JP6890470B2 - フォトルミネセンス表示装置およびその製造方法 - Google Patents

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Description

関連出願の引用参照
本出願は、いずれも2016年5月30日に出願された台湾特許出願第105116858号および中国特許出願第201610373735.8号の利益および優先権を主張するものであり、両出願の開示内容全体を参照により本願に取り込む。
背景
技術分野
本開示は、表示装置およびその製造方法に関するものであり、特に、青色光源などの光源によって励起されるフォトルミネセンス表示パネルを含むフォトルミネセンス表示装置に関する。
関連技術の説明
液晶ディスプレイ(LCD)装置は典型的には、2つの主要な構成要素、すなわち、液晶パネルおよびバックライトユニットによって構成される。液晶パネルは、通常、薄膜トランジスタ(TFT)回路、液晶セル層、偏光体、ピクセル化色フィルタ層などを含む。バックライトユニットは、赤色、緑色および青色スペクトル光を含む白色光を生成するように構成され、この光は、液晶セルのアレイに向かって進み、アレイを通過し、アレイは、オン/オフ光スイッチとしてのTFT回路によって制御される。特定の画素位置の液晶セルがオンになると、その特定の画素位置に対応する白色光が対応の色フィルタ画素に到達し、例えば、赤色、緑色または青色光など特定の色がフィルタリング除去され、残りの光を表示画像の一部として外方に出射することができる。図1に示すように、ピクセル化色フィルタ層90は、一般に、赤色画素領域91、緑色画素領域92および青色画素領域93を含み、これらの領域はそれぞれ、赤色スペクトルを有する光R、緑色スペクトルを有する光Gおよび青色スペクトルを有する光Bを透過できる。例えば、特定の位置の赤色画素領域91では、光Gおよび光Bを遮断、吸収して、赤色スペクトルを有する光Rを選択的に透過させる。緑色画素領域92および青色画素領域93も同様の色フィルタリング機能を備え、緑色光および青色光が選択的に通過できる。この色フィルタリング機構はLCD装置にとって満足できるものではあるものの、他方において、白色光がピクセル化色フィルタ層90を通過すると、光スペクトルの大部分(例えば約2/3)がピクセル化色フィルタ層90によって遮断されてしまい、光エネルギーが大幅に損失するという、色フィルタリング機構の大きな問題点がある。
一般的に、LCD装置は、LCD装置のバックライトユニットが画像表示時に生成する白色光エネルギーの一部しか使用していない。通常は、バックライトユニットが生成する白色光エネルギーのうち4%〜10%がLCD装置から放出される。換言すれば、光エネルギー利用効率が低い。
LCD装置の別の問題点は、液晶材料の動作原理が原因で通常は視野角が制限されることである。LCD装置の視野角の制限という問題に対処するために、様々な解決法がLCD産業界において開発されてきた。例えば、日立は、水平電極を用いて液晶分子を面内で回転させることでオン/オフ光スイッチを実現する面内切替(IPS)技術を開発した。富士通およびサムスンはそれぞれ、マルチドメイン垂直アラインメント(MVA)技術およびパターン垂直アラインメント(PVA)技術を用いて、1つの画素を複数の領域(マルチドメイン)に分割することにより、視野角を拡大している。これらの技術の場合、LCD装置の視野角の制限という問題を軽減できるものの、付随する問題、例えば、製造工程が複雑になり、生産コストが上昇し、製造歩留まりが低下し、光透過率が低下するなどの問題が発生する。さらに、富士通の広視野角フィルム(WVF)技術における生産コストは、既存のLCD装置製造ラインに対するプロセス適合性が高く条件に見合ったものではあるものの、視野角拡大に対する改善性は比較的低い。そのため、なおもLCD装置の視野角の制限問題を解消する必要がある。
上記の問題、例えば、LCD装置の光エネルギー利用効率の低さおよび視野角の制限を改善するために、バックライトとして青色光源を用いてフォトルミネセンスパネルを励起するフォトルミネセンス表示装置が提案されている。例えば、提案されたフォトルミネセンス表示装置では、ピクセル化フォトルミネセンス構造体がバックライトユニットとフォトルミネセンス構造体との間に挟まれ、バックライトユニットの生成した青色光は、液晶セルを通過してからピクセル化フォトルミネセンス構造体を励起するようになっている。ピクセル化フォトルミネセンス構造体は、赤色画素領域、緑色画素領域および青色画素領域が並列に配置され、赤色画素領域および緑色画素領域には、それぞれ赤色フォトルミネセンス材料および緑色フォトルミネセンス材料が配され、青色画素領域は通常、フォトルミネセンス材料を含んでいない。この配置構成において、青色光は、フォトルミネセンス構造体の赤色画素領域を通過する際に赤色光に変換でき、緑色画素領域を通過する際に緑色光に変換できる。青色光は、青色画素領域を通過する際に色変換されずに直接表示される。その結果、フォトルミネセンス表示装置は、色フィルタを使用せずに、赤色光、緑色光および青色光を生成でき、これにより光エネルギー損失が低下する。カラー画像の明るさ(輝度)は、バックライトユニットへの給電に用いられる電気エネルギーの消費を増加させることなく、大幅に向上できる。加えて、フォトルミネセンス材料を入射青色光によって励起することで変換光を散乱させると、たいていの場合、LCD装置と比較して視野角が拡大する。
さらに、携帯機器の表示パネルの場合、求められる表示画質を向上させるためには、画素サイズを大幅に小さくする。例えば、5インチの高解像度(FHD)表示パネルを備えたスマートフォンの場合、サブピクセルの長さおよび幅はそれぞれ約57μmおよび約19μmである。そのため、このように小さな画素サイズのピクセル化フォトルミネセンス構造体を製造するには、赤色および緑色フォトルミネセンス画素間の並列アラインメントをより高精度に構成する。製造工程時にフォトルミネセンス光変換層のミスアラインメントを防ぐことは、極めて困難である。例えば、製造工程時のミスアラインメントにより、緑色フォトルミネセンス光変換層が隣接の赤色光変換層の一部に覆いかぶさって積層されることがあり、その結果、ピクセル化フォトルミネセンス構造体の厚さが不均一になり、画質が低下する。
さらに、赤色フォトルミネセンス材料および緑色フォトルミネセンス材料は一般的に光変換効率が異なるため、青色光を赤色光または緑色光に変換するピクセル化フォトルミネセンス構造体用に指定される赤色および緑色のフォトルミネセンス材料は、厚さが異なる。
そのため、表示装置の各欠点、例えば、光エネルギー利用効率の低さおよび視野角の制限を改善し、さらには大量生産における課題、例えば、赤色および緑色フォトルミネセンス画素のミスアラインメントを解決することが求められている。
概要
本開示のいくつかの実施形態による1つの目的は、次のようなフォトルミネセンス表示装置およびその製造方法を提供することである。すなわちこれは、フォトルミネセンス表示装置の製造工程を促進させつつ、光エネルギー利用効率を向上させ、および/またはフォトルミネセンス表示装置の視野角を拡大するものである。
上記目的を達成するために、本開示のいくつかの実施形態によるフォトルミネセンス表示装置は、フォトルミネセンス表示パネルと、フォトルミネセンス表示パネルに隣接する光源(例えば青色光源)とを含み、フォトルミネセンス表示パネルは、透明基板、色フィルタ構造体およびフォトルミネセンス構造体を含む。色フィルタ構造体は透明基板上に配置され、互いに並列に配置された赤色画素領域、緑色画素領域および青色画素領域を含み、赤色画素領域は赤色光が選択的に通過するように構成され、緑色画素領域は緑色光が選択的に通過するように構成され、青色画素領域は青色光が選択的に通過するように構成されている。フォトルミネセンス構造体は、色フィルタ構造体上に配置されて光源によって照射され、緑色光変換層、赤色光変換層および光透過層を含み、緑色光変換層は、先ず色フィルタ構造体の赤色画素領域および緑色画素領域を覆うように配置され、次に赤色光変換層が色フィルタ構造体の緑色光変換層および赤色画素領域を覆うように配置されている。
上記目的を達成するために、本開示のいくつかの実施形態によるフォトルミネセンス表示装置の製造方法は、フォトルミネセンス表示パネルを設け、さらにフォトルミネセンス表示パネルに隣接する光源(例えば青色光源)を設けることを含み、フォトルミネセンス表示パネルを設けることは、透明基板を設け、透明基板上に色フィルタ構造体を形成し、光源に対向するフォトルミネセンス構造体を色フィルタ構造体上に形成することを含む。色フィルタ構造体は、互いに並列に配置された赤色画素領域、緑色画素領域および青色画素領域を含み、フォトルミネセンス構造体は、緑色光変換層、赤色光変換層および光透過層を含む。緑色光変換層は、色フィルタ構造体の赤色画素領域および緑色画素領域を覆うように配置され、赤色光変換層は青色光源に対向して配置されて、色フィルタ構造体の赤色画素領域のすぐ上に配置された緑色光変換層の一部を覆う。
よって、本開示のいくつかの実施形態によるフォトルミネセンス表示装置およびその製造方法は、少なくとも以下の利点をもたらすことができる。フォトルミネセンス構造体の緑色光変換層が少なくとも色フィルタ構造体の赤色画素領域および緑色画素領域を覆っているため、緑色光変換層の画素サイズをより大きくでき、これにより、製造工程においてフォトルミネセンス光変換層の緑色画素を下側の色フィルタ画素に整列しやすくなる。また、次に赤色フォトルミネセンス光変換層を下側の緑色光変換層上に配置して、並列型フォトルミネセンス構造体ではなく積層型フォトルミネセンス構造体を形成する。この積層型配置構成により、画素アラインメントにおける公差の幅をより大きくできる。これにより、赤色光変換層の製造も容易になる。さらに、光変換層間のアラインメントが高精度でなくてもよくなるため、ミスアラインメントに起因する製造歩留まり損失が低減し、その結果、生産コストが下る。
さらに、本開示のいくつかの実施形態によるフォトルミネセンス表示装置は、赤色光変換層が緑色光変換層上に配置されたフォトルミネセンス構造体を含む。この配置構成により製造工程が容易になり、光エネルギー利用効率も改善される。その理由として、例えば青色光源から出射した青色光が赤色画素領域を通過する際、青色光は先ず赤色光変換層を通るため、青色光の大部分(例えばほぼ100%近く)が赤色光に変換され、その後、変換された赤色光が緑色光変換層を通過し続ける。エネルギーレベルが低い赤色光は緑色フォトルミネセンス材料を励起しないため、赤色光は同じ赤色スペクトルを維持し続け、色フィルタ構造体の赤色画素領域に到達するまで緑色光に変換されることはない。当該光の大部分は既に赤色スペクトル内にあるため、光エネルギーは、赤色画素の位置で赤色フィルタを通過しても吸収されることはない。そのため、フォトルミネセンス表示装置の光エネルギー利用効率が向上する。
これと対照的に、比較例のLCD装置の場合、白色光が色フィルタ層の赤色、緑色および青色の画素領域を通過して、カラー画像に対応する赤色、緑色および青色の画素を生成する。白色光が色フィルタを通過する際に光エネルギーの大部分がフィルタリング除去され、光エネルギー利用効率が低くなる。本開示のいくつかの実施形態に開示されたフォトルミネセンス表示装置では、その青色背面光源から出射した青色光は、ピクセル化フォトルミネセンス構造体を通過する際に赤色光、緑色光および未変換青色光にそれぞれ変換され、色フィルタ構造体の対応する赤色画素領域、緑色画素領域および青色画素領域を通過することができる。そのため、ほとんど全ての赤色光、緑色光および青色光は、色フィルタ構造体に大幅に吸収されることなくそれぞれ色フィルタ構造体の赤色画素領域、緑色画素領域および青色画素領域を通過することができる。その結果、フォトルミネセンス表示装置の光エネルギー利用効率が全体的に向上し、よって、少ない電力消費量で表示装置の明るさ(輝度)が向上する。
さらに、入射青色光がピクセル化フォトルミネセンス構造体を通過する際、変換された赤色光、変換された緑色光および未変換の青色光が散乱するため、フォトルミネセンス材料の励起によるランバート放射に近いパターンを呈する。そのため、赤色光画素、緑色光画素および青色光画素によって構成された表示画像は、本開示のいくつかの実施形態によるフォトルミネセンス表示装置を用いることでより大きな視野角を有する。
本開示の他の態様および実施形態も企図される。上記した概要および以下の詳細な説明は、本開示をいずれかの特定の実施形態に制限するものではなく、本開示のいくつかの実施形態を説明するものにすぎない。
ピクセル化色フィルタ層の模式断面図である。 本開示の一実施形態によるフォトルミネセンス表示装置を示す模式断面図である。 青色入射光がフォトルミネセンス表示パネルを通過する場合の図2Aに示すフォトルミネセンス表示装置の色変換機構を示す模式図である。 低域通過フィルタの光透過率対波長のプロットを示す。 および 本開示の別の実施形態によるフォトルミネセンス表示装置を示す模式図である。 本開示の別の実施形態によるフォトルミネセンス表示装置を示す模式断面図である。 本開示の別の実施形態によるフォトルミネセンス表示装置を示す模式断面図である。 高域通過フィルタの光透過率対波長のプロットを示す。 本開示の別の実施形態によるフォトルミネセンス表示装置を示す模式断面図である。 本開示の別の実施形態によるフォトルミネセンス表示装置を示す模式断面図である。 青色入射光がフォトルミネセンス表示パネルを通過する場合の図7Aに示すフォトルミネセンス表示装置の色変換機構を示す模式図である。 本開示の別の実施形態によるフォトルミネセンス表示装置を示す模式断面図である。 本開示の別の実施形態によるフォトルミネセンス表示装置を示す模式断面図である。 青色入射光がフォトルミネセンス表示パネルを通過する場合の図9Aに示すフォトルミネセンス表示装置の色変換機構を示す模式図である。 本開示の別の実施形態によるフォトルミネセンス表示装置を示す模式断面図である。 本開示の別の実施形態によるフォトルミネセンス表示装置を示す模式断面図である。 ないし 本開示のいくつかの実施形態によるフォトルミネセンス表示装置を製造する製造方法を示す模式図である。 本開示の一実施形態によるピクセル化フォトルミネセンス構造体の製造に用いるシャドウマスクの模式図である。
詳細な説明
定義
以下の定義は、本発明のいくつかの実施形態に関して述べるいくつかの技術態様に適用されるものである。これらの定義は、本明細書において同じように拡大してもよい。
本明細書において用いる単数扱いの用語は、非特定と特定とを問わず、文脈上特に指示しない限り、複数の対象を含むものとする。よって、例えば、1つの層に関する説明は、特に明示しない限り複数の層を含み得る。
本明細書において用いる用語「1組」は、1つ以上の構成要素の集りを意味する。よって、例えば、1組の層は、単一の層または複数の層を含み得る。1組のうちの複数の構成要素を、1組のうちの複数の部材と呼ぶ場合もある。1組のうちの複数の構成要素は、同じものである場合もあれば、異なるものである場合もある。いくつかの場合において、1組のうちの複数の構成要素は、1つ以上の共通する特性を含んでもよい。
本明細書において用いる用語「隣接する」は、近くにあるか、または隣り合うことを意味する。隣接する構成要素は、互いに離れていてもよいし、あるいは互いに実際に、すなわち直接に接触していてもよい。いくつかの例では、隣接する構成要素は互いに接続している場合があり、あるいは互いに一体形成されている場合もある。いくつかの実施形態の記載において、別の構成要素の「上」または「上方」に設けられた構成要素とは、前者の構成要素が後者の構成要素に直接設けられている場合(例えば、直接物理的に接触している場合)と、1つ以上の介在する構成要素が前者の構成要素と後者の構成要素との間に設けられている場合も含んでよい。いくつかの実施形態の記載において、別の構成要素の「下」に設けられた構成要素とは、前者の構成要素が後者の構成要素の下に直接設けられている場合(例えば、直接物理的に接触している場合)と、1つ以上の介在する構成要素が前者の構成要素と後者の構成要素との間に設けられている場合を含んでもよい。
本明細書において用いる用語「接続する」、「接続された」および「接続」は、動作上の連結または関連を意味する。接続された構成要素は、互いに直接連結させてもよく、あるいは例えば別の1組の構成要素を介して互いに間接的に連結させてもよい。
本明細書において用いる用語「約」、「実質的に」および「実質的な」は、考慮すべき度合いまたは程度を意味する。事象または状況に関連付けて用いられる場合、これらの用語は、その事象または状況が間違いなく発生する場合の他に、その事象または状況がほぼ発生する、例えば本明細書中に記載の製造作業の典型的な許容レベルを占めるような近接の場合を含んでもよい。例えば、数値に関連して用いられる場合、これらの用語は、当該数値の±10%以内の変動範囲を含んでいてもよく、例えば、±5%以内、±4%以内、±3%以内、±2%以内、±1%以内、±0.5%以内、±0.1%以内、または±0.05%以内の変動範囲を含む。
本明細書においてフォトルミネセンスに関して用いる用語「効率」または「量子効率」とは、入力光子数に対する出力光子数の比を指す。
本明細書において用いる用語「大きさ」は、特徴的寸法を指す。対象物が球形(例えば、粒子)の場合、その対象物の大きさとは対象物の直径を意味するものでよい。対象物が非球形の場合、対象物の大きさとは対象物の様々な直交寸法の平均値を意味するものでよい。よって、例えば、回転楕円体の対象物の大きさは、対象物の長軸および短軸の平均値を指すものでよい。特定の大きさを有する1組の対象物について言及する場合、対象物はその大きさの周囲にいくつかの大きさが分布するものと考えられる。よって、本明細書において用いられるように、1組の対象物の大きさは、大きさ分布の一般的な大きさ、例えば、大きさの平均値、中間値またはピーク値などを意味するものでよい。
図2Aは、本開示の一実施形態によるフォトルミネセンス(PL)表示装置1の模式断面図である。フォトルミネセンス表示装置1すなわちPL表示装置1は、赤色、緑色および青色光によってそれぞれ生成された赤色、緑色および青色カラー画素を有して、カラー画像を表示する。PL表示装置1は、青色光源10およびフォトルミネセンス表示パネル20を含む。フォトルミネセンス表示パネル20は青色光源10に隣接して配置し、例えば青色光源10からの青色入射光に対向させる。フォトルミネセンス表示パネル20は、青色入射光源10に接触させてもよいし、あるいは青色光源10との間に距離をあけて配置してもよい。青色光源10およびフォトルミネセンス表示パネル20の詳細な技術内容について、以下に述べる。
青色光源10は、フォトルミネセンス表示パネル20上のあるピクセル化領域に向かって出射する青色光Bを、制御された方法で生成するように構成されている。詳細には、フォトルミネセンス表示パネル20は複数の画素を含み、青色光源10は、青色光Bを1つの指定された画素、ある指定された画素、または全ての画素へ照射できる。青色光Bのピーク波長は、望ましくは、約420nm〜約480nmの範囲内である。
青色光源10は、バックライトユニット11および液晶モジュール12を備えている。バックライトユニット11は、アレイ内に配置された複数組の青色発光ダイオード(LED、図示せず)を含み、望ましくは、そのビーム角度が第2の光学レンズによって成形される。複数組の青色LEDは、均一に分布される青色光Bを生成して、直下型LEDバックライトユニットを形成するように構成されている。バックライトユニット11の別の実施形態では、導光板を含み、これは、導光板の端部から複数の青色LEDによって照明され、導光板が均一分布の青色光Bを生成できるようになっている。この配置構成により、エッジ型LEDバックライトユニットが形成される。液晶モジュール12はバックライトユニット11に隣接して配置され、青色光Bを液晶モジュール12に向かって均一に照射する。液晶モジュール12は、液晶セル層、透明電極層、薄膜トランジスタ(TFT)回路、偏光体などを含んでもよい。TFT回路によって制御された電界を所望の液晶セルへ加えることにより対応する液晶分子が捻れ、青色光Bが選択的に制御されて液晶モジュール12の対応するセルを通過することができる。換言すれば、TFT回路を制御することにより、バックライトユニット11によって生成された青色光Bが選択的に液晶モジュール12を通過して、青色光Bの一部をフォトルミネセンス表示パネル20上の所望の画素へ進ませることができる。
図2Bを参照すると、青色光Bがフォトルミネセンス表示パネル20に向かって出射すると、青色光Bの一部は、色フィルタ構造体22の赤色画素領域22R上のフォトルミネセンス構造体23の赤色フォトルミネセンス材料によって赤色光Rに変換され、一部の青色光Bは、色フィルタ構造体22の緑色画素領域22G上のフォトルミネセンス構造体23の緑色フォトルミネセンス材料により緑色光Gに変換される。一部の青色光Bは、色フィルタ構造体22の青色画素領域22B上のフォトルミネセンス構造体23の光透過材料を通過するものの、変換されないままである。
図2Aを参照すると、フォトルミネセンス表示パネル20は、透明基板21、色フィルタ構造体22およびフォトルミネセンス構造体23を備えている。透明基板21は、例えば、ガラス、プラスチック(例えばポリエチレンナフタレート(PEN)などのポリエステル)など、可視光スペクトルにおける光学的に実質的に透明な材料から作成される硬質または可撓性の基板でよい。透明基板21は、カラー画像を表示する平坦な表面または曲状表面を含んでいてもよく、例えば、湾曲形状のテレビジョン受像機の製造に用いられる曲状パネルまたは可撓性基板などでもよい。透明基板21は、色フィルタ構造体22およびフォトルミネセンス構造体23を支持する支持基板を提供するためのものである。詳細には、色フィルタ構造体22およびフォトルミネセンス構造体23はいずれも透明基板21上に配置し、透明基板21から取り外すことはない。図2Aに示す一実施形態によると、色フィルタ構造体22は、透明基板21に直に接合するように配置し、他の実施形態(図示せず)では、フォトルミネセンス構造体23が透明基板21に直に接合するように配置する。
加えて、透明基板21は、発光面211および受光面212を含み、法線方向213は発光面211および受光面212の両方に対して垂直になるように構成されている。曲状透明基板21を用いる場合、特定の画素位置における法線方向213は、曲状発光面211および曲状受光面212のどちらに対しても局所的に垂直な方向となるように構成されている。発光面211は、透明基板21から光を外方に出射する面として構成され、受光面212は、透明基板21に入る光を受ける面として構成されている。受光面212は、青色光源10に対向するように配置する。法線方向213は、光の進行方向を示す。
色フィルタ構造体22は透明基板21の受光面212上に配置し、複数の単位画素22PUを含んでもよい(このような周期的単位画素のうちの2つを図2Aに示す)。各単位画素22PUは、赤色画素領域22R、緑色画素領域22Gおよび青色画素領域22Bを備え、これらの画素領域を互いに並列に隣接配置して、赤色画素領域22R、緑色画素領域22Gおよび青色画素領域22Bの隣接する側端を接続してもよい。
色フィルタ構造体22について、赤色画素領域22Rは、赤色光Rが選択的に通過するように構成され、緑色画素領域22Gは、緑色光Gが選択的に通過するように構成され、青色画素領域22Bは、青色光Bが選択的に通過するように構成されている。そのため、例えば、緑色光Gおよび青色光Bは、赤色画素領域22Rによって遮断され、吸収される。赤色画素領域22Rは赤色フィルタ221を含み、緑色画素領域22Gは緑色フィルタ222を含み、青色画素領域22Bは青色フィルタ223を含む。色フィルタ221、222および223はそれぞれ色素や染料などの材料から作成され、対応する色すなわち波長を有する光を選択的に透過させ、他のスペクトルの光エネルギーは吸収してもよい。
赤色画素領域22R、緑色画素領域22Gおよび青色画素領域22B間に黒色母材層224を配置してもよい。黒色母材層224は黒色樹脂や金属などの不透明材料から作成され、赤色光R、緑色光Gおよび青色光Bを吸収する。黒色母材層224は、色フィルタ221、222および223を囲むフレームによって構成されるものでよい。
フォトルミネセンス構造体23は色フィルタ構造22上に青色光源10に対向して配置し、フォトルミネセンス構造体23は空間的に色フィルタ構造体22よりも青色光源10に近くなるようにする。換言すれば、フォトルミネセンス構造体23、色フィルタ構造体22および透明基板21を順次積層し、透明基板21は青色光源10から最も遠い位置に配し、フォトルミネセンス構造体23は色フィルタ構造体22と青色光源10との間に配置する。他の実施形態(図示せず)において、フォトルミネセンス構造体23は透明基板21の発光面211上に配置し、色フィルタ構造体22はフォトルミネセンス構造体23上に続けて配置する。したがって、この配置構成において、色フィルタ構造体22は青色光源10から最も遠い位置に配置されている。
フォトルミネセンス構造体23は、第1の光変換層231、第2の光変換層232および光透過層233を含む。第1の光変換層231は色フィルタ構造体22上に配置され、これは、色フィルタ構造体22の赤色画素領域22Rおよび緑色画素領域22Gの両方を覆うが、青色画素領域22Bは覆わず、すなわちこれを露出させている。換言すれば、フォトルミネセンス表示装置1の表示画像が法線方向213に沿って垂直な面に映出されると、色フィルタ構造体22の赤色画素領域22Rおよび緑色画素領域22Gの映出領域は第1の光変換層231の映出領域内に形成されるが、色フィルタ構造体22の青色画素領域22Bの映出領域は第1の光変換層231の映出領域外になる。
フォトルミネセンス構造体23の第2の光変換層232は、空間的に第1の光変換層231よりも青色光源10に近くなるように、第1の光変換層231上に配置する。第2の光変換層232は、法線方向213に沿って赤色画素領域22Rを覆うが、色フィルタ構造体22の緑色画素領域22Gおよび青色画素領域22Bは覆わず、すなわちこれを露出させている。換言すれば、フォトルミネセンス表示装置1の表示画像が法線方向213に沿って垂直な面に映出されると、赤色画素領域22Rの映出領域は第2の光変換層232の映出領域内に形成されるが、緑色画素領域22Gおよび青色画素領域22Bの映出領域は、第2の光変換層232の映出領域外となる。
光透過層233は色フィルタ構造体22上に設け、第1の光変換層231に並列に隣接して配し、望ましくは第1の光変換層231に接続する。望ましくは、光透過層233は青色画素領域22Bを覆うものの、緑色画素領域22Gおよび赤色画素領域22Rは覆わず、すなわちこれを露出させている。図2Aに示すこの実施形態により、色フィルタ構造体22の赤色画素領域22Rは第1の光変換層231および第2の光変換層232の両方によって覆い、緑色画素領域22Gは第1の光変換層231のみで覆い、青色画素領域22Bは光透過層233のみで覆う。
第1の光変換層231は、例えば、β−SiAlON、SrGa、ケイ酸塩系蛍光体、緑色量子ドットなどの緑色フォトルミネセンス材料を1つ以上含み、青色光Bによって励起される間、緑色光Gを生成する。第2の光変換層232は、例えば、KSiF、(Ca1−xSr)AlSiN、赤色量子ドットなどの赤色フォトルミネセンス材料を1つ以上含み、青色光Bによって励起される間、赤色光Rを生成する。第1の光変換層231および第2の光変換層232はさらに、例えばシリコーン、ゴム、エポキシなどを含む実質的に透明なポリマー材料から選択されたバインダ材料を含んで、フォトルミネセンス構造体23を形成してもよい。また、緑色フォトルミネセンス材料および赤色フォトルミネセンス材料は、無機フォトルミネセンス材料や有機フォトルミネセンス材料などでもよい。
光透過層233は、光を波長変換せずに透過させるように構成されている。そのため、光透過層233は、通常、なんらフォトルミネセンス材料を含まず、またはなんら大量のフォトルミネセンス材料を含まない。望ましくは、光透過層233は、例えば、TiO、BN、SiO、Alなどの光散乱粒子からなる。加えて、光透過層233の形成中、少量の光透過層233が第1の光変換層231および/または第2の光変換層232(図示せず)を覆うことで、アラインメント公差の幅がより広い状態で製造工程を単純化できる。光透過層233はフォトルミネセンス材料を含まないため、光透過層233は、少量の光透過層233で覆っても、第1の光変換層231および第2の光変換層232の機能に影響を与えない。
図2Bに示すように、フォトルミネセンス表示パネル20を通る青色光Bの色変換機構は、以下のように説明される。例示として、青色光源10から出射した青色光Bは、それぞれ赤色画素領域22R、緑色画素領域22Gおよび青色画素領域22Bに向かって進む3つの部分に分割できる。
緑色画素領域22Gに向かって出射する青色光Bの一部は、先ず第1の光変換層231を通過する。第1の光変換層231は、比較的大量の緑色フォトルミネセンス材料を有し、青色光Bの大部分(例えば、約100%に近い量)を散乱緑色光Gに変換することができる。次に、緑色光Gの大部分は、色フィルタ構造体22の緑色画素領域22Gを通過することができ、透明基板21の発光面211から外方に出射する。緑色光Gのうちごく一部が隣接の赤色画素領域22Rまたは青色画素領域22Bに向かって散乱されるものの、赤色フィルタ221または青色フィルタ223によって遮断されて吸収される。
赤色画素領域22Rに向かって出射する青色光Bの一部は、先ず第2の光変換層232を通過する。第2の光変換層232は、1または複数の比較的大量の赤色フォトルミネセンス材料を有するため、青色光Bの大部分(例えば、約100%近く)を散乱赤色光Rに変換できる。変換された赤色光Rは、さらに第1の光変換層231と赤色画素領域22Rとを通過し、最終的に透明基板21の発光面211から外に出る。赤色光Rが第1の光変換層231を通過する場合、赤色光Rのエネルギーレベルが緑色光のエネルギーレベルよりも低いことから、緑色フォトルミネセンス材料による赤色光Rから緑色光Gへの変換が行われないことは理解されよう。したがって、緑色フォトルミネセンス材料は励起されない。その結果、赤色画素領域22Rを通過する赤色光Rは実質的に赤色光スペクトルを保持し続け、光エネルギーが赤色フィルタ221によって大幅に吸収されることはない。
青色画素領域22Bに向かって出射する青色光Bの一部は、先ず光透過層233を通過する。光透過層233は、なんらフォトルミネセンス材料を含まないため、青色光Bを緑色光Gまたは赤色光Rに変換することはない。望ましくは、光散乱粒子を含むことで、青色光Bが光透過層233を通過するときに青色光Bを散乱させる。光透過層233は入射青色光Bのスペクトルを変化させないため、青色光Bの大部分は青色画素領域22Bで遮断されず、最終的に透明基板21の発光面211から外方に出射する。
要約すると、青色背面光源10によって生成された青色光Bがフォトルミネセンス構造体23を通過する際、青色光Bの一部が赤色光Rに変換され、他の部分は緑色光Gに変換され、さらに他の部分は変換されずに青色光Bのままとなる。そのため、赤色光R、緑色光Gおよび青色光Bは対応する赤色画素領域22R、対応する緑色画素領域22Gおよび対応する青色画素領域22Bを通過し続けるものの、色フィルタ構造体22によって遮断、吸収されることはなく、大幅な光エネルギー損失の発生を防止できる。
換言すれば、青色光源10から出射した青色光B(入射光)の大部分をフォトルミネセンス表示パネル20により赤色光R、緑色光Gおよび青色光Bに変換して表示画像(出力表示光)を形成できるため、PL表示装置1の光エネルギー利用効率が向上する。すなわち、出力表示光のエネルギーの入射光エネルギーに対する比が著しく高くなり、例えば、約20%以上、約30%以上、約40%以上または約50%以上になる。
光エネルギー利用効率がより高いという利点の他に、光がフォトルミネセンス表示パネル20を通過するときに、赤色光R、緑色光Gおよび青色光Bが散乱するという利点もある。散乱光は、ほぼランバート放射型パターンを示す。赤色光R、緑色光Gおよび青色光Bは、より大きなビーム角度でフォトルミネセンス表示パネル20から出射する。そのため、本開示で例示した実施形態によってPL表示装置1から出射した赤色光R、緑色光Gおよび青色光Bで構成されるカラー画像は、大きな視野角を有する。
さらに、第1の光変換層231は色フィルタ構造体22の赤色画素領域22Rおよび緑色画素領域22Gの両方を覆っているため、第1の光変換層231はより大きな画素サイズを持つように構成され、製造がより容易になる。さらに、第2の光変換層232は、第1の光変換層231に並列に配置されるのではなく垂直方向に積層配置されるため、第2の光変換層232の第1の光変換層231に対する許容画素アラインメント公差がより大きくなる。そのため、第1の光変換層231および第2の光変換層232間の高精度のアラインメント工程を省略することができる。これらの利点により、PL表示装置1のフォトルミネセンス構造体23の製造工程の制御がより容易になる。第1の光変換層231および第2の光変換層232の形成工程時にミスアラインメントによって、フォトルミネセンス構造体23の厚みが不均一になるのを防止できる。そのため、製造歩留まりを効果的に向上できる。
図2Aに示すように、PL表示装置1のフォトルミネセンス表示パネル20は、任意で平坦化層24および低域通過フィルタ25を含んでいてもよく、両者ともフォトルミネセンス構造体23上に青色光源10と対向するように配置する。換言すれば、平坦化層24および/または低域通過フィルタ25は、フォトルミネセンス構造体23よりも青色光源10に近い。
実質的に透明な光透過材料で形成された平坦化層24は、フォトルミネセンス構造体23を覆ってこれを平坦化している。受光面が平坦なため、フォトルミネセンス表示パネル20を正確に青色光源10上に積層できる。フォトルミネセンス構造体23が実質的に平坦な受光面を有する場合、またはフォトルミネセンス表示パネル20を青色光源10に接着しない場合、平坦化層24を省略してもよい。
図2Cは、低域通過フィルタ25の光透過率対波長のプロットを示す。低域通過フィルタ25は、短波長側の領域(例えば、<約500nm)では光透過率が高く、長波長側の領域(例えば、>約500nm)では光透過率が低いため、青色光Bを通過させつつ、赤色光Rおよび緑色光Gを後方に反射でき、フォトルミネセンス構造体23によって後方に散乱する赤色光Rおよび緑色光Gが青色光源10に向かって出射するのを防止できる。詳細には、フォトルミネセンス構造体23によって青色光Bを赤色光Rまたは緑色光Gに変換する際、赤色光Rまたは緑色光Gが前方および後方に同時に出射する。赤色光Rおよび緑色光Gの一部を青色光源10に向かって後方散乱させてもよい。低域通過フィルタ25は、後方散乱した赤色光Rおよび緑色光Gを反射して戻し、これらの光を透明基板21に向かって射出して透明基板21から逃がして、光エネルギー利用効率を増加できる。低域通過フィルタ25は、分布ブラッグ反射器(DBR)などを用いて実現してもよい。
これまでの記載は、PL表示装置1に関連する実施形態の詳細な説明である。本開示によるPL表示装置の他の実施形態の詳細な説明について、以下に述べる。以下のPL表示装置の実施形態から知り得る特徴および利点に関するいくつかの詳細な説明は、PL表示装置1の特徴および利点に類似するため、省略して説明を簡略にすることを理解されたい。
図3Aおよび図3Bは、本開示の別の実施形態によるPL表示装置2の2つの模式図である。PL表示装置2も青色光源10およびフォトルミネセンス表示パネル20を備えている。フォトルミネセンス表示パネル20は、上記実施形態または他の実施形態のフォトルミネセンス表示パネル20と実質的に同じであるが、青色光源10は、有機もしくは無機の発光ダイオードモジュール13、または青色レーザダイオード走査マイクロミラーモジュール14を備えていてもよい。
図3Aに示すように、有機発光ダイオード(OLED)モジュール13は、並列配置されたOLED131のアレイを備えていてもよく、各OLED131を電気的に励起して青色光Bを生成できる。そのため、特定のOLED131を励起して青色光Bを生成することで、表示パネル20の対応する画素領域(例えば、赤色画素領域22R、緑色画素領域22Gまたは青色画素領域22B)の表示画像を選択的にオンにできる。
同様に、OLED131のアレイによって具体化されるOLEDモジュール13は、無機LED131’のアレイを用いてLEDモジュール13’として実現できる。よって、LEDモジュール13’を用いて具体化された青色光源10は、OLEDモジュール13を用いたものに比べ光学効率が高く、動作寿命を延ばすことができる。
図3Bに示すように、青色レーザダイオード走査マイクロミラーモジュール14は、青色レーザダイオードおよび走査マイクロミラー機構(図示せず)を備えていてもよい。青色レーザダイオードは、走査マイクロミラー機構へ出射するコリメート青色光Bを生成し、次いで、走査マイクロミラー機構は、表示パネル20の特定の画素領域(例えば、赤色画素領域22R、緑色画素領域22Gまたは青色画素領域22B)へ青色光Bを反射する。走査マイクロミラー機構はその反射角度を変更して、特定の画素領域をコリメート青色光Bで照射できるようにしてもよい。
よって、青色光源10は、OLEDモジュール13、LEDモジュール13’または青色レーザ走査マイクロミラーモジュール14を介して表示パネル20に出射する青色光Bを発生させ、それに応じて特定のカラー画像を表示することができる。
図4は、本開示の別の実施形態によるPL表示装置3を示す模式断面図である。PL表示装置3が上記PL表示装置1または2と異なる点は、PL表示装置3の第1の光変換層231中に含まれる緑色フォトルミネセンス材料が選択的にまたは不均一に分布していることである。
詳細には、第1の光変換層231は、互いに隣接する第1の領域2311および第2の領域2312を含む。第1の領域2311は赤色領域22Rを覆い、第2の領域2312は緑色領域22Gを覆う。領域2311および2312はどちらも、単一の工程において形成される。次に、第2の光変換層232を第1の領域2311上に配置し、第2の領域2312のうち少なくとも一部は覆わず、すなわち露出させる。第1の光変換層231に含まれる緑色フォトルミネセンス材料の濃度は、第1の領域2311よりも第2の領域2312のほうが高く、例えば、少なくとも約2倍、少なくとも約5倍、または少なくとも約10倍高い。緑色フォトルミネセンス材料を第2の領域2312上に選択的にまたは単独で配置して、第1の領域2311に配置する緑色フォトルミネセンス材料は最小限に抑えてもよいことは理解されよう。
図2Bを再度参照すると、第2の光変換層232に向かって出射する青色光Bは、赤色フォトルミネセンス材料によって赤色光Rに変換され、その後、赤色光Rは第1の領域2311および赤色画素領域22Rを通過して、透明基板21の発光面211から外方に出射する。第1の領域2311は緑色フォトルミネセンス材料を最小限しか含まないため、あるいは全く含まないため、赤色光Rは、第1の領域2311を通過するときに、緑色フォトルミネセンス材料によって遮断されたり散乱したりする可能性が低い。本実施形態では、遮断または散乱による光エネルギーの損失がさらに低減される。そのため、より多くの赤色光Rが第1の領域2311を通過することができ、赤色画素領域22R上の表示画像がより明るくなる。
さらに、第1の光変換層231の第1の領域2311および第2の領域2312の厚さは、実質的に同じになるように構成してもよく、あるいは、設計仕様に応じて異なるように構成してもよい。
図5Aは、本開示の別の実施形態によるPL表示装置4の模式断面図を示す(青色光源10は図示せず)。PL表示装置4が上記のPL表示装置1または3と異なる点は、高域通過フィルタ225をPL表示装置4の光照射経路に沿って色フィルタ構造体22の前方に配置することである。表示パネル20はさらに、フォトルミネセンス構造体23を囲繞する反射構造体26を含む。
詳細には、高域通過フィルタ225は、青色光源(図示せず)に対向して配置し、赤色画素領域22Rおよび緑色画素領域22Gの両方を覆い、青色画素領域22Bは覆わず、すなわち露出させる。図5Bは、高域通過フィルタ225の光透過率対波長のプロットを示し、高域通過フィルタ225は、青色光Bを反射する一方で、赤色光Rおよび緑色光Gは通過させるように設計される。これにより、青色光Bが第1の光変換層231および第2の光変換層232をそれぞれ通過し、全部が緑色光Gおよび赤色光Rに変換されることがなくても、変換されなかった青色光Bは、高域通過フィルタ225によって第1の光変換層231および第2の光変換層232に向かって後方に反射することができる。そのため、変換されずに反射された青色光Bを緑色光Gおよび赤色光Rに変換する波長変換の機会が別にあり、後にPL表示装置4の緑色画素領域22Gおよび赤色画素領域22Rそれぞれから放出可能である。
したがって、高域通過フィルタ225は、確実に青色光Bを第1の光変換層231および第2の光変換層232によって実質的に緑色光Gおよび赤色光Rにそれぞれ変換できるように構成して、変換されなかった青色光Bが色フィルタ構造体22に吸収されないようにする。これにより、PL表示装置4の光エネルギー利用効率がさらに向上する。望ましくは、高域通過フィルタ225は、本開示の一実施形態によるPL表示装置3について実現できるようにし、第1の光変換層231の第1の領域2311の緑色フォトルミネセンス材料の濃度をより低くし、その量を最小限に抑えるか、あるいは緑色フォトルミネセンス材料を全く含まないことで、全体的な効率を向上させる。加えて、高域通過フィルタ225は、様々な設計仕様に応じて、赤色画素領域22Rまたは緑色画素領域22Gを選択的に、または単独で覆ってもよい。
反射構造体26は、色フィルタ構造22上に青色光源(図示せず)に対向して配設し、反射構造体26は、法線方向213に沿って投影した場合、赤色画素領域22R、緑色画素領域22Gまたは青色画素領域22Bと整列するように配置されている。換言すれば、図5Aに示す断面図から分かるように、反射構造体26の2つの側壁は、青色画素領域22Bの2つの側端に整列している。上から見た場合、青色画素領域22Bは、反射構造体26の4つの側壁によって囲繞される。同様に、赤色画素領域22Rおよび緑色画素領域22Gもそれぞれ、反射構造体26の4つの側壁によって囲繞される。望ましくは、反射構造体26は、赤色画素領域22Rの黒色母材層224と整列し、緑色画素領域22Gの黒色母材層224と整列し、かつ青色画素領域22Bの黒色母材層224とも整列するように配置されている。反射構造体26の形状は、黒色母材層224の形状と実質的に同じである。
フォトルミネセンス構造体23は反射構造体26の内側に配置し、第1の光変換層231の第1の領域2311は、第2の光変換層232、第1の光変換層231の第2の領域2312および光透過層233と共に、反射構造体26によって分割し、囲繞する。
赤色光R、緑色光Gおよび青色光Bは反射構造体26によって反射されるため、PL表示装置4の光エネルギー利用効率がさらに向上する。詳細には、赤色光Rを例えばフォトルミネセンス構造体23の内部で散乱させ、赤色光Rの一部が緑色画素領域22Gまたは青色画素領域22Bに向かって横方向に通過するようにしてもよい。しかし、反射構造体26は、赤色光Rの横方向への透過を遮断し、赤色光RをPL表示装置4の赤色画素領域22Rから逃がす。反射構造体26は同様の分離機構をもたらして、緑色光Gと青色光Bの相互結合を防いで光を表示装置4から逃がす。
そのため、反射構造体26は、光の横方向への透過を遮断して、赤色光R、緑色光Gおよび青色光Bが色フィルタ構造体22の各領域を通過するようにすることで、PL表示装置4の光エネルギー利用効率をより高めることができる。
反射構造体26は、ポリフタルアミド、ポリシクロへキシレン−ジ−メチレンテレフタレート、エポキシ成形材料、感光樹脂などの透明樹脂材料で形成してもよく、樹脂材料内に光散乱粒子を分散させる。また、反射構造体26は、金属などの無機材料から形成してもよく、あるいは、先ず樹脂材料を用いて反射構造体26を形成し、その後に樹脂材料の表面に反射金属層をコーティングしたものでもよい。
高域通過フィルタ225および反射構造体26はどちらも、PL表示装置4の光エネルギー利用効率を効果的に向上できる。ただし、これらを必ずしも同時に設けなくてもよい。設計仕様に応じて、高域通過フィルタ225および反射構造体26のうちの一方を選択的に設けて、PL表示装置4を形成することも可能である。
図6は、本開示の別の実施形態によるPL表示装置5の模式断面図である(青色光源10は図示せず)。PL表示装置5が上記PL表示装置4と異なる点は、PL表示装置5の色フィルタ構造体22がPL表示装置4のものと異なることである。
詳細には、PL表示装置5の場合、色フィルタ構造体22の赤色画素領域22Rは第1の高域通過フィルタ2251を含み、緑色画素領域22Gは第2の高域通過フィルタ2252を含むが、青色画素領域22Bは高域通過フィルタを含まない。加えて、赤色画素領域22R、緑色画素領域22Gおよび青色画素領域22Bはそれぞれ、赤色フィルタ、緑色フィルタおよび青色フィルタを含まない。ここで、青色画素領域22Bは青色フィルタまたは高域通過フィルタを含まないため、フォトルミネセンス構造体23の光透過層233は、透明基板21に隣接して直接接触していてもよい。
これまでの記載で詳述したように、第1および第2の高域通過フィルタ2251および2252は、青色光Bが第2の光変換層232および第1の光変換層231によって実質的にそれぞれ赤色光Rおよび緑色光Gに変換されるように構成する。また、反射構造体26は、赤色光R、緑色光Gおよび青色光Bが各画素領域にわたって互に相互結合しないように構成する。そのため、赤色光R、緑色光Gおよび青色光Bはそれぞれ、赤色画素領域22R、緑色画素領域22Gおよび青色画素領域22Bを選択的に通過する。
その結果、赤色画素領域22R、緑色画素領域22Gおよび青色画素領域22Bにそれぞれ赤色フィルタ、緑色フィルタおよび青色フィルタを設けなくてもよく、3つのカラー画素領域間で光が相互結合することなく、PL表示装置5でカラー画像を効果的に表示できる。望ましくは、PL表示装置5はPL表示装置3の別の実施形態として実現して、所望の全体的性能を達成する。この場合、第1の光変換層231の第1の領域2311は、緑色フォトルミネセンス材料をごく少量だけ含むか、あるいは全く含まない。
図7Aは、本開示の別の実施形態によるPL表示装置6の模式断面図である。PL表示装置6が上記のPL表示装置1と異なる点は、PL表示装置6のフォトルミネセンス構造体23に設けられた第2の光変換層232が赤色画素領域22Rおよび緑色画素領域22Gの両方を覆うように(例えば、第1の光変換層231と実質的に同じ被覆領域または投影領域)配置されていることである。望ましくは、第2の光変換層232の画素サイズは第1の光変換層231の画素サイズよりも若干小さくなるように具現してもよく、このレイアウト仕様によりフォトルミネセンス構造体23の製造工程が容易になる。
図7Bは、青色光Bが表示パネル20を通過するときのフォトルミネセンス表示装置6の色変換機構を示す。青色光源10の発光した青色光Bは、それぞれ赤色画素領域22R、緑色画素領域22Gおよび青色画素領域22Bに向かって出射する3つの部分に分割できる。
青色画素領域22Bに向かう青色光Bは、PL表示装置6の表示画像の一部として順次、光透過層233および青色画素領域22Bを通過する。
赤色画素領域22Rおよび緑色画素領域22Gに向かう青色光ビームBは、先ず第2の光変換層232を通過する。第2の光変換層232の赤色フォトルミネセンス材料の量は、PL表示装置1の赤色フォトルミネセンス材料よりも少ないため、第2の光変換層232を通過する青色光Bの一部(例えば、約半分)が赤色光スペクトルRに変換され、残りは青色光スペクトルBのままである。換言すれば、青色光Bは、第2の光変換層232を通過して、赤色光スペクトルRおよび青色光スペクトルBで構成される赤色と青色の混合光となる。
その後、混合された赤色−青色スペクトルを含む光は第1の光変換層231を通過し、第1の光変換層231の緑色フォトルミネセンス材料は、赤色−青色混合光の青色光スペクトルBの一部を緑色光Gに変換する。換言すれば、赤色−青色混合光は、第2の光変換層232を通過した後、赤色光スペクトルRおよび緑色光スペクトルGで構成される赤色と緑色の混合光となる。その後、赤色および緑色の混合光は色フィルタ構造体22に到達し、当該構造体において、赤色画素領域22Rは赤色光スペクトルRを通過させるとともに他の光スペクトルは吸収し、緑色画素領域22Gは緑色光スペクトルGを通過させるとともに他の光スペクトルは吸収する。最後に、色フィルタ構造体22を通過する赤色光スペクトルRおよび緑色光スペクトルGが外方に出射して、PL表示装置6の特定の表示画像を形成する。
フォトルミネセンス構造体23によって生成された赤色と緑色の混合光の一部(例えば、約半分)が色フィルタ構造体22の赤色画素領域22Rおよび緑色画素領域22Gによって遮断されて吸収されることは理解されよう。そのため、PL表示装置6の光エネルギー利用効率は、特に赤色光Rおよび緑色光Gに関し、PL表示装置1よりも比較的低い。それでも、その効率は、比較例のLCD装置よりも高い。青色光スペクトルBについては、PL表示装置6の光エネルギー利用効率は、比較例のLCD装置における効率(おおよそ30%)よりも、はるかに(例えば約100%に近く)高い。緑色光スペクトルGおよび赤色光スペクトルRについては、青色背面光源10によって生成された光の約50%が表示画像として利用されるのに対し、白色背面光源によって生成された光の場合、およそ30%がLCD装置において表示画像として利用される。
PL表示装置6の光エネルギー利用効率は低いものの、その一方で、PL表示装置6の製造工程がより容易になる。第1の光変換層231および第2の光変換層232はどちらも色フィルタ構造体22の赤色画素領域22Rおよび緑色画素領域22Gを覆うように配置されるため、第2の光変換層232および第1の光変換層231はどちらもより大きな画素領域を有し、これにより、製造工程時における第1の光変換層231と第2の光変換層232の間のアラインメントが容易になる。加えて、第2の光変換層232の画素領域は、第1の光変換層231の画素領域よりも若干小さくてもよい。これにより、製造時における許容公差が増加するため、高精度の画素アラインメントが不要となる。そのため、PL表示装置6のフォトルミネセンス構造体23の製造が能率的になる。
図8は、本開示の別の実施形態によるPL表示装置7の模式断面図である。PL表示装置7が上記PL表示装置6と異なる点は、赤色および緑色のフォトルミネセンス材料がどちらも第1の光変換層231内に均一に分布していることである。
そのため、青色光源10(図示せず)から出射した青色光Bを第1の光変換層231によって赤色および緑色の混合スペクトル光に変換することができ、この混合スペクトル光は、赤色光スペクトルRおよび緑色光スペクトルGで構成されている。これにより、赤色画素領域22Rおよび緑色画素領域22Gは、それぞれ所望の赤色光スペクトルRおよび緑色光スペクトルGを選択的に通過させることになる。そのため、PL表示装置7は、PL表示装置6の画像表示機構と同様の赤色光スペクトルRおよび緑色光スペクトルGによって構成された画像を表示する。したがって、PL表示装置7および6は、赤色光スペクトルRおよび緑色光スペクトルGの利用において同様の光エネルギー利用効率を有する。本実施形態では、第1の光変換層231と第2の光変換層232の間のアラインメント問題の発生をなくして、製造工程をさらに合理化することができる。
また、第1の光変換層231は、赤色および緑色の混合フォトルミネセンス材料の代わりに、黄色フォトルミネセンス材料を含んでいてもよい。黄色フォトルミネセンス材料の一例として、イットリウムアルミニウムガーネット(YAG)材料がある。これにより、青色光源10(図示せず)から出射した青色光Bを第1の光変換層231によって黄色光Yに変換することができる。黄色光Yのスペクトル中には赤色光スペクトルおよび緑色光スペクトルのどちらも含まれるため、色フィルタ構造体22の赤色画素領域22Rおよび緑色画素領域22Gによってそれぞれ所望の赤色光Rおよび緑色光Gを通過させて画像表示を行うことができる。
図9Aは、本開示の別の実施形態によるPL表示装置8の模式断面図である。PL表示装置8が上記したPL表示装置6と異なる点は、フォトルミネセンス構造体23の第1の光変換層231および第2の光変換層232のどちらも、赤色画素領域22R、緑色画素領域22Gおよび青色画素領域22Bを覆うように配置されていることである。
図9Bは、青色光BがPL表示装置8の表示パネル20を通過する際の色変換機構を示す模式図である。青色光源10から出射した青色光Bは、先ず第2の光変換層232を通過する。第2の光変換層232は特定の量の赤色フォトルミネセンス材料を有するため、第2の光変換層232を通過する青色光Bの一部(例えば、約1/3)が赤色光Rに変換され、残り(例えば、約2/3)の光は依然として青色光スペクトルB内にある。換言すれば、青色光Bは、第2の光変換層232を通過すると、赤色光Rが若干少なくて青色光Bが若干多いスペクトルで構成される赤色−青色混合光となる。
その後、赤色−青色混合光は、第1の光変換層231を通って出射する。第1の光変換層231は特定の量の緑色フォトルミネセンス材料を有するため、赤色−青色混合光の青色光Bの一部(例えば、約1/2)が緑色光Gに変換される。換言すれば、第1の光変換層231を通過した赤色−青色混合光は、赤色光スペクトルR、緑色光スペクトルGおよび青色光スペクトルBによって構成されるスペクトルを有する赤色−緑色−青色の混合光になる。
そこで、赤色−緑色−青色混合光は、色フィルタ構造体22を通過する。色フィルタ構造体22の赤色画素領域22R、緑色画素領域22Gおよび青色画素領域22Bは、それぞれ所望の赤色光R、緑色光Gおよび青色光Bを通過させて画像表示を行うことができる。
そのため、第1の光変換層231を通過した後に生成される赤色‐緑色−青色の混合スペクトルの光の一部(例えば、約2/3)は、色フィルタ構造体22によって遮断され、吸収される。そのため、PL表示装置8の光エネルギー利用効率は、PL表示装置6および1よりも低くなる。しかし、その場合でも、PL表示装置8の光エネルギー利用効率は、比較例のLCD装置の光エネルギー利用効率(例えば、約1/3近く)と同じか、または若干高い。
その一方で、PL表示装置8のフォトルミネセンス構造体23の製造は、さらに能率的になる。第1の光変換層231および第2の光変換層232はどちらも、赤色画素領域22R、緑色画素領域22Gおよび青色画素領域22Bを覆うように配置されているため、第1の光変換層231および第2の光変換層232をピクセル化する追加工程は不要である。さらに、第1の光変換層231、第2の光変換層232および色フィルタ構造体22間のアラインメント工程が含まれない。その結果、PL表示装置8の製造における作業複雑性が大幅に低減する。PL表示装置8は光エネルギー利用効率に関しいくつかの利点を有さないものの、比較例のLCD装置よりも視野角が大きい。
図10は、本開示の別の実施形態によるPL表示装置9の模式断面図である。PL表示装置9が上記のPL表示装置8と異なる点は、PL表示装置9のフォトルミネセンス構造体23が第1の光変換層231を備えていることであり、第1の光変換層231は、赤色および緑色のフォトルミネセンス材料の両方を混合状態として含み、また、第2の光変換層232がない。
そのため、青色光源10(図示せず)から出射した青色光Bは、その一部(例えば、約2/3)が第1の光変換層231によって赤色光Rおよび緑色光Gに変換されて、混合された赤色−緑色−青色光(各色の比率はほぼ同じ)が形成される。そこで、所望の赤色光R、緑色光Gおよび青色光Bが赤色画素領域22R、緑色画素領域22Gおよび青色画素領域22Bを通過し、画像表示を行うことができる。そのため、PL表示装置9および8は、同様の光エネルギー利用効率(例えば、約1/3)を有する。
PL表示装置9の第1の光変換層231の別の実施形態として、赤色および緑色のフォトルミネセンス材料の代わりに黄色フォトルミネセンス材料を含み、赤色スペクトル光、緑色スペクトル光および青色スペクトル光によって構成される変換光を生成するものがある。
図11は、本開示の別の実施形態によるPL表示装置10の模式断面図である。PL表示装置10が上記のPL表示装置2と異なる点は、光源10では濃青色光または紫外光を発光するLEDアレイモジュール13”を用い、フォトルミネセンス構造体23がさらに第3の光変換層234を含むことである。
詳細には、LEDモジュール13”はLED131”のアレイを含み、LED131”を電気的に励起して濃青色光DBまたは紫外光UVを生成できる。望ましくは、LEDモジュール13”によって生成される光のピーク波長は、約220nm〜約440nmの範囲であり、例えば、紫外光UVの場合には約220nm〜約380nm、濃青色光DBの場合には約380nm〜約440nmである。また、フォトルミネセンス構造体23はさらに第3の光変換層234を含み、第3の光変換層234は、色フィルタ構造体22の表面全体を実質的に覆い、濃青色光DBまたは紫外光UVを青色光Bに変換できる、青色蛍光体や青色量子ドットなどの青色フォトルミネセンス材料を含む。そのため、本実施形態では、PL表示装置10は、本開示による上記実施形態の色変換機構と同様の色変換機構を有する。詳細には、赤色画素領域22R、緑色画素領域22Gおよび青色画素領域22Bに向かって出射する濃青色光DBまたは紫外光UVは、第2の光変換層232、第1の光変換層231および第3の光変換層234によってそれぞれ赤色光R、緑色光Gおよび青色光Bに変換され、対応する赤色、緑色および青色の画素領域22R、22Gおよび22Bを通過し続けてカラー画像を形成する。同様に、PL表示装置10は、光エネルギー利用効率がより高く、視野角もより大きいという利点を有する。
以下の記載において、本開示によるPL表示装置のいくつかの実施形態の製造方法について述べる。本製造方法は、PL表示装置1〜10と実質的に同じであるか、または類似するPL表示装置を製造する手順を提供するものである。これらの製造方法の変更例に関するいくつかの詳細な説明はいずれも類似するため、説明を簡潔にするために省略することを理解されたい。
図12A〜図12Dは、本開示のいくつかの実施形態によるPL装置の製造方法の各段階を示す模式図である。
本製造方法は、少なくとも2つの主要な段階、すなわち、青色光源10を設け(図2Aを参照)、青色光源10に隣接して配置される表示パネル20(図12Dに示すように)を形成することを含む。表示パネル20を形成する段階は、以下の工程を含む。
図12Aに示すように、先ず透明基板21を設け、次に色フィルタ構造体22を透明基板21上に形成する。色フィルタ構造体22の形成については、赤色フィルタ221を赤色画素領域22R内に形成し、緑色フィルタ222を緑色画素領域22G内に形成し、青色フィルタ223を青色画素領域22B内に形成する。さらに、高域通過フィルタ225(図5Aに示す)は、赤色画素領域22Rおよび/または緑色画素領域22G上に任意で形成してもよい。
図12Bに示すように、続けてフォトルミネセンス構造体23を色フィルタ構造体22上に形成する。詳細には、第1の光変換層231を色フィルタ構造体22上に形成して赤色画素領域22Rおよび緑色画素領域22Gを覆い、次に、第2の光変換層232を第1の光変換層231上に形成し、第2の光変換層232によって赤色画素領域22Rを選択的に覆う。
薄膜堆積法またはスプレーコーティング法を1つ以上のシャドウマスク30と共に用いてピクセル化領域を画成することにより、ピクセル化された第1の光変換層231およびピクセル化された第2の光変換層232を形成できる。図13に示すように、シャドウマスク30は複数の開口部31を含み、開口部31の大きさは、第1の光変換層231の画素サイズまたは第2の光変換層232の画素サイズに対応するように構成される。詳細には、シャドウマスク30は先ず色フィルタ構造体22上に配置(直接接触するか、または隙間を設けた状態で)して、シャドウマスク30の開口部31を緑色画素領域22Gおよび/または赤色画素領域22Rに整列させる。十分に整列すると、緑色画素領域22Gおよび/または赤色画素領域22Rを法線方向213に沿って開口部31を通して視認することができる。次に、緑色フォトルミネセンス材料および/またはポリマーバインダ材料を、開口部31によって画成された緑色画素領域22Gおよび/または赤色画素領域22R上に配置する。ポリマーバインダ材料を用いる場合、ポリマー材料を硬化して固化させれば、ピクセル化された第1の光変換層231の製造工程が完了する。
次に、別のシャドウマスク30を第1の光変換層231上に配置(直接接触するか、または隙間を設けた状態で)し、シャドウマスク30の開口部31を赤色画素領域22Rと整列させる。次に、赤色フォトルミネセンス材料および/またはポリマー材料を、開口部31によって画成された赤色画素領域22R上に配置する。ポリマーバインダ材料を用いる場合、ポリマー材料を硬化および固化させれば、ピクセル化された第2の光変換層232の製造工程が完了する。
画素領域の画成にシャドウマスク30を使用するのに加えて、リソグラフィ法を用いて第1の光変換層231および第2の光変換層232を形成して、光変換層231および232をピクセル化することも可能である。詳細には、感光ポリマー材料と混合された緑色フォトルミネセンス材料を配置して、色フィルタ構造体22の赤色画素領域22R、緑色画素領域22Gおよび青色画素領域22Bの全表面積を覆う。次いで、露光および現像工程を行って、青色画素領域22Bを覆う感光ポリマー材料を除去する。これにより、赤色画素領域22Rおよび緑色画素領域22Gの両方を覆うピクセル化された第1の光変換層231が形成される。
次に、感光ポリマー材料と混合された赤色フォトルミネセンス材料を、第1の光変換層231および青色画素領域22B上に積層させる。その後、露光および現像工程を行って、第2の光変換層232の感光ポリマー材料を青色画素領域22Bおよび緑色画素領域22Gから除去し、第1の光変換層231の感光ポリマーは、緑色画素領域22Gを覆ったままにする。これにより、第2の光変換層232が形成される。
望ましくは、米国特許公開公報第US2010/0119839号に開示の方法により上記のフォトルミネセンス材料およびポリマー材料の積層を実現するとよい。当該方法を用いれば、第1の光変換層231および第2の光変換層232は、フォトルミネセンス材料が均等に分布した状態で、均一の厚さに積層させることができる。加えて、当該方法により、材料を高密度で積層させて高い実装密度を達成することで、第1の光変換層231および第2の光変換層232のフォトルミネセンス材料をより高濃度にできる。当該米国特許公開公報の技術内容全体を参照により本明細書に取り込む。
第1の光変換層231および第2の光変換層232の形成後、図12Cに示すように、別のポリマー材料と混合された光散乱粒子をスプレーコーティング、印刷または分注によって青色画素領域22B上に積層させて、フォトルミネセンス構造体23の光透過層233を形成することができる。ポリマー材料中に混合された光散乱粒子を、シャドウマスキングと組み合わせてスプレーコーティングまたは印刷して青色画素領域22B上に積層させることも可能である。ポリマー材料は、有機溶剤(例えば、オクタン、キシレン、アセテート、エーテル、トルエンなど)を用いて希釈して粘度を低くすることもできる。スプレーコーティングを用いて光透過層233を設ける場合、希釈材料は、重力効果により、すぐにより下側の青色画素領域22Bへと流れる。硬化処理後に、光透過層233を形成する。この手順において、シャドウマスキング工程および関連するアラインメント段階を省略することも可能であり、それにより製造工程を大幅に合理化できる。さらに、光散乱粒子は光の波長を変化させないため、少量の残留光散乱材料が第1の光変換層231および/または第2の光変換層232の上面を覆ったまま残っていても、第1の光変換層231および第2の光変換層232の主な機能が大きな影響を受けることはない。
図12Dに示すように、フォトルミネセンス構造体23を形成後、任意で、平坦化層24および/または低域通過フィルタ25をフォトルミネセンス構造体23上に形成してもよい。最後に、青色光源10を表示パネル20に取り付けて、フォトルミネセンス表示装置を形成する。
上記の処理段階と同様にして、本開示によるPL表示装置1〜3を製造することができる。
さらに、色フィルタ構造体22の形成後、図5Aに示すような反射構造体26を色フィルタ構造体22上に形成できる。次に、この後、フォトルミネセンス構造体23を反射構造体26の側壁間に形成する。これにより、本開示によるPL表示装置4および5と同様の装置を製造することができる。
さらに、図12Eに示すように、フォトルミネセンス構造体23を形成する製造工程において、第2の光変換層232を、赤色画素領域22Rおよび緑色画素領域22Gの両方を覆うように構成することができる。フォトルミネセンス構造体23を製造する別の手順として、第2の光変換層232を形成しないで、赤色フォトルミネセンス材料および緑色フォトルミネセンス材料を混合して、または黄色フォトルミネセンス材料を用いて、第1の光変換層231を形成する。これにより、本開示によるPL表示装置6および7を製造することができる。
さらに、図12Fに示すように、フォトルミネセンス構造体23を形成する製造工程において、第1の光変換層231および第2の光変換層232を、赤色画素領域22R、緑色画素領域22Gおよび青色画素領域22Bを実質的に全て覆うように構成することができる。フォトルミネセンス構造体23を製造する別の手順として、赤色フォトルミネセンス材料および緑色フォトルミネセンス材料を混ぜ合わせて、または黄色フォトルミネセンス材料を用いて、第1の光変換層231を形成する。これにより、本開示によるPL表示装置8および9を製造することができる。
本開示に関し、特定の実施形態を参照して述べてきたが、添付の特許請求の範囲によって規定する本開示の真の趣旨および範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能であり、また均等物に置き換え可能であることは、当業者であれば理解の及ぶことであろう。加えて、様々な変更を行って、本開示の目的、趣旨および範囲に対して特定の状況、材料、物の構成、方法または工程を適用することも可能であろう。このような変更は全て、添付の特許請求の範囲に含まれるものである。詳細には、本願に開示した方法は、特定の順序で行われる特定の動作に関して述べられているが、これらの動作を組み合わせたり、さらに分割したり、または順序を組み替えたりして、本開示の教示内容から逸脱することなく均等な方法を構成することも可能である。よって、本願において特に指定しない限り、各工程の順序およびグループ化は本開示を限定するものではない。

Claims (20)

  1. ピーク波長が420nm〜480nmの範囲内に有する青色光を出力するように構成された光源と、
    該光源に隣接し、透明基板、色フィルタ構造体およびフォトルミネセンス構造体を含むフォトルミネセンス表示パネルとを含むフォトルミネセンス表示装置において、
    前記色フィルタ構造体は、前記透明基板上に配置され、かつ赤色画素領域と、緑色画素領域と、青色画素領域とを含み、該赤色画素領域、該緑色画素領域および該青色画素領域は互いに隣接して配置され、
    前記フォトルミネセンス構造体は前記色フィルタ構造体上に配置されて前記光源に対向し、第1の光変換層、第2の光変換層および光透過層を含み、
    前記第1の光変換層は、緑色フォトルミネセンス材料を含み、かつ前記色フィルタ構造体上に配置され、前記透明基板の法線方向に沿って投影した場合、前記赤色画素領域および前記緑色画素領域の両方を覆いかつ前記青色画素領域を露出させ、前記第2の光変換層は、赤色フォトルミネセンス材料を含み、かつ前記光源に対向し、前記第1の光変換層上に配置され、前記法線方向に沿って投影した場合、前記赤色画素領域を覆いかつ前記緑色画素領域および前記青色画素領域を露出させ、
    前記光透過層は前記第1の光変換層に隣接して配置され、前記法線方向に沿って投影した場合、前記青色画素領域を覆うことを特徴とするフォトルミネセンス表示装置。
  2. 前記光源は、有機発光ダイオードアレイまたは無機発光ダイオードアレイを含むことを特徴とする請求項1に記載のフォトルミネセンス表示装置。
  3. 前記赤色画素領域は赤色フィルタを含み、前記緑色画素領域は緑色フィルタを含むことを特徴とする請求項2に記載のフォトルミネセンス表示装置。
  4. 前記色フィルタ構造体は、さらに、前記赤色画素領域または前記緑色画素領域のいずれか一方、あるいは両方を覆う高域通過フィルタを含み、前記高域通過フィルタは赤色光および緑色光を通過させ、かつ青色光を通過させないことを特徴とする請求項3に記載のフォトルミネセンス表示装置。
  5. 前記フォトルミネセンス表示パネルはさらに、低域通過フィルタまたは平坦化層のいずれか一方、あるいは両方を含み、該低域通過フィルタまたは該平坦化層はそれぞれ、前記フォトルミネセンス構造体上に配置され、前記光源に対向し、前記低域通過フィルタは青色光を通過させ、かつ赤色光および緑色光を通過させないことを特徴とする請求項3に記載のフォトルミネセンス表示装置。
  6. 前記フォトルミネセンス表示パネルはさらに、前記法線方向に沿って前記赤色画素領域、前記緑色画素領域および前記青色画素領域それぞれの側端に整列した反射構造体を含むことを特徴とする請求項1に記載のフォトルミネセンス表示装置。
  7. 前記光透過層は光散乱粒子を含むことを特徴とする請求項1に記載のフォトルミネセンス表示装置。
  8. ピーク波長が420nm〜480nmの範囲内に有する青色光を出力するように構成された光源と、
    該光源に隣接し、透明基板、色フィルタ構造体およびフォトルミネセンス構造体を含むフォトルミネセンス表示パネルとを含むフォトルミネセンス表示装置において、
    前記色フィルタ構造体は、前記透明基板上に配置され、かつ赤色画素領域と、緑色画素領域と、青色画素領域とを含み、該赤色画素領域、該緑色画素領域および該青色画素領域は互いに隣接して配置され、
    前記フォトルミネセンス構造体は前記色フィルタ構造体上に配置されて前記光源に対向し、第1の光変換層、第2の光変換層および光透過層を含み、
    前記第1の光変換層は、緑色フォトルミネセンス材料を含み、かつ前記色フィルタ構造体上に配置され、前記透明基板の法線方向に沿って投影した場合、前記赤色画素領域および前記緑色画素領域の両方を覆いかつ前記青色画素領域を露出させ、前記第2の光変換層は、赤色フォトルミネセンス材料を含み、かつ前記第1の光変換層上に配置され、前記法線方向に沿って投影した場合、前記赤色画素領域を覆いかつ前記緑色画素領域および前記青色画素領域を露出させ、
    前記光透過層は前記第1の光変換層に隣接して配置され、前記法線方向に沿って投影した場合、前記青色画素領域を覆い、
    前記第1の光変換層は、前記赤色画素領域を覆う第1の領域と、該第1の領域に隣接して配置されて前記緑色画素領域を覆う第2の領域とを含み、前記第1の領域に含まれる前記緑色フォトルミネセンス材料の濃度または量は、前記第2の領域に含まれる前記緑色フォトルミネセンス材料の濃度または量よりも少なく、
    前記第2の光変換層は、前記第1の領域上に前記光源に対向して配置されていることを特徴とするフォトルミネセンス表示装置。
  9. 記緑色フォトルミネセンス材料は、前記第2の領域に含まれる一方で、前記第1の領域には含まれないことを特徴とする請求項に記載のフォトルミネセンス表示装置。
  10. ピーク波長が420nm〜480nmの範囲内に有する青色光を出力するように構成された光源と、
    該光源に隣接し、透明基板、色フィルタ構造体およびフォトルミネセンス構造体を含むフォトルミネセンス表示パネルとを含むフォトルミネセンス表示装置において、
    前記色フィルタ構造体は、前記透明基板上に配置され、かつ赤色画素領域と、緑色画素領域と、青色画素領域とを含み、該赤色画素領域、該緑色画素領域および該青色画素領域は互いに隣接して配置され、
    前記フォトルミネセンス構造体は前記色フィルタ構造体上に配置されて前記光源に対向し、第1の光変換層、第2の光変換層および光透過層を含み、
    前記第1の光変換層は、緑色フォトルミネセンス材料を含み、かつ前記色フィルタ構造体上に配置され、前記透明基板の法線方向に沿って投影した場合、前記赤色画素領域および前記緑色画素領域の両方を覆いかつ前記青色画素領域を露出させ、前記第2の光変換層は、赤色フォトルミネセンス材料を含み、前記光源に対向し、前記第1の光変換層上に配置され、前記法線方向に沿って投影した場合、前記赤色画素領域および前記緑色画素領域を覆いかつ前記青色画素領域を露出させ、
    前記光透過層は前記第1の光変換層に隣接して配置され、前記法線方向に沿って投影した場合、前記青色画素領域を覆うことを特徴とするフォトルミネセンス表示装置。
  11. 前記光透過層は光散乱粒子を含むことを特徴とする請求項1に記載のフォトルミネセンス表示装置。
  12. 前記赤色画素領域は第1の高域通過フィルタを含み、前記緑色画素領域は第2の高域通過フィルタを含み、赤色光および緑色光を通過させ、かつ青色光を通過させず、
    前記フォトルミネセンス表示パネルはさらに、前記法線方向に沿って前記赤色画素領域、前記緑色画素領域および前記青色画素領域それぞれの側端に整列した反射構造体を含むことを特徴とする請求項1または1に記載のフォトルミネセンス表示装置。
  13. ピーク波長が380nm〜440nmの範囲内に有する濃青色光またはピーク波長が220nm〜380nmの範囲内に有する紫外光を出力するように構成された光源と、
    該光源に隣接し、透明基板、色フィルタ構造体およびフォトルミネセンス構造体を含むフォトルミネセンス表示パネルとを含むフォトルミネセンス表示装置において、
    前記色フィルタ構造体は、前記透明基板上に配置され、
    前記色フィルタ構造体は、赤色画素領域と、緑色画素領域と、青色画素領域とを含み、該赤色画素領域、該緑色画素領域および該青色画素領域は互いに隣接して配置され、
    前記フォトルミネセンス構造体は前記色フィルタ構造体上に配置されて前記光源に対向し、第1の光変換層、第2の光変換層および第3の光変換層を含み、
    前記第1の光変換層は、緑色フォトルミネセンス材料を含み、かつ前記第3の光変換層上に配置され、前記透明基板の法線方向に沿って投影した場合、前記赤色画素領域および前記緑色画素領域の両方を覆いかつ前記青色画素領域を露出させ、前記第2の光変換層は、赤色フォトルミネセンス材料を含み、かつ前記光源に対向し、前記第1の光変換層上に配置され、前記法線方向に沿って投影した場合、前記赤色画素領域を覆いかつ前記緑色画素領域および前記青色画素領域を露出させ、
    前記第3の光変換層は、青色フォトルミネセンス材料を含み、かつ前記赤色画素領域、前記緑色画素領域および前記青色画素領域上に配置されていることを特徴とするフォトルミネセンス表示装置。
  14. フォトルミネセンス表示パネルを設け、
    該フォトルミネセンス表示パネルに隣接する光源を設けることを含むフォトルミネセンス表示装置の製造方法において、
    前記フォトルミネセンス表示パネルを設けることは、
    透明基板を設け、
    色フィルタ構造体を形成することを含み、該色フィルタ構造体は、前記透明基板上に互いに隣接して配置された赤色画素領域、緑色画素領域および青色画素領域を含み、さらに、
    前記光源に対向するフォトルミネセンス構造体を形成することを含み、該構造体は、
    第1の光変換層および第2の光変換層を含み、前記第1の光変換層は緑色フォトルミネセンス材料を含み、かつ前記透明基板上の前記赤色画素領域および前記緑色画素領域を覆いかつ前記透明基板の法線方向に沿って投影した場合前記青色画素領域を露出させ、前記第2の光変換層は赤色フォトルミネセンス材料を含み、かつ前記光源に対向し、前記第1の光変換層上に配置され、前記法線方向に沿って投影した場合、少なくとも前記赤色画素領域を覆いかつ少なくとも前記青色画素領域を露出させ、
    前記フォトルミネセンス構造体の形成はさらに、
    感光ポリマー材料と混合されたフォトルミネセンス材料を前記赤色画素領域、前記緑色画素領域および前記青色画素領域上に配置し、
    リソグラフィ法の露光および現像を用いて前記フォトルミネセンス材料および前記感光ポリマー材料を前記緑色画素領域および前記青色画素領域の両方から除去するか、または選択的に前記青色画素領域から除去することを含むことを特徴とする製造方法。
  15. 前記光源を前記フォトルミネセンス表示パネルに隣接して設けることはさらに、有機発光ダイオードアレイまたは無機発光ダイオードアレイを形成することを含むことを特徴とする請求項14に記載のフォトルミネセンス表示装置の製造方法。
  16. 前記光源は、ピーク波長が380nm〜440nmの範囲内に有する濃青色光またはピーク波長が220nm〜380nmの範囲内に有する紫外光を出力するように構成され、
    前記青色画素領域は青色フィルタを含み、
    前記フォトルミネセンス構造体の形成はさらに、
    前記色フィルタ構造体の前記赤色画素領域、前記緑色画素領域および前記青色画素領域を覆う第3の光変換層を形成して、前記第1の光変換層の下側に配置することを含むことを特徴とする請求項14または15に記載のフォトルミネセンス表示装置の製造方法。
  17. 前記フォトルミネセンス構造体の形成はさらに、前記青色画素領域上のポリマー材料内に混合された光散乱粒子を積層させることを含むことを特徴とする請求項14または15に記載のフォトルミネセンス表示装置の製造方法。
  18. 前記色フィルタ構造体の形成はさらに、赤色フィルタを前記赤色画素領域内に形成し、緑色フィルタを前記緑色画素領域内に形成することを含むことを特徴とする請求項14または15に記載のフォトルミネセンス表示装置の製造方法。
  19. 前記フォトルミネセンス表示パネルを設けることはさらに、反射構造体を前記色フィルタ構造体上に形成し、前記フォトルミネセンス構造体を該反射構造体によって囲繞されるように該反射構造体の内側に形成することを含むことを特徴とする請求項14または15に記載のフォトルミネセンス表示装置の製造方法。
  20. 前記フォトルミネセンス表示パネルを設けることはさらに、低域通過フィルタまたは平坦化層のいずれか一方あるいは両方を前記フォトルミネセンス構造体上に形成することを含み、前記低域通過フィルタは青色光を通過させ、かつ赤色光および緑色光を通過させないことを特徴とする請求項14または15に記載のフォトルミネセンス表示装置の製造方法。
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