JP2014152934A - 熱交換体の表面処理方法及び熱交換体の表面処理装置 - Google Patents
熱交換体の表面処理方法及び熱交換体の表面処理装置 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】伝熱管(11)及び金属製フィン(12)を備えた熱交換体(1)にコーティング膜を形成するための熱交換体の表面処理方法において、熱交換体にコーティング液(4)を供給する上側多孔質樹脂(2)を熱交換体の上側端面に接触させるとともに、熱交換体内のコーティング液の余剰分を吸収する下側多孔質樹脂(3)を熱交換体の下側端面に接触させて、コーティング液を熱交換体に塗布する塗布工程と、上側多孔質樹脂を熱交換体の上側端面から取り除くとともに、下側多孔質樹脂を熱交換体の下側端面に接触させた状態を維持して熱交換体内のコーティング液を液切りする液切工程とを有する。
【選択図】図1
Description
上記のような従来の遠心分離機を用いる方法、或いは上下に振動させる方法では、熱交換体が大型で、形状及び構造が複雑な場合には、十分に液切れさせることが困難であった。
図1は、本発明の実施の形態1における、コーティング液の塗布工程の概略を示す説明図である。図1に示す熱交換体1の表面処理装置は、上側多孔質樹脂2及び下側多孔質樹脂3を備えて構成される。このとき、熱交換体1に塗布されるコーティング液4は、上側多孔質樹脂2から供給され、熱交換体1内のコーティング液4の余剰分は、下側多孔質樹脂3によって吸収される。
本実施の形態2では、先の実施の形態1で説明したコーティング液4の液切工程の後に、更に乾燥工程を加えることにより、熱交換体1の表面に、よりムラのない均一な防汚コーティング膜を形成する方法を説明する。また、熱交換体1のコーティング膜を複数の領域に塗り分ける方法を説明する。
第1の多孔質樹脂:気孔率80% イノアックコーポレーション社製MAPS−AQL
第2の多孔質樹脂:気孔率30% 旭化成ケミカル社製サンファインAQ
第1の水系コーティング組成物:以下に示す3種の材料を純水に溶かして撹拌混合した後、更に非イオン系界面活性剤(ポリオキシエチレンラウリルアルキルエステル)を0.1質量%加えて撹拌混合することにより調製した。
・材料1:平均粒径5nmのシリカ微粒子を含むコロイダルシリカ(日産化学工業株式会社製カタロイドSI−550) 2.0質量%
・材料2:平均粒径250nmのPTFEディスパージョン 2.0質量%
・材料3:塩化ジルコニウム 0.2質量%
第2の水系コーティング組成物:以下に示す4種の材料を純水に溶かして撹拌混合した後、更に非イオン系界面活性剤(ポリオキシエチレンラウリルアルキルエステル)を0.1質量%加えて撹拌混合することにより調製した。
・材料1〜3:第1の水系コーティング組成物と同じ。
・材料4:平均粒径25nmのシリカ微粒子を含むコロイダルシリカ(日産化学工業株式会社製カタロイドSI−50) 1.0質量%
まず、図1に示す塗布工程を下記の条件で実施して1分間保持した。次に、上側多孔質樹脂2を取り除いて、図2に示す液切工程を下記の条件で実施して10分間保持した。更に、ブロア装置5を用い、エアの風速を25m/s、温度を60℃として、図4に示す乾燥工程を実施した。
・上側多孔質樹脂2及び下側多孔質樹脂3:第1の多孔質樹脂
・コーティング液4:第1の水系コーティング組成物
まず、上側多孔質樹脂2を、金属製フィン12の配列に対して平行な方向に(各金属製フィン12平面に垂直な方向に)、順に、上側多孔質樹脂2a〜2cとして均等に3分割し、塗布工程を下記の条件で実施して1分間保持した。次に、液切工程と乾燥工程を実施例1と同じ条件で実施した。
・上側多孔質樹脂2a〜2c及び下側多孔質樹脂3:第1の多孔質樹脂
・上側多孔質樹脂2aに散布するコーティング液4:第2の水系コーティング組成物
・上側多孔質樹脂2bに散布するコーティング液4:第1の水系コーティング組成物
・上側多孔質樹脂2cに散布するコーティング液4:第2の水系コーティング組成物
まず、塗布工程と液切工程を実施例1と同じ条件で実施した。次に、ブロア装置5を用い、エアの風速を25m/s、温度を45℃として、乾燥工程を実施した。
まず、塗布工程を、実施例1で用いた第1の多孔質樹脂の代わりに第2の多孔質樹脂を用いて実施して1分間保持した。次に、上側多孔質樹脂2を取り除いて、図2に示す液切工程を実施して10分間保持した。更に、乾燥工程を実施例1と同じ条件で実施した。
まず、塗布工程を、上側多孔質樹脂2及び下側多孔質樹脂3を用いずに、スプレーを用いて、第1の水系コーティング組成物を散布することにより実施した。次に、液切工程を、下側多孔質樹脂3を用いずに実施して10分間保持した。更に、ブロア装置5を用い、エアの風速を25m/s、温度を80℃として、乾燥工程を実施した。
まず、塗布工程を、下側多孔質樹脂3を用いずに、下記の条件で実施して1分間保持した。次に、液切工程と乾燥工程を比較例1と同じ条件で実施した。
・上側多孔質樹脂2:第1の多孔質樹脂
・コーティング液4:第1の水系コーティング組成物
1:吸光度が0.1未満のもの
2:吸光度が0.1以上0.2未満のもの
3:吸光度が0.2以上0.3未満のもの
4:吸光度が0.3以上0.4未満のもの
5:吸光度が0.4以上のもの
Claims (8)
- 伝熱管及び金属製フィンを備えた熱交換体にコーティング膜を形成するための熱交換体の表面処理方法において、
前記熱交換体にコーティング液を供給する上側多孔質樹脂を前記熱交換体の上側端面に接触させるとともに、前記熱交換体内の前記コーティング液の余剰分を吸収する下側多孔質樹脂を前記熱交換体の下側端面に接触させて、前記コーティング液を前記熱交換体に塗布する塗布工程と、
前記上側多孔質樹脂を前記熱交換体の上側端面から取り除くとともに、前記下側多孔質樹脂を前記熱交換体の下側端面に接触させた状態を維持して前記熱交換体内の前記コーティング液を液切りする液切工程と
を有する熱交換体の表面処理方法。 - 請求項1に記載の熱交換体の表面処理方法において、
前記塗布工程において、前記熱交換体と接する面において前記上側多孔質樹脂を複数の領域に分け、それぞれの前記領域毎に、異なる種類のコーティング液を散布することにより、前記複数の領域に応じて前記異なる種類のコーティング液を前記熱交換体に塗布する
熱交換体の表面処理方法。 - 請求項1または2に記載の熱交換体の表面処理方法において、
前記液切工程の後に、前記熱交換体内の前記コーティング液の余剰分を乾燥除去する乾燥工程を更に有する
熱交換体の表面処理方法。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の熱交換体の表面処理方法において、
前記上側多孔質樹脂及び前記下側多孔質樹脂は、
気孔率が60%以上90%以下であり、
かつ、平均孔径が50μm以上200μm以下である
熱交換体の表面処理方法。 - 請求項2に記載の熱交換体の表面処理方法において、
前記コーティング膜を、前記金属製フィン配列に対して平行に、第1のコーティング膜部分、第2のコーティング膜部分、及び第3のコーティング膜部分に塗り分けて形成する
熱交換体の表面処理方法。 - 請求項3に記載の熱交換体の表面処理方法において、
前記乾燥工程において、60℃以上80℃以下の乾燥媒体を用いる
熱交換体の表面処理方法。 - 請求項1から6のいずれか1項に記載の熱交換体の表面処理方法において、
前記コーティング液は、
平均粒径が15nm以下のシリカ微粒子と、
平均粒径が100〜500nmのフッ素樹脂粒子と、
塩化ジルコニウムまたは塩化ジルコニルと
を含有する水系コーティング組成物を含む
熱交換体の表面処理方法。 - 伝熱管及び金属製フィンを備えた熱交換体にコーティング膜を形成するための熱交換体の表面処理装置であって、
前記熱交換体の上側端面に接触させてコーティング液を前記熱交換体に供給する上側多孔質樹脂と、
前記熱交換体の下側端面に接触させて前記上側多孔質樹脂から前記熱交換体に供給された前記コーティング液の余剰分を吸収するとともに、前記上側多孔質樹脂を取り除いた後に前記熱交換体の下側端面に接触させた状態を維持することで前記熱交換体内の前記コーティング液を液切りする下側多孔質樹脂と
を備える熱交換体の表面処理装置。
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