JP5758908B2 - 画像処理装置、画像処理方法及び集積回路 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法及び集積回路 Download PDF

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Description

本発明は、画像処理で行われるノイズ除去の技術に関する。
従来、画像信号に対して簡単な構成でノイズ除去処理を実現できる方法として、εフィルタが知られている。εフィルタは、ノイズ除去対象の領域に存在する画素のうち画素値がある閾値εで定まる範囲内に存在する画素に対して平均値フィルタを施すものである。
通常、ノイズモデルは、図22(a)に示すように、画像信号レベル対応した標準偏差(正規分布)で表現される。例えば、注目画素の画素値xに対して、x±εに含まれる画素値に対して平均値フィルタを実施する(図22(b)を参照)。そこで、ノイズ削減効果を得るためには、x±εに含まれる画素値を増やすことが重要である。従って、εフィルタにおいては、適切な閾値±εを与えないとノイズ除去効果が得られない、もしくはエッジや細部がぼけてしまう。
適切な閾値±εを与える技術として、特許文献1では、画像信号の彩度または色レベルに応じてεフィルタの閾値を制御する構成が開示されている。また特許文献2では、入力された画像信号を分析して得られたノイズモデルに従ってεフィルタの閾値を制御する構成も開示されている。
特開2006−60744号公報 特開2009−111541号公報
εフィルタでは、区間x±εの確率密度の積分値が大きいほど処理対象画素数を増やす確率が高くなる。ところで、図22の(b)と(c)を比較した場合に区間x±εの確率密度の積分値すなわち斜線部の面積が大きい図22(b)の方がより処理対象画素数を増やすことができる。そこで、図22の(c)のように注目画素の画素値xが正規分布の端に位置する場合には、確率密度の積分値を増やすために閾値εを大きくすることが考えられる。そうすると、エッジや細部の画素を選択する可能性が高くなり、その結果、エッジや細部ぼけを引き起こす場合がある。また、例えば画素値xが図22(c)で示すような位置にある場合には、当該画素値で示される画素は、当該画素を含むある物体と他の物体との境界(エッジ)付近であることが考えられる。なぜなら、通常、当該画素の画素値は正規分布の中央の値に近いものとなるはずであるが、他の物体の画素の画素値の影響を受けることで中央の値から外れたものとなっているからである。そのため、画素値xが図22(c)で示すような位置にある状況で、閾値εを変更しない場合であっても、少なからず他の物体の画素の影響を受けるので、エッジや細部ぼけを引き起こす可能性はある。
そこで、本発明は、上記の問題に鑑みて、エッジや細部ぼけを防ぎつつ、適切なノイズ処理を行うことのできる画像処理装置、画像処理方法及び集積回路を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、画像に含まれるノイズを除去するよう当該画像に含まれる画素の画素値を補正する画像処理装置であって、正規分布で示される画像のノイズモデルから注目画素に対する画素値を中央値とする基準範囲を特定し、当該注目画素を含む局所領域に存在する各画素について、前記基準範囲のうち前記中央値を基準とする値の上位方向側の第1部分範囲内に画素値を持つ画素の分布数と、前記中央値を基準とする値の下位方向側の第2部分範囲内に画素値を持つ画素の分布数とを特定し、分布数が他方に比べて少ない部分範囲を他方の部分範囲よりも相対的に狭くなるよう補正して、補正後の部分範囲と前記他方の部分範囲からなる選択範囲を決定する決定手段と、前記局所領域を少なくとも含むノイズ除去対象の領域に存在する画素の画素値のうち前記選択範囲に属する各画素値を用いて、当該ノイズ除去対象の領域に対してノイズを除去するために前記ノイズ除去対象の領域に含まれる各画素に対する画素値を補正して補正画素値を生成する生成手段とを備えることを特徴とする。
上記に示す構成によると、画像処理装置は、注目画素の画素値を中央値とする基準範囲内における第1部分範囲と第2部分範囲とのそれぞれに属する画素の画素値の分布数に応じて、何れかの部分範囲を他方の部分範囲よりも相対的に狭くなるよう補正している。これにより、他の物体の画素の影響を受けた画素を選択、つまりエッジや細部の画素をノイズ除去の対象とする可能性が低くなるので、エッジや細部をぼかすことなくノイズを除去することができる。
画像処理装置10の構成を示すブロック図である。 信号レベルと標準偏差(閾値Th)との関係を示す図である。 第1画素選択部で処理対象となる画素の領域300を示す図である。 第1ノイズ除去部で処理対象となる画素の領域400を示す図である。 第1ノイズ除去部で利用するフィルタ係数の一例を示す図である。 第2ノイズ除去部で処理対象となる画素の領域600を示す図である。 画像処理装置10における画像処理の動作を示す流れ図である。 Th1L、Th1Uの決定処理の動作を示す流れ図である。図9へ続く。 Th1L、Th1Uの決定処理の動作を示す流れ図である。図8から続く。 画像処理装置1000の構成を示すブロック図である。 ノイズ除去処理部1010の構成を示すブロック図である。 (a)は平坦度とgainとの関係を示す図であり、(b)は平坦度とcgainとの関係を示す図である。 画像処理装置1000における画像処理の動作を示す流れ図である。 画像処理装置2000の構成を示すブロック図である。 (a)は輝度レベルとfactor0との関係を示す図であり、(b)は平坦度とfactor1との関係を示す図であり、(c)はグレー度合とfactor2との関係を示す図である。 画像処理装置2000における画像処理の動作を示す流れ図である。 画像処理装置3000の構成を示すブロック図である。 第1画像処理部3100の構成を示すブロック図である。 (a)は青色色差成分からなる出力画像信号と赤色色差成分からなる出力画像信号との関係を示し、(b)はノルムrとr’との関係を示す図である。 補整部3102における処理の動作を示す図である。 ノイズ除去前の画素値とノイズ除去後の画素値の推移を示す図である。 εフィルタにおける閾値εの範囲を説明する図である。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
1.第1の実施の形態
ここでは、図面を参照して本発明に係る第1の実施の形態について説明する。
1.1 画像処理装置10の構成
画像処理装置10は、図1に示すように、閾値格納部101、第1画素選択部102、第1ノイズ除去部103、第2画素選択部104及び第2ノイズ除去部105から構成されている。
(1)閾値格納部101
閾値格納部101は、図2に示すように画像の信号レベル(画素値x)に対応した閾値Th(標準偏差)を格納している。ここで、画素値xは0から255の範囲内の値である。
例えば、閾値Thは、暗電流ショットノイズ、光ショットノイズ、Floating Deffusion(以下FDと呼ぶ)のリセットノイズ、FDアンプノイズなどのイメージセンサーにおけるランダム系のノイズを考慮した画像の信号レベルに対応した標準偏差または分散となる。
(2)第1画素選択部102
第1画素選択部102は、入力画像の信号の信号レベルを基にして閾値格納部101から取得した閾値Thに所定のゲインを施し補整を行うものである。
具体的には、第1画素選択部102は、図3に示す注目画素Dの画素値に対応した閾値Thを閾値格納部101から取得し、取得した閾値Thに所定のゲイン(例えば、値“3”)を乗算し、注目画素Dの周辺3×3領域(局所領域)300に含まれる画素(図3では、画素0〜7)に対して、注目画素Dの値を平均、閾値Thを偏差とした正規分布において確率密度が最も大きくなる信号レベルとの大小を推定する。第1画素選択部102は、推定した結果に基づいて閾値格納部101から取得した閾値Thを補整し、閾値Th1LとTh1Uを決定する。さらに図4に示す注目画素Dの周辺5×5領域400に含まれる画素の画素値が(x−Th1L)以上(x+Th1U)以下を満たす場合に、第1画素選択部102は、第1ノイズ除去部103へ入力する画像信号が有効であることを示す選択信号を出力する。ここで、値xは注目画素Dの画素値である。
(3)第1ノイズ除去部103
第1ノイズ除去部103は、第1画素選択部102が出力した選択信号に従って注目画素Dを含む領域400のうち画素値が(x−Th1L)以上(x+Th1U)以下である周辺画素を取得し、フィルタ処理を施して、その結果を第2画素選択部104へ出力する。
具体的には、第1ノイズ除去部103は、選択信号に従って入力画像信号が図4に示す注目画素Dを含む領域400に含まれ、かつ画素値が(x−Th1L)以上(x+Th1U)以下である画素に対して、図5に示すような係数(濃淡が重みを表す)を用いた加重平均を行うことでフィルタ処理を施し、その結果を第2画素選択部104へ出力する。例えば、図5に示すように、濃淡に応じて、係数1から5の何れかが対応付けられている。この係数と対応する濃淡(画素値)とから領域400に対してノイズ除去(加重平均)が施される。
(4)第2画素選択部104
第2画素選択部104は、第1ノイズ除去部103の処理結果を基に閾値格納部101から取得した閾値Th’に所定のゲインを施し補整を行う。
具体的には、第2画素選択部104は、第1ノイズ除去部103の処理結果の値(処理後の注目画素Dの画素値x’)に対応した閾値Th’を閾値格納部101から取得し、取得した閾値Th’に第1画素選択部102で施したゲインより比較的小さいゲイン(例えば、値“2.5”)を乗算する。第2画素選択部104は、第1ノイズ除去部103の処理対象領域400より比較的大きい図6に示すような注目画素Dの周辺9×9領域600に対して、第1画素選択部102で行われた推定方法と同様の方法を用いて、閾値格納部101から取得した閾値Th’を補整し、閾値Th2LとTh2Uを決定する。第2画素選択部104は、注目画素Dの周辺9×9領域600に含まれる画素の画素値が(x’−Th2L)以上(x’+Th2U)以下である場合に第2ノイズ除去部105へ入力する画像信号が有効であることを示す選択信号を出力する。ここで、値x’は、第1ノイズ除去部103による処理後の注目画素Dの画素値である。
(5)第2ノイズ除去部105
第2ノイズ除去部105は、入力画像信号に対して、第2画素選択部104が出力した選択信号に従って注目画素Dを含む領域600のうち画素値が(x’−Th2L)以上(x’+Th2U)以下である周辺画素を取得し、フィルタ処理を施して、出力画像信号を出力する。
具体的には、第2ノイズ除去部105は、選択信号に従って注目画素Dの周辺9×9領域内で形成される円形の領域600に含まれ、かつ画素値が(x’−Th2L)以上(x’+Th2U)以下である画素に対して、平均値フィルタを施すことで出力画像信号を得る。なお図6に示す領域600の形状は、円形以外に、矩形(ここでは、9×9領域そのもの)、楕円などであってもよい。
1.2 動作
ここでは、画像処理装置10の動作について説明する。
(1)概要
まず、画像処理装置10の処理概要について、図7に示す流れ図を用いて説明する。
第1画素選択部102は、入力画素D(図3における注目画素D)の画素値xに基づいて、閾値Th1L、Th1Uの決定処理を行い、閾値Th1L、Th1Uを取得する(ステップS5)。
第1ノイズ除去部103は、画素Dの周辺領域400内において、(x−Th1L)以上(x+Th1U)以下である各画素に対して、ノイズ除去を施して、画素Dについてノイズ除去後の画素値x’を取得する(ステップS10)。
第2画素選択部104は、入力画素Dについてのノイズ除去後の画素値x’に基づいて、閾値Th2L、Th2Uの決定処理を行い、閾値Th2L、Th2Uを取得する(ステップS15)。
第2ノイズ除去部103は、画素Dの周辺領域600内において、(x’−Th2L)以上(x’+Th2U)以下である各画素に対して、ノイズ除去を施して、画素Dについて出力対象の画素値を取得する(ステップS20)。
(2)Th1L、Th1Uの決定処理
ここでは、図7のステップS5で行われるTh1L、Th1Uの決定処理の詳細について、図8に示す流れ図を用いて説明する。
第1画素選択部102は、変数count_Rとcount_Lとを0に初期化する(ステップS100)。
第1画素選択部102は、入力画素Dの画素値xに対応した閾値Thを取得し(ステップS105)、取得した閾値Thにゲインgを乗算し、Th1LとTh1Uとに代入する(ステップS110)。
図3に示す注目画素Dの周辺画素0〜7について検査を行うために、第1画素選択部102は、周辺画素を特定するための変数nを0に設定する(ステップS115)。
第1画素選択部102は、変数nが7より大きいか否か、つまり7個の周辺画素全ての検査が終了したか否かを判断する(ステップS120)。
変数nが7より大きくない、つまり検査が終了していないと判断する場合(ステップS120における「No」)、第1画素選択部102は、画素nの画素値がTh*g以下であるか否かを判断する(ステップS125)。
画素nの画素値がTh*g以下であると判断する場合には(ステップS125における「Yes」)、第1画素選択部102は、画素nの画素値が入力画素Dの画素値xより大きいか否かを判断する(ステップS130)。
画素nの画素値が入力画素Dの画素値xより大きいと判断する場合(ステップS130における「Yes」)、第1画素選択部102は、変数count_Rを1インクリメントする(ステップS135)。画素nの画素値が入力画素Dの画素値xより大きくないと判断する場合(ステップS130における「No」)、第1画素選択部102は、変数count_Lを1インクリメントする(ステップS140)。その後、第1画素選択部102は、変数nを1インクリメントし(ステップS145)、ステップS120へ戻る。
画素nの画素値がTh*g以下でないと判断する場合には(ステップS125における「No」)、第1画素選択部102は、ステップS145を実行する。
変数nが7より大きい、つまり検査が終了したと判断する場合(ステップS120における「Yes」)、第1画素選択部102は、変数count_Rとcount_Lとの差分diff、及び加算結果totalを算出する(ステップS150)。
第1画素選択部102は、差分diffの値が、予め定められた値P0以上であるか否かを判断する(ステップS155)。
差分diffが値P0以上であると判断する場合(ステップS155における「Yes」)、第1画素選択部102は、Th1Lに値αを乗算する(ステップS160)。ここで、値αは1より小さい正の数であり、例えば、0.8である。
差分diffが値P0以上でないと判断する場合(ステップS155における「No」)、第1画素選択部102は、差分diffの値が、予め定められた値P1以下であるか否かを判断する(ステップS165)。
差分diffが値P1以下であると判断する場合(ステップS165における「Yes」)、第1画素選択部102は、Th1Uに値βを乗算する(ステップS170)。ここで、値βは1より小さい正の数であり、例えば、0.8である。
差分diffが値P1以下でないと判断する場合(ステップS165における「No」)、第1画素選択部102は、加算結果totalが予め定められた値P2以下であるか否かを判断する(ステップS175)。
加算結果totalが値P2以下であると判断する場合(ステップS175における「Yes」)、第1画素選択部102は、Th1Lに値γ0を、Th1Uに値γ1を、それぞれ乗算する(ステップS180)。ここで、値γ0、γ1それぞれは、1より大きい数であり、例えば、1.2である。
(3)Th2L、Th2Uの決定処理
Th2L、Th2Uの決定処理は、Th1L、Th1Uの決定処理と同様の処理の流れであり、Th1L、Th1Uの決定処理で用いた値g、P0、P1、P2、α、β、γ0及びγ1を変更し、ノイズ処理が施された後の画素値x’を用いればよいので、ここでの説明は省略する。または、値gのみを変更し、他の値P0、P1、P2、α、β、γ0及びγ1は同じものであってもよい。
また、Th2L、Th2Uの決定処理では9×9領域の画素のうち注目画素を除く他の画素について図8で示すステップS115から145を繰り返し行う。そのため、Th2L、Th2Uの決定処理における変数nは0以上79以下の範囲の値をとるので、ステップS120の判断の条件が変更される。具体的には、変数nの値が80、つまり79より大きい値であるか否かを判断し、大きいと判断する場合には処理はステップS150へ遷移し、79以下であると判断する場合には処理はステップS125へ遷移する。
1.3 変形例
本発明は上記の実施の形態に限られない。例えば、以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施の形態において、閾値格納部101は、入力信号レベルをインデックスとしたルックアップテーブルまたは、入力信号レベルに対応した折れ線データに基づいて線形補間信号を生成する手段で実現してもよい。
(2)上記実施の形態において、第1ノイズ除去部103は、加重平均を用いたノイズ除去を行ったが、これに限定されない。
第1ノイズ除去部103は、ガウシアンフィルタ、εフィルタ、平均値フィルタ、メディアンフィルタ、バイラテラルフィルタ、ウェーブレット変換を利用したフィルタなど他のフィルタ方式であってもよい。
(3)上記実施の形態では、注目画素Dの周辺領域として、3×3、5×5、9×9領域を用いているが、それに限定するものではなくM×N(MとNは、3以上の整数)であってもよい。
(4)上記実施の形態及び変形例を組み合わせてもよい。
1.4 まとめ
以上のように本実施の形態によれば、ノイズモデルが正規分布で表現されている場合において、注目画素Dの画素値が分布の端に位置するときには、その位置に応じて画素Dの画素値を基準とする閾値“+Th1”分の範囲及び閾値“−Th1”分の範囲のうち当該画素値よりも更に端に位置する値が属する範囲を他方の範囲よりも相対的に狭くなるよう制御している。これにより、エッジや細部についてノイズ除去、つまり平滑化が過度に行われることは無いので、画像処理装置は、エッジや細部をぼかさずにノイズを除去することが可能となる。
2.第2の実施の形態
ここでは、第2の実施の形態に係る画像処理装置1000について説明する。
2.1 構成
画像処理装置1000は、図10に示すように、ノイズ除去処理部1010、減算器1020、整形部1030及び加算器1040から構成されている。
(1)ノイズ除去処理部1010
ノイズ除去処理部1010は、第1の実施の形態に示す画像処理装置10に相当するものである。
ノイズ除去処理部1010は、図11に示すように、閾値格納部1101、第1画素選択部1102、第1ノイズ除去部1103、第2画素選択部1104及び第2ノイズ除去部1105から構成されている。
なお、第1画素選択部1102、第1ノイズ除去部1103及び第2ノイズ除去部1105のそれぞれは、第1の実施の形態に示す第1画素選択部102、第1ノイズ除去部103及び第2ノイズ除去部105と同様であるので、ここでの説明は省略し、閾値格納部1101、第2画素選択部1104について説明する。
(閾値格納部1101)
閾値格納部1101は、第1の実施の形態と同様に、図2に示すように画像の信号レベル(画素値)に対応した閾値Th(標準偏差)を格納している。
また、閾値格納部1101は、図12(a)、(b)に示すように平坦度に対応した閾値gain、cgainを格納している。ここで、閾値gain、cgainはとり得る値の範囲は0以上1以下の範囲である。なお図12(a)、(b)は、平坦度をインデックスとしたルックアップテーブルまたは、平坦度に対応した折れ線データに基づいて線形補間した値で代用してもよい。
(第2画素選択部1104)
第2画素選択部1104は、第1の実施の形態で示す第2画素選択部104と同様の機能の他、以下の機能を備える。
第2画素選択部1104は、画像の平坦度を示す信号(以下、平坦度信号という。)を整形部1030へ出力する。ここで、平坦度とは、画像信号のバラツキ度合を示すものであり、第2画素選択部1104に入力される画像信号における分散、偏差、若しくは第2画素選択部1104から第2ノイズ除去部1105へ出力される選択信号で示される有効な画素の数で表現されるものである。
(2)減算器1020
減算器1020は、入力画像信号(画素値)からノイズ除去処理部1010でノイズ除去された画像信号(画素値)を減算することにより、入力画像信号に含まれるノイズ成分を取得する。
(3)整形部1030
整形部1030は、ノイズ除去処理部1010から出力される平坦度信号を基にノイズ成分を整形するものである。
整形部1030は、平坦度に対応した閾値gain、cgainを取得する。
整形部1030は、0から255の範囲のうち予め定められた一の値(core)と、ノイズ成分との大小関係に応じて特定されたコア値(cg)とリシェイプ値(df)それぞれに対して、取得したgain及びcgainを乗算して、ノイズ除去後の画像信号に付加すべき付加成分を取得する。
ここで、コア値とは、ノイズ成分と一の値(core)とのうち小さい値であり、これら2値のうち小さい方に抑圧された値にcgainを乗算して補正が行われる。また、リシェイプ値とは、ノイズ成分のうちcoreが示す値よりも余分に存在する値であり、この値にgainを乗算して補正が行われる。
(4)加算器1040
加算器1040は、ノイズ除去処理部1010から出力された信号に、整形部1030で取得された付加成分を加算し、その結果を出力画像信号として外部へ出力する。
2.2 動作
ここでは、画像処理装置1000の動作について、図13に示す流れ図を用いて説明する。
ノイズ除去処理部1010は、ノイズ除去処理を実行する(ステップS300)。ここで、ノイズ除去処理は、図7に示す処理を同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
減算器1020は、入力画像信号(入力画素値)と、ノイズ除去処理部1010でノイズ除去された画像信号(画素値)との差分diffを算出する(ステップS305)。
整形部1030は、ノイズ除去処理部1010から出力された平坦度信号に基づいて、gain、cgainを取得する(ステップS310)。gain、cgainは、図13の(a)、(b)のそれぞれが示すように平坦度に合わせて変動する。なお図13(a)、(b)は、平坦度をインデックスとしたルックアップテーブルまたは、平坦度に対応した折れ線データに基づいて線形補間した値で代用してもよい。
整形部1030は、差分diffがcoreより大きいか否かを判断する(ステップS315)。
差分diffがcoreより大きいと判断する場合(ステップS315における「Yes」)、整形部1030は、変数cgにcoreの値を、変数dfに“diff−core”で得られる値をそれぞれ代入する(ステップS320)。差分diffがcoreより大きくない、つまり差分diffがcore以下であると判断する場合(ステップS315における「No」)、整形部1030は、変数cgにdiffの値を、変数dfに値“0”をそれぞれ代入する(ステップS325)。
整形部1030は、演算“cg*cgain+df*gain”の結果を変数dfへ代入する(ステップS330)。
整形部1030は、ステップS330で得られたdfの値に対して飽和処理を施す(ステップS335)。ここで、飽和処理については既知の技術であるので、ここでの説明は省略する。
加算器1040は、ノイズ除去後の画素値に、飽和処理後の変数dfの値を加算して、出力対象の画素値を取得する(ステップS340)。
2.3 まとめ
以上のように本実施の形態によれば、入力画像とノイズ除去後の差分で示されるノイズ量を平坦度に応じて制御することによって、ノイズ成分と同じレベルのエッジや細部を復元することが可能となる。
3.第3の実施の形態
ここでは、第3の実施の形態に係る画像処理装置2000について説明する。
3.1 構成
画像処理装置2000は、図14に示すように、閾値格納部2101、第1画素選択部2102、第1ノイズ除去部2103、第2画素選択部2104及び第2ノイズ除去部2105から構成されている。
(1)閾値格納部2101
閾値格納部2101は、画像についての輝度成分からなる画素の信号レベル(画素値)に対応した閾値Th(標準偏差)を格納している。ここで、輝度成分からなる画素の画素値と閾値との関係は、図2に示すグラフの形状と同様である。
また、閾値格納部2101は、図15(a)に示すように輝度レベルに応じた閾値の補正係数(factor0)、及び図15(b)に示すように平坦度に応じた閾値の補正係数(factor1)を格納している。
また、閾値格納部2101は、図15(c)に示すように、グレー度合に応じた閾値の補正係数(factor2)を格納している。
(2)第1画素選択部2102
第1画素選択部2102は、輝度成分からなる入力画像信号の注目画素の画素値に対応する閾値Thを閾値格納部2101から取得する。
また、第1画素選択部2102は、輝度成分からなる注目画素の周辺領域(例えば、図3に示す局所領域300)を参照して、平坦度を取得する。
第1画素選択部2102は、入力画像信号の輝度レベルに対応する係数factor0を、取得した平坦度に対応する係数factor1を、それぞれ閾値格納部2101から取得する。
第1画素選択部2102は、取得した閾値Thに所定のゲインgと、取得したfactor0とfactor1とを乗算し、乗算結果を補整して、閾値Th1LとTh1Uを決定する。さらに、例えば図4に示す注目画素Dの周辺5×5領域400に含まれる、色差成分からなる画素の画素値が(x−Th1L)以上(x+Th1U)以下を満たす場合に、第1画素選択部2102は、第1ノイズ除去部2103へ入力する画像信号が有効であることを示す選択信号を出力する。ここで、値xは注目画素Dの画素値である。なお、閾値Th1LとTh1Uの決定方法は、第1の実施の形態における決定方法と、閾値Th1LとTh1Uの初期値が異なる以外は同様であるので、ここでの説明は省略する。
(3)第1ノイズ除去部2103
第1ノイズ除去部2103は、色差成分からなる入力画像信号から第1画素選択部2102から出力された選択信号に従って、周辺領域400のうち色差成分からなる画素値が(x−Th1L)以上(x+Th1U)以下である周辺画素を取得し、フィルタ処理を施して、その結果を第2画素選択部2104へ出力する。
また、第1ノイズ除去部2103は、周辺領域400に対するグレー度合を示す信号を第2画素選択部2104へ出力する。なおグレー度合を示す信号の生成は、注目画素の周辺画素を参照できる箇所であればよいため第1画素選択部2102でも実施可能である。
(4)第2画素選択部2104
第2画素選択部2104は、輝度成分からなる入力画像信号の注目画素の画素値に対応する閾値Thを閾値格納部2101から取得する。
また、第2画素選択部2104は、第1ノイズ除去部2103から出力されたグレー度合に対応する係数factor2を閾値格納部2101から取得する。
第2画素選択部2104は、入力画像信号の輝度レベルに対応する係数factor0を閾値格納部2101から取得する。
第2画素選択部2104は、取得した閾値Thに所定のゲインgと、取得したfactor0とfactor2とを乗算し、乗算結果を補整して、閾値Th2LとTh2Uを決定する。
さらに、例えば図6に示す注目画素Dの周辺9×9領域600に含まれる色差成分からなる画素の画素値が(x’−Th1L)以上(x’+Th1U)以下を満たす場合に、第2画素選択部2104は、第2ノイズ除去部2105へ入力する画像信号が有効であることを示す選択信号を出力する。ここで、値x’は、第1ノイズ除去部2103によるノイズ除去後の注目画素Dの画素値である。なお、閾値Th2LとTh2Uの決定方法は、第1の実施の形態における決定方法と、閾値Th2LとTh2Uの初期値が異なる以外は同様であるので、ここでの説明は省略する。
(5)第2ノイズ除去部2105
第2ノイズ除去部2105は、色差成分からなる入力画像信号に対して、第2画素選択部2104が出力した選択信号に従って注目画素Dを含む領域600のうち画素値が(x’−Th2L)以上(x’+Th2U)以下である周辺画素を取得し、フィルタ処理を施して、出力画像信号を出力する。
3.2 動作
(1)概要
まず、画像処理装置2000の処理概要について、図16に示す流れ図を用いて説明する。
第1画素選択部2102は、輝度成分からなる入力画素D(図3における注目画素D)の画素値xに基づいて、閾値Th1L、Th1Uの決定処理を行い、閾値Th1L、Th1Uを取得する(ステップS400)。
第1ノイズ除去部2103は、画素Dの周辺領域400内において、(x−Th1L)以上(x+Th1U)以下である色差成分からなる各画素に対して、ノイズ除去を施して、画素Dについてノイズ除去後の色差成分からなる画素値x’を取得する(ステップS405)。
第2画素選択部2104は、入力画素Dについてのノイズ除去後の画素値x’に基づいて、閾値Th2L、Th2Uの決定処理を行い、閾値Th2L、Th2Uを取得する(ステップS410)。
第2ノイズ除去部2103は、画素Dの周辺領域600内において、(x’−Th2L)以上(x’+Th2U)以下である色差成分からなる各画素に対して、ノイズ除去を施して、画素Dについて出力対象となる色差成分からなる画素値を取得する(ステップS415)。
(2)Th1L、Th1Uの決定処理
ここでは、図16のステップS400で行われる決定処理について、第1の実施の形態の図8、9で示す決定処理との相違点を中心に説明する。
本実施の形態での処理では、図8に示すステップS105を、第1画素選択部2102が、輝度成分からなる入力画像信号の注目画素の画素値に対応する閾値Thと、入力画像信号の輝度レベルに対応する係数factor0と、平坦度に対応する係数factor1とを、それぞれ閾値格納部2101から取得するよう変更する。
また、図8に示すステップS110を、“Th1L=Th1U=Th*g*factor0*factor1”に変更する。
なお、図8、9に示すステップS115以降の動作については、値P0、P1、P2、α、β、γ0及びγ1の数値の変更が少なくともあるのみで、処理の流れ自体には変更はない。
(3)Th2L、Th2Uの決定処理
本実施の形態におけるTh2L、Th2Uの決定処理について、本実施の形態におけるTh1L、Th1Uの決定処理の処理内容と異なる点について説明する。
本実施の形態での処理では、図8に示すステップS105を、第2画素選択部2104が、輝度成分からなる入力画像信号の注目画素の画素値に対応する閾値Thと、入力画像信号の輝度レベルに対応する係数factor0と、グレー度合に対応する係数factor2とを、それぞれ閾値格納部2101から取得するよう変更する。
また、図8に示すステップS110を、“Th1L=Th1U=Th*g*factor0*factor2”に変更する。
なお、図8、9に示すステップS115以降の動作については、値P0、P1、P2、α、β、γ0及びγ1の数値の変更が少なくともあるのみで、処理の流れ自体には変更はない。
3.3 変形例
本発明は上記の実施の形態に限られない。例えば、以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施の形態において、図14(a)、(b)、(c)で示す輝度レベル、平坦度及びグレー度合は、インデックスとしたルックアップテーブルまたは、それぞれに対応した折れ線データに基づいて線形補間した値で代用してもよい。
3.4 まとめ
以上説明したように、本実施の形態によれば、ノイズモデルが正規分布で表現されている場合において、色差成分からなる注目画素Dの画素値が分布の端に位置するときには、その位置に応じて画素Dの画素値を基準とする閾値“+Th1”分の範囲及び閾値“−Th1”分の範囲のうち当該画素値よりも更に端に位置する値が属する範囲を他方の範囲よりも相対的に狭くなるよう制御している。これにより、エッジや細部についてノイズ除去、つまり平滑化が過度に行われることは無いので、画像処理装置は、エッジや細部をぼかさずにノイズを除去することが可能となる。
また、本実施の形態における輝度成分からなる入力画像信号は、第1の実施の形態で説明した画像処理を施した後の信号であればさらに良好な結果が得られる。
4.第4の実施の形態
ここでは、第4の実施の形態に係る画像処理装置3000について説明する。
4.1 構成
画像処理装置3000は、図17に示すように、第1画像処理部3100、第2画像処理部3101及び補整部3102から構成されている。
(1)第1画像処理部3100
第1画像処理部3100は、輝度成分からなる入力画像信号(Y)を基に、青色色差成分からなる入力画像信号(Cb)に対してノイズ除去処理を行い、色差Cbに対してノイズ除去処理が施された後の信号(以下、第1出力画像信号という。)を出力するものである。
第1画像処理部3100は、図18に示すように、ノイズ除去処理部2000a、減算器1020a、整形部1030a及び加算器1040aから構成されている。
ノイズ除去処理部2000aは、第3の実施の形態で示す画像処理装置2000と同様の処理機能を有するので、ここでの説明は省略する。
また、減算器1020a、整形部1030a及び加算器1040aについては、第2の実施の形態で示す減算器1020、整形部1030及び加算器1040と同様であるので、これらの構成要素についても説明は省略する。
(2)第2画像処理部3101
第2画像処理部3101は、輝度成分からなる入力画像信号(Y)を基に、赤色色差成分からなる入力画像信号(Cr)に対してノイズ除去処理を行い、色差Crに対してノイズ除去処理が施された後の信号(以下、第2出力画像信号という。)を出力するものである。
第2画像処理部3101の構成要素は、第1画像処理部3100の構成要素と同様であり、扱う信号が赤色色差成分からなる入力画像信号(Cr)となる点が異なるので、ここでの説明は省略する。
(3)補整部3102
補整部3102は、第1出力画像信号及び第2出力画像信号を入力とし、それぞれ補整処理を行って、青色色差成分からなる出力画像信号(Cb)と赤色色差成分からなる出力画像信号(Cr)を出力する。
具体的には、図19(a)に示すようにベクトル(Cb、Cr)=(第1出力画像信号のレベル、第2出力画像信号のレベル) に対してノルムrを|Cb|+|Cr|と定義する。また、同様に補整後のCb’,Cr’についてもベクトル(Cb’,Cr’)、ノルムr’を|Cb’|+|Cr’|と定義する。
ここで、rとr’との関係は、例えば、図19(b)に示すようなグラフG100で示される。具体的には、rが区間[0、c0]に存在する値をとる場合には、r’はある値(ここでは、0)にクリップし、rが区間[c0、c1]に存在する値をとる場合には、r’は単調増加する曲線で得られる値をとる。また、rが区間[c1、∞]に存在する値をとる場合には、r’はr’=rとなる直線に従うものとする。従ってノルムrに対して一意に決まったr’より、CbとCrはそれぞれr’cosθとr’sinθで決定される。θは、ベクトル(Cb,Cr)で決まる角度である。
補整部3102は、r’cosθで得られた値をCbの信号レベルとする青色色差成分からなる出力画像信号(Cb)を、r’sinθで得られた値をCrの信号レベルとする赤色色差成分からなる出力画像信号(Cr)を、それぞれ出力する。
4.2 動作
ここでは、画像処理装置3000の動作について説明する。
なお、ノイズ除去に係る動作、つまりノイズ除去処理部2000aについては第3の実施の形態で、整形部1030aの動作については第2の実施の形態でそれぞれ説明しているので、ここでは、補整部3102に係る動作の処理について、図20に示す流れ図を用いて説明する。
補整部3102は、第1画像処理部3100から第1出力画像信号(Cb)を、第2画像処理部3101から第2出力画像信号(Cr)をそれぞれ受け取る(ステップS500)。
補整部3102は、取得したCb、Crに基づいてノルムrを算出する(ステップS505)。
補整部3102は、算出したノルムrと、図19(b)に示すグラフG100とから、ノルムの補正値r’を取得する(ステップS510)。
補正部3102は、第1出力画像信号(Cb)と第2出力画像信号(Cr)とからなるベクトル(Cb、Cr)で定まる角度θと、取得した補正値r’とから、第1出力画像信号(Cb)と第2出力画像信号(Cr)それぞれの補正値Cb’、Cr’を算出する(ステップS515)。
4.3 変形例
本発明は上記の実施の形態に限られない。例えば、以下のような変形例が考えられる。
(1)本実施の形態においては、1−ノルムで説明したが、これに限定されない。2−ノルムを用いてもよい。
この場合、ノルムrを“(Cb^2+Cr^2)^(1/2)”と、つまりCbの2乗とCrの2乗との和の平方根で定義する。
(2)図19(b)は、ノルムrをインデックスとしたルックアップテーブルまたは、ノルムrに対応した折れ線データに基づいて線形補間した値で代用してもよい。
(3)本実施の形態では、Cbによる青色色差成分からなる画像信号、及びCrによる赤色色差成分からなる画像信号を用いたが、これに限定されない。
Pbによる青色色差成分からなる画像信号、及びPrによる赤色色差成分からなる画像信号を用いてもよい。この場合、輝度成分からなる入力画像信号(Y)は、Pb及びPrから定まる。
(4)上記実施の形態及び変形例を組み合わせてもよい。
4.4 まとめ
以上説明したように、本実施の形態によれば、色差成分からなる画素に対してもノイズ量を制御することによって、ノイズ成分と同じレベルのエッジや細部を復元することが可能であり、CbとCrを連動して補整することによって色ずれを抑止できるなど、より好適な画像を得ることが可能となる。
5.変形例
以上、各実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上記の各実施の形態に限られない。例えば、以下のような変形例が考えられる。
(1)上記各実施の形態において、2段階のノイズ除去処理による形態を説明したが、これに限定されない。画像処理装置は、ノイズ除去処理を2回以上の複数段階にて実施してもよい。
例えば、図21(a)に示すように注目画素の画素値xは、正規分布で示されるノイズモデルにおいて、中央より右端に近い位置にあるものとする。
この場合、第1画素選択部により画素値xを基準として値の上位側に位置する範囲(ここでは、+a’)は、画素値xを基準として値の下位側に位置する範囲(ここでは、−a)よりも狭いものとなっている。このような状態で、第1ノイズ除去部によるノイズ除去が行われると、ノイズ処理後の画素値x’は、画素値xよりも下位側、つまり正規分布の凸部に位置する中央値(真値)に近い値となる(図21(b)参照)。
この画素値x’に対して、第2画素選択部により、画素値x’を基準として値の上位側に位置する範囲(ここでは、+b’)は、画素値x’を基準として値の下位側に位置する範囲(ここでは、−b)よりも狭いものとなっている。このような状態で、第2ノイズ除去部によるノイズ除去が行われると、ノイズ処理後の画素値x’’は、画素値x’よりも下位、つまり正規分布の凸部に位置する中央値(真値)に近い値となる(図21(c)参照)。
さらに、3回目のノイズ除去を行う場合には、画素値x’’に対して、第3画素選択部により、画素値xを基準として値の上位側に位置する範囲(ここでは、+c’)は、画素値x’’を基準として値の下位側に位置する範囲(ここでは、−c)よりも狭いものとなっている。このような状態で、第3ノイズ除去部によるノイズ除去が行われると、ノイズ処理後の画素値は、画素値x’’よりも下位、つまり正規分布の凸部に位置する中央値(真値)に近い値となる。
このように、ノイズ除去処理について段階を経る毎に確率密度が高くなる値、すなわち確率的に真値と予想される値へと収束し、よりノイズ除去効果が得られることになる。
2段階のノイズ除去処理では、1回目のノイズ除去処理で使用したゲインの値(例えば、3)よりも、2回目のノイズ除去処理で使用するゲインの値を小さくした(例えば、2.5)。さらに、ノイズ除去の画素領域については、1回目のノイズ除去処理で使用した画素領域(3×3画素領域)よりも、2回目のノイズ除去処理で使用する領域を広くした(5×5画素領域)。多段階のノイズ除去処理においても同様に、n回目(nは1以上の整数)のノイズ除去処理で使用したゲインの値よりも、n+1回目のノイズ除去処理で使用するゲインの値を小さくする。さらに、ノイズ除去の画素領域については、n回目のノイズ除去処理で使用した画素領域よりも、n+1回目のノイズ除去処理で使用する画素領域の範囲を広くする。ノイズ除去処理の回数を重ねる毎に、ゲインの値を小さくすることでノイズ除去の対象となる画素の画素値の範囲を小さくすることができる。さらに、ノイズ除去処理の回数を重ねる毎に、ノイズ除去の対象となる画素の画素値の範囲を小さくする一方で、ノイズ除去対象の領域を広くすることができる。これにより、n+1回目のノイズ除去処理において、n回目のノイズ除去処理よりも広範囲の領域に対して処理を施しても、処理対象となる画素の画素値の範囲がn回目の範囲より小さいので、エッジや細部のぼけを防ぐことができる。
(2)上記各実施の形態において、Th1L、Th1Uの決定処理において、注目画素Dの画素値が正規分布の端に位置するときには、画素Dの画素値を基準とする閾値“+Th1”分の範囲及び閾値“−Th1”分の範囲のうち当該画素値よりも更に端に位置する値が属する範囲を他方の範囲よりも狭くなるよう制御したが、これに限定されない。
閾値“+Th1”分の範囲及び閾値“−Th1”分の範囲のうち当該画素値よりも中央値に近い位置する値が属する範囲を他方の範囲よりも広くなるように制御してもよい。
このように制御した場合であっても、画素Dの画素値を基準とする閾値“+Th1”分の範囲及び閾値“−Th1”分の範囲のうち当該画素値よりも更に端に位置する値が属する範囲を他方の範囲よりも相対的に狭くなるので、得られる効果は各実施の形態と同様である。
(3)上記各実施の形態において、Th1L、Th1Uの決定処理において、注目画素Dの画素値が正規分布の端に位置するときには、画素Dの画素値を基準とする閾値“+Th1”分の範囲及び閾値“−Th1”分の範囲のうち当該画素値よりも更に端に位置する値が属する範囲を他方の範囲よりも狭くなるよう制御したが、これに限定されない。
注目画素Dの画素値が正規分布の端に位置するときでも、画素Dの画素値を基準とする閾値“+Th1”分の範囲及び閾値“−Th1”分の範囲を変更することなく、ノイズ除去処理を行ってもよい。
この場合、画像処理装置は、n回目(nは1以上の整数)のノイズ除去処理で使用したゲインの値よりも、n+1回目のノイズ除去処理で使用するゲインの値を小さくする。さらに、ノイズ除去の画素領域については、n回目のノイズ除去処理で使用した画素領域よりも、n+1回目のノイズ除去処理で使用する画素領域の範囲を広くする。これにより、n+1回目のノイズ除去処理において、n回目のノイズ除去処理よりも広範囲の領域に対して処理を施しても、処理対象となる画素の画素値の範囲がn回目の範囲より小さいので、エッジや細部のぼけを防ぐことができる。
(4)上記の各実施の形態にかかる各構成は、集積回路であるLSI(Large Scale Integration)として実現されてもよい。これらの構成は、1チップ化されても良いし、一部又は全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIと表現したが、回路の集積度の違いによっては、IC(Integrated Circuit)、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと称呼されることもある。また、集積回路化の手法は、LSIに限られるものではなく、専用回路または汎用プロセッサで集積回路化を行ってもよい。また、LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサー(ReConfigurable Processor)を用いてもよい。あるいは、これらの機能ブロックの演算は、例えば、DSP(Digital Signal Processor)やCPU(Central Processing Unit)などを用いて演算することもできる。さらに、これらの処理ステップはプログラムとして記録媒体に記録して実行することで処理することもできる。
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックを集積化してもよい。バイオ技術の適応などが可能性としてあり得る。
(5)上記の実施の形態で説明した手法の手順を記述したプログラムをメモリに記憶しておき、CPU(Central Processing Unit)などがメモリからプログラムを読み出して、読み出したプログラムを実行することによって、上記の手法が実現されるようにしてもよい。
また、当該手法の手順を記述したプログラムを記録媒体に格納して、頒布するようにしてもよい。
(6)上記実施の形態及び変形例を組み合わせるとしてもよい。
6.補足
(1)本発明の一実施態様である、画像に含まれるノイズを除去するよう当該画像に含まれる画素の画素値を補正する画像処理装置は、正規分布で示される画像のノイズモデルから注目画素に対する画素値を中央値とする基準範囲を特定し、当該注目画素を含む局所領域に存在する各画素について、前記基準範囲のうち前記中央値を基準とする値の上位方向側の第1部分範囲内に画素値を持つ画素の分布数と、前記中央値を基準とする値の下位方向側の第2部分範囲内に画素値を持つ画素の分布数とを特定し、分布数が他方に比べて少ない部分範囲を他方の部分範囲よりも相対的に狭くなるよう補正して、補正後の部分範囲と前記他方の部分範囲からなる選択範囲を決定する決定手段と、前記局所領域を少なくとも含むノイズ除去対象の領域に存在する画素の画素値のうち前記選択範囲に属する各画素値を用いて、当該ノイズ除去対象の領域に対してノイズを除去するために前記ノイズ除去対象の領域に含まれる各画素に対する画素値を補正して補正画素値を生成する生成手段とを備えることを特徴とする。
上記に示す構成によると、画像処理装置は、注目画素の画素値を中央値とする基準範囲内における第1部分範囲と第2部分範囲とのそれぞれに属する画素の画素値の分布数に応じて、何れかの部分範囲を他方の部分範囲よりも相対的に狭くなるよう補正している。これにより、他の物体の画素の影響を受けた画素を選択、つまりエッジや細部の画素をノイズ除去の対象とする可能性が低くなるので、エッジや細部をぼかすことなくノイズを除去することができる。
(2)ここで、前記画像処理装置は、さらに、前記補正画素値に基づいて、前記ノイズ除去対象の領域を少なくとも含む拡大後のノイズ除去対象領域について、ノイズ除去を施して、当該ノイズ除去が施された後の画素値に基づく画像を出力する出力手段とを備えるとしてもよい。
この構成によると、画像処理装置は、生成手段でノイズ除去を行った後、拡大後のノイズ除去対象領域についてノイズ除去を行うので、さらなるノイズを除去することができる。また、この場合、生成手段でノイズ除去が行われることにより、注目画素に対する補正画素値は、補正前の画素値よりも正規分布における真値に近づいているので、正規分布の端に存在する画素の画素値を選択する可能性が低くなっている。そのため、画像処理装置は、出力手段においても、エッジや細部をぼかすことなくノイズを除去することができる。
(3)ここで、前記出力手段は、さらに、前記拡大後のノイズ除去対象領域における各画素の画素値を用いて、前記拡大後のノイズ除去対象領域に対する平坦度を取得し、前記画像処理装置は、さらに、前記平坦度を用いて、外部から当該画像処理装置に入力された画像と前記出力手段が出力する画像とから定まる除去成分の一部を取得する取得手段と、前記除去成分のうち取得した一部を、前記出力手段から出力された画像へ加算する加算手段とを備えるとしてもよい。
この構成によると、画像処理装置は、入力画像とノイズ除去後の差分から平坦度に応じてノイズ成分と同じレベルの付加成分を取得するので、ノイズによって除去された付加成分からなる画像(例えば、エッジや細部)を復元することができる。
(4)ここで、前記画像に含まれる画素は、色差成分と輝度成分とからなるものであり、前記ノイズモデルは、画像値と標準偏差とを対応付けたものであり、前記決定手段は、前記注目画素の画素値に対する標準偏差を前記ノイズモデルから特定し、前記標準偏差、前記注目画素の輝度レベルに応じた第1の値及び前記第1の領域における平坦度に応じた第2の値から前記基準範囲を特定し、前記生成手段は、前記ノイズ除去対象の領域に存在する、色差に基づく画素の画素値のうち前記選択範囲に属する各画素の画素値を用いて、当該ノイズ除去対象の領域に対してノイズを除去するため前記ノイズ除去対象の領域に含まれる各画素に対する画素値を補正して補正画素値を生成するとしてもよい。
この構成によると、画像処理装置は、色差成分からなる画素についても、エッジや細部をぼかすことなくノイズを除去することができる。
(5)ここで、前記出力手段は、前記補正画素値に対する標準偏差を前記ノイズモデルから特定し、前記補正画素値に対する標準偏差、前記第1の値及び前記ノイズ除去対象の領域を少なくとも含む補正後領域におけるグレー度合に応じた第3の値とから前記補正画素値を中央値とする補正後基準範囲を特定し、前記補正後領域に属する各画素について、前記基準範囲のうち前記補正後画素値を基準とする値の上位方向側の第3部分範囲内に画素値を持つ画素の分布数と、前記補正後画素値を基準とする値の下位方向側の第4部分範囲内に画素値を持つ画素の分布数とを特定し、前記第3部分範囲及び前記第4部分範囲について分布数が他方に比べて少ない部分範囲を他方の部分範囲よりも相対的に狭くなるように補正して、補正後の部分範囲と前記他方の部分範囲からなる補正後選択範囲を決定し、前記補正後領域を少なくとも含む前記新たな領域に存在する画素の画素値のうち前記補正後選択範囲に属する各画素値を用いて、当該ノイズ除去対象の領域に対してノイズ除去を施して前記注目画素に対して出力対象の画素値を生成するとしてもよい。
この構成によると、画像処理装置の出力手段についても、色差成分からなる画素に対してエッジや細部をぼかすことなくノイズを除去することができる。
(6)ここで、前記色差成分は、第1の色差成分と第2の色差成分とからなり、前記決定手段は、前記画像の第1の色差成分による画素の画素値の基づく第1の選択範囲を決定する第1の決定部と、前記画像の第2の色差成分による画素の画素値の基づく第2の選択範囲を決定する第2の決定部とを有し、前記生成手段は、ノイズ除去対象の領域に存在する、第1の色差成分による画素の画素値のうち前記第1の選択範囲に属する各画素値を用いて、当該ノイズ除去対象の領域に対してノイズを除去するために、第1の色差成分による前記注目画素の画素値を補正して第1の補正画素値を生成する第1の生成部と、ノイズ除去対象の領域に存在する、第2の色差成分による画素の画素値のうち前記第2の選択範囲に属する各画素値を用いて、当該ノイズ除去対象の領域に対してノイズを除去するために、第2の色差成分による前記注目画素の画素値を補正して第2の補正画素値を生成する第1の生成部とを有し、前記出力手段は、前記第1の補正画素値に基づいて、拡張領域についてノイズ除去を施して、当該ノイズ除去が施された後の第1の色差成分による画素の画素値に基づく画像を出力する第1の出力部と、前記第2の補正画素値に基づいて、拡張領域についてノイズ除去を施して、当該ノイズ除去が施された後の第2の色差成分による画素の画素値に基づく画像を出力する第2の出力部とを有し、前記画像処理装置は、さらに、前記第1の出力部で出力された第1の色差成分による画素の画素値と前記第2の出力部で出力された第2の色差成分による画素の画素値とに対してノルム処理を施して、第1の色差成分による画素の画素値及び第2の色差成分による画素の画素値それぞれを補整する補整手段とを備えるとしてもよい。
この構成によると、画像処理装置は、色差成分からなる画素に対して、ノイズが除去された第1の色差成分及び第2の色差成分にノルム処理を施すことでこれらの色差成分を補整するので、色ずれを抑止でき、より好適な画像を得ることができる。
(7)ここで、前記出力手段は、正規分布で示される画像のノイズモデルから注目画素に対する前記補正後画素値を新たな中央値とし、前記基準範囲より狭い範囲である新たな基準範囲を特定し、前記拡大後のノイズ除去対象領域に存在する各画素について、新たな中央値、前記新たな基準範囲、及び前記決定手段を用いて新たな選択範囲を決定し、前記拡大後のノイズ除去対象領域に存在する画素のうち前記新たな選択範囲に属する各画素値を用いてノイズ除去処理を施すとしてもよい。
この構成によると、画像処理装置は、出力手段によるノイズ除去処理においても、他の物体の画素の影響を受けた画素を選択、つまりエッジや細部の画素をノイズ除去の対象とする可能性が低くなるので、エッジや細部をぼかすことなくノイズを除去することができる。
(8)また、本発明の一態様である、画像に含まれるノイズを除去するよう当該画像に含まれる画素の画素値を補正する画像処理装置は、正規分布で示される画像のノイズモデルから注目画素に対する画素値を中央値とする第1の範囲を特定し、前記注目画素を含むノイズ除去対象領域に存在する画素の画素値のうち、前記第1の範囲内に属する各画素値を用いて、当該ノイズ除去対象領域に対してノイズ除去処理を施して、ノイズが除去された画素値を生成する第1のノイズ除去手段と、正規分布で示される画像のノイズモデルから前記注目画素についてノイズが除去された画素値を中央値とし、前記第1の範囲より小さい第2の範囲を特定し、前記第1のノイズ除去対象領域を少なくとも含む拡大後のノイズ除去対象領域に存在する画素の画素値のうち、前記第2の範囲内に属する各画素値を用いて、当該拡大後のノイズ除去対象領域に対してノイズ除去処理を施す第2のノイズ除去手段とを備えることを特徴とする。
この構成によると、画像処理装置は、第1のノイズ除去手段で用いられる第1の範囲よりも第2のノイズ除去手段で用いられる第2の範囲の方が小さく、且つ第1のノイズ除去手段で用いられるノイズ除去の領域よりも第2のノイズ除去手段で用いられる領域の方が広いので、第2のノイズ除去手段でノイズ除去処理を施しても、エッジや細部のぼけを防ぐことができる。
本発明にかかる画像処理装置は、エッジや細部をぼかさずにノイズを除去するので、デジタルカメラなどの撮像系のシステムのみならず、ディジタルテレビやビデオシステムなどへ適用が可能である。
10 画像処理装置
101 閾値格納部
102 画素選択部
103 ノイズ除去部
104 画素選択部
105 ノイズ除去部

Claims (10)

  1. 画像に含まれるノイズを除去するよう当該画像に含まれる画素の画素値を補正する画像処理装置であって、
    正規分布で示される画像のノイズモデルから注目画素に対する画素値を中央値とする基準範囲を特定し、当該注目画素を含む局所領域に存在する各画素について、前記基準範囲のうち前記中央値を基準とする値の上位方向側の第1部分範囲内に画素値を持つ画素の分布数と、前記中央値を基準とする値の下位方向側の第2部分範囲内に画素値を持つ画素の分布数とを特定し、分布数が他方に比べて少ない部分範囲を他方の部分範囲よりも相対的に狭くなるよう補正して、補正後の部分範囲と前記他方の部分範囲からなる選択範囲を決定する決定手段と、
    前記局所領域を少なくとも含むノイズ除去対象の領域に存在する画素の画素値のうち前記選択範囲に属する各画素値を用いて、当該ノイズ除去対象の領域に対してノイズを除去するために前記ノイズ除去対象の領域に含まれる各画素に対する画素値を補正して補正画素値を生成する生成手段とを備える
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記画像処理装置は、さらに、
    前記補正画素値に基づいて、前記ノイズ除去対象の領域を少なくとも含む拡大後のノイズ除去対象領域について、ノイズ除去を施して、当該ノイズ除去が施された後の画素値に基づく画像を出力する出力手段とを備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記出力手段は、さらに、
    前記拡大後のノイズ除去対象領域における各画素の画素値を用いて、前記拡大後のノイズ除去対象領域に対する平坦度を取得し、
    前記画像処理装置は、さらに、
    前記平坦度を用いて、外部から当該画像処理装置に入力された画像と前記出力手段が出力する画像とから定まる除去成分の一部を取得する取得手段と、
    前記除去成分のうち取得した一部を、前記出力手段から出力された画像へ加算する加算手段とを備える
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記画像に含まれる画素は、色差成分と輝度成分とからなるものであり、
    前記ノイズモデルは、画像値と標準偏差とを対応付けたものであり、
    前記決定手段は、
    前記注目画素の画素値に対する標準偏差を前記ノイズモデルから特定し、
    前記標準偏差、前記注目画素の輝度レベルに応じた第1の値及び第1の領域における平坦度に応じた第2の値から前記基準範囲を特定し、
    前記生成手段は、
    前記ノイズ除去対象の領域に存在する、色差に基づく画素の画素値のうち前記選択範囲に属する各画素の画素値を用いて、当該ノイズ除去対象の領域に対してノイズを除去するため前記ノイズ除去対象の領域に含まれる各画素に対する画素値を補正して補正画素値を生成する
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  5. 前記出力手段は、
    前記補正画素値に対する標準偏差を前記ノイズモデルから特定し、
    前記補正画素値に対する標準偏差、前記第1の値及び前記ノイズ除去対象の領域を少なくとも含む補正後領域におけるグレー度合に応じた第3の値とから前記補正画素値を中央値とする補正後基準範囲を特定し、
    前記補正後領域に属する各画素について、前記基準範囲のうち前記補画素値を基準とする値の上位方向側の第3部分範囲内に画素値を持つ画素の分布数と、前記補画素値を基準とする値の下位方向側の第4部分範囲内に画素値を持つ画素の分布数とを特定し、
    前記第3部分範囲及び前記第4部分範囲について分布数が他方に比べて少ない部分範囲を他方の部分範囲よりも相対的に狭くなるように補正して、補正後の部分範囲と前記他方の部分範囲からなる補正後選択範囲を決定し、
    前記補正後領域を少なくとも含む新たな領域に存在する画素の画素値のうち前記補正後選択範囲に属する各画素値を用いて、当該ノイズ除去対象の領域に対してノイズ除去を施して前記注目画素に対して出力対象の画素値を生成する
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記色差成分は、第1の色差成分と第2の色差成分とからなり、
    前記決定手段は、
    前記画像の第1の色差成分による画素の画素値の基づく第1の選択範囲を決定する第1の決定部と、
    前記画像の第2の色差成分による画素の画素値の基づく第2の選択範囲を決定する第2の決定部とを有し、
    前記生成手段は、
    ノイズ除去対象の領域に存在する、第1の色差成分による画素の画素値のうち前記第1の選択範囲に属する各画素値を用いて、当該ノイズ除去対象の領域に対してノイズを除去するために、第1の色差成分による前記注目画素の画素値を補正して第1の補正画素値を生成する第1の生成部と、
    ノイズ除去対象の領域に存在する、第2の色差成分による画素の画素値のうち前記第2の選択範囲に属する各画素値を用いて、当該ノイズ除去対象の領域に対してノイズを除去するために、第2の色差成分による前記注目画素の画素値を補正して第2の補正画素値を生成する第1の生成部とを有し、
    前記出力手段は、
    前記第1の補正画素値に基づいて、拡張領域についてノイズ除去を施して、当該ノイズ除去が施された後の第1の色差成分による画素の画素値に基づく画像を出力する第1の出力部と、
    前記第2の補正画素値に基づいて、拡張領域についてノイズ除去を施して、当該ノイズ除去が施された後の第2の色差成分による画素の画素値に基づく画像を出力する第2の出力部とを有し、
    前記画像処理装置は、さらに、
    前記第1の出力部で出力された第1の色差成分による画素の画素値と前記第2の出力部で出力された第2の色差成分による画素の画素値とに対してノルム処理を施して、第1の色差成分による画素の画素値及び第2の色差成分による画素の画素値それぞれを補整する補整手段とを備える
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記出力手段は、
    正規分布で示される画像のノイズモデルから注目画素に対する補正画素値を新たな中央値とし、前記基準範囲より狭い範囲である新たな基準範囲を特定し、前記拡大後のノイズ除去対象領域に存在する各画素について、新たな中央値、前記新たな基準範囲、及び前記決定手段を用いて新たな選択範囲を決定し、
    前記拡大後のノイズ除去対象領域に存在する画素のうち前記新たな選択範囲に属する各画素値を用いてノイズ除去処理を施す
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  8. 画像に含まれるノイズを除去するよう当該画像に含まれる画素の画素値を補正する画像処理装置で用いられる画像処理方法であって、
    正規分布で示される画像のノイズモデルから注目画素に対する画素値を中央値とする基準範囲を特定し、当該注目画素を含む局所領域に存在する各画素について、前記基準範囲のうち前記中央値を基準とする値の上位方向側の第1部分範囲内に画素値を持つ画素の分布数と、前記中央値を基準とする値の下位方向側の第2部分範囲内に画素値を持つ画素の分布数とを特定し、分布数が他方に比べて少ない部分範囲を他方の部分範囲よりも相対的に狭くなるよう補正して、補正後の部分範囲と前記他方の部分範囲からなる選択範囲を決定する決定ステップと、
    前記局所領域を少なくとも含むノイズ除去対象の領域に存在する画素の画素値のうち前記選択範囲に属する各画素値を用いて、当該ノイズ除去対象の領域に対してノイズを除去するために前記ノイズ除去対象の領域に含まれる各画素に対する画素値を補正して補正画素値を生成する生成ステップとを含む
    ことを特徴とする画像処理方法。
  9. 画像に含まれるノイズを除去するよう当該画像に含まれる画素の画素値を補正する画像処理装置で用いられる集積回路であって、
    正規分布で示される画像のノイズモデルから注目画素に対する画素値を中央値とする基準範囲を特定し、当該注目画素を含む局所領域に存在する各画素について、前記基準範囲のうち前記中央値を基準とする値の上位方向側の第1部分範囲内に画素値を持つ画素の分布数と、前記中央値を基準とする値の下位方向側の第2部分範囲内に画素値を持つ画素の分布数とを特定し、分布数が他方に比べて少ない部分範囲を他方の部分範囲よりも相対的に狭くなるよう補正して、補正後の部分範囲と前記他方の部分範囲からなる選択範囲を決定する決定手段と、
    前記局所領域を少なくとも含むノイズ除去対象の領域に存在する画素の画素値のうち前記選択範囲に属する各画素値を用いて、当該ノイズ除去対象の領域に対してノイズを除去するために前記ノイズ除去対象の領域に含まれる各画素に対する画素値を補正して補正画素値を生成する生成手段とを備える
    ことを特徴とする集積回路。
  10. 画像に含まれるノイズを除去するよう当該画像に含まれる画素の画素値を補正する画像処理装置であって、
    正規分布で示される画像のノイズモデルから注目画素に対する画素値を中央値とする第1の範囲を特定し、前記注目画素を含むノイズ除去対象領域に存在する画素の画素値のうち、前記第1の範囲内に属する各画素値を用いて、当該ノイズ除去対象領域に対してノイズ除去処理を施して、ノイズが除去された画素値を生成する第1のノイズ除去手段と、
    正規分布で示される画像のノイズモデルから前記注目画素についてノイズが除去された画素値を中央値とし、前記第1の範囲より小さい第2の範囲を特定し、前記第1のノイズ除去手段の処理対象領域を少なくとも含む拡大後のノイズ除去対象領域に存在する画素の画素値のうち、前記第2の範囲内に属する各画素値を用いて、当該拡大後のノイズ除去対象領域に対してノイズ除去処理を施す第2のノイズ除去手段とを備える
    ことを特徴とする画像処理装置。
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