JP2013222646A - 照明装置、電子機器及び投射型表示装置 - Google Patents

照明装置、電子機器及び投射型表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】発光素子からの発光を有効利用して、高い発光輝度(照度)が得られる照明装置、この照明装置を備えた電子機器及び投射型表示装置を提供すること。
【解決手段】照明装置100は、固体光源としてのLED101と、LED101からの発光により励起される蛍光体103とを有する発光素子110と、発光素子110からの射出光のうち所定の領域に照射されない非有効光を発光素子110に向けて反射させる再帰反射性を有する反射部材105とを備え、発光素子110は、反射部材105から再帰反射した光が入射する側の表面に、入射した光を効率的に取り込む表面処理が施されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、発光素子を用いた照明装置、照明装置を備えた電子機器及び投射型表示装置に関する。
光源と光源からの光で励起される蛍光体とを有する発光素子を用いた照明装置では、光源から発せられる光を効率的に取り出す工夫が施されている。例えば、特許文献1には、固体発光素子から射出された光のうち光学系に入射しない光を固体発光素子に反射させ、反射された光源からの光で蛍光体を励起させる反射部を備えた照明装置が開示されている。
上記反射部の具体的な構成例として、アルミニウムなどの金属膜や蛍光体を励起させる励起光の成分を反射するダイクロイックミラーが挙げられている。また、固体発光素子を覆って保護する中空半球状のカバー部材の表面に該反射部を設けたり、該カバー部材の外表面に密接して設けられたドーム部材の表面に該反射部を設けたりする例が示されている。
また、例えば、特許文献2には、光源からの光束が入射した際に拡散反射することで、拡散反射光の一部の光束が所望の照射領域を照射するための2次光源となりうる照明部と、光源からの光束のうち所望の照射領域に到達する光束を概ね遮蔽しないような位置に配置された光源と別体の反射部材とを備え、該反射部材の一部は該照明部が発する光束のうち該所望の照射領域に到達しない光束の一部を再び2次光源へ戻す特性を有する照明系が開示されている。該反射部材の一部の例として、再帰反射特性を有する部材が挙げられている。再帰反射特性とは、入射した光を入射した経路に向けて再び反射させる特性を言う。
国際公開第2008−129945号パンフレット 特開2005−86391号公報
しかしながら、上記特許文献1では、光源としてLEDを用いているが、LEDは完全な点光源ではなく、LEDから発せられた光が上記反射部へ入射した角度により、入射した光のすべてを再び光源(LED)に向けて反射できるとは限らない。
そこで、上記特許文献2に示されている再帰反射特性を有する部材を上記反射部として用いることが考えられるが、再帰反射した光が再び入射する光源(LED)の輝度面の表面状態によって、再帰反射した光を有効に利用できないおそれがあるという課題がある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る照明装置は、固体光源と前記固体光源からの発光により励起される蛍光体とを有する発光素子と、前記発光素子からの射出光のうち所定の領域に照射されない非有効光を前記発光素子に向けて反射させる再帰反射性を有する反射部材と、を備え、前記発光素子は、前記反射部材から再帰反射した光が入射する側の表面に、入射した光を効率的に取り込む表面処理が施されていることを特徴とする。
この構成によれば、発光素子からの射出光を有効に利用できるとともに、反射部材からの再帰反射光を効率よく発光素子に取り込むことができるため、蛍光体の励起効率が上昇し、高い発光輝度(照度)を有する照明装置を提供することができる。
[適用例2]上記適用例に係る照明装置において、前記表面処理が反射防止処理であることを特徴とする。
この構成によれば、発光素子の表面で再帰反射光が反射し難くなり、再帰反射光を効率よく発光素子に取り込むことができる。反射防止処理としては、蛍光体よりも屈折率が大きい透光性薄膜を表面にコーティングする方法が挙げられる。
[適用例3]上記適用例に係る照明装置において、前記表面処理が前記表面に微細な凹凸を形成する処理であるとしてもよい。
この構成によれば、発光素子の表面で再帰反射光が反射し難くなり、多くの再帰反射光が凹凸で屈折して発光素子に取り込まれる。
[適用例4]上記適用例に係る照明装置において、前記固体光源と前記蛍光体との間に、前記固体光源からの発光を透過し、前記蛍光体の蛍光を反射する誘電体多層膜を有することが好ましい。
この構成によれば、固体光源に向かう蛍光を誘電体多層膜によって反射させ、再び発光素子からの光の射出方向に向けて射出させることができる。つまり、発光素子から蛍光を効率よく取り出すことができる。ゆえに、より高い発光輝度(照度)の照明装置を実現できる。
[適用例5]上記適用例に係る照明装置において、前記反射部材は、複数の再帰反射体が配置された反射面を有し、前記反射面における前記再帰反射体の配置ピッチが5μm以上100μm以下であることが好ましい。
この構成によれば、可視光の代表波長を例えば500nmとすると、再帰反射体の配置ピッチが代表波長の10倍以上、200倍以下となる。再帰反射体の配置ピッチがおよそ10倍よりも小さいと光の干渉が生じ易く、およそ200倍よりも大きくなると単位面積当たりの再帰反射率が低下してしまう。つまり、再帰反射体の配置ピッチを5μm以上100μm以下とすることで、光の波長が380nm〜780nmの可視光波長範囲の光を効率よく再帰反射させることができる。
[適用例6]上記適用例に係る照明装置において、前記発光素子からの射出光を前記所定の領域に照射させる光学系を備え、前記反射部材は、前記発光素子と前記光学系との間において、前記光学系に入射する光を妨げない位置に設けられ、再帰反射した光が前記発光素子に入射するように、前記発光素子と前記光学系とに係る光軸に対して前記発光素子側に傾斜して設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、光学系に入射しない非有効光が反射部材の反射面の法線に対して浅い角度で入射することになり、再帰反射率が向上する。つまり、発光素子からの射出光をより有効に利用できる。
[適用例7]上記適用例に係る照明装置において、前記光学系は、前記光軸上において前記発光素子側から順に配置された第1集光レンズと、前記第1集光レンズよりも開口径が大きい第2集光レンズとを少なくとも含み、前記反射部材は、前記発光素子と前記第1集光レンズとの間に設けられ再帰反射光を前記発光素子に入射させる第1反射部材と、前記第1集光レンズと前記第2集光レンズとの間に設けられ再帰反射光を前記第1集光レンズに入射させる第2反射部材とを含むことが好ましい。
この構成によれば、少なくとも2つの集光レンズを組み合わせて、発光素子からの射出光を所定の領域に集光させる場合、第2集光レンズで取り込むことができない光も有効に利用して、高い発光輝度(照度)が得られる照明装置を実現できる。
[適用例8]上記適用例に係る照明装置において、前記光学系を通過した光を偏光に変換する偏光変換手段をさらに備えたことを特徴とする。
この構成によれば、偏光変換手段によって変換された高い発光輝度(照度)を有する照明光としての偏光を実現できる。
[適用例9]上記適用例に係る照明装置において、前記反射部材は、前記光学系と前記偏光変換手段との間において、前記光学系を通過した光のうち前記偏光変換手段で利用されない非有効光を前記光学系に向けて再帰反射させる第3反射部材を含むとしてもよい。
この構成によれば、偏光変換手段で利用されない非有効光を第3反射部材を設けることにより利用して、高い発光輝度(照度)の照明光としての偏光を得ることができる。
[適用例10]本適用例に係る電子機器は、上記適用例の照明装置を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、従来よりも明るい照明装置を備えた電子機器を提供することができる。
[適用例11]本適用例に係る投射型表示装置は、上記適用例の照明装置と、前記照明装置から射出された光を画像情報に基づいて変調する光変調手段と、前記光変調手段から射出された表示光を投射する投射光学系と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、明るく見栄えがよい投射型表示装置を提供することができる。
第1実施形態の照明装置の構成を示す概略図。 (a)及び(b)は反射部材の構成例を示す概略断面図。 発光素子における蛍光体の構成例を示す概略断面図。 発光素子における蛍光体の構成例を示す概略断面図。 発光素子の他の構成例を示す概略断面図。 第2実施形態の照明装置の構成を示す概略斜視図。 第2実施形態の照明装置の構造を示す概略断面図。 (a)及び(b)は電子機器としての投射型表示装置の構成を示す概略図。 (a)は光変調手段としての液晶ライトバルブの構成を示す概略平面図、(b)は(a)のH−H’線で切った概略断面図。 偏光変換手段としての偏光ビームスプリッターの構成と機能を説明する図。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面に従って説明する。なお、使用する図面は、説明する部分が認識可能な状態となるように、適宜拡大または縮小して表示している。
(第1実施形態)
<照明装置>
まず、本実施形態の照明装置の構成について、図1を参照して説明する。図1は照明装置の構成を示す概略図である。図1に示すように、本実施形態の照明装置100は、発光素子110と、発光素子110からの射出光を所定の領域に照射するために発光素子110に対向して設けられた光学系としての第1集光レンズ120とを備えている。発光素子110は、固体光源としての発光ダイオード(以降、LED;Light Emitting Diodeと呼ぶ)101と該LED101からの発光によって励起される蛍光体103とを有している。
本実施形態では、LED101は青色発光し、蛍光体103はLED101の青色発光を受光して励起され黄色の蛍光を発するものである。すなわち、発光素子110からは、青色発光と黄色の蛍光とが混じり合った擬似白色発光(以降、白色光と呼ぶ)が得られるものである。LED101と蛍光体103とは直接、接してしていても良いし、その間に別の媒介物質を介しても良い。
LED101は基材102に設けられている。基材102はLED101の駆動(点灯)に伴って生ずる発熱を外部に放熱させるヒートシンクとしての機能を備えている。
青色発光を受光して励起され黄色の蛍光が得られる蛍光体103としては、例えばセリウムで賦活したイットリウム−アルミニウム−ガーネット(YAG:Ce)系蛍光体やバリウム−シリコン化合物(BOS;Barium ortho Silicate)系蛍光体などを挙げることができる。
第1集光レンズ120は、平坦な光の入射面120aと、入射面120aに対して凸のレンズ部120bとを有している。入射面120aが発光素子110と対向するように配置され、入射面120aに入射した光はレンズ部120bによって集光される。
第1集光レンズ120の入射面120aにおける外縁に接し、外縁を周回して囲むように反射部材105が設けられている。反射部材105は反射面105rがLED101側に向くように、発光素子110と第1集光レンズ120とに係る光軸に対して発光素子110側に傾斜して配置されている。
反射部材105は再帰反射性を有するものであって、反射面105rに入射した光は入射した経路に沿った方向に反射される。反射部材105の詳しい構成については後述するが、このような反射部材105を備えた照明装置100は、発光素子110から射出される射出光(白色光)を第1集光レンズ120で集光して所定の領域に照射させる。また、発光素子110から第1集光レンズ120の入射面120aに入射しない非有効光を反射部材105によりLED101に向けて反射させる。LED101から発せられた光は蛍光体103を透過して射出され、射出された光の一部が反射部材105によって反射され再び蛍光体103を透過する。したがって、発光素子110からの射出光(白色光)を有効に利用して蛍光体103の励起効率を上げることができるため、高い発光輝度(照度)が得られる。
このような照明装置100は、後述する投射型表示装置(液晶プロジェクター)の光変調手段(液晶ライトバルブ)を照明する照明装置として好適に用いることができる。
次に、反射部材105の構成例について図2を参照して説明する。図2(a)及び(b)は反射部材の構成例を示す概略断面図である。
図2(a)に示すように、再帰反射性を有する反射部材の構成例としての反射部材105A(105)は、基材106と、基材106の一方の表面に配置された複数の再帰反射体としての球状レンズ108とを有している。球状レンズ108は、表面の一部が露出するように支持部材107によって基材106に固定されている。
基材106は、シート状であって、例えば樹脂製のフィルムやステンレスなどの金属板、あるいはこれらを組み合わせて用いることができる。支持部材107は球状レンズ108を基材106に固定可能な例えば樹脂や接着剤を用いることができる。基材106や支持部材107が透光性を有していても構わないが、その場合、支持部材107と球状レンズ108との界面に入射した光が全反射するように、球状レンズ108の屈折率よりも低い屈折率を有した部材を用いることが好ましい。
球状レンズ108が複数配置された側が反射部材105Aの反射面105rを構成する。球状レンズ108に入射した光は、球状レンズ108内で屈折し、基材106あるいは支持部材107との界面において反射して、入射光の入射経路に沿った方向に射出される(再帰反射される)。
入射光の入射経路に沿った方向に再帰反射させる再帰反射体の構成は、球状レンズ108に限らない。図2(b)はプリズム109が採用された反射部材105B(105)を示している。プリズム109は、4つの傾斜面109a,109b,109c,109dにより構成される複数のキュービックコーナーを有するものである。キュービックコーナーは光の入射側から見ると平面視で正四角形であり、傾斜面109a,109b,109c,109dはそれぞれ三角形であって1つの頂点を共有している。つまり、キュービックコーナーは正四角錐の窪んだ反射面105rを構成している。キュービックコーナーは図2(b)に示すように互いに接するように配置されていてもよいし、間隔を空けて配置されていてもよい。例えば、キュービックコーナーの傾斜面109bに入射した光は、傾斜面109bに入射した角度に応じて反射して、他の傾斜面109a,109c,109dのうちの1つの傾斜面に入射する。図2(b)では対向する傾斜面109aに入射した例を示している。プリズム109が接する基材106の表面に対して傾斜面109a,109b,109c,109dはそれぞれ同じ大きさの角度で傾斜しているため、傾斜面109bで反射して傾斜面109aに入射した光は、傾斜面109bに入射した光の入射経路に沿った方向に射出される(再帰反射される)。他の傾斜面においても同様な再帰反射が起きる。以降、キュービックコーナーを、傾斜面109aの符号を流用してキュービックコーナー109aと呼ぶ。
本実施形態の照明装置100は、発光素子110から発せられる白色光を効率よく所定の領域に照射できるように、反射部材105(105A,105B)における再帰反射体(球状レンズ108やキュービックコーナー109a)の配置ピッチを5μm以上100μm以下としている。可視光の代表波長を例えば500nmとすると、再帰反射体の配置ピッチは、代表波長の10倍以上、200倍以下となる。再帰反射体の配置ピッチが代表波長のおよそ10倍(5μm)よりも小さいと光の干渉が生じ易く、光の干渉が生ずると再帰反射光に輝度ムラが発生する。また、再帰反射体の配置ピッチが代表波長のおよそ200倍(100μm)よりも大きくなると再帰反射率が低下する。つまり、再帰反射体の配置ピッチを5μm以上100μm以下とすることで、可視光波長範囲(380nm〜780nm)の光を効率よく再帰反射させることができる。
本実施形態では、反射部材105によって再帰反射された光(以降、再帰反射光と呼ぶこともある)を効率よく蛍光体103に取り込むための工夫が施されている。図3及び図4は発光素子における蛍光体の構成例を示す概略断面図である。
図3に示すように、構成例の1つである発光素子110Aは、再帰反射光の入射側に反射防止処理が施されている。詳しくは、発光素子110Aは、蛍光部材103sの表面に反射防止膜103mが形成された蛍光体103Aを有している。反射防止膜103mは、例えば蛍光部材103sよりも屈折率が大きい透光性の金属酸化膜などを所定の厚みで積層したものである。これにより、反射防止膜103mの表面で反射する反射光の割合が低減され、可視光(入射光)の透過率が著しく高められる。なお、発光素子110Aの表面がカバー部材で構成され、LED101とカバー部材との間に蛍光部材103sが配置される場合には、このカバー部材の表面に反射防止膜103mを施してもよい。カバー部材を介して再帰反射光を効率的に蛍光部材103sへ取り込むことができる。
再帰反射光(入射光)の透過率を高める工夫としては、図4に示すように、発光素子110Bの表面に微細な凹凸を有することでも実現できる。詳しくは、発光素子110Bは、蛍光部材103sの表面に微細な凹凸103agを有する蛍光体103Bを有している。凹凸103agは蛍光部材103s自体の表面を荒らすことによって形成してもよいし、凹凸103agを形成する透光性の粒子などを含んだ樹脂をコーティングもしくは別に設けた凹凸103agを転写する方法を採用することもできる。凹凸103agに入射した再帰反射光(入射光)は凹凸103agにより屈折して反射し難いので、蛍光体103Bに効率よく取り込まれる。
蛍光体103(103Aあるいは103B)は、LED101から射出された光によって励起されるだけでなく、反射部材105(105Aあるいは105B)による再帰反射光を受光して励起される。したがって、蛍光体103(103Aあるいは103B)から高い励起効率で蛍光が射出される。
高い励起効率で射出された蛍光をさらに効率よく利用するための工夫が考えられる。図5は発光素子の他の構成例を示す概略断面図である。例えば、図5に示すように、発光素子110Cは、LED101と蛍光体103Aとの間に介挿された誘電体多層膜104を有する。誘電体多層膜104は、LED101から射出された光を透過する一方で、蛍光体103から発する蛍光を反射する特性を有している。このような誘電体多層膜104を介挿することで蛍光の利用効率が高まる。
本実施形態の発光素子110(110A,110B,110C)では、発明を分かり易く説明するため、LED101と蛍光体103(103A,103B)とを分離して図示したが、これに限定されるものではない。実際には、LED101を密封して保護する透光性のカバー部材を蛍光体103(103A,103B)として構成してもよいし、LED101と蛍光体103とを覆って封止するようにさらにカバー部材(樹脂、ガラス)を設けてもよい。
上記第1実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)照明装置100は第1集光レンズ120の入射面120aに入射しない非有効光をLED101に向けて再帰反射させる反射部材105を備えている。また、再帰反射光を効率よく蛍光体103(103A,103B)に取り込む工夫が施されている。したがって、従来よりも高い発光輝度(照度)を有する照明装置100を提供することができる。
(2)反射部材105は、第1集光レンズ120の入射面120aの外縁に接して周回するように設けられていると共に、反射面105rが発光素子110に向くように光軸に対して発光素子110側に傾斜して設けられている。したがって、非有効光を効率よく再帰反射させることができる。
(3)再帰反射体(球状レンズ108、キュービックコーナー109a)は、反射面105rにおいて、その配置ピッチが5μm以上100μm以下の範囲で複数配置されている。したがって、可視光波長範囲の光を効率よく再帰反射させることができる。
(第2実施形態)
<他の照明装置>
次に第2実施形態の照明装置について、図6及び図7を参照して説明する。図6は第2実施形態の照明装置の構成を示す概略斜視図、図7は第2実施形態の照明装置の構造を示す概略断面図である。
図6に示すように、本実施形態の照明装置200は、発光素子201と、発光素子201からの発光(白色光)を第1の方向に反射させる四半球状の第1反射板204と、第1反射板204によって反射した光を第1の方向とは異なる第2の方向に反射させる第2反射板206とを備えている。
図7に示すように、発光素子201は、上記第1実施形態の発光素子110と同様に固体光源としてのLED(図示省略)と、蛍光体203とを含んでいる。前述したように、蛍光体203はLEDを密封するカバー部材として設けられていてもよいし、カバー部材によって封止されてもよい。発光素子201の外側の表面に入射光を効率よく取り込むための例えば反射防止処理が施されている。
LEDは基材202に設けられている。基材202はLEDの駆動(点灯)に伴って生ずる発熱を外部に放熱させるヒートシンクとしての機能あるいは外部のヒートシンクに熱を伝えるためのヒートスプレッダーとしての機能を備えている。
四半球状の第1反射板204は、発光素子201を覆うように円弧状の一方の端が基材202の一方の端部に取り付けられている。同じく円弧の他方の端は、基材202との間で開口部を構成している。
第1反射板204の発光素子201に面する反射面204aにおいて、上記他方の端に沿った部分に反射部材205aが設けられ、上記一方の端に沿った部分に反射部材205bが設けられている。反射部材205a,205bは再帰反射性を有している。
第2反射板206は、断面が放物線状の反射面206aと、反射面206aの一方の端が反射面206a側に折れ曲がった屈曲部206bとを有している。反射面206aが発光素子201側に向くように屈曲部206bが基材202の他方の端部に取り付けられている。
発光素子201から射出された発光のうち、基材202と第1反射板204とにより構成される開口部を通過した光は、直接に第2反射板206の反射面206aに入射して第2の方向に反射される。この反射光を1回反射光と呼ぶ。
基材202に設けられた発光素子201から法線方向に射出された光は、第1反射板204の反射面204aで反射し、基材202の他方の端部に掛かる屈曲部206bで再び反射して、第2反射板206の反射面206aに入射し第2の方向に反射される。この反射光を3回反射光と呼ぶ。
上記法線方向に対して角度を有して第1反射板204側に射出された光は、反射面204aにより反射して、第2反射板206の反射面206aに入射し第2の方向に反射される。この反射光を2回反射光と呼ぶ。
言い換えれば、発光素子201から射出された発光は、第1反射板204と第2反射板206とによって、1回反射光〜3回反射光として第2の方向に照射される。なお、第2の方向とは、第2反射板206における反射面206aが発光素子201に対して向いている方向を言うものであって、1回反射光〜3回反射光のそれぞれにおいて厳密に同一の方向を示すものではない。1回反射光〜3回反射光が射出されることにより照明される所定の領域の方向を示すものである。また、照明装置200から射出される照明光は1回〜3回反射光だけでなく、第1反射板204と第2反射板206との間で複雑に反射して射出されるものも含まれる。
発光素子201から射出された発光のうち、上記所定の領域を照明しない非有効光の少なくとも一部が入射するように、反射部材205a,205bが第1反射板204の反射面204aに設けられている。反射部材205a,205bは上記第1実施形態の反射部材105と同様に再帰反射性を有しているので、反射部材205a,205bに入射した非有効光の少なくとも一部は、蛍光体203を含む発光素子201に向けて反射される。蛍光体203は、発光素子201の固体光源(LED)からの発光に加えて、反射部材205a,205bからの再帰反射光によっても励起されるので、蛍光を発する励起効率が向上する。
なお、反射部材205a,205bにおける再帰反射体の配置ピッチは、上記第1実施形態と同様に5μm以上100μm以下となっている。
このような照明装置200は、例えば、車両のヘッドランプ、テールランプ、サイドランプ、携帯型ランプなどに好適に用いることができる。
上記第2実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)照明装置200は、発光素子201からの発光が、第1反射板204と第2反射板206とによって、第2の方向に射出され所定の領域を照明する。該所定の領域に照射されない非有効光の少なくとも一部が第1反射板204の反射面204aに設けられた反射部材205a,205bによって発光素子201に向かって再帰反射する。また、再帰反射光を効率よく蛍光体203に取り込む工夫が施されている。したがって、発光素子201に含まれる蛍光体203の励起効率が向上し、高い発光輝度(照度)の照明装置200を提供することができる。
(2)反射部材205a,205bにおける再帰反射体の配置ピッチが5μm以上100μm以下となっているので、可視光波長範囲の光を効率よく再帰反射させることができる。
(第3実施形態)
<電子機器>
次に、本実施形態の電子機器について図8〜図10を参照して説明する。図8(a)及び(b)は電子機器としての投射型表示装置の構成を示す概略図である。詳しくは図8(a)が概略側断面図、図8(b)が上面から見た概略断面図である。図9(a)は光変調手段としての液晶ライトバルブの構成を示す概略平面図、同図(b)は同図(a)のH−H’線で切った概略断面図である。図10は偏光変換手段としての偏光ビームスプリッターの構成と機能を説明する図である。
図8(a)及び(b)に示すように、本実施形態の電子機器としての投射型表示装置1000は、照明装置100と、光変調手段としての液晶ライトバルブ500と、投射光学系としての投射レンズ601とを備えている。液晶ライトバルブ500は、照明装置100から射出された照明光を画像情報に基づいて変調し表示光に変換する。変換された表示光が液晶ライトバルブ500から射出され投射レンズ601によって例えばスクリーンなどに映し出される。
本実施形態における照明装置100は、上記第1実施形態において説明した発光素子110、第1集光レンズ120、反射部材105の各構成に加えて、第2集光レンズ300と、偏光変換手段としての偏光ビームスプリッター400と、液晶ライトバルブ500に外部からの光が入射しないように、第1集光レンズ120及び第2集光レンズ300並びに偏光ビームスプリッター400を収納する遮光ボックス150とを含んで構成されている。
発光素子110における固体光源としてのLED101、第1集光レンズ120、第2集光レンズ300、偏光ビームスプリッター400、液晶ライトバルブ500、投射レンズ601は、同一光学軸(光軸)上に配置されている。なお、発光素子110における蛍光体103(図1参照)は図示を省略したが、LED101と第1集光レンズ120との間に配置されている。
第2集光レンズ300は、第1集光レンズ120の入射面120aに比べて開口径が大きい平坦な入射面301と入射面301に対して凸のレンズ部302とを有する。また、第2集光レンズ300は光軸方向から見たときに真円ではなく上下がそれぞれ切断された切断面303を有している。当該切断面303が上記遮光ボックス150と接している。
第2集光レンズ300は光の入射面301が第1集光レンズ120のレンズ部120bと対向するように光軸上に配置されている。また、発光素子110から射出され第1集光レンズ120によって集光された光のうち、第2集光レンズ300の入射面301に入射しない非有効光を第1集光レンズ120のレンズ部120bに向けて再帰反射させる反射部材305を有している。本実施形態では、反射部材105が本発明の第1反射部材に相当し、反射部材305が本発明の第2反射部材に相当するものである。
反射部材305の構成は反射部材105と同じであり、反射面に複数の再帰反射体を有している。また、再帰反射体の配置ピッチは5μm以上100μm以下である。図8(b)に示すように、反射部材305は光軸方向から見たときに第2集光レンズ300の左右の外縁に接して設けられている。なお、反射部材305は、入射面301に入射する光を妨げず、第1集光レンズ120と第2集光レンズ300との間において、入射面301に入射しない非有効光の少なくとも一部を第1集光レンズ120のレンズ部120bに再帰反射させる位置に反射部材305を配置すればよい。
偏光変換手段としての偏光ビームスプリッター400は、第2集光レンズ300によって集光された光を偏光(S波)に変換するものである。詳しくは後述する。
次に、液晶ライトバルブ500について図9を参照して説明する。図9(a)及び(b)に示すように、本実施形態の液晶ライトバルブ500は、対向配置された素子基板510及び対向基板520と、これら一対の基板によって挟持された液晶層550とを有する。素子基板510の基材510s及び対向基板520の基材520sは、透明な例えば石英基板やガラス基板などが用いられている。
素子基板510は対向基板520よりも一回り大きく、両基板は、対向基板520の外周に沿って配置されたシール材540を介して貼り合わされ、その隙間に正または負の誘電異方性を有する液晶が封入されて液晶層550を構成している。シール材540は、例えば熱硬化性または紫外線硬化性のエポキシ樹脂などの接着剤が採用されている。シール材540には、一対の基板の間隔を一定に保持するためのスペーサー(図示省略)が混入されている。
シール材540の内側には、見切り部521が設けられている。見切り部521は、例えば遮光性の金属あるいは金属酸化物などからなり、見切り部521の内側が画素領域Eとなっている。画素領域Eには、マトリックス状にサブ画素Pが複数配置されている。サブ画素Pは、赤(R)、緑(G)、青(B)に対応して設けられており、R,G,Bに対応する3つのサブ画素Pによって1つの画素が構成される。本実施形態では同色のサブ画素Pが一列に配置されるストライプ方式が採用されている。
画素領域Eは、表示に寄与する有効な複数のサブ画素Pを囲むように配置された複数のダミー画素を含んでいるとしてもよい。なお、図9では図示省略したが、画素領域Eにおいても複数のサブ画素Pを平面的に区分する遮光部が素子基板510と対向基板520とにそれぞれ設けられている。
素子基板510の第1辺部に沿ったシール材540と該第1辺部との間にデータ線駆動回路501が設けられている。また、該第1辺部に対向する第2辺部に沿ったシール材540の内側に検査回路503が設けられている。さらに、第1辺部と直交し互いに対向する第3及び第4辺部に沿ったシール材540の内側に走査線駆動回路502が設けられている。上記第2辺部のシール材540の内側には、2つの走査線駆動回路502を繋ぐ複数の配線505が設けられている。これらデータ線駆動回路501、走査線駆動回路502に繋がる配線は、上記第1辺部に沿って配列した複数の外部接続用端子504に接続されている。
以降、第1辺部に沿った方向をX方向とし、第1辺部と直交し互いに対向する第3及び第4辺部に沿った方向をY方向として説明する。
図9(b)に示すように、基材510sの液晶層550側の表面には、サブ画素Pごとに設けられた光透過性を有する画素電極515及びスイッチング素子としての薄膜トランジスター(TFT;Thin Film Transistor、以下、TFTと称する)530と、信号配線(図示省略)と、複数の画素電極515を覆う配向膜518とが形成されている。
また、TFT530における半導体層に光が入射して光リーク電流が流れ、不適切なスイッチング動作となることを防ぐ遮光構造が採用されている。すなわち、本実施形態における素子基板510は、基材510sと、画素電極515と、TFT530と、信号配線と、配向膜518を少なくとも含むものである。
基材520sの液晶層550側の表面には、見切り部521と、R,G,Bの各色に対応した着色層を有するカラーフィルター層522と、カラーフィルター層522を覆うように成膜された平坦化層523と、少なくとも画素領域Eに亘って平坦化層523を覆うように設けられた共通電極524と、共通電極524を覆う配向膜525とが設けられている。すなわち、本実施形態における対向基板520は、基材520sと、遮光性の見切り部521と、カラーフィルター層522と、平坦化層523と、共通電極524と、配向膜525とを少なくとも含むものである。
見切り部521は、図9(a)に示すように平面的に走査線駆動回路502、検査回路503と重なる位置に設けられている。これにより対向基板520側から入射する光を遮蔽して、これらの駆動回路を含む周辺回路の光による誤動作を防止する役目を果たしている。また、不必要な迷光が画素領域Eに入射しないように遮蔽して、画素領域Eの表示における高いコントラストを確保している。
平坦化層523は、例えば酸化シリコンなどの無機材料からなり、光透過性を有して見切り部521及びカラーフィルター層522を覆うように設けられている。つまり、平坦化層523は、見切り部521やカラーフィルター層522によって基材520s上に生ずる凹凸を緩和している。このような平坦化層523の形成方法としては、例えばプラズマCVD法などを用いて成膜する方法が挙げられる。
共通電極524は、例えばITOなどの透明導電膜からなり、平坦化層523を覆うと共に、図9(a)に示すように対向基板520の四隅に設けられた上下導通部506により素子基板510側の配線に電気的に接続している。
画素電極515を覆う配向膜518及び共通電極524を覆う配向膜525は、液晶ライトバルブ500の光学設計に基づいて選定される。例えば、ポリイミドなどの有機材料を成膜して、その表面をラビングすることにより、正の誘電異方性を有する液晶分子に対して略水平配向処理が施されたものや、SiOx(酸化シリコン)などの無機材料を気相成長法を用いて成膜して、負の誘電異方性を有する液晶分子に対して略垂直配向処理が施されたものが挙げられる。
このような液晶ライトバルブ500は透過型であって、本実施形態ではサブ画素Pが非駆動時に暗表示となるノーマリーブラックモードの光学設計が採用される。光学設計に応じて、光の入射側に偏光ビームスプリッター400(図8参照)が配置されると共に、光の射出側に偏光素子561(図8参照)が配置されて用いられる。そして、画像信号に基づいて液晶ライトバルブ500を駆動すれば、照明光を光変調してフルカラーに対応した表示光を射出することができる。なお、偏光素子561は、所謂偏光板を用いてもよいし、偏光板と位相差板とを組み合わせたものを用いてもよい。
次に、偏光ビームスプリッター400について、図10を参照して説明する。図10に示すように、偏光変換手段としての偏光ビームスプリッター400は、誘電体多層膜402を挟んだプリズム401を組み合わせたプリズム集合体と位相差板403とを組み合わせたものである。
本実施形態では、偏光ビームスプリッター400の機能を分かり易く説明するために、4つのプリズム401を1列に組み合わせたものを図示している。中央側で接する2つのプリズム401における誘電体多層膜402がなす角度は90度となっている。図中で上部に位置するプリズム401とこれに接するプリズム401の誘電体多層膜402は平行になっている。同様に、図中で下部に位置するプリズム401とこれに接するプリズム401の誘電体多層膜402は平行になっている。
偏光ビームスプリッター400に入射する照明光(すなわち、第2集光レンズ300によって集光された光)は、電磁波としての振動面が互いに直交するP波とS波とを含んでいる。誘電体多層膜402はP波を透過しS波を反射するように構成されている。偏光ビームスプリッター400の光の射出側には、中央側で接する2つのプリズム401に対応する位置に位相差板403が設けられている。位相差板403は例えば1/2λ板であって、誘電体多層膜402を透過したP波は位相差板403を透過することにより、振動面が90度回転してS波に変換される。
一方で誘電体多層膜402によって反射されたS波は、平行して配置された誘電体多層膜402によって再び反射されて射出される。
つまり、偏光ビームスプリッター400は入射した照明光に含まれるP波とS波とをS波に揃えて液晶ライトバルブ500に入射させ有効に利用しようとするものである。
図中、上部と下部とに位置するプリズム401の照明光の入射側に位置する面401aに照明光を入射させると該プリズム401の誘電体多層膜402はP波を透過してしまう。仮に該プリズム401の射出側に位相差板403を配置すると、上記透過したP波をS波に変換できるものの、該プリズム401の誘電体多層膜402で反射させたS波を位相差板403によってP波に変換してしまうので、結局、射出光がS波に揃わなくなる。したがって、上部と下部とに位置するプリズム401の照明光の入射側に位置する面401aは通常遮光される。ゆえに、偏光ビームスプリッター400によって利用されない非有効光が存在する。
そこで、照明光を有効利用する観点から、上部と下部とに位置するプリズム401の照明光の入射側に位置する面401aに再帰反射性を有する反射部材405を装着することが好ましい。反射部材405は、本発明の第3反射部材に相当するものである。反射部材405によって再帰反射した照明光の一部は第2集光レンズ300と第1集光レンズ120とを経由して発光素子110に到達する。つまり、発光素子110に含まれる蛍光体103を励起させることになる。ゆえに、照明装置100としてより高い発光輝度(照度)を実現できる。なお、発光素子110から遠ざかる程、反射部材405の効果は低下するので、反射部材405を設けずに遮光部材に置き換えてもよい。
上記第3実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)投射型表示装置1000は、固体光源としてLED101を有する発光素子110と、発光素子110に含まれる蛍光体103の励起効率を向上させる反射部材105とを有する照明装置100を備えているので、小型であるにも係らず明るい映像を投射することができる。また、第1集光レンズ120によって集光された光をさらに集光させる第2集光レンズ300は上下に切断されているため、照明装置100及び投射型表示装置1000を上下方向においてより小型化にすることができる。
(2)加えて、第2集光レンズ300の入射面301に入射しない非有効光を第1集光レンズ120に向けて再帰反射させる反射部材305を備えている。反射部材305からの再帰反射光は、第1集光レンズ120を介して発光素子110に入射する。したがって発光素子110の発光における利用効率が高まると共に、蛍光体103の励起効率が向上するので、より明るい映像を投射可能な投射型表示装置1000を実現できる。
本発明は、上記した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う照明装置及び該照明装置を適用する電子機器もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。上記実施形態以外にも様々な変形例が考えられる。以下、変形例を挙げて説明する。
(変形例1)本発明の実施形態である照明装置100は、発光素子110と、反射部材105とを少なくとも備えていればよく、第1集光レンズ120を備えることは必須ではない。例えば、第1集光レンズ120に変わる光学系としては、反射板やプリズムなどを挙げることができる。
(変形例2)発光素子110における固体光源はLED101に限定されず、例えば固体光源として半導体レーザーなどを用いることもできる。
(変形例3)照明装置200は、第1反射板204と第2反射板206とを備えることに限定されない。例えば、発光素子201からの発光を少なくとも1回反射させて所定の領域を照明する反射面が放物線状の反射板を備え、該反射面の少なくとも一部に再帰反射性の反射部材を設ける構成としてもよい。
(変形例4)照明装置100が適用される投射型表示装置1000は、液晶ライトバルブ500が1つの単板方式に限定されない。例えば、照明装置100からの発光をR,G,Bの各色に分光し、各色光に対応させた3つの液晶ライトバルブと、3つの液晶ライトバルブからの射出光を合成して表示光として投射する投射光学系を備えたものにも適用可能である。また、蛍光によってR,G,Bの全てまたは少なくともそのうちの1色を含む光を生成する構成としてもよい。
なお、所謂3板方式の投射型表示装置に用いられる液晶ライトバルブはカラーフィルター層522を必要としない。
(変形例5)投射型表示装置1000における液晶ライトバルブ500は、透過型に限定されない。画素電極が光反射性を有する反射型の液晶ライトバルブを採用することもできる。
(変形例6)投射型表示装置1000における光変調手段は液晶方式に限定されない。例えば、画素ごとに設けられたミラーの角度を画像情報に基づいて可変することで入射光を変調するミラーデバイスであっても、本発明の照明装置100を適用することができる。
(変形例7)照明装置100を適用可能な電子機器は、投射型表示装置1000に限定されない。例えば、投射型のHUD(ヘッドアップディスプレイ)や直視型のHMD(ヘッドマウントディスプレイ)、または電子ブック、パーソナルコンピューター、デジタルスチルカメラ、液晶テレビ、ビューファインダー型あるいはモニター直視型のビデオレコーダー、カーナビゲーションシステム、POSなどの情報端末機器の表示部における照明装置として用いることができる。
(変形例8)液晶ライトバルブ500は、赤(R)、緑(G)、青(B)に加えて白(W)のサブ画素Pを有する構成としてもよい。サブ画素Pの配置もストライプ方式に限定されず、デルタ方式やモザイク方式としてもよい。あるいはタイル状の配置で構成してもよい。
100…照明装置、101…固体光源としてのLED、103…蛍光体、104…誘電体多層膜、105…反射部材(第1反射部材)、105r…反射面、108…再帰反射体としての球状レンズ、109a…再帰反射体としてのキュービックコーナー、110…発光素子、120…第1集光レンズ、300…第2集光レンズ、305…反射部材(第2反射部材)、400…偏光変換手段としての偏光ビームスプリッター、405…反射部材(第3反射部材)、500…光変調手段としての液晶ライトバルブ、601…投射光学系としての投射レンズ、1000…投射型表示装置。

Claims (11)

  1. 固体光源と前記固体光源からの発光により励起される蛍光体とを有する発光素子と、
    前記発光素子からの射出光のうち所定の領域に照射されない非有効光を前記発光素子に向けて反射させる再帰反射性を有する反射部材と、を備え、
    前記発光素子は、前記反射部材から再帰反射した光が入射する側の表面に、前記入射した光を効率的に取り込む表面処理が施されていることを特徴とする照明装置。
  2. 前記表面処理が反射防止処理であることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記表面処理が前記表面に微細な凹凸を形成する処理であることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  4. 前記固体光源と前記蛍光体との間に、前記固体光源からの発光を透過し、前記蛍光体の蛍光を反射する誘電体多層膜を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の照明装置。
  5. 前記反射部材は、複数の再帰反射体が配置された反射面を有し、前記反射面における前記再帰反射体の配置ピッチが5μm以上100μm以下であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の照明装置。
  6. 前記発光素子からの射出光を前記所定の領域に照射させる光学系を備え、
    前記反射部材は、前記発光素子と前記光学系との間において、前記光学系に入射する光を妨げない位置に設けられ、再帰反射した光が前記発光素子に入射するように、前記発光素子と前記光学系とに係る光軸に対して前記発光素子側に傾斜して設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の照明装置。
  7. 前記光学系は、前記光軸上において前記発光素子側から順に配置された第1集光レンズと、前記第1集光レンズよりも開口径が大きい第2集光レンズとを少なくとも含み、
    前記反射部材は、前記発光素子と前記第1集光レンズとの間に設けられ再帰反射光を前記発光素子に入射させる第1反射部材と、前記第1集光レンズと前記第2集光レンズとの間に設けられ再帰反射光を前記第1集光レンズに入射させる第2反射部材とを含むことを特徴とする請求項6に記載の照明装置。
  8. 前記光学系を通過した光を偏光に変換する偏光変換手段をさらに備えたことを特徴とする請求項6または7に記載の照明装置。
  9. 前記反射部材は、前記光学系と前記偏光変換手段との間において、前記光学系を通過した光のうち前記偏光変換手段で利用されない非有効光を前記光学系に向けて再帰反射させる第3反射部材を含むことを特徴とする請求項8に記載の照明装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載の照明装置を備えたことを特徴とする電子機器。
  11. 請求項6乃至9のいずれか一項に記載の照明装置と、
    前記照明装置から射出された光を画像情報に基づいて変調する光変調手段と、
    前記光変調手段から射出された表示光を投射する投射光学系と、を備えたことを特徴とする投射型表示装置。
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