JP2014164225A - 現像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】繊維層を有する現像ローラを備えた現像装置において、現像ローラとシール部材とのシール性を向上させる。
【解決手段】現像装置は、現像剤を収容するための筐体10と、ローラ本体22と当該ローラ本体22の外周面に形成された繊維層23を有する現像ローラ20と、筐体10と現像ローラ20の間から現像剤が漏れるのを抑制するため、筐体10と現像ローラ20との間に配置されるシール部材40とを備える。現像ローラ20は、ローラ本体22の軸線方向両側に当該ローラ本体22よりも径が小さい小径部25を有する。シール部材40は、筐体10と小径部25との間に配置され、ローラ本体22の軸線方向の端面22Eに接触している。
【選択図】図2
【解決手段】現像装置は、現像剤を収容するための筐体10と、ローラ本体22と当該ローラ本体22の外周面に形成された繊維層23を有する現像ローラ20と、筐体10と現像ローラ20の間から現像剤が漏れるのを抑制するため、筐体10と現像ローラ20との間に配置されるシール部材40とを備える。現像ローラ20は、ローラ本体22の軸線方向両側に当該ローラ本体22よりも径が小さい小径部25を有する。シール部材40は、筐体10と小径部25との間に配置され、ローラ本体22の軸線方向の端面22Eに接触している。
【選択図】図2
Description
本発明は、表面に繊維層を有する現像ローラを備えた現像装置に関する。
従来より、現像剤を収容する筐体や、表面にブラシ状の繊維層を有する現像ローラなどを備えた現像装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、現像装置には、筐体と現像ローラの間から現像剤が漏れるのを抑制するためにシール部材を設ける必要があるが、繊維層を有する現像ローラを備えた従来の現像装置においては、現像ローラとシール部材とのシール性についてほとんど検討がなされていなかった。
本発明は、以上の背景に鑑みてなされたものであり、繊維層を有する現像ローラを備えた現像装置において、現像ローラとシール部材とのシール性を向上させることを目的とする。
前記した目的を達成するため、本発明の現像装置は、現像剤を収容するための筐体と、ローラ本体と当該ローラ本体の外周面に形成された繊維層を有する現像ローラと、筐体と現像ローラの間から現像剤が漏れるのを抑制するため、筐体と現像ローラとの間に配置されるシール部材と、を備える。
現像ローラは、ローラ本体の軸線方向両側に当該ローラ本体よりも径が小さい小径部を有する。
シール部材は、筐体と小径部との間に配置され、ローラ本体の軸線方向の端面に接触している。
現像ローラは、ローラ本体の軸線方向両側に当該ローラ本体よりも径が小さい小径部を有する。
シール部材は、筐体と小径部との間に配置され、ローラ本体の軸線方向の端面に接触している。
このような構成によれば、ローラ本体に沿って軸線方向外側に移動する現像剤が、移動方向を変えてローラ本体の端面とシール部材との間に入り込み、さらに移動方向を変えて小径部とシール部材との間に入り込むことは困難となる。これにより、現像ローラとシール部材とのシール性を向上させることができる。
前記した現像装置において、小径部の外周面には、繊維層が形成されていないことが望ましい。
これによれば、小径部の外周面とシール部材との密着性が高まるため、現像剤が小径部とシール部材との間により入り込みにくくなり、現像ローラとシール部材とのシール性をより向上させることができる。
前記した現像装置において、シール部材の現像ローラの径方向の厚さは、ローラ本体の半径と小径部の半径との差よりも大きい構成とすることができる。
これによれば、小径部に接触するシール部材がローラ本体の外周面よりも径方向外側に突出することになるので、ローラ本体の端部をシール部材に食い込ませるように配置することが可能となる。これにより、ローラ本体とシール部材との密着性が高まるため、現像剤が現像ローラとシール部材との間により入り込みにくくなり、現像ローラとシール部材とのシール性をより向上させることができる。
前記した現像装置において、ローラ本体の軸線方向両側に配置される一対のシール部材は、前記軸線方向の内側端部の間隔が、ローラ本体の軸線方向の長さよりも小さい構成とすることができる。
これによれば、現像ローラを組み付けることで、ローラ本体の端部をシール部材に食い込ませることができるので、現像ローラとシール部材とのシール性をより向上させることができる。
前記した現像装置において、シール部材は、筐体と小径部との間に配置され、厚さがローラ本体の半径と小径部の半径との差よりも大きい第1シール部材と、第1シール部材とローラ本体の軸線方向の端面との間に配置された第2シール部材と、を有する構成とすることができる。
これによれば、第1シール部材と第2シール部材をローラ本体との密着性を高める形状や材質などで個別に形成可能となる。また、第1シール部材と第2シール部材の接触部分は、それぞれの弾性変形によりなじむので、その密着性を高めることができる。これにより、ローラ本体の端面とシール部材との密着性をより高めることが可能となるため、現像ローラとシール部材とのシール性を一層向上させることができる。
前記した現像装置は、現像ローラから現像剤が供給されることで現像剤像が形成されるように構成された感光体と、小径部の前記軸線方向外側に配置され、ローラ本体よりも感光体側に突出して感光体の表面に接触する接触部材と、を備える構成とすることができる。
これによれば、ローラ本体と感光体の間隔(繊維層に対する感光体の食い込み量)を一定に保つことができる。これにより、感光体に対して良好に現像剤を供給できるため、画質を向上させることが可能となる。
本発明によれば、繊維層を有する現像ローラを備えた現像装置において、現像ローラとシール部材とのシール性を向上させることができる。
次に、本発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下においては、まず、本実施形態に係る現像装置の一例としてのプロセスカートリッジ5が使用される画像形成装置の概略構成について説明し、その後、プロセスカートリッジ5の詳細な構成について説明する。また、以下の説明において、方向は、画像形成装置を使用するユーザを基準にした方向で説明する。具体的には、ユーザから見て手前側である図1の右側を「前」とし、ユーザから見て奥側である図1の左側を「後」とし、図1の紙面手前側を「左」、紙面奥側を「右」とする。また、図1の上下方向を「上下」とする。
<画像形成装置の概略構成>
図1に示すように、画像形成装置の一例としてのレーザプリンタ1は、本体筐体2内に、用紙Sを供給する給紙部3と、露光装置4と、用紙Sにトナー像(現像剤像)を転写するプロセスカートリッジ5と、用紙Sに転写されたトナー像を熱定着する定着装置8とを主に備えている。
図1に示すように、画像形成装置の一例としてのレーザプリンタ1は、本体筐体2内に、用紙Sを供給する給紙部3と、露光装置4と、用紙Sにトナー像(現像剤像)を転写するプロセスカートリッジ5と、用紙Sに転写されたトナー像を熱定着する定着装置8とを主に備えている。
給紙部3は、本体筐体2内の下部に設けられ、用紙Sを収容する給紙トレイ3Aと、用紙Sを給紙トレイ3Aからプロセスカートリッジ5に供給する給紙機構3Bとを主に備えている。給紙トレイ3Aに収容された用紙Sは、給紙機構3Bによって1枚ずつ分離されてプロセスカートリッジ5に供給される。
露光装置4は、本体筐体2内の上部に配置され、図示しないレーザ光源やポリゴンミラー、レンズ、反射鏡などを備えている。露光装置4では、レーザ光源から出射される画像データに基づくレーザ光(鎖線参照)が、感光体ドラム61の表面で高速走査されることで、感光体ドラム61の表面を露光する。
プロセスカートリッジ5は、露光装置4の下方に配置され、本体筐体2に設けられたフロントカバー2Aを開いたときにできる開口から本体筐体2に対して着脱可能に装着される構成となっている。このプロセスカートリッジ5は、現像剤の一例としてのトナーを収容する収容部11と、現像ローラ20と、規制ブレード30と、感光体の一例としての感光体ドラム61と、帯電器62と、転写ローラ63とを主に備えている。
プロセスカートリッジ5では、感光体ドラム61の表面が、帯電器62により一様に帯電された後、露光装置4からのレーザ光によって露光されることで、感光体ドラム61上に画像データに基づく静電潜像が形成される。また、収容部11内のトナーは、回転駆動する現像ローラ20の表面に担持され、その後、規制ブレード30によって現像ローラ20上に担持される量が規制される。そして、現像ローラ20上のトナーが、感光体ドラム61に供給されることで、静電潜像が可視像化され、感光体ドラム61上にトナー像が形成される。その後、給紙部3から供給された用紙Sが、感光体ドラム61と転写ローラ63の間を通過することで、感光体ドラム61上のトナー像が用紙S上に転写される。
定着装置8は、プロセスカートリッジ5の後方に配置され、加熱ローラ8Aと、加熱ローラ8Aと対向配置されて加熱ローラ8Aを押圧する加圧ローラ8Bとを主に備えている。定着装置8では、トナー像が転写された用紙Sが、加熱ローラ8Aと加圧ローラ8Bの間を通過することで、トナー像が用紙S上に熱定着される。トナー像が熱定着された用紙Sは、排紙ローラ2Cによって排紙トレイ2B上に排出される。
<プロセスカートリッジの詳細構成>
プロセスカートリッジ5は、感光体ユニット6と、感光体ユニット6に対して着脱可能に装着される現像ユニット7とから構成されている。なお、以下の説明において、軸線方向とは、現像ローラ20の軸21が延びる方向であり、本実施形態では左右方向に相当する。
プロセスカートリッジ5は、感光体ユニット6と、感光体ユニット6に対して着脱可能に装着される現像ユニット7とから構成されている。なお、以下の説明において、軸線方向とは、現像ローラ20の軸21が延びる方向であり、本実施形態では左右方向に相当する。
感光体ユニット6は、感光体フレーム60と、感光体ドラム61と、帯電器62と、転写ローラ63とを主に備えている。感光体フレーム60は、感光体ドラム61や転写ローラ63を回転可能に支持するフレームであり、現像ユニット7が着脱可能に装着されるように構成されている。また、感光体ドラム61は、円筒状のドラム本体の外周面に感光層が形成された部材であり、現像ユニット7が感光体ユニット6に装着されているときに現像ローラ20の後述する繊維層23に接触した状態で配置され、前記したように現像ローラ20からトナーが供給されることでトナー像が形成されるように構成されている。
図2および図3に示すように、現像ユニット7は、前記した現像ローラ20や規制ブレード30などの他、トナーを収容するための収容部11を形成する筐体10と、当該筐体10と現像ローラ20の両端部との間に配置される一対のシール部材40と、接触部材の一例としてのコロ50とをさらに備えている。
筐体10は、現像ローラ20を回転可能に支持する支持部12と、収容部11内から現像ローラ20にトナーを供給するための軸線方向に長い開口13と、シール部材40が貼着される左右一対の貼着面14と、規制ブレード30を固定するための複数のネジ穴15とを主に有している。支持部12は、略後方が開放された側面視円弧状の凹部として筐体10の左右の壁のそれぞれに形成されている。現像ローラ20は、軸21を支持部12の後側に形成された開口に挿通した後、軸線方向外側から軸受29を軸21と支持部12に係合させることで軸受29を介して筐体10に回転可能に組み付けられる。貼着面14は、現像ローラ20の周面に沿うような断面視略円弧状の面であり、開口13の軸線方向両側であって現像ローラ20の後述する小径部25と対向する位置に形成されている。
図3に示すように、規制ブレード30は、矢印の方向に回転駆動する現像ローラ20の繊維層23に接触して繊維層23に付着した過剰なトナーを掻き落とすことで繊維層23に担持されるトナーの量を規制するように構成された板状の部材である。この規制ブレード30は、断面視略L字形状をなしており、現像ローラ20に沿って軸線方向に長尺状に延びる本体部31と、先端が繊維層23に食い込むように接触する折曲部32とを有している。規制ブレード30は、本体部31の一端側である上端側が一対の補強板35,36により前後から挟まれた状態で、一対の補強板35,36とともにネジ39により筐体10に組み付けられることで筐体10に固定される。折曲部32は、本体部31の自由端である下端から後側の現像ローラ20側に向けて延びるように形成されている。
図4に示すように、現像ローラ20は、トナーを担持するように構成されたローラであり、軸21と、ローラ本体22と、ローラ本体22の外周面に形成された繊維層23と、ローラ本体22の軸線方向両側に形成された小径部25とを主に有している。なお、現像ローラ20の端部付近の構成は略左右対称であるため、図4などでは現像ローラ20の一方の端部付近の構成のみを示す。また、図2や図5などでは、繊維層23をハッチングを付して示し、繊維層23を構成する1本1本の繊維の図示を省略している。
繊維層23は、トナーを担持可能な無数の繊維がブラシ状に植設された層である。このような繊維層23は、例えば、ローラ本体22の外周面に接着剤を塗布し、繊維を静電植毛などによって植設した後、接着剤を乾燥させることによって形成することができる。なお、必要に応じて、繊維の長さを揃えたり、不要な繊維を除去したりしてもよい。
小径部25は、ローラ本体22よりも径が小さい部分であり、本実施形態においては、軸21よりも径が大きくなっている。このような小径部25は、ローラ本体22と一体に形成されていてもよいし、ローラ本体22とは別体として形成されていてもよい。また、小径部25の外周面には、ローラ本体22の外周面とは異なり、繊維層23は形成されていない。
なお、小径部25とローラ本体22が一体である場合、小径部25は、例えば、ローラ本体22および小径部25となる材料の軸線方向両端部を切削、必要に応じて研磨することで形成することができる。そして、上記したようなローラ本体22の外周面に繊維層23を形成する際において、ローラ本体22の外周面への接着剤の塗布前に、小径部25をマスクで覆っておくことで、小径部25を繊維層23が形成されない構成とすることができる。
また、小径部25とローラ本体22とが別体である場合、小径部25は、例えば、現像ローラ20の軸21に嵌合可能な円筒状の部品として形成することができる。そして、上記したようにローラ本体22の外周面に繊維層23を形成した後、小径部25を軸21に嵌合してローラ本体22の両側に配置することで、ローラ本体22の両側に繊維層23が形成されない小径部25を有する現像ローラ20を形成することができる。
図2に示すように、コロ50は、左右の小径部25の軸線方向外側、より詳しくはシール部材40の軸線方向外側に1つずつ配置されており、現像ローラ20の軸21に回転可能に支持されている。各コロ50は、図4(一方のみ図示)に示すように、ローラ本体22の外周面よりも後側の感光体ドラム61側に突出しており、現像ユニット7が感光体ユニット6に装着された状態において感光体ドラム61の表面に接触し、回転駆動する感光体ドラム61に対し従動回転するように設けられている。
図4および図5に示すように、シール部材40は、筐体10(収容部11)内のトナーが筐体10と現像ローラ20の間から漏れるのを抑制するための部材であり、筐体10の貼着面14と現像ローラ20の小径部25との間に配置され、ローラ本体22の軸線方向の端面22Eに接触している。このシール部材40は、小径部25の外周面に沿うように筐体10の貼着面14と小径部25との間に配置された第1シール部材40Aと、第1シール部材40Aとローラ本体22の端面22Eとの間に配置された第2シール部材40Bとを有して構成されている。
第1シール部材40Aは、回転駆動する現像ローラ20の小径部25が直接摺接する摺接部材41と、摺接部材41と筐体10の貼着面14との間に配置される弾性部材42とを有して構成されたシール部材である。摺接部材41は、現像ローラ20の回転をスムーズにするため、現像ローラ20との摺動抵抗を小さくすることを目的として設けられており、例えば、フェルトや不織布などのシート状の繊維や、樹脂フィルムや樹脂テープなどのシート状の樹脂などから形成されている。一方、弾性部材42は、押し潰されたときの復元力により摺接部材41を小径部25に密着させることを目的として設けられており、例えば、ウレタンスポンジなどの弾性変形可能な材料から形成されている。
図6に示すように、本実施形態において、第1シール部材40Aは、現像ローラ20の径方向の厚さ(摺接部材41と弾性部材42を合わせた厚さ)B1が、ローラ本体22の半径と小径部25の半径との差B2、言い換えれば、ローラ本体22と小径部25との間に形成される段差の高さB2よりも大きくなっている。
図7(a)に示すように、本実施形態において、第1シール部材40Aが貼着される筐体10の一対の貼着面14は、その軸線方向の内側端部14Eの間隔Dがローラ本体22の軸線方向の長さLよりも小さくなるように形成されている。これにより、第1シール部材40Aの軸線方向の内側端部40Eを貼着面14の内側端部14Eに略合わせながら第1シール部材40Aを貼着面14に貼着することで、ローラ本体22の軸線方向両側に配置される一対の第1シール部材40Aは、その内側端部40Eの間隔が、ローラ本体22の長さLよりも小さくなる。
図5に示すように、第2シール部材40Bは、小径部25に嵌合可能な環状のシール部材である。このような第2シール部材40Bは、例えば、ウレタンスポンジなどの弾性変形可能な材料から形成されていてもよいし、摺接部材41と同様にフェルトや不織布などのシート状の繊維から形成されていてもよい。第2シール部材40Bは、図6に示すように、小径部25に嵌合し、ローラ本体22の端面22Eに貼り付けられた状態で現像ローラ20とともに筐体10に組み付けられる。なお、本実施形態において、第2シール部材40Bは、その外径がローラ本体22の外径と略同じとなるように形成されている。
図4に示すように、筐体10に組み付けられた第2シール部材40Bは、ローラ本体22と第1シール部材40Aとの間で、第1シール部材40Aを変形させつつ自身も弾性変形するため、各シール部材40A,40Bの復元力によりローラ本体22の端面22Eと第1シール部材40Aに密着することとなる。
次に、以上のように構成されたプロセスカートリッジ5の作用効果について説明する。
図4に示したように、プロセスカートリッジ5では、シール部材40が筐体10と小径部25との間に配置され、さらにローラ本体22の端面22Eに接触しているので、ローラ本体22に沿って軸線方向外側に移動するトナーが、移動方向を変えて端面22Eとシール部材40との間に入り込み、さらに移動方向を変えて小径部25とシール部材40との間に入り込むことは困難となっている。これにより、現像ローラ20とシール部材40とのシール性を向上させることができる。
図4に示したように、プロセスカートリッジ5では、シール部材40が筐体10と小径部25との間に配置され、さらにローラ本体22の端面22Eに接触しているので、ローラ本体22に沿って軸線方向外側に移動するトナーが、移動方向を変えて端面22Eとシール部材40との間に入り込み、さらに移動方向を変えて小径部25とシール部材40との間に入り込むことは困難となっている。これにより、現像ローラ20とシール部材40とのシール性を向上させることができる。
また、本実施形態では、図6に示したように、第1シール部材40Aの厚さB1がローラ本体22と小径部25との間に形成される段差の高さB2よりも大きいので、図4に示すように、筐体10に現像ローラ20を組み付けたときには、小径部25に接触する第1シール部材40Aがローラ本体22の外周面よりも径方向外側に突出することになる。これにより、ローラ本体22の端部を第1シール部材40Aに食い込ませるように配置することが可能となるため、ローラ本体22と第1シール部材40Aとの密着性が高まることで、トナーが現像ローラ20とシール部材40との間により入り込みにくくなり、シール性をより向上させることができる。
また、特に本実施形態では、図7(a)に示したように、一対の第1シール部材40Aの内側端部40Eの間隔がローラ本体22の長さLよりも小さいので、筐体10に現像ローラ20を組み付けることで、ローラ本体22の端部をより確実に第1シール部材40Aに食い込ませることができる。
また、本実施形態では、筐体10に現像ローラ20を組み付ける際には、図2に示したように、現像ローラ20を筐体10の支持部12に向けて軸線方向に略直交する方向に沿って組み付けることが可能となっている。これにより、繊維層23を構成する繊維が軸線方向に倒れることを抑制できるので、特に繊維層23の端部において軸線方向外側に倒れた繊維が小径部25とシール部材40との間に深く入り込むようなことを抑制することができる。
なお、現像ローラ20を図7(a)に示す位置から図示上向きにまっすぐ移動させて筐体10に組み付けることで、ローラ本体22の両端部を第1シール部材40Aに押し当てて食い込ませると、弾性変形した第1シール部材40Aから現像ローラ20に作用する力が、主に現像ローラ20を貼着面14から離す方向に働き、ローラ本体22の端面22Eと第1シール部材40Aを密着させる方向に働きにくくなる。
そこで、本実施形態において、現像ローラ20を筐体10に組み付ける際には、まず、図7(b)に示すように、ローラ本体22の一端部を一方の第1シール部材40Aに軸線方向内側から押し当てて若干深めに食い込ませた後、図7(c)に示すように、ローラ本体22の他端部を他方の第1シール部材40Aに軸線方向内側から押し当てて食い込ませるように組み付けることが望ましい。これによれば、弾性変形した第1シール部材40Aから現像ローラ20に作用する力が、主に軸線方向内側に向かうため、ローラ本体22の端面22Eと第1シール部材40Aを密着させる方向に働きやすくなり、シール性をより向上させることが可能となる。また、上記したような組み付け方によれば、ローラ本体22の端面22Eに対し軸線方向外側から第1シール部材40Aが当接することになるため、ローラ本体22の端部において繊維層23を構成する繊維が軸線方向外側に倒れることを抑制することができる。なお、図7では、第2シール部材40Bの図示を省略している。
また、本実施形態では、図4に示したように、シール部材40が第1シール部材40Aと第2シール部材40Bとを有して構成されているので、第1シール部材40Aと第2シール部材40Bをローラ本体22との密着性を高める形状や材質などで個別に形成可能となる。また、第1シール部材40Aと第2シール部材40Bの接触部分は、それぞれの弾性変形によって互いになじむので、その密着性を高めることができる。これらにより、ローラ本体22の端面22Eとシール部材40との密着性をより高めることができるため、シール性を一層向上させることができる。
さらに、本実施形態のプロセスカートリッジ5は、感光体ドラム61に接触するコロ50を備えているので、ローラ本体22と感光体ドラム61の間隔(繊維層23に対する感光体ドラム61の食い込み量)を一定に保つことができる。これにより、感光体ドラム61に対して良好にトナーを供給できるため、レーザプリンタ1において画質を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。具体的な構成については、下記のように本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
前記実施形態では、第1シール部材40Aの厚さB1がローラ本体22と小径部25との間に形成される段差の高さB2よりも大きい構成を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、シール部材は、その厚さがローラ本体と小径部との間に形成される段差の高さと略等しい構成であってもよい。また、前記実施形態では、一対の第1シール部材40Aの内側端部40Eの間隔がローラ本体22の長さLよりも小さい構成を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、一対のシール部材は、内側端部の間隔がローラ本体の長さと略等しい構成であってもよい。
前記実施形態では、シール部材40が第1シール部材40Aと第2シール部材40Bを有して構成されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、シール部材は、前記実施形態の第1シール部材40Aだけから構成され、前記実施形態の第2シール部材40Bを備えないものであってもよい。また、前記実施形態では、第1シール部材40Aが摺接部材41と弾性部材42を有する2層構造であったが、本発明はこれに限定されず、例えば、第1シール部材は、単層構造であってもよいし、3層以上の多層構造であってもよい。また、本発明は、第2シール部材が多層構造であってもよい。
前記実施形態では、接触部材としてコロ50を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図4を参考にして説明すると、接触部材は、コロ50の代わりに、筐体10の左右の壁(左の壁のみ図示)からローラ本体22よりも感光体ドラム61側に突出する突出部として形成されていてもよい。この場合、突出部としての接触部材は、筐体10と一体であってもよいし、別体であってもよい。
前記実施形態では、現像ローラ20の軸21よりも径が大きい小径部25を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、小径部は、現像ローラの軸と同径であってもよいし、現像ローラの軸よりも小径であってもよい。なお、小径部が現像ローラの軸と同径である構成においては、小径部は、現像ローラの軸の一部であってもよい。
前記実施形態では、小径部25の外周面に繊維層23が形成されていなかったが、本発明はこれに限定されず、例えば、小径部の外周面に繊維層が形成されていてもよい。なお、本発明は、前記実施形態のように、小径部25の外周面に繊維層23が形成されていないことが望ましい。これによれば、小径部25の外周面とシール部材40との密着性が高まるため、トナーが小径部25とシール部材40との間により入り込みにくくなり、現像ローラ20とシール部材40とのシール性をより向上させることができる。
前記実施形態では、小径部25の外周面が軸線方向に略平行な面であったが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、小径部の外周面は、その径がローラ本体の軸線方向の端面から軸線方向外側に向けて徐々に小さくなるように形成されていてもよい。具体的には、小径部の外周面は、テーパ面として形成されていてもよいし、段差を有する面として形成されていてもよい。
前記実施形態では、現像装置としてのプロセスカートリッジ5が感光体ドラム61(感光体)を備えて構成されていたが、本発明はこれに限定されず、現像装置は、感光体を備えない構成であってもよい。具体的には、例えば、現像装置は、前記実施形態の現像ユニット7と同様の構成であってもよい。また、前記実施形態では、感光体が現像ローラの繊維層に接触した状態でトナーが供給される接触現像方式の現像装置を例示したが、本発明はこれに限定されず、感光体が現像ローラの繊維層に接触しない状態でトナーが供給される非接触現像方式の現像装置であってもよい。
前記実施形態では、本発明の現像装置が使用される画像形成装置として、モノクロ画像のみを形成可能なレーザプリンタ1を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、カラー画像を形成可能なプリンタであってもよい。また、画像形成装置は、プリンタに限定されず、例えば、フラットベッドスキャナなどの原稿読取装置を備える複写機や複合機などであってもよい。
5 プロセスカートリッジ
10 筐体
20 現像ローラ
21 軸
22 ローラ本体
22E 端面
23 繊維層
25 小径部
40 シール部材
40E 内側端部
40A 第1シール部材
40B 第2シール部材
50 コロ
61 感光体ドラム
10 筐体
20 現像ローラ
21 軸
22 ローラ本体
22E 端面
23 繊維層
25 小径部
40 シール部材
40E 内側端部
40A 第1シール部材
40B 第2シール部材
50 コロ
61 感光体ドラム
Claims (6)
- 現像剤を収容するための筐体と、
ローラ本体と当該ローラ本体の外周面に形成された繊維層を有する現像ローラと、
前記筐体と前記現像ローラの間から現像剤が漏れるのを抑制するため、前記筐体と前記現像ローラとの間に配置されるシール部材と、を備え、
前記現像ローラは、前記ローラ本体の軸線方向両側に当該ローラ本体よりも径が小さい小径部を有し、
前記シール部材は、前記筐体と前記小径部との間に配置され、前記ローラ本体の前記軸線方向の端面に接触していることを特徴とする現像装置。 - 前記小径部の外周面には、繊維層が形成されていないことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
- 前記シール部材の前記現像ローラの径方向の厚さは、前記ローラ本体の半径と前記小径部の半径との差よりも大きいことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の現像装置。
- 前記ローラ本体の軸線方向両側に配置される一対の前記シール部材は、前記軸線方向の内側端部の間隔が、前記ローラ本体の前記軸線方向の長さよりも小さいことを特徴とする請求項3に記載の現像装置。
- 前記シール部材は、
前記筐体と前記小径部との間に配置され、厚さが前記ローラ本体の半径と前記小径部の半径との差よりも大きい第1シール部材と、
前記第1シール部材と前記ローラ本体の前記軸線方向の端面との間に配置された第2シール部材と、を有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の現像装置。 - 前記現像ローラから現像剤が供給されることで現像剤像が形成されるように構成された感光体と、
前記小径部の前記軸線方向外側に配置され、前記ローラ本体よりも前記感光体側に突出して前記感光体の表面に接触する接触部材と、を備えることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の現像装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013037031A JP2014164225A (ja) | 2013-02-27 | 2013-02-27 | 現像装置 |
PCT/JP2014/054758 WO2014133038A1 (ja) | 2013-02-27 | 2014-02-26 | 現像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013037031A JP2014164225A (ja) | 2013-02-27 | 2013-02-27 | 現像装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014164225A true JP2014164225A (ja) | 2014-09-08 |
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ID=51614846
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013037031A Pending JP2014164225A (ja) | 2013-02-27 | 2013-02-27 | 現像装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014164225A (ja) |
-
2013
- 2013-02-27 JP JP2013037031A patent/JP2014164225A/ja active Pending
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