JP2009180231A - パワートレインの制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】減速運転中の燃費とドライバビリティを両立させる。
【解決手段】減速運転中の燃料カット時に、ロックアップクラッチのスリップ量を制御してエンジン回転速度の急低下を防止すると共に、エンジン回転速度が燃料カット復帰回転速度よりも高回転側に設定したダウンシフト判定値まで低下する毎に、変速歯車機構をダウンシフトさせてエンジン回転速度を燃料カット領域に維持する。更に、ダウンシフトによってタービン回転速度が上昇し始める時点で、ダウンシフト後のエンジン回転の減速度が過大にならないように吸入空気量を増加させてエンジンブレーキ力の増大を抑制するエンジンブレーキ補正制御を実行する。このエンジンブレーキ補正制御の実行中にアクセル開度が全閉状態から開かれたときに該エンジンブレーキ補正制御を停止して、その後暫くの期間は、エンジントルクの上昇を抑制するトルク上昇抑制制御を実行する。
【選択図】図10
【解決手段】減速運転中の燃料カット時に、ロックアップクラッチのスリップ量を制御してエンジン回転速度の急低下を防止すると共に、エンジン回転速度が燃料カット復帰回転速度よりも高回転側に設定したダウンシフト判定値まで低下する毎に、変速歯車機構をダウンシフトさせてエンジン回転速度を燃料カット領域に維持する。更に、ダウンシフトによってタービン回転速度が上昇し始める時点で、ダウンシフト後のエンジン回転の減速度が過大にならないように吸入空気量を増加させてエンジンブレーキ力の増大を抑制するエンジンブレーキ補正制御を実行する。このエンジンブレーキ補正制御の実行中にアクセル開度が全閉状態から開かれたときに該エンジンブレーキ補正制御を停止して、その後暫くの期間は、エンジントルクの上昇を抑制するトルク上昇抑制制御を実行する。
【選択図】図10
Description
本発明は、エンジン(内燃機関)の出力をロックアップクラッチ付きのトルクコンバーターと変速機構とを介して車輪側に伝達するパワートレインの制御装置に関する発明である。
一般に、エンジンを搭載した車両では、スロットル開度が全閉のコースト時(惰性走行時)でエンジン回転速度が所定の燃料カット領域(所定の燃料カット復帰回転速度以上の領域)のときに、エンジンの燃料噴射を停止する燃料カットを実行して、燃費を向上させるようにしている。
また、燃料カット期間を長くして燃費向上効果を高めるために、特許文献1(特開2005−98522号公報)に記載されているように、コースト時に、ロックアップクラッチのスリップ量(出力軸側と入力軸側との回転速度差)を制御してロックアップクラッチを締結状態又は所定のスリップ状態に維持することで、エンジン回転速度の急低下を防止すると共に、エンジン回転速度を燃料カット領域に維持するように変速機構を変速比の増大側の変速段にダウンシフトさせるようにしたものがある。
特開2005−98522号公報(第2頁等)
しかし、上記特許文献1の技術のように、コースト時にエンジン回転速度を燃料カット領域に維持するように変速機構をダウンシフトすると、エンジンブレーキが増大するため、ダウンシフト後のエンジン回転の減速度が増大して、運転者の意図しない急減速が発生することが懸念される。特に、エンジンストール(いわゆるエンスト)を防止するためにロックアップクラッチのスリップ量を制御する場合、より低車速領域までエンジン回転速度を燃料カット領域に維持することが可能となるが、その分、より変速比の大きな変速段までダウンシフトすることになり、エンジンブレーキの増大による減速度の増大が顕著になって、ドライバビリティが悪化する可能性がある。
そこで、本出願人は、上記課題を解決することを目的として、特願2007−12212号の明細書に記載したように、減速時の燃料カット実行中に、エンジン回転速度を燃料カット領域に維持するように変速機構をダウンシフトさせる際に、ダウンシフト後のエンジン回転の減速度が過大にならないようにスロットル開度(又はISC開度)を開いて吸入空気量を増加させることでエンジンブレーキ力の増大を抑制する技術を研究開発しているが、その研究開発過程で、次のような新たな課題が判明した。
上記先願の明細書に記載した構成では、減速時の燃料カット実行中に、スロットル開度(又はISC開度)を開いて吸入空気量を増加させてエンジンブレーキ力の増大を抑制している期間に、運転者がアクセルペダルを踏み込んで燃料カット復帰が行われると、吸入空気量が増加した状態で燃料噴射が再開されてしまい、その結果、燃料カット復帰直後にエンジントルクが急激に増大して、運転者の意図しない急加速やトルクショックが発生することが懸念される。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、従って本発明の目的は、減速運転中にロックアップクラッチのスリップ量を制御、あるいは変速機構をダウンシフトさせて、エンジン回転速度を燃料カット領域に維持する場合に、運転者の意図しない急減速、急加速、トルクショックを防止することができ、燃費とドライバビリティを両立させることができるパワートレインの制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、エンジンの出力をロックアップクラッチ付きのトルクコンバーターと複数の変速段を有する変速機構とを介して車輪側に伝達するパワートレインの制御装置において、アクセル開度が全閉の減速運転中でエンジン回転速度が所定の燃料カット復帰回転速度以上の領域(以下「燃料カット領域」という)のときに前記エンジンの燃料噴射を停止する燃料カットを実行する燃料カット制御手段と、前記減速運転中に前記ロックアップクラッチのスリップ量を制御するロックアップクラッチ制御手段と、前記減速運転中に前記エンジン回転速度を前記燃料カット領域に維持するように前記変速機構を変速比増大側の変速段にダウンシフトさせるダウンシフト制御手段と、前記減速運転中に前記変速機構のダウンシフト後のエンジン回転の減速度が過大にならないようにエンジンブレーキ力を補正するエンジンブレーキ補正制御を実行するエンジンブレーキ補正手段と、前記エンジンブレーキ補正制御の実行中に前記アクセル開度が全閉状態から開かれたときに該エンジンブレーキ補正制御を停止して、その後暫くの期間、エンジントルクの上昇を抑制するトルク上昇抑制制御を実行するトルク上昇抑制手段とを備えた構成としたものである。
この構成では、減速運転中に、ロックアップクラッチが締結状態又は所定のスリップ状態になるようにロックアップクラッチのスリップ量を制御してエンジン回転速度の急低下を防止しながら、エンジン回転速度を燃料カット領域に維持するように変速機構をダウンシフトさせることで、燃料カット期間を長くして燃費向上効果を高めることができる。更に、変速機構のダウンシフト後のエンジン回転の減速度が過大にならないようにエンジンブレーキ力を補正することで、変速機構のダウンシフトによるエンジンブレーキ力の増大を抑制してエンジン回転の減速度の増大を抑制することができる。
また、燃料カット実行中にエンジンブレーキ補正制御が行われているときに、運転者がアクセルペダルを踏み込んで、アクセル開度が全閉状態から開かれると、これと同時にエンジンブレーキ補正制御を停止して、その後暫くの期間、エンジントルクの上昇を抑制するトルク上昇抑制制御を実行するため、燃料カット実行中にエンジンブレーキ補正制御により吸入空気量が増加しても、燃料カット復帰直後にエンジントルクが急激に増大することを防止できる。これにより、減速運転中にロックアップクラッチのスリップ量を制御してエンジン回転速度を燃料カット領域に維持するように変速機構をダウンシフトさせる場合に、運転者の意図しない急減速、急加速、トルクショックを防止することができ、燃費とドライバビリティを両立させることができる。
本発明は、エンジンブレーキ補正制御停止後にトルク上昇抑制制御を実行する期間は、予め設定した一定の期間としても良いが、請求項2のように、吸入空気量検出手段で検出した吸入空気量がアイドル相当値付近に低下するまでトルク上昇抑制制御を実行するようにしても良い。このようにすれば、エンジンブレーキ補正制御停止後の吸入空気量の挙動がエンジン運転状態等に応じて変化しても、それに応じてトルク上昇抑制制御を実行する期間を適正に変化させることができて、エンジンブレーキ補正制御停止後のエンジントルクの上昇開始タイミングをエンジンブレーキ補正制御停止後の吸入空気量の挙動に応じて精度良く設定できると共に、設計開発段階でトルク上昇抑制制御の実行期間を設定する適合工程が不要となり、開発工数を削減できる利点もある。
本発明は、トルク上昇抑制制御の実行中に燃料カット状態から復帰させるようにしても良いが、請求項3のように、トルク上昇抑制制御が終了するまで燃料カットを継続するようにしても良い。このようにすれば、トルク上昇抑制制御によりエンジントルクの上昇を確実に抑制することができる。
また、本発明は、トルク上昇抑制制御の実行中にエンジントルクを一定に維持又は低下させるようにしても良いが、請求項4のように、トルク上昇抑制制御の実行中に吸入空気量検出手段で検出した吸入空気量が低下するのに伴ってエンジントルクを徐々に上昇させるようにしても良い。このようにすれば、トルク上昇抑制制御による加速開始タイミングの遅れを少なくすることができ、加速応答性を向上させることができる。
また、トルク上昇抑制制御の実行中のエンジントルクの上昇勾配(上昇率)は、予め設定した一定の勾配としても良いが、請求項5のように、トルク上昇抑制制御の実行中にアクセル開度が大きくなるほどエンジントルクの上昇勾配が大きくなるように制御するようにしても良い。エンジンブレーキ補正制御停止後の意図しない急加速やトルクショックは、アクセル開度が小さいほど顕著に現れるため、アクセル開度が小さい領域で、エンジントルクの上昇勾配を緩やかにし、アクセル開度が大きくなるほど、エンジントルクの上昇勾配を大きくすることで、運転者の加速要求の高い、アクセル開度が大きく開かれた領域で、トルク上昇抑制制御による加速開始タイミングの遅れを更に少なくすることができて、加速応答性を更に向上させることができる。
この場合、請求項6のように、トルク上昇抑制制御の実行中に燃料カット状態から復帰させる気筒数(燃料を噴射する気筒数)を徐々に増加させることでエンジントルクを徐々に上昇させるようにしても良い。このようにすれば、トルク上昇抑制制御の実行中にエンジンの吸入空気量が多くても、運転する気筒数を徐々に増加させることでエンジントルクを緩やかに上昇させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を具体化した4つの実施例1〜4を説明する。
本発明の実施例1を図1乃至図10を用いて説明する。
まず、図1に基づいて内燃機関であるエンジン11の制御システム全体の概略構成を説明する。
まず、図1に基づいて内燃機関であるエンジン11の制御システム全体の概略構成を説明する。
エンジン11の吸気管12の上流側には、エアクリーナ13が装着され、その下流側には、吸入空気量Ga を検出するエアフローメータ14(吸入空気量検出手段)が設置されている。更に、エアフローメータ14の下流側には、モータ15等の電気アクチュエータによって開度調節されるスロットルバルブ16と、このスロットルバルブ16の開度(スロットル開度)を検出するスロットル開度センサ17とを備えた電子スロットル装置18が設けられている。
スロットルバルブ16を通過した吸入空気をエンジン11の各気筒に導入する吸気マニホールド19には、インジェクタ20が取り付けられ、また、エンジン11の各気筒のシリンダヘッドには、点火プラグ21が取り付けられている。エンジン11のクランク軸22に嵌着されたシグナルロータ23の外周に対向してクランク角センサ24が設置され、このクランク角センサ24から出力されるエンジン回転速度信号のパルスがエンジン電子制御回路(以下「エンジンECU」と表記する)25に取り込まれ、このエンジン回転速度信号のパルス周波数(パルス間隔)によってエンジン回転速度Neが検出される。
一方、アクセルペダル26の踏込量(アクセル開度)がアクセルセンサ27によって検出され、このアクセル開度に応じた電圧信号ApがエンジンECU25にA/D変換器28を介して取り込まれる。また、エアフローメータ14で検出した吸入空気量Ga やスロットル開度センサ17で検出したスロットル開度TAの各電圧信号も、エンジンECU25にA/D変換器28を介して取り込まれる。
このエンジンECU25は、CPU29、ROM30、RAM31等を備えたマイクロコンピュータを主体として構成され、ROM30に記憶されているエンジン制御用の各種ルーチンをCPU29で実行することで、点火プラグ21の点火時期を制御すると共に、インジェクタ駆動回路45を介してインジェクタ20に与える噴射信号のパルス幅を制御して燃料噴射量を制御する。
また、エンジンECU25は、ROM30に記憶されているスロットル制御用の各種ルーチンをCPU29で実行することで、スロットル開度センサ17で検出したスロットル開度を目標スロットル開度に一致させるように、モータ駆動回路32を介してスロットルバルブ16のモータ15をPID制御等によりフィードバック制御する。尚、電子スロットルシステムの異常時には、モータ駆動回路32からモータ15への通電路中に設けられた安全回路46が作動して、モータ15への通電がOFFされた状態に保たれる。この状態では、退避走行を可能にするために、スロットル開度が所定開度に保持される。
次に、図2及び図3に基づいて自動変速機51の概略構成を説明する。
図3に示すように、エンジン11の出力軸には、トルクコンバータ52の入力軸53が連結され、このトルクコンバータ52の出力軸54に、油圧駆動式の変速歯車機構55(変速機構)が連結されている。トルクコンバータ52の内部には、流体継手を構成するポンプインペラ71とタービンランナ72が対向して設けられ、ポンプインペラ71とタービンランナ72との間には、オイルの流れを整流するステータ73が設けられている。ポンプインペラ71は、トルクコンバータ52の入力軸53に連結され、タービンランナ72は、トルクコンバータ52の出力軸54に連結されている。
図3に示すように、エンジン11の出力軸には、トルクコンバータ52の入力軸53が連結され、このトルクコンバータ52の出力軸54に、油圧駆動式の変速歯車機構55(変速機構)が連結されている。トルクコンバータ52の内部には、流体継手を構成するポンプインペラ71とタービンランナ72が対向して設けられ、ポンプインペラ71とタービンランナ72との間には、オイルの流れを整流するステータ73が設けられている。ポンプインペラ71は、トルクコンバータ52の入力軸53に連結され、タービンランナ72は、トルクコンバータ52の出力軸54に連結されている。
また、トルクコンバータ52には、入力軸53側と出力軸54側との間を係合又は切り離しするためのロックアップクラッチ56が設けられている。エンジン11の出力トルクは、トルクコンバータ52を介して変速歯車機構55に伝達され、変速歯車機構55の複数のギア(遊星歯車等)で変速されて、車両の駆動輪(前輪又は後輪)に伝達される。
変速歯車機構55には、複数の変速段を切り換えるための摩擦係合要素である複数のクラッチC0,C1,C2とブレーキB0,B1が設けられ、図4に示すように、これら各クラッチC0,C1,C2と各ブレーキB0,B1の係合/解放を油圧で切り換えて、動力を伝達するギアの組み合わせを切り換えることによって変速比を切り換えるようになっている。
尚、図4は4速自動変速機のクラッチC0,C1,C2とブレーキB0,B1の係合の組合せを示すもので、○印はその変速段で係合状態(トルク伝達状態)に保持されるクラッチとブレーキを示し、無印は解放状態を示している。例えば、Dレンジのスロットル踏み込み状態では、車速が上がるにつれて、1速、2速、3速、4速へとアップシフトしていく。1速から2速への変速では、C0及びB0の係合からB0を解放し、新たにB1を係合する。2速から3速への変速では、C0及びB1の係合からB1を解放し、新たにC2を係合する。3速から4速への変速では、C0及びC2の係合からC0を解放し、新たにB1を係合する。
図2に示すように、変速歯車機構55には、エンジン動力で駆動される油圧ポンプ58が設けられ、作動油(オイル)を貯溜するオイルパン(図示せず)内には、油圧制御回路57が設けられている。この油圧制御回路57は、ライン圧制御回路59、自動変速制御回路60、ロックアップ制御回路61、手動切換弁66等から構成され、オイルパンから油圧ポンプ58で汲み上げられた作動油がライン圧制御回路59を介して自動変速制御回路60とロックアップ制御回路61に供給される。ライン圧制御回路59には、油圧ポンプ58からの油圧を所定のライン圧に制御するライン圧制御用の油圧制御弁(図示せず)が設けられ、自動変速制御回路60には、変速歯車機構55の各クラッチC0,C1,C2と各ブレーキB0,B1に供給する油圧を制御する複数の変速用の油圧制御弁(図示せず)が設けられている。また、ロックアップ制御回路61には、ロックアップクラッチ56に供給する油圧を制御するロックアップ制御用の油圧制御弁(図示せず)が設けられている。
また、ライン圧制御回路59と自動変速制御回路60との間には、シフトレバー65の操作に連動して切り換えられる手動切換弁66が設けられている。シフトレバー65がニュートラルレンジ(Nレンジ)又はパーキングレンジ(Pレンジ)に操作されているときには、自動変速制御回路60の油圧制御弁への通電が停止(OFF)された状態になっていても、手動切換弁66によって変速歯車機構55に供給する油圧が変速歯車機構55をニュートラル状態とするように切り換えられる。
一方、変速歯車機構55には、変速歯車機構55の入力軸回転速度であるタービン回転速度Ntを検出するタービン回転速度センサ68と、変速歯車機構55の出力軸回転速度Noを検出する出力軸回転速度センサ69が設けられている。
これら各種センサの出力信号は、自動変速機電子制御回路(以下「AT−ECU」と表記する)70に入力される。このAT−ECU70は、マイクロコンピュータを主体として構成され、内蔵されたROM(記憶媒体)に記憶された各ルーチンを実行することで、予め設定した図5の変速線図に示す変速パターンに従って変速歯車機構55の変速が実行されるように、シフトレバー65の操作位置や運転条件(スロットル開度、車速等)に応じて自動変速制御回路60の各油圧制御弁への通電を制御して、変速歯車機構55の各クラッチC0,C1,C2と各ブレーキB0,B1に作用させる油圧を制御することによって、図4に示すように、各クラッチC0,C1,C2と各ブレーキB0,B1の係合/解放を切り換えて、動力を伝達するギアの組み合わせを切り換えることで、変速歯車機構55の変速比を切り換える。
エンジンECU25とAT−ECU70は、図6に示すパワートレイン制御装置74を構成し、後述する図7乃至図9の各ルーチンを実行することで、燃料制御部75(燃料カット制御手段)、ロックアップクラッチ締結力制御部76(ロックアップクラッチ制御手段)、変速制御部77(ダウンシフト制御手段)、吸気制御部78(エンジンブレーキ補正手段,トルク上昇抑制手段)としての機能を実現する。
燃料制御部75(燃料カット制御手段)は、アクセル開度が全閉の減速運転中に、エンジン回転速度Neが所定の燃料カット復帰回転速度FCNe以上の領域(以下「燃料カット領域」という)のときにインジェクタ20の燃料噴射を停止する燃料カット制御を実行して、燃費を向上させる。
また、ロックアップクラッチ締結力制御部76は、ロックアップクラッチ56のスリップ量(トルクコンバータ52の出力軸54側と入力軸53側との回転速度差、つまりタービン回転速度Ntとエンジン回転速度Neとの差)を目標値に一致させるようにロックアップクラッチ56の締結力をフィードバック制御してロックアップクラッチ56を締結状態又は所定のスリップ状態に維持するロックアップクラッチスリップ制御を実行して、エンジン回転速度Neの急低下を防止しながら、変速制御部77によってエンジン回転速度Neを燃料カット領域(燃料カット復帰回転速度FCNe以上の領域)に維持するように変速歯車機構55の変速段を現在の変速段よりも変速比の大きな変速段にダウンシフトさせるダウンシフト制御を実行して、燃料カット制御の継続期間(燃料カット期間)を長くして燃費向上効果を高める。
更に、吸気制御部78は、変速歯車機構55のダウンシフト後のエンジン回転の減速度が過大にならないように、エンジンブレーキ力の増大を抑制するエンジンブレーキ補正制御を実行するエンジンブレーキ補正手段として機能すると共に、エンジンブレーキ補正制御の実行中にアクセル開度が全閉状態から開かれたときに該エンジンブレーキ補正制御を停止して、その後所定時間T1 が経過するまで、エンジントルクの上昇を抑制するトルク上昇抑制制御を実行するトルク上昇抑制手段として機能する。
エンジンブレーキ補正制御の実行中に、エンジン11の吸入空気量を増加させると、エンジン11の筒内負圧が減少(大気圧方向に変化)してポンピングロスが減少するため、その分、エンジンブレーキ力が減少するという関係がある。従って、スロットル開度を開き側に調整して吸入空気量を増加させれば、吸入空気量の増加によるエンジンブレーキ力の減少分によって、変速歯車機構55のダウンシフトによるエンジンブレーキ力の増大を抑制してエンジン回転の減速度の増大を抑制することができる。これにより、エンジン回転の減速度を急減速とならない所定範囲内に制御して、運転者の意図しない急減速の発生を防止することができる。
また、吸気制御部78は、燃料カット実行中にエンジンブレーキ補正制御が行われている期間に、運転者がアクセルペダル26を踏み込んでアクセル開度が全閉状態から開かれると、その時点で、エンジンブレーキ補正制御を停止して、その後所定時間T1 が経過するまで、スロットル開度を閉じ側(例えば全閉状態)に制御して吸入空気量を減少させることで、エンジントルクの上昇を抑制するトルク上昇抑制制御を実行する。このトルク上昇抑制制御の実行中は、燃料カットを継続して、トルク上昇抑制制御の終了と同時に、燃料カット状態から復帰して各気筒への燃料噴射を再開する。
このように制御すれば、燃料カット実行中にエンジンブレーキ補正制御により吸入空気量が増加しても、運転者のアクセルペダル26の踏み込みによりアクセル開度が全閉状態から開かれたときに、トルク上昇抑制制御により吸入空気量を減少させてから燃料カットを復帰させることができて、燃料カット復帰直後にエンジントルクが急激に増大することを防止できる。これにより、減速運転中にロックアップクラッチのスリップ量を制御してエンジン回転速度Neを燃料カット領域に維持するように変速歯車機構55をダウンシフトさせる場合に、運転者の意図しない急減速、急加速、トルクショックを防止することができ、燃費とドライバビリティを両立させることができる。
以上説明した減速運転中のパワートレイン制御(燃料カット制御、ロックアップクラッチスリップ制御、ダウンシフト制御、エンジンブレーキ補正制御、トルク上昇抑制制御)は、エンジンECU25とAT−ECU70によって図7乃至図9の各ルーチンに従って実行される。以下、これらの各ルーチンの処理内容を説明する。
[パワートレイン制御メインルーチン]
図7に示すパワートレイン制御メインルーチンは、所定周期で実行される。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ101で、各種センサの出力等に基づいて走行情報(アクセル開度、スロットル開度、エンジン回転速度Ne、タービン回転速度Nt、車速等)を読み込んだ後、ステップ102に進み、走行情報に基づいて車両の走行状態が加速状態と定常状態と減速状態のうちのいずれであるかを判定する。
[パワートレイン制御メインルーチン]
図7に示すパワートレイン制御メインルーチンは、所定周期で実行される。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ101で、各種センサの出力等に基づいて走行情報(アクセル開度、スロットル開度、エンジン回転速度Ne、タービン回転速度Nt、車速等)を読み込んだ後、ステップ102に進み、走行情報に基づいて車両の走行状態が加速状態と定常状態と減速状態のうちのいずれであるかを判定する。
このステップ102で、車両の走行状態が加速状態であると判定されれば、ステップ103に進み、図示しない加速運転中のパワートレイン制御ルーチンを実行して、エンジン11や自動変速機51を制御する。
また、上記ステップ102で、車両の走行状態が定常状態であると判定されれば、ステップ104に進み、図示しない定常運転中のパワートレイン制御ルーチンを実行して、エンジン11や自動変速機51を制御する。
また、上記ステップ102で、例えばアクセル開度が全閉で車両の走行状態が減速状態であると判定されれば、ステップ105に進み、後述する図8の減速運転中のパワートレイン制御ルーチンを実行すると共に、次のステップ106で、後述する図9のトルク上昇抑制制御ルーチンを実行する。
[減速運転中のパワートレイン制御ルーチン]
図8に示す減速運転中のパワートレイン制御ルーチンは、前記図7のパワートレイン制御メインルーチンのステップ105で実行されるサブルーチンである。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ201で、エンジン回転速度Neが燃料カット領域(燃料カット復帰回転速度FCNe以上の領域)のときにインジェクタ20の燃料噴射を停止する燃料カット制御を実行する。
[減速運転中のパワートレイン制御ルーチン]
図8に示す減速運転中のパワートレイン制御ルーチンは、前記図7のパワートレイン制御メインルーチンのステップ105で実行されるサブルーチンである。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ201で、エンジン回転速度Neが燃料カット領域(燃料カット復帰回転速度FCNe以上の領域)のときにインジェクタ20の燃料噴射を停止する燃料カット制御を実行する。
この後、ステップ202に進み、車両の減速度が所定値以上の急減速時であるか否かを判定する。このステップ202で、車両の減速度が所定値よりも小さく、急減速時ではないと判定されれば、ステップ203に進み、ロックアップクラッチ56のスリップ量(タービン回転速度Ntとエンジン回転速度Neとの差)を目標値に一致させるようにロックアップクラッチ56の締結力をフィードバック制御してロックアップクラッチ56を締結状態又は所定のスリップ状態に維持するロックアップクラッチスリップ制御を実行して、エンジン回転速度Neの急低下を防止する。
この後、ステップ204に進み、エンジン回転速度Neがダウンシフト判定値以下であるか否かによって変速タイミング(ダウンシフトの開始タイミング)であるか否かを判定する。ここで、ダウンシフト判定値は、変速歯車機構55の応答遅れ時間T0 (例えばダウンシフト指令が発生してから実際に変速比が変化して変速歯車機構55の入力軸回転速度であるタービン回転速度Ntが上昇し始めるまでの遅れ時間)と、直前のエンジン回転の減速度δNe(つまりエンジン回転速度Neの低下速度)とを考慮して、次式により燃料カット復帰回転速度FCNeよりも「δNe×T0 」だけ高回転側の回転速度に設定されている。
ダウンシフト判定値=FCNe+δNe×T0
これにより、減速運転中に、車両の減速度が大きいほど(つまりエンジン回転の減速度δNeが大きいほど)、ダウンシフト判定値を高回転側に設定して、変速歯車機構55のダウンシフトの開始タイミングを高車速側(つまり高回転側)に設定するようにしている。
これにより、減速運転中に、車両の減速度が大きいほど(つまりエンジン回転の減速度δNeが大きいほど)、ダウンシフト判定値を高回転側に設定して、変速歯車機構55のダウンシフトの開始タイミングを高車速側(つまり高回転側)に設定するようにしている。
このステップ204で、エンジン回転速度Neがダウンシフト判定値よりも高いと判定されれば、ダウンシフト制御(ステップ205の処理)を実行することなく、ステップ206に進む。
その後、上記ステップ204で、エンジン回転速度Neがダウンシフト判定値以下に低下したと判定された時点で、ステップ205に進み、ダウンシフト指令を出力して変速歯車機構55の変速段を現在の変速段よりも変速比の大きな変速段にダウンシフトさせる燃料カット期間延長用のダウンシフト制御を実行する。これにより、エンジン回転速度が燃料カット復帰回転速度FCNe(燃料カット領域の下限値)に低下する前に変速歯車機構55をダウンシフトさせてエンジン回転速度Neを上昇させて、エンジン回転速度Neを燃料カット領域(燃料カット復帰回転速度FCNe以上の領域)に維持し、燃料カット制御の継続期間(燃料カット期間)を長くして燃費向上効果を高める。
この後、ステップ206に進み、変速歯車機構55のダウンシフトによって変速歯車機構55の入力軸回転速度であるタービン回転速度Ntが上昇し始めるタイミング又は変速比が変化し始めるタイミング(つまり、ダウンシフト指令が発生してから変速歯車機構55の応答遅れ時間T0 が経過した時点)で、変速歯車機構55のダウンシフト後のエンジン回転の減速度が過大にならないように、電子スロットル装置18を駆動してスロットル開度を開き側に制御してエンジンブレーキ力の増大を抑制するエンジンブレーキ補正制御を開始する。
このエンジンブレーキ補正制御では、変速歯車機構55のダウンシフト先の変速段に応じてエンジンブレーキ補正用のスロットル開度を設定する。具体的には、ダウンシフト先の変速段の変速比が大きくなるほどエンジンブレーキ補正用のスロットル開度が大きくなる(つまり、変速段が4速→3速→2速→1速とダウンシフトされるほどエンジンブレーキ補正用のスロットル開度が大きくなる)ように設定する。これにより、ダウンシフト先の変速段の変速比が大きくなるほどダウンシフトによるエンジンブレーキ力の増加分が大きくなるのに対応して、スロットル開度を大きくして吸入空気量の増加によるエンジンブレーキ力の減少分を大きくし、この吸入空気量の増加によるエンジンブレーキ力の減少分によって、変速歯車機構55のダウンシフトによるエンジンブレーキ力の増大を抑制してエンジン回転の減速度を急減速とならない所定範囲内に制御する。
一方、上記ステップ202で、車両の減速度が所定値以上の急減速時であると判定された場合には、ステップ207に進み、ロックアップクラッチ56を切り離すロックアップクラッチ解放制御を実行して、急減速時のエンジンストール(いわゆるエンスト)を防止する。
この後、ステップ208に進み、通常の変速線(図5参照)で決定される変速タイミングで、ダウンシフト指令を出力して変速歯車機構55をダウンシフトさせる通常のダウンシフト制御を実行した後、ステップ209に進み、アクセル開度等に基づいて電子スロットル装置18でスロットル開度を制御する通常のスロットル制御を実行する。
[トルク上昇抑制制御ルーチン]
図9に示すトルク上昇抑制制御ルーチンは、前記図7のパワートレイン制御メインルーチンのステップ106で実行されるサブルーチンである。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ300で、エンジンブレーキ補正制御の実行中であるか否かを判定し、エンジンブレーキ補正制御の実行中でないと判定されれば、ステップ301に進み、トルク上昇抑制制御の実行中であるか否かを判定し、トルク上昇抑制制御の実行中でないと判定されれば、そのまま本ルーチンを終了し、トルク上昇抑制制御の実行中と判定されれば、後述するステップ304以降の処理を実行する。
[トルク上昇抑制制御ルーチン]
図9に示すトルク上昇抑制制御ルーチンは、前記図7のパワートレイン制御メインルーチンのステップ106で実行されるサブルーチンである。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ300で、エンジンブレーキ補正制御の実行中であるか否かを判定し、エンジンブレーキ補正制御の実行中でないと判定されれば、ステップ301に進み、トルク上昇抑制制御の実行中であるか否かを判定し、トルク上昇抑制制御の実行中でないと判定されれば、そのまま本ルーチンを終了し、トルク上昇抑制制御の実行中と判定されれば、後述するステップ304以降の処理を実行する。
一方、上記ステップ300で、エンジンブレーキ補正制御の実行中と判定されれば、ステップ302に進み、アクセル開度が全閉状態から開かれたか否か(つまり運転者がアクセルペダル26を踏み込んだか否か)を判定し、アクセル開度が全閉状態に維持されていれば、そのまま本ルーチンを終了する。この場合は、エンジンブレーキ補正制御が引き続き実行される。
上記ステップ302で、アクセル開度が全閉状態から開かれたと判定されれば、ステップ303に進み、エンジンブレーキ補正制御を停止して、次のステップ304で、エンジンブレーキ補正制御の停止時から所定時間T1 が経過したか否かを判定し、所定時間T1 が経過していなければ、ステップ305に進み、トルク上昇抑制制御を実行して、電子スロットル装置18を駆動してスロットル開度を閉じ側(例えば全閉状態)に制御して吸入空気量を減少させることで、エンジントルクの上昇を抑制する。このトルク上昇抑制制御の実行中は、燃料カットを継続する。そして、エンジンブレーキ補正制御の停止時から所定時間T1 が経過した時点で、ステップ306に進み、トルク上昇抑制制御を終了して、燃料カット状態から復帰して各気筒への燃料噴射を再開して、通常の制御に復帰する。
以上説明した減速運転中のパワートレイン制御の実行例を図10のタイムチャートを用いて説明する。
まず、変速歯車機構55の変速段が4速に維持された状態での加速運転からアクセル開度が全閉の減速運転になった時点t0 で、エンジン回転速度Neが燃料カット領域(燃料カット復帰回転速度FCNe以上の領域)のときにインジェクタ20の燃料噴射を停止する燃料カット制御を実行して、燃費を向上させる共に、ロックアップクラッチ56のスリップ量(タービン回転速度Ntとエンジン回転速度Neとの差)を目標値に一致させるようにロックアップクラッチ56の締結力をフィードバック制御するロックアップクラッチスリップ制御を実行して、エンジン回転速度Neの急低下を防止する。
尚、アクセル開度が全閉の減速運転になった時点t0 で、スロットル開度を全閉位置に制御しても良いが、スロットル開度を全閉位置よりも少し大きい開度に制御して吸入空気量を増加させることで、エンジンブレーキ力を減少させるようにしても良い。
その後、エンジン回転速度Neが燃料カット復帰回転速度FCNeよりも高回転側に設定されたダウンシフト判定値まで低下した時点t1 で、ダウンシフト指令を出力して変速歯車機構55の変速段を4速から3速にダウンシフトさせるダウンシフト制御を実行する。これにより、エンジン回転速度Neが燃料カット復帰回転速度FCNeに低下する前に変速歯車機構55をダウンシフトさせてエンジン回転速度Neを上昇させて、エンジン回転速度Neを燃料カット領域に維持し、燃料カット制御の継続期間(燃料カット期間)を長くして燃費向上効果を高める。
その後、変速歯車機構55のダウンシフトによってタービン回転速度Ntが上昇し始める時点t2 (ダウンシフト指令が発生してから変速歯車機構55の応答遅れ時間T0 が経過した時点)で、変速歯車機構55のダウンシフト後のエンジン回転の減速度が過大にならないように、電子スロットル装置18を駆動してスロットル開度を開き側に制御してエンジンブレーキ力の増大を抑制するエンジンブレーキ補正制御を開始する。変速歯車機構55の変速段を4速から3速にダウンシフトする場合には、スロットル開度を3速に対応した開度まで増加させて吸入空気量を増加させる。この吸入空気量の増加によるエンジンブレーキ力の減少分によって、変速歯車機構55のダウンシフトによるエンジンブレーキ力の増大を抑制してエンジン回転の減速度の増大を抑制する。
その後、再び、エンジン回転速度Neがダウンシフト判定値まで低下した時点t3 で、変速歯車機構55の変速段を3速から2速にダウンシフトさせるダウンシフト制御を実行し、このダウンシフトによってタービン回転速度Ntが上昇し始める時点t4 で、次のエンジンブレーキ補正制御を開始する。変速歯車機構55の変速段を3速から2速にダウンシフトする場合には、スロットル開度を2速に対応した開度まで増加させて吸入空気量を増加させ、この吸入空気量の増加によるエンジンブレーキ力の減少分によって、変速歯車機構55のダウンシフトによるエンジンブレーキ力の増大を抑制してエンジン回転の減速度の増大を抑制する。
このようにして、減速運転中にロックアップクラッチ56のスリップ量を制御しながらエンジン回転速度Neを燃料カット領域に維持するように変速歯車機構55をダウンシフトさせる場合に、スロットル開度を開き側に制御してエンジンブレーキ力の増大を抑制するエンジンブレーキ補正制御を実行することで、変速歯車機構55のダウンシフトによるエンジンブレーキ力の増大を抑制してエンジン回転の減速度の増大を抑制することができる。これにより、燃費向上効果を高めながら、運転者の意図しない急減速の発生を防止することができる。
図10の制御例では、エンジンブレーキ補正制御の実行中に、ある時点t5 で、運転者がアクセルペダル26を踏み込んでアクセル開度が全閉状態から開かれる。この時点t5 で、エンジンブレーキ補正制御を停止して、その後所定時間T1 が経過するまで、トルク上昇抑制制御を実行してスロットル開度を閉じ側(例えば全閉状態)に制御して吸入空気量を減少させる。このトルク上昇抑制制御の実行中は、燃料カットを継続する。
その後、エンジンブレーキ補正制御の停止時から所定時間T1 が経過した時点t6 で、トルク上昇抑制制御を終了して、燃料カット状態から復帰して各気筒への燃料噴射を再開して、通常の制御に復帰する。
このように制御すれば、燃料カット実行中にエンジンブレーキ補正制御により吸入空気量が増加しても、運転者のアクセルペダル26の踏み込みによりアクセル開度が全閉状態から開かれたときに、トルク上昇抑制制御により吸入空気量を減少させてから燃料カットを復帰させることができて、燃料カット復帰直後にエンジントルクが急激に増大することを防止できる。これにより、減速運転中にロックアップクラッチのスリップ量を制御してエンジン回転速度Neを燃料カット領域に維持するように変速歯車機構55をダウンシフトさせる場合に、運転者の意図しない急減速、急加速、トルクショックを防止することができ、燃費とドライバビリティを両立させることができる。
尚、エンジンブレーキ補正制御の実行中にエンジン11の吸入空気量を調整してエンジンブレーキ力を補正する吸入空気量調整手段は、電子スロットル装置18に限定されず、適宜変更しても良い。
例えば、吸入空気量調整手段として、スロットルバルブ16をバイパスして流れる空気量を調整するアイドル回転調整装置を用いるようにしても良い。アイドル回転調整装置を用いれば、アクセル開度によらずスロットルバルブ16をバイパスして流れる空気量を調整してエンジン11の吸入空気量を調整することができる。
或は、吸入空気量調整手段として、エンジン11の吸気管12に還流させる排気還流量を調整する排気還流装置を用いるようにしても良い。排気還流装置を用いれば、アクセル開度によらずエンジン11の吸気管12に還流させる排気還流量を調整してエンジン11の吸入空気量を調整することができる。
上記実施例1では、エンジンブレーキ補正制御停止後にトルク上昇抑制制御を予め設定した所定時間T1 実行するようにしたが、図11及び図12に示す本発明の実施例2では、エンジンブレーキ補正制御停止後にエアフローメータ14で検出した吸入空気量がアイドル相当値付近に低下するまでトルク上昇抑制制御を実行するようにしている。
本実施例2で実行する図11のトルク上昇抑制制御ルーチンは、前記実施例1で説明した図9のトルク上昇抑制制御ルーチンのステップ304の処理をステップ304aの処理に変更しただけであり、その他の各ステップの処理は図9の各ステップの処理と同じである。
図11のトルク上昇抑制制御ルーチンでは、エンジンブレーキ補正制御が停止されると、ステップ304aに進み、エアフローメータ14で検出した吸入空気量がアイドル相当値付近に低下したか否かを判定し、吸入空気量がアイドル相当値付近に低下していなければ、ステップ305に進み、前記実施例1と同様のトルク上昇抑制制御を実行する。その後、吸入空気量がアイドル相当値付近に低下した時点で、ステップ306に進み、トルク上昇抑制制御を終了して、燃料カット状態から復帰して各気筒への燃料噴射を再開して、通常の制御に復帰する。
以上説明した本実施例2によれば、図12に示すように、エンジンブレーキ補正制御の停止時t5 から吸入空気量がアイドル相当値付近に低下する時点t6 までの期間に、前記実施例1と同様のトルク上昇抑制制御を実行するようにしたので、エンジンブレーキ補正制御停止後の吸入空気量の挙動がエンジン回転速度の挙動等に応じて変化しても、それに応じてトルク上昇抑制制御を実行する期間を適正に変化させることができて、エンジンブレーキ補正制御停止後のエンジントルクの上昇開始タイミングをエンジンブレーキ補正制御停止後の吸入空気量の挙動に応じて精度良く設定できると共に、設計開発段階でトルク上昇抑制制御の実行期間を設定する適合工程が不要となり、開発工数を削減できる利点もある。
図13及び図14に示す本発明の実施例3では、エンジンブレーキ補正制御停止後にトルク上昇抑制制御を実行する際に、エアフローメータ14で検出した吸入空気量が低下するのに伴ってエンジントルクを徐々に上昇させるようにしている。本実施例3では、トルク上昇抑制制御の実行中に、吸入空気量が低下するのに伴って、燃料カット状態から復帰させる気筒数(燃料を噴射する気筒数)を徐々に増加させることでエンジントルクを徐々に上昇させ、全気筒が燃料カット状態から復帰した時点で、トルク上昇抑制制御を終了して通常の制御に復帰するようにしている。
本実施例3で実行する図13のトルク上昇抑制制御ルーチンは、前記実施例1で説明した図9のトルク上昇抑制制御ルーチンのステップ304の処理をステップ304bの処理に変更すると共に、ステップ305の後にステップ307〜312の処理を追加したものであり、その他の各ステップの処理は図9の各ステップの処理と同じである。
図13のトルク上昇抑制制御ルーチンでは、エンジンブレーキ補正制御が停止されると、ステップ304bに進み、全気筒が燃料カット状態から復帰したか否かを判定し、燃料カット状態から復帰していない気筒があれば、ステップ305に進み、トルク上昇抑制制御を実行して、電子スロットル装置18を駆動してスロットル開度を閉じ側(例えば全閉状態)に制御して吸入空気量を減少させることで、エンジントルクの上昇を抑制する。
トルク上昇抑制制御の実行中は、ステップ307に進み、吸入空気量が設定値A(図14参照)よりも多いか否かを判定し、吸入空気量が設定値Aよりも多ければ、そのまま本ルーチンを終了し、全気筒の燃料カットを継続する。
その後、吸入空気量が設定値A以下に低下した時点で、ステップ308に進み、吸入空気量が設定値Aから設定値B(図14参照)の範囲内であるか否かを判定し、吸入空気量が設定値Aから設定値Bの範囲内であれば、ステップ309に進み、いずれか1気筒を燃料カット状態から復帰させて1気筒のみ燃料噴射を再開し、エンジントルクを少し上昇させる。
その後、吸入空気量が設定値B以下に低下した時点で、ステップ310に進み、吸入空気量が設定値Bからアイドル相当値(図14参照)の範囲内であるか否かを判定し、吸入空気量が設定値Bから設定値C(本実施例3ではアイドル相当値)の範囲内であれば、ステップ311に進み、2気筒に燃料を噴射して、エンジントルクを徐々に上昇させる。
その後、吸入空気量が設定値C(アイドル相当値)に低下した時点で、ステップ312に進み、全気筒の燃料カットを復帰させて全気筒に燃料を噴射する。この後は、前記ステップ304bで「Yes」と判定されて、ステップ306に進み、トルク上昇抑制制御を終了して通常の制御に復帰する。
以上説明した本実施例3では、図14に示すように、エンジンブレーキ補正制御の実行中に、運転者がアクセルペダル26を踏み込んでアクセル開度が全閉状態から開かれた時点t5 で、エンジンブレーキ補正制御を停止して、トルク上昇抑制制御を開始し、スロットル開度を閉じ側(例えば全閉状態)に制御して吸入空気量を減少させる。
これにより、吸入空気量が設定値Aまで低下した時点t6 で、いずれか1気筒を燃料カット状態から復帰させて1気筒のみ燃料噴射を再開し、エンジントルクを少し上昇させる。その後、吸入空気量が設定値Bまで低下した時点t7 で、2気筒に燃料を噴射して、エンジントルクを徐々に上昇させる。その後、吸入空気量が設定値C(アイドル相当値)に低下した時点t8 で、全気筒の燃料カットを復帰させて全気筒に燃料を噴射し、トルク上昇抑制制御を終了して通常の制御に復帰する。
以上説明した本実施例3では、トルク上昇抑制制御の実行中に吸入空気量が低下するのに伴ってエンジントルクを徐々に上昇させるようにしたので、トルク上昇抑制制御による加速開始タイミングの遅れを少なくすることができ、加速応答性を向上させることができる。
しかも、本実施例3では、トルク上昇抑制制御の実行中に吸入空気量が低下するのに伴って燃料カット状態から復帰させる気筒数(燃料を噴射する気筒数)を徐々に増加させることでエンジントルクを徐々に上昇させるようにしたので、トルク上昇抑制制御の実行中にエンジン11の吸入空気量が多くても、運転する気筒数を徐々に増加させることでエンジントルクを緩やかに上昇させることができる。
尚、本実施例3では、トルク上昇抑制制御の実行中に燃料カット状態から復帰させる気筒数を3段階に増加させるようにしたが、これを2段階又は4段階以上に増加させるようにしても良い。
図15乃至図17に示す本発明の実施例4では、トルク上昇抑制制御の実行中に、吸入空気量が低下するのに伴ってエンジントルクを徐々に上昇させる際に、図17に示すように、アクセル開度が大きくなるほどエンジントルクの上昇勾配(上昇率)が大きくなるように制御するところに特徴がある。
本実施例4においても、前記実施例3と同様に、トルク上昇抑制制御の実行中に吸入空気量が低下するのに伴って燃料カット状態から復帰させる気筒数(燃料を噴射する気筒数)を徐々に増加させることでエンジントルクを徐々に上昇させるようにしている。更に、本実施例4では、アクセル開度が大きくなるほど、燃料カット状態から復帰させる気筒数を増加させるタイミングを早めることで、アクセル開度が大きくなるほどエンジントルクの上昇勾配(上昇率)が大きくなるように制御するようにしている。
本実施例4で実行する図15のトルク上昇抑制制御ルーチンは、前記実施例3で説明した図13のトルク上昇抑制制御ルーチンのステップ305の後にステップ307aの処理を追加したものであり、その他の各ステップの処理は図15の各ステップの処理と同じである。
図15のトルク上昇抑制制御ルーチンでは、トルク上昇抑制制御の実行中は、ステップ307aに進み、アクセル開度に応じて設定値A,B,Cをマップ等により設定する。この際、図16に示すように、アクセル開度が大きいほど、設定値A,B,Cが大きい値に設定される。これにより、アクセル開度が大きくなるほど、燃料カット状態から復帰させる気筒数を増加させるタイミングが早められるため、アクセル開度が大きくなるほどエンジントルクの上昇勾配(上昇率)が大きくなる。
エンジンブレーキ補正制御停止後の意図しない急加速やトルクショックは、アクセル開度が小さいほど運転者に不快感を与えやすくなるため、本実施例4のように、アクセル開度が小さい領域で、エンジントルクの上昇勾配を緩やかにし、アクセル開度が大きくなるほど、エンジントルクの上昇勾配を大きくすることで、運転者の加速要求の高い、アクセル開度が大きく開かれた領域で、トルク上昇抑制制御による加速開始タイミングの遅れを更に少なくすることができて、加速応答性を更に向上させることができる。
尚、本実施例4では、トルク上昇抑制制御の実行中に燃料カット状態から復帰させる気筒数を3段階に増加させるようにしたが、これを2段階又は4段階以上に増加させるようにしても良い。
11…エンジン、12…吸気管、14…エアフローメータ(吸入空気量検出手段)、15…モータ、16…スロットルバルブ、17…スロットル開度センサ、18…電子スロットル装置、20…インジェクタ、24…クランク角センサ、25…エンジンECU、26…アクセルペダル、27…アクセルセンサ、51…自動変速機、52…トルクコンバータ、55…変速歯車機構(変速機構)、56…ロックアップクラッチ、68…タービン回転速度センサ、69…出力軸回転速度センサ、70…AT−ECU、74…パワートレイン制御装置、75…燃料制御部(燃料カット制御手段)、76…ロックアップクラッチ締結力制御部(ロックアップクラッチ制御手段)、77…変速制御部(ダウンシフト制御手段)、78…吸気制御部(エンジンブレーキ補正手段,トルク上昇抑制手段)
Claims (6)
- エンジンの出力をロックアップクラッチ付きのトルクコンバーターと複数の変速段を有する変速機構とを介して車輪側に伝達するパワートレインの制御装置において、
アクセル開度が全閉の減速運転中でエンジン回転速度が所定の燃料カット復帰回転速度以上の領域(以下「燃料カット領域」という)のときに前記エンジンの燃料噴射を停止する燃料カットを実行する燃料カット制御手段と、
前記減速運転中に前記ロックアップクラッチのスリップ量を制御するロックアップクラッチ制御手段と、
前記減速運転中に前記エンジン回転速度を前記燃料カット領域に維持するように前記変速機構を変速比増大側の変速段にダウンシフトさせるダウンシフト制御手段と、
前記減速運転中に前記変速機構のダウンシフト後のエンジン回転の減速度が過大にならないようにエンジンブレーキ力を補正するエンジンブレーキ補正制御を実行するエンジンブレーキ補正手段と、
前記エンジンブレーキ補正制御の実行中に前記アクセル開度が全閉状態から開かれたときに該エンジンブレーキ補正制御を停止して、その後暫くの期間、エンジントルクの上昇を抑制するトルク上昇抑制制御を実行するトルク上昇抑制手段と
を備えていることを特徴とするパワートレインの制御装置。 - 前記エンジンの吸入空気量を検出する吸入空気量検出手段を備え、
前記トルク上昇抑制手段は、前記エンジンブレーキ補正制御の停止後に前記トルク上昇抑制制御を前記吸入空気量検出手段で検出した吸入空気量がアイドル相当値付近に低下するまで実行することを特徴とする請求項1に記載のパワートレインの制御装置。 - 前記燃料カット制御手段は、前記トルク上昇抑制制御が終了するまで燃料カットを継続することを特徴とする請求項1又は2に記載のパワートレインの制御装置。
- 前記エンジンの吸入空気量を検出する吸入空気量検出手段を備え、
前記トルク上昇抑制手段は、前記トルク上昇抑制制御の実行中に前記吸入空気量検出手段で検出した吸入空気量が低下するのに伴ってエンジントルクを徐々に上昇させることを特徴とする請求項1に記載のパワートレインの制御装置。 - 前記トルク上昇抑制手段は、前記トルク上昇抑制制御の実行中に前記アクセル開度が大きくなるほどエンジントルクの上昇勾配が大きくなるように制御することを特徴とする請求項4に記載のパワートレインの制御装置。
- 前記燃料カット制御手段は、前記トルク上昇抑制制御の実行中に燃料カット状態から復帰させる気筒数を徐々に増加させることでエンジントルクを徐々に上昇させることを特徴とする請求項4又は5に記載のパワートレインの制御装置。
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