JPH02245749A - 投写型表示装置 - Google Patents

投写型表示装置

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JPH02245749A
JPH02245749A JP1067071A JP6707189A JPH02245749A JP H02245749 A JPH02245749 A JP H02245749A JP 1067071 A JP1067071 A JP 1067071A JP 6707189 A JP6707189 A JP 6707189A JP H02245749 A JPH02245749 A JP H02245749A
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JP
Japan
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light
color
blue
incident
red
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Pending
Application number
JP1067071A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Masumoto
吉弘 枡本
Yoshito Miyatake
義人 宮武
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH02245749A publication Critical patent/JPH02245749A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はライトバルブに形成される光学像を照明光で照
射すると共に投写レンズによりスクリーン上に投写する
投写型表示装置に関するものである。
従来の技術 大画面の映像表示を行なうために、映像信号に応じた光
学像が形成された比較的小さなライトバルブによって照
射された照明光を変調し、投写レンズによりスクリーン
上に拡大投写する方法が従来からよく知られている。こ
の種の投写型表示装置は、投写画像の解像度がライトバ
ルブの解像度でほぼ決まり、光源を強くすれば光出力が
大きくなる。従って、高解像度のライトバルブを用いれ
ばその表示面積が小さくても高解像度で光出力の大きい
投写型表示装置を実現することができる。
また、最近では、ライトバルブとして液晶パネルを用い
る方法が注目されている(例えば、5ID86ダイジエ
スト第375ページ)、このような投写型表示装置の従
来の構成を第5図に示す。
ランプ1は赤、緑、青の色成分を含む光を放射する。ラ
ンプlから放射される光は集光レンズ2と凹面積3とに
より平行光に変換され、熱線吸収フィルタ4を透過した
後、色分解光学系5に入射する0色分解光学系5は平板
型の赤反射ダイクロイックミラー6と2分割された平板
型の青反射ダイクロイックミラー7.8とをX字状に交
差させて配置したものである。平板型の赤反射ダイクロ
イックミラー6の片面には赤反射ダイクロイック多層膜
9が、平板型の青反射ダイクロイックミラー7.8の片
面には青反射ダイクロイック多層膜10、11がそれぞ
れ蒸着されている。色分解光学系5に入射した光は、赤
、緑、青の光に分けられる。
赤の光は平面ミラー12.13で反射されて、赤の液晶
パネル16に入射する。緑の光は直進して緑の液晶パネ
ル17に入射する。青の光は平面ミラー14゜15で反
射されて青の液晶パネル18に入射する。液晶パネル1
6.17.18にはそれぞれ映像信号に応じて透過率の
変化として赤、緑、青の光学像が形成される。液晶パネ
ル16.17.18からの出力光は光合成光学系19に
より1つに合成されて実質的に緑の液晶パネル17の位
置にカラー画像が形成される。
このカラー画像は1本の投写レンズ2oによりスクリー
ン21上に拡大投写される。光合成光学系19は4つの
直角プリズム22.23.24.25を接合したプリズ
ム型のダイクロイックミラーである。接合面26、27
に赤反射ダイクロイック多層膜が、接合面28、29に
青反射ダイクロイック多層膜が蒸着されている。
第5図に示した投写型表示装置は、投写レンズ20が1
本であるので画面サイズまたは投写レンズ20からスク
リーン21までの距離を容易に変えられるという特徴が
ある。
発明が解決しようとする課題 第5図に示した構成において、一般にダイクロイック多
層膜は、反射率が高レベルにある反射帯域と透過率が高
レベルにある透過帯域の2色選択性の分光特性を持つ。
ここで、上記帯域間で反射率および透過率が50%とな
る波長をカットオフ波長λoffと表現する。ただし、
ダイクロイック多層膜において内部損失はほとんどない
と見なしてよいので、この場合には同時に反射率も50
%となる。このカットオフ波長λoff付近の波長範囲
においては分光特性が連続的に変化している。反射帯域
から透過帯域へは透過率が連続的に増加し、透過帯域か
ら反射帯域へは反射率が連続的に増加している。ここで
、この反射帯域と透過帯域の間で特性が連続的に変化す
る帯域を非選択帯域と表現する。この非選択帯域は一般
的なダイクロイック多層膜でカットオフ波長λoffを
中心に前後20nm程度の波長帯域となる。
ここで、液晶パネル16.17.18から出射する赤。
緑、青の各色光の分光強度分布は色分解光学系5のダイ
クロイック多層膜9.10.11の分光特性によって決
定される。もしくは、投写画像において良好な色再現性
が得られるように適、当な色光の光路中に色フィルタを
挿入すればその色フィルタの分光特性によって前記分光
強度分布は決定される。
それに対し、光合成光学系19のダイクロイック多層膜
26.27.28.29の各分光特性は非選択帯域を有
しているので、例えば赤反射ダイクロイック多層膜26
.27の非選択帯域の波長の光が赤のライトバルブ16
および緑のライトバルブ17から入射してもこれらは効
率よく合成することができない。
これは、青のダイクロイック多層膜28.29の非選択
帯域の波長の光についても同様である。この時、効率よ
く合成されなかった光は投写レンズ20に入射すること
ができず、光合成光学系19での光利用効率が低くなる
といった課題がある。
また、ランプ゛1の発光体がある程度の大きさを持った
場合、集光レンズ2から出射する光は完全な平行光では
なく拡がりながら進行する。従って、ライトパルプ16
.17.18から出射した光が光合成光学系19に入射
する入射角は一定ではなくある範囲内でばらついてしま
う。一般にダイクロイック多層膜の分光特性は入射角に
応じてカットオフ波長λoffがシフトする性質がある
ので、様々な入射角で入射する全ての入射光について見
れば、ダイクロイック多層膜26.27.28.29の
非選択帯域は単一の入射角で入射する光に対する非選択
帯域より広帯域となる。この時、効率よく合成されない
光の波長帯域が広くなり、光合成光学系19での光利用
効率が更に低下する。また、ダイクロイック多層膜26
.27.28.29に拡散光が入射した場合に各色光の
入射角が変化する方向は、紙面に平行な方向で特に偏る
傾向があるので、非選択帯域がシフトする方向が偏って
しまい、投写画像における明るさおよび色の均一性が低
下するといった課題も生じる。
これらの課題を解決するためには、例えば赤の色光を効
率よく反射するために、赤反射グイクロイック多層膜2
6.27のカットオフ波長λoffを入射する赤の色光
の帯域より十分に短波長側に離れて設定すればよいが、
その場合には緑の色光を効率よく透過させることができ
なくなってしまう。
これは青反射ダイクロイック多層膜28.29について
も同様である。このように3つの色光全てを効率よく合
成するようにダイクロイック多層膜26゜27、28.
29のカットオフ波長λoffを設定することは困難で
あった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたもので、光合成光学
系の光利用効率を向上させて、それによって光出力が大
きく、明るさおよび色の均一性の良好な投写型表示装置
を提供することを目的としている。
課題を解決するための手段 上記課題を解決するため、本発明の投写型表示装置は、
3原色の色成分を含む光源と、前記光源の出力光を3原
色の色光に分ける色分解手段と、前記各色光が照射され
て変調された直線偏光の光が出射する3つのライトバル
ブと、映像信号に応じて前記ライトパルプの各々を駆動
するための駆動回路と、前記各ライトパルプからの出力
光を1つに合成する平板型の赤反射ダイクロイックミラ
ーと平板型の青反射ダイクロイックミラーとをX字状に
交差させた光合成手段と、前記光合成手段からの出力光
を受け前記ライトバルブの光学像をスクリーン上に投写
する投写レンズとを備え、前記平板型の赤反射ダイクロ
イックミラーおよび前記平板型の青反射ダイクロイック
ミラーの各々において透過率が50%となる波長をカッ
トオフ波長λoffとした場合に、前記平板型の赤反射
ダイクロイックミラーはS偏光で入射する光について5
55 nm≦λoff≦590nmであるようにし、前
記平板型の青反射ダイクロイックミラーはS偏光で入射
する光について510nm≦λ0「「≦535nmであ
るようにし、前記光合成手段を直進して前記投写レンズ
に入射する光は前記平板型のダイクロイックミラーの各
々に対してP偏光で入射し、前記光合成手段によって反
射されて前記投写レンズに入射する光は前記平板型のダ
イクロイックミラーの各々に対してS偏光で入射するよ
うにしたものである。
ここで、好ましくは前記光源にはメタルハライドランプ
を用いるとよい。
更に好ましくは前記光源にはタリウムのハロゲン化合物
を含むメタルハライドランプをを用いるとよい。
作用 上記構成によれば、光合成光学系の各ダイクロイック多
層膜の非選択帯域が光合成光学系に入射する赤、緑、青
の各色光の帯域と重ならないか、重なる領域をできるだ
け小さくしているので効率よく各ライトバルブから出射
する光が合成される。
更に、ライトバルブから出射する光が光合成光学系に様
々な入射角で入射した場合に、入射角に依存して各ダイ
クロイック多層膜の非選択帯域がシフトしてもその時に
投写画像の明るさ及び色の均一性が低下する割合を極力
小さくすることができる。
これにより、光出力が大きく投写画像の明るさおよび色
の均一性の高い投写型表示装置を実現することができる
実施例 以下、本発明の投写型表示装置の一実施例について添付
図面を参照しながら説明する。
第1図は本発明の一実施例における光学系の構成を示し
たものである。この光学系は、光源40、色分解光学系
48、平面ミラー55.56.57.58、ライトパル
プ59.60.61、光合成光学系71、投写レンズ7
8、駆動回路80から成る。スクリーン79は本光学系
を用いてカラー画像を投写するためのものである。色分
解光学系48は、平板型の赤反射ダイクロイックミラー
49と二分割した平板型の青反射ダイクロイックミラー
50.51をX字状に交差させた構成となっている。光
合成光学系71は色分解光学系48と同様に平板型の赤
反射ダイクロイックミラー72と二分割した平板型の青
反射ダイクロイックミラー73.74をX宇土に交差さ
せた構成となっている。平板型の赤反射ダイクロイック
ミラー4972の片面にはそれぞれ赤反射グイクロイッ
ク多層膜52.75が蒸着されている。平板型の青反射
ダイクロイックミラー50.51.73.74の片面に
はそれぞれ青反射ダイクロイック多層膜53.54.7
6、77が蒸着されている。青反射ダイクロイック多層
膜53、54はそれぞれ同一平面内にある。青反射ダイ
クロイック多層膜76、77についてもそれぞれ同一平
面内にある。また、各ダイクロイック多層膜52゜53
、54.75.76、77は光軸47と45度の角度で
なすようにしている。ここで、色分解光学系48の赤反
射グイクロイック多層膜52および青反射ダイクロイッ
ク多層膜53.54の分光特性はスクリーン79への投
写画像の色再現性を考慮して決定される。また、光合成
光学系71の赤反射ダイクロインク多層膜75および青
反射ダイクロインク多層膜76、77の分光特性は本発
明の効果を得るために45度入射の光について第2図お
よび第3図に示す特性としている。第1図に示した構成
は光合成光学系71を除いては第5図に示した従来例の
構成と同一である。
光合成光学系71として平板型のダイクロイックミラー
をX宇土に交差させたものを使用すると、第5図に示し
たプリズム型のものを用いる場合に比べて装置全体のコ
ストを安価にできる利点がある。
ここで、平板型のグイクロインクミラーを用いるとプリ
ズム型のものに比べて投写画像の解像度が低下するが、
現行のNTSC方式のカラーテレビ画像程度の解像度で
あれば問題はない。
光源40はランプ41と、集光レンズ42と凹面鏡43
と、熱線吸収フィルタ44とから構成される。ランプ4
1にはメタルハライドランプを用いている。メタルハラ
イドランプは放電灯の一種で、発光効率が一般的なキセ
ノンランプやハロゲンランプに比べて高く、少ない消費
電力でより大きな光出力が得られる。現在実用化されて
いる一般的なメタルハライドランプの多くはアーク放電
を行う電極間距離がキセノンランプの電極間距離やハロ
ゲンランプのフィラメント長に比べて長く、従って、発
光体の大きさがキセノンランプやハロゲンランプに比べ
て大きいという欠点を有する。メタルハライドランプは
発光物質として特定の金属をハロゲン化合物として封入
しているため、封入金属に応じた特有の分光強度分布と
なる。ここではDyTl−In系のメタルハライドラン
プを用いている。タリウムTIは535nn+付近に強
い輝線スペクトルを生じ、これにジスプロシウムDyの
多数の弱いスペクトルとインジウムInの410及び4
50nm付近のスペクトルを組み合わせた分光強度分布
となる。ここで、タリウムT1を封入化合物として用い
たメタルハライドランプにおいては、緑の色成分に関与
する光はそのほとんどがタリウムTlの輝線スペクトル
の535nm付近の波長の光となる。
ランプ41から放射される光は集光レンズ42と凹面鏡
43とにより平行に近い光に変換される。厳密には、ラ
ンプ41の発光体45の中心46から出る光線が集光レ
ンズ42から光軸47と平行に出射し、色分解光学系4
8の各ダイクロイック多層膜52.53.54と光合成
光学系71の各ダイクロインク多層膜75゜76、77
の各々に45度の入射角で入射する。この時、ランプ4
1の発光体45がある程度の大きさを持つので集光レン
ズ42から出射した光は拡がりながら進行する。従って
、発光体45の中心46以外から出射した光線は各ダイ
クロイック多層膜52.53.54゜75、76、77
に45度以外の入射角で入射する。
集光レンズ42から出た光は熱線吸収フィルタ44によ
り赤外線が除去される。光源40の出力光は色分解光学
系48に入射し、赤の光が赤反射のダイクロイック多層
膜52により反射されて、平面ミラー55、56により
光路が折り曲げられ赤のライトバルブ59に入射する。
青の光は青反射のダイクロインク多層膜53.54によ
り反射されて、平面ミラー57゜58により光路が折り
曲げられて青のライトバルブ61に入射する。赤反射の
ダイクロイック多層膜52と青反射のダイクロイック多
層膜53.54を透過した緑の光はそのまま直進して緑
のライトバルブ60に入射する。
ライトバルブ59.60.61はマトリックス電極を有
する透過型の液晶パネルである。駆動回路80は映像信
号Yに応じて各ライトバルブ59.60.61の各画素
の透過率を制御する電気信号R,G、 Bを出力する。
ライトバルブ59.60.61は液晶層63゜67、6
9によって入射光の偏光方向を変化させることにより光
学像を形成する。従って、直線偏光の入射光を得るため
の入射側偏光板62.65.68と出力光を選択するた
めの出射側偏光板64.67、70を有している。この
時、出射側偏光板64.67、70の偏光方向は液晶パ
ネルの製造工程において任意の方向を選択することがで
きる。また、入射側偏光板62.65.68の偏光方向
はライトバルブ59.60゜61の出射側偏光板64.
67、70の偏光方向に対してそれぞれがある所定の角
度をなすようにすればよい。ここでは、緑のライトバル
ブ60の出射側偏光板67の偏光方向は紙面に対して平
行とし、赤および青のライトバルブ59.61の出射側
偏光板64.70の偏光方向は紙面に対して垂直となる
ようにしている。
ライトバルブ59.60.61の出射側偏光板64.6
7゜70の偏光方向を上記のように設定した結果、赤の
ライトバルブ59から出射する光は光合成光学系71の
赤反射ダイクロイック多層膜75に対してS偏光入射と
なる。同様に、青のライトバルブ61から出射する光は
光合成光学系71の青反射ダイクロイック多層膜76、
77に対してS偏光入射となる。また、緑のライトバル
ブ60から出射する光は光合成光学系71の赤反射ダイ
クロイック多層膜75と青反射ダイクロイック多層膜7
6、77に対してP偏光入射となる。ライトバルブ59
.60.61からの出力光は光合成光学系71により1
つに合成されて、実質的にライトバルブ60の位置にカ
ラー画像が合成される。
このカラー画像は投写レンズ78によりスクリーン79
上に拡大投写される。
投写レンズ78はテレセントリックレンズであり、投写
レンズ78のライトバルブ59.60.61側の主光線
がすべて光軸47と平行になるようにしている。
これは、次のような理由による。一般に、ライトバルブ
には入射光線の入射角により光学的な特性が異なるとい
う性質があり、通常の投写レンズを用いるとライトバル
ブの中心から離れるほどライトバルブへの主光線の入射
角が大きくなるので、スクリーン上の中心と周辺で画質
が異なる場合がある。これを避けるにはテレセントリッ
クの投写レンズを用い、投写レンズに入射するすべての
主光線を光軸に平行にするのがよい。
ここで、ライトバルブ59.60.61から出射する赤
、緑、青の各色光の分光強度分布は、ランプ41から出
射する光の分光強度分布と色分解光学系48の赤反射ダ
イクロイック多層膜52と青反射ダイクロイック多層膜
53.54の分光特性によって決定される。また、一般
にダイクロイック多層膜の分光特性は偏光方向に依存す
るので、ライトバルブ59゜60、61の入射側偏光板
62.65.68の偏光軸方向によっても各色光の分光
強度分布は変化する。しかし、実際には各色光の分光強
度分布はスクリーン79に投写したカラー画像における
色再現性を考慮して決定されなければならない。従って
、色分解光学系48により分けられた各色光のなかで著
しく色純度の低いものについてはその光路中に適当な色
フィルタを挿入することによって分光強度分布の補正が
行われる。実用上、光源40、色分解光学系48、ライ
トバルブ59.60.61がどのような構成であっても
スクリーン79への投写画像において良好な色再現性を
得るためには、−船釣な各色光の帯域は最も広帯域な場
合で以下に示す波長範囲となる。赤の色光の分光強度分
布の帯域は600nm付近より長波長側となる。緑の色
光の分光強度分布の帯域は500nm付近から570n
m付近となる。青の色光の分光強度分布の帯域は500
nm付近より短波長側となる。これは、ランプ41とし
て前述のメタルハライドランプを用いずにキセノンラン
プやハロゲンランプを用いた場合においても同様である
ここで、本実施例における赤、緑、青の各ライトバルブ
69.60.61から出射する各色光の分光強度分布の
一例を第4図に示す。赤及び青の色光についてはそれぞ
れ上記帯域の一般的な分光分布となっている。緑の色光
については、タリウムTIを発光物質として封入してい
るので535nm付近に強い輝線スペクトルを生じてい
る。この輝線スペクトルが緑の色光の大部分を占めてい
る。これがランプ41とタリウムTIを含んだメタルハ
ライドランプを用いた場合の三原色の色光の分光強度分
布の特徴となる。
これに対して、光合成光学系71は赤反射ダイクロイッ
ク多層膜75および青反射ダイクロイック多層膜76、
77が第2図および第3図に示す分光特性を有する。赤
反射ダイクロイック多層膜75はS偏光の入射光につい
てカットオフ波長λoff = 575nmである。P
偏光の入射光についてはカットオフ波長λoff = 
600nmである。また、青反射ダイクロイック多層膜
76、77はいずれもS偏光の入射光についてカットオ
フ波長λoff = 520nmである。
P偏光の入射光についてはカットオフ波長λoff= 
495na+である。この様に赤反射ダイクロイック多
層膜75においてはP偏光入射に対するカットオフ波長
λoffがS偏光入射に対するカットオフ波長λoff
より25nm程度離れて長波長側に存在する。
また、青反射ダイクロイック多層膜76、77において
はP偏光入射に対するカントオフ波長λoffがS偏光
入射に対するカットオフ波長λoffより25nm程度
離れて短波長側に存在する。多層膜の設計により各偏光
方向に対してカットオフ波長λoffがシフトする量は
若干変化するが、−船釣な平板型のダイクロイックミラ
ーの特性として上記の様になる。
その結果、光合成光学系71は入射する各色光の偏光方
向を前述のように規定しているので、カットオフ波長λ
offで表現して以下に示す帯域を有する。赤の色光に
ついてはS偏光入射なので575no+より長波長側の
反射帯域を有する。また、青の色光についてもS偏光入
射なので520nmより短波長側の反射帯域を有する。
これに対し、緑の色光はP偏光入射なので495nmか
ら600nmの帯域の透過帯域を有する。これらは、明
らかに3つの色光すべてを同じ偏光方向で入射させた場
合に比べて広域帯となっている。その結果、ライトパル
プ59゜60、61から出射する各色光の分光強度分布
の帯域から外れた波長帯かもしくはできるだけ重なる領
域が小さくなるように、光合成光学系71の赤反射ダイ
クロイック多層膜75および青反射ダイクロインク多層
膜76、77の非選択帯域が存在する。これにより、ダ
イクロイック多層膜75.76、77の非選択帯域で効
率よく合成できない光が減少し、光合成光学系71にお
ける光利用効率が改善される。
ここで、本実施例に示すようにランプ41としてメタル
ハライドランプを用いると高効率な光出力が得られるが
、アーク長が長いので発光体45を点光源と見なして扱
うことが困難となる。その結果、発光体45の中心46
以外から出射した光は拡がりながら進行する。従って、
ライトパルプ59.60.61から出射した光は光合成
光学系71のダイクロインク多層膜75.76、77に
対して45度付近の様々な入射角で入射する。ここで、
ダイクロイック多層膜75、76、77は入射角が変化
することでその分光特性が変化する。実際には、入射角
が45度に対して±5度変化することでカットオフ波長
λoffが±Ions程度シフトする。これに伴い、非
選択帯域も同程度シフトする。その結果、光合成光学系
71の光利用効率が更に低下すると共に、入射角に依存
して投写画像の明るさ及び色の均一性が低下する。
しかしながら、光合成光学系71のダイクロイック多層
膜?5.76、77の各分光特性を前述の様に設定して
おれば、それぞれの非選択帯域がライトバルブ59.6
0.61から出射する各色光の帯域から外れて存在する
かできるだけ重なる領域を小さくしているので、光合成
光学系71での光利用効率の低下を極力抑えることがで
きる。また、明るさおよび色の均一性が低下する割合に
ついても改善することができる。従って、メタルハライ
ドランプの様にランプ41がある程度の大きさの発光体
を持っていても実用が可能となる。
更に、ランプ41としてタリウムTlを含むメタルハラ
イドランプを用いれば、緑の色光の帯域が535nmの
輝線スペクトルを中心として非常に狭帯域となるので、
青の色光と緑の色光の両帯域間の波長帯域および緑の色
光と赤の色光の両帯域間の波長帯域を広くとることがで
きる。従って、各ダイクロイック多層膜の分光特性を決
定する自由度が増し、光合成光学系71での光利用効率
がより改善され、明るさおよび色の均一性の高い投写画
像が得られる。
上記実施例では、ライトバルブ59.60.61から出
射する各色光の分光強度分布の一例を用いてそれに対す
る光合成光学系71の各ダイクロイック多層膜75.7
6、77の有効な分光特性を第2図および第3図に示す
ように定めたが、ランプ41、色分解光学系48、ライ
トバルブ59.60.61の構成に合わせて、各分光特
性を最適化することによりいずれも上述と同様の効果を
得ることができる。
具体的には、赤反射ダイクロイック多層膜75のS偏光
入射に対するカットオフ波長λoffは入射する赤の色
光の帯域を考慮して、長波長側についてはおよそ590
nmまで設定できる。この時、P偏光入射に対するカッ
トオフ波長λoffはおよそ615 nmとなり緑の色
光の帯域から十分に離れた波長帯に非選択帯域が存在す
る。また、短波長側については、入射する緑の色光の帯
域からP偏光入射に対するカットオフ波長λoffがお
よそ580nmより長波長側であることが好ましく、こ
の時のS偏光入射に対するカットオフ波長λoffはお
よそ555nmとなる。これについても、赤の色光の帯
域から十分に離れた波長帯に非選択帯域が存在する。
従って、赤反射ダイクロイック多層膜75の分光特性は
S偏光入射に対するカットオフ波長λoffで表現して
555nm≦λoff≦590nn+の範囲であること
が好ましい。
同様に、青反射ダイクロインク多層膜76、77のS偏
光入射に対するカットオフ波長λoffは、入射する青
の色光の帯域を考慮して、長波長側についてはおよそ5
10nmまで設定できる。この時、P偏光入射に対する
カットオフ波長λoffはおよそ4850輪となり緑の
色光の帯域から十分に離れた波長帯に非選択帯域が存在
する。また、長波長側については、入射する緑の色光の
帯域からP偏光入射に対するカットオフ波長λoffが
およそ510nmより短波長側であることが好ましく、
この時のS偏光入射に対するカットオフ波長λoffは
およそ535nmとなる。これについても、青の色光の
帯域から十分に離れた波長帯に非選択帯域が存在する。
従って、青反射ダイクロイック多層膜76、77の分光
特性はS偏光入射に対するカットオフ波長λoffで表
現して510nm≦λoff≦535na+の範囲であ
ることが好ましい。
以上の実施例においては、光源40のランプ41として
はDy−Tl−In系のメタルハライドランフヲ用いた
実施例を示しているが、キセノンランプやハロゲンラン
プを用いた場合や封入物質としてタリウムTIを含まな
いメタルハライドランプを用いた場合においても、ライ
トバルブ59.60゜61から出射する各色光の帯域は
同様の波長帯となるので、その色光の分光強度分布に合
わせてダイクロイック多層膜75.76、77の分光特
性を前述の波長範囲内で適当に定めることにより上述と
同様の効果を得ることができる。
また、投写レンズ78はテレセンドリンクレンズを用い
たが、ライトバルブ59.60.61側の画角の小さい
レンズであればこれを用いることも可能である。
第1図においては、ライトバルブ59.60.61とし
て液晶パネルを用いた例を示したが、光学的に変調され
た直線偏光の光を出射するものならライトバルブとして
用いることができる。この場合においても、上述の実施
例と同様の効果を得ることができる。
発明の効果 以上述べたごとく本発明によれば、光合成光学系におい
て各ダイクロイック多層膜の分光特性の非選択帯域が、
ライトバルブから出射する各色光の帯域から外れた波長
帯に存在するか重なる領域ができる限り小さくなってい
るので、その非選択帯域において効率よく合成できない
光の割合を減少させ、光合成光学系において高光利用効
率を実現している。また、メタルハライドハンプのよう
に発光体の面積がある程度大きい場合に、ライトバルブ
から出射する各色光が様々な入射角で光合成光学系に入
射しても、入射角に依存した非選択帯域のシフトが各色
光に与える影響を減少させる。
これにより、投写画像の明るさおよび色の均一性の低下
を改善することができ、光出力の大きい投写型表示装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例における投写型表示装置の構
成を示す略構成図、第2図は光合成光学系の赤反射グイ
クロイック多層膜の分光反射率特性図、第3図は光合成
光学系の青反射グイクロイック多層膜の分光反射率特性
図、第4図は赤、緑。 青の各ライトバルブから出射して光合成光学系に入射す
る各色光の分光強度分布図、第5図は従来の投写型表示
装置の構成を示す略構成図である。 40・・・・・・光源、48・・・・・・色分解光学系
、55.56.5758・・・・・・平面ミラー、59
.60.61・・・・・・ライトバルブ、71・・・・
・・光合成光学系、78・・・・・・投写レンズ、79
・・・・・・スクリーン、80・・・・・・駆動回路。 代理人の氏名 弁理士 粟野重孝 ほか1名第 図 た芭に先学系赤反側゛9イフロイツク勺11漫の′δた
反r牽箭性H1−1丼el+−−メ 第 図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)3原色の色成分を含む光源と、前記光源の出力光
    を3原色の色光に分ける色分解手段と、前記各色光が照
    射されて変調された直線偏光の光が出射する3つのライ
    トバルブと、映像信号に応じて前記ライトバルブの各々
    を駆動するための駆動回路と、前記各ライトバルブから
    の出力光を1つに合成する平板型の赤反射ダイクロイッ
    クミラーと平板型の青反射ダイクロイックミラーとをX
    字状に交差させた光合成手段と、前記光合成手段からの
    出力光を受け前記ライトバルブの光学像をスクリーン上
    に投写する投写レンズとを備え、前記平板型の赤反射ダ
    イクロイックミラーおよび前記平板型の青反射ダイクロ
    イックミラーの各々において透過率が50%となる波長
    をカットオフ波長λoffとした場合に、前記平板型の
    赤反射ダイクロイックミラーはS偏光で入射する光につ
    いて555nm≦λoff≦590nmであるようにし
    、前記平板型の青反射ダイクロイックミラーはS偏光で
    入射する光について510nm≦λoff≦535nm
    であるようにし、前記光合成手段を直進して前記投写レ
    ンズに入射する光は前記平板型のダイクロイックミラー
    の各々に対してP偏光で入射し、前記光合成手段によっ
    て反射されて前記投写レンズに入射する光は前記平板型
    のダイクロイックミラーの各々に対してS偏光で入射す
    るようにした投写型表示装置。
  2. (2)光源にメタルハライドランプを用いた請求項(1
    )記載の投写型表示装置。
  3. (3)光源にタリウムのハロゲン化合物を含んだメタル
    ハライドランプをを用いた請求項(1)記載の投写型表
    示装置。
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