JP2014125900A - 車両の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】点火タイミングの遅角が制限されている場合であっても、コーストダウン変速時における変速ショックを低減できる車両の制御装置を提供する。
【解決手段】ノーマルモードおよびスポーツモードの選択が可能な車両において、スポーツモードの選択時、エンジン冷却水温度が所定温度未満であって点火プラグの点火遅角が制限されている場合には、コーストダウン点をスポーツモード用のコーストダウン点よりも低車速側のノーマルモード用のコーストダウン点に切り換える。また、このコーストダウン変速時には、スロットルバルブの開度を増大させる制御および点火プラグの点火遅角を遅角させる制御を停止させる。これにより、スポーツモードでのコーストダウン変速時の変速ショックを低減を図る。
【選択図】図9

Description

本発明は車両の制御装置に係る。特に、本発明は、内燃機関の被駆動状態で変速機がダウンシフトする場合の制御の改良に関する。
従来、下記の特許文献1に開示されているように、自動車の走行中において、ドライバがアクセルペダルを踏み込んでいないエンジン被駆動状態となっている場合には、車速をパラメータとして予め定められた変速条件に従って変速機が自動的にダウンシフトされるコーストダウン変速(パワーオフダウンシフト)が行われる。そして、このコーストダウン変速が行われる際、エンジンブレーキ力の増大による変速ショックが生じてドライバビリティの悪化を招くことがある。
この変速ショックを軽減するために、例えば下記の特許文献2には、コーストダウン変速時に、スロットル開度を増大させると共に点火プラグの点火タイミングを遅角させることが開示されている。つまり、スロットル開度の増大によるエンジン出力の増加量と、点火タイミングの遅角によるエンジン出力の減少量とを調整することで変速ショックの軽減を図るようにしている。
特開2010−203579号公報 特開2009−103065号公報
ところで、コーストダウン変速時にスロットル開度を増大させると共に点火プラグの点火タイミングを遅角させるものにあっては、エンジン冷却水温度が所定値以下である場合(例えばエンジンの暖機が完了していない場合)には、エンジンストールを防止するために点火タイミングの遅角を禁止することになる。この場合、コーストダウン変速が行われる際に、スロットル開度の増大のみによってエンジン出力を調整しようとしても、エンジン出力が大きく上昇して変速ショックが大きくなってしまう可能性がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、点火タイミングの遅角が制限されている場合であっても、コーストダウン変速時における変速ショックを低減できる車両の制御装置を提供することにある。
−課題の解決原理−
前記の目的を達成するために講じられた本発明の解決原理は、点火タイミングの遅角が制限されているコーストダウン変速時には、コーストダウン変速の実行タイミングを低回転側(低車速側や自動変速機の出力の低回転数側等)に移行させ、これにより、点火タイミングの遅角等によるエンジン出力の調整が行えない状況であっても変速ショックの低減が図れるようにしている。
−解決手段−
具体的に、本発明は、内燃機関からの動力を駆動輪に向けて伝達する自動変速機を備え、前記内燃機関の被駆動状態において前記自動変速機がダウンシフトを行うコーストダウン変速時に前記内燃機関の点火時期を遅角させる制御を行う車両の制御装置を前提とする。この車両の制御装置に対し、前記点火時期を遅角させる制御を制限する条件が成立しているとき、前記コーストダウン変速を行う回転速度を、前記条件が成立していないときよりも低速側に設定し、かつ前記コーストダウン変速時に前記点火時期を遅角させる制御を制限する構成としている。
ここでいう「回転速度」としては、例えば車速や自動変速機の出力軸回転速度等が挙げられる。
また、ここでいう「点火時期を遅角させる制御を制限する」とは、コーストダウン変速を行う際の点火時期の遅角を禁止する場合、および、点火時期の遅角量を、前記条件が成立していないときの遅角量よりも小さくする場合の両方を含む概念である。
前記特定事項により、点火時期を遅角させる制御を制限する条件が成立していない場合には、コーストダウン変速を行う回転速度は比較的高く設定され、このコーストダウン変速時には点火時期を遅角させる制御等を実行することで内燃機関の出力を調整する。この内燃機関の出力の調整によりコーストダウン変速時の変速ショックを低減することが可能である。これに対し、点火時期を遅角させる制御を制限する条件が成立している場合には、コーストダウン変速を行う回転速度が、前記条件が成立していないときよりも低く設定される。つまり、回転速度が低い状態でコーストダウン変速が行われることになるので、点火時期の遅角等による内燃機関の出力調整を行えない状況であっても変速ショックが低減されることになる。このように、点火時期を遅角させる制御を制限する条件が成立しているか否かに応じて、コーストダウン変速時の変速ショックを低減させる手段を切り換えることにより、何れの状況においてもコーストダウン変速時の変速ショックの低減を図ることが可能である。つまり、コーストダウン変速を行う回転速度を高く設定する走行状態およびコーストダウン変速を行う回転速度を低く設定する走行状態の何れにおいても変速ショックの低減を図ることができる。
前記点火時期を遅角させる制御を制限する条件としては、内燃機関の冷間時や、内燃機関の排気系に備えられた触媒コンバータの温度が所定値以下であることが挙げられる。
内燃機関のストールの防止や排気エミッションの悪化防止等に鑑みられて点火時期の遅角が制限(遅角の禁止も含む)された場合には、点火時期の遅角を制限した状態でコーストダウン変速を行う回転速度を低速側に設定し、これにより変速ショックの低減を図ることになる。つまり、内燃機関の冷間時に、コーストダウン変速を行う回転速度を低速側に設定した場合には、内燃機関のストールを防止しながら(点火時期の遅角を制限することで混合気の燃焼を安定化させながら)コーストダウン変速時の変速ショックを低減できる。また、触媒コンバータの温度が所定値以下である際に、コーストダウン変速を行う回転速度を低速側に設定した場合には、排気エミッションの悪化を防止しながら(点火時期の遅角を制限することで混合気の燃焼効率を高く維持して有害物質の発生を防止しながら)コーストダウン変速時の変速ショックを低減できることになる。
また、前記点火時期を遅角させる制御を制限する条件が成立していないときの具体的な内燃機関の制御としては、前記コーストダウン変速時に、前記点火時期を遅角させる制御を実施すると共に、内燃機関の吸気系に備えられたスロットルバルブの開度を増大させるようにしている。
つまり、エンジン出力の減少量を点火時期の遅角量によって調整すると共に、エンジン出力の増加量をスロットルバルブの開度の増大量によって調整することにより、コーストダウン変速時の変速ショックを低減できるエンジン出力に調整するようにしている。これにより、自動変速機の入力軸回転数を、コーストダウン変速後の変速段における回転数まで高めることで(コーストダウン変速後の変速段における回転数に同期させることで)変速ショックを効果的に低減することが可能になる。
前記コーストダウン変速を行う回転速度を低速側に設定する状況として具体的には以下のものが挙げられる。まず、動力性能の優先度が高い第1モードと、この第1モードよりも動力性能の優先度が低い第2モードとが切り換え可能となっている。また、前記第1モードにおいてコーストダウン変速を行う回転速度を、前記第2モードにおいてコーストダウン変速を行う回転速度よりも高く設定する。そして、前記第1モードが選択されている場合に、前記点火時期を遅角させる制御を制限する条件が成立しているときには、前記コーストダウン変速を行う回転速度を、前記条件が成立していないときよりも低速側に設定し、かつ前記コーストダウン変速時に前記点火時期を遅角させる制御を制限する構成としている。
前記第1モードでは、コーストダウン変速を行う回転速度が、前記第2モードにおいてコーストダウン変速を行う回転速度よりも高く設定されているため、高回転(例えば高車速)でコーストダウン変速が行われ、内燃機関の回転のイナーシャトルクが車体前後方向加速度に大きく影響を及ぼし、特に変速ショックが大きくなってしまうことが懸念される。このような状況において、前記点火時期を遅角させる制御を制限する条件が成立しているとき、つまり、内燃機関の出力調整による変速ショックの低減が図れないときには、コーストダウン変速を行う回転速度が低く設定される。つまり、回転速度が低い状態でコーストダウン変速が行われることになるので、内燃機関の出力調整による変速ショックの低減が図れない状況であっても変速ショックが低減されることになる。
また、前記第1モードと第2モードとでは、コーストダウン変速を行う回転速度が異なる(第1モードの方がコーストダウン変速を行う回転速が高く設定されている)ばかりでなく、その他の制御にも差異がある。そして、これら制御の実施状況は、点火時期を遅角させる制御を制限する条件が成立しているか否かによって異なるものとされる。以下具体的に説明する。
まず、前記第1モードでは、内燃機関の吸気系に備えられたスロットルバルブの開度特性が、前記第2モードでのスロットルバルブの開度特性よりも開度を大きくする側に設定される。このものにあっては、前記第1モードが選択されている場合、前記点火時期を遅角させる制御を制限する条件が成立しているときであっても、スロットルバルブの開度特性を、前記第2モードでのスロットルバルブの開度特性よりも開度を大きくする側に設定する構成としている。
また、前記自動変速機は、車速およびアクセル操作量をパラメータとする変速マップに従って変速比を設定するようになっている一方、運転者によるアクセル操作量およびブレーキ操作量に応じ、一時的に前記変速マップに従うことなく変速比を設定する一時的変速制御が実行可能となっており、前記第1モードでは、前記運転者によるアクセル操作量およびブレーキ操作量に応じた一時的変速制御により設定される変速比が、前記第2モードにおいて同様のアクセル操作量およびブレーキ操作量に応じた一時的変速制御により設定される変速比よりも大きく設定されるようになっている。このものにあっては、前記第1モードが選択されている場合、前記点火時期を遅角させる制御を制限する条件が成立しているときであっても、運転者によるアクセル操作量およびブレーキ操作量に応じた一時的変速制御により設定される変速比を、前記第2モードにおいて同様のアクセル操作量およびブレーキ操作量に応じた一時的変速制御により設定される変速比よりも大きく設定する構成としている。
これらの構成によれば、前記第1モードが選択されている際において、点火時期を遅角させる制御を制限する条件が成立している場合には、コーストダウン変速を行う回転速度を低く設定することで変速ショックの低減が図れるようにしながらも、前記スロットルバルブの開度特性や前記一時的変速制御としては第1モードに応じたものとして実施される。このため、第1モードが選択されている場合の走行状態を、第2モードが選択されている場合と明確に差別化できて動力性能の高い走行を実現できる。
また、前記自動変速機が、自動変速モードと手動変速モードとで切り換え可能であって、前記第1モードでは、自動変速機が自動変速モードから手動変速モードに切り換わった際の初期の変速比が、前記第2モードにおいて同様に手動変速モードに切り換わった際の初期の変速比よりも大きく設定されるようになっている。このものにあっては、前記第1モードが選択されている場合、前記点火時期を遅角させる制御を制限する条件が成立しているときには、自動変速機が自動変速モードから手動変速モードに切り換わった際の初期の変速比を、前記第2モードにおいて同様に手動変速モードに切り換わった際の初期の変速比に設定する構成としている。
これにより、自動変速モードから手動変速モードに切り換わった際の変速ショックが大きくなり過ぎてしまうことを防止できる。
本発明では、自動変速機のコーストダウン変速時に内燃機関の点火時期を遅角させる制御を制限する条件が成立しているときには、コーストダウン変速を行う回転速度を低速側に設定するようにしている。これにより、回転速度が低い状態でコーストダウン変速が行われることになるため、点火時期の遅角等による内燃機関の出力調整を行えない状況であっても変速ショックの低減を図ることができる。
実施形態に係る車両のパワートレーンを示す概略構成図である。 自動変速機における変速機構部の一例を示すスケルトン図である。 油圧制御装置の一例を示す図である。 自動変速機における各クラッチおよび各ブレーキの変速段毎の係合状態を示す図である。 エンジン制御装置およびトランスミッション制御装置を含む制御ブロックを示す概略構成図である。 シフト装置を示す図である。 変速制御に用いる変速マップを示す図である。 図8(a)はノーマルモード変速マップにおける一部のダウンシフト線およびコーストダウン点を示す図であり、図8(b)はスポーツモード変速マップにおける一部のダウンシフト線およびコーストダウン点を示す図である。 コーストダウン変速制御の手順を示すフローチャート図である。 コーストダウン変速時における、係合側クラッチ指示油圧、タービン回転数、スロットル開度、点火プラグの点火時期、エンジントルク、車両Gそれぞれの変化の一例を示すタイミングチャート図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、自動変速機を搭載したFR(フロントエンジン・リヤドライブ)車両に対して本発明を適用した場合について説明する。また、本実施形態において特徴とする制御であるアクセルオフ状態(アクセル開度が非常に小さい状態(例えば開度5%以下)を含む)での車速の低下に伴うダウンシフト時(コーストダウン変速時)の制御動作について説明する前に、車両のパワートレーンおよび自動変速機の基本動作等について説明する。
図1は、本実施形態に係る車両のパワートレーンを示す概略構成図である。この図1において、1はエンジン(動力源)、2は自動変速機、3はエンジン制御装置(エンジンECU)、4はトランスミッション制御装置(変速機ECU)である。
−エンジン−
エンジン1は、外部から吸入する空気とインジェクタ(燃料噴射弁)5から噴射される燃料とを適宜の比率で混合した混合気を、点火プラグ12の点火によって燃焼させることにより、回転動力を発生する内燃機関である。エンジン1の吸気通路には、電子制御式のスロットルバルブ6が設置されており、このスロットルバルブ6によってエンジン1の燃焼室への吸入空気量が調節される。
スロットルバルブ6は、スロットルモータ等のアクチュエータ7により駆動されるもので、その開度は、アクセルペダル11の踏み込み量や制御上の条件に基づきアクチュエータ7を駆動することにより調節される。なお、運転者がアクセルペダル11を踏み込んでいない状態つまりアクセルオフ状態では、スロットルバルブ6のスロットル開度を全閉とせずに、エンジンストールを回避するために必要なスロットル開度に設定される。インジェクタ5、アクチュエータ7および点火プラグ12は、エンジン制御装置3により制御される。
エンジン1の排気通路には、触媒コンバータ15が設置されている。この触媒コンバータ15は、例えば三元触媒などにより構成されている。この触媒コンバータ15の温度は、触媒温度センサ105により直接的に検出される。
−自動変速機−
自動変速機2は、エンジン1から入力軸9に入力される回転動力を変速し、出力軸10を介して駆動輪に出力するもので、主として、トルクコンバータ(流体継手)20、変速機構部30、油圧制御装置40等を含んで構成されている。
図2に示すように、トルクコンバータ20は、エンジン1に回転連結されるもので、ポンプインペラ21、タービンランナ22、ステータ23、ワンウェイクラッチ24、ステータシャフト25、ロックアップクラッチ26を含んで構成されている。
ロックアップクラッチ26は、ポンプインペラ21(入力側)とタービンランナ22(出力側)とを直結する係合状態と、ポンプインペラ21とタービンランナ22とを切り離す解放状態と、これら係合状態と解放状態との中間の半係合状態(スリップ状態)とを実現するものである。このロックアップクラッチ26の係合力制御は、ロックアップコントロールバルブ27でポンプインペラ21とタービンランナ22とに対する作動油圧をコントロールすることによって行われる。
変速機構部30は、トルクコンバータ20から入力軸9に入力される回転動力を変速して出力軸10に出力するものであって、図2に示すように、フロントプラネタリ31、リアプラネタリ32、中間ドラム33、第1〜第4クラッチC1〜C4、第1,第2ブレーキB1,B2などを備えている。
フロントプラネタリ31は、ダブルピニオンタイプと呼ばれる歯車式遊星機構とされており、第1サンギヤS1、第1リングギヤR1、複数個のインナーピニオンギヤP1、複数個のアウターピニオンギヤP2、第1キャリアCA1などを含む構成となっている。
なお、第1リングギヤR1は、中間ドラム33に第3クラッチC3を介して一体回転可能な状態または相対回転可能な状態に支持されている。第1キャリアCA1は、中間ドラム33に第4クラッチC4を介して一体回転可能な状態または相対回転可能な状態に支持されている。中間ドラム33は、自動変速機2のケース2aに第1ブレーキB1を介して回転不可能な状態または相対回転可能な状態に支持されている。
リアプラネタリ32は、ラビニオタイプと呼ばれる歯車式遊星機構とされており、大径の第2サンギヤS2、小径の第3サンギヤS3、第2リングギヤR2、複数個のショートピニオンギヤP3、複数個のロングピニオンギヤP4、第2キャリアCA2などを含む構成となっている。
なお、第3サンギヤS3は、第1クラッチC1を介してフロントプラネタリ31の第1リングギヤR1に一体回転可能または相対回転可能に連結されている。第2キャリアCA2の一端側は、第2クラッチC2を介して入力軸9に一体回転可能または相対回転可能に連結されている。この第2キャリアCA2の他端側は、第2ブレーキB2を介して自動変速機2のケース2aに回転不可能な状態または相対回転可能な状態に支持されている。また、第2キャリアCA2の他端側と自動変速機2のケース2aとの間にはワンウェイクラッチF1が設けられている。
前記第1〜第4クラッチC1〜C4および第1,第2ブレーキB1,B2は湿式多板摩擦係合装置により構成されている。
油圧制御装置40は、変速機構部30の第1〜第4クラッチC1〜C4および第1,第2ブレーキB1,B2を選択的に係合、解放させることにより適宜の変速段(前進8段、後進段)を成立させるもので、図3に示すように、主として、圧力制御弁41、マニュアルバルブ42、複数のリニアソレノイドバルブSLC1,SLC2,SLC3,SLC4,SLB1、B2コントロールバルブ44、フェールセーフバルブとしてのカットオフバルブ45,46,47、切換弁48,49などを含んだ構成になっている。なお、油圧制御装置40の構成としては、これに限定されるものではない。
圧力制御弁41は、オイルポンプ60からの油圧を所定のライン圧に制御してマニュアルバルブ42のポートPLに供給するものである。
マニュアルバルブ42は、運転者によるシフトレバー51(図1および図6を参照)の操作で要求されるパーキング(P)ポジション(またはレンジ)、リバース(R)ポジション、ニュートラル(N)ポジション、ドライブ(D)ポジション等に応じて、適宜、ポートDからリニアソレノイドバルブSLC1,SLC2,SLC3への作動油圧の供給状態およびポートRからB2コントロールバルブ44への作動油圧の供給状態を切り換えるものである。
複数のリニアソレノイドバルブSLC1,SLC2,SLC3,SLC4,SLB1は、変速機構部30における第1〜第4クラッチC1〜C4ならびに第1ブレーキB1を個別に駆動するもので、その基本構成は公知であるので、ここでは詳細な図示や説明を割愛する。
なお、リニアソレノイドバルブSLC1,SLC2,SLC3,SLC4,SLB1において、参照符号SLの後に付加している参照符号が、第1〜第4クラッチC1〜C4ならびに第1ブレーキB1を表している。
この各リニアソレノイドバルブSLC1,SLC2,SLC3,SLC4,SLB1のソレノイド(符号省略)が、トランスミッション制御装置4から供給される制御信号(制御電流)に応じて作動して、図示していない弁体を圧縮バネのバネ力とバランスする位置まで移動させ、必要なポートを開閉、または開度を増減調整する。
B2コントロールバルブ44は、第2ブレーキB2を駆動するものである。
第1のカットオフバルブ45は、第1クラッチC1とリニアソレノイドバルブSLC1との間に介装されており、二つの入力ポートに共に油圧が供給されたときにリニアソレノイドバルブSLC1から出力ポートを経由して第1クラッチC1へ供給する油圧を遮断して、ドレンポートから自動変速機2のケース2a内に作動油を排出するフェールセーフバルブとして構成されている。
第2のカットオフバルブ46は、第4クラッチC4とリニアソレノイドバルブSLC4との間に介装されており、単一の入力ポートにリニアソレノイドバルブSLC3から油圧が供給されたときにリニアソレノイドバルブSLC4から出力ポートを経由して第4クラッチC4へ供給する油圧を遮断して、ドレンポートから自動変速機2のケース2a内に作動油を排出するフェールセーフバルブとして構成されている。
第3のカットオフバルブ47は、第1ブレーキB1とリニアソレノイドバルブSLB1との間に介装されており、二つの入力ポートの何れか一方にリニアソレノイドバルブSLC3またはSLC4から油圧が供給されたときにリニアソレノイドバルブSLB1から出力ポートを経由して第1ブレーキB1へ供給する油圧を遮断して、ドレンポートから自動変速機2のケース2a内に作動油を排出するフェールセーフバルブとして構成されている。
第1、第2切換弁48,49は、その何れか一方の入力ポートに油圧が供給されたときに、当該供給された油圧を出力ポートから出力する。
ここで、上述した変速機構部30における各変速段を成立させる条件について、図4を用いて説明する。
図4は、変速機構部30の変速段毎での第1〜第4クラッチC1〜C4、第1、第2ブレーキB1,B2およびワンウェイクラッチF1の係合状態または解放状態を示す係合表である。この係合表において、○印は「係合」、×印は「解放」、◎印は「エンジンブレーキ時に係合」、△印は「動力の伝達を行わない係合」を示す。
−エンジン制御装置およびトランスミッション制御装置−
エンジン制御装置3は、走行状況に応じてエンジン1へ供給する混合気や燃焼タイミングを制御することによりエンジン1を駆動するものである。
トランスミッション制御装置4は、油圧制御装置40を制御することにより変速機構部30における適宜の変速段つまり動力伝達経路を成立させるものである。
また、これらエンジン制御装置3とトランスミッション制御装置4とは、エンジン制御やトランスミッション制御に必要な情報を互いに送受可能とするように双方向バスにより接続されている(図5を参照)。
エンジン制御装置3およびトランスミッション制御装置4は、共に公知のECU(Electronic Control Unit)とされ、詳細な図示や符号を省略しているが、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびバックアップRAMなどを備えている。
ROMは、各種制御プログラムや、それら各種制御プログラムを実行する際に参照されるマップ等が記憶されている。CPUは、ROMに記憶された各種制御プログラムやマップに基づいて演算処理を実行する。RAMは、CPUでの演算結果や各センサから入力されたデータ等を一時的に記憶するメモリであり、バックアップRAMは、エンジン1の停止時にその保存すべきデータ等を記憶する不揮発性のメモリである。
図5に示すように、エンジン制御装置3の入力インターフェース(図示省略)には、例えばエンジン1のクランクシャフトの回転数を検出するためのエンジン回転数センサ101、スロットルバルブ6の開度を検出するためのスロットル開度センサ102、吸入空気量を検出するためのエアフローメータ103、エンジン1の冷却水温度を検出するための水温センサ104、触媒コンバータ15の温度を直接的に検出するための前記触媒温度センサ105などが接続されている。また、エンジン制御装置3の出力インターフェース(図示省略)には、前記スロットルバルブ6のアクチュエータ(スロットルモータ)7、インジェクタ5、点火プラグ12のイグナイタ13などが接続されている。
このエンジン制御装置3は、前記各種センサから入力される信号に基づいて、エンジン1の運転状態を認識し、スロットルバルブ6の開度制御、インジェクタ5の燃料噴射量や燃料噴射時期の制御、ならびに点火プラグ12の点火時期制御などを実行する。
具体的に、エンジン制御装置3は、エンジン回転数センサ101によって検出されるエンジン回転数Neと運転者のアクセルペダル踏み込み量(アクセル開度)等のエンジン1の運転状態に応じた最適な吸入空気量(目標吸気量)が得られるようにスロットルバルブ6の開度を制御している。より詳細には、スロットル開度センサ102を用いてスロットルバルブ6の実際の開度を検出し、その実スロットル開度が、前記目標吸気量が得られるスロットル開度(目標スロットル開度)に一致するようにスロットルバルブ6のアクチュエータ7をフィードバック制御する(スロットル開度の基本制御)。
また、エンジン制御装置3のROMには、エンジン1の出力トルク(エンジントルクTe)を推定するためのトルク推定マップが記憶されている。このトルク推定マップを用いて、エンジン回転数センサ101によって検出されるエンジン回転数Ne、スロットル開度センサ102によって検出されるスロットル開度、エアフローメータ103によって検出される吸入空気量などのパラメータを照合することにより、現在のエンジントルクTeを推定することができる。
トランスミッション制御装置4の入力インターフェース(図示省略)には、自動変速機2の入力軸9の回転数(入力回転数またはタービン回転数)Ntを検出するための入力軸回転数センサ110、出力軸10の回転数(出力回転数)Noを検出するための出力軸回転数センサ111、運転者により操作されるアクセルペダル11の開度を検出するためのアクセル開度センサ112、運転者によるブレーキペダルの踏み込み操作を検出するためのブレーキスイッチ113、シフトゲート52(図6を参照)内のシフトレバー51の位置を検出するためのシフトポジションセンサ114などが接続されている。なお、出力軸回転数センサ111の出力に基づいて車速を算出することができる。また、トランスミッション制御装置4の出力インターフェース(図示省略)には、自動変速機2の油圧制御装置40が少なくとも接続されている。
このトランスミッション制御装置4は、前記各種センサから入力される信号に基づいて、油圧制御装置40に装備している前記各種のソレノイドバルブなどをソレノイド制御信号(油圧指示)に基づいて制御することにより、自動変速機2の各クラッチC1〜C4、各ブレーキB1,B2などを係合または解放させて目標変速段(前進8段、後進段など)を成立させる。
−シフト装置およびパドルスイッチ−
車両の運転席の近傍には、シフト装置50が配置されている。このシフト装置50は、図6に示すように、運転者がシフトレバー(セレクトレバーとも呼ばれる)51を手動で操作することにより、シフトゲート52のパーキング(P)ポジション、リバース(R)ポジション、ニュートラル(N)ポジション、ドライブ(D)ポジション、および、シーケンシャル(S)ポジションのうちの所望位置に変位させるためのものである。
シフトレバー51がシフトゲート52のDポジションに位置している状態では、自動変速機2は「自動変速モード」とされ、後述する変速マップに従って変速段が選定されて自動変速動作が行われる。一方、シフトレバー51がシフトゲート52のSポジションに位置している状態では、自動変速機2は「シーケンシャルシフトマチックモード(手動変速モード)」とされる。
シフトゲート52においてSポジションの前後には、「+」位置および「−」位置が設けられている。「+」位置は、アップシフトの際にシフトレバー51が手動操作される位置であり、「−」位置は、ダウンシフトの際にシフトレバー51が手動操作される位置である。
そして、シフトレバー51がシフトゲート52のSポジションに位置しているときに、シフトレバー51がSポジションを中立位置として「+」位置または「−」位置に操作されると、自動変速機2の変速段がアップまたはダウンされる。具体的には、「+」位置への1回操作ごとに変速段が1段ずつアップ(例えば1st→2nd→・・・→8th)される。一方、「−」位置への1回操作ごとにギヤ段が1段ずつダウン(例えば8th→7th→・・・→1st)される。
シフトレバー51がシフトゲート52においてPポジション、Rポジション、Nポジション、Dポジションの何れに位置しているかは、前記シフトポジションセンサ114によって検出される。シフトレバー51がシフトゲート52のSポジションに位置したときには、シーケンシャルシフトマチックスイッチ115(図5を参照)が「オン」になり、このオン出力に基づいてシーケンシャルシフトマチックモードが要求されたことをトランスミッション制御装置4が認識する。
また、シフトレバー51が「+」位置に変位操作されると、アップシフトスイッチ116が「オン」になり、このオン出力に基づいてトランスミッション制御装置4がアップシフト要求されたことを認識する。一方、シフトレバー51が「−」位置に変位操作されると、ダウンシフトスイッチ117が「オン」になり、このオン出力に基づいてトランスミッション制御装置4がダウンシフト要求されたことを認識する。
そして、この実施形態では、図1に示すように、車両の運転席前方に設置されているステアリングホイール55に、アップシフト用パドルスイッチ56と、ダウンシフト用パドルスイッチ57とが設けられている。
これらのパドルスイッチ56,57は、レバー形状とされており、アップシフト用パドルスイッチ56には「+」の記号が、また、ダウンシフト用パドルスイッチ57には「−」の記号がそれぞれ付されている。アップシフト用パドルスイッチ56は、アップシフト要求信号を出力するためのものであり、また、ダウンシフト用パドルスイッチ57は、ダウンシフト要求信号を出力するためのものである。
そして、シフトレバー51がシフトゲート52のSポジションに操作されることによって「シーケンシャルシフトマチックモード」が選択されている場合において、アップシフト用パドルスイッチ56が操作(手前に引く操作)されると、1回操作ごとに変速段が1段ずつアップ(例えば1st→2nd→・・・→8th)され、また、ダウンシフト用パドルスイッチ57が操作(手前に引く操作)されると、1回操作ごとに変速段が1段ずつダウン(例えば8th→7th→・・・→1st)される。
また、この実施形態のものでは、いわゆる「ドライブレンジパドルアクティブ制御」が可能になっている。つまり、前記シフトレバー51が「Dポジション」に操作されて自動変速機2が「自動変速モード」になっている状態であっても、パドルスイッチ56,57の手動操作により変速要求が可能になっている。
このように、「自動変速モード」が選択されている場合、基本的に、後述する変速マップに従って変速段が選定されて自動変速動作が行われるが、このモードにおいて、アップシフト用パドルスイッチ56が操作されると変速段がアップされ、ダウンシフト用パドルスイッチ57が操作されると変速段がダウンされるようになっている。また、その後に、パドルスイッチ56,57が操作されない状態が所定時間継続したり、アクセルペダル11の踏み込み量が大きくなったりして「自動変速モード」への復帰条件が成立すると、変速マップに従った自動変速動作に復帰するようになっている。
また、本実施形態に係る車両では、運転席の近傍にスポーツモードスイッチ118(図5を参照)が配置されている。このスポーツモードスイッチ118は、押し込み式またはダイヤル式等のスイッチで構成され、燃料消費率を優先したノーマルモード(本発明でいう「動力性能の優先度が低い第2モード」)と、スポーティな走行を優先するスポーツモード(本発明でいう「動力性能の優先度が高い第1モード」)とが切り換え可能となっている。そして、このスポーツモードスイッチ118が操作(例えば押し込み操作)されてスポーツモードが選択されると、前記変速機構部30の変速段を決定する変速マップが、ノーマルモードでの変速マップ(ノーマルモード変速マップ)よりも高い車速においてアップシフトおよびダウンシフトを行う変速マップ(スポーツモード変速マップ)に変更される。つまり、前記ROMに、ノーマルモード変速マップおよびスポーツモード変速マップがそれぞれ記憶されており、スポーツモードスイッチ118の操作によってノーマルモードが選択されているノーマルモードの走行時にはノーマルモード変速マップによる変速制御が行われる。一方、スポーツモードスイッチ118の操作によってスポーツモードが選択されると、ノーマルモード変速マップによる変速制御からスポーツモード変速マップによる変速制御に切り換えられることになる。
−変速マップおよび変速制御動作−
前述した如く、本実施形態に係る車両のROMにはノーマルモード変速マップおよびスポーツモード変速マップがそれぞれ記憶されている。これら変速マップについて説明する前に、変速マップを使用した基本的な変速制御動作について説明する。ここでは、ノーマルモード変速マップを使用した基本的な変速制御動作を例に挙げて説明する。
図7は、前記ノーマルモード変速マップの一例を示す図である(この図7では「1速」から「6速」までの変速線を示している)。「自動変速モード」が選択されている場合における自動変速機2の変速制御は、この変速マップ(変速条件)に従って行われる。
前記変速マップは、車速Vおよびアクセル開度θTHをパラメータとし、それら車速Vおよびアクセル開度θTHに応じて、適正な変速段を求めるための複数の領域が設定されたマップであって、トランスミッション制御装置4のROMに記憶されている。この変速マップの各領域は、前記複数の変速線(変速段の切り換えライン)によって区画されている。
なお、図7に示す変速マップでは、アップシフト線(変速線)を実線で示し、ダウンシフト線(変速線)を破線で示している。また、アップシフトおよびダウンシフトの各切り換え方向を図中に数字と矢印とを用いて示している。
まず、「自動変速モード」について説明する。この自動変速モードでは、変速時間が多少長引いても変速ショックの発生を極力抑制することで運転者を満足させることを重要視している。
この自動変速モードでは、前記した変速マップに従って車両走行状態に応じて適切な変速段を自動的に選定して変速する制御を行う。具体的に、トランスミッション制御装置4は、出力軸回転数センサ111の出力信号から車速Vを算出するとともに、アクセル開度センサ112の出力信号からアクセル開度θTHを算出し、それら車速Vおよびアクセル開度θTHに基づいて、図7に示す変速マップを参照して目標変速段を算出する。
さらに、入力軸回転数センサ110および出力軸回転数センサ111の各出力信号から得られる回転数の比(出力回転数No/入力回転数Nt)を求めて現在の変速段を判定し、その現在変速段と目標変速段とを比較して変速が必要であるか否かを判定する。
その判定結果により、変速の必要がない場合(現在変速段と目標変速段とが同じで、変速段が適切に設定されている場合)には、現在変速段を維持するためのソレノイド制御信号(油圧指示)を自動変速機2の油圧制御装置40に出力する。
一方、現在変速段と目標変速段とが異なる場合には変速制御を行う。例えば、自動変速機2の変速段が「4速」の状態で走行している状況から、車両の走行状態が変化して、例えば図7に示す点Aから点Bに変化した場合、アップシフト線[4→5]を跨ぐ変化となるので、変速マップから算出される目標変速段が「5速」となり、その5速を設定するソレノイド制御信号(油圧指示)を自動変速機2の油圧制御装置40に出力して、4速から5速への変速(4→5アップ変速)を行う。
また、例えば、自動変速機2の変速段が「6速」の状態で走行している状況から、車両の走行状態が変化して、例えば図7に示す点Cから点Dに変化した場合、ダウンシフト線[6→5]を跨ぐ変化となるので、変速マップから算出される目標変速段が「5速」となり、その5速を設定するソレノイド制御信号(油圧指示)を自動変速機2の油圧制御装置40に出力して、6速から5速への変速(6→5ダウン変速)を行う。
一方、このような「自動変速モード」であっても、運転者によりパドルスイッチ56,57が操作された場合には、その操作に従って変速動作(手動変速動作)が行われる。つまり、この「自動変速モード」において、アップシフト用パドルスイッチ56が操作されると、アップシフトのためのソレノイド制御信号(油圧指示)が自動変速機2の油圧制御装置40に出力され、変速段がアップされる。一方、ダウンシフト用パドルスイッチ57が操作されると、ダウンシフトのためのソレノイド制御信号(油圧指示)が自動変速機2の油圧制御装置40に出力され、変速段がダウンされることになる。
次に、「シーケンシャルシフトマチックモード」について説明する。
上述したように、このシーケンシャルシフトマチックモードでは、運転者によるシフトレバー51のアップ、ダウン操作またはパドルスイッチ56,57の操作を受けたときに変速を行う。
つまり、前述したように、シフトレバー51が、シフトゲート52の「Sポジション」を中立位置として、「+」位置へ1回操作されるごとに変速段が1段ずつアップされる一方、「−」位置へ1回操作されるごとに変速段が1段ずつダウンされる。また、シフトレバー51がシフトゲート52の「Sポジション」にある際、アップシフト用パドルスイッチ56が操作されると、1回操作ごとに変速段が1段ずつアップされる一方、ダウンシフト用パドルスイッチ57が操作されると、1回操作ごとに変速段が1段ずつダウンされる。
−ノーマルモード変速マップおよびスポーツモード変速マップ−
次に、ノーマルモード変速マップおよびスポーツモード変速マップについて説明する。図8(a)は、ノーマルモード変速マップにおける一部のダウンシフト線(7→6ダウンシフト線、6→5ダウンシフト線、5→4ダウンシフト線、4→3ダウンシフト線)を示している。また、図8(b)は、スポーツモード変速マップにおける一部のダウンシフト線(7→6ダウンシフト線、6→5ダウンシフト線、5→4ダウンシフト線、4→3ダウンシフト線)を示している。
図8(a)に示すように、ノーマルモード変速マップでは、比較的低い車速域(スポーツモード変速マップに比べて低い車速域)においてダウンシフトが行われるように各ダウンシフト線が規定されている。つまり、同一のダウンシフト線がスポーツモード変速マップのものに比べて低い車速域に設定されている。なお、図8(a)には示していないが、このノーマルモード変速マップでは、比較的低い車速域(スポーツモード変速マップに比べて低い車速域)においてアップシフトが行われるようにアップシフト線も規定されている。
一方、図8(b)に示すように、スポーツモード変速マップでは、比較的高い車速域(ノーマルモード変速マップに比べて高い車速域)においてダウンシフトが行われるように各ダウンシフト線が規定されている。つまり、同一のダウンシフト線がノーマルモード変速マップのものに比べて高い車速域に設定されている。なお、図8(b)には示していないが、このスポーツモード変速マップでは、比較的高い車速域(ノーマルモード変速マップに比べて高い車速域)においてアップシフトが行われるようにアップシフト線も規定されている。
そして、スポーツモードスイッチ118の操作によってノーマルモードが選択されている場合には、前記ノーマルモード変速マップによる変速制御が行われ、比較的低い車速域においてアップシフトおよびダウンシフトが行われ、エンジン回転数の上昇を抑えた走行状態を維持することで燃料消費率の改善を優先した走行が行われることになる。
一方、スポーツモードスイッチ118の操作によってノーマルモードの選択状態からスポーツモードの選択状態に切り換えられた場合には、前記ノーマルモード変速マップによる変速制御からスポーツモード変速マップによる変速制御に切り換えられる。この場合、比較的高い車速域においてアップシフトおよびダウンシフトが行われることになり、車両の走行性能(加速性能等)を優先したスポーツ走行が行われることになる。
また、これら変速マップにはコーストダウン変速を行う車速を規定するコーストダウン点が設定されている。このコーストダウン点は、アクセル開度が「0」または略「0」であって車両減速時(例えば、車両が60km/hからアクセルOFFまたはブレーキONで車速が低下する場合など)における変速タイミング(ダウンシフトを行う車速)を規定するものである。つまり、車両のコースト走行時には、車速の低下に伴い、変速マップにおけるダウンシフト線とは異なるコーストダウン点に基づく変速制御(コーストダウン変速制御)が行われるようになっている。このコーストダウン点は、対応するダウンシフト線のアクセルオフ状態における点(車速)よりも高車速側に設定されている。例えば、7→6ダウンシフト線におけるアクセル開度が「0」の場合の車速よりも、7→6コーストダウン点は所定量(例えば5km/h)だけ高車速側に設定されており、また、6→5ダウンシフト線におけるアクセル開度が「0」の場合の車速よりも、6→5コーストダウン点は所定量だけ高車速側に設定されている。その他のコーストダウン点も同様である。前記所定量の値はこれに限定されるものではなく適宜設定される。
また、スポーツモード変速マップにおけるコーストダウン点は、ノーマルモード変速マップにおけるコーストダウン点よりも高車速側に規定されており、前記スポーツモードスイッチ118が操作されてスポーツモードが選択されている場合、基本的には(例えばエンジン1の暖機が完了している場合等には)ノーマルモードが選択されている場合に比べて高車速側でコーストダウン変速が行われるようになっている。なお、これらスポーツモード変速マップにおけるコーストダウン点とノーマルモード変速マップにおけるコーストダウン点との差(車速の差)は適宜設定される。
一例として、ノーマルモード変速マップにあっては、7→6コーストダウン点(7速から6速へコーストダウン変速される車速)が50km/h、6→5コーストダウン点(6速から5速へコーストダウン変速される車速)が45km/h、5→4コーストダウン点(5速から4速へコーストダウン変速される車速)が40km/h、4→3コーストダウン点(4速から3速へコーストダウン変速される車速)が35km/hにそれぞれ設定されている。一方、スポーツモード変速マップにあっては、7→6コーストダウン点が60km/h、6→5コーストダウン点が55km/h、5→4コーストダウン点が50km/h、4→3コーストダウン点が45km/hにそれぞれ設定されている。これら値はこれに限定されるものではなく、任意に設定が可能である。
このようにポーツモード変速マップにおけるコーストダウン点は、ノーマルモード変速マップにおけるコーストダウン点よりも高車速側に規定されているため、このスポーツモードが選択されている場合には、車速が比較的高い状態でコーストダウン変速が行われることになる。その結果、エンジン回転のイナーシャトルクが車体前後方向加速度(前後G)に大きく影響を及ぼし、特に変速ショックが大きくなってしまうことが懸念されることになる。この変速ショックを低減するための制御については後述する。
−ノーマルモードおよびスポーツモードにおける制御の差異−
また、本実施形態に係る車両にあっては、ノーマルモードが選択されている場合と、スポーツモードが選択されている場合とでは、前述した如く変速マップが切り換えられることによって変速線およびコーストダウン点に差異があるだけでなく、スロットルバルブ6の開度特性、Dレンジパドル初期レンジ、AI(Artificial Intelligence)シフト制御にも差異がある。以下、具体的に説明する。
(スロットルバルブの開度特性)
スロットルバルブ6の開度特性としては、スポーツモードが選択されている場合には、ノーマルモードが選択されている場合に比べて、同一車速および同一アクセル開度であっても、スロットルバルブ6の開度を所定割合(例えば10%)だけ大きく設定するようにしている。この値はこれに限定されるものではなく適宜設定される。このようにスポーツモードが選択されている場合にスロットルバルブ6の開度を大きく設定する理由は、同一アクセル開度であっても吸入空気量を増大させ、これに伴って燃料噴射量も増量させてエンジン出力を上昇させ、これによって運転者のスポーツ走行要求に応えるためである。
(Dレンジパドル初期レンジ)
Dレンジパドル初期レンジ(本発明でいう「自動変速モードから手動変速モードに切り換わった際の初期の変速比」)とは、前記自動変速モードでの走行中に前記アップシフト用パドルスイッチ56や前記ダウンシフト用パドルスイッチ57が操作されて手動変速に切り換わった際(例えば前記ドライブレンジパドルアクティブ制御によって変速段が切り換えられる際)に設定される初期の変速段である。そして、この際に設定される変速段が、ノーマルモードが選択されている場合とスポーツモードが選択されている場合とでは異なるものとなっている。一例を挙げると、自動変速モード且つノーマルモードでの走行中に変速機構部30が8速に設定されている状況でダウンシフト用パドルスイッチ57が操作されて手動変速に切り換わった場合には、変速段が6速に切り換えられる。これに対し、自動変速モード且つスポーツモードでの走行中に変速機構部30が7速に設定されている状況(前記ノーマルモードの8速での走行中と同一車速および同一アクセル開度であってもスポーツモード変速マップによって7速が設定されている状況)でダウンシフト用パドルスイッチ57が操作されて手動変速に切り換わった場合には、変速段が5速に切り換えられたり、場合によっては4速に切り換えられたりすることになる。つまり、スポーツモードが選択されている場合には、ノーマルモードが選択されている場合に比べて変速比が大きい側(入力回転数Ntの高回転側)に設定されるようになっている。
(AIシフト制御)
AIシフト制御(本発明でいう「一時的変速制御」)とは、前記自動変速モードでの走行中において、道路勾配などの車両走行環境、アクセルペダル操作やブレーキペダル操作、および、ステアリング操舵角などの運転操作に基づき、前記変速マップに基づく自動変速とは異なる変速動作を実行する制御である。つまり、アクセルペダルおよびブレーキペダルの操作等を起点とし、一時的に前記変速マップに従わない変速動作を行う制御である。例えば、スロットル開度および車速などから路面勾配を判定し、その路面勾配等に応じて所定の変速段以上の変速動作を禁止することなどが挙げられる。これにより、登り坂ではアップシフトに起因する駆動力不足を招いてしまうことがなくなり、下り坂ではダウンシフトを行うことによって適切なエンジンブレーキ力が得られるようにすることができる。このAIシフト制御については、例えば特開2007−309475号公報や特開2007−203913号公報に開示されており公知であるため、ここでの説明は省略する。そして、このAIシフト制御も、ノーマルモードが選択されている場合とスポーツモードが選択されている場合とでは異なるものとなっている。一例を挙げると、ノーマルモードでの走行中に実行されるAIシフト制御に対して、スポーツモードでの走行中に実行されるAIシフト制御の方が変速比が大きい側(入力回転数Ntの高回転側)に設定されるようになっている。
−コーストダウン変速制御−
次に、本実施形態の特徴とする動作であるアクセルオフ状態(アクセル開度が非常に小さい状態(例えば開度5%以下)を含む)でのダウンシフト制御動作であるコーストダウン変速制御について説明する。
ここでは、自動変速機2が「自動変速モード」とされている場合において、アクセルオフ状態で車速の低下に伴ってダウンシフト(コーストダウン変速)される場合について説明する。
前記特許文献2に開示されているように、従来、コーストダウン変速時には、スロットル開度を増大させると共に点火プラグの点火タイミングを遅角させることが知られている。つまり、スロットル開度の増大によるエンジン出力の増加量と、点火タイミングの遅角によるエンジン出力の減少量とを調整することで、上昇するエンジントルクとエンジン回転のイナーシャトルクとを相殺させ、これによりコーストダウン変速時における変速ショックの軽減を図るようにしている。また、この制御によれば、吸入空気量を十分に確保することができ、スポーツモードが選択されている場合には、スポーツ性の演出が十分に行えるスポーツサウンドを得ることを可能にしながらも、必要以上に(車両の飛び出し感が発生する以上に)エンジンの出力トルクが増加してしまうことがなくなる。これにより、変速ショックを低減したコーストダウン変速の実現と、良好なスポーツサウンドの確保とを両立することが可能となっている。
しかしながら、エンジン冷却水温度が所定値未満である場合(例えばエンジンの暖機が完了していない場合)には、エンジンストールを防止するために点火タイミングの遅角を禁止することになる。この場合、コーストダウン変速が行われる際に、スロットル開度の増大のみによってエンジン出力を調整しようとしても、エンジン出力が大きく上昇して変速ショックが大きくなってしまう可能性がある。
この点に鑑み、本実施形態では、エンジン冷却水温度が所定値未満である場合等であって点火プラグ12の点火タイミングを遅角させる制御を制限する条件が成立しているときには、前記コーストダウン変速を実行する回転速度(例えば車速または出力軸10の回転数)を、前記条件が成立していないときよりも低速側に設定するようにしている。具体的には、スポーツモードが選択されている場合に、点火タイミングを遅角させる制御を制限する条件が成立していないとき(エンジン冷却水温度が所定値以上であるとき)には、コーストダウン点を前記スポーツモード変速マップ上のコーストダウン点に設定する一方、点火タイミングを遅角させる制御を制限する条件が成立しているとき(エンジン冷却水温度が所定値未満であるとき)には、コーストダウン点を前記ノーマルモード変速マップ上のコーストダウン点に設定するようにしている。また、この場合(ノーマルモード変速マップ上のコーストダウン点に設定した場合)、点火タイミングを遅角させる制御を制限(禁止)すると共に、スロットル開度を増大させる制御も制限(禁止)するようにしている。具体的には、コーストダウン変速中の点火タイミングおよびスロットル開度を一定に維持してエンジン出力の変動を抑制するようにしている。
また、本実施形態では、スポーツモードが選択された場合には、基本的にはDレンジパドル初期レンジの設定をノーマルモードが選択された場合とは異なるものとするものの、点火タイミングを遅角させる制御を制限する条件が成立している場合には、スポーツモードが選択されていても、Dレンジパドル初期レンジの設定をノーマルモードが選択された場合のものに設定する。
また、点火タイミングを遅角させる制御を制限する条件が成立している場合であっても、スポーツモードが選択されていることに応じて、スロットルバルブ6の開度特性としては前述した如くノーマルモードが選択されている場合に比べてスロットルバルブ6の開度を所定割合だけ大きく設定する。つまり、点火タイミングを遅角させる制御を制限する条件が成立していても、スロットルバルブ6の開度としてはスポーツモードに応じたものに設定する。
また、点火タイミングを遅角させる制御を制限する条件が成立している場合であっても、スポーツモードが選択されていることに応じて、前記AIシフト制御としてはスポーツモードに対応したものに設定するようにしている。つまり、点火タイミングを遅角させる制御を制限する条件が成立していても、AIシフト制御としてはスポーツモードに応じたものに設定する。
以下、このコーストダウン変速時における制御動作について図9のフローチャートを用いて具体的に説明する。この図9に示すフローチャートは、車両走行中において数msec毎に実行される。
まず、ステップST1において、各センサからの情報を取得する。具体的には、前記入力軸回転数センサ110、前記出力軸回転数センサ111、前記アクセル開度センサ112、前記ブレーキスイッチ113、前記シフトポジションセンサ114、前記水温センサ104それぞれからの出力信号等を受信する。これにより、自動変速機2の入力軸9の回転数(入力回転数またはタービン回転数)Nt、出力軸10の回転数(出力回転数)No、車両走行速度、アクセル開度θTH、ブレーキペダルの踏み込み操作の有無、シフトレバー51の操作位置、エンジン1の冷却水温度等の各種情報を取得する。
各センサからの情報を取得した後、ステップST2に移り、コーストダウン変速制御の実行条件が成立しているか否かを判定する。このコーストダウン変速制御の実行条件は、例えば、車両走行速度が所定車速(例えば15km/h)以上であって、アクセル開度が「0」または略「0」とされており、シフトレバー51の操作位置がドライブ(D)ポジションにある場合に成立する。前記車速条件としては前記値には限定されない。なお、前記アクセル開度による判定に代えて、スロットルバルブ6の略全閉状態を検知するアイドルスイッチを備えさせ、このアイドルスイッチがON状態であるか否かを判定するようにしてもよい。
コーストダウン変速制御の実行条件が成立していない場合には、現在の変速段が維持されるとしてステップST2でNO判定され、そのままリターンされる。
一方、コーストダウン変速制御の実行条件が成立しており、ステップST2でYES判定された場合には、ステップST3に移り、現在の走行モードがスポーツモードであるか否かを判定する。この判定は、前記スポーツモードスイッチ118からの出力信号に基づいて行われる。つまり、スポーツモードスイッチ118が操作されてスポーツモードが選択されている場合にはステップST3でYES判定される。
スポーツモードが選択されておらず、つまり、ノーマルモードが選択されている場合にはステップST3でNO判定されてステップST4に移る。このステップST4では、現在の車速が、現在の変速段でのノーマルモード変速マップ上のコーストダウン点まで低下したか否かを判定する。つまり、ノーマルモード変速マップに従ってコーストダウン変速要求が生じたか否かを判定する。
現在の車速が、現在の変速段でのノーマルモード変速マップ上のコーストダウン点まで低下しておらず、ステップST4でNO判定された場合には、そのままリターンされる。
一方、現在の車速が、現在の変速段でのノーマルモード変速マップ上のコーストダウン点まで低下し、ステップST4でYES判定された場合には、ステップST5に移り、コーストダウン変速制御Aを実行する。このコーストダウン変速制御Aは、ノーマルモードでのコーストダウン変速制御であって、スロットルバルブ6の開度および点火プラグ12の点火タイミングを変化させることなく、変速機構部30の変速段を1段だけダウンシフトする動作を実行するものである。例えば、車速が図8(a)におけるV1にある7速での走行状態で、車速が7→6コーストダウン点に達すると、変速機構部30の変速段を6速に切り換える動作を実行する。
なお、ここでは、コーストダウン変速制御Aとしては、スロットルバルブ6の開度および点火プラグ12の点火タイミングを変化させることなく、変速機構部30の変速段を1段だけダウンシフトさせるようにしていたが、冷却水温度が所定温度以上であってエンジン1の暖機が完了している場合には、必要に応じて、スロットルバルブ6の開度を増大させると共に点火プラグ12の点火タイミングを遅角させることによるエンジン出力トルクの調整によって変速ショックの軽減を図るようにしてもよい。
前記ステップST3の判定において、スポーツモードが選択されており、YES判定された場合には、ステップST6に移る。このステップST6では、冷却水温度が所定温度α(例えば60℃)未満であるか否かを判定する。つまり、エンジン1の暖機が未だ完了していない状態であるか否かを判定する。前記水温の閾値はこれに限定されず、適宜設定される。
冷却水温度が所定温度α以上であって、ステップST6でNO判定された場合にはステップST7に移り、現在の車速が、現在の変速段でのスポーツモード変速マップ上のコーストダウン点まで低下したか否かを判定する。つまり、スポーツモード変速マップに従ってコーストダウン変速要求が生じているか否かを判定する。
現在の車速が、現在の変速段でのスポーツモード変速マップ上のコーストダウン点まで低下しておらず、ステップST7でNO判定された場合には、そのままリターンされる。
一方、現在の車速が、現在の変速段でのスポーツモード変速マップ上のコーストダウン点まで低下し、ステップST7でYES判定された場合には、ステップST8に移り、コーストダウン変速制御Bを実行する。このコーストダウン変速制御Bは、スポーツモードでのコーストダウン変速制御であって、スロットルバルブ6の開度を増大させると共に点火プラグ12の点火タイミングを遅角させることによるエンジン出力トルクの調整を行いながら変速機構部30の変速段を1段だけダウンシフトする動作を実行するものである。このエンジン出力トルクの調整により、上昇するエンジントルクとエンジン回転のイナーシャトルクとを相殺させ、これによりコーストダウン変速時における変速ショックを低減するようにしている。例えば、車速が図8(b)におけるV2にある7速での走行状態で、車速が7→6コーストダウン点に達すると、変速機構部30の変速段を6速に切り換える動作を実行する。この7→6コーストダウン点は、前記ノーマルモード変速マップ上における7→6コーストダウン点よりも高車速側に設定されているため、エンジン回転のイナーシャトルクが車体前後方向加速度に大きく影響を及ぼす可能性があるが、前述した如くスロットルバルブ6の開度を増大させると共に点火プラグ12の点火タイミングを遅角させることによるエンジン出力トルクの調整を行いながらダウンシフトを行うため、上昇するエンジントルクとエンジン回転のイナーシャトルクとを相殺させることができ、変速ショックを低減することができる。
この場合のスロットルバルブ6の開度および点火プラグ12の点火タイミングの遅角制御について図10を用いて具体的に説明する。図10は、コーストダウン変速時における、係合側クラッチ指示油圧、タービン回転数、スロットル開度、点火プラグの点火時期、エンジントルク、車両G(前後加速度)それぞれの変化の一例を示すタイミングチャート図である。
この図10に示すように、トランスミッション制御装置4からのダウンシフト指令(コーストダウン指令)が送信されたことによるコーストダウン変速期間中における所定期間(図中の期間t1)では、スロットル開度を増大させると共に点火プラグ12の点火タイミングを遅角または進角させることによってエンジントルクが調整される。この期間t1中において、摩擦係合装置の係合が開始され、タービン回転数が変速後の同期回転数に達するまでの期間(タービン回転数がコーストダウン変速後の同期回転数に向けて上昇する期間;図中の期間t2)では、スロットル開度を増大させたまま点火プラグ12の点火タイミングを進角側に移行させる。これによりエンジントルクを一時的に上昇させてエンジン回転数を変速後の同期回転数にまで上昇させ、変速ショックを低減する(図10において実線で示す車両Gを参照)。なお、図10において一点鎖線で示す車両Gは、前記スロットル開度や点火タイミングの制御を行わなかった場合であり、減速側への大きな車両Gが発生して変速ショックが生じていることを示している。
前記ステップST6の判定において、冷却水温度が所定温度α未満であって、YES判定された場合にはステップST9に移り、現在の車速が、現在の変速段でのノーマルモード変速マップ上のコーストダウン点まで低下したか否かを判定する。つまり、スポーツモードが選択されていても、冷却水温度が所定温度α未満であることを条件として、ノーマルモード変速マップ上のコーストダウン点に基づき、ノーマルモード変速マップに従ってコーストダウン変速要求が生じているか否かを判定する。
現在の車速が、現在の変速段でのノーマルモード変速マップ上のコーストダウン点まで低下しておらず、ステップST9でNO判定された場合には、そのままリターンされる。
一方、現在の車速が、現在の変速段でのノーマルモード変速マップ上のコーストダウン点まで低下し、ステップST9でYES判定された場合には、ステップST10に移り、コーストダウン変速制御Cを実行する。このコーストダウン変速制御Cは、ノーマルモードでのコーストダウン変速制御と同様のコーストダウン変速制御を実施するものであって、スロットルバルブ6の開度および点火プラグ12の点火タイミングを変化させることなく、変速機構部30の変速段を1段だけダウンシフトする動作を実行するものである。
図10に一点鎖線で示すタービン回転数の変化は、このコーストダウン変速が行われた場合の変化を示している。このように、タービン回転数が十分に低下した時点でコーストダウン変速が行われることから、前記スロットル開度を増大させる制御や点火プラグの点火タイミングを遅角させる制御を行うことなしに、コーストダウン変速時の変速ショックを低減することができる。
以上の動作が繰り返され、コーストダウン変速が実行される際には、冷却水温度に応じてコーストダウン点が変更されながらダウンシフトが行われる。
以上説明したように本実施形態では、スポーツモードが選択されている際、冷却水温度が所定温度以上であって点火プラグ12の点火タイミングを遅角させる制御を制限する条件が成立していない場合には、コーストダウン点が高車速側に設定され(スポーツモード変速マップ上のコーストダウン点を適用し)、このコーストダウン変速時にはスロットル開度を増大させる制御および点火プラグ12の点火タイミングを遅角させる制御を行うことでエンジン1の出力を調整する。このエンジン1の出力の調整によりコーストダウン変速時の変速ショックを低減することが可能である。これに対し、スポーツモードが選択されている際、冷却水温度が所定温度未満であって点火プラグ12の点火タイミングを遅角させる制御を制限する条件が成立している場合には、コーストダウン点が低車速側に設定され(ノーマルモード変速マップ上のコーストダウン点を適用し)、低車速域でコーストダウン変速が行われることになる。このため、点火プラグ12の点火タイミングを遅角させる制御が行えない状況であっても変速ショックを低減することができる。このように、冷却水温度が所定温度未満であるかに応じて、コーストダウン変速時の変速ショックを低減させる手段を切り換えることにより、何れの状況においてもコーストダウン変速時の変速ショックの低減を図ることが可能である。
また、本実施形態では、冷却水温度が所定温度未満であるコーストダウン変速時には、点火プラグ12の点火タイミングを遅角させる制御を実行しないことにより、エンジン1のストールの防止しながらコーストダウン変速時の変速ショックを低減することができる。
(変形例)
次に、変形例について説明する。前記実施形態では、スポーツモードが選択されている場合に、冷却水温度が所定温度α未満であるときには、コーストダウン点をノーマルモードでのコーストダウン点に設定し、車速が、このコーストダウン点まで低下した時点でコーストダウン変速を実行するようにしていた。
本変形例では、前記触媒温度センサ105により検出される触媒コンバータ15の温度に応じてコーストダウン点を変更するようにしている。
具体的には、スポーツモードが選択されている場合に、触媒コンバータ15の温度(床温)が所定温度β(例えば200℃)未満であるときには、コーストダウン点をノーマルモードでのコーストダウン点に設定し、車速が、このコーストダウン点まで低下した時点でコーストダウン変速を実行するものである。前記触媒コンバータ15の温度の閾値はこれに限定されず、適宜設定される。
これによれば、触媒コンバータ15の未活性状態で点火プラグ12の点火タイミングが遅角されるといったことがなくなるため、排気エミッションの悪化を防止しながらコーストダウン変速時の変速ショックを低減できることになる。
−他の実施形態−
前記実施形態および変形例では、前進8速の変速が可能な自動変速機2を搭載したFR車両に対して本発明を適用した場合について説明した。本発明はこれに限らず、前進6速等の変速が可能な自動変速機を搭載した車両や、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)型車両や4輪駆動車に適用することも可能である。
また、前記実施形態および変形例では、自動変速機2の変速機構部30として2つのプラネタリ31,32を備えるタイプを例に挙げているが、変速機構部30の形態は特に限定されるものではなく、様々なタイプの自動変速機に本発明は適用することが可能である。
また、前記実施形態および変形例では、ガソリンエンジン1を搭載した自動車に本発明を適用した例を挙げているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばディーゼルエンジンを搭載した自動車にも本発明を適用することが可能である。また、気筒数やエンジン形式(V型や水平対向型等)についても特に限定されるものではない。
また、前記実施形態および変形例では、コンベンショナル車両(駆動力源としてエンジンのみを搭載した車両)に本発明を適用した場合について説明したが、ハイブリッド車両(駆動力源としてエンジンおよび電動モータを搭載した車両)に対しても本発明は適用が可能である。
さらに、前記実施形態および変形例では、触媒コンバータ15の温度を触媒温度センサ105で直接的に検出する例を挙げているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば触媒コンバータ15の温度は、エンジン制御装置3によって、エンジン1の運転状態(エンジン負荷等)に基づいて推定したり、あるいは図示していないが、排気通路において触媒コンバータ15の上流側および下流側にそれぞれ排気温度センサを設けておき、これらの排気温度センサによって検出される排気温度に基づいて触媒コンバータ15の温度を推定したりすることが可能である。
また、前記実施形態および変形例では、スポーツモードが選択されている際、点火タイミングを遅角させる制御を制限する条件が成立しているときには、コーストダウン点をノーマルモード変速マップ上のコーストダウン点に設定するようにしていた。本発明はこれに限らず、スポーツモード変速マップ上に2種類(高車速側および低車速側)のコーストダウン点を設定しておき、スポーツモードが選択されている際に、点火タイミングを遅角させる制御を制限する条件が成立していないときには、高車速側のコーストダウン点に従ってコーストダウン変速を行い、点火タイミングを遅角させる制御を制限する条件が成立しているときには、低車速側のコーストダウン点に従ってコーストダウン変速を行うようにしてもよい。この場合の低車速側のコーストダウン点は、前記ノーマルモード変速マップ上のコーストダウン点よりも高車速側であってもよいし、低車速側であってもよい。
本発明は、コーストダウン変速時にスロットル開度および点火時期を制御して変速ショックを低減する自動変速機の制御に適用可能である。
1 エンジン(内燃機関)
2 自動変速機
3 エンジン制御装置
4 トランスミッション制御装置
6 スロットルバルブ
7 アクチュエータ
12 点火プラグ
13 イグナイタ
30 変速機構部
40 油圧制御装置
56 アップシフト用パドルスイッチ
57 ダウンシフト用パドルスイッチ
104 水温センサ
105 触媒温度センサ
112 アクセル開度センサ
113 ブレーキスイッチ
116 アップシフトスイッチ
117 ダウンシフトスイッチ
118 スポーツモードスイッチ

Claims (8)

  1. 内燃機関からの動力を駆動輪に向けて伝達する自動変速機を備え、前記内燃機関の被駆動状態において前記自動変速機がダウンシフトを行うコーストダウン変速時に前記内燃機関の点火時期を遅角させる制御を行う車両の制御装置において、
    前記点火時期を遅角させる制御を制限する条件が成立しているとき、前記コーストダウン変速を行う回転速度を、前記条件が成立していないときよりも低速側に設定し、かつ前記コーストダウン変速時に前記点火時期を遅角させる制御を制限する構成とされていることを特徴とする車両の制御装置。
  2. 請求項1記載の車両の制御装置において、
    前記点火時期を遅角させる制御を制限する条件は内燃機関の冷間時であることを特徴とする車両の制御装置。
  3. 請求項1記載の車両の制御装置において、
    前記点火時期を遅角させる制御を制限する条件は、内燃機関の排気系に備えられた触媒コンバータの温度が所定値以下であることを特徴とする車両の制御装置。
  4. 請求項1、2または3記載の車両の制御装置において、
    前記点火時期を遅角させる制御を制限する条件が成立していないとき、前記コーストダウン変速時に、前記点火時期を遅角させる制御を実施すると共に、内燃機関の吸気系に備えられたスロットルバルブの開度を増大させる構成となっていることを特徴とする車両の制御装置。
  5. 請求項1〜4のうち何れか一つに記載の車両の制御装置において、
    動力性能の優先度が高い第1モードと、この第1モードよりも動力性能の優先度が低い第2モードとが切り換え可能となっており、
    前記第1モードにおいてコーストダウン変速を行う回転速度は、前記第2モードにおいてコーストダウン変速を行う回転速度よりも高く設定されており、
    前記第1モードが選択されている場合に、前記点火時期を遅角させる制御を制限する条件が成立しているときには、前記コーストダウン変速を行う回転速度を、前記条件が成立していないときよりも低速側に設定し、かつ前記コーストダウン変速時に前記点火時期を遅角させる制御を制限する構成とされていることを特徴とする車両の制御装置。
  6. 請求項5記載の車両の制御装置において、
    前記第1モードでは、内燃機関の吸気系に備えられたスロットルバルブの開度特性が、前記第2モードでのスロットルバルブの開度特性よりも開度を大きくする側に設定されており、
    前記第1モードが選択されている場合には、前記点火時期を遅角させる制御を制限する条件が成立しているときであっても、スロットルバルブの開度特性は、前記第2モードでのスロットルバルブの開度特性よりも開度を大きくする側に設定される構成となっていることを特徴とする車両の制御装置。
  7. 請求項5または6記載の車両の制御装置において、
    前記自動変速機は、車速およびアクセル操作量をパラメータとする変速マップに従って変速比を設定するようになっている一方、運転者によるアクセル操作量およびブレーキ操作量に応じ、一時的に前記変速マップに従うことなく変速比を設定する一時的変速制御が実行可能となっており、
    前記第1モードでは、前記運転者によるアクセル操作量およびブレーキ操作量に応じた一時的変速制御により設定される変速比が、前記第2モードにおいて同様のアクセル操作量およびブレーキ操作量に応じた一時的変速制御により設定される変速比よりも大きく設定されるようになっており、
    前記第1モードが選択されている場合には、前記点火時期を遅角させる制御を制限する条件が成立しているときであっても、運転者によるアクセル操作量およびブレーキ操作量に応じた一時的変速制御により設定される変速比が、前記第2モードにおいて同様のアクセル操作量およびブレーキ操作量に応じた一時的変速制御により設定される変速比よりも大きく設定される構成となっていることを特徴とする車両の制御装置。
  8. 請求項5、6または7記載の車両の制御装置において、
    前記自動変速機は、自動変速モードと手動変速モードとが切り換え可能であって、
    前記第1モードでは、自動変速機が自動変速モードから手動変速モードに切り換わった際の初期の変速比が、前記第2モードにおいて同様に手動変速モードに切り換わった際の初期の変速比よりも大きく設定されるようになっており、
    前記第1モードが選択されている場合に、前記点火時期を遅角させる制御を制限する条件が成立しているときには、自動変速機が自動変速モードから手動変速モードに切り換わった際の初期の変速比が、前記第2モードにおいて同様に手動変速モードに切り換わった際の初期の変速比に設定される構成となっていることを特徴とする車両の制御装置。
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