JP2014128315A - 視標呈示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 的確な検査を行うための視標呈示が行える。
【解決手段】 検査視標を枠内に呈示する呈示窓を備える筐体を有し、前記呈示窓から少なくとも20cm以上離れた被検眼に対して前記視標を呈示する視標呈示装置であって、前記被検眼側上方から前記呈示窓へ入射する外乱光を遮光するために配置された上方遮蔽部材と、前記呈示窓の下方領域における被検者の視界を遮蔽するために前記呈示窓の下方を遮蔽する下方遮蔽部材と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、視機能検査のための検査視標を呈示する視標呈示装置に関する。
視標板、視標板を照明するハロゲンランプ等の光源、斜設されたビームスプリッタ及び凹面ミラーを有し、光源によって照明された視標板の視標光束をビームスプリッタ及び凹面ミラーを介して被検者眼に導光し、検査視標を呈示する視標呈示装置が知られている(特許文献1参照)。このような装置の場合、筺体の前面には、保護カバーが設けられている。また、保護カバーには、透明板を有する呈示窓が設けられており、視標光束は、呈示窓の透明板を介して被検眼に向けて出射される。
特開平06−197867号公報
しかしながら、上記のような装置において、呈示窓の透明板に筐体外から強い光が反射し、その反射光が被検眼に入射すると、視機能検査を精度よく行えなくなるという問題があった。
本発明は、上記問題点を鑑み、的確な検査を行うための視標呈示が行える視標呈示装置を提供する。
上記課題を解決するために、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とする。
(1) 検査視標を枠内に呈示する呈示窓を備える筐体を有し、前記呈示窓から少なくとも20cm以上離れた被検眼に対して前記視標を呈示する視標呈示装置であって、前記被検眼側上方から前記呈示窓へ入射する外乱光を遮光するために配置された上方遮蔽部材と、前記呈示窓の下方領域における被検者の視界を遮蔽するために前記呈示窓の下方を遮蔽する下方遮蔽部材と、を備えることを特徴とする。
(2) 前記上方遮蔽部材及び前記下方遮蔽部材は、少なくとも検眼位置にある前記被検眼の所定の視野角の範囲内において同色であることを特徴とする(1)の視標呈示装置。
(3) 前記呈示窓の左方及び右方の各々から被検者側に延び、少なくとも前記被検眼が前記呈示窓から前記被検者側へ向かう所定距離の空間を遮蔽する側方遮蔽部材であって、少なくとも前記検眼位置にある前記被検眼の所定の視野角の前記範囲内において前記上方遮蔽部材及び前記下方遮蔽部材と同色の前記側方遮蔽部材をさらに備える(1)〜(2)のいずれかの視標呈示装置。
(4) 前記下方遮蔽部材は、前記呈示窓の下方から前記被検者側に延び、少なくとも前記被検眼が前記呈示窓から前記被検者側へ向かう所定距離の空間を遮蔽する請求項1〜3のいずれかの視標呈示装置。
(5) (1)〜(4)のいずれかの視標呈示装置において、前記筐体は、凹面鏡を有し、前記筐体の外に配置され、前記凹面鏡に向けて視標光束を投影する視標投影部を備え、前記視標光束を前記凹面鏡を介して被検眼に投影する視標呈示装置であって、前記上方遮蔽部材は、前記視標光束の光路を上方から遮蔽することを特徴とする視標呈示装置。
本発明によれば、的確な検査を行うための視標呈示が行える。さらに外乱光の影響を低減することができる。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図12は本実施形態に係る視標呈示装置の構成について説明する図である。
<装置の概要>
本発明の実施形態に係る視標呈示装置の概要について説明する。本実施形態に関わる視標呈示装置1(図1参照)は、視標呈示ユニット3と、自覚式眼屈折力測定ユニット8(以下、測定ユニット8と略す)と、を備える。視標呈示装置1は、視標呈示ユニット3を用いて被検眼に遠用検査用光路にて視標を呈示する。測定ユニット8は、検査窓81に光学素子(例えば、矯正レンズ)を切り換え配置する左右一対のレンズ室ユニット80を有する。例えば、視標呈示装置1は、測定ユニット8の検査窓81を覗く被検眼に検査視標を呈示し、被検眼の遠用視機能を検査する。
また、視標呈示装置1は、検眼テーブル(検眼テーブルユニット)2と、保持手段(保持ユニット)10と、を有する。保持ユニット10は、視標呈示ユニット3を保持すると共に、検査窓81が基準軸L1と同一となる高さに位置するように測定ユニット8を保持する。例えば、保持ユニット10は、視標呈示ユニット3を検眼テーブルユニット2上で保持する。
なお、視標呈示ユニット3は、保持ユニット10によって検眼テーブルユニット2に保持される構成に限定されない。例えば、保持ユニット10が壁掛けタイプの構成を備え、視標呈示ユニット3が壁に設置される構成が挙げられる。
視標呈示ユニット3は、凹面ミラー50(図3参照)と、凹面ミラー50に向けて視標光束を投影する視標投影部(例えば、ディスプレイ45)と、を有する。視標呈示ユニット3は、ディスプレイ45から出射された視標光束を凹面ミラー50で反射させて、光学的に所定の遠用検査距離に視標を呈示する。例えば、視標呈示ユニット3は、ディスプレイ45の画面に対する法線方向を凹面ミラー50の光軸O1に対して傾斜させて配置され、視標光束を凹面ミラー50の光軸O1に対してずらして入射させる。
例えば、ディスプレイ45としては、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro Luminescence)等が用いられる。
例えば、凹面ミラー50は、被検眼が正面を見るときの正面方向の基準軸L1上に配置される。例えば、凹面ミラー50は、筺体5に収納される。
例えば、筺体5は、基準軸L1で凹面ミラー50の前面に配置された呈示窓(例えば、透明パネル52)を有し、測定ユニット8(図1参照)の正面方向に配置されている。透明パネル52は、ディスプレイ45からの視標光束を透過し、凹面ミラー50で反射された視標光束を再び透過して筐体5外に射出する。視標呈示装置1は呈示窓(透明パネル52)から少なくとも20cm以上以上離れた被検眼に対して検査視標を呈示する。
このような構成によって、視標呈示ユニット3は、視標光束の光量損失が大きなビームスプリッタを介さずに視標を呈示する構成であるため、大きな光量を発するディスプレイを使用しなくても、視力検査等で必要とされる輝度を確保した検査を的確に行える。また、筺体5はビームスプリッタを有しないため、筐体5の薄型が図られ、より省スペースな視標呈示装置1を実現できる。
以下、各構成の具体的な説明をする。以下の説明では、ディスプレイ45(図3参照)、透明パネル52、光路切換ユニット60、自覚式眼屈折力測定ユニットの順に説明する。なお、以下の構成は、適宜組み合わせが可能であるとともに、独立した構成として実施してもよい。
<ディスプレイ>
ディスプレイ45は、筐体の外部で基準軸L1外に配置される。また、ディスプレイ45は、被検眼が測定ユニット8の検査窓81を覗いたときの所定の視野角の範囲外に配置されている。
例えば、ディスプレイ45は、筺体5の外部に配置され、且つディスプレイ45より視標光束を筺体5外部から透明パネル52を介して凹面ミラー50に向かわせる位置に配置されている。さらにいうと、例えば、ディスプレイ45は、測定ユニット8の周辺に配置され、被検眼側より凹面ミラー50に向けて、視標光束を出射する。また、例えば、ディスプレイ45は、測定ユニット8の額当て82の周辺に配置される。さらにいうと、例えば、ディスプレイ45は、測定ユニット8(図1参照)の額当て82の上方位置に配置される。
このような、ディスプレイ45(図3参照)の配置によって被検者に対し広い視野を確保することができる。そして、被検者は透明パネル52を通して筐体5の内部に遠用視標を観察する際に、保護パネル51より被検者側に余分な構造物であるディスプレイ45を見る事がなくなる。これによって、被検者がディスプレイ45を注視してしまうことが無くなり、遠用検査時に視標以外の構造物を見ることによる被検眼の調節の介入を軽減することができる。そして、精度よく視機能検査を行うことができる。
なお、ディスプレイ45は、測定ユニット8の検査窓81を覗いたときの所定の視野角の範囲外に配置されていなくてもよい。例えば、ディスプレイ45は、筺体5の外部に配置され、且つディスプレイ45より視標光束を筺体5外部から透明パネル52を介して凹面ミラー50に向かわせる位置であって、被検者の額付近に配置されている構成であればよい。このように、ディスプレイ45を被検者の額付近に配置することにより、視標光束を凹面ミラー50に向けて出射した際に、凹面ミラー50への入射角と凹面ミラー50から反射される際の反射角が小さくしている。このため、視標の歪を小さくすることができる。
<透明パネル>
筐体5に設けられた透明パネル52は、透明パネル52の前面の法線方向が基準軸L1に対して傾斜した角度で配置される。なお、透明パネル52の傾斜角度は、ディスプレイ45から出射され、透明パネル52の前面で反射される反射光が所定位置の被検眼から外れる方向に向かうように設定されている。
これによって、透明パネル52で反射されるディスプレイ45の強い光が被検眼に入射することによって、被検者の視標観察の妨げとなる問題を軽減することができる。また、被検者の後方の背景の外乱光及び視標呈示装置1の上方の外乱光が透明パネル52で反射して被検眼に入射することによって、被検者の視標観察の妨げとなる問題を軽減することができる。
例えば、さらに、筐体5には、凹面ミラー50の前面側で透明パネル52の周囲に遮蔽部材(遮蔽部53)が配置され、遮蔽部53に囲まれた透明パネル52が、被検眼が筐体5内部に視標を観察するための呈示窓を構成するようにしてもよい。遮蔽部53を設けることによって、筺体5の内部構造が見えにくくなる。もちろん、呈示窓には、透明パネル52のみで構成され、遮蔽部53が設けられていない構成でもよい。
また、例えば、透明パネル52からディスプレイ45までの間の光路の上部を覆う上方遮蔽部材(遮蔽カバー6)を設ける構成としてもよい。また、例えば、透明パネル52からディスプレイ45までの間の光路の側方を覆う側方遮蔽部材(遮蔽カバー6)を備える構成としてもよい。これらのような遮蔽部材の構成を設けることによって、蛍光灯等による外乱光が装置内の光学部材に入射することを抑制する効果を備える。
なお、本実施形態では、遮蔽カバー6が上方遮蔽部材と側方遮蔽部材を兼用する構成であるが、それぞれ別部材によって、構成されてもよい。また、本実施例上方遮蔽部材と側方遮蔽部材の一方のみを設ける構成としてもよい。
<光路切換手段>
なお、視標呈示装置1は、遠用検査用光路と,凹面ミラー50の反射を介さずに被検眼へディスプレイ45からの視標光束を導光する近用検査用光路と,を切り換える光路切換手段と、ディスプレイ45の画面の傾斜角度を遠用検査と近用検査とで変更する角度変更手段と、を備える。
角度変更手段は、光路切換手段によって、遠用検査用光路と近用検査用光路とで切り換えた時に、被検眼がディスプレイ45の画面を見た場合に、基準軸L1に対して画面が略垂直に位置する画面として観察できるように、ディスプレイ45の画面の傾斜角度を変更する。
例えば、光路切換手段は、被検眼と凹面ミラー50と間に挿脱可能な反射部材(反射ミラー)62を有し、被検眼と凹面ミラー50との間に反射部材62を挿脱することにより、遠用検査用光路と近用検査用光路とを切り換える光路切換ユニット60の構成が挙げられる。例えば、反射部材62としては、平面ミラー、凸面ミラー、凹面ミラーが挙げられる。この場合、例えば、角度変更手段は、近用検査用光路への切換時には、ディスプレイ45の画面に対する法線方向と,基準軸L1が反射部材62で反射された軸の方向と,が略一致するように、ディスプレイ45の画面の傾斜角度を変更する。また、遠用検査用光路への切換時には、ディスプレイ45の画面に対する法線方向と,基準軸L1が凹面ミラー50で反射された軸の方向と,が略一致するように、ディスプレイの画面の傾斜角度を変更する。
以上のようにして、光路切換手段は、ディスプレイからの視標光束を反射して被検眼に導光する反射部材を被検眼と凹面ミラーとの間の光路に挿脱させるか、又はディスプレイを被検眼と凹面ミラーとの間の光路に移動する移動手段を備える構成により光路切換を行う。これによって、遠用検査光路と近用検査用の光路との切り換えが容易に可能となる。また、光路の切り換えに伴って、ディスプレイ45の傾斜角度が変更されるため、光路の切り換えを行った場合であっても、歪みの軽減された視標を被検眼に投影することができる。これによって、視標を表示するディスプレイを使用した構成で、的確な検査が行うための視標呈示が行える。
また、変容例として、例えば、光路切換手段60が、反射部材の傾斜角度を変更するための反射部材用傾斜角度変更手段を備える構成が挙げられる。この場合、光路切換手段60は、被検眼と凹面ミラー50と間に反射部材62を挿入した状態で、反射部材62を基準軸L1上で移動させ、且つ、反射部材用傾斜角度変更手段によって、反射部材62の傾斜角度を変更し、近用検査用光路の近用検査距離を変化させる。また、角度変更手段は、ディスプレイ45の画面に対する法線方向と,基準軸L1が反射部材62で反射された軸の方向と,が略一致するように、ディスプレイ45の画面の傾斜角度を変更する。これによって、遠用検査及び近用検査のみならず、中距離用の検査も可能である。
<自覚式眼屈折力測定ユニット>
測定ユニット8は、視機能検査に使用するか否かに応じて、被検眼の眼前の検査位置と、退避位置と、で移動される。
例えば、保持ユニット10には、支持手段(例えば、支持アーム20)が設けられている。支持手段は、測定ユニット8を被検眼の眼前の検査位置と、退避位置と、の間で移動可能に支持する。
例えば、保持ユニット10は、第1保持部材(支柱)10a、支柱10aから延びた第2保持部材(上部支柱)10b、とで構成される。支柱10aは、検査位置に置かれた測定ユニット8に対して、所定距離離れた位置に筐体5を保持する。上部支柱10bは、支柱10aから延びており、ディスプレイ45を保持するために筐体5の上方から被検者側に延びた構成となっている。そして、支持手段は、上部支柱10bに連結されている。
例えば、測定ユニット8を検査位置と、退避位置と、の間で移動可能に支持するための、支持手段は、支持アーム20、支持部材(例えば、支柱)を用いるものが挙げられる。
例えば、支持手段に支持アーム20を用いる場合、支持アーム20が上部支柱10bに連結され、連結位置O(図7参照)を中心に旋回可能な構成が挙げられる。そして、支持アーム20は、支持アーム20の回旋によって、測定ユニット8を検査位置と退避位置との間で移動可能に支持する。これによって、装置のコンパクト化に繋がり、より省スペース化をはかることができる。
なお、本実施形態において、例えば、連結位置Oは視標呈示装置1の中心軸C上から紙面に対して上下方向にずらした位置で連結されるとよりよい。このように、連結位置Oを視標呈示装置1の中心軸Cからずらした位置で連結することによって、より小さな可動範囲にて、測定ユニット8を移動させることが可能となる。これによって、測定ユニット8を移動させる際に、可動範囲が小さいため、検者に接触する可能性が少なくなる。
また、支持部材を用いる場合、支持部材は上下移動手段(例えば、周知のテレスコピックパイプ機構)を備えた支持部材であって、上部支柱10bに取り付けられる。測定ユニット8を検査位置より上方の退避位置に移動させる構成によって、測定ユニット8を検査位置と退避位置との間で移動可能にする。これによって、測定ユニット8を移動させる際に、測定ユニット8が検者の顔を横切らなくなるため、検者に接触する可能性を少なくできる。
なお、本実施形態においては、測定ユニット8と連結した支持手段が保持ユニット10を介して視標呈示ユニット3に設けられる構成としたがこれに限定されない。例えば、保持ユニット10を介すことなく、支持手段が視標呈示手段3に連結される構成としてもよい。
<実施形態>
以下、本発明の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る視標呈示装置1の外観図を示している。図2は、視標呈示装置1を図1上のX方向から観察した視標呈示装置1の正面図を示している。なお、図2の視標呈示装置1の正面図は、自覚式眼屈折力測定ユニット8を退避位置に配置した場合の視標呈示装置1を示している(詳細は後述する)。図3は、視標呈示装置1を図2のA−A面で切断した際の装置の断面図を示している。なお、図3では、測定ユニット8については省略されている。
視標呈示装置1は、検眼テーブルユニット2と、視標呈示ユニット3と、自覚式眼屈折力測定ユニット8(以下、測定ユニット8と略す)と、を備える。検眼テーブルユニット2は、テーブル2aと、テーブル2aを上下移動するための上下駆動ユニット2bと、テーブル2aの上下移動の指示信号を入力する高さ調節スイッチ2cと、を備える。上下駆動ユニット2bはモータ等の駆動源を備え、駆動源がスイッチ2cから入力される指示信号によって駆動される。
視標呈示ユニット3は、視標を表示するディスプレイ45を有する視標表示部4と、凹面ミラー50が収納された筺体5と、外観カバー(遮蔽カバー)6と、後述する光路切換ユニット60と、を備える。視標呈示ユニット3は、テーブル2aに立設した支柱を有する保持ユニット10によって保持されている。好ましい保持ユニット10の例として、テーブル2aの端に立設した第1保持部材(支柱)10aに筺体5が取り付けられ、保持されている。保持ユニット10は、支柱10aから延びており、ディスプレイ45を保持するために筐体5の上方から被検者側(筺体5の前側)に延びた第2保持部材(上部支柱)10bを有し、上部支柱10bの前方部分に視標表示部4が取り付けられている。
また、測定ユニット8は測定位置と退避位置との間で移動可能に保持ユニット10に保持されている。好ましい例として、測定ユニット8は、支持部材(例えば、支持アーム)20を介して測定位置と退避位置との間で移動可能に上部支柱10bに支持されている。視標呈示ユニット3、検眼テーブルユニット2及び測定ユニット8は、一体型の視標呈示装置1を構成する。しかし、視標呈示装置1は、測定ユニット8を備えない構成とされても良い。
測定ユニット8は、被検眼に屈折力を付与する種々の光学素子(球面レンズ、円柱レンズ、補助レンズ等)が左右の検査窓81に切換え配置される左右一対のレンズ室ユニット80を備える。また、測定ユニット8は、検査窓81に対して被検眼を所定の位置関係にするための額当て82を備える。図1に示されるように、測定ユニット8が測定位置に位置するとき、凹面ミラー50によって視標が呈示される所定の基準軸L1の高さに検査窓81が位置するように設定されている。
視標呈示ユニット3は、筺体5の外部に配置されたディスプレイ45からの視標光束を凹面ミラー50で反射させて被検眼に向かわせ、光学的に所定の遠用検査距離(例えば、5mの検査距離)で視標を呈示する。また、視標呈示ユニット3は、凹面ミラー50と被検眼との間に反射ミラー62が挿入されることにより、ディスプレイ45からの視標光束を反射部材62で反射させて被検眼に向かわせ、所定の近用検査距離(例えば、40cm)で視標を呈示する近用視標呈示ユニットに切換えられる。視標呈示ユニット3は、視標光束の光量損失が大きなビームスプリッタを介さずに視標を呈示する構成であるため、大きな光量を発するディスプレイを使用しなくても、視力検査等で必要とされる輝度を確保した検査を的確に行える。また、筺体5はビームスプリッタを有しないため、筐体5の薄型が図られ、より省スペースな視標呈示装置を実現できる。
<視標表示部>
図3において、視標表示部4は、支持部41、視標を表示するディスプレイ45、を備える。ディスプレイ45は、支持部41によって支持されている。支持部41は、後述するシャフト(回転軸)42を介して、ベース65に保持される。ベース65は、保持ユニット10に支持される。これによって、視標表示部4は、保持ユニット10によって支持される。ディスプレイ45には、ランドルト環視標等の検査視標が表示される。例えば、ディスプレイ45としては、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro Luminescence)等が用いられる。本実施例においては、ディスプレイ45として、LCDを用いた場合を例に挙げて、以下の説明を行う。
図4は、視標表示部4の正面図を示している。ディスプレイ45は、支持部41に支持されており、支持部41には、図示無きディスプレイ45の基板等が配置される。支持部41の表面には、基板等の部材を覆うためのマスク板(カバー)49が設けられている。マスク板49はディスプレイ45の画面の周囲に配置され、ディスプレイ45の周囲の余分な物体が被検眼に見えてしまうことを防止する機能を持つ。マスク板49は、例えば、黒色のアクリル樹脂や黒い塗装が塗布された鉄板等で形成される。これによって、被検眼に呈示される視標の画面以外に、ディスプレイ45の周辺の基板等の写り込みを防止する。また、黒色のマスク板49を用いることによって、投影される視標の背景を黒色とすることができ、視標が確認しやすくなる。もちろん、マスク板49は、黒色でなくてもよい。
図5は、ディスプレイ45の配置位置について説明する図である。ディスプレイ45は、被検者が測定ユニット8の検眼窓81を覗き込んで視標を観察した際に、検査窓81からの所定の視野角α1の範囲外になるように配置される。すなわち、視野角α1は、被検眼が測定ユニット8の検査窓81を介して正面を見る際の基準軸L1を中心にした視野角であり、測定ユニット8において被検眼より遠い側に設けられた検査窓81の開口の大きさによって設計的に決定される。測定ユニット8の視野角α1は、例えば、基準軸L1を中心に40度に設定されている。なお、基準軸L1の上下位置は、測定ユニット8の検眼窓81の測定光軸(検眼窓81に配置される球面レンズの光軸)と略同一の位置である。また、基準軸L1の左右位置は、左右の検眼窓81の左右中央位置と略同一の位置である。所定位置に置かれる被検眼の正面方向の基準軸L1上に凹面ミラー50が配置されている。
凹面ミラー50は、基準軸L1外に配置されたディスプレイ45からの視標光束を被検眼に向けて反射するために、凹面ミラー50の光軸O1(凹面ミラ−50の曲面の法線方向)が基準軸L1に対して傾斜して配置されている。そして、凹面ミラー50における基準軸L1の反射軸である軸L2上にディスプレイ45が配置されている。ディスプレイ45の画面に垂直な軸(法線方向)が軸L2の方向となるように、基準軸L1に対するディスプレイ45の画面の傾斜角が設定されている。これにより、被検眼が凹面ミラー50で反射されるディスプレイ45の画面を見たときに、その画面を基準軸L1に対して垂直に位置する画面として見ることができる。
本実施例において、ディスプレイ45の上下位置は、視野角α1の範囲外で、且つ基準軸L1にできるだけ近い位置に配置されている。例えば、ディスプレイ45は、検査窓81より上方位置で、測定ユニット8の額当て82(すなわち、被検者の額)の付近に配置され、被検眼側から凹面ミラー50に向けて視標光束を出射する。なお、ディスプレイ45の左右方向の配置位置は、被検者が凹面ミラー50と正対するときの中央位置である。
なお、本実施例においては、基準軸L1に対する凹面ミラー50の光軸O1の傾斜角度は、5°となっている。すなわち、ディスプレイ45より出射された視標光束が凹面ミラー50によって反射され、被検眼に導光される際の反射角は5°となっている。また、光軸O1に対するディスプレイ45の軸L2の傾斜角度は、5°となっている。すなわち、ディスプレイ45より出射された視標光束が凹面ミラー50に入射される際の入射角は5°となっている。
以上のような構成となるように、ディスプレイ45の傾斜角度及び凹面ミラー50の傾斜角度が設定されている。このような構成とすることによって、被検眼に呈示される視標の歪の発生を抑制することができる。また、本実施例では、上記で説明したように、ディスプレイ45を被検者の額付近に配置することにより、視標光束を凹面ミラー50に向けて出射した際に、凹面ミラー50への入射角と凹面ミラー50から反射される際の反射角が小さくしている。このため、視標の歪を小さくすることができる。このように、視標を表示するディスプレイを使用した構成で、省スペース化を図りつつ、的確な検査を行うための視標呈示が行える。
なお、本実施例においては、入射角5°、反射角5°という構成としたがこれに限定されない。視標の歪の発生が少ない入射角及び反射角にて構成すればよい。
また、本実施例において、ディスプレイ45の下部に僅かな遮蔽壁69が設けられている。これによって、例えば、暗室等で本装置を使用する際のディスプレイ45から直接、被検眼に入射される光束を効率的に除去することができる。なお、本実施例においては、遮蔽壁69は、遮蔽カバー6の一部として構成されている。遮蔽カバー6がディスプレイ45の下部に突出しており、遮蔽壁69の役割を成している。
このようなディスプレイ45の配置によって被検者に対し広い視野を確保することができる。そして、被検者は視標呈示窓(透明パネル52)を通して筐体5の内部に遠用視標を観察する際に、保護パネル51より被検者側に余分な構造物であるディスプレイ45を見る事がなくなる。これによって、被検者がディスプレイ45を注視してしまうことが無くなり、遠用検査時に視標以外の構造物を見ることによる被検眼の調節の介入を軽減することができる。そして、精度よく視機能検査を行うことができる。
なお、本実施例の検査窓81の視野角は、約40°であるがこれに限定されない。タイプの異なる測定ユニット8を用いる場合では、検査窓81のサイズや形状は多様であり、各タイプの測定ユニット8の検査窓81からの視野角は異なる。また、視野角は、被検眼から測定ユニット8の検査窓81までの距離によっても変化する。これらのことから、視野角に応じて、ディスプレイ45の配置位置を微調整するとよりよい。なお、本実施例においては、額当て82に被検者の額を当てることによって、被検眼から測定ユニット8の検査窓81までの距離を一定としている。
<光路切換ユニット>
光路切換ユニット60は、支持部61、反射ミラー(例えば、平面ミラー)62、つまみ63を備える。光路切換ユニット60は、反射ミラー61を被検眼が正面を見る際の基準軸L1上に挿脱する構成によって、遠用検査用の光路と近用検査用の光路とを切り換える(詳細は後述する)。
<筺体>
図6は、筺体5の概略構成図を示している。図6(a)は、各部材の光学配置について説明する図である。図6(b)は、保護カバー51による表面反射について説明する図である。筺体5は、凹面ミラー50を収納するケースである。筺体5は、凹面ミラー50の前側(反射面側)に配置された保護パネル51を有する。保護パネル51は、アクリル樹脂やガラス板等の透明部材で構成された透明パネル52と、透明パネル52の周囲に配置された遮蔽部53と、を備える。透明パネル52は、筺体5の外部に配置された視標表示部4(ディスプレイ45)からの視標光束を通過し、凹面ミラ−50で反射された視標光束を通過させて、筐体5の外部に出射する(取り出す)。
なお、筺体5としては、収納するケースに限定されない。筺体5は、少なくとも凹面ミラー50の反射面が埃や外部からの接触から保護される構成であればよく、ケース状の構成でなくともよい。例えば、凹面ミラー50の一部を覆わない筺体であってもよい。この場合、凹面ミラー50の裏面が覆われていない構成が挙げられる。凹面ミラー50は、少なくとも凹面ミラー50の周囲のいずれかの位置にて、筺体によって保持され、凹面ミラー50の前側には、保護パネルが配置される。また、保持ユニット10によって、筺体5が構成される構成であってもよい。
透明パネル52は、被検者が筐体5の内部に視標を観察するときの視標呈示窓の役目を果たす。視標呈示装置1は呈示窓(透明パネル52)から少なくとも20cm以上以上離れた被検眼に対して検査視標を呈示する。被検者は、視標窓の透明パネル52を介して中央に視標を見る。遮蔽部53は、例えば、その裏面(筺体内部)側に黒色の塗装や黒色のフィルタが貼られている。また、筺体5の内部は黒色に塗装されており、内部構造が見えにくくしている。保護パネル51を有する筐体5によって、高精度で構成された凹面ミラー50に埃が付着したり、傷付が付いたりすることから保護される。凹面ミラー50は、被検眼が正面を見る際の基準軸L1上に配置される。凹面ミラー50は、凹面ミラーの光軸O1が基準軸L1に対して、傾斜して配置され、ディスプレイ45と被検眼の光学距離を5mの検査距離にするようにその焦点距離が設計されている。
ここで、透明パネル52は、基準軸L1に対する透明パネル52面の法線(法線方向)L3の傾斜角度θが所定の角度(例えば、10°以上)となるように、傾斜して配置されている。角度θは、視標表示部4(ディスプレイ45)からの光が透明パネル52の表面で反射されたときに、その反射光が被検眼から外れた方向に向かうような角度に設定されている。特に、ディスプレイ45は強い光を発するため、透明パネル52で反射されるディスプレイ45の光が被検眼に入射すると、その反射光は凹面ミラー50を介して呈示される視標観察の妨げとなる。また、被検者の後方の背景の外乱光及び装置1の上方の外乱光が透明パネル52で反射して被検眼に入射する場合も、被検者の視標観察の妨げとなる。本装置では、上記のような角度θの設定により、これらの問題を軽減でき、視標を表示するディスプレイを使用した構成で、省スペース化を図りつつ、的確な検査を行うための視標呈示が行える。
<上方遮蔽部材>
上方遮蔽部材6は、呈示窓52に対する被検者(被検眼)側上方から呈示窓52へ入射する外乱光(例えば、蛍光灯からの光)G1,G2(図1〜3参照)を遮光するために設けられている。これにより、呈示窓での外乱光の映り込みを回避できる。なお、上方遮蔽部材6は、視標呈示ユニット3が有する光学部材(ディスプレイ45、反射ミラー62、保護パネル51及び凹面ミラー50)への外乱光の入射を抑制するようにしてもよい。上方遮蔽部材6は、例えば、呈示窓52の前面52a(図3参照)より被検者側に延びる面構造を持つ。面形状としては、平面形状、曲面形状、ドーム形状であってもよい。
上方遮蔽部材6は、第1遮蔽部材6aと、第2遮蔽部材6bと、の少なくともいずれかから構成されてもよい。第1遮蔽部材6aと第2遮蔽部材6bは、同一部材により形成されてもよいし、別々の部材によって形成されてもよい。
第1遮蔽部材6aは、例えば、基準軸(詳細には、呈示窓52と眼を結ぶ軸線)L1に対して上方に配置されてもよい。第1遮蔽部材6aは、被検者側斜め上方から呈示窓52を覆うように形成されてもよい。第1遮蔽部材6aの横幅としては、呈示窓52の横幅より大きいことが好ましく、より好ましくは、筐体5と同程度であることが好ましい。
第2遮蔽部材6bは、例えば、基準軸L1に対して斜め上側方に配置されてもよい。第2遮蔽部材6bは、被検者側斜め上側方から呈示窓52を覆うように形成されてもよい。
より詳細には、例えば、第1遮蔽部材6aは、上部支柱10bの上方位置に配置され、第2遮蔽部材6bは、側方位置に配置される。上方遮蔽部材6は、装置の上方、及び基準軸L1より上方の側方を覆う。
<下方遮蔽部材>
下方遮蔽部材7は、呈示窓52の下方領域における被検者の視界を遮蔽するために設けられている。これにより、検査時に不要な被検眼の調節(近接性調節)を誘引する外乱光(呈示窓52の下方から被検眼に向かう光)G3(図3参照)が遮光される。下方遮蔽部材7は、例えば、呈示窓52の下方に形成され、呈示窓52の下方に向かって延びる眼Eの視線V1(図3参照)を覆うように配置される。例えば、下方遮蔽部材7の横幅としては、呈示窓52の横幅より大きいことが好ましく、より好ましくは、筐体5と同程度であることが好ましい。
例えば、下方遮蔽部材7は、呈示窓52の下方に設けられ、基準軸に対して垂直な面構造を持つようにしてもよい。下方遮蔽部材7は、例えば、呈示窓52の下方に設けられ、呈示窓52とテーブル2aの間の隙間を遮蔽する構成であってもよい。なお、テーブル2aがない場合も考えられる。その場合、呈示窓52の下方を通って被検眼に入射する外乱光が小さくなるように、下方遮蔽部材7を配置することが好ましい。
<側方遮蔽部材>
側方遮蔽部材9は、呈示窓52の側方領域における被検者の視界を遮蔽するために設けられている。これにより、検査時に不要な被検眼の調節(近接性調節)を誘引する外乱光(呈示窓52の側方から被検眼に向かう光)G4(図7参照)が遮光される。側方遮蔽部材9は、例えば、呈示窓52の側方に形成され、呈示窓52の側方に向かって延びる眼Eの視線V2(図7参照)を覆うように配置される。側方遮蔽部材6は、例えば、呈示窓52の前面52a(図3参照)より被検者側に延びる面構造を持つ。面形状としては、平面形状、曲面形状、ドーム形状であってもよい。
例えば、側方遮蔽部材9は、呈示窓52の側方に設けられ、基準軸L1に対して側方に配置される。側方遮蔽部材9は、例えば、検査窓81の呈示窓52の左方及び右方の各々から被検者側に延びるように面構造を持つようにしてもよい。側方遮蔽部材9は、少なくとも呈示窓52から被検者側へ向かう所定距離の空間を側方から遮蔽するようにしてもよい。
これにより、側方遮蔽部材9は、呈示窓52の側方から被検者の視界に入射する外乱光を遮蔽する。つまり、側方遮蔽部9は、検眼の妨げとなる外乱光を防ぐことができる。本実施形態の側方遮蔽部材9は鉛直方向に上部支柱10bからテーブル2aまで延びている。しかし、この構成に限らない(詳細は後述する)。
上方遮蔽部材6及び下方遮蔽部材7、側方遮蔽部材9が用いられる場合、これらは、少なくとも検眼位置にある被検眼の所定の視野角の範囲内において、同色であることが好ましい。好ましくは暗い色がよい。所定の視野角としては、例えば、検査窓81を覗いたときの視野角であってもよい。本実施形態では視野角が±20度である。ただし、これは一例であり、検査窓81の視野角は検査ユニット8によって異なるものである。また検査窓81の視野角の範囲内が必ずしも同色でなくともよい。また、呈示窓52の周辺は段差が小さく境界部が目立たない方がよい。これにより、色の違いや光の反射による距離感を誘引しにくくなる。なお、同色とは、コントラスト差の少ない同系色であってもよく、厳密に同一の色でなくともよい。
また、上方遮蔽部材6、下方遮蔽部材7、及び側方遮蔽部材9が用いられる場合、これらは、眼Eに視認可能な領域において、筐体5の被検者側筐体面と同色であることが好ましい。好ましくは暗い色がよい。
上記のように、視標呈示装置1は、上方遮蔽部材6及び下方遮蔽部材7、側方遮蔽部材9の少なくともいずれかを備える。これによって、被検眼に入射する外乱光が抑えられる。そして、呈示窓52周辺の背景や影、テーブル2a面の反射光などに視線を誘導されたり、境界部を感じることが抑えられる。これにより、近接性の眼の調節を引き起こす原因を除去できる。また、検査精度が向上するという効果が得られる。
なお、本実施形態においては、ディスプレイ45が、筐体5の外側に配置されているため、ディスプレイ45から筐体5に向かう視標光束が外乱光の影響を受ける可能性が高い。そこで、上方遮蔽部材6によってディスプレイ45から筐体5に向かう視標光束の光路が上方から遮蔽されることにより、視標光束に外乱光が含まれる可能性を回避できる。
なお、上方遮蔽部材6及び下方遮蔽部材7、側方遮蔽部材9は着脱可能に設けられてもよい。視標呈示装置が配置される環境によっては、遮蔽部材6、7、9のいずれかを取り外すことで、視標呈示装置の外観が簡素化される。
また、以上の説明において、下方遮蔽部材7は呈示窓52とテーブル2aの間の隙間を遮蔽するものとした。しかし、下方遮蔽部材7は呈示窓52とテーブル2aの間の隙間を完全に遮蔽しなくともよい。例えば、図11に例示するように、下方遮蔽部材7は呈示窓52の下方を一部遮蔽すればよい。これにより、検査時に不要な被検眼の調節を誘引する外乱光を遮光することができればよい。また、側方遮蔽部材9は鉛直方向に上部支柱10bからテーブル2aまで延びているものとした。しかし、側方遮蔽部材9は上部支柱10bとテーブル2aとの間を完全に遮蔽しなくともよい。例えば、図11に例示するように、側方遮蔽部材9は呈示窓52の側方を遮蔽してもよい。これにより、検査時に不要な被検眼の調節を誘引する外乱光を遮光することができればよい。
また、以上の説明において、本実施形態の上方遮蔽部材6及び下方遮蔽部材7、側方遮蔽部材9は、少なくとも検眼位置にある被検眼の所定の視野角の範囲内において、同色であるとした。さらに、呈示窓52の近くであって、少なくとも検眼位置にある被検眼の所定の視野角の範囲内におけるテーブル2aの表面も遮蔽部材6、7、9と同色にしてもよい。これにより、遮蔽部材6、7、9とテーブル2aとの色の違いによる距離感を誘引しにくくなる。
<遮蔽カバー>
また、視標呈示ユニット3が有する光学部材(ディスプレイ45、反射ミラー62、保護パネル51及び凹面ミラー50)への外乱光の入射を抑制するために、遮蔽カバー6は、保持ユニット10の上部支柱10bの上方位置及び側方位置に配置される。遮蔽カバー6は、装置の上方及び基準軸L1より上側の側方を覆うことによって、蛍光灯等による外乱光が装置内の光学部材に入射することを抑制する効果を備える。なお、本実施例においては、遮蔽カバー6が上方位置及び側方位置に配置される構成としたがこれに限定されない。遮蔽カバー6は、好ましくは上方位置に配置される構成であってもよい。また、側方位置の遮蔽カバー6がない構成であってもよい。
<自覚式眼屈折力測定ユニットの移動機構>
測定ユニット8は、支持アーム20によって測定ユニット8の検査窓81が成す面の中心軸上の上方位置で保持ユニット10に支持される。もちろん、支持アーム20が支持する位置は、検査窓81が成す面の中心軸上の上方位置に限定されない。測定ユニット8のいずれかの位置で支持アームによって、支持される構成であればよい。
また、支持アーム20は、回動自在(回旋自在)に、保持ユニット10に連結される。これによって、支持アーム20に支持される測定ユニット8が保持ユニット10に対して、回動自在に構成される。検者は、測定ユニット8を被検眼の眼前の検査位置に配置する。被検者は、測定ユニット8の額当て82に額を合わせることによって、一定の位置に被検眼を位置させる。そして、この状態で、測定ユニット8の検眼窓81を通して、視標を観察し、視機能の検査を行う。
また、測定ユニット8は、支持アーム20によって、保持ユニット10に対して、回動自在に構成されている。図7は、測定ユニット8の退避手段について説明する図である。図7(a)は、測定ユニット8を検査位置(測定位置)に配置した場合の装置の正面図と、装置をF方向から見た場合の平面図と、を示している。図7(b)は、測定ユニット8を退避位置に配置した場合の装置の正面図と、装置をF方向から見た場合の平面図と、を示している。
測定ユニット8を検査位置と退避位置との間で移動させる場合、測定ユニット8は、支持アーム20と保持ユニット10との連結位置Oを中心して、円弧上に回旋移動させる。すなわち、測定ユニット8を支持アームの連結位置Oを中心に、回旋移動させることによって、測定ユニット8が基準軸L1(凹面ミラー50)に対して、測定ユニット8を検査位置と退避位置との移動がされる。
ここで、例えば、連結位置Oを中心軸C上に位置した場合、測定ユニット8を移動させる際に、遮蔽カバー6や保持ユニット10と干渉しないように、測定ユニット8と遮蔽カバー6又は保持ユニット10との距離を長くする必要がある。すなわち、干渉を回避するために、円弧移動をする際の可動範囲を大きくする必要があるため、支持アーム20の長さWをより長くしなればいけない。
本実施例において、図7の平面図において、連結位置Oは、装置の中心軸C上から紙面に対して上下方向にずらした位置で連結される。このように、連結位置Oを装置の中心軸Cからずらした位置で連結することによって、より小さな可動範囲にて、測定ユニット8を移動させることが可能となる。すなわち、支持アームWの長さを短くし、測定ユニット8の可動範囲を小さくしても、遮蔽カバー6や保持ユニット10と干渉が生じなくなる。
例えば、平面図上において、連結位置Oを中心軸Cよりも上方向(正面図の紙面に対して左方向)位置させた場合、測定ユニット8を被検眼の左方向へ移動させる場合には、その回旋移動の可動範囲は小さくなる。また、平面図上において、連結位置Oを中心軸Cよりも下方向(正面図の紙面に対して右方向)位置させた場合、測定ユニット8を被検眼の右方向へ移動させる場合には、その回旋移動の可動範囲は小さくなる。
以上のように、測定ユニット8を視標呈示ユニット3に一体的に連結し、連結位置Oは、装置の中心軸C上からずらすことによって、より小さい可動範囲で測定ユニット8を退避できる。これによって、装置のコンパクト化に繋がり、より省スペース化をはかることができる。また、測定ユニット8を移動させる際に、可動範囲が小さいため、検者に接触する可能性が少なくなる。
なお、本実施例においては、上部支柱10bに連結された支持アーム20が連結位置を中心に回旋(旋回)可能な構成とし、支持アーム20の回旋移動によって、測定ユニット8を検査位置と退避位置とで移動する構成としたがこれに限定されない。保持ユニット10の上部支柱10bに上下移動手段を取り付け、測定ユニット8を検査位置より上方の退避位置に移動させる構成としてもよい。例えば、測定ユニット8は、周知のテレスコピックパイプ機構により伸縮自在に、保持ユニット10に連結される。そして、測定ユニット8を上下方向に移動させることによって、測定ユニット8を退避させる。これによって、測定ユニット8を移動させる際に、測定ユニット8が検者の顔を横切らなくなるため、検者に接触する可能性を少なくできる。なお、測定ユニット8を上下移動によって退避させた場合、被検眼の視野内に測定ユニット8が入らないようにするとよりよい。
また、支持アーム20に対して、測定ユニット8が上下動可能な構成を設け、測定ユニット8が上下移動されるようにしてもよい。もちろん、上下移動と回旋移動が組み合わされて退避手段が構成されてもよい。
<制御部>
図8は、視標呈示装置1の制御ブロック図である。制御部70には、測定ユニット8、ディスプレイ45、コントローラ90、メモリ72、等が接続されている。メモリ72には、ランドルト環視標等の検査視標のデータが多数記憶されている。例えば、視力値0.1〜2.0の視標データ記憶されている。制御部70は、コントローラ90からの入力信号に応じて、メモリ72から該当する視標データを呼び出し、ディスプレイ45の表示を制御して、ディスプレイの画面上に視標を表示させる。なお、本実施例において、コントローラ90からの信号は、図示無きケーブルを介して、制御部70に入力されるが、赤外線等の無線通信により信号が入力される構成としてもよい。
<光路切換>
本装置には、視標呈示ユニット3の視標呈示において、遠用検査用光路と近用検査用光路との切り換えるための光路切換ユニット60が設けられている。以下、光路切換について説明する。図9は、遠用検査用光路と近用検査用光路との切り換えについて説明する図である。図9(a)は、遠用検査用光路を示している。図9(b)は、近用検査用光路を示している。なお、図9において測定ユニット8は省略している。
遠用検査用光路にて、視機能検査を行う場合、ディスプレイ45より視標光束を凹面ミラー50に向けて出射し、凹面ミラー50によって反射された視標光束を被検眼に呈示させる。被検者は、呈示された視標を観察して、遠用の視機能検査を行う。
近用検査用光路にて、視機能検査を行う場合、反射ミラー62を被検眼と凹面ミラー50との間の基準軸L1上に配置する。また、ディスプレイ45の画面に対する法線方向と、基準軸L1が反射ミラー62で反射された軸L4の方向と,が略一致するように、ディスプレイ45の画面の傾斜角度を変更する。
そして、ディスプレイ45より出射された視標光束は、凹面ミラー50を介さずに、基準軸L1に沿って被検眼に導光される。視標光束が凹面ミラー50を介さずに、被検眼に導光されることによって、検査距離が近距離(例えば、40cm)となる。
なお、遠用検査用光路への切換時には、ディスプレイ45の画面に対する法線方向と、基準軸L1が凹面ミラー50で反射された軸L2の方向とが略一致するように、ディスプレイ45の画面の傾斜角度を変更する。
以下、光路を切り換えるための装置構成について説明する。図10は、視標表示部4及び光路切換ユニット60部分における概略構成図を示す図である。図10(a)は、遠用検査用光路時の視標表示部4及び光路切換ユニット60部分を示している。図10(b)は、近用検査用光路時の視標表示部4及び光路切換ユニット60部分を示している。
視標表示部4は、ディスプレイ45の傾斜角度を変更するための構成として、シャフト42、回転制限部(突起部44a、ストッパー44b)44、ディスプレイ45、突起部46、バネ47、を備える。視標表示部4の各部材は、ベース65に保持される。ディスプレイ45は、支持部41を介して、シャフト42に連結される。シャフト42は、その軸回りに回転可能にベース65に保持される。これによって、保持ユニット10に対して、ディスプレイ45の傾斜角度が変更可能となる。
また、シャフト42にはバネ47が連結され、シャフト42は、バネ47のバネ力により上方向の力を受ける。このバネ力は、シャフト42を、常時、B1方向(図9参照)へ回転させる力(ディスプレイ45を傾斜させる力)として働く。このとき、回転制限部44によって、回転量が制限される。すなわち、ディスプレイ45の傾斜角度が回転制限部44によって、所定の角度で制限される。回転制限部44は、突起部44a、ストッパー44bで構成される。突起部44aはシャフト42に設けられる。ストッパー44bは、ベース65に保持される。シャフト42が所定量回転すると、シャフト42に設けられた突起部44aがストッパー44bに嵌り込み、シャフト42の回転を停止させる。これによって、ディスプレイ45が所定の傾斜角度(近用検査用のLCD傾斜角度)まで角度変更が可能となる(図10(a)、(b)参照)。なお、遠用検査を行う際には、反射ミラー62の支持部61によって、ディスプレイ45の支持部41に設けられた突起部46がB2方向に押圧され、ディスプレイ45の傾斜角度の変更が抑制されている(図10(a)参照)。
光路切換ユニット60は、支持部61、反射ミラー(例えば、平面ミラー)62、つまみ63、シャフト(回転軸)66、回転制限部(突起部67a、ストッパー67b)67、磁石68、を備える。光路切換ユニット60の各部材は、視標表示部4と同様にして、ベース65を介して、保持ユニット10によって支持される。
反射ミラー62は、支持部61を介して、シャフト66に連結される。シャフト66は、その軸回りに回転可能にベース65に保持される。これによって、保持ユニット10に対して、支持部61の傾斜角度が変更可能となり、反射ミラー62の光路L1への挿脱が可能となる。このとき、傾斜角度の変更量は、視標表示部4と同様にして、回転制限部67(突起部67a、ストッパー67b)によって、制限される。すなわち、回転制限部67によって、反射ミラー62の挿入位置が設定される。
また、反射ミラー62には、つまみ63が連結されており、検者は、つまみ63を操作して、反射ミラー62の挿脱を行う。遠用検査時には、反射ミラー62は、磁石68の磁力によって、視標表示部4の光路から退避した退避位置に保持されている(図10(a)参照)。なお、磁石68による磁力は、視標表示部4のディスプレイ45の傾斜角度を変更させるためのバネ47のバネ力よりも強い力である。このため、磁石68は、反射ミラー62を退避位置に保持するとともに、突起部46を介して、支持部41を押圧し、ディスプレイ45を遠用検査時の傾斜角度(配置位置)に保持している。検者によって、つまみ63が操作され、反射ミラー62が挿入されると、突起部46を押圧していた磁石68の磁力が無くなる。これによって、バネ47のバネ力によって、ディスプレイ45の基準軸L1に対する傾斜角度が変更される(図10(b)参照)。ディスプレイ45の傾斜角度は、被検眼が基準軸L1方向で反射ミラー62によって反射されるディスプレイ45の画面を見たときに、その画面(虚像の画面)が基準軸L1に対して垂直な画面として見えるような角度に設定されている。なお、近用検査用光路から遠用検査用光路へ切り換える場合、検者はつまみ63を持ち上げ、退避位置まで反射ミラー62を移動させる。
なお、本実施例においては、磁石68を用いて、反射ミラー62を退避位置に保持する構成としたがこれに限定されない。反射ミラー62を退避位置にて保持可能な構成であればよい。例えば、ラッチ等を用いる構成としてもよい。
以上のようにして、遠用検査光路と近用検査用の光路との切り換えが容易に可能となる。また、光路の切り換えに伴って、ディスプレイ45の傾斜角度が変更されるため、光路の切り換えを行った場合であっても、歪みの軽減された視標を被検眼に投影することができる。これによって、視標を表示するディスプレイを使用した構成で、的確な検査が行うための視標呈示が行える。
視標呈示による検査を簡単に説明する。検者は、測定ユニット8の額当て82に被検者の額を当てるように指示する。そして、額当て82と額を合わせることによって、一定の位置に被検眼を位置させる。遠用検査時には、反射ミラー62が基準軸L1から外された状態で、被検眼が正面を見る際の基準軸L1上に、凹面ミラー50を介して視標を呈示し、被検者に測定ユニット8の検眼窓81を通して、呈示される視標を観察させ、視機能の検査を行う。制御部70は、コントローラ90によって入力される遠用視標の選択信号に基づいてディスプレイ45の表示を制御し、遠用視標をディスプレイ45に表示させる。上部遮蔽部材6及び下部遮蔽部材7、側方遮蔽部材9によって、外乱光が遮られる。そのため、被検者は、背景や影、余分な光に視線を誘導されたり、境界部を感じて近接性の眼の調節を引き起こすことなく、精度よく検査を行うことができる。
近用検査時には、上記のように反射ミラー62を基準軸L1に挿入すると共にディスプレイ45の角度を変更する。制御部70は、コントローラ90によって入力される近用視標の選択信号に基づいてディスプレイ45の表示を制御し、近用視標をディスプレイ45に表示させる。
<変容形態>
第1実施形態の変容形態を、図面を用いて説明する。図12は本変容形態の構成を示す概略構成図である。本変容形態は、下方遮蔽部7が呈示窓52の下方から被検者側に延びる点で第1実施形態と異なる。下方遮蔽部材7は、少なくとも呈示窓52から被検者側へ向かう所定距離の空間を遮蔽する。
このような構成であっても第1実施形態と同様な効果を奏する。つまり、検査時に呈示窓52下方の隙間を通って被検眼に入射する外乱光を遮光し、不要な被検眼の調節(近接性調節)を除去(低減)することができる。
本発明に係る視標呈示装置の外観図を示している。 視標呈示装置の正面図を示している。 視標呈示装置の断面図を示している。 視標表示部の正面図を示している。 ディスプレイの配置位置について説明する図である。 筺体の概略構成図を示している。 測定ユニットの退避手段について説明する図である。 視標呈示装置の制御ブロック図である。 遠用検査用光路と近用検査用光路との切り換えについて説明する図である。 視標表示部及び光路切換ユニット部分における概略構成図を示す図である。 視標呈示装置の変容例を示す図である。 視標呈示装置の変容例を示す図である。
1 視標呈示装置
2 検眼テーブルユニット
3 視標呈示ユニット
4 視標表示部
5 筺体
6 上方遮蔽部材
7 下方遮蔽部材
8 自覚式眼屈折力測定ユニット
9 側方遮蔽部材
10 保持ユニット
20 支持アーム
45 ディスプレイ
50 凹面ミラー
51 保護カバー
52 透明パネル
53 遮蔽部
60 光路切換ユニット
62 反射ミラー
70 制御部
72 メモリ
81 検査窓
90 コントローラ

Claims (5)

  1. 検査視標を枠内に呈示する呈示窓を備える筐体を有し、前記呈示窓から少なくとも20cm以上離れた被検眼に対して前記視標を呈示する視標呈示装置であって、
    前記被検眼側上方から前記呈示窓へ入射する外乱光を遮光するために配置された上方遮蔽部材と、
    前記呈示窓の下方領域における被検者の視界を遮蔽するために前記呈示窓の下方を遮蔽する下方遮蔽部材と、を備えることを特徴とする視標呈示装置。
  2. 前記上方遮蔽部材及び前記下方遮蔽部材は、少なくとも検眼位置にある前記被検眼の所定の視野角の範囲内において同色であることを特徴とする請求項1の視標呈示装置。
  3. 前記呈示窓の左方及び右方の各々から被検者側に延び、少なくとも前記被検眼が前記呈示窓から前記被検者側へ向かう所定距離の空間を遮蔽する側方遮蔽部材であって、少なくとも前記検眼位置にある前記被検眼の所定の視野角の前記範囲内において前記上方遮蔽部材及び前記下方遮蔽部材と同色の前記側方遮蔽部材をさらに備える請求項1〜2のいずれかの視標呈示装置。
  4. 前記下方遮蔽部材は、前記呈示窓の下方から前記被検者側に延び、少なくとも前記被検眼が前記呈示窓から前記被検者側へ向かう所定距離の空間を遮蔽する請求項1〜3のいずれかの視標呈示装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかの視標呈示装置において、前記筐体は、凹面鏡を有し、
    前記筐体の外に配置され、前記凹面鏡に向けて視標光束を投影する視標投影部を備え、前記視標光束を前記凹面鏡を介して被検眼に投影する視標呈示装置であって、
    前記上方遮蔽部材は、前記視標光束の光路を上方から遮蔽することを特徴とする視標呈示装置。
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