにタイヤ10に4個の制音具22−1,22−2,22−3,22−4を取り付ける場合、各制音具間の間隔は、タイヤ周方向における位置を角度θの小さいものから順にθ、θ、θ、θ[rad]としたとき、図2に示すように、(θ−θ)、(θ−θ)、(θ−θ)、(θ+2π−θ)で表されるので、これらの各間隔がいずれも2π/5n以上となるように設定すればよい。
上記の式(1)の条件と各制音具間の間隔の条件の双方を満足するように、複数の制音具22の配置を定める具体的な方法は、特に限定されない。例えば、各制音具間の間隔の条件を制約条件として、式(1)を満足するように式(2)の総静アンバランス量Cが最小となるような最適化計算により求めてもよい。
また、複数の制音具について質量bとタイヤ中心からの距離rとの積b×rが実質的に同等であれば、式(1)を満足すること(より好ましくは式(3)を満足すること)と各制音具間の間隔の条件を制約条件として、隣接する制音具間の間隔(中心角)の自乗和が最大となるような最適化計算により、複数の制音具の配置を定めてもよい。ここで、該自乗和は、制音具の個数が4個の場合、次式(4)により表される。
Figure 2014169060
また、取り付ける制音具の個数とタイヤ本来の静アンバランス量Aの大きさ毎に、予め上記式(1)の条件と各制音具間の間隔の条件の双方を満足する取り付け位置を求めておき、タイヤについて静アンバランスを測定した後、その測定結果に基づいて取り付け位置を決定してもよい。
以上よりなる本実施形態によれば、タイヤ10に複数の制音具等のデバイス22を取り付けるときに、その質量やタイヤ周方向における位置を考慮しながら、元の静アンバランス量Aを打ち消すように配置するようにしたので、デバイス22を含むトータルの静アンバランス量を低減することができる。従って、タイヤ本来の静アンバランスを悪化させずに複数のデバイス22をタイヤ10に取り付けることができる。
また、制音具のようにタイヤ周方向に間隔をおいた位置に配置することでその機能が有効に発揮されるデバイス22の場合に、互いに隣接するデバイス22間の間隔がある程度以上大きくなるように、デバイス22をタイヤ周方向に分散させて配置するようにしたので、タイヤ本来の静アンバランスを悪化させずに、複数のデバイス22の機能を有効に発揮することができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係るデバイスの取付方法について説明する。上記第1実施形態では、取り付け前のタイヤについてそのタイヤ本来の静アンバランスを測定しているが、本実施形態では、取付け対象となるタイヤ自体の静アンバランスは測定しない。
この実施形態では、まず、同一品種の複数本のタイヤについて静アンバランスの測定を行って、当該品種のタイヤについて統計的にタイヤ本来の静アンバランスの量と位置を求めておく。
ここでいう同一品種とは、トレッドパターン、使用材料及び内部構造を含めたタイヤ構成が同一のタイヤであり、より好ましくはタイヤサイズを含む寸法諸元が同一のタイヤである。
同一品種のタイヤについては、静アンバランスの量や位置に一定の傾向が見られる場合があるので、複数本のタイヤを用いて静アンバランスのデータ取りを行っておけば、得られたデータベースから統計的に当該タイヤについてのタイヤ本来の静アンバランスの量と位置(角度)を求めることができる。なお、静アンバランスの測定方法自体は、第1実施形態と同様に行うことができる。また、統計処理についても、特に限定されず、例えば、複数本のタイヤについての平均値、中央値、最頻値などから、当該品種のタイヤについての統計上の静アンバランスを求めることができる。
次に、上記で得られたタイヤ本来の静アンバランスデータに基づいて、複数のデバイスの取り付け位置を決定する。すなわち、複数のデバイスの取り付け位置を、当該複数のデバイスの質量に起因する静アンバランスの合力により、前記タイヤ本来の静アンバランスが低減される位置に決定する。
複数のデバイスの取り付け位置の決定方法自体は、第1実施形態と同様に行うことができる。すなわち、第2実施形態では、取り付け位置を決定する際の基礎となるデータとして、取付け対象となるタイヤ自体の静アンバランスを用いるのではなく、統計的に求めた静アンバランスを用いる点に特徴があり、その他は、第1実施形態と同様に行うことができる。
このように複数のデバイスの取り付け位置を予め決定しておいて、同一品種の別のタイヤに複数のデバイスを取り付ける際に、上記複数のデバイスを、この予め定められた取り付け位置に取り付ける。
第2実施形態であると、複数のデバイスを取り付けるために、全てのタイヤについて静アンバランスを測定する必要がないので、実際にタイヤに複数のデバイスを取り付ける際の生産現場での作業効率を向上することができる。
なお、以上の実施形態では、デバイス22をタイヤ内面に取り付ける場合について説明したが、デバイスはタイヤ外面に取り付けることもでき、タイヤ内面に取り付けるものとタイヤ外面に取り付けるものを混在させてもよい。また、デバイスの質量やタイヤ中心からの距離は、複数のデバイス間で同一でも異なってもよい。その他、一々列挙しないが、本発明の趣旨を逸脱しない限り、種々の変更が可能である。
表1に、デバイスとして複数の制音具を用いた場合における、タイヤ本来の静アンバランス量A[gm]と、各制音具の質量b[g]、タイヤ中心からの距離r[m]、及びタイヤ周方向における位置θ[rad]と、取り付け後の静アンバランス量Cとの関係を示す。なお、タイヤサイズは235/50R18とした。
比較例1では2個の制音具を取り付けることにより、取り付け後の静アンバランス量Cが、元の静アンバランス量Aよりも大きくなっているのに対し、実施例1〜3では、複数の制音具を取り付けることにより、元の静アンバランス量Aを打ち消すことができ、取り付け後の静アンバランス量Cは、ほぼ0[gm]になっている。
Figure 2014169060
次に、隣接する制音具間の間隔を変えることによる吸音効果の違いについて確認した。表2に、タイヤ本来の静アンバランス量A[gm]と、4個の制音具の質量b[g]、タイヤ中心からの距離r[m]、及びタイヤ周方向における位置θ[rad]と、取り付け後の静アンバランス量Cとの関係を示す。実施例4と実施例5は、ともに、制音具として発泡ウレタン樹脂からなる多孔質吸音材をタイヤ内面に4個取り付けたものであり、タイヤサイズは235/50R18とした。
実施例4と実施例5は、ともに上記式(3)を満たし、取り付け後の静アンバランス量Cが0[gm]になっていた。実施例4では、隣接する制音具間の間隔が最も狭いところで5°であり、上記2π/5n[rad]以上との条件を満たしていない。これに対し、実施例5では、隣接する制音具間の間隔が最も狭いところでも20°であり、該条件を満たしていたことから、実施例4に対して1dB低減されており、吸音効果の向上が認められた。
なお、吸音効果は、タイヤ(リムサイズ:18×7.5JJ)を3500ccクラスのミニバンに装着し、所定の空気圧(240kPa)とした後、時速60kmでテストコースを走行し、運転席窓側の耳位置に取り付けたマイクロフォンで音圧を測定し、FFTで周波数分析をおこなったときの200〜250Hz帯域にある空洞共鳴のピークレベルを比較し、実施例4に対するdBの差で評価した。
Figure 2014169060
本発明は、乗用車用タイヤをはじめとして、トラックやバス用の重荷重用タイヤなど、各種タイヤに利用することができる。
10…タイヤ
20…タイヤ空洞
22,22−1〜4…デバイス(制音具)
24…タイヤ本来の静アンバランス位置
A…タイヤ本来の静アンバランス
B1,B2,B3,B4…各デバイスに起因する静アンバランス

Claims (9)

  1. タイヤに複数のデバイスを取り付ける方法であって、取り付け前のタイヤ本来の静アンバランスを測定し、複数のデバイスを、当該複数のデバイスの質量に起因する静アンバランスの合力により前記タイヤ本来の静アンバランスを低減する位置に取り付ける
    ことを特徴とするタイヤへのデバイス取付方法。
  2. タイヤに複数のデバイスを取り付ける方法であって、
    同一品種の複数本のタイヤについて静アンバランスの測定を行って当該品種のタイヤについて統計的にタイヤ本来の静アンバランスの量と位置を求め、前記複数のデバイスの取り付け位置を、当該複数のデバイスの質量に起因する静アンバランスの合力により前記タイヤ本来の静アンバランスが低減される位置に決定しておき、
    同一品種の別のタイヤに複数のデバイスを取り付ける際に、前記複数のデバイスを、予め定められた前記取り付け位置に取り付ける
    ことを特徴とするタイヤへのデバイス取付方法。
  3. 前記タイヤ本来の静アンバランス量をA[gm]とし、該静アンバランスのタイヤ周方向における位置を0[rad]とし、n個(但し、nは2以上の整数)の前記デバイスについて、各デバイスの質量をb[g]、各デバイスのタイヤ中心からの距離をr[m]、及び、各デバイスのタイヤ周方向における位置をθ[rad]として(但し、i=1〜n)、下記式(1)を満たすように前記複数のデバイスを配置することを特徴とする請求項1又は2記載のデバイス取付方法。
    Figure 2014169060
  4. 下記式(2)で表される総静アンバランス量Cを算出し、該総静アンバランス量Cが前記タイヤ本来の静アンバランス量Aよりも小さくなるように前記複数のデバイスの取り付け位置を決定することを特徴とする請求項3記載のデバイス取付方法。
    Figure 2014169060
  5. n個(但し、nは2以上の整数)の前記デバイスを、互いに隣接するデバイスのタイヤ周方向における間隔が2π/5n[rad]以上となるように配置することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のデバイス取付方法。
  6. 前記複数のデバイスが、複数の制音具であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のデバイス取付方法。
  7. 複数のデバイスが取り付けられたタイヤであって、
    タイヤ本来の静アンバランス量をA[gm]とし、該静アンバランスのタイヤ周方向における位置を0[rad]とし、n個(但し、nは2以上の整数)の前記デバイスについて、各デバイスの質量をb[g]、各デバイスのタイヤ中心からの距離をr[m]、及び、各デバイスのタイヤ周方向における位置をθ[rad]として(但し、i=1〜n)、下記式(1)を満たすように前記複数のデバイスが配置されたタイヤ。
    Figure 2014169060
  8. 前記n個のデバイスは、互いに隣接するデバイスのタイヤ周方向における間隔が2π/5n[rad]以上となるように配置されたことを特徴とする請求項7記載のタイヤ。
  9. 前記複数のデバイスが、複数の制音具であることを特徴とする請求項7又は8記載のタイヤ。
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