JP2936327B1 - タイヤとホイールの組み付け方法及び組み付け装置 - Google Patents

タイヤとホイールの組み付け方法及び組み付け装置

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JP2936327B1
JP2936327B1 JP10187753A JP18775398A JP2936327B1 JP 2936327 B1 JP2936327 B1 JP 2936327B1 JP 10187753 A JP10187753 A JP 10187753A JP 18775398 A JP18775398 A JP 18775398A JP 2936327 B1 JP2936327 B1 JP 2936327B1
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Abstract

【要約】 【課題】 車両装着時の振動の原因となるリム組み付け
タイヤのラジアルフォースバリエイションと重量アンバ
ランスを修正する錘の量とを最適化するためのタイヤと
ホイールの組み付け方法を提供する。 【解決手段】 タイヤとホイールを実際に組み付ける前
に、それぞれの静的アンバランス(ベクトルSt,S
w)と偶力(ベクトルCt,Cw)を用いて、各組み付
け位相における組み付けタイヤの動的アンバランスDU
を算出するとともに、タイヤの半径方向の力の変動FV
t及び縦ばね定数Koとホイールの半径方向の振れの変
動Rvwを用いて、各組み付け位相における組み付けタ
イヤのRFVを算出し、この算出結果に基づきDUとR
FVが所定の最適状態となる組み付け位相を導出し、導
出された組み付け位相でタイヤとホイールを組み付け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両装着時の振動
の原因となるリム組み付けタイヤのラジアルフォースバ
リエイションと重量アンバランスを修正する錘の量とを
最適化するための、タイヤとホイールの組み付け方法に
関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般
に、リム組み付けタイヤに重量アンバランスがあると、
車両装着時における振動の原因となる。そのため、従
来、かかる重量アンバランスを低減するために、タイヤ
をホイールのリムに組み付ける際に、タイヤの軽点マー
ク(タイヤが周方向でどこが軽いかを示すマーク)とホ
イールのバルブ位置とを合わせて組み付けることがあ
る。この場合、組み付け後に、リム組み付けタイヤの重
量アンバランスを測定し、ホイールのリム周面上にこの
重量アンバランスを打ち消すための修正錘を付けること
で、重量アンバランスをなくすことができる。
【0003】しかしながら、ホイールのバルブ位置が必
ずしも質量の重い点であるとは限らず、また、そうであ
ったとしても、静的アンバランスは最小化されるが動的
アンバランスは最適化されないため、大きな修正錘を必
要とする場合がある。このような大きな修正錘は、コス
トの上昇につながるのみならず、外観上の見栄えを損な
うことにもなる。
【0004】一方、タイヤは、ユニフォーミティと呼ば
れるその不均一性により、たわみ一定で転動させた際、
半径方向に作用する力が変動する。この半径方向の力の
変動の最大値と最小値の差は、ラジアルフォースバリエ
ーション(RFV)と呼ばれ、タイヤをホイールに組み
付けたリム組み付けタイヤにおいて、このRFVが大き
いと、車両走行時に振動が発生してしまう。
【0005】このRFVは、上記の重量アンバランスの
ように組み付け後に修正錘などで打ち消すことができな
いため、結局、従来は、まずリム組み付けタイヤのRF
Vを低減するために、タイヤのRFVをホイールの半径
方向の振れであるラジアルランアウト(RRO)で打ち
消すように組み付け、組み付け後に重量アンバランスを
測定して、この重量アンバランスを修正錘により修正す
ることが、一般的になされている。
【0006】しかしながら、この組み付け方法では、リ
ム組み付けタイヤのRFVは小さくなるが、重量アンバ
ランスを修正するための錘の量が大きくなってしまうこ
とがあり、外観及びコストの面で問題がある。
【0007】そこで、本発明は、車両装着時の振動の原
因となるリム組み付けタイヤのRFVと重量アンバラン
スを修正する錘の量とを最適化するためのタイヤとホイ
ールの組み付け方法及び組み付け装置を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のタイヤとホイー
ルの組み付け方法は、タイヤについて、その半径方向の
力の変動、縦ばね定数、静的アンバランスの大きさ及び
その周方向における位置、並びに偶力の大きさ及びその
周方向における位置を検出するとともに、ホイールにつ
いて、その半径方向の振れの変動、静的アンバランスの
大きさ及びその周方向における位置、並びに偶力の大き
さ及びその周方向における位置を検出し、検出されたタ
イヤの半径方向の力の変動と縦ばね定数、及びホイール
の半径方向の振れの変動を用いて、タイヤとホイールの
組み付け位相を所定の角度ずつ変更させながら、各組み
付け位相における組み付け状態でのラジアルフォースバ
リエイション(以下、RFVという。)を算出するとと
もに、検出されたタイヤとホイールの静的アンバランス
の大きさ及び位置と偶力の大きさ及び位置を用いて、タ
イヤとホイールの組み付け位相を所定の角度ずつ変更さ
せながら、各組み付け位相における組み付け状態での動
的アンバランスを算出し、この算出結果に基づいてRF
Vと動的アンバランスが所定の最適状態となる組み付け
位相を導出し、この導出された組み付け位相でタイヤを
ホイールのリムに組み付けることを特徴とする。
【0009】本発明のタイヤとホイールの組み付け装置
は、タイヤについて、その半径方向の力の変動、縦ばね
定数、静的アンバランスの大きさ及びその周方向におけ
る位置、並びに偶力の大きさ及びその周方向における位
置を検出するタイヤデータ検出手段と、ホイールについ
て、その半径方向の振れの変動、静的アンバランスの大
きさ及びその周方向における位置、並びに偶力の大きさ
及びその周方向における位置を検出するホイールデータ
検出手段と、検出されたタイヤの半径方向の力の変動と
縦ばね定数、及びホイールの半径方向の振れの変動を用
いて、タイヤとホイールの組み付け位相を所定の角度ず
つ変更させながら、各組み付け位相における組み付け状
態でのRFVを算出するとともに、検出されたタイヤと
ホイールの静的アンバランスの大きさ及び位置と偶力の
大きさ及び位置を用いて、タイヤとホイールの組み付け
位相を所定の角度ずつ変更させながら、各組み付け位相
における組み付け状態での動的アンバランスを算出する
算出手段と、この算出結果に基づいてRFVと動的アン
バランスが所定の最適状態となる組み付け位相を導出す
る組み付け位相導出手段と、この導出された組み付け位
相でタイヤをホイールのリムに組み付ける組み付け手段
とを備えることを特徴とする。
【0010】本発明によれば、タイヤとホイールを実際
に組み付ける前に、各組み付け位相における組み付けタ
イヤのRFVと動的アンバランスを同時にシュミレート
し、その結果に基いて組み付け位相を決定するので、R
FVと動的アンバランスの双方を最適化した状態にて組
み付けることができる。そのため、RFVに起因する振
動の発生を抑えつつ、修正錘をできるだけ小さくして外
観やコスト性を高めることができる。
【0011】請求項2の組み付け方法は、上記組み付け
位相の導出に際し、リム組み付けタイヤの動的アンバラ
ンスの大きさを所定の値以下に制限した下でRFVの大
きさが最小となるときの位相を、組み付け位相に決定す
ることを特徴とする。
【0012】この場合、修正錘による外観やコスト面で
の性能を所定レベルに保証しつつ、RFVに起因する振
動の発生を最小に抑えることができる。
【0013】請求項3の組み付け方法は、上記組み付け
位相の導出に際し、リム組み付けタイヤのRFVの大き
さを所定の値以下に制限した下で動的アンバランスの大
きさが最小となるときの位相を、組み付け位相に決定す
ることを特徴とする。
【0014】この場合、RFVに起因して発生する振動
のレベルを所定以下に保証しつつ、修正錘による外観や
コスト面での性能を高めることができる。
【0015】請求項4の組み付け方法は、上記タイヤを
ホイールに組み付けた後に、動的アンバランスの上記算
出結果に基づいて、ホイールのリム端面周上に修正錘を
付けることを特徴とする。
【0016】請求項4の方法であると、リム組み付け後
に動的アンバランスを測定する手間を省くことができ
る。
【0017】請求項6の組み付け装置は、上記最適状態
を指定する最適状態指定手段を備え、この最適状態指定
手段が、下記又はの最適状態の中からいずれか1つ
を指定するよう構成されていることを特徴とする。
【0018】 リム組み付けタイヤの動的アンバラン
スの大きさを所定の値以下に制限した下でRFVの大き
さが最小となる状態。
【0019】 リム組み付けタイヤのRFVの大きさ
を所定の値以下に制限した下で動的アンバランスの大き
さが最小となる状態。
【0020】
【発明の実施の形態】まず、本発明の基礎となる事項に
ついて説明する。
【0021】静的アンバランスと動的アンバランスと偶
力について図17,18を参照して説明する。
【0022】タイヤにある重量アンバランスがあると、
これによりタイヤには力F1とモーメントMが生じる。
この力F1とモーメントMは、アンバランス質量をm、
アンバランス質点の半径をr、タイヤ中心面(タイヤの
軸方向中心を通り、当該軸に直交する面)からのアンバ
ランス質点の距離をl、角速度をωとすると、下記式
(1)、(2)で表される。
【0023】F1=mrω2 (1) M=mrω2 l (2) これにより、タイヤ固有の値として、静的アンバランス
SUtと偶力Ctが、下記式(3)、(4)で与えられ
る。
【0024】SUt=mr (3) Ct=mrl/r0 0 (4) (ここで、r0 は設定リム半径、l0 は設定リム幅の1
/2である。) 静的アンバランスSUtは、タイヤ静止時に周方向のど
こが重いかという重量アンバランスであり、下記式
(5)によりリム周面上におけるベクトル量Stに換算
される。
【0025】 St=SUt/(2r0 )=mr/(2r0 ) (5) また、偶力Ctは、タイヤ回転時にその径方向に作用す
る力であって互いに平行で大きさが等しく反対向きに作
用する力であり、リム両端面周上に存在するベクトル量
として定義される。従って、車両装着時に外側に配され
るタイヤ外面側の偶力ベクトルCtoと、内側に配され
るタイヤ内面側の偶力ベクトルCtiは、下記式(6)
の関係にある。
【0026】 ベクトルCto=−ベクトルCti (6) 以上から、タイヤを回転させてはじめて発生する重量ア
ンバランスであるタイヤの動的アンバランスDUtは、
下記式(7)、(8)で求められる。
【0027】 ベクトルDUto=ベクトルSt+ベクトルCto (7) ベクトルDUti=ベクトルSt+ベクトルCti (8) ここで、ベクトルDutoは、リム端面周上におけるタ
イヤ外面側に存在する動的アンバランスであり、ベクト
ルDUtiは、リム端面周上におけるタイヤ内面側に存
在する動的アンバランスである。
【0028】これら静的アンバランス、偶力、動的アン
バランスの関係を図示すると、図17、図18のように
なる。
【0029】図17は、これらの関係を立体的に表した
ものであり、図18は平面的に表したものである。図1
7において、符号10はリムの外側の端面を、符号12
はリムの内側の端面を、符号14はリム両端面10,1
2に平行でかつタイヤ軸方向の中心点Oを通るリム中心
面をそれぞれ示している。
【0030】静的アンバランスSUtは、リム中心面1
4の円周上におけるある位置にベクトル量Stとして存
在する。偶力Ctは、タイヤ外面側の偶力Ctoがリム
外側端面10における円周上に静的アンバランスStと
ある位相差で存在し、タイヤ内面側の偶力Ctiがリム
内側端面12における円周上に外面側の偶力Ctoと1
80degの位相差で存在している。そして、静的アン
バランスのベクトルStとタイヤ外面側の偶力ベクトル
Ctoとの合成ベクトルである動的アンバランスのタイ
ヤ外面側のベクトルDUtoがリム外側端面10の円周
上に存在し、ベクトルStとタイヤ内面側の偶力ベクト
ルCtiとの合成ベクトルである動的アンバランスのタ
イヤ内面側のベクトルDUtiがリム内側端面12の円
周上に存在する。
【0031】なお、図17において各ベクトルの円は、
それぞれのベクトルの大きさを示している。また、Wt
oは、外側の動的アンバランスDUtoを打ち消すため
に要する修正錘の位置及び大きさを示しており、Wti
は、内側の動的アンバランスDUtiを打ち消すために
要する修正錘の位置及び大きさを示している。
【0032】以上説明したタイヤに関する重量アンバラ
ンスの関係は、ホイールにおいても同様に定義される。
すなわち、ホイールの静的アンバランスSUwのリム周
上におけるベクトル量Sw、ホイールの偶力Cwo,C
wi、ホイールの動的アンバランスDUwo,DUwi
は、それぞれ図17、図18におけるタイヤの各ベクト
ルSt,Cto,Cti,DUto,DUtiに対応し
ている。これらホイールの各ベクトルとタイヤの各ベク
トルは、同一リム周上における位置(即ち、タイヤ回転
軸からの距離(r0 )が一定の周面上における位置)及
び大きさで定められている。
【0033】次に、RFVについて説明する。
【0034】タイヤをたわみ一定で転動させたとき、そ
の半径方向に作用する力F2は、下記式(9)で表され
る。
【0035】 F2=(Ko+Kv)・(Ro+Rvt) (9) ここで、Koは、タイヤの縦ばね定数(定常分)であ
り、タイヤ剛性試験機により測定される。Kvは、タイ
ヤの縦ばね定数の変動分である。Roは、タイヤのたわ
み量(定常分)であり、ユニフォミティ測定機により測
定される。Rvtは、タイヤのたわみ変動量(半径方向
の振れ)、即ちラジアルランアウト(RRO)であり、
変位計により測定される。
【0036】上記式(9)を展開すると、 F2=Ko・Ro+Ko・Rvt+Kv・Ro+Kv・
Rvt となる。ここで、第1項Ko・Roは定常分であり、第
2項以降が半径方向の力の変動分FVtとなるが、第4
項は変動分同士の積で小さいので無視すると、タイヤの
半径方向の力の変動分FVtは、下記式(10)で表さ
れる。
【0037】 FVt=Ko・Rvt+Kv・Ro (10) ホイールのRROである半径方向の振れは変位計により
測定されるが、このホイールの半径方向の振れをRvw
とすると、タイヤとホイールの組み付け状態における半
径方向の力の変動分FVは、式(10)より、下記式
(11)で与えられる。
【0038】 FV=Ko・(Rvt+Rvw)+Kv・Ro =FVt+Ko・Rvw (11) この式(11)より、タイヤの半径方向の力の変動FV
t(ユニフォーミティ測定機で測定可)と、タイヤの縦
ばね定数Koと、ホイールの半径方向の振れの変動Rv
wが与えられれば、組み付け状態での半径方向の力の変
動FVが求められる。ここで、タイヤとホイールの組み
付け状態におけるRFVは、上記FVの最大値と最小値
の差として与えられるので、式(11)によりFVを算
出することで、組み付け状態でのRFVを算出すること
ができる。
【0039】なお、上記式(10)より、Kvは下記式
(12)で与えられる。
【0040】 Kv=(FVt−Ko・Rvt)/Ro (12) 上述したように、FVtとRoはユニフォミティ測定機
により、Koはタイヤ剛性試験機により、Rvtは変位
計によりそれぞれ計測できるので、上記式(12)から
Kvが求まる。そのため、これらの値と、変位計により
計測されるホイールの半径方向の振れRvwとを用い
て、下記式(13)により、タイヤとホイールの組み付
け状態における半径方向の力の変動分FVを求めてもよ
い。
【0041】 FV=Ko・(Rvt+Rvw)+Kv・Ro (13) なお、タイヤの半径方向の力の変動FVtは、図19に
示すような測定データとして与えられる。図19におい
て、グラフの実線は高次成分も含んだ波形そのものを示
しており、グラフの点線はそれをフーリエ解析した1次
成分である1次ハーモニックの波形を示している。タイ
ヤのRFVの大きさは、波形そのもののデータを用いた
場合はグラフ中のAとして、1次ハーモニックの波形を
用いた場合はBとして求められる。RFVの位相は、F
Vtが最大値をとるときの位相であり、波形そのものの
場合はaとして、1次ハーモニックの場合はbとして求
められる。本発明においては、波形そのものを用いて
も、1次ハーモニックを用いても、あるいは、1次と2
次の合成波形等、1次から数次の合成波形を用いてもよ
い。ホイールの半径方向の振れRvwについても同様で
ある。以下に説明する実施形態では1次ハーモニックを
用いている。なお、ホイールの半径方向の振れRvwに
ついては、内側と外側の双方について波形が得られる
が、通常その平均値を用いればよく、以下の実施形態で
も平均値を用いている。
【0042】以下に、本発明の実施形態に係るタイヤと
ホイールの組み付け方法を図1,2に基づいて説明す
る。
【0043】図1は、本発明の一実施形態におけるタイ
ヤとホイールの組み付け方法のフローチャートであり、
図2は、同組み付け方法によりタイヤとホイールを組み
付ける組み付け装置のブロック図である。
【0044】(1)まず、タイヤデータ検出手段20に
より、タイヤについて、その半径方向の力の変動FV
t、縦ばね定数Ko、ベクトルSt(静的アンバランス
SUtのリム周上におけるベクトル量Stの大きさ及び
リム周上における位置(位相))及びベクトルCt(偶
力Ctの大きさ及びリム端面周上における位置(位
相))を検出する。
【0045】また、ホイールデータ検出手段22によ
り、ホイールについて、その半径方向の振れの変動Rv
w、ベクトルSw(静的アンバランスSUwのリム周上
におけるベクトル量Swの大きさ及びリム周上における
位置(位相))及びベクトルCw(偶力Cwの大きさ及
びリム端面周上における位置(位相))を検出する。
【0046】検出には、(a)組み付け装置に設けられ
た計測手段によりタイヤとホイールについて各々単体で
計測する方法、(b)予めタイヤとホイールにバーコー
ド又はそれに類する情報表示手段により計測値を付して
おき、組み付け装置の読み取り手段によりこの情報を読
み取る方法、(c)電子メディアにより転送されたデー
タを読み取る方法などがある。
【0047】ここで、静的アンバランスと偶力について
は、タイヤとホイールのそれぞれについて、まず、動的
アンバランスDUt,DUwの大きさ及びリム端面周上
における位置(位相)を検出し、これからそれぞれの静
的アンバランス(ベクトルSt,Sw)と偶力(ベクト
ルCt,Cw)を算出することもできる。算出は、タイ
ヤであれば下記式(14),(15)を用いて、ホイー
ルについても同様の式を用いて行なう。
【0048】 ベクトルSt=(ベクトルDUto+ベクトルDUti)/2 (14) ベクトルCt=(ベクトルDUto−ベクトルDUti)/2 (15) (2)次に、算出手段24により、上記タイヤとホイー
ルの静的アンバランス(ベクトルSt,ベクトルSw)
及び偶力(ベクトルCt,ベクトルCw)を用いて、タ
イヤとホイールの組み付け位相を所定の角度ずつ変更さ
せながら、各組み付け位相における組み付け状態での動
的アンバランスDUを算出するとともに、タイヤの半径
方向の力の変動FVtと縦ばね定数Ko、及びホイール
の半径方向の振れの変動Rvwを用いて、タイヤとホイ
ールの組み付け位相を所定の角度ずつ変更させながら、
各組み付け位相における組み付け状態でのRFVを算出
する。
【0049】動的アンバランス(リム組み付けタイヤの
外面側の動的アンバランスDUo,内面側の動的アンバ
ランスDUi)の算出は、組み付け状態での静的アンバ
ランスをベクトルS、偶力をベクトルCとして、下記式
(16)〜(19)により演算することができる。
【0050】 ベクトルS=ベクトルSt+ベクトルSw (16) ベクトルC=ベクトルCt+ベクトルCw (17) ベクトルDUo=ベクトルS+ベクトルC (18) ベクトルDUi=ベクトルS−ベクトルC (19) 具体的には、タイヤとホイールの静的アンバランスSU
の位相をそれぞれ基準点(0deg)として、まず、両
者の基準点同士を合わせて組み付けたとした場合(0d
eg合わせ)の動的アンバランスDUを算出する。次い
で、タイヤの位相を固定したままホイールの位相を5d
eg進めて組み付けたとした場合(位相差5deg)の
動的アンバランスDUを算出する。このようにしてホイ
ールの位相を順次5degずつ進めて動的アンバランス
DUを算出していき、全周(位相差0〜360deg)
にて各組み付け位相における動的アンバランスDUを算
出する。
【0051】RFVの算出は、上記式(11)を用いて
なされる。具体的には、タイヤとホイールの静的アンバ
ランスSUの位相をそれぞれ基準点(0deg)とし
て、まず、両者の基準点同士を合わせて組み付けたとし
た場合(0deg合わせ)の半径方向の力の変動FVを
算出し、その最大値と最小値の差をとってRFVを求め
る。次いで、タイヤの位相を固定したままホイールの位
相を5deg進めて組み付けたとした場合(位相差5d
eg)のRFVを算出する。このようにしてホイールの
位相を順次5degずつ進めてRFVを算出していき、
全周(位相差0〜360deg)にて各組み付け位相に
おけるRFVを算出する。
【0052】(3)次いで、組み付け位相導出手段26
において、上記(2)の算出結果に基づき、動的アンバ
ランスDUとRFVとが予め指定された最適状態となる
組み付け位相を導出する。
【0053】最適状態としては以下の及びが挙げら
れる。これらは、ユーザーが、振動の発生と修正錘によ
る外観・コスト性とのいずれを重視するかによって、最
適状態指定手段28により上記(1)の検出前に予め指
定しておくようになっている。
【0054】 リム組み付けタイヤの外側の動的アン
バランスDUoの大きさを所定の値(例えば44g)以
下に制限した下でRFVの大きさが最小となる状態。
【0055】 リム組み付けタイヤのRFVの大きさ
を所定の値(例えば55N)以下に制限した下で外側の
動的アンバランスDUoの大きさが最小となる状態。
【0056】の最適状態における位相差を組み付け位
相として決定すると、外側の修正錘Woの大きさを限度
値以下に規制しつつRFVの大きさを最小にすることが
できるので、外観性能を所定レベルに保証しつつ、RF
Vに起因する振動の発生を最小に抑えることができる。
【0057】の最適状態における位相差を組み付け位
相として決定すると、RFVに起因して発生する振動の
レベルを所定以下に保証しつつ、修正錘による外観性能
を高めることができる。
【0058】なお、上記及びにおいては、動的アン
バランスとして、外側DUoを対象としているが、内側
の動的アンバランスDUiを対象としてもよく、また、
両者の合計(DUo+DUi)を対象としてもよい。両
者の合計(DUo+DUi)を対象とすると、修正錘の
合計量を最適化することができ、特にコスト面で優れ
る。
【0059】また、RFVの値によらず動的アンバラン
スDUのみを最小にするモードや、動的アンバランスD
Uの値によらずRFVの大きさのみを最小にするモード
を、上記及びに加えて設けてもよい。
【0060】(4)その後、組み付け手段30を用い
て、上記(3)で導出された組み付け位相にてタイヤを
ホイールのリムに組み付ける。
【0061】すなわち、(3)で導出された組み付け位
相となるように、タイヤに対してホイールを当該位相差
に対応する角度だけ回転させて組み付ける。
【0062】(5)タイヤをホイールに組み付けた後
に、ホイールのリム両端面10,12周上に修正錘W
o,Wiを付ける。
【0063】修正錘Wo,Wiは、リム組み付けタイヤ
の動的アンバランスDUo,DUiを打ち消すように、
それぞれ対角線上の相対する位置(位相差180deg
の位置)に付する。
【0064】修正錘Wo,Wiの位置及び大きさは、
(a)上記(2)で算出した動的アンバランスDUo,
DUiの位置及び大きさから求めてもよく、また、
(b)組み付け後にリム組み付けタイヤの動的アンバラ
ンスの位置及び大きさを計測して求めてもよい。但し、
上記(a)によれば、リム組み付け後に動的アンバラン
スを測定する手間を省くことができるという利点があ
る。
【0065】以下、具体例を挙げて説明する。
【0066】以下に示すタイヤT−1とホイールW−1
を組み付ける場合について説明する。
【0067】[タイヤT−1] サイズ:215/60R16 95H 静的アンバランスSUt=0.8kg−cm 偶力Ct=29g 静的アンバランスSUtに対する偶力Ctoの位相差=
290deg 半径方向の力の変動FVt(1次ハーモニック波形):
図6(a) タイヤのRFV=50N 静的アンバランスSUtに対するタイヤのRFVの位相
差=51deg 縦ばね定数Ko=218N/mm [ホイールW−1] サイズ:16”(設定リム半径r0 =20.32cm) 静的アンバランスSUw=0.71kg−cm 偶力Cw=19g 静的アンバランスSUwに対する偶力Cwoの位相差=
325deg 半径方向の振れの変動Rvw(1次ハーモニック波
形):図6(b) Rvwの最大値と最小値の差=0.210mm 静的アンバランスSUwに対するRvw(最大値)の位
相差=253deg。
【0068】なお、タイヤT−1とホイールW−1の静
的アンバランスSt,Sw、偶力Ct,Cw及び動的ア
ンバランスDUt,DUwの関係は、それぞれ図7
(a)及び(b)に示す通りである。
【0069】このタイヤT−1とホイールW−1を組み
付ける場合、上記(2)で、タイヤT−1の位相に対し
ホイールW−1の位相を5degずつずらして、各組み
付け位相における動的アンバランスDUo,DUiの大
きさ及び位相(タイヤの0degに対する動的アンバラ
ンスの位相差)を算出すると、図3に示す関係が得られ
る。図3に示すように、組み付け状態の外側の動的アン
バランスDUoは、タイヤT−1とホイールW−1の位
相差が158degのとき(点P1のとき)に最小とな
り、その効果代は約70gである。
【0070】上記(2)で、タイヤT−1の位相に対し
ホイールW−1の位相を5degずつずらして、各組み
付け位相におけるRFVの大きさ及び位相(タイヤの0
degに対するRFVの位相差)を算出すると、図4に
示す関係が得られる。図4に示すように、組み付け状態
のRFVは、タイヤT−1とホイールW−1の位相差が
338degのとき(点P2のとき)に最小となり、そ
の効果代は約92Nである。
【0071】この場合、上記(3)で最適状態が指定
されていると、図5に示すように、タイヤT−1とホイ
ールW−1の位相差が84degのとき(点P3のと
き)に、外側の動的アンバランスDUo=44g、RF
V=77Nとなって最適化される。そのため、位相差=
84degが組み付け位相に決定され、同位相差にて組
み付けると、図7(c)に示すように、外側の動的アン
バランスDUo=44g、内側の動的アンバランスDU
i=30gとなり、このときの動的アンバランスのタイ
ヤ基準点に対する位相は、外側DUoが6deg、内側
のDUiが92degとなる。これらの値は図3のグラ
フから読み取ることができる。
【0072】そして、組み付け後、図8に示すように、
ホイールのリム両端面10,12円周上に動的アンバラ
ンスDUo,DUiを打ち消す修正錘Wo,Wiを付け
る。詳細には、リムの外側端面10の円周上において
は、外側の動的アンバランスDUoの対角線上に相対す
る位置(タイヤ基準点から186deg)に、DUoと
同じ大きさの44gの修正錘Woを付け、リムの内側端
面12の円周上においては、内側の動的アンバランスD
Uiの対角線上に相対する位置(タイヤ基準点から27
2deg)に、DUiと同じ大きさの30gの修正錘W
iを付ける。
【0073】上記(3)で最適状態が指定されている
場合、図5に示すように、タイヤT−1とホイールW−
1の位相差が45degのとき(点P4のとき)に、外
側の動的アンバランスDUo=62g、RFV=53N
となって最適化される。そのため、位相差=45deg
が組み付け位相に決定される。図3のグラフより、この
組み付け位相における外側の動的アンバランスDUo=
62g(位相=−11deg)、内側の動的アンバラン
スDUi=36g(位相=85deg)であるので、組
み付け後に付ける修正錘は、外側Wo=62g(位相=
169deg)、内側Wi=36g(位相=265de
g)である。
【0074】図9(a)は、タイヤT−1における静的
アンバランスSUtに対するRFVの位相差と、ホイー
ルW−1における静的アンバランスSUwに対するRv
w(最大値)の位相差とを様々に変更した場合におけ
る、最適化した場合と最適化しなかった場合との動的ア
ンバランスDUoの差の最大値を示したものであり、図
9(b)は、同RFVの差の最大値を示したものであ
る。最適化は上記最適状態によるものである。
【0075】図10(a)及び(b)は、上記最適状態
について、図9(a)及び(b)と同様の関係を示し
たものである。
【0076】図9,10に示すように、静的アンバラン
スSUtに対するRFVの位相差と、静的アンバランス
SUwに対するRvwの位相差との関係により差異はあ
るものの、組み付け状態における動的アンバランスDU
oとRFVの双方を低減するという点に関し、ある一定
以上の効果が期待でき、実用性があることが分かる。
【0077】次に、以下に示すタイヤT−2とホイール
W−2を組み付ける場合について説明する。
【0078】[タイヤT−2] サイズ:215/60R16 95H 静的アンバランスSUt=0.3kg−cm 偶力Ct=6g 静的アンバランスSUtに対する偶力Ctoの位相差=
50deg 半径方向の力の変動FVt(1次ハーモニック波形):
図14(a) タイヤのRFV=32N 静的アンバランスSUtに対するタイヤのRFVの位相
差=253deg 縦ばね定数Ko=218N/mm [ホイールW−1] サイズ:16”(設定リム半径r0 =20.32cm) 静的アンバランスSUw=0.24kg−cm 偶力Cw=12g 静的アンバランスSUwに対する偶力Cwoの位相差=
15deg 半径方向の振れの変動Rvw(1次ハーモニック波
形):図14(b) Rvwの最大値と最小値の差=0.105mm 静的アンバランスSUwに対するRvw(最大値)の位
相差=253deg。
【0079】このタイヤT−2とホイールW−2を組み
付ける場合、上記(2)で、タイヤT−2の位相に対し
ホイールW−2の位相を5degずつずらして、各組み
付け位相における動的アンバランスDUo,DUiの大
きさ及び位相を算出すると、図11に示す関係が得られ
る。図11に示すように、組み付け状態の外側の動的ア
ンバランスDUoは、位相差が191degのとき(点
P5のとき)に最小となり、その効果代は約24gであ
る。
【0080】上記(2)で、タイヤT−2の位相に対し
ホイールW−2の位相を5degずつずらして、各組み
付け位相におけるRFVの大きさ及び位相を算出する
と、図12に示す関係が得られる。図12に示すよう
に、組み付け状態のRFVは、位相差が180degの
とき(点P6のとき)に最小となり、その効果代は約4
6Nである。
【0081】この場合、上記(3)で最適状態が指定
されていると、図13に示すように、タイヤT−2とホ
イールW−2の位相差が180degのとき(点P7の
とき)に、外側の動的アンバランスDUo=6g、RF
V=9Nとなって最適化される。そのため、位相差=1
80degが組み付け位相に決定される。図11のグラ
フより、この組み付け位相における外側の動的アンバラ
ンスDUo=6g(位相=166deg)、内側の動的
アンバランスDUi=9g(位相=−10deg)であ
るので、組み付け後に付ける修正錘は、外側Wo=6g
(位相=346deg)、内側Wi=9g(位相=17
0deg)である。
【0082】上記(3)で最適状態が指定されている
場合、図13に示すように、タイヤT−2とホイールW
−2の位相差が191degのとき(点P8のとき)
に、外側の動的アンバランスDUo=5g、RFV=1
1Nとなって最適化される。そのため、位相差=191
degが組み付け位相に決定される。図11のグラフよ
り、この組み付け位相における外側の動的アンバランス
DUo=5g(位相=−160deg)、内側の動的ア
ンバランスDUi=8g(位相=−4deg)であるの
で、組み付け後に付ける修正錘は、外側Wo=5g(位
相=20deg)、内側Wi=8g(位相=176de
g)である。
【0083】図15(a)は、タイヤT−2における静
的アンバランスSUtに対するRFVの位相差と、ホイ
ールW−2における静的アンバランスSUwに対するR
vw(最大値)の位相差とを様々に変更した場合におけ
る、最適化した場合と最適化しなかった場合との動的ア
ンバランスDUoの差の最大値を示したものであり、図
15(b)は、同RFVの差の最大値を示したものであ
る。最適化は上記最適状態によるものである。
【0084】図16(a)及び(b)は、上記最適状態
について、図15(a)及び(b)と同様の関係を示
したものである。
【0085】図15,16に示すように、タイヤT−2
とホイールW−2との組み合わせの場合、上述したタイ
ヤT−1とホイールW−1との組み合わせの場合と異な
り、動的アンバランスDUoもRFVも設定値を超える
組み付け状態となることがないため、図15の場合であ
ればDUoに関係なくRFVの大きさのみを最適化する
場合と同じ結果となり、図16の場合であればRFVに
関係なくDUoのみを最適化する場合と同じ結果とな
る。そのため、このタイヤT−2とホイールW−2との
組み合わせでは、RFVとDUoのいずれか一方のみが
最適化されているとも言える。しかし、上述した最適状
態,による組み付け方法を適用しているため、みか
け上では最適化されていないもう一方(即ち、最適状態
(図15)ではDUo、最適状態(図16)ではR
FV)も、所定の値以下であって、問題となるレベルに
はないことが保証されている点で意義がある。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
タイヤとホイールを実際に組み付ける前に、各組み付け
位相における組み付けタイヤのRFVと動的アンバラン
スを同時にシュミレートし、その結果に基いて組み付け
位相を決定するので、RFVと動的アンバランスの双方
の要求特性を満たす状態にて組み付けることができる。
そのため、RFVに起因する振動の発生を抑えつつ、修
正錘をできるだけ小さくして外観やコスト性を高めるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態に係るタイヤとホイールの
組み付け方法のフローチャートである。
【図2】本発明の1実施形態に係るタイヤとホイールの
組み付け装置のブロック図である。
【図3】タイヤT−1とホイールW−1とを組み付ける
例における組み付け位相差と動的アンバランスとの関係
を示すグラフである。
【図4】タイヤT−1とホイールW−1とを組み付ける
例における組み付け位相差とRFVとの関係を示すグラ
フである。
【図5】タイヤT−1とホイールW−1とを組み付ける
例における組み付け位相差と動的アンバランス及びRF
Vとの関係を示すグラフである。
【図6】(a)は、タイヤT−1の半径方向の力の変動
FVtを示すグラフであり、(b)は、ホイールW−1
の半径方向の振れの変動Rvwを示すグラフである。
【図7】タイヤT−1とホイールW−1の組み付けの例
における静的アンバランスと偶力と動的アンバランスと
の関係を示す平面図であり、(a)はタイヤでの関係、
(b)はホイールでの関係、(c)は両者の組み付け状
態における関係をそれぞれ示している。
【図8】タイヤT−1とホイールW−1の組み付けの例
における動的アンバランスと修正錘の関係を示す立体図
である。
【図9】タイヤT−1とホイールW−1の組み付けの例
における最適状態による効果を示すグラフであり、
(a)は動的アンバランスについて、(b)はRFVに
ついて示している。
【図10】タイヤT−1とホイールW−1の組み付けの
例における最適状態による効果を示すグラフであり、
(a)は動的アンバランスについて、(b)はRFVに
ついて示している。
【図11】タイヤT−2とホイールW−2とを組み付け
る例における組み付け位相差と動的アンバランスとの関
係を示すグラフである。
【図12】タイヤT−2とホイールW−2とを組み付け
る例における組み付け位相差とRFVとの関係を示すグ
ラフである。
【図13】タイヤT−2とホイールW−2とを組み付け
る例における組み付け位相差と動的アンバランス及びR
FVとの関係を示すグラフである。
【図14】(a)は、タイヤT−2の半径方向の力の変
動FVtを示すグラフであり、(b)は、ホイールW−
2の半径方向の振れの変動Rvwを示すグラフである。
【図15】タイヤT−2とホイールW−2の組み付けの
例における最適状態による効果を示すグラフであり、
(a)は動的アンバランスについて、(b)はRFVに
ついて示している。
【図16】タイヤT−2とホイールW−2の組み付けの
例における最適状態による効果を示すグラフであり、
(a)は動的アンバランスについて、(b)はRFVに
ついて示している。
【図17】(a)はタイヤの静的アンバランスと偶力と
動的アンバランスとの関係を示す立体図であり、(b)
はその側面図、(c)はその平面図である。
【図18】図17の関係を2次元的に示した図である。
【図19】タイヤの半径方向の力の変動FVtを示すグ
ラフである。
【符号の説明】
St……タイヤの静的アンバランスのリム周上における
ベクトル量 Sw……ホイールの静的アンバランスのリム周上におけ
るベクトル量 S……組み付け状態での静的アンバランスのリム周上に
おけるベクトル量 Ct……タイヤの偶力 Cw……ホイールの偶力 C……組み付け状態での偶力 DUo……組み付け状態での外側の動的アンバランス DUi……組み付け状態での内側の動的アンバランス Wo,Wi……修正錘

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タイヤについて、その半径方向の力の変
    動、縦ばね定数、静的アンバランスの大きさ及びその周
    方向における位置、並びに偶力の大きさ及びその周方向
    における位置を検出するとともに、 ホイールについて、その半径方向の振れの変動、静的ア
    ンバランスの大きさ及びその周方向における位置、並び
    に偶力の大きさ及びその周方向における位置を検出し、 検出されたタイヤの半径方向の力の変動と縦ばね定数、
    及びホイールの半径方向の振れの変動を用いて、タイヤ
    とホイールの組み付け位相を所定の角度ずつ変更させな
    がら、各組み付け位相における組み付け状態でのラジア
    ルフォースバリエイションを算出するとともに、 検出されたタイヤとホイールの静的アンバランスの大き
    さ及び位置と偶力の大きさ及び位置を用いて、タイヤと
    ホイールの組み付け位相を所定の角度ずつ変更させなが
    ら、各組み付け位相における組み付け状態での動的アン
    バランスを算出し、 この算出結果に基づいてラジアルフォースバリエイショ
    ンと動的アンバランスが所定の最適状態となる組み付け
    位相を導出し、 この導出された組み付け位相でタイヤをホイールのリム
    に組み付けることを特徴とするタイヤとホイールの組み
    付け方法。
  2. 【請求項2】組み付け位相の導出に際し、リム組み付け
    タイヤの動的アンバランスの大きさを所定の値以下に制
    限した下でラジアルフォースバリエイションの大きさが
    最小となるときの位相を、組み付け位相に決定すること
    を特徴とする請求項1記載の組み付け方法。
  3. 【請求項3】組み付け位相の導出に際し、リム組み付け
    タイヤのラジアルフォースバリエイションの大きさを所
    定の値以下に制限した下で動的アンバランスの大きさが
    最小となるときの位相を、組み付け位相に決定すること
    を特徴とする請求項1記載の組み付け方法。
  4. 【請求項4】タイヤをホイールに組み付けた後に、動的
    アンバランスの上記算出結果に基づいて、ホイールのリ
    ム端面周上に修正錘を付けることを特徴とする請求項1
    記載の組み付け方法。
  5. 【請求項5】タイヤについて、その半径方向の力の変
    動、縦ばね定数、静的アンバランスの大きさ及びその周
    方向における位置、並びに偶力の大きさ及びその周方向
    における位置を検出するタイヤデータ検出手段と、 ホイールについて、その半径方向の振れの変動、静的ア
    ンバランスの大きさ及びその周方向における位置、並び
    に偶力の大きさ及びその周方向における位置を検出する
    ホイールデータ検出手段と、 検出されたタイヤの半径方向の力の変動と縦ばね定数、
    及びホイールの半径方向の振れの変動を用いて、タイヤ
    とホイールの組み付け位相を所定の角度ずつ変更させな
    がら、各組み付け位相における組み付け状態でのラジア
    ルフォースバリエイションを算出するとともに、 検出されたタイヤとホイールの静的アンバランスの大き
    さ及び位置と偶力の大きさ及び位置を用いて、タイヤと
    ホイールの組み付け位相を所定の角度ずつ変更させなが
    ら、各組み付け位相における組み付け状態での動的アン
    バランスを算出する算出手段と、 この算出結果に基づいてラジアルフォースバリエイショ
    ンと動的アンバランスが所定の最適状態となる組み付け
    位相を導出する組み付け位相導出手段と、 この導出された組み付け位相でタイヤをホイールのリム
    に組み付ける組み付け手段とを備えることを特徴とする
    タイヤとホイールの組み付け装置。
  6. 【請求項6】前記最適状態を指定する最適状態指定手段
    を備え、 この最適状態指定手段が、下記又はの最適状態の中
    からいずれか1つを指定するよう構成されていることを
    特徴とする請求項5記載の組み付け装置。 リム組み付けタイヤの動的アンバランスの大きさを
    所定の値以下に制限した下でラジアルフォースバリエイ
    ションの大きさが最小となる状態。 リム組み付けタイヤのラジアルフォースバリエイシ
    ョンの大きさを所定の値以下に制限した下で動的アンバ
    ランスの大きさが最小となる状態。
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