JP4407734B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

トナー画像を加熱加圧定着して用紙に定着させる定着装置であって、特に定着ベルトを用いた定着装置及び当該定着装置を備えた画像形成装置に関する。
従来、複写機、プリンタ、ファクシミリ及びこれらの機能を有する複合機等の電子写真式の画像形成装置に用いられている定着装置としては加熱ローラ方式(熱定着ローラ方式ともいう)のものが低速機から高速機まで、モノクロ機からカラー機に至るまで、幅広く採用されている。加熱ローラ方式の定着装置とは、所定の温度に維持された加熱ローラと、弾性層を有してその加熱ローラに圧接する加圧ローラとによって形成された定着ニップ部により、未定着のトナー像を形成された転写材を挟持搬送しつつ加熱加圧するものである。
近年のカラー化や高速化の要請で、用紙表面上のトナーを効率よく加熱するために、定着のニップ幅を広くすることが求められている。このような場合、前述の加熱ローラ方式の定着装置では、その構成上、ニップ幅を広くするためには、二つのローラ径を拡大する、あるいはローラ間の圧接力を高めてローラのつぶれ(歪み)量を大きくする手段等が考えられる。しかし、このような手段を採用した場合には、定着装置の大型化、耐久性の低下等の問題があり、設計条件の自由度が低い。
このような問題を解決する方法として、ローラによって駆動されて回転する無端状の定着ベルトと、定着ベルトの内周面側に固定された押圧パッドと、を備え、押圧パッドにより定着ベルトを加熱ローラの方向に押圧するベルトニップ方式の定着装置が、近年採用されるようになっている。ベルトニップ方式の定着装置では、その構成上、定着ニップ部の幅は装置を大型化せずに熱ローラ方式よりも広く設定することが可能である。
ベルトニップ方式の定着装置においては、加熱ローラに定着ベルトを圧接部材によって圧接するように構成されているため、定着ベルトの内面と圧接部材との間の摩擦が大きいと、定着ベルトの走行が妨げられ、画像ずれや紙しわ等の原因となる。
このような問題に対して特許文献1では、画像ずれの発生を防止する目的で、定着ベルト内周面との摺動抵抗を軽減するために押圧部材を被覆するシート状部材を備え、当該シート状部材の表面に大きな凹凸を形成した定着装置が開示されている。
しかし、特許文献1に記載の定着装置では、その繰り返しの使用にともない、定着ベルトの内周面に塗布した潤滑剤又は加熱ローラ表面に塗布した離型剤が摺動シート端部からその内側に回りこみ、摺動シートに被覆されている押圧パッドに付着する。押圧パッドに離型剤等のオイルが付着することにより押圧パッドが膨潤変形し本来の機能を果たさなくなるという問題が生じていた。
特許文献2に記載の定着装置では、このような問題に対して、摺動シートの外側にはみ出し部を設けて、その端部を定着ローラ定着ベルトの端部よりも外側に位置するようにすることにより離型剤が摺動シートの内側に回り込み難くしている。
特開2002−148970号公報 特開2007−79183号公報
しかし、一方で、延長部を設けたことにより摺動シートの長さを定着ベルトよりも長くしたために、摺動シートと定着ベルトの端部とが擦れることにより摺動シートの摩耗が促進され破断がし易いという問題が生じることとなった。
本願発明は、上記問題に鑑み、定着ベルトを用いた定着装置において、定着ベルト内周面を押圧する押圧部材を被覆する摺動シートが、定着ベルト端部と擦れることによって破断するという問題を防ぐ定着装置を提供することである。
上記の目的は、下記に記載する発明により達成される。
(1) 加熱部と、該加熱部と互いに圧接して定着ニップ部を形成する加圧部と、を有する定着装置であって、前記加熱部又は前記加圧部の少なくとも一方が、
無端状の定着ベルトと、
該定着ベルトを内周面側から前記定着ニップ部側に圧接させる押圧部材と、
該押圧部材を被覆する摺動シートであって、前記押圧部材の長手方向に関して前記押圧部材が前記定着ベルトに対向する対向面の外側に、前記定着ベルトの端部よりも摺動シートの端部が外側に位置するように延長された延長部を有しており、かつ、前記押圧部材の長手方向に垂直な方向に関して前記延長部以外の端部は前記定着ベルトの端部よりも内側に位置するように切り欠いた形状の摺動シートと、
を有することを特徴とする定着装置。
(2)前記摺動シートは、前記延長部を前記押圧部材の長手方向に垂直な方向に関して延長した側面部を有し、前記押圧部材を前記摺動シートで被覆した状態では、前記延長部及び前記側面部により桶形状を形成することを特徴とする(1)に記載の定着装置。
)用紙にトナー画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部で形成したトナー画像を定着ニップ部で用紙に加熱加圧定着する(1)又は(2)に記載の定着装置と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、定着ベルトを用いた定着装置において、定着ベルト内周面を押圧する押圧部材を被覆する摺動シートが、定着ベルト端部と擦れることによって破断するという問題を防ぐ定着装置を提供することが可能となる。
本発明を実施の形態に基づいて説明するが、本発明は該実施の形態に限られない。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置の中央断面図である。画像形成装置Aは、タンデム型カラー画像形成装置と称せられるもので、画像形成部A1、スキャナ部1、操作表示部2、自動原稿送り装置Dを有する。
画像形成部A1は、複数組の画像作成部4Y(イエロー),4M(マゼンタ),4C(シアン),4K(ブラック)と、画像書き込み部3(M、C、Kについては参照符号を省略)、中間転写ベルト42と給紙カセット5、給紙手段6、排紙部7、定着装置8、両面搬送路9を有する。定着装置8については詳しくは後述する。
画像作成部4(4Y、4M、4C、4K)は現像手段を有しており、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び黒(K)の各色の小粒径のトナーとキャリアからなる2成分現像剤を内包する。
画像形成装置Aの上部には、自動原稿送り装置Dが搭載されている。自動原稿送り装置Dの原稿台上に載置された原稿は矢印方向に搬送されスキャナ部1の光学系により原稿の片面又は両面の画像が読み取られ、CCDイメージセンサ1Aに読み込まれる。
CCDイメージセンサ1Aにより光電変換されたアナログ信号は、メモリ制御部において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等を行った後、画像書き込み部3に信号を送る。
画像書き込み部3においては、半導体レーザからの出力光が画像作成部4の感光体ドラム41(M、C、Kについては参照符号を省略)に照射され、潜像を形成する。画像作成部4においては、帯電、露光、現像、転写、クリーニング等の処理が行われる。画像作成部4で形成された各色のトナー画像は、回転する中間転写ベルト42上に一次転写手段により逐次転写されて、合成されたカラー画像が形成される。
中間転写ベルト42上のトナー画像は二次転写ローラ43により、給紙カセット5から給紙搬送部6により搬送された用紙Sに転写される。トナー画像を担持した用紙Sは、定着装置8により加熱圧力定着され、排紙部7から機外に排紙され排紙トレイ15に載置される。
9は、両面搬送路であり、両面に画像形成する場合には、第1面(表面)に画像形成して定着装置8により定着された用紙Sは、両面搬送路9に搬送されスイッチバック路sbにより表裏反転して再び画像作成部4に搬送され、第2面(裏面)に画像形成してから、排紙部7により機外に排紙され排紙トレイ15に載置される。
[定着装置]
次に、本実施形態に係るベルトニップ方式の定着装置8の主要構成について説明する。図2は、ベルトニップ方式の定着装置8の中央断面図である。
本願発明に係る定着装置8では、ハロゲンヒータHにより加熱される加熱ローラ81(定着ローラともいう)と定着ベルト82との間に形成された定着ニップ部Nで用紙S上のトナー像を加熱、加圧して用紙に定着する。ここで、加熱ローラ81及びハロゲンヒータHは加熱部として、定着ベルト82及び定着ベルトを張架する複数のローラとは、加圧部として機能する。また定着ニップ部は、当該加熱部と加圧部とが互いに圧接することにより形成される。
加熱ローラ81は、内部に加熱源としてのハロゲンヒータHを内蔵し、アルミニウムや鉄等から形成された円筒状芯金81Aと、円筒状芯金81Aを被覆し耐熱性の高いHTVシリコンゴムから成る弾性層81Bと、更に弾性層81Bを被覆しPFA(パーフルオロアルキルビニルエーテル)若しくはPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフッ素樹脂から成る離型層81Cと、により構成されている。
定着ベルト82は、厚さ70μmのポリイミド等の耐熱弾性樹脂により形成された基体と、基体の外表面を被覆する200μmのシリコンゴム層等の弾性層、更にその弾性層を被覆する30μmの厚みのPFA若しくはPTFEで形成された離型層とにより構成されていて、無端状に形成されている。
定着ベルト82は、用紙Sの導入部に近いローラ83、用紙Sの出口側の加圧ローラ84、支持するローラ85の各外周を巻回して張架し、加熱ローラ81の外周面に当接する。
ローラ85はステアリングローラとも称されるローラであり軸の片端を揺動させることによりローラ85の軸を傾けて定着ベルトの寄りを補正する寄り規制手段としても機能する。
定着ベルト82を内部から押圧する押圧部86は、定着ベルト82を張架するローラ83、84、85のうち加圧ローラ84の上流側近傍に配置され、加圧ローラ84とともに定着ベルト82を加熱ローラ81に圧接し、定着ニップ部Nを形成する。押圧部86は押圧部材としての押圧パッド861、押圧パッド861を保持する保持部材862、保持部材862を固定し、両端部が不図示の支持体に支持されるホルダ864、押圧パッド861を被覆し定着ベルト82の内周面と摺動する摺動シート860、から構成されている。
押圧パッド861は、耐熱ゴム、例えば硬度JISA10°〜30°のシリコンゴムで加熱ローラ81の曲面に沿う形状で保持部材862上に形成される。保持部材862は、例えばステンレスからなる。摺動シートは例えば厚さ70μmのポリイミド等の耐熱性樹脂からなり、エンボス成形し、例えば高さ0.2mmの凸部を0.5〜1mm間隔で配置してエンボスした凹凸形状を設けている。凹凸形状とすることにより定着ベルト82との接触面積を小さくして、低摩擦化を図っている。ポリイミドを用いることにより強度が強く破れにくくなるという効果がある。そしてホルダ864ステンレスから形成される。摺動シート860は押圧パッド861を被覆し、ホルダ864に固定される。筒状に形成して上流側のみで固定してもよいし、筒状にせず、上流側と下流側で固定してもよい。ホルダ864は支持体を介して圧縮バネで押圧される。
[潤滑剤供給部材]
押圧部86の定着ベルト82搬送方向上流側で、定着ベルト82の内周面側には、潤滑剤供給部材87が配置されている。
潤滑剤供給部材87は、アラミド繊維等のフェルトにより形成される。PTFE多孔質膜を袋状に形成した内部にフェルト等を充填することにより潤滑剤貯留部を形成する。潤滑剤塗供給部材87には、予め潤滑剤を含浸させている。潤滑剤貯留部は、潤滑剤を収容して外周面のPTFE多孔質膜から潤滑剤を供給する。潤滑剤としては例えば、粘度100〜1000csのジメチルシリコンオイル、あるいは粘度100〜1000csのメチルフェニルシリコンオイル等のシリコンオイルを用いることができる。
このように構成された定着装置8において、ハロゲンヒータHにより加熱され、モータM1によって駆動された加熱ローラ81が図示の時計方向に回転する。出口側の加圧ローラ84は、モータM2の駆動によって回転して定着ベルト82を回動させる。ローラ83、85は定着ベルト82の回転により従動回転する。押圧パッド861が圧縮バネによりホルダ864、保持部材862を介して押圧され、押圧パッド861は定着ベルト82を加熱ローラ81に押圧する。加圧ローラ84も加圧ローラ84を端部で支持する支持体を介して圧縮バネにより加圧ローラ84は定着ベルト82を加熱ローラ81に押圧する。
従って加圧部80(定着ベルトユニット)と加熱ローラ81との間に幅広の定着ニップ部Nが形成される。定着ベルト82は、加熱ローラ81と加圧ローラ84の駆動回転により、図示反時計方向に回転する。搬送された用紙S上の未定着トナーは定着ニップ部Nで加熱、加圧されて定着される。
ここで、定着装置8の各部材の用紙搬送方向と直行する方向(以下軸方向という)の位置関係について図3に基づいて説明する。図3において、W1は用紙Sの最大通紙幅、W2は押圧パッド861の幅、W3は定着ベルト82の幅、W4eは摺動シート860の延長部860eを含めた全幅、W4sは摺動シート860の延長部以外の幅、W5は潤滑剤塗布部材871の幅とした時に以下の関係となるように設定している。なお摺動シートの延長部860eについては後述する。
W4e>W3>W4s>W2>W1
W5≧W2
摺動シート860の幅W4を定着ベルト82の幅W3よりも幅広にしているのは、定着ベルト内周面に塗布された潤滑剤が摺動シート860の端部から、摺動シート860の内側に侵入して押圧パッド861に付着しないようにするためである。押圧パッド861に潤滑剤が付着すると押圧パッド861がオイル膨潤により変形し、所定の圧力から変化してしまうため用紙搬送時のしわ等の問題が生じる。
図4乃至図7に基づいて第1の実施形態に係る摺動シートについて説明する。図4は摺動シート860の展開図である。なお、同図においては片側の端部のみ図示しており、不図示の他方の端部も左右対称の形状をしている。領域a1、a2、a3は定着ベルトに対向する対向面である。そのうちa1は押圧パッド861により押圧される定着ベルト82内周面との「摺動面」であり、a2は押圧パッドより外側に位置する定着ベルト82内周面と接触する面であり、a3は定着ベルトの端部よりも外側に位置する面である。つまり定着ベルトの端部よりも摺動シートの(延長部を含めた)端部が外側に位置しており、(延長部を含めない)延長部以外の摺動シート端部は定着ベルトの端部よりも内側に位置している。
ここで定着ベルト82内周面との「摺動面」とは定着ベルト82に対向する対向面であって、かつ押圧パッド861により裏面から定着ベルト82の内周面側に押圧されている部分のことである。
同図において摺動シート860は領域a3まで同図X方向(押圧部材の長手方向)へ前記定着ベルト内周面に対向する面を含む面を延長させた延長部860eを設けている。延長部以外の端部は定着ベルトの端部よりも内側の領域a2内に対応する位置にある。
また定着ベルト内周面との対向面a2、a3よりY方向(押圧部材の長手方向と直交方向)両側にそれぞれd1の長さ分の側面部sを設けている。言い換えると、当該側面部sは延長部860eのY方向であって対向面(図4のa2、a3)に接する面に設けられている。押圧パッド861を摺動シート860で被覆した状態では、当該側面部sの部分を折り曲げることにより延長部860eは全体として樋形状を構成し、延長部860eの側面部sは潤滑剤が押圧パッド861へ侵入するのを防ぐ防護壁として機能する。
ここで、図4に示した摺動シートの製造方法について説明する。図5(a)は切断により摺動シートを製造する方法について説明する図であり、図5(b)は、貼り付けにより摺動シートを製造する方法について説明する図である。
図5(a)では矩形の摺動シートに対してその一部の領域C1、C2を切断することにより図4に示した形状の摺動シートを作成する。一方、図5(b)では摺動シート860に対して小さい矩形のシートe1を貼り付けることにより図4に示した形状の摺動シートを作成する。なお同図に示すjaは接着領域であり、接着剤により両シートを接着する。
つまり、図4に示した摺動シート860は、「押圧部材の長手方向外側において前記定着ベルト内周面との対向面以外を切り欠いた形状」であり、また「押圧部材より外側へ定着ベルト内周面との摺動面を延長させた延長部を設けた摺動シート」でもある。ここで切り欠きとは摺動シートの端部に局部的に切り欠いた部分のことをいう。
図6、図7に基づいて図4に示した摺動シート860を押圧部86に取り付けた状態を説明する。図6は押圧部6の斜視図であり、図7(a)は図6のA−A断面図であり、図7(b)はB−B断面図である。
図6及び図7(a)に示すように中央部においては、摺動シート860は押圧部86に取り付けた状態では筒状の形状をしている。なお、押圧部86への固定は同図に示すネジSCにより行っている。筒状に接着してkら押圧パッド861に被覆するようにすればネジSCは上流側の一つにすることができる。また完全に筒状でなくてもほぼ側面が被覆される形状であってもよい。
平面状の摺動シート860を筒状にすることにより剛性が増す。つまり側面がベルト内周対向面を支持することにより同図の上方から加わる押圧力を逃がすことが困難となる。定着装置8に取り付けた場合においては上方に定着ベルト82があり、定着ベルト82に対する押圧力が必要以上に大きくなってしまう。特に定着ベルト82の端部においては、摺動シート860と擦れることによって破断し易くなる。
このような問題に対して、定着ベルト82に対する押圧力を低減する目的で、摺動シート両端部の形状を図6及び図7(b)に示す形状とすることで、摺動シート端部において摺動シート860の剛性を低減し、定着ベルト82への押圧力を小さくすることができ、ひいては押圧部材を被覆する摺動シートが、定着ベルト端部と擦れることによって破断するという問題を防ぐ定着装置を提供することが可能となる。
[他の定着装置の実施形態]
図8乃至図10に基づいて他の実施形態に係る摺動シート860について説明する。図8は第2の実施形態に係る摺動シート860である。同図において延長部860eの側面部sとの接続部の形状をR形状としている。
図9は第3の実施形態に係る摺動シート860である。延長部860eの側面部sとの接続部の形状を斜めに裁断した形状としている。
図10は第4の実施形態に係る摺動シート860である。図4において側面部sを無くした形状としている。第4の実施形態は、第1乃至第3の実施形態に比べて摺動シート860の剛性による定着ベルト82への押圧力を小さくすることができる。
このように図8乃至図10に示すように「押圧部材より外側へ定着ベルト82内周面との摺動面を延長させた延長部860eを設けた摺動シート」あるいは、「押圧部材の長手方向外側において定着ベルト82内周面との対向面以外を切り欠いた形状の摺動シート」とすることにより摺動シートが、定着ベルト端部と擦れることによって破断するという問題を防ぐ定着装置を提供することが可能となる。
[その他の実施形態]
図1乃至図10においては、加圧部側にのみ定着ベルト82を備えた定着装置の例について説明したが、これに限られず、加熱部側あるいは、加熱部及び加圧部の双方に定着ベルトと当該定着ベルトの内周面側に押圧部材を備えた定着装置であってもよい。図11は、加圧部80及び加熱源を有する加熱部81のそれぞれに定着ベルト82を備えた定着装置の例である。同図に示す定着装置では二つの定着ベルト双方に、図6又は図8乃至図6のいずれかに示す摺動シート860、押圧パッド861及び潤滑剤供給部材87を有している。なお、同図において図1乃至図10と同じ機能を有する部分に関しては同符号を付すことにより説明に代える。
同図に示すように二つの定着ベルト双方に図6等に示す摺動シート860を有した定着装置とすることで摺動シートが定着ベルト端部と擦れることによって破断するという問題を防ぐ定着装置を提供することが可能となる。
次に、本願発明の実施例について説明する。実施例においては図1乃至図10に示した定着装置及び画像形成装置を用いた。
[実験条件]
以下の示す実施例1乃至3の定着装置を用いて、A4判の用紙を、1分間に80枚の速度で連続プリントして、プリント枚数と摺動シート860の端部破断の有無を評価した。
実施例1:図6に示し摺動シート860を用いた定着装置(図6等)
実施例2:図8に示した摺動シート860を用いた定着装置(図8等)
実施例3:図9に示した摺動シート860を用いた定着装置
実施例4:図10に示した摺動シート860を用いた定着装置
[実験結果]
Figure 0004407734
Figure 0004407734
表1に示すとおり比較例では、200kpで破断が発生した。一方、実施例1乃至実施例4では、300kpまでの定着装置8の交換サイクルの範囲では摺動シート860の破断は未発生であった。
評価方法と評価レベル:摺動シート860の端部破断の発生有無で評価した。
○:破断未発生
×:破断発生
なお表2に示すとおり、実施例4では潤滑剤の侵入が確認された。これは実施例4においては実施例1乃至3と異なり延長部860eに側面部sを設けていないことにより定着ベルト82の移動方向上流側の端部から潤滑剤の侵入があったためと考えられる。ただし、侵入量は延長部がない場合よりも少なかった。
本実施形態に係る画像形成装置の中央断面図である。 ベルトニップ方式の定着装置8の中央断面図である。 定着装置8の各部材の用紙方向と直交する方向の位置関係を示す図である。 摺動シート860の展開図である。 (a)は切断により摺動シートを製造する方法について説明する図であり、(b)は、貼り付けにより摺動シートを製造する方法について説明する図である。 押圧部6の斜視図である。 (a)は図6のA−A断面図である。(b)は同B−B断面図である。 第2の実施形態に係る摺動シート860である。 第3の実施形態に係る摺動シート860である。 第4の実施形態に係る摺動シート860である。 加圧部80及び加熱源を有する加熱部81のそれぞれに定着ベルト82を備えた定着装置の例である。
符号の説明
8 定着装置
83、85 ローラ
84 加圧ローラ
86 押圧部
860 摺動シート
860e 延長部
861 押圧パッド(押圧部材)
SC ネジ

Claims (3)

  1. 加熱部と、該加熱部と互いに圧接して定着ニップ部を形成する加圧部と、を有する定着装置であって、前記加熱部又は前記加圧部の少なくとも一方が、
    無端状の定着ベルトと、
    該定着ベルトを内周面側から前記定着ニップ部側に圧接させる押圧部材と、
    該押圧部材を被覆する摺動シートであって、前記押圧部材の長手方向に関して前記押圧部材が前記定着ベルトに対向する対向面の外側に、前記定着ベルトの端部よりも摺動シートの端部が外側に位置するように延長された延長部を有しており、かつ、前記押圧部材の長手方向に垂直な方向に関して前記延長部以外の端部は前記定着ベルトの端部よりも内側に位置するように切り欠いた形状の摺動シートと、
    を有することを特徴とする定着装置。
  2. 前記摺動シートは、前記延長部を前記押圧部材の長手方向に垂直な方向に関して延長した側面部を有し、前記押圧部材を前記摺動シートで被覆した状態では、前記延長部及び前記側面部により桶形状を形成することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 用紙にトナー画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部で形成したトナー画像を定着ニップ部で用紙に加熱加圧定着する請求項1又は2に記載の定着装置と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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