JP2009301341A - サービシステム、サービスシステム管理方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】このサービスシステム管理方法は、サービス対象である対象システムにおいて発生した問題に対して実行される複数の業務分類について、業務分類を相対的に評価するサービスシステム管理方法であって、対象システムの運用状況を評価する評価指標、及び対象システムにおいて発生した問題に対し問題解決までに要した作業量を業務分類毎に読み込み、評価指標と業務分類毎に算出された作業量に基づいて、業務分類毎の評価指標への影響度を示す係数を算出して記憶装置に記憶し、記憶装置に記憶された係数に基づいて業務分類の評価を算出して出力するものである。
【選択図】図3
Description
[評価方法1]
はじめに、本実施形態における業務分類の評価方法について説明する。サービスシステムは、サービス業務を遂行する複数の業務分類に分けることができる。例えば、サービスシステムがITサービスを提供するシステムであるとすれば、サービスシステムには、障害対応業務、運転対応業務、及びサポート業務といった複数の業務分類がある。
Yn_tは、式2に示すように、サンプリング回数(t−p)〜tにおける複数の業務分類毎に行われた作業量xの集合であるXm_tを用いてモデル化することができる。ここで、nは評価指標数であり、mは業務分類数であり、pは遡及回数である。なお、以下では、式2によって示される業務内容と評価指標の関係を、業務内容−評価指標モデルと示す。
式2において、右辺のX1_tは、第1の業務分類における作業量の時系列集合を示し、X2_tは、第2の業務分類における作業量の時系列集合を示し、Xm_tは、第mの業務分類における作業量の時系列集合を示している。ここで、作業量xとは、対象システムにおいて問題が発生してから解決までに要した対応時間と、問題対処のために要した作業者の人数を乗じた値である。なお、作業量は、問題に対応する各業務者の技術スキルを考慮して算出してもよい。また、式2において、An_m_t及びXm_tは、式3、4によって示される。
評価方法1では、1つの評価指標(例えばミス発生率)に着目して業務分類の相対評価を行ったが、よりサービスシステムを総合的に評価するために、複数の評価指標を用いて業務分類の評価を行うこともできる。評価方法2では、複数の相対評価も考慮した業務分類の評価方法の例について説明する。
これにより、複数の評価指標における係数aが考慮された値として評価値が算出される。ここで、異なる評価指標において算出された係数は、評価指標の単位が異なるなど、単純に比較することができない。しかしながら、評価方法2のように、ある評価指標における業務分類の最大係数akに、他の評価指標における係数順位Oa_hの平均を乗じることで、簡単に複数の評価指標を考慮した値として評価値を業務分類毎に算出することができる。
続いて、図15〜図19を用いて、評価値の算出方法を具体的に説明する。前提として、ITアウトソーシングサービスを提供するA社が、顧客の人事サービス、購買システム、物流管理システムといったITシステム運用を請け負い、ITサービスを提供しているものとする。
これにより、障害対応業務の評価値として式8を得る。
このように、1つの評価指標であるミス発生率についての最大係数を単純に障害対応業務と運転対応業務とで比較した場合には、障害対応業務の評価値の方が大きく、一見、障害対応業務の運用業務を改善すべきと解釈できる。しかしながら、他の評価指標も考慮した評価値を比較すると、評価値は、運用対応業務の方が大きくなっている。そのため、運用対応業務の改善を図ることにより、効率的に運用ミス発生率、エスカレーション率及びSLA侵害発生件数の評価指標を向上させることができることが分かる。
ak 最大係数
a 係数
p 遡及数
t サンプリング回数
x 作業量
y 評価指標
10 評価指標取得手段
11 作業量取得手段
12 業務分類評価指標関係導出手段
12 評価指標関係導出手段
13 評価手段
21 評価指標記憶装置
22 作業者情報記憶装置
23 問題管理記憶装置
24 作業量記憶装置
25 業務分類−評価指標関係モデル記憶装置
26 最大係数・係数順位記憶装置
27 評価結果記憶装置
100 サービスシステム
Claims (19)
- サービス対象である対象システムにおいて発生した問題に対して実行される複数の業務分類について、業務分類を相対的に評価するサービスシステム管理方法であって、
前記対象システムの運用状況を評価する評価指標、及び前記対象システムにおいて発生した前記問題に対し問題解決までに要した作業量を前記業務分類毎に読み込み、
前記評価指標と前記業務分類毎に算出された前記作業量に基づいて、前記業務分類毎の前記評価指標への影響度を示す係数を算出して記憶装置に記憶し、
前記記憶装置に記憶された前記係数に基づいて前記業務分類の評価を算出して出力する
サービスシステム管理方法。 - 前記評価指標を目的変数とし、前記業務分類毎の前記作業量を説明変数として、自己回帰分析を用いて前記係数を算出する
請求項1に記載のサービスシステム管理方法。 - 所定のサンプリング間隔で前記評価指標及び前記業務分類毎の前記作業量を算出することにより前記評価指標の時系列データを読み込み、
前記評価指標の時系列データ及び前記作業量の時系列データに基づいて前記係数を算出する
請求項1又は2に記載のサービスシステム管理方法。 - 複数の種類の前記評価指標を読み込み、
前記評価指標毎に、前記業務分類の前記評価指標への影響度を示す前記係数を算出し、
複数の前記評価指標毎に算出された前記係数に基づいて前記業務分類の評価を行う
請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載のサービスシステム管理方法。 - 前記評価指標毎に算出された前記係数のうち、直近において算出された複数の前記係数の中から最大係数を抽出し、前記最大係数に基づいて前記業務分類の評価を行う
請求項4に記載のサービスシステム管理方法。 - 前記評価指標毎に、それぞれの前記業務分類において直近に算出された複数の前記係数の中から最大係数を抽出し、前記業務分類毎に抽出された前記最大係数を比較し、前記最大係数の大きいものから降順に前記業務分類に係数順位を付与し、前記係数順位に基づいて前記業務分類の評価を行う
請求項4又は5に記載のサービスシステム管理方法。 - 1つの前記評価指標について抽出された前記業務分類における前記最大係数及び他の前記評価指標において前記業務分類に付与された前記係数順位に基づいて前記業務分類の評価を行う
請求項6に記載のサービスシステム管理方法。 - 複数の前記評価指標のそれぞれにおいて、前記業務分類毎に前記最大係数を抽出し、
1つの前記評価指標を除く、他の前記評価指標毎に、前記業務分類毎に前記係数順位を付与し、
前記1つの評価指標における1つの前記業務分類の最大係数に、前記他の評価指標における前記1つの業務分類の前記係数順位の平均値を乗じて評価値を算出し、
前記評価値に基づいて前記1つの業務分類の評価を行う
請求項7に記載のサービスシステム管理方法。 - 前記評価指標は、人為ミスに起因する問題の発生率を示すミス発生率、前記対象システムの運用業務においてより上階層に対応を委託する程度を示すエスカレーション率、又は所定のサービスレベルを下回った件数を示すService Level Agreement侵害発生件数である
請求項1乃至8のうちいずれか1項に記載のサービスシステム管理方法。 - サービス対象である対象システムにおいて発生した問題に対して実行される複数の業務分類について、業務分類毎の相対評価を行う機能を有するサービスシステムであって、
前記対象システムの運用状況を評価する評価指標を取得する評価指標取得手段と、
前記対象システムにおいて発生した前記問題に対し、問題解決までに要した作業量を前記業務分類毎に取得する作業量取得手段と、
前記評価指標と前記業務分類毎に算出された前記作業量に基づいて、前記業務分類毎の前記評価指標への影響度を示す係数を算出する業務分類評価指標関係導出手段と、
前記業務分類評価指標関係導出手段によって算出された係数に基づいて、前記業務分類の相対評価を行う評価手段と、を有するサービスシステム。 - 前記業務分類評価指標関係導出手段は、前記評価指標を目的変数とし、前記業務分類毎の前記作業量を説明変数として、自己回帰分析を用いて前記係数を算出する
請求項10に記載のサービスシステム。 - 前記評価指標取得手段は、所定のサンプリング間隔で前記評価指標及び前記業務分類毎の前記作業量を算出することにより前記評価指標及び前記業務分類毎の前記作業量の時系列データを取得し、
前記業務分類評価指標関係導出手段は、前記評価指標の時系列データ及び前記作業量の時系列データに基づいて前記係数を算出する
請求項11に記載のサービスシステム。 - 前記評価指標取得手段は、複数の種類の前記評価指標を取得し、
前記業務分類評価指標関係導出手段は、前記評価指標毎に、前記業務分類の前記評価指標への影響度を示す前記係数を算出し、
前記評価手段は、複数の前記評価指標毎に算出された前記係数に基づいて前記業務分類の評価を行う
請求項10乃至12のうちいずれか1項に記載のサービスシステム。 - 前記評価手段は、前記評価指標毎に算出された前記係数のうち、直近において算出された複数の前記係数の中から最大係数を抽出し、前記最大係数に基づいて前記業務分類の評価を行う
請求項13に記載のサービスシステム。 - 前記評価手段は、前記評価指標毎に、それぞれの前記業務分類において直近に算出された複数の前記係数の中から最大係数を抽出し、前記業務分類毎に抽出された前記最大係数を比較し、前記最大係数の大きいものから降順に前記業務分類に係数順位を付与し、前記係数順位に基づいて前記業務分類の評価を行う
請求項13又は14に記載のサービスシステム。 - 前記評価手段は、1つの前記評価指標について抽出された前記業務分類における前記最大係数及び他の前記評価指標において前記業務分類に付与された前記係数順位に基づいて前記業務分類の評価を行う
請求項15に記載のサービスシステム。 - 前記評価手段は、複数の前記評価指標のそれぞれにおいて、前記業務分類毎に前記最大係数を抽出し、
1つの前記評価指標を除く、他の前記評価指標毎に、前記業務分類毎に前記係数順位を付与し、
前記1つの評価指標における1つの前記業務分類の最大係数に、前記他の評価指標における前記1つの業務分類の前記係数順位の平均値を乗じて評価値を算出し、
前記評価値に基づいて前記1つの業務分類の評価を行う
請求項16に記載のサービスシステム。 - 前記評価指標は、人為ミスに起因する問題の発生率を示すミス発生率、前記対象システムの運用業務においてより上階層に対応を委託する程度を示すエスカレーション率、又は所定のサービスレベルを下回った件数を示すService Level Agreement侵害発生件数である
請求項10乃至17のうちいずれか1項に記載のサービスシステム。 - サービス対象である対象システムにおいて発生した問題に対して実行された複数の業務分類について、コンピュータに業務分類毎の相対評価を実行させるためのプログラムであって、
前記対象システムの運用状況を評価する評価指標を取得し、
前記対象システムにおいて発生した前記問題に対し、問題解決までに要した作業量を前記業務分類毎に取得し、
前記評価指標と前記業務分類毎に算出された前記作業量に基づいて、前記業務分類毎の前記評価指標への影響度を示す係数を算出し、
前記作業量取得手段によって算出された作業量と、算出された前記係数に基づいて、前記業務分類の評価を行う処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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