JP2000171323A - タイヤホイールアッセンブリのアンバランス修正組立方法およびタイヤホイールアッセンブリ - Google Patents

タイヤホイールアッセンブリのアンバランス修正組立方法およびタイヤホイールアッセンブリ

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JP2000171323A
JP2000171323A JP10348320A JP34832098A JP2000171323A JP 2000171323 A JP2000171323 A JP 2000171323A JP 10348320 A JP10348320 A JP 10348320A JP 34832098 A JP34832098 A JP 34832098A JP 2000171323 A JP2000171323 A JP 2000171323A
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wheel
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imbalance
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Hidemi Ichinose
英美 一瀬
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バランスウエイトを使用しない簡単な方法で
アンバランスを修正でき、かつホイールの外観性を損な
わないタイヤホイールアッセンブリのアンバランス修正
組立方法およびタイヤホイールアッセンブリを提供する
ことを課題とする。 【解決手段】 アンバランスの存在するタイヤ3とアン
バランスの存在するホイール1の組立方法において、タ
イヤ静バランスの軽点とホイール静バランスの重点また
はタイヤ静バランスの重点とホイール静バランスの軽点
を位相合わせして、タイヤ3とホイール1を組み立て、
バランスウエイトによる調整を行わないでタイヤホイー
ルアッセンブリ5のアンバランスを低減することを特徴
とするタイヤホイールアッセンブリのアンバランス修正
組立方法とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤホイールア
ッセンブリのアンバランスを修正する組立方法およびア
ンバランスが修正されたタイヤホイールアッセンブリに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のタイヤホイールアッセンブリ
は、タイヤおよびホイールを高精度に製造しても、重量
分布等に不均一性が存在する。タイヤホイールアッセン
ブリの重量分布の均一性は、バランスと呼ばれ、静バラ
ンスと動バランスがある。また、バランスがとれていな
い場合、静アンバランスおよび動アンバランスと呼ばれ
る。静アンバランスは、回転軸まわりの周方向の重量分
布の不均一性で、静止状態のときにも存在する。静アン
バランスによって、走行時に上下方向の振動を発生させ
る。他方、動アンバランスは、回転軸方向の重量分布の
不均一性で、走行状態のときに発生する。なお、動アン
バランスは、静アンバランスが要因の1つである。動ア
ンバランスによって、走行時に上下左右方向の振動を発
生させ、ステアリングシミー等の原因となる。なお、タ
イヤホイールアッセンブリの半径方向の荷重の変動成分
であるラジアルフォースバリエーション(以下、RFV
と記載する)が、10kg以下であれば、静アンバラン
スが低減するとともに、動アンバランスの上下方向の振
動も低減する。RFVは、タイヤを車軸と路面の間の距
離を一定にして転がしたとき接地面に発生する力の変動
のうちタイヤの半径方向の成分であり、タイヤの縦振れ
が大きいと大きくなる。
【0003】従来、タイヤホイールアッセンブリのアン
バランスを修正するために、ホイールのリム部に鉛等の
バランスウエイトを取り付ける。その方法は、まず、タ
イヤのRFVの最大点とホイールのラジアルランアウト
(縦振れ)の最小点を一致させて、タイヤとホイールを
組み立て、タイヤ内に空気を注入する。次に、アンバラ
ンス計測器(以下、バランサーと記載する)で、組み立
て後のタイヤホイールアッセンブリのアンバランス量と
アンバランス位置(角度)を測定する。続いて、アンバ
ランス位置に対応するホイールのリム部に、アンバラン
ス量に相当するバランスウエイト(鉛等)を取り付け
る。最後に、バランサーで再度測定し、静アンバランス
が7g以下、動アンバランスが20g以下であることを
確認する。
【0004】図3に従来のバランスウエイトを取り付け
た時のタイヤホイールアッセンブリの(a)正面図およ
び(b)側断面図を示す。タイヤホイールアッセンブリ
15は、アンバランスが存在するホイール11とアンバ
ランスが存在するタイヤ13を組み立て、前記方法によ
りアンバランスが修正されたものである。そのため、タ
イヤホイールアッセンブリ15は、ホイール11の外側
のリム部11aおよび内側のリム部11bに、バランス
ウエイト12a,12bを各々取り付けてある。バラン
スウエイト12aは、ホイール11の外側のリム部11
aに取り付けてあるため、ホイール11からはみ出し、
かつ外部から見える状態である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記のように、従来の
タイヤホイールアッセンブリのアンバランス修正方法
は、多工程かつ煩雑な作業であるため、非常に工数を要
する。また、ホイールにバランスウエイトを取り付ける
ため、ホイールの外観性を損なう。さらに、走行中にバ
ランスウエイトが落下して、再度、アンバランスが発生
することもある。しかも、通常、バランスウエイトとし
て鉛を使用しているので、環境への悪影響もある。
【0006】そこで、本発明の課題は、バランスウエイ
トを使用しない簡単な方法でアンバランスを修正でき、
かつホイールの外観性を損なわないタイヤホイールアッ
センブリのアンバランス修正組立方法およびタイヤホイ
ールアッセンブリを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決した本発
明に係るタイヤホイールアッセンブリのアンバランス修
正組立方法は、アンバランスの存在するタイヤとアンバ
ランスの存在するホイールの組立方法において、タイヤ
静バランスの軽点とホイール静バランスの重点またはタ
イヤ静バランスの重点とホイール静バランスの軽点を位
相合わせして、前記タイヤと前記ホイールを組み立て、
バランスウエイトによる調整を行わないでタイヤホイー
ルアッセンブリのアンバランスを低減することを特徴と
する。この組立方法によれば、作業工数が低減するとと
もに、アンバランスも低減させることができる。さら
に、バランスウエイトを使用しないので、ホイールの外
観性を損なわない。
【0008】また、前記タイヤホイールアッセンブリの
アンバランス修正組立方法において、前記位相合わせを
所定の角度範囲以内で行うことを特徴とする。さらに、
その所定の角度範囲以内を90°以内とすることを特徴
とする。位相合わせの角度範囲を限定することによっ
て、ホイール側のアンバランスとタイヤ側のアンバラン
スを効果的に相殺することができる。
【0009】前記課題を解決した本発明に係るタイヤホ
イールアッセンブリは、アンバランスの存在するタイヤ
とアンバランスの存在するホイールを組み立てたタイヤ
ホイールアッセンブリにおいて、タイヤ静バランスの軽
点とホイール静バランスの重点またはタイヤ静バランス
の重点とホイール静バランスの軽点を位相合わせして、
前記タイヤと前記ホイールを組み立て、バランスウエイ
トによる調整を行わないでアンバランスを低減したこと
を特徴とする。このタイヤホイールアッセンブリは、バ
ランスウエイトをホイールに取り付けずに、アンバラン
スの修正がされている。さらに、バランスウエイトが取
り付けされていないので、ホイールの外観性が損なわれ
ず、バランスウエイトの落下によるアンバランスの再発
生も生じない。
【0010】また、前記タイヤホイールアッセンブリに
おいて、前記位相合わせを所定の角度範囲以内で行うこ
とを特徴とする。さらに、その所定の角度範囲以内を9
0°以内とすることを特徴とする。位相合わせの角度範
囲を限定することによって、アンバランスの低減度合い
の大きいタイヤホイールアッセンブリとなる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るタイヤホイ
ールアッセンブリのアンバランス修正組立方法およびタ
イヤホイールアッセンブリの実施の形態を図面を参照し
て説明する。図1はアンバランス修正組立方法による組
み立て前の(a)ホイールの側面図と(b)タイヤの正
面図、図2はアンバランス修正組立方法による組み立て
後のタイヤホイールアッセンブリの斜視図である。
【0012】本発明に係るアンバランス修正組立方法
は、タイヤの静バランスの軽点とホイールの静バランス
の重点またはタイヤの静バランスの重点とホイールの静
バランスの軽点の位相を合わせて、タイヤとホイールを
組み立てる。すなわち、タイヤとホイールの重さの偏り
の最大点と最小点の位相を合わせ、相対的に偏りをキャ
ンセルする。なお、組み立て後にバランスウエイトによ
るアンバランスの修正を行わないので、前記タイヤおよ
びホイールは、組み立て前に所定条件を満たしたものを
使用する。また、本発明に係るタイヤホイールアッセン
ブリは、前記アンバランス修正組立方法によって、組み
立てられたタイヤホイールアッセンブリである。
【0013】タイヤの静バランスの軽点(または重点)
とは、タイヤをタイヤバランサ−によって測定した場
合、タイヤの重量分布の軽い部分(または重い部分)と
して指示される点である。他方、ホイールの静バランス
の重点(または軽点)とは、ホイールをホイールバラン
サーによって測定した場合、ホイールの重量分布の重い
部分(または軽い部分)として指示される点である。
【0014】まず、アンバランス修正組立方法で使用す
るタイヤについて説明する。タイヤは、ドーナツ状の単
純な形状をしているが、繊維、スチールワイヤー、ゴム
等からなる複合材料製品であり、大部分が人手によって
成形される。そのため、タイヤは、剛性、寸法および重
量において不均一性が存在する。なお、タイヤの均一性
は、ユニフォーミティと呼ばれる。
【0015】タイヤの均一性の中で重量の均一性は、タ
イヤのバランス(タイヤの重量分布)と同一である。ま
た、寸法の均一性は、タイヤのランアウト(タイヤの回
転時の振れ)と同一である。したがって、通常、ユニフ
ォーミティは、剛性の均一性を代表し、フォースバリエ
ーションを指す。なお、タイヤのバランスがとれていな
い場合、タイヤアンバランスと呼ばれ、タイヤ静アンバ
ランスとタイヤ動アンバランスがある。
【0016】使用するタイヤの所定条件について説明す
る。まず、所定条件の1つとして、タイヤ静アンバラン
スを、走行中にアンバランスによる影響が出ない程度で
ある30g以下とする。なお、タイヤ静アンバランスを
30g以下とすることも重要であるが、タイヤの表面お
よび裏面において同じ角度位置にアンバランスが存在す
ることがより重要である。
【0017】さらに、タイヤホイールアッセンブリのR
FVを10kgの規格値内とするために、タイヤ単品の
RFVを8kg以下とする。なお、タイヤ単品のRFV
は、タイヤの縦振れであるラジアルランアウト(以下、
RROと記載する)と密接に関係する。タイヤのRFV
を小さくするためには、タイヤのRROを小さくするこ
とが重要である。
【0018】この所定条件を満たしたタイヤには、タイ
ヤ静バランスの軽点または重点を示す目印を付す。この
目印は、ホイール静バランスの重点または軽点と位相合
わせする際に、簡単に位相合わせ位置を確認できるよう
にするためのものである。
【0019】この目印を付すために、まず、タイヤバラ
ンサーによって、静アンバランス量と静アンバランス位
置(角度)を測定する。静アンバランス位置としてタイ
ヤ静バランスの軽点とする場合は、タイヤの重量分布に
おいて軽い部分としてタイヤバランサーが指示する点を
軽点とする。また、静アンバランス位置としてタイヤ静
バランスの重点とする場合は、タイヤの重量分布におい
て重い部分としてタイヤバランサーが指示する点を重点
とする。ちなみに、タイヤ静バランスの軽点とタイヤ静
バランスの重点は、位相が180°異なる位置関係にあ
る。
【0020】次に、タイヤに付すタイヤ静バランスの軽
点(または重点)の目印として、シール等をタイヤに貼
り付ける。図1の(b)に示すように、静バランスの軽
点(または重点)に対応するタイヤ3のサイドウオール
部3aに、軽点シール4(または重点シール)を貼り付
ける。なお、軽点シール4(または重点シール)は、静
アンバランス量によって色分けする。例えば、静アンバ
ランス量が10g以下のとき青色とし、11g以上20
g以下のとき黄色とし、21g以上30g以下のとき赤
色とする。
【0021】アンバランス修正組立方法で使用するホイ
ールについて説明する。ホイールは、スチールやアルミ
ニウム等を材料としてダイカスト装置で製造される。な
お、ホイールも、高精度に製造しても、重量分布等に不
均一性が存在する。
【0022】なお、ホイールの重量の均一性は、ホイー
ルのバランス(ホイールの重量分布)と呼ばれる。ま
た、ホイールのバランスがとれていない場合、ホイール
アンバランスと呼ばれ、ホイール静アンバランスとホイ
ール動アンバランスがある。
【0023】使用するホイールの所定条件について説明
する。所定条件の1つとして、ホイール静アンバランス
を、走行中にアンバランスによる影響が出ない程度で、
かつタイヤ静アンバランスの所定条件に対応させて30
g以下とする。
【0024】さらに、タイヤホイールアッセンブリのR
FVを10kgの規格値内とするために、ホイールの縦
振れであるラジアルランアウト(以下、RROと記載す
る)のアベレージランアウトを、アルミホイールの場合
には0.1mm以下とし、スチールホイールの場合には
0.5mm以下とする。
【0025】この所定条件を満たしたホイールには、ホ
イール静バランスの重点または軽点を示す目印を付す。
この目印は、タイヤ静バランスの軽点または重点と位相
合わせする際に、簡単に位相合わせ位置を確認できるよ
うにするためのものである。
【0026】目印を付すために、まず、ホイールバラン
サーによって、静アンバランス量と静アンバランス位置
(角度)を測定する。静アンバランス位置としてホイー
ル静バランスの重点とする場合は、ホイールの重量分布
において重い部分としてホイールバランサーが指示する
点を重点とする。また、静アンバランス位置としてホイ
ール静バランスの軽点とする場合は、ホイールの重量分
布において軽い部分としてホイールバランサーが指示す
る点を軽点とする。ちなみに、ホイール静バランスの重
点とホイール静バランスの軽点は、位相が180°異な
る位置関係にある。
【0027】次に、ホイールに付すホイール静バランス
の重点(または軽点)の目印として、シール等をホイー
ルに貼り付ける。図1の(a)に示すように、静バラン
スの重点(または軽点)に対応するホイール1のリム部
1aに、重点シール2(または軽点シール)を貼り付け
る。なお、重点シール2(または軽点シール)は、静ア
ンバランス量によって色分けする。この色分けは、タイ
ヤ3に貼り付けた軽点シール4の色分けと対応させる。
例えば、静アンバランス量が10g以下のとき青色と
し、11g以上20g以下のとき黄色とし、21g以上
30g以下のとき赤色とする。
【0028】重点シール2(または軽点シール)と軽点
シール4(または重点シール)の貼り付け位置および色
分けによって、ホイール静バランスの重点とタイヤ静バ
ランスの軽点(またはホイール静バランスの軽点とタイ
ヤ静バランスの重点)の位相合わせが簡単な作業とな
る。
【0029】前記したように、タイヤ静アンバランス量
を最大30g、ホイール静アンバランス量を最大30g
と規定し、タイヤ静アンバランス位置およびホイール静
アンバランス位置を特定しておく。そして、タイヤとホ
イールを組み立てる段階で、タイヤ静バランスの軽点と
ホイール静バランスの重点(またはホイール静バランス
の軽点とタイヤ静バランスの重点)を位相合わせして、
タイヤおよびホイールの静アンバランスを相殺する。な
お、タイヤの製造時の精度が向上して、タイヤ静アンバ
ランスの最大値を小さくできれば、ホイール静アンバラ
ンスの最大値も対応させて小さくする。
【0030】図1および図2を参照して、ホイール1と
タイヤ3のアンバランス修正組立方法について説明す
る。前記説明したように、ホイール1は、ホイール静バ
ランスの重点に、重点シール2を貼り付けてある。ま
た、この重点シール2は、3色に色分けしてある。他
方、タイヤ3は、タイヤ静バランスの軽点に、軽点シー
ル4を貼り付けてある。また、この軽点シール4も、重
点シール2に対応させて、3色に色分けしてある。
【0031】まず、ホイール1とタイヤ3の静アンバラ
ンス量を同程度とするために、重点シール2と軽点シー
ル4の色が一致するホイール1とタイヤ3を用意する。
【0032】次に、ホイール1とタイヤ3のアンバラン
ス位置の位相を合わせるために、重点シール2と軽点シ
ール4の貼り付け位置を合わせて、ホイール1とタイヤ
3を組み立てる。そして、タイヤ3内に空気を注入す
る。このとき、ホイール1のリム部1aとタイヤ3との
嵌合部分において、隙間を無くすように組み立てる。こ
の隙間が少ないほど、タイヤ3の真円性が良くなり、R
FVが減少する。それによって、タイヤホイールアッセ
ンブリ5のRFVを、10kg未満とする。
【0033】この位相合わせによって、ホイール静アン
バランスとタイヤ静アンバランスを相殺し、タイヤホイ
ールアッセンブリ5としてのアンバランスを低減する。
相対的に重さの偏りをキャンセルするため、ホイール静
バランスの重点とタイヤ静バランスの軽点の位相のズレ
を0°で組み立てるのが一番効果的である。しかし、実
際、組立作業の段階では、位相合わせにズレが生じる場
合がある。また、ホイール1やタイヤ3の重量分布の不
均一性は、一点に集中しているのではなく、ホイール1
またはタイヤ3の全体に対して重い部分または軽い部分
があるということである。そのため、位相を合わせる場
合、組み立ての作業性やアンバランス位置の精度を考慮
すると、ある程度の位相を合わせる角度範囲を許容する
必要がある。そこで、組み立て時に、効果的にアンバラ
ンスを低減できる所定の角度範囲以内(例えば、30°
以内)を設定しておき、位相合わせを行う。なお、この
所定の角度範囲が最大90°以内なら、相対的に重さの
偏りを相殺することができ、アンバランスの低減効果が
得られる。所定の角度範囲が90°を越えると、重さの
偏りの相殺効果が得られなくなる。
【0034】前記のように、所定の角度範囲は、組み立
ての作業効率、ホイール1やタイヤ3の製造精度、組み
立て後のアンバランスの低減度合い等を総合的に判断
し、設定する。このとき、所定の角度範囲を最大90°
以内とする。
【0035】続いて、組み立て後、バランサーによっ
て、タイヤホイールアッセンブリ5の動アンバランスと
静アンバランスを測定する。このとき、タイヤホイール
アッセンブリ5の静アンバランスは、ホイール1単品お
よびタイヤ3単品のときの静アンバランスが相殺され、
最大でも30gとなる。その結果、組み立て後に、バラ
ンスウエイトの取り付けによるアンバランスの調整を行
わなくてもよい。
【0036】静アンバランスが最大30g残留する理由
について説明する。タイヤ静バランスの軽点とホイール
静バランスの重点を位相合わせして組み立てることによ
って、ホイール1およびタイヤ3の単品のときの静アン
バランスが相殺され、組み立て後、タイヤホイールアッ
センブリ5の静アンバランスは低減する。しかも、組み
立て前、ホイール1およびタイヤ3の静アンバランスを
最大30gに規定しているので、組み立て後、静アンバ
ランスは最大でも30gとなる。例えば、ホイール1の
静アンバランスが0gで、タイヤ3の静アンバランスが
30gの場合、位相を合わせて組み立てたとき、タイヤ
ホイールアッセンブリ5の静アンバランスは30gとな
る。なお、静アンバランスを10g単位で色分けした重
点シール2および軽点シール4によって、色を一致させ
て組み立てるので、タイヤホイールアッセンブリ5の静
アンバランスは10g以下となる。
【0037】また、動アンバランスは、静アンバランス
がタイヤホイールアッセンブリ5に存在することが要因
の1つである。したがって、静アンバランスの低減に伴
って、動アンバランスも低減し、タイヤホイールアッセ
ンブリ5の振れが低減する。その結果、走行時の車体振
動が低減されるとともに、ステアリングシミーも低減す
る。さらに、タイヤホイールアッセンブリ5のRROの
レベルも向上する。
【0038】このアンバランス修正組立方法で組み立て
られたタイヤホイールアッセンブリ5は、位相合わせに
よって静アンバランスが低減するとともに、動アンバラ
ンスも低減する。また、バランスウエイトをホイール1
に取り付けないので、ホイール1の外観性を損なわな
い。そのため、アルミホイール等のデザイン性を確保で
きる。また、バランスウエイトを取り付けていないの
で、バランスウエイト落下によるアンバランスの再発生
は生じない。
【0039】前記アンバランス修正組立方法の説明では
タイヤ静バランスの軽点とホイール静バランスの重点を
位相合わせする方法として説明したが、タイヤ静バラン
スの重点とホイール静バランスの軽点を位相合わせし、
組み立てる方法でもよい。なお、この方法によって組み
立てられたタイヤホイールアッセンブリも、静アンバラ
ンスおよび動アンバランスが低減される。
【0040】以上、本発明は、前記の実施の形態に限定
されることなく、様々な形態で実施される。例えば、軽
点および重点の位置をシールで示したが、インク等のマ
ーキングによる別の目印、または目印が無くても組み立
て時にバランサーで静アンバランス位置および静アンバ
ランス量を測定してもよい。また、軽点シールおよび重
点シールを10g単位で3色に色分けしたが、色分けの
数を変えてもよい。また、タイヤおよびホイールの静ア
ンバランスの規格値を30g以下としたが、タイヤ単品
をより高精度に製造できれば、静アンバランスの規格値
を20g、10g以下等としてもよい。それによって、
ホイールとタイヤの組み立て後のアンバランスもより低
減する。また、タイヤおよびホイールに対する所定条件
において各値を設定したが、この値に限定されるもので
なく、タイヤおよびホイールの製造精度等を考慮して各
値を設定してよい。さらに、ホイールおよびタイヤに対
する所定条件を設けないで、タイヤ静バランスの軽点
(または重点)とホイール静バランスの重点(または軽
点)を位相合わせして、タイヤとホイールを組み立て
て、アンバランスを低減することもできる。
【0041】
【発明の効果】前記のように、本発明に係るタイヤホイ
ールアッセンブリのアンバランス修正組立方法は、タイ
ヤ静バランスの軽点とホイール静バランスの重点または
タイヤ静バランスの重点とホイール静バランスの軽点を
位相合わせして組み立てる1工程のみなので、作業工数
が低減する。また、バランスウエイトをホイールに取り
付けないので、作業が非常に簡単となるとともに、バラ
ンスウエイトの落下によるアンバランスの再発生も生じ
ない。また、位相合わせする際の角度範囲を設定するこ
とによって、効果的にアンバランスを低減することがで
きる。
【0042】また、本発明に係るタイヤホイールアッセ
ンブリは、アンバランスが組み立て時に修正されるの
で、バランスウエイトの取り付けによってアンバランス
を修正する必要がない。さらに、バランスウエイトをホ
イールに取り付けないので、ホイールの外観性を損なわ
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアンバランス修正組立方法による
組み立て前のホイールおよびタイヤである。 (a)ホイールの側面図である。 (b)タイヤの正面図である。
【図2】本発明に係るアンバランス修正組立方法による
組み立て後のタイヤホイールアッセンブリの斜視図であ
る。
【図3】従来のバランスウエイトを取り付けたときのタ
イヤホイールアッセンブリである。 (a)タイヤホイールアッセンブリの正面図である。 (b)タイヤホイールアッセンブリの側断面図である。
【符号の説明】
1・・・ホイール 3・・・タイヤ 5・・・タイヤホイールアッセンブリ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンバランスの存在するタイヤとアンバ
    ランスの存在するホイールの組立方法において、 タイヤ静バランスの軽点とホイール静バランスの重点ま
    たはタイヤ静バランスの重点とホイール静バランスの軽
    点を位相合わせして、前記タイヤと前記ホイールを組み
    立て、バランスウエイトによる調整を行わないでタイヤ
    ホイールアッセンブリのアンバランスを低減することを
    特徴とするタイヤホイールアッセンブリのアンバランス
    修正組立方法。
  2. 【請求項2】 前記位相合わせを所定の角度範囲以内で
    行うことを特徴とする請求項1に記載のタイヤホイール
    アッセンブリのアンバランス修正組立方法。
  3. 【請求項3】 前記所定の角度範囲以内を90°以内と
    することを特徴とする請求項2に記載のタイヤホイール
    アッセンブリのアンバランス修正組立方法。
  4. 【請求項4】 アンバランスの存在するタイヤとアンバ
    ランスの存在するホイールを組み立てたタイヤホイール
    アッセンブリにおいて、 タイヤ静バランスの軽点とホイール静バランスの重点ま
    たはタイヤ静バランスの重点とホイール静バランスの軽
    点を位相合わせして、前記タイヤと前記ホイールを組み
    立て、バランスウエイトによる調整を行わないでアンバ
    ランスを低減したことを特徴とするタイヤホイールアッ
    センブリ。
  5. 【請求項5】 前記位相合わせを所定の角度範囲以内で
    行うことを特徴とする請求項4に記載のタイヤホイール
    アッセンブリ。
  6. 【請求項6】 前記所定の角度範囲以内を90°以内と
    することを特徴とする請求項5に記載のタイヤホイール
    アッセンブリ。
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Cited By (4)

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