JP5008907B2 - 分離爪及びそれを備えた定着装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、プリンタ及びファクシミリ等の画像形成装置の定着部や現像部において、定着ローラ等の回転体から用紙を分離するために用いられる分離爪、及びそれを用いた定着装置に関するものである。
従来、複写機、プリンタ及びファクシミリ等の画像形成装置には、内部にヒータを有し駆動回転される定着(ヒート)ローラと、この定着ローラに圧接して従動回転する加圧ローラとを有し、未定着トナーが付着した用紙を定着ローラと加圧ローラとで挟み、加熱加圧することによって、トナーを用紙へと溶融定着させる定着装置が多用されている。
このような定着装置では、定着ローラ及び加圧ローラの両方に弾性層(ゴム層)を設け、定着ローラと加圧ローラとの当接部に形成されるニップ形状によって、定着後の用紙を定着ローラから分離するという手段を用いているものが知られている。しかし、定着ローラの表面に弾性層を設けると、この弾性層の熱伝導の悪さから連続通紙時に温度の追従性が悪くなったり、ウォームアップタイムが長くなったりするという欠点があり、昨今の省エネ対応した画像形成装置には適さない技術となっている。
また、加圧ローラにのみ弾性層を設け、無端状の定着ベルトを定着ローラ及び複数の支持ローラに掛け回し、この定着ベルトを介して加圧ローラを定着ローラに圧接するように構成し、当接部に形成されるニップ形状によって、定着後の用紙を定着ベルトから分離するという手段を用いた定着装置が提案され製品化されているが、このような定着ベルトを用いた定着装置では、構造が複雑となってしまい、コスト高になるという欠点があった。
ところで、モノクロ機に使用されている定着ローラ、即ち、アルミや鉄等から形成された芯金上にフッ素樹脂のコーティングやチューブを被覆しただけの、いわゆるハードローラをカラー機に搭載される定着装置に用いることによって、定着ローラの熱伝導性の良さからウォームアップタイムを短縮することができ、且つ、安価に定着装置を製造できることが知られている。
ここで、ハードローラを定着ローラに用いた場合には、定着ローラと加圧ローラとのニップ形状によって定着後の用紙を定着ローラから分離することができないため、定着後の用紙を定着ローラから分離する手段を別途設けておく必要があり、従来、定着ローラから用紙を分離する手段として、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)又はポリアミドイミド(PAI)等の耐熱樹脂から形成され、その表面をテトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合樹脂(PFA)や、ポリテトラフルオロエチレン樹脂(PTFE)等のフッ素樹脂によって被覆された分離爪が多用されている。
しかし、上記のような表面をフッ素樹脂で被覆した分離爪では、一般的に被覆膜の厚みは20〜50μmと薄いため、被覆膜の剥離や長期使用による被覆膜の磨耗によって樹脂の地肌が露出してしまい、離型性が低下してトナー付着による画像の擦れが発生したり、樹脂の地肌が露出した分離爪によって定着ローラの表面が磨耗したりすることがあり、かかる場合、特にカラー機においては、形成される画像上に筋となって現れ実使用に耐えうるものではなかった。
そこで、このような被覆膜の剥離等に起因する画像不良を防止した分離爪が提案されており、例えば、特許文献1には、分離爪全体をテトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合樹脂(FEP)や、テトラフルオロエチレン・エチレン共重合樹脂(ETFE)等のフッ素樹脂から形成することによって、トナー付着や定着ローラの磨耗を防止した分離爪が提案されている。
特開2003−241557号公報
しかしながら、特許文献1に記載の分離爪では、分離爪全体がフッ素樹脂から形成されているが、フッ素樹脂は強度が弱く、定着ローラの表面へと圧接されている分離爪の先端縁が変形してしまい、定着ローラと分離爪の先端縁とに用紙の厚さ以上の隙間が生じてしまい、用紙の分離性を確保できないという欠点があった。
本発明においては上述の事情に鑑み、用紙に処理を施すための回転体から処理後の用紙を分離するために、前記回転体の用紙搬送方向下流側に揺動可能に配置され、その先端縁が前記回転体の表面に圧接されるように構成された分離爪において、前記分離爪の前記回転体側の面には、前記回転体に圧接された前記先端縁の変形を抑制する突出部が設けられていることを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、用紙に処理を施すための回転体から処理後の用紙を分離するために、前記回転体の用紙搬送方向下流側に揺動可能に配置され、その先端縁が前記回転体の表面に圧接されるように構成された分離爪において、前記分離爪の前記回転体側の面には、前記回転体に圧接された前記先端縁の変形を抑制する突出部が設けられ、前記突出部は、複数の山形形状を前記回転体の軸方向に並設することによって形成されていることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の分離爪において、少なくとも前記先端縁、前記突出部及び分離後の用紙をガイドするガイド面がフッ素樹脂から形成されていることを特徴としている。
また本発明は、熱源を内蔵した加熱回転体と、該加熱回転体に接する加圧回転体とを備え、トナーが転写された用紙を前記加熱回転体と加圧回転体との当接部分で、加熱及び加圧することによりトナーを用紙へと溶融定着させる定着装置において、前記加熱回転体と前記加圧回転体の少なくとも一方には、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の分離爪が付設されていることを特徴としている。
本発明によれば、分離爪の上面に突出部を設けることにより、例えば、回転体へと圧接されている先端縁が変形してしまうような場合でも、先端縁が変形すると突出部が回転体表面に当接し、先端縁にかかる負荷が軽減されることにより、これ以上先端縁が変形することが防止される。従って、初期状態における突出部の上端と回転体表面との隙間を調整することで、用紙の分離性を損なわない範囲内に先端縁の変形を抑制することができる。
また、分離爪の上面に設けられる突出部を、山形形状を回転体の軸方向に並設して形成することにより、隣り合う山形形状の間には回転体の回転方向に延びる溝部が形成されることとなり、回転体の表面にトナーが付着していた場合でも、突出部によって回転体の表面から掻き取られたトナーが突出部と回転体との接触部に溜まることなく、山形形状の傾斜に沿って溝部へと落下するため、再び回転体へと付着することが防止され、黒点等の画像不良が防止される。
また、少なくとも前記先端縁、前記突出部及び分離後の用紙をガイドするガイド面をフッ素樹脂で形成することにより、分離爪の先端縁によって回転体表面が磨耗したり、分離爪のガイド面にトナーが付着したりすることが防止され、回転体の磨や分離爪へのトナー付着に起因する画像不良を防止することができる。
また、このような分離爪を定着装置に備えられた加熱回転体から用紙を分離する手段として用いることにより、加熱回転体の熱の影響によって分離爪の先端縁が変形するような場合でも、突出部によって用紙の分離性を損なわない範囲内に先端縁の変形が抑制されるため、加熱回転体へ用紙が巻き付くことを確実に防止することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は本発明に係る定着装置を搭載した画像形成装置の概略構成図であり、一例としてカラーレーザプリンタを図示している。ここで、以下の説明ではカラー画像形成装置を一例として説明するが、本発明はカラー画像形成装置だけでなく、モノクロ画像形成装置にも応用することができる。なお、図1においては、右側が画像形成装置の前方側である。
先ず、図1を参照して画像形成装置1について説明する。画像形成装置1の本体下部には用紙を収容する給紙部2が設けられており、この給紙部2の一端部には用紙Pを最上位紙から1枚ずつ給紙するための分離給送手段3が設けられている。給紙部2の上方には、本体前方から本体後方へ略水平に延び、さらに上方へ延びて本体上面に形成された排紙トレイ4に至る搬送路5が形成されており、この搬送路5に沿って上流側から順に上記分離給送手段3、搬送ローラ対6、二次転写ローラ7、定着装置8、搬送ローラ対9及び排紙ローラ対10が配置されている。
そして、水平方向の搬送路5の上方には無端状の中間転写ベルト11が回転自在に配設されている。中間転写ベルト11は、駆動ローラ12、従動ローラ13、テンションローラ14及び一次転写ローラ15に懸架されており、駆動ローラ12が回転駆動されることにより、上記のローラとともに矢印のように時計方向に回転されるようになっている。また、駆動ローラ12は中間転写ベルト11を介して二次転写ローラ7と当接し、中間転写ベルト11の回転方向においてこの当接部(二次転写領域)の下流部にクリーニングブレード16が駆動ローラ12に圧接するように中間転写ベルト11に当接している。
また、中間転写ベルト11の上方には、像担持体である感光体ドラム17が配置されている。感光体ドラム17は、中間転写ベルト11の回転方向においてテンションローラ14の下流且つ一次転写ローラ15の上流において中間転写ベルト11と当接するように配置され、テンションローラ14等によって中間転写ベルト11が感光体ドラム17に圧接せしめられており、この当接部が一次転写領域となっている。
そして、感光体ドラム17は図示しない駆動装置によって反時計方向に回転駆動され、その回転方向に沿って上方から順に帯電ローラ18、現像ユニット19、上記一次転写ローラ15、クリーニングユニット20が配設され、また、現像ユニット19の上方には、既知の光学系を利用したレーザー光学ユニット21が配置されている。帯電ローラ18は感光体ドラム17の上部でこれに当接して、感光体ドラム17の回転に従動回転することにより、感光体ドラム17の表面を一様に帯電させるものである。
現像ユニット19は、全体が略円筒形状であり、その両端部で回転自在に支持されている。この現像ユニット19の内部は、十字型の仕切り壁19aにより4つの部屋に区切られ、ここにイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)の各色のトナーに対応した4つの現像器22Y,22M,22C,22Kがそれぞれ構成されており、図示しない駆動部を駆動することで現像ユニット19が回転して、いずれかの現像器を選択的に感光体ドラム17に対向配置させ、現像動作が行われるようになっている。なお、図示する現像器の配置は一例であって、これに限定されるものではない。
次に、上記のように構成された画像形成装置1による画像形成動作について説明する。まず、感光体ドラム17が回転駆動されることにより、帯電ローラ18が従動回転し、感光体ドラム17の表面が一様に帯電される。そして、入力された画像信号に基づいて、レーザー光学ユニット21が動作し、帯電後の感光体ドラム17上にレーザー光が照射され、感光体ドラム17の表面に静電潜像が形成される。こうして形成された静電潜像は現像ユニット19によって上記のようにして現像される。
すなわち、モノクロ画像形成の場合には、現像器22Kのみを静電潜像の形成された感光体ドラム17に対向配置させてブラックのトナー像を感光体ドラム17の表面に形成し、カラー画像形成の場合には、駆動部を駆動することで現像ユニット19を回転させ、4つの現像器22Y〜22Kを順次選択的に感光体ドラム17に対向配置させ、各色のトナー像を感光体ドラム17の表面に形成する。
このようにして感光体ドラム17の表面に形成されたトナー像は、一次転写ローラ15によって、時計方向に回転する中間転写ベルト11上に一次転写される。すなわち、モノクロ画像形成の場合には、感光体ドラム17の表面に形成されたブラックのトナー像を一次転写ローラ15によって回転する中間転写ベルト11上に転写してモノクロ画像を形成し、カラー画像形成の場合には、感光体ドラム17の表面に形成された各色のトナー画像を一次転写ローラ15によって順次回転する中間転写ベルト11上に転写し、これらを重ね合わせてカラー画像を形成する。なお、カラー画像形成の場合、一次転写動作中にはクリーニングブレード16は中間転写ベルト11より離間されている。
そして、所定の二次転写領域において、分離給送手段3によって給紙部2から給紙され、さらに搬送ローラ対6により搬送路5を搬送されてきた用紙P上に、二次転写ローラ7によって中間転写ベルト11上のモノクロ又はカラー画像が一括で二次転写される。そして、このようにしてモノクロ又はカラー画像が転写された用紙Pは、搬送路5を搬送され、定着装置8により用紙P上のトナー像が加熱されて定着される。定着後、用紙Pは搬送ローラ対9によりさらに搬送路5を搬送され、排紙ローラ対10により排紙トレイ4上に排紙される。
なお、一次転写されずに感光体ドラム17上に残ってしまう未転写トナーは、クリーニングユニット20で除去され、二次転写されずに中間転写ベルト11上に残った未転写トナーはクリーニングブレード16によって除去される。除去されたトナーは回収スクリューなどのトナー回収装置によって図示しない廃棄ボトルへと搬送される。
次に、図2〜図4を参照して、本発明に係る定着装置8について詳細に説明する。図2は本発明に係る定着装置の概略構成を示す側面断面図であり、矢印Bは用紙の搬送方向を示している。図3は本発明の第1実施形態に係る分離爪の斜視図である。図4は分離爪の先端縁付近(図2の円A内)の部分拡大図であり、(a)は定着装置を組み立てた直後の初期状態、(b)は分離爪の先端縁が変形した状態を図示している。
図2に示すように、定着装置8は、定着ローラ23、加圧ローラ24、排出ローラ対25及びこれらのローラを回転自在に支持するハウジング26から構成されている。ハウジング26は、定着装置8の本体骨格を成すものであり、定着ローラ用ハウジング26aと、加圧ローラ用ハウジング26bとから成り、ハウジング26aが定着ローラ23を、ハウジング26bが加圧ローラ24をそれぞれ覆うよう構成されている。また、ハウジング26の用紙搬送方向上流側には、用紙Pを定着装置8内に導入するための導入穴部27が設けられ、ハウジング26の用紙搬送方向下流側には、導入穴部27から導入された用紙を排出するための排出穴部28が設けられている。
定着ローラ23は、熱伝導性に優れたアルミや鉄等の金属から成る円筒形状の芯金上に、フッ素樹脂のコーティングやチューブを被覆しただけの、いわゆるハードローラが用いられており、芯金の内部には図示しないハロゲンヒーター等の熱源が設けられている。加圧ローラ24は、合成樹脂、金属その他材料から構成される円筒形状の基材上にシリコンゴム等の弾性層が形成され、この弾性層の表面がフッ素樹脂等の離形性に優れた樹脂で覆われたものが用いられている。
これらの定着ローラ23及び加圧ローラ24は、用紙Pの搬送方向に対しては直角に交差するように、それぞれに設けられた回転軸23a,24aによってハウジング26a,26bに回転自在に支持されている。また、定着ローラ23と加圧ローラ24は、互いに所定の圧力で圧接し、且つ平行となるように配置されている。そして、定着ローラ23と加圧ローラ24との当接部分へと搬送される用紙Pを、加熱及び加圧することにより粉体状態のトナーを溶融定着させるよう構成されており、定着後の用紙Pは排出ローラ対25によって定着装置8外に排出されるようになっている。
ここで、定着ローラ23と加圧ローラ24との当接部分へと搬送される用紙の上面(定着ローラ23に接触する面)にはトナー像が転写されており、定着ローラ23と加圧ローラ24との当接部分を通過した後の用紙Pが、定着ローラ23へと巻き付いてしまうおそれがあるため、定着ローラ23と加圧ローラ24との当接部分に対して用紙搬送方向下流側に、定着ローラ23から用紙Pを分離するための分離爪30が配設されている。
図3に示すように、分離爪30は、定着ローラ23の回転軸23aと平行に延びる支持軸31が形成された胴部32と、胴部32の下端から延設され先端縁33aが定着ローラ23の表面に接触される爪部33とが一体に形成されている。爪部33は略くさび形状に形成されており、その下面は分離後の用紙Pをガイドするためのガイド面33bをなしている。そして、支持軸31は胴部32の上端部の両側面から突出して形成されており、この支持軸31によって分離爪30がハウジング26に対して揺動可能に支持されている。
更に、胴部32の上端の定着ローラ23側には、略C字状のフック34が一体形成されており、このフック34とハウジング26の上面とを結ぶように引張りコイルバネ29が張架され、分離爪30が引張りコイルバネ29の弾性力により、支持軸31を中心として反時計回り方向に付勢されて、爪部33の先端縁が定着ローラ23の表面に所定の圧力で圧接されるように構成されている。これにより、用紙Pが定着処理後に定着ローラ23へと巻き付いた場合でも、分離爪30によって定着ローラ23の表面から良好に剥離することができる。
なお、爪部33の定着ローラ23に圧接される先端縁33a、及び分離後の用紙Pをガイドするガイド面33bは、FEPやETFE等のフッ素樹脂から形成されており、これにより、爪部33の先端縁33aによって定着ローラ23の表面が磨耗したり、爪部33のガイド面33bにトナーが付着したりすることが防止され、定着ローラ23の磨耗や分離爪30へのトナー付着に起因する画像不良が防止されている。
更に、図3に示すように、爪部33の上面33c(定着ローラ23側の面)には突出部35が設けられている。そして、分離爪30は、定着装置8組立直後の初期状態において、引張りコイルバネ29によって付勢され、爪部33の先端縁33aが定着ローラ23へと圧接されたとき、図4(a)に示すように、突出部35の上端と定着ローラ23の表面との間に隙間Dが形成されるように配置されている。
このように爪部33の上面33cに突出部35を設けることにより、例えば、爪部33の先端縁33aをフッ素樹脂のような強度の弱い樹脂から形成したような場合には、定着ローラ23へと圧接されている先端縁33aが、ガイド面33b側へと湾曲するように変形してしまうことがあるが、図4(b)に示すように、先端縁33aが変形すると突出部35が定着ローラ23に当接し、先端縁33aにかかる負荷が軽減されることにより、これ以上先端縁33aが変形することが防止される。
従って、初期状態における突出部35の上端と定着ローラ23の表面との隙間Dが0.5mm程度となるように分離爪30を配置しておくことにより、先端縁33aが変形してしまうような場合であっても、突出部35によって、用紙Pの分離性を損なわない範囲内に先端縁33aの変形が抑制されるようになる。なお、隙間Dについては分離爪30の形状等によって適宜変更すればよい。また、突出部35は、上記のように定着ローラ23に接触するため、先端縁33aと同様に定着ローラ23の表面を磨耗しないようフッ素樹脂から形成されている。
次に、図5及び図6を参照して本発明の第2実施形態について説明する。図5は本発明の第2実施形態に係る分離爪の斜視図であり、図6は図5の分離爪を1点鎖線Cで示す位置で切断したときの断面図(矢視C−C線断面図)である。なお、第1実施形態の図3と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態においては、爪部33の上面33cに設けられる突出部35は、複数の山形形状35aを定着ローラ23の軸方向に並設することによって形成されている。
これにより、隣り合う山形形状35aの間に定着ローラ23の回転方向に延びる溝部35bが形成されることとなり、定着ローラ23の表面にトナーが付着していた場合でも、突出部35によって定着ローラ23の表面から掻き取られたトナーが突出部35と定着ローラ23との接触部に溜まることなく、山形形状35aの傾斜に沿って溝部35bへと落下するため、再び定着ローラ23へと付着することが防止され、黒点等の画像不良が防止される。
なお、突出部35を形成する山形形状35aの頂点を鋭角状に形成せず、定着ローラ23と接する部分を略円弧状に形成してもよく、これによって、定着ローラ23の磨耗をより効果的に防止することができる。また、山形形状35aは、定着ローラ23の軸方向に爪部33の全幅にわたって形成しているが、これは、例えば、2つの山形形状35aを上面33cの両端若しくは中央付近に形成することも可能である。
その他、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、例えば、上記実施形態では、分離爪30の爪部33の先端縁33a及びガイド面33bと上面33cに設けられた突出部35をフッ素樹脂から形成したが、これは分離爪30全体をフッ素樹脂から形成してもよく、またフッ素樹脂以外の材料から形成することも可能である。ただし、その場合には、先端縁33a及び突出部35は、定着ローラ23よりも強度の弱い材料から形成しておくことが好ましい。また、ガイド面33bには、フッ素樹脂コーティング等のトナー付着を防止する処理を施しておくことが好ましい。
また、上記実施形態では、定着装置8の組立直後の初期状態において、分離爪30の先端縁33aを定着ローラ23に圧接した際に、突出部35と定着ローラ23との間に隙間Dが形成されるよう構成しているが、これは、初期状態で、先端縁33a及び突出部35の両方が定着ローラ23に接触するように構成しても構わない。しかし、このように構成すると、ハウジング26の寸法誤差等によって突出部35のみ接触して、先端縁33aが定着ローラ23から浮いてしまい用紙Pの分離不良生じることがあるため、初期状態においては突出部35と定着ローラ23とに隙間を形成しておくことが好ましい。
また、上記実施形態では、分離爪30は定着ローラ23にのみ付設しているが、両面印刷機能を備えた画像形成装置に搭載される定着装置のように、加圧ローラ24にも用紙Pが巻き付く可能性がある場合には、加圧ローラ24にも分離爪30を付設してもよい。また、上記実施形態では定着ローラ23及び加圧ローラ24から構成されるローラ方式の定着装置8について説明したが、薄肉のベルトを用いたベルト方式の定着装置であってもよい。更に、本発明の分離爪30は、現像部における感光体ドラムや中間転写ベルトから用紙を分離するためにも用いることができる。
本発明は、複写機、プリンタ及びファクシミリ等の画像形成装置の定着部や現像部において、定着ローラ等の回転体から用紙を分離するために用いられる分離爪に利用することができる。
は、本発明に係る定着装置を搭載した画像形成装置の概略構成図である。 は、本発明に係る定着装置の概略構成を示す側面断面図である。 は、本発明の第1実施形態に係る分離爪の斜視図である。 は、分離爪の先端縁付近(図2の円A内)の部分拡大図であり、(a)は定着装置組立直後の初期状態、(b)は分離爪の先端縁が変形した状態を図示している。 は、本発明の第2実施形態に係る分離爪の斜視図である。 は、図5の分離爪を1点鎖線Cで示す位置で切断したときの断面図(矢視C−C線断面図)である。
符号の説明
1 画像形成装置
8 定着装置
23 定着ローラ(回転体)
24 加圧ローラ(回転体)
23a,24a 回転軸
25 排出ローラ対
26 ハウジング
27 導入穴部
28 排出穴部
29 引張りコイルバネ
30 分離爪
31 支持軸
32 胴部
33 爪部
33a 先端縁
33b ガイド面
33c 上面
34 フック
35 突出部
35a 山形形状
35b 溝部
D 隙間

Claims (3)

  1. 用紙に処理を施すための回転体から処理後の用紙を分離するために、前記回転体の用紙搬送方向下流側に揺動可能に配置され、その先端縁が前記回転体の表面に圧接されるように構成された分離爪において、
    前記分離爪の前記回転体側の面には、前記回転体に圧接された前記先端縁の変形を抑制する突出部が設けられ
    前記突出部は、複数の山形形状を前記回転体の軸方向に並設することによって形成されていることを特徴とする分離爪。
  2. 少なくとも前記先端縁、前記突出部及び分離後の用紙をガイドするガイド面がフッ素樹脂から形成されていることを特徴とする請求項1に記載の分離爪。
  3. 熱源を内蔵した加熱回転体と、該加熱回転体に接する加圧回転体とを備え、トナーが転写された用紙を前記加熱回転体と加圧回転体との当接部分で、加熱及び加圧することによりトナーを用紙へと溶融定着させる定着装置において、
    前記加熱回転体と前記加圧回転体の少なくとも一方には、請求項1又は請求項に記載の分離爪が付設されていることを特徴とする定着装置。
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