JP2014129079A - クローラ付き作業機械 - Google Patents
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【解決手段】延長ビームの固定部材を保持する固定部材保持部は、折り畳み位置にある延長ビームの下方に位置する。そして、固定部材保持部で保持された延長ビーム固定部材の上面と折り畳み位置にある延長ビームの下面とを対向させることで前記延長ビーム固定部材の前記固定部材保持部からの脱落を防止する。
【選択図】図5
Description
(2) 請求項2の発明によるクローラ付き作業機械は、カーボディと、カーボディから幅方向に延在するアクスルと、カーボディ上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、アクスルの先端で軸支されて、アクスルの延在方向に沿って延在する伸張位置と、アクスルの延在方向とは直交する折り畳み位置との2位置の間で回動可能な延長ビームと、サイドフレーム、履帯、および走行用駆動装置を有し、アクスルの先端、または伸張位置にある延長ビーム先端に接続される履帯式の左右一対の走行装置と、走行装置をアクスルの延在方向に沿って移動させる伸縮装置と、延長ビームとアクスルとの間で、延長ビームを伸張位置で固定する延長ビーム固定部材と、サイドフレームの側面に設けられて、延長ビームとアクスルとの間から取り外した延長ビーム固定部材が上方から差し込まれると、これと係合して保持する固定部材保持部とを備え、固定部材保持部は、折り畳み位置にある延長ビームの下方に位置し、固定部材保持部で保持された延長ビーム固定部材の上面と折り畳み位置にある延長ビームの下面との距離が、延長ビーム固定部材と固定部材保持部との係合の解除に必要な延長ビーム固定部材の上方への移動距離よりも短いことを特徴とする。
(3) 請求項3の発明によるクローラ付き作業機械は、カーボディと、カーボディから幅方向に延在するアクスルと、カーボディ上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、アクスルの先端で軸支されて、アクスルに対する伸張位置と折り畳み位置との2位置の間で回動可能な延長ビームと、サイドフレーム、履帯、および走行用駆動装置を有し、アクスルの先端、または伸張位置にある延長ビーム先端に接続される履帯式の左右一対の走行装置と、走行装置をアクスルの延在方向に沿って移動させる伸縮装置と、延長ビームとアクスルとの間で、延長ビームを伸張位置で固定する延長ビーム固定部材と、延長ビームの側面に設けられて、延長ビームとアクスルとの間から取り外した延長ビーム固定部材が上方から差し込まれると、これと係合して保持する固定部材保持部と、サイドフレームの側面における、延長ビームが折り畳み位置にある状態で固定部材保持部の上方に設けられた固定部材飛び出し防止部とを備え、固定部材飛び出し防止部の下面と、延長ビームが折り畳み位置にある状態で固定部材保持部に保持された延長ビーム固定部材の上面とを対向させることで延長ビーム固定部材の固定部材保持部からの脱落を防止することを特徴とする。
(4) 請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載のクローラ付き作業機械において、アクスルの先端と、伸張位置においてアクスルの先端に対向する延長ビームの端部との間には隙間が設けられ、延長ビームは、延長ビーム固定部材が隙間に挿入されると伸張位置で固定され、延長ビーム固定部材が隙間から取り外されると折り畳み位置に向かって回動可能であることを特徴とする。
(5) 請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のクローラ付き作業機械において、アクスルは、車幅方向の左右でそれぞれ2本ずつ設けられ、延長ビーム固定部材は、左右一対の走行装置のそれぞれについて2本ずつ計4本必要であり、固定部材保持部は、左右一対の走行装置のそれぞれについて1箇所ずつ設けられ、1箇所の固定部材保持部で2本の延長ビーム固定部材を保持することを特徴とする。
図1〜17を参照して、本発明によるクローラ付き作業機械の一実施の形態を説明する。図1は、本発明によるクローラ付き作業機械の一例としてのクローラクレーンの外観側面図である。このクローラクレーン(以下、単にクレーンと呼ぶ)は、下部走行体1と、旋回輪2を介して下部走行体1上に旋回可能に設けられた上部旋回体3と、上部旋回体3に回動可能に軸支されたブーム4とを有する。上部旋回体3には巻き上げ用のウインチドラムである巻上ドラム5と、起伏用のウインチドラムである起伏ドラム6が搭載されている。巻上ドラム5には巻上ロープ5aが巻回され、巻上ドラム5の駆動により巻上ロープ5aが巻き取りまたは繰り出され、フック7が昇降する。起伏ドラム6には起伏ロープ6aが巻回され、起伏ドラム6の駆動により起伏ロープ6aが巻き取りまたは繰り出され、ブーム4が起伏する。
延長ビーム130を側方に向けて延ばした状態で固定するには、図3に示すようにアクスル105の先端で延長ビーム130を側方(アクスル105の延在方向)に延在するように連結ピン115を中心に回動させる。なお、図7に示すように、延長ビーム130は、アクスル105の延在方向に沿って延在する伸張位置と、アクスル105の延在方向と直交する折り畳み位置との2位置の間で回動可能である。延長ビーム130の上述した2位置の間における回動範囲の大きさを角度θで表すと、θは略90度である。
側方に向けて延ばした延長ビーム130を折り畳み位置に折り畳むには、上述した延長ビームを伸張させる際の作業手順と逆の作業手順で折り畳めばよい。すなわち、止めピン137およびロックピン138を外して固定ピン135を貫通孔133aから抜く(図9参照)。これにより、走行装置108と延長ビーム130との固定が解除される。なお、走行装置108をアクスル105の延在方向に沿って移動させる場合には、ジャッキアップ装置104を用いて下部走行体1を地上から浮かせてもよい。
図14は、延長ビーム回転止めプレート300の平面図と、正面図と、正面図のA−A断面における断面図とを併記した図である。延長ビーム回転止めプレート300は、図14の紙面において左右方向に延在するプレート本体301と、図14の平面図においてプレート本体301の両端で紙面の下方に突出する突出部305とを有する。プレート本体301は、延長ビーム回転止めプレート300をアクスル105の先端105aと延長ビーム130の上部プレート132の基端側端部132aとの間の隙間に挿入し易くするため、下部301aが切り欠かれている。突出部305は、プレート本体301の両端で互いに向かい合った面である対向面305aを有する。
回転止めプレート保持ブラケット930は、アクスル105の先端105aと延長ビーム130の上部プレート132の基端側端部132aとの間の隙間から取り外した延長ビーム回転止めプレート300を保持するブラケットである。回転止めプレート保持ブラケット930は、図4,5,15,17に示すように、サイドフレーム109の側面に固定された延長ビーム130の下部プレート133の下方に位置するように、サイドフレーム109の側面に設けられている。回転止めプレート保持ブラケット930は、サイドフレーム109の延在方向に沿って見たときの断面が略L字状を呈する。
h < H1
C−B < C−A
A < B ・・・(1)
すなわち、上述のとおりとなる。
h < H2
C−B < D−B
C < D ・・・(2)
すなわち、上述のとおりとなる。
(1) 回転止めプレート保持ブラケット930を、サイドフレーム109の延在方向に沿って折り畳まれた延長ビーム130の下部プレート133の下方に位置するように構成した。これにより、回転止めプレート保持ブラケット930に載置された延長ビーム回転止めプレート300が回転止めプレート保持ブラケット930から脱落することを延長ビーム130の下部プレート133によって阻止できる。したがって、延長ビーム回転止めプレート300の紛失を防止できるので、延長ビーム回転止めプレート300の紛失によって延長ビーム130を固定できずに作業が中断してしまう、という不具合を防止して、作業効率の低下を防止できる。
図18〜21を参照して、本発明の実施形態2を説明する。
図18は、実施形態2としてのアクスルの先端近傍の斜視図であり、図19は、図18において、延長ビームを折り畳み位置に戻す際の手順を説明する図であり、図20は、図19において、延長ビームを折り畳み位置に戻す際の手順を説明する図である。また、図21は、図20において、回転止めプレートの飛び出し防止を説明するための断面図である。
以下に説明する図18、図19、図20は、それぞれ、実施形態1の図3、図12、図13に対応するので、必要に応じて参照されたい。
図18、図21に図示されているように、実施形態2における回転止めプレート保持ブラケット960は、延長ビーム130が折り畳み位置に回動された状態で、サイドフレーム109の側面に対向する側の、延長ビーム130の縦プレート134に設けられている。回転止めプレート保持ブラケット960は、実施形態1の回転止めプレート保持ブラケット930と同様な構造を有している。
図20に図示されるように、回転止めプレート保持ブラケット960を折り畳み位置に回動させる。実施形態1において説明した通り、折り畳み位置では、延長ビーム固定ブラケット951の挿通孔951aと、下部プレート133の貫通孔133aとの水平方向の位置が略一致するので、固定ピン135を貫通孔133aと挿通孔951aに挿通して、延長ビーム130をサイドフレーム109の側面に固定する。
サイドフレーム109の側面に設けられた回転止めプレート飛び出し防止プレート970は、延長ビーム130の縦プレート134に設けられた回転止めプレート保持ブラケット960の上方に、回転止めプレート保持ブラケット960から離間して設けられている。回転止めプレート飛び出し防止プレート970は、回転止めプレート保持ブラケット960に保持された延長ビーム回転止めプレート300に対向する位置まで突出されている。このため、延長ビーム回転止めプレート300が、回転止めプレート保持ブラケット960から脱落するのを防止することができる。
つまり、この状態で、すなわち、延長ビーム130を折り畳んでサイドフレーム109に取り付けた状態で、走行用駆動装置114を駆動して走行し、クレーンが振動した場合でも、回転止めプレート飛び出し防止プレート970により延長ビーム回転止めプレート300の脱落を防止することができる。
加えて、実施形態2では、延長ビーム130を折り畳んでサイドフレーム109に取り付けたクローラ縮小状態で走行・輸送した場合において、振動や衝撃があっても、延長ビーム回転止めプレート300が回転止めプレート保持ブラケット960から脱落するのを防止することができる。
(1) 上述の説明では、回転止めプレート保持ブラケット930を、サイドフレーム109の延在方向に沿って見たときの断面が略L字状を呈するように構成したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、上述した回転止めプレート保持ブラケット930の形状は、一例であり、上述した形状以外の形状であってもよい。たとえば、図22に示すように、上面が開口した箱形の回転止めプレート保持ブラケット940を設けてもよい。また、図23に示すように、略U字状の板状部材2枚からなる回転止めプレート保持ブラケット950を設けるようにしてもよい。この回転止めプレート保持ブラケット950では、U字の内側の部分951で延長ビーム回転止めプレート300を保持する。
(5) 上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。
また、本発明は、上述した実施の形態のものに何ら限定されず、カーボディと、カーボディから幅方向に延在するアクスルと、カーボディ上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、アクスルの先端で軸支されて、アクスルの延在方向に沿って延在する伸張位置と、アクスルの延在方向とは直交する折り畳み位置との2位置の間で回動可能な延長ビームと、サイドフレーム、履帯、および走行用駆動装置を有し、アクスルの先端、または伸張位置にある延長ビーム先端に接続される履帯式の左右一対の走行装置と、走行装置をアクスルの延在方向に沿って移動させる伸縮装置と、延長ビームとアクスルとの間で、延長ビームを伸張位置で固定する延長ビーム固定部材と、サイドフレームの側面に設けられて、延長ビームとアクスルとの間から取り外した延長ビーム固定部材が上方から差し込まれると、これと係合して保持する固定部材保持部とを備え、固定部材保持部は、折り畳み位置にある延長ビームの下方に位置し、固定部材保持部で保持された延長ビーム固定部材の上面と折り畳み位置にある延長ビームの下面との距離が、延長ビーム固定部材と固定部材保持部との係合の解除に必要な延長ビーム固定部材の上方への移動距離よりも短いことを特徴とする各種構造のクローラ付き作業機械を含むものである。
さらに、本発明は、上述した実施の形態のものに何ら限定されず、カーボディと、カーボディから幅方向に延在するアクスルと、カーボディ上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、アクスルの先端で軸支されて、アクスルに対する伸張位置と折り畳み位置との2位置の間で回動可能な延長ビームと、サイドフレーム、履帯、および走行用駆動装置を有し、アクスルの先端、または伸張位置にある延長ビーム先端に接続される履帯式の左右一対の走行装置と、走行装置をアクスルの延在方向に沿って移動させる伸縮装置と、延長ビームとアクスルとの間で、延長ビームを伸張位置で固定する延長ビーム固定部材と、延長ビームの側面に設けられて、延長ビームとアクスルとの間から取り外した延長ビーム固定部材が上方から差し込まれると、これと係合して保持する固定部材保持部と、サイドフレームの側面における、延長ビームが折り畳み位置にある状態で固定部材保持部の上方に設けられた固定部材飛び出し防止部とを備え、固定部材飛び出し防止部の下面と、延長ビームが折り畳み位置にある状態で固定部材保持部に保持された延長ビーム固定部材の上面とを対向させることで延長ビーム固定部材の固定部材保持部からの脱落を防止することを特徴とする各種構造のクローラ付き作業機械を含むものである。
Claims (5)
- カーボディと、
前記カーボディから幅方向に延在するアクスルと、
前記カーボディ上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、
前記アクスルの先端で軸支されて、前記アクスルに対する伸張位置と折り畳み位置との2位置の間で回動可能な延長ビームと、
サイドフレーム、履帯、および走行用駆動装置を有し、前記アクスルの先端、または前記伸張位置にある前記延長ビーム先端に接続される履帯式の左右一対の走行装置と、
前記走行装置を前記アクスルの延在方向に沿って移動させる伸縮装置と、
前記延長ビームと前記アクスルとの間で、前記延長ビームを前記伸張位置で固定する延長ビーム固定部材と、
前記サイドフレームの側面に設けられて、前記延長ビームと前記アクスルとの間から取り外した前記延長ビーム固定部材が上方から差し込まれると、これと係合して保持する固定部材保持部とを備え、
前記固定部材保持部は、前記折り畳み位置にある前記延長ビームの下方に位置し、前記固定部材保持部で保持された前記延長ビーム固定部材の上面と前記折り畳み位置にある前記延長ビームの下面とを対向させることで前記延長ビーム固定部材の前記固定部材保持部からの脱落を防止することを特徴とするクローラ付き作業機械。 - カーボディと、
前記カーボディから幅方向に延在するアクスルと、
前記カーボディ上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、
前記アクスルの先端で軸支されて、前記アクスルの延在方向に沿って延在する伸張位置と、前記アクスルの延在方向とは直交する折り畳み位置との2位置の間で回動可能な延長ビームと、
サイドフレーム、履帯、および走行用駆動装置を有し、前記アクスルの先端、または前記伸張位置にある前記延長ビーム先端に接続される履帯式の左右一対の走行装置と、
前記走行装置を前記アクスルの延在方向に沿って移動させる伸縮装置と、
前記延長ビームと前記アクスルとの間で、前記延長ビームを前記伸張位置で固定する延長ビーム固定部材と、
前記サイドフレームの側面に設けられて、前記延長ビームと前記アクスルとの間から取り外した前記延長ビーム固定部材が上方から差し込まれると、これと係合して保持する固定部材保持部とを備え、
前記固定部材保持部は、前記折り畳み位置にある前記延長ビームの下方に位置し、前記固定部材保持部で保持された前記延長ビーム固定部材の上面と前記折り畳み位置にある前記延長ビームの下面との距離が、前記延長ビーム固定部材と前記固定部材保持部との係合の解除に必要な前記延長ビーム固定部材の上方への移動距離よりも短いことを特徴とするクローラ付き作業機械。 - カーボディと、
前記カーボディから幅方向に延在するアクスルと、
前記カーボディ上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、
前記アクスルの先端で軸支されて、前記アクスルに対する伸張位置と折り畳み位置との2位置の間で回動可能な延長ビームと、
サイドフレーム、履帯、および走行用駆動装置を有し、前記アクスルの先端、または前記伸張位置にある前記延長ビーム先端に接続される履帯式の左右一対の走行装置と、
前記走行装置を前記アクスルの延在方向に沿って移動させる伸縮装置と、
前記延長ビームと前記アクスルとの間で、前記延長ビームを前記伸張位置で固定する延長ビーム固定部材と、
前記延長ビームの側面に設けられて、前記延長ビームと前記アクスルとの間から取り外した前記延長ビーム固定部材が上方から差し込まれると、これと係合して保持する固定部材保持部と、
前記サイドフレームの側面における、前記延長ビームが折り畳み位置にある状態で前記固定部材保持部の上方に設けられた固定部材飛び出し防止部とを備え、
前記固定部材飛び出し防止部の下面と、前記延長ビームが折り畳み位置にある状態で前記固定部材保持部に保持された前記延長ビーム固定部材の上面とを対向させることで前記延長ビーム固定部材の前記固定部材保持部からの脱落を防止することを特徴とするクローラ付き作業機械。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載のクローラ付き作業機械において、
前記アクスルの先端と、前記伸張位置において前記アクスルの前記先端に対向する前記延長ビームの端部との間には隙間が設けられ、
前記延長ビームは、前記延長ビーム固定部材が前記隙間に挿入されると前記伸張位置で固定され、前記延長ビーム固定部材が前記隙間から取り外されると前記折り畳み位置に向かって回動可能であることを特徴とするクローラ付き作業機械。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載のクローラ付き作業機械において、
前記アクスルは、車幅方向の左右でそれぞれ2本ずつ設けられ、
前記延長ビーム固定部材は、前記左右一対の走行装置のそれぞれについて2本ずつ計4本必要であり、
前記固定部材保持部は、前記左右一対の走行装置のそれぞれについて1箇所ずつ設けられ、1箇所の前記固定部材保持部で2本の前記延長ビーム固定部材を保持することを特徴とするクローラ付き作業機械。
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