JP2014167890A - 電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】サイクル寿命に優れた電池を提供すること。
【解決手段】実施形態によると電池10が提供される。電池10は捲回型電極群1を具備する。捲回型電極群1は、負極集電体21及びその上に形成された負極活物質含有層22を備える負極2と、正極活物質含有層32を備える正極3と、正極活物質含有層32と負極活物質含有層22との間に配置されたセパレータ4とが捲回されている。負極活物質含有層22はチタン酸リチウムを含む。負極集電体21は複数の負極集電タブ23を備える。負極集電タブ23は幅がWT(mm)である。負極集電タブ23間のピッチはLA(mm)以下である。負極活物質含有層22は幅がWA(mm)である。負極活物質含有層22は、正極活物質含有層32から突出した第1の部分22Aを含む。第1の部分22Aは幅がd(mm)である。WT、LA、WA及びdは関係式:(LA×WA)/(WT×d)≦350を満たす。
【選択図】 図3

Description

本発明の実施形態は、電池に関する。
近年、非水電解質二次電池は、高性能化が進み、広範な用途に適用されている。特に、自動車用の電池としては、電気自動車を駆動するための大容量電池だけでなく、ハイブリッド型電気自動車やアイドリングストップ車用電池などのように、比較的小型で大電流充放電を行う高出力電池が開発されている。非水電解質二次電池は、一般に水溶液系の二次電池と比較すると、電解質の抵抗が大きいため、高出力を得るためには電極を薄くして、電極面積を大きくすることが求められる。そのような場合、薄く、大面積の電極から低抵抗で効率よく電流を取り出すためのタブ構造が必要となる。このようなタブ構造をもった電極の一例として、帯状の電極担持部の片側長辺から複数の集電タブを突出させた電極及び、これらを捲回して構成した電極群を備えた非水電解液電池が開示されている。このように複数の集電タブを設けた電池では、集電タブ1本が電流の取り出しを担当する電極面積及び活物質量が小さくなるため、集電タブ1本あたりの充放電電流が小さくなり、集電タブ部分での発熱を比較的小さくすることができる。また、電池抵抗も抑制することができる。
しかしながら、活物質担持部から集電タブに至る電流経路の断面積はそれでも集電タブ部分が最も小さく、集電タブ上には電極活物質が担持されておらず熱容量も小さいため、大電流で充放電すると集電タブ部の発熱は他の部分と比較すると大きくなる。
また、活物質担持部と集電タブの境界部分では、活物質担持部から集電タブへの電流集中が起こるため、活物質担持部の集電タブ近傍は、他の部分と比較すると発熱が大きくなる。
チタン酸リチウムを負極活物質として用いた非水電解質二次電池は、負極電位がLi金属の析出電位よりも1.5V程度貴であるため、急速充電を行っても負極上にLiデンドライトが析出することがなく、安全に急速充電可能であることが特徴である。しかしながら、チタン酸リチウムはLi濃度が高くなるとLiの拡散係数が低下するため、満充電に近づいた際に大電流での充電を行うと、負極活物質含有層の発熱が大きくなるという特徴がある。
従って、負極にチタン酸リチウムを含み、帯状の負極集電体の片側の長辺から複数の集電タブを突出させた負極と正極とこれらの間に挟んだセパレータとを捲回して構成した電極群を備えた非水電解質二次電池は、大電流で充電を行う際、負極集電タブ周辺の負極活物質部分が最も高温となり、セル内に温度むらが生じることになる。
このような電池は、大電流充電を繰り返し行うと、小さな電流で充電を繰り返した場合と比較してサイクル寿命が劣るという問題があった。
特開2011−70916号公報
本発明が解決しようとする課題は、サイクル寿命に優れた電池を提供することにある。
実施形態によれば、電池が提供される。この電池は、捲回型電極群を具備する。この捲回型電極群は、負極と、正極と、正極及び負極の間に配置されたセパレータとが捲回されている。負極は、主部を含む負極集電体と、負極集電体の主部上に形成された負極活物質含有層とを備える。負極集電体の主部は、第1の方向に延びた第1の長辺及び第2の長辺を有し且つ第1の方向に直交する第2の方向に幅を有する帯状である。負極活物質含有層はチタン酸リチウムを含む。負極集電体は、主部の第1の長辺から突出した複数の負極集電タブを備える。複数の負極集電タブは幅がWT(mm)である。複数の負極集電タブのうち隣り合う2つの間のピッチはLA(mm)以下である。負極活物質含有層は、第2の方向における幅がWA(mm)である。正極は、第1の方向に延びた一対の長辺を有する主部を含む正極集電体と、正極集電体の主部上に形成された正極活物質含有層とを備える。正極集電体は、主部の1つの長辺から負極集電タブと同じ向きに突出した複数の正極集電タブを備える。負極活物質含有層は、負極集電タブが突出している向きにおいて正極活物質含有層から突出している第1の部分を含む。負極活物質含有層の第1の部分は、第2の方向における幅がd(mm)である。WT、LA、WA及びdは関係式:(LA×WA)/(WT×d)≦350を満たす。
図1は、実施形態に係る一例の電池の概略斜視図である。 図2は、図1の電池のII−II線に沿った断面図である。 図3は、図1及び図2に示す電池が具備する捲回型電極群の概略斜視図である。 図4は、図3に示した捲回型電極群を一部展開して示す概略斜視図である。 図5は、図3及び図4に示した捲回型電極群が備える負極及び正極の一部を概略的に示す一部切欠き平面図である。 図6は、図5に示す負極のVI−VI線に沿った断面図である。 図7は、図5に示す負極の負極集電体の一部を展開して示す概略平面図である。
以下、実施形態を図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、同一又は類似した機能を発揮する構成要素には全ての図面を通じて同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。なお、各図は実施形態の説明とその理解を促すための模式図であり、その形状や寸法、比などは実際の装置と異なる点があるが、これらは以下の説明と公知の技術を参酌して適宜設計変更することができる。
(実施形態)
実施形態によれば、電池が提供される。この電池は、捲回型電極群を具備する。この捲回型電極群は、負極と、正極と、正極及び負極の間に配置されたセパレータとが捲回されている。負極は、主部を含む負極集電体と、負極集電体の主部上に形成された負極活物質含有層とを備える。負極集電体の主部は、第1の方向に延びた第1の長辺及び第2の長辺を有し且つ第1の方向に直交する第2の方向に幅を有する帯状である。負極活物質含有層はチタン酸リチウムを含む。負極集電体は、主部の第1の長辺から突出した複数の負極集電タブを備える。複数の負極集電タブは幅がWT(mm)である。複数の負極集電タブのうち隣り合う2つの間のピッチはLA(mm)以下である。負極活物質含有層は、第2の方向における幅がWA(mm)である。正極は、第1の方向に延びた一対の長辺を有する主部を含む正極集電体と、正極集電体の主部上に形成された正極活物質含有層とを備える。正極集電体は、主部の1つの長辺から負極集電タブと同じ向きに突出した複数の正極集電タブを備える。負極活物質含有層は、負極集電タブが突出している向きにおいて正極活物質含有層から突出している第1の部分を含む。負極活物質含有層の第1の部分は、第2の方向における幅がd(mm)である。WT、LA、WA及びdは関係式:(LA×WA)/(WT×d)≦350を満たす。
ここで、隣り合う2つの負極集電タブの間のピッチは、一方の負極集電タブの突出方向に延びた端部のうち他方の負極集電タブと対向する端部と、他方の負極集電タブの突出方向に延びた端部のうち前記一方の負極集電タブと対向しない端部との間の間隔を指す。
捲回型の電極群を構成し且つ複数の負極集電タブが帯状の負極集電体の片側長辺から突出した負極では、通常、隣り合う2つの負極集電タブ間のピッチは、互いに異なり、負極集電体のうち捲回された場合に最も外側に位置する部分から突出する負極集電タブとそれに隣り合う負極集電タブとの間のピッチを最も大きくしている。これは、負極を、正極及びセパレータと共に捲回した際に、複数の負極集電タブの位置合わせを容易にするためである。負極集電タブが等ピッチで負極集電体から突出していると、負極、正極及びこれらの間に挟まれたセパレータの各々厚みため、捲回した際に、負極集電タブの位置がずれ、互いに対向させることが困難である。
そのため、上記LAは、負極集電体のうち捲回された際に最も外側に位置する部分から突出する負極集電タブとそれに隣り合う負極集電タブとの間のピッチであり得る。
負極集電タブの幅WTは、負極集電タブが少なくとも2つの幅が互いに異なる負極集電タブを含んでいる場合、複数の負極集電タブの幅の最小値を指す。或いは、負極集電タブの幅WTは、複数の負極集電タブの幅が略一定である場合、その略一定の幅を指す。
負極活物質含有層の幅WAは、負極活物質含有層の第2の方向における幅を複数点において測定して得た値の平均値である。
負極活物質含有層の第1の部分は、負極集電体の主部の第1の長辺に沿って形成することができる。すなわち、負極活物質含有層の第1の部分は、負極集電体の主部の第1の長辺を含む帯状の端部上に形成されていてもよい。或いは、負極集電体の主部の第1の長辺を含む帯状の端部には、負極活物質含有層が形成されていなくてもよい。すなわち、負極集電体の主部は、複数の負極集電タブと負極活物質含有層の第1の部分との間に、負極活物質含有層が形成されていない部分を含んでいてもよい。
負極活物質含有層の第1の部分の第2の方向における幅dは、捲回型電極群のうち、最内周、中央及び最外周の3箇所において、複数の負極集電タブに近い方の負極活物質含有層端部と複数の正極集電タブに近い方の正極活物質含有層層端部との間の第2の方向における距離を測定して得られた測定値の平均値である。距離の測定方法は、正極と負極との位置関係を維持したまま測定できる方法であれば限定はされない。測定方法の例としては、X線CTなどの非破壊検査によって測定する方法、電池を分解して正極と負極とが互いにずれないように電極群を取り出し、捲き戻しながら測定する方法、電池の一部に穴を開けて乾燥後に樹脂を含浸させて硬化させた後に切断して得られた断面において第2の方向における負極活物質含有層端部と正極活物質層端部との間の距離を測定する方法などが挙げられる。
電池は、例えば、25℃環境で0.2Cの電流で放電した後、Arグローブボックス内で分解することができる。
実施形態に係る電池は、WT、LA、WA及びdが関係式:(LA×WA)/(WT×d)≦350を満たすため、以下に詳細に説明する理由により、負極活物質含有層における温度むらを防ぐことができる。
まず、上記式における「LA×WA」は、1本の負極集電タブが電流の取り出しを担当する負極活物質含有層の面積の最大値に対応する。なぜなら、最大ピッチLAは、第1の方向において隣り合う2つ負極集電タブ間のピッチの最大値であり、幅WAは、第1の方向に直交する第2の方向における負極活物質層の幅であるからである。そのため、「LA×WA」が小さいほど、1本の負極集電タブが電流の取り出しを担当する負極活物質含有層の面積が小さくなり、1本の負極集電タブが取り出す電流が小さくなる。取り出す電流が小さくなれば電気抵抗による発熱量が低くなるので、「LA×WA」が小さいほど、負極集電体の負極集電タブが延出する部分における発熱を抑えることができる。負極集電タブにおける発熱を抑えることができれば、負極活物質含有層のうち負極集電タブに近くに位置し且つ正極活物質含有層と対向している部分の温度上昇を抑えることができ、ひいては負極活物質層の温度むらを抑えることができる。
また、負極活物質含有層の第1の部分の幅dが大きいほど、負極活物質含有層のうち正極活物質含有層と対向していない部分が大きくなる。
負極活物質含有層の第1の部分は、第2の方向において正極活物質含有層から突出しているので、正極活物質含有層と対向していない。そのため、負極活物質含有層の第1の部分は、電池反応、すなわちチタン酸リチウムによるリチウムの吸蔵及び放出反応が起き難く、大電流で充電を行う際に発熱が起き難い。また、負極活物質含有層は、通常金属製である負極集電体よりも熱容量が高い。このように、第1の部分は、自身が発熱し難く且つ熱容量が高いため、この第1の部分及びこれに隣接する部分の温度上昇を抑えることができる。そして、このような第1の部分の幅dが大きいほど、温度上昇を抑える効果を高めることができる。
さらに、第1の部分の幅dが大きいほど、負極集電タブと負極活物質含有層のうち正極活物質含有層に対向する部分との距離が大きくなるため、負極集電タブで発生した熱が負極活物質含有層のうち正極活物質含有層に対向する部分へと移動するのを防ぐことができる。
少なくとも上記2つの理由により、負極活物質含有層の第1の部分の幅dが大きいほど、第1の部分に隣接する部分であって、負極活物質含有層のうち正極活物質含有層に対向する部分の温度上昇を防ぐことができ、ひいては負極活物質含有層の温度むらを抑えることができる。
そして、負極集電タブの幅WTが大きいほど、負極集電タブが取り出す電流の経路の断面積が大きくなり、その結果、負極集電タブにおける発熱を抑えることができる。負極集電タブにおける発熱を抑えることができれば、負極活物質含有層のうち、負極集電タブの近くに位置し且つ正極活物質含有層と対向している部分の温度上昇を抑えることができ、ひいては負極活物質含有層の温度むらを抑えることができる。
つまり、上記関係式における「WT×d」が大きいほど、負極活物質含有層の温度むらを抑えることができる。
以上説明したように、上記関係式における「LA×WA」が小さいほど、及び「WT×d」が大きいほど、負極活物質含有層の温度むらを抑えることができる。従って、上記関係式:(LA×WA)/(WT×d)の値が小さいほど、負極活物質含有層の温度むらを抑えることができる。
(LA×WA)/(WT×d)の値が350以下である電池は、大電流での充放電を繰り返した際の負極活物質含有層の温度むらを十分に抑えることができる。そのおかげで、(LA×WA)/(WT×d)の値が350以下である電池は、大電流での充放電を繰り返した際の電極群の劣化を防ぐことができ、ひいては優れたサイクル寿命を示すことができる。つまり、実施形態によれば、サイクル寿命に優れた電池を提供することができる。
(LA×WA)/(WT×d)の値が350より大きい電池では、負極活物質含有層の温度むらを十分に抑えることができず、大電流での充放電を繰り返すと電極群が劣化し、容量が低下し得る。すなわち、このような非水電解質二次電池は、サイクル寿命に乏しい。
WT、LA、WA及びdが関係式:100≦(LA×WA)/(WT×d)≦350を満たすことが好ましい。実施形態に係る電池のうち上記関係式を満たす電池は、より優れた電池容量を有することができる。
実施形態に係る電池のうち、負極集電体の厚さがt(μm)であり、負極活物質含有層の厚さがtA(μm)であり、厚さt及び厚さtAが関係式:tA/t≦2.2を満たす電池は、負極活物質含有層のうち正極活物質含有層に対向する部分の発熱を抑えることができる。このような電池は、大電流での充放電を繰り返した際の電極群の劣化を更に防ぐことができ、ひいてはより優れたサイクル寿命を示すことができる。
ここで、負極活物質含有層の「厚さtA」は、負極活物質含有層が負極集電体の両面に形成されている場合には、2つの負極活物質含有層の厚さの合計を指し、負極活物質含有層が負極集電体の片面に形成されている場合にはこの負極活物質含有層の厚さを指す。
電池が具備する負極の負極集電体の厚さt及び負極活物質含有層の厚さtAは、例えば以下に説明する手順(1)〜(5)に従って得ることができる。
(1)まず、電池を先に説明したように分解して、電極群を取り出す。
(2)電池が非水電解質を更に具備している場合、例えば以下の方法によって非水電解質を除去する。
分解した電池から電極群を取り出して、これを、例えば、ジメチルカーボネートなどの有機溶媒に1分間浸し、例えば1kPaの減圧下で10分間乾燥させる。この処理によって、捲回型電極群の表面に付着した非水電解質及び捲回型電極群に含浸された非水電解質を除去することができる。
(3)次に、負極の厚さを測定する。負極の厚さは例えば以下の方法によって測定することができる。
電極群のうち平坦部の負極を切り出して試料とする。その後、厚さゲージを用いて直径10mmの測定子に0.5〜1.0Nの測定力を加えることで測定した測定した値を測定値とする。
試料は、電極群の最内周、中央、最外周に位置し且つそれぞれ第2の方向における中点に位置する3箇所から取り出す。それぞれの箇所から得られた測定値を平均して、負極の厚さとする。
(4)次に、負極集電体の厚さを、例えば以下の方法により測定する。
厚さを測定した3つの負極試料を、NMP(N−メチルピロリドン)溶媒で試料を表面処理し、表面に担持していた活物質含有層を溶解させ、その後、試料を150℃に加熱・乾燥することで、負極集電体単体が得られる。
得られた3つの負極集電体に対して、厚さゲージを用いて直径10mmの測定子に0.5〜1.0Nの測定力を加えることで測定した値を測定値とする。
3つの測定値を平均して、負極集電体の厚さtとする。
(5)負極活物質含有層の厚さtAは、上記のようにして得られた負極の厚さから負極集電体の厚さtを減ずることによって得ることができる。
実施形態に係る電池は、負極活物質含有層が、第1の部分の他に、第1の部分が突出した向きとは反対の向きに正極活物質含有層から突出した第2の部分を更に含むことができる。この第2の部分は、正極集電タブに対向していない部分であり得る。また、この第2の部分は、負極集電体の主部の第1の方向に延び得る。また、この第2の部分は、第2の方向における幅d2が第1の部分のそれよりも小さくてもよい。負極活物質含有層の第2の部分の幅d2は、第1の部分の幅dと同様の方法によって測定することができる。負極活物質含有層の第2の部分は、負極集電体の主部の第2の長辺に沿って形成することができる。すなわち、負極活物質含有層の第2の部分は、負極集電体の主部の第2の長辺を含む帯状の端部上に形成されていてもよい。或いは、負極集電体の主部の第2の長辺を含む帯状の端部には、負極活物質含有層が形成されていなくてもよい。すなわち、負極集電体の主部は、第2の長辺と負極活物質含有層の第2の部分が形成された部分との間に、負極活物質含有層が形成されていない部分を含んでいてもよい。
実施形態に係る電池において、負極活物質含有層の面積は、正極活物質含有層の面積よりも大きい。ここで、負極活物質含有層の面積は、負極活物質含有層が負極集電体の両面に形成されている場合には、2つの負極活物質含有層の面積の合計を指し、負極活物質含有層が負極集電体の片面に形成されている場合にはこの負極活物質含有層の面積を指す。正極活物質含有層の面積も同様である。
実施形態に係る電池が具備する捲回型電極群は、扁平構造を有することができる。扁平構造は、負極、正極及びこれらの間に配置されたセパレータを、捲回した後にプレスすることによって得ることができる。或いは、実施形態に係る電池が具備する捲回型電極群は、捲回後のプレスが為されていなくてもよい。
セパレータは、正極活物質含有層と負極活物質含有層との間に配置されていればよく、その大きさは限定されない。例えば、セパレータは、負極集電体及び正極集電体よりも大きくてもよい。
実施形態に係る電池は、非水電解質を更に具備することができる。すなわち、実施形態に係る電池は、非水電解質電池であり得る。非水電解質は、捲回型電極群に保持され得る。
実施形態に係る電池は、ケースを更に具備することもできる。ケースは、捲回型電極群を収納することができる。
実施形態に係る電池は、負極端子と正極端子とを更に具備することもできる。負極端子は、捲回型電極群の複数の負極集電タブに電気的に接続され得る。正極端子は、捲回型電極群の複数の正極集電タブに電気的に接続され得る。
[構成部材]
次に、実施形態に係る電池が具備する電極群が備える負極、正極及びセパレータ、並びに実施形態に係る電池で使用できる非水電解質及びケースについて説明する。
(1)負極
先に説明したように、負極は、負極集電体と、この負極集電体上に形成された負極活物質含有層とを備える。負極活物質含有層は、負極集電体の両面に形成されていてもよいし、又は片面に形成されていてもよい。
負極集電体としては、負極活物質であるチタン酸リチウムのリチウムイオン吸蔵及び放出電位において電気化学的に安定である材料を用いることができる。負極集電体は、例えば、金属箔で形成することができる。負極集電体を形成し得る金属箔の材料としては、例えば、アルミニウム又はアルミニウム合金を使用することができる。
負極活物質含有層は、先に述べたように、チタン酸リチウムを含む。チタン酸リチウムは、静電引力が大きい負極活物質として働くことができる。また、チタン酸リチウムは、非水電解質の保持力を高めることができるので、高出力の非水電解質二次電池を実現することができる。
チタン酸リチウムは、スピネル構造を有するチタン酸リチウムであることが好ましい。スピネル構造を有するチタン酸リチウムは、Li4+xTi512(xは充放電反応により−1≦x≦3の範囲内で変化する)で表すことができる。スピネル構造を有するチタン酸リチウムを含む負極活物質を含む負極は、非水電解質電池において用いた際、より優れたサイクル寿命を示すことができる。
負極活物質含有層は、スピネル構造を有するチタン酸リチウムに加え、リチウムイオンを吸蔵及び放出することができる他の負極活物質を含むことができる。他の負極活物質としては、例えば、リチウムイオンを吸蔵及び放出することができる金属酸化物、金属硫化物、金属窒化物、金属合金、炭素材料との混合物が挙げられる。前記金属酸化物としては、チタン酸化物、リチウムチタン酸化物(リチウムチタン含有複合酸化物)、タングステン酸化物(例えばWO3)、アモルファススズ酸化物(例えばSnB0.40.63.1)、スズ珪素酸化物(例えばSnSiO3)、酸化珪素(SiO)などが挙げられる。
リチウムチタン酸化物としては、ラムスデライト構造のチタン酸リチウム{例えばLi2+yTi37(yは充放電反応により-1≦y≦3の範囲で変化し得る)}等を挙げることができる。
チタン酸化物としては、充放電前からLiを含むもの、含まないもの、いずれも使用可能である。充放電前すなわち合成時にLiを含まないチタン酸化物としては、例えば、酸化チタン(例えばTiO2)、TiとP、V、Sn、Cu、Ni及びFeよりなる群から選択される少なくとも1種類の元素を含有するチタン複合酸化物などが挙げられる。TiO2はアナターゼ型で熱処理温度が300〜500℃の低結晶性のものが好ましい。チタン複合酸化物には、例えば、TiO2−P25、TiO2−V25、TiO2−P25−SnO2、TiO2−P25−MeO(MeはCu、Ni及びFeよりなる群から選択される少なくとも1種類の元素)などを挙げることができる。前記チタン複合酸化物は、結晶性が低く、結晶相とアモルファス相が共存もしくは、アモルファス相単独で存在したミクロ構造であることが好ましい。このようなミクロ構造であることによりサイクル性能が大幅に向上することができる。
充放電前からLiを含むもの、すなわち合成時からリチウムを含むチタン酸化物としては、例えば、LiaTiO2(aは0≦a≦1.1)を挙げることができる。
金属硫化物としては、例えば、硫化チタン(例えばTiS2)、硫化モリブデン(例えばMoS2)、硫化鉄(例えば、FeS、FeS2、Li2FeS2)などが挙げられる。
金属窒化物としては、例えば、リチウムコバルト窒化物(例えば、LixCoyN、0<x<4,0<y<0.5)などが挙げられる。
金属化合物の平均粒径は1μm以下にすることが望ましい。平均粒径が1μmを超えると、非水電解質電池において高い出力性能を得られない恐れがある。但し、平均粒径が小さいと、粒子の凝集が起こりやすくなり、非水電解質の分布が負極に偏って正極での電解質の枯渇を招く恐れがあることから、下限値は0.001μmにすることが望ましい。
金属化合物は、その平均粒径が1μm以下で、かつN2吸着によるBET法での比表面積が3〜200m2/gの範囲であることが望ましい。これにより、負極の非水電解質との親和性をさらに高くすることができる。
負極の比表面積は、3〜50m2/gの範囲にすることが望ましい。比表面積のより好ましい範囲は、5〜50m2/gである。ここで、負極の比表面積とは、負極層(集電体重量を除く)1g当りの表面積を意味する。なお、負極層とは、集電体上に担持された負極活物質、導電剤及び結着剤を含む多孔質の層である。
負極の多孔度(集電体を除く)は、20〜50%の範囲にすることが望ましい。これにより、負極と非水電解質との親和性に優れ、かつ高密度な負極を得ることができる。多孔度のさらに好ましい範囲は、25〜40%である。
負極活物質含有層は、導電剤と、結着剤とを更に含むことができる。導電剤は、集電性能を高め、且つ、負極活物質と負極集電体との接触抵抗を抑えるために配合することができる。結着剤は、分散された負極活物質の間隙を埋め、また、負極活物質と負極集電体とを結着させるために配合することができる。
導電剤としては、炭素材料を用いることができる。炭素材料の例としては、例えば、アセチレンブラック、カーボンブラック、コークス、炭素繊維、黒鉛等を挙げることができる。
結着剤としては、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体(EPDM)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、カルボキシメチルセルロース(CMC)等を用いることができる。
負極は、例えば、以下のようにして作製することができる。
まず、負極活物質、結着剤及び必要な場合には導電剤を、汎用されている溶媒、例えばN−メチルピロリドン中で懸濁させ、負極作製用ペーストを調製する。
ペーストの調製の際、負極活物質、導電剤及び結着剤は、それぞれ70質量%以上96質量%以下、2質量%以上20質量%以下及び2質量%以上10質量%以下の割合で配合することが好ましい。導電剤の量を2質量%以上とすることにより、負極合剤層の集電性能を向上させることができる。また、結着剤の量を2質量%以上とすることにより、負極合剤層と負極集電体との結着性を高めることができ、優れたサイクル特性を期待できる。一方、導電剤及び結着剤はそれぞれ16質量%以下にすることが高容量化を図る上で好ましい。
上記のようにして得られたペーストを、一対の長辺を有する帯状の負極集電体上に塗布する。この際、一方の長辺に沿って、ペーストが塗布されていない部分を残す。
次に、負極集電体の塗布したペーストを乾燥させ、例えばロールプレスなどのプレスをする。
その後、負極集電体のペースト未塗布部を打ち抜き成形して、前記一方の長辺から突出した複数の負極集電タブを形成する。
かくして、第1の方向に延びた長辺を有し且つ第1の方向に直交する第2の方向に幅を有する帯状の主部及び一方の長辺から突出した複数の負極集電タブを含む負極集電体と、この負極集電体の主部上に形成された負極活物質含有層とを備えた負極を得ることができる。
(2)正極
先に説明したように、正極は、正極集電体と、この正極集電体上に形成された正極活物質含有層とを備える。正極活物質含有層は、正極集電体の両面に形成されていてもよいし、又は片面に形成されていてもよい。
正極集電体は、例えば、金属箔で形成することができる。正極集電体を形成し得る金属箔の材料としては、例えば、アルミニウム又はアルミニウム合金を使用することができる。
正極活物質含有層は、正極活物質を含むことができる。
正極活物質としては、種々の酸化物、硫化物などが挙げられる。例えば、二酸化マンガン(MnO2)、酸化鉄、酸化銅、酸化ニッケル、リチウムマンガン複合酸化物(例えばLix+yMn2-y4またはLixMnO2)(0≦x≦1、0≦y≦0.2)、リチウムニッケル複合酸化物(例えばLixNiO2)(0≦x≦1)、リチウムコバルト複合酸化物(LixCoO2)(0≦x≦1)、リチウムニッケルコバルト複合酸化物(例えばLixNi1-yCoy2)(0≦x≦1、0≦y≦1)、リチウムマンガンコバルト複合酸化物(例えばLixMnyCo1-y2)(0≦x≦1、0≦y≦1)、スピネル型リチウムマンガンニッケル複合酸化物(LixMn2-yNiy4)(0≦x≦1、0.3≦y≦0.8)、オリビン構造を有するリチウムリン酸化物(例えばLixFePO4、LixFe1-yMnyPO4、LixCoPO4など)(0≦x≦1、0≦y≦1)、硫酸鉄(Fe2(SO43)、バナジウム酸化物(例えばV25)などが挙げられる。また、他の例としては、ポリアニリンやポリピロールなどの導電性ポリマー材料、ジスルフィド系ポリマー材料、イオウ(S)、フッ化カーボンなどの有機材料および無機材料も挙げられる。より好ましい正極活物質は、電池電圧が高いリチウムマンガン複合酸化物(Lix+yMn2-y4)(0≦x≦1、0≦y≦0.2)、リチウムニッケル複合酸化物(LixNiO2)(0≦x≦1)、リチウムコバルト複合酸化物(LixCoO2)(0≦x≦1)、リチウムニッケルコバルト複合酸化物(LixNi1-yCoy2)(0≦x≦1、0≦y≦1)、スピネル型リチウムマンガンニッケル複合酸化物(LixMn2-yNiy4)(0≦x≦1、0.3≦y≦0.8)、リチウムマンガンコバルト複合酸化物(LixMnyCo1-y2)(0≦x≦1、0≦y≦1)、リチウムリン酸鉄(LixFePO4)(0≦x≦1)など及び、これらの混合物が挙げられる。特に、リチウムマンガン複合酸化物を含む正極活物質は、コストや安全性の面において好ましい。
正極活物質含有層は、導電剤と、結着剤とを更に含むことができる。導電剤は、集電性能を高め、且つ、正極活物質と正極集電体との接触抵抗を抑えるために配合することができる。結着剤は、分散された正極活物質の間隙を埋め、また、正極活物質と正極集電体とを結着させるために配合することができる。
導電剤としては、例えばアセチレンブラック、カーボンブラック、人工黒鉛、天然黒鉛等を用いることができる。
結着剤としては、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、PVdFの水素もしくはフッ素のうち、少なくとも1つを他の置換基で置換した変性PVdF、フッ化ビニリデン−6フッ化プロピレンの共重合体、ポリフッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−6フッ化プロピレンの3元共重合体等を用いることができる。
正極は、例えば以下のようにして製造することができる。
まず、適当な溶媒、例えばN−メチルピロリドン中に正極活物質、任意に導電剤、及び結着剤を投入して懸濁させ、正極ペーストを調製する。
正極ペーストの調製の際、正極活物質、導電剤及び結着剤の配合割合は、正極活物質75〜96重量%、導電剤3〜20重量%、結着剤1〜7重量%の範囲内にすることが好ましい。
上記のようにして得られたペーストを、正極集電体上に塗布する。この際、一方の長辺に沿って、ペーストが塗布されていない部分を残す。
その後、塗布したペーストを乾燥させ、例えばロールプレスなどのプレスをする。
その後、正極集電体のペースト未塗布部を打ち抜き成形して、前記一方の長辺から突出した複数の正極集電タブを形成する。
かくして、第1の方向に延びた一対の長辺を有する帯状の主部及び一方の長辺から突出した複数の正極集電タブを含む正極集電体と、この正極集電体の主部上に形成された正極活物質含有層とを備えた正極を得ることができる。
(3)セパレータ
セパレータとしては、イオン透過性を有しているものを使用することができる。セパレータを形成する材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、セルロース、またはポリフッ化ビニリデン(PVdF)を含む多孔質フィルム、不織布等を挙げることができる。不織布は、気孔率、液保持性及び透気度が高く、高出力が得られる点で、好ましい。セパレータの気孔率は、30%から70%であることが好ましい。
(4)非水電解質
非水電解質としては、例えばLiBF4、LiPF6、LiAsF6、LiClO4、LiCF3SO3、LiN(CF3SO22、LiN(C25SO22、Li(CF3SO23C、LiB[(OCO)22などから選ばれる一種以上のリチウム塩を0.5〜2mol/lの範囲内にある濃度で有機溶媒に溶解した有機電解液を使用することができる。前記有機溶媒としては、例えば、プロピレンカーボネート(PC)、エチレンカーボネート(EC)などの環状カーボネートや、ジエチレルカーボネート(DEC)、ジメチルカーボネート(DMC)、メチルエチルカーボネート(MEC)などの鎖状カーボネートや、ジメトキシエタン(DME)、ジエトキシエタン(DEE)などの鎖状エーテルや、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキソラン(DOX)などの環状エーテルや、γ-ブチロラクトン(GBL)、アセトニトリル(AN)、スルホラン(SL)などの単独もしくは混合溶媒を用いることが好ましい。
或いは、非水電解質として、リチウムイオンを含有した常温溶融塩(イオン性融体)を用いることもできる。リチウムイオンと有機物カチオンとアニオンから構成されるイオン性融体であり、100℃以下、好ましくは室温以下でも液状である。
(5)ケース
ケースとしては、例えば、金属製の有底容器を用いることができる。ケースは、例えば、アルミニウム製の容器を用いることができる。
或いは、ラミネートフィルム製の容器を用いることもできる。
ケースの形状は、その中に捲回型電極群が収納できるものであれば、特に限定はされない。
実施形態に係る電池が具備する捲回型電極群は、例えば、以下に説明する方法により製造できる。
まず、先に説明した方法で作製した負極及び正極を、負極合剤層と正極合剤層との間にセパレータを挟んだ状態で重ね合わせて電極群アセンブリを作製する。この際、負極集電体の長辺の方向(第1の方向)と正極集電体の長辺の方向とが略一致するようにする。また、複数の負極集電タブと複数の正極集電タブとが突出する方向が略一致するようにする。そして、負極合剤層のうち、複数の負極集電タブが突出している長辺に沿って形成され且つ該長辺の方向と直交する方向における幅がd(mm)である部分が、正極合剤層に対向しないようにする。
次に、かくして作製した電極群アセンブリを、負極集電体の幅方向、すなわち第2の方向に平行な方向に延びた軸を中心にして、負極が外側を向くように捲回する。捲回した電極群アセンブリは、プレス成型して扁平型にすることもできる。
電極群アセンブリがプレス成型された状態において、複数の負極集電タブは互いに重なり合っていることが好ましい。同様に、電極群アセンブリがプレス成型された状態において、複数の正極集電タブは互いに重なり合っていることが好ましい。
例えば1周毎、2周毎、などのように、一定捲回数毎に負極集電タブを設ける場合、捲回の外周側に近いほど負極集電タブ間の間隔を広くなるように適切に負極集電タブ間隔を設定することにより、捲回された電極群での複数の負極集電タブを互いに重なり合った状態にすることができる。正極集電タブに関しても同様である。
以下、図面を参照しながら、実施形態に係る電池をより詳細に説明する。
図1は、実施形態に係る一例の電池の概略斜視図である。図2は、図1の電池のII−II線に沿った断面図である。図3は、図1及び図2に示す電池が具備する捲回型電極群の概略斜視図である。図4は、図3に示した捲回型電極群を一部展開して示す概略斜視図である。図5は、図3及び図4に示した捲回型電極群が備える負極及び正極の一部を概略的に示す一部切欠き平面図である。図6は、図5に示す負極のVI−VI線に沿った断面図である。図7は、図5に示す負極の負極集電体の一部を展開して示す概略平面図である。
図1及び図2に示す電池10は、捲回型電極群1と、捲回型電極群1に保持された非水電解質(図示しない)を具備する。すなわち、図1及び図2に示す電池10は、非水電解質電池である。
捲回型電極群1及び非水電解質は、アルミニウム製のケース11に収納されている。ケース11は、有底矩形筒状に成形されている。また、ケース11は、一端が開口しており、他端が閉塞されている。
ケース11の開口端は、矩形の封口体12により、例えばレーザ溶接により気密に接合されている。
封口体12は、ケース11の開口を閉塞(封止)するものである。そのため、封口体12は、ケース11の開口に対応したサイズに形成されている。封口体12は、アルミ二ウムで形成されている。
封口体12は、一部が開口してなる注入口13を有している。この注入口13を介して、ケース11内に非水電解質を注入することができる。なお、非水電解質を注入した後、注入口13は、図2に示す封止材14により封止されている。
封口体12には、正極端子15及び負極端子16が取付けられている。
正極端子15は、樹脂等の絶縁材17を介してかしめにより封口体12に取付けられている。そのため、正極端子15は、封口体12と電気的に絶縁されている。正極端子15には、後に詳細に説明する捲回型電極群1の複数の正極集電タブ33が束ねられた状態で電気的に接続されている。接続は、例えば溶接などによって行うことができる。なお、正極端子15は、封口体12にガラス等の絶縁材を介在するハーメチックシールにより取付けられていてもよい。
負極端子16は、樹脂等の絶縁材17を介してかしめにより封口体12に取付けられている。そのため、負極端子16は、封口体12と電気的に絶縁されている。負極端子16には、後に詳細に説明する捲回型電極群1の複数の負極集電タブ23が束ねられた状態で電気的に接続されている。接続は、例えば溶接などによって行うことができる。なお、負極端子16は、封口体12にガラス等の絶縁材を介在するハーメチックシールにより取付けられていてもよい。
封口体12には、安全弁18が更に形成されている。安全弁18は、封口体12の一部を薄くして形成されている。安全弁18は、非水電解質二次電池10内部(ケース11及び封口体12で密閉された領域)の圧力によって作動するものである。具体的には、非水電解質二次電池10内部の圧力が上昇して、安全弁18の特定値を超えたとき、安全弁18は、開裂することにより、非水電解質二次電池10の破裂を防止することができる。
捲回型電極群1は、図3〜図7に詳細を記載した構造を有する。
図3〜図7に示す捲回型電極群1は、1枚の負極2、1枚の正極3、及び2枚のセパレータ4を備える。捲回型電極群1は、以下に詳細に説明する負極2、正極3及びセパレータ4を、負極2、セパレータ4、正極3及びセパレータ4の順で積層させて電極群アセンブリ1を形成し、かくして得られた電極群アセンブリ1を捲回して形成されている。負極2、セパレータ4、正極3及びセパレータ4の順で積層させて形成した電極群アセンブリ1は、図3に示すように、厚さTmmを有する。また、この電極群アセンブリ1は、負極集電体21の第2の方向(II)に延びた軸を中心にして、正極3が内側に向くように捲回されている。
図7は、任意のn周目、n+1周目及びn+2周目の捲回型電極群1が備える負極集電体21の概略展開図である。負極2は、図7に示すように、長辺が第1の方向(I)に延び且つ第1の方向(I)に直交する第2の方向(II)に幅を有する長方形状の主面を有する帯状の主部を含む負極集電体21を備える。また、図6に示すように、負極集電体21は、主面に略垂直な方向における厚さがtμmである。
負極2は、先の説明から明らかであり得るが、電極群アセンブリ1の中で、負極集電体21の第2の方向(II)に平行な方向に延びた軸を中心に捲回されている。負極集電体21は、負極集電体21の主部の一方の長辺から突出した複数の負極集電タブ23を備えている。複数の負極集電タブ23は、短冊状の主面を有しており、負極集電体21の第1の方向(I)における幅がWTmmである。
また、捲回軸の最も近くに位置する負極集電タブ23から順に「1周目の負極集電タブ23」、「2周目の負極集電タブ23」…と名付けた場合、n周目の負極集電タブ23とn+1周目の負極集電タブ23との間のピッチPnはXa+2πTαanに等しく、n+1周目の負極集電タブ23とn+2周目の負極集電タブ23との間のピッチPn+1はXa+2πTαa(n+1)に等しい。
ここで、2つの負極集電タブ23間のピッチは、該2つの負極集電タブの互い向き合う端部間の距離に負極集電タブ23の幅WTを加えたものである。また、Xaは、任意の定数である。πは円周率である。Tは、先に説明したように、電極群アセンブリ3の厚さである。αaは、補正定数であり、捲回後の負極集電タブ23の位置が揃うように適切な値を設定する。
2つの負極集電タブ23間のピッチPnは、先に示した式Xa+2πTαanから明らかなように、周回数nの関数であり、捲回型電極群1の外側に存在する負極集電タブ23についてのピッチほど大きくなる。つまり、この例においては、2つの負極集電タブ23間の「ピッチ」の最大値LAは、第1の負極集電タブ231と第2の負極集電タブ232との間のピッチである。
さて、図5に示すように、負極集電体21の主部には、その両面全面に、負極活物質含有層22が形成されている。負極活物質含有層22はチタン酸リチウムを含む。負極活物質含有層22は、負極集電体21の第2の方向(II)における幅がWAmmである。また、図6に示すように、負極集電体21の一方の主面上に形成された負極活物質含有層22は、負極集電体21の主面に略垂直な方向における厚さがtA1μmであり、他方の負極活物質含有層22はその厚さがtA2μmである。すなわち、負極活物質含有層22の合計の厚さは、(tA1+tA2)μmである。この負極活物質含有層22の合計の厚さをtAμmとすると、負極集電体の厚さtと負極活物質含有層22の合計の厚さtAとは、関係式:tA/t≦2.2を満たす。
正極3は、負極2と同様の構造を有する。すなわち、正極3は、図3に示すように、帯状の主面を有する主部を含む正極集電体31と、正極集電体31の主面の両面に形成された正極活物質含有層32とを備える。正極集電体31の主部は、負極集電体21の第1の方向(I)に平行な方向に延びた一対の長辺を有する。正極活物質含有層32は、負極集電体21の第2の方向(II)における幅がWCmmである。また、正極集電体31は、正極集電体31の主部の一方の長辺から突出した複数の正極集電タブ33を備える。複数の正極集電タブ33が突出している向きは、複数の負極集電タブ23が突出している向きと同じである。
そして、正極3が備える正極集電タブ33間のピッチも、負極集電タブ23間のピッチと同様である。すなわち、捲回軸の最も近くに位置する正極集電タブ33から順に「1周目の正極集電タブ33」、「2周目の正極集電タブ33」…と名付けた場合、n周目の正極集電タブ33とn+1周目の正極集電タブ33との間のピッチはXc+2πTαcnに等しく、n+1周目の負極集電タブ23とn+2周目の負極集電タブ23との間のピッチはXc+2πTαc(n+1)に等しい。ここで、T及びπは、負極2におけるそれと同じである。また、Xcは、任意の定数である。αcは、補正定数であり、捲回後の正極集電タブ33の位置が揃うように適切な値に設定することができる。
捲回型電極群1では、図4に示すように、2枚のセパレータ4が、正極3を挟み込んでいる。2枚のセパレータ4は、負極2及び正極3から突出している。しかしながら、図3〜図5では、負極2と正極3との位置及び大きさの関係を明確に把握できるように、敢えて、セパレータ4と負極2とが同様の面積を有するように記載している。
負極活物質含有層22の幅WAmmは、正極活物質含有層32の幅WCmmよりも大きい。そして、図5に示すように、捲回された電極群アセンブリ1、すなわち捲回型電極群1において、負極2は、第2の方向(II)において、正極3から突出している。そのため、負極活物質含有層22は、正極活物質含有層32に対向していない部分を含む。具体的には、負極活物質含有層22は、負極集電体21の主部の一方の長辺に沿って形成された第1の部分22Aと、負極集電体21の主部の他方の長辺に沿って形成された第2の部分22Bとを含み、該第1の部分22Aと該第2の部分22Bとは、正極活物質含有層32に対向していない。
図5に示すように、負極活物質含有層22の第1の部分22Aは、負極集電体21の第2の方向(II)における幅がdmmである。負極活物質含有層22の第2の部分22Bは、負極集電体21の第2の方向(II)における幅がd2mmである。負極活物質含有層22の第1の部分22Aの幅dは、第2の部分22Bの幅d2よりも大きい。
図3〜図7に示す捲回型電極群1において、先に説明した負極集電タブ23の幅WT、負極活物質含有層22の幅WA、第1の負極集電タブ231と第2の負極集電タブ232との間のピッチLA、及び負極活物質含有層22の第1の部分22Aの幅dは、関係式:(LA×WA)/(WT×d)≦350を満たしている。
先に説明したように、関係式:(LA×WA)/(WT×d)≦350を満たしている電池は、大電流での充放電を繰り返した際の負極活物質含有層の温度むらを十分に抑えることができる。そのため、上記関係式を満たす図1〜図7に示す電池10は、大電流での充放電を繰り返した際の電極群の劣化を防ぐことができ、ひいては優れたサイクル寿命を示すことができる。
以上に説明した実施形態に係る電池は、複数の正極集電タブ及び複数の負極集電タブが同じ向きに突出しており、WT、LA、WA及びdが関係式:(LA×WA)/(WT×d)≦350を満たす捲回型電極群を具備するため、大電流での充放電を繰り返した際の負極活物質含有層の温度むらを十分に抑えることができる。そのため、実施形態に係る電池は、大電流での充放電を繰り返した際の電極群の劣化を防ぐことができ、ひいては優れたサイクル寿命を示すことができる。
つまり、実施形態によれば、サイクル寿命に優れた電池を提供することができる。
[実施例]
以下に例を挙げ、本発明をさらに詳しく説明するが、発明の主旨を超えない限り本発明は以下に掲載される実施例に限定されるものでない。
(実施例1)
実施例1では、以下に説明する手順により、図1〜図7に示す電池10と同様の電池を作製した。
[1]正極3の作製
まず、正極活物質としてのリチウムマンガン複合酸化物(LiMn24)及びリチウムコバルト複合酸化物(LiCoO2)を4:1の重量比となるように混合した混合物を用意した。続いて、用意した混合物と、導電剤としてのアセチレンブラックと、結着剤としてのポリフッ化ビニリデン(PVdF)とを、100:5:4の重量比となるように混合し、これらをN−メチルピロリドン(NMP)溶媒中に分散させた。かくして、混合ペーストを得た。
次いで、正極集電体31として、厚さが20μmであり、第1の方向及び第2の方向に延びた帯状のアルミニウム箔を用意した。この正極集電体31の両面に、先に用意した混合ペーストを、第2の方向における幅を50mmとして帯状に塗布し、乾燥させた。塗布の際、正極集電体31の第1の方向に延びた一方の長辺に沿ってペーストの未塗布部を残した。ペーストの塗布量(正極目付)は、片面あたり111g/m2とした。
塗布した混合ペーストを乾燥させた後、ペースト部の密度が3g/ccとなるようにロールプレスにて圧延して、正極集電体31上に正極活物質含有層32を形成した。
続いて、第2の方向における正極活物質含有層32の幅WCが44mmになるように正極集電体31及び正極活物質含有層32を帯状に裁断した。また、正極集電体31のペースト未塗布部を打ち抜き成形し、第2の方向における幅が10mmである短冊状の16枚の正極集電タブ33を形成した。このとき、正極集電タブ33の間隔を、n周目及びn+1周目の正極集電タブ33間のピッチが(Xc+2πTαcn)mmとなるように設定し、Xc=96.3mm、T=0.206mm、αc=1.004とした。例えば、11周目の正極集電タブ33と12周目の正極集電タブ33との間のピッチを111mmとした。
かくして、帯状の主部及び主部の一方の長辺から突出した16枚の正極集電タブ33を含む正極集電体31と、正極集電体31の主部の両面に形成された正極活物質含有層32とを備えた正極3を作製した。
[2]負極2の作製
まず、負極活物質としての0.5μmのメジアン径を持つチタン酸リチウム(Li4Ti512)を用意した。続いて、用意したチタン酸リチウムと、導電剤としての粉末状のグラファイトと、結着剤としてのポリフッ化ビニリデン(PVdF)とを、100:5:3の重量比となるように混合し、これらをN−メチルピロリドン(NMP)溶媒中に分散させた。かくして混合ペーストを用意した。
次いで、負極集電体21として、厚さtが20μmであり、第1の方向(I)及び第2の方向(II)に延びた帯状のアルミニウム箔を用意した。この負極集電体21の両面に、先に用意した混合ペーストを、第2の方向(II)における幅を50mmとして帯状に塗布し、乾燥させた。塗布の際、負極集電体21の第1の方向(I)に延びた一方の長辺に沿ってペーストの未塗布部を残した。ペーストの塗布量(負極目付)は、片面あたり60g/m2とした。
塗布した混合ペーストを乾燥させた後、ペースト部の密度が2.3g/ccとなるようにロールプレスにて圧延した。このようにして、負極集電体21上に負極活物質含有層22を形成した。負極活物質含有層22の合計の厚さtAは52μmであった。
続いて、第2の方向(II)における負極活物質含有層32の幅WAが50mmになるように負極集電体21及び負極活物質含有層32を帯状に裁断した。また、負極集電体21のペースト未塗布部を打ち抜き成形し、第1の方向(II)における幅WTが10mmである短冊状の16枚の負極集電タブ23を形成した。このとき、負極集電タブ23の間隔を、n周目及びn+1周目の負極集電タブ23間のピッチが(Xa+2πTαan)mmとなるように設定し、Xa=96.1mm、T=0.206mm、αa=1.004とした。例えば、11周目の負極集電タブ23と12周目の負極集電タブ23との間のピッチを110mmとした。第1の負極集電タブ231と第2の負極集電タブ232との間のピッチLAは114mmであった。
かくして、帯状の主部及び主部の一方の長辺から突出した16枚の負極集電タブ23を含む負極集電体21と、負極集電体21の主部の両面に形成された負極活物質含有層22とを備えた負極2を作製した。
[3]捲回型電極群1の作製
上記のように作製した正極3及び負極2、並びにセパレータ4としての20μmの厚みを有する2枚のポリエチレン製微多孔膜を用意した。セパレータ4は、負極活物質含有層22の面積よりも大きな面積を有していていた。
次に、正極3及び負極2を、間に1枚のセパレータを挟んで積層させた。この際、正極3の第1の方向と負極2の第1の方向(I)を合わせた。また、16枚の正極集電タブ33と16枚の負極集電タブ23とが同じ向きに突出するようにした。そして、第2の方向(II)においては、負極活物質含有層22の第1の方向(I)に延びた一方の端部であって、負極集電タブ23に隣接する端部と、正極活物質含有層32の第1の方向(I)に延びた一方の端部であって、正極集電タブ33に隣接する端部との距離dが3mmになるようにした。また、負極活物質含有層22の第1の方向(I)に延びた他方の端部と、正極活物質含有層32の第1の方向(I)に延びた他方の端部との距離d2が3mmになるようにした。かくして、負極活物質含有層22が、負極集電体21の主部の一方の長辺上に沿って形成された幅d(3mm)の第1の部分22Aと、負極集電体21の主部の他方の長辺上に沿って形成された幅d2(3mm)の第2の部分22Bとを含み、該第1の部分22A及び第2の部分22Bが正極活物質含有層32に対向しないようにした。
次に、負極2の正極3と向き合っていない面に、もう1枚のセパレータ4を重ね合わせた。かくして、正極3、負極2及びセパレータ4が積層して形成された電極群アセンブリ1を得た。
次に、電極群アセンブリ1を直径30.6mmの捲き芯の周囲に正極3が内側になるように捲き付けることによって、電極群アセンブリ1を捲回した。捲回は、16枚の負極集電タブ23が互いに向き合うように且つ16枚の正極集電タブ33が互いに向き合うように行った。
次に、捲回した電極群アセンブリ1から捲き芯を引き抜き、その後アセンブリ1に対して加熱プレスを施し、その後テープで固定した。かくして、捲回型電極群1を作製した。
[4]電池10の組み立て
まず、長方形状の主面を有するアルミニウム製の封口体12を用意した。封口体12には、アルミニウム製の正極端子15及び負極端子16が取付けられていた。
正極端子15は、絶縁材17を介して、かしめにより封口体12に取り付けられていた。負極端子16は、絶縁材17を介して、かしめにより封口体12に取り付けられていた。
また、封口体12には、注入口13及び安全弁18が設けられていた。
続いて、先に説明したように作製した捲回型電極群1の正極集電タブ33を束ねて、レーザ溶接により、正極端子15の一端に固定した。それにより、正極端子15と正極集電タブ33とを電気的に接続した。同様に、捲回型電極群1の負極集電タブ23を束ねて、レーザ溶接により、負極端子16の一端に固定した。それにより、負極端子16と負極集電タブ23とを電気的に接続した。
次に、矩形の有底筒状のアルミニウム製のケース11を用意した。ケース11は、一端が開口端であった。
用意したケース11に、封口体12に接続した捲回型電極群1を挿入した。その後、ケース11の開口に封口体12をレーザ溶接することによって、ケース11の開口を封口した。
その後、封口体12の注入口13からケース11内に非水電解質を注入した。非水電解質は、プロピレンカーボネート(PC)、ジメチルカーボネート(DMC)の混合溶媒(体積比率25体積%:75体積%)に電解質としての六フッ化リン酸リチウム(LiPF6)を1.0mol/L溶解したものとした。注入により、非水電解質は、捲回型電極群1に浸透し、これに含浸された。非水電解質を注入した後、封止材32により注入口31を封止した。
かくして、厚さが7mmであり、高さが60mmであり、幅が58mmである電池10を作製した。
次に、この電池10の容量を測定した。容量は、以下の方法によって測定した。
25℃環境下で2.8V1Aの定電流で電池電圧が2.8Vになるまで充電し、その後2.8Vの定電圧で1時間充電した後、1Aの定電流で電池電圧が1.8Vになるまで放電した際の放電容量(Ah)を1時間で割った電流値を1C(A)と決めた。
次に、1Cの電流で電池電圧が2.8Vになるまで定電流で充電し、その後2.8Vの定電圧で充電電流が0.05Cになるまで充電し、その後1Cの定電流で電池電圧が1.8Vになるまで放電した際の放電容量をこの電池の容量とした。
この電池10の容量は1.15Ahであった。
この電池10の(LA×WA)/(WT×d)の値は190であった。また、この電池10のtA/tの値は2.6であった。
(実施例2から6並びに比較例1及び比較例2)
「負極集電タブ23の負極集電体21の第1の方向(I)における幅WT」、「負極活物質含有層22の第1の部分22Aの幅d」、「負極活物質含有層22の第2の部分22Bの幅d2」、「負極活物質含有層22の合計の厚さtA」、「第2の方向における正極活物質含有層32の幅WC」、「負極目付」、「正極目付」及び電極群アセンブリ1の「捲回数」を以下の表1に示すように変更したこと以外、実施例1で説明した方法と同様の方法で電池10を作製した。捲回の際のタブ位置に関しては、Xc=96.3mm、T=0.164mm、αc=1.006、Xa=96.1mm、T=0.164mm、αa=1.006とした。各電池10に対し、実施例1と同様の方法で、容量測定を行った。
(比較例3)
以下の点を除いては実施例2と同様の方法で、電池10を作製した:
・負極活物質として、チタン酸リチウムの代わりに黒鉛を用いた;
・黒鉛と、結着剤としてのポリフッ化ビニリデン(PVdF)とを100:5の重量比となるように混合してN−メチルピロリドン(NMP)溶媒中に分散させ、混合ペーストを作製した;
・負極目付を25g/m2とした;
・ペースト部の密度を1.5g/ccとした;
・負極活物質含有層22の合計の厚さtAを33μmとした;
・捲回の際のタブ位置に関しては、Xc=96.3mm、T=0.163mm、αc=1.01、Xa=96.1mm、T=0.163mm、αa=1.01とした。
作製した電池10に対し、容量測定を行った。容量測定方法は、以下のようにした。
25℃環境下で4.2V1Aの定電流で電池電圧が4.2Vになるまで充電し、その後4.2Vの定電圧で1時間充電した後、1Aの定電流で電池電圧が3.0Vになるまで放電した際の放電容量(Ah)を1時間で割った電流値を1C(A)と決めた。
次に1Cの電流で電池電圧が4.2Vになるまで定電流で充電し、その後4.2Vの定電圧で充電電流が0.05Cになるまで充電し、その後1Cの定電流で電池電圧が3.0Vになるまで放電した際の放電容量をこの電池の容量とした。
(比較例4)
「負極活物質含有層22の第1の部分22Aの幅d」、「負極活物質含有層22の第2の部分22Bの幅d2」、及び「第2の方向における正極活物質含有層32の幅WC」を以下の表1に示すように変更したこと以外、比較例1と同様の方法で電池10を作製した。
作製した電池10に対し、比較例3と同様の方法で、容量測定を行った。
Figure 2014167890
実施例2から6並びに比較例1から4の電池10の(LA×WA)/(WT×d)の値、tA/tの値及び容量の値を以下の表2に示す。
Figure 2014167890
[サイクル寿命試験]
実施例1から6並びに比較例1から2の電池10に対して、以下の手順により、サイクル寿命試験を行った。
まず、各電池10を、25℃環境下で、電池電圧が2.8Vになるまで10Cの定電流で充電した。その後、各電池10を、充電電流が0.1Cになるまで2.8Vの定電圧で充電した。その後、10分間休止し、続いて各電池10を、10Cの定電流で電池電圧が1.8Vになるまで放電した。その後、10分間休止した。ここまでを1サイクルとして、各電池10を5000サイクルの充放電サイクルに供した。
比較例3及び4の電池10に対しては、充電電圧を2.8Vではなく4.2Vとし、放電電圧を1.8Vでなく3.0Vとした他は上記方法と同様にサイクル寿命試験を行った。
各電池10の5000サイクル後の容量維持率を上記表2に示す。
[評価]
実施例1から6の電池10は、比較例1から4の電池10に比べ、高い容量維持率を示した。実施例1から6の電池10は、(LA×WA)/(WT×d)の値が350以下であったため、大電流で充電する際に電池内の温度むらを抑えることができ、それにより大電流での充電を繰り返した際の捲回型電極群1の劣化を防ぐことができた。これが、実施例1から6の電池10が高い容量維持率を示すことができた理由である。
実施例2は、実施例1と比べ、より高い容量維持率を示した。実施例2は、tA/tの値が2.1以下であったため、更に温度むらが生じにくく、それにより捲回型電極群1の劣化をさらに抑制することができた。これが、実施例2の電池10がより高い容量維持率を示すことができた理由である。
実施例2、3及び5を結果を比較すると、(LA×WA)/(WT×d)の値が小さいほど高い容量維持率を示した。すなわち、容量維持率は、実施例5>実施例2>実施例3の順であった。また、実施例2及び3は、実施例5よりも容量が大きかった。これは、実施例2及び3の電池10は、(LA×WA)/(WT×d)の値が100以上であり、正極活物質含有層32の幅WCを十分にとることができたからである。
実施例6は負極集電タブ23の幅WTを20mmと大きくすることで、(LA×WA)/(WT×d)の値を100より小さくし、高い容量維持率が得られた。また、実施例6では、10個の電極群1を作製したが、そのうち良品は2個であった。一方、実施例1から5は、実施例6よりも容量維持率が低かったが、正極集電タブ33及び負極集電タブ23を別々に揃えて容易に捲回することができた。実施例1から5では、それぞれ10個の電極群1を作製したが、全ての電極群1が良品であった。ここでは、夫々そろえた正極集電タブ33と負極集電タブ22とが、厚さ方向に重ならないものを良品とみなした。
比較例1及び2の電池10は、実施例1から6の電池10よりも低い容量維持率を示した。これは、比較例1及び2の電池10は、(LA×WA)/(WT×d)の値が350より大きかったため、大電流で充電する際に電池内の温度むらが生じ、その結果、捲回型電極群1が劣化したせいであると考えられる。
比較例3の電池10は、実施例1から6の電池10よりも低い容量維持率を示した。比較例4の電池10も、同様に、実施例1から6の電池10よりも低い容量維持率を示した。
比較例3の電池10は、(LA×WA)/(WT×d)の値が350以下であった。一方、比較例4の電池10は、(LA×WA)/(WT×d)の値が350より大きかった。しかしながら、表2の結果から明らかなように、比較例3及び比較例4の電池10は、同程度の低い容量維持率を示した。この結果から、負極活物質を黒鉛とした場合、(LA×WA)/(WT×d)の値を350以下としても、実施例1から6のような効果を得ることができないことが分かる。
比較例3及び4の電池10が低い容量維持率を示した原因は、電池内に生じる温度むらよりはむしろ、大電流で充電した際に負極上にLiデンドライトが析出して、電極が劣化したことにあると考えられる。
以上に説明した少なくとも一つの実施形態及び実施例に係る電池は、複数の正極集電タブ及び複数の負極集電タブが同じ向きに突出しており、WT、LA、WA及びdが関係式:(LA×WA)/(WT×d)≦350を満たす捲回型電極群を具備するため、大電流での充放電を繰り返した際の負極活物質含有層の温度むらを十分に抑えることができる。そのため、この電池は、大電流での充放電を繰り返した際の電極群の劣化を防ぐことができ、ひいては優れたサイクル寿命を示すことができる。
つまり、以上に説明した少なくとも一つの実施形態および実施例によれば、サイクル寿命に優れた電池を提供することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…捲回型電極群(電極群アセンブリ)、2…負極、21…負極集電体、22…負極活物質含有層、23…負極集電タブ、3…正極、31…正極集電体、32…正極活物質含有層、33…正極集電タブ、4…セパレータ、10…非水電解質二次電池、11…ケース、12…封口体、13…注入口、14…封止材、15…正極端子、16…負極端子、17…絶縁材、18…安全弁。

Claims (6)

  1. 第1の方向に延びた第1の長辺及び第2の長辺を有し且つ前記第1の方向に直交する第2の方向に幅を有する帯状の主部を含む負極集電体と、前記負極集電体の前記主部上に形成された負極活物質含有層とを備え、前記負極活物質含有層はチタン酸リチウムを含み、前記負極集電体は、前記主部の前記第1の長辺から突出した複数の負極集電タブを備え、前記複数の負極集電タブは幅がWT(mm)であり、前記複数の負極集電タブのうち隣り合う2つの間のピッチがLA(mm)以下であり、前記負極活物質含有層は、前記第2の方向における幅がWA(mm)である負極と、
    前記第1の方向に延びた一対の長辺を有する帯状の主部を含む正極集電体と、前記正極集電体の前記主部上に形成された正極活物質含有層とを備え、前記正極集電体は、前記主部の1つの長辺から前記負極集電タブと同じ向きに突出した複数の正極集電タブを備える正極と、
    前記正極活物質含有層と前記負極活物質含有層との間に配置されたセパレータと
    が捲回されており、
    前記負極活物質含有層は、前記負極集電タブが突出している向きにおいて前記正極活物質含有層から突出している第1の部分を含み、前記負極活物質含有層の前記第1の部分は、前記第2の方向における幅がd(mm)であり、
    前記WT、前記LA、前記WA及び前記dは関係式:
    (LA×WA)/(WT×d)≦350
    を満たす捲回型電極群を具備することを特徴とする電池。
  2. 前記WT、前記LA、前記WA及び前記dが関係式:
    100≦(LA×WA)/(WT×d)≦350
    を満たすことを特徴とする請求項1に記載の電池。
  3. 前記負極集電体は厚さがt(μm)であり、前記負極活物質含有層は厚さがtA(μm)であり、前記厚さt及び前記厚さtAは関係式:
    tA/t≦2.2
    を満たすことを特徴とする請求項2に記載の電池。
  4. 前記負極活物質含有層は、前記第1の部分が突出した向きとは反対の向きに前記正極活物質含有層から突出している第2の部分を更に含み、前記負極活物質含有層の前記第2の部分は、前記第2の方向における幅がd2(mm)であり、前記d及び前記d2は、関係式:d>d2を満たすことを特徴とする請求項2に記載の電池。
  5. 前記負極活物質含有層の面積は、前記正極活物質含有層の面積よりも大きいことを特徴とする請求項2に記載の電池。
  6. 前記電極群に保持された非水電解質を更に具備することを特徴とする請求項2に記載の電池。
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