JP2014164427A - データ処理装置及びその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】データ処理装置は不揮発性メモリ2を主記憶部として使用し、該メモリを複数の領域に分割して管理する。初期化領域通知部101は、不揮発性メモリ2にて分割されたそれぞれの領域に対して初期化するか否かを示す属性情報を有する。初期化領域通知部101は、分割された領域のうちで、初期化が可能であって現時点で装置が使用していない初期化領域を、初期化コマンド生成部102に通知する。初期化コマンド生成部102は、周期設定部103により決定される初期化周期情報に従って初期化コマンドを生成する。不揮発性メモリ2の初期化部107は、初期化コマンド生成部102が生成した初期化コマンドを受け取った場合、設定された前記初期化領域のデータを初期化する処理を実行する。
【選択図】 図1
Description
また、揮発性メモリに代えて、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)などの不揮発性メモリを主記憶部として用いる場合、リフレッシュコマンドを発行しなくてもメモリに記憶されたデータは保持される。しかし、個人情報など秘匿性の高いデータを記憶した場合、メモリにデータが保持されてしまうため、セキュリティ上の課題がある。
そのため、ユーザが自分でデータの消去を指示して個人情報などをメモリから消去する必要があり、大変不便なものとなる。
また、DRAMのリフレッシュコマンドと同様に、不揮発性メモリに対して定期的に消去コマンドを発行するようにした場合、CPUの負荷が増加し、また、メモリに対するアクセスレートが高くなってデータの処理能力が低下する可能性がある。
図1は本発明のデータ処理装置を適用した撮像装置100の構成例を示す図である。図1(A)は撮像装置100全体の機能ブロック図である。図1(B)は特に不揮発性メモリ2の初期化処理に関連した構成を示すブロック図である。
撮像装置100において、撮像部1は被写体を撮影し、画像信号を出力する。不揮発性メモリ2はMRAM等の不揮発性メモリであり、撮像部1により得られた画像信号やその他のデータを記憶する。なお、不揮発性メモリ2としてSRAM(Static Random Access Memory)のようにバックアップ電源を用いることで、装置の電源がオフ状態であっても記憶されたデータを保持する構成のメモリを用いることも可能である。画像処理部3は撮影された画像の画像信号に対し、圧縮等の所定の処理を施す。表示部4は撮像部1により得られた画像やメニュー画面等の情報を表示する。記録部5は撮影された画像の画像信号を記録媒体6に記録する。記録媒体6はメモリカードなどのランダムアクセス可能な記録媒体である。記録媒体6は、不図示の装着及び排出機構により撮像装置100に対して容易に装着と排出が可能である。
位置情報取得部7は、GPS(Global Positioning System)を利用して撮像装置100の地球上での位置を示す位置情報を取得する。個人情報取得部8は撮影者の名前等の個人情報を取得する。制御部9はCPU(中央演算処理装置)を有し、不図示のROM(リード・オンリ・メモリ)に記憶されたソフトウエアに従って撮像装置100の各部を制御する。また、制御部9は、後述のように、不揮発性メモリ2に記憶されたデータの初期化処理を行う。操作部10は電源スイッチや撮影スイッチ等を有する。ユーザは操作部10を操作することにより、撮像装置100に対して各種の指示を与え、操作部10は指示信号を制御部9に出力する。バス11は各部の間でデータやコマンドを送受信する。
また、撮影待機状態において、ユーザは操作部10を操作することにより、位置情報を不揮発性メモリ2に記憶するか否かを設定することができる。ユーザにより位置情報の記録が設定された場合、制御部9は、位置情報取得部7に対し、位置情報を取得するように指示する。位置情報取得部7は、位置情報の取得指示を受けた場合、位置情報を取得し、バス11を介して不揮発性メモリ2に記憶させる。このとき、位置情報取得部7は、不揮発性メモリ2における決められた記憶領域に位置情報を記憶する。また、位置情報取得部7は決められた時間間隔で繰り返し位置情報を取得し、不揮発性メモリ2の決められた記憶領域に位置情報を繰り返し記憶する。また位置情報取得部7は、位置情報の取得を停止する旨の指示を受けた場合、位置情報の取得及び不揮発性メモリ2への記憶を停止する。
そこで、本実施形態では、ユーザが位置情報と個人情報を記録しない設定とした場合に、所定のタイミングで位置情報と個人情報の記憶領域のデータを消去するための初期化コマンドを発行することで、これらの情報を不揮発性メモリ2から消去する。
図1(B)において、初期化領域通知部101には、位置情報制御部104から、位置情報取得部7により取得された位置情報の記憶領域の情報、及び、その記憶領域が位置情報を記憶するために使用されているか否かを示す情報が出力される。位置情報制御部104は、撮像装置100に電源が投入されたことに応じて、初期化領域通知部101に対して位置情報の記憶領域を示す情報を出力する。また位置情報制御部104は、撮像装置100の記録待機状態において、ユーザにより位置情報を記録する設定とされたこと、又は、位置情報を記録しない設定とされたことに応じて、所定の情報を初期化領域通知部101に出力する。所定の情報とは、記憶領域が位置情報を記録するために使用されているか否かを示す情報である。
初期化領域通知部101に出力する。所定の情報とは、記憶領域が個人情報を記録するために使用されているか否かを示す情報である。
初期化コマンド生成部102は、初期化領域通知部101から通知された記憶領域(初期化領域)の情報に基づいて、不揮発性メモリ2において初期化するバンクとロウアドレス(行アドレス)を算出し、初期化コマンドを発行する。周期設定部103は、初期化コマンド生成部102が初期化コマンドを生成するタイミングを指示する。初期化コマンドの生成は所定の周期(初期化周期)で実行される。初期化領域を初期化してデータを消去するため、初期化コマンド生成部102は後述のように初期化周期で繰り返し初期化コマンドを発行する。このとき、周期設定部103によって決定された周期に従う時間間隔で初期化コマンド生成部102が初期化コマンドを発行する。
メモリ2のメモリセル周辺部(以下、単に周辺部という)106は、各バンクに対応したロウデコーダ、カラムデコーダと、センスアンプ、メモリセル初期化部を含む。周辺部106は、初期化部107が指示するバンク及びロウアドレスに応じてメモリセルのデータを初期化する。尚、初期化処理では、例えば、周辺部106内のメモリセル初期化部に記憶された所定値を記憶領域に書き込む。あるいはDRAMのリフレッシュ動作のように、指定されたロウアドレスのデータをメモリセル初期化部に一旦読み出しておき、メモリセル初期化部の初期値との排他的論理和を演算して記憶領域に書き戻す処理でもよい。
図3は、4つのバンク0から3に分割した場合を示しており、ページサイズが4キロバイトで2ギガビットのメモリセルの領域分割情報と、領域属性情報等を示すテーブルの一例である。バンク属性はバンク0から3にそれぞれ対応する属性情報であり、1または0の値をとる。領域属性情報とは、分割領域を初期化するか否かを示す情報であり、1または0の値をとる。各バンク0から3は、それぞれ4つの領域に分割して管理される。各々の分割領域(領域1ないし4)の開始ロウアドレスについては、領域1を0x0000、領域2を0x1000、領域3を0x2000、領域4を0x3000とする。初期化するバンクとして設定される領域は、バンク属性が“1”であって、かつ、領域属性が“1”の領域である。例えば、バンク0は、バンク属性の値が1で、領域2(第2分割領域)と領域4(第4分割領域)の領域属性の値が1である。領域1(第1分割領域)と領域3(第3分割領域)の領域属性の値は0である。よって、領域2及び領域4は初期化を行う設定であり、領域1及び領域3は初期化しない設定である。バンク1からバンク3についてはバンク属性の値が0であり、全ての分割領域において初期化しない設定である。なお、分割領域の設定については、前記の方法に限らず、例えば、{バンク“1”の領域“2”}、{バンク“1”の領域“4”}のように個別に分割領域を設定する方法でもよい。また、前記したメモリサイズや、ページサイズ、及び、領域分割情報等の数値情報はあくまで説明上の例示であり、数値自体に特別な意味はない。
ユーザにより撮像装置100の電源がオン状態となった場合に処理が開始する。まず、位置情報制御部104は、初期化領域通知部101に対して位置情報の記憶領域を示す情報と、その記憶領域が位置情報を記憶するために使用されているか否かを示す情報とを出力する。位置情報制御部104は、ユーザにより位置情報を記録する設定となっている場合、位置情報を記憶するために使用されていることを初期化領域通知部101に出力する。また、位置情報制御部104は、ユーザにより位置情報を記録しない設定となっている場合、位置情報を記憶するために使用されていないことを初期化領域通知部101に出力する。また個人情報制御部105は初期化領域通知部101に対して個人情報の記憶領域を示す情報と、その記憶領域が個人情報を記憶するために使用されているか否かを示す情報とを出力する(S201)。個人情報制御部105は、ユーザにより個人情報を記録する設定となっている場合、個人情報を記憶するために使用されていることを初期化領域通知部101に出力する。また個人情報制御部105は、ユーザにより個人情報を記録しない設定となっている場合、個人情報を記憶するために使用されていないことを初期化領域通知部101に出力する。周期設定部103は、初期化コマンド生成部102に対して初期化コマンドの発行周期を設定する(S202)。
また、S205で撮影指示が無い場合、或いは、S206で初期化領域が設定されていない場合、S208に進む。S208で制御部9は、ユーザにより電源オフの指示が出力されたか否かを判別する。電源オフの指示が出力された場合、位置情報制御部104と個人情報制御部105は、それぞれ、位置情報と個人情報の記憶領域を使用していない旨を初期化領域通知部101に知らせる。初期化領域通知部101は、初期化コマンド生成部102に対し、位置情報の記憶領域、及び個人情報の記憶領域を初期化領域として通知する(S209)。初期化コマンド生成部102は、前述のように、位置情報と個人情報の記憶領域を示す初期化領域のアドレスを算出し、初期化コマンドを出力する(S210)。これにより、位置情報と個人情報の全ての記憶領域が初期化される。
S211で位置情報と個人情報の記憶領域の使用状況に変更があると判別された場合、S212に進む。S212で初期化領域通知部101は、変更後の使用状況に基づいて、新たに初期化領域を設定する。そして、初期化対象でなくなった記憶領域の中に、現在初期化している領域が含まれているか否かを判別する。初期化領域通知部101は、初期化対象でなくなった記憶領域が、現時点で消去している初期化領域(分割領域)であると判定した場合、S213に処理を進める。S213で初期化領域通知部101は初期化コマンド生成部102に対し、現時点で初期化している初期化領域への初期化コマンドの発行を中止させる。そしてS203に処理を戻す。
また、S212で、新たに設定した初期化領域が消去中の領域でないと判別された場合、S203に処理を戻し、初期化領域通知部101は、新たに設定した初期化領域の情報を初期化コマンド生成部102に通知する。
図3にて、例えば、位置情報の記憶領域をバンク0の領域2とし、個人情報の記憶領域をバンク0の領域4とする。バンク0の他の領域については、例えば、撮影画像データの記憶に使用する領域をバンク0の領域1とし、プログラムの配置領域をバンク0の領域3とする。また、位置情報と個人情報をそれぞれ記録する設定となっている場合、初期化領域通知部101は、図3のテーブル情報に示すように、以下の領域設定を行う。
バンク0:領域1と領域3は初期化しない設定とし、領域2と領域4は初期化を行う設定とする。
バンク1から3:初期化しない設定とする。
この領域設定は、バンク属性の値をバンク0に対して1とし、バンク0の分割領域に係る領域属性については領域2と領域4とで値を1にすることで実行される。
周期設定部103は、初期化コマンドの発行周期を所定値、例えば15μ(マイクロ)秒に設定する。この数値は例示であり、常に一定時間とする必要はなく、装置の動作状況に応じて時間間隔を可変に設定することができる。例えば、撮像装置100にてメモリ2に対するアクセスが発生していない状態では、発行周期をゼロ秒として、集中的に初期化コマンドを発行する処理が可能である。
図3の例にて、位置情報と個人情報をそれぞれ記録する設定としている場合、位置情報の記憶領域であるバンク0の領域2と、個人情報の記憶領域であるバンク0の領域4を初期化してはならない。この場合、初期化領域通知部101は初期化コマンド生成部102に対して初期化領域として何れの領域も通知しないので、初期化処理は行われない。
このように初期化領域が設定された状態で、ユーザにより撮影が指示され、撮影された画像の静止画信号が記録媒体6に記録されると、周期設定部103により設定された、初期化コマンドの発行周期に従って初期化コマンドが発行される。つまり、初期化開始のロウアドレス0x3000から、初期化終了のロウアドレス0x3FFFまでを、1回の初期化コマンドに付き1つのロウアドレス毎に順次初期化していく処理が実行される。またこのように個人情報の記憶領域に記憶されたデータを消去している間に、ユーザにより個人情報を記録する設定とされたとする。この場合、個人情報制御部105は、個人情報用のバンク0の領域4が個人情報を記憶するために使用されている旨を初期化領域通知部101に指示する。初期化領域通知部101は、初期化コマンド生成部102に指示を出して、バンク0の領域4に対する初期化コマンドの発行を中止させる。
初期化コマンド生成部102は、初期化領域通知部101から通知されたバンク0の領域2を示す情報に従って、初期化範囲を示すアドレス0x1000〜0x1FFFを算出する。このように初期化領域が設定された状態で、ユーザにより撮影が指示され、撮影された静止画信号が記録媒体6に記録されると、周期設定部103により設定された、初期化コマンドの発行周期に従って初期化コマンドが発行される。つまり、初期化開始のロウアドレス0x1000から、初期化終了ロウアドレス0x1FFFまでを、1回の初期化コマンドに付き1つのロウアドレス毎に順次初期化していく処理が実行される。また、このように位置情報の記憶領域に記憶されたデータを消去している間に、ユーザにより位置情報を記録する設定とされたとする。この場合、位置情報制御部104は、位置情報用のバンク0の領域2が位置情報を記憶するために使用されている旨を初期化領域通知部101に出力する。初期化領域通知部101はバンク0の領域2への初期化コマンドの発行を中止する。
また、ユーザにより電源オフの指示があった場合、初期化コマンド生成部102には、初期化領域としてバンク0の領域2及び領域4が設定され、初期化処理が実行される。撮影画像、プログラムがそれぞれ配置されるバンク0の領域1と領域3に対する初期化処理は実行されない。
第1実施形態では、撮像装置の動作中に、個人情報や装置の位置情報等の、秘匿性の高いデータを、消去コマンドの発行により主記憶部へのアクセス性能を低下させずに消去できるので、性能の維持とセキュリティの確保を両立できる。
次に、本発明の第2実施形態を説明する。なお、本実施形態にて第1実施形態の場合と同様の構成要素については既に使用した符号を用いることによってそれらの詳細な説明を省略し、主として相違点を説明する。
図4は、第2実施形態において、不揮発性メモリ2と制御部9における不揮発性メモリ2の初期化処理に関連した機能及び構成を示す図である。
図4にて初期化コマンド生成部401は、メモリ2に対し、初期化領域を設定するため領域設定コマンドを発行し、メモリ2の内部にある初期化カウンタ部402に出力する。初期化カウンタ部402は領域設定コマンドを受け取って初期化領域を設定する。初期化カウンタ部402は、初期化コマンド生成部401が発行する領域設定コマンドにより設定された初期化領域、及び初期化コマンドに基づいて、初期化するバンク及びロウアドレスを算出する。
初期化部403は、メモリ2の内部にあり、メモリセル周辺部106にてバンク0から3にそれぞれ設けられたロウデコーダ等に指示して各バンクの分割領域を初期化する。つまり、初期化コマンド生成部401から初期化コマンドが発行されたタイミングに従って、指定されたバンク及びロウアドレスの示す記憶領域のデータが初期化される。こうして、メモリ2では、初期化コマンド生成部401からの初期化コマンドに従って、指定されたメモリセルの初期化が実行される。
S503において、初期化領域通知部101から初期化領域が通知されている場合、初期化コマンド生成部401は、領域設定コマンドを発行する(S504)。これにより、メモリ2の初期化カウンタ部402には初期化領域が設定される。このような状態で撮影指示があり(S505でYES)、更に、初期化領域が設定されていた場合(S506でYES)、初期化コマンド生成部401は初期化コマンドを発行する(S507)。このとき、初期化コマンド生成部401は、周期設定部103が生成した初期化周期の情報に従ってメモリ2に対して初期化コマンドを発行する。初期化部403は初期化コマンドを受け取ると、初期化カウンタ部402が算出した、初期化するバンク及びロウアドレスに従って、周辺部106に指示して対応するメモリセルのデータを初期化する。
メモリ2にてバンク0の領域2と領域4が現時点で使用中であると初期化領域通知部101に設定されている場合、初期化領域通知部101は初期化コマンド生成部102に対して初期化領域を通知しない。その後、ユーザにより個人情報を記録しない設定とされ、個人情報制御部105は、バンク0の領域4が使用されていない旨を初期化領域通知部101に設定したとする。その際、初期化領域通知部101はバンク0の領域4を初期化領域として初期化コマンド生成部401に通知する。初期化コマンド生成部401は、メモリ2に対して領域設定コマンドを発行し、初期化カウンタ部402に初期化領域としてバンク0の領域4を設定する。初期化カウンタ部402は、初期化コマンド生成部401が発行した領域設定コマンドを受け取り、その初期化領域情報に基づいて初期化開始のロウアドレス0x3000と初期化終了のロウアドレス0x3FFFを算出する。
ユーザの撮影指示により静止画データが記録媒体6に記録されると、初期化コマンド生成部401は、周期設定部103により設定される、初期化コマンドの発行周期で初期化コマンドを発行する。初期化カウンタ部402は、初期化コマンド生成部401から発行される初期化コマンドに従って、初期化開始のロウアドレス0x3000から初期化終了のロウアドレス0x3FFFまでのアドレス情報を初期化部403に渡す。これにより初期化部403は、指定されたバンクの分割領域のデータを初期化していく。
また、ユーザにより位置情報を記録しない設定とされた場合、位置情報制御部104は初期化領域に対し、記憶領域が使用されていない旨の情報を出力する。初期化領域通知部101は、位置情報の記憶領域であるバンク0の領域2を初期化領域に設定し、初期化コマンド生成部401に対して通知する。初期化コマンド生成部401は、メモリ2の初期化カウンタ部402に対して領域設定コマンドを発行し、初期化するバンク0の領域2の情報を設定する。初期化カウンタ部402は、初期化コマンド生成部401が発行した領域設定コマンドを受け取り、その初期化領域情報に基づいて初期化開始のロウアドレス0x1000から初期化終了のロウアドレス0x1FFFを算出する。
ユーザの撮影指示により静止画データが記録媒体6に記録されると、初期化コマンド生成部401は、周期設定部103が設定した、初期化コマンドの発行周期で初期化コマンドを発行する。この初期化コマンドに従って、初期化カウンタ部402は初期化開始のロウアドレス0x1000から初期化終了のロウアドレス0x1FFFまでのアドレス情報を初期化部403に渡す。これにより、初期化部403は指定されたバンクの分割領域のデータを初期化していく。
ユーザの操作による撮像装置100の電源遮断指示が検出された場合、初期化領域通知部101にはバンク0の領域2及び領域4の情報が設定され、これらの領域のデータが初期化されて処理を終了する。
第2実施形態では、初期化領域が設定された場合、初期化コマンド生成部401は領域設定コマンドを発行して初期化カウンタ部402に初期化領域を設定する。そして、初期化コマンド生成部401は、撮影指示により撮像した画像のデータが記録媒体6に記録されると、所定の初期化周期情報に従って初期化部403に初期化コマンドを発行する。このように、領域設定コマンドと初期化コマンドを使用して初期化処理を実行することにより、撮影動作に係る主記憶部へのアクセス性能の低下を伴わずに秘匿性の高いデータを消去できる。
次に、本発明の第3実施形態を説明する。なお、本実施形態にて第1実施形態の場合と同様の構成要素については既に使用した符号を用いることによってそれらの詳細な説明を省略し、主として相違点を説明する。
図6は、第3実施形態において、不揮発性メモリ2と制御部9における不揮発性メモリ2の初期化処理に関連した機能及び構成を示す図である。
本実施形態の撮像装置100は、撮影した画像のデータと共に著作権情報を記録する機能を持つ。即ち、制御部9は、不図示のROMに記憶された著作権情報を不揮発性メモリ2における所定の記憶領域に記憶させる。著作権情報は、コンテンツデータの著作権の表示や保護に係る情報等を含み、例えば、不正な複製や使用等を防止する目的で使用される。ユーザによる撮影指示があった場合、メモリ2から読み出された著作権情報は、撮影された画像の静止画信号と共に記録媒体6に記録される。また、制御部9は、不図示のROMに記憶された鍵情報を不揮発性メモリ2における所定の記憶領域に記憶させる。そして、ユーザによる撮影指示があった場合、制御部9は、メモリ2に記憶された鍵情報を用いて撮影された画像の静止画信号に暗号化処理を施す。暗号化された静止画信号は記録媒体6に記録される。
図6に示す初期化領域通知部601には、著作権情報制御部603から、メモリ2における著作権情報の記憶領域の情報が出力される。著作権情報制御部603は、撮像装置100の電源が投入されたことに応じて、初期化領域通知部601に対して著作権情報の記憶領域の情報を出力する。また鍵情報制御部604は、撮像装置100の電源が投入されたことに応じて、初期化領域通知部601に対して鍵情報の記憶領域の情報を出力する。初期化領域通知部601は、著作権情報の記憶領域や鍵情報の記憶領域を初期化領域に設定し、初期化コマンド生成部602に初期化領域を通知する。
初期化コマンド生成部602がメモリ2に対して領域設定コマンドを発行した場合、メモリ2内の初期化カウンタ部607に初期化領域が設定される。次に、初期化コマンド生成部602は初期化コマンドを1回発行する。その後、メモリ2に対するクロック供給が停止される。また、クロック制御部605からクロック供給の開始信号を受けた場合、初期化コマンド生成部602は、初期化中止コマンドを発行する。
メモリ2内の初期化部608は、初期化カウンタ部607が算出したバンク及びロウアドレスに従ってデータを初期化する。初期化コマンド生成部602からの周期設定コマンド、領域設定コマンド、初期化コマンドを受けて、クロック停止中にメモリセルの初期化が実行される。初期化コマンド生成部602から初期化中止コマンドを受け取った場合、メモリセルの初期化が停止される。
撮像装置100の電源がオンになると、著作権情報制御部603は、著作権情報の記憶領域を示す情報を初期化領域通知部601に出力する。また鍵情報制御部604は、鍵情報の記憶領域を示す情報を初期化領域通知部601に出力する。初期化領域通知部601は、著作権情報の記憶領域と鍵情報の記憶領域を初期化領域として設定し、初期化領域を示す情報を初期化コマンド生成部602に通知する(S701)。また、初期化コマンド生成部602は、周期設定部103からの周期情報に基づいて、初期化タイミングを設定する(S702)。次に、初期化コマンド生成部602は、撮像装置100に対するユーザの操作が所定の期間に亘って検出されない状態であるか否かを判定する(S703)。所定の期間に亘ってユーザの操作が検出されないと判定された場合、初期化コマンド生成部602は周期設定コマンドを発行し、初期化タイマ部606に初期化周期情報を設定する(S704)。初期化コマンド生成部602は、領域設定コマンドを発行し、初期化カウンタ部607に初期化領域情報を設定する(S705)。初期化コマンド生成部602は、初期化コマンドを1回発行する(S706)。メモリ2が初期化コマンドを受け取ると、初期化タイマ部606に設定された初期化周期に従って、初期化カウンタ部607は初期化領域情報に基づき初期化するバンク及びロウアドレスの情報を算出する。算出された情報に従って初期化部608は、メモリセルのデータを初期化していく。
S709において、電源オフの操作の有無が判別される。制御部9が電源オフの指示を検出した場合、S710に処理を進める。S709で電源オフの指示が検出されない場合、S703に処理を戻す。S710で初期化コマンド生成部602は周期設定コマンドを発行し、初期化タイマ部606に初期化周期情報を設定する。初期化コマンド生成部602は、領域設定コマンドを発行し、初期化カウンタ部607に初期化領域情報を設定する(S711)。初期化コマンド生成部602は、初期化コマンドを発行する(S712)。メモリ2が初期化コマンドを受け取ると、初期化タイマ部606に設定された初期化周期に従って、初期化カウンタ部607は初期化領域情報に基づき初期化するバンク及びロウアドレスの情報を算出する。算出された情報に従って初期化部608は、メモリセルのデータを初期化していく。
まず、初期化領域通知部601は、バンク0の領域2及び領域4を初期化領域として初期化コマンド生成部602に通知する。
撮像装置に対するユーザの操作が所定の時間に亘って検知されない場合、クロック制御部605は、メモリ2に対するクロック停止信号を初期化コマンド生成部602に通知する。
次に、初期化コマンド生成部602は、メモリ2に対して周期設定コマンドを発行し、初期化タイマ部606に対して、初期化周期として15μ秒を設定する。初期化コマンド生成部602は、メモリ2に対して領域設定コマンドを発行し、初期化カウンタ部607に対して、初期化領域としてバンク0の領域2及び領域4の情報を設定する。その後、メモリ2に対するクロック供給が停止される。
撮像装置100に対するユーザの操作が検知された場合、クロック制御部605は、初期化カウンタ部607にクロック再開信号を出力して再開制御を行う。初期化コマンド生成部602はメモリ2に対するクロック供給が開始した後、メモリ2に対して初期化中止コマンドを発行してから、初期化を終了する。なお、撮影画像データやプログラムがそれぞれ配置されるバンク0の領域1と領域3に対する初期化処理は行わない。
第3実施形態によれば、メモリ2に対して周期設定コマンド、領域設定コマンド、初期化コマンドを使用して初期化処理が実行される。これにより、撮影動作に係る主記憶部へのアクセス性能の低下を伴わずに、秘匿性の高いデータを消去することができる。
9 制御部
101 初期化領域通知部
102 初期化コマンド生成部
103 周期設定部
107 初期化部
Claims (13)
- 複数の記憶領域を有する不揮発性メモリに記憶されたデータを処理する処理手段と、
前記記憶領域を単位として、データの消去を行う消去領域を設定する設定手段と、
所定のタイミングで、前記設定手段により消去領域として設定された記憶領域に記憶されたデータを消去する消去手段とを備えるデータ処理装置。 - 前記設定手段は、前記複数の記憶領域のうち、所定のデータを記憶するための記憶領域を前記消去領域として設定することを特徴とする請求項1に記載のデータ処理装置。
- 前記設定手段は、前記所定のデータを記憶するための記憶領域が、前記所定のデータを記憶するために使用されているか否かに基づいて、前記所定のデータを記憶するための記憶領域を前記消去領域として設定するか否かを決めることを特徴とする請求項2に記載のデータ処理装置。
- 前記設定手段は、前記所定のデータを記憶するための記憶領域が、前記所定のデータを記憶するために使用されていない場合に、前記所定のデータを記憶するための記憶領域を前記消去領域として設定することを特徴とする請求項3に記載のデータ処理装置。
- 前記設定手段は、前記所定のデータと異なるデータを記憶するための記憶領域を、前記消去領域として設定しないようにすることを特徴とする請求項2から4の何れか1項に記載のデータ処理装置。
- 前記データは、画像データと、前記画像データに関連した情報とを含み、
前記処理手段は、前記画像データと前記関連した情報とを記録媒体に記録する記録手段を含み、
前記設定手段は、前記関連した情報が記憶される記憶領域を前記消去領域として設定し、
前記消去手段は、前記記録手段により前記画像データが記録されたことに応じて、前記関連した情報を前記不揮発性メモリから消去することを特徴とする請求項1に記載のデータ処理装置。 - 前記消去手段は、電源オフの指示に応じて、前記消去領域として設定された記憶領域に記憶されたデータを消去することを特徴とする請求項1に記載のデータ処理装置。
- 前記消去手段は、所定の周期で複数の消去コマンドを前記不揮発性メモリに出力することにより、前記消去領域として設定された記憶領域に記憶されたデータを消去することを特徴とする請求項1に記載のデータ処理装置。
- 前記消去手段は、前記消去領域として設定された記憶領域に基づいて、一つの前記消去コマンドにより消去されるアドレスを決めることを特徴とする請求項8に記載のデータ処理装置。
- 前記消去手段は、前記消去領域として設定された記憶領域の情報を含む消去コマンドを前記不揮発性メモリに出力し、
前記不揮発性メモリは、前記消去コマンドに含まれる前記消去領域のデータを、1回につき所定量ずつデータを消去する消去処理を複数回実行することを特徴とする請求項1に記載のデータ処理装置。 - 前記消去手段は更に、前記不揮発性メモリにより実行される消去処理の時間間隔を示すタイミングの情報を前記不揮発性メモリに出力し、
前記不揮発性メモリは、前記タイミングの情報により指定された時間間隔で前記消去処理を実行することを特徴とする請求項10に記載のデータ処理装置。 - 前記消去手段は、所定の期間、ユーザの操作が検出されなかったことに応じて、前記設定手段により消去領域として設定された記憶領域に記憶されたデータを消去することを特徴とする請求項1に記載のデータ処理装置。
- 複数の記憶領域を有する不揮発性メモリに記憶されたデータを処理するデータ処理装置の制御方法であって、
前記記憶領域を単位として、データの消去を行う消去領域を設定し、
所定のタイミングで、前記消去領域として設定された記憶領域に記憶されたデータを消去することを特徴とするデータ処理装置の制御方法。
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