JP2011072432A - 視標呈示用ミラーボックス及びこれを備える視標呈示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ディスプレイ型の視標呈示装置の検査距離を短くできる視標呈示用ミラーボックス及びこれを備える視標呈示装置を提供すること。
【解決手段】 検査視標をディスプレイに呈示するディスプレイ型の視標呈示ユニットと共に使用される視標呈示用ミラーボックスにおいて、前記視標呈示ユニットからの検査視標光束を等倍で被検者眼に導くための複数の平面ミラーであって,前記ミラーボックス内の所定位置に配置された前記視標呈示ユニットからの検査視標光束の光軸上に配置されたミラー群と、前記ミラー群によって導かれた検査視標光束を被検者眼に呈示するための呈示窓と、前記ミラー群中の少なくとも2つの平面ミラーの配置位置を変更するためのミラー配置位置変更部と、を備えること。
【選択図】 図2

Description

本発明は、被検者眼に検査視標を呈示する視標呈示装置と共に使用される視標呈示用ミラーボックス及びこれを備える視標呈示装置に関する。
被検者眼の視力等の視機能を検査するために検査視標を呈示する視標呈示装置としては、ディスク上に形成された検査視標をランプで照明して凹面鏡で拡大投影することによって被検者眼に呈示する省スペース型の視標呈示装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、近年、LCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイに検査視標を表示(呈示)する視標呈示装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平7−236612号公報 特開2008−206675号公報
特許文献1に示されるような省スペース型の視標呈示装置は、検査距離(被検者眼と装置の間の距離)を短くできるが、ディスク上に検査視標を形成する構成であるため、検査視標の自由度が乏しい。一方、特許文献2に示されるようなディスプレイ型の視標呈示装置は、ディスプレイ上に比較的自由に検査視標を形成(表示)できるが、ディスプレイの解像度の面から省スペース型の視標呈示装置に比べて長い検査距離が必要となる。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、ディスプレイ型の視標呈示装置の検査距離を短くできる視標呈示用ミラーボックス及びこれを備える視標呈示装置を提供することを技術課題とする。
本発明は、上記課題を解決するために、以下の構成を備えることを特徴とする。
(1) 検査視標をディスプレイに呈示するディスプレイ型の視標呈示ユニットと共に使用される視標呈示用ミラーボックスにおいて、前記視標呈示ユニットからの検査視標光束を等倍で被検者眼に導くための複数の平面ミラーであって,前記ミラーボックス内の所定位置に配置された前記視標呈示ユニットからの検査視標光束の光軸上に配置されたミラー群と、前記ミラー群によって導かれた検査視標光束を被検者眼に呈示するための呈示窓と、前記ミラー群中の少なくとも2つの平面ミラーの配置位置を変更するためのミラー配置位置変更部と、を備えることを特徴とする。
(2) (1)の視標呈示用ミラーボックスは、さらに、前記ミラー群中の少なくとも1つの平面ミラーと前記呈示窓とを介して固視点視標を被検者眼に呈示する発光部を備えることを特徴とする。
(3) (2)の視標呈示用ミラーボックスにおいて、前記ミラー群は、前記視標呈示ユニットからの検査視標光束と前記発光部からの固視点視標光束とを最初又は最後に反射する,視標光束の光軸と固視点視標光束の光軸とを一致させる回転可能な全反射ミラーを含む、ことを特徴とする。
(4) (1)の視標呈示用ミラーボックスにおいて、
前記ミラー群は、前記視標呈示ユニットからの検査視標光束と前記発光部からの固視点視標光束とを最初に反射する,視標光束の光軸と固視点視標光束の光軸とを一致させるハーフミラーを含むことを特徴とする。
(5) (1)〜(4)の何れかの視標呈示用ミラーボックスと、検査視標をディスプレイに呈示するディスプレイ型の視標呈示ユニットと、
を備える、ことを特徴とする。
本発明によれば、ディスプレイ型の視標呈示装置の検査距離を短くできる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態である視標呈示ユニット1及び視標呈示用ミラーボックス60を含む検眼システムの概略構成図である。図2(a)及び(b)は、ミラーボックス60の概略構成図である。図3は、視標呈示ユニット1及びミラーボックス60の制御系を示す概略ブロック図である。
ミラーボックス60は、筐体61内にディスプレイ型の視標呈示ユニット1が収められ、視標呈示ユニット1で呈示された検査視標を筐体61内に配置された複数のミラーで呈示窓63に導き、被検者眼に検査視標を呈示する。呈示窓3の高さは、被検者が椅子等に座ったときの被検者眼の高さと同程度(100〜130cm程度)とされている。
視標呈示ユニット1の筐体2の前面には、視標呈示部3であるディスプレイ4が配置されている。なお、視標呈示ユニット1は、単体として用いられても検眼に適した検査視標が呈示できる構成とされている。ディスプレイ4は、被検者(被検者眼)との距離(検査距離)が5m等の遠方(遠用)距離に設置された場合でも視力値0.1等の大きなサイズの視力検査用視標を表示可能なサイズを持つ画面を備える。また、検査距離が5m等の遠方距離に設置された場合でも視力値2.0等の小さなサイズの視力検査用視標を表示可能な解像度を持つ画面を備える。なお、検査視標は、呈示部3の中心軸Lを基準に呈示される。また、本実施形態では、ディスプレイ4は、カラーの液晶ディスプレイとされている。また、ディスプレイ4は、偏光機能を持つ。図示は略すが、ディスプレイ4の前面には2つの光学領域を持つ光学フィルタが配置される。光学フィルタは、それぞれの光学領域を通過した光の偏光軸を互いに直交させる機能を有する。この光学フィルタは、ディスプレイ4の画素の大きさに対応する縦ライン状の2つの光学領域が横方向に交互に並べられている。または、ディスプレイ4の画素の大きさに対応する横ライン状の2つの光学領域が縦方向に交互に並べられている。
呈示部3に呈示される検査視標の選択等は、選択手段であるリモコン20からの信号に基づいて行われる。リモコン20には、視力値検査用視標、両眼視機能検査用視標、等を選択するための視標選択スイッチ21、呈示窓63から呈示される検査視標の呈示角度を変更するための呈示角度調整スイッチ22、等が設けられている。リモコン20の前方には、信号を送信する送信部25が設けられている。また、筐体2の正面の下方には、リモコン20からの信号を受信する受信部5が設けられている。
このような視標呈示ユニット1をミラーボックス60に収めることによって視標呈示装置100が構成される。視標呈示装置100を用いて検査が行われる場合、被検者眼の前にはフォロプタやレフラクタと呼ばれる検眼装置80が配置される。検眼装置80は、右眼用の検査窓80Rと左眼用の検査窓80Lとを備え、各検査窓に球面レンズ、円柱レンズ、偏光板、マドックスロッド(マドックスレンズ)、等が切換え配置される。
次に、視標呈示装置100(ミラーボックス60)の内部構成を説明する。図2(a)は、視標呈示装置100(ミラーボックス60)を右側面から見た透視図であり、図2(b)は、正面から見た透視図である。ミラーボックス60は、呈示窓63と、視標呈示ユニット1の呈示部3(ディスプレイ4)に表示された検査視標を等倍で投影して呈示窓63に導くためのミラー群(ミラー71〜76)と、ミラー71を回転させる駆動部71aと、ミラー76を回転させる駆動部76aと、ミラー73の固定部材73aと、ミラー74の固定部材74aと、固視点視標を呈示するための発光部64と、を備える。
ミラーボックス60の筐体61は、視標呈示ユニット1及びミラー71〜76を収納可能な大きさを持ち、視標呈示ユニット1を収納後でもユーザ等が筐体61内のミラー等の位置を変更できるように開閉可能な図示なきカバーを備える。また、筐体1内は、内部での光の散乱を抑えるために黒色とされている。呈示窓63は、筐体61を出来るだけ小さくするために、筐体61の最上部の前面に設けられている。なお、視標呈示ユニット1は、図示を略す固定部材によって筐体61内の所定位置に配置される。
視標呈示ユニット1は、単独で使用される場合と同様に、筐体61内に正立して配置される。呈示部3に呈示された検査視標の光束が、ミラー71〜76によって呈示窓63に導かれる。ミラー71〜76は、反射面が平面とされており、呈示部3に呈示された検査視標を等倍でリレーする。このため、ミラー71〜76の反射面の大きさは、呈示部3から離れるにつれて小さくできる。
呈示部3の正面には、ミラー71が配置されている。ミラー71は、平面のミラーとされており、配置された状態で呈示部3、受信部5及び65を覆い、呈示部3の画面をミラー72に導くことが出来る程度の大きさを持つ。ミラー71を回転させる駆動部71aは、水平な回転軸を有し、ミラー71を呈示部3に対して90度回転させる。ミラー71が回転されることにより、呈示部3と対向する位置に配置された発光部64からの固視点視標光束の光軸が呈示部3からの検査視標光束の光軸Lと一致する。なお、点線で示すミラー71rは、ミラー71が駆動部71aによって回転された位置を示す。
ミラー72は、ミラー71で反射された光束をミラー73に導く。ミラー72は、筐体61の空間を効率的に利用するために、ミラー71からの光束を90度回転させる。ミラー72で反射された光束は、ミラー73、74及び75を介して呈示窓63に位置するミラー76に導かれる。ミラー73及び74は、図示するように、ミラー配置位置変更部である固定部材73a及び74aに固定されており、ユーザによって配置位置を変更できる構成となっている。本実施形態では、ミラー73及び74の配置位置をそれぞれ3段階変更できるように、固定部材73a及び74aがそれぞれ3つ設けられている。ミラー72〜75が、平面のミラーとされるため、ミラー73及び74の配置位置を光軸L上に沿って変更しても、呈示窓63で呈示される検査視標に歪み等が起こらない。
ミラー72とミラー73との距離(光路)及びミラー74とミラー75の距離をそれぞれ変更することにより、視標呈示装置100と被検者眼との距離(検査距離)を変更することができる。固定部材73a(74a)における間隔Dは、検査距離の変更したい距離によって定める。本実施形態では、距離Dは25cm程度とする。これにより、ミラー73及び74の位置を変更することによって検査視標光束の光路を50cm単位で変更することができる。なお、ミラー73及び74の配置位置の変更は、電動で行われる構成としてもよい。この場合、視標呈示ユニット1の検査距離がリモコン20で設定される構成としてもよい。
ミラー74で反射された光束は、ミラー75で90度回転されると共に、上方へ反射され、ミラー76に到る。ミラー76で反射された光束は、呈示窓63を通って被検者眼に到る。前述のように、ミラー71〜76が配置されることにより、呈示部3で呈示された検査視標の向きが変わることなく呈示窓63から被検者眼に投影される。なお、ミラー76を回転させる駆動部76aは、水平な回転軸を有し、ミラー76の反射面の角度を呈示窓64に対して垂直方向に変更できる構成とされている。ミラー76の反射面の角度が変更されることにより、被検者眼の高さが異なる場合でも、呈示窓63から適切に検査視標を被検者眼に呈示することができる。特に、偏光を用いて両眼視機能を検査する場合、ミラー76の向きが適切でないと、左右眼にそれぞれ呈示される視標が定まらない。このため、ミラー76の向きは被検者ごとに調整する必要がある。
発光部64は、LED、ハロゲンランプ、等の発光素子で構成されている。この発光素子は、好ましくは白色光を出射する素子である。発光部64の光軸は、ミラー71がミラー71rの状態にされたときに光軸Lと一致するように配置されている。なお、発光部64の輝度は、単独で発光した光が呈示窓63から投影されて固視点視標として視認し易いように、ディスプレイ3の背景輝度よりも高いことが好ましい。また、発光部64は、呈示窓63からみて呈示部3までの距離と同じ程度となるように配置されていることが好ましい。言い換えると、検査視標光束と発光部の光路の長さが同一となることが好ましい。これにより、被検者眼が呈示窓63を介して発光部64(固視点視標)を見たときに、呈示部3と同様の検査距離を持って視認されることとなる。
なお、呈示部3によって呈示される検査視標等の背景輝度(白色背景)は、80〜320cd/m2の範囲とされ、好ましくは200cd/m2程度とされる。このため、ディスプレイ4からの光が前述の背景輝度の範囲に入るような照明光量を持つものとされる。発光部64の輝度は、呈示部3で固視点視標とされた際に上記の背景輝度の範囲で定められたディスプレイ4(のバックライト)の輝度よりも高いものとされることが好ましい。
なお、ミラー76の両脇には、位置検出素子であるPSD69が設けられている。PSD69は、リモコン20からの信号を受け、リモコン20の高さを検出する機能を持つ。
次に、視標呈示ユニット1及びミラーボックス60の制御系について説明する。視標呈示ユニット1は、ディスプレイ4、受光部5、メモリ8、等が接続された制御部7を備える。受光部5は、リモコン20からの信号を受信して制御部7に送る。一方、ミラーボックス60は、発光部64、受光部65、メモリ68、PSD69、駆動部71a及び76a、等が接続された制御部67を備える。受光部65は、受光部5同様に、リモコン20からの信号を受信して制御部67に送る。受光部65は、固定部にて筐体61内で固定され、呈示部3付近に配置される。なお、受信部65及び受信部5は、検眼の妨げとならないように、目立たないような外観であることが好ましい。
メモリ68には、リモコン20のスイッチ21等でマドックス斜位検査が選択された際に発光部64を点灯するとともに駆動部71aによってミラー71を回転させるプログラムが記憶されている。また、メモリ8には、スイッチ21等でマドックス斜位検査が選択された際にディスプレイ4を消灯するプログラムが記憶されている。
なお、被検者眼の高さに合わせたリモコン20のスイッチ21を操作すると、その信号をPSD69が受信し、制御部67に送る。制御部67では、リモコン20の高さを計算し、リモコン20が位置する高さにミラー76を向けるように、駆動部76aを制御する。このようにして、何れの高さにある被検者眼にも検査視標を適切に呈示することができる。
なお、受光部5、65に対応する入力部を筐体61の外部に設け、入力部にて信号を受信し、入力部が受光部5、65に信号を送る構成としてもよい。また、ミラーボックス60と視標呈示ユニット1とを一体的に制御する構成としてもよいお。例えば、制御部7と制御部67を統合した制御部を設け、この制御部に指令信号を入力する入力部を設ける構成とする。また、制御部67と制御部7のいずれかを主制御部として、一体的にミラーボックス60及び視標呈示ユニット1を制御する構成としてもよい。
このようにして、ミラー71〜76によって等倍で呈示部3に呈示された検査視標を呈示窓63から呈示できる視標呈示装置100が構成される。このとき、ミラー71〜76までの距離を設定することにより、視標呈示ユニット1から被検者眼までの検査距離を1m前後にすることができる。例えば、ミラー71と呈示部3との距離(光軸Lに沿った距離)を25cm、ミラー71とミラー72との間を75cm、ミラー72とミラー73との間を75cm、ミラー73とミラー74との間を75cm、ミラー74とミラー75との間を50cm、ミラー75とミラー76との距離を1m、とし、視標呈示ユニット1で設定した検査距離を5mとすると、視標呈示装置100の検査距離(呈示窓63から被検者眼までの距離)は1mとなる。
このようにして、ディスプレイ型の視標呈示装置(ここでは、視標呈示ユニット1)の検査距離を短くすることができる。これにより、ディスプレイの解像度を高めることなく、検査距離を短くできる。また、ミラー群(ここでは、ミラー73及び74)の配置位置を変更することにより、視標呈示装置100と被検者眼との検査距離を変更することができる。
以上のような構成を有する装置の動作を説明する。ここでは、視力値検査及びマドックス斜位検査について説明する。マドックス斜位検査にについて図4に基づいて説明する。マドックス斜位検査は、例えば、特開平8−168466号公報に開示されている。
検者は、リモコン20のスイッチ22等を操作してミラー76の角度を調整し、検査視標を適切に被検者眼に呈示できるようにする。そして、検者がリモコン20のスイッチ21等を操作して視力値検査を選択すると、その信号は、送信部25から所定コードの光信号に変換されて送信される。光信号は、呈示窓63及びミラー71〜76を介して受信部5で受信され、受信された信号は制御部7に入力される。制御部7は、受信された信号に基づいてメモリ8から視力値検査用のデータを呼び出し、ディスプレイ4の制御を行い、呈示部3に検査視標を呈示する。呈示部3に呈示された検査視標は、ミラー71〜76で導かれ、呈示窓63を介して被検者眼に呈示される(図2参照)。検者は、視力値検査用の視標をリモコン20で切換えて呈示窓63に呈示し、被検者眼の視力値を検査する。
一方、スイッチ21等でマドックス斜位検査が選択された場合、制御部7は、ディスプレイ4を消灯する。また、制御部67は、発光部64を点灯し、駆動部61aを制御してミラー61を90度回転させる(図2の点線71rの位置に配置する)。これにより、呈示窓63には、固視点視標51が呈示される。このとき、固視点視標51の周辺は、黒色の背景50とされる。このようにして、黒色の背景50に白色の固視点視標51が呈示される。なお、マドックス斜位検査では、ディスプレイ4は消灯されていることが好ましいが、点灯されていてもよい。また、ディスプレイ4の一面を黒色としてもよい。
マドックス斜位検査が行われる場合には、被検者の一方の眼の前にマドックスロッド90が配置される。例えば、右眼Rの前にマドックスロッド90が配置される。このため、右眼Rでマドックスロッド90を介して遠方にある固視点視標51を見ると、円柱の軸に対して垂直な方向に線状光線52が見える。つまり、水平斜位の検査のために円柱91が右眼Rに対して水平方向に配置された場合には、垂直方向に線状光線52が見える。一方、上下斜位の検査のために円柱91が右眼Rに対して垂直方向に配置された場合には、水平方向に線状光線52が見える。
左眼Lには固視点視標51が認識され、右眼Rには垂直方向に伸びる線状光線52が認識される。両眼で固視点視標51と線状光線52とが認識されたら、検者は、被検者に対して固視点視標51と線状光線52との位置が一致するか否か(左右方向にずれているか否か)を確認する。一致しない場合、左眼Lの前にプリズムが配置され、固視点視標51と線状光線52とが重なるようにプリズム量の調節が行われる。このプリズムの調節量から、被検者眼の斜位の度合いが判定される。
このようにして、左眼Lに呈示された固視点視標51と右眼Rに呈示された線状光線52とにより、水平斜位が検査される。
なお、マドックスロッド90は、固視点視標を視認し易い線状光線とするために、周辺からの光(外乱光)を減光する特性を持つ。これにより、固視光以外の刺激光の検査に対する影響が抑えられる。このため、ディスプレイ4の照明光で固視点視標が呈示されると、固視点視標がマドックスロッド90を介して被検者眼に認識され難くなる。また、上記の輝度の範囲に対応して設定されたディスプレイ4の輝度(照明光量)をマドックス斜位検査の際に別の照明光を発する発光部64を用いることにより、輝度値の高い固視点視標が得られる。発光部64の発光によって固視点視標の輝度を向上させることにより、被検者眼が線状光線(マドックスロッドを介した固視点視標)を認識し易くなる。これにより、被検者眼に認識され易いマドックス斜位検査用固視点視標を呈示することができ、より正確なマドックス斜位検査を行うことができる。また、発光部64がミラー71を挟んで視標呈示ユニット1と対向して配置され、光路をミラー71で切換るため、視力値検査用視標と固視点視標とが混在しない。これにより、視力値検査のような通常の背景輝度の検査では発光部64が検査の邪魔にならない。また、発光部64を光軸L上に置くことにより、マドックス斜位検査の精度が向上する。例えば、呈示部3の外周の上部に固視点視標となる点光源(例えば、LED)が配置された場合、この点光源は、光軸Lから外れた位置に置かれる。このため、被検者眼の斜位が誘発される場合がある。例えば、検査距離が5mとされ、この点光源の配置位置が中心軸Lから10cmの位置と想定されると、被検者眼が点光源を見ると2プリズム分のバイアスがある状態で斜位検査が行われることとなる。
なお、以上の説明では、ディスプレイ4として液晶ディスプレイが使用されているが、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ、SEDディスプレイ、等が使用されてもよい。
なお、以上の説明では、ミラー71を呈示部3側と発光部64側との間で90度回転する構成としたが、発光部からの光を呈示窓63に導ける構成であればよい。例えば、視標呈示ユニット1のディスプレイ4の周辺にLED等からなる発光部を設け、マドックス斜位検査時には、ディスプレイ4を消灯すると共に発光部を点灯する。そして、発光部の光を光軸Lに一致させるように、ミラー71を所定角度(少なくとも45度より小さい角度である)回転させる。また、別の例として、ミラー71の回転軸が水平ではなく鉛直であってもよい。
なお、以上の説明では、視標呈示ユニット1からの検査視標光束と発光部64からの固視点視標光束とを最初に反射するミラー71を回転させる構成としたが、ミラー群の少なくとも1枚のミラーを回転させる構成であればよい。検査視標光束及び固視点視標光束を最後に反射する最終ミラーであるミラー76を回転させて固視点視標を呈示する構成としてもよい。この場合、ディスプレイ4付近の上又は下に発光部を設け、発光した発光部の光を光軸と一致させるように、ミラー76を回転させる。これにより、ミラー71を回転させる構成を設けることなく、マドックス検査視標を呈示できる。なお、ミラー76の回転角度は、PSD69を介して取得された被検者眼の高さに、固視点視標光束の光軸を一致させる角度とされ、制御部67により算出される。
また、以上の説明では、筐体61内のミラー群を6枚としたが、偶数であれば何枚であってもよい。また、ミラー群は奇数枚であってもよい。この場合、筐体61内に設置される視標呈示ユニット1を正立以外の方向で設置すればよい。
また、以上の説明では、ミラー71を回転させる構成としたが、ミラー71をハーフミラー(ビームスプリッタ)としてもよい。この場合、検査視標光束の光軸Lに発光部64の光軸が一致するように発光部64を配置する。マドックス斜位検査を行う場合は、視標呈示ユニット1を消灯し、発光部64を点灯させる。
なお、以上の説明では、いずれかのミラーを回転させて発光部からの固視点視標を光軸と一致させる構成としたが、少なくとも1枚のミラーを介して固視点視標を呈示できる構成であればよい。例えば、可動アームに発光部を配置し、可動アームを駆動して発光部を光軸上に挿脱する構成としてもよい。このような場合、ディスプレイ4の前面の中央に発光部が挿脱可能に配置されるようにする。
なお、筐体61の後部に空間を設け、検眼に関する備品を収納する構成としてもよい。以上の説明のように、視標呈示装置100の検査距離を短くすることで、視標呈示装置100の後方に空間ができる場合がある。このような場合に、筐体61内に収納スペースがあると、視標呈示装置100の後方の空間を有効に利用できる。
視標呈示ユニット及び視標呈示用ミラーボックスを含む検眼システムの概略構成図である。 視標呈示用ミラーボックスの概略構成図である。 視標呈示ユニット及び視標呈示用ミラーボックスの制御系を示す概略ブロック図である。 マドックス斜位検査を説明する図である。
1 視標呈示ユニット
3 呈示部
60 視標呈示用ミラーボックス
63 呈示窓
64 発光部
71〜76 ミラー
71a、76a 駆動部
73a、74a 固定部材
100 視標呈示装置

Claims (5)

  1. 検査視標をディスプレイに呈示するディスプレイ型の視標呈示ユニットと共に使用される視標呈示用ミラーボックスにおいて、
    前記視標呈示ユニットからの検査視標光束を等倍で被検者眼に導くための複数の平面ミラーであって,前記ミラーボックス内の所定位置に配置された前記視標呈示ユニットからの検査視標光束の光軸上に配置されたミラー群と、
    前記ミラー群によって導かれた検査視標光束を被検者眼に呈示するための呈示窓と、
    前記ミラー群中の少なくとも2つの平面ミラーの配置位置を変更するためのミラー配置位置変更部と、
    を備える、
    ことを特徴とする視標呈示用ミラーボックス。
  2. 請求項1の視標呈示用ミラーボックスは、さらに、
    前記ミラー群中の少なくとも1つの平面ミラーと前記呈示窓とを介して固視点視標を被検者眼に呈示する発光部を備える、
    ことを特徴とする視標呈示用ミラーボックス。
  3. 請求項2の視標呈示用ミラーボックスにおいて、
    前記ミラー群は、前記視標呈示ユニットからの検査視標光束と前記発光部からの固視点視標光束とを最初又は最後に反射する,視標光束の光軸と固視点視標光束の光軸とを一致させる回転可能な全反射ミラーを含む、
    ことを特徴とする視標呈示用ミラーボックス。
  4. 請求項1の視標呈示用ミラーボックスにおいて、
    前記ミラー群は、前記視標呈示ユニットからの検査視標光束と前記発光部からの固視点視標光束とを最初に反射する,視標光束の光軸と固視点視標光束の光軸とを一致させるハーフミラーを含む、
    ことを特徴とする視標呈示用ミラーボックス。
  5. 請求項1〜4の何れかの視標呈示用ミラーボックスと、
    検査視標をディスプレイに呈示するディスプレイ型の視標呈示ユニットと、
    を備える、
    ことを特徴とする視標呈示装置。
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JP2014128315A (ja) * 2012-12-28 2014-07-10 Nidek Co Ltd 視標呈示装置

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