JP2014142514A - 定着用部材、定着装置、画像形成装置 - Google Patents

定着用部材、定着装置、画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】弾性層が外周から加圧された状態で使用されても、弾性層の軸方向端部に形成された傾斜面における破断の発生を抑制する。
【解決手段】円筒面を有する基材と、前記円筒面に設けられ、軸方向外側に向けて徐々に外径が小さくなるように傾斜する傾斜面を軸方向端部に有する弾性層と、前記弾性層の外周面及び前記傾斜面の一部に接合され、前記弾性層よりも弾性率が高く、軸方向端部が前記基材に対して非拘束とされた表面層と、を備える定着用部材。
【選択図】図6

Description

本発明は、定着用部材、定着装置、画像形成装置に関する。
特許文献1には、定着ロールと加圧ロールとを備える定着装置が開示されている。この定着装置では、前記加圧ロールが、回転される芯金と、前記芯金上に形成された弾性層と、前記弾性層上に形成され前記弾性層に比べて弾性率の高い表面層と、を有し、前記弾性層は、軸方向の長さが前記表面層側よりも前記芯金側で長くなるように傾斜した傾斜端面を有している。前記表面層の軸方向端部は、前記弾性層との密着部位において前記弾性層よりも軸方向で張り出して張出部となっている。
特開2011−145621号公報
本発明は、弾性層が外周から加圧された状態で使用されても、弾性層の軸方向端部に形成された傾斜面における破断の発生を抑制することを課題とする。
請求項1の発明は、円筒面を有する基材と、前記円筒面に設けられ、軸方向外側に向けて徐々に外径が小さくなるように傾斜する傾斜面を軸方向端部に有する弾性層と、前記弾性層の外周面及び前記傾斜面の一部に接合され、前記弾性層よりも弾性率が高く、軸方向端部が前記基材に対して非拘束とされた表面層と、を備える定着用部材である。
請求項2の発明は、前記表面層は、前記基材に対して非接触とされている請求項1に記載の定着用部材である。
請求項3の発明は、前記表面層における前記傾斜面に接合される部分の前記傾斜面に沿った長さは、前記傾斜面の長さに対して、10%以上、95%以下である請求項1又は2に記載の定着用部材である。
請求項4の発明は、記録媒体上の画像を加熱する加熱部材と、該記録媒体を前記加熱部材に加圧する加圧部材と、を備え、請求項1〜3のいずれか1項に記載の定着用部材が、前記加熱部材及び加圧部材の少なくとも一方とされている定着装置である。
請求項5の発明は、前記傾斜面における、前記加圧部材の加圧によって軸方向に沿った面に弾性変形する部分に対して、前記表面層が接合されている請求項4に記載の定着装置である。
請求項6の発明は、画像を記録媒体に転写する転写部と、前記転写部によって記録媒体に転写された画像を記録媒体に定着させる請求項4又は5に記載の定着装置と、を有する画像形成装置である。
本発明の請求項1の構成によれば、本構成における表面層を備えない場合に比べ、弾性層が外周から加圧された状態で使用されても、弾性層の軸方向端部に形成された傾斜面における破断の発生を抑制できる。
本発明の請求項2の構成によれば、表面層が基材に対して接触している場合に比べ、弾性層が外周から加圧された状態で使用されても、弾性層の軸方向端部に形成された傾斜面における破断の発生を抑制できる。
本発明の請求項3の構成によれば、表面層における傾斜面に接合される部分の傾斜面に沿った長さが傾斜面の長さに対して10%未満、又は95%を超える場合に比べ、弾性層が外周から加圧された状態で使用されても、弾性層の軸方向端部に形成された傾斜面における破断の発生を抑制できる。
本発明の請求項4の構成によれば、本構成における定着用部材を備えない場合に比べ、弾性層の軸方向端部に形成された傾斜面における破断の発生に起因する定着不良を抑制できる。
本発明の請求項5の構成によれば、本構成を備えない場合に比べ、弾性層の軸方向端部に形成された傾斜面における破断の発生に起因する定着不良を抑制できる。
本発明の請求項6の構成によれば、本構成における定着装置を備えない場合に比べ、弾性層の軸方向端部に形成された傾斜面における破断の発生に起因する画像劣化を抑制できる。
本実施形態に係る画像形成装置の構成を示す概略図である。 本実施形態に係る定着装置の構成を示す概略図である。 (a)本実施形態に係る加圧ロールの断面図である。(b)図3(a)における断面領域Gの拡大図である。 (a)、(b)第1比較例に係る加圧ロールの変形状態を示す断面図である。 (a)、(b)第2比較例に係る加圧ロールの変形状態を示す断面図である。 (a)、(b)本実施形態に係る加圧ロールの変形状態を示す断面図である。 本実施形態に係る加圧ロールの部分断面図である。 実施例及び比較例の評価結果を示す表である。 (a)、(b)、(c)変形例に係る加圧ロールの部分断面図である。
以下に、本発明に係る実施形態の一例を図面に基づき説明する。
(画像形成装置10の構成)
まず、本実施形態に係る画像形成装置10の構成を説明する。図1は、本実施形態に係る画像形成装置10の構成を示す概略図である。
画像形成装置10は、図1に示されるように、画像形成装置10の本体を構成する筐体12内に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及び ブラック(K)の各色に対応した光ビーム16を出射する光走査装置14Y、14M、14C、14Kが設けられている。また、光走査装置14Kに隣接する位置(図1における左側)に、画像形成装置10の各部の動作を制御する制御部70が設けられている。なお、以後の説明では、Y、M、C、Kを区別する必要がある場合は、数字の後にY、M、C、Kのいずれかの英字を付して説明し、同様の構成でY、M、C、Kを区別する必要がない場合は、Y、M、C、Kの記載を省略する。
光走査装置14は、光源から出射された光ビームを図示しない回転多面鏡(ポリゴンミラー)で走査するとともに、反射ミラーを含む複数の光学部品で反射して、各色に対応した光ビーム16を出射する構成となっている。また、光走査装置14の下方側には、各光走査装置14と対応して各感光体18が設けられている。
感光体18は、図示しないモータ及びギアからなる駆動手段によって、矢印A方向(図の時計回り方向)に回転するようになっており、光走査装置14から出射された光ビーム16がそれぞれ対応する感光体18に導かれるようになっている。ここで、感光体18の表面(外周面)と対向する部位で回転方向(矢印A方向)の上流側には、感光体18の表面を帯電する帯電器20が設けられている。
また、感光体18の回転方向で帯電器20よりも下流側には、帯電器20による帯電及び光走査装置14による露光で形成された感光体18上の静電潜像を各色のトナー(現像剤)で現像する現像器22が設けられている。そして、感光体18の回転方向で現像器22よりも下流側には、現像器22で現像されたトナー像が一次転写される中間転写ベルト28が配置されている。中間転写ベルト28は、一例として、ポリイミドあるいはポリアミドといった樹脂にカーボンブラック等の帯電防止剤を適当量含有させたフィルム状の無端ベルトで構成されている。
さらに、感光体18と中間転写ベルト28とが対向する位置で中間転写ベルト28の内側には、感光体18上に形成されたトナー像を中間転写ベルト28に転写する一次転写ロール24が配置されている。この一次転写ロール24によって、感光体18から中間転写ベルト28に一次転写を行う一次転写部25が構成されている。
一次転写ロール24は、図示しないシャフトと、シャフトの周囲に固着された弾性層としてのスポンジ層とを有している。シャフトは、一例として、鉄、SUSといった金属で構成された円柱棒であり、スポンジ層は、一例として、カーボンブラック(導電剤)を配合したゴムで形成されている。
また、一次転写ロール24は、中間転写ベルト28を挟んで感光体18に対向しており、図示しない電圧印加手段によって、各トナーの帯電極性と逆極性の電圧が印加されるようになっている。これにより、感光体18Y、18M、18C、18K上のトナー像が中間転写ベルト28に順次、静電吸引され、中間転写ベルト28上において重畳されたトナー像が形成されるようになっている。なお、感光体18の回転方向で一次転写ロール24よりも下流側には、感光体18上の一次転写後の残留トナーを除去するクリーナ26が設けられている。
一方、中間転写ベルト28の内側には、モータ(図示省略)により回転駆動され中間転写ベルト28を循環移動(周回)させる駆動ロール30と、各感光体18Y、18M、18C、18Kの配置方向に沿って略直線状に延びるように中間転写ベルト28を支持する支持ロール32とが設けられている。この構成により、中間転写ベルト28は、矢印B方向に循環移動されるようになっている。
また、中間転写ベルト28の内側には、中間転写ベルト28に対して張力を付与すると共に中間転写ベルト28の蛇行を防止する補助ロール34が設けられている。さらに、中間転写ベルト28の移動方向下流側には、中間転写ベルト28上のトナー像を記録媒体P上に転写する転写部の一例としての二次転写部42が設けられている。
二次転写部42は、中間転写ベルト28のトナー像保持面側に配置される二次転写ロール38と、中間転写ベルト28の裏面側に配置された支持ロール36とによって構成されている。二次転写ロール38は、一次転写ロール24と同様の層構成及び材質となっている。また、二次転写ロール38は、支持ロール36とで中間転写ベルト28を挟むように支持ロール36に対して対向配置されている。
支持ロール36は、二次転写ロール38の対向電極を構成しており、支持ロール36に対して接触配置された金属製の給電ロール40を介して二次転写バイアスが印加されるようになっている。ここで、二次転写ロール38は、接地されるとともに支持ロール36との間に二次転写バイアスが印加されることにより、二次転写部42に搬送される記録媒体P上に中間転写ベルト28上のトナー像を二次転写するようになっている。
中間転写ベルト28の移動方向における二次転写部42よりも下流側には、二次転写後の中間転写ベルト28上の残留トナーや紙粉を除去する中間転写ベルトクリーナ46が、中間転写ベルト28に対して接離自在に設けられている。中間転写ベルトクリーナ46における中間転写ベルト28の内側には、支持ロール44が設けられている。そして、中間転写ベルト28の移動方向における一次転写ロール24Yよりも上流側で且つ中間転写ベルト28の内側の位置には、各トナーによる画像形成のタイミングを合わせるための基準信号を発生する位置センサ48が設けられている。
位置センサ48は、中間転写ベルト28の裏側に設けられた検出用マーク(図示省略)からの反射光を検知して基準信号を発生するようになっている。この基準信号に基づいて、前述の制御部70が画像形成装置10の各部を動作させ、画像形成を開始するようになっている。また、一次転写ロール24Kの下流側で中間転写ベルト28の外側には、画質調整を行うための画像濃度センサ43が設けられている。
一方、筐体12の下部には、記録媒体Pを収納する用紙収納部50が設けられている。用紙収納部50の一方端(記録媒体Pの送り出し側)には、記録媒体Pを設定されたタイミングで送り出して搬送する送出ロール52が設けられている。送出ロール52の上方には、モータ及びギアを含む駆動手段(図示省略)で回転駆動され、送出ロール52によって送り出された記録媒体Pを二次転写部42に搬送する複数の搬送ロール54、56が設けられている。また、記録媒体Pの搬送方向における搬送ロール56の下流側には、記録媒体Pを二次転写部42へ送り込む搬送部58が設けられている。
二次転写部42における記録媒体Pの送出方向には、トナー像の二次転写が終了した記録媒体Pを後述する定着装置100へ搬送する搬送ベルト60が設けられている。搬送ベルト60は、支持ロール57、駆動ロール59、及び図示しないモータ及びギアを有する駆動手段によって、循環移動可能に設けられている。定着装置100の入口側には、記録媒体Pを定着装置100に案内するガイド62が設けられている。また、定着装置100の出口側には、画像形成装置10の筐体12に固定された用紙集積部64が設けられている。
(画像形成動作)
次に、画像形成装置10における、記録媒体Pへ画像を形成する画像形成動作について説明する。
図示しない画像読取装置やパーソナルコンピュータから出力された画像データが、図示しない画像処理装置によって画像処理を施される。画像処理が施された画像データは、Y、M、C、Kの4色の色材階調データに変換され、光走査装置14Y、14M、14C、14Kにそれぞれ出力される。
光走査装置14Y、14M、14C、14Kでは、入力された色材階調データに応じて光ビーム16Y、16M、16C、16Kを各感光体18Y、18M、18C、18Kに照射する。感光体18Y、18M、18C、18Kは、予め帯電器20Y、20M、20C、20Kによって表面が帯電されており、光ビーム16Y、16M、16C、16Kによって表面が露光され静電潜像が形成される。形成された静電潜像は、現像器22Y、22M、22C、22Kによって、Y、M、C、Kの各色のトナー像として現像される。
続いて、感光体18Y、18M、18C、18K上に形成されたトナー像は、一次転写部25において中間転写ベルト28上に転写される。この転写は、一次転写ロール24Y、24M、24C、24Kにより中間転写ベルト28に対しトナーの帯電極性(一例としてマイナス極性)と逆極性の電圧(一次転写バイアス)が付加され、トナー像を中間転写ベルト28の表面に順次重ね合わせることで行われる。そして、トナー像は、中間転写ベルト28によって二次転写部42に搬送される。
一方、トナー像が二次転写部42に搬送されるタイミングに合わせて送出ロール52が回転し、用紙収納部50から記録媒体Pが送り出される。そして、送出ロール52により送り出された記録媒体Pは、搬送ロール54、56により搬送され、搬送部58を経て二次転写部42に到達する。この二次転写部42に到達する前に記録媒体Pは一旦停止され、トナー像が保持された中間転写ベルト28の移動タイミングに合わせて位置合せロール(図示省略)が回転することで、記録媒体Pの位置とトナー像の位置との位置合せが行われる。
二次転写部42では、中間転写ベルト28を介して、二次転写ロール38が支持ロール36に押圧されている。ここで、トナー像の搬送に合わせて搬送された記録媒体Pは、中間転写ベルト28と二次転写ロール38との間に挟み込まれる。また、このとき、給電ロール40から支持ロール36へ二次転写バイアスが印加され転写電界が形成される。そして、中間転写ベルト28上に保持された未定着のトナー像は、二次転写ロール38と支持ロール36とによって押圧され、記録媒体P上に一括して静電転写される。
続いて、トナー像が転写された記録媒体Pは、中間転写ベルト28から剥離された状態で搬送ベルト60へと搬送され、さらに定着装置100まで搬送される。そして、定着装置100に搬送された記録媒体P上の未定着のトナー像は、定着装置100の接触部N(図2参照)において加熱及び加圧によって記録媒体P上に定着される。定着後の記録媒体Pは、矢印C方向に排出され、用紙集積部64に集積される。なお、記録媒体Pへの転写が終了した後、中間転写ベルト28上に残った残留トナーは、中間転写ベルト28の回転移動に伴って中間転写ベルトクリーナ46まで搬送され、中間転写ベルト28上から除去される。このようにして、画像形成装置10の画像形成が行われる。
(定着装置100の構成)
次に、定着装置100の構成について説明する。図2は、定着装置100の構成を示す概略図である。
定着装置100は、図2に示されるように、記録媒体Pが進入する開口部106Aと、記録媒体Pが排出される開口部106Bと、が形成された筐体106を有している。そして、筐体106の内部上方には、矢印D方向(図2において反時計回り方向)へ回転可能に支持された定着ロール102(加熱部材の一例)が設けられている。筐体106の内部下方には、矢印E方向(図2において時計回り方向)へ回転可能に支持された定着用部材の一例としての加圧ロール104(加圧部材の一例)が設けられている。定着ロール102と加圧ロール104とは、軸方向が揃えられ外周面が接触(圧接)して接触部N(ニップ部)を形成している。
定着ロール102は、内周側から外周側に向けて芯金108、弾性層110、及び表面層112がこの順で積層され一体となった構成とされており、一例として、芯金108がアルミニウム製で円筒状の部材、弾性層110がシリコーンゴム製、表面層112がフッ素樹脂製となっている。また、芯金108の内側には、制御部70(図1参照)により通電され発熱するハロゲンヒータ114が設けられている。さらに、接触部Nに対する記録媒体Pの排出側で且つ定着ロール102の外周面に近い場所には、定着ロール102の外周面から記録媒体Pを引き離すための板状の分離部材122が設けられている。
一方、加圧ロール104は、円筒面を有する基材の一例としての芯金116、弾性層118、及び表面層120が、内周側から外周側に向けてこの順で積層され一体となった構成とされている。
芯金116は、一例として、アルミニウム製で円筒状の部材で構成されている。なお芯金116の他の例として、鉄、SUSなどの金属を用いてもよい。また、非金属材料を用いてもよく、例えば、ポリフェニレンサルファイド、ポリイミド、ポリエステル、ポリアミド、液晶ポリマーなどの耐熱性を有する樹脂や、それらの樹脂にガラスファイバーなどを添加し強化した材料を用いてもよい。
弾性層118は、芯金116の円筒面に設けられており、芯金116の円筒面に対して接合(接着)されている。弾性層118には、デュロメータ硬さA10以上でA50以下(JIS K6253)のシリコーンゴム、フッ素ゴムなどの材料などが用いられる。本実施形態では、シリコーンゴムが用いられている。
表面層120は、弾性層118の外周面(軸方向に沿った円筒面)に設けられており、弾性層118の外周面に対して接合(接着)されている。表面層120には、例えば、カーボンを含有するフッ素樹脂などの材料が用いられる。表面層120に用いられる材料は、弾性層118に用いられる材料に比べて10倍以上弾性率が高くなっている。なお、表面層120に含まれるカーボンとしては、ケッチェンブラック、アセチレンブラックなどのカーボンブラックが好ましい。表面層120には、更に他の導電剤を含有していてもよい。他の導電剤の一例としては、アルミニウムやニッケルなどの金属、酸化錫などの酸化金属化合物、チタン酸カリウムなどがある。なお、表面層120の体積抵抗値としては、4logΩcm以上10logΩcm以下であることが好ましく、4logΩcm以上7logΩcm以下であることがより好ましい。この範囲内にあると、表面層120の導電性が確保でき、帯電による問題が発生しにくく、加圧ロール104の耐久性が良好となる。体積抵抗値は、二重リング電極法を用いて測定される。
ここで、弾性層118の厚みは、一例として10mm以上15mm以下で設定される。さらに、表面層120の厚みは、一例として50μm以上150μm以下で設定される。なお、弾性層118の厚みが10mm以上となっているのは、画像形成装置10の高速化対応で各トナーに与える熱量を短時間で確保するために接触部Nの幅を大きくする必要があり、弾性層118の変形量を大きくすることが必要なためである。また、接触部Nを形成するために、弾性層118は、一例として、径方向に10%から20%変形される。
図3(a)には、加圧ロール104の軸方向(矢印X方向)の断面が示されている。ここで、二点鎖線で表示した定着ロール102における外周面102A(最外周の円筒面)の軸方向長さをL1とし、加圧ロール104における外周面104A(最外周の円筒面)軸方向長さ(表面層120の外表面のうち、後述の傾斜端面124上に形成された軸方向両端部を除く部分の軸方向長さ))をL2とすると、L1>L2となっている。従って、定着ロール102における外周面102A(最外周の円筒面)の軸方向端部が、加圧ロール104における外周面104Aの軸方向端部に対して、軸方向外側に張り出している。
図3(b)には、図3(a)の加圧ロール104の一端部における断面領域Gの拡大図が示されている。弾性層118の軸方向両端部には、軸方向外側(図3(b)における右側)に向けて徐々に外径が小さくなるように傾斜する傾斜面の一例としての傾斜端面124が形成されている。すなわち、傾斜端面124は、弾性層118の軸方向の長さが、表面層120側よりも芯金116側で長くなるように傾斜している。芯金116の外周面(円筒面)116Aに対する傾斜端面124の傾斜角は、θ(0°<θ<90°)となっている。なお、ここでいう傾斜端面124とは、無荷重状態(加圧ロール104による加圧がなされていない状態)において、傾斜している部分である。
また、表面層120の軸方向両端部120Aは、弾性層118の傾斜端面124の一部に設けられており、その傾斜端面124の一部に対して接合(接着)されている。また、表面層120の軸方向両端部120Aは、芯金116に対して隙間を有している。すなわち、表面層120の軸方向両端部120Aは、芯金116に対して非接触とされている。これにより、表面層120の軸方向両端部120Aは、芯金116に対して非拘束とされている。さらに、傾斜端面124は、表面層120の軸方向両端部120Aが芯金116に対して隙間を有することで、表面層120の軸方向外側(図3(b)における右側)で露出している。
表面層120における傾斜端面124に接合される接合部分の傾斜端面124に沿った長さ(図7のL4参照)は、傾斜端面124の長さ(図7のL3参照)に対して、10%以上、95%以下であることが好ましい。当該接合部分の傾斜端面124に沿った長さが95%を超えると、定着ロール102と加圧ロール204とが圧接されて加圧ロール204の弾性層118が潰された際に、弾性層118の傾斜端面124における凸状の変形が阻害され、弾性層118と芯金116との界面への応力集中が生じ、弾性層118の破断が発生するおそれがある。
また、当該接合部分の傾斜端面124に沿った長さが10%未満であると、定着ロール102と加圧ロール204とが圧接されて加圧ロール204の弾性層118が潰された際に、弾性層118の傾斜端面124における軸方向内側部分124Aが外周側(図3(b)における上側)へ凸状に変形し、当該軸方向内側部分124Aが、定着ロール102の外周面102Aに接触し、弾性層118が破断するおそれがある。すなわち、当該接合部分の傾斜端面124に沿った長さを、傾斜端面124の長さに対して10%以上とすることで、傾斜端面124における、加圧ロール204の加圧によって軸方向に沿った面に弾性変形する変形部分に対して、表面層120が接合される。当該変形部分とは、具体的には、傾斜端面124に対して表面層120が接合されていないと仮定した場合において、加圧ロール204の加圧による弾性変形したときに定着ロール102に対して接触する部分である。すなわち、例えば、後述する図5(b)に示す構成における符号118Aの部分である。
(加圧ロール104の作用)
次に、加圧ロール104の作用について説明する。
まず、本実施形態に対する比較例として、第1比較例に係る定着装置200に設けられた加圧ロール204の作用と、第2比較例に係る定着装置300に設けられた加圧ロール304の作用と、について説明する。なお、本実施形態の定着装置100と同様の構成の部材には、同じ符号を付与して説明を省略する。
図4(a)には、第1比較例に係る定着装置200の加圧ロール204の一端部の断面が示されている。定着装置200は、定着ロール102と、加圧ロール204とを有しており、加圧ロール204は、芯金116と、弾性層118(図2参照)と同じ材質、厚さの弾性層208と、表面層120(図2参照)と同じ材質の表面層210とを有している。
弾性層208及び表面層210は、端部が軸方向に対して直角な方向に切断されて軸方向位置が同じ位置である端面208A、210Aが形成されている。ここで、弾性層208と表面層210の軸方向長さは、共に、図3(a)における軸方向長さL2と同じ長さとされている。また、端面208A、210Aと芯金116の外周面116Aとで形成される角度は、いずれも90°となっている。また、加圧ロール204が定着ロール102に押圧されていない状態では、芯金116の外周面116Aから表面層210の外周面までの軸方向に対して直角な方向の距離がH1となっている。
図4(b)に示すように、第1比較例の定着装置200では、定着ロール102と加圧ロール204とが圧接され加圧ロール204の軸方向と交差する方向に押圧力Fが作用すると、弾性層208が潰れて、芯金116の外周面116Aから表面層210の外周面までの距離がH2(<H1)となる。
ここで、潰れた弾性層208はゴムで体積が変化しないので、潰された分の体積が接触部N(図2参照)の前後方向(記録媒体Pの搬送方向である矢印C方向)にはみ出ようとする。しかし、表面層210の弾性率は弾性層208よりも高いため、はみ出ようとした弾性層208の一部は表面層210で拘束され、弾性層208は、軸方向の両端部で自身の変形を逃がそうとする。そして、弾性層208の端部では、芯金116側と接触している部位、及び表面層210と接触している部位がそれぞれ接合力により拘束(変形が規制)されるため、弾性層208の端面208Aは、断面円弧状に膨れて曲面208Bとなる。このとき、元の端面208Aは鉛直面であり、軸方向に広がりを持つ面ではないので、弾性層208には、軸方向に大きな応力が作用することになる。
弾性層208が軸方向に膨れた状態で定着装置200が長期間使用されると、弾性層208は、応力が集中した部位で破断することになる。ここでは、弾性層208と芯金116とが接合されていることから、特に、弾性層208の軸方向端部における芯金116に接している部分212が最初に破断することになる。
また、加圧ロール204では、表面層210と弾性層208の端面208A、210Aが揃えられており、弾性層208が膨らんで曲面208Bが形成されても表面層210はほとんど膨らまないため、曲面208Bの一部表面が定着ロール102の外周面と接触する可能性がある。このとき、弾性層208は摩擦に対して弱いため、さらに破断する可能性が高くなる。
図5(a)には、第2比較例に係る定着装置300の加圧ロール304の一端部の断面が示されている。定着装置300は、定着ロール102と、加圧ロール304とを有しており、加圧ロール304は、芯金116と、弾性層118と、表面層120(図2参照)と同じ材質の表面層310とを有している。
また、表面層310の端部は、弾性層118よりも軸方向外側に張り出した張出部310Aとなっており、張出部310Aは、弾性層118の傾斜端面124に対して離間配置されている。また、加圧ロール204が定着ロール102に押圧されていない状態では、芯金116の外周面116Aから表面層210の外周面までの軸方向に対して直角な方向の距離がH1となっている。
図5(b)に示すように、第2比較例の定着装置300では、定着ロール102と加圧ロール304とが圧接され加圧ロール304の軸方向と交差する方向に押圧力Fが作用すると、弾性層118が潰れて、芯金116の外周面116Aから表面層310の外周面までの距離がH2(<H1)となる。
押圧力Fにより潰れた弾性層118は、ゴムで構成されており、体積が変化しないので、潰された部分の体積が接触部N(図2参照)の前後方向(記録媒体Pの搬送方向である矢印C方向)にはみ出ようとする。しかし、表面層310の弾性率は弾性層118よりも高いため、はみ出ようとした弾性層118の一部は表面層310で拘束され、弾性層118は、軸方向の両端部で自身の変形を逃がそうとする。そして、弾性層118の端部では、芯金116側と接触している部位、及び表面層310と接触している部位がそれぞれ接合力により拘束されるため、弾性層118の傾斜端面124は、断面円弧状に膨れて曲面126となる。
表面層310の張出部310Aは、傾斜端面124に対して接合されていないため、曲面126となった傾斜端面124との間で相対変位に伴う摩擦が生じ、弾性層118が磨耗するおそれがある。また、表面層310の張出部310Aと定着ロール102の外周面102Aとの間で摩擦が生じて、定着ロール102の外周面102Aが磨耗するおそれがある。また、表面層310の張出部310A自体が破損する場合も考えられる。張出部310A自体が破損した場合では、曲面126となった傾斜端面124が露出して、定着ロール102の外周面102Aに接触し、弾性層118が破断するおそれがある。
一方、図6(a)に示すように、本実施形態の定着装置100において、加圧ロール104が定着ロール102に押圧されていない状態では、芯金116の外周面116Aから表面層120の外周面までの軸方向に対して直角な方向距離がH1となっている。なお、傾斜端面124の傾斜角度がθ(図3(b)参照)であるため、本実施形態の傾斜端面124の方が、第1比較例の端面208A(図4(a)参照)よりも表面積が大きくなっている。
図6(b)に示すように、本実施形態の定着装置100では、定着ロール102と加圧ロール104とが圧接され加圧ロール104の軸方向と交差する方向に押圧力Fが作用すると、弾性層118が潰れて、芯金116の外周面116Aから表面層210の外周面までの距離がH2(<H1)となる。
押圧力Fにより潰れた弾性層118は、ゴムで構成されており、体積が変化しないので、潰された部分の体積が接触部N(図2参照)の前後方向(記録媒体Pの搬送方向である矢印C方向)にはみ出ようとする。しかし、表面層120の弾性率は弾性層118よりも高いため、はみ出ようとした弾性層118の一部は表面層120で拘束され、弾性層118は、軸方向の両端部で自身の変形を逃がそうとする。そして、弾性層118の端部では、芯金116側と接触している部位、及び表面層120と接触している部位がそれぞれ接合力により拘束されるため、弾性層118の傾斜端面124は、断面円弧状に膨れて曲面126となる。
ここで、弾性層118の元の傾斜端面124は、軸方向にも広がりを持っており、また、第1比較例よりも表面積が大きいので、弾性層118の軸方向端部は、第1比較例の弾性層208(図4(b)参照)の軸方向端部に比べて変形の自由度が大きくなっている。このため、弾性層118は、芯金116及び表面層120で一部が拘束されても変形が容易であり、部分的に大きな応力が集中しにくくなる。
また、加圧ロール104では、表面層120の軸方向端部120Aが傾斜端面124に接合されている。このため、加圧ロール204の加圧によって傾斜端面124が径方向外側へ凸状に弾性変形しても、当該傾斜端面124の一部と、定着ロール102との間に表面層120が挟まれて、当該傾斜端面124の一部の定着ロール102に対する接触が阻止される。さらに、表面層120の軸方向端部120Aは、芯金116との間に隙間を有しているので、表面層120の軸方向端部120Aが傾斜端面124の変形を規制することはなく、弾性層118内部に応力が集中しにくくなる。
さらに、本実施形態では、表面層120の軸方向端部120Aが傾斜端面124に接合されているため、弾性層118との間で摩擦が生じることがなく、表面層120の軸方向端部120Aによる磨耗によって弾性層118が破損しない。また、表面層120の軸方向端部120Aは、弾性層118から独立して存在する第2比較例の張出部310Aとは異なり、傾斜端面124に接合されているため、定着ロール102の外周面102Aに接触しても破損しにくい。表面層120の軸方向端部120Aが破損しにくいので、傾斜端面124を被覆した状態が維持され、傾斜端面124が曲面126に変形しても、定着ロール102の外周面102Aに接触せず、弾性層118の破断の発生が抑制される。
(評価)
軸方向端部の構成が異なる加圧ロール(下記の実施例1〜4及び比較例1〜4参照)を作成し、当該加圧ロールと、弾性層を有さないハードロールと、予め定められた荷重で圧接させ、空回しによる耐久性評価を行った。
(ハードロールの構成)
外径:直径100mm
材質:アルミ(厚み10mm)
(加圧ロールの基本構成(図7参照))
外径:直径100mm
表面層120(210、310):PFAチューブ(厚み(T1)150μm)
弾性層118(208):シリコーンゴム(硬度35°,JIS−A)
厚み(T2)10mm
芯金116の外周面116Aに対する傾斜端面124の傾斜角θ:45°
端部構成:下記の実施例1〜4及び比較例1〜4参照
芯金116:アルミ(厚み(T3)10mm)
(評価条件)
圧接荷重:220kgf(2156N)
接触部N(図2参照)の幅:18mm
駆動 :ハードロール側駆動(加圧ロールは従動)
ハードロール温度:表面に熱電対を接触させ、内部に設けたクオーツランプで、表面温度120℃となるように制御
加圧ロール温度 :熱源なし、ハードロールから接触部Nで受ける熱により加熱される(試験中表面温度は105℃)
回転スピード:100rpm
(実施例1)
傾斜端面124の長さ(L3)14mmに対し、表面層120における傾斜端面124に対する接合部分の傾斜端面124に沿った長さ(L4)1.5mmとした。すなわち、接合部分の傾斜端面124に沿った長さは、傾斜端面124の長さに対して、10.7%とされている。
(実施例2)
傾斜端面124の長さ(L3)14mmに対し、表面層120における傾斜端面124に対する接合部分の傾斜端面124に沿った長さ(L4)10mmとした。すなわち、接合部分の傾斜端面124に沿った長さは、傾斜端面124の長さに対して、71.4%とされている。
(実施例3)
傾斜端面124の長さ(L3)14mmに対し、表面層120における傾斜端面124に対する接合部分の傾斜端面124に沿った長さ(L4)13mmとした。すなわち、接合部分の傾斜端面124に沿った長さは、傾斜端面124の長さに対して、92.8%とされている。
(実施例4)
傾斜端面124の長さ(L3)14mmに対し、表面層120における傾斜端面124に対する接合部分の傾斜端面124に沿った長さ(L4)1mmとした。すなわち、接合部分の傾斜端面124に沿った長さは、傾斜端面124の長さに対して、7.1%とされている。
(比較例1)
傾斜端面124の長さ(L3)14mmに対し、表面層120における傾斜端面124に対する接合部分の傾斜端面124に沿った長さ(L4)14mmとした。すなわち、接合部分の傾斜端面124に沿った長さは、傾斜端面124の長さに対して、100%とされている。
(比較例2)
傾斜端面124の長さ(L3)14mmを越えて、芯金116外周面の5mm(L5)まで、表面層120が接合されたもの(図7の二点鎖線部分参照)。
(比較例3)
図4に示すように、弾性層208の軸方向端部に傾斜端面124を有さず、弾性層208及び表面層210が、端部が軸方向に対して直角な方向に切断されたもの。
(比較例4)
図5に示すように、表面層310が傾斜端面124を覆わず、傾斜端面124と離間した状態で、弾性層118の軸方向端部から軸方向外側に10mm張り出す張出部310Aを有するもの。
実施例1〜4及び比較例1〜4に係る加圧ロールを評価した結果、図8の表に示すように、実施例1〜3の構成では、200時間、弾性層118の破断が発生しなかった。また、実施例4では、200時間で弾性層118の破断は発生しなかったものの、弾性層118における露出している傾斜端面124に、キズによる亀裂の発生箇所が確認された。
比較例1では、32時間にて、比較例2では、25時間にて、比較例3では、22時間にて、弾性層208の軸方向端部における芯金116に接している部分で、芯金116との界面から破断が発生した。比較例4では、140時間にて、表面層310の張出部310Aの一部が破断、その個所で弾性層118の傾斜端面124が対向するハードロールと接触し始め、162時間で弾性層118の傾斜端面124に破断が発生した。
以上のように、比較例1〜4に係る加圧ロールに比べて、実施例1〜4に係る加圧ロールの構成において、弾性層118の軸方向端部に形成された傾斜端面124における破断の発生が抑制されることがわかる。
(変形例)
本発明は上記の実施形態に限定されるものでなく、以下の変形例のように構成してもよい。
図9(a)に示すように、加圧ロール104の表面層120の軸方向端部120Aが、芯金116に対して非拘束とされていれば、芯金116に接触する構成であってもよい。図9(a)に示す構成では、例えば、表面層120の軸方向端部120Aにおける符号121の部分が、弾性層118及び芯金116に対して接合されていない部分とされている。
また、図9(b)に示すように、加圧ロール104の弾性層118(図3(b)参照)に代えて、軸方向の端面が、表面層120側から傾斜した傾斜部の一例としての傾斜端面132Aと、傾斜端面132Aと連続して芯金116まで延びる鉛直端面132Bと、で構成される加圧ロール140を用いてもよい。
さらに、図9(c)に示すように、加圧ロール104の弾性層118(図3(b)参照)に代えて、軸方向の端面が、表面層120側から軸方向に対して直角な方向に延びる鉛直端面134Aと、鉛直端面134Aと連続して芯金116まで傾斜した傾斜部の一例としての傾斜端面134Bと、で構成される加圧ロール150を用いてもよい。
また、表面層120の軸方向端部120Aが芯金116に対して非拘束で傾斜端面124に形成された構成は、加圧ロール104に代えて定着ロール102に適用してもよく、また、定着ロール102及び加圧ロール104の両方に適用しても良い。同様に、表面層120の軸方向端部120Aが芯金116に対して非拘束で傾斜端面124に形成された構成は、加圧ロール104に代えて加圧ベルトや定着ベルトに適用してもよく、加圧ベルト及び定着ベルトの両方に適用してもよい。さらに、定着ロール102の軸方向の長さが、加圧ロール104の表面層120の軸方向の長さよりも短いものであってもよい。
本発明は、上記の実施形態に限るものではなく、種々の変形、変更、改良が可能である。例えば、上記に示した変形例は、適宜、複数を組み合わせて構成しても良い。
10 画像形成装置
42 二次転写部(転写部の一例)
100 定着装置
102 定着ロール(加熱部材の一例)
104 加圧ロール(定着用部材の一例、加圧部材の一例)
108 芯金(基材の一例)
110 弾性層
112 表面層
124 傾斜端面(傾斜端面の一例)

Claims (6)

  1. 円筒面を有する基材と、
    前記円筒面に設けられ、軸方向外側に向けて徐々に外径が小さくなるように傾斜する傾斜面を軸方向端部に有する弾性層と、
    前記弾性層の外周面及び前記傾斜面の一部に接合され、前記弾性層よりも弾性率が高く、軸方向端部が前記基材に対して非拘束とされた表面層と、
    を備える定着用部材。
  2. 前記表面層は、前記基材に対して非接触とされている請求項1に記載の定着用部材。
  3. 前記表面層における前記傾斜面に接合される部分の前記傾斜面に沿った長さは、前記傾斜面の長さに対して、10%以上、95%以下である請求項1又は2に記載の定着用部材。
  4. 記録媒体上の画像を加熱する加熱部材と、
    該記録媒体を前記加熱部材に加圧する加圧部材と、
    を備え、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の定着用部材が、前記加熱部材及び加圧部材の少なくとも一方とされている定着装置。
  5. 前記傾斜面における、前記加圧部材の加圧によって軸方向に沿った面に弾性変形する部分に対して、前記表面層が接合されている請求項4に記載の定着装置。
  6. 画像を記録媒体に転写する転写部と、
    前記転写部によって記録媒体に転写された画像を記録媒体に定着させる請求項4又は5に記載の定着装置と、
    を有する画像形成装置。
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