JP2014166302A - 封入式遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】封入式のパチンコ機の主制御装置は、遊技中に停電が発生すると、払出制御装置に持球情報を送信すると共に(S1091)、持球情報を更新し、持球数を0に設定することで(S1092)、遊技を終了させる。一方、持球情報を受信した払出制御装置は、CRユニットに該持球情報を送信し、該持球情報をCRユニットに退避させる。
【選択図】図29
Description
したがって、簡易的な構成により、電力供給停止時における遊技者の損失を防ぐことができる。
上記課題に鑑みてなされた第1の発明は、記憶媒体に保存された残高情報により貸し出された遊技媒体である手持遊技媒体を用いて遊技を行うカード式の遊技機であって、遊技者の操作に応じて遊技を進行させる遊技制御手段と、遊技の進行に伴い、遊技者が遊技に用いることができる手持遊技媒体の数をカウントするカウント手段と、遊技媒体を貸し出す際の貸出金額の設定を受け付ける貸出受付手段と、予め定められた貸出ルールに従い、貸出受付手段を介して設定された貸出金額に応じた遊技媒体の数を算出する貸出算出手段と、遊技媒体の貸し出しに用いられる記憶媒体に保存された残高情報により、貸出受付手段を介して設定された貸出金額に応じた遊技媒体の貸し出しが可能か否かを判定する判定手段と、判定手段により肯定判定がなされると、該判定に係る貸出金額に応じて貸出算出手段により算出された数の遊技媒体を手持遊技媒体として遊技者に貸し出す貸出手段と、予め定められた更新条件が満たされた際に、予め定められた交換ルールに従い、その時点における手持遊技媒体の数に応じた払出金額を算出し、該払出金額を記憶媒体に保存させると共に、該手持遊技媒体での遊技を中止させる払出手段と、を備え、交換ルールとは、手持遊技媒体の数に応じた払出金額を、貸出ルールに従い算出された同数の遊技媒体の貸出金額よりも低くなるように算出するというルールであること、を特徴とする。
ここで、遊技制御手段は、予め定められた条件が満たされると、大量の遊技媒体を獲得可能な大当り遊技を行い、更新条件とは、大当り遊技が終了するという条件であっても良い(第4の発明)。
このような構成によれば、パチンコ店にて交換図柄を自由に設定することができ、出玉率を柔軟に調整することが可能となる。
こうすることにより、遊技者が一定の利益を得た時点で施設使用料等を徴収することができるため、施設使用料等を支払うことへの遊技者の不満を抑えることができる。
また、弾球遊技機の遊技状態として、大当り抽選の当選確率が上昇する確変状態や、始動口への入球確率が増加する時短状態が知られているが、確変状態等の継続中に持球数や上記差分が上限数に達する場合がある。このような場合に手持遊技媒体の精算がなされてしまうと、大当りまであと少しというところで遊技が中止されてしまい、遊技者に大きな落胆を与えてしまうおそれがある。
このような構成によれば、パチンコ店にて上限数を自由に設定することができ、出球率を柔軟に調整することが可能となる。
また、カード式の遊技機は、遊技媒体として遊技球が用いられる弾球遊技機として構成されており、遊技制御手段は、始動口への入球に起因して乱数を抽出すると共に、該乱数に基づき大当り抽選を行い、該大当り抽選に当選すると、大入賞口の開放を伴う大当り遊技を行い、大当り抽選の当選に起因して、大当り抽選の当選確率と、始動口への入球確率とのうちの少なくとも一方が上昇する特典状態に移行すると共に、予め定められた条件が満たされると、該特典状態を終了させ、更新条件とは、特典状態が終了するという条件であること、を特徴としても良い(第11の発明)。
そこで、第12の発明に係るカード式の遊技機は、現在の時刻を特定する特定手段をさらに備え、更新条件とは、特定手段により、予め定められた時刻が特定されるという条件である。
また、更新条件とは、貸出手段により手持遊技媒体の貸し出しがなされたという条件であっても良い(第13の発明)。
[構成の説明]
本発明を適用した第1実施形態の遊技機たるパチンコ機を説明する。本パチンコ機は、機台内に所定数の遊技球が封入されており、封入された遊技球を遊技盤の遊技領域に向けて発射するとともに、入賞した遊技球(入賞球)、入賞しなかったアウト球に関わらず発射された遊技球を回収し、回収した遊技球を再度発射することで内部の遊技球を循環的に使用して遊技を行う構成(封入式)となっている。
前枠11の下部の左右両側位置には、それぞれ、スピーカ112が設置してあり、これらにより遊技音が出力され、遊技の趣向性を向上させる。また、前枠11には、遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ113のほか、遊技の異常を報知するLED類が設けてある。
CRユニット60に関連して、パチンコ機1には、前枠11の下半部の左側に貸出SW171、返却SW172および残高表示装置173が設けてある。
図2に示すように、発射装置31は、中央に発射台310が設けられ、該発射台310へは球送り機構312の作動により開口部313を経て遊技球Bが一球ずつ送り出される。そして、発射モータ314により駆動する発射槌311の作動により遊技球Bを打ち出して、遊技盤2の遊技領域20へ向けて発射する。
なお、電源基板には、例えば、大容量のコンデンサ等から構成された補助電源(特許請求の範囲における供給手段に相当)が設けられており、パチンコ機1の稼動中に該補助電源に電力が充電されると共に、パチンコ機1への電力供給が停止されると、該補助電源から各部位に電力が供給される構成となっている。これにより、パチンコ機1は、電力供給が停止した場合であっても一定期間にわたり動作を継続することができ、瞬間停電が発生しても遊技を継続することができる。
主制御装置40は、搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成し、払出制御装置41,サブ統合制御装置42,演出図柄制御装置43へ向けてのコマンドの出力や、図柄表示装置中継端子板542を介して特図表示装置27、特図保留数表示装置271、普通図柄表示装置28及び普図保留数表示装置281の表示制御を行う。尚、これら表示装置27,271,28,281は、遊技盤2の前面の遊技領域20の外部に設けてある。
また、主制御装置40には、時計機能が設けられている。なお、払出制御装置41,CRユニット60を経由してホールコンピュータ500から現在の時刻を示す時刻情報を取得する構成としても良い。
そして、サブ統合制御装置42は、スピーカ112を駆動して音声を出力することや、各種LEDや各種ランプ113の点灯、消灯等を制御する。更に、演出図柄制御装置43へキャラクタなどを表示する擬似演出や特図の擬似図柄の表示態様のコマンドを送信する。
また、本パチンコ機1は、大当り遊技後に、遊技状態が特別図柄の当選確率が高確率となる「確変」機能が付与された遊技状態(確変状態)や、第2特図始動口24の普電役物の開放時間が延長される「開放延長」機能が付与された遊技状態(時短状態)へと移行可能な構成である。
以下、主制御装置40および払出制御装置41で実行される本発明に関わりの深いプログラム処理について説明する。
図5は、主制御装置40で実行される「メインルーチン」のフローチャートを示し、「メインルーチン」は本処理(S100〜S110,S115)と残余処理(S111)とで構成され、2ms又は4ms周期の割り込み信号に起因して開始され、最初に正常割り込みか否かを判断する(S100)。この判断はRAMの特定アドレスに特定の数値が書き込まれているか否かに基づいて行われ、ここで否定判断(S100:no)なら初期設定(S115)を実行する。前述の正常割り込みか否かを判断するための数値は、この初期設定の一環としてRAMに書き込まれる。
(2)始動入賞確認処理について
図6に示す「始動入賞確認処理」は、前記入賞確認処理(S107)のサブルーチンで、第1特図始動口23および第2特図始動口24への入球があれば(S200:yes)、入球に対応する特図の保留記憶が満杯か確認する(S201)。第1実施形態における記憶可能な保留記憶数は4個である。
図7ないし図10は、「当否判定処理」のフローチャートを示す。図7に示すように「当否判定処理」は、先ず、役物連続作動装置の作動を確認して大当り遊技中であるか否かを確認し(S300)、大当り遊技中でなければ(S300:no)、第1、第2特図が変動中であるか否かを確認し(S301)、変動中でなければ(S301:no)、第1、第2特図の確定図柄が表示中であるか否かを確認する(S302)。尚、前記役物連続作動装置が作動中(S300:yes)であれば「特別遊技処理」に移行する。
続くS315の処理では、S313又はS314の処理の当否判定が大当りか否かの確認を行う。
S317の処理では、前記当否判定の対象となる保留記憶の変動パターン決定用乱数に基づいて、演出図柄表示装置21に表示される特図の大当り用の変動時間などといった変動パターンを決定する。
S342の処理で、大当りになる組合せでなければ(S342:no)、確変フラグが「1」であるか否かを確認し(S350)、確変フラグが「1」であり(S350:yes)、確変カウンタ(回数)が「0」であれば(S351:yes)、確変フラグを「0」にセットする(S352)。
続くS356の状態指定コマンド送信処理では、遊技状態を示す確変フラグや時短フラグの情報等を含む状態指定コマンドを、サブ統合制御装置42へ送信する。
次に、演出図柄表示装置21の持球数の表示に関して、主制御装置40で実行されるプログラム処理について説明する。図11に示す「持球数加減算処理」は、前記「メインルーチン」の「各出力処理」のサブルーチンであり、「持球数加減算処理」では先ず、主制御装置40において遊技に使用可能な遊技球である持球情報(持球の数を示す情報)の記憶が無いか否かを確認する(S400)。持球情報が無ければ(S400:yes)、続くS401の処理において、CRユニット60へのICカード挿入時にカードに持球数の記憶がある場合にカードから読み出された持球情報、又はカードに持球数の記憶がなく遊技者により新規ないし追加により持球として遊技球の貸出しがなされた持球情報を、払出制御装置41を介して受信したか否かを確認し、持球情報の受信を待つ。
なお、主制御装置40は、持球情報の記憶の有無に関らず、球貸し等に応じた持球情報の受信があればこれを保存するか、或いは、既に保存されている持球情報が示す持球数に新たに受信した持球情報が示す持球数を加算し、該持球情報を更新する構成としても良い。
遊技の終了は、遊技者が前記計数SW174を操作することでなされる。図13に示す「計数処理」は、遊技の終了に関して主制御装置40で実行される処理である。この処理は、先ず、計数SW174が操作され、計数信号を受信したか否かを確認する(S500)。この場合、計数SW174は払出制御装置41と接続されており、計数信号は主制御装置40へ払出制御装置41を介して送信される。
次に、持球情報に関して払出制御装置41で実行されるプログラム処理である「持球情報処理」について、図14を用いて説明する。なお、本処理は、払出制御装置41にて定期的に実行される。
S602では、払出制御装置41は、CRユニット60から、ICカード挿入時にICカードから読み出された持球情報や、S601での送信要求に応じて送信された持球情報を受信したか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S602:Yes)、S603に処理を移行し、否定判定が得られた場合には(S602:No)、S604に処理を移行する。
パチンコ機1では、所定数の持球の払出金額を、後述する貸出ルールに従い同数の遊技球の球貸しを行った際の貸出金額よりも低くなるように算出する交換ルールが定められている。これにより、払出金額を算出する段階で、遊技者から施設使用料等の付加料金を徴収することができる。
次に、遊技球を持球として貸し出すプログラム処理である「貸出処理」について、図15を用いて説明する。なお、本処理は、払出制御装置41にて定期的に実行される。
また、貸出ルールは、例えば、交換時の遊技球1球あたりの単価よりも高い単価で貸球数を算出するという内容であっても良い。
第1実施形態のパチンコ機1では、予め定められた更新条件が満たされると更新処理が行われる。この更新処理とは、遊技を中止して持球情報が示す持球数分の払出金額をICカードに保存するといったものや、持球数を減少させるといったものであり、これにより、パチンコ店は施設使用料等の徴収が可能となり、さらには、持たせ遊技を制限して過度な出玉を抑止すること等が可能となる。
実施例1では、パチンコ機1の遊技に関する各種状態に基づき定められた更新条件が設けられている。
具体的には、更新処理とは、例えば、払出制御装置41に対し、現時点の持球数を示す持球情報を送信すると共に、該持球数の精算を指示し、さらに、主制御装置40に記憶されている現在の持球情報をクリアして遊技を中止するといった内容であっても良い。なお、持球情報を受信した払出制御装置41は、上述した「持球情報処理」のS605,S606により、交換ルールに従い払出金額を算出し、CRユニット60に対し払出金額をICカードに保存することを指示する。
次に、交換図柄が停止表示された大当りによって開始された大当り遊技が終了したという更新条件が設けられている場合において、交換図柄を設定する「図柄設定処理」について、図16(b)に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、「図柄設定処理」は、「メインルーチン」の「各出力処理」のサブルーチンとして構成されている。
なお、パチンコ機1は、「図柄設定処理」を行わず、常に予め定められた図柄を交換図柄として用いても良い。
実施例2では、通常状態(特典状態でない遊技状態)中に持球数や、現在の持球数から貸球の総数を減算した差分が上限数に達したこと等を更新条件としている。
S811では、主制御装置40は、確変フラグや時短フラグの状態に基づき特典状態が終了したか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S811:Yes)、S812に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S811:No)、本処理を終了する。
S812では、主制御装置40は、実施例1と同様の更新処理を行い、本処理を終了する。
<実施例3>
実施例3では、パチンコ機1への電力供給が停止したことを更新条件としている。以下では、主制御装置40にて行われる「更新条件判定処理3」について、図18に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、「更新条件判定処理3」は、「メインルーチン」の「各出力処理」のサブルーチンとして構成されている。
具体的には、更新処理とは、例えば、払出制御装置41に対し、現時点の持球数を示す持球情報を送信すると共に、該持球数の精算を指示し、さらに、主制御装置40に記憶されている現在の持球情報をクリアして遊技を中止するといった内容であっても良い。なお、持球情報を受信した払出制御装置41は、上述した「持球情報処理」のS605,S606により、交換ルールに従い払出金額を算出し、CRユニット60に対し払出金額をICカードに保存することを指示する。
<実施例4>
実施例4では、パチンコ機1が設置されたパチンコ店の閉店時刻の到来を更新条件としている。以下では、主制御装置40にて行われる「更新条件判定処理4」について、図19に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、「更新条件判定処理4」は、「メインルーチン」の「各出力処理」のサブルーチンとして構成されている。
S831では、主制御装置40は、パチンコ店の閉店時刻(或いは、閉店時刻の例えば10分前の時刻)が到来したか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S831:Yes)、S832に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S831:No)、本処理を終了する。
<実施例5>
実施例5では、球貸しが行われたことを更新条件としている。以下では、主制御装置40にて行われる「更新条件判定処理5」について、図20に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、「更新条件判定処理5」は、「メインルーチン」の「各出力処理」のサブルーチンとして構成されている。
ここで、更新処理とは、例えば、持球数を予め定められた割合で減少させる、或いは、持球数から所定数の遊技球数を減算するという処理であっても良い。
第1実施形態のパチンコ機1によれば、ICカードに保存された残高情報に基づき球貸しがなされると共に、更新条件が成立すると、その時点の持球数に応じた払出金額が算出されてICカードに保存され、該ICカードに保存された払出金額により景品との交換がなされる。
[構成の説明]
次に、第2実施形態の封入式のパチンコ機の構成について説明する(図21参照)。
次に、第2実施形態の封入式のパチンコ機1の動作について説明する。
第2実施形態においても、主制御装置40は、第1実施形態と同様の「メインルーチン」,「始動入賞確認処理」,「当否判定処理」,「特別遊技処理」,「計数処理」等を行うが、「持球数加減算処理」の内容が一部相違している。
(1)持球数加減算処理について
第2実施形態においても、主制御装置40は、第1実施形態の「持球数加減算処理」とほぼ同様の処理を行うが、S408において、S402で記憶した持球情報が示す持球数を、持球数表示部46に表示する点で相違している。
次に、持球情報に関して払出制御装置41で実行されるプログラム処理である「持球情報処理」について、図22を用いて説明する。なお、本処理は、払出制御装置41にて定期的に実行される。
S1001では、払出制御装置41は、CRユニット60に対し、後述する強制終了処理4によりパチンコ機1への電力供給停止時等にCRユニット60に退避された持球情報の送信を要求し、S1002に処理を移行する。
また、後述する強制終了処理1〜4により遊技が強制終了された後は、払出制御装置41は、CRユニット60から、球貸しがなされた旨の情報と、持球情報(球貸し情報)を受信すると、S1004の処理により該持球情報を主制御装置40に送信し、遊技を再開させる。しかし、払出制御装置41は、球貸し以外の要因によりCRユニット60から持球情報を受信しても、該持球情報を主制御装置40に送信せず、遊技を再開させない。
一方、S1006では、払出制御装置41は、遊技終了時の「計数処理」のS502の処理や後述する「強制終了処理1〜4」により、主制御装置40から送信された持球情報を受信したか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S1006:Yes)、S1007に処理を移行し、否定判定が得られた場合には(S1006:No)、S1010に処理を移行する。
(3)停電復帰処理について
次に、停電復帰直後に主制御装置40に持球情報を送信する「停電復帰処理」について、図23を用いて説明する。なお、本処理は、「持球情報処理」のサブルーチンとして構成されている。
また、S1022では、払出制御装置41は、CRユニット60から受信した持球情報を主制御装置40に送信し、本処理を終了する。
第2実施形態のパチンコ機1では、予め定められた条件が満たされると、遊技が強制的に終了され、CRユニット60にその時点の持球情報が送信される。
(1)強制終了処理1について
実施例1では、持球数が上限数に達すると、遊技を強制的に終了させて持球を精算させる「強制終了処理1」が行われる。以下では、図24のフローチャートを用いて「強制終了処理1」について説明する。なお、「強制終了処理1」は、主制御装置40にて行われ、「メインルーチン」の「各出力処理」のサブルーチンとして構成されている。
なお、主制御装置40は、遊技を強制終了させる際には、サブ統合制御装置42にコマンドを送信し、演出図柄表示装置21に、「もたせ遊技終了」,「持球数をゼロクリアします」,「打ち止め」等の強制終了メッセージを表示し、遊技終了を通知しても良い。
また、実施例1では、主制御装置40は、第1実施形態と同様の上限数設定処理を実行し、上限数設定操作に応じて上限数を設定する。なお、上限数設定操作を受け付ける操作部は、第1実施形態と同様、パチンコ機1の内部に配置することが考えられる。
(1)強制終了処理2について
実施例2では、一人の遊技者が継続的に遊技を行う遊技期間中に貸し出された持球の総数(総貸出数)が上限数に達すると、遊技を強制的に終了させて持球を精算させる「強制終了処理2」が行われる。
なお、主制御装置40は、遊技を強制終了させる際には、サブ統合制御装置42にコマンドを送信し、演出図柄表示装置21に、「もたせ遊技終了」,「持球数をゼロクリアします」,「打ち止め」等の強制終了メッセージを表示し、遊技終了を通知しても良い。
次に、図26のフローチャートを用いて、総貸出数をカウントする総貸出数カウント処理について説明する。なお、「総貸出数カウント処理」は、主制御装置40にて行われ、「メインルーチン」の「各出力処理」のサブルーチンとして構成されている。
S1065では、主制御装置40は、総貸出数情報を更新し、球貸しにより払出制御装置41から受信した持球情報が示す持球数(換言すれば貸出数)を総貸出数に加算し、本処理を終了する。
次に、図27のフローチャートを用いて、持球数が0となった後、遊技続行時間内に、遊技続行操作を受け付ける遊技続行操作受付処理について説明する。なお、「遊技続行操作受付処理」は、主制御装置40にて行われ、「メインルーチン」の「各出力処理」のサブルーチンとして構成されている。
続くS1073では、主制御装置40は、操作部を介して遊技続行操作を受け付け、本処理を終了する。なお、該操作部は、主制御装置40に接続されていても良い。また、該操作部は、払出制御装置41に接続されていても良く、このような場合には、該操作部の操作信号が、払出制御装置41を経由して主制御装置40に送信されることになる。
また、実施例2では、主制御装置40は、第1実施形態と同様の上限数設定処理を実行し、上限数設定操作に応じて上限数を設定する。なお、上限数設定操作を受け付ける操作部は、第1実施形態と同様、パチンコ機1の内部に配置することが考えられる。
(1)強制終了処理3について
実施例3では、特別遊技が終了すると、当り図柄が交換図柄の場合には、遊技を強制的に終了させて持球を精算させる「強制終了処理3」が行われる。以下では、図28のフローチャートを用いて「強制終了処理3」について説明する。なお、「強制終了処理3」は、主制御装置40にて行われ、「メインルーチン」の「各出力処理」のサブルーチンとして構成されている。
なお、特別遊技終了後、遊技者に有利な状態である場合には、該状態が終了すると、S1083,S1084の処理が実行され、遊技が強制終了される。
また、実施例3では、主制御装置40は、第1実施形態と同様の図柄設定処理を実行し、図柄設定操作に応じて交換図柄を設定する。
実施例4では、パチンコ機1への電力供給が停止すると、遊技を強制的に終了させると共に、持球情報をCRユニット60に退避させる「強制終了処理4」が行われる。以下では、図29のフローチャートを用いて「強制終了処理4」について説明する。なお、「強制終了処理4」は、主制御装置40にて行われ、「メインルーチン」の「各出力処理」のサブルーチンとして構成されている。
なお、主制御装置40は、遊技を強制終了させる際には、サブ統合制御装置42にコマンドを送信し、演出図柄表示装置21に、「もたせ遊技終了」,「持球数をゼロクリアします」,「打ち止め」等の強制終了メッセージを表示し、遊技終了を通知しても良い。
(1)第1実施形態ではパチンコ機1を例に挙げて説明を行ったが、本発明は、封入式として構成されていないカード式のパチンコ機にも適用できる。
なお、実施例1〜5の更新条件判定処理1〜5における更新処理(S801,S812,S822,S832)において、主制御装置40は、例えば、入賞を無効にする、或いは、払出制御装置41を介して発射装置31の発射モータ314を停止させる等といった遊技を不可能とする処理を行うのが望ましい。
(2)さらに、本発明は、第1実施形態と同様に、ICカードに保存された残高情報に基づき遊技メダルの貸し出しを行うと共に、遊技者の遊技メダルの枚数から払出金額を算出して該ICカードに保存するカード式の回胴式遊技機にも適用することができる。このような場合、パチンコ機1の主制御装置40や払出制御装置41に替わって、回胴式遊技機を統括制御する主制御基板が各種処理を行うことになる。
なお、本発明を回胴式遊技機に適用した場合においては、遊技球が遊技メダルに、貸球が貸しメダル(回胴式遊技機により貸し出された遊技メダル)に、持球数がクレジット数に、持球情報がクレジット情報に、大当り遊技がボーナスゲームに、確変状態或いは時短状態がATやRT等に相当する。
(3)第1,第2実施形態のパチンコ機1では、遊技中に計数SW174が押されると、持球から払出金額が算出され、該払出金額がCRユニット60に挿入されているICカードに保存される。しかし、持球のICカードへの保存を指示する持球保存SWをさらに設け、主制御装置40は、遊技中に持球保存SWが押されると、その時点の持球情報を払出制御装置41に送信すると共に、該持球情報をクリアしてもよい。そして、持球情報を受信した払出制御装置41は、CRユニット60に該持球情報を送信し、ICカードに該持球情報を保存させても良い。
(4)第2実施形態のパチンコ機1では、持球数や球貸しのタイミングや遊技者から受け付けた操作に基づき、同一遊技者による遊技期間になされた球貸しであるか否かを判定しているが、これに限定されることは無い。
このような場合であっても、同様の効果を得ることができる。
[特許請求の範囲との対応]
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
Claims (3)
- 挿入された記憶媒体に記憶された残高情報が示す金額、或いは、投入された金額の範囲内で、球貸しを行うための貸出金額の設定を受け付けるカードユニットから、該貸出金額に対応する球貸し情報を取得すると、該球貸し情報に応じた持球数を示す持球情報、或いは、その時点の持球数と該球貸し情報に応じた持球数とを合算した持球数を示す前記持球情報を記憶すると共に、遊技終了操作に従って、その時点における前記持球情報を前記カードユニットに出力する入出力手段と、
封入された遊技球の発射に従って前記持球情報を更新し、該持球情報が示す持球数を減算すると共に、発射された遊技球の入賞に応じて前記持球情報を更新し、該持球情報が示す持球数を加算する更新手段と、
自装置への電力供給の停止を検出する検出手段と、
前記電力供給の停止後、一定期間にわたり自装置の各部位に電力を供給する供給手段と、
前記検出手段により前記電力供給の停止が検出されると、前記遊技終了操作が行われていなくても、前記カードユニットに対し、前記持球情報を出力する強制出力手段と、
を備えることを特徴とする封入式遊技機。 - 請求項1に記載の封入式遊技機において、
前記強制出力手段は、前記持球情報を出力する際に、強制的に遊技を終了させ、
前記強制出力手段により前記カードユニットに対し前記持球情報が出力された後、所定時間内に前記電力供給が再開されると、前記カードユニットから該持球情報を取得すると共に、該持球情報に応じた持球数と、自装置に記憶されている前記持球情報が示す持球数とが一致する場合には、自装置に記憶されている前記持球情報により遊技を再開させる第1復帰手段をさらに備えること、
を特徴とする封入式遊技機。 - 請求項1または請求項2に記載の封入式遊技機において、
前記強制出力手段は、前記持球情報を出力する際に、強制的に遊技を終了させ、
前記強制出力手段により前記カードユニットに対し前記持球情報が出力された後、所定時間内に前記電力供給が再開されると、前記カードユニットから該持球情報を取得すると共に、該持球情報に応じた持球数と、自装置に記憶されている前記持球情報が示す持球数とが一致しない場合には、前記カードユニットから取得した前記持球情報を新たに記憶させ、新たに記憶した前記持球情報により遊技を再開させる第2復帰手段をさらに備えること、
を特徴とする封入式遊技機。
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