JP2014029773A - 照明装置、電子機器及び投射型表示装置 - Google Patents

照明装置、電子機器及び投射型表示装置 Download PDF

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【課題】発光効率が高く、顔料や染料を退色劣化させない照明装置、この照明装置を備えた電子機器及び投射型表示装置を提供すること。
【解決手段】照明装置100は、励起光ExLを発する固体光源と励起光ExLが照射される蛍光体103とを有する発光素子と、発光素子からの放射光の少なくとも一部を平行光に変換する光変換素子と、平行光の内で長波長光を透過させ、短波長光を反射させる光フィルター素子と、を備える。平行光から退色劣化を促す短波長光を部分的に取り除くので、顔料や染料を退色劣化させにくい光を射出する照明装置100を提供する事ができる。
【選択図】図1

Description

本発明は発光素子を用いた照明装置、照明装置を備えた電子機器及び投射型表示装置に関する。
プロジェクターと呼ばれる投射型表示装置は、透過型電気光学装置や反射型電気光学装置に光を照射し、これらの電気光学装置により変調された透過光や反射光をスクリーン上に投射する電子機器である。これは光源から発せられた光を電気光学装置に集光して入射させ、電気信号に応じて変調された透過光又は反射光を、投射レンズを通じて、スクリーンに拡大投射する様に構成される物で、大画面を表示するとの長所を有している。この様な電子機器に使用される電気光学装置としては液晶装置が知られており、これは液晶の誘電異方性と液晶層における光の旋光性とを利用して画像を形成している。
液晶装置を用いたプロジェクターの一例は特許文献1に記載されている。液晶装置は複数個の画素を有し、各画素に対応して、赤緑青の何れかの色のカラーフィルターが設けられている。プロジェクターには光源としてメタルハライドランプが使用される場合が多く、液晶装置にはメタルハライドランプから強烈な光が照射される。その為に、これらのカラーフィルターは、照射された強烈な光に依って退色する等の劣化が見られる。そこで、カラーフィルターの耐光性を改善する目的で、特許文献1では、耐光性に劣る色のカラーフィルターには無機顔料を使用し、比較的耐光性の強い色のカラーフィルターには有機顔料を使用している。
特開平8−338992号公報
しかしながら、画素毎にカラーフィルターの顔料の種類を変えるのは、製造上、実際には困難であるという課題が有った。取り分け、画像の高精細化と電気光学装置の小型化とが進むプロジェクター用途では、画素サイズが非常に小さくなるので、特許文献1に記載されている方法は実用的な解決手段にはなり得なかった。又、光源の光を強くする為に、電力消費が大きくなっているという課題もあった。換言すれば、従来の電子機器では、消費電力が大きく、加えて、カラーフィルターの実用的な耐光性が得られていないという課題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
(適用例1) 本適用例に係わる照明装置は、励起光を発する固体光源と励起光が照射される蛍光体とを有する発光素子と、発光素子から放射される光(放射光)の少なくとも一部をほぼ平行な光(平行光)に変換する光変換素子と、平行光の内でカットオフ波長よりも長い波長の光を透過させ、カットオフ波長よりも短い波長の光を反射させる光フィルター素子と、を備える事を特徴とする。
カラーフィルターや絵画などに使用される顔料や染料を退色劣化させるのは主として青色光や紫外光などの短波長光である。一方、発光素子から放射される光(放射光)には、短波長成分を有する励起光と、蛍光体から発せられた長波長成分を有する蛍光と、が混ざり合っている。この構成によれば、平行光から退色劣化を促す短波長光を部分的に取り除くので、顔料や染料を退色劣化させにくい光を射出する照明装置を提供する事ができる。
(適用例2) 上記適用例に係わる照明装置において、光フィルター素子は平行光に含まれる励起光の少なくとも一部を反射する事が好ましい。
この構成によれば、平行光から励起光の一部といった短波長光を部分的に取り除くので、顔料や染料を退色劣化させにくい光を射出する照明装置を提供する事ができる。
(適用例3) 上記適用例に係わる照明装置において、光フィルター素子により反射された光の少なくとも一部は蛍光体を照射する事が好ましい。
光フィルター素子により反射された光(反射光)は、励起光の一部といった短波長光である。この構成によれば、反射光(励起光の一部といった短波長光)が再度蛍光体を照射して、蛍光を放させるので、固体光源が発する励起光を弱めても、明るい光源とする事ができる。即ち、発光素子の実質的な発光効率を高め、消費電力を抑制する事ができる。
(適用例4) 上記適用例に係わる照明装置において、放射光の色温度をx(K)にて表し、カットオフ波長をy(nm)にて表した際に、色温度xとカットオフ波長yとは、y=0.0048x+397.18との関係を満たす事が好ましい。
放射光の色温度が高い程、放射光に含まれる励起光の一部といった短波長光の割合は高くなる。従って、放射光の色温度が高い程、発光素子の実質的な発光効率は下がっており、同時に顔料や染料の退色劣化を促進しやすい。この構成によれば、放射光の色温度に応じてカットオフ波長を調整しているので、発光素子の実質的な発光効率を高めて消費電力を抑制すると共に、顔料や染料を退色劣化させにくい光を射出する照明装置を提供する事ができる。
(適用例5) 本適用例に係わる電子機器は、上記適用例1乃至4のいずれか一項に記載の照明装置と、カラーフィルターを有し、照明装置から射出された光を画像情報に基づいて変調する電気光学装置と、を備える事を特徴とする。
この構成によれば、上述の照明装置を電子機器の光源に利用しているので、発光素子の実質的な発光効率を高めて電子機器の消費電力が抑制されると共に、カラーフィルターの退色劣化が生じにくい、耐久性に優れた電子機器を提供する事ができる。
(適用例6) 本適用例に係わる投射型表示装置は、上記適用例1乃至4のいずれか一項に記載の照明装置と、カラーフィルターを有し、照明装置から射出された光を画像情報に基づいて変調する電気光学装置と、電気光学装置から射出された表示光を投射する投射光学系と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、上述の照明装置を投射型表示装置の光源に利用しているので、発光素子の実質的な発光効率を高めて投射型表示装置の消費電力が抑制されると共に、カラーフィルターの退色劣化が生じにくい、耐久性に優れた投射型表示装置を提供する事ができる。
実施形態1に係わる照明装置の概要を説明する概略図。 ハード白色光の波長分散スペクトルと光フィルター素子の透過率とを描いた図。 ハード白色光の色温度とカットオフ波長との関係を示した図。 実施形態2に係わる照明装置の概要を説明する概略図。 電子機器としての投射型表示装置の構成を示す概略図。 電気光学装置としての液晶装置の構成を示す概略図。 カラーフィルターの透過率を説明する図。 変形例1に係わる電子機器の構造を示す模式断面図。 変形例2に係わる照明装置の構造を示す模式断面図。 変形例3に係わる照明装置の構造を示す模式断面図。 変形例4に係わる照明装置の構造を示す模式断面図。 変形例5に係わる投射型表示装置の構造を示す模式断面図。 変形例6に係わる投射型表示装置の構造を示す模式断面図。 変形例6に係わる投射型表示装置に使用されるロッドインテグレーターを説明する図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。尚、以下の各図においては、各層や各部材が認識可能な程度の大きさにするため、各層や各部材の尺度を実際とは異ならせしめている。
(実施形態1)
「照明装置」
図1は実施形態1に係わる照明装置の概要を説明する概略図である。以下、図1を参照して、照明装置を説明する。
図1に示す様に、本実施形態の照明装置100は、発光素子と光変換素子と光フィルター素子とを少なくとも備えている。発光素子は励起光ExLを発する固体光源と励起光ExLが照射される蛍光体103とを有している。光変換素子は発光素子から放射状に出射される光(放射光)の少なくとも一部をほぼ平行な光(平行光)に変換する。光フィルター素子はこうして得られた平行光の内でカットオフ波長λC(図2参照)よりも長い波長の光を透過させ、カットオフ波長λCよりも短い波長の光を反射させて反射光RfLとする。
本実施形態では、固体光源は発光ダイオード(以降、LED;Light Emitting Diodeと呼ぶ)101であり、LED101は青色の励起光ExLを発する。励起光ExLの中心波長は445nmである。尚、固体光源としては、この他に中心波長が異なる励起光ExLを発するLED101を使用しても良いし、更には、固体レーザーを使用しても良い。例えば、イットリウム・アルミニウム・ガーネットレーザー(YAGレーザー)の第三高調波(励起光ExLの波長355nm)等を固体光源に利用しても良い。
蛍光体103は、LED101に接して、その周囲を覆い、LED101からの青色の励起光ExLを受けて、黄色の蛍光を発する。この結果、発光素子からは、青色の励起光ExLと黄色の蛍光とが混じり合った擬似的な白色光が発せられる。この擬似的な白色光は青色の励起光ExLと云った高エネルギー光子を含むので、以降、ハード白色光HWLと称する。励起光ExLを受けて、黄色の蛍光を発する蛍光体103としては、例えばセリウムで賦活したイットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG:Ce)系蛍光体103やバリウム・シリコン化合物(BOS;Barium ortho Silicate)系蛍光体103などが用いられる。
LED101は基材102に設置される。基材102はLED101の点灯に伴って生ずる熱を外部に放つヒートシンクとしての機能を備えている。又、LED101と蛍光体103とは、直に接してしていても良いし、その間に別の媒介物質を介していても良い。
発光素子から放射状に出射されるハード白色光HWLは光変換素子である集光レンズ104へと導かれて、光変換素子を通過する事でほぼ平行な光(平行光)へと変換される。要するに、集光レンズ104等の光変換素子の焦点位置近傍に発光素子が配置され、集光レンズ104から出射するハード白色光HWLはほぼ光源軸に対して平行光線となる。光源軸とはLED101の中心を通り固体光源の発光面に垂直に交わる軸を指す。すなわち光源軸とはLED101の主たる光放射方向を示す軸となる。仮に光源軸上に正反射ミラーが配置されたときには光源軸もミラーの反射に従って曲げられることになる。ほぼ平行な光(ほぼ平行光線)とは、後述する誘電体多層膜105が光フィルター素子として機能し得る光束である。具体的には、光線の光源軸に対する角度をθとすると、θ=0°が理想的な光線であり、θが0°以上10°未満の範囲(0°≦θ<10°)にある光線群は問題なく光源軸に平行な光線として取り扱える。半頂角θの円錐の立体角は2π(1−cosθ)であるので、光変換素子から放たれる光束の主体が0.03πステラジアンの立体角に入っている光線群は問題なく光源軸に平行な光線である。更には、θが0°以上15°未満の範囲(0°≦θ<15°)にある光線群(光変換素子から放たれる光束の主体が0.068πステラジアンの立体角に入っている光線群)も光源軸に平行な光線として取り扱える。θが0°以上20°未満の範囲(0°≦θ<20°)にある光線群(光変換素子から放たれる光束の主体が0.121πステラジアンの立体角に入っている光線群)までを、光源軸に平行な光線として取り扱う事ができる。
光変換素子の出射側には光フィルター素子が配置される。言い換えると、光変換素子は発光素子と光フィルター素子との間に配置される。本実施形態では、光フィルター素子はダイクロイックフィルターで、誘電体多層膜105であるが、この他にフォトニックラティスを光フィルター素子として使用する事もできる。誘電体多層膜105は、平行光線となったハード白色光HWLに対してほぼ垂直に配置され、カットオフ波長λCよりも長い波長の光を透過させると共に、カットオフ波長λCよりも短い波長の光を反射させる。換言すると、光フィルター素子は、カットオフ波長λCの光よりも低エネルギーの光を通過させ、カットオフ波長λCの光よりも高エネルギーの光を反射して、元の光路に戻す。光フィルター素子により反射された光(反射光RfL)の少なくとも一部は、LED101から誘電体多層膜105への光路を逆にたどり、再度蛍光体103を照射する。尚、カットオフ波長λCは、光フィルター素子が光源軸に平行な光線となったハード白色光HWLに含まれる励起光ExLの少なくとも一部を反射する様に設定される。この様に、光フィルター素子を通過した光は、ハード白色光HWLから励起光ExLと云った高エネルギー光子が削減された光であり、以降、光フィルター素子を通過した光をソフト白色光SWLと称する。
カラーフィルターや絵画或いは印刷物などに使用される顔料や染料を退色劣化させるのは主として青色光や紫外光などの短波長光である。一方、発光素子からの放射光には、短波長成分を有する励起光ExLと、蛍光体103から発せられた長波長成分を有する蛍光と、が含まれている。光フィルター素子がハード白色光HWLから励起光ExLの一部といった短波長光を部分的に取り除くので、照明装置が照射するソフト白色光SWLでは短波長光の割合が減り、顔料や染料を退色劣化させにくい光を射出する照明装置が提供される事になる。更に、光フィルター素子により反射された光(反射光RfL)は、励起光ExLの一部といった短波長光であり、これが再度蛍光体103を照射して、蛍光を放させる事になる。要するに蛍光体103には固体光源からの励起光ExLと光フィルター素子からの反射光RfLとが照射されて、蛍光を発する事となる。従って、固体光源の励起光ExLを弱めても、明るい光源とする事ができる。即ち、発光素子の実質的な発光効率を高め、消費電力を抑制する事ができるのである。
図2はハード白色光の波長分散スペクトルと光フィルター素子の透過率とを描いた図で、(a)はハード白色光の色温度が4700Kの場合であり、(b)はハード白色光の色温度が9000Kの場合である。図3はハード白色光の色温度とカットオフ波長との関係を示した図である。次に光源の発光素子から放たれるハード白色光HWLと光フィルター素子の性能との関係を、図2と図3とを参照して、説明する。
図2にはハード白色光HWLの波長分散スペクトルが規格化されて描かれていると共に、光フィルター素子の透過率TmRも描かれている。励起光ExLの中心波長は445nmで、ハード白色光HWLの波長分散スペクトルでは、445nm付近に鋭い励起光ExLのピークが現れている。ハード白色光HWLの波長分散スペクトルで560nm付近に現れている幅広のピークは蛍光体103からの蛍光である。ハード白色光HWLの色温度が4700Kの図2(a)は、ハード白色光HWLの色温度が9000Kの図2(b)よりも励起光ExLのピークに対する蛍光のピークの割合が大きくなっている。即ち、ハード白色光HWLの色温度が高い程、励起光ExLの割合が増し、高エネルギー光子の割合が増える事が分かる。
光フィルター素子は、カットオフ波長λCを基準にして、それよりも低波長側では入射光の透過率TmRが小さくなり、それよりも高波長側では入射光透過率TmRが大きくなる。光フィルター素子のカットオフ波長λCとは、具体的には、入射光の光フィルター素子での透過率TmRが50%となる波長である。図2に示される様に、カットオフ波長λCは光源から放たれる光の色温度に応じて変えられる。即ち、図2(a)に示される様に、ハード白色光HWLの色温度が比較的低い際には、励起光ExLの中心波長を基準にして、カットオフ波長λCは低めに設定される。反対に、図2(b)に示される様に、ハード白色光HWLの色温度が比較的高い際には、励起光ExLの中心波長を基準にして、カットオフ波長λCは高めに設定される。
次に、図3を参照して、ハード白色光HWLの色温度とカットオフ波長λCとの関係を説明する。図3では、放射光(ハード白色光HWL)の色温度をx(K)にて表し、カットオフ波長λCをy(nm)にて表している。電気光学装置に使用されるカラーフィルターや絵画を照射する光の色温度は大凡6000Kから6500Kが理想的と云える。6000Kよりも低いと黄色がかった照明となり、電気光学装置や絵画が本来示す色を忠実に再現できないが、6000Kよりも高いと適度な白色照明となり、電気光学装置や絵画が本来示す色を忠実に再現可能となる。又、6500Kよりも高いと高エネルギー光子を含んだ照明となり、カラーフィルターや絵画の退色劣化をもたらすが、6500Kよりも低いと高エネルギー光子の割合が減り、カラーフィルターや絵画の退色劣化を抑制する事が可能となる。図3は、ソフト白色光SWLの色温度が大凡6000Kから6500Kとなる様な、ハード白色光HWLの色温度(x)とカットオフ波長λC(y)との関係を示している。即ち、ハード白色光HWLの色温度xとカットオフ波長λC(y)とが、y=0.0048x+397.18との関係を満たすと、ソフト白色光SWLの色温度は大凡6000Kから6500Kとなる。光フィルター素子は、放射光(ハード白色光HWL)の色温度に応じて、図3に示す関係式から定まるカットオフ波長λCを持つ様に設定する。
放射光の色温度が高い程、放射光に含まれる励起光ExLの一部といった短波長光の割合は高い。言い換えると、放射光の色温度が高い程、発光素子の発光効率は下がっており、同時に顔料や染料の退色劣化を促進しやすい。本実施形態によれば、放射光の色温度に応じてカットオフ波長λCを調整しているので、発光素子の実質的な発光効率を高めて消費電力を抑制すると共に、顔料や染料を退色劣化させにくい光を射出する照明装置を提供する事ができる。従来の照明装置は発光効率が低く、顔料や染料を耐食劣化させやすいとの課題があったが、本実施形態の照明装置100は、後述する投射型表示装置(液晶プロジェクター)の電気光学装置(液晶装置)を照明する照明装置や、美術品や写真等を照明する照明装置に好適である。
(実施形態2)
「他の照明装置」
図4は実施形態2に係わる照明装置の概要を説明する概略図である。以下、図4を参照して、照明装置を説明する。
本実施形態の照明装置200は、発光素子と光変換素子と光フィルター素子とを少なくとも備えている。実施形態1とは光変換素子が異なっている。それ以外の構成は実施形態1とほぼ同様である。本実施形態では、発光素子からの放射光(ハード白色光HWL)を第一の方向に反射させる四半球状の第一反射板204と、第一反射板204によって反射した光を第一の方向とは異なる第二の方向に反射させる第二反射板206と、が光変換素子である。
図4に示す様に、発光素子は、上記実施形態1の発光素子と同様に固体光源としてのLED201と、蛍光体203とを含んでいる。蛍光体203はLED201を密封する様に設けられている場合もあり、さらに蛍光体103を覆う様にカバー部材が封止されている場合も有る。LED201は基材202に設けられている。基材202はLED201の点灯に伴って生ずる発熱を外部に放熱させるヒートシンクとしての機能、或いは、外部のヒートシンクに熱を伝えるためのヒートスプレッダとしての機能を備えている。
四半球状の第一反射板204は、発光素子を覆う様に円弧状の一方の端が基材202の一方の端部に取り付けられている。同じく円弧の他方の端は、基材202との間で開口部を構成している。
第二反射板206は、断面が放物線状の反射面206aと、反射面206aの一方の端が反射面206a側に折れ曲がった屈曲部206bとを有している。反射面206aが発光素子側に向く様に屈曲部206bが基材202の他方の端部に取り付けられている。
発光素子からの放射光(ハード白色光HWL)のうち、基材202と第一反射板204とにより構成される開口部を通過した光は、直接に第二反射板206の反射面206aに入射して第二の方向に反射される。又、基材202に設けられた発光素子から法線方向に射出された光は、第一反射板204の反射面204aで反射し、基材202の他方の端部に掛かる屈曲部206bで再び反射して、第二反射板206の反射面206aに入射し第二の方向に反射される。更には、法線方向に対して角度を有して第一反射板204側に射出された光は、反射面204aにより反射して、第二反射板206の反射面206aに入射し第二の方向に反射される。この様に、発光素子からの放射光(ハード白色光HWL)は、第一反射板204と第二反射板206とによって、1回乃至3回の反射を行い、第二の方向に平行光線となって照射される。
光変換素子の出射側には誘電体多層膜205からなる光フィルター素子が配置される。誘電体多層膜205は、平行光線となったハード白色光HWLに対してほぼ垂直に配置され、カットオフ波長λCの光よりも低エネルギーの光を通過させ、カットオフ波長λCの光よりも高エネルギーの光を反射して、元の光路に戻す。光フィルター素子により反射された光(反射光RfL)の少なくとも一部は、LED201から誘電体多層膜205への光路を逆にたどり、再度蛍光体203を照射して、蛍光を放させる。これ以外の構成は実施形態1とほぼ同様である。
上記実施形態2によれば、以下の効果が得られる。
光変換素子は、発光素子からの放射光(ハード白色光HWL)を広い立体角に渡って平行光に変換する。即ち、照明装置200は、放射光をより効率的に利用する事ができる。
(実施形態3)
「電子機器」
図5は電子機器としての投射型表示装置の構成を示す概略図であり、(a)は側面から見た概略断面図、(b)は上面から見た概略断面図である。図6は電気光学装置としての液晶装置の構成を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のH−H’線で切った断面図である。図7はカラーフィルターの透過率を説明する図である。次に、本実施形態の電子機器を、図5乃至図7を参照して、説明する。
図5(a)及び(b)に示す様に、本実施形態の電子機器としての投射型表示装置1000は、照明装置100と、電気光学装置としての液晶装置500と、投射光学系としての投射レンズ601とを備えている。液晶装置500は、カラーフィルター522(図6参照)を有し、照明装置100から射出された照明光を画像情報に基づいて変調し表示光に変換する。変換された表示光が液晶装置500から射出され投射レンズ601によって例えばスクリーンなどに映し出される。電気光学装置に使用されるカラーフィルター522は顔料や染料を用いた吸収光型である。
電子機器は、上記実施形態1において説明した発光素子(LED101、基材102、蛍光体103等)と、光変換素子(集光レンズ104等)、光フィルター素子(誘電体多層膜105等)の各構成に加えて、偏光変換素子としての偏光ビームスプリッター400と、液晶装置500に外部からの光が入射しない様に、集光レンズ104及び偏光ビームスプリッター400を収納する遮光ボックス150等を含んで構成されている。
LED101と集光レンズ104、偏光ビームスプリッター400、液晶装置500、それぞれの光学中心は、同一光源軸上に配置されている。投射レンズ600は同一光源軸上に配置されているが、あおり投射などを行う場合には意図的に軸をずらして実現する。蛍光体103はLED101と集光レンズ104との間に配置されている。誘電体多層膜105には大凡光源軸に平行となった光線がほぼ垂直に入射される必要があるので、光フィルター素子は光変換素子の出射側に配置される(条件1)。同時に、光フィルター素子がハード白色光HWLをソフト白色光SWLに変換するので、光フィルター素子はカラーフィルターを有する電気光学装置(液晶装置500)の入射側に配置される必要がある(条件2)。本実施形態では、光フィルター素子は光変換素子の出射面の直後に配置されているが、光変換素子と電気光学装置との間で有れば、即ち上記の条件1と条件2とを満たせば、どこに配置しても良い。例えば、光フィルター素子を偏光ビームスプリッター400の入射面の直前、或いは偏光ビームスプリッター400の出射面の直後、防塵ガラス160の入射面の直前、防塵ガラス160の出射面の直後、電気光学装置の入射面の直前、等に配置しても良い。或いは、偏光ビームスプリッター400その物の入射面に光フィルター素子を直接形成しても良い。更には、電気光学装置に誘電体多層膜105を内蔵させる場合、カラーフィルターの入射面の直前に誘電体多層膜105を配置しても良い。或いは、これらの内の複数箇所に光フィルター素子を設けても良い。但し、光フィルター素子からの反射光RfLを効率的に蛍光体103に戻して省電力化を図るとの視点からは、本実施形態の様に光変換素子の出射面の直後に配置するのが好ましい。
偏光変換素子としての偏光ビームスプリッター400は、照明装置100からの光を偏光(この場合S波)に変換して、光の利用効率を高める物である。
次に、液晶装置500について図6を参照して説明する。図6(a)及び(b)に示す様に、本実施形態の液晶装置500は、対向配置された素子基板510及び対向基板520と、これら一対の基板によって挟持された液晶層550とを有する。素子基板510の基材510s及び対向基板520の基材520sは、透明な例えば石英基板やガラス基板などが用いられている。
素子基板510は対向基板520よりも一回り大きく、両基板は、対向基板520の外周に沿って配置されたシール材540を介して貼り合わされ、その隙間に正または負の誘電異方性を有する液晶が封入されて液晶層550を構成している。シール材540は、例えば熱硬化性または紫外線硬化性のエポキシ樹脂などの接着剤が採用されている。シール材540には、一対の基板の間隔を一定に保持するためのスペーサー(図示省略)が混入されている。
シール材540の内側には、見切り部521が設けられている。見切り部521は、例えば遮光性の金属あるいは金属酸化物などからなり、見切り部521の内側が画素領域Eとなっている。画素領域Eには、マトリックス状にサブ画素Pが複数配置されている。サブ画素Pは、赤(R)、緑(G)、青(B)、白(W)に対応して設けられており、R、G、B、Wに対応する4つのサブ画素Pによって1つの画素が構成される。本実施形態では正方形のサブ画素Pが2行2列に配置されて、正方形の画素が構成されている。
画素領域Eは、表示に寄与する有効な複数のサブ画素Pを囲む様に配置された複数のダミー画素を含んでいるとしてもよい。尚、図6では図示省略したが、画素領域Eにおいても複数のサブ画素Pを平面的に区分する遮光部が素子基板510と対向基板520とにそれぞれ設けられている。
素子基板510の第一辺部に沿ったシール材540とこの第一辺部との間にデータ線駆動回路501が設けられている。また、この第一辺部に対向する第二辺部に沿ったシール材540の内側に検査回路503が設けられている。さらに、第一辺部と直交し互いに対向する第三及び第四辺部に沿ったシール材540の内側に走査線駆動回路502が設けられている。第二辺部のシール材540の内側には、2つの走査線駆動回路502を繋ぐ複数の配線505が設けられている。これらデータ線駆動回路501、走査線駆動回路502に繋がる配線は、第一辺部に沿って配列した複数の外部接続用端子504に接続されている。以降、第一辺部に沿った方向をX方向とし、第一辺部と直交し互いに対向する第三及び第四辺部に沿った方向をY方向として説明する。
図6(b)に示す様に、基材510sの液晶層550側の表面には、サブ画素Pごとに設けられた光透過性を有する画素電極515及びスイッチング素子としての薄膜トランジスター(TFT;Thin Film Transistor、以下、TFTと称する)530と、信号配線(図示省略)と、複数の画素電極515を覆う配向膜518とが形成されている。又、TFT530における半導体層に光が入射して光リーク電流が流れ、不適切なスイッチング動作となる事を防ぐ遮光構造が採用されている。即ち、本実施形態における素子基板510は、基材510sと、画素電極515と、TFT530と、信号配線と、配向膜518を少なくとも含むものである。
基材520sの液晶層550側の表面には、見切り部521と、R,G,Bの各色に対応した顔料を有するカラーフィルター522と、カラーフィルター522を覆う様に成膜された平坦化層523と、少なくとも画素領域Eに亘って平坦化層523を覆う様に設けられた共通電極524と、共通電極524を覆う配向膜525とが設けられている。即ち、本実施形態における対向基板520は、基材520sと、遮光性の見切り部521と、カラーフィルター522と、平坦化層523と、共通電極524と、配向膜525とを少なくとも含むものである。
見切り部521は、図6(a)に示す様に平面的に走査線駆動回路502、検査回路503と重なる位置に設けられている。これにより対向基板520側から入射する光を遮蔽して、これらの駆動回路を含む周辺回路の光による誤動作を防止する役目を果たしている。また、不必要な迷光が画素領域Eに入射しない様に遮蔽して、画素領域Eの表示における高いコントラストを確保している。
平坦化層523は、例えば酸化シリコンなどの無機材料からなり、光透過性を有して見切り部521及びカラーフィルター522を覆う様に設けられている。つまり、平坦化層523は、見切り部521やカラーフィルター522によって基材520s上に生ずる凹凸を緩和している。このような平坦化層523の形成方法としては、例えばプラズマCVD法などを用いて成膜する方法が挙げられる。
共通電極524は、例えばITOなどの透明導電膜からなり、平坦化層523を覆うと共に、図6(a)に示す様に対向基板520の四隅に設けられた上下導通部506により素子基板510側の配線に電気的に接続している。
画素電極515を覆う配向膜518及び共通電極524を覆う配向膜525は、液晶装置500の光学設計に基づいて選定される。例えば、ポリイミドなどの有機材料を成膜して、その表面をラビングする事により、正の誘電異方性を有する液晶分子に対して略水平配向処理が施されたものや、SiOx(酸化シリコン)などの無機材料を気相成長法を用いて成膜して、負の誘電異方性を有する液晶分子に対して略垂直配向処理が施されたものが挙げられる。
このような液晶装置500は透過型であって、本実施形態ではサブ画素Pが非駆動時に暗表示となるノーマリーブラックモードの光学設計が採用される。光学設計に応じて、光の入射側に偏光ビームスプリッター400(図5参照)が配置されると共に、光の入射側、射出側それぞれに偏光素子561(図5参照)が配置されて用いられる。そして、画像信号に基づいて液晶装置500を駆動すれば、照明光を光変調してフルカラーに対応した表示光を射出する事ができる。尚、偏光素子561は、所謂偏光板を用いてもよいし、偏光板と位相差板とを組み合わせたものを用いてもよい。図では偏光素子561は液晶装置500と別に設けられているが場合によっては液晶装置500に直接貼り付けしてもよい。
次に、図7を参照して、本実施形態の効果を説明する。図7はカラーフィルターの退色劣化の有無を示す図で、図7の横軸は光の波長を示し、縦軸は赤色カラーフィルターの透過率を示している。図7で実施形態1と記載してあるグラフは、赤色カラーフィルターの初期における透過率と、実施形態1で説明した照明装置の光を1000時間照射した際の赤色カラーフィルターの透過率と、を示し、両者はほぼ一致している。即ち、実施形態1で説明した照明装置の光(ソフト白色光SWL)を1000時間照射しても赤色カラーフィルターは殆ど退色劣化しない。これに対して、図7で比較例と記載されているグラフは、実施形態1で説明した照明装置から光フィルター素子を取り除いた照明装置にて、1000時間ハード白色光HWLを赤色カラーフィルター照射した場合で、波長が450nm以下の光の透過率が上がり、赤色カラーフィルターが退色劣化している事が分かる。この様に、本実施形態では、実施形態1で説明した照明装置を投射型表示装置の光源に利用しているので、発光素子の実質的な発光効率を高めて投射型表示装置の消費電力が抑制されると共に、カラーフィルターの退色劣化が生じにくい、耐久性に優れた投射型表示装置を提供する事ができる。
尚、本発明は上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良などを加えることが可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)
「直視型表示装置の形態」
図8は、変形例1に係わる電子機器の構造を示す模式断面図である。次に、図8を用いて、本変形例に係わる電子機器について説明する。尚、実施形態1乃至3と同一の構成部位については、同一の符号を附し、重複する説明は省略する。
本変形例は実施形態3と比べて、電子機器が直視型の表示装置である点が異なっている。それ以外の構成は、実施形態3とほぼ同様である。実施形態3では、電子機器は投射型表示装置1000であった。これに対して、本変形例では、電子機器は直視型表示装置2000である。即ち、液晶装置500の背面(表示面の反対側の面)には導光板700が配置され、導光板の端部には照明装置100が配置されている。照明装置100から出射されたソフト白色光SWLは導光板700を介して液晶装置500に入射される。液晶装置は赤と緑、青の顔料カラーフィルターを備え、カラー表示を行う事ができる。
尚、照明装置100を備えた電子機器(投射型表示装置1000や直視型表示装置2000)として、例えば、投射型のHUD(ヘッドアップディスプレイ)や直視型のHMD(ヘッドマウントディスプレイ)、または電子ブック、パーソナルコンピューター、デジタルスチルカメラ、液晶テレビ、ビューファインダー型あるいはモニター直視型のビデオレコーダー、カーナビゲーションシステム、POSなどの情報端末機器等が挙げられる。
(変形例2)
「発光素子が異なる形態1」
図9は、変形例2に係わる照明装置の構造を示す模式断面図である。次に、図9を用いて、本変形例に係わる照明装置100について説明する。尚、実施形態1乃至3と同一の構成部位については、同一の符号を附し、重複する説明は省略する。尚、図9では、説明の便宜を図る為に、ハード白色光HWLやソフト白色光SWLなどでは、光源軸に対し平行な光のみを描いてある。
本変形例(図9)は、実施形態1(図1)と比べて、発光素子の形態が異なっている。それ以外の構成は、実施形態1とほぼ同様である。実施形態1では、LED101を蛍光体103が覆っていた。これに対して、本変形例では、LED101と蛍光体103とが僅かに離間して配置されている。この様にLED101からの励起光ExLを効率的に受光し、蛍光を発する事ができる構成ならば、図1の様にLED101を蛍光体103が覆う必要性はなく、本変形例の様に離間して配置しても良それにより蛍光体103が受けるLED101の発生する熱の影響を少なくできる。本変形例にて説明した照明装置100は実施形態1乃至3や変形例1に記載の投射型表示装置や電子機器に適用できる。
(変形例3)
「発光素子が異なる形態2」
図10は、変形例3に係わる照明装置の構造を示す模式断面図である。次に、図10を用いて、本変形例に係わる照明装置100について説明する。尚、実施形態1乃至3と同一の構成部位については、同一の符号を附し、重複する説明は省略する。尚、図10では、説明の便宜を図る為に、ハード白色光HWLやソフト白色光SWLなどでは、平行光のみを描いてある。
本変形例(図10)は、実施形態1(図1)や変形例2(図9)と比べて、発光素子の形態が異なっている。それ以外の構成は、実施形態1や変形例2とほぼ同様である。実施形態1では、LED101と蛍光体103とが接していた。又、変形例2では、LED101と蛍光体103とが僅かに離間していた。これに対して、本変形例では、LED101と蛍光体103とが離間していると共に、これらの間に光源レンズ106が配置されている。この様にLED101からの励起光ExLを効率的に受光し、蛍光体103の発光効率を向上させる為に、LED101と蛍光体103との間に各種の光学素子を配置しても良い。これにより励起光ExLを集光し蛍光体103に照射することで蛍光体が発光する面積を小さくすることができ投射型表示装置により好適な特性を得るhことができる。本変形例ではこの光学素子に凸型の光源レンズ106を用いているが、無論この他にも凹型のレンズや反射鏡などを組み合わせても良い。本変形例にて説明した照明装置100は実施形態1乃至3や変形例1に記載の投射型表示装置や電子機器に適用できる。
(変形例4)
「発光素子が異なる形態3」
図11は、変形例4に係わる照明装置の構造を示す模式断面図である。次に、図11を用いて、本変形例に係わる照明装置100について説明する。尚、実施形態1乃至3と同一の構成部位については、同一の符号を附し、重複する説明は省略する。尚、図11では、説明の便宜を図る為に、ハード白色光HWLやソフト白色光SWLなどでは、平行光のみを描いてある。
本変形例(図11)は、実施形態1(図1)と比べて、発光素子の形態が異なっている。それ以外の構成は、実施形態1とほぼ同様である。実施形態1では、LED101を蛍光体103が覆っていた。これに対して、本変形例では、LED101の発光面に蛍光体103が配置されている。この様にLED101からの励起光ExLを効率的に受光し、蛍光を発する事ができる構成ならば、図1の様にLED101を蛍光体103が覆う必要性はなく、本変形例の様に発光面となる一面に蛍光体103を積層して、配置しても良い。本変形例にて説明した照明装置100は実施形態1乃至3や変形例1に記載の投射型表示装置や電子機器に適用できる。
(変形例5)
「投射型表示装置の構成が異なる形態1」
図12は、変形例5に係わる投射型表示装置の構造を示す模式断面図である。次に、図12を用いて、本変形例に係わる投射型表示装置1000について説明する。尚、実施形態1乃至3と同一の構成部位については、同一の符号を附し、重複する説明は省略する。尚、図12では、説明の便宜を図る為に、ハード白色光HWLやソフト白色光SWLなどでは、平行光のみを描いてある。
本変形例は実施形態3(図5)と比べて、投射型表示装置1000に用いられる光学システムが異なっている。それ以外の構成は、実施形態3とほぼ同様である。実施形態3(図5)では、照明装置100と液晶装置500との間に、偏光ビームスプリッター400の他には、特別な光学システムは用いられていなかった。これに対して、本変形例では、照明装置100と液晶装置500との間に、偏光ビームスプリッター400の他に、フライアイインテグレーター800が配置されている。これにより、液晶装置500に入射する光の照度分布が均一になり、液晶装置500の画素領域Eの隅々まで明るく、均一な照度分布とする事ができる。
フライアイインテグレーター800は、第一マルチレンズ810と、第二マルチレンズ820と、重畳レンズ830とを少なくとも含んでいる。第一マルチレンズ810と第二マルチレンズ820とは、フライアイレンズとも呼ばれ、小さなレンズを光の入射面に縦横に複数個配置した物である。本変形例では、フライアイインテグレーター800は調整レンズ840を更に含み、照度が面内で揃った光束を液晶装置500に集光している。
照明装置100側から出射されたソフト白色光SWLは、第一マルチレンズ810、第二マルチレンズ820、偏光ビームスプリッター400、重畳レンズ830、調整レンズ840を通過して、液晶装置500に導かれる。これ以外の構成は実施形態3(図5)と同様である。上記変形例2乃至4にて説明した照明装置100は本変形例に記載の照明装置100に無論適用できる。
(変形例6)
「投射型表示装置の構成が異なる形態2」
図13は、変形例6に係わる投射型表示装置の構造を示す模式断面図である。図14は、変形例6に係わる投射型表示装置に使用されるロッドインテグレーターを説明する図である。次に、図13と図14とを用いて、本変形例に係わる投射型表示装置1000について説明する。尚、実施形態1乃至3と同一の構成部位については、同一の符号を附し、重複する説明は省略する。尚、図13では、説明の便宜を図る為に、ハード白色光HWLやソフト白色光SWLなどでは、光源軸に対し平行な光のみを描いてある。
本変形例は実施形態3(図5)と比べて、投射型表示装置1000に用いられる光学システムが異なっている。それ以外の構成は、実施形態3とほぼ同様である。実施形態3(図5)では、照明装置100と液晶装置500との間に、偏光ビームスプリッター400の他には、特別な光学システムは用いられていなかった。これに対して、本変形例では、照明装置100と液晶装置500との間に、偏光ビームスプリッター400の他に、ロッドインテグレーター900が配置されている。これにより、液晶装置500に入射する光の照度分布が均一になり、液晶装置500の画素領域Eの隅々まで明るく、均一な照度分布とする事ができる。
ロッドインテグレーター900は、中空で内側に金属コートなどで反射面が形成されたロッド910を少なくとも含んでいる。ロッド910の内側では、ソフト白色光SWLが多重の全反射を繰り返し、光源軸に垂直な面内における照度の均一性を増している。ロッドインテグレーター900の形状はテーパー状でも良いし、或いは、逆テーパー状であっても構わない。尚、図13では、ロッド910は中空であるが、これに代わり、図14に示す様に、内部がガラスで満たされたガラスロッド920をロッドインテグレーター900としても良い。この場合も、ガラスの界面でソフト白色光SWLは全反射させられている。ロッドインテグレーター900からの照度が面内で揃った光束は、液晶装置500に集光されている。
照明装置100側から出射されたソフト白色光SWLは、偏光ビームスプリッター400とロッドインテグレーター900とを通過して、液晶装置500に導かれる。これ以外の構成は実施形態3(図5)と同様である。上記変形例2乃至4にて説明した照明装置100は本変形例に記載の照明装置100に無論適用できる。
(変形例7)投射型表示装置1000における液晶装置500は、透過型に限定されない。画素電極が光反射性を有する反射型の液晶装置を採用する事もできる。
(変形例8)投射型表示装置1000における電気光学装置は液晶方式に限定されない。例えば、画素ごとに設けられたミラーの角度を画像情報に基づいて可変する事で入射光を変調するミラーデバイスであっても、本発明の照明装置100を適用する事ができる。
(変形例9)液晶装置500におけるサブ画素Pは、赤(R)、緑(G)、青(B)、白(W)に代えて、赤(R)、緑(G)、青(B)のストライプ配置としても良いし、更には、黄色(Y)のサブ画素を加えても良い。配置も正方形やストライプに限定されず、タイル状に配置しても良い。
100…照明装置、101…LED、102…基材、103…蛍光体、104…集光レンズ、105…誘電体多層膜、106…光源レンズ、150…遮光ボックス、160…防塵ガラス、200…照明装置、201…LED、202…基材、203…蛍光体、204…第一反射板、204a…反射面、205…誘電体多層膜、206…第二反射板、206a…反射面、206b…屈曲部、400…偏光ビームスプリッター、500…液晶装置、510…素子基板、515…画素電極、518…配向膜、520…対向基板、522…カラーフィルター、523…平坦化層、524…共通電極、525…配向膜、530…TFT、550…液晶層、561…偏光素子、601…投射レンズ、700…導光板、800…フライアイインテグレーター、810…第一マルチレンズ、820…第二マルチレンズ、830…重畳レンズ、840…調整レンズ、900…ロッドインテグレーター、910…ロッド、1000…投射型表示装置、2000…直視型表示装置。

Claims (6)

  1. 励起光を発する固体光源と前記励起光が照射される蛍光体とを有する発光素子と、
    前記発光素子から放射される光(放射光)の少なくとも一部をほぼ平行な光(平行光)に変換する光変換素子と、
    前記平行光の内でカットオフ波長よりも長い波長の光を透過させ、前記カットオフ波長よりも短い波長の光を反射させる光フィルター素子と、を備える事を特徴とする照明装置。
  2. 前記光フィルター素子は前記平行光に含まれる前記励起光の少なくとも一部を反射する事を特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記光フィルター素子により反射された光の少なくとも一部は前記蛍光体を照射する事を特徴とする請求項1又は2に記載の照明装置。
  4. 前記放射光の色温度をx(K)にて表し、前記カットオフ波長をy(nm)にて表した際に、前記色温度xと前記カットオフ波長yとは、
    y=0.0048x+397.18
    との関係を満たす事を特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の照明装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の照明装置と、
    カラーフィルターを有し、前記照明装置から射出された光を画像情報に基づいて変調する電気光学装置と、を備える事を特徴とする電子機器。
  6. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の照明装置と、
    カラーフィルターを有し、前記照明装置から射出された光を画像情報に基づいて変調する電気光学装置と、
    前記電気光学装置から射出された表示光を投射する投射光学系と、を備えたことを特徴とする投射型表示装置。
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