JP2014143807A - モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】ステータとの関係において、適切な爪状磁極の端から端までの開角度及び爪状磁極と爪状磁極の間の開角度を見出し使用可能なモータを提供することにある。
【解決手段】回転軸3の中心軸線Oを中心とするティース11の内周面11aの周方向の端部から端部までの角度を、第1ティース側開角度θ1とする。また、隣り合うティース11の内周面11aであって回転軸3の中心軸線Oを中心とする周方向の向かい合う一方の端部から端部までの角度を、第2ティース側開角度θ2とする。一方、回転軸3の中心軸線Oを中心とする各第1爪状磁極22の周方向の角度を、第1ロータ側開角度θαとする。また、回転軸3の中心軸線Oを中心とする各第1極間補助磁石53の周方向の角度を、第2ロータ側開角度θβとする。このとき、第1ロータ側開角度θαを、θ1≦θα≦θ1+(2×θ2)の範囲に設定することによって、高出力トルクを得ることができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、モータに関する。
従来、モータに使用されるロータとして、周方向に複数の爪状磁極をそれぞれ有して組み合わされるロータコアを備え、それらの間に界磁磁石を配置して各爪状磁極を交互に異なる磁極に機能させる所謂永久磁石界磁のランデル型構造のロータが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、ランデル型構造のロータにおいては、モータの高出力化をはかるために、交互に配置された爪状磁極の間に、磁路を整流するための極間磁石を配置したものも提案されている(例えば特許文献2参照)。
実開平5−43749号公報 特開2012−115085号公報
ところで、回転軸の中心軸線を中心とする各爪状磁極の周方向の端から端までの開角度について、すなわち、交互に配置された爪状磁極と爪状磁極の間から見ると、回転軸の中心軸線を中心とする周方向に交互に配置された爪状磁極と爪状磁極の間の開角度について、ステータとの関係において適切な開角度を見出すことができなかった。従って、モータの高出力を得る上で、適切な開角度を見出すことが望まれていた。
特に、交互に配置された爪状磁極の間に極間磁石を配置したランデル型構造のロータにおいては、より漏れ磁束を少なくし高出力を得るために、ステータとの関係においての適切な開角度を見出すことが望まれていた。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、ステータとの関係において、適切な爪状磁極の端から端までの開角度及び爪状磁極と爪状磁極の間の開角度を見出し使用可能なモータを提供することにある。
上記課題を解決するモータは、回転軸を回転中心として同回転軸と一体回転する円板状の第1コアベースの外周面に、等間隔に複数個の第1爪状磁極が、径方向外側に突出されその先端が屈曲して軸方向に延出形成された第1ロータコアと、前記回転軸を回転中心として同回転軸と一体回転する円板状の第2コアベースの外周面に、等間隔に複数個の第2爪状磁極が、径方向外側に突出されその先端が屈曲して軸方向に延出形成され、その各第2爪状磁極が周方向の隣り合う前記第1爪状磁極同士の間にそれぞれ配置される第2ロータコアと、前記回転軸を回転中心として同回転軸と一体回転するともに前記第1ロータコアの第1コアベースと第2ロータコアの第2コアベースとの間に配置され、軸方向に沿って磁化され前記各第1爪状磁極を第1の磁極として機能させ、前記各第2爪状磁極を第2の磁極として機能させる界磁磁石とを備えたロータと、前記ロータの外側に配設され、その径方向内周面が前記第1及び第2爪状磁極の径方向外周面と対峙するティースを周方向等間隔に複数個設けたステータコアと、前記各ティースに集中巻きにて巻回され、通電することにより回転磁界を発生させる巻線とを備えたステータとからなるモータであって、前記ロータの磁極数をn、前記第1及び第2爪状磁極の径方向外周面の開角度をθα、前記ティースの径方向内周面の開角度をθ1とするとともに、隣り合う前記第1爪状磁極と前記第2爪状磁極の先端の周方向端部間の開角度であって、前記第1爪状磁極と前記第2爪状磁極の先端の周方向端部間の周方向の長さが、ステータとロータとの間のエアギャップの間隔と等しくなるときの開角度をθLとしたとき、θ1≦θα<(360/n)−θLが成立する範囲で前記第1及び第2爪状磁極を形成した。
この構成よれば、使用に供することができる出力トルクを得ることができる。
上記構成において、前記第1及び第2爪状磁極は、隣り合う前記ティースの先端の周方向端部間の開角度をθ2としたとき、θ1≦θα≦θ1+2×θ2が成立する範囲で形成したことが好ましい。
この構成よれば、各爪状磁極の径方向外周面がティースの径方向内周面の面積より大きくなり、かつ、同時に3個のティースの径方向内側面を跨いで対峙しないことから、高出力トルクとなる。
上記構成において、前記ロータは、前記界磁磁石に対して前記第1及び第2コアベースが接着剤にて固定され、前記第1コアベース、前記第2コアベース、前記界磁磁石の内の少なくとも前記界磁磁石に形成した貫通穴に非磁性体よりなる固定筒が貫挿され固定されるとともに、前記固定筒の筒内に前記回転軸が圧入固定されていることが好ましい。
この構成よれば、ロータの組み付け作業が非常に簡単となる。
上記課題を解決するモータは、回転軸を回転中心として同回転軸と一体回転する円板状の第1コアベースの外周面に、等間隔に複数個の第1爪状磁極が、径方向外側に突出されその先端が屈曲して軸方向に延出形成された第1ロータコアと、前記回転軸を回転中心として同回転軸と一体回転する円板状の第2コアベースの外周面に、等間隔に複数個の第2爪状磁極が、径方向外側に突出されその先端が屈曲して軸方向に延出形成され、その各第2爪状磁極が周方向の隣り合う前記第1爪状磁極同士の間にそれぞれ配置される第2ロータコアと、前記回転軸を回転中心として同回転軸と一体回転するともに前記第1ロータコアの第1コアベースと第2ロータコアの第2コアベースとの間に配置され、軸方向に沿って磁化され前記各第1爪状磁極を第1の磁極として機能させ、前記各第2爪状磁極を第2の磁極として機能させる界磁磁石とを備えたロータと、前記ロータの外側に配設され、その径方向内周面が前記第1及び第2爪状磁極の径方向外周面と対峙するティースを周方向等間隔に複数個設けたステータコアと、前記各ティースに集中巻きにて巻回され、通電することにより回転磁界を発生させる巻線とを備えたステータとからなるモータであって、前記ロータの磁極数をn、隣り合う前記第1爪状磁極と前記第2爪状磁極と先端の周方向端部間の開角度をθβ、前記ティースの径方向内周面の開角度をθ1とするとともに、前記開角度θβであって、前記第1爪状磁極と前記第2爪状磁極の先端の周方向端部間の周方向の長さが、ステータとロータとの間のエアギャップの間隔と等しくなるときの開角度θβをθLとしたとき、θL≦θβ<360/n−θ1が成立する範囲で前記第1及び第2爪状磁極を形成した。
この構成よれば、使用に供することができる出力トルクを得ることができる。
上記構成において、前記第1及び第2爪状磁極は、隣り合う前記ティースの先端の周方向端部間の開角度をθ2としたとき、(360/n)−(θ1+2×θ2)≦θβ≦(360/n)−θ1が成立する範囲で形成したことが好ましい。
この構成よれば、各爪状磁極の径方向外周面がティースの径方向内周面の面積より大きくなり、かつ、同時に3個のティースの径方向内側面を跨いで対峙しないことから、高出力トルクとなる。
上記構成において、前記ロータは、周方向で隣り合う前記第1爪状磁極と前記第2爪状磁極の間に、前記第1爪状磁極と前記第2爪状磁極と同じとなるように磁化された極間補助磁石を配置したことが好ましい。
この構成よれば、より高出力トルクを得ることができる。
本発明によれば、ステータとの関係において、適切な爪状磁極の端から端までの開角度及び爪状磁極と爪状磁極の間の開角度を見出し使用可能なモータを実現できる。
ブラシレスモータの軸方向から見た断面図。 同じく、(a)はロータを第1ロータコア側から見た斜視図、(b)はロータを第2ロータコア側から見た斜視図。 同じく、ロータを軸方向から見た正面図。 同じく、図3のA−O−B線組合せ断面図。 同じく、ロータの分解斜視図。 同じく、爪状磁極、極間補助磁石、ティースの開角度を説明する図。 同じく、第1ティース側開角度に対する第1ロータ側開角度におけるトルクの関係を示す図。 ロータの別例を説明する図。 ロータの別例を説明する図。
以下、モータの一実施形態について説明する。
図1に示すように、ブラシレスモータMは、モータハウジング1の内周面にステータ2が固定され、そのステータ2の内側には、回転軸3に固着され同回転軸3とともに一体回転する所謂ランデル型構造のロータ4が配設されている。回転軸3は、被磁性体のステンレス製シャフトであって、モータハウジング1に設けた図示しない軸受にて、モータハウジング1に対して回転可能に支持されている。
(ステータ2)
ステータ2は、円筒状のステータコア10を有し、そのステータコア10の外周面がモータハウジング1の内側面に固定されている。ステータコア10の内側には、軸線方向に沿って形成され、かつ、周方向に等ピッチに配置される複数のティース11が、径方向内側に向かって延出形成されている。各ティース11は、T型のティースであって、その径方向の内周面11aは、回転軸3の中心軸線Oを中心とする同心円の円弧を軸線方向に延出した円弧面である。
ティース11とティース11の間には、スロット12が形成される。本実施形態では、ティース11の数は12個であって、スロット12の数は、ティース11の数と同じ12個である。12個のティース11には、周方向に3相巻線、即ち、U相巻線13u、V相巻線13v、W相線13wが順番に集中巻きにて巻回されている。
ここで、図6に示すように、各ティース11の内周面11aであって回転軸3の中心軸線Oを中心とする周方向の端部から端部までの角度を、第1ティース側開角度θ1という。また、隣り合うティース11の内周面11aであって回転軸3の中心軸線Oを中心とする周方向の向かい合う端部から端部までの角度を、第2ティース側開角度θ2という。
そして、これら巻回した各相巻線13u,13v,13wに3相電源電圧を印加してステータ2に回転磁界を形成し、同ステータ2の内側に配置した回転軸3に固着されたロータ4を、正回転(図1において時計回り方向)及び逆回転(図1において反時計回り方向に回転)させるようになっている。
(ロータ4)
図2〜図5に示すように、ステータ2の内側には、間隔L(図6参照)のエアギャップを設けてロータ4が配設されている。ロータ4は、固定筒15、第1及び第2ロータコア20,30、界磁磁石40を有している。
(固定筒15)
図4及び図5に示すように、固定筒15は、非磁性体よりなり本実施形態では円筒形状のステンレス材にて形成されている。固定筒15は、その内周面が回転軸3の外周面に圧着し、回転軸3に対して固定されている。固定筒15の外周面には、第1及び第2ロータコア20,30、界磁磁石40が配置されている。
固定筒15の軸方向の長さは、界磁磁石40の軸方向の長さより長く形成されていて、本実施形態では、第1ロータコア20と第2ロータコア30の間に界磁磁石40を配置した時の軸方向の長さと一致させている。
(第1ロータコア20)
図5に示すように、第1ロータコア20は、軟磁性材よりなる電磁鋼板にて形成された円板状の第1コアベース21を有している。第1コアベース21の中心部には、固定筒15を貫挿し、同固定筒15に対して非磁性接着剤(固定筒15が非磁性体なので磁性接着剤でもよい)にて接着固定される貫通穴20aが形成されている。第1コアベース21の外周面21cには、等間隔に複数(本実施形態では4つ)の第1爪状磁極22が径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出形成されている。ここで、第1爪状磁極22において、第1コアベース21の外周面21cから径方向外側に突出した部分を第1基部23といい、軸方向に屈曲された先端部分を第1磁極部24という。
第1基部23と第1磁極部24からなる第1爪状磁極22の周方向両端面22a,22bは、径方向に延びる平坦面となっている。そして、各第1爪状磁極22の回転軸3の中心軸線Oを中心とする周方向の角度、即ち前記周方向両端面22a,22b間の角度は、周方向に隣り合う第1爪状磁極22同士の隙間の角度より小さく設定されている。ここで、図3及び図6に示すように、回転軸3の中心軸線Oを中心とする各第1爪状磁極22の周方向の角度を、第1ロータ側開角度θαといい、第1ロータ側開角度θαは、後記する第1及び第2ティース側開角度θ1,θ2と間で一定の関係を有して設定されている。
また、第1磁極部24の径方向外周面f1aは、軸直交方向断面形状が回転軸3の中心軸線Oを中心とする同心円の円弧面を有している。
(第2ロータコア30)
図5に示すように、第2ロータコア30は、第1ロータコア20と同一材質及び同形状であって、電磁鋼板にて形成された円板状の第2コアベース31を有している。第2コアベース31の中心部には、固定筒15を貫挿し、同固定筒15に対して非磁性接着剤(固定筒15が非磁性体なので磁性接着剤でもよい)にて接着固定される貫通穴30aが形成されている。第2コアベース31の外周面31cには、等間隔に4つの第2爪状磁極32が径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出形成されている。ここで、第2爪状磁極32において、第2コアベース31の外周面31cから径方向外側に突出した部分を第2基部33といい、軸方向に屈曲された先端部分を第2磁極部34という。
第2基部33と第2磁極部34からなる第2爪状磁極32の周方向端面32a,32bは径方向に延びる平坦面となっている。そして、各第2爪状磁極32の回転軸3の中心軸線Oを中心とする周方向の角度、即ち前記周方向両端面32a,32b間の角度は、周方向に隣り合う第2爪状磁極32同士の隙間の角度より小さく設定されている。ここで、回転軸3の中心軸線Oを中心とする周方向の第2爪状磁極32の角度を、第1ロータコア20と同じ第1ロータ側開角度θαという。
また、第2磁極部34の径方向外周面f2aは、軸直交方向断面形状が回転軸3の中心軸線Oを中心とする同心円の円弧面を有している。
そして、第2ロータコア30は、各第2爪状磁極32がそれぞれ対応する各第1爪状磁極22間に配置される。このとき、第2ロータコア30は、第1コアベース21と第2コアベース31との軸方向の間に、界磁磁石40(図4参照)が配置されるようにして第1ロータコア20に対して組み付けられる。
(界磁磁石40)
図4及び図5に示すように、第1ロータコア20と第2ロータコア30との間に挟持された界磁磁石40は、ネオジム磁石よりなる円板状の永久磁石である。
図5に示すように、界磁磁石40は、その中央位置に固定筒15を貫挿し、同固定筒15に対して非磁性接着剤(固定筒15が非磁性体なので磁性接着剤でもよい)にて接着固定される貫通穴41が形成されている。そして、界磁磁石40の一方の側面40aが、第1コアベース21の対向面21aと、界磁磁石40の他方の側面40bが、第2コアベース31の対向面31aとそれぞれ当接し、磁束を通す磁性接着剤にて接着固定される。
界磁磁石40の外径は、第1及び第2コアベース21,31の外径と一致するように設定され、厚さが予め定めた厚さに設定されている。
つまり、図4に示すように、第1ロータコア20と第2ロータコア30との間に、界磁磁石40を配置したとき、第1爪状磁極22(第1磁極部24)の先端面22cと第2コアベース31の反対向面31bとが面一になる。同様に、第2爪状磁極32(第2磁極部34)の先端面32cと第1コアベース21の反対向面21bとが面一になるようにしている。また、界磁磁石40の外周面40cが第1及び第2コアベース21,31の外周面21c,31cと面一となる。
図4に示すように、界磁磁石40は、軸方向に磁化されていて、第1ロータコア20側をN極(第1の磁極)、第2ロータコア30側をS極(第2の磁極)となるように磁化されている。従って、この界磁磁石40によって、第1ロータコア20の第1爪状磁極22はN極(第1の磁極)として機能し、第2ロータコア30の第2爪状磁極32はS極(第2の磁極)として機能する。
従って、本実施形態のロータ4は、界磁磁石40を用いた所謂ランデル型構造のロータである。ロータ4は、N極となる第1爪状磁極22と、S極となる第2爪状磁極32とが周方向に交互に配置されており、磁極数が8極となる。
(第1及び第2背面補助磁石51,52)
図4に示すように、第1磁極部24の背面f1b(径方向内側の面)であって、第2コアベース31の外周面31c、界磁磁石40の外周面40c、第1基部23の第2ロータコア30側の面23aとで形成される空間には、第1背面補助磁石51が配置固定されている。
第1背面補助磁石51は、その軸直交方向断面が扇形状の略直方体形状であって、その部分での漏れ磁束を低減すべく、第1磁極部24の背面f1bに当接する側が第1爪状磁極22と同極のN極に、第2コアベース31に当接する側が同第2コアベース31と同極のS極となるように径方向に磁化されている。
一方、図4に示すように、第2磁極部34の背面f2b(径方向内側の面)であって、第1コアベース21の外周面21c、界磁磁石40の外周面40c、第2基部33の第1ロータコア20側の面33aとで形成される空間には、第2背面補助磁石52が配置固定されている。
第2背面補助磁石52は、その軸直交方向断面が扇形状の略直方体形状であって、その部分での漏れ磁束を低減すべく、第2磁極部34の背面f2bに当接する側が第2爪状磁極32と同極のS極に、第1コアベース21に当接する側が同第1コアベース21と同極のN極となるように径方向に磁化されている。
(第1及び第2極間補助磁石53,54)
第1背面補助磁石51が配置された第1爪状磁極22と第2背面補助磁石52が配置された第2爪状磁極32との周方向の間には、第1及び第2極間補助磁石53,54がそれぞれ配置固定されている。第1及び第2極間補助磁石53,54は、その軸直交方向断面が扇形状の略直方体形状に形成されている。
詳述すると、第1極間補助磁石53は、第1爪状磁極22の一方の周方向端面22aと前記第1背面補助磁石51の周方向端面とで形成される平坦面と、第2爪状磁極32の他方の周方向端面32bと前記第2背面補助磁石52の周方向端面とで形成される平坦面との間に配置されている。そして、第1極間補助磁石53の径方向外周面53aは、軸直交方向断面形状が回転軸3の中心軸線Oを中心とする同心円の円弧面を有し、第1磁極部24及び第2磁極部34の径方向外周面f1a,f2aと面一に形成されている。
ここで、図3及び図6に示すように、回転軸3の中心軸線Oを中心とする各第1極間補助磁石53の周方向の角度を、第2ロータ側開角度θβといい、第2ロータ側開角度θβは、第1及び第2ティース側開角度θ1,θ2と間で後記する一定の関係を有して設定されている。
同様に、第2極間補助磁石54は、第1爪状磁極22の他方の周方向端面22bと前記第1背面補助磁石51の周方向端面とで形成される平坦面と、第2爪状磁極32の一方の周方向端面32aと前記第2背面補助磁石52の周方向端面とで形成される平坦面との間に配置されている。そして、第2極間補助磁石54の径方向外周面54aは、軸直交方向断面形状が回転軸3の中心軸線Oを中心とする同心円の円弧面を有し、第1磁極部24及び第2磁極部34の径方向外周面f1a,f2aと面一に形成されている。
ここで、図3に示すように、回転軸3の中心軸線Oを中心とする各第2極間補助磁石54の周方向の角度を、第1極間補助磁石53と同じ第2ロータ側開角度θβという。
そして、第1及び第2極間補助磁石53,54は、第1及び第2爪状磁極22,32とそれぞれ同じ磁極となるように(第1爪状磁極22側がN極で、第2爪状磁極32側がS極となるように)周方向に磁化されている。
次に、上記のように定義した第1及び第2ティース側開角度θ1,θ2に対して第1及び第2ロータ側開角度θα,θβを変更することによってブラシレスモータMの出力の変化を検証する。
そこで、これを検証すべく実験を行った。
なお、ブラシレスモータMは、上記のようにティース11の数が12,ロータ4の磁極数nが8のものであって、第1ティース側開角度θ1を一定にし、第1ロータ側開角度θαをθα=0度からθα=360/n=45度の範囲で可変させて出力トルクの変化の検証を行った。
図7は、実験により得られた第1ティース側開角度θ1を一定にして第1ロータ側開角度θαを可変させた場合の出力トルクを示すグラフである。
横軸は、第1ロータ側開角度θαを示す。縦軸は、出力トルク比(%)であって、第1ロータ側開角度θαが第1ティース側開角度θ1と同じ開角度の時(θα=θ1)のブラシレスモータMの出力トルクを基準(100%)にしてパーセントで示している。
この図7から以下のことがわかる。
0<θα<θ1
第1ロータ側開角度θαをθα=0からθα=θ1まで増加させると、増加に相対して出力トルクも増大する。
これは、ティース11の内周面11aと対峙する第1磁極部24(第2磁極部34)の径方向外周面f1a(f2a)の面積が増加することから、出力トルクが相対的に増大すると考えられる。
θ1≦θα≦θ1+2×θ2
第1ロータ側開角度θαがθα=θ1からθα=θ1+(2×θ2)までは出力トルク(%)は、100%で以上の値を維持する。
これは、第1磁極部24(第2磁極部34)の径方向外周面f1a(f2a)が、内周面11aの面積より大きくなり、かつ、同時に3個のティース11の内周面11aを跨いで対峙しないことから、出力トルクは飽和状態にあると考えられる。
θ1+2×θ2<θα<(360/n)−θL
第1ロータ側開角度θαがθα=θ1+(2×θ2)からθα=(360/n)−θL=45−θLに至る前まで、出力トルク(%)は緩やかに低下する。
これは、第1磁極部24(第2磁極部34)の径方向外周面f1a(f2a)が、同時に3個のティース11の内周面11aと次第に対峙するようになり、3相磁束を短絡させる磁気回路が生じ出力トルクが低下すると考えられる。
ここで、θLは、第1及び第2極間補助磁石53,54の径方向外周面53a,54aの周方向のそれぞれの長さ(円弧長)が、ステータ2とロータ4との間のエアギャップの間隔Lと等しくなるときの第2ロータ側開角度θβの角度である。
(360/n)−θL≦θα≦(360/n)
第1ロータ側開角度θαがθα=(360/n)−θL以上になると、出力トルク(%)が90%以下に急激に低下する。
これは、第1磁極部24と第2磁極部34との間隔(円弧長)が、エアギャップの間隔Lより短くなり、第1磁極部24と第2磁極部34の間で磁束の短絡、即ち、ロータ4(磁極部)の磁束がステータ2(ティース11)に有効に導かれなくなることが促進されて、ブラシレスモータMの出力トルクが急激に低下するものと考えられる。
以上の実験結果から、ブラシレスモータMは、第1ロータ側開角度θαがθ1≦θα<(360/n)−θLの範囲であれば、使用に供することができることがわった。
また、第1ロータ側開角度θαを、θ1≦θα≦θ1+(2×θ2)の間に設定すると、高出力トルクを得ることができる。
特に、第1ロータ側開角度θαを、θα=θ1+(2×θ2)に設定したとき、ロータ4の回転に伴う、第1磁極部24(第2磁極部34)が対峙しているティース11から離間すると同時に隣のティース11と近接するのでコギングトルクが減少する点で優れている。しかも、第1及び第2極間補助磁石53,54の大きさを小さく形成できるので、磁石のコストダウンを図る上でも優れている。
ちなみに、第2ロータ側開角度θβは、第1ロータ側開角度θαが決まると、一義的に決まる。つまり、下記の式によって求められる。
θβ=(360/n)−(θ1+2×θ2)
このことから、第1ロータ側開角度θαが、θ1≦θα≦θ1+(2×θ2)の範囲にあるときには、第2ロータ側開角度θβは、以下の範囲となる。
(360/n)−(θ1+2×θ2)≦θβ≦(360/n)−θ1
このとき、磁極数nはn=8である。
従って、θβ=(360/8)−(θ1+2×θ2)=45−(θ1+2×θ2)となる。
ここで、以下の(例1)及び(例2)において、第1ティース側開角度θ1の数値を上げて説明する。
(例1)
例えば、第1ティース側開角度θ1がθ1=27度、第2ティース側開角度θ2がθ2=3度の場合は、第1ロータ側開角度θαは以下のようになる。
従って、第1ロータ側開角度θαは、θα=θ1=27度からθα=θ1+(2×θ2)=33度となり、27度≦θα≦33度の範囲で高出力トルクを得ることができる。
このとき、第2ロータ側開角度θβ側からみると、θα=θ1=27度のとき、θβ=18度となり、θα=θ1=33度のとき、θβ=12度となる。すなわち、第2ロータ側開角度θβが、12度≦θβ≦18度の範囲で高出力トルクを得ることができる。
なお、第1ロータ側開角度θαがθα=(360/8)−θLの場合は、第2ロータ側開角度θβはθβ=θLとなる。
(例2)
例えば、第1ティース側開角度θ1がθ1=28度、第2ティース側開角度θ2がθ2=2度の場合は、第1ロータ側開角度θαは以下のようになる。
従って、第1ロータ側開角度θαは、θα=θ1=28度からθα=θ1+(2×θ2)=32度となり、28度≦θα≦32度の範囲で高出力トルクを得ることができる。
一方、第2ロータ側開角度θβ側からみると、θα=θ1=28度のとき、θβ=17度となり、θα=θ1=32度のとき、θβ=13度となる。すなわち、第2ロータ側開角度θβが、13度≦θβ≦17度の範囲で高出力トルクを得ることができる。
なお、第1ロータ側開角度θαがθα=(360/8)−θLの場合は、第2ロータ側開角度θβはθβ=θLとなる。
次に、上記のように構成したブラシレスモータMのロータ4の組み付け方法について説明する。
まず、固定筒15を、界磁磁石40の貫通穴41に予め定めた位置まで貫挿する。そして、その貫挿位置で固定筒15の外周面と界磁磁石40の貫通穴41の内周面とを非磁性接着剤に接着固定する。
次に、第1コアベース21の対向面21aと界磁磁石40の側面40aとが相対向するように、固定筒15を第1ロータコア20(第1コアベース21)の貫通穴20aに貫挿させる。そして、第1コアベース21の対向面21aと界磁磁石40の側面40aとを磁性接着剤にて接着固定させるとともに、第1コアベース21の貫通穴20aの内周面と固定筒15の外周面とを非磁性接着剤にて接着固定させる。このとき、固定筒15の第1コアベース21側の環状の第1端面15aは、第1コアベース21の反対向面21bと面一となる。
次に、第2コアベース31の対向面31aと界磁磁石40の側面40bとが相対向するように、固定筒15を第2コアベース31の対向面31aと第2ロータコア30(第2コベース31)の貫通穴30aに貫挿させる。
そして、先に固定された第1ロータコア20との間の周方向の相対位置合わせ調整を行いながら、第2コアベース31の対向面31aと界磁磁石40の側面40bとを磁性接着剤にて接着固定させるとともに、第1コアベース21の貫通穴20aの内周面と固定筒15の外周面とを非磁性接着剤にて接着固定させる。このとき、固定筒15の第2コアベース31側の環状の第2端面15bは、第2コアベース31の反対向面31bと面一となる。
これによって、第1及び第2ロータコア20,30は界磁磁石40に対して接着固定されるとともに、第1ロータコア20、第2ロータコア30及び界磁磁石40は固定筒15に対して接着固定される。
第1ロータコア20、第2ロータコア30、界磁磁石40及び固定筒15が一体化されたモジュールは、回転軸3に組み付けられる。
詳述すると、第1ロータコア20、第2ロータコア30及び界磁磁石40が固着された固定筒15の筒内に回転軸3を予め決められた位置まで圧入して、固定筒15を回転軸3に対して固定する。この固定筒15の筒内に回転軸3を圧入する場合には、まず、回転軸3の中心軸線Oと固定筒15の中心軸線が一致するように、固定筒15と回転軸3を一列に配置する。
次に、固定筒15の一方の開口部(例えば、第2端面15b側の開口部)を回転軸3に当てた状態で、固定筒15の環状の第1端面15aを円筒形の治具を使って軸方向に押圧する。固定筒15の第1端面15aが、円筒形の治具にて押圧されることによって、回転軸3は、固定筒15に同固定筒15の一方の開口部から圧入されていく。
そして、回転軸3の予め定めた位置まで固定筒15が圧入されると、第1ロータコア20、第2ロータコア30、界磁磁石40及び固定筒15からなるモジュールの回転軸3への圧入固定が完了し、ロータ4の組み付けが終了する。
次に、上記のように構成したブラシレスモータMの作用について説明する。
今、ブラシレスモータMにおいて、ステータコア10の各ティース11にそれぞれ巻回した各相巻線13u,13v,13wに3相電源電圧を印加する。これによって、ステータ2に回転磁界が形成され、同ステータ2の内側に配置した回転軸3に固着されたロータ4は、その回転磁界に基づいて回転する。
このとき、第1ロータ側開角度θαを、θ1≦θα≦θ1+(2×θ2)の間に設定すれば、第1磁極部24(第2磁極部34)の径方向外周面f1a(f2a)が、同時に3個のティース11の内周面11aを跨いで対峙しないことから、高出力トルクを得ることができる。
しかも、第1ロータ側開角度θαを、θα=θ1+(2×θ2)に設定すれば、ロータ4の回転に伴う、第1磁極部24(第2磁極部34)が対峙しているティース11から離間すると同時に隣のティース11と近接するのでコギングトルクが減少する点で優れている。
また、第1及び第2爪状磁極22,32を構成する第1及び第2磁極部24,34の第1ロータ側開角度θαをθ1≦θα<(360/n)−θLの範囲で実施することにより、使用に供することができる出力トルクを得ることができる。
一方、ロータ4において、第1ロータコア20、第2ロータコア30、界磁磁石40及び固定筒15からなるモジュールは、固定筒15を介して回転軸3に固定されていることから、回転軸3への組み付けが容易となる。
しかも、固定筒15の軸方向の長さを、第1ロータコア20と第2ロータコア30の間に界磁磁石40を配置した時の軸方向の長さと同じにしていることから、モジュールは、強固に回転軸3に連結され、回転に伴うロータ4の振動及び騒音を防止できる。さらに、軸方向の長さを長くした固定筒15を、非磁性体で形成したことから、界磁磁石40の磁束が回転軸3側に漏れ磁束となって漏れることが防止される。
また、モジュールを回転軸3に圧入して固定するとき、界磁磁石40は、固定筒15に接着されていることから、回転軸3に圧入する際の負荷が直接加わらず負荷による欠損する虞はない。
さらに、第1及び第2ロータコア20,30は、界磁磁石40に対して、磁性接着剤にて接着固定するようにしたことから、第1及び第2ロータコア20,30と界磁磁石40の間の磁気抵抗を小さくできる。しかも、第1ロータコア20の第1磁極部24と第2ロータコア30の第2磁極部34の周方向の相対位置合わせが容易に高精度に行える。その結果、回転むらのないブラシレスモータMにすることができる。
さらに、第1及び第2ロータコア20,30、及び、界磁磁石40は、固定筒15に対して、非磁性接着剤にて接着固定するようにしたことから、非磁性体よりなる回転軸3及び固定筒15と合わせて漏れ磁束を防止することができる。
次に、本実施形態の特徴的な効果を記載する。
(1)本実施形態では、第1ロータ側開角度θαをθ1≦θα<(360/n)−θLの範囲で実施することにより、ブラシレスモータMとして使用に供することができる出力トルクを得ることができる。
そして、第1ロータ側開角度θαを、θ1≦θα≦θ1+(2×θ2)の範囲に設定すれば、高出力トルクのブラシレスモータMを実現することができる。特に、第1ロータ側開角度θαを、θα=θ1+(2×θ2)に設定すればコギングトルクが減少するブラシレスモータMを実現できる。
(2)本実施形態では、第1ロータコア20、第2ロータコア30及び界磁磁石40を固定筒15に組み付けてモジュール化し、その固定筒15の筒内に回転軸3を圧入固定するだけでロータ4ができることから、ロータ4の組み付け作業が非常に簡単となる。しかも、界磁磁石40は、固定筒15に接着されていることから、回転軸3に圧入する際の負荷が直接加わらず組み立て作業中に欠損する虞はない。
しかも、モジュールは、固定筒15の軸方向の長さを、第1ロータコア20と第2ロータコア30の間に界磁磁石40を配置した時の軸方向の長さと同じにした。従って、第1及び第2ロータコア20,30、及び、界磁磁石40は、共に固定筒15を介して回転軸3に固定にされた強固な連結構造となり回転に伴うロータ4の振動及び騒音を防止できる。
(3)本実施形態では、第1及び第2ロータコア20,30は、界磁磁石40に対して、接着固定するようにしたので、第1ロータコア20の第1磁極部24と第2ロータコア30の第2磁極部34の周方向の相対位置合わせが容易に高精度に行える。その結果、回転むらのないブラシレスモータMを実現できる。
(4)本実施形態では、第1及び第2ロータコア20,30は、界磁磁石40に対して、磁性接着剤にて接着固定したので、第1及び第2ロータコア20,30と界磁磁石40の間の磁気抵抗を小さくできる。
(5)本実施形態では、第1及び第2ロータコア20,30、及び、界磁磁石40は、固定筒15に対して、非磁性接着剤にて接着固定したので、非磁性体よりなる回転軸3及び固定筒15と合わせて漏れ磁束を防止することができる。
尚、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
○上記実施形態では、ロータ4に第1及び第2背面補助磁石51,52を設けたが、これを省略して実施してもよい。
○上記実施形態では、ロータ4に第1及び第2極間補助磁石53,54を設けたが、これを省略してもよい。勿論、第1及び第2背面補助磁石51,52を合わせて省略して実施してもよい。
○上記実施形態では、ロータ4は固定筒15を介して回転軸3に固定するようにしたが、固定筒15を省略して実施してもよい。例えば、回転軸3に第1及び第2ロータコア20,30を圧入固定する。その際、界磁磁石40は、第1ロータコア20と第2ロータコア30との間で挟持固定されるようにする。
○上記実施形態では、固定筒15の軸方向の長さを、第1ロータコア20と第2ロータコア30の間に界磁磁石40を配置した時の軸方向の長さと同じにしたが、図8に示すように、固定筒15を界磁磁石40の厚さ(軸線方向の長さ)と同じして実施してもよい。この場合、界磁磁石40の厚さと同じ固定筒15は、その外周面が界磁磁石40の貫通穴41の内周面と非磁性接着剤(固定筒15が非磁性体のため磁性接着剤でもよい)にて接着固定する。また、第1及び第2ロータコア20,30は、界磁磁石40に対して磁性接着剤にて固定する。このとき、図8に示すように、第1及び第2ロータコア20,30の貫通穴20a、30aの内周面と回転軸3の外周面との間に隙間が生じるが、図9に示すように、貫通穴20a、30aの内径を回転軸3を摺接できる程度の内径にする。そして、固定筒15の外周面と第1及び第2ロータコア20,30の貫通穴20a,30aの内周面と非磁性接着剤(回転軸3が非磁性体のため磁性接着剤でもよい)にて接着固定するようにして実施してもよい。
1…モータハウジング、2…ステータ、3…回転軸、4…ロータ、10…ステータコア、11…ティース、11a…内周面(径方向内周面)、12…スロット、13u…U相巻線、13v…V相巻線、13w…W相巻線、15…固定筒、15a…第1端面、15b…第2端面、20…第1ロータコア、20a…貫通穴、21…第1コアベース、21a…対向面、21b…反対向面、21c…外周面、22…第1爪状磁極、22a,22b…端面、22c…先端面、23…第1基部、23a…面、24…第1磁極部、24a…背面(径方向内側面)、30…第2ロータコア、30a…貫通穴、31…第2コアベース、31a…対向面、31b…反対向面、31c…外周面、32…第2爪状磁極、32a,32b…端面、32c…先端面、33…第2基部、33a…面、34…第2磁極部、34a…背面(径方向内側面)、40…界磁磁石、40a、40b…側面、40c…外周面、41…貫通穴、51,52…第1及び第2背面補助磁石、53,54…第1及び第2極間補助磁石、53a,54a…径方向外周面、M…ブラシレスモータ、L…間隔、O…中心軸線、f1a,f2a…径方向外周面、f1b,f2b…背面、θ1…第1ティース側開角度、θ2…第2ティース側開角度、θα…第1ロータ側開角度、θβ,θL…第2ロータ側開角度。

Claims (6)

  1. 回転軸を回転中心として同回転軸と一体回転する円板状の第1コアベースの外周面に、等間隔に複数個の第1爪状磁極が、径方向外側に突出されその先端が屈曲して軸方向に延出形成された第1ロータコアと、
    前記回転軸を回転中心として同回転軸と一体回転する円板状の第2コアベースの外周面に、等間隔に複数個の第2爪状磁極が、径方向外側に突出されその先端が屈曲して軸方向に延出形成され、その各第2爪状磁極が周方向の隣り合う前記第1爪状磁極同士の間にそれぞれ配置される第2ロータコアと、
    前記回転軸を回転中心として同回転軸と一体回転するともに前記第1ロータコアの第1コアベースと第2ロータコアの第2コアベースとの間に配置され、軸方向に沿って磁化され前記各第1爪状磁極を第1の磁極として機能させ、前記各第2爪状磁極を第2の磁極として機能させる界磁磁石と
    を備えたロータと、
    前記ロータの外側に配設され、その径方向内周面が前記第1及び第2爪状磁極の径方向外周面と対峙するティースを周方向等間隔に複数個設けたステータコアと、
    前記各ティースに集中巻きにて巻回され、通電することにより回転磁界を発生させる巻線と
    を備えたステータと
    からなるモータであって、
    前記ロータの磁極数をn、前記第1及び第2爪状磁極の径方向外周面の開角度をθα、前記ティースの径方向内周面の開角度をθ1とするとともに、隣り合う前記第1爪状磁極と前記第2爪状磁極の先端の周方向端部間の開角度であって、前記第1爪状磁極と前記第2爪状磁極の先端の周方向端部間の周方向の長さが、ステータとロータとの間のエアギャップの間隔と等しくなるときの開角度をθLとしたとき、
    θ1≦θα<(360/n)−θL
    が成立する範囲で前記第1及び第2爪状磁極を形成したことを特徴するモータ。
  2. 請求項1に記載のモータにおいて、
    前記第1及び第2爪状磁極は、
    隣り合う前記ティースの先端の周方向端部間の開角度をθ2としたとき、
    θ1≦θα≦θ1+2×θ2
    が成立する範囲で形成したことを特徴するモータ。
  3. 請求項1又は2に記載のモータにおいて、
    前記ロータは、
    前記界磁磁石に対して前記第1及び第2コアベースが接着剤にて固定され、前記第1コアベース、前記第2コアベース、前記界磁磁石の内の少なくとも前記界磁磁石に形成した貫通穴に非磁性体よりなる固定筒が貫挿され固定されるとともに、前記固定筒の筒内に前記回転軸が圧入固定されていることを特徴するモータ。
  4. 回転軸を回転中心として同回転軸と一体回転する円板状の第1コアベースの外周面に、等間隔に複数個の第1爪状磁極が、径方向外側に突出されその先端が屈曲して軸方向に延出形成された第1ロータコアと、
    前記回転軸を回転中心として同回転軸と一体回転する円板状の第2コアベースの外周面に、等間隔に複数個の第2爪状磁極が、径方向外側に突出されその先端が屈曲して軸方向に延出形成され、その各第2爪状磁極が周方向の隣り合う前記第1爪状磁極同士の間にそれぞれ配置される第2ロータコアと、
    前記回転軸を回転中心として同回転軸と一体回転するともに前記第1ロータコアの第1コアベースと第2ロータコアの第2コアベースとの間に配置され、軸方向に沿って磁化され前記各第1爪状磁極を第1の磁極として機能させ、前記各第2爪状磁極を第2の磁極として機能させる界磁磁石と
    を備えたロータと、
    前記ロータの外側に配設され、その径方向内周面が前記第1及び第2爪状磁極の径方向外周面と対峙するティースを周方向等間隔に複数個設けたステータコアと、
    前記各ティースに集中巻きにて巻回され、通電することにより回転磁界を発生させる巻線と
    を備えたステータと
    からなるモータであって、
    前記ロータの磁極数をn、隣り合う前記第1爪状磁極と前記第2爪状磁極と先端の周方向端部間の開角度をθβ、前記ティースの径方向内周面の開角度をθ1とするとともに、前記開角度θβであって、前記第1爪状磁極と前記第2爪状磁極の先端の周方向端部間の周方向の長さが、ステータとロータとの間のエアギャップの間隔と等しくなるときの開角度θβをθLとしたとき、
    θL≦θβ<360/n−θ1
    が成立する範囲で前記第1及び第2爪状磁極を形成したことを特徴するモータ。
  5. 請求項4に記載のモータにおいて、
    前記第1及び第2爪状磁極は、
    隣り合う前記ティースの先端の周方向端部間の開角度をθ2としたとき、
    (360/n)−(θ1+2×θ2)≦θβ≦(360/n)−θ1
    が成立する範囲で形成したことを特徴するモータ。
  6. 請求項4又は5に記載のモータにおいて、
    前記ロータは、
    周方向で隣り合う前記第1爪状磁極と前記第2爪状磁極の間に、前記第1爪状磁極と前記第2爪状磁極と同じとなるように磁化された極間補助磁石を配置したことを特徴するモータ。
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