JP2016194736A - プロジェクト実行計画立案支援方法、プロジェクト実行計画立案支援プログラム、および、プロジェクト実行計画立案支援システム - Google Patents
プロジェクト実行計画立案支援方法、プロジェクト実行計画立案支援プログラム、および、プロジェクト実行計画立案支援システム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】担当作業員のスキルの変化を考慮して、高信頼度のリアルタイム作業時間間見積もりのできる、プロジェクト実行計画立案支援方式を提供する。【解決手段】作業員スキルデータベースから、プロジェクトにおいて利用可能な作業員のスキルレベルの情報を取得し、作業時間関数データベースから、プロジェクトを構成するワークフローの各ワークに対して担当作業員のスキルレベルに応じた標準推定作業時間の情報を取得し、実作業履歴データベースからプロジェクトにおいて既に実施された各ワークの担当作業員および作業時間を含む実作業履歴の情報を逐次的に取得する。各ワークの作業推定時間と実作業履歴の情報に基づき、担当作業員の現在のスキルレベルを逐次的に算出し、現在のスキルレベルの情報を更新し、各ワークに割り当てられた担当作業員の更新されたスキルレベルの情報に基づいて、各ワークの推定作業時間を逐次的に算出する。【選択図】図1
Description
本発明は、各種のリソースを使用して保守作業などを行うプロジェクト実行計画の作成を支援する、プロジェクト実行計画の立案支援方法、および、実行計画の立案支援システムに関する。
エンジニアリング業務や保守作業などのプロジェクトを支援するために、全体の業務すなわちワークフローを個別の業務単位であるワークに展開し、各ワーク単位に標準作業時間(ST:Standard Time)を設定し、各ワーク単位に必要なリソースを割り付けて、ワーク単位の工数を決め、プロジェクト計画を立てることが知られている。
特許文献1には、ワークフローの各ワークに対して割り当てられている標準作業時間に対して、計算されたワーク難易度補正値およびスキルレベル補正値をそれぞれ乗算する計算により、標準作業時間を補正した見積もり作業時間(推定作業時間)を計算するプロジェクト実行計画方法の発明が開示されている。この発明において、推定作業時間は、標準値からワーク難易度とリソースのスキルレベルに基づき補正される。ワーク難易度は、複数の属性(関連部品数,スペック数,詳細手順数,リピート開発回数,製品審査レベル等)を引数とする難易度決定関数の値から闘値で数段階に分けられる。また、スキルレベルは、各スキル(機器情報入力,モデリング,サポート設計等)に対してそれぞれ複数の属性(関連資格数,担当プロジェクト数等)を引数とするレベル決定関数の値から闘値で数段階に分けられる。
非特許文献1には、色々な産業分野のシフト作業で起きる仕事に関連する従業員の疲労時間のリスクを評価する、特に、シフト作業が潜在的な問題を提起する業種に適した、科学的にサポートされたモデリング・ソリューションのファミリーが開示されている。
航空機や自動車、鉄道機材の保守作業などのプロジェクトにおいて、計画された作業時間と実際の作業時間は、作業員のスキルレベルによって大きく異なることが多い。これは、作業員のスキルレベルが、ワークをこなすごとに大きく変化することが1つの大きな要因である。さらに、経験数に対する作業員のスキルレベルの向上速度は、作業員個別の資質に応じて大きく異なる。特許文献1等の従来技術では、作業員の所有資格および経験数情報が作業時間見積もりに反映される一方で、このような作業員の個別の資質に応じて動的に変化する作業員のスキル情報の適切な入力および管理についての配慮はなされていない。
しかしながら、作業員個別の資質を反映したスキル情報を動的に更新しなければ、現在の正しいスキル情報に基づく高信頼の作業時間予測、およびこれに基づく高信頼の保守作業実行計画立案が困難である。なお、オペレータが、作業時間の経過に応じたパラメータ設定値の変更を行うことも考えられるが、適切な数値設定が容易ではない。
また、作業員の安全と健康管理のため、非特許文献1に記載のように、長時間連続での勤務を避け、適切な休憩時間を設定する必要があることが知られている。より具体的には、このような疲労度を表す指標を一定の闘値以下に保つのが望ましい。しかしながら、航空機や自動車、鉄道機材の保守作業・運用作業などのプロジェクトにおいては、事前計画からのずれやトラブル発生に伴って実際の勤務時間や移動距離が動的に変化するため、ある基準で計算された疲労度が特定の闘値を超えないように事前に計画することは困難である。換言すると、非特許文献1には、従業員の疲労時間のリスクを評価した結果を、上記のように動的に変化する環境にどのように反映させるかの具体的な手法の開示はない。
本発明の解決課題の1つは、プロジェクト実行計画の立案を支援するために、担当作業員のスキルの変化をリアルタイムで実行計画立案に反映させ、高信頼度の作業時間間見積もりができる、プロジェクト実行計画立案支援方式を提供することにある。
本発明の他の解決課題は、担当作業員の疲労度をリアルタイムで実行計画立案に反映させ、高信頼度の作業時間の見積もりができる、プロジェクト実行計画立案支援方式を提供することにある。
本発明の代表的な構成の一例を示すと次のとおりである。プロジェクト実行計画立案支援方法は、プロジェクト実行計画立案支援システムにより、一つもしくは複数のワークフローから構成されるプロジェクトが実施される間、前記プロジェクトを構成する前記ワークフローの各ワークに関する情報を算出することにより、プロジェクト実行計画立案を支援するプロジェクト実行計画立案支援方法であって、前記プロジェクト実行計画立案支援システムは、作業員スキル更新部と、作業時間推定部とを備えており、前記プロジェクト実行計画立案支援システムは、作業員スキルデータベースと、作業時間関数データベースと、実作業履歴データベースの各々にアクセス可能であり、前記プロジェクトが実施される間、前記作業員スキルデータベースから、前記プロジェクトにおいて利用可能な作業員のスキルレベルの情報を取得し、前記作業時間関数データベースから、前記プロジェクトを構成する前記ワークフローの前記各ワークに対して担当作業員のスキルレベルに応じた標準推定作業時間の情報を取得し、前記実作業履歴データベースから、前記プロジェクトにおいて既に実施された前記各ワークの担当作業員および作業時間を含む実作業履歴の情報を逐次的に取得し、前記各ワークの作業推定時間と前記実作業履歴の情報に基づき、前記担当作業員の現在のスキルレベルを逐次的に演算し、該演算結果に基づき前記担当作業員の前記スキルレベルの情報を更新し、前記各ワークに割り当てられた前記担当作業員の前記更新されたスキルレベルの情報に基づいて、前記各ワークの推定作業時間を逐次的に算出する。
本発明によれば、プロジェクト実行計画立案支援システムが、作業実績情報から動的に作業員個別の資質を反映した作業員スキルを更新する。この更新情報を利用することにより、プロジェクト計画立案システムは、常に現在の正しい作業員スキル情報に基づく高信頼の作業時間予測およびこれに基づく高信頼の保守作業実行計画立案を行うことができる。
また、プロジェクト実行計画立案支援システムが、動的に変化するプロジェクトに対して、近い未来のワークの推定作業時間および必要休憩時間を逐次的に計算して予測する。これらの情報を利用することにより、プロジェクト計画立案システムは、作業員の適切な健康管理を行うことができる。
以下、本発明に係るプロジェクト実行計画立案支援システムの実施形態について、図面を参照しながら説明する。
本発明の実施例1に係るプロジェクト作業実行計画立案支援システム、及びこれに関連する機器の構成例を、図1−図8を参照しながら説明する。
まず、図1において、100はプロジェクト実行計画立案支援システムであり、作業員スキル更新部101、作業時間推定部102、及び、入出力インタフェース103を備えている。プロジェクト実行計画立案支援システム100は、ネットワーク120を経由して、作業員スキルデータベース201、作業時間関数データベース202、実作業履歴データベース203、及びプロジェクト計画立案システム220に接続可能に構成されている。なお、作業員スキルデータベース201、作業時間関数データベース202、実作業履歴データベース203は、プロジェクト実行計画立案支援システムの内部に設けても良い。また、プロジェクト実行計画立案支援システム100は、他の情報処理システム、例えばプロジェクト計画立案システム220に組み込まれてそれらの一部として機能するように構成しても良い。
まず、図1において、100はプロジェクト実行計画立案支援システムであり、作業員スキル更新部101、作業時間推定部102、及び、入出力インタフェース103を備えている。プロジェクト実行計画立案支援システム100は、ネットワーク120を経由して、作業員スキルデータベース201、作業時間関数データベース202、実作業履歴データベース203、及びプロジェクト計画立案システム220に接続可能に構成されている。なお、作業員スキルデータベース201、作業時間関数データベース202、実作業履歴データベース203は、プロジェクト実行計画立案支援システムの内部に設けても良い。また、プロジェクト実行計画立案支援システム100は、他の情報処理システム、例えばプロジェクト計画立案システム220に組み込まれてそれらの一部として機能するように構成しても良い。
エンジニアリング業務や航空機や自動車、鉄道機材の保守作業等のプロジェクトは、一つもしくは複数のワークフローにより構成される。作業員スキルデータベース201には、プロジェクトにおいて利用可能なリソースのスキルレベルを蓄積する。作業時間関数データベース202には、プロジェクトを構成するワークフローの各ワークに対して担当作業員のスキルレベルに応じた標準推定作業時間を関数情報として蓄積する。実作業履歴データベース203には、プロジェクトにおいて既に実施された各ワークの担当作業員および作業時間情報を蓄積する。例えば、作業機器端末270の使用者(担当作業員)とその起動・停止の時刻などの動作状態に関するデータが、実作業履歴データとして、送信され、実作業履歴データベース203にリアルタイムで蓄積・更新される。
プロジェクト計画立案システム220からプロジェクト実行計画立案支援システム100へのプロジェクト関係の入力データ231として、プロジェクト作業計画241及びプロジェクト作業員割り当て計画242のデータが、逐次、送信される。これらのデータは、プロジェクトのワークフローの各ワークに関して、作業場所、機材、作業員を関連付けたデータである。
作業時間推定部102は、プロジェクトの各ワークに割り当てられた担当作業員のスキルレベルを含む情報に基づいて、各ワークの作業時間を推定する機能を有する。
作業員スキル更新部101は、標準推定作業時間と実作業時間を含む情報に基づき、担当作業員の個別の資質を反映した作業員スキル情報を動的に更新する機能を有する。
プロジェクト実行計画立案支援システム100からプロジェクト計画立案システム220へ、逐次、プロジェクト関係の出力データ232が送信される。この出力データ232には、ワークフローの未実施の各ワークに関して、作業時間推定部102で得られた未実施ワーク推定作業時間データ251、及び、作業員スキル更新部で得られた現在の作業員スキルデータ252が含まれる。
このように、プロジェクト実行計画立案支援システム100は、一つもしくは複数のワークフローから構成されるプロジェクトが実施される間、プロジェクトにおいて利用可能な作業員のスキルレベルを表す情報を逐次的に更新しながら管理し、プロジェクトを構成するワークフローの各ワークの推定作業時間を、ワークを実施する作業員のスキルレベルに基づいて逐次的に計算し、出力データとしてプロジェクト計画立案システム220に送信し、プロジェクト計画立案システム220におけるプロジェクト実行計画の立案や計画の見直し・修正を支援する。
プロジェクト実行計画立案支援システム100やプロジェクト計画立案システム220は、コンピュータで構成される。例えば、図2に示すように、プロジェクト実行計画立案支援システム100は、入力部105、ディスプレイ等の出力・表示部106、周辺機器インタフェース107、中央演算処理装置(以下、CPU)111、主記憶装置(メモリ)112、メディア入出力部113、通信制御部114、及び、これらを接続するバス110を備えている。プロジェクト実行計画立案支援システム100には、ネットワーク120を介して補助記憶部130が接続されている。なお、補助記憶部130は、図1の各種データベースを含むものであり、プロジェクト実行計画立案支援システム100の内部に設けられていても良い。
各種のプログラムが補助記憶装置130に予め記憶され、その後、メモリ112に読み込まれ、CPU111により実行される。このCPU111による各種プログラムの実行により、作業員スキル更新部101や作業時間推定部102の各種機能をコンピュータに実行させる。各種プログラムの実行結果は、メモリ112に確保された記憶領域や補助記憶部130に記憶される。
なお、プロジェクト実行計画立案支援システム100及び関係するデータベースは、他の情報処理システム、例えばプロジェクト計画立案システム220に組み込まれてそれらの一部として機能するように構成しても良い。
次に、図3で、プロジェクト実行計画立案支援システム100によるプロジェクト作業実行計画立案支援方法の流れを説明する。
まず、プロジェクト実行計画立案支援システム100は、プロジェクト計画立案システム220から、プロジェクト関係の入力データ231(プロジェクト作業計画241、プロジェクト作業員割り当て計画242)を取得する(S301)。
まず、プロジェクト実行計画立案支援システム100は、プロジェクト計画立案システム220から、プロジェクト関係の入力データ231(プロジェクト作業計画241、プロジェクト作業員割り当て計画242)を取得する(S301)。
図4の(a)に、プロジェクト作業計画241のデータの一例を示す。この例では、作業場所(作業場所ID)X,Y,W,Z,−毎に、どのような機材を使用してどのようなワークを実行したか、及び、実行する予定であるかが、時間軸と共に表示されている。
図4の(b)に、プロジェクト作業員割り当て計画242のデータの一例を示す。この例では、作業員(作業員ID)A,B,C,D,−毎に、どこでどのようなワークを実行したか、及び、実行する予定であるかが、時間軸と共に表示されている。
次に、実作業履歴データベース203からワーク毎の実作業履歴データを取得する(S302)。実作業履歴データベース203の情報は、図4の(a)のプロジェクト作業計画241や,(b)のプロジェクト作業員割り当て計画242における現在時刻よりも過去の時点で、各作業員がワークどのような機材(リソース)を使用してどのようなワークを行ったか、例えば、ある機材が何時起動され、何時停止されたかの実作業履歴を示すものである。
さらに、作業関数データベース302からワークごとの作業時間関数のデータを取得する(S303)。作業関数データベースは、プロジェクトを構成する各ワークに対し、担当作業員のスキルレベル(1種類または複数種類)を引数として、スキルレベルに応じた作業時間を関数値として返す関数を標準作業時間として格納する。
図5に、作業時間関数データベース202の一例を示す。このデータベースの例は、1点推定方式を示すものであり、ワークID毎に、主要スキル(s)、作業時間関数(Fx,Fy,―)の情報が保持されている。
作業時間関数データベース202の典型的な例としては、スキルが上がるほど作業時間が短くなる単調減少関数モデルを採用する。または、スキルレベルに応じた推定作業時間を一点決めの関数でなく、スキルレベルにより定まる確率分布(正規分布など)でモデル化する
図6に、作業員スキルデータベース201の一例を示す。作業員ID毎に、各スキル(s)のレベルを示す情報が保持されている。作業員のスキルレベルは、1種類または複数種類(例えば、s1〜s5)ある。作業員の担当する各ワークにつき、一種類のスキルを関連付ける。全ての作業員のスキルレベルを、勤続年数や資格等によって初期設定する。スキルレベルは、作業員の作業実績に応じてその都度自動的に修正される。なお、プロジェクトを構成するワークのうち、類似作業には同じ種類のスキルを関連付ける。これにより、類似作業の実績を未来の類似作業推定に活かすことが出来る。
図6に、作業員スキルデータベース201の一例を示す。作業員ID毎に、各スキル(s)のレベルを示す情報が保持されている。作業員のスキルレベルは、1種類または複数種類(例えば、s1〜s5)ある。作業員の担当する各ワークにつき、一種類のスキルを関連付ける。全ての作業員のスキルレベルを、勤続年数や資格等によって初期設定する。スキルレベルは、作業員の作業実績に応じてその都度自動的に修正される。なお、プロジェクトを構成するワークのうち、類似作業には同じ種類のスキルを関連付ける。これにより、類似作業の実績を未来の類似作業推定に活かすことが出来る。
作業員スキル更新部101では、これらのデータを基に、予め与えられた関数などにより、ワーク毎に現在の作業員のスキルを演算で求める(S304)。すなわち、ワーク実施後、実際にかかった作業時間(実績)から、現在のスキルを逆算し、担当者のスキルを更新する。そして、この演算結果により、作業員スキルデータベース201を現在の作業員スキル値に更新する(S305)。例えば、図6の例で、作業員Aの現在のスキル(s1)が、演算の結果、3.2であった場合、作業員スキルデータベースもその値に更新される。
スキルレベルの逆算は、例えば、過去1回より多い回数の実績データから最尤推定法などを用いて確率分布のパラメータ(正規分布の平均と分散など)を推定することで行う。作業時間が複数種類のスキルレベルによって定まるものの場合、主要スキルのみ逆算によって更新するものとする。
次に、作業時間推定部102では、担当作業員のスキルデータとワーク毎の作業時間関数データから、未実施ワークの作業時間を推定する(S306)。
図7に、作業時間推定方法の一例として、スキルレベルに応じた推定作業時間を一点決めの関数としてモデル化した、一点推定方式の例を示す。予め、全ての作業員のスキルレベルが、勤続年数や資格等によって推定され多値として初期設定される。このスキルレベルは、作業員の作業実績に応じて、その都度自動的に修正される。図7の例では、ワークxに関連付けられた作業時間関数が、T = Fx(s1)であり、作業員Aのスキルs1が2.3なので、作業員Aがワークxを担当した場合の推定の所要時間は、T=Fx(2.3)となっている。
図8に、作業員スキル更新方法の例を示す。プロジェクトで計画されている各ワークと担当者の組み合わせに対し、作業担当者の実際の作業実施時間とデータベースに登録されている作業時間関数から、当該作業員の現在のスキルレベルを逆算する。図8の例では、作業員Aによるワークxの実施時間がTAxであり、TAx = Fx(s1) を満足するs1の値が s1=3.2であることより、Aのスキルレベルは3.2と更新される。換言すると、作業員個別の資質を反映したスキル情報が動的に更新される。
なお、スキルレベルに応じた推定作業時間は、図7に示した一点決めの関数だけではなく、スキルレベルにより定まる確率分布(正規分布など)でモデル化しても良い。スキルレベルの逆算は、例えば、過去1回より多い回数の実績データから最尤推定法などを用いて確率分布のパラメータ(正規分布の平均と分散など)を推定することで行う。作業員スキルが更新されるごとにその後の作業時間見積もりは更新されたスキルで再計算する。
プロジェクト実行計画立案支援システム100は、上記各処理で逐次的に算出されたプロジェクト関係の出力データ(未実施ワーク推定作業時間データ251及び現在の作業員スキルデータ252)を、プロジェクト計画立案システム220へ送信する(S307)。この処理を各ワーク、各作業員に関して、1つのプロジェクトが終了するまで繰り返し、プロジェクトの終了に伴い、一連の処理を終了する。
本実施例によれば、プロジェクト実行計画立案支援システムが、作業実績情報から動的に作業員個別の資質を反映した作業員スキルを更新する。これにより、プロジェクト計画立案システムは、常に現在の正しい作業員スキル情報に基づき、高信頼度の作業時間予測、および、これに基づく高信頼度の保守作業実行計画立案を行うことができる。
次に、本発明に係るプロジェクト実行計画立案支援システムの実施例2について、図9−図12を参照しながら説明する。図9において、100はプロジェクト実行計画立案支援システムであり、休憩時間計算部911、作業員疲労度更新部912、未来の推定疲労度計算部913、入出力インタフェース103を備えている。プロジェクト実行計画立案支援システム100は、ネットワーク120を経由して、作業員疲労度データベース901、疲労度計算装置902、実作業履歴データベース203、及びプロジェクト計画立案システム220に接続可能に構成されている。なお、作業員疲労度データベース901、疲労度計算装置902、実作業履歴データベース203は、プロジェクト実行計画立案支援システムの内部に設けても良い。また、プロジェクト実行計画立案支援システム100は、他の情報処理システム、例えばプロジェクト計画立案システム220に組み込まれてそれらの一部として機能するように構成しても良い。
プロジェクトは、一つもしくは複数のワークフローにより構成される。作業員疲労度データベース901には、プロジェクトにおいて利用可能なリソースの疲労度情報を蓄積する。
実作業履歴データベース203には、プロジェクトにおいて既に実施された各ワークの担当作業員および作業時間情報を蓄積する。
プロジェクト計画立案システム220からプロジェクト実行計画立案支援システム100へ、プロジェクト関係の入力データ231として、プロジェクト作業計画241、プロジェクト作業員割り当て計画242のデータが、逐次、送信される。プロジェクト作業計画241及びプロジェクト作業員割り当て計画242には、図4の(a),(b)における現在時刻よりも未来、すなわち、未実施のワークに関する情報、例えば、ワークフローの各ワークの推定作業時間の情報、が含まれている。
作業員疲労度更新部912は、作業員の現在の疲労度をデータベースで管理し、一定の時間幅ごとにおよび各ワーク終了ごとに参照し、参照結果を出力する。疲労度は、推定作業時間と実作業履歴を含む情報に基づき、担当作業員毎の疲労度情報として逐次的に算出、更新される。
すなわち、作業員疲労度更新部912では、作業計画かつ作業員割り当て計画に基づき、作業員ごとに、プロジェクト実行中の未来の作業員推定疲労度を計算する。計算結果はたとえば数分刻みでの時刻に対する推定疲労度データとする。
疲労度計算装置902は、現在の作業員の疲労度および次の作業時間(予定)を入力として当該次の作業終了後の疲労度スコアを計算する疲労度スコア計算関数、または過去一定期間における作業時間・休憩時間履歴および予定を入力として指定した時刻における疲労度スコアを計算する疲労度スコア計算関数を備えている。疲労度計算装置902はプロジェクト実行計画立案支援システム100の内部に設けても良く、同様の疲労度スコア計算を行う外部システム装置への接続機能を備えていても良い。例えば、非特許文献1に記載されたような観点で作業員の疲労度の計算を行う機能を備えたアプリケーションを利用すればよい。
未来の推定疲労度計算部913は、現在の作業員疲労度とその後行う作業時間、または一定期間の過去の作業履歴、を入力として作業終了後における作業員の未来の疲労度を推定する演算処理を行う機能を有する。
すなわち、未来の推定疲労度計算部913では、未来の推定疲労度スコアに管理者からの入力として設定された闘値を超える時間および作業員が存在する場合、闘値を超える時間帯に行う予定のワークとその前に予定されているワークの間に休憩時間を追加する、または休憩時間を増加する計画をプロジェクト実行計画立案支援システム内部で仮定し、その当該仮定計画に対応する未来の作業員推定疲労度を計算する。
休憩時計算部911は、各ワークに割り当でられた担当作業員の疲労度情報に基づいて、担当作業員毎に、未実施ワーク間の必要休憩時間を計算する。
すなわち、休憩時計算部911では、仮想計画の作業員推定疲労度が闇値を超えなくなるまで休憩時間を増加させて繰り返す。闘値を超えなくなる休憩時間を必要休憩時間とする。
プロジェクト実行計画立案支援システム100からプロジェクト計画立案システム220へ、逐次、プロジェクト関係の出力データ932が送信される。この出力データ932には、未実施ワーク間休憩時間951、現在の作業員疲労度952及び未来の推定作業員疲労度データ953が含まれる。
このように、プロジェクト実行計画立案支援システム100は、一つもしくは複数のワークフローから構成されるプロジェクトが実施される間、プロジェクトにおいて利用可能な作業員の疲労度を表す情報を逐次的に更新しながら管理し、プロジェクトを構成するワークフローの各ワークの必要休憩時間を、ワークを実施する作業員の疲労度に基づいて逐次的に算出することにより、プロジェクト計画立案システム220におけるプロジェクト実行計画立案を支援する。
プロジェクト実行計画立案支援システム100やプロジェクト計画立案システム220は、図2に示したように、コンピュータで構成される。プロジェクト実行計画立案支援システム100には、ネットワークを介して補助記憶部が接続されている。この補助記憶部は、図9の各種データベースを含むものであり、プロジェクト実行計画立案支援システム100の内部に設けられていても良い。
各種のプログラムが補助記憶装置に予め記憶され、その後、コンピュータのメモリに読み込まれ、CPUにより実行される。このCPUによる各種プログラムの実行により、休憩時間計算部911、作業員疲労度更新部912、及び、未来の推定疲労度計算部913の各種機能が実現する。各種プログラムの実行結果は、コンピュータのメモリに確保された記憶領域に記憶される。
次に、図10で、プロジェクト実行計画立案支援システム100におけるプロジェクト作業実行計画立案支援方法の一連の処理を説明する。
まず、プロジェクト実行計画立案支援システム100は、プロジェクト計画立案システム220から、プロジェクト関係の入力データ(プロジェクト作業計画241、プロジェクト作業員割り当て計画242)を取得する(S1001)。
まず、プロジェクト実行計画立案支援システム100は、プロジェクト計画立案システム220から、プロジェクト関係の入力データ(プロジェクト作業計画241、プロジェクト作業員割り当て計画242)を取得する(S1001)。
一方、作業員疲労度データベース901から、ワーク毎の作業員の疲労度のデータを取得する(S1002)。また、実作業履歴データベース203から、ワーク毎の実作業履歴データを取得する(S1003)。次に、作業員疲労度更新部912は、当作業員の疲労度情報を算出するために、プロジェクト関係の入力データから得られた推定作業時間と実作業時間を含む情報を取得し、疲労度計算装置902に送信する(S1004)。そして、疲労度計算装置902の演算結果である、ワーク毎の現在の「作業員疲労度」のデータを受信有する(S1005)。このデータを基に、作業員疲労度データベース901を更新する(S1006)。
さらに、未来の推定「作業員疲労度」の算出のために、未来の推定疲労度計算部913が必要なデータを取得し、疲労度計算装置902へ送信し(S1007)、その演算結果のデータを受信し(S1008)、次に、閾値との比較判定を行う(S1009)。
もし、推定「作業員疲労度」が閾値を超えていた場合、あるいは閾値以上の場合は、休憩時間計算部913で、未実施ワーク間の必要休憩時間を計算する(S1010)。このようにして得られた、現在の作業員疲労度、未来の推定作業員疲労度、及び、未実施ワーク間休憩時間の情報が、出力データ932としてプロジェクト計画立案システム220へ送信される(S1011)。
これらの処理を各ワーク、各作業員に関して処理し、プロジェクト終了に伴い(S1012)、処理を終了する。
プロジェクトは、一つもしくは複数のワークフローにより構成される。作業員疲労度データベース901には、プロジェクトの各ワークフローにおいて利用可能なリソース(作業員)の疲労度情報を蓄積する。
図11に、作業疲労度データベース901のデータの例を示す。この作業疲労度データベースの例では、作業員IDと疲労度スコアが対応づけられて記録されている。スコア値が大きいほど、疲労度が高いことを示している。
実作業履歴データベース203には、プロジェクトにおいて既に実施された各ワークの担当作業員および作業時間情報を蓄積する。
プロジェクト計画立案システム220からプロジェクト実行計画立案支援システム100へ、プロジェクト関係の入力データ231として、プロジェクト作業計画241及びプロジェクト作業員割り当て計画242のデータ(図4参照)が、逐次、送信される。
作業員疲労度更新部912は、作業員の現在の疲労度を作業疲労度データベース901で管理し、一定の時間幅ごとにおよび各ワーク終了ごとに参照し、参照結果を出力する。疲労度は、推定作業時間と実作業履歴を含む情報に基づき、担当作業員毎の疲労度情報として算出、更新される。
すなわち、作業員疲労度更新部912では、プロジェクトの作業計画及び作業員割り当て計画に基づき、疲労度計算装置902を用いて、作業員ごと、ワークごとに、プロジェクト実行中の作業員の推定疲労度を計算する。計算結果はたとえば数分刻みでの時刻に対する推定疲労度データとする。
図12に、未来の推定作業員疲労度データの例を示す。図12の(a)は、未来の推定作業員疲労度を示しており、各作業員IDと対応する未来の推定疲労度とが、時間軸に沿って記載されている。この例では、作業員Aの疲労度が、時刻7:00以降、閾値8.5以上になっていることがわかる。
図12の(b)は、未実施ワーク間休憩時間951の情報の一例を示している。作業員Aの疲労度が、時刻7:00以降、閾値8.5以上になることが推定されるために、時刻6.46からの次のワークの開始前に休憩をとることを促すメッセージが添付されている。
このように、プロジェクト実行計画立案支援システム100は、一つもしくは複数のワークフローから構成されるプロジェクトが実施される間、プロジェクトにおいて利用可能な作業員の疲労度を表す情報を逐次的に更新しながら管理し、プロジェクトを構成するワークフローの各ワークの必要休憩時間を、ワークを実施する作業員の疲労度に基づいて算出する。これにより、プロジェクト計画立案システム220におけるプロジェクト実行計画立案を支援する。
本実施例によれば、プロジェクト実行計画立案支援システムが、動的に変化するプロジェクトに対して、近い未来のワークの推定作業時間および必要休憩時間を逐次的に計算して予測する。これらの情報を利用することにより、プロジェクト計画立案システムは、作業員の適切な健康管理を行うことができる。
次に、本発明に係るプロジェクト実行計画立案支援システムの実施例3について、説明する。本実施例は、実施例1と実施例2とを組み合わせたものである。すなわち、プロジェクト実行計画立案支援システム100が、作業員スキル更新部101、作業時間推定部102、疲労度計算装置902、休憩時間計算部911、作業員疲労度更新部912、未来の推定疲労度計算部913、及び、入出力インタフェース103を備えている。さらに、ネットワーク120を経由して、作業員スキルデータベース201、作業時間関数データベース202、実作業履歴データベース203、プロジェクト計画立案システム220、作業員疲労度データベース901、及び、疲労度計算装置902に接続可能に構成されている。
本実施例によれば、プロジェクト実行計画立案支援システムが、作業実績情報等から動的に作業員個別の資質を反映した作業員スキルや作業員疲労度を演算・更新する。さらに、動的に変化するプロジェクトに対して、近い未来のワークの推定作業時間および必要休憩時間を逐次的に計算して予測する。これらの情報を利用することにより、プロジェクト計画立案システムは、常に現在の正しい作業員スキル情報や作業員疲労度に基づく高信頼の作業時間予測およびこれに基づく高信頼の保守作業実行計画立案を行うことができ、かつ、作業員の適切な健康管理を行うことができる。
100…プロジェクト実行計画立案支援システム、101…作業員スキル更新部、102…作業時間推定部、103…入出力インタフェース、105…入力部、106…出力・表示部、107…周辺機器インタフェース、110…バス、111…中央演算処理装置(CPU)、112…主記憶装置(メモリ)、120…ネットワーク、130…補助記憶、201…作業員スキルデータベース、202…作業時間関数データベース、203…実作業履歴データベース、220…プロジェクト計画立案システム、231…入力データ、232…出力データ、241…プロジェクト作業計画、242…プロジェクト作業員割り当て計画、未実施ワーク推定作業時間データ、252…現在の作業員スキルデータ、270…作業機器端末、911…休憩時間計算部、912…912、913…未来の推定疲労度計算部、932…出力データ。
Claims (6)
- プロジェクト実行計画立案支援システムにより、一つもしくは複数のワークフローから構成されるプロジェクトが実施される間、前記プロジェクトを構成する前記ワークフローの各ワークに関する情報を算出することにより、プロジェクト実行計画の立案を支援するプロジェクト実行計画立案支援方法であって、
前記プロジェクト実行計画立案支援システムは、作業員スキル更新部と、作業時間推定部とを備えており、
前記プロジェクト実行計画立案支援システムは、作業員スキルデータベースと、作業時間関数データベースと、実作業履歴データベースの各々にアクセス可能であり、
前記プロジェクトが実施される間、
前記作業員スキルデータベースから、前記プロジェクトにおいて利用可能な作業員のスキルレベルの情報を取得し、
前記作業時間関数データベースから、前記プロジェクトを構成する前記ワークフローの前記各ワークに対して担当作業員のスキルレベルに応じた標準推定作業時間の情報を取得し、
前記実作業履歴データベースから、前記プロジェクトにおいて既に実施された前記各ワークの担当作業員および作業時間を含む実作業履歴の情報を逐次的に取得し、
前記各ワークの作業推定時間と前記実作業履歴の情報に基づき、前記担当作業員の現在のスキルレベルを逐次的に演算し、該演算結果に基づき前記担当作業員の前記スキルレベルの情報を更新し、
前記各ワークに割り当てられた前記担当作業員の前記更新されたスキルレベルの情報に基づいて、前記各ワークの推定作業時間を逐次的に算出する
プロジェクト実行計画立案支援方法。 - プロジェクト実行計画立案支援システムにより、一つもしくは複数のワークフローから構成されるプロジェクトが実施される間、前記プロジェクトを構成する前記ワークフローの各ワークに関する情報を算出することにより、プロジェクト実行計画の立案を支援するプロジェクト実行計画立案支援方法であって、
前記プロジェクト実行計画立案支援システムは、作業員疲労度更新部と、未来の推定疲労度計算部と、休憩時間計算部とを備えており、
前記プロジェクト実行計画立案支援システムは、作業員疲労度データベースと、実作業履歴データベースと、疲労度計算装置の各々にアクセス可能であり、
前記プロジェクトが実施される間、
前記作業員疲労度データベースから、前記プロジェクトの前記各ワークに割り当てられた担当作業員の疲労度の情報を逐次的に取得し、
前記実作業履歴データベースから、前記プロジェクトにおいて既に実施された前記各ワークの担当作業員および作業時間を含む実作業履歴の情報を逐次的に取得し、
前記担当作業員の疲労度の情報と前記実作業履歴の情報に基づき、前記担当作業員の現在の疲労度情報を逐次的に演算し、前記作業員疲労度データベースを更新すると共に、該現在の作業員疲労度と未来の前記ワークフローから、前記担当作業員の未来の疲労度を算出し、
前記担当作業員の未来の疲労度が所定の閾値を超えている場合には、前記担当作業員の更新された疲労度情報に基づいて前記各ワーク間の必要休憩時間を更新する処理を逐次的に行う
プロジェクト実行計画立案支援方法。 - 一つもしくは複数のワークフローから構成されるプロジェクトが実施される間、前記プロジェクトを構成する前記ワークフローの各ワークに関する情報を算出することにより、プロジェクト実行計画の立案を支援するプロジェクト実行計画立案支援プログラムであって、
前記プロジェクトが実施される間、
作業員スキルデータベースから、前記プロジェクトにおいて利用可能な作業員のスキルレベルの情報を取得するステップと、
作業時間関数データベースから、前記プロジェクトを構成する前記ワークフローの前記各ワークに対して担当作業員のスキルレベルに応じた標準推定作業時間の情報を取得するステップと、
実作業履歴データベースから、前記プロジェクトにおいて既に実施された前記各ワークの担当作業員および作業時間を含む実作業履歴の情報を逐次的に取得するステップと、
前記各ワークの作業推定時間と前記実作業履歴データベースの情報に基づき、前記担当作業員の現在のスキルレベルを演算処理により求め、該スキルレベルの情報を逐次的に更新するステップと、
前記各ワークに割り当てられた前記担当作業員の前記更新されたスキルレベルの情報に基づいて、前記各ワークの推定作業時間を逐次的に算出するステップを
コンピュータに実行させるプロジェクト実行計画立案支援プログラム。 - 一つもしくは複数のワークフローから構成されるプロジェクトが実施される間、前記プロジェクトを構成する前記ワークフローの各ワークに関する情報を算出することにより、プロジェクト実行計画の立案を支援するプロジェクト実行計画立案支援プログラムであって、
前記プロジェクトが実施される間、
前記作業員疲労度データベースから、前記プロジェクトの前記各ワークに割り当てられた担当作業員の疲労度の情報を逐次的に取得するステップと、
前記実作業履歴データベースから、前記プロジェクトにおいて既に実施された前記各ワークの担当作業員および作業時間を含む実作業履歴の情報を逐次的に取得するステップと、
前記担当作業員の疲労度の情報と前記実作業履歴の情報に基づき、前記担当作業員の現在の疲労度を逐次的に算出するステップと、
前記現在の作業員疲労度と未来の前記ワークフローから、前記担当作業員の未来の疲労度を算出するステップと、
前記担当作業員の未来の疲労度が所定の閾値を超えている場合には、前記担当作業員の更新された疲労度情報に基づいて前記各ワーク間の必要休憩時間を更新する処理を逐次的に行うステップを
コンピュータに実行させるプロジェクト実行計画立案支援プログラム。 - 一つもしくは複数のワークフローから構成されるプロジェクトが実施される間、前記プロジェクトを構成する前記ワークフローの各ワークに関する情報を算出することにより、プロジェクト実行計画の立案を支援するプロジェクト実行計画立案支援システムであって、
作業員スキル更新部と、作業時間推定部とを備えており、
作業員スキルデータベースと、作業時間関数データベースと、実作業履歴データベースの各々にアクセス可能であり、
前記プロジェクトが実施される間、
前記作業員スキルデータベースから、前記プロジェクトにおいて利用可能な作業員のスキルレベルの情報を取得し、
前記作業時間関数データベースから、前記プロジェクトを構成する前記ワークフローの前記各ワークに対して担当作業員のスキルレベルに応じた標準推定作業時間の情報を取得し、
前記実作業履歴データベースから、前記プロジェクトにおいて既に実施された前記各ワークの担当作業員および作業時間を含む実作業履歴の情報を逐次的に取得し、
前記作業員スキル更新部で、前記各ワークの作業推定時間と前記実作業履歴の情報に基づき、前記担当作業員の現在のスキルレベルを逐次的に演算し、該演算結果に基づき前記担当作業員の前記スキルレベルの情報を更新し、
前記作業時間推定部で、前記各ワークに割り当てられた前記担当作業員の前記更新されたスキルレベルの情報に基づいて、前記各ワークの推定作業時間を逐次的に算出する
プロジェクト実行計画立案支援システム。 - 一つもしくは複数のワークフローから構成されるプロジェクトが実施される間、前記プロジェクトを構成する前記ワークフローの各ワークに関する情報を算出することにより、プロジェクト実行計画の立案を支援するプロジェクト実行計画立案支援システムであって、
作業員疲労度更新部と、未来の推定疲労度計算部と、休憩時間計算部とを備えており、
作業員疲労度データベースと、実作業履歴データベースと、疲労度計算装置の各々にアクセス可能であり、
前記プロジェクトが実施される間、
前記作業員疲労度データベースから、前記プロジェクトの前記各ワークに割り当てられた担当作業員の疲労度の情報を逐次的に取得し、
前記実作業履歴データベースから、前記プロジェクトにおいて既に実施された前記各ワークの担当作業員および作業時間を含む実作業履歴の情報を逐次的に取得し、
前記作業員疲労度更新部で、前記担当作業員の疲労度の情報と前記実作業履歴の情報に基づき、前記担当作業員の現在の疲労度情報を逐次的に算出し、
前記未来の推定疲労度計算部で、前記現在の作業員疲労度と未来の前記ワークフローから、前記担当作業員の未来の疲労度を算出し、
前記休憩時間計算部で、前記担当作業員の未来の疲労度が所定の閾値を超えている場合に、前記担当作業員の更新された疲労度情報に基づいて前記各ワーク間の必要休憩時間を更新する処理を逐次的に行う
プロジェクト実行計画立案支援システム。
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