JP2021122106A - 撮像装置、学習装置、撮像装置の制御方法、学習方法、学習済みモデルおよびプログラム - Google Patents

撮像装置、学習装置、撮像装置の制御方法、学習方法、学習済みモデルおよびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ノイズの推定精度を向上させるための学習用の画像データを容易に取得することを目的とする。【解決手段】撮像装置は、固体撮像素子と、固体撮像素子の複数の画素のうちノイズの補正対象である画素信号を識別する第1補正情報を教師データとし、固体撮像素子から取得され第1補正情報による補正がされていない画像を入力とした機械学習により学習済みモデルを生成する学習手段と、第1補正情報による補正がされた画像を学習済みモデルに入力して、ノイズが重畳された画素信号を推定する推定手段と、を備えることを特徴とする。【選択図】図4

Description

本発明は、撮像装置、学習装置、撮像装置の制御方法、学習方法、学習済みモデルおよびプログラムに関する。
デジタルカメラ等の撮像装置は、固体撮像素子を用いて画像信号を取得する。取得した画像信号には、固体撮像素子の画素や読み出し回路の欠陥等に起因するノイズ、或いは製造ばらつきに起因するノイズが重畳されることがある。画像信号に重畳されたノイズは、画像信号のS/N比を低下させるため、補正されることが望ましい。
画像信号に重畳されるノイズの一例として、固体撮像素子の画素欠陥によるホワイトピクセルやブラックピクセルがある。該ノイズは、例えば、撮像装置の出荷前に予め欠陥画素の検査が行われ、欠陥画素の位置情報が補正情報として登録される。そして、予め登録された補正情報を用いて、欠陥画素の信号が補正される。
また、画素信号に確率的に発生するノイズの一例として、ランダムテレグラフノイズ(RTN)がある。画素信号の読み出し回路のMOS−FETでRTNが発生すると、画像信号のS/N比が低下する。また、画素に対する放射線が入射したこと等に起因するハードエラーにより、後発的に欠陥画素が生じることがある。
関連する技術として、静電破壊や経時変化に伴う欠陥変化に対応することを目的とした特許文献1の技術が提案されている。特許文献1の技術は、ある1画素とそれに隣接する同色画素との各画素信号間のレベル差を検出し、所定の閾値に対する判定を行う。さらに、特許文献1の技術は、その周辺に存在する異種同色画素の各画素信号間のレベル差に基づいて欠陥画素を検出し、所定の閾値に対する判定を行うことで、欠陥画素を検出する。
特開平06−030425号公報
特許文献1の技術では、上述したRTNや経時的に発生する画素欠陥等のように、補正情報に予め登録されていない未知のノイズを画像から検出する際、誤検出をする可能性がある。例えば、細線等の高周波の被写体がノイズとして検出されることがあり、またノイズが被写体として検出されることがある。
ここで、ノイズの誤検出を抑制し、未知の欠陥画素によるノイズの検出精度を向上させるために、機械学習により学習された学習済みモデルを用いることが考えられる。この場合、学習用の画像データの数を多くし、様々なバリエーションの学習用の画像データを用いて機械学習が行われることが望ましい。しかしながら、様々なバリエーションの学習用の画像データを大量に用意することは難しい。
本発明は、ノイズの推定精度を向上させるための学習用の画像データを容易に取得することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の学習装置は、固体撮像素子と、前記固体撮像素子の複数の画素のうちノイズの補正対象である画素信号を識別する第1補正情報を教師データとし、前記固体撮像素子から取得され前記第1補正情報による補正がされていない画像を入力とした機械学習により学習済みモデルを生成する学習手段と、前記第1補正情報による補正がされた画像を前記学習済みモデルに入力して、ノイズが重畳された画素信号を推定する推定手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、ノイズの推定精度を向上させるための学習用の画像データを容易に取得することができる。
第1実施形態の撮像装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 第1補正情報を示す模式図である。 推定部におけるデータの入出力の流れを示す図である。 学習部におけるデータの入出力の流れを示す図である。 図1の各部のソフトウェア機能を示す機能ブロック図である。 第1補正部、学習部、推定部および第2補正部の処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態の撮像システムの構成を示すブロック図である。 第2実施形態の撮像装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
以下、本発明の各実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。しかしながら、以下の各実施の形態に記載されている構成はあくまで例示に過ぎず、本発明の範囲は各実施の形態に記載されている構成によって限定されることはない。
<第1実施形態>
以下、図面を参照して、第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態の撮像装置100のハードウェア構成を示すブロック図である。本実施形態の撮像装置100は、固体撮像素子を含むデジタルカメラであるものとして説明する。ただし、撮像装置100は、図1の例には限定されない。また、撮像装置100は、ビデオカメラやスマートフォン、タブレット端末、工業用カメラ、医療用カメラ等であってもよい。
撮像装置100は、固体撮像素子1、第1補正部2、第1記憶部3、推定部4、第2記憶部5、第2補正部6、制御部7および学習部8を有する。また、撮像装置100は、レンズ駆動部9、撮影レンズ10、記録部11、表示部12および指示部13を有する。撮影レンズ10(撮像光学系、レンズユニット)は、撮像装置100の本体から着脱可能であってもよいし、着脱不能であってもよい。撮影レンズ19は、被写体からの光学像を固体撮像素子1の撮像面に結像させる。
固体撮像素子1は、撮影レンズ19により結像された被写体の光学像を、入射光量に応じた電気信号である画像信号に変換し、画像信号を第1補正部2に出力する。固体撮像素子1の撮像面には光電変換を行う複数の画素が配置される。読み出し回路により各々の画素で蓄積された電荷に応じた電気信号が読み出され、画像信号として利用される。
固体撮像素子1から読み出された第1画像信号には、被写体光に応じた光信号に加えて、様々なノイズが重畳される。例えば、画素や読み出し回路の欠陥、製造ばらつき、読み出し回路の駆動条件や駆動タイミング、(周辺の装置の動作に伴う電磁ノイズ)の影響によるノイズも第1画像信号に重畳される。ノイズの要因は、上述した例には限定されない。
固体撮像素子1の画素において生じるノイズの要因としては、例えば、ホワイトピクセルやブラックピクセルといった画素自体の欠陥がある。ホワイトピクセルは、画素信号が本来の信号レベルよりも白側になる欠陥画素であり、ブラックピクセルは、画素信号が本来の信号レベルより黒側になる欠陥画素である。
このような欠陥画素は、被写体像に応じた光信号に対して定常的にノイズが重畳された画素信号を出力する。このため、欠陥画素の信号値は、その周囲の正常な画素に対して信号値が乖離するため、画像信号のS/N比を悪化させるノイズとなる。第1補正手段としての第1補正部2は、このような欠陥画素により定常的に重畳されるノイズを補正する。
第1記憶部3は、第1画像信号の中から、第1補正部2が補正対象とする画素信号を識別するための識別情報を含む第1補正情報を記憶する。例えば、撮像装置100の出荷前に、工場等において、ホワイトピクセルやブラックピクセル等の欠陥画素が予め検査される。そして、画像信号における欠陥画素の相対位置を示すアドレス情報が、第1補正情報の識別情報として登録される。
図2を参照して、第1補正情報について説明する。図2は、第1補正情報を示す模式図である。図2(a)は、固体撮像素子から出力された、欠陥画素からのノイズを含む画像信号に基づいて生成される画像データ201の一例である。図2(b)は、画像信号201に含まれる欠陥画素を検査するための検査用画像データ202の一例と、検査用画像データ202における欠陥画素のアドレスを示す図である。
検査用画像データ202は、1以上の欠陥画素を含む画像データである。検査用画像データ202は、固体撮像素子1を遮光した状態や均一光を照射した状態で撮影することにより得られる画像データである。検査用画像データ202は、欠陥画素信号が補正されていない。
図2において、i番目の欠陥画素をDi、画像信号上での水平アドレスをHn、垂直アドレスをVm、欠陥画素同士のノイズ信号量の大小関係を示す欠陥レベルをLviで示される。「i」、「n」および「m」は、それぞれ自然数である。欠陥画素Diは予め特定されており、欠陥画素Diを識別するための識別情報が、第1補正情報に登録される。図2において、識別情報は、アドレス情報(Hn、Vm)として示される。
なお、欠陥画素のノイズ信号量は、画素ごとに異なる。このため、アドレス情報に、欠陥画素同士のノイズ信号量の大小関係を示す欠陥レベルLviを示す欠陥レベル情報が紐づけられて登録されてもよい。図2(c)は、欠陥画素のアドレス情報に欠陥レベル情報が紐づけられた欠陥画素リスト203を示す。欠陥画素のノイズ信号量は、蓄積時間や温度に応じても変化する。このため、第1補正部2は、欠陥レベル情報を参照して、蓄積時間や読み出しゲイン、温度等の撮影条件に応じて、個々の欠陥画素の補正要否を判定し、補正が必要な画素信号のみを補正してもよい。
図1において、第1補正部2は、第1記憶部3に記憶されている第1補正情報を参照し、固体撮像素子1が出力する第1画像信号を補正して、第2画像信号を生成する。第1補正部2は、第1補正情報に含まれる識別情報に基づき、登録された欠陥画素の画素信号を補正対象として、周辺画素の画素値を用いた置換処理や補間処理等、任意の手法により補正を行う。
一方、上述したとおり、固体撮像素子1において、RTNや後発的に発生する画素欠陥等、経時変化するノイズが発生することがある。このような経時変化するノイズは、第1補正情報の識別情報に登録されていない画素においても発生することがある。従って、当該ノイズが発生した画素信号は、第1補正情報に基づいて補正されない可能性がある。
推定部4は、第1補正情報に登録されていないノイズ(後発的に生じる画素欠陥によるノイズや偶発的に生じたノイズ)が重畳された画素信号を推定する。第2補正部6は、推定部4が推定したノイズを補正する。推定手段としての推定部4は、第1補正部2による第1補正情報に基づく補正が適用された後の第2画像信号からノイズが重畳された画素信号を検出し、該ノイズを補正するための第2補正情報を推定する。ここで、推定部4が推定するノイズは、上述したようなRTNや後発的に生じる画素欠陥のようなノイズ(第1補正情報により補正されないノイズ)である。
第2補正情報は、第1補正情報と同様に、入力した画像信号から検出された欠陥画素信号の識別情報(例えば、画像信号中の相対位置を示すアドレス情報)を少なくとも含む。また、第2補正情報は、第1補正情報と同様に、推定された欠陥画素の欠陥レベルを含んでいてもよい。さらに、第2補正情報は、信号値の補間に用いる周辺画素の選択についての推定結果や推定した欠陥画素信号を補正するための補正係数の推定結果、補正後の推定信号値の推定結果等を含んでもよい。
推定部4は、第2記憶部5に記憶されている学習済みモデルを用いて、上述した推定を行う。図3(a)および図3(b)は、推定部4における学習済みモデルを用いたデータの入出力の流れを示す図である。
図3(a)において、推定部4は、第2記憶部5から取得した学習済みモデル303を用いて推定処理を行う。推定部4は、例えば、学習済みモデル自体を第2記憶部5から取得してもよいし、学習済みモデルに適用される学習済み係数パラメータを第2記憶部5から取得してもよい。なお、図3の学習済みモデルには、ニューラルネットワークが適用されている。
学習済みモデル303には、推定用の入力データ301として、第1補正部2による第1補正情報に基づく補正が適用された第2画像信号が入力される。推定部4は、学習済みモデル303に基づいて入力された第2画像信号から第2補正情報を推定する。そして、推定された第2補正情報に基づいて第2画像信号に含まれるノイズを補正し、補正された画像信号(推定画像信号)を出力データ302として差分回路304に入力する。
差分回路304は、第2補正情報に基づく補正を施されていない入力データ(第2画像信号)301と第2補正情報に基づく補正を施された出力データ302との各画素の差分値をそれぞれ求め、差分データ305として出力する。
第2補正情報生成部306は、差分データ305に基づいて、第1補正情報に登録されていない欠陥画素の識別情報を含む第2補正情報を出力データ307として出力する。
第2補正情報生成部306は、例えば、差分データ305のうち、差分値が所定の閾値を超える1以上の画素信号を出力する画素を新たな欠陥画素として検出する。そして、第2補正情報生成部306は、新たに検出した欠陥画素の識別情報を含む情報を出力データ307として生成してもよい。この場合、差分値が所定の閾値を超える画素が第2補正部6により補正される。
図3(b)は、推定部4の他の例である。図3(b)において、推定部4bは、差分回路304および第2補正情報生成部306を有していない。推定部4bの学習済みモデル303bには、推定用の入力データ301として、第1補正部2による第1補正情報に基づく補正が適用された第2画像信号が入力される。推定部4bは、第1補正情報に登録されていないノイズ(後発的に生じる画素欠陥によるノイズや偶発的に生じたノイズ)が重畳された第2画素信号から第1補正情報に登録されていない欠陥画素を推定する。そして、推定部4bは、推定された新たな欠陥画素の識別情報を含む第2補正情報を生成し、生成した第2補正情報を出力データ307として出力する。
図3(a)および(b)の例において、推定部4、4bに、第1補正部2による第1補正情報に基づく補正が適用された第2画像信号ではなく、第1補正部2による第1補正情報に基づく欠陥画素信号の補正が適用されていない第3画像信号が入力されてもよい。この場合、推定部4、4bは、第1補正部2が補正していない欠陥画素信号についても合わせて推定することができる。その結果、本来であれば第1補正部2により補正される欠陥画素信号が、推定部4、4bにより検出される。
図1において、推定部4が推定した第2補正情報は、第2画像信号と紐づけられて、第2画像信号とともに第2補正部6に提供(出力)される。つまり、推定部4は、推定した第2補正情報だけでなく、推定に用いられた第2画像信号も第2補正部6に提供する。第2補正部6は、提供された第2補正情報に基づき、第1補正部2と同様の処理(補間処理等)を行い、第2画像信号の欠陥画素信号を補正する。
第2補正部6は、第2補正情報に基づく補正を施した第2画像信号を、記録や表示等に用いるために、制御部7に出力する。第2記憶部5は、後述の学習部8が機械学習した学習済みモデル303を記憶する。上述したように、推定部4は、第2記憶部5から学習済みモデル303を取得する。第1記憶部3と第2記憶部5とは同じ記憶部(メモリやストレージ等)であってもよいし、別個の記憶部であってもよい。
第2補正手段としての第2補正部6は、推定部4が推定した第2補正情報に基づいて第2画像信号を補正する。第2補正部6は、第2補正情報に基づき識別情報により識別された画素信号を、近接画素値を用いた置換処理や補間処理等の補正方法を用いて補正する。図1において、第1補正部2と第2補正部6とは共通の回路ブロックであってもよいし、別途の回路ブロックであってもよい。
学習手段としての学習部8は、推定部4による推定に用いられる学習済みモデルの機械学習を行う。本実施形態では、学習済みモデルとして、ニューラルネットワークが用いられるものとする。このため、学習部8は、ニューラルネットワークを利用した深層学習を行う。ただし、学習部8は、最近傍法やナイーブベイズ法、決定木、サポートベクターマシン等の任意のアルゴリズムを用いて、機械学習を行ってもよい。
図4は、学習部8におけるデータの入出力の流れを示す図である。学習部8は、モデル403、誤差検出部406および更新部407を有する。モデル403は、学習部8が機械学習を行う対象のモデルである。機械学習されたモデル403が、推定部4の学習済みモデル303となる。従って、学習部8のモデル403と推定部4の学習済みモデル303とは同じアルゴリズムが適用される。学習部8により生成された学習済モデル303は、第2記憶部5に記憶される。
学習部8は、第1補正部2から、第1画像信号に対して第1補正情報に基づく補正を行う前の画像信号(第3画像信号)とともに、第1記憶部3に記憶されている第1補正情報を取得する。学習部8は、第3画像信号を学習用の入力データ401とし、第1補正情報を教師データ404として、モデル403の機械学習を行う。
ここで、第3画像信号は、学習部8における機械学習の対象である欠陥画素信号以外のノイズについては、補正されていてもよい。例えば、第1補正部2は、第1画像信号に対して、固体撮像素子1の画素列ごとに設けた列回路のばらつきに起因する、オフセットばらつきや回路ゲインばらつきによるノイズ(シェーディング)を補正してもよい。第1補正部2は、このような補正を行い、第3画像信号を生成してもよい。
第1補正部2が上記の補正を行うために、第1記憶部3は、第1補正情報とは別に、列回路のばらつきに起因するオフセットばらつきや回路ゲインばらつきを補正するための補正情報を記憶してもよい。この場合、第1補正部2は、第1記憶部3に記憶されている補正情報を参照して、上記の補正を行う。
また、RTNの検出精度向上を目的とした場合、第1補正部2は、第1補正情報の欠陥レベルLviを参照して、RTNが示す値と欠陥レベルLviとの差分が一定値以上であるかによって、第1画像信号を補正して第3画像信号を生成してもよい。例えば、第1補正部2は、上記差分が一定値以上の欠陥画素に対しては、周辺画素の画素値を用いた置換処理や補間処理等の補正を行い、上記差分が一定値未満の欠陥画素に対しては、補正を行わないようにして、第3画像信号を生成してもよい。
モデル403は、学習用の入力データ401である第3画像信号を入力として、ノイズが重畳された画素信号を推定し、推定された画素信号を識別するための識別情報を含む第2補正情報を出力データ402として出力する。誤差検出部406は、モデル403が出力した出力データ402と教師データ404との誤差405(損失)を検出する。
更新部407は、誤差検出部406が検出した誤差405が小さくなるように、モデル403を更新する。本実施形態では、モデル403は、ニューラルネットワークであるため、更新部407は、誤差405が小さくなるように、ニューラルネットワークの係数パラメータを調整して、更新する。例えば、更新部407は、勾配降下法等を用いた誤差逆伝搬法により、ニューラルネットワークの係数パラメータを調整することで、更新してもよい。
上述したように、学習用の入力データ401として、固体撮像素子1から出力された第1画像信号に対して、第1補正情報に基づく補正がされていない第3画像信号が使用される。すなわち、入力データ401である第1画像信号は、画素欠陥によるノイズが重畳された画像信号となる。画素欠陥は、第1補正情報におけるアドレスに生じている。学習部8は、第1補正情報に基づく補正が行われる前の画像を、第1補正部2から取得するだけで、学習用の入力データ401としての第3画像信号を得ることができる。従って、特別な処理(画像信号の加工や合成等の処理)を要することなく、学習用の入力データ401を簡易に取得できる。
入力データ401である第3画像信号は、第1補正情報が示すアドレスに、画素欠陥によるノイズが重畳されたままの画像信号である。従って、第1補正情報を教師データとして用いることができる。これにより、被写体像を含む画像信号からノイズを推定する際に、被写体像自体に含まれる点像や細線等をノイズとして判定するような推定の誤りが抑制され、モデル403の推定精度が向上する。
また、入力データ401には、第1補正情報が紐づけられている。従って、学習部8は、第1補正情報を参照することで、教師データ404を容易に取得することができる。なお、第1補正部2が、欠陥レベル情報と第1画像信号の撮影条件とに応じて、個々の欠陥画素の補正要否を判定する場合、教師データ404は、第1補正情報のうち、補正が必要であると判定された画素信号に関する情報のみのデータであってよい。
ユーザ等は、撮像装置100に、被写体や構図、撮影条件等を任意に設定して、撮影を行うことができる。撮影された第1画像信号に対して補正がされる前の第3画像信号は、モデル403に対する入力データ401となる。これにより、被写体や構図、撮影条件等の様々なバリエーションにおける学習用の入力データ401を容易に取得することができる。その結果、学習済みモデル303による推定精度を向上させることができる。
学習部8は、CPUを含む単独の装置(学習装置)で構成されてよい。ただし、学習部8が機械学習を行う際の演算を行う際の演算量は多い。例えば、学習部8が深層学習を行う場合、積和演算の演算量が非常に多くなる。そこで、学習部8は、GPU(グラフィックス・プロセッシング・ユニット)により実現されてもよいし、CPUとGPUとにより実現されてもよい。
推定部4も、学習部8と同様に、CPUとGPUとのうち何れか一方または両方が適用されてよい。このとき、CPUとGPUとが協働して、処理を行うことが好適である。また、推定部4と学習部8とは、共通のCPUやGPUが用いられてもよい。さらに、GPUの代わりに、またはGPUとともに機械学習の演算に特化した回路が用いられてもよい。
図1に示される制御部7は、指示部13の指示に基づき、撮像装置100の各機能ブロックを駆動するための制御信号を生成し、出力する。さらに、制御部7は、第2補正部6が出力した画像信号に対して、各種の処理(現像や圧縮等の所定の信号処理、データ付与等の処理)を行い、表示用画像信号や記録用画像信号等を生成する。
記録部11は、所定の記録媒体に情報の記録をすることができる。記録媒体は、記録部11から着脱可能であってもよいし、着脱不能であってもよい。記録部11は、制御部7によって信号処理が施された記録用画像信号等を記録媒体に記録する。記録媒体としては、例えば、フラッシュメモリ等の半導体メモリ等を適用できる。
表示部12は、制御部7が生成した表示用画像信号や撮像装置の各種設定情報等を表示する。指示部13は、撮影の実行指示等に関する指示を受け付ける。該指示は、例えば、ユーザ等が行う。レンズ駆動部9は、撮影レンズ10を駆動する。レンズ駆動部9は、制御部7からの制御信号に従って、ズーム制御やフォーカス制御、絞り制御等を行う。
図5は、図1の各部のソフトウェア機能を示す機能ブロック図である。
固体撮像素子1は、画像信号を出力する。画像信号生成部511は、画像信号を生成する。画像信号提供部512は、生成した画像信号を、第1画像信号として第1補正部2へ提供する。
第1補正部2の画像信号受信部523は、固体撮像素子1から第1画像信号を受信する。画像信号記憶部522は、受信した画像信号を一時的に記憶する。補正情報受信部525は、第1記憶部3から第1補正情報を受信する。補正情報記憶部521は、第1補正情報を一時的に記憶する。画像信号補正部524は、補正情報記憶部521から受信した第1補正情報を参照し、画像信号記憶部522に記憶されている第1画像信号を補正する。
画像信号提供部527は、第1画像信号に対して、第1補正情報に基づく補正を適用する前の、第3画像信号を学習部8へ提供する。また、画像信号提供部527は、第1補正情報に基づき補正された第2画像信号を推定部4に提供する。補正情報提供部526は、学習部8へ第3画像信号を提供する際、第3画像信号に紐づけて、第1補正情報を学習部8へ提供する。
第1記憶部3は、第1補正情報を予め記憶する。補正情報記憶部532は、第1画像信号を補正するための第1補正情報を記憶する。補正情報提供部531は、第1補正情報を第1補正部2へ提供する。
推定部4は、受信した第2画像信号から補正対象とするノイズを推定し、推定されたノイズを補正するための第2補正情報を生成する。画像信号受信部543は、第1補正部2から第2画像信号を受信する。画像信号記憶部542は、受信した第2画像信号を一時的に記憶する。モデル受信部547は、第2記憶部5から学習済みモデルを受信する。
モデル記憶部548は、学習済みモデルを一時的に記憶する。モデル記憶部548は、学習済み係数パラメータを記憶していてもよい。この場合、モデル受信部547は、第2記憶部5から学習済み係数パラメータを受信する。
推定処理部545は、受信した学習済みモデルを用いて、第2画像信号から補正内容を推定し、推定した補正内容に応じて第2補正情報を生成する。推定内容は、補正対象とするノイズの検出と、補正方法の選択または決定と、補正係数の推定とのうち少なくとも1つを含む。
補正情報記憶部541は、第2補正情報を一時的に記憶する。画像信号提供部544は、第2画像信号を第2補正部6へ提供する。補正情報提供部546は、第2補正部に提供する第2画像信号に紐づけて、第2画像信号から推定した第2補正情報を、第2補正部6へ提供する。
第2補正部6は、第2補正情報に基づき、第2画像信号を補正する。画像信号受信部563は、推定部4から第2画像信号を受信する。画像信号記憶部562は、受信した第2画像信号を一時的に記憶する。補正情報受信部565は、推定部4から第2補正情報を受信する。
補正情報記憶部561は、受信した第2補正情報を一時的に記憶する。画像信号補正部564は、補正情報記憶部561に記憶した第2補正情報に基づき、画像信号記憶部562に記憶した第2画像信号を補正する。画像信号提供部566は、補正した画像信号を、記録用の画像信号や表示用の画像信号等として出力する。
学習部8は、入力された第3画像信号から補正対象としてのノイズを検出し、検出したノイズを補正するための第2補正情報を推定するための機械学習を行う。学習部8は、第1補正情報に基づく補正が適用される前の第3画像信号を学習用の入力データとし、第1補正情報を教師データとして、機械学習を行う。機械学習に先立ち、画像信号受信部581は、第1補正部2から、第3画像信号を受信する。画像信号記憶部586は、第3画像信号を一時的に記憶する。
補正情報受信部582は、第1補正部2から第1補正情報を受信する。補正情報記憶部585は、受信した第1補正情報を一時的に記憶する。学習処理部583は、画像信号記憶部586に記憶された第3画像信号を入力データとし、補正情報記憶部585に記憶された第1補正情報を教師データとして、機械学習を行う。これにより、学習済みモデルが生成される。モデル提供部584は、生成した学習済みモデルを、第2記憶部5へ提供する。このとき、モデル提供部584は、学習済みモデル自体ではなく、学習済み係数パラメータを第2記憶部5へ提供してもよい。
第2記憶部5は、学習部8が学習した学習済みモデルを記憶し、推定部4へ提供する。モデル受信部553は、学習部8から学習済みモデルを受信する。モデル記憶部552は、学習済みモデルを記憶する。モデル提供部551は、モデル記憶部552に記憶した学習済みモデルを推定部4へ提供する。
図6は、第1補正部2、学習部8、推定部4および第2補正部6の処理の流れを示すフローチャートである。第1補正部2の処理の流れを、図6(a)を参照して、説明する。なお、図6(a)の処理が行われる前に、固体撮像素子1は、画像信号を生成し、第1画像信号として出力しているものとする。ステップS721で、第1補正部2は、第1画像信号と、第1画像信号を補正するための第1補正情報を受信する。ステップS722で、第1補正部2は、学習指示がされたかを判定する。例えば、指示部13に対して学習指示がされた場合、制御部7は、学習指示があったことを示す情報を第1補正部2に出力する。
第1補正部2は、ステップS722でNOと判定した場合、処理をステップS724に進める。例えば、指示部13から所定間隔以下の間隔で連続撮影が指示された場合等、学習部8の処理能力を上回るフレームレートで画像信号が取得されたとする。このような場合、制御部7は、学習処理を行うことが可能なフレーム間隔で学習部8に学習指示を行ってもよい。この場合、全てのフレーム(画像)が学習対象とならず、一部のフレームが学習対象となる。例えば、学習部8の処理能力に合うように、各フレームのうち一部のフレームが学習対象から除外されてもよい。
第1補正部2は、ステップS722でYesと判定した場合、処理をステップS723に進める。ステップS723で、画像信号提供部527は、学習用の入力データである第3画像信号に教師データとしての第1補正情報を紐づけて、学習部8に提供する。
ステップS724で、画像信号補正部524は、第1画像信号に対して、第1補正情報に基づく補正を行う。ステップS725で、画像信号提供部527は、第1補正情報に基づく補正が適用された第2画像信号を、推定部4に提供する。そして、第1補正部2の処理は終了する。
次に、図5(b)を参照して、学習部8の処理の流れについて説明する。ステップS781で、画像信号受信部581は、第3画像信号と第1補正情報を受信したかを判定する。学習部8は、ステップS781でNOと判定した場合、機械学習は行われないため、処理を終了させる。
学習部8は、ステップS782でYesと判定した場合、第3画像信号を入力とし、第1補正情報を教師データとしたモデル403の機械学習を学習処理部583に行わせる。学習処理部583は、モデル403が推定した補正情報が、教師データとしての第1補正情報に近づくように機械学習を行う。
学習処理部583が行う機械学習は、所定条件を満たしたときに、完了する。例えば、モデル403の学習量が所定量に達したときに、学習処理部583は、機械学習を完了してもよい。ステップS784で、モデル提供部584は、学習が完了したモデル403を、学習済みモデル303として第2記憶部5に提供する。第2記憶部5は、提供された学習済みモデル303を記憶する。以上により、学習部8の処理は終了する。
次に、図5(c)を参照して、推定部4の処理の流れについて説明する。ステップS741で、モデル受信部547は、第2記憶部5から学習済みモデル303を受信する。ステップS742で、モデル記憶部548は、受信した学習済みモデル303をモデル記憶部548に記憶する。ステップS743で、画像信号受信部543は、第1補正部2から第2画像信号を受信する。
ステップS744で、推定処理部545は、受信した第2画像信号を、入力データとして学習済みモデルに入力し、第2補正情報を推定する。ステップS745で、画像信号提供部544は、第2画像信号を第2補正部6に提供し、補正情報提供部546は、推定された第2補正情報を推定結果として第2補正部6に提供する。そして、推定部4の処理は終了する。
次に、図5(d)を参照して、第2補正部6の処理の流れについて説明する。ステップS761で、画像信号受信部563は、推定部4から第2画像信号を受信し、補正情報受信部565は、推定部4から第2補正情報を受信する。
ステップS762で、画像信号補正部554が、第2補正情報に基づき第2画像信号を補正する。ステップS763で、画像信号提供部566は、第2補正情報に基づき補正された画像信号を、記録用画像や表示用画像として記録部11や表示部12に提供する。
以上説明したように、本実施形態では、学習部8は、固体撮像素子1が撮像した第1画像信号が補正される前の第3画像信号を学習用の入力データとし、予め登録された欠陥画素を識別するための第1補正情報を教師データとして、機械学習を行う。撮像装置100の実際の使用に応じて、補正される前の第3画像信号が取得できるため、学習用の入力データを予め用意することなく、様々な学習用の入力データを容易に取得できる。
また、本実施形態では、第1画像信号を補正するための第1補正情報は事前に登録されており、事前に登録された第1補正情報が、学習部8が行う機械学習の教師データとして利用される。このため、教師データを別途に用意する必要がない。これにより、補正対象のノイズの推定精度を向上させるための学習用の画像データを容易に取得することができる。
上述した例では、RTNや後発の画素欠陥によるノイズの検出を学習するための学習用データの取得について説明した。しかし、本実施形態は、画素列や画素行に沿って発生する筋状や帯状のノイズの推定にも適用できる。この場合、例えば、固体撮像素子1の画素列ごとに設けた列回路のばらつきに起因するオフセットばらつきや回路ゲインばらつきを補正するための補正情報が教師データとなる。そして、補正情報が適用される前の画像信号を入力とし、上記の教師データを用いて、モデルの機械学習により学習済みモデルが生成されてもよい。
また、第1補正部2は、固体撮像素子1の内部に設けられていてもよい。この場合、画素を含む撮像部が固体撮像素子1の第1基板に設けられようにし、第1補正部2が第1基板とは異なる第2基板に設けられようにしてもよい。この場合、第1基板と第2基板とが積層される構成が採用され得る。
また、推定部4が、第1基板および第2基板と異なる第3基板に設けられるようにしてもよい。この場合、第1基板と第2基板と第3基板とが積層される構成が採用され得る。固体撮像素子1、第1補正部2、第1記憶部3、推定部4、第2記憶部5、第2補正部6、制御部7および学習部8は、それぞれ異なる基板に設けられ、各基板が積層される構成であってもよい。
また、第1補正部2と第2補正部6とは一体の構成であってもよいし、別途の構成であってもよい。さらに、推定部4は、学習部8の機能を有していてもよい。図1の第1補正部2から学習部8までは、別途に設けられるハードウェアであってもよいし、一体に設けられるハードウェアであってもよい。例えば、所定の回路で実現される制御部7が、第1補正部2から学習部8までの機能を有していてもよい。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。図7は、第2実施形態の撮像システムの構成を示すブロック図である。撮像システムは、撮像装置802、クライアント端末803、データ収集サーバー804および学習サーバー805を含む。撮像装置802は、ローカルネットワーク801に接続されている。
撮像装置802は、ローカルネットワーク801およびインターネット809を介して、学習サーバー805と通信可能である。また、撮像システムは、ローカルネットワーク801に接続されるクライアント端末803を含む。なお、クライアント端末803は撮像システムに含まれなくてもよい。撮像装置802がクライアント端末803と通信し、クライアント端末803が学習サーバー805およびデータ収集サーバー804と通信してもよい。
図8は、第2実施形態の撮像装置802のハードウェア構成を示すブロック図である。第1実施形態の撮像装置100との違いは、学習部8が学習サーバー805として撮像装置802の外部に設けられる点、および外部装置と通信するための通信部901が撮像装置802に設けられる点である。第1補正部2は、固体撮像素子1から読み出され、第1補正情報に基づく補正を適用する前の第3画像信号を、学習用の入力データとして制御部7に提供する。
制御部7は、撮像装置802または固体撮像素子1の個体を識別するための個体識別情報を第3画像信号に付与する。制御部7は、個体識別情報が付与された第3画像信号を、通信手段としての通信部901を介して、外部のデータ収集サーバー804に送信するように制御する。
データ収集サーバー804は、複数の撮像装置または複数の固体撮像素子のそれぞれの個体識別情報に対応する第1補正情報を予め記憶している。データ収集サーバー804は、撮像装置802から第3画像信号を受信すると、第3画像信号に付与された個体識別情報を参照し、対応する第1補正情報を特定する。そして、データ収集サーバー804は、特定された第1補正情報を、受信した第3画像信号に紐づけて、学習サーバー805へ送信する。
学習サーバー805は、第1実施形態の学習部8に対応する学習装置である。学習サーバー805は、データ収集サーバー804から受信した第3画像信号を学習用の入力データとし、画像信号に紐づけられた第1補正情報を教師データとして、モデルの機械学習を行う。これにより、学習済みモデルが生成される。なお、学習サーバー805は、複数の撮像装置のそれぞれについての機械学習を行ってもよい。
学習サーバー805は、生成した学習済みモデルを、撮像装置802へ送信する。このとき、学習サーバー805は、学習済みモデル自体ではなく、学習済み係数パラメータを撮像装置802に送信してもよい。学習サーバー805から受信した学習済みモデルは、撮像装置802の通信部901が受信し、制御部7へ送られる。
制御部7は、学習済みモデルを第2記憶部5に記憶させる。推定部4は、第2記憶部5に記憶された学習済みモデルを用いて、第1補正部2が提供した第2画像信号から、補正対象となる画素信号を推定する。
以上のように、撮像装置802が、学習部8を有しない構成でも、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。ここで、撮像装置802は、推定部4を有しない構成であってもよい。例えば、クライアント端末803が、推定部4として機能する推定装置であってもよい。クライアント端末803としては、例えば、エッジコンピュータが適用され得る。クライアント端末803は、学習サーバー805から学習済みモデルを取得する。
また、クライアント端末803は、撮像装置802から第2画像信号を取得する。そして、クライアント端末803は、第2画像信号を入力として、学習済みモデルを用いた推定処理を行い、推定結果である第2補正情報を撮像装置802に送信する。これにより、撮像装置802の第2補正部6は、第2補正情報を用いて補正を行うことができる。この場合、撮像装置802は、学習部8だけでなく、推定部4の機能も有しない。
また、第2実施形態の撮像装置802は、第1補正部2および第1記憶部3を有しない構成であってもよい。この場合、推定部4は、学習済みモデルを用いて推定を行い、推定結果に基づき、第1補正情報に相当する補正情報を含む第2補正情報を生成する。第2補正部6は、第2補正情報に基づいて第3画像信号を補正する。
この場合、第2補正部6は、第3補正手段に対応する。このため、第1補正部2による第1補正情報に基づく補正処理を省略することができる。なお、学習部8が機械学習を行う際の教師データとして使用される第1補正情報は、例えば、第2記憶部5に記憶される。以上の例は、第1実施形態にも適用できる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明は上述した各実施の形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。本発明は、上述の各実施の形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワークや記憶媒体を介してシステムや装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータの1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出して実行する処理でも実現可能である。また、本発明は、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
1 固体撮像素子
2 第1補正部
4 推定部
6 第2補正部
7 制御部
8 学習部
100 撮像装置
303 学習済みモデル

Claims (20)

  1. 固体撮像素子と、
    前記固体撮像素子の複数の画素のうちノイズの補正対象である画素信号を識別する第1補正情報を教師データとし、前記固体撮像素子から取得され前記第1補正情報による補正がされていない画像を入力とした機械学習により学習済みモデルを生成する学習手段と、
    前記第1補正情報による補正がされた画像を前記学習済みモデルに入力して、ノイズが重畳された画素信号を推定する推定手段と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記第1補正情報は、前記補正対象として欠陥画素のアドレス情報が予め登録された情報であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記複数の画素のうち前記欠陥画素ではない画素信号に対して、所定の補正がされることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記所定の補正は、前記固体撮像素子の列回路のばらつきによるノイズの補正であることを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記学習手段は、前記第1補正情報により補正された画像を前記学習済みモデルに入力したときに出力される第2補正情報と前記第1補正情報との誤差が小さくなるように前記学習済みモデルの機械学習を行うことを特徴とする請求項1乃至4のうち何れか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記固体撮像素子が出力した画像を、前記第1補正情報を用いて補正する第1補正手段、をさらに備え、
    前記第1補正手段により補正された画像が前記推定手段に入力されることを特徴とする請求項1乃至5のうち何れか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記固体撮像素子と前記第1補正手段と前記推定手段とはそれぞれ異なる基板に設けられ、それぞれの基板は積層されることを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  8. 前記第1補正手段は、蓄積時間と読み出しゲインと温度とのうち少なくとも1つに基づいて、前記補正対象の画素信号を判定し、前記補正対象であると判定された画素信号のみを、前記第1補正情報を用いて補正することを特徴とする請求項6または7に記載の撮像装置。
  9. 前記推定手段が推定した画素信号を識別する第2補正情報に基づいて、前記第1補正情報により補正された画像を補正する第2補正手段、をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至8のうち何れか1項に記載の撮像装置。
  10. 前記推定手段が推定した画素信号を識別する第2補正情報に基づいて、前記固体撮像素子から取得され前記第1補正情報による補正がされていない画像を補正する第3補正手段、をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至8のうち何れか1項に記載の撮像装置。
  11. 前記推定手段は、前記学習済みモデルに対して入力する画像と前記学習済みモデルによる推定結果に基づく画像との画素ごとの画素信号の差分値を求め、該差分値を超える画素信号を前記ノイズが重畳された画素信号として推定することを特徴とする請求項1乃至10のうち何れか1項に記載の撮像装置。
  12. 前記推定手段の処理能力と画像を取得するフレームレートとに応じて、前記固体撮像素子から取得される画像の一部が学習対象から除外されることを特徴とする請求項1乃至11のうち何れか1項に記載の撮像装置。
  13. 固体撮像素子と、
    前記固体撮像素子の複数の画素のうちノイズの補正対象である画素信号を識別する第1補正情報を教師データとし、前記固体撮像素子から取得され前記第1補正情報による補正がされていない画像を入力とした機械学習により学習済みモデルを生成する学習装置から前記学習済みモデルを取得する通信手段と、
    前記第1補正情報による補正がされた画像を前記学習済みモデルに入力して、ノイズが重畳された画素信号を推定する推定手段と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  14. 固体撮像素子と、
    前記固体撮像素子の複数の画素のうちノイズの補正対象である画素信号を識別する第1補正情報を教師データとし、前記固体撮像素子から取得され前記第1補正情報による補正がされていない画像を入力とした機械学習により生成された学習済みモデルに、前記第1補正情報による補正がされた画像を前記学習済みモデルに入力して、ノイズが重畳された画素信号を推定する推定装置から推定結果を取得する通信手段と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  15. 固体撮像素子の複数の画素のうちノイズの補正対象である画素信号を識別する第1補正情報を教師データとし、前記固体撮像素子から取得され前記第1補正情報による補正がされていない画像を入力とした機械学習により学習済みモデルを生成する学習手段、
    を備えることを特徴とする学習装置。
  16. 固体撮像素子を有する撮像装置の制御方法であって、
    前記固体撮像素子の複数の画素のうちノイズの補正対象である画素信号を識別する第1補正情報を教師データとし、前記固体撮像素子から取得され前記第1補正情報による補正がされていない画像を入力とした機械学習により学習済みモデルを生成する工程と、
    前記第1補正情報による補正がされた画像を前記学習済みモデルに入力して、ノイズが重畳された画素信号を推定する工程と、
    を備えることを特徴とする撮像装置の制御方法。
  17. 固体撮像素子の複数の画素のうちノイズの補正対象である画素信号を識別する第1補正情報を教師データとし、前記固体撮像素子から取得され前記第1補正情報による補正がされていない画像を入力とした機械学習により学習済みモデルを生成する工程、
    を備えることを特徴とする学習方法。
  18. 固体撮像素子の複数の画素のうちノイズの補正対象である画素信号を識別する第1補正情報を教師データとし、前記固体撮像素子から取得され前記第1補正情報による補正がされていない画像を入力とした機械学習により生成されることを特徴とする学習済みモデル。
  19. 請求項1乃至14のうち何れか1項に記載の撮像装置の各手段をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  20. 請求項15に記載の学習装置の学習手段をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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