JP2014127345A - 絶縁電線 - Google Patents

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Abstract

【課題】高サイクル領域及び低サイクル領域の双方に適用することが可能な絶縁電線を提供する。
【解決手段】絶縁電線1は、導電性の金属導体素線11a、又は複数本の金属導体素線11aが撚られてなる撚線導体11上に絶縁性の絶縁部材12を被覆したものであって、金属導体素線11aは、引張強さが500MPa以上、且つ、伸び率が6%以上である銅合金が用いられると共に、素線径が0.12mm以下である。
【選択図】図1

Description

本発明は、絶縁電線に関する。
従来、ロボットなどの機器は複雑な動きをする可動部を有している。このため、このような機器に用いられる電線についても可動部に適するものが必要となる。このような可動部では、例えば曲げ歪みを小さくするために曲げ半径を大きく設計するなどの工夫がなされており、高サイクル疲労特性の優れた金属導体を用いた絶縁電線が使用される。ここで、曲げ歪みが小さく高い屈曲疲労サイクルを要求される箇所(高サイクル領域)では金属導体の引張強さ(物性値[MPa])が高いことが有利であると知られている。
また、絶縁電線の高屈曲疲労特性の改善策として、金属導体に用いられる素線を細径化することが提案されている(例えば特許文献1又は2参照)。これらによれば、金属導体素線を細径化することにより、金属導体に加わる歪みを小さくすることができ、且つ、金属導体の引張強度を高めることができる。すなわち、これらの技術では、同一の絶縁電線の曲げ半径においても、金属導体素線内部で生じる曲げ歪みを小さくして高サイクル領域にシフトさせた電線を提供できることとなる。
特開2010−18848号公報 特開2001−93341号公報
しかし、特許文献1又は2に記載の絶縁電線では、高サイクル領域にしか適用することができず低サイクル領域には適さない可能性がある。例えば、ロボットなどの機器においては、使用する絶縁電線の屈曲疲労特性に合わせた曲げ半径の設計が必要となり、機器の屈曲耐久回数の要求値に応じて曲げ部を大きくしなければならい場合がある。また、組み付けの際に狭いスペースにおいて絶縁電線を小さい半径で曲げ、コネクタを繰り返し挿抜する可能性があるため、絶縁電線に加わる曲げ歪みが大きくなる箇所も存在する。このように絶縁電線を小さい曲げ半径で繰り返し屈曲する必要がある場合において、高サイクル領域のみに適した絶縁電線を使用していたとしても、電線が曲げ歪みに耐えられず、導体破損などを引き起こしてしまう可能性がある。
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その発明の目的とするところは、高サイクル領域及び低サイクル領域の双方に適用することが可能な絶縁電線を提供することにある。
本発明の絶縁電線は、導電性の金属導体素線、又は複数本の金属導体素線が撚られてなる撚線導体上に絶縁性の絶縁部材を被覆した絶縁電線であって、金属導体素線は、引張強さが500MPa以上、且つ、伸び率が6%以上である銅合金が用いられると共に、素線径が0.12mm以下であることを特徴とする。
この絶縁電線によれば、金属導体の引張強さが500MPa以上であり、且つ、伸び率が6%以上である銅合金が用いられると共に、素線径が0.12mm以下である。このため、例えばR=20mm以上の大きな屈曲に対して耐屈曲回数が500万回程度を実現することができ、曲げ歪みが小さく高い屈曲疲労サイクルを要求される高サイクル領域において適用することができる。また、金属導体の伸び率が6%以上であるため、曲げ歪みが大きい低サイクル領域においても適用することができる。従って、高サイクル領域及び低サイクル領域の双方について要求される屈曲耐久回数に適合することが可能な絶縁電線を提供することができる。
本発明によれば、高サイクル領域及び低サイクル領域の双方に適用することが可能な絶縁電線を提供することができる。
本発明の実施形態に係る絶縁電線の一例を示す概略図である。 引張強度と伸び率との関係を示すグラフである。 時効処理の温度によって変化する引張強度及び伸び率を示すグラフである。 耐屈曲試験に用いられる実施例及び比較例に係る絶縁電線の構成、並びに実験結果を示す図表である。
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る絶縁電線の一例を示す概略図である。
本実施形態に係る絶縁電線1は、図1に示すように、撚線導体11上に絶縁性の絶縁部材12を被覆したものである。撚線導体11は、導電性の複数本(具体的には19本)の金属導体素線11aが撚られて構成され、断面積が例えば0.08sq(AWG28)となっている。本実施形態において金属導体素線11は、銅合金によって製造されており、具体的にCu−Cr系、Cu−Cr−Zr系、Cu−Cr−Zn系、Cu−Co−P系、Cu−Ni−P系及び、Cu−Fe−P系などの析出強化型の銅合金から製造されている。なお、撚線導体11は、1本の金属導体素線11aのみを撚り合わせずに構成されていてもよいし、19本の金属導体素線11aを撚り合わせたものに限らず例えば30本の金属導体素線11aを撚り合わせて断面積を0.13sq(AWG26)としたものであってもよいし、他の本数の金属導体素線11aを撚り合わせたものであってもよい。また、絶縁部材12は、ポリ塩化ビニル系樹脂組成物(あるいはポリオレフィン系樹脂組成物)であるが、特にこれに限られるものではない。
このような金属導体素線11aにおいて、各金属の配合率は以下のようになっている。すなわち、金属導体素線11aがCu−Cr−Zr系の銅合金である場合、Crが0.50〜1.50質量%であり、Zrが0.05〜0.15質量%であり、Snが0.10〜0.20質量%であり、残部がCuである。また、導体部11がCu−Co−P系の銅合金である場合、Coが0.20〜0.30質量%であり、Pが0.07〜0.12質量%であり、Niが0.02〜0.05である。さらに、Snが0.08〜0.12質量%であり、Znが0.01〜0.04質量%であり、残部がCuである。
ここで、本実施形態に係る絶縁電線1は、高サイクル領域及び低サイクル領域の双方において適用可能である。具体的に本実施形態に係る絶縁電線1は、曲げR=20mm以上の小さな曲げ歪みにおいて屈曲回数が500万回以上を達成すると共に(高サイクル領域に適用)、曲げR=0.5mmの大きな曲げ歪みにおいて屈曲回数が数十回以上達成するものである(低サイクル領域に適用)。以下、詳細に説明する。
まず、高サイクル領域に適用可能な絶縁電線を提供するにあたっては、金属導体11の引張強度が高いことが有利である。本実施形態では上記金属導体11を用いることにより、引張強度500MPa以上を達成することができ、高サイクル領域に適用可能である。
図2は、引張強度と伸び率との関係を示すグラフである。なお、図2において縦軸は引張強度〔MPa〕を示し、横軸は伸び率〔%〕を示している。
図2に示すように、軟銅の引張強度は伸び率によって異なるが、概ね200MPa強程度である。これに対して、産業用のロボットケーブルとして使用される銅合金、及び、上記した析出強化型の銅合金の引張強度については、伸び率によって異なるが、引張強度が500MPa以上となる領域が存在する。従って、産業用のロボットケーブルとして使用される銅合金、及び、上記した析出強化型の銅合金は、高サイクル領域に適用可能といえる。
また、低サイクル領域に適用可能な絶縁電線を提供するにあたっては、金属導体11の伸び率が高いことが有利である。本実施形態では上記金属導体11を用いることにより、伸び率6%以上を達成することができ、低サイクル領域に適用可能である。
図2に示すように、産業用のロボットケーブルとして使用される銅合金は、伸び率3%程度で最大である。このため、伸び率6%以上を達成できず、低サイクル領域に適用することができない。これに対して、上記金属導体11は、伸び率6%以上を達成でき、低サイクル領域に適用可能といえる。なお、引張強さは、JIS−Z−2241に規定される引張試験機を用いて測定した試験力(N)から求められ、伸び率は、同様の伸び計を用いて測定した標点間の長さから求められる。
なお、高サイクル領域では曲げR=20mm以上の小さな曲げ歪みにおいて高い屈曲性が要求される。このため、本実施形態においてはR=20mmの曲げにおいて高い屈曲性を満たすように金属導体素線11aの径を設定することが必要である。そして、本件発明者らが鋭意検討を重ねた結果、金属導体素線11aの径が小さくなるほど、歪みは小さくなる傾向にあることから、金属導体11に使用される銅合金がR=20mmの曲げにおいて高い屈曲性を満たすためには、素線径が0.12mm以下である必要があることを見出した。これにより、R=20mm以上の大きな屈曲に対して耐屈曲回数が500万回程度を実現することができる。
以上より、本実施形態に係る金属導体11は、引張強度が500MPa以上、且つ、伸び率が6%以上である銅合金が用いられると共に、素線径が0.12mm以下である。
なお、上記条件に加えて金属導体11は、伸び率は15%未満であることが望ましい。伸び率と引張強さとは相関があり、伸び率を変化させると引張強さも変化してしまう。このような事情から、銅を基本とした導電率65%IACS以上の析出強化型の合金の場合、伸び率が15%以上となると、もはや引張強さ500MPaを維持できなくなってしまうからである。さらに、引張強さは650MPa未満であることが望ましい。銅を基本とした合金の場合、引張強さが650MPa以上となると、もはや伸び率6%を維持できなくなってしまうからである。
さらに、金属導体素線11aの径は、0.05mm以上であることが望ましい。少なくとも0.05mm以上の径が無ければ、伸線加工歪みの蓄積により伸線加工が困難となってしまうからである。これ以下の径にするには伸線加工の中途に溶体化処理を実施して、蓄積された歪みを開放しなければならないが、1mm以下の線材を溶体化処理するのは容易ではない。
なお、引張強度及び伸び率については、導体材料の時効処理の温度を変化させることにより、ある程度調整可能である。図3は、時効処理の温度によって変化する引張強度及び伸び率を示すグラフである。なお、図3において縦軸は引張強度〔MPa〕を示し、横軸は伸び率〔%〕を示している。
図3に示すように、時効処理の温度を低下させることにより、本実施形態に係る銅合金は引張強度が高くなる。これに対して、本実施形態に係る銅合金は、時効処理の温度を低下させることにより、伸び率が小さくなる傾向にある。このため、銅合金については時効処理の温度を変化させることで、適切な特性を示すように製造可能である。
次に、本実施形態に係る絶縁電線1の耐屈曲試験の実験結果について説明する。図4は、耐屈曲試験に用いられる実施例及び比較例に係る絶縁電線の構成、並びに実験結果を示す図表である。
図4に示すように、まず、実施例1において金属導体素線の径は0.08mmとした。また、銅合金としては、Cu−Co−P系の銅合金を使用した。具体的に、Cu−Co−P系の銅合金は、Coが0.20〜0.30質量%であり、Pが0.07〜0.12質量%であり、Niが0.02〜0.05である。さらに、Snが0.08〜0.12質量%であり、Znが0.01〜0.04質量%であり、残部がCuである。
また、実施例1において金属導体素線の本数は19本であり、19本の撚線により構成される導体の外径は0.40mmであった。さらに、実施例1において絶縁部材には、厚さ0.24mmのPVC(polyvinyl chloride)を用いた。また、絶縁部材の仕上外径は0.88mmであった。
また、実施例2において金属導体素線の径は0.03mmとした。また、銅合金としては、実施例1と同じものを用いた。さらに、実施例2において金属導体素線の本数は61本であり、61本の撚線により構成される導体の外径は0.39mmであった。さらに、実施例2において絶縁部材には、厚さ0.24mmのPVC(polyvinyl chloride)を用いた。また、絶縁部材の仕上外径は0.87mmであった。
実施例3において金属導体素線の径は0.05mmとした。また、銅合金としては、実施例1と同じものを用いた。さらに、実施例3において金属導体素線の本数は37本であり、37本の撚線により構成される導体の外径は0.45mmであった。さらに、実施例3において絶縁部材には、厚さ0.24mmのPVC(polyvinyl chloride)を用いた。また、絶縁部材の仕上外径は0.93mmであった。
実施例4において金属導体素線の径は0.10mmとした。また、銅合金としては、実施例1と同じものを用いた。さらに、実施例4において金属導体素線の本数は19本であり、19本の撚線により構成される導体の外径は0.50mmであった。さらに、実施例4において絶縁部材には、厚さ0.24mmのPVC(polyvinyl chloride)を用いた。また、絶縁部材の仕上外径は0.98mmであった。
実施例5において金属導体素線の径は0.12mmとした。また、銅合金としては、実施例1と同じものを用いた。さらに、実施例5において金属導体素線の本数は7本であり、7本の撚線により構成される導体の外径は0.36mmであった。さらに、実施例5において絶縁部材には、厚さ0.24mmのPVC(polyvinyl chloride)を用いた。また、絶縁部材の仕上外径は0.84mmであった。
また、比較例1において金属導体素線の径は0.03mmとし、材料に軟銅を用いた。さらに、比較例1において金属導体素線の本数は61本であり、61本の撚線により構成される導体の外径は0.39mmであった。さらに、比較例1において絶縁部材には、厚さ0.24mmのPVC(polyvinyl chloride)を用いた。また、絶縁部材の仕上外径は0.87mmであった。
比較例2において金属導体素線の径は0.05mmとし、材料に軟銅を用いた。さらに、比較例2において金属導体素線の本数は37本であり、37本の撚線により構成される導体の外径は0.45mmであった。さらに、比較例2において絶縁部材には、厚さ0.24mmのPVC(polyvinyl chloride)を用いた。また、絶縁部材の仕上外径は0.93mmであった。
比較例3において金属導体素線の径は0.08mmとし、材料に軟銅を用いた。さらに、比較例3において金属導体素線の本数は19本であり、19本の撚線により構成される導体の外径は0.40mmであった。さらに、比較例3において絶縁部材には、厚さ0.24mmのPVC(polyvinyl chloride)を用いた。また、絶縁部材の仕上外径は0.88mmであった。
比較例4において金属導体素線の径は0.16mmとし、材料には実施例1と同じ銅合金を用いた。さらに、比較例4において金属導体素線の本数は7本であり、7本の撚線により構成される導体の外径は0.48mmであった。さらに、比較例4において絶縁部材には、厚さ0.20mmのPVC(polyvinyl chloride)を用いた。また、絶縁部材の仕上外径は0.88mmであった。
比較例5において金属導体素線の径は0.20mmとし、材料には実施例1と同じ銅合金を用いた。さらに、比較例5において金属導体素線の本数は7本であり、7本の撚線により構成される導体の外径は0.60mmであった。さらに、比較例5において絶縁部材には、厚さ0.20mmのPVC(polyvinyl chloride)を用いた。また、絶縁部材の仕上外径は1.00mmであった。
以上、実施例1〜5及び比較例1〜5について、耐屈曲試験を行った結果、図4に示すようになった。なお、耐屈曲試験では、所定長の絶縁電線を真っ直ぐに伸ばした状態から、一方向へ曲げ半径20mmを有するマンドレルに沿わせて曲げ、再び真っ直ぐに戻す動作までを1回として繰り返し、金属導体素線が断線したときの曲げ回数を測定した。
図6に示すように、実施例1に係る絶縁電線は、曲げ回数が2165万2300回に達した。また、実施例2〜5に係る絶縁電線は、それぞれ曲げ回数が8億2162万5692回、1億4051万2405回、1270万2254回、657万4460回となった。
これに対して、比較例1〜5に係る絶縁電線は、それぞれ曲げ回数が3248万908回、795万137回、214万5365回、186万2672回、68万637回となった。
以上のように、実施例1〜5については、いずれも曲げ回数が500万回を超えており、高サイクル領域に適することが分かった。さらに、実施例に係る絶縁電線の導体は、伸び率6%以上であるため、低サイクル領域にも適するものである。
一方、比較例3〜5については、いずれも曲げ回数が500万回を下回った。このため、高サイクル領域に適しないことが分かった。さらに、比較例1,2については、曲げ回数が500万回を超えているが、実験結果からすると、その素線径は0.05mm以下に限られることとなり、金属導体素線は極細線に限られてしまうという問題があることがわかった。また、同じ素線径において比較すると(比較例1と実施例2、比較例2と実施例3との比較)、曲げ回数は、実施例2,3に対してはるかに及ばないことがわかった。
このようにして、本実施形態に係る絶縁電線1は、金属導体11の引張強さが500MPa以上であり、且つ、伸び率が6%以上である銅合金が用いられると共に、素線径が0.12mm以下である。このため、例えばR=20mm以上の大きな屈曲に対して耐屈曲回数が500万回程度を実現することができ、曲げ歪みが小さく高い屈曲疲労サイクルを要求される高サイクル領域において適用することができる。また、導体の伸び率が6%以上であるため、曲げ歪みが大きい低サイクル領域においても適用することができる。従って、高サイクル領域及び低サイクル領域の双方について要求される屈曲耐久回数に適合することが可能な絶縁電線1を提供することができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよい。
1…絶縁電線
11…金属導体
11a…金属導体素線
12…被覆部材

Claims (1)

  1. 導電性の金属導体素線、又は複数本の金属導体素線が撚られてなる撚線導体上に絶縁性の絶縁部材を被覆した絶縁電線であって、
    前記金属導体素線は、引張強さが500MPa以上、且つ、伸び率が6%以上である銅合金が用いられると共に、素線径が0.12mm以下である
    ことを特徴とする絶縁電線。
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