JP2014143821A - ノイズ低減シールドケーブル - Google Patents

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Abstract

【課題】装置のサイズや質量やコストをほとんど変えずに、サージを低減するノイズ低減シールドケーブルを提供する。
【解決手段】インバータ(10)と、モータ(30)と、前記インバータと前記モータを接続するケーブル(20)と、前記ケーブルを覆うシールド層(40)と、前記シールド層の両端を接地する2本のアース線(50)とから構成されるシールドケーブルにおいて、第1のアース線に静電容量Ca1のコンデンサとインダクタンスLa1のインダクタを設け、第2のアース線に静電容量Ca2のコンデンサとインダクタンスLa2のインダクタを設け、かつ、ケーブルの芯線とシールド層の間の静電容量をC0とし、サージ電圧の基本周波数をf1とするとき、f1=1/[2π×(L×C)1/2 ]・・・・・・・式(1)
なお、L=La1、又はLa2、C=C0×Ca1/(C0+Ca1)、又はC=C0×Ca2/(C0+Ca2)の式(1)を満足するものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、ノイズ低減シールドケーブルに関するもので、特に、スイッチング回路のスイッチ動作に起因して生じるスイッチングノイズや誘導性負荷のサージを低減するためのノイズ低減機能を有するノイズ低減シールドケーブルに関する。
〈電気自動車およびハイブリッド車〉
電気自動車およびハイブリッド車においては、バッテリの直流電圧を交流電圧に変換するインバータを用いて、その交流出力でモータの可変速制御を行っている。
インバータは、スイッチング素子を電圧指令として正弦波指令を生成し、この正弦波指令値と三角波の搬送波との大小比較を行い、これにより得られるパルス信号に基づいてゲート信号を生成し、スイッチング素子を動作させるパルス幅変調(PWM)方式の変換器が用いられている。しかし、インバータから出力される交流電圧は完全な正弦波形状をしていなくて、幅の異なる矩形波が連続的に積み重なった形状をしているため、電圧変化率が急峻に変わる矩形波の角の部分では、インバータとモータ間の線路の共振や反射等によるサージ電圧が生じる恐れがあった。
サージ電圧に対応する従来方法として、(1)フィルタ使用法と、(2)電磁シールド法の2つの方法があった。
〈フィルタ使用法〉
図7はフィルタを使用することによって、モータをサージ電圧から保護する従来技術である。
図7において、インバータ10からの三相出力がケーブル20を通ってモータ30に送られる。そのケーブル20の各相にインダクタ(誘導コイル)Lを挿入し、インダクタLの前側(インバータ10側)か後側(モータ側)のいずれか(図7では後側)に、抵抗Rとコンデンサ(容量キャパシタンス)Cの直列接続回路を1アームとする3アームの星形結線の各端部をケーブル20の各相に接続し、星形結線の中性点をアースする。
このようにすることで、LRCによって構成されたフィルタ60でサージ電圧が抑制される(特許文献1〜3参照)。
〈問題点〉
回路電流が大きな用途では、フィルタを構成するインダクタLや抵抗Rで発生する電力が大きくなり、装置の大型化や、抵抗Rでの損失もあり、効率が悪化した。
〈電磁シールド法〉
図8は電磁シールドの電線/コネクタを使用することによって、インバータとモータおよびケーブルを含むシステムから放出するノイズを低減する従来技術である。
図8において、インバータ10からの三相出力が高シールド電線70を通ってモータ30に送られる。そして、インバータ10と高シールド電線70との間、および高シールド電線70とモータ30との間を高シールドコネクタ80で接続している。
インバータ10とモータ30とを接続するケーブルから高圧ノイズが周囲へ放射または誘導(電磁干渉)することが、このようなシールド性能が高い電磁遮蔽構造を備えた高シールド電線70と高シールドコネクタ80とを使用することで、高圧ノイズが周囲へ放射または誘導(電磁干渉)することを低減できる。
〈問題点〉
シールド電線やコネクタにおける金属製遮蔽部材の使用が多くなり、サイズや質量、コストが増大する上に、GNDプレーンを経由するようなノイズについては十分に低減できなかった。
特開2003−219655号公報 特開2001−069762号公報 特開2010−136564号公報
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、装置のサイズや質量、コストを低減できて、GNDプレーンを経由するようなノイズにも十分に対応でき、効率が下がることのないノイズ低減シールドケーブルを提供することにある。
前述した目的を達成するために、本願の発明のノイズ低減シールドケーブルは次の(1)〜(4)を特徴としている。
(1) インバータ(10)と、モータ(30)と、前記インバータと前記モータを接続するケーブル(20)と、前記ケーブルの前記インバータから前記モータまでの部分を覆うシールド層(40)と、前記シールド層の両端をそれぞれ接地する2本のアース線と、から構成されるシールドケーブルにおいて、
前記第1のアース線に静電容量Ca1のコンデンサとインダクタンスLa1のインダクタを設け、
前記第2のアース線に静電容量Ca2のコンデンサとインダクタンスLa2のインダクタを設け、
かつ、前記ケーブルの芯線と前記シールド層の間の静電容量をC0とし、抑制したいサージ電圧の基本周波数をf1とするとき、
f1=1/[2π×(L×C)1/2 ]・・・・・・・式(1)
なお、L=La1、又はLa2、
C=C0×Ca1/(C0+Ca1)、又はC=C0×Ca2/(C0+Ca2)
式(1)を満足すること。
(2) インバータ(10)と、モータ(30)と、前記インバータと前記モータを接続するケーブル(20)と、前記ケーブルの前記インバータから前記モータまでの部分を覆うシールド層(40)と、前記シールド層の一端を接地するアース線と、から構成されるシールドケーブルにおいて、
前記アース線に静電容量Ca3のコンデンサとインダクタンスLa3のインダクタを設け、
かつ、前記ケーブルの芯線と前記シールド層の間の静電容量をC0とし、抑制したいサージ電圧の基本周波数をf1とするとき、
f1=1/[2π×(L×C)1/2 ]・・・・・・・式(2)
なお、L=La3
C=C0×Ca3/(C0+Ca3)、
式(2)を満足すること。
(3) インバータ(10)と、モータ(30)と、前記インバータと前記モータを接続するケーブル(20)と、前記ケーブルの前記インバータから前記モータまでの部分を覆うシールド層(40)と、前記シールド層の一端を接地するアース線と、から構成されるシールドケーブルにおいて、
前記アース線にインダクタンスLbのインダクタを設け、
かつ、前記ケーブルの芯線と前記シールド層の間の静電容量をC0とし、抑制したいサージ電圧の基本周波数をf1とするとき、
f1=1/[2π×(Lb×C0)1/2 ]・・・・・・・式(3)
式(3)を満足すること。
(4) インバータ(10)と、モータ(30)と、前記インバータと前記モータを接続するケーブル(20)と、前記ケーブルの前記インバータから前記モータまでの部分を覆うシールド層(40)と、前記シールド層の一端を接地するアース線と、から構成されるシールドケーブルにおいて、
前記アース線として自己インダクタンスLcのアース線を用い、
かつ、前記ケーブルの芯線と前記シールド層の間の静電容量をC0とし、抑制したいサージ電圧の基本周波数をf1とするとき、
f1=1/[2π×(Lc×C0)1/2 ]・・・・・・・式(4)
式(4)を満足すること。
上記(1)の発明によれば、式(1)を満足するように、La1、又はLa2、Ca1、Ca2を選ぶことによって、抑制したい周波数f1のサージ電圧が発生した場合は、サージ電圧はアース線50を通ってアース側に流れるので、装置のサイズや質量やコストをほとんど変えずに、モータ側および周囲環境に影響を及ぼさないノイズ低減シールドケーブルが得られる。
上記(2)の発明によれば、式(2)を満足するように、La3、Ca3だけを選ぶことによって、抑制したい周波数f1のサージ電圧が発生した場合は、サージ電圧はアース線50を通ってアース側に流れるので、装置のサイズや質量やコストをほとんど変えずに、モータ側および周囲環境に影響を及ぼさないノイズ低減シールドケーブルが得られる。
上記(3)の発明によれば、式(3)を満足するように、Lbだけを選ぶことによって、抑制したい周波数f1のサージ電圧が発生した場合は、サージ電圧はアース線50を通ってアース側に流れるので、装置のサイズや質量やコストをほとんど変えずに、モータ側および周囲環境に影響を及ぼさないノイズ低減シールドケーブルが得られる。
上記(4)の発明によれば、式(4)を満足するように、自己インダクタンスLcのだアース線を選ぶことによって、抑制したい周波数f1のサージ電圧が発生した場合は、サージ電圧はアース線51を通ってアース側に流れるので、装置のサイズや質量やコストをほとんど変えずに、モータ側および周囲環境に影響を及ぼさないノイズ低減シールドケーブルが得られる。
図1は本発明の実施形態1に係るノイズ低減シールドケーブルのブロック図である。 図2は本発明の実施形態2に係るノイズ低減シールドケーブルのブロック図である。 図3は本発明の実施形態3に係るノイズ低減シールドケーブルのブロック図である。 図4は本発明の実施形態4に係るノイズ低減シールドケーブルのブロック図である。 図5は本発明のノイズ低減シールドケーブルの芯線−GND(アース)間の周波数対インピーダンス特性を表す線図である。 図6は本発明のノイズ低減シールドケーブルの芯線−GND(アース)間の周波数対信号通過特性を表す線図である。 図7はフィルタを用いた従来のサージ対策技術である。 図8は電磁シールドの電線/コネクタを使用することによって、インバータとモータおよびケーブルを含むシステムから放出するノイズを低減する従来のノイズ低減技術である。
以下、本発明に係る実施形態1〜4のノイズ低減シールドケーブルを図1〜図6を用いて説明する。
〈実施形態1〉
図1において、インバータ10からの三相出力がケーブル20を通ってモータ30に送られる。インバータ10側からモータ30までのケーブル20の3本のケーブルをシールド層40で覆っている。
実施形態1によれば、シールド層40の一端を接地するアース線50にコンデンサCa1とインダクタLa1の直列回路を挿入し、かつシールド層40の他端を接地するアース線50にコンデンサCa2とインダクタLa2の直列回路を挿入しているのが特徴である。
〈シールド層40〉
シールド層40は信号を通す3本の芯線とこれら3本の芯線を包囲するシールド層から構成されるものであり、芯線とシールド層との間には静電容量C0の特性を有している。
インバータ10とシールド層40との間、およびモータ30とシールド層40との間は図1から分かるように、図8のような厳密なシールド構造は一切採っていない。
〈コンデンサCaとインダクタLaの2系統の直列回路〉
コンデンサCa1の静電容量をCa1とし、コンデンサCa2の静電容量をCa2とし、インダクタLa1のインダクタンスをLa1とし、インダクタLa2のインダクタンスをLa2とし、抑制したいサージ電圧の基本周波数をf1とすると、
f1=1/[2π×(L×C)1/2 ]・・・・・・・式(1)
なお、L=La1、又はLa2、
C=C0×Ca1/(C0+Ca1)、又はC=C0×Ca2/(C0+Ca2)
式(1)を満足するように、La1、又はLa2、Ca1、Ca2を選べばよい。
こうすることによって、抑制したい周波数f1のサージ電圧が発生した場合は、次に説明する図5および図6によれば、サージ電圧はアース線50を通ってアース側に流れるので、モータ側および周囲環境に影響を及ぼすことがなくなる。
〈周波数によるアース線のインピーダンスの変化〉
図5は本発明のノイズ低減シールドケーブルの芯線−GND(アース)間の周波数対インピーダンス特性を表す線図である。縦軸がアース線50の全体のインピーダンスZ、横軸が周波数fの変化である。図5において、周波数fが増加するにつれて、ある値Z2からインピーダンスZは次第に減少していき、周波数f1でインピーダンスZは極小値Z1となり、その後、周波数fが増加するとインピーダンスZはある値Z3まで増加していく。
すなわち、周波数f1のサージ電圧が発生したときには、アース線50のインピーダンスZが極小値となり、サージ電圧のほとんどがアース側に流れるようになる。これを、図6の周波数対信号通過特性を表す線図で確認すると次のようになる。
〈周波数によるシールドケーブルの通過特性〉
図6は本発明のノイズ低減シールドケーブルの芯線−GND(アース)間の周波数対信号通過特性を表す線図である。縦軸がシールドケーブルの通過特性、横軸が周波数fの変化である。図6において、周波数fが増加するにつれて、ある値E2から通過特性Eは次第に減少していき、周波数f1で通過特性Eは極小値E1となり、その後、周波数fが増加すると通過特性Eはある値E3まで増加していく。
すなわち、周波数f1のサージ電圧が発生したときには、シールドケーブルの通過特性Eが極小値となり、サージ電圧のほとんどが通過できなくなり、周波数f1でノイズ抑制効果がピークとなる。
〈まとめ〉
式(1)を満足するように、La1、又はLa2、Ca1、Ca2を選ぶことによって、抑制したい周波数f1のサージ電圧が発生した場合は、サージ電圧はアース線50を通ってアース側に流れるので、装置のサイズや質量やコストをほとんど変えずに、モータ側および周囲環境に影響を及ぼさないノイズ低減シールドケーブルが得られる。
〈実施形態2〉
図2は本発明の実施形態2に係るノイズ低減シールドケーブルのブロック図である。
図2において、インバータ10からの三相出力がケーブル20を通ってモータ30に送られる。インバータ10側からモータ30までのケーブル20の3本のケーブルをシールド層40で覆っている。
実施形態2によれば、シールド層40の片側だけを接地するアース線50にコンデンサCa3とインダクタLa3の直列回路を挿入しているのが特徴である。
〈シールド層40〉
シールド層40は信号を通す3本の芯線とこれら3本の芯線を包囲するシールド層から構成されるものであり、芯線とシールド層との間には静電容量C0の特性を有している。
インバータ10とシールド層40との間、およびモータ30とシールド層40との間は図2から分かるように、図8のような厳密なシールド構造は一切採っていない。
〈コンデンサCaとインダクタLaの直列回路〉
コンデンサCa3の静電容量をCa3とし、インダクタLa3のインダクタンスをLa3とし、抑制したいサージ電圧の基本周波数をf1とすると、
f1=1/[2π×(L×C)1/2 ]・・・・・・・式(2)
なお、L=La3、C=C0×Ca3/(C0+Ca3)
式(2)を満足するように、La3、Ca3を選べばよい。
こうすることによって、抑制したい周波数f1のサージ電圧が発生した場合は、図5および図6に説明した線図となって、サージ電圧はアース線50を通ってアース側に流れるので、モータ側および周囲環境に影響を及ぼすことがなくなる。
〈まとめ〉
式(2)を満足するように、La3、Ca3を選ぶことによって、抑制したい周波数f1のサージ電圧が発生した場合は、サージ電圧はアース線50を通ってアース側に流れるので、装置のサイズや質量やコストをほとんど変えずに、モータ側および周囲環境に影響を及ぼさないノイズ低減シールドケーブルが得られる。
〈実施形態3〉
図3は本発明の実施形態3に係るノイズ低減シールドケーブルのブロック図である。
図3において、インバータ10からの三相出力がケーブル20を通ってモータ30に送られる。インバータ10側からモータ30までのケーブル20の3本のケーブルをシールド層40で覆っている。
実施形態3によれば、シールド層40の片側だけを接地するアース線50にインダクタLbだけを挿入しているのが特徴である。
〈シールド層40〉
シールド層40は信号を通す3本の芯線とこれら3本の芯線を包囲するシールド層から構成されるものであり、芯線とシールド層との間には静電容量C0の特性を有している。
インバータ10とシールド層40との間、およびモータ30とシールド層40との間は図2から分かるように、図8のような厳密なシールド構造は一切採っていない。
〈インダクタLb〉
インダクタLbのインダクタンスをLbとし、抑制したいサージ電圧の基本周波数をf1とすると、
f1=1/[2π×(Lb×C0)1/2 ]・・・・・・・式(3)
式(3)を満足するように、Lbを選べばよい。
こうすることによって、抑制したい周波数f1のサージ電圧が発生した場合は、図5および図6に説明した線図となって、サージ電圧はアース線50を通ってアース側に流れるので、モータ側および周囲環境に影響を及ぼすことがなくなる。
〈まとめ〉
式(3)を満足するように、Lb3を選ぶことによって、抑制したい周波数f1のサージ電圧が発生した場合は、サージ電圧はアース線50を通ってアース側に流れるので、装置のサイズや質量やコストをほとんど変えずに、モータ側および周囲環境に影響を及ぼさないノイズ低減シールドケーブルが得られる。
〈実施形態4〉
図4は本発明の実施形態4に係るノイズ低減シールドケーブルのブロック図である。
図4において、インバータ10からの三相出力がケーブル20を通ってモータ30に送られる。インバータ10側からモータ30までのケーブル20の3本のケーブルをシールド層40で覆っている。
実施形態4によれば、シールド層40の片側だけを接地するアース線として、自己インダクタンスLcのアース線51を使用しているのが特徴である。
〈シールド層40〉
シールド層40は信号を通す3本の芯線とこれら3本の芯線を包囲するシールド層から構成されるものであり、芯線とシールド層との間には静電容量C0の特性を有している。
インバータ10とシールド層40との間、およびモータ30とシールド層40との間は図2から分かるように、図8のような厳密なシールド構造は一切採っていない。
〈自己インダクタンスLcのアース線51〉
アース線51の自己インダクタンスをLcとし、抑制したいサージ電圧の基本周波数をf1とすると、
f1=1/[2π×(Lc×C0)1/2]・・・・・・・式(4)
式(4)を満足するような自己インダクタンスのアース線Lcを選べばよい。
こうすることによって、抑制したい周波数f1のサージ電圧が発生した場合は、図5および図6に説明した線図となって、サージ電圧はアース線51を通ってアース側に流れるので、モータ側および周囲環境に影響を及ぼすことがなくなる。
〈まとめ〉
式(4)を満足するような自己インダクタンスのアース線Lcを選ぶことによって、抑制したい周波数f1のサージ電圧が発生した場合は、サージ電圧はアース線51を通ってアース側に流れるので、装置のサイズや質量やコストをほとんど変えずに、モータ側および周囲環境に影響を及ぼさないノイズ低減シールドケーブルが得られる。
10:インバータ
20:ケーブル
30:モータ
40:シールド層
50:アース線
51:自己インダクタンスLa3のアース線
Ca1、Ca2、Ca3:コンデンサ
La1、La2、La3、Lb:インダクタ

Claims (4)

  1. インバータと、モータと、前記インバータと前記モータを接続するケーブルと、前記ケーブルの前記インバータから前記モータまでの部分を覆うシールド層と、前記シールド層の両端をそれぞれ接地する2本のアース線と、から構成されるシールドケーブルにおいて、
    前記第1のアース線に静電容量Ca1のコンデンサとインダクタンスLa1のインダクタを設け、
    前記第2のアース線に静電容量Ca2のコンデンサとインダクタンスLa2のインダクタを設け、
    かつ、前記ケーブルの芯線と前記シールド層の間の静電容量をC0とし、抑制したいサージ電圧の基本周波数をf1とするとき、
    f1=1/[2π×(L×C)1/2 ]・・・・・・・式(1)
    なお、L=La1、又はLa2、
    C=C0×Ca1/(C0+Ca1)、又はC=C0×Ca2/(C0+Ca2)
    式(1)を満足することを特徴とするノイズ低減シールドケーブル。
  2. インバータと、モータと、前記インバータと前記モータを接続するケーブルと、前記ケーブルの前記インバータから前記モータまでの部分を覆うシールド層と、前記シールド層の一端を接地するアース線と、から構成されるシールドケーブルにおいて、
    前記アース線に静電容量Ca3のコンデンサとインダクタンスLa3のインダクタを設け、
    かつ、前記ケーブルの芯線と前記シールド層の間の静電容量をC0とし、抑制したいサージ電圧の基本周波数をf1とするとき、
    f1=1/[2π×(L×C)1/2 ]・・・・・・・式(2)
    なお、L=La3
    C=C0×Ca3/(C0+Ca3)、
    式(2)を満足することを特徴とするノイズ低減シールドケーブル。
  3. インバータと、モータと、前記インバータと前記モータを接続するケーブルと、前記ケーブルの前記インバータから前記モータまでの部分を覆うシールド層と、前記シールド層の一端を接地するアース線と、から構成されるシールドケーブルにおいて、
    前記アース線にインダクタンスLbのインダクタを設け、
    かつ、前記ケーブルの芯線と前記シールド層の間の静電容量をC0とし、抑制したいサージ電圧の基本周波数をf1とするとき、
    f1=1/[2π×(Lb×C0)1/2 ]・・・・・・・式(3)
    式(3)を満足することを特徴とするノイズ低減シールドケーブル。
  4. インバータと、モータと、前記インバータと前記モータを接続するケーブルと、前記ケーブルの前記インバータから前記モータまでの部分を覆うシールド層と、前記シールド層の一端を接地するアース線と、から構成されるシールドケーブルにおいて、
    前記アース線として自己インダクタンスLcのアース線を用い、
    かつ、前記ケーブルの芯線と前記シールド層の間の静電容量をC0とし、抑制したいサージ電圧の基本周波数をf1とするとき、
    f1=1/[2π×(Lc×C0)1/2 ]・・・・・・・式(4)
    式(4)を満足することを特徴とするノイズ低減シールドケーブル。
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