JP2014093899A - 回転機駆動システム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数系統の3相巻線組を有する回転機を駆動する回転機駆動システムにおいて、電力変換器に使用するスイッチング素子の数を低減する。
【解決手段】回転機駆動システム111は、2系統の3相巻線組801、802を有するモータ80、及び2系統のインバータ601、602を備える。3相巻線組801、802は、各相の巻線同士で正負逆転した逆起電圧が発生するように巻回されている。2系統のU相巻線811、821及びV相巻線812、822は、一端がインバータ601、602の4つのレグの出力端に接続されている。2系統のW相巻線813、W相巻線823は、一端同士が接続されている。これにより、回転機駆動システム111は、8個のスイッチング素子からなる4つのレグで3相交流電圧を生成し、モータ80を駆動することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数系統の3相巻線組を有する回転機を駆動する回転機駆動システムに関する。
従来、複数系統の3相巻線組を有する回転機を複数系統の電力変換器により駆動する回転機駆動システムが知られている。例えば特許文献1には、2系統の3相巻線組を有するモータを2系統のインバータにより駆動するシステムが開示されている。
一方、非特許文献1には、4個のスイッチング素子からなるブリッジ回路により、一系統の3相モータを駆動するシステムが提案されている。
特開2011−45212号公報
特許文献1の技術では、1つの系統のインバータは、3相巻線組の各相に対応する3つのレグを有している。ここで、「レグ」とは、上アームのスイッチング素子と下アームのスイッチング素子との組をいい、「レッグ」とも表記する。例えば2系統のインバータを備えるシステムでは、合計6つのレグを有し、12個のスイッチング素子を必要とする。したがって、部品点数が増大し、また回路基板上に広い搭載スペースが必要となる。
非特許文献1の技術は、2つのレグにより3相モータを駆動するものである。しかし、一系統のシステムに適用が限られており、複数系統のシステムへの適用については考慮されていない。
本発明は上述の課題に鑑みて成されたものであり、その目的は、複数系統の3相巻線組を有する回転機を駆動する回転機駆動システムにおいて、電力変換器に使用するスイッチング素子の数を低減することにある。
本発明は、複数系統の3相の巻線組を有する回転機と、各系統の巻線組に対応して設けられ、ブリッジ接続された複数のスイッチング素子からなる2つのレグを有し、対応する巻線組に交流電流を供給する複数系統の電力変換器と、複数系統の電力変換器の駆動を制御する制御部とを備える回転機駆動システムである。
この回転機駆動システムでは、複数系統の3相の巻線組は、各系統から3相のうち1相を選択し組み合わせた3組の相グループについて、当該相グループ毎の逆起電圧の和が0となるように巻線が巻回されている。そして、いずれか1つの相グループを構成する各系統の巻線組の1相の巻線同士を接続し、残り2つの相グループを構成する各系統の巻線組の2相の巻線を、電力変換器の2つのレグの出力端に接続している。
ここで、「逆起電圧の和が0」とは逆起電圧の主成分の和が0ということである。一般に主成分の周波数に対して3次や5次の高調波歪を有していたり、製造上の誤差に伴い、主成分が必ずしも厳密に0とはならない。しかし、本発明での「逆起電圧の和が0」であるという技術的意味は、歪成分や製造上の誤差等を含むものではない。
これにより、複数系統の巻線組及び電力変換器を備えた回転機駆動システムにおいて、1系統の電力変換器あたりのレグの数を、従来技術の3つから2つにすることができる。したがって、1系統の電力変換器あたりのスイッチング素子の数を従来技術の6個から4個に低減することができる。
上記の「複数系統」が具体的に「2系統」の場合、巻線組は、相グループ毎の2系統の逆起電圧の和が0となる。つまり、相グループ毎に、正負逆転した逆起電圧が発生する。
また、系統毎に巻線組または電力変換器の故障を判定するために電流検出手段を備え、一方の系統の巻線組または電力変換器が故障したと判断された場合、他方の系統の巻線組及び電力変換器により回転機の駆動を継続するようにしてもよい。
さらに、電力変換器の巻線側または電源側に通電を遮断可能な遮断手段を備え、異常があると判断された系統の遮断手段を遮断状態とするようにしてもよい。
加えて、本発明の回転機駆動システムは、出力トルクに変動が生じた場合、外部からトルクが加えられる装置に適用されると特に有効である。例えば、車両において運転者の操舵を補助するための電動パワーステアリング装置では、運転者による操舵トルクが外部から加えられることで出力トルクの変動を抑制可能であるため、本発明の回転機駆動システムが特に有効に適用される。
本発明の第1実施形態による回転機駆動システムの回路構成図。 本発明の第1実施形態による回転機駆動システムを適用した電動パワーステアリング装置の概略構成図。 本発明の第1実施形態による回転機駆動システムのモータの模式図。 図1の等価回路を示す説明図。 本発明の第1実施形態による回転機駆動システムの原理を説明する説明図。 本発明の第1実施形態による回転機駆動システムの制御ブロック図。 本発明の第1実施形態による回転機駆動システムの出力波形図。 本発明の第2実施形態による回転機駆動システムの回路構成図。 本発明の第2実施形態による回転機駆動システムにおいて1系統が故障した状態を示す模式図。 本発明の第2実施形態による回転機駆動システムの片系統駆動時における制御ブロック図。 片系統駆動時における電流波形図。 本発明の第3施形態による回転機駆動システムの回路構成図。 本発明の第4施形態による回転機駆動システムの回路構成図。 本発明の第5実施形態による回転機駆動システムの回路構成図。 本発明の第6実施形態による回転機駆動システムの回路構成図。 本発明の実施形態による電流検出手段の構成例を説明する説明図。 本発明の実施形態による電流検出手段の構成例を説明する説明図。 本発明の実施形態による電流検出手段の構成例を説明する説明図。 参考例による電流検出手段の構成例を説明する説明図。
以下、本発明による回転機駆動システムを車両の電動パワーステアリング装置に適用した複数の実施形態を図面に基づいて説明する。複数の実施形態において、実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について、図1〜図7を参照して説明する。
図2は、電動パワーステアリング装置1を備えたステアリングシステム90の全体構成を示す。ハンドル91に接続されたステアリングシャフト92には、操舵トルクを検出するためのトルクセンサ94が設置されている。ステアリングシャフト92の先端にはピニオンギア96が設けられており、ピニオンギア96はラック軸97に噛み合っている。ラック軸97の両端には、タイロッド等を介して一対の車輪98が回転可能に連結されている。ステアリングシャフト92の回転運動は、ピニオンギア96によってラック軸97の直線運動に変換され、ラック軸97の直線運動変位に応じた角度について一対の車輪98が操舵される。
電動パワーステアリング装置1は、回転機駆動システム111、及び、回転軸の回転を減速してステアリングシャフト92に伝達する「動力伝達手段」としての減速ギア89を含む。
回転機駆動システム111は、操舵アシストトルクを発生する「回転機」としてのモータ80、モータ80に交流電流を供給する電力変換器60、電力変換器60の駆動を制御する制御部65、及び「電源」としてのバッテリ50を含む。
制御部65は、回転角センサ85(図6参照)からの回転角信号、図示しない車速センサからの車速信号、トルクセンサ94からの操舵トルク信号、等に基づいて、インバータ60への出力を制御する。これにより、電動パワーステアリング装置1のアクチュエータ2は、ハンドル91の操舵を補助するための操舵アシストトルクを発生し、ステアリングシャフト92に伝達する。
詳しくは、図1に示すように、モータ80は、2組の巻線組801、802を有する。第1巻線組801は、U、V、W相の3相巻線811、812、813から構成されており、第2巻線組802は、U、V、W相の3相巻線821、822、823から構成されている。本実施形態では、巻線組801、802は、Y結線されている。
電力変換器60は、第1巻線組801に対応して設けられる「第1電力変換器」としての第1インバータ601、及び、第2巻線組802に対応して設けられる「第2電力変換器」としての第2インバータ602から構成されている。以下、インバータ、及びそのインバータと対応する3相巻線組の組合せの単位を「系統」という。
第1インバータ601及び第2インバータ602は、それぞれ4つのスイッチング素子611〜614、621〜624がブリッジ接続されている。スイッチング素子611〜614、621〜624は、例えばMOSFET(金属酸化物半導体電界効果トランジスタ)であり、還流ダイオードを有している。以下、適宜、高電位側(上アーム)のスイッチング素子611、612、621、622を「上SW」、低電位側(下アーム)のスイッチング素子613、614、623、624を「下SW」というように省略する。
各相の上SWと下SWとの組は「レグ」を構成する。第1インバータ601では、上SW611と下SW613とがaレグを構成し、上SW612と下SW614とがbレグを構成する。第2インバータ602では、上SW621と下SW623とがxレグを構成し、上SW622と下SW624とがyレグを構成する。このように、本実施形態の2系統の電力変換器60は、「4レグ」の構成であることを特徴とする。
なお、「レグ」は「レッグ」と表記してもよい。
各レグの高電位側は上母線Lpを経由して、バッテリ50の正極側に接続されており、各レグの低電位側は下母線Lgを経由して、バッテリ50の負極側に接続されている。また、系統毎にバッテリ50と並列にコンデンサ51、52が接続されている。コンデンサ51、52は、電荷を蓄え、インバータ601、602への電力供給を補助したり、サージ電流などのノイズ成分を抑制したりする。
上SW611、612、621、622は、ドレインが上母線Lpに接続され、ソースが下SW613、614、623、624のドレインに接続されている。下SW613、614、623、624のソースは、電流検出手段401、402を構成する電流検出素子411、412、421、422を介して下母線Lgに接続されている。
また、各レグの上SW611、612、621、622と下SW613、614、623、624との接続点を、「レグの出力端」という。aレグ及びbレグの出力端には、第1巻線組801のU相巻線811及びV相巻線812の一端がそれぞれ接続されている。xレグ及びyレグの出力端には、第2巻線組802のU相巻線821及びV相巻線822の一端がそれぞれ接続されている。
さらに、本実施形態では、第1巻線組801のW相巻線813と第2巻線組802のW相巻線823との一端同士が接続されていることを特徴とする。
モータ80の構成について、軸に直交する平面での断面模式図である図3を参照して説明する。モータ80は3相ブラシレスモータであり、ステータ84、及び、ステータ84の径内方向に回転可能に設けられたロータ83を有している。本実施形態では、ロータ83は、永久磁石のN極及びS極が周方向に交互に5対、計10極設けられている。
ステータ84には2系統の3相巻線が巻回されている。ここで、例えば第1系統のU相巻線を「U1」のように示す。巻線U1、V1、W1が第1巻線組801を構成し、巻線U2、V2、W2が第2巻線組802を構成する。
各巻線の周方向の配置について、同一系統同一相の巻線が2つずつ30deg間隔で隣接しており、系統の異なる同一相の巻線が互いに180degずれた位置に配置されている。この配置により、第1巻線組801と第2巻線組802とのU相同士、V相同士、W相同士の巻線では鎖交する磁束がいずれも正負逆転し、その結果、正負逆転した逆起電圧が発生することとなる。
ここで、第1系統のU相と第2系統のU相、第1系統のV相と第2系統のV相、第1系統のW相と第2系統のW相は、それぞれ、特許請求の範囲に記載の「相グループ」を構成する。そして回転機駆動システム111は、「相グループ毎の逆起電圧の和が0となる」ように巻線が巻回されている。特に2系統である本実施形態では、相グループ毎に、正負逆転した逆起電圧が発生する。
つまり、図4に示す等価回路にて、各系統の各相に発生する逆起電圧Eu1、Ev1、Ew1、Eu2、Ev2、Ew2は、電圧振幅をEとすると、下式1.1〜1.6のように示される。以下、角度について式中の[deg]の単位表示を省略する。
Eu1= Esinθ ・・・(1.1)
Ev1= Esin(θ−120) ・・・(1.2)
Ew1= Esin(θ+120) ・・・(1.3)
Eu2=−Esinθ ・・・(1.4)
Ev2=−Esin(θ−120) ・・・(1.5)
Ew2=−Esin(θ+120) ・・・(1.6)
次に、このような4レグ構成の2系統のインバータ601、602を用いて巻線組801、802に3相交流電圧を印加する原理について、図5を参照して説明する。
図5は、回転機駆動システム111における各相の巻線の両端の電圧V、及び、巻線を流れる電流Iを示している。下母線Lgをゼロ電位とし、W相巻線813、823同士の接続点の電位をVN、第1巻線組801の中性点の電位をVn1、第2巻線組802の中性点の電位をVn2とする。また、インバータ601、602の各レグの出力を単相交流電源Va、Vb、Vx、Vyとして示している。
2系統の各相の巻線を流れる電流Iの関係は、式2.1のように表される。
Iu1+Iv1=Iw1=−Iw2=−Iu2−Iv2 ・・・(2.1)
第1系統について、巻線のインピーダンスをZとすると、式2.2のようになる。
Vn1=Va−(Iu1×Z)=Vb−(Iv1×Z)=VN−(Iw1×Z)
・・・(2.2)
式2.1、2.2より、式2.3が得られる。
3Vn1=Va+Vb+VN・・・(2.3)
第2系統について、式2.2、2.3と同様に、式2.4、2.5が得られる。
Vn2=Vx−(Iu2×Z)=Vy−(Iv2×Z)=VN−(Iw2×Z)
・・・(2.4)
3Vn2=Vx+Vy+VN・・・(2.5)
続いて、式2.2、2.4より、式2.6が導かれる。
VN=Va−(Iu1×Z)+(Iw1×Z)
=Vb−(Iv1×Z)+(Iw1×Z)
=Vx−(Iu2×Z)+(Iw2×Z)
=Vy−(Iv2×Z)+(Iw2×Z) ・・・(2.6)
さらに、式2.1、2.6より、式2.7が導かれる。
4VN=Va+Vb+Vx+Vy−{(Iu1+Iv1+Iu2+Iv2)×Z}
+{2×(Iw1+Iw2)×Z}
=Va+Vb+Vx+Vy ・・・(2.7)
ここで、3相巻線に印加される電圧は、式3.1〜3.6で表される。
Vu1=Va−Vn1 ・・・(3.1)
Vv1=Vb−Vn1 ・・・(3.2)
Vw1=VN−Vn1 ・・・(3.3)
Vu2=Vx−Vn2 ・・・(3.4)
Vv2=Vy−Vn2 ・・・(3.5)
Vw2=VN−Vn2 ・・・(3.6)
第1インバータ601及び第2系統インバータ602の対応するレグの電圧を正負逆転の関係、すなわち、「Va=−Vx、Vb=−Vy」とすれば、式2.7にて、VN=0となる。したがって、式2.3、2.5は、式2.3’、2.5’のように書き換えられる。
Vn1=(Va+Vb)/3 ・・・(2.3’)
Vn2=(Vx+Vy)/3 ・・・(2.5’)
式2.3’、2.5’を式3.1〜3.6に代入すると、式3.1’〜3.6’が得られる。
Vu1=Va−(Va+Vb)/3 ・・・(3.1’)
Vv1=Vb−(Va+Vb)/3 ・・・(3.2’)
Vw1=−(Va+Vb)/3 ・・・(3.3’)
Vu2=Vx−(Vx+Vy)/3 ・・・(3.4’)
Vv2=Vy−(Vx+Vy)/3 ・・・(3.5’)
Vw2=−(Vx+Vy)/3 ・・・(3.6’)
ここで、電気角θに対する3相電圧V1、V2、V3を式4.1〜4.3のように定義する。
V1=sinθ ・・・(4.1)
V2=sin(θ−120) ・・・(4.2)
V3=sin(θ+120) ・・・(4.3)
V1、V2、V3は、いずれも振幅が1で同一であり、位相が互いに120degずれた正弦波であるため、式4.4が成り立つ。
V1+V2+V3=0 ・・・(4.4)
さらに、各レグの出力Va、Vb、Vx、Vyと3相電圧V1、V2、V3との関係を式4.5、4.6のように定める。
Va=−Vx=V1−V3 ・・・(4.5)
Vb=−Vy=V2−V3 ・・・(4.6)
式4.4〜4.6を式3.1’〜3.6’に代入すると、次式5.1〜5.6が得られる。
Vu1=(V1−V3)−(V1+V2−2V3)/3
=(V1−V3)−(−3V3)/3= V1 ・・・(5.1)
Vv1= V2 ・・・(5.2)
Vw1= V3 ・・・(5.3)
Vu2=−V1 ・・・(5.4)
Vv2=−V2 ・・・(5.5)
Vw2=−V3 ・・・(5.6)
以上より、回転機駆動システム111は、2系統のインバータ601、602の4つのレグを用いて2系統の巻線組801、802に3相交流電圧を印加可能であることが理論的に説明される。
次に、制御部65の構成について、図6、図7を参照して説明する。
制御部65は、図示しないマイコン、駆動回路(プリドライバ)等で構成される。マイコンは、トルク信号、回転角信号等の入力信号に基づき、制御に係る各演算値を制御演算する。駆動回路は、スイッチング素子611〜614、621〜624のゲートに接続され、マイコンの制御に基づいてスイッチング出力する。
制御部65は、減算器21、電流フィードバック制御器22、2相3相変換部23、4レグ出力算出部24、電圧/デューティ変換部27、相電流算出部28、3相2相変換部29等を含む。
減算器21は、d軸電流指令Id*及びq軸電流指令Iq*と、3相2相変換部29からフィードバックされたd軸電流Id及びq軸電流Iqとの電流偏差ΔId、ΔIqを算出する。電流フィードバック制御器22は、例えばPI(比例積分)制御演算により、電流偏差ΔId、ΔIqを0に収束させるように電圧指令Vd、Vqを演算する。
2相3相変換部23は、回転角センサ85からフィードバックされた回転角θに基づき、電圧指令Vd、VqをU相、V相、W相の3相電圧指令Vu、Vv、Vwに変換して4レグ出力算出部24に出力する。
4レグ出力算出部24は、上記の式4.5、4.6、及び式5.1〜5.6に基づく下式6.1〜6.4により、インバータ601、602の4つのレグの出力Va、Vb、Vx、Vyを、3相電圧指令Vu、Vv、Vwから算出する。
Va=Vu−Vw ・・・(6.1)
Vb=Vv−Vw ・・・(6.2)
Vx=−(Vu−Vw) ・・・(6.3)
Vy=−(Vv−Vw) ・・・(6.4)
ここで、各レグについて、デューティD(%)を次のように定義する。
D={上SWオン時間/(上SWオン時間+下SWオン時間)}×100
なお、上下SWが同時にオフするデッドタイムは無視し、上SWオン時間=下SWオフ時間、上SWオフ時間=下SWオン時間とみなす。aレグ、bレグ、xレグ、yレグについてのデューティを、それぞれ、Da、Db、Dx、Dyと表す。
電圧/デューティ変換部27は、4レグ出力算出部24が算出した出力Va、Vb、Vx、VyをデューティDa、Db、Dx、Dyに変換する。このデューティDa、Db、Dx、Dyに基づき、各レグのスイッチング素子611〜614、621〜624をオンオフすることで、インバータ601、602は、3相交流電圧を生成し、巻線組801、802に印加する。
具体的には図7(c)に示すように、デューティDa、Db、Dx、Dyは、中心電圧に対応するデューティを50%として算出される。第1インバータ601のaレグ、bレグの出力と、第2インバータ602のxレグ、yレグの出力とは正負逆転している。
また、図7(a)、(b)に示す3相電流との電気角(位相)θの対応について、Kdを比例定数とすると、aレグのデューティDaはKd×sin(θ−30)で表され、bレグのデューティDbはKd×sin(θ−90)で表される。
相電流算出部28は、電流検出手段401、402が検出した系統毎の相電流検出値に基づき、3相電流Iu、Iv、Iwを算出する。本実施形態では、相電流検出値として各系統2相の相電流Iu1、Iv1、Iu2、Iv2を検出する例を示している。しかし、電流検出手段401、402の構成はこれに限らず、構成の違いによって3相電流の算出方法が異なる。そこで、電流検出手段401、402の種々の構成、及び3相電流算出方法については、各実施形態の説明の後、まとめて説明する。
3相2相変換部29は、回転角センサ85からフィードバックされた回転角θに基づき、相電流算出部28が算出した3相の相電流検出値Iu、Iv、Iwを、d軸電流Id及びq軸電流Iqに変換する。
故障判定手段45は、電流検出手段401、402が検出した相電流検出値に基づき、各系統の巻線組801、802、またはインバータ601、602の故障を判定する。この故障には、スイッチング素子のショート故障やモータ巻線の天絡または地絡故障、或いは、スイッチング素子やモータ巻線のオープン故障等を含む。
そして、故障したと判定された場合、制御部65は、回転機駆動システムの構成に応じた処理を実行する。例えば、後述する第2実施形態のように系統毎に通電を遮断可能な遮断手段を備えたシステムでは、故障した系統の遮断手段を遮断状態とし、ブレーキ電流が流れることを防止する。
従来の2系統の回転機駆動システムが12個のスイッチング素子からなる6つのレグで3相モータを駆動していたのに対し、本実施形態の2系統の回転機駆動システム111では、8個のスイッチング素子からなる4つのレグで3相モータ80を駆動することができる。これにより、スイッチング素子の数を、12個から8個に4個減らすことができる。したがって、回路基板のスペースや部品コストを低減することができる。
また、本実施形態の回転機駆動システム111が適用される電動パワーステアリング装置1は、モータ80の出力トルクに変動が生じた場合、運転者による操舵トルクが外部から加えられることで出力トルクの変動を抑制可能である。したがって、本実施形態の回転機駆動システム111が特に有効に適用される。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態による回転機駆動システムについて、図8〜図11を参照して説明する。
図8に示す第2実施形態の回転機駆動システム112は、第1実施形態の回転機駆動システム111(図1参照)に対し、電源リレー710、720、及びモータリレー711、712、721、722、74をさらに備えている。電源リレー及びモータリレーは、それぞれ、特許請求の範囲に記載の「電源側遮断手段」及び「巻線側遮断手段」に相当し、回路の通電を遮断可能である。第2実施形態では、これらの電源リレー及びモータリレーは、還流ダイオードを有する半導体スイッチング素子で構成されている。
電源リレー710は、バッテリ50と第1インバータ601との間に設けられ、電源リレー720は、バッテリ50と第2インバータ602との間に設けられている。電源リレー710、720は、バッテリ50の正極と負極とを図示の向きに接続したときだけでなく、図示と逆向きに接続したときでも、遮断時に還流ダイオードを経由して電流が流れることを防ぐため、還流ダイオードが互いに反対向きの2つの半導体スイッチング素子を対にして用いられる。
モータリレー711、712は、第1インバータ601のaレグ及びbレグの出力端と第1巻線組801のU相及びV相巻線811、812との間にそれぞれ設けられている。
モータリレー721、722は、第2インバータ602のxレグ及びyレグの出力端と第2巻線組802のU相及びV相巻線821、822との間にそれぞれ設けられている。
モータリレー711、712、721、722の還流ダイオードは、本実施形態では、インバータ側からモータ側に向かう向きに設置されている。しかし、他の実施形態では、これと逆に、モータ側からインバータ側に向かう向きとしてもよい。
モータリレー74は、互いに接続される第1巻線組801のW相巻線813と第2巻線組802のW相巻線823との間に設けられている。モータリレー74は、双方向の通電を遮断するため、還流ダイオードが反対向きの2つの半導体スイッチング素子を対にして用いられる。
この回転機駆動システム112は、故障検出手段45(図6参照)によって、いずれか一方の系統の巻線組またはインバータが故障したと判定されたとき、故障した系統の電源リレー及びモータリレーを遮断状態とし、他方の系統の巻線組及びインバータによる「片系統駆動」により、モータ80の駆動を継続することを特徴とする。
例えば第2系統が故障したと仮定すると、図9(a)に示すように、第2系統の電源リレー720、モータリレー721、722、及び両系統に跨がるモータリレー74をオフする。すると、回転機駆動システム112は、図9(b)に示す1系統の駆動回路と等価となる。
このように、故障した系統の電源リレー及びモータリレーを遮断状態とすることで、スイッチング素子のショート故障やモータ巻線の天絡または地絡故障の場合、故障した系統にブレーキ電流が流れないようにしつつ、片系統駆動を実行することができる。
なお、スイッチング素子やモータ巻線のオープン故障の場合には、電源リレー及びモータリレーを遮断状態としなくても、或いは、第1実施形態のように電源リレー及びモータリレーを設けていなくても、片系統での駆動が可能である。
続いて、片系統の2相でモータ80を駆動するための構成について、図10、図11を参照して説明する。3相モータを2相で駆動する技術は、例えば特許4498353号公報に開示されている。
図10では、故障した第2巻線組802を×印で示す。制御部65は、モータ80のトルクをトルク指令Trq*に追従させるため、正常な第1系統について、巻線組801を流れる電流Iが、トルク指令T*に基づいて算出した電流指令I*に追従するよう電流制御する。
制御部65は、トルク/2相電流変換部30、減算器31、電流フィードバック制御器32、2レグ出力算出部34、電圧/デューティ変換部37、電流算出部38等を備えている。
トルク/2相電流変換部30は、回転角センサ85からフィードバックされた回転角θに基づき、トルク指令T*を電流指令I*に変換する。
ここで、U相逆起電圧をEsinθ、V相逆起電圧をEsin(θ−120)とすると、U相からV相に電流Iを流すことで発生するトルクは、Ktを比例定数とすると、式7.1のようになる。
I×Kt×sinθ−I×Kt×sin(θ−120)
=(√3)I×Kt×sin(θ+30) ・・・(7.1)
よって、トルク指令T*から電流指令I*への変換式は、式7.2のようになる。
*=(1/Kt)×T*/{(√3)sin(θ+30)} ・・・(7.2)
これより図11に示すように、電流指令I*は、電気角θ[deg]に対し、−30<θ<150のとき正、150<θ<330のとき負の値を取る。また、θ=−30(330)、150のとき式7.2の分母が0となり電流指令I*が無限大となる。そこで、定格電流Imaxを設定し、電流指令I*の絶対値がImax以内の範囲になるように上下限を制限する。
減算器31は、電流指令I*と、電流算出部38からフィードバックされた電流Iとの電流偏差ΔIを算出する。電流フィードバック制御器32は、電流偏差ΔIを0に収束させるように電圧指令Vを演算する。
2レグ出力算出部34は、第1インバータ601のaレグ及びbレグの電圧指令Va、Vbを算出する。電圧/デューティ変換部37は、電圧指令Va、Vbをデューティ指令Da、Dbに変換し、第1インバータ601に出力する。
ここで、バッテリ電圧をVDとすると、デューティ指令Da、Dbは、式8.1、8.2のように表される。
Da(%)=(Va/VD)×100+50 ・・・(8.1)
Db(%)=(Vb/VD)×100+50 ・・・(8.2)
第1インバータ601の出力による2相の相電流Iu1、Iv1は、電流検出手段401によって検出される。電流算出部38は、検出された相電流Iu1、Iv1から電流Iを算出し、減算器31にフィードバックする。
以上のように、第2実施形態の回転機駆動システム112は、いずれか一方の系統の巻線組またはインバータが故障したとき、他方の系統の巻線組及びインバータによる「片系統駆動」により、モータ80の駆動を継続することができる。
例えば、電動パワーステアリング装置1に適用された場合、一方の系統の巻線組またはインバータが故障しても直ちにモータ80の駆動を停止するのではなく、片系統で駆動を継続することで、運転者は、操舵アシストトルクを得つつ、ディーラー等まで車両を運転することができる。
(第3実施形態)
図12に示す本発明の第3実施形態の回転機駆動システム113は、第2実施形態の回転機駆動システム112(図8参照)に対し、第1系統V相巻線812が第2インバータ602のxレグに接続され、第2系統U相巻線821が第1インバータ601のbレグに接続されている点が異なる。
電源リレー710が遮断したとき、両系統のU相巻線811、821への通電が遮断されるとともに、第2インバータ602のxレグ及びyレグにより、両系統のV相巻線812、822への通電が継続可能である。逆に、電源リレー720が遮断したとき、両系統のV相巻線812、822への通電が遮断されるとともに、第1インバータ601のaレグ及びbレグにより、両系統のU相巻線811、821への通電が継続可能である。
両系統のU相巻線同士またはV相巻線同士は、逆起電圧が180degずれている。すなわち、正負逆転した逆起電圧が発生する。
第2実施形態のように、同一の巻線組を構成する位相差120degのU相及びV相巻線を同一のインバータのレグの出力端に接続した構成では、片系統駆動における2相の逆起電圧の振幅は、1相の電圧振幅の(√3)倍となる。それに対し、第3実施形態の構成では、片系統駆動における2相の逆起電圧の振幅は、1相の電圧振幅の2倍となる。したがって電圧振幅が大きくなるため、より大きなモータトルクを得ることができる。
(第4実施形態)
図13に示す本発明の第4実施形態は、第1実施形態の2系統の回転機駆動システム111(図1参照)に対し、第3系統のインバータ603及び巻線組803が並列に追加された3系統の回転機駆動システム114である。第3インバータ603の構成は、第1、第2インバータ601、602と同様であるので説明を省略する。
第4実施形態では、3つの巻線組801、802、803による「相グループ」の構成に特徴がある。3系統の場合、表1のように、各系統から3相のうち1相を組み合わせて3つの相グループを定義することで、「相グループ毎の逆起電圧の和が0となる」ようにすることができる。
Figure 2014093899
この相グループに基づき、第1相グループ及び第2相グループを構成する巻線は、対応するインバータの2つのレグの出力端に接続されている。また、第3相グループを構成する巻線同士は、互いに接続されている。
このように、本発明の回転機駆動システムは、3系統以上の複数系統のシステムにも適用することができる。
以下の第5、第6実施形態では、上記実施形態と同様の符号等の図示を適宜省略する。
(第5実施形態)
図14に示す第5実施形態のように、モータ80を構成する3相巻線組804、805は、上記第1実施形態のY結線に代えてΔ結線としてもよい。
また、2系統のうち1系統をY結線、もう1系統をΔ結線としてもよい。
(第6実施形態)
第2実施形態(図8参照)の半導体モータリレー711、712、721、722、74に代えて、図15(a)に示す第6実施形態のように、機械式モータリレー761、762、771、772、79を「巻線側遮断手段」として用いてもよい。
この場合、図15(b)に示すように、インバータ601、602と巻線組801、802との間の「巻線側遮断手段」について、第1系統はU相巻線811側のモータリレー761のみとし、第2系統はV相巻線822側のモータリレー772のみとしてもよい。
[電流検出手段の配置と相電流算出方法]
最後に、電流検出手段401、402を構成する電流検出素子の配置、及び電流検出値に基づく相電流算出の例について、図16〜図19を参照して説明する。図16〜図19では、電流検出素子を簡単に「○印」で図示する。
図16(a)に示す例は、上記各実施形態(図1、図8等参照)に示す代表例である。この例では、第1インバータ601のaレグ、bレグ、及び、第2インバータ602のxレグ、yレグの下SWと下母線Lgとの間に、それぞれ電流検出素子411、412、421、422を設けている。以下、電流検出素子411、412、421、422の各電流検出値をIa、Ib、Ix、Iyと表す。
U相電流Iu及びV相電流Ivは、式9.1、9.2、または、「Ia=−Ix、Ib=−Iy」の関係を前提とした式9.3、9.4により算出される。4つの電流検出値に基づく式9.1、9.2を用いる方がノイズの影響を低減できるため有利である。
また、W相電流Iwは、キルヒホッフの法則に基づく式10.1により算出される。
Iu=(Ia−Ix)/2 ・・・(9.1)
Iv=(Ib−Iy)/2 ・・・(9.2)
Iu=Ia ・・・(9.3)
Iv=Ib ・・・(9.4)
Iw=−Iu−Iv ・・・(10.1)
図16(b)に示す例は、図16(a)のbレグ及びxレグの電流検出素子412、421を廃止した例である。U相電流Iu及びV相電流Ivは、式9.3、9.4’により算出される。式9.4’は、式9.4に対し、電流検出値Ibを(−Iy)に置き換えたものである。
Iu=Ia ・・・(9.3)
Iv=−Iy ・・・(9.4’)
Iw=−Iu−Iv ・・・(10.1)
図17(a)に示す例は、第1インバータ601のaレグと第1U相巻線811との間、同bレグと第1V相巻線812との間、第2インバータ602のxレグと第2U相巻線821との間、同yレグと第2V相巻線822との間に、それぞれ電流検出素子413、414、423、424を設けている。以下、電流検出素子413、414、423、424の各電流検出値をIu1、Iv1、Iu2、Iv2と表す。
U相電流Iu及びV相電流Ivは、式9.5、9.6、または、「Iu1=−Iu2、Iv1=−Iv2」の関係を前提とした式9.7、9.8により算出される。4つの電流検出値に基づく式9.5、9.6を用いる方がノイズの影響を低減できるため有利である。
また、W相電流Iwは、図16(a)の例と同様、式10.1により算出される。
Iu=(Iu1−Iu2)/2 ・・・(9.5)
Iv=(Iv1−Iv2)/2 ・・・(9.6)
Iu=Iu1 ・・・(9.7)
Iv=Iv1 ・・・(9.8)
Iw=−Iu−Iv ・・・(10.1)
図17(b)に示す例は、図17(a)のbレグと第1V相巻線812との間、及び、xレグと第2U相巻線821との間の電流検出素子414、423を廃止した例である。U相電流Iu及びV相電流Ivは、式9.7、9.8’、により算出される。式9.8’は、式9.8に対し、電流検出値Iv1を(−Iv2)に置き換えたものである。
Iu=Iu1 ・・・(9.7)
Iv=−Iv2 ・・・(9.8’)
Iw=−Iu−Iv ・・・(10.1)
図18に示す例は、図17(a)の例に対し、第1W相巻線813と第2W相巻線823との間に電流検出素子44を追加した例である。この例では、W相電流をキルヒホッフの法則から算出するのではなく、電流検出素子44の電流検出値Iw1として直接検出する。すなわち、式10.2を採用する。
Iw=Iw1 ・・・(10.2)
なお、図17(b)の例に対して電流検出素子44を追加してもよい。
その他の参考例を図19(a)、(b)に示す。
図19(a)の例では、インバータ601、602の上母線Lpに電流検出素子410、420が配置されている。図19(b)の例では、インバータ601、602の下母線Lgに電流検出素子419、429が配置されている。
(その他の実施形態)
(ア)第4実施形態を除く2系統の実施形態では巻線同士が接続される相をW相として説明したが、W相に限らず、U相またはV相の巻線同士を接続してもよい。
(イ)上記第2、第3実施形態では電源リレー及びモータリレーを両方備えているが、電源リレーまたはモータリレーの一方のみを備える構成としてもよい。
(ウ)インバータを構成するスイッチング素子は、MOSFET以外の電界効果トランジスタやIGBT等であってもよい。
(エ)回転機はモータ以外に発電機であってもよく、当然ながら用途は限定されない。本発明は、電動パワーステアリング装置に限らず、あらゆる回転機を駆動する回転機駆動システムとしても適用することができる。
以上、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の形態で実施することができる。
111〜114 ・・・回転機駆動システム、
50 ・・・バッテリ(電源)、
601、602、603 ・・・インバータ(電力変換器)、
611〜614、621〜624・・・スイッチング素子、
65 ・・・制御部、
80 ・・・モータ(回転機)、
801、802、803 ・・・巻線組。

Claims (9)

  1. 複数系統の3相の巻線組(801、802、803)を有する回転機(80)と、
    各系統の前記巻線組に対応して設けられ、ブリッジ接続された複数のスイッチング素子(611〜614、621〜624)からなる2つのレグを有し、対応する前記巻線組に交流電流を供給する複数系統の電力変換器(601、602、603)と、
    前記複数系統の電力変換器の駆動を制御する制御部(65)と、
    を備え、
    前記複数系統の3相の巻線組は、
    各系統から3相のうち1相を選択し組み合わせた3組の相グループについて、当該相グループ毎の逆起電圧の和が0となるように巻線が巻回されており、
    いずれか1つの前記相グループを構成する各系統の前記巻線組の1相の巻線同士を互いに接続し、残り2つの前記相グループを構成する各系統の前記巻線組の2相の巻線を前記電力変換器の2つのレグの出力端に接続したことを特徴とする回転機駆動システム(111、112、113、114)。
  2. 前記回転機は、2系統の前記巻線組である第1巻線組(801)及び第2巻線組(802)を有し、
    前記複数系統の電力変換器は、前記第1巻線組に対応する第1電力変換器(601)、及び、前記第2巻線組に対応する第2電力変換器(602)からなり、
    前記第1巻線組及び前記第2巻線組は、前記相グループ毎に、正負逆転した逆起電圧が発生することを特徴とする請求項1に記載の回転機駆動システム(111、112、113)。
  3. 前記制御部は、
    前記第1電力変換器の第1のレグの出力(Va)と、前記第2電力変換器の第1のレグの出力(Vx)とを所定の中心電圧に対して正負逆転するように駆動し、
    前記第1電力変換器の第2のレグの出力(Vb)と、前記第2電力変換器の第2のレグの出力(Vy)とを前記所定の中心電圧に対して正負逆転するように駆動することを特徴とする請求項2に記載の回転機駆動システム。
  4. 前記第1巻線組と前記第1電力変換器との間、前記第2巻線組と前記第2電力変換器との間、及び、互いに接続される前記第1巻線組と第2巻線組との間に設けられ、通電を遮断可能な巻線側遮断手段(711、712、721、722、74)を備えることを特徴とする請求項2または3に記載の回転機駆動システム(112、113)。
  5. 前記第1電力変換器及び前記第2電力変換器と電力の授受を行う電源(50)と、
    前記電源と前記第1電力変換器との間、及び、前記電源と前記第2電力変換器との間に設けられ、通電を遮断可能な電源側遮断手段(710、720)と、
    を備えることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の回転機駆動システム(112、113)。
  6. 前記巻線組のいずれかの巻線または前記電力変換器のいずれかのレグを流れる電流を検出する電流検出手段(411、412、413、414、421、422、423、424、44)を系統毎に備え、
    前記制御部は、前記電流検出手段の検出値に基づいて前記巻線組または前記電力変換器の故障を判定し、
    一方の系統の前記巻線組または前記電力変換器が故障したと判定された場合、他方の系統の前記巻線組及び前記電力変換器により前記回転機の駆動を継続することを特徴とする請求項2または3に記載の回転機駆動システム(112、113)。
  7. 前記巻線組のいずれかの巻線または前記電力変換器のいずれかのレグを流れる電流を検出する電流検出手段を系統毎に備え、
    前記制御部は、前記電流検出手段の検出値に基づいて前記巻線組または前記電力変換器の故障を判定し、
    故障したと判定された系統の前記巻線側遮断手段を遮断状態とすることを特徴とする請求項4に記載の回転機駆動システム。
  8. 前記巻線組のいずれかの巻線または前記電力変換器のいずれかのレグを流れる電流を検出する電流検出手段を系統毎に備え、
    前記制御部は、前記電流検出手段の検出値に基づいて前記巻線組または前記電力変換器の故障を判定し、
    故障したと判定された系統の前記電源側遮断手段を遮断状態とすることを特徴とする請求項5に記載の回転機駆動システム。
  9. 運転者の操舵を補助するためのアシストトルクを発生する回転機の駆動に適用される請求項1〜8のいずれか一項に記載の回転機駆動システムと、
    前記回転機の出力をステアリングシャフトに伝達する動力伝達手段(89)と、
    を備えた電動パワーステアリング装置(1)。
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