JP2014126755A - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】消費電力が抑制され、耐久性に優れた電子機器を提供する事。
【解決手段】電子機器は、固体光源と蛍光体103とを有する発光素子110と、コリメーター素子104と、第一カットオフ波長よりも長い波長の光を透過させ、第一カットオフ波長よりも短い波長の光を反射させる第一の光フィルター素子151と、第一の光を透過させる第一カラーフィルター5221を備える第一電気光学装置と、第二電気光学装置と、を有し、コリメーター素子104と第一電気光学装置との間に第一の光フィルター素子151が配置される。これにより、発光素子110の実質的な発光効率が高められると共に、第一カラーフィルター5221の退色劣化が生じにくい、耐久性に優れた電子機器が提供される。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子機器に関する。
プロジェクターと呼ばれる投射型表示装置は、透過型電気光学装置や反射型電気光学装置に光を照射し、これらの電気光学装置により変調された透過光や反射光をスクリーン上に投射する電子機器である。これは光源から発せられた光を電気光学装置に集光して入射させ、電気信号に応じて変調された透過光又は反射光を、投射レンズを通じて、スクリーンに拡大投射する様に構成された物で、大画面を表示するとの長所を有している。この様な電子機器に使用される電気光学装置としては液晶装置が知られており、これは液晶の誘電異方性と液晶層における光の旋光性とを利用して画像を形成している。
液晶装置を用いたプロジェクターの一例は特許文献1に記載されている。液晶装置は複数個の画素を有し、各画素に対応して、赤緑青の何れかの色のカラーフィルターが設けられている。プロジェクターには光源としてメタルハライドランプが使用される場合が多く、液晶装置にはメタルハライドランプから強烈な光が照射される。その為に、これらのカラーフィルターは、照射された強烈な光に依って退色する等の劣化が見られる。そこで、カラーフィルターの耐光性を改善する目的で、特許文献1では、耐光性に劣る色のカラーフィルターには無機顔料を使用し、比較的耐光性の強い色のカラーフィルターには有機顔料を使用している。
特開平8−338992号公報
しかしながら、画素毎にカラーフィルターの顔料の種類を変えるのは、製造上、実際には困難であるという課題が有った。取り分け、画像の高精細化と電気光学装置の小型化とが進むプロジェクター用途では、画素サイズが非常に小さくなるので、特許文献1に記載されている方法は実用的な解決手段にはなり得なかった。又、光源の光を強くする為に、電力消費が大きくなっているという課題もあった。換言すれば、従来の電子機器では、消費電力が大きく、加えて、カラーフィルターの実用的な耐光性が得られていないという課題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決する為になされたものであり、以下の形態または適用例として実現する事が可能である。
(適用例1) 本適用例に係わる電子機器は、励起光を発する固体光源と励起光が照射される蛍光体とを有する発光素子と、発光素子から放射される光(放射光)の少なくとも一部をほぼ平行な光(平行光)に変換するコリメーター素子と、平行光の内で第一カットオフ波長よりも長い波長の光を透過させ、第一カットオフ波長よりも短い波長の光を反射させる第一の光フィルター素子と、第一の光を透過させる第一カラーフィルターを備える第一電気光学装置と、第二電気光学装置と、を有し、コリメーター素子と第一電気光学装置との間に第一の光フィルター素子が配置されている事を特徴とする。
電気光学装置のカラーフィルターに使用される顔料や染料を退色劣化させるのは主として青色光や紫外光などの短波長光である。一方、発光素子から放射される光(放射光)には、短波長成分を有する励起光と、蛍光体から発せられた長波長成分を有する蛍光と、が混ざり合っている。この構成によれば、平行光で退色劣化を促す短波長光を第一の光フィルター素子が部分的に反射するので、第一カラーフィルターに用いられている顔料や染料を退色劣化させにくくし、長寿命の電子機器を提供する事ができる。更に、第一の光フィルター素子により反射された光(反射光)は、励起光の一部といった短波長光を含んでいる。従って、反射光(励起光の一部といった短波長光)が再度蛍光体を照射して、蛍光を放させるので、固体光源が発する励起光を弱めても、明るい表示を実現する事ができる。即ち、発光素子の実質的な発光効率を高め、電子機器の消費電力を抑制する事ができる。言い換えると、発光素子の実質的な発光効率を高めて電子機器の消費電力を抑制すると共に、カラーフィルターの退色劣化が生じにくい、耐久性に優れた電子機器を提供する事ができる。
(適用例2) 上記適用例に係わる電子機器において、平行光の内で第二カットオフ波長よりも長い波長の光を透過させ、第二カットオフ波長よりも短い波長の光を反射させる第二の光フィルター素子を有し、コリメーター素子と第二電気光学装置との間に第二の光フィルター素子が配置されている事が好ましい。
この構成によれば、第二の光フィルター素子により反射された光(反射光)が再度蛍光体を照射して、蛍光を放させるので、固体光源が発する励起光を弱めても、明るい表示を実現する事ができる。又、第二電気光学装置が第三カラーフィルターを備えていれば、平行光で退色劣化を促す短波長光を第二の光フィルター素子が部分的に反射するので、第三カラーフィルターに用いられている顔料や染料を退色劣化させにくくし、長寿命の電子機器を提供する事ができる。言い換えると、発光素子の実質的な発光効率を高めて電子機器の消費電力を抑制すると共に、カラーフィルターの退色劣化が生じにくい、耐久性に優れた電子機器を提供する事ができる。
(適用例3) 上記適用例2に係わる電子機器において、第一カットオフ波長が480nmから520nmまでの範囲にあり、第二カットオフ波長が400nmから445nmまでの範囲にある事が好ましい。
この構成によれば、第一の光フィルター素子が緑色光よりも短波長の光を反射するので、第一電気光学装置に赤色の顔料や染料を用いた赤色カラーフィルターや緑色の顔料や染料を用いた緑色カラーフィルターを配置でき、第一電気光学装置によって赤色と緑色の表示を行う事ができる。更に、第二の光フィルター素子が青色光を透過させ、青色光よりも短波長の光を反射するので、第二電気光学装置によって青色の表示を行う事ができる。即ち、電子機器にてカラー表示を行う事ができる。
(適用例4) 上記適用例1乃至3に係わる電子機器において、コリメーター素子と第一の光フィルター素子との間に、更に偏光分離素子が配置されている事が好ましい。
この構成によれば、偏光分離素子によりp波又はs波の一方を第一電気光学装置に導いて表示に利用すると共に、p波又はs波の他方を第二電気光学装置に導いて表示に利用する事ができる。即ち、第一電気光学装置と第二電気光学装置とに平行光を分離してそれぞれで使用する事ができる。
(適用例5) 上記適用例1乃至3に係わる電子機器において、コリメーター素子と第一の光フィルター素子との間に、更に第三の光を反射する第三光ダイクロイックミラー素子が配置されている事が好ましい。
この構成によれば、第三光ダイクロイックミラー素子により第一電気光学装置と第二電気光学装置とに平行光を分離してそれぞれで使用する事ができる。第三光ダイクロイックミラー素子が例えば、青色光と青色光よりも短波長の光を反射させ、青色光よりも長波長の光を透過させる場合、透過光側の光路に赤色カラーフィルターや緑色カラーフィルターを備えた電気光学装置(例えば第一電気光学装置)を配置でき、反射光側の光路に青色光を変調する電気光学装置(第二電気光学装置)を配置できる。これにより電子機器にてカラー表示を行う事ができる。
(適用例6) 上記適用例1に係わる電子機器において、第一カットオフ波長が400nmから445nmまでの範囲にあり、第二の光を選択的に反射する第二光ダイクロイックミラー素子がコリメーター素子と第一の光フィルター素子との間に配置されている事が好ましい。
この構成によれば、第二光ダイクロイックミラー素子により第一電気光学装置と第二電気光学装置とに平行光を分離してそれぞれで使用する事ができる。第二光ダイクロイックミラー素子が、第二の光(例えば緑色光)を反射させ、それ以外の光を透過させるので、透過光側の光路に第一の色(例えば赤色)のカラーフィルターや第三の色(例えば青色)カラーフィルターを備えた電気光学装置(例えば第一電気光学装置)を配置でき、反射光側の光路に第二の光を変調する電気光学装置(第二電気光学装置)を配置できる。これにより電子機器にてカラー表示を行う事ができる。
実施形態1に係わる電子機器で使用される照明装置の概要を説明する概略図。 ハード白色光の波長分散スペクトルと光フィルター素子の透過率とを描いた図。 電子機器で使用され得る他の照明装置の概要を説明する概略図。 電子機器としての、一管式の投射型表示装置の構成を示す概略図。 電子機器としての、二管式の投射型表示装置の構成を示す概略図。 電気光学装置としての液晶装置の構成を示す概略図。 電気光学装置に配置されているカラーフィルターの透過率を説明する図。 実施形態2に係わる電子機器としての、一管式の投射型表示装置の構成を示す概略図。 実施形態2に係わる電子機器としての、二管式の投射型表示装置の構成を示す概略図。 実施形態3に係わる電子機器としての、一管式の投射型表示装置の構成を示す概略図。 実施形態3に係わる電子機器としての、二管式の投射型表示装置の構成を示す概略図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。尚、以下の各図においては、各層や各部材が認識可能な程度の大きさにするため、各層や各部材の尺度を実際とは異ならせしめている。
(実施形態1)
「原理」
図1は実施形態1に係わる電子機器で使用される照明装置の概要を説明する概略図である。電子機器は照明装置100を備えている。以下、図1を参照して、照明装置100と本願発明の原理とを説明する。
本実施形態の電子機器は照明装置100を備え、照明装置100は、図1に示す様に、発光素子110とコリメーター素子104と光フィルター素子150とを少なくとも備えている。発光素子110は励起光ExLを発する固体光源と励起光ExLが照射される蛍光体103とを有している。コリメーター素子104は発光素子110から放射状に出射される光(放射光と称す)の少なくとも一部をほぼ平行な光(平行光と称す)に変換する。光フィルター素子150はこうして得られた平行光の内でカットオフ波長λC(図2参照)よりも長い波長の光を透過させ、カットオフ波長λCよりも短い波長の光を反射させて反射光RfLとする。
本実施形態では、固体光源は発光ダイオード(以降、LED;Light Emitting Diodeと呼ぶ)101であり、LED101は青色の励起光ExLを発する。励起光ExLの中心波長は445nmである。尚、固体光源としては、この他に中心波長が異なる励起光ExLを発するLED101を使用しても良いし、更には、固体レーザーを使用しても良い。例えば、イットリウム・アルミニウム・ガーネットレーザー(YAGレーザー)の第三高調波(励起光ExLの波長355nm)等を固体光源に利用しても良い。
蛍光体103は、LED101に接して、その周囲を覆い、LED101からの青色の励起光ExLを受けて、黄色の蛍光を発する。この結果、発光素子110からは、青色の励起光ExLと黄色の蛍光とが混じり合った擬似的な白色光が発せられる。この擬似的な白色光は青色の励起光ExLと云った高エネルギー光子を含むので、以降、ハード白色光HWLと称する。励起光ExLを受けて、黄色の蛍光を発する蛍光体103としては、例えばセリウムで賦活したイットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG:Ce)系蛍光体103やバリウム・シリコン化合物(BOS;Barium ortho Silicate)系蛍光体103などが用いられる。
LED101は基材102に設置される。基材102はLED101の点灯に伴って生ずる熱を外部に放つヒートシンクとしての機能を備えている。又、LED101と蛍光体103とは、直に接してしていても良いし、その間に別の媒介物質を介していても良い。
発光素子110から放射状に出射されるハード白色光HWLはコリメーター素子104を構成する集光レンズへと導かれて、コリメーター素子104を通過する事でほぼ平行な光(平行光)へと変換される。要するに、集光レンズ等のコリメーター素子104の焦点位置近傍に発光素子110が配置され、コリメーター素子104から出射するハード白色光HWLはほぼ光軸に対して平行光線となる。光軸とはLED101の中心を通り固体光源の発光面に垂直に交わる軸を指す。即ち、光軸とはLED101の主たる光放射方向を示す軸となる。後の例に出てくる様に、光軸上に正反射ミラーが配置されたときには光軸もミラーの反射に従って曲げられることになる。ほぼ平行な光(平行光)とは、後述する誘電体多層膜が光フィルター素子150として機能し得る光束である。具体的には、光線の光軸に対する角度をθとすると、θ=0°が理想的な光線であり、θが0°以上10°未満の範囲(0°≦θ<10°)にある光線群は問題なく光軸に平行な光線(ほぼ平行な光、平行光)として取り扱われる。半頂角θの円錐の立体角は2π(1−cosθ)であるので、コリメーター素子104から放たれる光束の主体が0.03πステラジアンの立体角に入っている光線群は問題なく光軸に平行な光線である(ほぼ平行な光、平行光)。更には、θが0°以上15°未満の範囲(0°≦θ<15°)にある光線群(コリメーター素子104から放たれる光束の主体が0.068πステラジアンの立体角に入っている光線群)も光軸に平行な光線(ほぼ平行な光、平行光)として取り扱える。θが0°以上20°未満の範囲(0°≦θ<20°)にある光線群(コリメーター素子104から放たれる光束の主体が0.121πステラジアンの立体角に入っている光線群)までを、光軸に平行な光線(ほぼ平行な光、平行光)として取り扱う事ができる。
コリメーター素子104の出射側には光フィルター素子150が配置される。言い換えると、コリメーター素子104は発光素子110と光フィルター素子150との間に配置される。本実施形態では、光フィルター素子150はダイクロイックフィルターで、誘電体多層膜であるが、この他にフォトニックラティスを光フィルター素子150として使用する事もできる。光フィルター素子150は、平行光線となったハード白色光HWLに対してほぼ垂直に配置され、カットオフ波長λCよりも長い波長の光を透過させると共に、カットオフ波長λCよりも短い波長の光を反射させる。換言すると、光フィルター素子150は、カットオフ波長λCの光よりも低エネルギーの光を通過させ、カットオフ波長λCの光よりも高エネルギーの光を反射して、元の光路に戻す。光フィルター素子150により反射された光(反射光RfL)の少なくとも一部は、LED101からコリメーター素子104への光路を逆にたどり、再度蛍光体103を照射する。尚、カットオフ波長λCは、光フィルター素子150が光軸に平行な光線となったハード白色光HWLに含まれる励起光ExLの少なくとも一部を反射する様に設定される。この様に、光フィルター素子150を通過した光は、ハード白色光HWLから励起光ExLと云った高エネルギー光子が削減された光であり、以降、光フィルター素子150を通過した光をソフト白色光SWLと称する。
電気光学装置(本実施形態では液晶装置50、図6参照)のカラーフィルター522(図6参照)に使用される顔料や染料を退色劣化させるのは主として青色光や紫外光などの短波長光である。一方、発光素子110からの放射光には、短波長成分を有する励起光ExLと、蛍光体103から発せられた長波長成分を有する蛍光と、が含まれている。光フィルター素子150がハード白色光HWLから励起光ExLの一部といった短波長光を部分的に取り除くので、照明装置100が照射するソフト白色光SWLでは短波長光の割合が減り、顔料や染料を退色劣化させにくい光を出射する事になる。更に、光フィルター素子150により反射された光(反射光RfL)は、励起光ExLの一部といった短波長光であり、これが再度蛍光体103を照射して、蛍光を放させる事になる。要するに蛍光体103には固体光源からの励起光ExLと光フィルター素子150からの反射光RfLとが照射されて、蛍光を発する事となる。従って、固体光源の励起光ExLを弱めても、明るい光源とする事ができる。即ち、発光素子110の実質的な発光効率を高め、消費電力を抑制する事ができるのである。
尚、後述する様に、電子機器は、光フィルター素子150として第一の光フィルター素子151(図4参照)と第二の光フィルター素子152(図4参照)とを有する場合があり、光フィルター素子150(第一の光フィルター素子151や第二の光フィルター素子152)とコリメーター素子104との間には様々な光学部品が配置され得る。又、カットオフ波長λCも第一の光フィルター素子151と第二の光フィルター素子152とで異なっていても構わない。即ち、第一の光フィルター素子151は、第一の光フィルター素子151にほぼ垂直に入射された平行光の内で第一カットオフ波長λC1よりも長い波長の光を透過させ、第一カットオフ波長λC1よりも短い波長の光を反射させ、同様に、第二の光フィルター素子152は、第二の光フィルター素子152にほぼ垂直に入射された平行光の内で第二カットオフ波長λC2よりも長い波長の光を透過させ、第二カットオフ波長λC2よりも短い波長の光を反射させる。そして第一カットオフ波長λC1と第二カットオフ波長λC2とが異なっていても良い。更に、ここでは説明を分かり易くする為に、光フィルター素子150を通過した光をソフト白色光SWLとしたが、カットオフ波長λCに応じては、白色光にならない事もある。詳細は後述する。
図2は、ハード白色光の色温度が9000Kの場合にハード白色光の波長分散スペクトルと光フィルター素子の透過率とを描いた図である。次に光源の発光素子110から放たれるハード白色光HWLと光フィルター素子150の性能との関係を、図2を参照して、説明する。
図2にはハード白色光HWLの波長分散スペクトルが規格化されて描かれていると共に、光フィルター素子150の透過率TmRも描かれている。励起光ExLの中心波長は440nmで、ハード白色光HWLの波長分散スペクトルでは、440nm付近に鋭い励起光ExLのピークが現れている。ハード白色光HWLの波長分散スペクトルで560nm付近に現れている幅広のピークは蛍光体103からの蛍光である。
光フィルター素子150は、カットオフ波長λCを基準にして、それよりも低波長側では入射光の透過率TmRが小さくなり、それよりも高波長側では入射光の透過率TmRが大きくなる。光フィルター素子150のカットオフ波長λCとは、具体的には、入射光の光フィルター素子150での透過率TmRが50%となる波長である。図2では、カットオフ波長λCは445nmとされている。カットオフ波長λCよりも低波長側で入射光の透過率TmRが小さくなるとは、カットオフ波長λCよりも低波長の何処かの波長で、反射率が80%以上となって、透過率TmRが20%未満と小さくなる事を意味する。又、カットオフ波長λCよりも高波長側で入射光の透過率TmRが大きくなるとは、カットオフ波長λCよりも高波長の何処かの波長で、透過率TmRが80%以上となる事を意味する。
「他の照明装置」
図3は電子機器で使用され得る他の照明装置の概要を説明する概略図である。以下、図3を参照して、他の照明装置200を説明する。
先に説明した照明装置100(図1)の他に、照明装置200も電子機器に使用され得る。図3に示す様に、照明装置200は、発光素子110とコリメーター素子104と光フィルター素子150とを少なくとも備えている。照明装置100(図1)と照明装置200(図3)とはコリメーター素子104が異なっている。それ以外の構成はほぼ同様である。照明装置200では、発光素子110からの放射光(ハード白色光HWL)を第一の方向に反射させる四半球状の第一反射板204と、第一反射板204によって反射した光を第一の方向とは異なる第二の方向に反射させる第二反射板206と、がコリメーター素子104をなしている。
図3に示す様に、発光素子110は、照明装置100(図1)と同様に固体光源としてのLED101と、蛍光体103と、を含んでいる。蛍光体103はLED101を密封する様に設けられている場合もあり、さらに蛍光体103を覆う様にカバー部材が封止されている場合も有る。LED101は基材102に設けられている。基材102はLED101の点灯に伴って生ずる発熱を外部に放熱させるヒートシンクとしての機能、或いは、外部のヒートシンクに熱を伝えるためのヒートスプレッダとしての機能を備えている。
四半球状の第一反射板204は、発光素子110を覆う様に円弧状の一方の端が基材102の一方の端部に取り付けられている。同じく円弧の他方の端は、基材102との間で開口部を構成している。
第二反射板206は、断面が放物線状の反射面206aと、反射面206aの一方の端が反射面206a側に折れ曲がった屈曲部206bとを有している。反射面206aが発光素子110側に向く様に屈曲部206bが基材102の他方の端部に取り付けられている。
発光素子110からの放射光(ハード白色光HWL)のうち、基材102と第一反射板204とにより構成される開口部を通過した光は、直接に第二反射板206の反射面206aに入射して第二の方向に反射される。又、基材102に設けられた発光素子110から法線方向に出射された光は、第一反射板204の反射面204aで反射し、基材102の他方の端部に掛かる屈曲部206bで再び反射して、第二反射板206の反射面206aに入射し第二の方向に反射される。更には、法線方向に対して角度を有して第一反射板204側に出射された光は、反射面204aにより反射して、第二反射板206の反射面206aに入射し第二の方向に反射される。この様に、発光素子110からの放射光(ハード白色光HWL)は、第一反射板204と第二反射板206とによって、1回乃至3回の反射を行い、第二の方向に平行光線となって照射される。
コリメーター素子104の出射側には光フィルター素子150が配置される。光フィルター素子150は、平行光線となったハード白色光HWLに対してほぼ垂直に配置され、カットオフ波長λCの光よりも低エネルギーの光を通過させ、カットオフ波長λCの光よりも高エネルギーの光を反射して、元の光路に戻す。光フィルター素子150により反射された光(反射光RfL)の少なくとも一部は、LED101から光フィルター素子150への光路を逆にたどり、再度蛍光体103を照射して、蛍光を放させる。これ以外の構成は照明装置100(図1)とほぼ同様である。
上記によれば、以下の効果が得られる。
コリメーター素子104は、発光素子110からの放射光(ハード白色光HWL)を広い立体角に渡って平行光に変換する。即ち、照明装置200は、放射光をより効率的に利用する事ができる。
「電子機器の構成」
図4は、電子機器としての、一管式の投射型表示装置の構成を示す概略図である。図5は、電子機器としての、二管式の投射型表示装置の構成を示す概略図である。次に、本実施形態の電子機器を、図4と図5を参照して、説明する。
図4及び図5に示す様に、本実施形態の電子機器としての投射型表示装置1000は、照明装置100と、第一電気光学装置としての第一液晶装置51と、第二電気光学装置としての第二液晶装置52と、投射光学系としての第一の投射レンズ601とを備えている。第一電気光学装置である第一液晶装置51は、第一の光(例えば赤色光RL)を透過させる第一カラーフィルター5221と第二の光(例えば緑色光GL)を透過させる第二カラーフィルター5222とを備えている。第二電気光学装置である第二液晶装置52は、第三の光(例えば青色光BL)を透過させる第三カラーフィルター5223を備えている。以降、第一液晶装置51と第二液晶装置52とを特に区別する必要がない場合、両者を纏めて液晶装置50(図6参照)と称する。同様に、第一カラーフィルター5221と第二カラーフィルター5222と第三カラーフィルター5223とを特に区別する必要がない場合、これらを纏めてカラーフィルター522(図6参照)と称する。
図4に示す様に、液晶装置50は、カラーフィルター522(図6参照)を有し、照明装置100から出射された照明光を画像情報に基づいて変調し表示光に変換する。変換された表示光が液晶装置50から出射され第一の投射レンズ601によって例えばスクリーンなどに映し出される。電気光学装置に使用されるカラーフィルター522は顔料や染料を用いた吸収光型である。
電子機器(投射型表示装置1000)では、更に、コリメーター素子104と第一電気光学装置(第一液晶装置51)との間に第一の光フィルター素子151が配置され、コリメーター素子104と第二電気光学装置(第二液晶装置52)との間に第二の光フィルター素子152が配置されている。又、コリメーター素子104と第一の光フィルター素子151との間には第一の偏光分離素子401が配置されている。この第一の偏光分離素子401は、発光素子110からの光を偏光に応じて分離している。第一の偏光分離素子401によりp波又はs波の一方が第一電気光学装置に導かれて表示に利用すると共に、p波又はs波の他方が第二電気光学装置に導かれて表示に利用される。即ち、第一の偏光分離素子401により、第一電気光学装置と第二電気光学装置とに平行光を分離して、それぞれで使用する。図4では、一例として、ハード白色光のp波HWLpを直進させて第一の光フィルター素子151に導き、ハード白色光のs波HWLsの光路を変えて第二の光フィルター素子152に導いている。ハード白色光のs波HWLsは、第一の偏光分離素子401にて光路が元の光軸から90°曲がり、第一正反射ミラー121に導かれる。ここで再度光路を90°曲げて元の光軸と平行となって第二正反射ミラー122に導かれる。ここで再度光路を90°曲げて第二の光フィルター素子152に導かれる。勿論これとは反対に、第一の偏光分離素子401にてハード白色光のs波HWLsを直進させて第一の光フィルター素子151に導き、ハード白色光のp波HWLpの光路を変えて第二の光フィルター素子152に導いても良い。
電子機器(投射型表示装置1000)は、更に、第二の偏光分離素子402を第一液晶装置51と第一の投射レンズ601との間に備えている。第二の偏光分離素子402もp波とs波の内の一方を直進させ、他方の光路を90°曲げる。図4では、第一液晶装置51から出射する第一の光(例えば赤色光RL)や第二の光(例えば緑色光GL)を直進させ、第二液晶装置52から出射する第三の光(例えば青色光BL)の光路を90°曲げて、第一の光や第二の光の光軸と第三の光の光軸とを一致させている。この様に、第一の偏光分離素子401は偏光分離を行い、第二の偏光分離素子402は偏光合成を行う。
第一の光フィルター素子151の第一カットオフ波長λC1は、480nmから520nmまでの範囲にあり、本実施形態では、520nmである。即ち、第一の光フィルター素子151は、第一の光フィルター素子151にほぼ垂直に入射された平行なハード白色光のp波HWLpの内で520nmよりも長い波長の光を透過させ、520nmよりも短い波長の光を反射させる。この結果、第一の光フィルター素子151と第一液晶装置51とを透過し得る光は第一の光(例えば赤色光RL)と第二の光(例えば緑色光GL)となる。又、第一の光フィルター素子151で反射する光は青色光を含んだ反射光RfLBとなり、青色光を含んだ反射光RfLBは光路を逆にたどって発光素子110に戻され、蛍光体103の発光を補う。第一の光フィルター素子151が短波長光を透過させないので、第一液晶装置51に用いられる第一カラーフィルター5221と第二カラーフィルター5222との光劣化は抑制される。
第二の光フィルター素子152の第二カットオフ波長λC2は、400nmから445nmまでの範囲にあり、本実施形態では、445nmである。即ち、第二の光フィルター素子152は、第二の光フィルター素子152にほぼ垂直に入射された平行なハード白色光のs波HWLsの内で445nmよりも長い波長の光を透過させ、445nmよりも短い波長の光を反射させる。この結果、第二の光フィルター素子152と第二液晶装置52とを透過し得る光は第三の光(例えば青色光BL)となる。又、第二の光フィルター素子152で反射する光は高エネルギー光を含んだ反射光RfLHとなり、高エネルギー光を含んだ反射光RfLHは光路を逆にたどって発光素子110に戻され、蛍光体103の発光を補う。第二の光フィルター素子152が短波長光を透過させないので、第二液晶装置52に用いられる第三カラーフィルター5223の光劣化は抑制される。
この様に、第一の光フィルター素子151が青色光BLと青色光BLよりも短波長の光を反射するので、第一電気光学装置に赤色の顔料や染料を用いた赤色カラーフィルターや緑色の顔料や染料を用いた緑色カラーフィルターを配置でき、第一電気光学装置によって赤色と緑色の表示を行う事ができる。更に、第二の光フィルター素子152が青色光BLと青色光BLよりも長波長の光を透過させ、青色光BLよりも短波長の光を反射するので、第二電気光学装置によって青色の表示を行う事ができる。こうして、電子機器にてカラー表示を行う事ができる。即ち、発光素子110の実質的な発光効率を高めて電子機器の消費電力が抑制されると共に、カラーフィルター522の退色劣化が生じにくい、耐久性に優れた電子機器が提供される事になる。
尚、発光素子110とコリメーター素子104、第一の偏光分離素子401、第一の光フィルター素子151、第一液晶装置51、第二の偏光分離素子402、それぞれの光学中心は、同一光軸上に配置されている。同様に、発光素子110とコリメーター素子104、第一の偏光分離素子401、第二の光フィルター素子152、第二液晶装置52、第二の偏光分離素子402、それぞれの光学中心も、同一光軸上に配置されている。第一の投射レンズ601も同一光軸上に配置されているが、あおり投射などを行う場合には意図的に軸をずらして実現する。又、図4では図示しなかったが、コリメーター素子104と第一の投射レンズ601との間に、必要に応じて、フライアイインテグレーターやロッドインテグレーターを配置しても良い。
図4を用いて説明した電子機器は投射レンズが一つの一管式の投射型表示装置1000であったが、投射レンズが2つある二管式の投射型表示装置1000であっても良い。次に、図5を参照して、二管式の投射型表示装置1000を説明する。尚、図4を用いて説明した一管式の投射型表示装置1000と同一の構成部位については、同一の符号を附し、重複する説明は省略する。
図5に示す様に、二管式の投射型表示装置1000では、図4に示す一管式の投射型表示装置1000と比べて、第二の偏光分離素子402と第二正反射ミラー122とが省かれる代わりに、第二の投射レンズ602を用いる点が異なっている。投射光学系としての第一の投射レンズ601と第二の投射レンズ602とを用いて、スクリーン上で表示画像を合成して、カラー表示を実現する。これ以外の構成は図4に示す一管式の投射型表示装置1000とほぼ同一である。
「電気光学装置」
図6は電気光学装置としての液晶装置の構成を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のH−H’線で切った断面図である。次に、液晶装置50について図6を参照して説明する。
図6(a)及び(b)に示す様に、本実施形態の液晶装置50は、対向配置された素子基板510及び対向基板520と、これら一対の基板によって挟持された液晶層550とを有する。素子基板510の基材510s及び対向基板520の基材520sは、透明な例えば石英基板やガラス基板などが用いられている。
素子基板510は対向基板520よりも一回り大きく、両基板は、対向基板520の外周に沿って配置されたシール材540を介して貼り合わされ、その隙間に正または負の誘電異方性を有する液晶が封入されて液晶層550を構成している。シール材540は、例えば熱硬化性または紫外線硬化性のエポキシ樹脂などの接着剤が採用されている。シール材540には、一対の基板の間隔を一定に保持するためのスペーサー(図示省略)が混入されている。
シール材540の内側には、見切り部521が設けられている。見切り部521は、例えば遮光性の金属あるいは金属酸化物などからなり、見切り部521の内側が画素領域Eとなっている。画素領域Eには、マトリックス状にサブ画素Pが複数配置されている。図6は液晶装置50の例として第一液晶装置51を描いているので、サブ画素Pは、赤(R)と緑(G)とに対応して設けられている。第二液晶装置52では、サブ画素Pは青(B)となる。第一液晶装置51からの画像と第二液晶装置52からの画像とが合成されてカラーの表示画像となるので、表示画像の一画素は赤(R)と緑(G)と青(B)とのサブ画素から構成される事になる。尚、サブ画素Pの構成はこれらに限られず、電子機器の構成に応じて適宜変更される。例えば、本実施形態では第二液晶装置52のサブ画素Pを青(B)と白(W)としても良い。この場合、表示画像の一画素は赤(R)と緑(G)と青(B)と白(W)との4つのサブ画素から構成される事になる。又、後述する実施形態3では、第一液晶装置51ではサブ画素Pが赤(R)と青(B)となり、第二液晶装置52では、サブ画素Pは緑(G)となる。この様に、電子機器の構成に応じて、サブ画素Pの構成は変更され得る。
画素領域Eは、表示に寄与する有効な複数のサブ画素Pを囲む様に配置された複数のダミー画素を含んでいるとしてもよい。尚、図6では図示省略したが、画素領域Eにおいても複数のサブ画素Pを平面的に区分する遮光部が素子基板510と対向基板520とにそれぞれ設けられている。
素子基板510の第一辺部に沿ったシール材540とこの第一辺部との間にデータ線駆動回路501が設けられている。また、この第一辺部に対向する第二辺部に沿ったシール材540の内側に検査回路503が設けられている。さらに、第一辺部と直交し互いに対向する第三及び第四辺部に沿ったシール材540の内側に走査線駆動回路502が設けられている。第二辺部のシール材540の内側には、2つの走査線駆動回路502を繋ぐ複数の配線505が設けられている。これらデータ線駆動回路501、走査線駆動回路502に繋がる配線は、第一辺部に沿って配列した複数の外部接続用端子504に接続されている。以降、第一辺部に沿った方向をX方向とし、第一辺部と直交し互いに対向する第三及び第四辺部に沿った方向をY方向として説明する。
図6(b)に示す様に、基材510sの液晶層550側の表面には、サブ画素Pごとに設けられた光透過性を有する画素電極515及びスイッチング素子としての薄膜トランジスター(TFT;Thin Film Transistor、以下、TFTと称する)530と、信号配線(図示省略)と、複数の画素電極515を覆う配向膜518とが形成されている。又、TFT530における半導体層に光が入射して光リーク電流が流れ、不適切なスイッチング動作となる事を防ぐ遮光構造が採用されている。即ち、本実施形態における素子基板510は、基材510sと、画素電極515と、TFT530と、信号配線と、配向膜518を少なくとも含むものである。
基材520sの液晶層550側の表面には、見切り部521と、RとGとの各色に対応した顔料を有するカラーフィルター522と、カラーフィルター522を覆う様に成膜された平坦化層523と、少なくとも画素領域Eに亘って平坦化層523を覆う様に設けられた共通電極524と、共通電極524を覆う配向膜525とが設けられている。即ち、本実施形態における対向基板520は、基材520sと、遮光性の見切り部521と、カラーフィルター522と、平坦化層523と、共通電極524と、配向膜525とを少なくとも含むものである。前述の如く、図6は液晶装置50の例として第一液晶装置51を描いているので、カラーフィルター522は、赤(R)と緑(G)とに対応しているが、第二液晶装置52のカラーフィルター522は青(B)となる。
見切り部521は、図6(a)に示す様に平面的に走査線駆動回路502、検査回路503と重なる位置に設けられている。これにより対向基板520側から入射する光を遮蔽して、これらの駆動回路を含む周辺回路の光による誤動作を防止する役目を果たしている。また、不必要な迷光が画素領域Eに入射しない様に遮蔽して、画素領域Eの表示における高いコントラストを確保している。
平坦化層523は、例えば酸化シリコンなどの無機材料からなり、光透過性を有して見切り部521及びカラーフィルター522を覆う様に設けられている。つまり、平坦化層523は、見切り部521やカラーフィルター522によって基材520s上に生ずる凹凸を緩和している。このような平坦化層523の形成方法としては、例えばプラズマCVD法などを用いて成膜する方法が挙げられる。
共通電極524は、例えばITOなどの透明導電膜からなり、平坦化層523を覆うと共に、図6(a)に示す様に対向基板520の四隅に設けられた上下導通部506により素子基板510側の配線に電気的に接続している。
画素電極515を覆う配向膜518及び共通電極524を覆う配向膜525は、液晶装置50の光学設計に基づいて選定される。例えば、ポリイミドなどの有機材料を成膜して、その表面をラビングする事により、正の誘電異方性を有する液晶分子に対して略水平配向処理が施されたものや、SiOx(酸化シリコン)などの無機材料を気相成長法を用いて成膜して、負の誘電異方性を有する液晶分子に対して略垂直配向処理が施されたものが挙げられる。
このような液晶装置50は透過型であって、本実施形態ではサブ画素Pが非駆動時に暗表示となるノーマリーブラックモードの光学設計が採用される。光学設計に応じて、光の入射側に、又は入射側と出射側との双方に、偏光素子が配置される。そして、画像信号に基づいて液晶装置50を駆動すれば、照明光を光変調して表示光を出射する事ができる。尚、偏光素子は、所謂偏光板を用いても良いし、偏光板と位相差板とを組み合わせたものを用いてもよい。又、偏光素子は、液晶装置50と別に設けられていても良いし、或いは液晶装置50に直接貼り付けられていても良い。
「カラーフィルター」
図7は電気光学装置に配置されているカラーフィルターの透過率を説明する図である。次に、図7を参照して、本実施形態の効果を説明する。
図7はカラーフィルターの退色劣化の有無を示す図で、図7の横軸は光の波長を示し、縦軸は赤色カラーフィルターの透過率を示している。図7で実施形態1と記載してあるグラフは、赤色カラーフィルターの初期における透過率と、本実施形態の照明装置100の光を1000時間照射した際の赤色カラーフィルターの透過率と、を示しており、両者はほぼ一致している。尚、図7の実験では、光フィルター素子150のカットオフ波長λCは445nmであった。図7に示す様に、照明装置100からのソフト白色光SWLを1000時間照射しても赤色カラーフィルターは殆ど退色劣化しない。これに対して、図7で比較例と記載されているグラフは、本実施形態で説明した照明装置100から光フィルター素子150を取り除いた照明装置にて、1000時間ハード白色光HWLを赤色カラーフィルター照射した場合で、波長が450nm以下の光の透過率が上がり、赤色カラーフィルターが退色劣化している事が分かる。この様に、投射型表示装置1000では、その光源に照明装置100が利用されているので、発光素子110の実質的な発光効率を高めて投射型表示装置1000の消費電力が抑制されると共に、カラーフィルターの退色劣化が生じにくい、耐久性に優れた投射型表示装置が実現される。
(実施形態2)
「ダイクロイックミラー素子を用いる形態1」
図8は、実施形態2に係わる電子機器としての、一管式の投射型表示装置の構成を示す概略図である。図9は、実施形態2に係わる電子機器としての、二管式の投射型表示装置の構成を示す概略図である。次に、本実施形態の電子機器を、図8と図9とを参照して、説明する。尚、実施形態1と同一の構成部位については、同一の符号を附し、重複する説明は省略する。
図8及び図9に示す様に、本実施形態の電子機器としての投射型表示装置1000は、照明装置100と、第一電気光学装置としての第一液晶装置51と、第二電気光学装置としての第二液晶装置52と、投射光学系としての第一の投射レンズ601とを備えている。第一電気光学装置である第一液晶装置51は、第一の光(例えば赤色光RL)を透過させる第一カラーフィルター5221と第二の光(例えば緑色光GL)を透過させる第二カラーフィルター5222とを備えている。第二電気光学装置である第二液晶装置52は、第三の光(例えば青色光BL)を透過させる第三カラーフィルター5223を備えていても構わないし、備えていなくても良い。本実施形態では、第二液晶装置52はカラーフィルター522を備えていない。
電子機器(投射型表示装置1000)では、更に、コリメーター素子104と第一電気光学装置(第一液晶装置51)との間に第一の光フィルター素子151が配置され、コリメーター素子104と第二電気光学装置(第二液晶装置52)との間に第二の光フィルター素子152が配置されている。又、コリメーター素子104と第一の光フィルター素子151との間に、更に第三の光(例えば青色光BL)を反射する第一の第三光ダイクロイックミラー素子411が配置されている。第一の第三光ダイクロイックミラー素子411により第一電気光学装置と第二電気光学装置とにコリメーター素子104からの平行光を分離して、それぞれで使用する。図8では、第一の第三光ダイクロイックミラー素子411が、第三の光(例えば青色光BL)と第三の光よりも短波長の光を反射し、これらの光路を変えて第二の光フィルター素子152に導いている。要するに、第三の光(例えば青色光BL)と第三の光よりも短波長の光は、第一の第三光ダイクロイックミラー素子411にて光路が元の光軸から90°曲げられ、第一正反射ミラー121に導かれる。ここで再度光路が90°曲げられ元の光軸と平行とされて、第二正反射ミラー122に導かれる。ここで再度光路が90°曲げられて第二の光フィルター素子152に導かれる。一方、第一の第三光ダイクロイックミラー素子411は、第三の光よりも長波長の光を透過させて、これらの光(例えば緑色光GLや赤色光RL)を直進させて第一の光フィルター素子151に導いている。尚、電子機器(投射型表示装置1000)では、更に、コリメーター素子104と第一の第三光ダイクロイックミラー素子411との間に偏光変換素子430を備えている。これはp波とs波とを含むコリメーター素子104からの平行光の偏光状態をp波又はs波に揃えて、光の利用効率を高める物である。
電子機器(投射型表示装置1000)は、更に、第二の第三光ダイクロイックミラー素子412を第一液晶装置51と第一の投射レンズ601との間に備えている。第二の第三光ダイクロイックミラー素子412も第三の光(例えば青色光BL)と第三の光よりも短波長の光の光路を90°曲げ、第三の光よりも長波長の光を直進させる。図8では、第一液晶装置51から出射する第一の光(例えば赤色光RL)や第二の光(例えば緑色光GL)を直進させ、第二液晶装置52から出射する第三の光(例えば青色光BL)の光路を90°曲げて、第一の光や第二の光の光軸と第三の光の光軸とを一致させている。この様に、第一の第三光ダイクロイックミラー素子411は光を波長で分離し、第二の第三光ダイクロイックミラー素子412は光の合成を行う。
第一の光フィルター素子151の第一カットオフ波長λC1は、480nmから520nmまでの範囲にあり、本実施形態では、520nmである。この結果、第一の光フィルター素子151と第一液晶装置51とを透過し得る光は第一の光(例えば赤色光RL)と第二の光(例えば緑色光GL)となる。第一の光フィルター素子151が短波長光を透過させないので、第一液晶装置51に用いられる第一カラーフィルター5221と第二カラーフィルター5222との光劣化は抑制される。
第二の光フィルター素子152の第二カットオフ波長λC2は、400nmから445nmまでの範囲にあり、本実施形態では、445nmである。即ち、第二の光フィルター素子152は、第二の光フィルター素子152にほぼ垂直に入射された平行な第三の光(例えば青色光BL)と第三の光よりも短波長の光の内で445nmよりも長い波長の光を透過させ、445nmよりも短い波長の光を反射させる。この結果、第二の光フィルター素子152と第二液晶装置52とを透過し得る光は第三の光(例えば青色光BL)となる。又、第二の光フィルター素子152で反射する光は高エネルギー光を含んだ反射光RfLHとなり、高エネルギー光を含んだ反射光RfLHは光路を逆にたどって発光素子110に戻され、蛍光体103の発光を補う。第二の光フィルター素子152が短波長光を透過させないので、第二液晶装置52にカラーフィルター522を設ける必要がなくなる。また、もし第二液晶装置52に第三カラーフィルター5223が用いられた場合にも、第三カラーフィルター5223の光劣化が抑制される。
この様に、第一の第三光ダイクロイックミラー素子411の透過光側の光路に赤色カラーフィルターや緑色カラーフィルターを備えた第一電気光学装置を配置し、反射光側の光路に青色光BLを変調する第二電気光学装置を配置する事で、電子機器にてカラー表示を行う事が可能となる。
尚、発光素子110とコリメーター素子104、偏光変換素子430、第一の第三光ダイクロイックミラー素子411、第一の光フィルター素子151、第一液晶装置51、第二の第三光ダイクロイックミラー素子412、それぞれの光学中心は、同一光軸上に配置されている。同様に、発光素子110とコリメーター素子104、偏光変換素子430、第一の第三光ダイクロイックミラー素子411、第二の光フィルター素子152、第二液晶装置52、第二の第三光ダイクロイックミラー素子412、それぞれの光学中心も、同一光軸上に配置されている。第一の投射レンズ601も同一光軸上に配置されているが、あおり投射などを行う場合には意図的に軸をずらして実現する。又、図8では図示しなかったが、コリメーター素子104と第一の投射レンズ601との間に、必要に応じて、フライアイインテグレーターやロッドインテグレーターを配置しても良い。
図8を用いて説明した電子機器は投射レンズが一つの一管式の投射型表示装置1000であったが、投射レンズが2つある二管式の投射型表示装置1000であっても良い。次に、図9を参照して、二管式の投射型表示装置1000を説明する。尚、図8を用いて説明した一管式の投射型表示装置1000と同一の構成部位については、同一の符号を附し、重複する説明は省略する。
図9に示す様に、二管式の投射型表示装置1000では、図8に示す一管式の投射型表示装置1000と比べて、第二の第三光ダイクロイックミラー素子412と第二正反射ミラー122とが省かれる代わりに、第二の投射レンズ602を用いる点が異なっている。投射光学系としての第一の投射レンズ601と第二の投射レンズ602とを用いて、スクリーン上で表示画像を合成して、カラー表示を実現する。これ以外の構成は図8に示す一管式の投射型表示装置1000とほぼ同一である。
(実施形態3)
「ダイクロイックミラー素子を用いる形態2」
図10は、実施形態3に係わる電子機器としての、一管式の投射型表示装置の構成を示す概略図である。図11は、実施形態3に係わる電子機器としての、二管式の投射型表示装置の構成を示す概略図である。次に、本実施形態の電子機器を、図10と図11とを参照して、説明する。尚、実施形態1乃至2と同一の構成部位については、同一の符号を附し、重複する説明は省略する。
図10及び図11に示す様に、本実施形態の電子機器としての投射型表示装置1000は、照明装置100と、第一電気光学装置としての第一液晶装置51と、第二電気光学装置としての第二液晶装置52と、投射光学系としての第一の投射レンズ601とを備えている。第一電気光学装置である第一液晶装置51は、第一の光(例えば赤色光RL)を透過させる第一カラーフィルター5221と第三の光(例えば青色光BL)を透過させる第三カラーフィルター5223とを備えている。第二電気光学装置である第二液晶装置52は、第二の光(例えば緑色光GL)を透過させる第二カラーフィルター5222を備えていても構わないし、備えていなくても良い。本実施形態では、第二液晶装置52はカラーフィルター522を備えていない。
電子機器(投射型表示装置1000)では、更に、コリメーター素子104と第一電気光学装置(第一液晶装置51)との間に第一の光フィルター素子151が配置されている。又、コリメーター素子104と第一の光フィルター素子151との間に、更に第二の光(例えば緑色光GL)を選択的に反射する第一の第二光ダイクロイックミラー素子421が配置されている。第一の第二光ダイクロイックミラー素子421により第一電気光学装置と第二電気光学装置とにコリメーター素子104からの平行光を分離して、それぞれで使用する。図10では、第一の第二光ダイクロイックミラー素子421が、第二の光(例えば緑色光GL)を選択的に反射し、これらの光路を変えて第二液晶装置52に導いている。要するに、第二の光(例えば緑色光GL)は、第一の第二光ダイクロイックミラー素子421にて光路が元の光軸から90°曲げられ、第一正反射ミラー121に導かれる。ここで再度光路が90°曲げられ元の光軸と平行とされて、第二正反射ミラー122に導かれる。ここで再度光路が90°曲げられて第二液晶装置52に導かれる。ここで、緑色光GLとは、波長が500nmから540nmの範囲にある光である。一方、第一の第二光ダイクロイックミラー素子421は、第二の光以外の光を透過させて、これらの光(例えば青色光BLや赤色光RL)を直進させて第一の光フィルター素子151に導いている。尚、電子機器(投射型表示装置1000)では、更に、コリメーター素子104と第一の第二光ダイクロイックミラー素子421との間に偏光変換素子430を備えている。これはp波とs波とを含むコリメーター素子104からの平行光の偏光状態をp波又はs波に揃えて、光の利用効率を高める物である。
電子機器(投射型表示装置1000)は、更に、第二の第二光ダイクロイックミラー素子422を第一液晶装置51と第一の投射レンズ601との間に備えている。第二の第二光ダイクロイックミラー素子422も第二の光の光路を選択的に90°曲げ、第二の光以外の光を直進させる。図10では、第一液晶装置51から出射する第一の光(例えば赤色光RL)や第三の光(例えば青色光BL)を直進させ、第二液晶装置52から出射する第二の光(例えば緑色光GL)の光路を90°曲げて、第一の光や第三の光の光軸と第二の光の光軸とを一致させている。この様に、第一の第二光ダイクロイックミラー素子421は光を波長で分離し、第二の第二光ダイクロイックミラー素子422は光の合成を行う。
第一の光フィルター素子151の第一カットオフ波長λC1は、400nmから445nmまでの範囲にあり、本実施形態では、445nmである。即ち、第一の光フィルター素子151は、第一の光フィルター素子151にほぼ垂直に入射された平行な第一の光(例えば赤色光RL)や第三の光(例えば青色光BL)を含む光の内で445nmよりも長い波長の光を透過させ、445nmよりも短い波長の光を反射させる。この結果、第一の光フィルター素子151で反射する光は高エネルギー光を含んだ反射光RfLHとなり、高エネルギー光を含んだ反射光RfLHは光路を逆にたどって発光素子110に戻され、蛍光体103の発光を補う。第一の光フィルター素子151が短波長光を透過させないので、第一液晶装置51の第一カラーフィルター5221や第三カラーフィルター5223の光劣化が抑制される。
この様に、第一の第二光ダイクロイックミラー素子421の透過光側の光路に赤色カラーフィルターや青色カラーフィルターを備えた第一電気光学装置を配置し、反射光側の光路に緑色光GLを変調する第二電気光学装置を配置する事で、電子機器にてカラー表示を行う事が可能となる。
尚、発光素子110とコリメーター素子104、偏光変換素子430、第一の第二光ダイクロイックミラー素子421、第一の光フィルター素子151、第一液晶装置51、第二の第二光ダイクロイックミラー素子422、それぞれの光学中心は、同一光軸上に配置されている。同様に、発光素子110とコリメーター素子104、偏光変換素子430、第一の第二光ダイクロイックミラー素子421、第二液晶装置52、第二の第二光ダイクロイックミラー素子422、それぞれの光学中心も、同一光軸上に配置されている。第一の投射レンズ601も同一光軸上に配置されているが、あおり投射などを行う場合には意図的に軸をずらして実現する。又、図10では図示しなかったが、コリメーター素子104と第一の投射レンズ601との間に、必要に応じて、フライアイインテグレーターやロッドインテグレーターを配置しても良い。
図10を用いて説明した電子機器は投射レンズが一つの一管式の投射型表示装置1000であったが、投射レンズが2つある二管式の投射型表示装置1000であっても良い。次に、図11を参照して、二管式の投射型表示装置1000を説明する。尚、図10を用いて説明した一管式の投射型表示装置1000と同一の構成部位については、同一の符号を附し、重複する説明は省略する。
図11に示す様に、二管式の投射型表示装置1000では、図10に示す一管式の投射型表示装置1000と比べて、第二の第二光ダイクロイックミラー素子422と第二正反射ミラー122とが省かれる代わりに、第二の投射レンズ602を用いる点が異なっている。投射光学系としての第一の投射レンズ601と第二の投射レンズ602とを用いて、スクリーン上で表示画像を合成して、カラー表示を実現する。これ以外の構成は図10に示す一管式の投射型表示装置1000とほぼ同一である。
尚、本発明は上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良などを加えることが可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)投射型表示装置1000における液晶装置50は、透過型に限定されない。画素電極515が光反射性を有する反射型の液晶装置50を採用する事もできる。
(変形例2)投射型表示装置1000における電気光学装置は液晶方式に限定されない。例えば、サブ画素Pごとに設けられたミラーの角度を画像情報に基づいて可変する事で入射光を変調するミラーデバイスであっても、本発明の照明装置100を適用する事ができる。
50…液晶装置、51…第一液晶装置、52…第二液晶装置、100…照明装置、101…LED、102…基材、103…蛍光体、104…コリメーター素子、110…発光素子、121…第一正反射ミラー、122…第二正反射ミラー、150…光フィルター素子、151…第一の光フィルター素子、152…第二の光フィルター素子、200…照明装置、204…第一反射板、204a…反射面、206…第二反射板、206a…反射面、206b…屈曲部、401…第一の偏光分離素子、402…第二の偏光分離素子、411…第一の第三光ダイクロイックミラー素子、412…第二の第三光ダイクロイックミラー素子、421…第一の第二光ダイクロイックミラー素子、422…第二の第二光ダイクロイックミラー素子、430…偏光変換素子、501…データ線駆動回路、502…走査線駆動回路、503…検査回路、504…外部接続用端子、505…配線、506…上下導通部、510…素子基板、510s…基材、515…画素電極、518…配向膜、520…対向基板、520s…基材、521…見切り部、522…カラーフィルター、523…平坦化層、524…共通電極、525…配向膜、530…TFT、540…シール材、550…液晶層、601…第一の投射レンズ、602…第二の投射レンズ、1000…投射型表示装置、5221…第一カラーフィルター、5222…第二カラーフィルター、5223…第三カラーフィルター。

Claims (6)

  1. 励起光を発する固体光源と前記励起光が照射される蛍光体とを有する発光素子と、
    前記発光素子から放射される光(放射光)の少なくとも一部をほぼ平行な光(平行光)に変換するコリメーター素子と、
    前記平行光の内で第一カットオフ波長よりも長い波長の光を透過させ、前記第一カットオフ波長よりも短い波長の光を反射させる第一の光フィルター素子と、
    第一の光を透過させる第一カラーフィルターを備える第一電気光学装置と、
    第二電気光学装置と、を有し、
    前記コリメーター素子と前記第一電気光学装置との間に前記第一の光フィルター素子が配置されている事を特徴とする電子機器。
  2. 前記平行光の内で第二カットオフ波長よりも長い波長の光を透過させ、前記第二カットオフ波長よりも短い波長の光を反射させる第二の光フィルター素子を有し、
    前記コリメーター素子と前記第二電気光学装置との間に前記第二の光フィルター素子が配置されている事を特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記第一カットオフ波長が480nmから520nmまでの範囲にあり、
    前記第二カットオフ波長が400nmから445nmまでの範囲にある事を特徴とする請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記コリメーター素子と前記第一の光フィルター素子との間に、更に偏光分離素子が配置されている事を特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電子機器。
  5. 前記コリメーター素子と前記第一の光フィルター素子との間に、更に第三の光を反射する第三光ダイクロイックミラー素子が配置されている事を特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電子機器。
  6. 前記第一カットオフ波長が400nmから445nmまでの範囲にあり、
    第二の光を選択的に反射する第二光ダイクロイックミラー素子が前記コリメーター素子と前記第一の光フィルター素子との間に配置されている事を特徴とする請求項1に記載の電子機器。
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