JP2015113715A - 過給機付き内燃機関の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】過給機付き内燃機関の制御装置において、燃費の悪化を抑えつつトルクダウンからの機関トルク上昇の応答性を向上させる。【解決手段】目標トルクTetに一致するように機関トルクTeを調整するトルク制御と、目標過給圧Ptに一致するように過給圧Pを調整する過給圧制御とを行う、過給機付き内燃機関の制御装置である。エンジンのトルクダウンが要求された場合には、変速時目標トルクTectに一致するように機関トルクTeを一時的に低下させるトルクダウン制御を行う一方、トルクダウン制御中には、アクセル開度θACCに基づいて設定される目標過給圧Pctに過給圧Pが一致するように過給圧制御を行う。【選択図】図3
Description
本発明は、過給機付き内燃機関の制御装置に関し、特に、機関トルク応答性を向上させることが可能な過給機付き内燃機関の制御装置に関するものである。
従来から、排気ガスの内部エネルギーによって駆動するターボ式過給機や、クランクシャフトからの動力などによって駆動する機械式過給機を備えた内燃機関(過給機付き内燃機関)が種々提案されている。
かかる過給機付き内燃機関では、吸気効率を改善することで出力向上が図れるものの、特にターボ式過給機では、内燃機関の出力トルク(以下、機関トルクともいう)を低下させる必要が生じた場合にスロットル弁を閉じても、直ちに過給圧が低下せず、トルクダウンの応答性が悪いという問題がある。
このような問題を解決するために、例えば特許文献1には、ターボ式過給機付き内燃機関において、トルクダウン制御により機関トルクを低下させるときに、吸気の過給圧が低下するようにウェイストゲート弁を制御する技術が開示されている。
上記特許文献1のものでは、スロットル弁の制御に加えて過給機をも制御することで、トルクダウンの応答性を向上させることができる。もっとも、ターボ式過給機付き内燃機関では、過給圧が上昇するまでに一定の時間を要するため、低回転領域や低トルク状態においては、十分な機関トルク応答性を確保することが困難であることが知られている。それ故、上記特許文献1のものでは、トルクダウンからの機関トルク上昇の応答性が悪化するおそれがある。
一方、低回転領域や低トルク状態における機関トルク応答性を高めるべく、過給圧を予め昇圧させておくことも考えられるが、過給圧を要求もないのに長時間昇圧させておくことは、排気抵抗が増大し、燃費の悪化を招くことから好ましくない。また、運転者からのトルク要求(要求タイミングや要求量)を予測して、過給圧を事前に昇圧させることも考えられるが、いつ何時どの程度発せられるか分からない運転者からのトルク要求を見極めることは困難である。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、過給機付き内燃機関の制御装置において、燃費の悪化を抑えつつトルクダウンからの機関トルク上昇の応答性を向上させる技術を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明に係る過給機付き内燃機関の制御装置では、機関トルクを一時的に低下させた後、再び機関トルクを上昇(復帰)させるようなシチュエーションにおいて、機関トルク上昇の応答性を向上させることが可能な過給圧を担保するようにしている。
具体的には、本発明は、目標トルクに一致するように機関トルクを調整するトルク制御と、目標過給圧に一致するように過給圧を調整する過給圧制御とを行う、過給機付き内燃機関の制御装置を対象としている。
そして、前記制御装置は、内燃機関のトルクダウンが要求された場合には、目標トルクに一致するように機関トルクを一時的に低下させるトルクダウン制御を行う一方、当該トルクダウン制御中には、運転者のアクセル操作に基づいて設定される目標過給圧に過給圧が一致するように過給圧制御を行うことを特徴とするものである。
この構成によれば、トルクダウンが要求された場合には、運転者がアクセルペダルを踏み込んでも、目標トルクに従って機関トルクを低下させることから、例えば変速時における変速ショック等を抑えることができる。
一方、トルクダウン制御中には、運転者のアクセル操作に基づいて目標過給圧を設定することから、例えば運転者がアクセルペダルの踏込量を維持した場合やアクセルペダルを更に踏み込んだ場合には、トルクダウン制御中も、過給圧をトルクダウン要求前の過給圧以上に維持することができる。すなわち、この構成によれば、過給圧の事前の昇圧を短時間(トルクダウンの間)に抑えつつ、トルクダウン制御後の機関トルクを、運転者の意思に基づく(運転者のアクセル操作に基づいて設定される)目標トルクに速やかに一致させるのに必要な過給圧を、トルクダウン制御中も担保することが可能となる。
また、この構成によれば、機関トルク上昇の高い応答性が要求されない場合(例えばトルクダウン制御中に運転者がアクセルペダルから足を離した場合)には、目標過給圧が低下するので、過給圧の不必要な昇圧を抑制して、燃費の悪化を抑えることができる。
以上のように、本発明によれば、燃費の悪化を抑えつつトルクダウンからの機関トルク上昇の応答性を向上させることができる。
また、前記制御装置では、前記トルクダウン制御は、前記内燃機関への吸入空気量を調整するスロットルバルブの開度を低減することによって行われることが好ましい。
この構成によれば、点火遅角によるトルクダウンとは異なり、過給圧の低下が生じる吸気系トルクダウンにおいて、トルクダウン制御中も目標過給圧に一致するように過給圧を調整することから、吸気系トルクダウンからの機関トルク上昇の応答性を向上させることができる。また、点火遅角によるトルクダウンよりもトルクダウン幅が大きい吸気系トルクダウンを採用することで、運転者のアクセル操作に応じて過給圧を昇圧させた場合でも、目標トルクに応じたトルクダウン量を容易に実現することができる。
なお、この構成では、スロットルバルブの開度を低減することのみによってトルクダウン制御を行ってもよいし、トルクダウンの応答性を高めるために、点火遅角によるトルクダウン制御を併用してもよい。
さらに、前記過給機は、排気通路に設けられたタービンホイールを有し、前記内燃機関は、前記排気通路における前記タービンホイールの上流側と下流側とをバイパスさせるバイパス通路上に設けられたウェイストゲートバルブをさらに備え、前記過給圧制御は、前記ウェイストゲートバルブの開度を変更することによって行われることが好ましい。
この構成によれば、ウェイストゲートバルブの開度を低減して、バイパス通路側に流れる排気量を減らす(タービンホイール側へ流れる排気量を増やす)ことで、過給圧を容易に昇圧させることができる。
また、前記トルクダウン要求は、変速時、四輪駆動車における少なくとも一つの駆動輪の空転時、車両安定化制御時のうち少なくともいずれか一つの場合に発せられることが好ましい。
この構成によれば、変速ショックを小さくした後や、四輪駆動車において駆動輪の空転を抑えて接地性を確保した後や、VSC(Vehicle Stability Control)において車両の安定性を確保した後に、速やかに機関トルクを上昇させて加速性を向上させることができる。
以上、説明したように本発明に係る過給機付き内燃機関の制御装置によれば、燃費の悪化を抑えつつトルクダウンからの機関トルク上昇の応答性を向上させることができる。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)型車両に本発明を適用した場合について説明する。
図1は、本実施形態に係る制御装置が搭載される車両を示す概略構成図である。この車両は、図1に示すように、エンジン1と、トルクコンバータ30と、自動変速機10と、差動歯車装置38と、駆動輪(前輪)40と、PTM(Power Train Manager)6と、エンジンECU(Electronic Control Unit)9と、ECT(Electronic Controlled Transmission)−ECU7とを備えている。以下、エンジン1の全体構成、自動変速機10を含む動力伝達装置、および、PTM6とエンジンECU9とECT−ECU7を中心とした制御系などについて説明する。
−エンジンの全体構成−
図2は、エンジン1およびその吸排気系の概略構成図である。なお、図2ではエンジン1の1気筒の構成のみを示している。エンジン1は、例えば4気筒ガソリンエンジンであって、燃焼室11を形成するピストン12および出力軸であるクランクシャフト13を備えている。ピストン12はコネクティングロッド14を介してクランクシャフト13に連結されており、ピストン12の往復運動がコネクティングロッド14によってクランクシャフト13の回転へと変換されるようになっている。
図2は、エンジン1およびその吸排気系の概略構成図である。なお、図2ではエンジン1の1気筒の構成のみを示している。エンジン1は、例えば4気筒ガソリンエンジンであって、燃焼室11を形成するピストン12および出力軸であるクランクシャフト13を備えている。ピストン12はコネクティングロッド14を介してクランクシャフト13に連結されており、ピストン12の往復運動がコネクティングロッド14によってクランクシャフト13の回転へと変換されるようになっている。
クランクシャフト13には、外周面に複数の突起(歯)16を有するシグナルロータ15が取り付けられている。シグナルロータ15の側方近傍にはクランクポジションセンサ81が配置されている。クランクポジションセンサ81は、例えば電磁ピックアップであって、クランクシャフト13が回転する際にシグナルロータ15の突起16に対応するパルス状の信号(出力パルス)を発生する。
シリンダブロック17には、エンジン水温(冷却水温)Twを検出する水温センサ82が配置されている。燃焼室11には点火プラグ2が配置されている。点火プラグ2の点火タイミングはイグナイタ21によって調整される。イグナイタ21はエンジンECU9によって制御される。
燃焼室11には吸気通路3と排気通路4とが接続されている。吸気通路3と燃焼室11との間には吸気バルブ31が設けられている一方、排気通路4と燃焼室11との間には排気バルブ41が設けられている。吸気バルブ31を開閉駆動することにより、吸気通路3と燃焼室11とが連通または遮断される一方、排気バルブ41を開閉駆動することにより、排気通路4と燃焼室11とが連通または遮断される。これら吸気バルブ31および排気バルブ41の開閉駆動は、クランクシャフト13の回転が伝達される吸気カムシャフト(図示せず)および排気カムシャフト41aの各回転によって行われる。
吸気通路3には、エアクリーナ32、熱線式のエアフロメータ83、吸気温センサ84(エアフロメータ83に内蔵)、吸気圧センサ80、および、エンジン1の吸入空気量を調整する電子制御式のスロットルバルブ33が配置されている。スロットルバルブ33はスロットルモータ34によって駆動される。スロットルバルブ33は、運転者のアクセルペダル73操作とは独立して、その開度(スロットル開度θth)を電子的に制御することが可能であり、スロットル開度θthはスロットル開度センサ85によって検出される。
また、吸気通路3には燃料噴射用のインジェクタ35が配置されている。インジェクタ35には燃料タンクから燃料ポンプによって所定圧力の燃料が供給され、インジェクタ35の開弁に伴って吸気通路3に燃料が噴射される。この噴射燃料は吸入空気と混合され、混合気となって燃焼室11に導入される。燃焼室11に導入された混合気は、圧縮行程を経た後、点火プラグ2にて点火されて燃焼する。この燃焼室11内での混合気の燃焼によりピストン12が往復運動してクランクシャフト13が回転する。
排気通路4には2つの三元触媒42,43が配設されている。これら三元触媒42,43は、酸素を吸蔵するO2ストレージ機能を有しており、空燃比が理論空燃比からある程度まで偏移したとしても、HC、COおよびNOxを浄化することが可能となっている。排気通路4における上流側の三元触媒42の上流側には空燃比センサ(A/Fセンサ)86が、また、下流側の三元触媒43の上流側には酸素センサ(O2センサ)87がそれぞれ配置されている。
さらに、このエンジン1には、ターボチャージャ(過給機)5が設けられている。ターボチャージャ5は、タービンシャフト51を介して連結されたタービンホイール52およびコンプレッサホイール53を備えている。コンプレッサホイール53は吸気通路3内部に臨んで配置され、タービンホイール52は排気通路4内部に臨んで配置されている。このため、ターボチャージャ5は、タービンホイール52が受ける排気流(排気圧)を利用してコンプレッサホイール53を回転させ、吸気圧を高めるといった所謂過給動作を行うようになっている。
吸気通路3におけるスロットルバルブ33の上流側には、ターボチャージャ5での過給によって昇温した吸入空気を強制冷却するためのインタークーラ36が設けられている。一方、排気通路4には、タービンホイール52の上流側と下流側とをバイパスさせる排気バイパス通路47が設けられている。この排気バイパス通路47にはウェイストゲートバルブ48が設けられている。ウェイストゲートバルブ48の開度はエンジンECU9によって制御される。ウェイストゲートバルブ48が開放されると、排気ガスがタービンホイール52をバイパスして排気バイパス通路47に流れることで過給圧が低下する一方、ウェイストゲートバルブ48が閉じられると、排気ガスがタービンホイール52側に流れることで過給圧が上昇する。
また、吸気通路3と排気通路4とはEGR通路44によって接続されている。このEGR通路44は、排気の一部を適宜吸気通路3に還流させて燃焼室11へ再度供給することにより燃焼温度を低下させ、これによってNOx発生量を低減させるものである。EGR通路44には、電子制御によって無段階に開閉されて、EGR通路44を流れる排気流量を調整することが可能なEGRバルブ45と、EGR通路44を還流する排気ガスを冷却するためのEGRクーラ46とが設けられている。
−動力伝達装置−
車両に搭載された動力伝達装置は、トルクコンバータ30と自動変速機10とを備えている。トルクコンバータ30は、エンジン1により発生した動力を流体を介して自動変速機10へ伝達する流体伝動装置であり、クランクシャフト13に連結されたポンプインペラ(図示せず)と、タービンランナ(図示せず)と、ステータ(図示せず)とを備えている。ポンプインペラとタービンランナとの間には、直結クラッチであるロックアップクラッチ(図示せず)が設けられており、このロックアップクラッチが完全係合状態とされた場合には、ポンプインペラおよびタービンランナが一体回転する。
車両に搭載された動力伝達装置は、トルクコンバータ30と自動変速機10とを備えている。トルクコンバータ30は、エンジン1により発生した動力を流体を介して自動変速機10へ伝達する流体伝動装置であり、クランクシャフト13に連結されたポンプインペラ(図示せず)と、タービンランナ(図示せず)と、ステータ(図示せず)とを備えている。ポンプインペラとタービンランナとの間には、直結クラッチであるロックアップクラッチ(図示せず)が設けられており、このロックアップクラッチが完全係合状態とされた場合には、ポンプインペラおよびタービンランナが一体回転する。
自動変速機10は、第1遊星歯車装置18、第2遊星歯車装置19および第3遊星歯車装置20を有している。自動変速機10は、エンジン1によって回転駆動されるトルクコンバータ30のタービン軸である入力軸(図示せず)の回転を変速して、差動歯車装置38に動力を伝達するための出力回転部材(図示せず)から出力する。これにより、エンジン1の出力は、トルクコンバータ30、自動変速機10、差動歯車装置38、および車軸39を介して一対の駆動輪40へ伝達される。
自動変速機10は、多板式のクラッチやブレーキなど油圧アクチュエータによって係合制御される油圧式摩擦係合要素を有しており、これらのクラッチおよびブレーキは、油圧制御回路37のリニアソレノイドバルブの励磁、非励磁や電流制御により、係合状態と解放状態とが切り換えられるようになっている。
この自動変速機10では、クラッチやブレーキなどが、所定の状態に係合または解放されることによって、第1〜第6変速段(ギヤ段)の6つの前進変速段が成立されるとともに、後進変速段が設定される。各変速段の変速比は、第1遊星歯車装置18、第2遊星歯車装置19、および第3遊星歯車装置20の各ギヤ比(=サンギヤの歯数/リングギヤの歯数)ρ1、ρ2、ρ3によって適宜定められる。
また、入力軸の回転数(タービン回転数)はタービン回転数センサ70によって検出される。一方、自動変速機10の出力回転部材の回転数は車速センサ58によって検出される。これらタービン回転数センサ70および車速センサ58の出力信号から得られる回転数の比(出力回転数/入力回転数)に基づいて、自動変速機10の現在の変速段を判定することができる。
−制御系−
図1に示す制御系統において、エンジンECU9の上位にはパワートレイン全体を総合的に制御するPTM6が設けられている。PTM6とエンジンECU9とECT−ECU7とは、互いに信号を送受信可能に構成されている。PTM6には、アクセルペダル73の操作を通じた運転者からのトルク要求の他、例えばECT−ECU7からのトルク要求や、不図示のVSC(Vehicle Stability Control)−ECU、TRC(Traction Control)−ECU、CRC(Cruise Control System)、ABS(Antilock Brake System)等からのトルク要求が入力される。PTM6は、入力される各種のトルク要求を集約し、集約したトルク要求の性質に応じてエンジン1の目標トルクを設定し、それをデジタル信号化した目標トルク信号をエンジンECU9に供給する。
図1に示す制御系統において、エンジンECU9の上位にはパワートレイン全体を総合的に制御するPTM6が設けられている。PTM6とエンジンECU9とECT−ECU7とは、互いに信号を送受信可能に構成されている。PTM6には、アクセルペダル73の操作を通じた運転者からのトルク要求の他、例えばECT−ECU7からのトルク要求や、不図示のVSC(Vehicle Stability Control)−ECU、TRC(Traction Control)−ECU、CRC(Cruise Control System)、ABS(Antilock Brake System)等からのトルク要求が入力される。PTM6は、入力される各種のトルク要求を集約し、集約したトルク要求の性質に応じてエンジン1の目標トルクを設定し、それをデジタル信号化した目標トルク信号をエンジンECU9に供給する。
図1および図2に示すように、エンジンECU9には、吸気圧センサ80と、クランクポジションセンサ81と、水温センサ82と、エアフロメータ83と、吸気温センサ84と、スロットル開度センサ85と、空燃比センサ86と、酸素センサ87と、アクセル開度センサ88とが接続されている。
吸気圧センサ80は、吸気通路3内の吸気圧を検出し、検出信号をエンジンECU9に送信する。水温センサ82は、エンジン水温Twを検出し、検出信号をエンジンECU9に送信する。エアフロメータ83は、エンジン1に吸入される空気量を検出し、検出信号をエンジンECU9に送信する。吸気温センサ84は、エンジン1に吸入される空気の温度(吸気温)を検出し、検出信号をエンジンECU9に送信する。スロットル開度センサ85は、スロットルモータ34により開度が調整されるスロットルバルブ33の開度を検出し、検出信号をエンジンECU9に送信する。空燃比センサ86は、排気の酸素濃度から燃焼した混合気の空燃比を検出し、検出信号をエンジンECU9に送信する。酸素センサ87は、三元触媒42から流出する排気の空燃比を検出し、検出信号をエンジンECU9に送信する。アクセル開度センサ88は、アクセルペダル73の踏込量(アクセル開度θACC)を検出し、検出信号をエンジンECU9に送信する。また、エンジンECU9は、クランクポジションセンサ81からのパルス状の信号に基づいてエンジン回転数Neを算出する。
エンジンECU9は、これら各種センサの検出信号に基づいて、エンジン1の各種制御を実行する。例えば、周知の点火プラグ2の点火タイミング制御、インジェクタ35の燃料噴射制御(空燃比センサ86および酸素センサ87の各出力に基づいた空燃比フィードバック制御)、予め記憶された関係から実際のアクセル開度θACC等に基づいてスロットル開度θthを制御するスロットルモータ34の駆動制御等が実行される。
一方、ECT−ECU7には、図1に示すように、車速センサ58と、タービン回転数センサ70と、シフトレバー71のポジションスイッチ90と、ブレーキペダル72の踏力センサ91と、油温センサ89とが接続されている。
車速センサ58は、自動変速機10の出力回転部材の回転数を検出し、検出信号をECT−ECU7に送信する。タービン回転数センサ70は、自動変速機10の入力軸の回転数(タービン回転数)を検出し、検出信号をECT−ECU7に送信する。ポジションスイッチ90は、シフトレバー71の位置(ポジション)を検出し、検出信号をECT−ECU7に送信する。踏力センサ91は、ブレーキペダル72の踏力(運転者がブレーキペダル72を踏む力)を検出し、検出信号をECT−ECU7に送信する。油温センサ89は、自動変速機10の作動や潤滑に用いられるオイル(ATF)の温度(油温)を検出し、検出信号をECT−ECU7に送信する。
本実施形態において、ECT−ECU7は、シフトレバー71がD(ドライブ)ポジションへ操作されることにより、D(ドライブ)レンジが選択されると、第1変速段〜第6変速段のうちのいずれかの変速段が形成されるように、自動変速機10を制御する。具体的には、ECT−ECU7は、車速センサ58の出力信号から車速Vを算出するとともに、エンジンECU9からアクセル開度θACCを取得し、それら車速Vおよびアクセル開度θACCに基づいて、ROM(図示せず)等に記憶された変速線図を参照して目標ギヤ段を算出する。そうして、ECT−ECU7は、タービン回転数センサ70および車速センサ58の出力信号から得られる回転数の比(出力回転数/入力回転数)を求めて現在ギヤ段を判定し、その現在ギヤ段と目標ギヤ段とを比較して変速操作が必要であるか否かを判定する。
この判定の結果、変速の必要がない場合には、ECT−ECU7は、現在ギヤ段を維持するソレノイド制御信号を油圧制御回路37に出力する一方、現在ギヤ段と目標ギヤ段とが異なる場合には、目標ギヤ段を設定するソレノイド制御信号を油圧制御回路37に出力する変速制御を行う。
−通常時におけるトルク制御および過給圧制御−
PTM6は、通常時(後述するトルクダウンが要求されない場合)には、運転者のアクセルペダル73の踏込量(アクセル開度θACC)に基づき、予め定められたマップ(又は関数式)を用いて目標トルクTetを設定し、設定した目標トルクTetをエンジンECU9に出力する。そうして、エンジンECU9は、例えば、予め実験により準備された、エンジン回転数Neと目標トルクTetとを変数とした目標スロットル開度θthtのデータを用いて目標スロットル開度θthtを設定し、目標スロットル開度θthtと実際のスロットル開度θthとが一致するようにスロットルモータ34を駆動して、エンジン1の出力トルクTeを調整するトルク制御を行う。
PTM6は、通常時(後述するトルクダウンが要求されない場合)には、運転者のアクセルペダル73の踏込量(アクセル開度θACC)に基づき、予め定められたマップ(又は関数式)を用いて目標トルクTetを設定し、設定した目標トルクTetをエンジンECU9に出力する。そうして、エンジンECU9は、例えば、予め実験により準備された、エンジン回転数Neと目標トルクTetとを変数とした目標スロットル開度θthtのデータを用いて目標スロットル開度θthtを設定し、目標スロットル開度θthtと実際のスロットル開度θthとが一致するようにスロットルモータ34を駆動して、エンジン1の出力トルクTeを調整するトルク制御を行う。
これと並行して、エンジンECU9は、目標トルクTetに応じて(基づいて)設定される目標過給圧Ptと実際の過給圧Pとが一致するようにウェイストゲートバルブ48の開度を制御する過給圧制御を行う。具体的には、エンジンECU9のROM(図示せず)には、前記目標トルクTetをパラメータとして、当該目標トルクTetの実現に必要な過給圧(目標過給圧)を運転条件ごとに計測し、その計測結果に基づいて、目標トルクTetと目標過給圧Ptとの関係が規定された目標過給圧マップが記憶されている。エンジンECU9は、かかる目標過給圧マップを参照し、アクセル開度θACCに基づいて設定された目標トルクTetから目標過給圧Ptを求める。そうして、エンジンECU9は、実際の過給圧P(吸気圧センサ80によって検出される吸気圧)と目標過給圧Ptとを比較し、両者が一致するようにウェイストゲートバルブ48の開度を制御する。
−変速時のトルクダウン制御−
上述の如く、ECT−ECU7は、現在ギヤ段と目標ギヤ段とが異なる場合には、変速操作を行うが、自動変速機10の変速時には、自動変速機10に伝達されるトルクが急激に変化することにより、変速ショックが生ずるおそれがある。より詳しくは、自動変速機10の変速は、自動変速機10の回転メンバが変速のための回転速度変化を行っておらず、入力回転数と出力回転数とがギヤ比によって規定される変速前半のトルク相から、ギヤ比を変更するために回転メンバに回転速度変化が生じている変速後半のイナーシャ相の過程を経て終了する。そうして、変速ショックは、エンジン回転数Neが変化する際のエンジン1の回転慣性トルク(イナーシャトルク)が、エンジン1の出力トルクTeに重畳して自動変速機10の入力軸に伝達されることによりが生ずる。
上述の如く、ECT−ECU7は、現在ギヤ段と目標ギヤ段とが異なる場合には、変速操作を行うが、自動変速機10の変速時には、自動変速機10に伝達されるトルクが急激に変化することにより、変速ショックが生ずるおそれがある。より詳しくは、自動変速機10の変速は、自動変速機10の回転メンバが変速のための回転速度変化を行っておらず、入力回転数と出力回転数とがギヤ比によって規定される変速前半のトルク相から、ギヤ比を変更するために回転メンバに回転速度変化が生じている変速後半のイナーシャ相の過程を経て終了する。そうして、変速ショックは、エンジン回転数Neが変化する際のエンジン1の回転慣性トルク(イナーシャトルク)が、エンジン1の出力トルクTeに重畳して自動変速機10の入力軸に伝達されることによりが生ずる。
このため、本実施形態の制御装置(PTM6、ECT−ECU7およびエンジンECU9)は、エンジン1の回転慣性トルクの影響を低減させることで変速ショックを低減すべく、回転速度変化が生じるイナーシャ相においてエンジン1の出力トルクTeを一時的に低下させるトルクダウン制御を行うように構成されている。
具体的には、ECT−ECU7は、現在ギヤ段と目標ギヤ段とを比較して変速操作が必要であると判定すると、車両の運転状態に基づいて目標トルクダウン量Tedを算出するように構成されている。より詳しくは、ECT−ECU7は、例えばROMに記憶されたマップを参照して、エアフロメータ83により検出される吸入空気量から換算されるエンジン1の出力トルクTeと、車速センサ58の出力信号から得られる出力回転数とに基づいて目標トルクダウン量Tedを算出する。そうして、ECT−ECU7は、エンジン1の出力トルクTeから目標トルクダウン量Tedを引いて変速時目標トルクTect(絶対値)を算出し、この変速時目標トルクTectを、トルク要求としてPTM6に出力する。
このとき、PTM6には、ECT−ECU7からのトルク要求の他、アクセルペダル73の踏み込み操作を通じた運転者からのトルク要求も入力される。上述の如く、PTM6は、トルク要求の性質に応じて、エンジン1において優先すべき性能を決定するが、この場合には、ECT−ECU7からのトルク要求を優先して、変速時目標トルクTectをエンジンECU9に出力する。
PTM6から指令を受けたエンジンECU9は、スロットルモータ34を駆動させてスロットル開度θthを低減させることによって、変速時目標トルクTectに一致するようにエンジン1の出力トルクTeを一時的に低下させる。
なお、スロットル開度θthを低減させるのに加えて、点火プラグ2の点火タイミングを遅角させることによって、エンジン1の出力トルクTeを一時的に低下させる場合には、ECT−ECU7は、変速時目標トルクTectとは別に点火遅角用の変速時目標トルクを算出してPTM6に出力する。この場合には、PTM6から指令を受けたエンジンECU9は、イグナイタ21を制御して点火タイミングを遅角させる。
{自動変速機10の入力軸の回転数−(自動変速機10の出力回転部材の回転数×自動変速機10のギヤ比)}が所定の閾値よりも小さくなってトルクダウンが終了すると、PTM6は、アクセルペダル73の踏み込み操作を通じた運転者からのトルク要求に基づいて目標トルクTetを設定し、エンジンECU9に出力する。PTM6から指令を受けたエンジンECU9は、スロットルモータ34を駆動させてスロットル開度θthを増大させることによって、目標トルクTetに一致するようにエンジン1の出力トルクTeを上昇させる。
−トルクダウン時における過給圧制御−
図5は、トルクダウン時における従来の過給圧制御を模式的に示すタイミングチャート図である。図5(a)はPTM6からエンジンECU9へ出力される目標トルク(変速時目標トルクTect)を、同図(b)はエンジンECU9にて設定される目標スロットル開度θtht(実線)と実際のスロットル開度θth(破線)とを、同図(c)はエンジンECU9にて設定される目標過給圧Pt(実線)と実際の過給圧P(破線)とを、同図(d)は実現されるエンジン1の出力トルクTeをそれぞれ示している。
図5は、トルクダウン時における従来の過給圧制御を模式的に示すタイミングチャート図である。図5(a)はPTM6からエンジンECU9へ出力される目標トルク(変速時目標トルクTect)を、同図(b)はエンジンECU9にて設定される目標スロットル開度θtht(実線)と実際のスロットル開度θth(破線)とを、同図(c)はエンジンECU9にて設定される目標過給圧Pt(実線)と実際の過給圧P(破線)とを、同図(d)は実現されるエンジン1の出力トルクTeをそれぞれ示している。
ECT−ECU7からトルクダウン要求が発せられると、PTM6は、図5(a)に示すような変速時目標トルクTectをエンジンECU9へ出力する。エンジンECU9は、予め実験により準備された、エンジン回転数Neと変速時目標トルクTectとを変数とした目標スロットル開度θthtのデータを用いて、図5(b)に示すような目標スロットル開度θthtを設定し、これに基づき、スロットルモータ34を駆動してスロットルバルブ33を閉じ側に制御する。
ここで、トルクダウンを行う場合には、過給圧Pを昇圧させる必要性は低く、高い過給圧は寧ろトルクダウンの応答性を悪化させることから、エンジンECU9は、前記目標過給圧マップを参照し、変速時目標トルクTectを目標過給圧マップにおける目標トルクTetとして、図5(c)に示すような目標過給圧Ptを設定する。そうして、エンジンECU9は、吸気圧センサ80によって検出される過給圧Pと目標過給圧Ptとを比較し、過給圧Pが目標過給圧Ptよりも高ければ、ウェイストゲートバルブ48を開き側に制御して、排気ガスを排気バイパス通路47に流すことで過給圧Pを低下させ、これにより、トルクダウンの応答性を向上させる。
このように、従来の過給圧制御では、スロットルバルブ33の制御に加えて過給圧Pをも制御することで、トルクダウンの応答性を向上させることができる。もっとも、低下した過給圧Pが上昇するまでには一定の時間を要するため、ターボチャージャ5を備えたエンジン1では、低回転領域や低トルク状態においては、十分な機関トルク応答性を確保することが困難であることが知られている。それ故、従来の過給圧制御では、トルクダウンからの機関トルク上昇の応答性が悪化するおそれがある。すなわち、トルクダウンが終了した後にスロットルバルブ33を開き側に制御している(図5(b)参照)にも拘わらず、過給圧Pの上昇が遅れるため(図5(c)参照)、図5(d)に示すように、エンジンの出力トルクTeの上昇(復帰)が遅れるという問題がある。
ここで、低トルク状態における機関トルク応答性を高めるべく、過給圧Pを予め昇圧させておくことも考えられるが、過給圧Pを要求もないのに長時間昇圧させておくことは、排気抵抗が増大し、燃費の悪化を招くことから好ましくない。また、運転者からのトルク要求(要求タイミングや要求量)を予測して、過給圧Pを事前に昇圧させることも考えられるが、いつ何時どの程度発せられるか分からない運転者からのトルク要求を見極めることは困難である。
そこで、本実施形態では、エンジン1の出力トルクTe(機関トルク)を一時的に低下させた後、再び機関トルクを上昇(復帰)させるようなシチュエーションにおいて、機関トルク上昇の応答性を向上させることが可能な過給圧を担保するようにしている。具体的には、PTM6およびエンジンECU9は、ECT−ECU7からトルクダウン要求が発せられた場合には、運転者のアクセルペダル73の踏込量(アクセル開度θACC)に基づかずに設定される変速時目標トルクTect(第1の目標トルク)に一致するようにエンジン1の出力トルクTeを一時的に低下させるトルクダウン制御を行う。一方、PTM6およびエンジンECU9は、当該トルクダウン制御中には、運転者のアクセル操作に基づいて設定される目標過給圧Pctに過給圧Pが一致するように過給圧制御を行うように構成されている。具体的には、PTM6およびエンジンECU9は、運転者のアクセルペダル73の踏込量(アクセル開度θACC)に基づいて設定される過給圧制御用目標トルクTept(第2の目標トルク)に応じて設定される目標過給圧Pctに一致するように過給圧Pを調整する過給圧制御を行うように構成されている。
より詳しくは、PTM6は、ECT−ECU7からトルクダウン要求が発せられた場合には、上述の如く変速時目標トルクTectをエンジンECU9へ出力するとともに、変速時目標トルクTectとは独立した過給圧制御用目標トルクTeptを設定し、この過給圧制御用目標トルクTeptをエンジンECU9へ出力する。この過給圧制御用目標トルクTeptは、トルクダウン制御中においても過給圧を維持するために、例えば、トルクダウン制御中における運転者のアクセルペダル73の踏込量(アクセル開度θACC)に基づき、予め定められたマップ(又は関数式)を用いて求められる目標値である。そうして、エンジンECU9は、前記目標過給圧マップを参照し、過給圧制御用目標トルクTeptを目標過給圧マップにおける目標トルクTetとして目標過給圧Ptを求め、これをトルクダウン制御中における目標過給圧Pctとする。このとき、例えば、運転者がトルクダウン要求前のアクセルペダル73の踏込量を維持した場合や、運転者がアクセルペダル73を更に踏み込んだ場合には、目標過給圧Pctはトルクダウン要求前の目標過給圧以上に設定される。エンジンECU9は、トルクダウン要求前の目標過給圧以上に設定された目標過給圧Pctと実際の過給圧Pとが一致するようにウェイストゲートバルブ48を閉じ側に制御し、トルクダウン終了後の機関トルク上昇に備えて、過給圧Pを維持する(または上昇させる)。これにより、本実施形態では、トルクダウン制御後の機関トルクTeを運転者の意思に基づく(運転者のアクセル操作に基づいて設定される)目標トルクTetに速やかに一致させるのに必要な過給圧Pを、トルクダウン制御中も担保することが可能となる。
一方、機関トルク上昇の高い応答性が要求されない場合、例えば、トルクダウン制御中に運転者がアクセルペダル73から足を離した場合には、目標過給圧Pctが低下するので、過給圧Pの不必要な昇圧を抑制して、燃費の悪化を抑えることができる。
このように、本実施形態では、アクセルペダル73が踏み込まれた状態におけるアップシフトの際のトルクダウン時という、限られたシチュエーションにおいて、過給圧Pを事前に昇圧させることから、燃費の悪化を抑えることができるとともに、トルクダウン制御中も過給圧Pを昇圧させることから、トルクダウンからの機関トルク上昇(復帰)の応答性を向上させることができる。
図3は、トルクダウン時における本実施形態の過給圧制御を模式的に示すタイミングチャート図である。図3(a)はPTM6からエンジンECU9へ出力される変速時目標トルクTect(実線)および過給圧制御用目標トルクTept(破線)を、同図(b)はエンジンECU9にて設定される目標スロットル開度θtht(実線)と実際のスロットル開度θth(破線)とを、同図(c)はエンジンECU9にて設定される目標過給圧Pct(破線)と実際の過給圧P(実線)とを、同図(d)は実現されるエンジン1の出力トルクTeをそれぞれ示している。
アクセルペダル73が踏み込まれた状態におけるアップシフトの際、ECT−ECU7からトルクダウン要求が発せられると、PTM6は、図3(a)に示すような変速時目標トルクTect(実線)をエンジンECU9へ出力するとともに、これとは別にアクセル開度θACCに基づいて設定された過給圧制御用目標トルクTept(破線)をエンジンECU9へ出力する。エンジンECU9は、例えば、予め実験により準備された、エンジン回転数Neと変速時目標トルクTectとを変数とした目標スロットル開度θthtのデータを用いて、図3(b)に示すような目標スロットル開度θthtを設定し、これに基づき、スロットルモータ34を駆動してスロットルバルブ33を閉じ側に制御する。
また、エンジンECU9は、目標過給圧マップを参照し、過給圧制御用目標トルクTeptを目標過給圧マップにおける目標トルクTetとして、図3(c)に示すような目標過給圧Pctを求め、これに基づき、ウェイストゲートバルブ48の開度を制御する。具体的には、エンジンECU9は、ウェイストゲートバルブ48を閉じ側に制御して、排気ガスをタービンホイール52側に流すことで高い過給圧Pを維持させる。なお、過給圧Pが維持されると、過給圧Pが低減される場合よりも、同じスロットル開度θthでも吸入空気量が増えることから、エンジンECU9は、過給圧Pの相対的な上昇分を加味して、目標スロットル開度θthtを補正する。
このように、本実施形態によれば、アクセルペダル73が踏み込まれた状態におけるアップシフトにおいてイナーシャトルクに見合う分のエンジン1の出力トルクTeを下げることで、変速ショックを小さくすることができるとともに、トルクダウン制御中も過給圧Pを高く維持させておくことで、図3(d)に示すように、トルクダウン終了後のエンジン1の出力トルク(実現トルク)Teを速やかに目標トルクTetに一致させることが可能となる。
−過給圧制御ルーチン−
次に、本実施形態に係る過給圧制御の手順を図4のフローチャートに沿って説明する。
次に、本実施形態に係る過給圧制御の手順を図4のフローチャートに沿って説明する。
先ず、ステップS1では、PTM6、ECT−ECU7およびエンジンECU9が、例えば、アクセル開度θACC(アクセル開度センサ88により検出)、車速V(車速センサ58により検出)、入力軸の回転数(タービン回転数センサ70により検出)、吸入空気量(エアフロメータ83により検出)、エンジン回転数Ne(クランクポジションセンサ81からの信号に基づき算出)等の、車両の運転状態に関するパラメータを取得する。
次のステップS2では、PTM6がステップS1で取得したアクセル開度θACCに基づいて目標トルクTetを設定する。次のステップS3では、エンジンECU9が、目標過給圧マップを参照し、ステップS2で設定された目標トルクTetに基づいて目標過給圧Ptを設定する。
次のステップS4では、PTM6が、ECT−ECU7からトルクダウン要求が発せられたか否かを判定する。このステップS4の判定がNOの場合には、通常時であることからステップS7に進み、エンジンECU9が目標トルクTetに基づくトルク制御と、目標過給圧Ptに基づく過給圧制御とを実行し、その後リターンする。具体的には、エンジンECU9は、エンジン回転数Neと目標トルクTetとに基づいて目標スロットル開度θthtを設定し、これに基づいてスロットルモータ34を駆動してスロットル開度θthを調整するとともに、目標過給圧Ptに基づいてウェイストゲートバルブ48の開度を制御して、過給圧Pを上昇または低減させる。
一方、ステップS4の判定がYESの場合には、ステップS5に進み、ECT−ECU7がエンジン1の出力トルクTeから目標トルクダウン量Tedを引いて変速時目標トルクTectを設定し、その後ステップS6に進む。
なお、ステップS4の判定がYESの場合には、ステップS2で設定された目標トルクTetは、トルクダウン制御中における運転者のアクセルペダル73の踏込量に基づいて設定された目標トルクとなることから、ステップS2で設定された目標トルクTetがそのまま過給圧制御用目標トルクTeptとなる。それ故、ステップS4の判定がYESの場合には、ステップS3で設定された目標過給圧Ptが、トルクダウン制御中における目標過給圧Pctとなる。
次のステップS6では、エンジンECU9が、ステップS5で設定された変速時目標トルクTectに基づくトルクダウン制御と、ステップS3で設定された目標過給圧Pt(=目標過給圧Pct)に基づく過給圧制御とを実行し、その後リターンする。具体的には、エンジンECU9は、エンジン回転数Neと変速時目標トルクTectとに基づいて目標スロットル開度θthtを設定し、これに基づき、スロットルモータ34を駆動してエンジン1の出力トルクTeを低減する。また、エンジンECU9は、目標過給圧Ptに基づいてウェイストゲートバルブ48を閉じ側に制御して、過給圧Pを上昇(または維持)させる。
(変形例1)
次に、本実施形態の変形例について説明する。上述した実施の形態では、ECT−ECU7からトルクダウン要求が発せられたときに、トルク制御用および過給圧制御用の2つの目標トルクを設定するようにしたが、これに代えて、四輪駆動車における少なくとも一つの駆動輪の空転時に、トルク制御用(第1)および過給圧制御用(第2)の2つの目標トルクを設定して、運転者のアクセル操作に基づいて設定される目標過給圧Pctに過給圧Pが一致するように過給圧制御を行うようにしてもよい。
次に、本実施形態の変形例について説明する。上述した実施の形態では、ECT−ECU7からトルクダウン要求が発せられたときに、トルク制御用および過給圧制御用の2つの目標トルクを設定するようにしたが、これに代えて、四輪駆動車における少なくとも一つの駆動輪の空転時に、トルク制御用(第1)および過給圧制御用(第2)の2つの目標トルクを設定して、運転者のアクセル操作に基づいて設定される目標過給圧Pctに過給圧Pが一致するように過給圧制御を行うようにしてもよい。
図示省略するが、例えば、車輪の回転状態を検出する車輪速センサを四輪駆動車における4つの駆動輪40にそれぞれ取り付け、車輪速センサの検出結果がTRC−ECUに送信されるようにする。そうして、車速センサ58により検出された車速Vと車輪速センサの検出結果とを比較し、車速Vに対して車輪速が所定の閾値以上に速い場合には、車輪が空転状態であると判定し、PTM6にトルク要求を出力するように、TRC−ECUを構成する。この変形例1によれば、四輪駆動車において駆動輪40が空転した際、エンジン1の出力トルクTeを下げることで、駆動輪40の空転を抑えて接地性を確保することができるとともに、接地性を確保した後、エンジン1の出力トルクTeを速やかに上昇させることができる。
(変形例2)
また、車両安定化制御(VSC)を行う際に、換言すると、VSC−ECUからトルクダウン要求が発せられたときに、トルク制御用および過給圧制御用の2つの目標トルクを設定して、運転者のアクセル操作に基づいて設定される目標過給圧Pctに過給圧Pが一致するように過給圧制御を行うようにしてもよい。
また、車両安定化制御(VSC)を行う際に、換言すると、VSC−ECUからトルクダウン要求が発せられたときに、トルク制御用および過給圧制御用の2つの目標トルクを設定して、運転者のアクセル操作に基づいて設定される目標過給圧Pctに過給圧Pが一致するように過給圧制御を行うようにしてもよい。
周知のように、VSCは、前後輪が横滑りしそうな状態をセンサが検出した場合に、各輪のブレーキ油圧および要求トルクなどの最適値を自動的に設定し、車両の安定性を確保する制御である。そこで、例えば、VSC−ECUからPTM6へトルクダウン要求が発せられたときに、トルク制御用および過給圧制御用の2つの目標トルクを設定するようにすれば、例えば滑りやすい路面でのコーナリング中などに発生する車両の横滑りを検知した際、エンジン1の出力トルクTeを下げることで、車両の安定性を確保することができるとともに、車両の安定性を確保した後、速やかにトルクを上昇させることができる。
(その他の実施形態)
本発明は、実施形態に限定されず、その精神または主要な特徴から逸脱することなく他の色々な形で実施することができる。
本発明は、実施形態に限定されず、その精神または主要な特徴から逸脱することなく他の色々な形で実施することができる。
上記実施形態では、FF型車両に本発明を適用した場合について説明したが、これに限らず、FR(フロントエンジン・リアドライブ)型車両に本発明を適用してもよい。
また、上記実施形態では、有段自動変速機10におけるトルクダウン制御に本発明を適用した場合について説明したが、これに限らず、例えば手動変速機や無段変速機(CVT:Continuously Variable Transmission)におけるトルクダウン制御に本発明を適用してもよい。
さらに、上記実施形態では、エンジン1を制御するエンジンECU9や、自動変速機10を制御するECT−ECU7のように、制御される機能ごとに個別に制御装置を設ける構成としているが、制御装置の構成はこれに限定されず、例えばECUとして1つの制御装置を設ける構成としてもよい。
また、上記実施形態では、ターボチャージャ5はウェイストゲートバルブ48付きターボチャージャであったが、これに限らず、例えばタービンホイール52に可変ノズルベーンを備えたターボチャージャであってもよい。この場合には、ノズルベーンの開度を変更することで、過給圧Pを容易に昇圧させることができる。
さらに、上記実施形態では、ターボチャージャ5を備えたエンジン1に本発明を適用したが、これに限らず、例えばスーパーチャージャーを備えたエンジンに本発明を適用し、トルクダウン時にも電磁クラッチを繋いで過給圧Pを高く維持するようにしてもよい。
また、上記実施形態におけるフローチャートでは、目標トルクTetおよび過給圧制御用目標トルクTeptを共に、アクセル開度θACCのみに基づいて設定する場合を想定したが、これに限らず、例えば、トルクダウン制御中にはアクセル開度θACCのみならず他のパラメータも加味して過給圧制御用目標トルクTeptを設定するようにしてもよい。この場合には、トルクダウン要求が発せられると、ステップS2の目標トルクTetとは別に過給圧制御用目標トルクTeptを設定するとともに、ステップS3の目標過給圧Ptとは別に目標過給圧Pctを設定する。
さらに、上記実施形態では、運転者のアクセルペダル73の踏込量に基づいて過給圧制御用目標トルクTeptを設定し、当該過給圧制御用目標トルクTept応じて目標過給圧Pctを設定するようにしたが、例えば、予め定められたマップ等を用いて、運転者のアクセルペダル73の踏込量から直接またはトルク以外のパラメータを経由して、目標過給圧Pctを設定するようにしてもよい。
このように、上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
本発明によると、燃費の悪化を抑えつつトルクダウンからの機関トルク上昇の応答性を向上させることができるので、過給機付き内燃機関の制御装置に適用して極めて有益である。
1 エンジン(内燃機関)
4 排気通路
5 ターボチャージャ(過給機)
6 PTM(制御装置)
7 ECT−ECU(制御装置)
9 エンジンECU(制御装置)
10 自動変速機
33 スロットルバルブ
40 駆動輪
47 排気バイパス通路
48 ウェイストゲートバルブ
52 タービンホイール
73 アクセルペダル
4 排気通路
5 ターボチャージャ(過給機)
6 PTM(制御装置)
7 ECT−ECU(制御装置)
9 エンジンECU(制御装置)
10 自動変速機
33 スロットルバルブ
40 駆動輪
47 排気バイパス通路
48 ウェイストゲートバルブ
52 タービンホイール
73 アクセルペダル
Claims (4)
- 目標トルクに一致するように機関トルクを調整するトルク制御と、目標過給圧に一致するように過給圧を調整する過給圧制御とを行う、過給機付き内燃機関の制御装置であって、
内燃機関のトルクダウンが要求された場合には、目標トルクに一致するように機関トルクを一時的に低下させるトルクダウン制御を行う一方、当該トルクダウン制御中には、運転者のアクセル操作に基づいて設定される目標過給圧に過給圧が一致するように過給圧制御を行うことを特徴とする過給機付き内燃機関の制御装置。 - 請求項1に記載の過給機付き内燃機関の制御装置において、
前記トルクダウン制御は、前記内燃機関への吸入空気量を調整するスロットルバルブの開度を低減することによって行われることを特徴とする過給機付き内燃機関の制御装置。 - 請求項1または2に記載の過給機付き内燃機関の制御装置において、
前記過給機は、排気通路に設けられたタービンホイールを有し、
前記内燃機関は、前記排気通路における前記タービンホイールの上流側と下流側とをバイパスさせるバイパス通路上に設けられたウェイストゲートバルブをさらに備え、
前記過給圧制御は、前記ウェイストゲートバルブの開度を変更することによって行われることを特徴とする過給機付き内燃機関の制御装置。 - 請求項1〜3のいずれか1つに記載の過給機付き内燃機関の制御装置において、
前記トルクダウン要求は、変速時、四輪駆動車における少なくとも一つの駆動輪の空転時、車両安定化制御時のうち少なくともいずれか一つの場合に発せられることを特徴とする過給機付き内燃機関の制御装置。
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