JP2014168206A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】特定のラインが大きく異なる暗電流値を持つ場合でも、適切な暗電流補正を可能にする。
【解決手段】二次元平面上に画素が複数配置された撮像素子を有する撮像装置において、二次元平面は、1つまたは複数のラインを有する第一の領域と、複数のラインを有する第一の領域以外の第二の領域を有し、各ラインは遮光されたオプティカルブラック領域とオプティカルブラック領域以外の有効領域を有する。撮像装置は、各ラインについて、オプティカルブラック領域の画素値から代表値を導出し、第一の領域について導出された代表値に基づいて、第一の決定方法に従って第一の領域内の各ラインのオフセット補正のための補正値を決定し、第二の領域について導出された代表値に基づいて、第一の決定方法とは独立した第二の決定方法に従って第二の領域内の各ラインのオフセット補正のための補正値を決定する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、撮像装置に関するものである。
CCD、CMOSセンサ等の固体撮像素子においては、光を照射していない状態でも出力される暗電流信号が存在する。この暗電流信号による撮影画像への影響は、光を照射していない状態で撮像した画像を撮影画像から差し引くことで補正することができる。このような暗電流には時間的に変動する成分が存在するため、光照射時の画像信号と暗電流信号を同時に取得するとより望ましい補正が可能となる。このため固体撮像素子の一部を遮光することにより光が照射されない領域(オプティカルブラック領域(以下OB領域))を設け、暗電流信号と画像信号を同時に取得し、リアルタイムに暗電流補正を補正する方法が用いられている。
しかしながら、一般的にOB領域では画素値が小さい暗電流が読み取られるので、ノイズによる影響が大きい。また、CCDやCMOSセンサにおいては、積層構成によってシフトレジスタなどの走査回路を固体撮像素子上にシステムオンチップで形成することができ、画素の直下もしくは直上に走査回路を形成することが可能である。しかしそのような場合には、走査回路の上もしくは下の特定ラインの画素が走査回路の熱の影響を受けて暗電流が大きく変動してしまう。
暗電流信号からノイズの影響を除去または低減するために、特許文献1では平滑化処理やメディアン処理などを用いる方法が記載されている。また特許文献2では、ラインごとにOB領域の平均値を求めることで、暗電流のノイズを低減する方法が記載されている。
特開2006−41935号公報 特開2004−15712号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、熱の影響で他のOB画素列と大きく異なる特定ライン(説明のため特定ラインは縦ラインとする)を含む暗電流値が、平均化やメディアン処理により横方向に平滑化されてしまう。そのため、特定ラインの暗電流値が潰れてしまい、特定ラインの暗電流を正確に推定することができず、特定ラインの画素値について正確な暗電流補正ができなくなる可能性がある。また、特許文献2に記載の方法では横方向の平滑化を行わないため、横方向のノイズによるばらつきがそのまま暗電流値に乗ってしまう可能性がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、特定のラインが大きく異なる暗電流値を持つ場合でも、適切な暗電流補正を可能にすることを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の一態様による撮像装置は、以下の構成を備える。すなわち、
二次元平面上に画素が複数配置された撮像素子を有する撮像装置であって、前記二次元平面は、1つまたは複数のラインを有する第一の領域と、複数のラインを有する前記第一の領域以外の第二の領域を有し、各ラインは遮光されたオプティカルブラック領域と前記オプティカルブラック領域以外の有効領域を有し、
各ラインについて、オプティカルブラック領域の画素値から代表値を導出する導出手段と、
前記第一の領域について導出された代表値に基づいて、第一の決定方法に従って前記第一の領域内の各ラインのオフセット補正のための補正値を決定する第一決定手段と、
前記第二の領域について導出された代表値に基づいて、前記第一の決定方法とは独立した第二の決定方法に従って前記第二の領域内の各ラインのオフセット補正のための補正値を決定する第二決定手段と、を備える。
本発明によれば、特定のラインが大きく異なる暗電流値を持つ場合でも、適切な暗電流補正が可能になる。
第一実施形態における撮像装置の機能構成の一例を示す図。 第一実施形態による固体撮像素子の一部を示した図。 第一実施形態における関数の導出方法の例を示した図。 第一実施形態における撮像装置の手順の一例を示したフローチャート。 第二実施形態における撮像装置の手順の一例を示したフローチャート。 第三実施形態における撮像装置の機能構成の一例を示す図。 第三実施形態における撮像装置の手順の一例を示したフローチャート。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
[第一実施形態]
図1を用いて第一実施形態による撮像装置の機能構成を説明する。第一実施形態における撮像装置は、画素毎に光電変換素子を持ち、複数の画素から構成される固体撮像素子101を有する。固体撮像素子101は、二次元平面上に画素が複数配置された撮像素子を有している。固体撮像素子101のこの二次元平面は、1つまたは複数のラインを有する第一の領域102と、第一の領域以外の、複数のラインを有する第二の領域103を有している。また、第一の領域内及び第二の領域内の各ラインは、遮光されたオプティカルブラック領域(OB領域)の画素とオプティカルブラック領域以外の有効領域の画素を有する。本実施形態では、図1に示されるように、固体撮像素子101の二次元平面は、垂直方向に延びる第一の領域102、第二の領域103を有し、これらの領域にまたがって(図1では3画素幅で水平方向に)OB領域が設けられている。第一の領域102は、遮光された(OB領域に属する)OB画素106と遮光されていない(OB領域外の)有効画素104を含む。同様に、第二の領域103は、遮光された(OB領域に属する)OB画素107と遮光されていない(OB領域以外の)有効画素105を含む。
垂直走査回路108は固体撮像素子101における垂直走査を制御する回路であり、第一の領域の垂直方向のラインに沿って配置されている。撮像装置が備える欠陥補正部109、代表値導出部110、補正値算出部111、画像減算部112については、後述する。画像保存部113は、通常、固体撮像素子101の外の記憶媒体に設けられる。なお欠陥補正部109、代表値導出部110、補正値算出部111、画像減算部112は、コンピュータ等、外部の画像処理装置を用いて実現されてもよい。
第一の領域102は、画素の直下もしくは直上に形成される垂直走査回路108の熱の影響により、暗電流値が垂直走査回路と十分に離れた第二の領域103の画素の暗電流値と大きく異なる可能性がある。なお、垂直走査回路108の熱の影響はごく狭い領域に限られ、垂直走査回路から離れるに従い、その影響は急激に減少する。本実施形態では、垂直走査回路108の直近の一列のみに熱の影響が現れるとする。よって、本実施形態では垂直走査回路108の直近の一つの画素列が第一の領域とする。なお、垂直走査回路の熱の影響が直近の画素に限られない場合は、垂直走査回路108の直近の画素とその近傍の複数の画素列を第一の領域102とすればよい。たとえば垂直走査回路108の直近の画素列と最近接の画素列を第一の領域とするなどすればよい。
欠陥補正部109は、固体撮像素子101により得られた画像に生じた欠陥を補正する。OB領域に生じた欠陥は、後に示す方法により、補間により補正される。代表値導出部110は、撮像素子の同一の縦ラインに属するOB領域の画素値の代表値を、縦ラインごとに導出する。このような代表値としては、たとえばOB領域内の縦ラインごとの平均値や、メディアンを用いることが挙げられる。なお、OB画素が縦ラインごとに1つずつの場合には、ラインごとのOB画素の画素値を代表値とすればよい。
補正値算出部111は、代表値導出部110で求めたOB領域の代表値について、それらOB領域の位置と代表値の傾向を表す関数を用いて補正値を決定する。このような、補正値の決定に用いられる関数には、
・縦ラインあるいは横ラインの位置に対して一定の、各代表値を代表する値を出力とする直線、
・代表値の移動平均、
・代表値周辺のメディアン、
・代表値のフィッティングカーブ(最小二乗法、ベジェ曲線など)を用いる、などの方法が存在する。本実施形態では上記の方法について説明を行うが、その他の曲線や関数を導出して補正値を決定するようにしてもよい。補正値の決定方法については、後にさらに詳細に説明する。
画像減算部112は、固体撮像素子101から出力された画像から、代表値導出部110と補正値算出部111による処理結果を減算することによりオフセット補正を実行する。画像減算部112において減算は列ごとに行われるが、補正値算出部111では暗電流値の傾向が異なる領域ごとに減算に用いる補正値の決定方法を独立させている。すなわち、補正値算出部111は、第一の領域102に関しては第一の決定方法を用いて代表値から補正値を決定する第一決定処理を実行する。そして、補正値算出部111は、第二の領域103に関しては第一の決定方法とは独立した第二の決定方法を用いて代表値から補正値を決定する第二決定処理を実行する。本実施形態では、補正値算出部111は、列ごとの代表値(代表値導出部110により得られる)を当該第一の領域102内の画素の画素値から減算するように補正値を決定する。すなわち、各ラインの代表値が各ラインの補正値として用いられる。一方、第二の領域103では、補正値算出部111は、隣接するラインの代表値を含む複数の代表値に基づいてラインの補正値を決定する関数を用いて補正値を決定する。画像減算部112は、第一の領域102と第二の領域103のそれぞれの領域内の各ラインの画素の画素値から、それぞれの領域のラインに対して補正値算出部111が決定した補正値を減算してオフセット補正を行う。画像の減算方法は、後に詳細な説明を行う。画像保存部113は、補正後の画像を保存する。なお、画像保存部113には、フラッシュメモリやハードディスク等一般的な記録媒体を用いることができる。
次に、図2を用いて、第一実施形態における欠陥補正、補正値の決定、画像減算の様態をより詳細に説明する。上述のように第一の領域102は有効画素104とOB画素106で構成され、第二の領域は有効画素105とOB画素107で構成されている。また、列の位置を、左から右へ、列の位置1、2、・・・5と定義する。各画素の上に書かれたアルファベットと数字の組み合わせ、a11、a21、b12、等は各画素の画素値を表す。また、代表値導出部110がOB領域の列ごとに求める代表値をa1、b2、等と定義する。また、画素値b22を持つ欠陥画素201は、周辺のOB領域と大きく異なる画素値を有する。なお、図2では、OB画素と有効画素が計5行、5列に配置されているが、行数・列数は論理に矛盾の生じない範囲で任意の値とすることができることは言うまでもない。
まず、欠陥補正部109にて実行される、欠陥の補正方法について述べる。図2において、欠陥画素201は、第二の領域103に存在している。そこで、欠陥画素201の補正後の画素値は、欠陥画素201の最近接の画素のうち、第一の領域102のOB領域の画素値(a21)を除いて、
b22 = (b12+b32+b23)/3 …(1)
として補正を行う。暗電流値が大きく異なる第一の領域102のOB領域の画素値を除くことから、第二の領域103の他のOB領域の画素値に近い画素値が、補正結果として得られる。
また、第二の領域103内で、列ごとにOB画素の代表値が大きく異なる場合は、
b22 = (b12+b32)/2 …(2)
として、他の列に属するOB画素の画素値を使用しないようにする。
なお、欠陥補正部109でOB領域の欠陥補正を行わない場合は、代表値導出部110にて代表値を算出する際に欠陥画素の画素値(b22)を除外して、
b2 = (b12+b32)/2 …(3)
とすることもできる。なお、上記は代表値が平均値である場合を示したが、メディアン等他の計算値を代表値として用いる場合でも同様に、欠陥画素の画素値を除いて代表値を求めることができる。
以上の方法により、第二の領域103内のOB領域において、暗電流値が類似したOB画素107の画素値を用いて欠陥補正を行うことができるため、より精度の高い欠陥補正が可能となる。
次に補正値算出部111にて行われる関数の導出について、詳細に述べる。なお、「関数の出力」という言葉が用いられるが、関数の出力とは、関数に対して列の位置を代入したときの出力の結果である。関数として代表値からフィッティングにより求めた曲線が用いられる場合は、求めた曲線に列の位置を代入した時の出力結果となる。以下の詳細説明で適宜具体例を示す。
まず傾向を表す関数の一つの様態として、すべての縦ラインあるいは横ラインの位置に対して一定の、各代表値を代表する値を出力とする直線を求める手法を述べる。たとえば一定の値として平均値を用いる場合は、以下のように処理を行う。まず、代表値導出部110で求めた代表値b2、b3、b4、b5について、平均値(b2+b3+b4+b5)/4を求める。なお、平均値を求める時は、暗電流値が異なるOB領域の代表値a1を除くのが望ましい。次に、横軸(x軸)をOB領域の列の位置、縦軸(y軸)を各列の平均値として、
y=(b2+b3+b4+b5)/4 …(4)
として傾向を表す関数を求める。この場合、関数の出力は、列の位置によらず(4)式の右辺で示される値となる。この補正値の決定方法の様子を図3(a)に記した。この場合、関数は直線となる。なお、このような直線の関数の導出において上記の様態では代表値の平均値を求めたがこれに限られるものではない。たとえば、代表値のメディアンの値を、代表値の傾向を表す関数(4)の右辺としてもよい。また、代表値を求めずに、最初からb12からb35までの計12個のOB画素の画素値の平均値を求め、この平均値を傾向を表す関数(4)の右辺としてもよい。また、最初からb12からb35までの計12個のOB画素の画素値のメディアンを求め、このメディアンを傾向を表す関数(4)の右辺としてもよい。
次に、傾向を表す関数の他の様態として、代表値の移動平均を計算する方法について述べる。この方法は、代表値が描く曲線の平滑化の一態様である。移動平均を求める際には、たとえば注目する列の代表値と、注目する列の近傍の列(隣接する列)を含む複数の代表値の平均を計算するなどの手法が用いられる。必要な平滑化の度合いに応じて、最近傍の列以外の列の代表値を計算に使用したり、あるいは最近傍の代表値のうち、注目する列の左側あるいは右側の代表値のみ使用したりしてもよい。また、領域の境界は、以下に示すような手法により適切に処理されるものとする。
具体例を再び図2と図3を用いて説明する。この例では、代表値の傾向を表す関数を求めるために、注目している列の代表値と、その列の最近傍の代表値の平均を求める。たとえば、傾向を表す関数の列の位置3における値は、自身のb3の他に、列の位置2と4の代表値b2とb4を用いて、(b2+b3+b4)/3と表される。なお、領域の境界、たとえば傾向を表す関数の列の位置5における値を求めるときは、列の位置5の代表値b5の他に、左隣りの列の代表値b4を用いて、(b4+b5)/2とする。
このようにして、列の位置2から列の位置5までの傾向を表す関数の各列における値を計算すると、
列の位置2(境界):(b2+b3)/2 …(5)
列の位置3(境界でない):(b2+b3+b4)/3 …(6)
列の位置4(境界でない):(b3+b4+b5)/3 …(7)
列の位置5(境界):(b4+b5)/2 …(8)
となる。なお、上記の計算のように、代表値の傾向を示す関数の出力の算出には、暗電流値が異なる代表値a1を除いて計算するのが望ましい。
以上のような関数の出力では、たとえば列の位置2における出力は、式(5)となり、列の位置3における出力は式(6)となる。また、上述した関数を用いて導出される出力の様子を図3(b)に示した。
次に更に別の関数の様態として、代表値周辺のメディアンを計算する方法について述べる。この方法は、代表値が描く曲線の平滑化の一態様である。メディアンを求める際には、たとえば注目する列の代表値と、注目する列の最近傍の列の代表値のメディアンを計算するなどの手法を取る。移動平均を計算する方法の場合と同様に、必要な平滑化の度合いに応じて、最近傍の列以外の列の代表値を計算に使用したり、あるいは最近傍の代表値のうち、注目する列の左側あるいは右側の代表値のみ使用したりしてよい。また、領域の境界は、適切に処理されるものとする。
具体例を図2と図3を用いて説明する。値の大小は、図3(c)にあるように、b2>b4>b3>b5とする。この例では、傾向を表す曲線を求めるために、注目している列の代表値と、その列の再近傍の代表値のメディアンを求める。たとえば、傾向を表す曲線の列の位置3における値は、自身のb3と、列の位置2と4の代表値b2とb4を比較し、メディアンであるb4を列の位置3における値とする。領域の境界、たとえば傾向を表す曲線の列の位置5における値を求めるときは、列の位置5の代表値b5と、左隣りの列の代表値b4の値を用いる。この例では、比較対象が2つの画素値に限られるため、メディアンの代替として平均値(b4+b5)/2を求め、これを傾向を表す関数の列の位置5における値とする。
このようにして、列の位置2から列の位置5までの傾向を表す曲線の各列における値を計算すると、
列の位置2(境界):(b2+b3)/2 …(9)
列の位置3(境界でない):med(b2,b3,b4)=b4 …(10)
列の位置4(境界でない):med(b3,b4,b5)=b3 …(11)
列の位置5(境界):(b4+b5)/2 …(12)
となる。なお、med()はメディアンを抽出する関数である。また、移動平均、暗電流値の算出では、第一の領域102における代表値a1を除外して計算するのが望ましい。
たとえば列の位置2における関数の出力は式(9)に示されるようにb2とb3の平均となり、列の位置3における出力は式(10)に示されるように「b4」となる。図3(c)にこの曲線導出方法の様子を図示した。
次に関数のさらに別の様態として、代表値のフィッティングカーブを計算する方法について述べる。フィッティングカーブを求める際は、最小二乗法を用いる。なお、フィッティングカーブを求める際には、第一の領域102に属する列の代表値は用いないようにすることが望ましい。
以下、図2と図3(d)を用いて具体例を説明する。フィッティングカーブを求めるには最小二乗法を用いる。最小二乗法は、横軸(x軸)を列の位置、縦軸(y軸)を各列の代表値として、図2における第二の領域103におけるOB領域画素の代表値b2、b3、b4、b5をプロットする。その後、最小二乗法によりそれぞれの代表値の傾向を表す曲線を求める。最小二乗法の次数は、代表値の傾向を表すのに十分な次数を用いる。図3(d)では、2次式、
y=c+cx+c …(13)
を用いた例を示している。ここで、c、c、cは、最小二乗法で求めた0次、1次、2次の係数である。
上記のように最小二乗法により求めたフィッティングカーブでは、関数の出力は、式(13)に列の位置を代入した結果になる。たとえば列の位置2における出力は、式(13)を用いて、c+c×2+c×2となる。以上が曲線導出方法の説明である。
次に、画像減算部112で行われる減算の方法を詳細に説明する。この説明のために、図2において画素値aij、bijを持つ画素の補正後の画素値を、それぞれa’ij、b’ijとする。たとえば、a31の補正後の画素値は、a’31となる。
すべての縦ラインあるいは横ラインの位置に対して一定の、各代表値を代表する値を出力とする直線を求めて関数とする手法で、一定の値を平均値とする場合、画像減算部112による減算処理の後の画素値は、以下のようになる。
a’i1 = ai1 − a1 …(14)
b’ij = bij − (b2+b3+b4+b5)/4 …(15)
但し、i=1、2、3、4、5、j=2、3、4、5である。
また、代表値の移動平均を計算する関数を用いた手法では、減算後の画素値は、以下のようになる。
a’i1 = ai1 − a1 …(16)
b’i2 = bi2 − (b2+b3)/2 …(17)
b’i3 = bi3 − (b2+b3+b4)/3 …(18)
b’i4 = bi4 − (b3+b4+b5)/3 …(19)
b’i5 = bi5 − (b4+b5)/2 …(20)
但し、i=1、2、3、4、5である。
また、代表値周辺のメディアンを計算する手法では、減算後の画素値は、以下のようになる。
a’i1 = ai1 − a1 …(21)
b’i2 = bi2 − (b2+b3)/2 …(22)
b’i3 = bi3 − b4 …(23)
b’i4 = bi4 − b3 …(24)
b’i5 = bi5 − (b4+b5)/2 …(25)
但し、i=1、2、3、4、5である。
さらに、代表値のフィッティングカーブを計算する手法では、減算後の画素値は、減算後の画素値は以下のようになる。
a’i1 = ai1 − a1 …(26)
b’i2 = bi2 − (c0+c1×2+c2×2) …(27)
b’i3 = bi3 − (c0+c1×3+c2×3) …(28)
b’i4 = bi4 − (c0+c1×4+c2×4) …(29)
b’i5 = bi5 − (c0+c1×5+c2×5) …(30)
但し、i=1、2、3、4、5であり、c0、c1、c2はそれぞれ係数である。
なお、本説明ではOB領域も減算を行ったが、OB領域については減算を行わないことで、処理量を減少させることが可能である。以上が、画像減算部112による減算方法の詳細な説明である。
以上、各関数を用いた決定方法により各画素を補正する為の補正値を決定する方法を詳細に述べたが、最後に上記で説明した関数による補正値の導出方法の特徴について記述する。まず、すべての縦ラインあるいは横ラインの位置に対して一定の、各代表値を代表する値を出力とする直線を求める手法では、アルゴリズムが最も容易で、高速な動作が可能である。一方、固体撮像素子101の暗電流値にシェーディングが存在する場合は、代表値の移動平均を計算する、代表値周辺のメディアンを計算する、代表値のフィッティングカーブを求めるなどの方法を用いるとシェーディングを軽減することができる。移動平均、メディアンの際に平滑化が十分ではなく、その結果アーチファクトの生ずる状況では代表値のフィッティングカーブを求める手法が有効である。
次に図4を用いて、第一実施形態による撮像装置の処理(特に、暗電流信号に対する画像補正処理)の流れを説明する。まず、S401にて、欠陥補正部109はOB領域における画像の欠陥補正を行う。欠陥補正の方法は、前述のとおりである。なお、どの画素が欠陥画素であるかは、出荷時の検査などにより予め既知であり、欠陥補正部109に登録されているものとする。
次に、S402、S403、S404、S405にて、代表値導出部110は、ラインごとに、OB領域の代表値Akを求める。ここでラインはn本(n:整数)存在するとする。図2の場合では、縦ラインが5本となるので、n=5とし、縦ライン5本についてS403の処理(OB領域の代表値の算出)が実行され、各ラインの代表値が算出される。代表値の算出は、たとえば、上述したような各ラインの画素値の平均値の算出、各ラインの画素値のメディアンの抽出が挙げられる。
次に、S406にて、補正値算出部111は、ラインの列の位置とOB領域代表値Akの関係を表す関数を導出する。導出される関数としては、上述のような、
・縦ラインあるいは横ラインの位置に対して一定の、各代表値を代表する値を出力とする直線を示す関数、
・代表値の移動平均を示す関数、
・代表値周辺のメディアンを示す関数、
・代表値のフィッティングカーブを示す関数、などである。なお関数を求める際には、前述のように第一の領域102のOB領域内のOB画素106から得られた代表値を除いて関数を求めることが好ましい。また、移動平均やメディアンを採用する構成では特に導出する処理は必要無いが、ユーザが移動平均やメディアンの抽出における代表値の個数を設定できるようにしてもよい。
次に、S407からS413において、補正値算出部111と画像減算部112が、ラインごとに減算する値(補正値)を決定し、各ラインの画素の画素値から減算する。ここで、注目しているラインiが第一の領域102内なら、補正値算出部111は第一の決定方法により補正値を決定する。すなわち、補正値算出部111は、ラインiの代表値Aiを画素値から減算する補正値として決定する(S408、S409)。したがって画像減算部112は、ラインiに属する画素の画素値から、代表値Aiを減算することによりオフセット補正を実行する。一方、ラインiが第一の領域102に属さない場合、すなわち第二の領域103に属する場合、補正値算出部111は第二の補正方法により補正値を決定する。すなわち、補正値算出部111は、S406にて導出した関数からラインの位置iにおける出力Biを求める(S408、S410)。そして、画像減算部112は、S410で求めた出力Biをラインiに属する画素の画素値から減算する(S411)。これを撮像素子内の全ラインについて行う(S412、S413)。
以上の方法で、各画素の暗電流値が補正される。この方法によれば、暗電流値の異なる第一の領域102と、第二の領域103で別々に減算値を求めることから、垂直走査回路108の熱の影響を受ける第一の領域102の暗電流値の平滑化が行われることなく、より正確な暗電流補正が可能となる。このように、第一実施形態によれば、他のOB画素列と大きく異なる特定ラインが撮像素子内に存在する場合でも、暗電流のノイズの影響を低減して、特定ラインおよびその他のラインのOBによる暗電流補正を適切に行うことが可能となる。
なお第一の領域102が複数ラインにわたって存在し、第一の領域102と第二の領域103の大きさが同程度の場合、第一実施形態の方法を用いると、特許文献2と同様にアーチファクトが生じる。そうした場合は、以下に説明する第二実施形態の方法を用いて、アーチファクトの発生を抑えることができる。
[第二実施形態]
第一実施形態では、第一の領域102では関数の導出を行わず、各ラインの代表値を各画素の画素値から減算した。しかし第一の領域102に複数のラインが属し、第一の領域102が第二の領域103と同等程度の大きさになるような場合は、OB領域の画素数不足による代表値のずれにより、第一の領域102にアーチファクトが発生することがある。第二実施形態では、第一の領域102のための補正値を決定する第一の決定方法においても関数の導出を行い、関数の出力値を第一の領域102における画素値から減算することで、第一の領域102に発生するアーチファクトを低減するものである。なお、第一実施形態と重複する説明は省略する。
第二実施形態の機能構成は、第一実施形態と同様である。ただし、第二実施形態では、第一の領域102は垂直走査回路108が配置されたラインの直上の画素に限定されず、垂直走査回路108の近傍の縦ライン数本に属する画素で構成されているものとする。また、第二実施形態の補正値算出部111は、第一の領域102と第二の領域103で独立に関数を導出し、補正値を決定することが可能であるとする。
次に、図5を用いて第二実施形態における処理の流れ(特に、暗電流信号に対する画像補正処理)を説明する。図5において、S401〜S405、S407、S408,S412、S413は第一実施形態(図4)と同様の処理である。
S501にて、補正値算出部111は、第一の領域102、第二の領域103のそれぞれにおいて、ラインの位置kと代表値Akの関係を表す独立した関数を用いて補正値を求める。すなわち、第一実施形態においては、S406にて第二の領域103について関数を導出したが、第二実施形態では、第一の領域102と第二の領域103の両方について関数が導出される。
第一の領域102と第二の領域103のためのそれぞれの関数は、第一実施形態で述べた方法で導出される。なお、第一の領域102と第二の領域103に適用される第一の関数と第二の関数で、異なるタイプの関数を用いてもかまわないし同じタイプの関数を用いてもかまわない。たとえば、第一の領域102のための第一の関数にはフィッティングカーブを用い、第二の領域のための第二の関数には移動平均を用いるようにしてもよい。
S408,S502からS505,S412,S413にて、画像減算部112は、第一の領域102と、第二の領域103のそれぞれにおいて、関数の出力値を画素値から減算する。第一実施形態において、補正値算出部111は、第一の領域102ではS409にてラインごとの代表値を補正値に決定したが、第二実施形態ではS501で求めた第一の領域102のための第一の関数の出力値を補正値に決定する。また、第二の領域103では、補正値算出部111は、第一実施形態と同様に、第二の領域103のための第二の関数の出力値を補正値に決定する。なお、画像減算部112による減算処理は、それぞれの領域で第一実施形態にて述べたとおりである。
以上のように、第二実施形態によれば、第一の領域102においても画素値から関数の出力値が減算されるため、第一の領域102において特許文献2を用いたような場合のアーチファクトの発生を抑えることができる。第一の領域102において、曲線を導出するのに十分なラインが存在しない場合は、第二実施形態の代わりに第一実施形態の手法が用いられる。
[第三実施形態]
第一実施形態または第二実施形態における撮像装置において、ラインごとの暗電流値の差が大きい場合は、暗電流信号を補正するための減算値を第一実施形態や第二実施形態のようにして求めると、アーチファクトが発生する可能性がある。このようにラインごとの暗電流値の差が大きい場合には、第一の領域102であるか第二の領域103であるかに関わらずすべてのラインについてラインの代表値を減算する方がアーチファクトの少ない画像が得られることがある。第三実施形態は、上記の課題を解決する構成を説明する。
以下、図6を用いて第三実施形態の機能構成を説明する。なお、第一実施形態、第二実施形態と重複する部分の説明は省略される。図6では、第一実施形態、第二実施形態の構成(図1)に加えて、特性値取得部601と、閾値判定部602が設けられている。第三実施形態では、これらを用いて得られる特性値と閾値との比較結果に基づいて、状況に応じた暗電流に対する補正処理が実行される。なお、特性値として、本実施形態では第一の領域102と第二の領域103における代表値のばらつき(たとえば差異や標準偏差)、第二の領域103内における代表値のばらつき(たとえば差異や標準偏差)を用いる。また、特性値として、たとえば撮像装置が起動してからの経過時間、撮像装置や画素の温度、OB領域の画素値などをもとに計算した値を用いてもよい。
特性値取得部601は、特性値を計算するために必要な情報を取得し、その情報をもとに、特性値を計算する。特性値の計算に、撮影装置が起動してからの経過時間や、撮像装置の温度などを用いる場合は、それぞれ経過時間を監視するためのタイマや、温度を監視するための温度計が特性値取得部601に用いられる。一方、OB領域の画素値および/または代表値を特性値の計算に用いる場合、特性値取得部601は、直接的に固体撮像素子101や、代表値導出部110などに接続され、これらから取得した値をもとに特性値を計算する。本実施形態では特性値として第一の領域102と第二の領域103における代表値の差異、第二の領域103内における代表値の差異を用いた形態を説明する。代表値から計算された値以外の特性値、たとえば温度を用いる場合には、第一の領域と第二の領域における温度、第二の領域における温度を用いればよい。
閾値判定部602では、特性値取得部601にて取得した特性値をもとに、行う処理を決定する。閾値判定部602は、特性値と閾値との比較結果に基づいて、欠陥補正部109、代表値導出部110、補正値算出部111、画像減算部112、画像保存部113と接続され、第一の領域102、第二の領域103それぞれについて行う処理の命令を出す。
処理の内容としては、たとえば、
(1)第一の領域102ではラインごとにOB領域の代表値を画素値から減算し、第二の領域103では関数からの出力値を画素値から減算する(第一実施形態)、
(2)第一の領域102では、第一の領域102について導出した関数の出力値を画素値から減算し、第二の領域103では、第二の領域103について導出した関数の出力値を画素値から減算する(第二実施形態)、
(3)第一の領域102と第二の領域103のすべての領域で、ラインごとの代表値をそれぞれのラインに属する有効画素領域の画素値から減算する、
(4)第一の領域102と第二の領域103のすべての領域で、同じ関数からの出力値を画素値から減算する、
(5)OB領域を用いた補正を実行しない、等があげられる。
なお、(5)のOB領域を用いた補正を実行しない場合、補正を行う場合と比べて暗電流成分だけ画像の画素値の平均値が異なることになる。したがって、OB領域を用いた補正を実行しない場合は、画像全体にオフセット補正を別途行うか、OB領域にオフセット補正を行う。画像全体にオフセット補正を行う場合は、まずOBによる補正を施したオフセット画像と、OBによる補正を施していないオフセット画像を用意する。次にOBを用いて補正した時はOBによる補正を施したオフセット画像を用い、OBを用いた補正をしていない時はOBを用いた補正をしていないオフセット画像を用いてオフセット補正を行えばよい。
以下に第三実施形態における処理の流れを、図7を用いてより詳細に説明する。なお、以下の説明ではOB領域の画素値(代表値)を特性値として用いる場合について説明を行う。図7における領域1は、第一実施形態、第二実施形態等で述べた第一の領域102を意味し、領域2は第一実施形態、第二実施形態等で述べた第二の領域103を意味する。
S701にて、欠陥補正部109は、欠陥補正を行う。本実施形態では、OB領域の画素値が特性値計算に用いられることから、少なくともOB領域については欠陥補正を行うことが好ましい。
次にS702にて、代表値導出部110は、画像のOB領域の画素値を取得し、S703にて代表値を算出する。こうしてOB領域の3つのライン1,2,3について代表値A、A、Aが取得される。ここで、Aは第一の領域102におけるOB領域から選択されたラインの代表値で、A、Aは第二の領域103におけるOB領域のあるラインから選択された代表値である。また、A、Aは異なるラインの代表値とする。ここで、取得するOB領域代表値は必ずしも3ラインの代表値のみである必要はない。代表値の取得方法や取得数を変更する場合は、以下の方法はそれにふさわしい方法に変更される。また、代表値A〜Aとして第一の領域102と第二の領域103のどのラインの代表値を用いるかは、任意である。
S704において、特性値取得部601は、特性値s、特性値sを計算する。特性値s、特性値sは、以下のように定義される。
=|A−A| …(31)
=|A−A| …(32)
上記の定義により、特性値sは、第一の領域102におけるOB画素の画素値の代表値と、第二の領域におけるOB画素の画素値の代表値の差を表現していることになる。また、特性値sは、第二の領域103内におけるOB画素の画素値の代表値の差を表現していることになる。以下に説明するように、第三実施形態では、これら特性値が第一の閾値以下か否か、第二の閾値以下か否かにより、第一の決定方法、第二の決定方法の適用が制御される。
一般に、第一の領域102と第二の領域103の代表値の差は、第二の領域103内における代表値の差よりも大きい。そこで、閾値判定部602は、まずS705にて第一の領域102と第二の領域103の代表値の差である特性値sを調べる。そのために、あらかじめ閾値εを定める。第一の閾値εは、第一の領域102と第二の領域103の暗電流値の差が画像にアーチファクトとして現れ始めるときの特性値とする。なお、そのような第一の閾値εは実験的に求めることができる。
特性値sが第一の閾値εよりも小さい場合は、第一の領域102と第二の領域103の暗電流値の差がアーチファクトとして現れていない場合である。そこで、S706にて、画像減算部112は、第一の領域102と第二の領域103に共通の関数を用いて、その出力値を画素値から減算する。すなわち、第1の領域102において得られた代表値と第二の領域103において得られた代表値を区別することなく、第一の領域102と第二の領域103で共通の決定方法が用いられる。
一方、S705において特性値sが第一の閾値ε以上であった場合、処理はS707へ進む。S707において、閾値判定部602は、第二の領域103内での特性値の差である特性値sを調べる。そのために、あらかじめ第二の閾値εを定める。第二の閾値εは、曲線の出力を減算する場合と、第一の領域、第二の領域両方でラインごとの代表値を減算する場合において、アーチファクトの低減効果が同程度になる特性値の閾値とする。なお、そのような第二の閾値εは実験的に求めることができる。
特性値sが第二の閾値εよりも小さい時は、第一の領域102では代表値を画素値から減算し、第二の領域103では関数の出力値を画素値から減算した方がアーチファクトの発生が少ない。したがって、処理はS707からS708へ進み、画像減算部112は、第一実施形態で述べたような暗電流信号の補正を行う。すなわち、第一の領域102では画素値から代表値が減算され、第二の領域103では画素値から関数の出力値が減算される。
他方、特性値sが第二の閾値ε以上の場合は、第一の領域102と第二の領域103の両方でラインごとの代表値を画素値から減算するようにした方がアーチファクトの発生が少ない。そこで、処理はS707からS709へ進み、画像減算部112は、第一の領域102と第二の領域103の両方でラインごとの代表値を画素値から減算する。以上を、画像の取得終了まで続ける。
なお、第一の領域102に含まれるラインの数が複数ラインの場合に、S708において画像減算部112が第二実施形態で説明したように動作するようにしてもよい。すなわち、S708において、画像減算部112が、第一の領域102では、第一の領域102について導出した関数の出力値を画素値から減算し、第二の領域103では、第二の領域103について導出した関数の出力値を画素値から減算するようにしてもよい。
以上のように第三実施形態によれば、アーチファクトの量に応じて適切なOB領域による補正が用いられることから、第一実施形態・第二実施形態よりアーチファクトの少ない画像を取得することができる。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (14)

  1. 二次元平面上に画素が複数配置された撮像素子を有する撮像装置であって、前記二次元平面は、1つまたは複数のラインを有する第一の領域と、複数のラインを有する前記第一の領域以外の第二の領域を有し、各ラインは遮光されたオプティカルブラック領域と前記オプティカルブラック領域以外の有効領域を有し、
    各ラインについて、オプティカルブラック領域の画素値から代表値を導出する導出手段と、
    前記第一の領域について導出された代表値に基づいて、第一の決定方法に従って前記第一の領域内の各ラインのオフセット補正のための補正値を決定する第一決定手段と、
    前記第二の領域について導出された代表値に基づいて、前記第一の決定方法とは独立した第二の決定方法に従って前記第二の領域内の各ラインのオフセット補正のための補正値を決定する第二決定手段と、を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記第一の決定方法は、各ラインについて導出された代表値を前記補正値とし、
    前記第二の決定方法は、各ラインについて、隣接するラインの代表値を含む複数の代表値に基づいてラインの補正値を決定する関数を用いて、前記補正値を決定することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記関数は、前記第二の領域における代表値の平均値、隣接するラインの代表値から得られる移動平均、隣接するラインの代表値のメディアン、前記第二の領域の代表値から得られるフィッティングカーブのいずれかを用いることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記第一の決定方法は、前記第一の領域における各ラインについて、隣接するラインの代表値を含む複数の代表値から当該ラインの補正値を決定する第一の関数を用いて、各ラインの前記補正値を決定し、
    前記第二の決定方法は、前記第二の領域における各ラインについて、隣接するラインの代表値を含む複数の代表値から当該ラインの補正値を決定する第二の関数を用いて、各ラインの前記補正値を決定することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  5. 前記第一の関数は、前記第一の領域における代表値の平均値、隣接するラインの代表値から得られる移動平均、隣接するラインの代表値のメディアン、前記第一の領域の代表値に基づいて得られるフィッティングカーブのいずれかを用い、
    前記第二の関数は、前記第二の領域における代表値の平均値、隣接するラインの代表値から得られる移動平均、隣接するラインの代表値のメディアン、前記第二の領域の代表値に基づいて得られるフィッティングカーブのいずれかを用いることを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記第一および第二の決定手段は、前記第一の領域において得られた代表値と前記第二の領域において得られた代表値との差が第一の閾値以下の場合には、前記第一の領域と前記第二の領域を区別することなく共通の決定方法を用いることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記共通の決定方法は、隣接するラインの代表値を含む複数の代表値から当該ラインの補正値を決定する、平滑化を伴う共通の関数により前記補正値を決定することを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  8. 前記第二の領域において得られた複数の代表値の差が第二の閾値を超える場合に、前記第一の決定方法と前記第二の決定方法ともに、各ラインについて導出された代表値を前記補正値として決定することを特徴とする請求項6または7に記載の撮像装置。
  9. 前記導出手段は、オプティカルブラック領域に欠陥画素が存在する場合は、その欠陥画素と隣接する画素を用いた補間により該欠陥画素の画素値を決定して代表値の計算を行うことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載に記載の撮像装置。
  10. 前記導出手段は、オプティカルブラック領域に欠陥画素が存在する場合は、その欠陥画素を除外して前記代表値の導出を行うことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の撮像装置。
  11. 前記第一の決定手段と前記第二の決定手段により得られた各ラインの補正値を、各ラインの画素値から減算する補正手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の撮像装置。
  12. 前記第一の領域は、垂直走査回路が近傍に存在するラインにより構成されることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の撮像装置。
  13. 二次元平面上に画素が複数配置された撮像素子を有する撮像装置の制御方法であって、前記二次元平面は、1つまたは複数のラインを有する第一の領域と、複数のラインを有する前記第一の領域以外の第二の領域を有し、各ラインは遮光されたオプティカルブラック領域と前記オプティカルブラック領域以外の有効領域を有し、
    各ラインについて、オプティカルブラック領域の画素値から代表値を導出する導出工程と、
    前記第一の領域について導出された代表値に基づいて、第一の決定方法に従って前記第一の領域内の各ラインのオフセット補正のための補正値を決定する第一決定工程と、
    前記第二の領域について導出された代表値に基づいて、前記第一の決定方法とは独立した第二の決定方法に従って前記第二の領域内の各ラインのオフセット補正のための補正値を決定する第二決定工程と、を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  14. コンピュータに請求項13に記載の制御方法の各工程を実行させるためのプログラム。
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