JP6555963B2 - 画像加熱装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明はシート上の画像を加熱する画像加熱装置及びこれを備える画像形成装置に関する。画像形成装置とは、例えば、複写機、プリンタ、ファックス、及びこれらの機能を複数備えた複合機等である。
画像形成装置は、シート上に形成したトナーの画像をシートに定着させるために、シートを加熱、加圧する定着装置(画像加熱装置)を備えている。このようにして用いられる定着装置としては、加熱されたベルトを用いてシートに熱を与える方式の定着装置が知られている(特許文献1)。このような構成の定着装置は、シートとベルトが広い面積で接触できるため、シートに効率よく熱を与えることができる。
特開2014−164116号公報
しかしながら、特許文献1のようにベルトを用いる定着装置では、繰り返しの使用によってベルトが疲労する。通常であれば、ベルトやベルトを含むユニットの交換が定期的に行われるため問題はない。しかしながら、交換時期が過ぎても交換が行われないような環境ではごく稀に疲労したベルトの端部に亀裂が生じることがある。万が一、ベルトの亀裂が進行した場合にはベルトの端部に破れ部分が生じてしまう。そして、ベルトの破れが進行してシート搬送方向下流の搬送ローラに到達した場合、搬送ローラによってベルトの破れ部分が定着装置の外部に排出されてしまう。ベルトの破れ部分が定着装置の外部に排出された場合、定着装置のメンテナンスを行うだけでなく定着装置外に排出されたベルトの破れ部分を除去することが求められ、メンテナンスの工数が増大する。そのため定着装置はベルトの破れ部分が外部に排出されることが抑制できる構成であることが望ましい。本発明の目的は、メンテナンス性に優れた画像加熱装置を提供することである。
本発明は、画像加熱装置において、シート上の画像を加熱するための加熱ニップ部を形成する一対の回転体であって少なくとも一方の回転体がエンドレス状のベルトである一対の回転体と、前記加熱ニップ部から排出されたシートを前記画像加熱装置の外に搬送する搬送ニップ部を形成する一対の搬送回転体であって、前記搬送ニップ部と前記加熱ニップ部の間隔が前記画像加熱装置に導入可能な最小長さのシート長さより短くなる位置に設けられた一対の搬送回転体と、シートの搬送方向において前記加熱ニップ部と前記搬送ニップ部の間に設けられ前記ベルトの前記幅方向の一端部から生じたベルト片が前記搬送ニップ部に搬送されることを抑制する抑制部材であって、前記画像加熱装置に導入可能な最大幅のシートが通過する領域には設けられず前記領域よりも前記幅方向の外側で且つ前記幅方向において前記ベルトの前記一端部とオーバーラップする位置に設けられた抑制部材と、を有することを特徴とするものである。
本発明によれば、メンテナンス性に優れた画像加熱装置を提供できる。
実施例の画像形成装置の構成を示す図である 実施例の定着装置を側面から視た断面の図である 定着装置を正面から視た断面の図である 定着装置を上面から視た断面の図である (a)は実施例のベルトカバーを上方から斜視した図であり、(b)は実施例のベルトカバーを下方から斜視した図である
以下、本発明に係る実施の形態について、実施例を挙げて詳細に説明する。なお、以下の実施例では、画像形成装置について、電子写真プロセスを利用したタンデム型のフルカラープリンタEを例に説明する。
[画像形成部]
図1は、本実施例の画像形成装置であるプリンタEの構成を示す断面図であり、その断面はシートPの搬送方向に沿っている。プリンタEは、画像形成部10において感光ドラムa(b、c、d)に形成したトナー画像をシートPに転写した後、定着装置40でシートPに画像を定着させることでシートPに画像を形成する画像形成装置である。以下、図1を用いてその構成を詳細に説明する。
図1に示すようにプリンタEは、Y(イエロ)、M(マゼンタ)、C(シアン)、Bk(ブラック)の各色のトナー画像を形成する画像形成部10を備えている。画像形成の工程は各色で同様であるため、ここでは、Y画像の形成工程について代表して説明する。
作像ユニット1a(1b、1c、1d)が有する感光ドラムa(b、c、d)は、まず、帯電器(不図示)によってその表面を帯電される。その後、感光ドラムa(b、c、d)はレーザスキャナ6によってレーザー光を照射されることで潜像を形成される。この潜像は、Y(M、C、K)色のトナーを有する現像器(不図示)によってY色のトナー像になる。感光ドラムa(b、c、d)に形成されたY(M、C、K)色トナー像は、一次転写ローラ2a(2b、2c、2d)によって、中間転写ベルト2に転写される。このとき、各色のトナー像は重畳画像となるように順次転写されている。
一方、シートPは、給送カセット4から1枚ずつ送り出されて、搬送路45を通り、レジストローラ対9に送り込まれる。レジストローラ対9は、シートPを一旦受け止めて、シートPが斜行している場合、その向きを真っ直ぐに直す。そして、レジストローラ対9は、中間転写ベルト2上のトナー像と同期を取って、シートPを中間転写ベルト2と二次転写ローラ3aとの間に送り込む。中間転写ベルト上のカラーのトナー像は、二次転写ローラ3aによってシートPに転写される。その後、シートPは、定着前搬送路30を通って定着装置40に送りこまれる。そして、シートP上(シート上)のトナー像は、画像加熱部としての定着装置40によって、加熱および加圧されることでシートPに定着される。
定着処理を施されたシートPは、切り換えフラッパ46の切り換えによって二通りの搬送先に案内される。シートPの片面だけにトナー像を形成する場合、切り換えフラッパ46はシートPを排出ローラ11に案内する。そして、シートPは排紙ローラによって排出トレイ12に排出される。シートPの両面にトナー像を形成する場合、切り換えフラッパ46は両面搬送路47に案内する。詳細には、排出ローラ11に一旦、搬送したシートPは後端が定着後搬送路42の反転ポイントに達したタイミングで排出ローラ11の逆回転によってスイッチバック搬送される。両面搬送路47を通過したシートPは、片面に画像を形成したときと同様の過程を経て、他方の面側にもトナー像が形成される。その後、シートPは排出トレイ12に排出される。定着装置40よりもシート搬送方向の下流側に位置する排出ローラ11を含む構成は排出部として機能する。
扉80はヒンジ90を回動中心として時計周りに回動可能に設けられた部材である。扉80が開くと給送後の搬送路45から排出ローラ11までの間で定着器40を除く搬送路が開かれる。このような構成により、搬送路にシートPが詰まった場合(ジャムした場合)には扉を開けてシートPを除去することができる。
本実施例の定着装置40は、制御回路400と電源回路500を除く構成を一体的に交換可能な交換ユニットである。定着装置40は本体フレーム300の設置部としてのユニット支持部201に着脱可能に支持されている。扉80が開かれた状態では、定着装置40を図1の右側方向に引き出すことで定着装置40を本体フレーム300から取り外すことができる。そして交換用の定着装置40をユニット支持部201に装着することで定着装置40の交換をすることができる。または、プリンタEから取り外された定着装置40に対してジャム処理等のメンテナンスを施すことができる。
[定着部]
次に、プリンタEに用いられる画像加熱装置として定着装置40について説明する。図2は、実施例の定着装置を側面から視た断面の図である。図3は、定着装置を正面から視た断面の図である、図4は、定着装置を上面から視た断面の図である。
定着装置40は、シート上のトナーの画像を加熱ニップ部としての定着ニップN1(以後、ニップN1と呼ぶ)にて加熱、加圧して定着させる画像加熱装置である。定着装置40は、ニップN1を形成する一対の回転体として定着ベルト100(以後、ベルト100と呼ぶ)および加圧ローラ101(以後、ローラ101と呼ぶ)を備えている。定着装置40は薄肉のベルト100をヒータ106によって加熱する低熱容量な構成となっている。そのため、定着処理の開始時にベルトの温度を素早く立ち上げることができる。
定着装置40は次のようにして定着処理を行う。図2に示すように、ヒータ106とローラ101の間にベルト100が挟持されると、ベルト100とローラ101の間にニップN1が形成される。ベルト100はY方向(反時計回り、図2)に、ローラ101はX方向(時計回り、図2)に回転しており、入口ガイド104によってニップ部N1に案内されたシートPはベルト100とローラ101によってZ方向に挟持搬送される。この挟持搬送の過程でシートPは加圧され、且つ、ベルト100とヒータ106の熱を付与される。こうして、シートP上のトナー画像TはシートPに定着される。その後、ニップN1を通過したシートPは、ベルト100の持つ曲率によってベルト100から分離され、出口ガイド105、出口対向ガイド107の間に送り込まれる。シートPは、出口ガイド105及び出口対向ガイド107に沿って搬送される。そして、シートPは内搬送ローラ140(以後、搬送ローラ140と呼ぶ)と内搬送対向ローラ141(以後、搬送ローラ141と呼ぶ)の間に形成された搬送ニップ部としての搬送ニップN2(以後、ニップN2と呼ぶ)に送り込まれる。内搬送ローラ140と内搬送対向ローラ141は、シートPを挟持搬送して定着装置外へと排出する。
本実施例では、上述のようにして定着処理が行われる。以下、定着装置40の各構成について図面を用いて詳細に説明する。
ベルト100は、シートPに接触してシートPを加熱する加熱回転体であり、可撓性を有する外径がφ30mmのエンドレス状(無端状)のベルトである。定着ベルトは、耐熱性を有する金属や樹脂等で形成された基材と、基材に重ねて設けられた耐熱性の弾性層と、弾性層の表面を覆うフッ素樹脂等の離型層と、を有している。本実施例では、厚み30μmの円筒状のニッケル基材と、熱伝導率が1.0W/m・Kで且つ厚みが400μmのシリコーンゴムの弾性層と、厚さ30μmのPFAチューブの離型層と、を用いている。ベルト100は、後述するバックアップ部材122と後述するヒータ106の外側にルーズに被せられている。
ヒータ106は、ベルト100の内面に当接してベルト100を加熱する加熱部材である。本実施例ではヒータ106として、通電によって発熱するセラミックヒータを用いている。セラミックヒータは、細長薄板状のセラミック基板と、この基板面に具備された抵抗層と、を備えており、抵抗体層に通電することで全体が速やかに発熱する低熱容量のヒータである。本実施例のヒータの寸法は、長手長さ330mm、短手長さ10mm、厚み600μmである。
定着フランジ120(120L、120R)(以後、フランジ120と呼ぶ)は、ベルト100を両端部で支持する一対の部材である。フランジ120Lは、ベルト100の幅方向の一端部を支持して且つ左側板130Lに保持されている。フランジ120Rは、ベルト100の幅方向の他端部を支持して且つ右側板130Rに保持されている。
詳細には、フランジ120は、ベルト100の端部のコバ面に当接する突き当て部120a(120La、120Ra)を備えており、ベルト100の幅方向の移動を規制している。つまり、フランジ120は、ベルトの幅方向の移動を規制する規制部材である。フランジ120は、ベルト100の端部内面を支持する内面支持部120b(120Lb、120Rb)を備えており、ベルトの周方向の形状を規制している。また、フランジ120は、加圧レバー131との間に設けられた加圧バネ132からの加圧を受ける加圧受け部120c(120Lc、120Rc)を備えている。
フランジ120は、ベルト100内部に配置された支持ステー121と、ベルト100をローラ101方向へ加圧付勢するバックアップ部材122を支持している。
本実施例のフランジ120は、PPS、液晶ポリマー、フェノール樹脂等の耐熱樹脂により形成さされている。
支持ステー121は、ヒータ106及びバックアップ部材122を長手方向で均一に押し当てる部材である。支持ステーはフランジ120によって高い加圧力で加圧されても撓みにくい材質であることが望ましく、本実施例においてはステンレス鋼であるSUS304を用いている。
バックアップ部材122は、ヒータ106を固定支持するヒータホルダである。本実施例のバックアップ部材122は、横断面が半円弧状をしており、ベルトの周方向の形状を規制している。バックアップ部材122は省エネルギーの観点から、支持ステー121への熱伝導の少ない材料を耐熱性樹脂が好ましい。耐熱性樹脂とは、耐熱ガラスや、ポリカーボネート、液晶ポリマー等である。本実施例では住友化学(株)製のスミカスーパーE5204Lを用いた。
バックアップ部材122は下面に溝部を備えている。ヒータ106はこの溝部に嵌め入れられて耐熱性接着剤等にバックアップ部材に接着、固定される。
フランジ120は、ローラ101に対して近接、離間する方向に移動可能となるように支持部材としての定着フレーム130に支持されおり、加圧レバー131が加圧位置に固定されると加圧バネ132によってローラ101に向けて付勢される。そして、支持ステー121、バックアップ部材122を介してベルト100がローラ101に対して所定の押圧力で加圧される。こうして、ベルト100とローラ101の間に所定幅のニップN1が形成される。尚、本実施例に於ける加圧バネ132の加圧力は一端側が150N、総加圧力が300Nである。
ベルトサーミスタ123はベルト100の温度に応じて信号を出力する温度検出部である。ベルトサーミスタ123はベルト100の裏面に当接している。ベルトサーミスタ123はベルト幅方向において略中央位置に設けられている。ヒータサーミスタ124はヒータ106の温度に応じて信号を出力する温度検出部である。ヒータサーミスタ124はヒータ106のベルト100と摺動しない面側に配置されている。ヒータサーミスタ124はヒータの長手方向において略中央位置に設けられている。
サブサーミスタ125はベルト100の温度に応じて信号を出力する温度検出部である。サブサーミスタ125はベルト100の裏面に当接している。サブサーミスタ125はベルト幅方向において最大サイズのシートPの一端部が通過する位置(中央から一方に160mmずれた位置)に設けられている。サブサーミスタ126はベルト100の温度に応じて信号を出力する温度検出部である。サブサーミスタ125はベルト100の裏面に当接している。サブサーミスタ125はベルト幅方向において最大サイズのシートPの他端部が通過する位置(中央から他方に160mmずれた位置)に設けられている。
サブサーミスタ125、はサブサーミスタ126また、ヒータ106の長手方向の端部にはサブサーミスタ(不図示)が配置されている。
ベルトサーミスタ123、ヒータサーミスタ124、サブサーミスタ125、サブサーミスタ126は、A/Dコンバータ(不図示)を介して制御手段(制御部)としての制御回路400に電気的に接続されている。
制御回路400は、CPU等の演算部やROM等の記憶部を備えた回路である。この制御回路400は、実行時に各サーミスタからの出力を所定の周期でサンプリングしており、得られた温度情報をもとに電源部500を制御してヒータ106への供給電力を変更している。電源回路500は、ヒータ106へ電力供給を行う給電部である。本実施例の電源回路500は、商用電源に接続して用いる交流回路である。本実施例において、定着処理時の制御回路400は、ヒータサーミスタ124の検知温度が所定の温度(例えば180℃)となるようにヒータ106の発熱を制御している。
ここで、ベルト100、ヒータ106、支持ステー121は、バックアップ部材、フランジ120、及び各サーミスタの組み立て体をベルトユニットと呼ぶ。定着装置40は、プリンタEから取り外された状態において、ベルトユニットの交換を行うことができる。
ローラ101は、ベルト100の外周面に当接することでベルト100と協働してニップ部Nを形成するニップ形成部材である。ローラ101は、金属を材料とする円筒形状の軸部材と、軸部材の外側に設けられた柔軟な弾性層と、弾性層を覆う離型層と備えている。
本実施例では、ローラ101に、外径φ10mm・肉厚3mmのアルミ管の軸部材と、肉厚3mm・アスカー硬度64°のシリコーンゴムの弾性層と、厚み50μmのPFAチューブと、を用いており、その外径はφ25mm、長さ330mmである。
図3に示すように、ローラ101の軸部材は、側板130aの奥側と手前側の軸受け103によって回転可能に保持されている。また、ローラ101の軸部材の軸線方向の一方側の端部にはギアGが設けられており、モータMの駆動力をローラ101に伝達する。図2に示すように、モータMからの駆動力が伝達されたローラ101は矢印方向(時計回り)に回転駆動する。そして、ローラ101はニップN1にてベルト100に駆動力を伝達することで、ベルト100を矢印方向(反時計回り)に従動回転させる。つまり、ローラ101はベルト100を回転駆動する駆動回転体である。ベルト100の内面にはグリスが塗布されており、ベルト100とバックアップ部材122及びヒータ106間の摩擦が低減されている。
モータMは、ギアGを介してローラ101を駆動する駆動手段である。制御回路400はモータMの通電を制御するためにモータMに電気的に接続されている。制御回路400によって通電が行われると、モータ(不図示)はギアGの回転(駆動)を開始する。
制御回路400はモータ(不図示)の回転制御を行っている。定着処理を実行する場合、制御回路400は、ニップ部Nにて狭持搬送されるシートPの速度が所定のプロセススピード(例えば100[mm/sec])となるようモータMの回転を制御する。
ニップN1を通過したシートPは、定着装置40から排出される方向Z(図2)に搬送される。ニップN1よりもシート搬送方向の下流側にはシートPの搬送を補助する構成が設けられている。本実施例では、出口ガイド105(以後、ガイド105と呼ぶ)と出口対向ガイド107(以後、ガイド107と呼ぶ)が設けられている。ガイド105には、内搬送ローラ140(以後、搬送ローラ140と呼ぶ)が設けられており、ガイド107には、内搬送対向ローラ141(以後、搬送ローラ141と呼ぶ)が設けられている。
搬送ローラ140と搬送ローラ141は互いに当接しており、その間に搬送ニップ部N2を形成している。シートPの搬送方向におけるニップN1とニップN2の間隔は、装置に導入可能な最小長さサイズのシートP(例えばはがきサイズ)のシート長さよりも短くなるように設計されている。本実施例ではニップN1とニップN2の間隔は100mmである。つまり、シートPは、搬送過程の一部のタイミングで必ずニップN1とニップN2の両方に挟持される。ここで、定着装置40は、ニップN2におけるシートPの送り速度が、ニップN1におけるシートPの送り速度よりも速くなるように構成されている。このような構成により、ニップN1とニップN2でシートPを引っ張ってカールを矯正することができる。
搬送ローラ140は、ニップN1を通過したシートPを搬送する搬送回転体である。搬送ローラ140は、シートを搬送するための大径の搬送部140aと、搬送部140aよりも軸線方向の両端部に設けられた小径の軸部140bをそなえる。搬送ローラ140には耐熱性が求められる。本実施例では、円筒状のアルミ部材を用いた。また、搬送ローラ140にはトナーとの離型性が求められる。本実施例では、アルミ部材の上に離型層140cとしてPFAチューブを被せている。
表面にフッ素コートを施している。
搬送ローラ140は、その軸線方向の一端において軸部140bを左側板130Lに回転可能に支持され、その軸線方向の他端において軸部140bを右側板130Rに回転可能に支持されている。搬送ローラ140は連動機構(不図示)によりギアGに連結されており、ローラ101の周速度よりも微小に速い周速度で回転する。
搬送ローラ141はニップN1を通過したシートPを搬送する搬送回転体である。搬送ローラ141は、シートを搬送するための大径の搬送部141aと、搬送部141aよりも軸線方向の両端部に設けられた小径の軸部141bをそなえる。搬送ローラ141には耐熱性が求められる。本実施例の搬送ローラ141は、搬送部141aにおいて鉄製の軸部材上に耐熱性のゴムを材料とする弾性層を設け、さらにその上に離型層141cとしてPFAチューブを被せている。
なお、離型層140c、141cはトナーとの離型性に優れた表層であれば他のフッ素樹脂を用いてもよい。フッ素樹脂としてはPFAの他・PTFE・FEP等が挙げられる。なお、PTFEとはポリテトラフルオロエチレンであり、PFAとはパーフルオロアルコキシアルカンであり、FEPとはパーフルオロエチレンプロペンコポリマーである。
搬送ローラ141は、その軸線方向の一端において軸部141bを左側板130Lに回転可能に支持され、その軸線方向の他端において軸部141bを右側板130Rに回転可能に支持されている。搬送ローラ141は、ニップN2から搬送ローラ140の駆動を伝達されて従動回転する。
ところで上述し構成の定着装置40には次のような課題を生じる。ローラ101が回転駆動され、ベルト100が従動回転すると、ベルト100は外的要因により長手方向に寄り移動する。外的要因としては、例えば、ローラ101の軸の取り付け精度や、ベルト100とシートPとの摩擦が挙げられる。ベルト100が長手方向の一方に移動するとベルト100の端部はフランジ120の突き当て部120aに突き当たる。その結果、ベルト100の端部が摩耗していき強度が低下する。強度が低下したベルト100の端部は応力に弱くなり破れが発生しやすくなる。なお、上述した摩耗の進行を考慮してベルト100の定格寿命を定め、ベルト100の交換を行えばベルト100に破れが生じることは抑制できる。しかしながら、定格寿命後も定着装置40を使い続けるような使用環境では、稀に、ベルト100が破れてしまうことがある。
ベルト100の端部に亀裂が生じた場合、ベルト100の回転に伴って亀裂から破れが進行することがある。この場合、ベルト100の端部は桂剥きをされたように渦巻状に破れていく。このようにしてベルトの破れが進行し、破れ部分の先端が搬送ローラ140・141に到達すると、ベルトの破れ部分が搬送ローラ140・141の回転に巻き込まれてしまう。なお本実施では、ベルトの破れがベルト100の1周と少し分まで進行すると、搬送ローラ140・141に到達し得る。
また、ベルトの破れが上述のように進行せずにベルト100から脱落してベルトの欠片となった場合であっても、このベルト欠片はベルト100又はローラ101の回転によって搬送ローラ140・141の位置まで弾き飛ばされてしまう。そのため、ベルトの欠片が搬送ローラ140・141の回転に巻き込まれてしまう。以後、ベルトの破れ部分及びベルトの欠片をベルト片と総称する。
上述のようにしてベルト100に破れが生じた場合、ベルト100を交換することが求められる。ベルト100の交換方法としては、ベルト100を単体で交換する方法や、ベルトユニットを交換する方法、定着装置40ごとを交換する方法が挙げられる。
ところで、ベルト片が搬送ローラ140・141の回転に巻き込まれた場合、ベルト片は搬送ニップN2を通って定着装置外に排出されるか搬送ローラ140・141の周りで詰まる虞がある。
ベルト片が搬送ニップN2を通って定着装置外に排出された場合、ベルト片は定着後搬送路42に留まるか、排出ローラ11によってプリンタEの外に排出される。
定着後搬送路42にベルト片が留まった場合、シートの搬送を妨げて紙しわ等を発生させる虞があるため、これを除去することが求められる。また、排出ローラ11によってプリンタEの外に排出された場合であっても、ベルト片にはベルトの摩耗粉やグリス(潤滑剤)が付着しているため、排出ローラ11が汚してしまう。そして、搬送されてくるシート上の画像を汚す等の画像不良を招く。そのため、定着後搬送路42や排出ローラ11をメンテナンスすることが求められる。つまり、ベルト片が定着装置外に排出された場合には、定着装置40をメンテナンス又は交換することに加えて定着装置外の構成のメンテナンスを行うことが求められ、手間である。
そこで、定着装置は、ベルト片が発生した場合であってもベルト片が定着装置外に排出されない構成であることが望ましい。
搬送ローラ140とガイド105の隙間あるいは搬送ローラ141とガイド107の隙間にベルト片が詰まった場合、搬送ローラ140・141はシートPを正常通りに搬送することができない。そのため、シートPに紙しわ等の画像不良が発生してしまう。また、搬送ローラ140・141によるシートPの搬送が困難となった場合には、ジャムが発生してしまう。
ベルト片にはベルトの摩耗粉やグリス(潤滑剤)が付着しているため、ベルト片が搬送ローラ140・141に接触するとの搬送ローラ140・141の表面が汚れてしまう。表面が汚れた搬送ローラ140.141によってシートが搬送された場合、画像を汚してしまう虞がある。
また、ベルト100が硬い場合には、搬送ローラ140・141の離型層を傷つけてしまう。表面が傷ついた搬送ローラ140・141によってシートが搬送された場合、シート上の画像から溶融トナーがオフセットしてしまい、次に搬送されてくるシートを汚してしまう虞がある。つまり、画像不良の発生を招く。
そこで、定着装置は、ベルト片が発生した場合であってもベルト片が搬送ローラ140・141に到達しない構成であることが望ましい。
[ベルトカバー]
上述した課題を解決するために、本実施例では、ニップN1とニップN2の間にベルトカバー200(200L、200R)を設けている。ベルトカバー200は、ベルト100が破れてベルト片が発生した場合にベルト片がニップN2に搬送されることを抑制している。図5(a)は、ベルトカバー200上方から斜視した図である。図5(b)は、ベルトカバー200を下方から斜視した図である。以下、図を用いてベルトカバー200について詳細に説明する。
ベルトカバー200は、ベルト100から破れ出たベルト片がニップN2に搬送されることを抑制する抑制部材である。あるいは、ベルトカバー200は、ベルト片がニップN2に移動することを規制する規制部材である。図4に示すように、ベルトカバー200Lは左側板130Lからベルト幅方向の一端側向かって突出するように左側板130Lに支持されている。ベルトカバー200Rは右側板130Rからベルト幅方向の他端側向かって突出するように右側板130Rに支持されている。ベルトカバー200は、PPS、液晶ポリマー、フェノール樹脂等の耐熱樹脂や金属であることが望ましい。本実施例では、ベルトカバー200の材料にPPS(ポリフェニレンサルファイド)を用いた。
図4に示すように、シートPの幅方向における各構成の位置関係はシートPの搬送中心Wを基準として次のとおりである。すなわち、左側板130Lと右側板130Rの間隔(搬送ローラ140・141の軸部を含む幅)>ベルト100の幅>搬送部140aの幅>ベルトカバー200Lとベルトカバー200Rの間隔>ニップN1幅(ローラ101の大径部分の幅)・ニップN2幅(搬送部141aの幅)>シートP搬送領域、である。本実施例では、左側板130Lと右側板130Rの間隔が355mm、ベルト100の幅が345mm、ベルトカバー200Lとベルトカバー200Rの間隔が333mm、ニップN1幅・ニップN2幅が325mm、シートP搬送領域が320mmである。シートP搬送領域とは、装置に導入可能な最大の幅サイズのシートP(例えばA3縦送り)を搬送したときにシートPの斜向やズレ等の誤差を考慮した寸法領域である。
上述したように、ベルトカバー200Lとベルトカバー200Rの間隔は、シートPの搬送領域よりも広い。つまり、ベルトカバー200はシートPの搬送領域の外側に位置する。そのため、ベルトカバー200がシートPの搬送を阻害することがない。一方で、ベルトカバー200Lとベルトカバー200Rの間隔は、ベルト100の幅よりも狭い。つまり、ベルトカバー200は、ベルト幅方向においてベルト100の端部とオーバーラップする位置関係にある。そのため、ベルト100の端部からベルト片が発生した場合であっても、これを受け止めて回収することができる。
ベルトカバー200は、ベルト幅方向において搬送ローラ140の軸線方向の端部(軸部を含む)とオーバーラップする位置関係にある。そのため、搬送ローラ140の端部にベルト片が巻き込まれることを抑制している。
ベルトカバー200は、ベルト幅方向において搬送ローラ141の軸線方向の端部(軸部を含む)とオーバーラップする位置関係にある。そのため、搬送ローラ140の端部にベルト片が巻き込まれることを抑制している。
また、ベルト片がニップN2に挟持されるとベルト片は搬送ローラ140、141の回転に巻き込まれ易い。
そのためベルトカバー200は、ベルト100端部から発生したベルト片がニップN2に向かうことを抑制できることが望ましい。そこで本実施例では、ベルト100と搬送ローラ140・141の間において、図4に示す端部領域Vと重なる位置となるようにベルトカバー200を設けている。
端部領域Vは、図4の2本の一点鎖線の間に位置する領域である。一点鎖線のひとつは、以下の2点を通る直線である。1点はベルト100の周方向においてニップ部N1の位置で且つベルト100の幅方向において端部の位置となる点である。もう一点は、搬送ローラ140の周方向においてニップ部N2の位置で且つ搬送ローラの軸線方向において側板130間の最も端部位置となる点である。一点鎖線のもうひとつは、以下の2点を通る直線である。1点はベルト100の周方向においてニップ部N1の位置で且つベルト100の幅方向において端部の位置となる点である。もう1点はニップN2の長手方向端部の点である。
ここで、ベルトカバー200は、ベルト100に近いほど端部領域Vに効率良く重なることができる。つまり、ベルトカバー200は、ベルト100に近いほどベルト片を確実に受け止めることができる。そのため、ベルトカバー200とベルト100が対向する間隔は2mm〜15mmであることが望ましい。本実施例では、ベルトカバー200とベルト100の対向間隔は5mmである。また、ベルトカバー200とニップN1のシート搬送方向沿った間隔は20mmである。
本実施例のベルトカバー200の概略寸法は、長さw1が40、長さw2が11mm、長さw3が14mmである。
ベルトカバー200は、大別して、取付部200a(200La、200Ra)と、ベルト受け部200b(Lb、Rb)とを備える。
取付部200Laは、左側板130Lに設けられた嵌合穴(不図示)に差し込み可能な突起である。取付部200Raは、右側板130Rに設けられた2つの嵌合穴(不図示)に差し込み可能な2つの突起である。上述したように、ベルトカバー200は取付部200aによって左右の側板130L、130Rに強固に固定されている。そのため、ベルトカバー200はニップN1から搬送されてきたベルト片を安定して受け止めることが可能である。
ベルト受け部200bは、ベルトカバー200のうちベルト片と接触してベルトを受け止める部分である。ベルト受け部200bは、取り付け部200aからシートPの搬送基準位置Wに向かって突出するように設けられている。ベルト受け部200bは突出した部分の根元と先端部分がベルト100の方向に向かって延出するように、コの字の形状をした延出部をそなえる。ベルト受け部200bのうち、シート搬送方向及びベルト幅方向と直交する方向において、ガイド105とガイド107の間に位置する部分を受け部200b1(200Lb1、200Rb1)と呼ぶ。
受け部200b1は、ニップN1から搬送されてきたベルト片に突き当たる部分である。
囲い部200b2(200Lb2、200Rb2)は、受け部200b1のうち、コの字形状の窪み部分のことである。このような窪み形状を備えることによって、ベルトカバー200は、一度せき止めたベルト片が再び搬送されてしまうことを抑制している。
溝部200b3(200Lb3、200Rb3)は、ベルト受け部200bの先端がベルト100方向に延出した部分のうち溝(スリット、切欠き)が設けられた部分のことである。
溝部200b3はシートP搬送方向Zに対して、略対向する方向(シート搬送方向の上流側方向)に向いた凹形状を成している。溝部200b3は、シート搬送面に直交する方向(ガイド105とガイド107の対向方向)における1つあたりの溝の大きさが、ベルト100の厚みよりも大きく設けられている。本実施例では長さw1方向における溝の大きさは1mmである。このような構成によりベルト片をその間に挟むことができ、ベルト片をベルトカバー200に留め易くすることができる。
なお、定着装置40は、各サーミスタの出力に基づいてベルト100の異常を検知することができる。詳細には、制御回路400は、ベルトサーミスタ123、サブサーミスタ125、サブサーミスタ126の出力に基づいてベルト100の異常を検知している。例えば、定着処理の実行中にベルトサーミスタ123の検知温度よりもサブサーミスタ125(126)の検知温度が50℃以上下回った場合、制御回路400は温度異常の発生を検知する。そして制御回路400は、温度以上を検知した場合にヒータ106の発熱とモータMの駆動を停止させる制御を行う。ここで、制御回路400が温度異常を検知する原因としては、サーミスタの故障の他にベルト100の破損が挙げられる。例えば、ベルト100の端部で破れが発生してサブサーミスタ125がある位置まで破れ進行した場合、サブサーミスタ125はベルト100の温度を適切に検知することが困難となる。その結果、ベルトサーミスタ123の検知温度とサブサーミスタ125の検知温度に大きな差が生じ、温度異常となる。換言すると、本実施例の制御回路400はベルト100の破れを検知することができる。しかしながら、サブサーミスタ125、126を用いてベルト100の温度を検知する場合、ベルト100の破れがサブサーミスタ125、126のある位置まで進行しないと検知できない。そのため、ベルト100の端部からベルト片が脱落し、ニップN2まで搬送されてしまう虞がある。このような場合でも、本実施例のようにベルトカバー200を設けていれば、上述した課題を解決することできる。
本実施例によれば、ベルト100の端部が破損してベルト片が発生した場合に、ベルト片が定着装置外に排出されることを抑制できる。そのため、メンテナンスの工数を削減することができる。また、本実施例では定着装置40が交換ユニットであるためメンテナンスが容易である。本実施例によれば、ベルト片がニップN2に搬送されるよりも前の段階でベルト片を堰き止めることができる。そして、搬送ローラ140・141が傷付くのを抑制できる。そのため、搬送ローラ140・141が傷つくことに起因する画像不良の発生を抑制できる。また、ベルト100が破れた際に定着装置40内において交換する部品の点数を削減することができる。
(その他の実施例)
以上、本発明について実施例に基づいて説明したが、本発明は上述した実施例の構成に限定されるものではない。本発明を適用できる範囲において、一部の構成を他の構成に置き換えたり各種寸法を変更してもよい。
実施例では、ベルト100の金属(金属層)を基材として用いていたが、これには限られない、例えば、ポリイミド等の樹脂を基材として用いてもよい。
実施例の定着装置40は、シート上の画像を加熱する加熱回転体としてベルト100を用いて且つ加圧回転体として加圧ローラを用いているが、定着装置の構成はこれには限られない。例えば、加圧回転体にベルトを用いてもよく、加熱回転体と加圧回転体の両方にベルトを用いてもよい。
本実施例のベルトは、加圧ローラによって駆動回転されるがベルトの構成はこれのみには限られない。例えば、複数の支持ローラによって張架され、支持ローラによって回転駆動されるベルトであってもよい。しかしながら、定着装置を低熱容量化できる点において実施例のような構成が望ましい。
本実施例のベルトは、フランジによってその寄り移動を規制されているが、ベルトの寄り移動の対策構成はこれには限られない。例えば、上述したように複数の支持ローラによって張架されたベルトの場合は、支持ローラの1つの傾きを変更してベルトの寄り移動を制御してもよい。しかしながら、ベルトの端部が削れてベルトの端部からの破れが発生し易い実施例の構成の方がより効果が期待できる。
フランジ120は、ベルト100の回転軸線方向から見たときの形状が真円状のものに限られない。例えば、楕円形状のものや、層厚み方向外側への突出長さが周の一部分で異なるような凹凸状のものでも良い。
プリンタEを例に説明した画像形成装置は、フルカラーの画像を形成する画像形成装置に限られず、モノクロの画像を形成する画像形成装置でもよい。
定着装置を例に説明した画像加熱装置は、未定着のトナー画像をシートPに定着する装置のみには限られない。例えば、半定着済みのトナー画像をシートPに定着させる装置や、定着済みの画像に対して加熱処理を施す装置であってもよい。したがって、画像加熱装置は、例えば、画像の光沢や表面性を調節する表面加熱装置であってもよい。
11 排出ローラ
100 定着ベルト
101 加圧ローラ
104 入口ガイド
105 出口ガイド
106 加熱部材
120 定着フランジ
140 内搬送ローラ
141 内搬送対向ローラ
200 ベルトカバー
200a 取付部
200b ベルト受け部
200b1 受け部
200b2 囲い部
200b3 溝部

Claims (18)

  1. シート上の画像を加熱する画像加熱装置であって、
    シート上の画像を加熱するための加熱ニップ部を形成する一対の回転体であって少なくとも一方の回転体がエンドレス状のベルトである一対の回転体と、
    前記加熱ニップ部から排出されたシートを前記画像加熱装置の外に搬送する搬送ニップ部を形成する一対の搬送回転体であって、前記搬送ニップ部と前記加熱ニップ部の間隔が前記画像加熱装置に導入可能な最小長さのシート長さより短くなる位置に設けられた一対の搬送回転体と、
    シートの搬送方向において前記加熱ニップ部と前記搬送ニップ部の間に設けられ前記ベルトの幅方向の一端部から生じたベルト片が前記搬送ニップ部に搬送されることを抑制する抑制部材であって、前記画像加熱装置に導入可能な最大幅のシートが通過する領域には設けられず前記領域よりも前記幅方向の外側で且つ前記幅方向において前記ベルトの前記一端部とオーバーラップする位置に設けられた抑制部材と、を有することを特徴とする画像加熱装置。
  2. 前記幅方向の一端側において前記一対の搬送回転体を支持する支持部材を備え、
    前記抑制部材は、前記支持部材から前記幅方向の他端側に向かって突出するように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の画像加熱装置。
  3. 前記抑制部材は前記ベルトの前記一端部よりも他端側において前記搬送方向の上流側に向かって延出する延出部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像加熱装置。
  4. 前記延出部は溝部を備え、前記溝部の前記搬送方向及び前記幅方向と直交する方向の大きさは前記ベルトの厚みよりも大きいことを特徴とする請求項3に記載の画像加熱装置。
  5. 前記ベルトは金属層を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像加熱装置。
  6. 前記ベルトの前記幅方向の一端部を保持して且つ前記ベルトの前記幅方向の一端部に当接することで前記ベルトの前記幅方向の移動を規制する規制部材を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像加熱装置。
  7. 前記一対の回転体は、シート上の画像を前記ニップ部にて加熱する前記ベルトと、前記ベルトの外周面に当接して前記ベルトを回転駆動する駆動回転体と、を備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像加熱装置。
  8. 前記一対の搬送回転体のうち前記加熱ニップで加熱された画像と接触する搬送回転体の表層はフッ素樹脂の層であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像加熱装置。
  9. 前記一対の回転体と前記一対の搬送回転体と前記抑制部材が一体的な交換ユニットとして交換可能となるように、前記一対の回転体と前記一対の搬送回転体と前記抑制部材が一体的に着脱可能に設置された設置部を有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像加熱装置。
  10. シート上に画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部から搬送されたシートを加熱する画像加熱部であって、シート上の画像を加熱するための加熱ニップ部を形成する一対の回転体であって少なくとも一方の回転体がエンドレス状のベルトである一対の回転体と、前記加熱ニップ部から排出されたシートを画像加熱部の外に搬送する搬送ニップ部を形成する一対の搬送回転体であって前記搬送ニップ部と前記加熱ニップ部の間隔が画像加熱部に導入可能な最小長さのシート長さより短くなる位置に設けられた一対の搬送回転体と、を有する画像加熱部と、
    前記画像加熱部から搬送されたシートを装置の外に排出する排出部と、を有し
    前記画像加熱部は、シートの搬送方向において前記加熱ニップ部と前記搬送ニップ部の間に設けられ前記ベルトの幅方向の一端部から生じたベルト片が前記搬送ニップ部に搬送されることを抑制する抑制部材であって、前記画像加熱部に導入可能な最大幅のシートが通過する領域には設けられず前記領域よりも前記幅方向の外側で且つ前記幅方向において前記ベルトの前記一端部とオーバーラップする位置に設けられた抑制部材と、を有することを特徴とする画像形成装置
  11. 前記画像形成部は前記幅方向の一端側において前記一対の搬送回転体を支持する支持部材を備え、
    前記抑制部材は、前記支持部材から前記幅方向の他端側に向かって突出するように設けられていることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記抑制部材は前記ベルトの前記幅方向の一端部よりも他端側において前記搬送方向の上流側に向かって延出する延出部を備えることを特徴とする請求項10又は11に記載の画像形成装置。
  13. 前記延出部は溝部を備え、前記溝部の前記搬送方向及び前記幅方向と直交する方向の大きさは前記ベルトの厚みよりも大きいことを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
  14. 前記ベルトは金属層を有することを特徴とする請求項10乃至13のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  15. 前記ベルトの前記幅方向の一端部を保持して且つ前記ベルトの前記幅方向の一端部に当接することで前記ベルトの前記幅方向の移動を規制する規制部材を有することを特徴とする請求項10乃至14のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  16. 前記一対の回転体は、シート上の画像を前記ニップ部にて加熱する前記ベルトと、前記ベルトの外周面に当接して前記ベルトを回転駆動する駆動回転体と、を備えることを特徴とする請求項10乃至15のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  17. 前記一対の搬送回転体のうち前記加熱ニップで加熱された画像と接触する搬送回転体の表層はフッ素樹脂の層であることを特徴とする請求項10乃至16のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  18. 前記画像加熱部が交換可能となるように前記画像加熱部が着脱可能に設置された設置部を有することを特徴とする請求項10乃至17のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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