JP2014152127A - オルメサルタンメドキソミルの製造方法 - Google Patents
オルメサルタンメドキソミルの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014152127A JP2014152127A JP2013021592A JP2013021592A JP2014152127A JP 2014152127 A JP2014152127 A JP 2014152127A JP 2013021592 A JP2013021592 A JP 2013021592A JP 2013021592 A JP2013021592 A JP 2013021592A JP 2014152127 A JP2014152127 A JP 2014152127A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- olmesartan medoxomil
- olmesartan
- adsorbent
- medoxomil
- active
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
- Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
Abstract
【解決手段】 不純物として4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2−プロピル−1−{[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル}−1H−イミダゾール−5−カルボン酸を含むオルメサルタンメドキソミルの粗体を、アセトン及び水の混合溶媒を用い、特定の吸着剤で処理することによって、簡便に、高純度のオルメサルタンメドキソミルを製造する。
【選択図】 なし
Description
なお、本発明においては、前記吸着剤が酸化アルミニウム及び/又は水酸化アルミニウムを含んでなる、層状複水酸化物又は複合無機酸化物であることが好ましい。
また、前記オルメサルタンメドキソミルの粗体は、トリチルオルメサルタンメドキソミルと、酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸からなる群より選ばれる少なくとも1つの酸と、を反応させて得られるものであることが好ましい。
以下、上記本発明の方法について、順を追って説明する。
本発明において、オルメサルタンメドキソミルの粗体とは、不純物として活性型オルメサルタンを含むオルメサルタンメドキソミルを意味する。ここで、活性型オルメサルタンの含有量並びにその他不純物の種類及び含有量は特に制限されるものではないが、本発明の効果が顕著であるという点から、活性型オルメサルタンを0.5%以上含むものを用いることが好ましく、加えて、製造の容易性という点から、活性型オルメサルタンを0.7%以上含み、純度が96.0〜99.0%であるものを用いることがより好ましい。当該粗体は、乾燥状態であっても、下記脱トリチル化反応の再結晶などで用いられる適当な溶媒を含む湿潤状態であってもよい。このような粗体は、前記トリチルオルメサルタンメドキソミルを脱トリチル化することによって好適に製造することができる。
以下に、当該脱トリチル化反応について説明する。
本発明における脱トリチル化反応は、前記トリチルオルメサルタンメドキソミルを脱トリチル化する反応であり、前記トリチルオルメサルタンメドキソミルと、酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸からなる群より選ばれる少なくとも1つの酸と、を反応させることにより行なわれることが好ましい。
トリチルオルメサルタンの再結晶において、使用する溶媒の量は、溶媒の種類によって適宜決定すればよく、通常、トリチルオルメサルタンメドキソミル1gに対して、5〜15mL使用する。トリチルオルメサルタンメドキソミルを溶解させる際の温度は、使用する溶媒の種類や量によって適宜決定され、通常、使用する溶媒の還流温度から5〜10℃低い温度にて溶解させる。また、結晶を析出させる際は、例えば、0〜10℃の温度まで冷却し、結晶を析出させることが好ましい。この際、種結晶を使用することもできる。得られた結晶は、公知の分離方法、具体的には、デカンテーション、ろ過、遠心ろ過などの方法によって分離することができる。また、これらの方法により分離したトリチルオルメサルタンメドキソミルの結晶は、使用した有機溶媒を用いて洗浄することもできる。当該再結晶操作を行うことにより、トリチルオルメサルタンメドキソミルに含まれる低極性不純物群を低減させることができ、これを原料として使用した際に得られる、オルメサルタンメドキソミルの結晶の低極性不純物群も低減することができる。なお、当該再結晶操作は、低極性不純物群を低減させることを目的として、繰り返し行なってもよい。
当該脱トリチル化反応は、トリチルオルメサルタンメドキソミルと酸とを混合して行なわれ、好ましくはさらに水を混合して行われ、これらを混合する順序は特に限定されず、攪拌混合して行うことが好ましい。反応温度は、反応の転化率及び不純物である活性型オルメサルタンの生成量の点から、30〜50℃が好ましく、35〜40℃がより好ましい。また、反応時間は、特に制限されるものではないが、通常1〜10時間の範囲で行われる。当該反応後は、必要に応じて、上記のように、析出したトリフェニルメタノールを除去することが好ましい。次いで、得られた溶液からオルメサルタンメドキソミルの粗体を取り出す。その方法は、特に限定されるものではなく、中和して結晶化させる方法、濃縮後の残渣に有機溶媒を加えて結晶化させる方法など、公知の方法を採用することができる。例えば、中和して結晶化させる場合は、特許文献3に記載の方法に従って実施し、濃縮後の残渣に有機溶媒を加えて結晶化させる場合は、特許文献1に記載の方法に従って実施すればよい。
本発明の溶解工程は、前記オルメサルタンメドキソミルの粗体と、アセトン及び水の混合溶媒と、を混合して当該粗体の溶液を得る工程である。
本発明の吸着剤処理工程は、前記溶解工程で得られたオルメサルタンメドキソミルの粗体の溶液と無機酸化物及び/又は無機水酸化物を含んでなる吸着剤とを接触させた後、当該吸着剤を分離して分離液を回収する工程である。
当該層状複水酸化物としては、酸化アルミニウム及び/又は水酸化アルミニウムを含むものであれば特に限定されず、ハイドロタルサイト(Hydrotalcite)、モツコレアイト(Motukoreaite)、マナセイト(Manasseite)、スティッヒタイト(Stichtite)、パイロアウライト(Pyroaurite)、タコバイト(Takovite)、イヤードライト(Eardlyite)、メイキセネライト(Meixnerite)等が挙げられ、具体的には、市販のハイドロタルサイトであるキョーワード500(Mg6Al2(OH)16CO3・4H2O)(協和化学工業株式会社製、「キョーワード」は同社の登録商標である。以下、「キョーワード」を含む名称の製品について同じ。)、キョーワード1000(Mg4.5Al2(OH)13CO3・3.5H2O)等を好適に用いることができる。また、当該複合無機化合物としては、酸化アルミニウム及び/又は水酸化アルミニウムを含むものであれば特に限定されず、他に、シリカ、ゼオライト、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム等を含有することができ、酸化アルミニウム又は水酸化アルミニウム単体であってもよい。具体的には、市販の活性アルミナ、キョーワード200(Al(OH)3・xH2O)、キョーワード300(2.5MgO・Al2O3・xH2O)、キョーワード2000(Mg0.7Al0.3O1.15)等を好適に用いることができる。
本発明において、吸着剤の使用量は、吸着剤の種類によって適宜決定すればよいが、溶液に吸着剤を添加して混合する場合は、通常オルメサルタンメドキソミル粗体1gに対して0.05〜0.2g使用することが好ましい。この際、溶液と添加剤の混合は撹拌して行なうことが好ましく、温度は20〜40℃で行うことが好ましく、22〜30℃で行うことが特に好ましい。反応時間は特に制限されず、通常、当該温度にて1〜5時間の範囲で行われる。
当該吸着剤処理工程では、上記のように、オルメサルタンメドキソミルの粗体の溶液と吸着剤とを接触させた後、当該混合液から吸着剤を分離して分離液を回収する。分離の方法は特に制限されず、公知の方法により実施することができ、例えば、デカンテーション、ろ過、遠心ろ過などの分離方法を採用すればよい。この際、ろ過の効率を向上させる目的で、セライト、ラヂオライトなどのろ過助剤を使用することもできる。
本発明の結晶化工程は、前記吸着剤処理工程で得られた分離液からオルメサルタンメドキソミルの結晶を析出させる工程である。
限されるものではない。
なお、実施例、比較例で得られたトリチルオルメサルタンメドキソミル及びオルメサルタンメドキソミルの純度、並びに、活性型オルメサルタンの含有量の測定(高速液体クロマトグラフィー測定)は、以下に示す方法を用いて行った。
測定方法:高速液体クロマトグラフィー(HPLC)
装置:高速液体クロマトグラフ装置 WATERS社製
検出器:紫外吸光高度検出器 WATERS社製 (測定波長:220nm)
カラム:ジーエルサイエンス株式会社製 商品名 Inertsil ODS−3、内径4.6mm、長さ25cm(粒子径5μm、細孔径12nm)
カラム温度:25℃、一定温度
サンプル温度:25℃、一定温度
移動相A:アセトニトリル
移動相B:25mM過塩素酸ナトリウム水溶液(pH=2.5、過塩素酸にて調整)
移動相の送液:移動相A,Bの混合比を表1のように変えて濃度勾配制御する。
流量:1.5ml/分
測定時間:45分
直径7.5cmの2枚撹拌翼を備えた500mL四つ口フラスコに、トリチルオルメサルタンメドキソミルの粗体(純度:99.2%)40g、酢酸180ml、水60gを加え、40℃で2時間撹拌して反応を行った。次いで、反応液を30℃まで冷却し、水80gを加え、10〜30℃で2時間攪拌した。析出したトリフェニルメタノールを減圧濾過により除去した後、得られたろ液を40℃で減圧濃縮し、得られた残渣にトルエン120mLを加えて減圧濃縮し、得られた残渣にアセトン120mLを加えて減圧濃縮し、さらに、得られた残渣に酢酸エチル120mLを加えてスラリー液とし、20〜30℃で1時間攪拌した。次いで、減圧ろ過して湿体を分取し、得られた湿体を40℃で14時間乾燥し、オルメサルタンメドキソミルの粗体を25g得た(オルメサルタンメドキソミル純度:97.2%、活性型オルメサルタン含有量:1.31%)。
直径3.5cmの2枚撹拌翼を備えた100mL三つ口フラスコに、得られたオルメサルタンメドキソミルの粗体3.0g、アセトン30ml、水3gを加え、50℃まで加熱し、オルメサルタンメドキソミルの粗体を溶解した。溶解後、30℃まで冷却し、キョーワード500(協和化学工業株式会社製)0.3gを加え、20〜30℃で1時間撹拌した(溶液中のオルメサルタンメドキソミル純度:98.8%、活性型オルメサルタン含有量:0.36%)。次いで、減圧ろ過して添加剤を除去し、得られたろ液へ水30gを加え、20〜30℃で終夜撹拌した。次いで、減圧ろ過して析出した結晶を分取し、乾燥して、オルメサルタンメドキソミルの結晶を2.5g得た(オルメサルタンメドキソミル純度:99.0%、活性型オルメサルタン含有量:0.07%)。
直径7.5cmの2枚撹拌翼を備えた500mL四つ口フラスコに、トリチルオルメサルタンメドキソミルの粗体(純度:99.2%)47g、酢酸エチル376mlを加え、撹拌下、還流温度まで加熱し、トリチルオルメサルタンメドキソミルの粗体を溶解した。溶解後、30℃まで冷却し、20〜30℃で終夜撹拌し、さらに、0℃まで冷却して2時間撹拌した。次いで、減圧ろ過して湿体を分取し、乾燥して、トリチルオルメサルタンメドキソミルの結晶を42g得た(トリチルオルメサルタンメドキソミル純度:99.8%)。得られたトリチルオルメサルタンメドキソミルの結晶42gを用いて、実施例1と同様の方法にて脱トリチル化反応を行い、オルメサルタンメドキソミルの粗体を25g得た(オルメサルタンメドキソミル純度:97.9%、活性型オルメサルタン含有量:1.18%)。
直径3.5cmの2枚撹拌翼を備えた100mL三つ口フラスコに、得られたオルメサルタンメドキソミルの粗体4.0g、アセトン40ml、水4gを加え、50℃まで加熱し、オルメサルタンメドキソミルの粗体を溶解した。溶解後、30℃まで冷却し、キョーワード500(協和化学工業株式会社製)0.4gを加え、20〜30℃で1時間撹拌した(溶液中のオルメサルタンメドキソミル純度:99.4%、活性型オルメサルタン含有量:0.31%)。攪拌後、減圧ろ過して添加剤を除去し、得られたろ液へ水40gを加え、20〜30℃で終夜撹拌した。次いで、減圧ろ過して析出した結晶を分取し、乾燥して、オルメサルタンメドキソミルの結晶を3.6g得た(オルメサルタンメドキソミル純度:99.6%、活性型オルメサルタン含有量:0.06%)。
直径9cmの2枚撹拌翼を備えた1000mL四つ口フラスコに、実施例2で得られたオルメサルタンメドキソミルの粗体(オルメサルタンメドキソミル純度:97.9%、活性型オルメサルタン含有量:1.18%)5.0g、酢酸エチル325mlを加え、撹拌下、還流温度まで加熱し、オルメサルタンメドキソミルの第一粗体を溶解した。溶解後、30℃まで冷却し、20〜30℃で終夜撹拌し、さらに、0℃まで冷却して4時間撹拌した。次いで、減圧ろ過して湿体を分取し、乾燥して、オルメサルタンメドキソミルの精製粗体を4.3g得た(オルメサルタンメドキソミル純度:99.1%、活性型オルメサルタン:0.62%)。
直径3.5cmの2枚撹拌翼を備えた100mL三つ口フラスコに、得られたオルメサルタンメドキソミルの精製粗体4.0g、アセトン40ml、水4gを加え、50℃まで加熱し、オルメサルタンメドキソミルの精製粗体を溶解した。溶解後、30℃まで冷却し、キョーワード500(協和化学工業株式会社製)0.4gを加え、20〜30℃で1時間撹拌した(溶液中のオルメサルタンメドキソミル純度:99.4%、活性型オルメサルタン含有量:0.12%)。次いで、減圧ろ過して添加剤を除去し、得られたろ液へ水40gを加え、20〜30℃で終夜撹拌した。撹拌後、減圧ろ過して析出した結晶を分取し、乾燥して、オルメサルタンメドキソミルの結晶を3.5g得た(オルメサルタンメドキソミル純度:99.9%、活性型オルメサルタン含有量:0.02%)。
直径3.5cmの2枚撹拌翼を備えた100mL三つ口フラスコに、実施例1で得られたオルメサルタンメドキソミル第一粗体(オルメサルタンメドキソミル粗体純度:97.2%、活性型オルメサルタン:1.31%)3.0g、アセトン30ml、水3gを加え、50℃まで加熱し、オルメサルタンメドキソミル第一粗体を溶解した。溶解後、30℃まで冷却し、キョーワード300(協和化学工業製)0.3gを加え、20〜30℃で1時間撹拌した(溶液中のオルメサルタンメドキソミル純度:99.0%、活性型オルメサルタン:0.30%)。攪拌後、溶液を減圧ろ過して添加剤を除去し、得られたろ液へ水30gを加え、20〜30℃で終夜撹拌した。次いで、減圧ろ過して析出した結晶を分取し、乾燥して、オルメサルタンメドキソミル結晶を2.5g得た(オルメサルタンメドキソミル粗体純度:99.1%、活性型オルメサルタン:0.06%)。
表2に示す吸着剤を使用した以外は、実施例4と同様にして、得られたオルメサルタンメドキソミルの結晶について、純度及び活性型オルメサルタンの含有量を測定した。その結果を表2に示した。
直径3.5cmの2枚攪拌翼を供えた100mL三つ口フラスコに、実施例1で得られたオルメサルタンメドキソミルの粗体(オルメサルタンメドキソミル純度:97.2%、活性型オルメサルタン含有量:1.31%)3.0g、アセトン30mL、水3gを加え、50℃まで加熱し、オルメサルタンメドキソミルの粗体を溶解した。溶解後、30℃まで冷却し、キョーワード300(協和化学株式会社製)0.3gを加え、20〜30℃で1時間攪拌した(溶液中のオルメサルタンメドキソミル純度:98.9%、活性型オルメサルタン含有量:0.31%)。攪拌後、溶液を減圧ろ過して添加剤を除去し、得られたろ液へ水45gを加え、20〜30℃で終夜攪拌した。次いで、減圧ろ過して析出した結晶を分取し、乾燥してオルメサルタンメドキソミルの結晶を2.8g得た(オルメサルタンメドキソミル純度:99.0%、活性型オルメサルタン含有量:0.15%)。
直径3.5cmの2枚攪拌翼を供えた100mL三つ口フラスコに、実施例1で得られたオルメサルタンメドキソミルの粗体(オルメサルタンメドキソミル純度:97.2%、活性型オルメサルタン含有量:1.31%)3.0g、アセトン45mL、水2.5gを加え、50℃まで加熱し、オルメサルタンメドキソミルの粗体を溶解した。溶解後、30℃まで冷却し、キョーワード300(協和化学株式会社製)0.3gを加え、20〜30℃で1時間攪拌した(溶液中のオルメサルタンメドキソミル純度:98.8%、活性型オルメサルタン含有量:0.34%)。攪拌後、溶液を減圧ろ過して添加剤を除去し、得られたろ液へ水45gを加え、20〜30℃で終夜攪拌した。次いで、減圧ろ過して析出した結晶を分取し、乾燥してオルメサルタンメドキソミルの結晶を2.5g得た(オルメサルタンメドキソミル純度:99.0%、活性型オルメサルタン含有量:0.08%)。
吸着剤を使用しない以外は、実施例4と同様にして、得られたオルメサルタンメドキソミルの結晶について、純度及び活性型オルメサルタンの含有量を測定した。その結果を表2に示した。
直径3.5cmの2枚撹拌翼を備えた100mL三つ口フラスコに、実施例1で得られたオルメサルタンメドキソミルの粗体(オルメサルタンメドキソミル純度:97.2%、活性型オルメサルタン含有量:1.31%)1.0g、エタノール20mlを加え、70℃まで加熱し、オルメサルタンメドキソミルの粗体を溶解した。溶解後、30℃まで冷却し、キョーワード500(協和化学工業製)0.1gを加え、20〜30℃で1時間撹拌した(溶液中のオルメサルタンメドキソミル純度:98.0%、活性型オルメサルタン含有量:0.42%)。攪拌後、溶液を減圧ろ過して添加剤を除去し、得られたろ液へ水30gを加え、20〜30℃で終夜撹拌した。次いで、減圧ろ過して析出した結晶を分取し、乾燥して、オルメサルタンメドキソミルの結晶を0.8g得た(オルメサルタンメドキソミル純度:98.7%、活性型オルメサルタン含有量:0.23%)。
吸着剤を使用しない以外は、比較例2と同様にして、得られたオルメサルタンメドキソミルの結晶について、純度及び活性型オルメサルタンの含有量を測定した。その結果を表2に示した。
Claims (3)
- 不純物として4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2−プロピル−1−{[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル}−1H−イミダゾール−5−カルボン酸を含むオルメサルタンメドキソミルの粗体と、アセトン及び水の混合溶媒と、を混合して上記粗体の溶液を得る溶解工程、当該溶液と無機酸化物及び/又は無機水酸化物を含んでなる吸着剤とを接触させた後、当該吸着剤を分離して分離液を回収する吸着剤処理工程、当該吸着剤処理工程で回収された分離液からオルメサルタンメドキソミルの結晶を析出させる結晶化工程を含んでなるオルメサルタンメドキソミルの製造方法。
- 前記吸着剤が酸化アルミニウム及び/又は水酸化アルミニウムを含んでなる、層状複水酸化物又は複合無機化合物である請求項1に記載の方法。
- 前記オルメサルタンメドキソミルの粗体を得る工程として、トリチルオルメサルタンメドキソミルと、酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸からなる群より選ばれる少なくとも1つの酸と、を反応させる工程を更に含んでなる請求項1又は2に記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013021592A JP2014152127A (ja) | 2013-02-06 | 2013-02-06 | オルメサルタンメドキソミルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013021592A JP2014152127A (ja) | 2013-02-06 | 2013-02-06 | オルメサルタンメドキソミルの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014152127A true JP2014152127A (ja) | 2014-08-25 |
Family
ID=51574346
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013021592A Pending JP2014152127A (ja) | 2013-02-06 | 2013-02-06 | オルメサルタンメドキソミルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014152127A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016065007A (ja) * | 2014-09-24 | 2016-04-28 | 株式会社トクヤマ | オルメサルタンメドキソミルの製造方法 |
Citations (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5431958A (en) * | 1977-08-16 | 1979-03-09 | Asahi Glass Co Ltd | Method of treating drainage |
JPH03264553A (ja) * | 1990-03-15 | 1991-11-25 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | 2,6‐ナフタリンジカルボン酸ジメチルの精製法 |
JPH0578328A (ja) * | 1991-02-21 | 1993-03-30 | Sankyo Co Ltd | ビフエニルメチルイミダゾール誘導体 |
JPH08196803A (ja) * | 1995-01-25 | 1996-08-06 | Standard Oil Co:The | 吸着ベースのプロセスによるアセトニトリルの精製 |
JP2000302675A (ja) * | 1999-04-19 | 2000-10-31 | Sankyo Co Ltd | 塩基性化合物を含有する医薬 |
JP2001089776A (ja) * | 1999-09-24 | 2001-04-03 | New Japan Chem Co Ltd | 冷凍機用潤滑油 |
JP2005170998A (ja) * | 2003-12-09 | 2005-06-30 | Kao Corp | 潤滑油用エステルの製造方法 |
JP2007509993A (ja) * | 2004-09-02 | 2007-04-19 | テバ ファーマシューティカル インダストリーズ リミティド | オルメサルタンメドキソミルの精製法 |
JP2007332134A (ja) * | 2006-05-17 | 2007-12-27 | Kao Corp | 潤滑油用エステルの製造方法 |
JP2010185002A (ja) * | 2009-02-12 | 2010-08-26 | Hitachi Chem Co Ltd | エポキシ樹脂のα,β−不飽和カルボン酸エステルの製造法 |
WO2010126013A1 (ja) * | 2009-04-28 | 2010-11-04 | 第一三共株式会社 | オルメサルタンメドキソミルの製造方法 |
WO2012001694A1 (en) * | 2010-06-28 | 2012-01-05 | Hetero Research Foundation | Process for olmesartan medoxomil |
-
2013
- 2013-02-06 JP JP2013021592A patent/JP2014152127A/ja active Pending
Patent Citations (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5431958A (en) * | 1977-08-16 | 1979-03-09 | Asahi Glass Co Ltd | Method of treating drainage |
JPH03264553A (ja) * | 1990-03-15 | 1991-11-25 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | 2,6‐ナフタリンジカルボン酸ジメチルの精製法 |
JPH0578328A (ja) * | 1991-02-21 | 1993-03-30 | Sankyo Co Ltd | ビフエニルメチルイミダゾール誘導体 |
JPH08196803A (ja) * | 1995-01-25 | 1996-08-06 | Standard Oil Co:The | 吸着ベースのプロセスによるアセトニトリルの精製 |
JP2000302675A (ja) * | 1999-04-19 | 2000-10-31 | Sankyo Co Ltd | 塩基性化合物を含有する医薬 |
JP2001089776A (ja) * | 1999-09-24 | 2001-04-03 | New Japan Chem Co Ltd | 冷凍機用潤滑油 |
JP2005170998A (ja) * | 2003-12-09 | 2005-06-30 | Kao Corp | 潤滑油用エステルの製造方法 |
JP2007509993A (ja) * | 2004-09-02 | 2007-04-19 | テバ ファーマシューティカル インダストリーズ リミティド | オルメサルタンメドキソミルの精製法 |
JP2007332134A (ja) * | 2006-05-17 | 2007-12-27 | Kao Corp | 潤滑油用エステルの製造方法 |
JP2010185002A (ja) * | 2009-02-12 | 2010-08-26 | Hitachi Chem Co Ltd | エポキシ樹脂のα,β−不飽和カルボン酸エステルの製造法 |
WO2010126013A1 (ja) * | 2009-04-28 | 2010-11-04 | 第一三共株式会社 | オルメサルタンメドキソミルの製造方法 |
WO2012001694A1 (en) * | 2010-06-28 | 2012-01-05 | Hetero Research Foundation | Process for olmesartan medoxomil |
Non-Patent Citations (2)
Title |
---|
化学便覧, vol. 基礎編改訂5版I, JPN6016022340, 2004, pages 806 - 21, ISSN: 0003348099 * |
安部郁夫, 林産試だより, vol. 12月号, JPN6016024848, 1995, ISSN: 0003348100 * |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016065007A (ja) * | 2014-09-24 | 2016-04-28 | 株式会社トクヤマ | オルメサルタンメドキソミルの製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
RU2021125455A (ru) | Твердые формы { [5-(3-хлорфенил)-3-гидроксипиридин-2-карбонил]амино} уксусной кислоты, их композиции и применения | |
JP5944539B2 (ja) | 新規溶媒和物結晶およびその製造方法 | |
JP2014152127A (ja) | オルメサルタンメドキソミルの製造方法 | |
CN103923168A (zh) | 一种阿加曲班一水合物的制备方法 | |
TWI539948B (zh) | 奧美沙坦酯之製造方法 | |
WO2017131218A1 (ja) | アジルサルタン及びその製造方法 | |
JP2013517219A (ja) | バリウムイオン源の精製 | |
JP6091339B2 (ja) | オルメサルタンメドキソミルの製造方法 | |
JP6748329B1 (ja) | ソフピロニウム臭化物の結晶形態及びその製造方法 | |
JP6382660B2 (ja) | オルメサルタンメドキソミルの製造方法 | |
JP2012020970A (ja) | {2−アミノ−1,4−ジヒドロ−6−メチル−4−(3−ニトロフェニル)−3,5−ピリジンジカルボン酸3−(1−ジフェニルメチルアゼチジン−3−イル)エステル5−イソプロピルエステル}の製造方法 | |
KR20120046115A (ko) | 올메사르탄 메독소밀의 제조 방법 | |
JP6275596B2 (ja) | テルミサルタンのアンモニウム塩の製造方法 | |
KR101523264B1 (ko) | 올메사탄 메독소밀의 유연물질의 제조방법 | |
JP6198269B2 (ja) | オルメサルタンメドキソミルの製造方法 | |
JP2010077070A (ja) | イミダゾール誘導体の精製方法 | |
JP5738288B2 (ja) | カンデサルタンシレキセチルの製造方法 | |
JP7061452B2 (ja) | リン酸の製造方法および精製方法 | |
JP5614153B2 (ja) | カンデサルタンシレキセチルの製造法 | |
JP2010105935A (ja) | 4−(8−クロロ−5,6−ジヒドロ−11H−ベンゾ[5,6]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン−11−イリデン)−1−ピペリジンカルボン酸エチルエステルの精製方法 | |
JP5836851B2 (ja) | ブリンゾラミドの製造方法 | |
JP4402500B2 (ja) | イオパミドールの精製方法 | |
TW202411205A (zh) | 索吡銨溴化物的結晶形態及其製造方法 | |
JP6147546B2 (ja) | 酢酸が低減されたテルミサルタンa型結晶の製造方法 | |
CN101296923A (zh) | 坎地沙坦西来替昔酯的制备方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20151204 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160623 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160705 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160902 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160914 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20170214 |