JPH07325301A - 投写型表示装置 - Google Patents

投写型表示装置

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JPH07325301A
JPH07325301A JP6118196A JP11819694A JPH07325301A JP H07325301 A JPH07325301 A JP H07325301A JP 6118196 A JP6118196 A JP 6118196A JP 11819694 A JP11819694 A JP 11819694A JP H07325301 A JPH07325301 A JP H07325301A
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JP
Japan
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light
display device
projection display
liquid crystal
color
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Application number
JP6118196A
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English (en)
Inventor
Mitsuhiro Wada
充弘 和田
Yoshihiro Masumoto
吉弘 枡本
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication of JPH07325301A publication Critical patent/JPH07325301A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カラーフィルタを有するライトバルブを用い
た投写型表示装置に関するもので、色再現性の優れた投
写型表示装置を提供する。 【構成】 メタルハライドランプ21から放射される光
は、凹面鏡22により平行に近い光に変換され、光反射
光学系28に入射する。光反射光学系28は、純度の高
い赤、緑、青の波長帯域の光を選択的に反射する。光反
射光学系28により反射された光は、カラーフィルタ3
5を備えた液晶パネル37に入射し、液晶パネル37上
のフルカラーの光学像を投写レンズ38によりスクリー
ン(図示せず)上に拡大投写する。カラーフィルタ35
を通過する光を純度の高い3原色光とできるので、投写
画像の色再現性を向上することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラーフィルタを備え
たライトバルブを用いてカラー表示を行う投写型表示装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、大画面の映像を得るために、映像
信号に応じてライトバルブ上に形成された画像を照明
し、その光学像を投写レンズによりスクリーン上に拡大
投写する方法がよく知られている。近年、ライトバルブ
として液晶パネルを用いた投写型表示装置が注目されて
いる(例えば、特開平2−250015号公報など)。
【0003】液晶パネルを用いてカラー表示を行うため
には、以前から各種の方式が提案されている。例えば、
2色性色素を液晶に混入して用いるGH方式、液晶の複
屈折を利用するECB方式、カラーフィルタと液晶セル
を組み合わせたカラーフィルタ方式等がある。カラーフ
ィルタ方式は、液晶パネルの各画素ごとに赤、緑、青の
カラーフィルタを微細加工して付けたものである。構造
が簡単で、品位の高いフルカラー表示に対応できるの
で、広く実用化されている。
【0004】(図13)はカラーフィルタ方式の従来の
投写型表示装置の構成の一例を示す。ランプ1は赤、
緑、青の色成分を含む光を放射し、ランプ1から放射さ
れる光は、凹面鏡2により平行に近い光に変換される。
凹面鏡2から出射した光は、UV−IRカットフィルタ
3により赤外光、紫外光が除去された後、フィールドレ
ンズ4を透過し、液晶パネル12に入射する。
【0005】液晶パネル12は、液晶セル11とその入
射側および出射側に設けられた偏光板5、6により構成
される。液晶セル11は、2枚のガラス基板7、8の間
にツイストネマティック液晶層9を狭持したものであ
る。ガラス基板7の液晶層9側には画素構造を有し、各
画素には赤、緑、青の各原色光を透過させるカラーフィ
ルタ10を付加している。液晶パネル12上には、映像
信号に応じて透過率の変化としてカラー画像が形成され
る。このカラー画像は、投写レンズ13によりスクリー
ン(図示せず)上に拡大投写される。
【0006】(図13)に示した構成は、小型、軽量か
つ低コストな投写型表示装置を提供できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】(図13)に示した投
写型表示装置において、投写画像の色再現性は、主とし
てランプ1の発光スペクトルとカラーフィルタ10の分
光透過率特性により決まる。(図14)に、従来の液晶
パネルに多く用いられるカラーフィルタの分光透過率特
性の一例を示す。破線は青色、実線は緑色、一点鎖線は
赤色の各カラーフィルタの透過率を示す。
【0008】(図14)の分光透過率特性から、各色の
透過波長帯域は、比較的広帯域な特性であることがわか
る。各フィルタの透過帯域を狭帯域にしようとすると、
必要とする波長帯の透過率が低下するので問題がある。
より色純度の高いフィルタを得ることができても、光損
失が大きくなり、明るい映像を得ることが困難となる。
【0009】一方、カラーフィルタの製造方法には大別
して、染色法、顔料分散法、印刷法があり、近年、特に
耐光性と耐熱性が優れていることから、顔料分散法を用
いることが主流となりつつある。しかし、顔料分散法
は、添加する顔料によりフィルタの分光透過率特性が決
まるので、分光特性について設計の自由度が小さい。し
たがって、顔料分散法で形成されたカラーフィルタの場
合、分光透過率特性を所望の特性とすることがより困難
となる。
【0010】したがって、このようなカラーフィルタを
備えた液晶パネルを照明する光源の発光スペクトルは、
色純度の高い赤と緑と青の線スペクトルで構成させるこ
とが要求される。照明光に3原色以外の波長の光が含ま
れた場合、カラーフィルタを通過する光の色純度が低下
し、表示画像の色再現性が低下するので問題がある。
【0011】(図13)に示す投写型表示装置には、主
としてハロゲンランプ、キセノンランプ、メタルハライ
ドランプが使用される。近年では、効率と色再現性の面
からメタルハライドランプを用いるのが主流となりつつ
ある。これらは、いずれも発光スペクトルが主として可
視域全域に広がる連続発光成分から構成される。したが
って、いずれのランプを用いても、カラーフィルタを通
過する光の色純度が低下し、表示画像の色再現性が低下
するので問題がある。
【0012】また、投写型表示装置に用いられる液晶パ
ネルは、非常に強力な光により照明される。したがっ
て、カラーフィルタを通過せずに吸収される光は、主と
して熱に変化し、カラーフィルタの特性の劣化を促進さ
せるという問題を生じる。
【0013】本発明は、上記問題を鑑みてなされたもの
であり、カラーフィルタを備えたライトバルブを用い
て、明るく色再現性の優れた投写型表示装置を提供する
ことを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
本発明の投写型表示装置は、三原色の色成分を含む光を
放射する発光体と、前記発光体の放射する光を集めて略
単一方向に進行する光を形成する集光手段と、前記集光
手段から出射する光により照明されるとともに画素構造
を有して光学像を形成するライトバルブと、前記ライト
バルブ上の光学像をスクリーン上に投影する投写レンズ
と、前記発光体から前記スクリーンに至る光路中に配置
されて前記光路を折り曲げる少なくとも1つの光反射手
段を備え、前記ライトバルブの画素構造は主として赤色
の光を通過せしめる画素と主として緑色の光を通過せし
める画素と主として青色の光を通過せしめる画素を交互
に配列してなり、前記光反射手段は前記画素の各々が通
過せしめることのできる波長帯域に含まれる一部の波長
の光を選択的に透過あるいは吸収せしめて前記画素の各
々を通過して前記スクリーンに到達する光の色純度を高
めるものである。
【0015】光反射手段は、500nm以上520nm
以下の波長帯域と560nm以上600nm以下の波長
帯域の少なくともいずれか一方に含まれる波長の光を選
択的に透過または吸収せしめることが望ましい。
【0016】また光反射手段は、発光体とライトバルブ
との間の光路中に配置され、前記光反射手段は、1つの
透明基板と2つの透明誘電体多層膜により構成され、前
記2つの透明誘電体多層膜はそれぞれが前記透明基板の
異なる面上に配置する方が好ましい。
【0017】カラーフィルタは顔料分散法により形成さ
れたものであれば、より大きな効果が期待できる。
【0018】発光体はメタルハライドランプにより形成
され、光反射手段は577nm近傍の波長の光を選択的
に透過あるいは吸収するほうが好ましく、ディスプロシ
ウム、ネオジウム、ガドリウム、ルテチウムの少なくと
もいずれかを発光元素として含む方がよい。
【0019】光反射手段は、透過率が50%となる波長
をカットオフ波長λoffと表現して、480nm≦λoff
≦500nmである青反射ダイクロイック多層膜と、5
10nm≦λoff≦525nmかつ550nm≦λoff
575nmである緑反射ダイクロイック多層膜と、59
5nm≦λoff≦620nmである赤反射ダイクロイッ
ク多層膜を、互いに近傍する反射面上に形成して構成す
ることもできる。
【0020】光反射手段は、位置に関して光反射特性が
なめらかに分布をもって変化するものであれば、光の入
射角のバラツキによる色むらを防ぐことができる。
【0021】また、光反射手段とライトバルブとの間の
光路中に偏光方位回転手段を配置し、これに入射する光
の偏光方位を所定角度だけ回転させ、前記光反射手段を
P偏光で通過する光成分がスクリーンに到達するように
するとよい。
【0022】偏光方位回転手段は1/2波長板からな
り、光軸に沿って進行する光に直交する平面上にあっ
て、光反射手段をP偏光で通過する光の偏光方位とライ
トバルブを有効に通過できる光の偏光方位を定義した場
合に、前記2つの偏光方位のなす角を略2等分する方位
に前記1/2波長板は光軸を配置すればよい。
【0023】
【作用】本発明は、カラーフィルタを備えたライトバル
ブを用いた投写型表示装置において、光反射手段によ
り、投写画像の色再現性を劣化させる不要な波長帯の光
を除去する。これにより、光源用ランプからの放射光が
連続スペクトルを有するものであっても、純度の高い3
原色の光をスクリーンに到達せしめ、良好な色再現性を
実現できる。
【0024】また、カラーフィルタにより吸収される不
要な光が除去されることから、カラーフィルタにより吸
収される不要な波長帯の光を予め光反射手段により除去
できるので、光吸収によるカラーフィルタの発熱を低減
できる。それゆえ、カラーフィルタの劣化を抑制し、耐
久性を向上できる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の投写型表示装置の実施例につ
いて図面を参照しながら説明する。
【0026】本発明の投写型表示装置の第1の実施例に
おける構成を(図1)に示す。24は光源、28は光反
射光学系、37は液晶パネル、38は投写レンズであ
る。
【0027】メタルハライドランプ21から放射される
光は、凹面鏡22により集光され、光軸とおよそ平行に
進行する光に変換される。凹面鏡22からの反射光は、
UV−IRカットフィルタ23により赤外光および紫外
光が除去されて光反射光学系28に入射する。光反射光
学系28は、以下に述べる波長選択の機能を有し、光の
進行方向を90゜折り曲げる。光反射光学系28から出
射した光は、フィールドレンズ29を透過し、液晶パネ
ル37に入射する。
【0028】フィールドレンズ29は液晶パネル37の
周辺部を透過する光を投写レンズ38に入射させるため
のものである。液晶パネル37は、2枚の偏光板30,
31と画素構造を備えた液晶セル36により構成され
る。入射側の偏光板30は、その偏光軸30Aが紙面に
平行となるように配置され、液晶セル36には直線偏光
が入射する。液晶パネル37では、透過光を変調して映
像信号に応じた光学像が形成される。各画素は、赤、
緑、青のカラーフィルタ35を備え、フルカラーの画像
を表示できる。液晶パネル37上に形成された光学像は
投写レンズ38によりスクリーン(図示せず)上に拡大
投写される。
【0029】液晶セル36の構成の一例を(図2)に示
す。(図2)は、理解を容易にするための概略図であ
り、物理的な厚みあるいは形状は必ずしも現実のものと
一致しない。また、説明に不要な箇所は省略している。
その構造は、2枚のガラス基板32,33の間にツイス
トネマティック液晶(以下、TN液晶)層34を狭持し
たものであり、ガラス基板33の液晶層34側の面には
ITOによるマトリクス状の画素電極41が、またガラ
ス基板32の液晶層34側の面には共通電極42が形成
されている。ガラス基板32,33の厚さは1.1m
m、屈折率は1.52である。ガラス基板33と共通電
極42との間には各画素に対応して、3原色である赤、
緑、青色のカラーフィルタ35がストライプ状に配置さ
れている。カラーフィルタ35は、例えば(図14)に
示すような分光特性を有するものである。
【0030】光反射光学系28は、一枚のガラス基板2
5の両面に透明誘電体多層膜26,27を蒸着したダイ
クロイックミラーである。第1多層膜26は、屈折率
1.63のフッ化セリウム(以下、CeF3)と屈折率
2.3の硫化亜鉛(以下、ZnS)とを交互に積層した
もので、全19層で構成されている。第2多層膜27
は、屈折率1.46の酸化ケイ素(以下、SiO2)と
屈折率2.3の酸化チタン(以下、TiO2)とを交互
に積層したもので、全28層で構成されている。(図3
(a),(b))は、それぞれ第1多層膜26および第
2多層膜27の分光透過率特性を示す。
【0031】また、(図3(c))は第1多層膜26と
第2多層膜27とを合成した分光透過率特性、すなわち
光反射光学系28の分光透過率特性である。一般に多層
膜の分光透過率特性は、垂直入射の場合を除いて、P偏
光(電界の振動方向が、多層膜面の法線と光線の進行方
向を含む面に対し平行である偏光成分で電界成分、すな
わち偏光方位が(図1)の紙面に平行な方向である光)
とS偏光(電界の振動方向が、P偏光の振動方向と垂直
である、すなわち偏光方位が(図1)の紙面に垂直な方
向である光)とで特性が異なる。実線はP偏光、破線は
S偏光に対する特性を示す。本実施例においては、入射
側の偏光板30を上述のように配置するので、P偏光成
分のみが液晶セル36に入射する。
【0032】なお、ガラス基板25、第1多層膜26、
第2多層膜27のいずれも内部吸収は非常に小さいの
で、(図3)に示す分光透過率特性において透過しない
光は、全て光軸が90゜折り曲げられて液晶パネル36
を照明する光となる。
【0033】光反射光学系28は、(図3(c))に示
すように、色純度を劣化させる不要な波長帯域の光に対
して十分な透過率を有し、これらを液晶パネル37に到
達する光から取り除く。これによりメタルハライドラン
プ21から放射される連続スペクトルのうち色純度の高
い赤、緑、青の3原色の光が選択的に反射され、液晶パ
ネル37に入射する。
【0034】赤、緑、青の各画素のスクリーン上におけ
る投影像について、各々の分光エネルギー分布の一例を
(図4(a),(b),(c))に示す。実線は、上述
の第1の実施例に述べた投写型表示装置における特性を
示し、比較のために、破線を用いて(図13)に示す従
来の投写型表示装置の特性の一例を示す。光反射光学系
28を用いることにより、色純度を低下させる波長帯域
の光が減少し、カラーフィルタの光透過帯域と比較し
て、赤、緑、青色成分とも狭い波長帯域の光が得られて
いる。
【0035】(図5)は、上記構成における投写型表示
装置の色再現性の一例をCIE色度図上に示したもので
ある。x軸及びy軸は色度座標を表す。赤、緑、青の各
画素の投影像について、本実施例による色度を実線で示
し、比較のために、従来の構成による色度を破線で示
す。従来の構成と比較して、各色とも色純度が向上し、
色再現範囲が広くなっていることがわかる。
【0036】以上、本発明の投写型表示装置は、光反射
光学系28を用いることで、メタルハライドランプ21
の放射する連続スペクトルのうち、色純度の高い3原色
の光の成分を選択的に液晶パネル37に導くことができ
る。投写画像の色純度が向上し、大きな効果が得られ
る。
【0037】また、光反射光学系28により、メタルハ
ライドランプ21からの放射光のうち、不要な波長帯域
の光を予め除去できるので、カラーフィルタ35で吸収
される光の量を減少させることができる。カラーフィル
タ35の発熱量が低下するので、カラーフィルタ35の
劣化を抑制できる。
【0038】光源用ランプにはディスプロシウム(以
下、Dy)、ネオジウム(以下、Nd)、ガドリウム
(以下、Gd)、ルテチウム(以下、Lu)の少なくと
もいずれかを発光元素として含むメタルハライドランプ
を用いるとなおよい。(図6)は、主たる発光元素とし
てDyとNdを添加したメタルハライドランプの発光ス
ペクトルの一例を示す。また、(図7)は、主たる発光
元素としてGdとLuを添加したメタルハライドランプ
の発光スペクトルの一例を示す。いずれの発光スペクト
ルも、3原色の波長帯域に豊富な連続発光成分を有する
ので、良好な色再現性を得ることができる。また、これ
らのランプは発光効率が高いので、投入したランプ電力
に対して十分な光出力を得ることができる。しかし、こ
のようなランプを用いると、不要な波長帯域の光も多く
存在するため、投写画像の色再現性の低下が大きい。し
かし、光反射光学系28を用いれば、色純度の高い3原
色の光のみを利用できるので、投写画像の色純度を大き
く改善できる。
【0039】なお、光反射光学系28は(図3)に示し
た分光透過率特性を有するものに限定するものではな
い。赤色の画素は、例えば照明光に600nm以下の波
長帯域の光が含まれている場合に色純度が低下する。同
様に、緑色の画素は例えば照明光に520nm以下およ
び560nm以上の波長帯域の光が含まれていた場合、
また青色の画素は例えば照明光に500nm以上の波長
帯域の光が含まれていた場合に色純度が低下する。それ
ゆえ、光反射光学系は500nm以上520nm以下の
波長帯域と560nm以上600nm以下の波長帯域の
少なくともいずれか一方に含まれる波長の光を選択的に
透過あるいは吸収させるとよい。
【0040】また、(図6)、(図7)に示したよう
に、一般にメタルハライドランプには577nm付近に
水銀による強い線発光成分がある。これは特に赤色の画
素の色純度を大きく低下させるので好ましくない。それ
ゆえ、光反射光学系28の分光特性は、その波長の光に
対して十分な透過率を有するとよい。
【0041】光反射光学系28において、第1多層膜2
6および第2多層膜27はガラス基板25の片側の面上
に積層して蒸着してもよい。しかし、多層膜の積層数が
増加すると内部応力などによる歪が増加し、多層膜の耐
久性は低下する。それゆえ、本実施例のように、ガラス
基板25の両側の面に多層膜26,27を蒸着し、各々
の面の膜の層数を少なくした方が、膜の耐久性が向上す
るので好ましい。
【0042】多層膜の分光透過率特性は光の入射角によ
り変化することが知られている。一般に、多層膜に対す
る光の入射角が大きいほど、光の透過帯域は短波長側に
移動する。これに対し、液晶パネルを照明する光は、完
全に平行に進行するのではなく、収束しながら、あるい
は発散しながら光反射光学系を通過する。このため、投
写画像に色むらを生じる場合がある。この場合、第1多
層膜26および第2多層膜27は、光の入射角のバラツ
キを補正するために位置に関して光透過帯域がなめらか
に分布するように膜厚を調整するとよい。これにより、
投写画像に発生する色むらを改善できる。
【0043】なお、光反射光学系28は液晶パネル37
と投写レンズ38との間、または投写レンズ38とスク
リーン(図示せず)との間の光路中に配置してもよい。
しかし、光反射光学系28を液晶パネル37よりもスク
リーン側の光路中に配置すると、多層膜26,27で反
射した光の光軸が各々異なるため、投写画像にぼけを生
じる。光反射光学系28の反射面の鏡面性が低い場合に
も、同様にぼけを生じる。したがって、光反射光学系2
8は、メタルハライドランプ21と液晶パネル37との
間の光路中に配置する方が好ましい。
【0044】また、凹面鏡22の反射面に多層膜26、
27と同様の機能を持たせても上述と同様の作用が得ら
れ、投写画像の色純度を向上できる。
【0045】本発明の第2の実施例における投写型表示
装置の構成を(図8)に示す。24は光源、54は光反
射光学系、37は液晶パネル、38は投写レンズであ
る。光反射光学系54以外は(図1)に示した構成と同
一である。
【0046】光反射光学系54は、(図9)に示すよう
な分光透過率特性を有する青反射、赤反射、緑反射の3
枚のダイクロイックミラー51,52,53により構成
され、各々が薄い空気層を介してほぼ平行に配置されて
いる。
【0047】光源24から放射される白色光は、青反射
ダイクロイックミラー51に入射し、純度の高い青色光
が反射され、赤および緑色を含む光は透過する。青反射
ダイクロイックミラー51を透過した赤および緑色を含
む光は、赤反射ダイクロイックミラー52に入射し、純
度の高い赤色光が反射され、緑色を含む光は透過する。
赤反射ダイクロイックミラー52を透過した緑色を含む
光は、緑反射ダイクロイックミラー53に入射し、純度
の高い緑色光が反射され、それ以外の光の成分は透過す
る。こうして、光反射光学系54に入射した白色光のう
ち、純度の高い青、赤、緑色の光の成分は反射され、そ
れ以外の光の成分は透過する。光反射光学系54により
反射された光は、フィールドレンズ29を透過し、液晶
パネル37に入射する。液晶パネル37の入射側の偏光
板30は、その偏光軸30aが紙面に平行となるように
配置されており、液晶セル36には各ダイクロイックミ
ラー51,52,53についてP偏光成分のみが入射す
る。液晶パネル37では、透過率の変化として光学像が
形成され、液晶パネル37からの出射光は、投写レンズ
38によりスクリーン(図示せず)上に拡大投写され
る。
【0048】青反射ダイクロイックミラー51の分光透
過率特性の一例を(図9(a))に示す。実線はP偏光
の透過率特性を、破線はS偏光の透過率特性を示す。同
様に、赤反射ダイクロイックミラー52の分光透過率特
性の一例を(図9(b))に、緑反射ダイクロイックミ
ラー53の分光透過率特性を(図9(c))にそれぞれ
示す。いずれの場合も、多層膜の内部吸収は極めて小さ
く、各ダイクロイックミラー51,52,53を透過し
ない光は全て反射されると見なしても問題ない。
【0049】P偏光について、青反射ダイクロイックミ
ラー51のカットオフ波長(透過率が50%となる波
長)λoffを490nm、赤反射ダイクロイックミラー
52のカットオフ波長λoffを615nm、また緑反射
ダイクロイックミラー53のカットオフ波長λoffを5
10nmおよび570nmとしている。この様にすれ
ば、およそ490nm以上510nm以下の波長帯域の
光と570nm以上615nm以下の波長帯域の光は、
光反射光学系54を透過し、照明光から取り除かれる。
これにより、液晶パネル37に色純度の高い3原色の光
を選択的に入射させることができる。
【0050】その結果、光反射光学系54を用いない場
合に比べて投写画像の色純度が改善され、色再現性を向
上できる。
【0051】各ダイクロイックミラーの分光透過率特性
は、上述のものに限定されない。カットオフ波長で表現
して、青反射ダイクロイックミラーについて480nm
≦λ off≦500nm、赤反射ダイクロイックミラーに
ついて595nm≦λoff≦620nm、緑反射ダイク
ロイックミラーについて510nm≦λoff≦525n
mかつ550nm≦λoff≦575nmを満たすように
すればよい。青反射ダイクロイックミラーのカットオフ
波長がλoff<480nmの場合には青色の光量が不足
し、投写画像のホワイトバランスが悪くなる。またλ
off>500nmの場合には青色の純度が悪くなる。同
様に、赤反射ダイクロイックミラーのカットオフ波長が
λoff>620nmの場合には赤色の光量が不足し、投
写画像のホワイトバランスが悪くなり、λoff<595
nmの場合には赤色の純度が悪くなる。緑反射ダイクロ
イックミラーについてもカットオフ波長がλoff>52
5nmまたはλoff<550nmの場合には緑色の光量
が不足し、投写画像のホワイトバランスが悪くなり、λ
off<510nmまたはλoff>575nmの場合には緑
色の純度が悪くなる。
【0052】なお、光反射光学系54において、3枚の
ダイクロイックミラーの配置順序は、上述の構成に限定
されるものではない。他の配置順序であっても、同様の
効果を得ることができる。
【0053】本発明の第3の実施例における投写型表示
装置の構成を(図10)に示す。65は光源、66は平
面ミラー、69は液晶パネル、70は投写レンズ、74
は光反射光学系である。
【0054】光源65は、メタルハライドランプ61、
凹面鏡62、コンデンサレンズ63、UV−IRカット
フィルタ64で構成される。メタルハライドランプ61
は、光軸に対して直交するように配置される。メタルハ
ライドランプ61から放射される白色光のうち前方に放
射された光は、コンデンサレンズ63に入射する。ま
た、メタルハライドランプ61から後方に放射された光
は、凹面鏡62に入射し、凹面鏡62で前方方向に反射
され、コンデンサレンズ63に入射する。コンデンサレ
ンズ63は、メタルハライドランプ61から放射された
光を効率よく液晶パネル69まで導くためのものであ
る。コンデンサレンズ63からの出射光は、UV−IR
カットフィルタ64に入射し、紫外および赤外光が取り
除かれる。
【0055】光源65からの出射光は、平面ミラー66
により光の進行方向を液晶パネル69の方向に折り曲げ
られ、フレネルレンズ67およびガラス基板68を透過
し、液晶パネル69に入射する。フレネルレンズ67
は、液晶パネル69の周辺部を透過する光を投写レンズ
70に入射させるためのものである。液晶パネル69上
には、映像信号に応じて透過率の変化として光学像が形
成され、液晶パネル69からの出射光は、投写レンズ7
0に入射する。投写レンズ70を出射した光は、光反射
光学系74に入射する。光反射光学系74では、不要な
光の成分が透過され、色純度の高い3原色の光の成分が
スクリーン(図示せず)方向に反射される。
【0056】液晶パネル69は、(図2)に示したもの
と同様の構成である。ただし、液晶パネル69の出射側
の偏光板はその偏光軸69aが紙面に平行となるように
配置されている。したがって、液晶パネル69からは、
電界成分が紙面に平行な方向に振動する直線偏光が出射
する。
【0057】光反射光学系74は、ガラス基板71、多
層膜72、黒色塗料73で構成される。多層膜72は、
ガラス基板71の投写レンズ70側の面上に(図1)で
示した多層膜26,27を蒸着したものである。ガラス
基板71の投写レンズ70から遠い側の面上には、黒色
塗料73が塗布されている。液晶パネル69からは、上
述のような直線偏光が出射するので、多層膜72に入射
する光はP偏光である。反射光学系74に入射した光
は、多層膜72によって不要な光の成分がガラス基板7
1を透過し、黒色塗料73により吸収され、純度の高い
3原色の光がスクリーン方向に反射される。
【0058】光反射光学系74を用いることにより、不
要な波長帯域の光が除去され、投写画像の色純度が改善
し、色再現性を向上できる。
【0059】なお、平面ミラー66のかわりに光反射光
学系74と同様の機能を有するものを用いても、同様の
効果を得ることができる。
【0060】本発明の第4の実施例における投写型表示
装置の構成を(図11)に示す。24は光源、28は光
反射光学系、81は1/2波長板、84は液晶パネル、
38は投写レンズである。液晶パネル84の偏光板8
2,83の偏光軸と、1/2波長板81を除き(図1)
に示した構成と同一である。
【0061】光源24からの出射光は、光反射光学系2
8に入射する。光反射光学系28では、不要な波長帯域
の光が透過し、色純度の高い3原色の光の成分が反射す
る。光反射光学系28からの反射光は、1/2波長板8
1、フィールドレンズ29の順に透過して、液晶パネル
84に入射する。液晶パネル84上には、映像信号に応
じて光学像が形成され、その光学像は投写レンズ38に
よりスクリーン(図示せず)上に拡大投写される。
【0062】(図11)において、xyz直交座標系を
導入する。紙面に平行な方向を液晶パネル84の画面水
平方向とし、これをx軸とする。光軸85の方向をz軸
とし、液晶パネル84の画面垂直方向をy軸とする。
【0063】以下、(図12)を用い、1/2波長板8
1と液晶パネル84の偏光板82,83の相対関係を示
し、1/2波長板81の作用を説明する。
【0064】入射側偏光板82は、偏光軸91がx軸と
−45゜の角度をなすように配置される。出射側偏光板
83は、偏光軸92がx軸と+45゜の角度をなすよう
に配置される。液晶セル36は、ねじれ角が90゜のT
N液晶である。液晶パネル84には、画素間に電圧を印
加しない場合に偏光方位が偏光軸91の方向である直線
偏光が入射し、偏光方位が偏光軸92の方向である直線
偏光となって出射する。つまり、スクリーン上に到達す
る光は、入射側偏光板82の偏光軸91の方向である直
線偏光成分である。以上述べた液晶パネル84の構成
は、直視型に広く用いられる液晶パネルについて一般的
である。
【0065】一方、光反射光学系28は、(図3)に示
す分光透過率特性を有するもので、多層膜26,27に
ついてP偏光となる偏光成分を利用することが好まし
い。一般に、反射型のダイクロイックミラーの場合、S
偏光成分と比較してP偏光成分の方が反射光の波長帯が
より狭帯域となる。したがって、P偏光成分を利用すれ
ば、光反射光学系28により、より色純度の高い3原色
光を得ることができる。(図11)に示す構成におい
て、多層膜26,27についてP偏光の方向は、x軸方
向となる。これを(図12)中に図示すれば、P偏光の
方向84と入射側偏光板82の偏光軸91の方向が一致
していないことがわかる。
【0066】1/2波長板81は、これに入射する直線
偏光成分の偏光方位を所望の方向に回転させる。そのた
めに、1/2波長板81に光学軸93をP偏光の方向9
4と、入射側偏光板82の偏光軸91の方向のなす角を
2等分する方向に向ける。具体的には、光学軸93をx
軸に対して−22.5゜の方向とする。一般に、1/2
波長板は、光学軸93と−θの方向の直線偏光を+θの
方向の直線偏光として出射させる。したがって、上述の
ように構成すれば多層膜26,27についてP偏光であ
る直線偏光を、入射側偏光板82の偏光軸91を通過す
る光として有効に利用できる。
【0067】本発明の投写型表示装置を上述の構成とす
れば、液晶パネル84の備える偏光板の偏光方位による
ことなしに光反射光学系28を用いて、良好に色再現性
を改善できる。また、光反射光学系28が液晶パネル8
4からスクリーンに至る光路中に配置される場合、1/
2波長板81を出射側偏光板83から光反射光学系28
に至る光路中に配置し、その光学軸93を適切な方位と
すればよい。上述と同様の効果を得ることができる。
【0068】以上の実施例ではライトバルブとしてTN
液晶パネルを用いた例を示したが、光散乱状態の変化と
して光学像を形成する高分子分散液晶パネルを本発明の
ライトバルブとして用いてもよい。
【0069】また、ライトバルブは透過型のものに限ら
ず、反射型であってもよい。反射型のライトバルブは、
例えば(図2)に示す画素電極41をアルミニウムで形
成するとよい。反射型の場合、光は入射側ガラス基板3
2から入射し、画素電極41で反射され、再び入射側ガ
ラス基板32から出射する。反射型のライトバルブを用
いた投写型表示装置では、光反射光学系を光が2回通過
する構成とできる。この場合、非常に良好に不要な波長
帯域の光を除去できる特長がある。この場合、光反射光
学系であるダイクロイックミラーに蒸着する多層膜の層
数も少なくて済み安価である。
【0070】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、各画素に
対応して赤、緑、青のカラーフィルタを備えたライトバ
ルブを用いた投写型表示装置において、光反射手段を用
いることにより、光源から放射される白色光のうち不要
な波長帯域の光を除去し、投写画像における赤、緑、青
の各画素の色純度を向上することができる。また、ライ
トバルブに入射する不要な波長帯域の光が減少すること
から、カラーフィルタにおける不要な光の吸収を低減で
き、カラーフィルタの発熱を低減することが可能とな
る。それにより、カラーフィルタの劣化を抑制し、小
型、軽量、低コストかつ色再現性の優れた投写型表示装
置を提供することができ、非常に大きな効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における投写型表示装置
の構成図
【図2】(図1)に示した液晶セルの構成例を示す構成
【図3】(図1)に示した光反射光学系の分光透過率特
性の一例を示すグラフ
【図4】赤、緑、青の画素に対応する投写画像のスクリ
ーン上における分光エネルギー分布の一例を示すグラフ
【図5】第1の実施例における投写画像の色再現性の一
例を示すグラフ
【図6】主たる発光元素としてDyとNdを含むメタル
ハライドランプの分光エネルギー分布を一例を示すグラ
【図7】主たる発光元素としてGdとLuを含むメタル
ハライドランプの分光エネルギー分布の一例を示すグラ
【図8】本発明の第2の実施例における投写型表示装置
の構成図
【図9】(図8)に示した光反射光学系の分光透過率特
性の一例を示すグラフ
【図10】本発明の第3の実施例における投写型表示装
置の構成図
【図11】本発明の第4の実施例における投写型表示装
置の構成図
【図12】(図11)に示した1/2波長板と液晶パネ
ルの偏光板の相対関係を示す説明図
【図13】従来の投写型表示装置の構成図
【図14】カラーフィルタの分光透過率特性の一例を示
すグラフ
【符号の説明】
24,65 光源 28,54,74 光反射光学系 30,31,82,83 偏光板 35 カラーフィルタ 36 液晶セル 37,69,84 液晶パネル 38,70 投写レンズ 81 1/2波長板

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】三原色の色成分を含む光を放射する発光体
    と、 前記発光体の放射する光を集めて略単一方向に進行する
    光を形成する集光手段と、 前記集光手段から出射する光により照明されるとともに
    画素構造を有して光学像を形成するライトバルブと、 前記ライトバルブ上の光学像をスクリーン上に投影する
    投写レンズと、 前記発光体から前記スクリーンに至る光路中に配置され
    て前記光路を折り曲げる少なくとも1つの光反射手段を
    備え、 前記ライトバルブの画素構造は主として赤色の光を通過
    せしめる画素と主として緑色の光を通過せしめる画素と
    主として青色の光を通過せしめる画素を交互に配列して
    なり、 前記光反射手段は前記画素の各々が通過せしめることの
    できる波長帯域に含まれる一部の波長の光を選択的に透
    過あるいは吸収せしめて前記画素の各々を通過して前記
    スクリーンに到達する光の色純度を高めることを特徴と
    する投写型表示装置。
  2. 【請求項2】光反射手段は、500nm以上520nm
    以下の波長帯域と560nm以上600nm以下の波長
    帯域の少なくともいずれか一方に含まれる波長の光を選
    択的に透過あるいは吸収せしめることを特徴とする請求
    項1記載の投写型表示装置。
  3. 【請求項3】画素構造は、赤色フィルタと緑色フィルタ
    と青色フィルタを交互に配列してなるカラーフィルタを
    備え、前記カラーフィルタは顔料分散法により形成され
    たものであることを特徴とする請求項1記載の投写型表
    示装置。
  4. 【請求項4】発光体はメタルハライドランプにより形成
    され、光反射手段は577nm近傍の波長の光を選択的
    に透過あるいは吸収せしめることを特徴とする請求項1
    記載の投写型表示装置。
  5. 【請求項5】光反射手段は、透過率が50%となる波長
    をカットオフ波長λof fと表現して、480nm≦λoff
    ≦500nmである青反射ダイクロイック多層膜と、5
    10nm≦λoff≦525nmかつ550nm≦λoff
    575nmである緑反射ダイクロイック多層膜と、59
    5nm≦λoff≦620nmである赤反射ダイクロイッ
    ク多層膜を、互いに近傍する反射面上に形成してなるこ
    とを特徴とする請求項1記載の投写型表示装置。
  6. 【請求項6】光反射手段は、発光体とライトバルブとの
    間の光路中に配置されることを特徴とする請求項1記載
    の投写型表示装置。
  7. 【請求項7】光反射手段は、1つの透明基板と2つの透
    明誘電体多層膜により構成され、前記2つの透明誘電体
    多層膜はそれぞれが前記透明基板の異なる面上に配置さ
    れる請求項6記載の投写型表示装置。
  8. 【請求項8】光反射手段は、光の入射角のバラツキを補
    正するために位置に関して光反射特性がなめらかに分布
    をもって変化する請求項1記載の投写型表示装置。
  9. 【請求項9】発光体はメタルハライドランプにより形成
    され、前記メタルハライドランプはディスプロシウム、
    ネオジウム、ガドリウム、ルテチウムの少なくともいず
    れかを発光元素として含むことを特徴とする請求項1記
    載の投写型表示装置。
  10. 【請求項10】三原色の色成分を含む光を放射する発光
    体と、 前記発光体の放射する光を集めて略単一方向に進行する
    光を形成する集光手段と、 前記集光手段から出射する光により照明されるとともに
    画素構造を有して光学像を形成するライトバルブと、 前記ライトバルブ上の光学像をスクリーン上に投影する
    投写レンズと、 前記発光体から前記スクリーンに至る光路中に配置され
    て前記光路を折り曲げる少なくとも1つの光反射手段
    と、 前記光反射手段と前記ライトバルブとの間の光路中に配
    置される少なくとも1つの偏光方位回転手段とを備え、 前記ライトバルブは透明基板の間にツイストネマティッ
    ク液晶をねじれ角が略90゜となるように狭持した液晶
    セルと、前記液晶セルの入射側に配置される入射側偏光
    板と、前記液晶セルの出射側に配置される出射側偏光板
    とを備え、 前記入射側偏光板の偏光軸および前記出射側偏光板の偏
    光軸は前記液晶セルの表示画面の水平方向に対して略4
    5゜傾けて配置され、 前記偏光方位回転手段は、光反射手段をP偏光で通過す
    る光成分が前記ライトバルブの偏光板を通過して前記ス
    クリーンに到達するように、これに入射する光の偏光方
    位を所定角度だけ回転させ、 前記液晶セルの画素構造は主として赤色の光を通過せし
    める画素と主として緑色の光を通過せしめる画素と主と
    して青色の光を通過せしめる画素を交互に配列してな
    り、 前記光反射手段は前記画素の各々が通過せしめることの
    できる波長帯域に含まれる一部の波長の光を選択的に透
    過あるいは吸収せしめて前記画素の各々を通過して前記
    スクリーンに到達する光の色純度を高めることを特徴と
    する投写型表示装置。
  11. 【請求項11】偏光方位回転手段は1/2波長板からな
    り、光軸に沿って進行する光に直交する平面上にあっ
    て、光反射手段をP偏光で通過する光の偏光方位とライ
    トバルブを有効に通過できる光の偏光方位を定義した場
    合に、前記2つの偏光方位のなす角を略2等分する方位
    に前記1/2波長板は光軸を有することを特徴とする請
    求項10に記載の投写型表示装置。
  12. 【請求項12】光反射手段は、500nm以上520n
    m以下の波長帯域と560nm以上600nm以下の波
    長帯域の少なくともいずれか一方に含まれる波長の光を
    選択的に透過あるいは吸収せしめることを特徴とする請
    求項10記載の投写型表示装置。
  13. 【請求項13】画素構造は、赤色フィルタと緑色フィル
    タと青色フィルタを交互に配列してなるカラーフィルタ
    を備え、前記カラーフィルタは顔料分散法により形成さ
    れたものであることを特徴とする請求項10記載の投写
    型表示装置。
  14. 【請求項14】発光体はメタルハライドランプにより形
    成され、光反射手段は577nm近傍の波長の光を選択
    的に透過あるいは吸収せしめることを特徴とする請求項
    10記載の投写型表示装置。
  15. 【請求項15】光反射手段は、透過率が50%となる波
    長をカットオフ波長λ offと表現して、480nm≦λ
    off≦500nmである青反射ダイクロイック多層膜
    と、510nm≦λoff≦525nmかつ550nm≦
    λoff≦575nmである緑反射ダイクロイック多層膜
    と、595nm≦λoff≦620nmである赤反射ダイ
    クロイック多層膜を、互いに近傍する反射面上に形成し
    てなることを特徴とする請求項10記載の投写型表示装
    置。
  16. 【請求項16】光反射手段は、発光体とライトバルブと
    の間の光路中に配置されることを特徴とする請求項10
    記載の投写型表示装置。
  17. 【請求項17】光反射手段は、1つの透明基板と2つの
    透明誘電体多層膜により構成され、前記2つの透明誘電
    体多層膜はそれぞれが前記透明基板の異なる面上に配置
    される請求項16記載の投写型表示装置。
  18. 【請求項18】光反射手段は、光の入射角のバラツキを
    補正するために位置に関して光反射特性がなめらかに分
    布をもって変化する請求項10記載の投写型表示装置。
  19. 【請求項19】発光体はメタルハライドランプにより形
    成され、前記メタルハライドランプはディスプロシウ
    ム、ネオジウム、ガドリウム、ルテチウムの少なくとも
    いずれかを発光元素として含むことを特徴とする請求項
    10記載の投写型表示装置。
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