JP2014164322A - 保守作業タイミング判定装置、保守作業タイミング判定システム、保守作業タイミング判定方法およびプログラム - Google Patents

保守作業タイミング判定装置、保守作業タイミング判定システム、保守作業タイミング判定方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】寿命の定められていない部品の交換・補修についても、疲労やクリープに起因する力学的な破壊以外の要因による部品の交換・補修についても、交換時期または補修時期の少なくともいずれかの決定を支援できるようにする。
【解決手段】保守作業タイミング判定装置が、保守対象設備における部品である判定対象部品の、保守作業実施時からの保守対象設備の累積運転時間を取得する累積運転時間取得部と、判定対象部品と同一の部品の保守作業実績から得られる、設備の累積運転時間と当該部品の保守作業実施率との関係を取得する時間−保守作業実施率関係取得部と、判定対象部品の保守作業実施時からの保守対象設備の累積運転時間、および、設備の累積運転時間と部品の保守作業実施率との関係に基づいて、判定対象部品の保守作業タイミングの判定を行う保守作業タイミング判定部と、保守作業タイミングの判定結果を出力する出力部とを具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、保守作業タイミング判定装置、保守作業タイミング判定システム、保守作業タイミング判定方法およびプログラムに関する。
プラントまたは機器の定期検査(以下、「定検」と称する)業務において、寿命の定められている部品については、寿命管理に基づく計画的な部品交換が一般的に行われている。例えば、ガスタービンの定検業務において、寿命の定められている高温部品については、部品毎に余寿命を算出し、余寿命と定検タイミングとの関係に基づいて部品交換時期を定めるのが一般的である。
一方、寿命の定められていない部品については、定検計画策定者の経験等に基づいて交換時期を定める、あるいは、予め定められている検査項目に従って検査を実施し、検査結果に基づいて交換するといった態様で部品交換が行われることが多い。
また、プラントまたは機器の保守に関連して幾つかの技術が提案されている。例えば、特許文献1に記載のプラント余寿命管理装置は、起動停止回数および運転時間等を記憶する寿命評価データ記憶部と、設備機器の部品交換時刻、回数等を記憶する交換実績データ記憶部と、設備機器の部位毎に行われたスキンカットの時刻等を記憶するスキンカット実績データ記憶部と、寿命評価時までの機器の運転時間等を算出する経年パラメータ算出部と、疲労損傷率の増加率、クリープ損傷率の増加率を算出する劣化傾向予測部と、疲労損傷率およびクリープ損傷率の増加率を用い、線形破壊力学に基づいて設備機器の部位毎に余寿命を算出する余寿命予測部とを具備する。
この特許文献1に記載のプラント余寿命管理装置では、部品交換およびスキンカットの履歴をデータとして用いることにより、プラントの運用状態に基づいて機器の余寿命を推定し、適切な保守計画の策定のための支援情報を得られる、とされている。
特開2000−97815号公報
定検において予想外の亀裂または損傷等の不具合が生じている部品を発見して交換する場合、当該部品の予備品を事前に準備できておらず、急遽部品を取り寄せることで定検工程の混乱を招くおそれがある。
あるいは、部品の取り寄せが定検期間に間に合わない場合、部品交換を行わずに補修で対応することが考えられるが、部品交換を行った場合よりも故障のリスクが高まってしまうことが懸念される。また、故障のリスクを低減させるために、次の定検時期を早めて部品交換作業を行う、または、臨時の部品交換作業を行うと、当初の計画よりも作業回数が増加し作業負荷が増大してしまう。
また、定検の受託者が依頼者から長期的な保守メニューの問合せを受けた場合、寿命管理の対象となっていない部品について、適切な交換時期を把握できず保守メニューを回答できないおそれがある。
また、保守作業の準備を行う者(例えば保守業務の受託者)は、部品の交換時期に限らず部品の補修時期について予め把握しておくことで、補修を実施可能な作業員や補修用機材等の確保を計画することができる。
ここで、特許文献1に記載の技術は、疲労やクリープに起因する力学的な破壊に関する寿命を予測するためのものであり、他の不具合には対応していない。例えば、特許文献1に記載の技術では、密封性を維持するためにシーリング用部品を交換または補修すべき時期を判定することはできない。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、寿命の定められていない部品の交換または補修についても、また、疲労やクリープに起因する力学的な破壊以外の要因による部品の交換または補修についても、交換時期または補修時期の少なくともいずれかの決定を支援することのできる保守作業タイミング判定装置、保守作業タイミング判定システム、保守作業タイミング判定方法およびプログラムを提供することにある。
この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、本発明の一態様による保守作業タイミング判定装置は、保守対象設備における部品である判定対象部品について、当該判定対象部品の保守作業実施時からの前記保守対象設備の累積運転時間を取得する累積運転時間取得部と、前記判定対象部品と同一の部品の保守作業実績から得られる、設備の累積運転時間と当該部品の保守作業実施率との関係を取得する時間−保守作業実施率関係取得部と、前記判定対象部品の保守作業実施時からの前記保守対象設備の累積運転時間、および、前記設備の累積運転時間と前記部品の保守作業実施率との関係に基づいて、前記判定対象部品の保守作業タイミングの判定を行う保守作業タイミング判定部と、前記保守作業タイミングの判定結果を出力する出力部と、を具備することを特徴とする。
また、本発明の他の一態様による保守作業タイミング判定装置は、上述の保守作業タイミング判定装置であって、前記累積運転時間取得部は、予定されている保守作業時における、前記判定対象部品の保守作業実施時からの前記保守対象設備の累積運転時間を取得し、前記保守作業タイミング判定部は、前記設備の累積運転時間と前記部品の保守作業実施率との関係から、当該部品の保守作業実施率が所定の保守作業実施率以上となる累積運転時間閾値を求める累積運転時間閾値取得部と、前記判定対象部品の保守作業実施時からの前記保守対象設備の累積運転時間と、前記累積運転時間閾値とを比較し、前記判定対象部品の保守作業実施時からの前記保守対象設備の累積運転時間が前記累積運転時間閾値より大きいと判定すると、前記保守作業時よりも早く前記判定対象部品の保守作業を行うことが適切と判定する累積運転時間比較部と、を具備することを特徴とする。
また、本発明の他の一態様による保守作業タイミング判定装置は、上述の保守作業タイミング判定装置であって、前記累積運転時間取得部は、複数の前記判定対象部品の各々について、予定されている複数の保守作業時の各々における、当該判定対象部品の保守作業実施時からの前記保守対象設備の累積運転時間を取得し、前記保守作業タイミング判定部は、前記複数の保守作業の各々について、当該保守作業時に保守作業を行うことが適切である判定対象部品を判定する、ことを特徴とする。
また、本発明の他の一態様による保守作業タイミング判定装置は、上述の保守作業タイミング判定装置であって、早急に交換する部品として指定された部品である早急交換指定部品の型式を取得する早急交換指定部品型式取得部と、前記判定対象部品の型式と、前記早急交換指定部品の型式とを比較して、前記判定対象部品が、前記早急交換指定部品に該当するか否かを判定する早急交換要否判定部と、を具備し、前記保守作業タイミング判定部は、前記早急交換指定部品に該当すると判定された前記判定対象部品について、早急に交換することを推奨する、ことを特徴とする。
また、本発明の他の一態様による保守作業タイミング判定装置は、上述の保守作業タイミング判定装置であって、前記判定対象部品のうち交換を推奨したが交換されていない部品である未交換部品を検出する未交換部品検出部を具備し、前記保守作業タイミング判定部は、予定されている保守作業時について当該保守作業時に前記判定対象部品の交換を推奨するか否かの判定を行い、前記未交換部品については当該保守作業時に交換することを推奨する、ことを特徴とする。
また、本発明の他の一態様による保守作業タイミング判定装置は、上述の保守作業タイミング判定装置であって、前記判定対象部品の保守作業実施時からの前記保守対象設備の累積起動回数を取得する累積起動回数取得部と、前記判定対象部品と同一の部品の保守作業実績から得られる、設備の累積起動回数と当該部品の保守作業実施率との関係を取得する回数−保守作業実施率関係取得部と、を具備し、前記保守作業タイミング判定部は、前記判定対象部品の保守作業実施時からの前記保守対象設備の累積運転時間、前記設備の累積運転時間と前記部品の保守作業実施率との関係、前記判定対象部品の保守作業実施時からの前記保守対象設備の累積起動回数、および、前記設備の累積起動回数と前記部品の保守作業実施率との関係に基づいて、前記判定対象部品の保守作業タイミングの判定を行う、ことを特徴とする。
また、本発明の他の一態様による保守作業タイミング判定システムは、保守作業タイミング判定装置と端末装置とを具備して、保守対象設備における部品である判定対象部品の保守作業タイミングを判定する保守作業タイミング判定システムであって、前記保守作業タイミング判定装置は、前記判定対象部品の保守作業実施時からの前記保守対象設備の累積運転時間を取得する累積運転時間取得部と、前記判定対象部品と同一の部品の保守作業実績から得られる、設備の累積運転時間と当該部品の保守作業実施率との関係を取得する時間−保守作業実施率関係取得部と、前記判定対象部品の保守作業実施時からの前記保守対象設備の累積運転時間、および、前記設備の累積運転時間と前記部品の保守作業実施率との関係に基づいて、前記判定対象部品の保守作業タイミングの判定を行う保守作業タイミング判定部と、前記判定対象部品の保守作業タイミングの判定結果を前記端末装置へ送信する送信部と、を具備し、前記端末装置は、前記保守作業タイミング判定装置の判定結果を受信する受信部と、前記保守作業タイミング判定装置の判定結果を表示する表示部と、を具備することを特徴とする。
また、本発明の他の一態様による保守作業タイミング判定システムは、上述の保守作業タイミング判定システムであって、前記累積運転時間取得部は、複数の前記判定対象部品の各々について、予定されている複数の保守作業時の各々における、当該判定対象部品の保守作業実施時からの前記保守対象設備の累積運転時間を取得し、前記保守作業タイミング判定部は、前記複数の保守作業時の各々について、当該保守作業時に保守作業を行うことが適切である判定対象部品を判定する、ことを特徴とする。
また、本発明の他の一態様による保守作業タイミング判定方法は、保守作業タイミング判定装置の保守作業タイミング判定方法であって、保守対象設備における部品である判定対象部品について、当該判定対象部品の保守作業実施時からの前記保守対象設備の累積運転時間を取得する累積運転時間取得ステップと、前記判定対象部品と同一の部品の保守作業実績から得られる、設備の累積運転時間と当該部品の保守作業実施率との関係を取得する時間−保守作業率関係取得ステップと、前記判定対象部品の保守作業実施時からの前記保守対象設備の累積運転時間、および、前記設備の累積運転時間と前記部品の保守作業実施率との関係に基づいて、前記判定対象部品の保守作業タイミングの判定を行う保守作業タイミング判定ステップと、前記保守作業タイミングの判定結果を出力する出力ステップと、を具備することを特徴とする。
また、本発明の他の一態様によるプログラムは、保守作業タイミング判定装置としてのコンピュータに、保守対象設備における部品である判定対象部品について、当該判定対象部品の保守作業実施時からの前記保守対象設備の累積運転時間を取得する累積運転時間取得ステップと、前記判定対象部品と同一の部品の保守作業実績から得られる、設備の累積運転時間と当該部品の保守作業実施率との関係を取得する時間−保守作業実施率関係取得ステップと、前記判定対象部品の保守作業実施時からの前記保守対象設備の累積運転時間、および、前記設備の累積運転時間と前記部品の保守作業実施率との関係に基づいて、前記判定対象部品の保守作業タイミングの判定を行う保守作業タイミング判定ステップと、前記保守作業タイミングの判定結果を出力する出力ステップと、を実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、寿命の定められていない部品の交換または補修についても、また、疲労やクリープに起因する力学的な破壊以外の要因による部品の交換または補修についても、交換時期または補修時期の少なくともいずれかの決定を支援することができる。
本発明の第1の実施形態における保守作業タイミング判定装置の機能構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態における時間−保守作業実施率関係取得部が取得する、設備の累積運転時間と部品の交換率との関係の例を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態における交換・補修時期判定装置の機能構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態における表示部が表示する定検計画表のフォームの例を示す説明図である。 同実施形態における交換・補修実績記憶部が記憶する保守履歴のデータ構造の例を示す説明図である。 同実施形態において、交換・補修時期判定装置が定検計画表を生成する処理の手順を示すフローチャートである。 同実施形態において、制御部が部品の推奨交換時期を取得する処理の手順を示すフローチャートである。 同実施形態において、制御部が部品の予測補修時期を取得する処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態における交換・補修時期判定装置の機能構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第4の実施形態における交換・補修時期判定装置の機能構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第5の実施形態における交換・補修時期判定システムの機能構成を示す概略ブロック図である。
<第1の実施形態>
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下では、交換と補修とを総称して「保守」と表記する。特に、交換作業と補修作業とを総称して「保守作業」と表記する。また、保守と点検とを総称して「保守点検」と表記する。
図1は、本発明の第1の実施形態における保守作業タイミング判定装置の機能構成を示す概略ブロック図である。同図において、保守作業タイミング判定装置10は、累積運転時間取得部11と、時間−保守作業実施率関係取得部12と、保守作業タイミング判定部13と、出力部14とを具備する。
保守作業タイミング判定装置10は、保守対象設備における部品の保守作業タイミングの判定を行う。保守作業タイミング判定装置10は、例えばコンピュータにて構成される。
ここでいう保守対象設備は、保守の対象となっている設備である。保守対象設備は、タービン等の機器であってもよいし、システム、プラント、または、プラントにおけるユニットなど、複数の機器を含むものであってもよい。また、ここでいう保守は、点検を伴って(すなわち、保守点検として)行われるものであってもよいし、点検とは別に行われるものであってもよい。
また、ここでいう保守作業タイミングとは、保守作業を行うのが適切なタイミングである。より具体的には、保守作業タイミングとは、推奨交換時期または予測補修時期である。ここでいう推奨交換時期とは、推奨される交換時期(保守作業タイミング判定装置が部品の交換を推奨する時期)である。また、ここでいう予測補修時期とは、必要と予測される補修時期(保守作業タイミング判定装置が予測した、補修が必要になる時期)である。
保守作業タイミング判定装置10が行う保守作業タイミングの判定は、保守作業タイミングの算出であってもよいし、所定の定検時など所定の時期における部品の保守作業の推奨有無または要否の判定であってもよい。
保守作業タイミング判定装置10による保守作業タイミングの判定結果は、例えば、保守対象設備の保守計画の策定に用いられる。例えば、保守対象設備に対する保守業務の受託者が、保守作業タイミング判定装置10の出力する推奨交換時期や予測補修時期を参照して保守計画を策定し、保守対象設備の運営者(例えば、保守対象設備の所有者)に提案する。
また、ここでいう部品は、設備の一部であって交換の単位となるものであればよい。従って、プラント、システムまたはユニットにおいて、1つの機器が1つの部品となっていてもよい。
なお、以下では、保守作業タイミングの判定対象となる部品を「判定対象部品」と称する。判定対象部品の数は、1つであってもよいし複数であってもよい。以下では、判定対象部品が複数ある場合を例に説明する。
累積運転時間取得部11は、判定対象部品の保守作業実施時(具体的には使用開始時、または、交換実績のうち最新の交換実施時)からの、保守対象設備の累積運転時間を取得する。
例えば、推奨交換時期の判定において、累積運転時間取得部11は、判定対象部品の各々の使用開始時(最新の交換時)を含む保守履歴を記憶しておく。あるいは、累積運転時間取得部11が、保守対象設備の管理装置など他の装置から当該保守履歴を取得するようにしてもよい。
そして、累積運転時間取得部11は、判定対象部品の使用開始から定検時など指定された基準時までの時間を算出する。
また、累積運転時間取得部11は、保守対象設備の運転実績または運転計画等から、当該保守対象設備の稼働率を算出する。そして、累積運転時間取得部11は、判定対象部品の使用開始から定検時など指定された基準時までの時間に保守対象設備の稼働率を乗算して累積運転時間を取得する。
ただし、累積運転時間取得部11が、判定対象部品の使用開始からの保守対象設備の累積運転時間を取得する方法は、これに限らない。例えば、累積運転時間取得部11が、判定対象部品の使用開始からの保守対象設備の累積運転時間を上位の管理装置から取得するなど、様々な取得方法を用いることができる。
また、予測補修時期の判定において、累積運転時間取得部11は、判定対象部品の各々の補修実績のうち最新の補修時(未だ補修が行われていない場合は使用開始時)を含む保守履歴を記憶しておく。あるいは、累積運転時間取得部11が、保守対象設備の管理装置など他の装置から当該保守履歴を取得するようにしてもよい。
そして、累積運転時間取得部11は、判定対象部品の保守作業実施時(具体的には使用開始時、または、交換実績のうち最新の交換実施時)から定検時など指定された基準時までの時間を算出する。
また、累積運転時間取得部11は、保守対象設備の運転実績または運転計画等から、当該保守対象設備の稼働率を算出する。そして、累積運転時間取得部11は、判定対象部品の最新の補修時から定検時など指定された基準時までの時間に保守対象設備の稼働率を乗算して累積運転時間を取得する。
ただし、累積運転時間取得部11が、判定対象部品の最新の補修時からの保守対象設備の累積運転時間を取得する方法は、これに限らない。例えば、累積運転時間取得部11が、判定対象部品の最新の交換時からの保守対象設備の累積運転時間を上位の管理装置から取得するなど、様々な取得方法を用いることができる。
時間−保守作業実施率関係取得部12は、判定対象部品と同一の部品の保守作業実績から得られる、設備の累積運転時間と当該部品の保守作業実施率との関係を取得する。ここでいう、判定対象部品と同一の部品とは、判定対象部品と同じ型式の部品である。また、ここでいう保守作業実施率とは、交換率または補修率である。より具体的には、推奨交換時期の判定において、時間−保守作業実施率関係取得部12は、設備の累積運転時間と部品の交換率との関係を取得する。また、予測補修時期の判定において、時間−保守作業実施率関係取得部12は、設備の累積運転時間と部品の補修率との関係を取得する。
例えば、推奨交換時期の判定に関して、時間−保守作業実施率関係取得部12は、保守対象設備や当該保守対象設備の類似設備の保守履歴に、各部品の使用開始から交換までの期間における当該設備の累積運転時間の履歴を含んで記憶しておく。あるいは、保守履歴のデータベースなど他の装置が当該保守履歴を記憶しておき、時間−保守作業実施率関係取得部12は、当該装置からデータを取得するようにしてもよい。あるいは、時間−保守作業実施率関係取得部12が、設備の起動・停止時刻の記録と、各部品の交換時期の記録とから、部品の交換実績毎に、当該部品の使用開始から交換までの期間における設備の累積運転時間を算出するようにしてもよい。
なお、ここでいう類似設備とは、設備の構成や運転状態が類似している設備である。例えば、時間−保守作業実施率関係取得部12は、保守対象設備の類似設備として、ガスタービンの形式および運転モードが保守対象設備と同一である設備のデータを取得する。
ここでいう運転モードは、例えば、ガスタービン発電ユニットにおける常時運転(BL;Base Load)や日単位運転(DSS;Daily Start And Stop)や週単位運転(WSS;Weekly Start And Stop)など、設備の起動停止パターンを定めるモードである。
時間−保守作業実施率関係取得部12は、保守履歴の中から判定対象部品と同一の部品の交換実績毎に、当該部品の使用開始から使用終了までの期間における、当該部品を使用する設備の累積運転時間を取得する。そして、時間−保守作業実施率関係取得部12は、累積運転時間毎の、交換済み部品の割合を求める。
図2は、時間−保守作業実施率関係取得部12が取得する、設備の累積運転時間と部品の交換率との関係の例を示す説明図である。同図(A)は、判定対象部品と同一の部品の使用開始から使用終了までの期間における、当該部品を使用する設備の累積運転時間を示している。また、同図(B)は、時間−保守作業実施率関係取得部12が取得する、設備の累積運転時間と当該部品の交換率との関係をグラフにて示している。
図2の例では、部品1、2、3、4は、それぞれ、当該部品の使用開始からの設備の累積運転時間が、時間T13、T11、T12、T14となった時に交換されている。従って、時間T11までは、交換率は0パーセント(%)となっている。時間T11からT12までは、部品2のみが交換されており、交換率は25パーセントとなっている。時間T12からT13までは、部品2と部品4とが交換されており、交換率は50パーセントとなっている。時間T13からT14までは、部品1、2および4が交換されており、交換率は75パーセントとなっている。時間T14以降は、部品1〜4の全てが交換されており、交換率は100パーセントとなっている。
なお、時間−保守作業実施率関係取得部12が、設備の累積運転時間と部品の交換率との関係を取得する際の表現形式として様々な形式を用いることができる。例えば、時間−保守作業実施率関係取得部12が、設備の累積運転時間と部品の交換率との関係を表形式のデータにて取得するようにしてもよいし、関数にて取得するようにしてもよい。
なお、時間−保守作業実施率関係取得部12が履歴を参照する部品の数は、図2の4つに限らず1つ以上であればよい。データの信頼性の観点からは、時間−保守作業実施率関係取得部12が履歴を参照する部品の数が多いほうが好ましい。
なお、時間−保守作業実施率関係取得部12が、設備の累積運転時間と部品の交換率との関係を、直線近似などの近似データにて求めるようにしてもよい。あるいは、時間−保守作業実施率関係取得部12が、ワイブル解析にて累積運転時間と部品の交換率との関係を算出するようにしてもよい。
また、予測補修時期の判定に関して、時間−保守作業実施率関係取得部12は、保守履歴の中から判定対象部品と同一の部品の補修実績毎に、当該部品の使用開始時または最新の交換実施時から補修時までの期間における、当該部品を使用する設備の累積運転時間を取得する。そして、時間−保守作業実施率関係取得部12は、図2を参照して説明した設備の累積運転時間と部品の交換率との関係の場合と同様に、累積運転時間と部品の補修率との関係を取得する。
保守作業タイミング判定部13は、判定対象部品の保守作業実施時(使用開始時、または、補修実績のうち最新の補修実施時)からの保守対象設備の累積運転時間、および、設備の累積運転時間と部品の保守作業実施率との関係に基づいて、判定対象部品の保守作業タイミングの判定を行う。より具体的には、保守作業タイミング判定部13は、部品の推奨交換時期の判定、および、部品の予測補修時期の判定を行う。
ここで、保守作業タイミング判定部13が、保守作業タイミングを算出するようにしてもよい。例えば、推奨交換時期の判定において、保守作業タイミング判定部13が、設備の累積運転時間と部品の交換率との関係において所定の交換率(例えば30パーセント)に達する累積運転時間を求め、当該累積運転時間までに判定対象部品を交換することを推奨するようにしてもよい。あるいは、第2の実施形態で説明するのと同様に、保守作業タイミング判定部13が、所定の定検時など所定の時期において判定対象部品の交換を推奨するか否かを判定するようにしてもよい。
予測補修時期の判定についても同様である。
出力部14は、保守作業タイミングの判定結果を出力する。ここで、出力部14が、保守作業タイミングの判定結果を出力する方法として様々な方法を用いることができる。例えば、出力部14が表示装置を具備して、判定結果を表示するようにしてもよい。あるいは、出力部14が通信部を具備して、判定結果を他の装置に送信するようにしてもよい。あるいは、出力部14が、判定結果を一旦記憶しておき、保守作業タイミング判定装置10のユーザの要求操作に従って、当該判定結果を表示または送信するようにしてもよい。
以上のように、保守作業タイミング判定部13は、判定対象部品の保守作業実施時からの保守対象設備の累積運転時間、および、設備の累積運転時間と部品の保守作業実施率との関係に基づいて、判定対象部品の保守作業タイミングの判定を行う。
これにより、保守作業タイミング判定装置10は、寿命の定められていない部品の交換または補修についても、また、疲労やクリープに起因する力学的な破壊以外の要因による部品の交換または補修についても、交換時期または補修時期の少なくともいずれかの決定を支援することができる。
特に、保守作業タイミング判定装置10は、定検時において部品の交換を推奨することや、当該定検時に必要な補修を予測することができる。これにより、定検作業者は、定検実施前に交換部品や補修作業員などの手配をすることができる。
定検実施前に交換部品や補修作業員などを手配することで、定検作業者は、定検作業を円滑に進めることができ、定検工程の混乱を防止し得る。
また、定検実施前に交換部品を手配できることで、部品の取り寄せが定検期間に間に合わないおそれを低減させることができる。従って、部品交換を行わずに補修で対応して故障のリスクが高まる事態を回避し得る。さらには、故障のリスクを低減させるために、次の定検時期を早めて部品交換作業を行う、または、臨時の部品交換作業を行うといった事態を防止でき、当初の計画よりも作業回数が増加し作業負荷が増大してしまうことを回避できる。
また、定検の受託者が依頼者から長期的な保守メニューの問合せを受けた場合、当該受託者は、保守作業タイミング判定装置10を用いることで、寿命管理の対象となっていない部品についても適切な保守作業タイミングを把握し得る。これにより、受託者は、保守メニューを回答できない事態を回避し得る。
なお、本発明は、交換時期または補修時期のいずれか一方のみの判定を行う場合にも適用可能である。従って、保守作業タイミング判定装置10が、交換時期または補修時期のいずれか一方のみを判定するようにしてもよい。以下の実施形態についても同様である。
<第2の実施形態>
第2の実施形態では、第1の実施形態を更に具体化した例について説明する。
図3は、本発明の第2の実施形態における交換・補修時期判定装置の機能構成を示す概略ブロック図である。同図において、交換・補修時期判定装置100は、操作入力部101と、表示部102と、記憶部110と、制御部120とを具備する。記憶部110は、交換・補修実績記憶部111を具備する。制御部120は、累積運転時間取得部121と、時間−交換率・補修率関係取得部122と、累積起動回数取得部123と、回数−交換率・補修率関係取得部124と、交換・補修時期判定部130とを具備する。交換・補修時期判定部130は、累積運転時間閾値取得部131と、累積起動回数閾値取得部132と、閾値判定部133とを具備する。
交換・補修時期判定装置100は、保守作業タイミング判定装置10(図1)の一例に該当し、保守対象設備における部品の推奨交換時期や予測補修時期の判定を行う。交換・補修時期判定装置100は、例えばコンピュータにて構成される。
操作入力部101は、例えばキーボードやマウスなどの入力デバイスを有し、ユーザ操作を受け付ける。例えば、操作入力部101は、交換時期や補修時期の判定を要求するユーザ操作を受け付ける。
表示部102は、例えば液晶パネルまたは有機EL(Organic Electro-Luminescence)パネルなどの表示画面を有し、動画像や静止画像やテキスト(文字)など各種画像を表示する。特に、表示部102は、交換・補修時期判定部130による交換時期や補修時期の判定結果を表示する。表示部102は、出力部14の一例に該当する。
図4は、表示部102が表示する定検計画表のフォームの例を示す説明図である。同図において、領域A111は、次回定検時に交換を推奨する部品を示す領域である。領域A112は、次回定検時に補修予定の部品を示す領域である。
また、領域A121は、次々回定検時に交換を推奨する部品を示す領域である。領域A122は、次々回定検時に補修予定の部品を示す領域である。領域A131は、3回先(次々回の次)の定検時に交換を推奨する部品を示す領域である。領域A132は、3回先の定検時に補修予定の部品を示す領域である。
後述するように、交換・補修時期判定部130は、複数の保守作業の各々(例えば、定検予定日の決まっている定検作業の各々)について、当該保守作業時に交換を推奨する判定対象部品、および、当該保守作業時に補修が必要と予測される判定対象部品を判定する。そこで、表示部102は、図4の例のように、保守作業毎に、交換を推奨する判定対象部品と、補修が必要と予測される判定対象部品(補修予定の判定対象部品)とを表示する。
記憶部110は、交換・補修時期判定装置100の具備する記憶デバイスにて実現され、各種データを記憶する。
交換・補修実績記憶部111は、保守対象設備や当該保守対象設備の類似設備の保守履歴を記憶する。交換・補修実績記憶部111が記憶する保守履歴には、各部品の交換履歴(交換実績)や補修履歴(補修実績)が含まれる。
なお、交換・補修実績記憶部111が、交換・補修時期判定装置100とは別の装置として構成されていてもよい。
図5は、交換・補修実績記憶部111が記憶する保守履歴のデータ構造の例を示す説明図である。同図では、保守対象設備がガスタービン発電ユニットである場合の、保守履歴のデータ構造の例を示している。
図5において、「ユニット別部品保守実績情報」は、1ユニット分の保守履歴の情報であり、「ユニット情報」領域と「部品情報」領域とを含む。
「ユニット情報」領域は、ユニット全体に関する情報を示す領域であり、「プラント名」欄と、「ユニット番号」欄と、「タービン形式」欄と、「運転モード」欄と、「運転履歴」欄と、「保守予定」欄とを含む。
「プラント名」欄は、当該ユニットの属するプラントの名称(図5の例では、ガスタービン発電プラントの名称)を格納する。「ユニット番号」欄は、当該ユニットに付されたユニット番号を格納する。「タービン形式」欄は、当該ユニットを構成するガスタービンの形式を示す情報(例えば型番、または、形式の名称)を格納する。
「運転モード」欄は、当該ユニットの運転モードを示す情報を格納する。
「運転履歴」欄は、例えば、起動および停止の日時や、時間毎の発電量の履歴や、不具合発生日時および不具合の内容など、当該ユニットの運転履歴を格納する。
「保守予定」欄は、当該ユニットにおける保守の予定日や種類(例えば、燃焼器点検、タービン点検、または、本格定検といった保守点検の種類)など、保守の予定を格納する。
「部品情報」領域は、当該ユニットが具備する部品毎の情報を示す領域であり、「識別番号」欄と、「部品名」欄と、「型式」欄と、「交換履歴」欄と、「補修履歴」欄とを含む。
「識別番号」欄は、当該部品に付されている識別番号を格納する。「部品名」欄は、当該部品の名称を格納する。「型式」欄は、当該部品の型式を示す情報(例えば、製造会社名および型番)を格納する。
「交換履歴」欄は、当該部品の交換が行われた日時を格納する。
「補修履歴」欄は、当該部品の補修が行われた日時や補修内容を格納する。
制御部120は、交換・補修時期判定装置100の各部を制御して各種機能を実行する。制御部120は、例えば交換・補修時期判定装置100の具備するCPU(Central Processing Unit、中央処理装置)が、記憶部110の記憶するプログラムを読み出して実行することで実現される。
累積運転時間取得部121は、予定されている保守作業時における、判定対象部品の保守作業実施時(使用開始時、または、補修実績のうち最新の補修実施時)からの保守対象設備の累積運転時間を取得する。特に、累積運転時間取得部121は、複数の判定対象部品の各々について、予定されている複数の保守作業時の各々における、当該判定対象部品の保守作業実施時からの保守対象設備の累積運転時間を取得する。累積運転時間取得部121は、累積運転時間取得部11(図1)の一例に該当する。
例えば、推奨交換時期の判定において、累積運転時間取得部121は、複数の判定対象部品の各々について、かつ、予定されている複数の保守作業の各々について、当該判定対象部品の使用開始から当該保守作業時までの時間を求める。また、累積運転時間取得部121は、累積運転時間取得部11について説明したのと同様に、保守対象設備の稼働率を求める。そして、累積運転時間取得部121は、判定対象部品の使用開始から保守作業日までの時間に稼働率を乗算して、判定対象部品毎、かつ、保守作業時毎に、累積運転時間を算出する。
また、予測補修時期の判定において、累積運転時間取得部121は、複数の判定対象部品の各々について、かつ、予定されている複数の保守作業の各々について、当該判定対象部品の交換実績のうち最新の交換時(未だ交換が行われていない場合は使用開始時)から当該保守作業時までの時間を求める。そして、累積運転時間取得部121は、推奨交換時期の判定の場合と同様、判定対象部品毎、かつ、保守作業時毎に、累積運転時間を算出する。
時間−交換率・補修率関係取得部122は、判定対象部品と同一の部品の保守実績から得られる、設備の累積運転時間と当該部品の交換率との関係、および、設備の累積運転時間と当該部品の補修率との関係を取得する。時間−交換率・補修率関係取得部122は、時間−保守作業実施率関係取得部12(図1)の一例に該当する。
例えば、時間−交換率・補修率関係取得部122は、交換・補修実績記憶部111が記憶している保守履歴における、判定対象部品と同一の部品の交換実績を参照して、時間−保守作業実施率関係取得部12について説明したのと同様にして、設備の累積運転時間と当該部品の交換率との関係を取得する。
さらに、時間−交換率・補修率関係取得部122は、当該保守履歴における、判定対象部品と同一の部品の補修実績を参照して、設備の累積運転時間と当該部品の補修率との関係を取得する。
具体的には、時間−交換率・補修率関係取得部122は、まず、判定対象部品と同一の部品の補修実績から、部品の使用開始または最新の交換時期から補修までの期間毎に、当該部品を使用する設備の累積運転時間を求める。そして、時間−交換率・補修率関係取得部122は、図2を参照して説明した交換率の場合と同様にして、設備の累積運転時間と部品の補修率との関係を取得する。
累積起動回数取得部123は、判定対象部品の保守作業実施時(使用開始時、または、交換実績のうち最新の交換実施時)からの保守対象設備の累積起動回数を取得する。例えば、推奨交換時期の判定において、累積起動回数取得部123は、保守対象設備の起動・停止の履歴と判定対象部品の使用開始時の情報とを取得し、判定対象部品の使用開始から定検時など指定された基準時までの、保守対象設備の起動回数を計数する。
あるいは、累積起動回数取得部123が、保守対象設備の運転モードと判定対象部品の使用開始時とに基づいて、累積起動回数を取得するようにしてもよい。例えば、保守対象設備の運転モードが日単位運転の場合、判定対象部品の使用開始から基準時までの日数を算出して起動回数とする。あるいは、保守対象設備の運転モードが週単位運転の場合、判定対象部品の使用開始から基準時までの週数を算出して起動回数とする。
回数−交換率・補修率関係取得部124は、判定対象部品と同一の部品の保守実績から得られる、設備の累積起動回数と当該部品の交換率との関係、および、設備の累積起動回数と当該部品の補修率との関係を取得する。
例えば、回数−交換率・補修率関係取得部124は、まず、交換・補修実績記憶部111が記憶している保守履歴における、判定対象部品と同一の部品の交換実績毎に、当該部品の使用開始から使用終了までの期間における、当該部品を使用する設備の累積起動回数を取得する。そして、回数−交換率・補修率関係取得部124は、図2を参照して説明した累積運転時間の場合と同様にして、累積起動回数毎の交換済みの部品の割合を求める。
さらに、回数−交換率・補修率関係取得部124は、当該保守履歴における、判定対象部品と同一の部品の補修実績を参照して、設備の累積起動回数と当該部品の補修率との関係を取得する。
具体的には、回数−交換率・補修率関係取得部124は、まず、判定対象部品と同一の部品の補修実績から、部品の使用開始または最新の交換時期から補修までの期間毎に、当該部品を使用する設備の累積起動回数を求める。そして、回数−交換率・補修率関係取得部124は、交換率の場合と同様にして、設備の累積起動回数と部品の補修率との関係を取得する。
交換・補修時期判定部130は、複数の保守作業の各々について、当該保守作業時に交換を推奨する判定対象部品を判定する。その際、交換・補修時期判定部130は、判定対象部品の使用開始からの保守対象設備の累積運転時間、設備の累積運転時間と部品の交換率との関係、判定対象部品の使用開始からの保守対象設備の累積起動回数、および、設備の累積起動回数と部品の交換率との関係に基づいて、判定対象部品の推奨交換時期の判定を行う。交換・補修時期判定部130は、保守作業タイミング判定部13(図1)の一例に該当する。
また、交換・補修時期判定部130は、複数の保守作業の各々について、当該保守作業時に補修が必要と予測される判定対象部品を判定する。
交換・補修時期判定部130において、累積運転時間閾値取得部131は、設備の累積運転時間と部品の交換率との関係から、当該部品の交換率が所定の交換率以上となる、交換判定用の累積運転時間閾値を求める。
例えば、図2(B)の例において所定の交換率が30パーセントに設定されている場合、累積運転時間閾値取得部131は、交換率が30パーセント以上となる時間T12を、交換判定用の累積運転時間閾値とする。
同様に、累積運転時間閾値取得部131は、設備の累積運転時間と部品の補修率との関係から、当該部品の補修率が所定の補修率以上となる、補修判定用の累積運転時間閾値を求める。
例えば、所定の補修率が50パーセントに設定されている場合、累積運転時間閾値取得部131は、時間−交換率・補修率関係取得部122が取得した設備の累積運転時間と部品の補修率との関係において、補修率が50パーセント以上となる累積運転時間を、補修判定用の累積運転時間閾値とする。
累積起動回数閾値取得部132は、設備の累積起動回数と部品の交換率との関係から、当該部品の交換率が所定の交換率以上となる、交換判定用の累積起動回数閾値を求める。
例えば、所定の交換率が30パーセントに設定されている場合、累積起動回数閾値取得部132は、回数−交換率・補修率関係取得部124が取得した設備の累積起動回数と当該部品の交換率との関係において、交換率が30パーセント以上となる累積起動回数を、交換判定用の累積起動回数閾値とする。
同様に、累積起動回数閾値取得部132は、設備の累積起動回数と部品の補修率との関係から、当該部品の補修率が所定の補修率以上となる、補修判定用の累積起動回数閾値を求める。
例えば、所定の補修率が50パーセントに設定されている場合、累積起動回数閾値取得部132は、回数−交換率・補修率関係取得部124が取得した設備の累積起動回数と当該部品の補修率との関係において、補修率が50パーセント以上となる累積起動回数を、補修判定用の累積起動回数閾値とする。
なお、累積起動回数閾値取得部132が用いる所定の交換率や所定の補修率は、累積運転時間閾値取得部131が用いる所定の交換率や所定の補修率と同じであってもよいし異なっていてもよい。
閾値判定部133は、判定対象部品の使用開始からの保守対象設備の累積運転時間、設備の累積運転時間と部品の交換率との関係、判定対象部品の使用開始からの保守対象設備の累積起動回数、および、設備の累積起動回数と部品の交換率との関係に基づいて、判定対象部品の推奨交換時期の判定を行う。
特に、閾値判定部133は、基準時となっている保守作業時における、判定対象部品の使用開始からの保守対象設備の累積運転時間(すなわち、判定対象部品の使用開始から基準時までの期間における保守対象設備の累積運転時間)と、交換判定用の累積運転時間閾値とを比較する。
そして、累積運転時間が交換判定用の累積運転時間閾値より大きいと判定すると、閾値判定部133は、基準時となっている保守作業時よりも早く判定対象部品の交換を行うことを推奨する。
閾値判定部133は、累積運転時間比較部の一例に該当する。
より具体的には、閾値判定部133は、判定対象部品の各々について、予定時期の早い定検から順に、当該判定対象部品の累積運転時間が交換判定用の累積運転時間閾値より大きいか否か、および、当該判定対象部品の累積起動回数が交換判定用の累積起動回数閾値より大きいか否かを判定する。そして、累積運転時間または累積起動回数の一方でも閾値より大きいと判定した場合、閾値判定部133は、当該定検の直前の定検時に当該判定対象部品を交換するよう推奨する。すなわち、閾値判定部133は、累積運転時間および累積起動回数のいずれも閾値を超えない定検時のうち最も遅い定検時に当該判定対象部品を交換するよう推奨する。
なお、次回定検時において、累積運転時間または累積起動回数が閾値より大きくなると判定した場合、閾値判定部133は、次回定検時に当該判定対象部品を交換するよう推奨するとともに、閾値を超えることを示す情報(注意喚起)を付加する。
同様に、閾値判定部133は、判定対象部品の交換実績のうち最新の交換時(未だ交換が行われていない場合は使用開始時)からの保守対象設備の累積運転時間、設備の累積運転時間と部品の補修率との関係、判定対象部品の補修実績のうち最新の補修時(未だ補修が行われていない場合は使用開始時)からの保守対象設備の累積起動回数、および、設備の累積起動回数と部品の補修率との関係に基づいて、判定対象部品の予測補修時期の判定を行う。ここでいう予測補修時期は、判定対象部品の交換を行わないと仮定した場合に、当該判定対象部品の補修が必要になると予測される時期である。推奨交換時期と同様、交換・補修時期判定装置100による予測補修時期の判定結果は、例えば、保守対象設備の保守計画の策定に用いられる。
より具体的には、閾値判定部133は、判定対象部品の各々について、予定時期の早い定検から順に、当該判定対象部品の累積運転時間が補修判定用の累積運転時間閾値より大きいか否か、および、当該判定対象部品の累積起動回数が補修判定用の累積起動回数閾値より大きいか否かを判定する。そして、累積運転時間または累積起動回数の一方でも閾値より大きいと判定した場合、閾値判定部133は、当該定検の直前の定検時に当該判定対象部品の補修が必要になると予測する。すなわち、閾値判定部133は、累積運転時間および累積起動回数のいずれも閾値を超えない定検時のうち最も遅い定検時に当該判定対象部品の補修が必要になると判定する。
なお、次回定検時において、累積運転時間または累積起動回数が閾値より大きくなると判定した場合、閾値判定部133は、次回定検時に当該判定対象部品の補修が必要になると予測するとともに、閾値を超えることを示す情報(注意喚起)を付加する。
次に、図6〜図8を参照して、交換・補修時期判定装置100の動作について説明する。
図6は、交換・補修時期判定装置100が定検計画表を生成する処理の手順を示すフローチャートである。交換・補修時期判定装置100は、例えば、交換時期や補修時期の判定を要求するユーザ操作を操作入力部101が検出すると、同図の処理を開始する。
図6の処理において、まず、操作入力部101が、保守対象設備の識別情報の入力操作を受け付ける。例えば、操作入力部101は、図5の例におけるプラント名およびユニット番号の入力操作を受け付ける(ステップS101)。
次に、制御部120は、ステップS101で得られた識別情報に基づいて、保守対象設備の起動・停止の履歴または運転モードや、保守対象設備の保守予定など、保守対象設備に関する情報を取得する(ステップS102)。例えば、図5の例の場合、制御部120は、ステップS101で得られた識別情報を検索キーとして、記憶部110から保守対象設備に関する情報を読み出す。
また、制御部120は、保守対象設備や当該保守対象設備の類似設備における部品の保守履歴(交換履歴および補修履歴)を、当該部品を具備する設備の運転履歴または運転モードと共に、交換・補修実績記憶部111から読み出す(ステップS103)。
そして、制御部120は、保守対象となる部品(すなわち、判定対象部品)の各々に対する処理を行うループL11を開始する(ステップS111)。
ループL11の処理において、制御部120は、まず、ループL11で処理対象となっている部品について、当該部品の推奨交換時期を取得する(ステップS112)。
図7は、制御部120が部品の推奨交換時期を取得する処理の手順を示すフローチャートである。制御部120は、図6のステップS112において、図7の処理を行う。
図7の処理において、まず、時間−交換率・補修率関係取得部122は、図6のステップS103で得られた部品の保守履歴を用いて、上述したように、設備の累積運転時間と部品の交換率との関係を取得する(ステップS201)。
次に、累積運転時間閾値取得部131は、ステップS201で得られた設備の累積運転時間と部品の交換率との関係に基づいて、交換判定用の累積運転時間閾値を取得する(ステップS202)。具体的には、上述したように、累積運転時間閾値取得部131は、ステップS201で得られた設備の累積運転時間と部品の交換率との関係において所定の交換率以上となる累積運転時間を、交換判定用の累積運転時間閾値とする。
また、回数−交換率・補修率関係取得部124は、図6のステップS103で得られた部品の保守履歴を用いて、上述したように、設備の累積起動回数と部品の交換率との関係を取得する(ステップS203)。
そして、累積起動回数閾値取得部132は、ステップS203で得られた設備の累積起動回数と部品の交換率との関係に基づいて、交換判定用の累積起動回数閾値を取得する(ステップS204)。具体的には、上述したように、累積起動回数閾値取得部132は、ステップS203で得られた設備の累積起動回数と部品の交換率との関係において所定の交換率以上となる累積起動回数を、交換判定用の累積起動回数閾値とする。
次に、閾値判定部133は、判定定検を次回定検に設定する(ステップS205)。図7の処理における判定定検は、部品の交換を推奨するか否かの判定対象時期となる定検を示す。
そして、累積運転時間取得部121は、推奨交換時期の判定対象となっている部品について、当該部品の使用開始から判定定検時までの期間における保守対象設備の累積運転時間を取得する(ステップS211)。具体的には、累積運転時間取得部121は、図6のステップS103で得られた情報から、推奨交換時期の判定対象となっている部品の交換履歴(使用開始時を示す情報)と、保守対象プラントの運転履歴または運転モードを抽出する。そして、累積運転時間取得部121は、上述したように、累積運転時間を取得する。
なお、図7において推奨交換時期の判定対象となっている部品は、図6のループL11において処理対象となっている部品である。
次に、閾値判定部133は、ステップS211で得られた累積運転時間が、ステップS202で得られた交換判定用の累積運転時間閾値以上か否かを判定する(ステップS212)。
累積運転時間が交換判定用の累積運転時間閾値以上であると判定した場合(ステップS212:YES)、閾値判定部133は、推奨交換時期を判定定検の示す定検時とする(ステップS251)。
その後、図7の処理を終了して図6の処理へ戻る。
一方、ステップS212において、累積運転時間が交換判定用の累積運転時間閾値未満であると判定した場合(ステップS212:NO)、累積起動回数取得部123は、推奨交換時期の判定対象となっている部品について、当該部品の使用開始から判定定検時までの期間における保守対象設備の累積起動回数を取得する(ステップS221)。具体的には、累積起動回数取得部123は、図6のステップS103で得られた情報から、推奨交換時期の判定対象となっている部品の交換履歴(使用開始時を示す情報)と、保守対象プラントの運転履歴または運転モードを抽出する。そして、累積起動回数取得部123は、上述したように、累積起動回数を取得する。
次に、閾値判定部133は、ステップS221で得られた累積起動回数が、ステップS204で得られた交換判定用の累積起動回数閾値以上か否かを判定する(ステップS222)。累積起動回数が交換判定用の累積起動回数閾値以上であると判定した場合(ステップS222:YES)、ステップS251へ進む。
一方、ステップS222において、累積起動回数が交換判定用の累積起動回数閾値未満であると判定した場合(ステップS222:NO)、閾値判定部133は、残りの定検(今回の図7の処理において、未だ判定定検に設定していない定検)の有無を判定する(ステップS231)。
残りの定検有りと判定した場合(ステップS231:YES)、閾値判定部133は、判定定検を、当該判定定検の次の定検に変更する(ステップS241)。
その後、ステップS211へ戻る。
一方、ステップS231において、残りの定検無しと判定した場合(ステップS231:NO)、閾値判定部133は、推奨交換時期未設定とする(ステップS261)。この推奨交換時期未設定は、予定されている定検の範囲では部品交換の必要が無いと判定した(但し、最後の定検は判定対象外)ことを示す。
ステップS261の後、図7の処理を終了して図6の処理へ戻る。
図6に戻って、ステップS112の後、制御部120は、ループL11で処理対象となっている部品について、当該部品の予測補修時期を取得する(ステップS113)。
図8は、制御部120が部品の予測補修時期を取得する処理の手順を示すフローチャートである。制御部120は、図6のステップS113において、図8の処理を行う。
図8の処理において、まず、時間−交換率・補修率関係取得部122は、図6のステップS103で得られた部品の保守履歴を用いて、上述したように、設備の累積運転時間と部品の補修率との関係を取得する(ステップS301)。
次に、累積運転時間閾値取得部131は、ステップS301で得られた設備の累積運転時間と部品の補修率との関係に基づいて、補修判定用の累積運転時間閾値を取得する(ステップS302)。具体的には、上述したように、累積運転時間閾値取得部131は、ステップS301で得られた設備の累積運転時間と部品の補修率との関係において所定の補修率以上となる累積運転時間を、補修判定用の累積運転時間閾値とする。
また、回数−交換率・補修率関係取得部124は、図6のステップS103で得られた部品の保守履歴を用いて、上述したように、設備の累積起動回数と部品の補修率との関係を取得する(ステップS303)。
そして、累積起動回数閾値取得部132は、ステップS303で得られた設備の累積起動回数と部品の補修率との関係に基づいて、補修判定用の累積起動回数閾値を取得する(ステップS304)。具体的には、上述したように、累積起動回数閾値取得部132は、ステップS203で得られた設備の累積起動回数と部品の補修率との関係において所定の補修率以上となる累積起動回数を、補修判定用の累積起動回数閾値とする。
次に、閾値判定部133は、判定定検を次回定検に設定する(ステップS305)。図8の処理における判定定検は、部品の保守が必要か否かの判定対象時期となる定検を示す。
そして、累積運転時間取得部121は、予測補修時期の判定対象となっている部品について、当該部品の交換実績のうち最新の交換時(未だ交換が行われていない場合は使用開始時)から判定定検時までの期間における保守対象設備の累積運転時間を取得する(ステップS311)。
なお、図8において予測補修時期の判定対象となっている部品は、図6のループL11において処理対象となっている部品である。
次に、閾値判定部133は、ステップS311で得られた累積運転時間が、ステップS302で得られた補修判定用の累積運転時間閾値以上か否かを判定する(ステップS312)。累積運転時間が補修判定用の累積運転時間閾値以上であると判定した場合(ステップS312:YES)、閾値判定部133は、予測補修時期を判定定検の示す定検時とする(ステップS351)。
その後、図8の処理を終了して図6の処理へ戻る。
一方、ステップS312において、累積運転時間が補修判定用の累積運転時間閾値未満であると判定した場合(ステップS312:NO)、累積起動回数取得部123は、予測補修時期の判定対象となっている部品について、当該部品の交換実績のうち最新の交換時(未だ交換が行われていない場合は使用開始時)から判定定検時までの期間における保守対象設備の累積起動回数を取得する(ステップS321)。
次に、閾値判定部133は、ステップS321で得られた累積起動回数が、ステップS304で得られた補修判定用の累積起動回数閾値以上か否かを判定する(ステップS322)。累積起動回数が補修判定用の累積起動回数閾値以上であると判定した場合(ステップS322:YES)、ステップS351へ進む。
一方、ステップS322において、累積起動回数が補修判定用の累積起動回数閾値未満であると判定した場合(ステップS322:NO)、閾値判定部133は、残りの定検(今回の図8の処理において、未だ判定定検に設定していない定検)の有無を判定する(ステップS331)。
残りの定検有りと判定した場合(ステップS331:YES)、閾値判定部133は、判定定検を、当該判定定検の次の定検に変更する(ステップS341)。
その後、ステップS311へ戻る。
一方、ステップS331において、残りの定検無しと判定した場合(ステップS331:NO)、閾値判定部133は、予測補修時期未設定とする(ステップS361)。この予測補修時期未設定は、予定されている定検の範囲では部品の補修の必要が無いと判定した(但し、最後の定検は判定対象外)ことを示す。
ステップS361の後、図8の処理を終了して図6の処理へ戻る。
図6に戻って、ステップS113の後、制御部120は、保守対象となっている全ての部品についてループL11の処理を行ったか否かを判定し、判定結果に応じて遷移する(ステップS114)。未だループL11の処理を行っていない部品があると判定した場合、ステップS111へ戻り、残りの部品に対するループL11の処理を行う。一方、全ての部品についてループL11の処理を行ったと判定した場合は、ループL11を終了する。
ループL11の後、制御部120は、得られた推奨交換時期および予測補修時期に基づいて定検計画表を生成し、表示部102に表示させる(ステップS121)。
その後、図6の処理を終了する。
以上のように、累積運転時間取得部121は、予定されている保守作業時における、判定対象部品の保守作業実施時からの保守対象設備の累積運転時間を取得する。また、累積運転時間閾値取得部131は、設備の累積運転時間と部品の保守作業実施率との関係から、当該部品の保守作業実施率が所定の保守作業実施率以上となる累積運転時間閾値を求める。
そして、閾値判定部133は、判定対象部品の保守作業実施時からの保守対象設備の累積運転時間と、累積運転時間閾値とを比較する。判定対象部品の保守作業実施時からの保守対象設備の累積運転時間が累積運転時間閾値より大きいと判定すると、閾値判定部133は、当該保守作業時よりも早く判定対象部品の保守作業を行うことを提案する。より具体的には、部品交換に関しては、閾値判定部133は、当該保守作業時よりも早く判定対象部品の交換を行うことを推奨する。また、補修に関しては、閾値判定部133は、当該保守作業時よりも早く判定対象部品の補修を行う必要があると予測する。
このように、閾値判定部133が保守作業時を基準として保守作業タイミング時期の判定を行うことで、交換・補修時期判定装置100は、保守計画の策定を支援することができる。特に、定検など実施予定時期の定まっている保守作業の計画策定者は、保守対象となる部品の交換や補修を当該定検時に行ったのでよいか、当該定検時以前に行うのがよいかの判断材料を得られ、保守計画の策定や、計画の妥当性確認に役立てることができる。
補修についても、閾値判定部133が、予測補修時期の判定を行うことで、交換・補修時期判定装置100は、保守計画の策定を支援することができる。特に、定検など実施予定時期の定まっている保守作業の計画策定者は、保守対象となる部品を当該定検時に補修したのでよいか、当該定検時以前に補修したのがよいかの判断材料を得られ、保守計画の策定や、計画の妥当性確認に役立てることができる。
また、累積運転時間取得部121は、複数の判定対象部品の各々について、予定されている複数の保守作業時の各々における、当該判定対象部品の保守作業実施時からの保守対象設備の累積運転時間を取得する。そして、交換・補修時期判定部130は、複数の保守作業の各々について、当該保守作業時に交換を推奨する判定対象部品や、当該保守作業時に補修が必要な判定対象部品を判定する。
これにより、交換・補修時期判定装置100は、次回の保守作業時のみならず、先の保守作業時についても、交換を推奨する部品を提示できる。従って、保守計画の策定者は、交換・補修時期判定装置100の提示する情報を参照して、次回の保守作業のみならず、より長期的な保守計画を策定することができる。
長期的な保守計画を策定することで、交換部品の手配者は、時間的余裕を持って手配を行うことができる。また、保守作業員の管理者は、時間的余裕を持って人員を確保することができる。また、保守対象設備の運営者(例えば、保守対象設備の所有者)は、より長期的に運用計画を立てることができる。
補修についても、累積運転時間取得部121が、複数の保守作業の各々について、補修が必要な部品を予測することで、保守計画の策定者は、交換・補修時期判定装置100の提示する情報を参照して、次回の保守作業のみならず、より長期的な保守計画を策定することができる。
長期的な保守計画を策定することで、保守作業員は、時間的余裕を持って補修用品の手配を行うことができる。また、保守作業員の管理者は、時間的余裕を持って人員を確保することができる。
また、保守対象設備の運営者は、より正確な保守計画に基づいて、より精度の高い運用計画を立てることができる。例えば、保守対象設備の運営者は、次定検での交換推奨部品や、長期的な部品交換時期を把握することができ、予算確保や交換必要時期の事前すり合わせを、より容易に行える。
また、交換・補修時期判定部130は、判定対象部品の保守作業実施時からの保守対象設備の累積運転時間、設備の累積運転時間と部品の保守作業実施率との関係、判定対象部品の保守作業実施時からの保守対象設備の累積起動回数、および、設備の累積起動回数と部品の保守作業実施率との関係に基づいて、判定対象部品の保守作業タイミングの判定を行う。
このように、保守対象設備の累積運転時間に加えて累積起動回数に基づいて保守作業タイミングの判定を行うことで、交換・補修時期判定部130は、より高精度に保守作業タイミングの判定を行い得る。
例えば、起動・停止を頻繁に行うプラントと、連続的に運転しているプラントとでは、運転時間が同一であっても、起動・停止を頻繁に行うプラントのほうが部品の損傷が激しいことが考えられる。
そこで、交換・補修時期判定部130は、累積起動回数にも基づいて保守作業タイミングの判定を行うことで、より高精度に保守作業タイミングの判定を行い得る。
<第3の実施形態>
図9は、本発明の第3の実施形態における交換・補修時期判定装置の機能構成を示す概略ブロック図である。同図において、交換・補修時期判定装置200は、操作入力部101と、表示部102と、記憶部210と、制御部220とを具備する。記憶部210は、交換・補修実績記憶部111と、早急交換指定部品型式記憶部212とを具備する。制御部220は、累積運転時間取得部121と、時間−交換率・補修率関係取得部122と、累積起動回数取得部123と、回数−交換率・補修率関係取得部124と、早急交換指定部品型式取得部225と、交換・補修時期判定部230とを具備する。交換・補修時期判定部230は、累積運転時間閾値取得部131と、累積起動回数閾値取得部132と、閾値判定部133と、早急交換指定部品処理部234とを具備する。
図9において、図3の各部に対応して同様の機能を有する部分には、同一の符号(101〜102、111、121〜124、131〜133)を付して説明を省略する。
交換・補修時期判定装置200は、交換・補修時期判定装置100(図3)と同様の処理を行う。加えて、交換・補修時期判定装置200は、早急に交換すべき部品がある場合に、部品交換の水平展開を支援する。
早急交換指定部品型式記憶部212は、早急交換指定部品の型式を記憶する。ここでいう早急交換指定部品は、早急に交換する部品として指定された部品である。早急交換指定部品型式記憶部212が記憶する早急交換指定部品の型式情報は、各設備に共通の情報として用いられる。
なお、早急交換指定部品型式記憶部212が、交換・補修時期判定装置200とは別の装置として構成されていてもよい。
早急交換指定部品型式取得部225は、早急交換指定部品の型式を取得する。具体的には、早急交換指定部品型式取得部225は、早急交換指定部品型式記憶部212が記憶している早急交換指定部品の型式を読み出す。
早急交換指定部品処理部234は、判定対象部品の型式と、早急交換指定部品の型式とを比較して、判定対象部品が、前記早急交換指定部品に該当するか否かを判定する。早急交換指定部品処理部234は、早急交換要否判定部の一例に該当する。
また、早急交換指定部品処理部234は、判定対象部品が早急交換指定部品に該当すると判定すると、当該判定対象部品について制御部220が推奨交換時期を求める処理を抑制し、当該部品を早急に交換することを推奨する。
以上のように、早急交換指定部品処理部234は、判定対象部品の型式と、早急交換指定部品の型式とを比較して、判定対象部品が、早急交換指定部品に該当するか否かを判定する。そして、交換・補修時期判定部230(早急交換指定部品型式記憶部212)は、早急交換指定部品に該当すると判定された判定対象部品について、早急に交換することを推奨する。
これにより、交換・補修時期判定装置200は、早急に交換すべき部品がある場合に、当該部品を早急に交換するよう、ユーザ(例えば、保守計画の策定者)に促すことができる。
例えば、あるプラントの保守作業にてある部品に構造的な不具合が見つかった場合、作業員は、当該部品を早急交換指定部品として交換・補修時期判定装置200に登録することで、早急交換指定部品型式記憶部212に型式を記憶させておく。
すると、他のプラントにおける保守計画の策定者が交換・補修時期判定装置200を使用した際、交換・補修時期判定装置200は、早急交換指定部品に該当する部品を早急に交換することを、保守計画の策定者に対して推奨する。
これにより、保守計画の策定者は、他のプラントで実施した対策の中で水平展開が必要な項目を定検メニューに追加した、より精度の高い定検メニューを依頼者に提示することが可能となる。当該定検メニューに従って保守作業を行うことで定検時に水平展開を実施可能となり、保守対象設備の稼働率低下を抑制できる。
<第4の実施形態>
図10は、本発明の第4の実施形態における交換・補修時期判定装置の機能構成を示す概略ブロック図である。同図において、交換・補修時期判定装置300は、操作入力部101と、表示部102と、記憶部310と、制御部320とを具備する。記憶部310は、交換・補修実績記憶部111と、未交換部品記憶部313とを具備する。制御部320は、累積運転時間取得部121と、時間−交換率・補修率関係取得部122と、累積起動回数取得部123と、回数−交換率・補修率関係取得部124と、未交換部品検出部326と、交換・補修時期判定部330とを具備する。交換・補修時期判定部330は、累積運転時間閾値取得部131と、累積起動回数閾値取得部132と、閾値判定部133と、未交換部品処理部335とを具備する。
図10において、図3の各部に対応して同様の機能を有する部分には、同一の符号(101〜102、111、121〜124、131〜133)を付して説明を省略する。
未交換部品記憶部313は、未交換部品を示す情報を記憶する。ここでいう未交換部品は、判定対象部品のうち交換を推奨したが交換されていない部品である。
例えば、定検の請負者が、定検時の交換を推奨したが当該定検時には交換されなかった部品について、表示部102が表示する定検計画表にてチェックするなどして未交換部品として交換・補修時期判定装置300に登録しておく。
未交換部品検出部326は、未交換部品を検出する。具体的には、未交換部品検出部326は、未交換部品記憶部313の記憶している未交換部品を示す情報を読み出すことで、当該未交換部品を検出する。
交換・補修時期判定部330は、交換・補修時期判定部130(図3)と同様、予定されている保守作業について当該保守作業時に前記判定対象部品の交換を推奨するか否かの判定を行う。但し、交換・補修時期判定部330(未交換部品処理部335)は、未交換部品については、制御部320が当該部品の推奨交換時期を求める処理を抑制し、当該部品を早急に交換することを推奨する。
以上のように、未交換部品検出部326は、未交換部品を検出する。そして、交換・補修時期判定部330は、予定されている保守作業について当該保守作業時に前記判定対象部品の交換を推奨するか否かの判定を行い、未交換部品については当該保守作業時に交換することを推奨する。
これにより、交換・補修時期判定部330は、未交換部品については交換を推奨するか否かの判定を行う必要がない。従って、交換・補修時期判定部330の処理量を低減させることができる。
<第5の実施形態>
図11は、本発明の第5の実施形態における交換・補修時期判定システムの機能構成を示す概略ブロック図である。同図において、交換・補修時期判定システム1は、交換・補修時期判定装置400と、端末装置500とを具備する。交換・補修時期判定装置400は、操作入力部101と、表示部102と、記憶部110と、通信部403と、制御部420とを具備する。記憶部110は、交換・補修実績記憶部111を具備する。制御部420は、累積運転時間取得部121と、時間−交換率・補修率関係取得部122と、累積起動回数取得部123と、回数−交換率・補修率関係取得部124と、交換・補修時期判定部130とを具備する。交換・補修時期判定部130は、累積運転時間閾値取得部131と、累積起動回数閾値取得部132と、閾値判定部133とを具備する。端末装置500は、操作入力部501と、表示部502と、通信部503と、制御部520とを具備する。
図11において、図3の各部に対応して同様の機能を有する部分には、同一の符号(101〜102、110〜111、121〜124、130〜133)を付して説明を省略する。
交換・補修時期判定システム1は、推奨交換時期や予測補修時期の判定を行い、判定結果を端末装置500に表示する。交換・補修時期判定システム1は、保守作業タイミング判定システムの一例に該当する。
交換・補修時期判定装置400は、交換・補修時期判定装置100(図3)と同様の処理を行う。但し、交換・補修時期判定装置400は、端末装置500と通信を行う点で交換・補修時期判定装置100と異なる。交換・補修時期判定装置400は、判定対象部品の推奨交換時期や予測補修時期の判定結果を端末装置500へ送信する。
交換・補修時期判定装置400において、通信部403は、端末装置500と通信を行い、各種データを送受信する。特に、通信部403は、端末装置500が送信する、推奨交換時期や予測補修時期の判定開始指示を受信する。また、通信部403は、判定対象部品の推奨交換時期や予測補修時期の判定結果を端末装置500へ送信する。通信部403は、送信部の一例に該当する。
制御部420は、制御部120(図3)と同様の処理を行う、加えて、制御部420は、通信部403が行う通信を制御する。
端末装置500は、交換・補修時期判定装置400のユーザインタフェースとして機能する。端末装置500は、例えばコンピュータにて構成される。
操作入力部501は、例えばキーボードやマウスなどの入力デバイスを有し、ユーザ操作を受け付ける。特に、操作入力部501は、交換時期や補修時期の判定を要求するユーザ操作を受ける。
通信部503は、ユーザ操作に従って、交換時期や補修時期の判定要求を交換・補修時期判定装置400へ送信する。また、通信部503は、交換・補修時期判定装置400の判定結果を受信する。通信部503は、受信部の一例に該当する。
表示部502は、例えば液晶パネルまたは有機ELパネルなどの表示画面を有し、動画像や静止画像やテキスト(文字)など各種画像を表示する。特に、表示部502は、交換・補修時期判定装置400の判定結果を表示する。
制御部520は、端末装置500の各部を制御して各種機能を実行する。制御部520は、例えば端末装置500の具備するCPUが、端末装置500の具備する記憶デバイスからプログラムを読み出して実行することで実現される。
以上のように、交換・補修時期判定装置400は、推奨交換時期・予測補修時期の判定を行い、判定結果を端末装置500へ送信する。そして、端末装置500は、推奨交換時期・予測補修時期の判定結果を表示する。
端末装置500を、補修対象設備の現地に設置することで、保守対象設備の運営者は、推奨交換時期・予測補修時期を直接把握することができる。これにより、交換・補修時期判定システム1は、保守対象設備の運営者の利便性を高めることができる。例えば、保守対象設備の運営者は、推奨交換時期の判定結果を随時参照して交換が必要となる部品を把握し、運営計画に反映させることができ、より精度の高い運営計画を立てることができる。
また、交換・補修時期判定装置400は、複数の保守作業の各々について、当該保守作業時に交換を推奨する判定対象部品を判定する。
これにより、保守対象設備の運営者は、より長期的に推奨交換時期を直接把握することができる。この点において、交換・補修時期判定システム1は、保守対象設備の運営者の利便性をさらに高めることができる。
なお、保守作業タイミング判定装置10、交換・補修時期判定装置100や200や300や500、および、交換・補修時期判定システム1の全部または一部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
1 交換・補修時期判定システム
10 保守作業タイミング判定装置
11 累積運転時間取得部
12 時間−保守作業実施率関係取得部
13 保守作業タイミング判定部
14 出力部
100、200、300、400 交換・補修時期判定装置
101、501 操作入力部
102、502 表示部
110、210、310 記憶部
111 交換・補修実績記憶部
120、220、320、420、520 制御部
121 累積運転時間取得部
122 時間−交換率・補修率関係取得部
123 累積起動回数取得部
124 回数−交換率・補修率関係取得部
130、230、330 交換・補修時期判定部
131 累積運転時間閾値取得部
132 累積起動回数閾値取得部
133 閾値判定部
212 早急交換指定部品型式記憶部
225 早急交換指定部品型式取得部
234 早急交換指定部品処理部
313 未交換部品記憶部
326 未交換部品検出部
335 未交換部品処理部
403、503 通信部
500 端末装置

Claims (10)

  1. 保守対象設備における部品である判定対象部品について、当該判定対象部品の保守作業実施時からの前記保守対象設備の累積運転時間を取得する累積運転時間取得部と、
    前記判定対象部品と同一の部品の保守作業実績から得られる、設備の累積運転時間と当該部品の保守作業実施率との関係を取得する時間−保守作業実施率関係取得部と、
    前記判定対象部品の保守作業実施時からの前記保守対象設備の累積運転時間、および、前記設備の累積運転時間と前記部品の保守作業実施率との関係に基づいて、前記判定対象部品の保守作業タイミングの判定を行う保守作業タイミング判定部と、
    前記保守作業タイミングの判定結果を出力する出力部と、
    を具備することを特徴とする保守作業タイミング判定装置。
  2. 前記累積運転時間取得部は、予定されている保守作業時における、前記判定対象部品の保守作業実施時からの前記保守対象設備の累積運転時間を取得し、
    前記保守作業タイミング判定部は、
    前記設備の累積運転時間と前記部品の保守作業実施率との関係から、当該部品の保守作業実施率が所定の保守作業実施率以上となる累積運転時間閾値を求める累積運転時間閾値取得部と、
    前記判定対象部品の保守作業実施時からの前記保守対象設備の累積運転時間と、前記累積運転時間閾値とを比較し、前記判定対象部品の保守作業実施時からの前記保守対象設備の累積運転時間が前記累積運転時間閾値より大きいと判定すると、前記保守作業時よりも早く前記判定対象部品の保守作業を行うことが適切と判定する累積運転時間比較部と、
    を具備することを特徴とする請求項1に記載の保守作業タイミング判定装置。
  3. 前記累積運転時間取得部は、複数の前記判定対象部品の各々について、予定されている複数の保守作業時の各々における、当該判定対象部品の保守作業実施時からの前記保守対象設備の累積運転時間を取得し、
    前記保守作業タイミング判定部は、前記複数の保守作業の各々について、当該保守作業時に保守作業を行うことが適切である判定対象部品を判定する、ことを特徴とする請求項1または2に記載の保守作業タイミング判定装置。
  4. 早急に交換する部品として指定された部品である早急交換指定部品の型式を取得する早急交換指定部品型式取得部と、
    前記判定対象部品の型式と、前記早急交換指定部品の型式とを比較して、前記判定対象部品が、前記早急交換指定部品に該当するか否かを判定する早急交換要否判定部と、
    を具備し、
    前記保守作業タイミング判定部は、前記早急交換指定部品に該当すると判定された前記判定対象部品について、早急に交換することを推奨する、ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の保守作業タイミング判定装置。
  5. 前記判定対象部品のうち交換を推奨したが交換されていない部品である未交換部品を検出する未交換部品検出部を具備し、
    前記保守作業タイミング判定部は、予定されている保守作業時について当該保守作業時に前記判定対象部品の交換を推奨するか否かの判定を行い、前記未交換部品については当該保守作業時に交換することを推奨する、ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の保守作業タイミング判定装置。
  6. 前記判定対象部品の保守作業実施時からの前記保守対象設備の累積起動回数を取得する累積起動回数取得部と、
    前記判定対象部品と同一の部品の保守作業実績から得られる、設備の累積起動回数と当該部品の保守作業実施率との関係を取得する回数−保守作業実施率関係取得部と、
    を具備し、
    前記保守作業タイミング判定部は、前記判定対象部品の保守作業実施時からの前記保守対象設備の累積運転時間、前記設備の累積運転時間と前記部品の保守作業実施率との関係、前記判定対象部品の保守作業実施時からの前記保守対象設備の累積起動回数、および、前記設備の累積起動回数と前記部品の保守作業実施率との関係に基づいて、前記判定対象部品の保守作業タイミングの判定を行う、ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の保守作業タイミング判定装置。
  7. 保守作業タイミング判定装置と端末装置とを具備して、保守対象設備における部品である判定対象部品の保守作業タイミングを判定する保守作業タイミング判定システムであって、
    前記保守作業タイミング判定装置は、
    前記判定対象部品の保守作業実施時からの前記保守対象設備の累積運転時間を取得する累積運転時間取得部と、
    前記判定対象部品と同一の部品の保守作業実績から得られる、設備の累積運転時間と当該部品の保守作業実施率との関係を取得する時間−保守作業実施率関係取得部と、
    前記判定対象部品の保守作業実施時からの前記保守対象設備の累積運転時間、および、前記設備の累積運転時間と前記部品の保守作業実施率との関係に基づいて、前記判定対象部品の保守作業タイミングの判定を行う保守作業タイミング判定部と、
    前記判定対象部品の保守作業タイミングの判定結果を前記端末装置へ送信する送信部と、
    を具備し、
    前記端末装置は、
    前記保守作業タイミング判定装置の判定結果を受信する受信部と、
    前記保守作業タイミング判定装置の判定結果を表示する表示部と、
    を具備することを特徴とする保守作業タイミング判定システム。
  8. 前記累積運転時間取得部は、複数の前記判定対象部品の各々について、予定されている複数の保守作業時の各々における、当該判定対象部品の保守作業実施時からの前記保守対象設備の累積運転時間を取得し、
    前記保守作業タイミング判定部は、前記複数の保守作業時の各々について、当該保守作業時に保守作業を行うことが適切である判定対象部品を判定する、ことを特徴とする請求項7に記載の保守作業タイミング判定システム。
  9. 保守作業タイミング判定装置の保守作業タイミング判定方法であって、
    保守対象設備における部品である判定対象部品について、当該判定対象部品の保守作業実施時からの前記保守対象設備の累積運転時間を取得する累積運転時間取得ステップと、
    前記判定対象部品と同一の部品の保守作業実績から得られる、設備の累積運転時間と当該部品の保守作業実施率との関係を取得する時間−保守作業率関係取得ステップと、
    前記判定対象部品の保守作業実施時からの前記保守対象設備の累積運転時間、および、前記設備の累積運転時間と前記部品の保守作業実施率との関係に基づいて、前記判定対象部品の保守作業タイミングの判定を行う保守作業タイミング判定ステップと、
    前記保守作業タイミングの判定結果を出力する出力ステップと、
    を具備することを特徴とする保守作業タイミング判定方法。
  10. 保守作業タイミング判定装置としてのコンピュータに、
    保守対象設備における部品である判定対象部品について、当該判定対象部品の保守作業実施時からの前記保守対象設備の累積運転時間を取得する累積運転時間取得ステップと、
    前記判定対象部品と同一の部品の保守作業実績から得られる、設備の累積運転時間と当該部品の保守作業実施率との関係を取得する時間−保守作業実施率関係取得ステップと、
    前記判定対象部品の保守作業実施時からの前記保守対象設備の累積運転時間、および、前記設備の累積運転時間と前記部品の保守作業実施率との関係に基づいて、前記判定対象部品の保守作業タイミングの判定を行う保守作業タイミング判定ステップと、
    前記保守作業タイミングの判定結果を出力する出力ステップと、
    を実行させるためのプログラム。

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