JP2014168315A - 地域内電力需給制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ピーク電力の時間帯における需要家での電力ピークオフの処理を、電力会社から購入する増加分の電力を従来より低減させ、電力ピークオフの節電の負担を少なくする地域内電力需給制御システムを提供する。
【解決手段】本発明は、地域管理サーバが管理する地域内の需要家が電力需要がピークとなる時間帯に電力会社からの購入電力を制御するシステムであり、前記需要家の需要家宅が、蓄電池と、蓄電池の充電処理及び放電処理の制御を、いずれの時間帯に蓄電池に対して行うかが示された制御テーブルに基づいて制御するホームゲートウェイとを備え、地域管理サーバが、電力会社が行う電力需要予測から、自身の管理する地域におけるピーク電力時間帯及びピーク電力を含むピーク電力情報を収集するピーク電力情報収集部と、ピーク電力情報に基づ蓄電池の制御を行う制御テーブルを生成して需要家に送信する制御テーブル生成部とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、戸建てまたは集合住宅等の需要家、を含む地域における電力制御を行うシステムに関し、需要家とこの需要家をネットワークで接続し管理する地域管理サーバとを備える地域内電力需給制御システムに関する。
近年、クリーンエネルギーへの関心から、個人の住宅(需要家)にも太陽光発電などの自然エネルギーを利用した発電設備が普及しつつある。
しかし、自然エネルギーを用いた発電の場合、例えば、太陽光発電の場合、季節及び天候による発電量の変化があるため、自身の住宅の電力を自給できない状態、あるいは発電した電力を蓄積してさらに発電量が余る状態などが生じ、安定した発電を行うことができないことがある。
このため、発電所と発電設備を有する需要家とにおける電力の需給バランスを取るため、需要家毎の家庭電化製品(以降、家電)などによって消費される電力消費量に基づき、各需要家における消費電力に対する電力削減量を算出する。そして、この電力削減量をそれぞれの需要家の通信制御装置に送信し、通信装置が対応する需要家における電力消費の制御を電力削減量に基づいて行う電力ピークオフ制御システムがある(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1の電力ピークオフ制御システムにおいては、各需要家における家電の稼動に必要な電力量の供給要求を、需要家の通信制御装置から中央装置が受ける。
そして、中央装置は、電力会社のピーク電力情報を収集し、ピーク電力情報と需要家の電力消費量とにより、管理している地域における需要家の電力削減量を算出し、算出した電力削減量を各需要家の通信制御装置に送信する。
これにより、通信制御装置は、受信した電力削減量を達成するように、自身の電力消費量の制御を行う。
特開2006−74952号公報
一方で自然エネルギーにより発電した電力を、電力需要の逼迫する期間に有効に利用し、電力需要のピークを抑制することが望まれている。
しかしながら、特許文献1の電力ピークオフ制御システムは、需要家が自然エネルギーを用いた発電設備を有していたとしても、すでに述べたように自然エネルギーが天候などに左右されて安定的な電力の供給を行うことが困難である。このため、発電所の電力ピークオフの計画、すなわちピーク電力情報に対応して、上記発電設備により発電する電力を有効利用できない。
したがって、自然エネルギーを用いた発電設備の大量導入を行った場合においても、電力の発生と需要とが発電環境の影響を受けるため、ピーク電力が生じる時間帯において電力の安定した供給を十分にできないという問題がある。
すなわち、現時点においては、需要家が自然エネルギーを用いた発電設備を設けたとしても、自然エネルギーの発電量そのものは、すでに述べたように自然の成り行きにより大きく変動するため、需要家の発電設備の電力をピーク電力の時間帯に合わせて安定的に供給することができない。このため、需要家は、電力会社から購入する電力を増加させるか、あるいは、より消費電力を低減させる必要がある。
特許文献1においては、需要家での自然エネルギー利用については言及していないのが、需要家側で自然エネルギーによる発電設備がある場合、ピーク電力の予測がより複雑になる。ただし、需要家側での家電制御によるピークカット自体は効果を有する。しかしながら、事前に予測できる効果に対しては、これまで蓄積した成果の統計データから推測することになり、効果の予測値を正しく見積もることが難しい。これに加え、自然エネルギーの予測値の不確実さも存在するため、ピーク電力の低減効果はあるもののピークカットの量を事前に予測することが難しい。
一方で、電力会社での発電計画は、需要家における需要の予測に基づいて行うため、需要家側でのピークカットの効果を正しく見積もることができない場合、発電計画量を削減させる調整に対しては限界がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ピーク電力の時間帯における需要家での電力ピークオフの処理において、従来に比較してより電力会社から購入する電力を低減させ、かつ電力ピークオフのための節電を行う負担を少なくすることが可能であり、発電電力の削減量と予測精度を高めることができる地域内電力需給制御システムを提供することを目的とする。
本発明の地域内電力需給制御システムは、地域管理サーバが管理する地域内の需要家が電力需要がピークとなる時間帯に電力会社からの購入電力を制御するシステムであり、前記需要家の需要家宅が、電力を蓄積する蓄電池と、前記蓄電池の充電処理及び放電処理の制御を、いずれの時間帯に前記蓄電池に対して行うかが示された制御テーブルに基づいて制御するホームゲートウェイとを備え、前記地域管理サーバが、前記電力会社が行う電力需要予測から、自身の管理する地域におけるピーク電力時間帯及び当該ピーク電力時間帯におけるピーク電力を含むピーク電力情報を収集するピーク電力情報収集部と、前記ピーク電力情報に基づき、前記需要家毎に対して前記蓄電池の制御を行う前記制御テーブルを生成し、前記需要家に対して送信する制御テーブル生成部とを備えることを特徴とする。
本発明の地域内電力需給制御システムは、前記地域管理サーバが、前記需要家の需要する需要家電力量を予測する需要家電力量予測部と、前記ピーク電力情報におけるピーク電力と、自身の管理する地域における前記需要家各々の前記需要家電力量とにより、前記需要家毎に当該需要家が低減する電力を示す低減電力量を求める低減電力量算出部とをさらに有し、前記制御テーブル生成部が、前記低減電力量と前記需要家電力量とに基づいて、前記需要家毎の前記蓄電池に対する充電量を求めることを特徴とする。
本発明の地域内電力需給制御システムは、前記ホームゲートウェイが、前記需要家に備えられた前記蓄電池の放電する電力量が、当該需要家に対する前記低減電力量に達しない場合に、家電機器の各々に対して供給する電力供給を、それぞれの前記家電機器に予め設定された優先順位に基づいて停止することを特徴とする。
本発明の地域内電力需給制御システムは、前記低減電力量算出部が、前記地域管理サーバの管理する地域の全ての前記需要家の需要家電力量を加算し、加算結果により前記需要家電力量を除算することにより、前記需要家毎の需要比率を算出し、当該需要比率と前記ピーク電力とにより前記低減電力量を求めることを特徴とする。
本発明の地域内電力需給制御システムは、前記需要家宅が発電設備をさらに有し、前記低減電力量算出部が、前記需要家電力量から前記発電設備の発電する需要家発電量を減算した値を新たな需要家電力量として、前記低減電力量の算出に用いることを特徴とする。
本発明によれば、地域管理サーバが自身の管理する地域における需要家の蓄電池の充電処理及び放電処理の時間帯の管理を行っているため、電力需要の少ない夜間に蓄電池を充電させ、ピーク電力の時間帯に対応して蓄電池に蓄電されている電力を放電させる制御を行うことが可能となるため、各需要家に備えられている蓄電池の有効利用を行い、従来に比較してより電力会社から購入する電力を低減させ、かつ電力ピークオフのための節電を行う負担を少なくすることができる。
この発明の第1の実施形態による地域内電力需給制御システムの構成例を示す概略ブロック図である。 図1の地域内電力需給制御システムにおける地域管理サーバ1の構成例を示す機能ブロック図である。 制御テーブル生成部16の生成する制御テーブルの一例を示す図である。 ゲートウェイ103が地域管理サーバ1に送信する、需要家に備えられている蓄電池102の仕様を示す設備定義テーブルの構成例を示す図である。 制御テーブルにおけるモードを定義するモード定義ファイルの構成例を示す図である。 制御テーブルにおけるモードを定義するモード定義ファイルの構成例を示す図である。 制御テーブルにおける移行条件が定義されたロジック定義テーブルの構成例を示す図である。 制御テーブル生成部16の生成する制御テーブルの他の一例を示す図である。。 図1の地域内電力需給制御システムにおけるホームゲートウェイ103の構成例を示す図である。 図1の地域内電力需給制御システムにおける蓄電池102の構成例を示す図である。 電力会社2と、地域管理サーバ1と、ホームゲートウェイ103とのデータの送受信の流れを示すシーケンス図である。 地域管理サーバ1における翌日の制御テーブルの作成の動作例を示すフローチャートである。 ホームゲートウェイ103が図3の制御テーブルに基づいて制御実行プログラムで蓄電池制御を実行した際のタイムテーブルの一例を示す図である。 第2の実施形態によるホームゲートウェイ103Aの構成例を示す図である。 記憶部1034Aに記憶されている家電機器テーブルの構成例を示す図である。 この発明の第3の実施形態による地域内電力需給制御システムの構成例を示す概略ブロック図である。 この発明の第4の実施形態による地域内電力需給制御システムの構成例を示す概略ブロック図である。 制御テーブル生成部16による充電に用いる電力のデマンドを夜間時間帯において平均化する処理を説明する図である。 制御テーブル生成部16による、夜間に充電以外に使用される予測需要電力(夜間需要予測)と充電に用いる電力との合計した電力のデマンドを夜間時間帯において平均化する処理を説明する図である。
<第1の実施形態>
以下、図面を参照して、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、この発明の第1の実施形態による地域内電力需給制御システムの構成例を示す概略ブロック図である。
地域管理サーバ1は、ピーク電力の時間帯であるピーク電力時間帯(すなわち、電力会社が電力を供給する地域における電力需要がピークとなる時間帯)と、このピーク電力時間帯における電力量を示すピーク時間電力量とを含むピーク電力情報を電力会社2から受信することで収集し、需要家100から需要家100(nは自然数)の各々の需要家宅に備えられた蓄電池(後述する蓄電池102)の充電処理及び放電処理を制御する。
ここで、地域管理サーバ1は、インターネット等から構成される広域ネットワークIを介して、電力会社2のホームページ等からピーク電力情報を読み込み、かつ需要家100から需要家100の各々とのデータの送受信を行う。また、電力会社2から地域管理サーバ1の管理する地域に対する要請が発令される仕組み(例えば、電力会社2のサーバから地域管理サーバ1に対してデマンド要求が供給される構成)が構築されている場合には、この要請の情報を、地域管理サーバ1が受信して受け取る。
需要家100から需要家100の各々は、それぞれの需要家宅に発電設備101、蓄電池102及びホームゲートウェイ103を備えている。ここで、発電設備101は、自然エネルギーにより発電を行う装置であり、例えば太陽電池を用いて発電を行う装置を備えている。
電力会社2のサーバ(以下、電力会社とする)は、需要家100から需要家100の各々の需要家宅(以下、単に需要家)に対する電力の給電を、予め取り交わした契約に基づいたルールにより行う。また、電力会社2は、地域管理サーバ1の管理する地域のピーク電力となるピーク電力時間帯と、このピーク電力時間帯におけるピーク時間電力量とを含むピーク電力情報を作成し、例えばホームページなどによりこのピーク電力情報を公開する。
図2は、図1の地域内電力需給制御システムにおける地域管理サーバ1の構成例を示す図である。この図2において、地域管理サーバ1は、送受信部11、ピーク電力情報収集部12、需要家電力量予測部13、需要家発電量予測部14、低減電力量算出部15、制御テーブル生成部16及びデータベース17を備えている。
送受信部11は、広域ネットワークIを介して需要家100から需要家100の各々とデータの送受信を行う。
ピーク電力情報収集部12は、広域ネットワークIを介して、電力会社2のホームページなどで公開(情報提示)されている、自身の管理している地域における翌日のピーク電力情報を読み込み、翌日のピーク電力情報の収集処理を行う。また、ピーク電力情報収集部12は、広域ネットワークIを介さずに、直接接続されたネットワークを備えるようにし、直接、電力会社2からピーク電力情報を受信するようにしても良い。
需要家電力量予測部13は、自身の管理する各需要家のホームゲートウェイ103から所定期間(例えば1年間)における、翌日と同一季節の範囲における需要家の需要電力の履歴を読み込む。また、需要家電力量予測部13は、インターネットを介していずれかの天気予報のデータを提示している天気予報のホームページから、翌日の天気予報を読み込む。または、需要家電力量予測部13は、気象情報配信会社のサーバから、翌日などの日射量の予測データの配信を受けても良い。
そして、需要家電力量予測部13は、この需要家における需要電力の履歴と、次の日の天気予報のデータとから、次の日の需要電力の予測値としての需要家電力量(電力需要予測)を求め、求めた需要家電力量を需要家を識別する需要家識別情報と組にしてデータベース17に対して書き込んで記憶させる。
このとき、需要電力の予測値を求める一例として、需要家電力量予測部13は、予測する日と同一季節の範囲における天候と温度とが所定の設定した範囲で近似している日を選択し、選択した日の需要電力を平均する計算を行い、この計算から得られた平均値を翌日の需要家電力量とする。この需要家電力量は、1日を等分した所定の時間間隔毎に求められており、例えばピークカットが必要なデマンド時間の30分単位の時間帯における電力量のデータとなっている。
需要家発電量予測部14は、自身の管理する各需要家のホームゲートウェイ103から所定期間(例えば1年間)における、翌日と同一季節の範囲における需要家が備える発電設備の発電電力の履歴を読み込む。また、需要家発電量予測部14は、インターネットを介していずれかの天気予報のデータを公開するホームページから、翌日の天気予報を読み込む(需要家電力量予測部13から読み込むようにしても良い)。
そして、需要家発電量予測部14は、この需要家における発電電力の履歴と次の日の天気予報のデータとから、次の日の発電電力の予測値である需要家発電量を求め、求めた需要家発電量を需要家を識別する需要家識別情報と組にしてデータベース17に対して書き込んで記憶させる。
このとき、発電電力の予測値を求める一例として、需要家発電量予測部14は、予測する日と同一季節の範囲における日射量と温度とが所定の設定した範囲で近似している日を選択し、選択した日の発電電力を平均する計算を行い、この計算から得られた平均値を翌日の需要家発電量とする。この需要家発電量は、所定の時間間隔毎に求められており、例えば需要家電力量と同様にデマンド時間の30分単位の時間帯のデータとなっている。
低減電力量算出部15は、ピーク電力情報収集部12からピーク電力情報を読み込み、このピーク電力情報からピーク時間電力量を抽出する。そして、低減電力量算出部15は、自身の管理する地域における全需要家の需要家電力量をデータベース17から読み出す。低減電力量算出部15は、自身の管理する地域における全需要家の需要家発電量を、ピーク電力時間帯に対応した時間範囲でデータベース17から読み出す。
また、低減電力量算出部15は、地域管理サーバ1の管理する地域における全ての需要家の需要家電力量を加算し、この加算結果で各需要家の需要家電力量をそれぞれ除算して、需要家各々の需要比率を求める。低減電力量算出部15は、ピーク時間電力量と求めた需要比率とに基づき、ピーク電力時間帯における需要家毎の低減電力量を算出し、対応する需要家識別情報とともにデータベース17に対して書き込んで記憶させる。
ここで、低減電力量算出部15は、所定の時間間隔毎に、需要電力量から需要家発電量を減算し、実際に必要となる予測需要量へと需要家電力量の補正処理を行い、需要家毎に補正した需要家電力量の各々を、データベース17の対応する需要家識別情報に対応させて上書きし、新たな需要家電力量となるように編集処理を行う。
ここで、蓄電池102に対し、予測した低減電力量を夜間充電すれば、予測が当たれば電力会社の要請に答えることができる。しかしながら、確実にピーク電力時間帯における電力を削減するため、電力会社2からのピークカットの要請があった場合、制御テーブル生成部16は、後述するように、夜間電力の時間帯に蓄電池102の上限SOCに達する充電をするように制御テーブルの編集を行い、ピーク電力時間帯におけるピークカットの対応に備える。一方、制御テーブル生成部16は、電力会社2からの電力逼迫のアナウンスがない場合、あるいはデマンド要求の要請がない場合において、蓄電池102に対して必要な蓄電量のみ夜間充電が行われるように制御テーブルの編集を行う。
制御テーブル生成部16は、上述した補正された需要家電力量と、ピーク電力情報とに基づいて、制御テーブル作成用のテンプレートのテーブルを編集して、図3に示す制御テーブルを生成する。ここで、制御テーブル生成部16は、低減電力量と需要家電力量とに基づいて、需要家毎の蓄電池102に対して充電(蓄電)する充電量を求める。しかしながら、電力会社2からピークカットの要請がある場合、蓄電池102を満充電させるようにし、一方、ピークカットの要請が無い場合、低減電力量を充電量とする。
また、電力会社2から、ピーク電力時間帯におけるピークカットを行う低減電力の目標要請がある場合(例えば、ピーク電力に対して15%、20%などという値)、制御テーブル生成部16は、低減電力量を求めずに、電力会社2から供給された目標要請の値(パーセンテージ)を充電量を求める比率とし、需要家電力量に対してこの比率を乗算し、充電量とする。または、制御テーブル生成部16は、電力会社2から特段の要請がない場合、あらかじめ定めた比率(例えば50%程度の値)を設定し、需要家電力量に対して乗算し、蓄電池102に対する充電量を算出する。
図3は、制御テーブル生成部16の生成する制御テーブルの一例を示す図である。この図3において、ステート番号は、充電処理及び放電処理を制御する時間帯及び時間の区切りのポイントの順番を示している。開始時間は、ステート番号に対応する時間帯の開始時間を示している。このステート時間のステートは、蓄電池102に対して行う制御の種別毎に設定される状態を示している。時刻移行有効は、次のステートの開始時間となると現在のステートの処理を終了する制御を有効とするか否かを示すフラグであり、「1」が有効、「0」が無効である。モードは、対応するステートで行われる処理を示している。
充電上限電力(W)は、需要家に備えられている蓄電池に対して単位時間に与える充電電力の上限値を示している。放電上限電力(W)は、需要家に備えられている蓄電池からの単位時間当たりの放電電力の上限値を示している。移行条件は、現在のステートから次のステートに移行する条件を示している。指定残存容量(Wh)は、移行条件に用いる蓄電池の残存容量の閾値を示している。移行先テート先は、現在のステートから移行するステート番号を示している。
図4は、ゲートウェイ103が地域管理サーバ1に送信する、需要家に備えられている蓄電池102の仕様を示す設備定義テーブルの構成例を示す図である。
この図4(a)には、蓄電池の定義(仕様)として、電池容量、上限SOC、下限SOC、充電損失、放電損失、最大放電電力、最大充電電力などが数値で表される仕様として示されている。また、図4(b)には、電力会社2との電力契約の定義(仕様)として、契約電力、ピーク電力、一日の購入電力上限などが数値で表される仕様として示されている。また、図4(c)には、その他の設備の定義(仕様)として、太陽電池(太陽電池の発電量)、発電された電力の発電量が実際に出力される割合を示す総合効率などが数値で表される仕様として示されている。
以下、図3を用いて、制御テーブル生成部16が、ピーク電流情報及び図4の設備定義テーブルの定義データに基づいた制御テーブルの生成処理を以下に説明する。
・ステート番号#1及びステート番号#2
制御テーブル生成部16は、ピーク電力情報から昼間電力に比較して安価な夜間電力の時間帯を抽出し、これを需要家の備える蓄電池の充電処理を行う開始時間としてステート番号#1として設定して制御テーブルに書き込む。例えば、図3においては、ステート番号#1は、23:00(23時00分)の時間に設定される。また、制御テーブル生成部16は、夜間電力の時間帯が5:59で終了するため、ステート番号#2の開始時間を5:59に設定して、制御テーブルに書き込む。これにより、蓄電池102に対しては、23:00から次の日の5:59までのあいだ充電が行われる。
すなわち、制御テーブル生成部16は、夜間電力として適用される23:00(ステート番号#1の開始時間)から、次の日の5:59(ステート番号#2の開始時間)までを、需要家に備えられている蓄電池102に対する充電処理を行う時間帯として設定する。
このステートにおいて、次のステートに設定された開始時間となると、この開始時間以降に移行先ステートで指定されたステート番号に移行する時限的な動作するので、制御テーブル生成部16は、時限で動作することを指定するため、時刻移行有効のフラグを「1」に設定して制御テーブルに書き込む。一方、制御テーブル生成部16は、時限で動作するのではなく、移行条件が成立した時のみ移行する場合、時刻移行有効のフラグを「0」に設定して制御テーブルに書き込む。
また、このとき、制御テーブル生成部16は、夜間電力による需要家の各々の充電開始時間の設定を、23:00から次の日の5:59の間で行う。
すなわち、制御テーブル生成部16は、電力需要計算で求めた各々の需要家100から需要家100の各々の電力需要と、それぞれの需要家の蓄電池(102)の最大充電電力から充電時間を求める。
図18は、制御テーブル生成部16による充電に用いる電力のデマンドを夜間時間帯において平均化する処理を説明する図である。図18において、縦軸が電力量であり、横軸が時間である。この図18においては、本実施形態の地域内電力需給制御システムが需要家100、需要家100及び需要家100(n=3)として、デマンドの平均化の処理を行うことが記載されている。
制御テーブル生成部16は、すでに説明したように、充電を行うために必要な電力需要(充電計画量)を、需要家100、需要家100及び需要家100の各々について求める。そして、制御テーブル生成部16は、需要家の充電に用いる電力量(需要家合計充電計画量)が平均化するように、需要家100、需要家100及び需要家100の各々の充電開始時間を夜間時間帯においてずらして設定する。このように、夜間時間帯における電力需要を平均化することにより、電力需要のデマンド(30分間(デマンド時限)における平均使用電力:kW(稼動負荷の平均容量) )を低下させることができる。
図3に戻り、制御テーブル生成部16は、ピーク電力情報から安い夜間電力の時間帯を抽出したため、上述した需要家における各々のステート番号#1(需要家によって充電開始の時間が異なる)のモードを充電モードとして、制御テーブルに書き込む。ここで、太陽電池101の発電と電力会社2の系統からの給電との両方により、蓄電池102への充電ができる。このため、蓄電池102への充電を、いずれから行うのか指定する必要があるため、上記系統から供給される電力と太陽電池101の発電する電力との両方での充電指定が必要である。一方、蓄電池モード2「余剰充電」を指定すると太陽電池101からの電力のみを用いて、蓄電池102の充電を行う。また、夜間は、太陽電池101が発電しないため、電力会社2の系統から供給される電力による充電(すなわち「系統充電」)が行われる。
制御テーブル生成部16は、図4の需要家に備えられている蓄電池の充電処理における充電最大電力(1094(W))に対応させ、制御テーブルの最大充電電力の項に対して数値(1049(W))を書き込む。
制御テーブル生成部16は、ステート番号#1が充電モードであるため、移行条件を充電容量とする。このステート番号#1の場合、移行条件は蓄電池の仕様における満充電:SOC(State Of Charge:電池容量)80%として、制御テーブルに書き込む。
制御テーブル生成部16は、充電を行える夜間電力の期間の終了のポイントであるステート番号#2へ移行させるため、移行先ステートをステート番号#2に設定して制御テーブルに書き込む。
ここで、本実施形態において、図3の制御テーブルを一例として、23:00から5:59の間を、ステップ番号#1からステップ番号#8の各々のステップの開始時間により、軸数の時間帯に分割している。しかしながら、夜間電力の時間帯やピーク電力時間帯の時間幅に応じ、この分割数は異なる。
・ステート番号#3及びステート番号#4
制御テーブル生成部16は、モードの項に対して、このステート番号#3の開始時間からステート番号#4の開始時間の間の時間帯において蓄電池の放電を行う放電(逆潮流制限放電)を設定する。また、制御テーブル生成部16は、図4における蓄電値の最大放電電力が3000Wであるため、放電上限電力を単位時間当たり3000Wに設定する。ここで、制御テーブル生成部16は、ステート番号#3の開始時間からステート番号#4の開始時間の間の時間帯がピーク電力時間帯でないため、蓄電池102の放電を行わせる制限を規定している。すなわち、制御テーブル生成部16は、ステート番号#3における移行条件の項に対して、現在の蓄電池の残存容量と指定残存容量との比較を行う処理を設定する。
そして、制御テーブル生成部16は、蓄電池102の残存容量と比較する指定残存容量の数値を指定残存容量(Wh)の項に設定する。この指定残存容量(Wh)は、ピーク電力時間帯において単位時間当たりの放電上限電力3000(W)で蓄電池を放電した際に必要となる容量に設定される。ここで、制御テーブル生成部16は、ピーク電力時間帯に放電上限電力3000(W)で放電した際に必要となる蓄電池の容量を求めて、この求めた容量を指定残存容量(Wh)とする。
また、制御テーブル生成部16は、設定された指定残存容量がピーク電力時間帯において消費される容量となった場合、その超えた時点で放電処理を停止するため、ステート番号#4の開始時間を定義する必要がなく、ステート番号#4のステートにおける時刻動作によるステートの移行を行うか否かの判定処理をスキップ(Skip:無処理)することを、制御テーブルの開始時間に書き込む。制御テーブル生成部16は、ステート番号#4の移行先ステートを次のステート番号#5に設定して制御テーブルに書き込む。
・ステート番号#5及びステート番号#6
制御テーブル生成部16は、ピーク電力情報からピーク電力時間帯が10:00から16:59であることを抽出したため、ステート番号#5の開始時間を10:00として設定し、モードを放電(逆潮流制限放電)、放電上限電力(W)を3000(W)として制御テーブルに書き込む。制御テーブル生成部16は、ステート番号#5の移行先ステートを次のステート番号#6に設定して制御テーブルに書き込む。
また、制御テーブル生成部16は、蓄電池102の残存容量がピーク電力時間帯において消費される容量(指定残存容量)を超えた場合、その超えた時点で放電処理を停止するため、ステート番号#6の開始時間を定義する必要がなく、ステート番号#6のステートをスキップ(無処理)することを、制御テーブルの開始時間に書き込む。制御テーブル生成部16は、ステート番号#6の移行先ステートを次のステート番号#7に設定して制御テーブルに書き込む。
・ステート番号#7及びステート番号#8
制御テーブル生成部16は、ピーク電力時間帯が終了した後に夜間電力の時間帯(夜間時間帯)が開始されるまでの時間帯が17:00から22:59であることを抽出したため、ステート番号#7の開始時間を17:00として設定し、モードを放電(逆潮流制限放電)、放電上限電力(W)を3000(W)として制御テーブルに書き込む。
制御テーブル生成部16は、ステート番号#7の移行先ステートを次のステート番号#8に設定して制御テーブルに書き込む。
また、制御テーブル生成部16は、夜間電力の時間帯が23:00から開始されるため、ステート番号#8の開始時間を22:59とし、モードを停止として、移行条件を次のステップ番号#1の開始時刻で移行させるとして制御テーブルに書き込む。
上述したように、制御テーブル生成部16は、制御テーブルを需要家毎に生成し、それぞれの需要家宅のゲートウェイ103に対して送信する。
また、図19は、制御テーブル生成部16による、夜間に充電以外に使用される予測需要電力(夜間需要予測)と充電に用いる電力との合計した電力のデマンドを夜間時間帯において平均化する処理を説明する図である。図19において、縦軸が電力量であり、横軸が時間である。この図19においては、図18の場合と同様に、本実施形態の地域内電力需給制御システムが需要家100、需要家100及び需要家100(n=3)として、デマンドの平均化の処理を行うことが記載されている。
制御テーブル生成部16は、充電を行うために必要な電力需要(充電計画量)を、需要家100、需要家100及び需要家100の各々について求める。また、制御テーブル生成部16は、充電以外に用いる夜間需要予測の電力需要を、需要家100、需要家100及び需要家100の各々について求める。
そして、制御テーブル生成部16は、需要家の充電に用いる電力量(需要家合計充電計画量)と夜間需要予測との合計が平均化するように、需要家100、需要家100及び需要家100の各々の充電開始時間を夜間時間帯においてずらして設定する。このように、夜間時間帯における電力需要を平均化することにより、電力需要のデマンド(30分間(デマンド時限)における平均使用電力:kW(稼動負荷の平均容量) )を低下させることができる。
図5及び図6は、制御テーブルにおけるモードを定義するモード定義ファイルの構成例を示す図である。このモード定義ファイルは、蓄電池モードID番号とこの蓄電池モードID番号に対応する処理の名称とが示されている。すなわち、モード定義ファイルは、設備定義テーブルに記述されている動作モードと蓄電池モードIDとを対応付けている。
例えば、この蓄電池モードIDに対応した動作モード(モード指令名が示すモードと、このモードに対応したモード解説)が示す制御(モード解説に示された制御動作)が蓄電池102において行われる。蓄電池モードIDが「0」のとき、停止のモードであり、蓄電池1012において充電の動作及び放電の動作のいずれもが停止される制御が行われる。 蓄電池モードIDが「1」のとき、充電(系統充電可)のモードであり、太陽電池101の発電する電力で蓄電池102への充電が行われるが、太陽電池101の発電する電力では蓄電池102の蓄電量が不十分な場合、電力会社2の系統の電力にて蓄電池102への充電が行われる。
蓄電池モードIDが「2」のとき、余剰充電のモードであり、日射量がある昼間において太陽電池101の余剰電力により蓄電池102の蓄電を行い、一方需要が不足した場合には蓄電池102からの放電を行わない。
蓄電池モードIDが「3」のとき、放電(逆潮流可)のモードであり、「最大放電電力」で強制的に蓄電池102から放電し、負荷電力が設定値より少ない場合でも設定値で放電するので、負荷電力を超える電力は電力会社2の系統に逆潮流される。
蓄電池モードIDが「4」のとき、逆潮流制限放電のモードであり、負荷電力量に追従して放電し、また太陽電池101が発電している場合、太陽電池電力101の発電する電力がすべて電力会社2の系統に逆潮流される。
蓄電池モードIDが「5」のとき、太陽電池連携のモードであり、昼間において太陽電池101の発電での不足した場合、不足した電力量を蓄電池102から放電される電力量で補い、一方、太陽電池101の発電する電力が余る場合、この太陽電池101の余った電力を蓄電池102に対して充電する。
また、図5及び図6においては、上述したように蓄電池モードIDが0から5までが定義されており、地域管理サーバ1はこの6つのモードの組み合わせにより、需要家宅における蓄電池102に対する充電及び放電の制御を制御テーブルに示すモードと後述する移行条件のロジックとにより行うことができる。
図7は、制御テーブルにおける移行条件が定義されたロジック定義テーブルの構成例を示す図である。図7においては、このロジック定義テーブルは、制御テーブルの移行条件に記載された移行条件の項に記載される移行条件ロジック番号と、この移行条件ロジック番号に対応した制御の名称と、この移行条件ロジック番号に対応した蓄電池に対する制御動作を表すロジック定義とが対応付けられて記載されている。
図7において、移行条件ロジック番号0は、時刻動作の処理を示しており、動作を示すロジック定義としては設定した開始時刻となると処理を開始し、自身の次のステート番号の開始時間まで動作を行うことを示している。
移行条件ロジック番号1は、充電完了(満充電;SOC90%)の処理を示しており、蓄電池102の充電処理において、蓄電池102の容量が仕様の上限容量(上限SOC)に達した場合、次のステート番号に移行することを示している。
移行条件ロジック番号2は、放電終了(SOC10%)の処理を示しており、蓄電池102の放電処理において、蓄電池102の容量が仕様の下限容量(下限SOC)に達した場合、次のステート番号に移行することを示している。
移行条件ロジック番号3は、指定残存容量の処理を示しており、蓄電池102の容量が指定した指定残量(指定残存容量)に達した場合、次のステート番号に移行することを示している。
移行条件ロジック番号4は、購入電力上限の処理を示しており、購入電力が上限(電力契約の仕様:1日の購入電力上限)に達した場合、次のステート番号に移行することを示している。
移行条件ロジック番号5は、ピーク電力規制の処理を示しており、使用電力がピーク規制電力(電力契約の仕様:ピーク電力)に達した場合、次のステート番号に移行することを示している。
移行条件ロジック番号150、移行条件ロジック番号160、移行条件ロジック番号170及び移行条件ロジック番号180の各々は、充電完了の処理を示しており、それぞれ満充電としてSOC50%、SOC60%、SOC70%、SOC80%が設定されており、この設定した満充電の容量を超えた場合に、次のステート番号に移行することを示している。
移行条件ロジック番号220、移行条件ロジック番号230、移行条件ロジック番号240及び移行条件ロジック番号250の各々は、放電終了の処理を示しており、それぞれ放電の残存容量としてSOC20%、SOC30%、SOC40%、SOC50%が設定されており、この設定した残存容量を下回った場合に、次のステート番号に移行することを示している。
制御テーブル生成部16は、ピーク電力情報、各々の需要家の設備定義テーブル及び各々の需要家の低減電力量から、需要家毎にこのモード定義テーブル及びロジック定義テーブルの各々をデータベース17から読み出して用い、モード定義テーブル及びロジック定義テーブルそれぞれのテンプレートから生成し、対応する需要家毎のホームゲートウェイ103に対して送信する。ここで、制御テーブル生成部16は、図3の制御テーブルに示ステート番号、開始時間、時刻移行有効、モード、充電上限電力、放電上限電力、移行条件、指定残量容量、移行先ステートに対応する、テンプレートにおける各欄に対し、算出した数値及び制御のための制御コードなどを書き込むことにより、制御テーブルを生成する。
これにより、ホームゲートウェイ103は、モード定義テーブルとロジック定義テーブルとを元に、制御テーブルを解読することにより、蓄電池102の充電処理及び放電処理との制御を行う。
図8は、制御テーブル生成部16の生成する制御テーブルの他の一例を示す図である。
図3においては、蓄電池の制御の仕組みを説明したが、この図8はピーク電力の削減がある場合の動作についての制御テーブルを示している。
以下の例は15時から17時がピーク電力が発生する場合の例でこの時間での削減電力が1.5KWと計算された例を示す。
この図8を用いて、制御テーブル生成部16が、ピーク電流情報及び図4の設備定義テーブルの定義データに基づいた制御テーブルの生成処理を以下に説明する。以下の例は15時から17時がピーク電力が発生する場合の例でこの時間での削減電力が1.5KWと計算された例を示す。
・ステート番号#1及びステート番号#2
制御テーブル生成部16は、ピーク電力情報から昼間電力に比較して安価な夜間電力の時間帯を抽出し、これを需要家の各々の備える蓄電池の充電処理を行う開始時間として、ステート番号#1に設定して制御テーブルに書き込む。例えば、図3においては、ステート番号#1は、23:00(23時00分)の時間に設定される。また、制御テーブル生成部16は、夜間電力の時間帯が5:59で終了するため、ステート番号#2の開始時間を5:59に設定して、制御テーブルに書き込む。これにより、蓄電池102に対しては、23:00から次の日の5:59までの夜間電力の時間帯において、23:00から充電が開始され充電計画量が達成されると充電が終了する。また、他の需要家においては、すでに説明したように、図3の需要家の例に対して充電の開始時間がずれて設定されている。
すなわち、制御テーブル生成部16は、夜間電力として適用される23:00(ステート番号#1の開始時間)から、次の日の5:59(ステート番号#2の開始時間)までを、需要家に備えられている蓄電池102に対する充電処理を行う時間帯として設定する。
このステートにおいて、次のステートに設定された開始時間となると、この開始時間以降に移行先ステートで指定されたステート番号に移行する時限的な動作するので、制御テーブル生成部16は、時限で動作することを指定するため、時刻移行有効のフラグを「1」に設定して制御テーブルに書き込む。一方、制御テーブル生成部16は、時限で動作するのではなく、移行条件が成立した時のみ意向する場合、時刻移行有効のフラグを「0」に設定して制御テーブルに書き込む。
制御テーブル生成部16は、ピーク電力情報から安い夜間電力の時間帯を抽出したため、ステート番号#1のモードを充電モードとして、制御テーブルに書き込む。ここで、太陽電池101の発電と電力会社2の系統からの給電との両方により、蓄電池102への充電ができる。このため、蓄電池102への充電を、いずれから行うのか指定する必要があるため、上記系統から供給される電力と太陽電池101の発電する電力との両方での充電指定が必要である。一方、蓄電池モード2「余剰充電」を指定すると太陽電池101からの電力のみを用いて、蓄電池102の充電を行う。また、夜間は、太陽電池101が発電しないため、電力会社2の系統から供給される電力による充電(すなわち「系統充電」)が行われる。
制御テーブル生成部16は、図4の需要家に備えられている蓄電池の充電処理における充電最大電力(1094(W))に対応させ、制御テーブルの最大充電電力の項に対して数値(1049(W))を書き込む。
制御テーブル生成部16は、ステート番号#1が充電モードであるため、移行条件を充電容量とする。このステート番号#1の場合、移行条件は蓄電池の仕様における満充電:SOC(State Of Charge:電池容量)80%として、制御テーブルに書き込む。
制御テーブル生成部16は、充電を行える夜間電力の期間の終了のポイントであるステート番号#2へ移行させるため、移行先ステートをステート番号#2に設定して制御テーブルに書き込む。
ここで、本実施形態において、図3の制御テーブルを一例として、23:00から5:59の間を、ステップ番号#1からステップ番号#8の各々のステップの開始時間により、軸数の時間帯に分割している。しかしながら、夜間電力の時間帯やピーク電力時間帯の時間幅に応じ、この分割数は異なる。
・ステート番号#3及びステート番号#4
制御テーブル生成部16は、モードの項に対して、このステート番号#3の開始時間からステート番号#4の開始時間の間の時間帯において蓄電池の放電を行う放電(逆潮流制限放電)を設定する。また、制御テーブル生成部16は、図4における蓄電値の最大放電電力が3000Wであるため、放電上限電力を単位時間当たり3000Wに設定する。ここで、制御テーブル生成部16は、ステート番号#3の開始時間からステート番号#4の開始時間の間の時間帯がピーク電力時間帯でないため、蓄電池102の放電を行わせる制限を規定している。すなわち、制御テーブル生成部16は、ステート番号#3における移行条件の項に対して、現在の蓄電池の残存容量と指定残存容量との比較を行う処理を設定する。
そして、制御テーブル生成部16は、蓄電池102の残存容量と比較する指定残存容量の数値を指定残存容量(Wh)の項に設定する。この指定残存容量(Wh)は、ピーク電力時間帯において単位時間当たりの放電上限電力3000(W)で蓄電池を放電した際に必要となる容量に設定される。ここで、制御テーブル生成部16は、ピーク電力時間帯に放電上限電力3000(W)で放電した際に必要となる蓄電池の容量を求めて、この求めた容量を指定残存容量(Wh)とする。
また、制御テーブル生成部16は、設定された指定残存容量がピーク電力時間帯において消費される容量となった場合、その超えた時点で放電処理を停止するため、ステート番号#4の開始時間を定義する必要がなく、ステート番号#4のステートにおける時刻動作によるステートの移行を行うか否かの判定処理をスキップ(Skip:無処理)することを、制御テーブルの開始時間に書き込む。制御テーブル生成部16は、ステート番号#4の移行先ステートを次のステート番号#5に設定して制御テーブルに書き込む。
・ステート番号#5及びステート番号#6
制御テーブル生成部16は、ピーク電力情報からピーク電力時間帯が10:00から16:59であることを抽出したため、ステート番号#5の開始時間を10:00として設定し、モードを放電(逆潮流制限放電)、放電上限電力(W)を3000(W)として制御テーブルに書き込む。また、通常であれば、10時からの昼間の放電は、放電終始のSOC20%まで行うが、15:00以降のピーク時に備える必要がある。必要な容量が1.5kWであり、放電終始時の20%値が、全容量が10kWであるので2kWとなる。従って、制御テーブル生成部16は、15:00で3.5kWが蓄電池102に残存容量として残っている必要があるので、10:00から開始される放電に対する残存容量としてが指定残存容量を3500に指定し、指定残存容量に書き込む。制御テーブル生成部16は、ステート番号#5の移行先ステートを次のステート番号#6に設定して制御テーブルに書き込む。これにより、ホームゲートウェイ103は、ステート番号#5のモードにより制御している際、10:00から開始された放電により、蓄電池102の残存容量が指定残存容量に設定された3.5kWhとなると、ステート番号#6のモードに移行する。
また、制御テーブル生成部16は、蓄電池102の残存容量がピーク電力時間帯において消費される容量(指定残存容量)を超えた場合、その超えた時点で放電処理を停止するため、ステート番号#6の開始時間を定義する必要がなく、ステート番号#6のステートをスキップ(無処理)することを、制御テーブルの開始時間に書き込む。制御テーブル生成部16は、ステート番号#6の移行先ステートを次のステート番号#7に設定して制御テーブルに書き込む。
これにより、ホームゲートウェイ103は、ステート番号#6において、蓄電池102からの放電を一旦停止する。
・ステート番号#7及びステート番号#8
制御テーブル生成部16は、ピーク電力時間帯が終了した後に夜間電力の時間帯が開始されるまでの時間帯が17:00から22:59であることを抽出したため、ステート番号#7の開始時間を17:00として設定し、モードを放電(逆潮流制限放電)、放電上限電力(W)を3000(W)として制御テーブルに書き込む。
これにより、ホームゲートウェイ103は、ステート番号#7の放電(逆潮流制限放電)のモードとして、15:00のピークカットが必要なピーク電力時間帯になると、蓄電池102からの放電を開始する。この時は、予測通りの電力の使用量であれば確実にピーク時の電力を下げることができる。また、運用によっては、この値にマージンを持たせることも難しくない。上限SOCと下限SOCとを蓄電池102における全蓄電容量に対してマージンを持たせているのは蓄電池102の寿命を延ばすためであるが、ピーク電力時間帯の要請頻度が少ない場合は、このように管理された運用をすることにより、ステート番号#7の終了条件を残存容量SOC20%ではなく、直接に指定残存容量1kWとして設定し、この場合のみ蓄電池102から放電する電力の容量を多く使う運用もできる。蓄電池102からの放電する回数を管理し、蓄電池102の寿命に影響を及ぼさない範囲での運用緩和も可能となる。
制御テーブル生成部16は、ステート番号#7の移行先ステートを次のステート番号#8に設定して制御テーブルに書き込む。
また、制御テーブル生成部16は、夜間電力の時間帯が23:00から開始されるため、ステート番号#8の開始時間を22:59とし、モードを停止として、移行条件を次のステップ番号#1の開始時刻で移行させるとして制御テーブルに書き込む。
次に、図9は、図1の地域内電力需給制御システムにおけるホームゲートウェイ103の構成例を示す図である。
この図9において、ホームゲートウェイ103は、送受信部1031、電力量収集部1032、制御部1033及び記憶部1034を備えている。
送受信部1031は、広域ネットワークIを介して地域管理サーバ1とデータの送受信を行う。
電力量収集部1032は、地域管理サーバ1に対し、記憶部1034に予め書き込まれて記憶されている設備定義テーブルを読み出し、地域管理サーバ1に対して送信して提供する。
また、電力量収集部1032は、地域管理サーバ1が作成する制御テーブルの対象となる日の前日に、記憶部1034に記憶されている履歴から過去における予測を行う日と同一季節の範囲の需要電力を読み出し、地域管理サーバ1に対して送信する。また、電力量収集部1032は、地域管理サーバ1が作成する制御テーブルの対象となる日の前日に、記憶部1034に記憶されている履歴から過去における予測を行う日と同一季節の範囲の太陽電池101の発電電力を読み出し、地域管理サーバ1に対して提供する。
制御部1033は、地域管理サーバ1から供給されるモード定義テーブルとロジック定義テーブルとを、記憶部1034に書き込んで記憶させる。
制御部1033は、記憶部1034に記憶された制御テーブルを、上述したモード定義テーブルとロジック定義テーブルとを参照することにより解読し、制御テーブルに記載されているステート番号順に順次、蓄電池102の充電処理及び放電処理を行う。
また、制御部1033は、地域管理サーバ1から、この地域管理サーバ1とのデータの送受信及び制御テーブルによる制御を行う制御実行プログラムを予め読み込み、記憶部1034に書き込んで記憶させ、制御テーブルに従った蓄電池102の制御を行う。
図10は、図1の地域内電力需給制御システムにおける蓄電池102の構成例を示す図である。この図10において、蓄電池102は、送受信部1021、制御部(BMU:Battery Management Unit)1022、双方向インバータ1023、組電池1024を備えている。
送受信部1021は、広域ネットワークIを介してホームゲートウェイ103とのデータの送受信を行う。
制御部(BMU)1022は、ホームゲートウェイ103からの制御信号に対応して、双方向インバータ1023における電力の伝達方向を変える制御を行い、組電池1024に対して需要宅内における電力の系統から充電する充電状態、この系統に放電する放電状態、この系統から組電池1024を電気的に切り離す停止状態の各々の状態を切換える制御を行う。
組電池1024は、複数の単電池から構成されており、例えば、ニカド電池やニッケル水素電池などの二次電池である単電池の各々を、ニッケル板で接続して各種形状に並べ、熱収縮チューブでパックしたものなどがある。
図11は、電力会社2と、地域管理サーバ1と、ホームゲートウェイ103とのデータの送受信の流れを示すシーケンス図である。
ホームゲートウェイ103は、自身の備える蓄電池102の仕様を含む設備定義テーブルを生成し、記憶部1034に書き込んで記憶させる。また、ホームゲートウェイ103は、地域管理サーバ1に登録処理(事前処理)を行う際、記憶部1034から設備定義テーブルを読み出し、読み出した設備定義テーブルを地域管理サーバ1に対して送信する。
地域管理サーバ1は、ホームゲートウェイ103から供給された設備定義テーブルに基づき、制御部1033が制御テーブルの解読に用いるモード定義テーブル及びロジック定義テーブルを生成し、ホームゲートウェイ103に対して送信する。
また、地域管理サーバ1は、制御テーブルを実行するための制御実行プログラムを、ホームゲートウェイ103に対して送信する。
このとき、ホームゲートウェイ103における送受信部1031は、受信した制御実行プログラム、モード定義テーブル及びロジック定義テーブルを、記憶部1034に書き込んで記憶させる。
地域管理サーバ1は、広域ネットワークIを介して電力会社2のホームページからピーク電力情報を抽出して収集するとともに、広域ネットワークIを介して情報天気予報のホームページなどから天候及び日射量の情報を読み込んで収集する(不図示)。
また、ホームゲートウェイ103は、地域管理サーバ1にホームゲートウェイ103が登録後の処理(日常運用)において、翌日の制御テーブルを作成するため、翌日の季節に対応した需要電力の履歴と発電電力の履歴とを地域管理サーバ1に対して送信する。
これにより、地域管理サーバ1は、ピーク電力情報、天候、日射量、需要電力の履歴及び発電電力の履歴等により、制御テーブルを作成し、作成した制御テーブルをホームゲートウェイ103に対して供給する。地域管理サーバ1は、上述した処理を需要家毎のホームゲートウェイ103との間で行う。
図12は、地域管理サーバ1における翌日の制御テーブルの作成の動作例を示すフローチャートである。以下の説明において、図12のフローチャートにおけるステップS2以降に示す処理は、制御テーブル生成部16が行う制御テーブル生成の処理である。
ステップS1:
ピーク電力情報収集部12は、電力会社2のホームページから翌日のピーク電力情報を収集して、制御テーブル生成部16に対して供給を行っている。
また、低減電力量算出部15は、需要家電力量予測部13が求めた需要家電力量と、需要家発電量予測部14が求めた需要家発電量とにより、補正された需要家電力量を求めている。また、低減電力量算出部15は、ピーク電力時間帯における需要家における需要家電力に対する低減電力量を算出する。
ステップS2:
地域管理サーバ1における制御テーブル生成部16は、ピーク電力情報から夜間電力の時間帯を抽出する。例えば、図3の場合、制御テーブル生成部16は、23:00から翌日の5:59までを夜間電力の時間帯として抽出し、この時間帯のステート(図3におけるステート番号#1)を生成する。
また、制御テーブル生成部16は、制御テーブルにおけるこのステートのモードを充電(系統充電可)とし、充電上限電力を蓄電池102の最大充電電力に設定する。これにより、蓄電池102に対しては、23:00から次の日の5:59までの夜間電力の時間帯において、23:00から充電が開始され充電計画量が達成されると充電が終了する。また、他の需要家においては、すでに説明したように、図3の需要家の例に対して充電の開始時間がずれて設定されている。
次に、制御テーブル生成部16は、この夜間電力の時間帯が6:00に終了するため、開始時間を5:59とした制御テーブルにおける充電を終了させるためのステート(図3におけるステート番号#2)を生成する。
また、制御テーブル生成部16は、充電を終了するステートのモードを停止とし、移行条件を時刻動作として、制御テーブルに書き込んで設定する。
ステップS3:
次に、制御テーブル生成部16は、ピーク電力情報からピーク電力時間帯を抽出する。例えば、図3の場合、制御テーブル生成部16は、10:00から17:00までをピーク電力時間帯として抽出し、制御テーブルにおけるステート(図3におけるステート番号#5)とする。ここで、制御テーブル生成部16は、制御テーブルにおいて、ピーク電力時間帯のステートの開始時間に10:00を、放電上限電力に蓄電池102の最大放電電力を、モードに逆潮流制限放電を書き込んで設定する。
また、制御テーブル生成部16は、このピーク電力時間帯が17:00に終了するため、制御テーブルにおいて放電を終了させるためのステート(図3におけるステート番号#4)を生成する。ここで、制御テーブル生成部16は、ピーク電力時間帯の放電を停止させるステートの開始時間にSkip(これ以降において、蓄電池102の充電容量がSOC20%以上である場合、放電可能のため)を書き込んで設定する。
また、制御テーブル生成部16は、ピーク電力時間帯における低減電力量と蓄電池102の最大放電電力とを比較する。
このとき、低減電力量が最大放電電力以上の場合、低減電力量と最大放電電力との差分の電力を需要家は電力会社2から購入することになる。
また、制御テーブル生成部16は、最大放電電力に対してピーク電力時間帯の時間を乗じて、夜間充電を行う充電容量を算出する。このとき、制御テーブル生成部16は、充電損失と放電損失とで失われる容量を上記乗算結果に加算して必要充電容量を算出する。図3の場合、この結果が移行条件ロジック番号180の充電完了(満充電:SOC80%)となる。実際には、10%刻みで充電容量が決定されるため、算出された必要充電容量以上で最も近いSOCに対する割合の移行条件ロジック番号の充電完了の移行条件を、制御テーブル生成部16が選択することになる。
そして、制御テーブル生成部16は、ステップS2で設定した充電を行うステートの移行条件として、制御テーブルに移行条件ロジック番号180の充電完了(満充電:SOC80%)を書き込んで設定する。
ここで、制御テーブル生成部16は、算出された夜間充電を行う必要充電容量が、SOC90%以上となった場合、一律に、移行条件ロジック番号1の充電完了(満充電:SOC90%)とする。
ステップS4:
制御テーブル生成部16は、必要充電容量と選択された移行条件における充電容量とを比較する。このとき、制御テーブル生成部16は、必要充電容量が移行条件における充電容量を超える場合、他の残りの時間帯の全てにおいて移行条件が時刻動作となり、処理をステップS8へ進める。
一方、制御テーブル生成部16は、必要充電容量が移行条件における充電容量を超える場合、他の時間帯における放電が可能であるため、処理をステップS5へ進める。
ステップS5:
制御テーブル生成部16は、ピーク電力情報から、ピーク電力時間帯のピーク時間電力量の次に大きい電力量の時間帯を抽出し、この時間帯に対応するステートを制御テーブルにおいて生成する。例えば、図3におけるステート番号#3のステートの時間帯である7:00から10:00までである。
制御テーブル生成部16は、このステートの開始時間を7:00とし、モードを逆潮流制限放電とし、放電上限電力を蓄電池102の最大放電電力とし、制御テーブルに書き込んで設定する。
また、このステート(図3におけるステート番号#3)の時間帯がピーク電力時間帯のステートの時間帯より先に存在するため、ピーク電力時間帯のステートで使用される必要充電容量が残存している必要がある。このため、制御テーブル生成部16は、このステートの移行条件を指定残存容量とし、指定残存容量を必要充電容量(数値)とし、制御テーブルに書き込んで設定する。
そして、制御テーブル生成部16は、このステート(図3におけるステート番号#3)を停止させるためのステート(図3におけるステート番号#4)を生成する。
この停止させるためのステート(図3におけるステート番号#4)は、ピーク電力時間帯のステートで使用する必要充電容量が残っている場合、必要ないので開始時間をSkipとする。そして、制御テーブル生成部16は、開始時間をSkipとし、モードを停止とし、移行条件を時刻動作とし、制御テーブルに書き込んで設定する。
ステップS6:
制御テーブル生成部16は、必要充電容量と選択された移行条件における充電容量とを比較する。このとき、制御テーブル生成部16は、必要充電容量が移行条件における充電容量を超える場合、他の残りの時間帯の全てにおいて移行条件が時刻動作となり、処理をステップS8へ進める。
一方、制御テーブル生成部16は、必要充電容量が移行条件における充電容量を超える場合、他の時間帯における放電が可能であるため、処理をステップS7へ進める。
ステップS7:
制御テーブル生成部16は、ピーク電力情報から、ピーク電力時間帯以降で、夜間充電が行われる時間までの時間帯を抽出し、この時間帯に対応するステートを制御テーブルにおいて生成する。例えば、図3におけるステート番号#7のステートの制御が実行される時間帯である17:00(ステート番号#7の開始時間)から22:59(ステート番号#8の開始時間)までである。
制御テーブル生成部16は、このステート(図3におけるステート番号#7)の開始時間を17:00とし、モードを逆潮流制限放電とし、放電上限電力を蓄電池102の最大放電電力とし、移行条件を放電終量(SOC:20%)とし、制御テーブルに書き込んで設定する。
そして、制御テーブル生成部16は、このステート(図3におけるステート番号#7)を停止させるためのステート(図3におけるステート番号#8)を生成する。
制御テーブル生成部16は、この停止させるためのステート(図3におけるステート番号#8)は、夜間電力の時間が23:00からであるため、開始時間を22:59とする。そして、制御テーブル生成部16は、開始時間を22:59とし、モードを停止とし、移行条件を時刻動作とし、制御テーブルに書き込んで設定する。
ステップS8:
制御テーブル生成部16は、ステップS2からステップS6までで作成した各ステープにステート番号を割り当てる処理を行う。
すなわち、制御テーブル生成部16は、23:00から22:59までの時間帯において、各ステートの開始時間と停止させるステートとの順番に応じて、時間経過に対応して各ステートに対して番号を割り当てる。
例えば、図3において、制御テーブル生成部16は、23:00から開始される充電のステートに対し、ステート番号#1を割り当て、制御テーブルのステート番号の項に書き込んで設定する。ここで、制御テーブル生成部16は、充電を行うために必要な電力需要(充電計画量)を、需要家100、需要家100及び需要家100の各々について求める。そして、制御テーブル生成部16は、需要家の充電に用いる電力量(需要家合計充電計画量)が平均化するように、需要家100、需要家100及び需要家100の各々の充電開始時間を夜間時間帯においてずらして設定する。
制御テーブル生成部16は、すべての需要家において、このステート番号#1の充電を停止する5:59(夜間時間帯の終了時刻)から開始されるステートに対し、ステート番号#2を割り当て、制御テーブルのステート番号の項に書き込んで設定する。
次に、制御テーブル生成部16は、ステート番号#2の開始時間の5:59の次の時刻が7:00の開始時間のステートに対し、ステート番号#3を割り当て、制御テーブルのステート番号の項に書き込んで設定する。また、制御テーブル生成部16は、このピーク電力時間帯のピーク時間電力量の次に大きい電力量の時間帯に対応するステート番号#3で開始した放電を停止させるステートに対し、ステート番号#4を割り当て、制御テーブルのステート番号の項に書き込んで設定する。
また、制御テーブル生成部16は、ステート番号#4の次の10:00のピーク電力時間帯に対応するステートに対し、ステート番号#5を割り当て、制御テーブルのステート番号の項に書き込んで設定する。また、制御テーブル生成部16は、このピーク電力時間帯のステート番号#5で開始した放電を停止させるステートに対し、ステート番号#6を割り当て、制御テーブルのステート番号の項に書き込んで設定する。
また、制御テーブル生成部16は、制御テーブル生成部16は、ステート番号#6の次の17:00のピーク電力時間帯に対応するステートに対し、ステート番号#7を割り当て、制御テーブルのステート番号の項に書き込んで設定する。また、制御テーブル生成部16は、このピーク電力時間帯のステート番号#7で開始した放電を停止させるステートに対し、ステート番号#8を割り当て、制御テーブルのステート番号の項に書き込んで設定する。
制御テーブル生成部16は、制御テーブルにおいて、ステート番号#1からステート番号#8の各々の移行条件に一致した場合に移行する先のステートを示す移行先ステートにの項対し、自身の次のステート番号の書き込んで設定する。なお、制御テーブル生成部16は、ステート番号#8のステートの移行先ステートをステート番号#1とし、制御テーブルの移行先ステートの項に書き込んで設定する。
図13は、ホームゲートウェイ103が図3の制御テーブルに基づいて制御実行プログラムで蓄電池制御を実行した際のタイムテーブルの一例を示す図である。この図13においては、横軸が時間を示している。地域管理サーバ1からホームゲートウェイ103に対し、前日に制御テーブルが提供される。制御部1033は、受信した制御テーブルを記憶部1034に書き込んで記憶させ、この制御テーブルをモード定義テーブルとロジック定義テーブルにより解読して、蓄電池102の充電処理、放電処理の制御を行う。以下、図13を用いて、時間経過に従って制御テーブルによる蓄電池102の制御例を説明する。
制御部1033は、自身内部に設けられた時計機能により、制御テーブルにおけるステート番号#1の開始時間として設定されている23:00となったことを検出する。これにより、制御部1033は、蓄電池102の制御部(BMU)1022を介して、双方向インバータ1023を充電状態に制御することにより、23:00の夜間時間帯以降において、自身に設定されている充電の開始時間から蓄電池102の組電池1024に対するに対する充電を開始させる。
そして、制御部1033は、4:00の時点において、蓄電池102の充電容量がSOC80%となったことを制御部(BMU)1022からの計測値から検出すると、移行条件を満たした判定する。これにより、制御部1033は、ステートをステート番号#2に移行させ、蓄電池102に対する充電を停止させる制御を、制御部(BMU)1022を介して行う。すなわち、制御部1033は、蓄電池102の充電容量が充電終了の移行条件の容量となったため、5:59より前の4:00に次のステート番号#2に移行させる。
制御部1033は、ステート番号#3の開始時間に設定されている7:00となったことを検出すると、ステート番号#3のモードである蓄電池102を放電させる制御を行う。すなわち、制御部1033は、蓄電池102の制御部(BMU)1022を介して、双方向インバータ1023を放電状態に制御することにより、7:00から蓄電池102の組電池1024からの放電を開始させる。
また、制御部1033は、9:00において、移行条件として設定されている指定残存容量が5000(Wh)となったことを、制御部(BMU)1022から供給される計測値から検出する。これにより、制御部1033は、ステート番号#4に移行し、蓄電池102の制御部(BMU)1022を介して、双方向インバータ1023を停止状態に制御することにより、蓄電池102からの放電を停止させる。
制御部1033は、ステート番号#5の開始時間に設定されている10:00となったことを検出すると、ステート番号#5のモードである蓄電池102を放電させる制御を行う。すなわち、制御部1033は、蓄電池102の制御部(BMU)1022を介して、双方向インバータ1023を放電状態に制御することにより、10:00から蓄電池102の組電池1024からの放電を開始させる。
また、制御部1033は、9:00において、移行条件として設定されている放電終了の残存容量がSOC20%とならないため、ステート番号#6をスキップする。すなわち、制御部1033は、制御部1033は、蓄電池102の放電状態を停止させずに、ステート番号#7を開始し、放電処理を継続して行う。
そして、制御部1033は、ステート番号#8の開始時間に設定されている22:59となったことを検出すると、ステート番号#8のモードである蓄電池102を放電を停止させる制御を行う。すなわち、制御部1033は、蓄電池102の制御部(BMU)1022を介して、双方向インバータ1023を停止状態に制御することにより、23:00から蓄電池102の組電池1024からの放電を停止させる。
上述したように、本実施形態によれば、地域管理サーバ1が電力会社2のデマンド要求を含むピーク電力情報を収集し、ピーク電力が最も高いピーク電力時間帯に蓄電池102から、各需要家の低減電力量に対応した電力を放電することにより、地域管理サーバ1が管理する地域のピーク電力時間帯のピーク電力を低減することができ、需要家がより付加のかかる節電をせずに当該地域が安定した電力供給を受けることができる。
<第2の実施形態>
以下、図面を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、図1におけるホームゲートウェイ103の構成及び動作が異なる。以下、第1の実施形態と異なる点のみを説明する。
図14は、第2の実施形態によるホームゲートウェイ103Aの構成例を示す機能ブロック図である。図14において、ホームゲートウェイ103Aは、送受信部1031、電力量収集部1032、制御部1033A、記憶部1034A及び家電機器制御部1035を備えている。送受信部1031、電力量収集部1032の動作は、第1の実施形態と同様のため、説明を省略する。
記憶部1034Aには、需要家の家に備えられている家電機器すべて、あるいはどうしても電源を切断できない家電機器(冷蔵庫、医療機器などの継続して使用する家電機器)の情報が家電機器テーブルとして予め書き込まれて記憶されている。
図15は、記憶部1034Aに記憶されている家電機器テーブルの構成例を示す図である。この図15において、家電機器毎にそれぞれを識別する家電機器識別番号が付与され、この家電機器識別番号毎に、この家電機器識別番号が示す家電機器の名称である家電機器名称、家電機器の消費電力、稼働させる優先順位、主な稼働時間帯を示す稼働可能時間帯、スイッチがオンかオフかの状態を示す情報としてスイッチ情報が記憶されている。
ここで、優先順位は、番号が小さい方が高く、番号が大きいほど低い。すなわち、電力を低減させる際、優先順位の低い方から停止させられる。優先順位は、各需要家のユーザがそれぞれ任意に選択し、記憶部1034Aにおける制御テーブルに、ホームゲートウェイ103Aの入力手段(不図示)により予め書き込んで記憶させておく。また、稼働可能時間帯も事前に、その家電機器を使用することが決まっている時間帯を、記憶部1034Aにおける制御テーブルに、ゲートウェイ103Aの入力手段により予め書き込んで記憶させておく。
また、ユーザが家電機器名称をゲートウェイ103Aの入力手段により書き込むと、家電機器制御部1035により家電機器識別番号が付与される。この家電機器識別番号は、制御ボックス(後述、不図示)のアドレスとなっている。
家電機器制御部1035は、この家電機器識別番号により制御ボックスに対して制御信号を送信する。
この図15の家電機器テーブルに設定されている家電機器は、例えば、予めソケットとプラグの間に制御ボックスが介挿されている。そして、電機器制御部1035が制御ボックスを制御することにより、家電機器毎に対して電力の供給を行うか否か、すなわち家電機器を稼働させるか否かの制御を行う。以下、この図15の家電機器テーブルを用いた家電機器の制御を説明する。これにより、家電機器の消費する待機電力自体も無くなる。
図14に戻り、家電機器制御部1035は、常に制御ボックスに備えられた電力計により、各家電機器の消費電力を計測し、需要家宅における家電機器の総家電消費電力量を単位時間当たりで求めている。
制御部1033Aは、蓄電池102から放電される電力量と、電力会社2から供給されている電力量とを加算し、需要家宅における総消費電力量を求める。ここで、太陽電池101などの発電設備を有する需要家宅において、制御部1033Aは、この発電設備による発電量も総消費電力量に加える。
制御部1033Aは、需要家電力量から低減電力量を減算した減算結果の適正電力量と、総消費電力との比較を行う。この需要家電力量と低減電力量とは制御テーブルとともに、地域管理サーバ1から供給される。ここで、地域管理サーバ1は、自身で適正電力量を算出し、この算出した適正電力量を、各需要家に対して供給するように構成してもよい。
制御部1033Aは、比較結果において、総消費電力が適正電力量以下である場合、低減電力量に対応した抑制が行われているため、特に制御を行わない。
一方、制御部1033Aは、総消費電力が適正電力量を超えている場合、低減電力量に対応した抑制が不十分であると判定する。これにより、制御部1033Aは、総消費電力から適正電力量を減算し、この減算結果を調整電力量として制御信号に付加して、家電機器制御部1035に対して送信する。
家電機器制御部1035は、制御部1033Aから制御信号を受信すると、この制御信号から調整電力量を抽出する。家電機器制御部1035は、記憶部1034Aの家電機器テーブルを参照して、抽出した調整電力量となるまで、優先順位の低い順番に家電機器を選択して、その消費電力を加算していく。
そして、家電機器制御部1035は、消費電力の加算結果が調整電力量を超えると、選択した家電機器に対応する制御ボックスを制御して、プラグとコンセントとの間の電気的な接続を行うスイッチをオンからオフとして、コンセントからこの家電機器に対する電力の供給を停止させる。このとき、家電機器制御部1035は、記憶部1034Aの家電機器テーブルにおいて、制御ボックスのスイッチをオフした家電機器のスイッチ情報の項をONからOFFに書き換える。
また、制御部1033Aは、家電機器制御部1035に対して電力調整の制御信号を送信した後、総消費電力が予め設定した所定の電力量以上に変化した場合、総消費電力から適正電力量を減算し、この減算結果を調整電力量として制御信号に付加して、家電機器制御部1035に対して送信する。
家電機器制御部1035は、制御部1033Aから制御信号を受信すると、この制御信号から調整電力量を抽出する。
家電機器制御部1035は、調整電力量が正の数値の場合、低減電力量に対応した電力量の抑制が不十分であるとして、記憶部1034Aの家電機器テーブルを参照して、現在停止している家電機器以降において優先順位が低い順番に選択し、選択した家電機器の消費電力を調整電力量となるまで加算する。
そして、家電機器制御部1035は、消費電力の加算結果が調整電力量を超えると、選択した家電機器に対応する制御ボックスを制御して、プラグとコンセントとの間の電気的な接続を行うスイッチをオンからオフとして、コンセントからこの家電機器に対する電力の供給を停止させる。このとき、家電機器制御部1035は、記憶部1034Aの家電機器テーブルにおいて、制御ボックスのスイッチをオフした家電機器のスイッチ情報の項をONからOFFに書き換える。
一方、家電機器制御部1035は、調整電力量が負の数値の場合、低減電力量に対応した電力量の抑制が十分であるとして、記憶部1034Aの家電機器テーブルを参照して、現在停止している家電機器において優先順位が高い順番に選択し、選択した家電機器の消費電力を調整電力量の絶対値となるまで加算する。
そして、家電機器制御部1035は、消費電力の加算結果が調整電力量の絶対値を超えると、選択した家電機器の最も優先順位の低い家電機器を選択した家電機器のグループから除外する。
これにより、家電機器制御部1035は、上記グループに含まれる家電機器に対応する制御ボックスを制御して、プラグとコンセントとの間の電気的な接続を行うスイッチをオフからオンとして、コンセントからこの家電機器に対する電力の供給を開始させる。このとき、家電機器制御部1035は、記憶部1034Aの家電機器テーブルにおいて、制御ボックスのスイッチをオンした家電機器のスイッチ情報の項をOFFからONに書き換える。
また、制御部1033Aは、制御テーブルにおいてピーク電力時間帯を外れると、家電機器制御部1035に対して、電力の調整を終了する制御信号を送信する。
家電機器制御部1035は、電力の調整を終了する制御信号を受信すると、記憶部1034Aの家電機器テーブルを参照し、スイッチがオフとなっている制御ボックスに対し、スイッチをオンとする制御を行う。このとき、家電機器制御部1035は、記憶部1034Aの家電機器テーブルにおいて、制御ボックスのスイッチをオンした家電機器のスイッチ情報の項をOFFからONに書き換える。
また、上述した家電機器テーブルにおいて、稼働可能時間帯がピーク電力時間帯と重なる場合、優先順位が低くとも制御ボックスのスイッチをオフする制御を行わないように、家電機器制御部1035を構成しても良い。すなわち、家電機器制御部1035は、記憶部1034Aの家電機器テーブルを参照して、現在停止している家電機器において優先順位が高い順番に選択する際、稼働可能時間帯がピーク電力時間帯と重なっている場合、選択対象からこの家電機器を除外する。
本実施形態によれば、蓄電池102の放電のみでは総消費電力を適正電力量に抑制する制御が行えなかった場合においても、家電機器に対する電力の供給を制御ボックスにより遮断することにより、第1の実施形態に比較してより電力消費を低下させ、地域管理サーバ1が管理する地域のピーク電力時間帯のピーク電力を低減することが可能となり、当該地域が安定した電力供給を受けることができる。
<第3の実施形態>
以下、図面を参照して、本発明の第3の実施形態について説明する。図16は、この発明の第3の実施形態による地域内電力需給制御システムの構成例を示す概略ブロック図である。図16における図1の第1の実施形態と異なる点は、太陽電池101を備えていない需要家201が、地域管理サーバ1の管理している地域における需要家の中に存在していることである。
この場合、地域管理サーバ1における低減電力量算出部15は、この需要家201に対しては、需要電力量から需要家発電量を減算することができないため、需要家電力量を補正を行わずに予測需要量とし、データベース17の対応する需要家識別情報に対応させた上書きの編集処理を行わない。それ以外の動作は、第1の実施形態及び第2の実施形態と同様のため、説明を省略する。
<第4の実施形態>
以下、図面を参照して、本発明の第4の実施形態について説明する。図17は、この発明の第4の実施形態による地域内電力需給制御システムの構成例を示す概略ブロック図である。図17におけける図1の第1の実施形態と異なる点は、蓄電池装置4が設けられていることである。
蓄電池装置4は、地域管理サーバ1が管理している地域の需要家に対して、蓄電されている電力を供給する。この蓄電池装置4は、ゲートウェイ41と中規模蓄電池42とを備えている。
蓄電池装置4が設けられていることにより、地域管理サーバ1が管理する地域における各需要家における低減電力量を減少させることができる。
蓄電池装置4におけるゲートウェイ41は、地域管理サーバ1からピーク電力情報が供給され、デマンド要求がある場合、夜間電力の時間帯において、中規模蓄電池42を満充電(上限SOCとして、例えばSOC90%)とする充電処理を行う。
そして、ゲートウェイ41は、中規模蓄電池42の残存容量を計測して、計測結果を地域管理サーバ1に送信する。
低減電力量算出部15は、この中規模蓄電池42の残存容量を、ピーク時間電力量に対応して地域管理サーバ1の管理する地域において低減する電力量から減算し、この減算結果を各需要家の低減電力量として割り当てる。
したがって、本実施形態によれば、各需要家の蓄電池102の電力量に加え、蓄電池装置4の中規模蓄電池42の電力量が各需要家に供給されるため、第2の実施形態に比較して、各需要家における電力消費を低下させることなく、地域管理サーバ1が管理する地域のピーク電力時間帯のピーク電力を低減することが可能となり、需要家が厳しい節電をすることなく、当該地域が安定した電力供給を受けることができる。
また、上述した第1の実施形態から第4の実施形態の地域管理サーバ1を、電力会社2に対して、自身の管理する地域における全需要家が電力会社2から供給される総電力を送信するように構成してもよい。
すなわち、地域管理サーバ1は、制御テーブルを作成した際において、自身の管理する地域の全需要家のピーク電力時間帯における需要家電力量から蓄電池102の放電する電力量を減算し、需要電力量を求める。そして、地域管理サーバ1は、自身の管理する地域の全需要家の需要電力量を加算して上記総電力(次の日の)を算出する。
これにより、電力会社2は、地域管理サーバ1からの総電力に基づき、次の日のピーク電力時間帯の発電する電力を余裕を持って調整することができる。
また、各需要家の蓄電池102の残存容量に余剰がある場合、地域管理サーバ1が管理する地域内の電力の系統に逆潮流して他の需要家に対する電力の供給に用いてもよい。これにより、蓄電装置4を設置する場合と同様に、地域内のピーク電力時間帯の電力消費をより低減させることができる。
また、図1における地域管理サーバ1あるいはホームゲートウェイ103の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより自身の管理化にある需要家の蓄電池に対する充電及び放電の制御、あるいは需要家の宅内電力の管理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1…地域管理サーバ
2…電力会社
4…蓄電池装置
11…送受信部
12…ピーク電力情報収集部
13…需要家電力量予測部
14…需要家発電量予測部
15…低電力量算出部
16…制御テーブル生成部
17…データベース
41…ゲートウェイ
42…中規模蓄電池
100,100,100,201…需要家
101…太陽電池
102…蓄電池
103,103A…ホームゲートウェイ
1021…送受信部
1022…制御部(BMU)
1023…双方向インバータ
1024…組電池
1031…送受信部
1032…電力収集部
1033…制御部
1034,1034A…記憶部
1035…家電機器制御部
I…広域ネットワーク

Claims (5)

  1. 地域管理サーバが管理する地域内における需要家の電力会社から、電力需要がピークとなるピーク電力時間帯における購入電力を制御する地域内電力需給制御システムであり、
    前記需要家の需要家宅が、
    電力を蓄積する蓄電池と、
    前記蓄電池の充電及び放電の制御を、いずれの時間帯に前記蓄電池に対して充電処理及び放電処理を行うかを示す制御テーブルに基づいて制御するホームゲートウェイと
    を備え、
    前記地域管理サーバが、
    前記電力会社が行う電力需要予測から、自身の管理する地域におけるピーク電力時間帯及び当該ピーク電力時間帯におけるピーク電力を含むピーク電力情報を収集するピーク電力情報収集部と、
    前記ピーク電力情報に基づき、前記需要家毎に対して前記蓄電池の制御を行う前記制御テーブルを生成し、前記需要家に対して送信する制御テーブル生成部と
    を備える
    ことを特徴とする地域内電力需給制御システム。
  2. 前記地域管理サーバが、
    前記需要家の需要する需要家電力量を予測する需要家電力量予測部と
    前記ピーク電力情報におけるピーク電力と、自身の管理する地域における前記需要家各々の前記需要家電力量とにより、前記需要家毎に当該需要家が低減する電力を示す低減電力量を求める低減電力量算出部と
    をさらに有し、
    前記制御テーブル生成部が、前記低減電力量と前記需要家電力量とに基づいて、前記需要家毎の前記蓄電池に対する充電量を求める
    ことを特徴とする請求項1に記載の地域内電力需給制御システム。
  3. 前記ホームゲートウェイが、
    前記需要家宅に備えられた前記蓄電池の放電する電力量が、当該需要家に対する前記低減電力量に達しない場合に、家電機器の各々に対して供給する電力供給を、それぞれの前記家電機器に予め設定された優先順位に基づいて停止する
    ことを特徴とする請求項2に記載の地域内電力需給制御システム。
  4. 前記低減電力量算出部が、前記地域管理サーバの管理する地域の全ての前記需要家の需要家電力量を加算し、加算結果により前記需要家電力量を除算することにより、前記需要家毎の需要比率を算出し、当該需要比率と前記ピーク電力とにより前記低減電力量を求めることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の地域内電力需給制御システム。
  5. 前記需要家宅が発電設備
    をさらに有し、
    前記低減電力量算出部が、前記需要家電力量から前記発電設備の発電する需要家発電量を減算した値を新たな需要家電力量として、前記低減電力量の算出に用いる
    ことを特徴とする請求項4に記載の地域内電力需給制御システム。
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