JPH11254921A - タイヤ、ホイール、及びタイヤとホイールの組立体 - Google Patents

タイヤ、ホイール、及びタイヤとホイールの組立体

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Publication number
JPH11254921A
JPH11254921A JP10057258A JP5725898A JPH11254921A JP H11254921 A JPH11254921 A JP H11254921A JP 10057258 A JP10057258 A JP 10057258A JP 5725898 A JP5725898 A JP 5725898A JP H11254921 A JPH11254921 A JP H11254921A
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JP
Japan
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tire
patch
correction
weight
wheel
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JP10057258A
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Inventor
Hideki Yokoyama
英樹 横山
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C19/00Tyre parts or constructions not otherwise provided for
    • B60C19/003Balancing means attached to the tyre

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車軸の振動を抑制させることが可能なタイ
ヤ、ホイール、及びタイヤとホイールの組立体を得る。 【解決手段】 タイヤの静アンバランス修正量nに相
当する重量の修正パッチ30を、タイヤの軽点22を中
心として90度の中心角θの範囲内に分布するようにタ
イヤ周方向の長さがタイヤ接地範囲のタイヤ周方向の長
さより長い所定範囲内に分布させてタイヤトレッド領域
内のタイヤ内面12に固定する。このように、タイヤ周
方向の長さがタイヤ接地範囲のタイヤ周方向の長さより
長い所定範囲内に分布させて固定すれば、タイヤの接地
している箇所に軽点位置が存在する場合であっても、タ
イヤ接地範囲を超えた部分の修正パッチ30が有効に機
能する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤ、ホイー
ル、及びタイヤとホイールの組立体にかかり、特に、重
量アンバランスを調整したタイヤ、ホイール、及びタイ
ヤとホイールの組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】重量的にアンバランスの状態でのリム組
付けタイヤを回転させた場合、振動が生じることは周知
である。そして、このアンバランスにはリム組付けタイ
ヤを回転させなくても存在するどこが重いかという静的
アンバランス(静アンバランス)と、タイヤを回転させ
て初めて発生する動的アンバランス(動アンバランス)
とがある。
【0003】このようなアンバランスを修正は、一般的
に、ホイールリムに装着されたバルブの位置を最重量位
置と仮定して、バルブ位置である最重量位置とタイヤの
最軽点を合わせてリム組する(この点は、「静バラン
ス」の簡易的な修正に相当する)。そして、タイヤ内圧
を充填した状態でタイヤとホイールの組立体を回転させ
て動的状態での「動バランス」を測定し、例えばバラン
ス測定機により振り分けられたバランスウェイトをリム
の表裏に振り分けて貼り付けている。
【0004】すなわち、タイヤとホイールの組立体であ
るリム組付けタイヤをホイールバランサーにより回転さ
せ、修正に必要なアンバランス量を計測し、これに基づ
いてリムの軸方向両端面、通常表裏リムフランジの一箇
所に各々一個づつ錘を固定するという方法をもって静ア
ンバランスと動アンバランスとを同時に修正することが
行われている。この修正方法は2面バランス法と呼ば
れ、アンバランスがリムの両側端面に各々一つずつある
と仮定し、各々の面に存在するアンバランスの180度
反対の位置にアンバランス量と同量の修正錘を固定する
ことにより修正を行なうものである。
【0005】しかしながら、タイヤとホイールの組立体
の重量バランスが正しく調整されていない場合、走行中
に高速回転する組立体は、その重量バランスの偏りによ
る偏心運動が励起されて車軸を振動させることになる。
これと共に、タイヤは最重量点を中心として遠心力によ
り外径が膨らみ歪形状になって接地の度に車軸を突き上
げることによって車軸を振動させることになる。これら
車軸の振動によって車両の乗心地を悪化させる場合があ
る。すなわち、静アンバランスと動アンバランスは、そ
のどちらが存在しても車両の振動源となり得るし、各々
のアンバランスが車両に別々の影響を与えることもよく
知られている。即ち、静アンバランスは車の上下振動を
引き起こし、動アンバランスはハンドルの異常振動、シ
ミー等を引き起こす。
【0006】また、上記偏心運動は重量バランスの偏り
の寄与が大きいが、バルブ位置が最重量位置であるか否
かは決定的ではなく、ホイール最重量点はバルブの位置
の他の位置に有ることもある。
【0007】さらに、タイヤはホイールに比べて径が大
きく、僅かな重量バランスの偏りでも大きな振動の原因
となりがちであり、かつ遠心力によるタイヤ自体の歪変
形の影響も大きい。このため、タイヤまたはホイールの
重量バランスの偏りを事前修正することなくリム組し
て、「動バランス」を測定すると、バランスウェイトが
不必要に大きくなり過ぎることがあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事実を
考慮して、車軸の振動を抑制させることが可能なタイ
ヤ、ホイール、及びタイヤとホイールの組立体を得るこ
とが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明のタイヤは、重量アンバランス
を修正するためのアンバランス修正量の大きさに相当す
る重量の修正パッチを、軽点位置を略中心としかつタイ
ヤ周方向の長さがタイヤ接地範囲のタイヤ周方向の長さ
より長い所定範囲内に分布させて固定している。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のタイヤにおいて、前記所定範囲のタイヤ周方向の長さ
を、略90度のタイヤ中心角に対応するタイヤ周方向の
長さ以下にしたことを特徴とする。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載のタイヤにおいて、前記タイヤ接地範囲は、通
常のタイヤ使用時荷重による接地範囲内であることを特
徴とする。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請
求項3の何れか1項に記載のタイヤにおいて、前記修正
パッチは、タイヤ幅方向にさらに分布させることを特徴
とする。
【0013】請求項5に記載の発明は、請求項4の何れ
か1項に記載のタイヤにおいて、前記修正パッチは、タ
イヤ赤道面を基準としてタイヤ幅方向に偏らせて分布さ
せることを特徴とする。
【0014】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請
求項5の何れか1項に記載のタイヤにおいて、前記修正
パッチは、伸縮性を有する弾性体であることを特徴とす
る。
【0015】請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請
求項6の何れか1項に記載のタイヤにおいて、前記修正
パッチは、長尺状でかつ予め定めた所定重量毎に指標が
設けてある長尺体から分離されたパッチであることを特
徴とする。
【0016】請求項8に記載の発明は、請求項1乃至請
求項7の何れか1項に記載のタイヤにおいて、前記修正
パッチは、長尺状でかつ予め定めた所定重量毎に切断可
能な断絶部を有する長尺体から分離されたパッチである
ことを特徴とする。
【0017】請求項9に記載の発明のホイールは、重量
アンバランスを修正するためのアンバランス修正量の大
きさに相当する重量の修正パッチを、軽点位置を略中心
とするリム外周面に沿った所定範囲内で分布させて固定
している。
【0018】請求項10に記載の発明のタイヤとホイー
ルの組立体は、タイヤ及びホイールの少なくとも一方の
重量アンバランスを修正するためのアンバランス修正量
の大きさに相当する修正パッチを、軽点位置を略中心と
しかつタイヤ周方向の長さがタイヤ接地範囲のタイヤ周
方向の長さより長いタイヤ内面の所定範囲内、及びリム
外周面に沿った所定範囲内の少なくとも一方に分布させ
て固定している。
【0019】請求項1のタイヤは、重量アンバランスを
修正するためのアンバランス修正量の大きさに相当する
重量の修正パッチを、軽点位置を略中心としかつタイヤ
周方向の長さがタイヤ接地範囲のタイヤ周方向の長さよ
り長い所定範囲内に分布させて固定する。これによっ
て、タイヤの接地している箇所に軽点位置が存在する場
合であっても、タイヤ周方向の長さがタイヤ接地範囲の
タイヤ周方向の長さより長い所定範囲内に修正パッチが
分布されているため、タイヤ接地範囲を超えた部分の修
正パッチが有効に機能する。また、タイヤの接地してい
ない箇所に軽点位置が存在する場合には、修正パッチが
分布されているため、修正パッチを1点集中にしたとき
のように遠心力によるタイヤ変形を招くことはない。
【0020】なお、軽点位置として、タイヤの重量アン
バランスの最軽点の位置は、タイヤを水平に置いて周上
での重量の偏り即ち重量アンバランスを測った時、最も
重量の偏りが大きい位置に対して180°反対側の位置
をいう。
【0021】前記修正パッチは、剥離や磨耗等の消耗を
避けるため、タイヤトレッド領域内のタイヤ内面に固定
することが好ましい。この修正パッチを分布させる所定
範囲は、軽点位置近傍に集中させる一点固定が簡便であ
るが、タイヤ回転時に修正パッチによる変形を生じさせ
ることになる。一方、修正パッチを分布させる所定範囲
を、180度のタイヤ中心角に対応するタイヤ周方向の
長さすなわちタイヤ中心からの仰角で180度を超えた
タイヤ周方向の範囲とすると、本来アンバランス修正量
の大きさに相当する重量で逆効果になることがある。こ
のため、前記所定範囲は、前記所定範囲のタイヤ周方向
の長さは、請求項2に記載したように、略90度のタイ
ヤ中心角に対応するタイヤ周方向の長さいかにすること
が好ましい。
【0022】なお、所定範囲内に分布させる修正パッチ
は、タイヤ周方向に延在させるものであるが、所定範囲
内には複数のパッチ断片により分布させてもよく、連続
した1つの修正パッチを分布させてもよい。また、タイ
ヤ中心角は、修正パッチが周方向に分布される時、タイ
ヤの回転軸上に交点を有する修正パッチの両端どうしの
挟角をいうものでもある。
【0023】タイヤは、通常、装着する車両等による荷
重が定められているが、最大荷重で使用されるのはまれ
である。そこで、請求項3に記載したように、前記タイ
ヤ接地範囲は、通常のタイヤ使用時荷重により発生する
接地範囲内と定めることが好ましい。また、この荷重
は、タイヤの適用規格として定められていることがあ
り、この場合のタイヤ接地範囲は、例えば、タイヤの規
格として定められた最大荷重の70%の荷重付与時に発
生する接地範囲内で定めることができる。
【0024】前記修正パッチは、タイヤ周方向に分布さ
せるので、タイヤの接地及び非接地の間で屈曲変形によ
る影響を抑制できるが、タイヤ幅方向に対しては効果が
薄い。そこで、請求項4に記載したように、前記修正パ
ッチを、タイヤ幅方向にさらに分布させる。これによ
り、タイヤ幅方向に対する前記屈曲変形による影響を抑
制できる。さらに作業性も向上する。
【0025】ところで、重量アンバランスの修正は、タ
イヤ幅方向の偏りを考慮する必要もある。そこで、請求
項5に記載したように、前記修正パッチを、タイヤ赤道
面を基準としてタイヤ幅方向に偏らせて分布させる。こ
れによって、タイヤ幅方向の偏りに対する重量アンバラ
ンスの修正をも行うことができる。
【0026】前記修正パッチは、タイヤ周方向に分布さ
せるので、タイヤの接地及び非接地の間で屈曲変形する
ので、請求項6に記載したように、修正パッチを、伸縮
性を有する弾性体を用いることが好ましい。弾性体とし
ては、ゴム等や伸縮性を有するプラスチックやウレタン
等の材質或いはそれらゴム等や材質との複合構造体より
なるものがある。
【0027】なお、前記修正パッチは、アンバランス修
正量の大きさに相当する重量で容易に製造するために、
請求項7に記載したように、長尺状でかつ予め定めた所
定重量毎に指標を設けてある長尺体から分離されたパッ
チであることが好ましい。また、容易に製造するため
に、請求項8に記載したように、前記修正パッチを、長
尺状でかつ予め定めた所定重量毎に切断可能な断絶部例
えば切り込み部やハッチング部を有させてある長尺体か
ら分離されたパッチであることが好ましい。
【0028】前記では、タイヤについて述べたが、タイ
ヤとリム組するためのホイールにも適用可能である。す
なわち、請求項9に記載したように、修正パッチを、ホ
イールの軽点位置を略中心とするリム外周面に沿った所
定範囲内で分布させて固定させれば、ホイールの重量ア
ンバランスを修正することができる。なお、ホイールは
使用バルブを装着した状態で用いることが好ましい。
【0029】また、タイヤ及びホイールの組立体にも適
用可能である。すなわち、請求項10にも記載したよう
に、タイヤ及びホイールの少なくとも一方の重量アンバ
ランスを修正するためのアンバランス修正量の大きさに
相当する修正パッチを、軽点位置を略中心としかつタイ
ヤ周方向の長さがタイヤ接地範囲のタイヤ周方向の長さ
より長いタイヤ内面の所定範囲内、及びリム外周面に沿
った所定範囲内の少なくとも一方に分布させて固定すれ
ば、重量アンバランスが修正されたタイヤとホイールの
組立体を容易に得ることができる。例えば、タイヤ及び
ホイール共に、重量アンバランス最小状態で互いにリム
組されるため、リム組状態での「動的バランス」は殆
ど、タイヤ及びホイールそれぞれの重量バランスの偏り
の巾方向位置の違いから来るタイヤまたはホイールの巾
方向に作用する偶力運動を抑制するために必要な僅かな
バランスウェイトだけで済むようになる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態の一例を詳細に説明する。
【0031】図1は、タイヤ10を示したものであり、
図1(A)は表側側面図、図1(B)はI−I断面図で
ある。図中、Cは回転中心、CLはタイヤ10の赤道面
(幅方向中心面)を示している。
【0032】図2は、タイヤ10と、ホイール40とを
組み立てた組立体50を示したものであり、図2(A)
はタイヤの赤道面の断面付近図(図2(B)のII−II断
面に相当)、図2(B)は回転中心Cを通過する垂直面
による組立体50の断面図である。なお、ここでは、ホ
イール40単体では重量の偏りがないものとする。
【0033】本実施の形態では、周知のバランサー(図
示省略)によって、タイヤ10の静アンバランス量及び
軽点の位置が計測される。そして、計測結果から、静ア
ンバランス量を修正するための静アンバランス修正量n
を求める。本実施の形態では、タイヤ10を水平に置い
て周上での重量の偏りすなわち重量アンバランスを計測
したときに、最も重量の偏りが大きい位置20に対して
180度反対側の位置を軽点(最軽点)としている。ま
た、この軽点に重量の偏りが解消されるに見合った重量
の錘を付与すれば、タイヤの重量アンバランス(この場
合、静アンバランス)が解消されるので、これを静アン
バランス修正量nとする。そして、このタイヤ10に
は、軽点の位置に軽点マーク22が付与される。
【0034】なお、上記最も重量の偏りが大きい位置2
0は、タイヤ10の赤道面CL上に求めることができ、
その赤道面CL上におけるアンバランス量を求めて静ア
ンバランス修正量nとしてもよい。
【0035】次に、上記で求めた静アンバランス修正量
nに相当する重量の修正パッチ30を作成する。この修
正パッチ30は、伸縮性を必要とするため、本実施の形
態では、ゴムを採用する。また、修正パッチ30は、作
成を容易とするため、テープ状(長尺状)に形成され、
所定重量毎に重量マークが施してあると共に、切断可能
な着るミシン目等の切り込みが施されている。このよう
にして作成された修正パッチを、軽点22を中心として
所定中心角θ(本実施の形態では、90度)の範囲内に
分布するようにタイヤトレッド領域内のタイヤ内面12
に固定する。
【0036】ここで、修正パッチ30を分布させる範囲
の決定について説明する。図2(A)に示すように、組
立体50に所定荷重が付加されると、タイヤ10は付加
された荷重に見合う所定範囲Xだけ接地する。このタイ
ヤ接地範囲X内に納まる長さの修正パッチ30であると
きは、静アンバランス量を修正する効果はない。
【0037】そこで、修正パッチ30の長さを、タイヤ
接地範囲Xを超えた長さに設定する。このタイヤ接地範
囲Xを超えた長さを設定するための中心角θは、タイヤ
回転時の遠心力の影響を極力周方向に分散させて、該パ
ッチの重量に起因する局部的なタイヤの外径膨張歪変形
を抑制するために、0<θ<180°の範囲で分散させ
る事が好ましく、作業性等を考慮すれば、θ=90°が
好ましい。また、通常荷重によるタイヤ接地範囲Xは概
ね90度の中心角θを超えることはない。このため、本
実施の形態では、90度の中心角θで挟まるタイヤ内面
の長さで設定する。このように、タイヤ周方向の長さが
タイヤ接地範囲のタイヤ周方向の長さより長い所定範囲
内に分布させて固定すれば、タイヤの接地している箇所
に軽点位置が存在する場合であっても、タイヤ接地範囲
を超えた部分の修正パッチ30が有効に機能する。
【0038】また、図3(A)に示すように、修正パッ
チを1点集中させると、回転時に発生する遠心力によっ
てタイヤ変形を招くことになる。本実施の形態では、修
正パッチが分布されているため、修正パッチ30を1点
集中にしたときのように遠心力によるタイヤ変形を招く
ことはない。なお、90度の中心角θの範囲内であれば
連続的に修正パッチ30を固定しなくとも、図3(B)
に示すように、2つに分離すればよく、この場合にも同
様の効果がある。
【0039】図4には、タイヤ内面に固定する修正パッ
チ30の形態を示した。図4(A)に示すように、赤道
面CL上に相当するタイヤ内面の位置に、修正パッチ3
0を分布固定すれば、静アンバランスを修正することが
できる。この分布範囲は、図4(B)に示すように、修
正パッチ片32を複数分布させてもよい。また、図4
(D)に示すように、傾けてもよい。
【0040】ここで、図4(C)に示すように、赤道面
CL上に相当するタイヤ内面の位置からタイヤ幅方向の
何れか一方に修正パッチ30を偏らせて固定することが
できる。この場合、動バランスを抑制する位置、すなわ
ち赤道面CLからタイヤ幅方向に偏りかつ位相が略18
0度ずれた2カ所の各々に修正パッチを固定すれば、動
バランスを修正することができる。
【0041】次に、ホイール40単体で重量の偏りが存
在する場合を説明する。図5は、ホイール40を示した
ものである。図中、42はリム、44はリム42のフラ
ンジ、46はリム42のホイールドロップセンタを示し
ている。
【0042】上記タイヤ10と同様に、周知のバランサ
ー(図示省略)によって、ホイール40の静アンバラン
ス量及び軽点の位置が計測される。そして、計測結果か
ら、静アンバランス量を修正するための静アンバランス
修正量mを求める。そして、このホイール40には、軽
点の位置に軽点マーク48が付与される。
【0043】次に、上記で求めた静アンバランス修正量
mに相当する重量の修正パッチ34を作成する。作成さ
れた修正パッチ34を、軽点48を中心としてリム外周
面に沿った所定範囲内であるリム42のホイールドロッ
プセンタ46に固定する。このようにして、ホイール4
0の重量アンバランスが解消されることになる。
【0044】なお、修正パッチ34の固定位置は、ホイ
ールドロップセンタ46に限定されるものではなく、リ
ム外周面でかつ軽点48を含む位置であればいずれの位
置でもよい。
【0045】また、ホイール40単体では重量の偏りが
存在しない場合には、タイヤ10の重量アンバランスを
解消するため、タイヤ10のアンバランス修正量nに相
当するアンバランス量mとしてホイール40に修正パッ
チを付与してもよい。
【0046】さらに、ホイール40単体で重量の偏りが
存在する場合に、タイヤ10側で修正してもよい。すな
わち、図6に示すように、タイヤ10側のタイヤトレッ
ド領域内のタイヤ内面に予め修正パッチ30を固定して
おき、ホイール40の軽点48を中心として90度の中
心角θの範囲内に修正パッチ30が分布するようにタイ
ヤ10とホイール40とを組み立てればよい。
【0047】このように、本実施の形態によれば、タイ
ヤ及びホイール共に、重量アンバランス最小状態で互い
にリム組するため、リム組状態での「動的バランス」は
殆ど、タイヤ及びホイールそれぞれの重量バランスの偏
りの巾方向位置の違いによるタイヤまたはホイールの巾
方向に作用する偶力運動を抑制するために必要な僅かな
錘(バランスウェイト)だけで済むようになる。従っ
て、最終的に付与する錘を小さくすることができ、錘の
総量を少なくすることができる。この錘(バランスウェ
イト)は、鉛や鉄等の金属を用いることができる。
【0048】なお、本発明者は、本実施の形態によるア
ンバランス修正されたタイヤ及びホイールの組立体につ
いて実験を行い、次の結果を得た。
【0049】同一タイヤ及びホイールを、組合わせサン
プル数N=10について、従来方式で、タイヤの最軽点
をホイールのバルブ位置に合わせてリム組し、動的バラ
ンスを測定した測定結果と、本発明の実施の形態に基づ
いて予めタイヤ及びホイールの各々の重量アンバランス
を重量修正パッチにより修正したタイヤとホイールをリ
ム組し、動的アンバランスを測定した測定結果を比較し
た実験を行った。この結果、動的アンバランス修正に要
したタイヤとホイールの1セット当りの鉛バランスウェ
イトの重量は、本発明の実施の形態に関して従来方式の
場合に比べて平均30%以上軽減することができること
を確認した。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、タ
イヤ及びホイールの少なくとも一方の重量アンバランス
を修正するためのアンバランス修正量の大きさに相当す
る修正パッチを、軽点位置を略中心としてタイヤ周方向
の長さがタイヤ接地範囲のタイヤ周方向の長さより長い
タイヤ内面の所定範囲内やリム外周面に沿った所定範囲
内に分布させて固定するので、容易に重量アンバランス
を修正することができる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】タイヤを示すイメージ図である。
【図2】接地状態のタイヤを示すイメージ図である。
【図3】タイヤの回転時に生じる変形を説明するための
説明図である。
【図4】タイヤに固定する修正パッチの配置を示す線図
である。
【図5】ホイールを示す線図である
【図6】タイヤとホイールの組み立て体を示す線図であ
【符号の説明】
10 タイヤ 30 修正パッチ 32 修正パッチ片 34 修正パッチ 40 ホイール 50 組立体

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量アンバランスを修正するためのアン
    バランス修正量の大きさに相当する重量の修正パッチ
    を、軽点位置を略中心としかつタイヤ周方向の長さがタ
    イヤ接地範囲のタイヤ周方向の長さより長い所定範囲内
    に分布させて固定したタイヤ。
  2. 【請求項2】 前記所定範囲のタイヤ周方向の長さを、
    略90度のタイヤ中心角に対応するタイヤ周方向の長さ
    以下にしたことを特徴とする請求項1に記載のタイヤ。
  3. 【請求項3】 前記タイヤ接地範囲は、通常のタイヤ使
    用時荷重による接地範囲内であることを特徴とする請求
    項1または2に記載のタイヤ。
  4. 【請求項4】 前記修正パッチは、タイヤ幅方向にさら
    に分布させることを特徴とする請求項1乃至請求項3の
    何れか1項に記載のタイヤ。
  5. 【請求項5】 前記修正パッチは、タイヤ赤道面を基準
    としてタイヤ幅方向に偏らせて分布させることを特徴と
    する請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のタイ
    ヤ。
  6. 【請求項6】 前記修正パッチは、伸縮性を有する弾性
    体であることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れ
    か1項に記載のタイヤ。
  7. 【請求項7】 前記修正パッチは、長尺状でかつ予め定
    めた所定重量毎に指標が設けてある長尺体から分離され
    たパッチであることを特徴とする請求項1乃至請求項6
    の何れか1項に記載のタイヤ。
  8. 【請求項8】 前記修正パッチは、長尺状でかつ予め定
    めた所定重量毎に切断可能な断絶部を有する長尺体から
    分離されたパッチであることを特徴とする請求項1乃至
    請求項7の何れか1項に記載のタイヤ。
  9. 【請求項9】 重量アンバランスを修正するためのアン
    バランス修正量の大きさに相当する重量の修正パッチ
    を、軽点位置を略中心とするリム外周面に沿った所定範
    囲内で分布させて固定したホイール。
  10. 【請求項10】 タイヤ及びホイールの少なくとも一方
    の重量アンバランスを修正するためのアンバランス修正
    量の大きさに相当する修正パッチを、軽点位置を略中心
    としかつタイヤ周方向の長さがタイヤ接地範囲のタイヤ
    周方向の長さより長いタイヤ内面の所定範囲内、及びリ
    ム外周面に沿った所定範囲内の少なくとも一方に分布さ
    せて固定したタイヤとホイールの組立体。
JP10057258A 1998-03-09 1998-03-09 タイヤ、ホイール、及びタイヤとホイールの組立体 Pending JPH11254921A (ja)

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