JP2019196092A - 建設機械の走行体 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、クローラユニットの間隔の拡縮が容易に行えるとともに、クローラフレームに損傷を与えにくく、かつ重量及び製造コストを低減できる建設機械の走行体の提を課題とする。【解決手段】本発明の建設機械の走行体は、一対のクローラユニットの各クローラフレームの貫通孔間に架け渡される一対のアクスルが、アクスル本体と、このアクスル本体の両端に、上記クローラフレームの車幅方向外側に突出し車幅方向から走行方向へ回動可能な延長部と、上記延長部に着脱可能に構成され、上記延長部を車幅方向に固定する取付部材とを有し、上記延長部が、上記貫通孔の下面に当接する下当接面を有し、走行方向前方の上記アクスルに装着される取付部材が、上記貫通孔の走行方向前面に当接する前当接面を有し、走行方向後方の上記アクスルに装着される取付部材が、上記貫通孔の走行方向後面に当接する後当接面を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、建設機械の走行体に関する。
例えばクレーン、油圧ショベル、杭打ち機等の建設機械として、一対のクローラを有する走行手段を有する走行体と、この走行体上に水平方向に旋回可能に設けられ、ブームが起伏可能に取り付けられる上部旋回体とを備えるものが知られている。
このようなクローラを備えた建設機械では、作業中はその安定性を確保するため一対のクローラの間隔は広いほうがよい。一方、クローラを備えた建設機械はトレーラ等に積載されて輸送されるので、輸送時には一対のクローラの間隔は狭いほうがよい。このように相反する要求を満たすため、各クローラを有する一対のクローラユニットの間隔を拡縮する拡縮装置を備えた走行体が公知である(特開2003−137145号公報参照)。
この走行体では、一対のクローラユニットのクローラフレーム間に架け渡されるアクスルの先端に、アダプタ本体を連結してアクスルを延長し、拡縮装置を用いて一対のクローラユニットの間隔を拡げた拡大状態とできるように構成されている。一方、上記従来の走行体では、輸送時には一対のクローラユニットの間隔を縮めた縮小状態とし、アダプタ本体を取り外すことで車幅を縮小する。しかしながら、上記アダプタ本体は重量が大きく、その都度着脱するには、別途クレーン等の重機を必要とするなど、その着脱作業は、時間と手間とを要する。
この着脱作業を効率化した走行体としては、アクスルの先端に90°回動可能に構成された延設アームを備えた走行体が提案されている(特開2000−142497号公報参照)。この走行体では、延設アームを回動可能に構成することで、輸送時にはこの延設アームを折り畳み、車幅を縮小できるので、着脱作業を不要とできる。この延設アームは、回動可能に構成するためアクスル本体よりも幅が小さい。このため、拡大状態で作業を行うと、クローラユニットが左右に振れ易くなり、走行に支障をきたすおそれがある。これを避けるため、上記従来の走行体では、ストッパアームが設けられ、クローラユニットを拡大状態とした際に、クローラユニットが左右に振れ易くなることを抑止している。
延設アームを備えた上記従来の走行体では、ストッパアームにより走行体の重量や製造コストが増大するほか、ストッパアームを設定あるいは解除するための新たな作業が必要となる。また、上記ストッパアームは、クローラユニットを拡大状態としてから設定される。このため、縮小状態から拡大状態へとクローラユニットを移動させる際には、このストップアームが効かないため、クローラユニットが左右に振れ易い。このクローラユニット移動中の左右の振れにより、アクスルが貫通するクローラフレームの貫通孔に変形や破損といった損傷が発生するおそれがある。
特開2003−137145号公報 特開2000−142497号公報
本発明は、上述のような事情に基づいてなされたものであり、クローラユニットの間隔の拡縮が容易に行えるとともに、クローラフレームに損傷を与えにくく、かつ重量及び製造コストを低減できる建設機械の走行体を提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた発明は、走行方向前後2箇所に貫通孔を有するクローラフレーム及びこのクローラフレームに配設されるクローラを備え、かつ車幅方向に離間して配設される一対のクローラユニットと、上記一対のクローラユニットの各クローラフレームの走行方向前部の貫通孔間に架け渡される前部アクスルと、上記一対のクローラユニットの各クローラフレームの走行方向後部の貫通孔間に架け渡される後部アクスルと、上記一対のクローラユニットの間隔を拡縮するように上記クローラフレームを車幅方向に移動させる拡縮装置とを備える建設機械の走行体であって、上記前部アクスルが、前部アクスル本体と、この前部アクスル本体の両端に上記一対のクローラユニットの間隔を車幅方向に縮めた縮小状態で、上記クローラフレームの車幅方向外側に突出し、車幅方向から走行方向へ回動可能な一対の前部延長部と、上記前部延長部に着脱可能な前部取付部材とを有し、上記後部アクスルが、後部アクスル本体と、この後部アクスル本体の両端に上記一対のクローラユニットの間隔を車幅方向に縮めた縮小状態で、上記クローラフレームの車幅方向外側に突出し、車幅方向から走行方向へ回動可能な一対の後部延長部と、上記後部延長部に着脱可能な後部取付部材とを有し、上記一対のクローラユニットの間隔を車幅方向に拡げた拡大状態で、上記前部取付部材及び上記後部取付部材が、上記前部延長部及び上記後部延長部をそれぞれ車幅方向に固定するよう構成され、上記前部延長部が、上記走行方向前部の貫通孔の下面に当接する下当接面を有し、上記後部延長部が、上記走行方向後部の貫通孔の下面に当接する下当接面を有し、上記前部取付部材が、上記走行方向前部の貫通孔の走行方向前面に当接する前当接面を有し、上記後部取付部材が、上記走行方向後部の貫通孔の走行方向後面に当接する後当接面を有する。
当該建設機械の走行体は、前部アクスルの前部延長部及び後部アクスルの後部延長部が車幅方向から走行方向へ回動可能に構成されているので、これらの延長部の向きを回動させることで、延長部の着脱作業を伴うことなくクローラユニットの間隔の拡縮が容易に行える。
また、当該建設機械の走行体は、上記前部延長部及び後部延長部を車幅方向に固定する前部取付部材及び後部取付部材をそれぞれ有し、上記前部取付部材が、上記貫通孔の走行方向前面に当接する前当接面を有し、上記後部取付部材が、上記貫通孔の走行方向後面に当接する後当接面を有する。当該建設機械の走行体は、縮小状態から拡大状態へとクローラユニットを移動させる前に、これらの取付部材が装着され、拡大状態においてもその装着を維持する。このため、当該建設機械の走行体は、縮小状態から拡大状態へとクローラユニットを移動させる際及び拡大状態において、上記前部取付部材の上記前当接面がクローラユニットの貫通孔の側面に当接し、上記後部取付部材の上記後当接面がクローラユニットの貫通孔の側面に当接することで、クローラユニットが左右に振れることを抑止する。従って、当該建設機械の走行体は、クローラフレームに損傷を与えにくい。
さらに、当該建設機械の走行体は、これらの取付部材を有することで、クローラユニットの姿勢を安定させるための新たなストッパアーム等を必要としないので、重量及び製造コストを低減できる。
上記前部延長部が、前部アクスル本体側上部に上記前部取付部材が嵌合可能な切り欠きを有し、上記前部取付部材が、上記前部延長部の切り欠きとの嵌合状態で、上記前部アクスル本体と当接する当接面を有し、上記後部延長部が、後部アクスル本体側上部に上記後部取付部材が嵌合可能な切り欠きを有し、上記後部取付部材が、上記後部延長部の切り欠きとの嵌合状態で、上記後部アクスル本体と当接する当接面を有するとよい。このように上記前部取付部材を上記前部延長部の切り欠きとの嵌合状態で、上記前部アクスル本体と当接する当接面を有し、上記後部取付部材を上記後部延長部の切り欠きとの嵌合状態で、上記後部アクスル本体と当接する当接面を有するように構成することで、上記前部延長部及び後部延長部が回動することを抑止できる。また、切欠きを上部に設けているので、上記前部取付部材及び後部取付部材を嵌め込むのみで固定でき、例えばネジ等の固定部材を必要としないので、重量及び製造コストを低減できる。さらに、上記前部取付部材が前部アクスル本体側に篏合し、上記後部取付部材が後部アクスル本体側に篏合するので、縮小状態から拡大状態へとクローラユニットを移動させる際、その最初から上記前部取付部材の前当接面及び上記後部取付部材の後当接面がクローラユニットの貫通孔の側面に当接し、クローラユニットが左右に振れることをさらに効果的に抑止できる。
上記前部取付部材が、走行方向前部の貫通孔の走行方向前面に当接する前当接面及び上記貫通孔の走行方向後面に当接する後当接面を共に有するとともに、上記前当接面が上記貫通孔の前面に当接し、上記後当接面が上記貫通孔の後面に当接した当接状態で、上記前部延長部の先端側下部に上記前部取付部材を固定可能な固定機構を備え、上記後部取付部材が、走行方向後部の貫通孔の走行方向前面に当接する前当接面及び上記貫通孔の走行方向後面に当接する後当接面を共に有するとともに、上記前当接面が上記貫通孔の前面に当接し、上記後当接面が上記貫通孔の後面に当接した当接状態で、上記後部延長部の先端側下部に上記後部取付部材を固定可能な固定機構を備えるとよい。このように前部取付部材及び後部取付部材が、それぞれ前当接面と後当接面とを共に有することで、縮小状態から拡大状態へとクローラユニットを移動させる際及び拡大状態において、クローラユニットが左右に振れることをさらに効果的に抑止できる。また、上記前部取付部材及び後部取付部材がアクスルの延長部に固定される固定機能を有することで、これらの延長部が回動することを抑止できる。
上記前部取付部材及び上記後部取付部材の固定機構が、固定ピンであり、上記前部延長部及び上記前部取付部材が、上記当接状態で、上記前部延長部及び上記前部取付部材を連続して貫通した状態となる固定孔を有し、上記固定ピンの上記固定孔への差し込みにより上記前部取付部材を上記前部延長部の先端側下部に固定し、上記後部延長部及び上記後部取付部材が、上記当接状態で、上記後部延長部及び上記後部取付部材を連続して貫通した状態となる固定孔を有し、上記固定ピンの上記固定孔への差し込みにより上記後部取付部材を上記後部延長部の先端側下部に固定するとよい。上記固定機能により、前部アクスルの前部延長部及び前部取付部材の固定孔を連続して貫通した状態でこの固定孔に固定ピンを差し込むのみで、前部取付部材が固定できる。また、後部アクスルの後部延長部及び後部取付部材の固定孔を連続して貫通した状態でこの固定孔に固定ピンを差し込むのみで、後部取付部材が固定できる。このように簡便な構成で前部取付部材及び後部取付部材を固定できるので、重量及び製造コストを低減できる。
上記クローラフレームが、上記拡大状態で、上記走行方向前部の貫通孔の下面に上記前部延長部の固定孔に連続して貫通した状態となる固定孔を有し、上記走行方向後部の貫通孔の下面に上記後部延長部の固定孔に連続して貫通した状態となる固定孔を有するとよい。このように構成することで、拡大状態で前部アクスルの前部延長部、前部取付部材及びクローラフレームを互いに動かないように固定することができる。また、拡大状態で後部アクスルの後部延長部、後部取付部材及びクローラフレームを互いに動かないように固定することができる。このため、クローラユニットが左右に振れることをさらに効果的に抑止できる。
上記クローラフレームが、上記前部取付部材及び上記後部取付部材を格納する格納部を有するとよい。このように着脱可能な前部取付部材及び後部取付部材を格納する格納部をクローラフレームに設けることで、前部取付部材及び後部取付部材の着脱を効率的に行うことができる。
なお、貫通孔の側面が曲面で構成されている場合、「貫通孔の走行方向前面」とは、少なくとも貫通孔の最前方位置を含む面を指し、「貫通孔の走行方向後面」とは、少なくとも貫通孔の最後方位置を含む面を指す。
以上説明したように、本発明の建設機械の走行体は、クローラユニットの間隔の拡縮が容易に行えるとともに、クローラフレームに損傷を与えにくく、かつ重量及び製造コストを低減できる。
図1は、本発明の一実施形態に係る建設機械の走行体を有する建設機械の一例を示す模式的側面図である。 図2は、図1の建設機械の走行体を上から見た模式的断面図である。 図3は、図2のアクスルの延長部の模式的斜視図である。 図4は、図3のアクスルの延長部に、第1取付部材及び第2取付部材を篏合させた状態を示す模式的斜視図である。 図5は、拡大状態における第2取付部材の固定ピンの状態を示す模式的断面図である。
以下、本発明に係る建設機械の走行体について図面を参照しつつ説明する。
本発明の建設機械の走行体(以下、単に「走行体」ともいう)は、例えば図1に示すような建設機械に用いられる走行体である。図1に示す建設機械は、本発明の走行体1と、この下部走行体1上に水平方向に旋回可能に搭載される上部旋回体2と、上部旋回体2に起伏可能に取り付けられるクレーンアタッチメント3とを主に備える。
[上部旋回体]
上部旋回体2は、操縦者用キャビン、クレーンアタッチメント3を起伏させる起伏装置、エンジンや、このエンジンによって駆動される油圧ポンプ等を備える。
[クレーンアタッチメント]
クレーンアタッチメント3は、例えば直接荷を吊って作業をする部分である。クレーンアタッチメント3は、例えばラチスブームの先端にフックを取り付けた構成とされる。
[走行体]
以下、本発明の走行体1について詳説する。
当該走行体1は、図2に示すようにカーボディ10と、このカーボディ10に取り付けられた一対のクローラユニット20と、一対のクローラユニット20の走行方向前部に架け渡される前部アクスル30と、一対のクローラユニット20の走行方向後部に架け渡される後部アクスル40と、一対のクローラユニット20の間隔を拡縮する拡縮装置50とを備える。当該走行体1は、建設機械に自走能力を付与し、例えば現場内での移動を可能とする。なお、図2で矢印の方向が当該走行体1の進行方向である。
<カーボディ>
カーボディ10は、上部旋回体2を支持するフレームである。カーボディ10は、上部旋回体2を回転させるための旋回ベアリング等を有する。
<クローラユニット>
クローラユニット20は、クローラフレーム21及びこのクローラフレーム21に配設されるクローラ22を備える。また、一対のクローラユニット20は、車幅方向に離間して配設される。なお、図2では、左側のクローラユニット20は、離間距離を最小とした縮小状態を示し、右側のクローラユニット20は、離間距離を最大とした拡張状態を示しているが、左右一対のクローラユニット20は、通常共に縮小状態又は共に拡張状態となるように制御される。
クローラフレーム21は、それぞれ走行方向前部に前部貫通孔21aを有し、走行方向後部に後部貫通孔21bを有する。つまり、クローラフレーム21は、走行方向前後2箇所に貫通孔を有する。前部貫通孔21aには、後述する前部アクスル30が貫通し、後部貫通孔21bには、後部アクスル40が貫通する。クローラフレーム21の前部貫通孔21a及び後部貫通孔21bは側面視で方形状に構成されている。
また、各クローラフレーム21には、後述する第1前部取付部材33及び第1前部取付部材33を格納する第1格納部21cと、後述する第2前部取付部材34及び第2後部取付部材44を格納する第2格納部21dとを有する。なお、第1前部取付部材33及び第1後部取付部材43は、それぞれ2個ずつ合計4個あるため、各クローラフレーム21は、第1格納部21cをそれぞれ2つずつ有している。同様に、各クローラフレーム21は、第2格納部21dをそれぞれ2つずつ有している。このように着脱可能な第1前部取付部材33、第1後部取付部材43、第2前部取付部材34及び第2後部取付部材44を格納する格納部をクローラフレーム21に設けることで、各取付部材の着脱を効率的に行うことができる。
第1格納部21c及び第2格納部21dの配設位置としては、当該走行体1の走行に支障が生じない限り特に限定されない。図2の左側のクローラフレーム21には、第2前部取付部材34及び第2後部取付部材44を格納した状態を例示している。このように第1格納部21c及び第2格納部21dは、各取付部材の格納時に平面視でクローラ22より車幅方向外側に突出しないように格納できるよう配設されていることが好ましい。各取付部材の着脱効率の観点から、2つの第1格納部21cの配設位置は、1つが前部貫通孔21aに近接し、他の1つが後部貫通孔21bに近接していることが好ましい。同様に、2つの第2格納部21dの配設位置は、1つが前部貫通孔21aに近接し、他の1つが後部貫通孔21bに近接していることが好ましい。
また、第1格納部21cへ第1前部取付部材33及び第1後部取付部材43を格納する方法としては、第1前部取付部材33及び第1後部取付部材43が脱落しないように保持できる限り特に限定されず、例えば支持架に固定バンド等により固定する方法や、第1前部取付部材33及び第1後部取付部材43を嵌め込めるボックスを用いる方法等を挙げることができる。第2格納部21dへ第2前部取付部材34及び第2後部取付部材44を格納する方法についても同様とできる。
クローラ22は、クローラフレーム21の外周にドライブスプロケット、アイドラ及びローラ(不図示)を介して装着されている。
<前部アクスル>
前部アクスル30は、一対のクローラユニット20の各クローラフレーム21の前部貫通孔21a間に架け渡される。つまり、前部アクスル30は、車幅方向に架け渡されている。
前部アクスル30は、前部アクスル本体31と、この前部アクスル本体31の両端に突出する一対の前部延長部32と、前部延長部32に着脱可能に構成される第1前部取付部材33と、第2前部取付部材34とを備える。
(前部アクスル本体)
前部アクスル本体31は、一対のクローラユニット20の間隔を車幅方向に縮めた縮小状態で、クローラフレーム21の前部貫通孔21aに嵌合する。つまり、前部アクスル本体31の横断面形状はクローラフレーム21の前部貫通孔21aの断面形状と一致する。
(前部延長部)
前部延長部32は、上記縮小状態で、クローラフレーム21の車幅方向外側に突出する。前部延長部32は、図3に示すように回転軸32aの周りに車幅方向から走行方向へ回動可能に構成される。前部延長部32は、図2に示すように上記拡大状態では車幅方向に固定されて用いられ、上記縮小状態では走行方向へ回動させ、クローラフレーム21に沿って格納される。前部延長部32は、走行方向へ回動させた際に平面視でクローラ22より車幅方向外側に突出しないように格納されることが好ましい。
前部延長部32の幅(前部延長部32の回転円の接線方向の厚さ)は、前部延長部32の回転を容易化するため、前部アクスル本体31の幅より小さく構成されている。一方、前部延長部32の高さは、カーボディ10ひいては上部旋回体2及びクレーンアタッチメント3の姿勢を保持するため、前部アクスル本体31の高さと同等に構成され、クローラフレーム21の前部貫通孔21aに上記縮小状態から上記拡大状態へとクローラユニット20を移動させる際及び上記拡大状態(以降、両状態を合わせて「拡縮中」ともいう)において、前部貫通孔21aの上面と当接する上当接面32bと、前部貫通孔21aの下面と当接する下当接面32cとを有する。カーボディ10ひいては上部旋回体2及びクレーンアタッチメント3の重量は主に下当接面32cで支えられるため、下当接面32cの面積は、上当接面32bの面積より大きいことが好ましい。具体的には、前部延長部32は上縁より下縁が長く、前部延長部32の先端側が上縁側から下縁側へ広がるように傾斜している。
前部延長部32は、前部アクスル本体31側上部に後述する第1前部取付部材33が嵌合可能な切り欠き32dを有する。また、前部延長部32は、上下方向に貫通する固定孔32eを先端側に有する。
(第1前部取付部材)
第1前部取付部材33は、図4に示すように、前部延長部32の切り欠き32dに嵌合する第1篏合部33aと、上記拡大状態で前部延長部32の側面とクローラフレーム21の前部貫通孔21aの側面との間に嵌合する第2篏合部33bとを有する。第1前部取付部材33は、前部延長部32の切り欠き32dに嵌め込むのみで前部延長部32を車幅方向に固定でき、例えばネジ等の固定部材を必要としないので、重量及び製造コストを低減できる。また、第1前部取付部材33は、前部アクスル本体31側に篏合するので、縮小状態から拡大状態へとクローラユニット20を移動させる際、その最初から第1前部取付部材33がクローラフレーム21の前部貫通孔21aの側面に当接し、クローラユニット20が左右に振れることをさらに効果的に抑止できる。
第2篏合部33bは、前部延長部32の切り欠き32dとの篏合状態で、前部アクスル本体31と当接する当接面33cを有する。この当接面33cにより、拡縮中に前部延長部32が回動することを抑止できる。また、第1篏合部33aは、側面の1つがこの当接面33cと面一となるように構成され、前部アクスル本体31と当接する第2篏合部33bの面積を増加させている。
また、第2篏合部33bは、クローラフレーム21の前部貫通孔21aの走行方向前面と当接する。つまり、第1前部取付部材33は、走行方向前部にある前部貫通孔21aの走行方向前面に当接する前当接面33dを有する。
(第2前部取付部材)
第2前部取付部材34は、図4に示すように、前部延長部32の先端側に嵌合可能に構成される。具体的には、第2前部取付部材34は、前部延長部32の先端にある固定孔32eを前部延長部32の幅方向に跨いで取り付け可能に構成される。つまり、第2前部取付部材34は、前部延長部32の両側面を挟むように取り付けられる。また、第2前部取付部材34は、その下面と前部延長部32の下当接面32cとが面一となるように構成されている。
また、第2前部取付部材34は、クローラフレーム21の前部貫通孔21aと、走行方向に嵌合するように構成されている。つまり、第2前部取付部材34は、前部貫通孔21aの走行方向前面に当接する前当接面34a及び前部貫通孔21aの走行方向後面に当接する後当接面34bを共に有する。
第2前部取付部材34は、前当接面34aがクローラフレーム21の前部貫通孔21aの前面に当接し、後当接面34bが前部貫通孔21aの後面に当接した当接状態で、前部延長部32の固定孔32eと連続して貫通した状態となる固定孔34cを有する。上記当接状態で前部延長部32の固定孔32eと第2前部取付部材34の固定孔34cとが連続して貫通した状態となるので、図4に示すように、固定ピン34dをこの固定孔への差し込むことにより、第2前部取付部材34を前部延長部32の先端側下部に固定することができる。つまり、第2前部取付部材34は、上記当接状態で、前部延長部32の先端側下部に第2前部取付部材34を固定可能な固定機構を備える。なお、固定ピン34dは、図4に示すように、差し込んだ後に抜けを防止するための抜け止めピン34eを設けることが好ましい。また、固定ピン34d及び抜け止めピン34eは、上記縮小状態で前部延長部32を走行方向へ固定するピンと兼用するとよい。
また、図5に示すようにクローラユニット20のクローラフレーム21は、前部貫通孔21aの下面には、固定孔21eを有し、上記拡大状態で前部アクスル30の前部延長部32の固定孔32eと連続して貫通した状態とできる。つまり、第2前部取付部材34の固定ピン34dは、拡大状態において連続する前部延長部32の固定孔32e、第2前部取付部材34の固定孔34c及びクローラフレーム21の固定孔21eを貫通する。このように構成することで、拡大状態で前部アクスル30の前部延長部32、第2前部取付部材34及びクローラフレーム21を互いに動かないように固定することができる。このため、クローラユニット20が左右に振れることをさらに効果的に抑止できる。
なお、固定ピン34dは、前部延長部32の固定孔32e、第2前部取付部材34の固定孔34c及びクローラフレーム21の固定孔21eを貫通させた状態において、その下面が、前部貫通孔21aの下面を構成する下壁21fの下面から突出しないことが好ましい。固定ピン34dが下壁21fの下面から突出すると、クローラ22に接触し、走行に支障をきたすおそれがある。
<後部アクスル>
後部アクスル40は、一対のクローラユニット20の各クローラフレーム21の後部貫通孔21b間に架け渡される。つまり、後部アクスル40は、車幅方向に架け渡されている。
後部アクスル40は、後部アクスル本体41と、この後部アクスル本体41の両端に突出する一対の後部延長部42と、後部延長部42に着脱可能に構成される第1後部取付部材43と、第2後部取付部材44とを備える。
(後部アクスル本体)
後部アクスル本体41は、一対のクローラユニット20の間隔を車幅方向に縮めた縮小状態で、クローラフレーム21の後部貫通孔21bに嵌合する。つまり、後部アクスル本体41の横断面形状はクローラフレーム21の後部貫通孔21bの断面形状と一致する。
(後部延長部)
後部延長部42は、上記縮小状態で、クローラフレーム21の車幅方向外側に突出する。後部延長部42は、車幅方向から走行方向へ回動可能に構成される。
後部延長部42が、後部アクスル本体41側上部に後述する第1後部取付部材43が嵌合可能な切り欠きを有する。上述の点以外は、後部延長部42は前部延長部32と同様に構成できるので、詳細説明を省略する。
(第1後部取付部材)
第1後部取付部材43は、後部延長部42の切り欠きに嵌合する第1篏合部と、上記拡大状態で後部延長部42の側面とクローラフレーム21の後部貫通孔21bの側面との間に嵌合する第2篏合部とを有する。
上記第2篏合部は、クローラフレーム21の後部貫通孔21bの走行方向後面と当接する。つまり、第1後部取付部材43は、走行方向後部にある後部貫通孔21bの走行方向後面に当接する後当接面を有する。
第1後部取付部材43は、走行方向後部にある後部貫通孔21bの走行方向後面に当接する後当接面を有する点以外は、第1前部取付部材33と同様に構成できるので、詳細説明を省略する。
なお、第1前部取付部材33を説明する図4では、走行方向後方の後部アクスル40に取り付けられる第1後部取付部材43の場合は、前当接面34a及び後当接面34bは図4とは逆で、第1後部取付部材43の第2篏合部が取り付けられる側が後当接面となる。
(第2後部取付部材)
第2後部取付部材44は、後部貫通孔21bの走行方向前面に当接する前当接面及び後部貫通孔21bの走行方向後面に当接する後当接面を共に有する。第2後部取付部材44は、上記前当接面が後部貫通孔21bの前面に当接し、上記後当接面が後部貫通孔21bの後面に当接した当接状態で、後部延長部42の先端側下部に第2後部取付部材44を固定可能な固定機構を備える。
第2後部取付部材44は、第2前部取付部材34と同様に構成できるので、詳細説明を省略する。
<拡縮装置>
拡縮装置50は、一対のクローラユニット20の間隔を拡縮するようにクローラフレーム21を車幅方向に移動させる。
拡縮装置50としては、クローラユニット20の間隔を拡縮できるものであれば特に限定されないが、例えば左右それぞれに設けられた水平シリンダで構成することができる。
[走行体の拡張操作方法]
上記縮小状態から上記拡大状態とする当該走行体1の拡張操作方法は、延長部回動工程と、第1取付部材取付工程と、第2取付部材取付工程と、拡張工程と、第2取付部材固定工程とを備える。
(延長部回動工程)
延長部回動工程では、前部アクスル30の前部延長部32及び後部アクスル40の後部延長部42を車幅方向へ回動する。
前部延長部32と後部延長部42とは同様の手順で回動できる。そこで、前部延長部32を例にとって説明する。前部アクスル30の前部延長部32は、上記縮小状態では、走行方向へ向けて格納され、第2前部取付部材34の固定ピン34d及び抜け止めピン34eで固定されている。そこで、延長部固定工程では、まず前部延長部32を固定している固定ピン34d及び抜け止めピン34eを取り外す。次に、前部延長部32を約90°回転させて前部延長部32の先端が車幅方向外側となるように回動する。
(第1取付部材取付工程)
第1取付部材取付工程では、クローラフレーム21の第1格納部21cに格納されている第1前部取付部材33及び第1後部取付部材43を取り出し、第1前部取付部材33を前部アクスル30の前部延長部32へ取り付け、第1後部取付部材43を後部アクスル40の後部延長部42へ取り付ける。
具体的には、第1前部取付部材33を前部延長部32の切り欠き32dに嵌合させ、第1前部取付部材33を前部アクスル本体31と当接させる。第1前部取付部材33では、クローラフレーム21の前部貫通孔21aの走行方向前面と当接させる。この第1前部取付部材33により前部延長部32が回動することを抑止し、前部延長部32を固定することができる。
また、第1後部取付部材43を後部延長部42の切り欠きに嵌合させ、第1後部取付部材43を後部アクスル本体41と当接させる。また、第1後部取付部材43では、クローラフレーム21の後部貫通孔21bの走行方向後面と当接させる。この第1後部取付部材43により後部延長部42が回動することを抑止し、後部延長部42を固定することができる。
(第2取付部材取付工程)
第2取付部材取付工程では、クローラフレーム21の第2格納部21dに格納されている第2前部取付部材34及び第2後部取付部材44を取り出し、第2前部取付部材34を前部アクスル30の前部延長部32へ取り付け、第2後部取付部材44を後部アクスル40の後部延長部42へ取り付ける。第2前部取付部材34は、前部延長部32の両側面を挟むように取り付けら、第2後部取付部材44は、後部延長部42の両側面を挟むように取り付けられる。
なお、アクスルの延長部は、前部延長部32及び後部延長部42が各2つずつ合計で4箇所にあり、各延長部に対して延長部回動工程、第1取付部材取付工程及び第2取付部材取付工程を行う。これらの工程は、各工程ごとに4か所の延長部に対して行ってもよく、各延長部ごとに延長部回動工程、第1取付部材取付工程及び第2取付部材取付工程を繰り返し行ってもよい。また、第1取付部材取付工程と第2取付部材取付工程とは、第2取付部材取付工程から行うことも可能である。
(拡張工程)
拡張工程では、拡縮装置50により、一対のクローラユニット20を上記拡大状態とする。
具体的には、水平シリンダを伸長させて、一対のクローラユニット20の離間距離を拡大する。このとき、第1前部取付部材33及び第2前部取付部材34がクローラフレーム21の前部貫通孔21aの側面に当接し、第1後部取付部材43及び第2後部取付部材44がクローラフレーム21の後部貫通孔21bの側面に当接した状態で一対のクローラユニット20の離間距離を拡大できるので、安定してスムーズに拡張することができる。
(第2取付部材固定工程)
第2取付部材固定工程では、第2前部取付部材34及び第2後部取付部材44を固定する。
具体的には、上記拡大状態において、前部延長部32の固定孔32e、第2前部取付部材34の固定孔34c及びクローラフレーム21の前部貫通孔21aの固定孔21eが連続して貫通する。この固定孔に固定ピン34dを差し込み、第2前部取付部材34を固定する。さらに抜け止めピン34eにより固定ピン34dが抜けてしまうことを防止する。同様の手順で、第2後部取付部材44も固定する。
[走行体の縮小操作方法]
上記拡大状態から上記縮小状態とする当該走行体1の拡張操作方法は、上述の拡張操作方法とは逆の手順で行うことができる。すなわち、上記拡張操作方法は、固定ピン及び抜け止めピンを抜いて第2前部取付部材34及び第2後部取付部材44の固定を解除する第2取付部材固定解除工程と、拡縮装置50により、一対のクローラユニット20を上記縮小状態とする縮小工程と、第2前部取付部材34及び第2後部取付部材44を取り外し、クローラフレーム21の第2格納部21dに格納する第2取付部材取外し工程と、第1前部取付部材33及び第1後部取付部材43を取り外し、クローラフレーム21の第1格納部21cに格納する第1取付部材取外し工程と、延長部格納工程とを備える。
各工程の操作は上記拡張操作方法と逆の手順を行えばよいので、詳細説明は省略する。
[利点]
当該建設機械の走行体1は、前部アクスル30の前部延長部32及び後部アクスル40の後部延長部42が車幅方向から走行方向へ回動可能に構成されているので、これらの延長部の向きを回動させることで、延長部の着脱作業を伴うことなくクローラユニット20の間隔の拡縮が容易に行える。
また、当該建設機械の走行体1は、前部延長部32を車幅方向に固定する第1前部取付部材33及び第2前部取付部材34を有し、第1前部取付部材33及び第2前部取付部材34が前部貫通孔21aの走行方向前面に当接する前当接面を有する。当該建設機械の走行体1は、後部延長部42を車幅方向に固定する第1後部取付部材43及び第2後部取付部材44を有し、第1後部取付部材43及び第2後部取付部材44が後部貫通孔21bの走行方向後面に当接する後当接面を有する。当該建設機械の走行体1は、縮小状態から拡大状態へとクローラユニット20を移動させる前に、これらの取付部材が装着され、拡大状態においてもその装着を維持する。このため、当該建設機械の走行体1は、縮小状態から拡大状態へとクローラユニット20を移動させる際及び拡大状態において、第1前部取付部材33及び第2前部取付部材34の上記前当接面がクローラユニット20の前部貫通孔21aの側面に当接し、第1後部取付部材43及び第2後部取付部材44の上記後当接面がクローラユニット20の後部貫通孔21bの側面に当接することで、クローラユニット20が左右に振れることを抑止する。従って、当該建設機械の走行体1は、クローラフレーム21に損傷を与えにくい。
さらに、当該建設機械の走行体1は、これらの取付部材を有することで、クローラユニット20の姿勢を安定させるための新たなストッパアーム等を必要としないので、重量及び製造コストを低減できる。
[その他の実施形態]
上記実施形態は、本発明の構成を限定するものではない。従って、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本発明の範囲に属するものと解釈されるべきである。
上記実施形態では、走行体の拡張操作方法として、第2取付部材取付工程で第2前部取付部材及び第2後部取付部材を取り付けてから、拡張工程で一対のクローラユニットを拡大状態とする方法を説明したが、第1取付部材(第1前部取付部材及び第1後部取付部材)と第2取付部材(第2前部取付部材及び第2後部取付部材)とを双方有する走行体では、拡張工程を行ってから第2取付部材取付工程を行ってもよい。第1取付部材のみであってもクローラユニットの離間距離を安定してスムーズに拡張することができる。また、拡張工程後に第2取付部材を取り付けることで、拡大状態においてクローラユニットが左右に振れることを効果的に抑止できる。
上記実施形態では、走行体が第1取付部材及び第2取付部材の双方を有する場合を説明したが、第1取付部材のみを有する走行体や、第2取付部材のみを有する走行体も本発明の意図するところである。これらの走行体においても、クローラユニットの間隔の拡縮が容易に行えるとともに、クローラフレームに損傷を与えにくい。また、いずれか片方のみの取付部材しか有さないので、重量及び製造コストをさらに低減できる。
上記実施形態では、クローラフレームが取付部材を格納する第1格納部及び第2格納部を有する場合を説明したが、これらの格納部は必須の構成要素ではなく、いずれか一方又は両方を省略可能である。このような格納部を有さない場合、格納されない取付部材については、走行体とは別に、例えば上部旋回体に工具箱を設け、この工具箱に格納する等してもよい。
上記実施形態では、第2取付部材の固定機構として、固定ピンにより第2取付部材、アクスルの延長部及びクローラフレームを固定する場合を説明したが、固定ピンにより固定される対象は、第2取付部材及びアクスルの延長部のみであってもよい。この場合、クローラユニットが左右に振れることを抑止するためには、アクスルの延長部及びクローラフレームを固定する機構を別途設けることが好ましい。
また、第2取付部材の固定機構は、固定ピンには限定されず、他の機構であってもよい。例えば、スライドさせることで、第2取付部材及びアクスルの延長部がロックされるような固定片を用いた固定機構であってもよい。
さらに、第2取付部材が固定機能を有さない構成も本発明の意図するところである。例えば第2取付部材とアクスルの延長部との接触面の摩擦力により第2取付部材を固定することもできる。
第1取付部材及び第2取付部材は、上記実施形態で説明した構成には限定されない。走行方向前方の上記アクスルに装着される取付部材が、上記貫通孔の走行方向前面に当接する前当接面を有し、走行方向後方の上記アクスルに装着される取付部材が、上記貫通孔の走行方向後面に当接する後当接面を有する構成の取付部材であれば、他の構成であっても同様の効果を奏する。
本発明の建設機械の走行体は、クローラユニットの間隔の拡縮が容易に行えるとともに、クローラフレームに損傷を与えにくく、かつ重量及び製造コストを低減できる。
1 走行体
2 上部旋回体
3 クレーンアタッチメント
10 カーボディ
20 クローラユニット
21 クローラフレーム
21a 前部貫通孔
21b 後部貫通孔
21c 第1格納部
21d 第2格納部
21e 固定孔
21f 下壁
22 クローラ
30 前部アクスル
31 前部アクスル本体
32 前部延長部
32a 回転軸
32b 上当接面
32c 下当接面
32d 切り欠き
32e 固定孔
33 第1前部取付部材
33a 第1篏合部
33b 第2篏合部
33c、33d 当接面
34 第2前部取付部材
34a 前当接面
34b 後当接面
34c 固定孔
34d 固定ピン
34e 抜け止めピン
40 後部アクスル
41 後部アクスル本体
42 後部延長部
43 第1後部取付部材
44 第2後部取付部材
50 拡縮装置

Claims (6)

  1. 走行方向前後2箇所に貫通孔を有するクローラフレーム及びこのクローラフレームに配設されるクローラを備え、かつ車幅方向に離間して配設される一対のクローラユニットと、上記一対のクローラユニットの各クローラフレームの走行方向前部の貫通孔間に架け渡される前部アクスルと、上記一対のクローラユニットの各クローラフレームの走行方向後部の貫通孔間に架け渡される後部アクスルと、上記一対のクローラユニットの間隔を拡縮するように上記クローラフレームを車幅方向に移動させる拡縮装置とを備える建設機械の走行体であって、
    上記前部アクスルが、
    前部アクスル本体と、
    この前部アクスル本体の両端に上記一対のクローラユニットの間隔を車幅方向に縮めた縮小状態で、上記クローラフレームの車幅方向外側に突出し、車幅方向から走行方向へ回動可能な一対の前部延長部と、
    上記前部延長部に着脱可能な前部取付部材と
    を有し、
    上記後部アクスルが、
    後部アクスル本体と、
    この後部アクスル本体の両端に上記一対のクローラユニットの間隔を車幅方向に縮めた縮小状態で、上記クローラフレームの車幅方向外側に突出し、車幅方向から走行方向へ回動可能な一対の後部延長部と、
    上記後部延長部に着脱可能な後部取付部材と
    を有し、
    上記一対のクローラユニットの間隔を車幅方向に拡げた拡大状態で、
    上記前部取付部材及び上記後部取付部材が、上記前部延長部及び上記後部延長部をそれぞれ車幅方向に固定するよう構成され、
    上記前部延長部が、上記走行方向前部の貫通孔の下面に当接する下当接面を有し、
    上記後部延長部が、上記走行方向後部の貫通孔の下面に当接する下当接面を有し、
    上記前部取付部材が、上記走行方向前部の貫通孔の走行方向前面に当接する前当接面を有し、
    上記後部取付部材が、上記走行方向後部の貫通孔の走行方向後面に当接する後当接面を有する建設機械の走行体。
  2. 上記前部延長部が、前部アクスル本体側上部に上記前部取付部材が嵌合可能な切り欠きを有し、
    上記前部取付部材が、上記前部延長部の切り欠きとの嵌合状態で、上記前部アクスル本体と当接する当接面を有し、
    上記後部延長部が、後部アクスル本体側上部に上記後部取付部材が嵌合可能な切り欠きを有し、
    上記後部取付部材が、上記後部延長部の切り欠きとの嵌合状態で、上記後部アクスル本体と当接する当接面を有する請求項1に記載の建設機械の走行体。
  3. 上記前部取付部材が、
    走行方向前部の貫通孔の走行方向前面に当接する前当接面及び上記貫通孔の走行方向後面に当接する後当接面を共に有するとともに、
    上記前当接面が上記貫通孔の前面に当接し、上記後当接面が上記貫通孔の後面に当接した当接状態で、上記前部延長部の先端側下部に上記前部取付部材を固定可能な固定機構を備え、
    上記後部取付部材が、
    走行方向後部の貫通孔の走行方向前面に当接する前当接面及び上記貫通孔の走行方向後面に当接する後当接面を共に有するとともに、
    上記前当接面が上記貫通孔の前面に当接し、上記後当接面が上記貫通孔の後面に当接した当接状態で、上記後部延長部の先端側下部に上記後部取付部材を固定可能な固定機構を備える請求項1に記載の建設機械の走行体。
  4. 上記前部取付部材及び上記後部取付部材の固定機構が、固定ピンであり、
    上記前部延長部及び上記前部取付部材が、上記当接状態で、上記前部延長部及び上記前部取付部材を連続して貫通した状態となる固定孔を有し、
    上記固定ピンの上記固定孔への差し込みにより上記前部取付部材を上記前部延長部の先端側下部に固定し、
    上記後部延長部及び上記後部取付部材が、上記当接状態で、上記後部延長部及び上記後部取付部材を連続して貫通した状態となる固定孔を有し、
    上記固定ピンの上記固定孔への差し込みにより上記後部取付部材を上記後部延長部の先端側下部に固定する請求項3に記載の建設機械の走行体。
  5. 上記クローラフレームが、上記拡大状態で、上記走行方向前部の貫通孔の下面に上記前部延長部の固定孔に連続して貫通した状態となる固定孔を有し、上記走行方向後部の貫通孔の下面に上記後部延長部の固定孔に連続して貫通した状態となる固定孔を有する請求項4に記載の建設機械の走行体。
  6. 上記クローラフレームが、上記前部取付部材及び上記後部取付部材を格納する格納部を有する請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の建設機械の走行体。
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