JP2014164227A - 現像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】繊維層を有する現像ローラを備えた現像装置において、現像ローラとシール部材とのシール性を向上させる。
【解決手段】現像装置は、現像剤を収容するための筐体10と、現像剤を担持するように構成された現像ローラ20と、筐体10と現像ローラ20の間から現像剤が漏れるのを抑制するため、筐体10と現像ローラ20との間に配置されるシール部材40とを備える。現像ローラ20は、ローラ本体22と、ローラ本体22の外周面に形成された繊維層23と、繊維層23の軸線方向両側でローラ本体22の外周面が露出した露出部26とを有する。シール部材40は、筐体10と露出部26との間に配置されている。
【選択図】図2
【解決手段】現像装置は、現像剤を収容するための筐体10と、現像剤を担持するように構成された現像ローラ20と、筐体10と現像ローラ20の間から現像剤が漏れるのを抑制するため、筐体10と現像ローラ20との間に配置されるシール部材40とを備える。現像ローラ20は、ローラ本体22と、ローラ本体22の外周面に形成された繊維層23と、繊維層23の軸線方向両側でローラ本体22の外周面が露出した露出部26とを有する。シール部材40は、筐体10と露出部26との間に配置されている。
【選択図】図2
Description
本発明は、表面に繊維層を有する現像ローラを備えた現像装置に関する。
従来より、現像剤を収容する筐体や、表面にブラシ状の繊維層を有する現像ローラなどを備えた現像装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、現像装置には、筐体と現像ローラの間から現像剤が漏れるのを抑制するためにシール部材を設ける必要があるが、繊維層を有する現像ローラを備えた従来の現像装置においては、現像ローラとシール部材とのシール性についてほとんど検討がなされていなかった。
本発明は、以上の背景に鑑みてなされたものであり、繊維層を有する現像ローラを備えた現像装置において、現像ローラとシール部材とのシール性を向上させることを目的とする。
前記した目的を達成するため、本発明の現像装置は、現像剤を収容するための筐体と、現像剤を担持するように構成された現像ローラと、筐体と現像ローラの間から現像剤が漏れるのを抑制するため、筐体と現像ローラとの間に配置されるシール部材と、を備える。
現像ローラは、ローラ本体と、ローラ本体の外周面に形成された繊維層と、繊維層の軸線方向両側でローラ本体の外周面が露出した露出部と、を有する。
シール部材は、筐体と露出部との間に配置されている。
現像ローラは、ローラ本体と、ローラ本体の外周面に形成された繊維層と、繊維層の軸線方向両側でローラ本体の外周面が露出した露出部と、を有する。
シール部材は、筐体と露出部との間に配置されている。
このような構成によれば、繊維層が形成された現像ローラを備える現像装置において、シール部材を現像ローラ(露出部)に密着させることができるので、現像ローラとシール部材とのシール性を向上させることができる。
前記した現像装置において、シール部材は、現像ローラが摺接する摺接部材と、摺接部材と筐体との間に配置される弾性部材と、を有する構成とすることができる。
これによれば、摺接部材と弾性部材を異なる材質から形成可能となるので、弾性部材によりシール部材を現像ローラに密着させて現像ローラとシール部材とのシール性を向上させつつ、摺接部材により現像ローラを良好に回転可能とすることができる。
前記した現像装置において、摺接部材の厚さは、繊維層の厚さよりも小さい構成とすることができる。
前記した現像装置において、摺接部材の前記軸線方向の内側端部は、露出部の前記軸線方向の内側端部よりも外側に位置し、弾性部材の前記軸線方向の内側端部は、露出部の前記軸線方向の内側端部よりも内側に位置している構成とすることができる。
これによれば、繊維層の両端部付近で繊維層が弾性部材により圧縮されて繊維の密度が高くなるため、露出部と摺接部材との間に入り込もうとする現像剤が繊維にブロックされることで、現像剤が露出部と摺接部材との間に入り込みにくくなる。これにより、現像ローラとシール部材とのシール性をより向上させることができる。
また、前記した現像装置において、シール部材の前記軸線方向の内側端部は、露出部の前記軸線方向の内側端部よりも前記軸線方向内側に位置している構成とすることもできる。
また、前記した現像装置において、シール部材の前記軸線方向の内側端部は、露出部の前記軸線方向の内側端部と前記軸線方向において同じ位置に配置されている構成とすることもできる。
また、前記した現像装置において、シール部材の前記軸線方向の内側端部は、露出部の前記軸線方向の内側端部よりも前記軸線方向外側に位置している構成とすることもできる。
これによれば、シール部材と繊維層との摺接が抑制されるため、シール部材と繊維層との摺接による繊維層へのダメージ、例えば繊維抜けなどを低減することができる。
前記した現像装置は、現像ローラから現像剤が供給されることで現像剤像が形成されるように構成された感光体と、露出部の前記軸線方向外側に配置され、露出部よりも感光体側に突出して感光体の表面に接触する接触部材と、を備える構成とすることができる。
これによれば、現像ローラの外周面と感光体の間隔(繊維層に対する感光体の食い込み量)を一定に保つことができる。これにより、感光体に対して良好に現像剤を供給できるため、画質を向上させることが可能となる。
本発明によれば、繊維層を有する現像ローラを備えた現像装置において、現像ローラとシール部材とのシール性を向上させることができる。
次に、本発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下においては、まず、本実施形態に係る現像装置の一例としてのプロセスカートリッジ5が使用される画像形成装置の概略構成について説明し、その後、プロセスカートリッジ5の詳細な構成について説明する。また、以下の説明において、方向は、画像形成装置を使用するユーザを基準にした方向で説明する。具体的には、ユーザから見て手前側である図1の右側を「前」とし、ユーザから見て奥側である図1の左側を「後」とし、図1の紙面手前側を「左」、紙面奥側を「右」とする。また、図1の上下方向を「上下」とする。
<画像形成装置の概略構成>
図1に示すように、画像形成装置の一例としてのレーザプリンタ1は、本体筐体2内に、用紙Sを供給する給紙部3と、露光装置4と、用紙Sにトナー像(現像剤像)を転写するプロセスカートリッジ5と、用紙Sに転写されたトナー像を熱定着する定着装置8とを主に備えている。
図1に示すように、画像形成装置の一例としてのレーザプリンタ1は、本体筐体2内に、用紙Sを供給する給紙部3と、露光装置4と、用紙Sにトナー像(現像剤像)を転写するプロセスカートリッジ5と、用紙Sに転写されたトナー像を熱定着する定着装置8とを主に備えている。
給紙部3は、本体筐体2内の下部に設けられ、用紙Sを収容する給紙トレイ3Aと、用紙Sを給紙トレイ3Aからプロセスカートリッジ5に供給する給紙機構3Bとを主に備えている。給紙トレイ3Aに収容された用紙Sは、給紙機構3Bによって1枚ずつ分離されてプロセスカートリッジ5に供給される。
露光装置4は、本体筐体2内の上部に配置され、図示しないレーザ光源やポリゴンミラー、レンズ、反射鏡などを備えている。露光装置4では、レーザ光源から出射される画像データに基づくレーザ光(鎖線参照)が、感光体ドラム61の表面で高速走査されることで、感光体ドラム61の表面を露光する。
プロセスカートリッジ5は、露光装置4の下方に配置され、本体筐体2に設けられたフロントカバー2Aを開いたときにできる開口から本体筐体2に対して着脱可能に装着される構成となっている。このプロセスカートリッジ5は、現像剤の一例としてのトナーを収容する収容部11と、現像ローラ20と、規制ブレード30と、感光体の一例としての感光体ドラム61と、帯電器62と、転写ローラ63とを主に備えている。
プロセスカートリッジ5では、感光体ドラム61の表面が、帯電器62により一様に帯電された後、露光装置4からのレーザ光によって露光されることで、感光体ドラム61上に画像データに基づく静電潜像が形成される。また、収容部11内のトナーは、回転駆動する現像ローラ20の表面に担持され、その後、規制ブレード30によって現像ローラ20上に担持される量が規制される。そして、現像ローラ20上のトナーが、感光体ドラム61に供給されることで、静電潜像が可視像化され、感光体ドラム61上にトナー像が形成される。その後、給紙部3から供給された用紙Sが、感光体ドラム61と転写ローラ63の間を通過することで、感光体ドラム61上のトナー像が用紙S上に転写される。
定着装置8は、プロセスカートリッジ5の後方に配置され、加熱ローラ8Aと、加熱ローラ8Aと対向配置されて加熱ローラ8Aを押圧する加圧ローラ8Bとを主に備えている。定着装置8では、トナー像が転写された用紙Sが、加熱ローラ8Aと加圧ローラ8Bの間を通過することで、トナー像が用紙S上に熱定着される。トナー像が熱定着された用紙Sは、排紙ローラ2Cによって排紙トレイ2B上に排出される。
<プロセスカートリッジの詳細構成>
プロセスカートリッジ5は、感光体ユニット6と、感光体ユニット6に対して着脱可能に装着される現像ユニット7とから構成されている。なお、以下の説明において、軸線方向とは、現像ローラ20の軸21が延びる方向であり、本実施形態では左右方向に相当する。
プロセスカートリッジ5は、感光体ユニット6と、感光体ユニット6に対して着脱可能に装着される現像ユニット7とから構成されている。なお、以下の説明において、軸線方向とは、現像ローラ20の軸21が延びる方向であり、本実施形態では左右方向に相当する。
感光体ユニット6は、感光体フレーム60と、感光体ドラム61と、帯電器62と、転写ローラ63とを主に備えている。感光体フレーム60は、感光体ドラム61や転写ローラ63を回転可能に支持するフレームであり、現像ユニット7が着脱可能に装着されるように構成されている。また、感光体ドラム61は、円筒状のドラム本体の外周面に感光層が形成された部材であり、現像ユニット7が感光体ユニット6に装着されているときに現像ローラ20の後述する繊維層23に接触した状態で配置され、前記したように現像ローラ20からトナーが供給されることでトナー像が形成されるように構成されている。
図2および図3に示すように、現像ユニット7は、前記した現像ローラ20や規制ブレード30などの他、トナーを収容するための収容部11を形成する筐体10と、当該筐体10と現像ローラ20の両端部との間に配置される一対のシール部材40と、接触部材の一例としてのコロ50とをさらに備えている。
筐体10は、現像ローラ20を回転可能に支持する支持部12と、収容部11内から現像ローラ20にトナーを供給するための軸線方向に長い開口13と、シール部材40が貼着される左右一対の貼着面14と、規制ブレード30を固定するための複数のネジ穴15とを主に有している。支持部12は、略後方が開放された側面視円弧状の凹部として筐体10の左右の壁のそれぞれに形成されている。現像ローラ20は、軸21を支持部12の後側に形成された開口に挿通した後、軸線方向外側から軸受29を軸21と支持部12に係合させることで軸受29を介して筐体10に回転可能に組み付けられる。貼着面14は、現像ローラ20の周面に沿うような断面視略円弧状の面であり、開口13の軸線方向両側であって現像ローラ20の後述する露出部26と対向する位置に形成されている。
図3に示すように、規制ブレード30は、矢印の方向に回転駆動する現像ローラ20の繊維層23に接触して繊維層23に付着した過剰なトナーを掻き落とすことで繊維層23に担持されるトナーの量を規制するように構成された板状の部材である。この規制ブレード30は、断面視略L字形状をなしており、現像ローラ20に沿って軸線方向に長尺状に延びる本体部31と、先端が繊維層23に食い込むように接触する折曲部32とを有している。規制ブレード30は、本体部31の一端側である上端側が一対の補強板35,36により前後から挟まれた状態で、一対の補強板35,36とともにネジ39により筐体10に組み付けられることで筐体10に固定される。折曲部32は、本体部31の自由端である下端から後側の現像ローラ20側に向けて延びるように形成されている。
図4に示すように、現像ローラ20は、トナーを担持するように構成されたローラであり、軸21と、ローラ本体22と、ローラ本体22の外周面に形成された繊維層23と、繊維層23の軸線方向両側に位置する露出部26とを主に有している。なお、現像ローラ20の端部付近の構成は略左右対称であるため、図4などでは現像ローラ20の一方の端部付近の構成のみを示す。また、図2では、繊維層23をハッチングを付して示し、繊維層23を構成する1本1本の繊維の図示を省略している。
繊維層23は、トナーを担持可能な無数の繊維がブラシ状に植設された層である。一方、露出部26は、ローラ本体22の外周面が露出した非植毛部分である。このような外周面の中央に繊維層23を有し、両端部に露出部26を有するローラ本体22は、例えば、ローラ本体22の両端部(露出部26となる部分)をマスクで覆った後に、ローラ本体22の外周面に接着剤を塗布し、繊維を静電植毛などによって植設した後、接着剤を乾燥させ、マスクを除去することによって形成することができる。ローラ本体22の両端部は、マスクで覆われたことで、繊維層23が形成されない露出部26となる。なお、必要に応じて、繊維の長さを揃えたり、不要な繊維を除去したりしてもよい。また、露出部26は、シール部材40との摺動性を高めるなどの目的で必要に応じて樹脂層などでコートしてもよい。
図2に示すように、コロ50は、左右の露出部26の軸線方向外側、より詳しくはシール部材40の軸線方向外側に1つずつ配置されており、現像ローラ20の軸21に回転可能に支持されている。各コロ50は、図4(一方のみ図示)に示すように、ローラ本体22の外周面(露出部26)よりも後側の感光体ドラム61側に突出しており、現像ユニット7が感光体ユニット6に装着された状態において感光体ドラム61の表面に接触し、回転駆動する感光体ドラム61に対し従動回転するように設けられている。
シール部材40は、筐体10(収容部11)内のトナーが筐体10と現像ローラ20の間から漏れるのを抑制するための部材であり、筐体10の貼着面14と現像ローラ20の露出部26との間に配置されている。このシール部材40は、回転駆動する現像ローラ20の露出部26が直接摺接する摺接部材41と、摺接部材41と筐体10の貼着面14との間に配置される弾性部材42とを有して構成されている。摺接部材41は、現像ローラ20の回転をスムーズにするため、現像ローラ20との摺動抵抗を小さくすることを目的として設けられており、例えば、フェルトや不織布などのシート状の繊維や、樹脂フィルムや樹脂テープなどのシート状の樹脂などから形成されている。一方、弾性部材42は、押し潰されたときの復元力により摺接部材41を露出部26に密着させることを目的として設けられており、例えば、ウレタンスポンジなどの弾性変形可能な材料から形成されている。
図5に示すように、本実施形態において、摺接部材41の厚さC1は、繊維層23の厚さA1(繊維層23を構成する繊維の長さ)よりも小さくなっている。さらに、摺接部材41の軸線方向の内側端部41Eは、露出部26の軸線方向の内側端部26Aよりも外側に位置し、かつ、弾性部材42の軸線方向の内側端部42Eは、露出部26の内側端部26Aよりも内側に位置している。言い換えれば、シール部材40は、繊維層23よりも薄い摺接部材41の内側端部41Eが繊維層23の端から離れて配置され、弾性部材42の内側端部42Eが露出部26上から繊維層23側に飛び出すように配置されている。これにより、ローラ本体22の端部付近で繊維層23を構成する繊維が弾性部材42により圧縮されて繊維同士の隙間が小さくなり、繊維の密度が高くなっている。
次に、以上のように構成されたプロセスカートリッジ5の作用効果について説明する。
図5などに示したように、プロセスカートリッジ5では、シール部材40が筐体10と繊維層23が形成されていない露出部26との間に配置されているので、シール部材40を現像ローラ20(露出部26)に密着させることができる。これにより、プロセスカートリッジ5では、現像ローラ20とシール部材40とのシール性を向上させることができる。
図5などに示したように、プロセスカートリッジ5では、シール部材40が筐体10と繊維層23が形成されていない露出部26との間に配置されているので、シール部材40を現像ローラ20(露出部26)に密着させることができる。これにより、プロセスカートリッジ5では、現像ローラ20とシール部材40とのシール性を向上させることができる。
また、特に本実施形態では、摺接部材41の内側端部41Eが露出部26の内側端部26Aよりも外側に位置し、弾性部材42の内側端部42Eが内側端部26Aよりも内側に位置していることで、繊維層23の両端部付近で繊維の密度が高くなっているため、露出部26と摺接部材41との間に入り込もうとするトナーが繊維にブロックされることで、露出部26と摺接部材41との間に入り込みにくくなっている。これにより、シール性をより向上させることができる。
また、本実施形態では、シール部材40が摺接部材41と弾性部材42とを有して構成されているので、前記したとおり、摺接部材41と弾性部材42を異なる材質から形成可能である。これにより、弾性部材42によりシール部材40を現像ローラ20に密着させてシール性を向上させつつ、摺接部材41により現像ローラ20を良好に回転させることができる。
さらに、本実施形態のプロセスカートリッジ5は、図4に示すように、感光体ドラム61に接触するコロ50を備えているので、現像ローラ20の外周面と感光体ドラム61の間隔(繊維層23に対する感光体ドラム61の食い込み量)を一定に保つことができる。これにより、感光体ドラム61に対して良好にトナーを供給できるため、レーザプリンタ1において画質を向上させることができる。
また、本実施形態では、筐体10に現像ローラ20を組み付ける際には、図2に示したように、現像ローラ20を筐体10の支持部12に向けて軸線方向に略直交する方向に沿って組み付けることが可能となっている。これにより、繊維層23を構成する繊維が軸線方向に倒れることを抑制できるので、特に繊維層23の端部において軸線方向外側に倒れた繊維が露出部26とシール部材40との間に深く入り込むようなことを抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。具体的な構成については、下記のように本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
前記実施形態では、摺接部材41の内側端部41Eが露出部26の内側端部26Aよりも外側に位置し、弾性部材42の内側端部42Eが内側端部26Aよりも内側に位置していたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図6〜図8に示すように、摺接部材41の内側端部と弾性部材42の内側端部は略面一であってもよい。
なお、各図に示す構成について少し詳しく説明すると、図6に示す構成では、シール部材40の内側端部40Eが、露出部26の内側端部26Aよりも軸線方向内側に位置している。また、図7に示す構成では、シール部材40の内側端部40Eが、露出部26の内側端部26Aと軸線方向において同じ位置に配置されている。言い換えれば、図7に示す構成では、シール部材40の内側端部40Eと露出部26の内側端部26Aとが略面一となっている。さらに、図8に示す構成では、シール部材40の内側端部40Eが、露出部26の内側端部26Aよりも若干軸線方向外側に位置している。なお、図8に示す構成によれば、シール部材40と繊維層23との摺接が抑制されるため、シール部材40と繊維層23との摺接による繊維層23へのダメージ、例えば、繊維層23を構成する繊維の抜けなどを低減することができる。
前記実施形態では、摺接部材41の厚さC1が繊維層23の厚さA1よりも小さい構成を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、摺接部材の厚さは、繊維層の厚さと同じであってもよいし、繊維層の厚さよりも大きくてもよい。なお、図6に示すように、摺接部材41の厚さC1が繊維層23の厚さA1よりも小さい構成では、特に摺接部材41がシート状の繊維から形成されている場合、摺接部材41を構成する繊維の長さが比較的短くなるため、摺接部材41を構成する繊維と繊維層23を構成する繊維とが絡みにくくなる。これにより、現像ローラ20を良好に回転させることができる。
前記実施形態では、シール部材40が摺接部材41と弾性部材42を有する2層構造であったが、本発明はこれに限定されず、例えば、シール部材は、単層構造であってもよいし、3層以上の多層構造であってもよい。
前記実施形態では、接触部材としてコロ50を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図4を参考にして説明すると、接触部材は、コロ50の代わりに、筐体10の左右の壁(左の壁のみ図示)から露出部26よりも感光体ドラム61側に突出する突出部として形成されていてもよい。この場合、突出部としての接触部材は、筐体10と一体であってもよいし、別体であってもよい。
前記実施形態では、現像装置としてのプロセスカートリッジ5が感光体ドラム61(感光体)を備えて構成されていたが、本発明はこれに限定されず、現像装置は、感光体を備えない構成であってもよい。具体的には、例えば、現像装置は、前記実施形態の現像ユニット7と同様の構成であってもよい。また、前記実施形態では、感光体が現像ローラの繊維層に接触した状態でトナーが供給される接触現像方式の現像装置を例示したが、本発明はこれに限定されず、感光体が現像ローラの繊維層に接触しない状態でトナーが供給される非接触現像方式の現像装置であってもよい。
前記実施形態では、本発明の現像装置が使用される画像形成装置として、モノクロ画像のみを形成可能なレーザプリンタ1を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、カラー画像を形成可能なプリンタであってもよい。また、画像形成装置は、プリンタに限定されず、例えば、フラットベッドスキャナなどの原稿読取装置を備える複写機や複合機などであってもよい。
5 プロセスカートリッジ
10 筐体
20 現像ローラ
21 軸
22 ローラ本体
23 繊維層
26 露出部
26A 内側端部
40 シール部材
41 摺接部材
41E 内側端部
42 弾性部材
42E 内側端部
50 コロ
61 感光体ドラム
10 筐体
20 現像ローラ
21 軸
22 ローラ本体
23 繊維層
26 露出部
26A 内側端部
40 シール部材
41 摺接部材
41E 内側端部
42 弾性部材
42E 内側端部
50 コロ
61 感光体ドラム
Claims (8)
- 現像剤を収容するための筐体と、
現像剤を担持するように構成された現像ローラと、
前記筐体と前記現像ローラの間から現像剤が漏れるのを抑制するため、前記筐体と前記現像ローラとの間に配置されるシール部材と、を備え、
前記現像ローラは、ローラ本体と、前記ローラ本体の外周面に形成された繊維層と、前記繊維層の軸線方向両側で前記ローラ本体の外周面が露出した露出部と、を有し、
前記シール部材は、前記筐体と前記露出部との間に配置されていることを特徴とする現像装置。 - 前記シール部材は、前記現像ローラが摺接する摺接部材と、前記摺接部材と前記筐体との間に配置される弾性部材と、を有することを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
- 前記摺接部材の厚さは、前記繊維層の厚さよりも小さいことを特徴とする請求項2に記載の現像装置。
- 前記摺接部材の前記軸線方向の内側端部は、前記露出部の前記軸線方向の内側端部よりも外側に位置し、
前記弾性部材の前記軸線方向の内側端部は、前記露出部の前記軸線方向の内側端部よりも内側に位置していることを特徴とする請求項3に記載の現像装置。 - 前記シール部材の前記軸線方向の内側端部は、前記露出部の前記軸線方向の内側端部よりも前記軸線方向内側に位置していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の現像装置。
- 前記シール部材の前記軸線方向の内側端部は、前記露出部の前記軸線方向の内側端部と前記軸線方向において同じ位置に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の現像装置。
- 前記シール部材の前記軸線方向の内側端部は、前記露出部の前記軸線方向の内側端部よりも前記軸線方向外側に位置していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の現像装置。
- 前記現像ローラから現像剤が供給されることで現像剤像が形成されるように構成された感光体と、
前記露出部の前記軸線方向外側に配置され、前記露出部よりも前記感光体側に突出して前記感光体の表面に接触する接触部材と、を備えることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の現像装置。
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Cited By (1)
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JP7093938B1 (ja) | 2021-06-08 | 2022-07-01 | 三和テクノ株式会社 | 軸シールユニット |
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2013
- 2013-02-27 JP JP2013037035A patent/JP2014164227A/ja active Pending
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