JP2014124023A - モータ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】新たな制御方式でシンクロナスリラクタンスモータを制御することができるモータ制御装置を提供する。
【解決手段】q軸電流指令値生成部44は、電機子電流指令値I を、q軸電流指令値i として設定する。d軸電流指令値設定部43は、d軸電流指令値I を零に設定する。座標変換用回転角設定部55は、座標変換部51,56において、座標変換に用いられる座標変換用回転角δを設定する。具体的には、座標変換用回転角設定部55は、電動モータ18を回転させるべき方向が第1方向である場合には、δ=θ−(90−β)に基づいて、座標変換用回転角δを設定する。一方、電動モータ18を回転させるべき方向が第2方向である場合には、座標変換用回転角設定部55は、δ=θ+(90−β)に基づいて、座標変換用回転角δを設定する。
【選択図】図2

Description

この発明は、シンクロナスリラクタンスモータを制御するモータ制御装置に関する。
電磁エネルギーの位置に対する変化によって発生するリラクタンストルクのみを利用して、ロータを回転させるリラクタンスモータが知られている。リラクタンスモータには、ステータおよびロータが突極部を有するスイッチトリラクタンスモータ(SRM:Switched Reluctance Motor)と、ステータがブラシレスモータと同様の構造のシンクロナスリラクタンスモータ(SynRM:Synchronous Reluctance Motor)とがある。
特開2002-305900号公報
長谷川 勝(中部大学)、道木 慎二(名古屋大学)、佐竹 明善(オークマ)、王 道洪(岐阜大学)、「永久磁石電動機・リラクタンスモータの駆動回路技術とドライブ制御技術 −6.リラクタンスモータ制御技術− 」、平成16年電気学会産業応用部門大会論文集、I−119〜I−124(2004)
シンクロナスリラクタンスモータ(SynRM)は、ステータおよびロータのうち、ロータのみに突極部を有している。SynRMでは、ロータの突極部により、磁束の流れやすい突極部の方向(以下、「d軸方向」という)と磁束が流れにくい非突極部の方向(以下、「q軸方向」という)とがある。このため、d軸方向のインダクタンス(以下、「d軸インダクタンス」という)とq軸方向のインダクタンス(以下、「q軸インダクタンス」という)の差によりリラクタンストルクが発生し、このリラクタンストルクによってロータが回転する。
SynRMをブラシレスモータと同様な方法で制御することが考えられる。つまり、電機子電流の指令値である電流指令値I を設定し、設定された電流指令値I からq軸電流指令値i およびd軸電流指令値i を演算し、q軸電流指令値i と実q軸電流との偏差およびd軸電流指令値i と実d軸電流との偏差に基づいて、SynRMを電流フィードバック制御することが考えられる。
SynRMでは、q軸電流iおよびd軸電流iは、それぞれ次式(1),(2)で表される。
=I・sinβ …(1)
=I・cosβ …(2)
は、回転磁界をつくるための電流ベクトルの大きさ(電機子電流)である。βは電流位相角であり、回転磁界をつくるための電流ベクトル(電機子電流ベクトル)とd軸との位相差である。
また、Lをd軸インダクタンス、Lをq軸インダクタンスとすると、極対数がPのSynRMの発生トルクTは、次式(3) で表される。
T=P・(L−L)・i・i
=1/2{P・(L−L)・I sin2β} …(3)
式(3)からわかるように、SynRMにおいては、ブラシレスモータと異なり、電流指令値I の極性を反転してもトルクの方向は逆にならない。したがって、SynRMにおいては、電流指令値I の極性を変えても、回転方向を反転させることができない。一方、SynRMにおいては、式(3)からわかるように、式(3)内のβを−βに置き換えることによって、回転方向を反転させることができる。
一方、極対数がPのブラシレスモータの発生トルクTは、次式(4) で表される。
T=P・ψ・i …(4)
ここで、ψは電機子鎖交磁束であり、iはq軸電流である。
ブラシレスモータでは、ロータのトルク発生に寄与するのは、q軸電流iおよびd軸電流iのうちのq軸電流iのみであるので、一般的には、d軸電流指令値i が零に設定され、q軸電流指令値i が有意値に設定される。
それに対してSynRMでは、式(3)からわかるように、d軸インダクタンスLおよびq軸インダクタンスLが電流位相角βによって変動しなければ、電流位相角βが45度のときにモータトルクTは最大となる。このため、電流位相角βは、たとえば45度付近の値となる。したがって、SynRMを制御する場合には、q軸電流指令値i およびd軸電流指令値i の両方を有意値とするのが自然な考え方である。しかながら、q軸電流指令値i およびd軸電流指令値i の両方を有意値とすると、電機子電流の大きさは、q軸電流指令値i だけでなく、d軸電流指令値i の影響をも受けることになる。このため、q軸電流制御とd軸電流制御とが干渉し合うので、SynRMの制御が不安定になるおそれがある。
この発明の目的は、新たな方式でシンクロナスリラクタンスモータを制御することができるモータ制御装置を提供することである。
請求項1記載の発明は、U相、V相およびW相のステータ巻線(101,102,103)を有するステータ(105)と複数の突極部を有するロータ(100)とを備えたシンクロナスリラクタンスモータを制御するモータ制御装置(12)であって、前記モータの回転角を検出する回転角検出手段(25)と、前記モータの各ステータ巻線に流れる電流を検出する電流検出手段(33)と、前記電流検出手段によって検出される三相の検出電流をdq座標系の二相検出電流に変換する三相/二相座標変換手段(56)と、前記モータの電流位相角を演算する電流位相角演算手段(54)と、前記モータの電流指令値を設定する電流指令値設定手段(41)と、前記電流指令値設定手段によって設定された電流指令値に基づいて、dq座標系の二相指示電流値を演算する二相指示電流演算手段(43,44)と、前記二相指示電流演算手段によって演算された二相指示電流値と、前記三相/二相座標変換手段によって得られた二相検出電流とに基づいて、dq座標系の二相指示電圧を演算する電流フィードバック手段(45〜50)と、前記電流フィードバック手段によって演算された二相指示電圧を、UVW座標系の三相指示電圧に変換する二相/三相座標変換手段(51)と、前記三相/二相座標変換手段および前記二相/三相座標変換手段において、座標変換のために用いられる座標変換用回転角を設定する座標変換用回転角設定手段(55)とを含み、前記電流指令値設定手段は、d軸電流指令値を零に設定し、q軸電流指令値を有意値に設定するように構成されており、前記回転角検出手段によって検出される回転角をθとし、前記電流位相角演算手段によって演算される電流位相角をβ(≧0)とすると、前記座標変換用回転角設定手段は、{θ−(90−β)}および{θ+(90−β)}のうちから、前記モータを回転させるべき方向に応じた回転角を選択して設定するように構成されている、モータ制御装置である。なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表すが、むろん、この発明の範囲は当該実施形態に限定されない。以下、この項において同じ。
この発明によれば、シンクロナスリラクタンスモータを制御する場合においても、d軸電流指令値を零に設定し、q軸電流指令値を有意値に設定することができる。これにより、d軸電流指令値およびq軸電流指令値の両方を有意値としてシンクロナスリラクタンスモータを制御する場合に比べて、安定した制御を実現することができる。
請求項2記載の発明は、前記電流位相角演算手段は、前記電流検出手段によって検出される検出電流に基づいて、電流位相角を演算するように構成されている、請求項1に記載のモータ制御装置である。
図1は、本発明の一実施形態に係るモータ制御装置が適用された電動パワーステアリング装置の概略構成を示す模式図である。 図2は、ECUの電気的構成を示す概略図である。 図3は、電動モータの構成を説明するための図解図である。 図4は、検出操舵トルクThの絶対値に対する電流指令値I の設定例を示すグラフである。 図5は、複数の電機子電流I毎に取得した電流位相角βに対するモータトルクTの特性データの一例を示すグラフである。 図6は、各電機子電流Iに対してモータトルクTが最大となる電流位相角βの実測データと、各電機子電流IとモータトルクTが最大となる電流位相角βとの関係を近似的に表した直線とを示すグラフである。 図7は、電流指令値I が正の値である場合に、本実施形態によるモータ制御方法によって、電動モータを正転方向に回転させることができることを説明するための模式図である。 図8は、電流指令値I が負の値である場合に、本実施形態によるモータ制御方法によって、電動モータを逆転方向に回転させることができることを説明するための模式図である。
以下では、この発明の実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るモータ制御装置が適用された電動パワーステアリング装置の概略構成を示す模式図である。
電動パワーステアリング装置1は、車両を操向するための操舵部材としてのステアリングホイール2と、このステアリングホイール2の回転に連動して転舵輪3を転舵する転舵機構4と、運転者の操舵を補助するための操舵補助機構5とを備えている。ステアリングホイール2と転舵機構4とは、ステアリングシャフト6および中間軸7を介して機械的に連結されている。
ステアリングシャフト6は、ステアリングホイール2に連結された入力軸8と、中間軸7に連結された出力軸9とを含む。入力軸8と出力軸9とは、トーションバー10を介して同一軸線上で相対回転可能に連結されている。すなわち、ステアリングホイール2が回転されると、入力軸8および出力軸9は、互いに相対回転しつつ同一方向に回転するようになっている。
ステアリングシャフト6の周囲には、トルクセンサ11が設けられている。トルクセンサ11は、入力軸8および出力軸9の相対回転変位量に基づいて、ステアリングホイール2に与えられた操舵トルクを検出する。トルクセンサ11によって検出される操舵トルクは、ECU(電子制御ユニット:Electronic Control Unit)12に入力される。
転舵機構4は、ピニオン軸13と、転舵軸としてのラック軸14とを含むラックアンドピニオン機構からなる。ラック軸14の各端部には、タイロッド15およびナックルアーム(図示略)を介して転舵輪3が連結されている。ピニオン軸13は、中間軸7に連結されている。ピニオン軸13は、ステアリングホイール2の操舵に連動して回転するようになっている。ピニオン軸13の先端には、ピニオン16が連結されている。
ラック軸14は、自動車の左右方向(直進方向に直交する方向)に沿って直線状に延びている。ラック軸14の軸方向の中間部には、ピニオン16に噛み合うラック17が形成されている。このピニオン16およびラック17によって、ピニオン軸13の回転がラック軸14の軸方向移動に変換される。ラック軸14を軸方向に移動させることによって、転舵輪3を転舵することができる。
ステアリングホイール2が操舵(回転)されると、この回転が、ステアリングシャフト6および中間軸7を介して、ピニオン軸13に伝達される。そして、ピニオン軸13の回転は、ピニオン16およびラック17によって、ラック軸14の軸方向移動に変換される。これにより、転舵輪3が転舵される。
操舵補助機構5は、操舵補助用の電動モータ18と、電動モータ18の出力トルクを転舵機構4に伝達するための減速機構19とを含む。電動モータ18は、この実施形態では、シンクロナスリラクタンスモータ(SynRM)からなる。減速機構19は、ウォーム軸20と、このウォーム軸20と噛み合うウォームホイール21とを含むウォームギヤ機構からなる。減速機構19は、伝達機構ハウジングとしてのギヤハウジング22内に収容されている。
ウォーム軸20は、電動モータ18によって回転駆動される。また、ウォームホイール21は、ステアリングシャフト6とは同方向に回転可能に連結されている。ウォームホイール21は、ウォーム軸20によって回転駆動される。
電動モータ18によってウォーム軸20が回転駆動されると、ウォームホイール21が回転駆動され、ステアリングシャフト6が回転する。そして、ステアリングシャフト6の回転は、中間軸7を介してピニオン軸13に伝達される。ピニオン軸13の回転は、ラック軸14の軸方向移動に変換される。これにより、転舵輪3が転舵される。すなわち、電動モータ18によってウォーム軸20を回転駆動することによって、転舵輪3が転舵されるようになっている。
電動モータ18のロータの回転角(ロータ回転角)は、レゾルバ等の回転角センサ25によって検出される。回転角センサ25の出力信号は、ECU12に入力される。電動モータ18は、モータ制御装置としてのECU12によって制御される。
図2は、ECU12の電気的構成を示す概略図である。
ECU12は、トルクセンサ11によって検出される操舵トルクThに応じて電動モータ18を駆動することによって、操舵状況に応じた適切な操舵補助を実現する。
電動モータ18は、前述したようにシンクロナスリラクタンスモータであり、図3に図解的に示すように、周方向に間隔をおいて配置された複数の突極部を有するロータ100と、電機子巻線を有するステータ105とを備えている。電機子巻線は、U相のステータ巻線101、V相のステータ巻線102およびW相のステータ巻線103が星型結線されることにより構成されている。
各相のステータ巻線101,102,103の方向にU軸、V軸およびW軸をとった三相固定座標(UVW座標系)が定義される。また、ロータ100の回転中心側から外周部へ磁束の流れやすい突極部の方向にd軸方向をとり、ロータ100の回転中心側から外周部へ磁束が流れにくい非突極部の方向にq軸方向をとった二相回転座標系(dq座標系。実回転座標系)が定義される。dq座標系は、ロータ100の回転角(ロータ回転角)θに従う実回転座標系である。ロータ回転角θ(電気角)は、この実施形態では、隣接する2つの突起部(d軸)のうちの基準となる一方の突極部(d軸)のU軸から反時計回りの回転角として定義される。基準となる前記一方の突極部の方向を+d軸方向といい、それに隣接する他方の突極部の方向を−d軸方向ということにする。+d軸に対して電気角で+90度回転した軸を+q軸とい、+d軸に対して電気角で−90度回転した軸を−q軸ということにする。ロータ100(突極部)に生じる磁極(N極およびS極)は、dq座標系における電流ベクトルIの方向によって決定される。この実施形態では、電動モータ18の正転方向は、図3におけるロータ100の反時計方向に対応し、電動モータ18の逆転方向は、図3におけるロータ100の時計方向に対応するものとする。
通常は、ロータ回転角θを用いることによって、UVW座標系とdq座標系との間での座標変換が行われる(たとえば、特開2009−137323号公報の式(1),(2)参照)。ただし、この実施形態では、後述するように、ロータ回転角θの代わりに、座標変換用回転角δを用いて座標変換が行われる。
図3において、Iは、回転磁界をつくるための電流ベクトル(電機子電流ベクトル)である。βは電流位相角であり、電機子電流ベクトルIとd軸との位相差である。
ECU12は、マイクロコンピュータ31と、このマイクロコンピュータ31によって制御され、電動モータ18に電力を供給する駆動回路(インバータ回路)32と、電動モータ18の各相のステータ巻線101,102,103に流れる電流を検出する電流検出部33とを備えている。
電流検出部33は、電動モータ18の各相のステータ巻線に流れる相電流i,i,i(以下、総称するときには「三相検出電流i,i,i」という)を検出する。これらは、UVW座標系における各座標軸方向の電流値である。
マイクロコンピュータ31は、CPUおよびメモリ(ROM,RAMなど)を備えており、所定のプログラムを実行することによって、複数の機能処理部として機能するようになっている。この複数の機能処理部には、電流指令値設定部41と、d軸電流指令値設定部43と、q軸電流指令値設定部44と、d軸電流偏差演算部45と、q軸電流偏差演算部46と、d軸PI(比例積分)制御部47と、q軸PI(比例積分)制御部48と、d軸指示電圧生成部49と、q軸指示電圧生成部50と、二相/三相座標変換部51と、PWM制御部52と、回転角演算部53と、電流位相角演算部54と、座標変換用回転角設定部55と、三相/二相座標変換部56とが含まれている。
電流指令値設定部41は、電動モータ18の電機子電流の指令値である電流指令値I を設定する。具体的には、電流指令値設定部41は、トルクセンサ11によって検出される操舵トルク(検出操舵トルクTh)に基づいて電流指令値I を設定する。検出操舵トルクThに対する電流指令値I の設定例は、図4に示されている。検出操舵トルクThは、たとえば左方向への操舵のためのトルクが正の値にとられ、右方向への操舵のためのトルクが負の値にとられている。電動モータ18左方向への操舵を補助するためのモータトルクの方向は、電動モータ18の正転方向に対応し、右方向への操舵を補助するためのモータトルクの方向は、電動モータ18の逆転方向に対応するものとする。電流指令値I は、電動モータ18から左方向操舵のための操舵補助力を発生させるべきときには正の値とされ、電動モータ18から右方向操舵のための操舵補助力を発生させるべきときには負の値とされる。
電流指令値I は、検出操舵トルクThの正の値に対しては正をとり、検出操舵トルクThの負の値に対しては負の値をとる。検出操舵トルクThが零のときには、電流指令値I は零とされる。そして、検出操舵トルクThの絶対値が大きくなるほど、電流指令値I の絶対値は大きな値とされる。これにより、検出操舵トルクThの絶対値が大きくなるほど、操舵補助力を大きくすることができる。
電流指令値設定部41は、たとえば、図4に示されるような操舵トルクThと電流指令値I との関係を記憶したマップまたはそれらの関係を表す演算式を用いて、操舵トルクThに応じた電流指令値I を設定する。電流指令値設定部41によって設定された電流指令値I は、q軸電流指令値設定部44に与えられる。
q軸電流指令値生成部44は、電流指令値設定部41から与えられた電機子電流指令値I を、q軸電流指令値i として設定する。つまり、電流指令値設定部41によって設定された電機子電流指令値I がq軸電流指令値i となる。d軸電流指令値設定部43は、d軸電流指令値I を設定する。d軸電流指令値I は、零に設定される。つまり、q軸電流指令値i が有意値とされ、d軸電流指令値I が零とされる。q軸電流指令値i は、d軸電流指令値i およびq軸電流指令値i を総称して、「二相指示電流i ,i 」という場合がある。
回転角演算部53は、回転角センサ25の出力信号に基づいて、電動モータ18のロータの回転角(ロータ回転角)θを演算する。回転角演算部53によって演算されたロータ回転角θは、座標変換用回転角設定部55に与えられる。
電流位相角演算部54は、電流検出部33によって検出された三相検出電流i,i,iに基づいて、電流位相角β(電気角)[deg]を演算する。電流位相角演算部54の動作の詳細については、後述する。電流位相角演算部54によって演算された電流位相角βは、座標変換用回転角設定部55に与えられる。
座標変換用回転角設定部55は、二相/三相座標変換部51および三相/二相座標変換部56において座標変換に用いられる座標変換用回転角δを演算する。具体的には、座標変換用回転角設定部55は、回転角演算部53によって演算されたロータ回転角θと、電流位相角演算部54によって演算された電流位相角βと、電流指令値設定部41によって設定された電流指令値I とに基づいて、座標変換用回転角δを演算する。座標変換用回転角設定部55の動作の詳細については後述する。
電流検出部33によって検出された三相検出電流i,i,iは、三相/二相座標変換部56にも与えられる。三相/二相座標変換部56は、座標変換用回転角設定部55によって演算された座標変換用回転角δをロータ回転角θの代わりに用いて、三相検出電流i,i,iをd軸電流iおよびq軸電流iに変換する。以下、d軸電流iおよびq軸電流iを総称するときには「二相検出電流i,i」という。
三相/二相座標変換部56によって得られたd軸電流iは、d軸電流偏差演算部45に与えられる。三相/二相座標変換部56によって得られたq軸電流iは、q軸電流偏差演算部46に与えられる。
d軸電流偏差演算部45は、d軸電流指令値i に対するd軸電流iの偏差を演算する。d軸電流偏差演算部45によって演算された電流偏差は、d軸PI制御部47に与えられて、PI演算処理を受ける。d軸指示電圧生成部49は、d軸PI制御部47の演算結果に応じて、d軸指示電圧v を生成する。
q軸電流偏差演算部46は、q軸電流指令値i に対するq軸電流iの偏差を演算する。q軸電流偏差演算部46によって演算された電流偏差は、q軸PI制御部48に与えられて、PI演算処理を受ける。q軸指示電圧生成部50は、q軸PI制御部48の演算結果に応じて、q軸指示電圧v を生成する。以下、d軸指示電圧v およびq軸指示電圧v を総称するときには「二相指示電圧v ,v 」という。
二相指示電圧v ,v は、二相/三相座標変換部51に与えられる。二相/三相座標変換部51は、座標変換用回転角設定部55によって演算された座標変換用回転角δをロータ回転角θの代わりに用いて、d軸指示電圧v およびq軸指示電圧v を、U相,V相およびW相の指示電圧v ,v ,v に変換する。以下、U相,V相およびW相の指示電圧v ,v ,v を総称するときには「三相指示電圧v ,v ,v 」という。
PWM制御部52は、U相指示電圧v 、V相指示電圧v およびW相指示電圧v にそれぞれ対応するデューティ比のU相PWM制御信号、V相PWM制御信号およびW相PWM制御信号を生成し、駆動回路32に供給する。
駆動回路32は、U相、V相およびW相に対応した三相インバータ回路からなる。このインバータ回路を構成するパワー素子がPWM制御部52から与えられるPWM制御信号によって制御されることにより、三相指示電圧v ,v ,v に相当する電圧が電動モータ18の各相のステータ巻線に印加されることになる。
電流偏差演算部45,46およびPI制御部47,48は、電流フィードバック制御手段を構成している。この電流フィードバック制御手段の働きによって、電動モータ18に流れるモータ電流が、d軸およびq軸電流指令値設定部43,44によって演算される二相指示電流i ,i に近づくように制御される。
次に電流位相角演算部54の動作について詳しく説明する。電流位相角演算部54は、電流検出部33によって検出された三相検出電流i,i,iから演算される電機子電流Iと、予め設定された電流位相角演算式とに基づいて、電機子電流Iに対してモータトルクが最大値に近い値となる電流位相角β(電気角)[deg]を演算する。
この実施形態では、座標変換部56によって得られるq軸電流iが、電流位相角βを演算するための電機子電流Iとして用いられる。電流位相角演算式の作成方法について説明する。
電動モータ18を高効率で駆動するためには、電機子電流に対するモータトルクの比が大きくなるように電動モータ18を制御すればよい。
極対数がPであるシンクロナスリラクタンスモータにおけるモータトルクTは、次式(5)で表される。
T=P・(L−L)・i・i …(5)
はd軸インダクタンス[H]であり、Lはq軸インダクタンス[H]である。また、iはd軸電流[A]であり、iはq軸電流[A]である。
電機子電流の大きさをI[A]とし、電流位相差をβ[deg]とすると、i=I・sinβ,i=I・cosβとなるので、モータトルクTは、次式(6)で表される。なお、電流位相差βは、回転磁界をつくるための電流ベクトル(電機子電流ベクトル)とd軸との位相差である。
T=(1/2)・P・(L−L)・I sin2β …(6)
したがって、d軸インダクタンスLおよびq軸インダクタンスLが電流位相角βによって変動しなければ、電流位相角βが45[deg]のときにモータトルクTは最大となる。しかしながら、SynRMでは、d軸インダクタンスLおよびq軸インダクタンスLがロータコアの磁気飽和の影響を受けて変動するため、モータトルクTは電流位相角βが45[deg]のときに必ずしも最大にならない。
そこで、この実施形態では、電動モータ18に対して予め実験を行うことにより、使用する電機子電流Iの範囲において、複数の電機子電流I毎に電流位相角βに対するモータトルクTの特性データを取得する。
図5は、複数の電機子電流I毎に取得した電流位相角βに対するモータトルクTの特性データの一例を示すグラフである。図5の特性データは、前記非特許文献1に掲載のデータを転用したものである。図5では、横軸に電流位相角βをとり、縦軸にモータトルクTをとり、各電機子電流Iの電流位相角βに対するモータトルクTの特性を、それぞれ曲線で表している。
図5のグラフにおいて、各電機子電流Iに対応する電流位相角−モータトルク特性曲線上の最大トルク値を結ぶ曲線を直線近似することにより、電機子電流Iとその電機子電流Iに対してモータトルクが最大値に近い値となる電流位相角βとの関係を表す近似式を求める。具体的には、次式(7)に基づいて、電機子電流Iと電流位相角βとの関係を表す近似式を求める。なお、電機子電流Iが零のときにモータトルクが最大となる電流位相角βは45度になるものとする。
β={(βmax−βmin)/Iamax}・I+βmin …(7)
amaxは、電機子電流Iの最大値(電流指令値I の最大値)であり、この例では、Iamax=50[A]である。βmaxは、電機子電流Iが最大値Iamaxである場合に、モータトルクTが最大値となる電流位相角βであり、この例では、βmax=66[deg]であるとする。βminは、電機子電流Iが最小値(零)である場合に、モータトルクTが最大値となる電流位相角βであり、この例では、βmin=45[deg]であるとする。
前記式(7)に、Iamax=50[A]、βmax=66[deg]およびβmax=45[deg]を代入すると、次式(8)で表されるような近似式が得られる。
β=(21/50)・I+45 …(8)
式(8)が、電機子電流Iから電流位相角βを演算するための演算式(電流位相角演算式)となる。
図6の折れ線aは、各電機子電流Iに対してモータトルクTが最大となる電流位相角βの実測データを示すグラフである。図6の直線bは、前記式(8)で表される近似直線を示している。
電流位相角演算部54には、前述のようにして求められた電流位相角演算式(例えば前記式(8))が予め設定されている。電流位相角演算部54は、座標変換部56から得られたq軸電流iを電機子電流Iとし、予め設定されている電流位相角演算式と電機子電流Iとに基づいて、電流指令値Iに対してモータトルクが最大値に近い値となる電流位相角βを演算する。
次に、座標変換用回転角設定部55の動作について詳しく説明する。座標変換用回転角設定部55は、電流指令値I が零以上の値である場合には、つまり電動モータ18が停止しているかまたは電動モータ18を回転させるべき方向が正転方向である場合には、次式(9)に基づいて、座標変換用回転角δを設定する。
δ=θ−(90−β) …(9)
一方、電流指令値I が零未満の値である場合には、つまり電動モータ18を回転させるべき方向が逆転方向である場合には、座標変換用回転角設定部55は、次式(10)に基づいて、座標変換用回転角δを設定する。
δ=θ+(90−β) …(10)
このように、電動モータ18を回転させるべき方向に応じて、座標変換用回転角δが{θ−(90−β)}または{θ+(90−β)}に設定されることにより、電動モータ18をそれを回転させるべき方向に回転駆動することができる。
以下、この理由について説明する。以下において、演算式I =I cosβおよび演算式I =I sinβに基づいてd軸電流指令値I およびq軸電流指令値I を設定するとともに、dq座標系とUVW座標系との間の座標変換をロータ回転角θを用いて行うような制御方法を基本制御方法ということにする。基本制御方法においては、SynRMの回転方向を反転させる場合には、電流指令値I の極性を変えずに、βが−βに置き換えられる。
まず、図7A〜図7Cを参照して、電流指令値I が正の値(I >0)である場合、つまり電動モータを正転方向に回転駆動させる場合について説明する。基本制御方法によって電動モータを正転方向に回転駆動させる場合を想定する。基本制御方法では、d軸電流指令値I およびq軸電流指令値I が、それぞれ演算式I =|I |cosβおよび演算式I =|I |sinβに基づいて設定される。また、二相/三相座標変換部および三相/二相座標変換部は回転角演算部によって演算されるロータ回転角θをそのまま用いて座標変換を行う。なお、βは45度付近の角度であるとする。この場合には、d軸電流成分iがd軸電流指令値i (>0)に等しくなりかつq軸電流成分iがq軸電流指令値i (>0)に等しくなるように電流制御が行われるので、電機子電流ベクトルIは図7Aに示すようになる。
ロータ100には磁石が設けられてないので電動モータ18が駆動されていないときには無極性である。ステータ巻線101〜103に電流が流れるとロータ100に磁界が発生する。この際、ロータ100の極性は、ステータ巻線101〜103に流れる電流の方向によって決まる。図7Aにおいて、電機子電流ベクトルIの終点がdq座標系の第1象限または第4象限にある場合には、ロータ100における+d軸方向に対応する突極部の極性がN極となり、−d軸方向に対応する突極部の極性がS極となる。電機子電流ベクトルIの終点がdq座標系の第2象限または第3象限にある場合には、ロータ100における+d軸方向に対応する突極部の極性がS極となり、−d軸方向に対応する突極部の極性がN極となる。
そして、極性がN極である突極部が、電機子電流ベクトルI側に引き付けられる。したがって、図7Aの例では、+d軸方向に対応する突極部が電機子電流ベクトルI側に引き付けられるので、ロータ100は反時計方向(正転方向)に回転する。
次に、二相/三相座標変換部および三相/二相座標変換部は基本制御方法と同様に回転角演算部によって演算されたロータ回転角θをそのまま用いて座標変換を行うが、d軸電流指令値i を零に設定し、q軸電流指令値i を図7Aの電流指令値I (>0)と同じ値に設定する場合を想定する。この場合には、d軸電流成分iが0となりかつq軸電流成分iがI に等しくなるように電流制御が行われるので、電機子電流ベクトルIは図7Bに示すようになる。このような制御では、電機子電流ベクトルIを、図7Aに示すような本来発生させるべき角度(方向)に発生させることができない。
そこで、前記実施形態のように、d軸電流指令値i を零に設定し、q軸電流指令値i を図7Aの電流指令値I と同じ値に設定した上で、各座標変換部51,56が座標変換用回転角{θ−(90−β)}を用いて座標変換を行う場合を想定する。この場合には、各座標変換部51,55は、図7Cに示すように、q軸を−(90−β)度回転させたq’軸と、d軸を−(90−β)度回転させたd’軸とからなるd’q’座標系で、座標変換を行うことになる。この際、d軸電流指令値i の大きさ(=0)がd’軸電流成分i’となり、q軸電流指令値i (=I )の大きさがq’軸 電流成分i’となるから、電機子電流ベクトルIは図7Cに示すようになる。つまり、図7Aに示す電流ベクトルIの方向と同じ方向に電機子電流ベクトルIを発生させることができる。したがって、電動モータ18を回転させるべき方向に駆動させることができる。
次に、図8A〜図8Cを参照して、電流指令値I が負の値(I <0)である場合、つまり電動モータを逆転方向に回転駆動させる場合について説明する。基本制御方法によって電動モータを正転方向に回転駆動させる場合を想定する。電流指令値I が負の値である場合には、電動モータ18を回転させるべき方向が逆転方向であることを示している。したがって、基本制御方法では、電流指令値I の極性を変えずに、βが−βに置き換えられる。つまり、d軸電流指令値I およびq軸電流指令値I が、それぞれ演算式I =|I |cos(−β)=|I |cosβおよび演算式I =|I |sin(−β)=−|I |sinβに基づいて設定される。また、二相/三相座標変換部および三相/二相座標変換部は回転角演算部によって演算されるロータ回転角θをそのまま用いて座標変換を行う。この場合には、d軸電流指令値i が正の値(i >0)となり、q軸電流指令値i が負の値(i <0)となる。そして、d軸電流成分iがd軸電流指令値i (>0)に等しくなりかつq軸電流成分iがq軸電流指令値i (<0)に等しくなるように電流制御が行われるので、電機子電流ベクトルIは図8Aに示すようになる。この電機子電流ベクトルIの終点はdq座標系の第4象限にあるので、ロータ100における+d軸方向に対応する突極部の極性がN極となり、−d軸方向に対応する突極部の極性がS極となる。したがって、+d軸方向に対応する突極部が電機子電流ベクトルI側に引き付けられるのでロータ100は時計方向(逆転方向)に回転する。
次に、二相/三相座標変換部および三相/二相座標変換部は基本制御方法と同様に回転角演算部によって演算されたロータ回転角θをそのまま用いて座標変換を行うが、d軸電流指令値i を零に設定し、q軸電流指令値i を図8Aの電流指令値I (<0)と同じ値に設定する場合を想定する。この場合には、d軸電流成分iが0となりかつq軸電流成分iがI (<0)に等しくなるように電流制御が行われるので、電機子電流ベクトルIは図8Bに示すようになる。このような制御では、電機子電流ベクトルIを、図8Aに示すような本来発生させるべき角度(方向)に発生させることができない。
そこで、前記実施形態のように、d軸電流指令値i を零に設定し、q軸電流指令値i を図8Aの電流指令値I (<0)と同じ値に設定した上で、各座標変換部51,56が座標変換用回転角{θ+(90−β)}を用いて座標変換を行う場合を想定する。この場合には、各座標変換部51,55は、図8Cに示すように、d軸を+(90−β)度回転させたd’軸と、q軸を+(90−β)度回転させたq’軸とからなるd’q’座標系で、座標変換を行うことになる。この際、d軸電流指令値i の大きさ(=0)がd’軸電流成分i’となり、q軸電流指令値i (=I <0)がq’軸 電流成分i’となるから、電機子電流ベクトルIは図8Cに示すようになる。つまり、図8Aに示す電流ベクトルIの方向と同じ方向に電機子電流ベクトルIを発生させることができる。したがって、電動モータ(SynRM)18を回転させるべき方向に駆動させることができる。
前記実施形態では、SynRMを制御する場合においても、d軸電流指令値i を零に設定し、q軸電流指令値i を有意値に設定することができる。これにより、d軸電流指令値およびq軸電流指令値の両方を有意値にしてSynRMを制御する場合に比べて、安定した制御を実現することができるようになる。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明はさらに他の形態で実施することもできる。前述の実施形態では、電流位相角演算部54は、電流検出部33によって検出された検出電流から演算された電機子電流I(この実施形態ではq軸電流i)と、予め設定された電流位相角演算式(例えば式(8)参照)とに基づいて、電機子電流Iに対してモータトルクが最大値に近い値となる電流位相角βを演算している。しかし、電流位相角演算部54は、前記電流位相角演算式によって表される電機子電流Iと電流位相角βとの関係を記憶したマップと、電流検出部33によって検出された検出電流から演算された電機子電流Iとに基づいて、電機子電流Iに対してモータトルクが最大値に近い値となる電流位相角βを演算してもよい。
また、前述の実施形態では、前記式(6)に基づいて、各電機子電流Iに対応する電流位相角−モータトルク特性曲線上の最大トルク値を結ぶ曲線を直線近似し、得られた近似式に基づいて電流位相角演算式を求めている。しかし、最小二乗法等の他の方法によって、各電機子電流Iに対応する電流位相角−モータトルク特性曲線上の最大トルク値を結ぶ曲線を直線近似し、得られた近似式に基づいて電流位相角演算式を求めるようにしてもよい。
また、電流位相角演算部54は、力率に基づいて、電流位相角βを演算するものであってもよいし、電動モータ18の出力電圧に基づいて電流位相角βを演算するものであってもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
11…トルクセンサ、12…ECU、18…電動モータ、25…回転角センサ、31…マイクロコンピュータ、33…電流検出部、41…電流指令値設定部、43…d軸電流指令値設定部、44…q軸電流指令値設定部、45…d軸電流偏差演算部、46…q軸電流偏差演算部、47…d軸PI制御部、48…q軸PI制御部、49…d軸指示電圧生成部、 50…q軸指示電圧生成部、51…二相/三相座標変換部、54…電流位相角演算部、55…座標変換用回転角演算部、56…三相/二相座標変換部、100…ロータ、101,102,103…ステータ巻線、105…ステータ

Claims (2)

  1. U相、V相およびW相のステータ巻線を有するステータと複数の突極部を有するロータとを備えたシンクロナスリラクタンスモータを制御するモータ制御装置であって、
    前記モータの回転角を検出する回転角検出手段と、
    前記モータの各ステータ巻線に流れる電流を検出する電流検出手段と、
    前記電流検出手段によって検出される三相の検出電流をdq座標系の二相検出電流に変換するための三相/二相座標変換手段と、
    前記モータの電流位相角を演算する電流位相角演算手段と、
    前記モータの電流指令値を設定する電流指令値設定手段と、
    前記電流指令値設定手段によって設定された電流指令値に基づいて、dq座標系の二相指示電流値を演算する二相指示電流演算手段と、
    前記二相指示電流演算手段によって演算された二相指示電流値と、前記三相/二相座標変換手段によって得られた二相検出電流とに基づいて、dq座標系の二相指示電圧を演算する電流フィードバック手段と、
    前記電流フィードバック手段によって演算された二相指示電圧を、UVW座標系の三相指示電圧に変換するための二相/三相座標変換手段と、
    前記三相/二相座標変換手段および前記二相/三相座標変換手段において、座標変換のために用いられる座標変換用回転角を設定する座標変換用回転角設定手段とを含み、
    前記電流指令値設定手段は、d軸電流指令値を零に設定し、q軸電流指令値を有意値に設定するように構成されており、
    前記回転角検出手段によって検出される回転角をθとし、前記電流位相角演算手段によって演算される電流位相角をβ(≧0)とすると、前記座標変換用回転角設定手段は、{θ−(90−β)}および{θ+(90−β)}のうちから、前記モータを回転させるべき方向に応じた回転角を選択して設定するように構成されている、モータ制御装置。
  2. 前記電流位相角演算手段は、前記電流検出手段によって検出される検出電流に基づいて、電流位相角を演算するように構成されている、請求項1に記載のモータ制御装置。
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